JPH11223227A - クラッチ構造 - Google Patents
クラッチ構造Info
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- JPH11223227A JPH11223227A JP10302797A JP30279798A JPH11223227A JP H11223227 A JPH11223227 A JP H11223227A JP 10302797 A JP10302797 A JP 10302797A JP 30279798 A JP30279798 A JP 30279798A JP H11223227 A JPH11223227 A JP H11223227A
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Abstract
実に潤滑油を供給できるようにする。 【解決手段】 潤滑油を貯留する第1のケース部材9A
と、ケース部材9Aと隔壁により仕切られ結合された第
2のケース部材9Bと、第1のケース部材9A内部に配
置されて駆動される歯車15A,14Aを一体に備えた
回転軸15,14と、カップリングケース23と、アウ
タディスク7A,8Aと、アウタディスク7A,8Aに
係合しトルク伝達を行なうインナディスク7B,8B
と、クラッチハブ31,32とをそなえ、カップリング
ケース23の内周部の該回転軸15の外周との摺接面に
ケース部材9A内の潤滑油をカップリングケース23内
へ導く螺旋状油溝30Aが形成され、クラッチハブ3
1,32に、螺旋状油溝30Aからの潤滑油をクラッチ
ディスク側へ導く潤滑油通路31B,32Bが形成され
る。
Description
動式の自動車における左右の駆動輪への駆動力配分等に
用いて好適の、クラッチ構造に関し、特に、複数のクラ
ッチディスクをそなえた、クラッチ構造に関する。
により押圧することで、例えば力の伝達を調整するよう
な構造が種々開発されている。例えば、特開平5−34
5535号公報にて開示された車両用左右駆動力調整装
置がある。
図13には、上記の車両用左右駆動力調整装置が、自動
車のリヤデファレンシャル(リヤデフ)の部分に装備さ
れ、自動車(例えば四輪駆動車)の後輪の左右駆動力移
動を行なう場合を示している。即ち、この装置は、図1
3に示すように、自動車のエンジン出力のうち後輪側へ
配分された回転駆動力を入力される入力軸1と、入力軸
1から入力された駆動力を出力する左輪側出力軸2及び
右輪側出力軸3とを連結するように設けられおり、左輪
側出力軸2はその左端を左輪の駆動系に連結され、右輪
側出力軸3はその右端を右輪の駆動系に連結されてい
る。
と、駆動力伝達制御機構5とがそなえられ、この装置の
中心となるのが駆動力伝達制御機構5である。この機構
5は、増減速機構6と、第1の伝達トルク容量可変型カ
ップリング7及び第2の伝達トルク容量可変型カップリ
ング8とから構成される。そして、差動機構4と増減速
機構6とカップリング7,8とが同軸上に配置されてい
る。なお、この例では、伝達トルク容量可変型カップリ
ング7,8として電子制御油圧式の多板クラッチ機構が
設けられている。
を介して枢支されており、この入力軸1の端部に、ピニ
オン1Aが装着されている。このピニオン1Aは、デフ
ケース11に固定されたクラウンギヤ12に噛合してお
り、ピニオン1Aの回転がデフケース11に伝えられる
ようになっている。このデフケース11内に、遊星歯車
式のリヤデファレンシャル(リヤデフ)4が設けられて
いる。この遊星歯車式リヤデフ4は、ダブルピニオン式
のものであり、デフケース11内に形成されたリングギ
ヤ4Aと、左輪側出力軸2と一体回転するプラネタリキ
ャリヤ4Bと、このプラネタリキャリヤ4Bのプラネタ
リシャフト4Eに枢支されたプラネタリピニオン4C,
4Cと、右輪側出力軸3と一体回転するサンギヤ4Dと
から構成される。なお、プラネタリピニオン4C,4C
は、2つ1組のダブルピニオンである。
と、これと一体回転するリングギヤ4Aにより、プラネ
タリピニオン4C,4Cが駆動される。このプラネタリ
ピニオン4C,4Cは、プラネタリシャフト4Eの回り
に自転しながらサンギヤ4Dの回りを公転して、公転に
応じてプラネタリキャリヤ4Bを通じて左輪側出力軸2
に回転力を伝え、この公転と自転との釣合いに応じてサ
ンギヤ4Dを通じて右輪側出力軸3に回転力を伝えるよ
うになっている。そして、このプラネタリピニオン4
C,4Cが公転と自転とバランスを自由に換えられるこ
とで差動機構が成立している。
達制御機構5の増減速機構6が設けられている。この増
減速機構6は、左輪側出力軸2とキャリヤ6Bを介して
一体回転するように結合された中空の中間軸(第3の中
間軸)13と、第1のカップリング7に接続された中空
の中間軸(第1の中間軸)14と、第2のカップリング
8に接続された中空の中間軸(第2の中間軸)15との
間に介装されている。
いずれも中空軸であり、中間軸13,14は、右輪側出
力軸3の外周に相対回転できるように装備され、中間軸
15は、中間軸14のさらに外周にこれも相対回転でき
るように装備されている。つまり、中間軸13は右輪側
出力軸3と仕切壁16との間に枢支され、中間軸14は
右輪側出力軸3と中間軸15との間に枢支され、中間軸
15は中間軸14の外周に枢支されている。
は後述する複合遊星歯車機構を通じてそれぞれ軸支され
ている。なお、中間軸13と仕切壁16との間、及び、
中間軸13と右輪側出力軸3との間には、それぞれオイ
ルシールが介装されており、リヤデフ4側と増減速機構
6及びカップリング7,8側とを互いに液密状態に仕切
っている。
6Bとからなり、これらの増速機構6Aと減速機構6B
とは、複合遊星歯車機構からなっている。つまり、右輪
側出力軸3の周囲には、固定式プラネタリシャフト6C
が、複数(ここでは3つ)設けられており、これらの各
プラネタリシャフト6Cに、3種のギヤ18A,18
B,18Cをそなえた複合型プラネタリピニオン6Dが
枢支されている。
各ギヤ18A,18B,18Cに噛合するように、中間
軸13にギヤ(サンギヤ)13Aが設けられ、中間軸1
4にギヤ(サンギヤ)14Aが設けられ、中間軸15に
ギヤ(サンギヤ)15Aが設けられている。これらのギ
ヤ13A,14A,15Aの歯数をそれぞれZ1 ,Z
2 ,Z3 とすると、Z2 <Z1 <Z3 の関係に設定され
ている。また、ギヤ18A,18B,18Cの歯数をそ
れぞれZ4 ,Z5 ,Z6 とすると、Z6 <Z4 <Z5 の
関係に設定されている。
4Aの組み合わせにより増速機構6Aが構成され、ギヤ
13A,18A,18C,15Aの組み合わせにより減
速機構6Bが構成さている。即ち、増速機構6Aでは、
ギヤ13A,18A,18B,14Aの経路で、中間軸
13の回転が中間軸14に伝達されると、これらの歯数
比から、中間軸14は中間軸13よりも高速で回転する
のである。また、減速機構6Bでは、ギヤ13A,18
A,18C,15Aの経路で、中間軸13の回転が中間
軸15に伝達されると、これらの歯数比から、中間軸1
4は中間軸15よりも低速で回転するのである。
14及び15を介して、カップリング7,8側へ入力さ
れるようになっている。また、前述の各中間軸13,1
4,15は、固定式プラネタリシャフト6C,プラネタ
リピニオン6D及びサンギヤ13A,14A,15Aを
通じてそれぞれ軸支されている。
1及び第2のカップリング7,8は、リヤデフ4と仕切
壁16により仕切られたデフキャリヤ9内の空間内に一
体に設置されている。各カップリング7,8は、右輪側
出力軸3と一体回転するクラッチ板7A,8Aと、中間
軸14及び15と一体回転するクラッチ板7B,8B
と、これらのクラッチ板7A,7B,8A,8Bにクラ
ッチ圧を加える油圧ピストン(図示略)とをそなえてお
り、図示しないコントローラの電子制御によって油圧ピ
ストン7C又は8Cの駆動油圧が油圧給排系7D,8D
を通じて調整されて、クラッチ板7A,7B又は8A,
8Bの係合状態、即ち、トルク伝達状態が調整されるよ
うになっている。
カップリング7が係合されると、急旋回でない通常走行
時には、高速回転する中間軸14側から右輪側出力軸3
側へと、つまり、左輪側出力軸2側から右輪側出力軸3
へと駆動力が移動して、左輪よりも右輪の駆動力の方が
大きくなる。逆に、コントローラの制御によってカップ
リング8が係合されると、急旋回でない通常走行時に
は、右輪側出力軸3側から低速回転する中間軸15側へ
と、つまり、右輪側出力軸3側から左輪側出力軸2へと
駆動力が移動して、右輪よりも左輪の駆動力の方が大き
くなる。
エネルギーロスを用いてトルク配分を調整するのでな
く、スリップクラッチ等での速度の速い側から遅い側へ
のみトルクを伝達するという原理を利用して、一方のト
ルクの所要量を他方に転送することによりトルク配分が
調整されるため、大きなトルクロスやエネルギロスを招
来することなく、所望のトルク配分を得ることができ
る。
けられて、カップリング容量が少なくて済むので、装置
をコンパクト化でき、増減速機構から何れのカップリン
グへも直接駆動トルクが伝わるので、制御応答性が大き
く向上し、また、使用オイルの異なるギヤ類と多板クラ
ッチ部とを確実に分離できるので、装置をコンパクト化
できるとともに、仕切壁16を介して、デフオイル側と
カップリングオイル側との2系統にオイル供給系を簡素
化できオイル管理を容易にできるようになる利点もあ
る。
用左右駆動力調整装置の具体的な構成として、図14,
図15に示すものが考えられる。図14,図15におい
て、図13と同符号は同部材を示す。即ち、1は入力
軸、1Aはピニオン、2は左輪側出力軸、3は右輪側出
力軸である。4は差動機構であり、リングギヤ4A,プ
ラネタリキャリヤ4B,プラネタリピニオン4C,サン
ギヤ4D,プラネタリシャフト4Eから構成される。
歯車機構からなる増減速機構6と、第1及び第2の伝達
トルク容量可変型カップリングとしての湿式多板クラッ
チ機構(油圧多板クラッチ機構)7,8から構成され
る。また、増減速機構6は増速機構6A及び減速機構6
Bから構成され、各機構6A,6Bとも、第1の中間軸
14のギヤ14A,第2の中間軸15のギヤ15A,第
3の中間軸13のギヤ13Aおよびこれらと噛合する複
合型プラネタリピニオン6Dの各ギヤ18A,18B,
18Cからなる。複合型プラネタリピニオン6Dは軸位
置を固定されたプラネタリシャフト6Cに枢支される。
めに、各プラネタリシャフト6Cの相互間には、図15
に斜線を付し又は図14に鎖線で示すようなボス21
(21A,21B,21C)を仕切壁16から突設さ
れ、このボス21A,21B,21Cの先端にキャリヤ
6Eがボルト22A,22B,22Cで固定されてい
る。そして、プラネタリシャフト6Cはキャリヤ6Eと
仕切壁16とに両端を支持されている。
力軸側クラッチ板7A,8Aと中間軸側クラッチ板7
B,8Bとが交互に重合してなり、クラッチケース23
内に設けられる。右輪側出力軸側クラッチ板7A,8A
の外周にはスプライン穴(図示略)が形成され、これら
のスプライン穴は、クラッチケース23の外周部23A
の内面とスプライン結合している。また、中間軸側クラ
ッチ板7B,8Bの内周にはスプライン穴(図示略)が
形成され、これらのスプライン穴は、各中間軸の端部に
拡径する形状に構成されたクラッチハブ14B,15B
とスプライン結合する。
圧ピストン19,20を通じて押圧され、この油圧ピス
トン19,20の油圧が解除されるとリターンスプリン
グ7E,8Eにより押圧を解除されるようになってい
る。ここでは、油圧ピストン19,20は、クラッチケ
ース23と一体回転する第1ピストン19A,20A
と、デフキャリヤ9側に回転しないように設けられた第
2ピストン19B,20Bとからなり、これらの第1ピ
ストン19A,20Aと第2ピストン19B,20Bと
の間には、ニードルベアリング(スラストベアリング)
10Bが介装され、スラスト力のみ伝達するようになっ
ている。
めの油圧シリンダ19C,20Cは、第2ピストン19
B,20Bの後方のデフキャリヤ9側に形成されてい
る。これにより、油圧シリンダ19C,20C内の作動
油に遠心力が加わらなくなり、各部の回転状態に係わら
ず安定した油圧を発生でき、ピストン19,20の駆動
精度が高められている。
示しない左輪側駆動軸及び右輪側駆動軸に結合されるフ
ランジ部であり、10はベアリング,10Bはニードル
ベアリング,10Cはころ軸受け,10Dはオイルシー
ル,11はデフケース,12はクラウンギヤ,24はス
ナップリングである。ところで、湿式多板クラッチ機構
(油圧多板クラッチ機構)の動力伝達機能に着目する
と、このような多板クラッチ機構の場合、複数のクラッ
チ板(クラッチディスク)の係合面に潤滑油が供給され
ないと、クラッチの性能を十分に発揮することができな
い。このため、かかるクラッチディスクへの潤滑油の供
給を確実に行なえるようにしたい。
たもので、多板クラッチ機構のクラッチディスクに確実
に潤滑油を供給することができるようにした、クラッチ
構造を提供することを目的とする。
ッチ構造は、下部に潤滑油を貯留された第1のケース部
材と、該第1のケース部材に結合されるとともに隔壁に
より該第1のケース部材と仕切られた第2のケース部材
と、該第1のケース部材と該第2のケース部材とを結合
されてなるケース内に設けられ該第1のケース部材の内
部において駆動入力部により駆動される歯車を一体にそ
なえた回転軸と、該第2のケース部材に軸支されたカッ
プリングケースと、該カップリングケースに外周部がス
プライン係合するアウタディスクと該アウタディスクに
隣接するようにそなえられて該アウタディスクに係合し
ながらトルク伝達を行ないうるインナディスクとからな
るクラッチディスクと、外周面に該インナディスクの内
周部とスプライン係合するスプライン部が形成されると
ともに内周面に該回転軸のスプライン部と係合するスプ
ライン部が形成されたクラッチハブとをそなえ、該カッ
プリングケースの内周部と該回転軸の外周との間に互い
に摺接する摺接部が設けられ、該摺接部を構成する摺接
面に該第1のケース部材の下部に貯留されている潤滑油
を該カップリングケースの内方へ導く螺旋状の油溝が形
成されるとともに、該クラッチハブに、該螺旋状の油溝
からの潤滑油を該カップリングケース内の該クラッチデ
ィスク側へ導く潤滑油通路が形成されていることを特徴
としている。
もに、クラッチハブとインナディスクとが回転して、こ
のインナディスクがアウタディスクに係合することで、
回転軸の回転が、インナディスクとアウタディスクとを
通じて、カップリングケース側へ伝達される。
された潤滑油は、第1のケース部材の内部において駆動
入力部により駆動される歯車を潤滑するとともに、該カ
ップリングケースの内周部と該回転軸の外周との間の摺
接部に形成された螺旋状の油溝を通じて該カップリング
ケースの内方へ導かれ、さらに、該クラッチハブに形成
された潤滑油通路を通じて、該カップリングケース内の
該クラッチディスク側へ導かれて、該クラッチディスク
の摺接部分に供給される。これにより、クラッチディス
クにおいてインナディスクとアウタディスクとが滑りを
生じながら回転を伝達できるつようになる。
の形態について説明する。図1〜図12は本発明の一実
施形態としてのクラッチ構造及びこのクラッチ構造を有
する車両用左右駆動力調整装置について示すもので、図
1はその断面図、図2はその概要構成を示す模式図、図
3は本装置をそなえた車両の駆動系構成図、図4はその
アセンブリ単位を示す図、図5はその潤滑油流路を示す
図、図6〜図12はその伝達トルク容量可変機構の油圧
ピストン部分に関して示す図である。
動力調整装置50の概略構成と、この装置50をそなえ
た車両の駆動系構成を説明する。この実施例の左右駆動
力調整装置50は、図3に示すように、自動車のリヤデ
ファレンシャル(リヤデフ)4の部分に装備され、自動
車の後輪の左右駆動力移動を行なうものであって、ここ
では特に四輪駆動車の後輪側にそなえられ、センターデ
ィファレンシャル58を通じて後輪側へ出力された駆動
力をプロペラシャフト68を介して入力軸1に受けて、
この駆動力を左右の後輪74L,74Rに配分できるよ
うになっている。
要素は、自動車のエンジン出力のうち後輪側へ配分され
た回転駆動力を入力される入力軸(入力部)1と、差動
機構(ここではリヤデフ)4と、駆動力伝達制御機構5
であり、特に、この装置の中心となるのが駆動力伝達制
御機構5である。この機構5は、増減速機構6と、第1
の伝達トルク容量可変型カップリング7及び第2の伝達
トルク容量可変型カップリング8とから構成される。こ
れらの差動機構4と増減速機構6とカップリング7,8
とが同軸上に配置されている。また、第1及び第2の伝
達トルク容量可変型カップリング7,8は油圧によって
伝達トルク容量を調整されるようになっている。
であり、このエンジン52の出力はトランスミッション
54及び中間ギア56を介して差動歯車機構(=センタ
ディファレンシャル、以下、センタデフという)58に
伝達されるようになっている。このセンタデフ58の出
力は、一方において前輪用の差動歯車機構(=フロント
ディファレンシャル、以下、フロントデフという)60
を介して車軸62L,62Rから左右の前輪64L,6
4Rに伝達され、他方においてベベルギヤ機構66,プ
ロペラシャフト68及びベベルギヤ機構70,後輪用の
差動歯車装置(=リヤディファレンシャル、以下、リヤ
デフという)4を介して車軸72L,72Rから左右の
後輪74L,74Rに伝達されるようになっている。本
装置はこのリヤデフ4を含めて、車軸74L,74Rに
わたるように設けられている。
リングユニット(VCU)76が設けられ、その前輪側
出力部と後輪側出力部との差動を拘束(又は制限)する
ようになっている。リヤデフ4の差動を制限しながらト
ルク移動を行なう伝達トルク容量可変型カップリング
7,8の油圧系の油圧調整は、油圧ユニット78により
行なわれるようになっている。すなわち、油圧ユニット
78では内蔵された油圧ポンプを通じてリザーバタンク
80からの作動油を伝達トルク容量可変型カップリング
7,8の油圧系に供給したり、排除したりするようにな
っている。
ト(以下、ECUという)82により作動を制御される
ようになっている。ECU82には、例えばエンジン出
力を電子制御する電子制御ユニット(エンジンECU)
(図示省略)や、アンチロックブレーキシステム(AB
S)を電子制御する電子制御ユニット(ABSECUと
いう)84からの情報や、ハンドル角情報,前後加速度
情報,アクセル開度情報等が入力されるようになってお
り、ECU82では、これらの各情報に基づいて、油圧
ユニット78を制御するようになっている。なお、各E
CU82は、図示しないが制御に必要なCPU,RO
M,RAM,インタフェイス等をそなえている。
用左右駆動力調整装置の細部を説明すると、図1,2に
示すように、本装置50には、前述のようにエンジン出
力のうち後輪側へ配分された回転駆動力を入力される入
力軸(入力部)1と、この入力軸1から入力された駆動
力を出力する左輪側出力軸(左輪側回転軸)2及び右輪
側出力軸(右輪側回転軸)3とを連結するように設けら
れおり、左輪側出力軸2はその左端を左輪の駆動系(図
示省略)に連結され、右輪側出力軸3はその右端を右輪
の駆動系(図示省略)に連結されている。
1と、差動機構(リヤデフ)4と、増減速機構6と、第
1の伝達トルク容量可変型カップリング7及び第2の伝
達トルク容量可変型カップリング8とからなる駆動力伝
達制御機構5とをそなえている。なお、この実施形態で
は、伝達トルク容量可変型カップリング7,8として電
子制御油圧式の湿式油圧多板クラッチ機構が設けられて
いるが、伝達容量可変制御式トルク伝達機構としては、
伝達トルク容量が可変制御できるトルク伝達機構であれ
ばよく、この例の機構のほかに、電磁式多板クラッチ機
構等の他の多板クラッチ機構や、これらの多板クラッチ
機構の他に、油圧式又は電磁式の摩擦クラッチや、油圧
式又は電磁式の制御可能なVCU(ビスカスカップリン
グユニット)や、油圧式又は電磁式の制御可能なHCU
(ハイドローリックカップリングユニット=差動ポンプ
式油圧カップリング)、さらには、電磁流体式あるいは
電磁粉体式クラッチ等の他のカップリングを用いること
もできる。
機構と同様に油圧等で係合力を調整するものが考えら
れ、特に、この摩擦クラッチでは、トルク伝達方向が一
方向のものを所要の方向(それぞれのトルク伝達方向)
へ向けて設置することが考えられる。また、このVCU
やHCUには、従来型の動力伝達特性が一定のものも考
えられるが、動力伝達特性を調整できるようにしたもの
が適している。そして、これらの係合力調整や動力伝達
特性の調整は、油圧による他に、電磁力等の他の駆動系
を用いることも考えられる。
デフキャリヤ9にベアリング10を介して枢支されてお
り、この入力軸1の端部に、ピニオン1Aが装着されて
いる。このピニオン1Aは、デフケース11に固定され
たリングギヤ12に噛合しており、ピニオン1Aの回転
がデフケース11に伝えられるようになっている。
リヤデファレンシャル(リヤデフ)40が設けられてい
る。このベベルギヤ式リヤデフ40は、デフケース11
内に対向するように突設されたピニオン41A,41B
と、左輪側出力軸2及び右輪側出力軸3の対向する軸端
部に突設されたピニオン42A,42Bとから構成され
ている。
と、ピニオン41A,41Bが回転することで、ピニオ
ン42A,42Bを通じて左輪側出力軸2及び右輪側出
力軸3の差動を許容しながら、これらの左輪側出力軸2
及び右輪側出力軸3に駆動力を出力するようになってい
る。そして、このリヤデフ4の隣に、駆動力伝達制御機
構5の増減速機構6が設けられている。
12と一体回転するように結合された中空の中間軸13
と、第1のカップリング7に接続された回転軸としての
中空の中間軸(第1の中間軸)14と、第2のカップリ
ング8に接続された回転軸としての中空の中間軸(第2
の中間軸)15との間に介装されている。中間軸13は
入力軸1と連係して回転する。
いずれも中空軸であり、中間軸13,14は、右輪側出
力軸3の外周に相対回転できるように装備され、中間軸
15は、中間軸14のさらに外周にこれも相対回転でき
るように装備されている。つまり、中間軸13は右輪側
出力軸3と仕切壁16との間に枢支され、中間軸14は
右輪側出力軸3と中間軸15との間に枢支され、中間軸
15は中間軸14の外周に枢支されている。
は後述する複合遊星歯車機構を通じてそれぞれ軸支され
ている。なお、中間軸13と仕切壁16との間、及び、
中間軸13と右輪側出力軸3との間には、それぞれオイ
ルシール10Dが介装されており、リヤデフ4側と増減
速機構6及びカップリング7,8側とを互いに液密状態
に仕切っている。
6Bとからなり、これらの増速機構6Aと減速機構6B
とは、複合遊星歯車機構からなっている。つまり、右輪
側出力軸3の周囲には、固定式プラネタリシャフト6C
が、位相をずらして複数(ここでは3つ)設けられてお
り、これらの各プラネタリシャフト6Cには、3種のギ
ヤ18A,18B,18Cをそなえた複合型プラネタリ
ピニオン6Dが枢支されている。
各ギヤ18A,18B,18Cに噛合するように、中間
軸13にギヤ(サンギヤ)13Aが設けられ、中間軸1
4にギヤ(サンギヤ)14Aが設けられ、中間軸15に
ギヤ(サンギヤ)15Aが設けられている。これらのギ
ヤ13A,14A,15Aの歯数をそれぞれZ1 ,Z
2 ,Z3 とすると、Z2 <Z1 <Z3 の関係に設定され
ている。また、ギヤ18A,18B,18Cの歯数をそ
れぞれZ4 ,Z5 ,Z6 とすると、Z6 <Z4 <Z5 の
関係に設定されている。
4Aの組み合わせにより増速機構6Aが構成され、ギヤ
13A,18A,18C,15Aの組み合わせにより減
速機構6Bが構成さている。即ち、増速機構6Aでは、
ギヤ13A,18A,18B,14Aの経路で、中間軸
13の回転が中間軸14に伝達されると、これらの歯数
比から、中間軸14は中間軸13よりも高速で回転する
のである。また、減速機構6Bでは、ギヤ13A,18
A,18C,15Aの経路で、中間軸13の回転が中間
軸15に伝達されると、これらの歯数比から、中間軸1
5は中間軸13よりも低速で回転するのである。
14及び15を介して、カップリング7,8側へ入力さ
れるようになっている。また、前述の各中間軸13,1
4,15は、固定式プラネタリシャフト6C,プラネタ
リピニオン6D及びサンギヤ13A,14A,15Aを
通じてそれぞれ軸支されている。
第1及び第2のカップリング7,8は、リヤデフ4と仕
切壁16により仕切られたデフキャリヤ9内の空間内に
一体に設置されている。これらの湿式多板クラッチ機構
7,8は、右輪側出力軸側クラッチディスク(アウタデ
ィスク)7A,8Aと中間軸側クラッチディスク(イン
ナディスク)7B,8Bとが交互に重合してなり、クラ
ッチケース(カップリングケース)23内に設けられ
る。右輪側出力軸側クラッチディスク7A,8Aの外周
にはスプライン軸(図示略)が形成され、これらのスプ
ライン軸は、クラッチケース23の外周部23Aの内面
とスプライン結合している。また、中間軸側クラッチデ
ィスク7B,8Bの内周にはスプライン穴(図示略)が
形成され、これらのスプライン穴は、各中間軸の端部側
とスプライン結合する。
圧ピストン19,20を通じて押圧され、この油圧ピス
トン19,20の油圧が解除されるとリターンスプリン
グ7E,8Eにより押圧を解除されるようになってい
る。ここでは、油圧ピストン19,20は、クラッチケ
ース23と一体回転する従動側の第1ピストン19A,
20Aと、デフキャリヤ9側に回転しないように設けら
れた駆動側の第2ピストン19B,20Bとからなり、
これらの第1ピストン19A,20Aと第2ピストン1
9B,20Bとの間には、ニードルベアリング(スラス
トベアリング)34が介装され、スラスト力のみ伝達す
るようになっている。
めの油圧シリンダ19C,20Cは、第2ピストン19
B,20Bの後方のデフキャリヤ9側に形成されてい
る。これにより、油圧シリンダ19C,20C内の作動
油に遠心力が加わらなくなり、各部の回転状態に係わら
ず安定した油圧を発生でき、ピストン19,20の駆動
精度が高められている。
性良く作動するように、第1ピストン19A,20Aは
クラッチケース23の穴部に遊嵌されており、リターン
スプリング7E,8Eも剛性の低いものが採用されてい
る。そして、図示しないコントローラの電子制御によっ
て油圧ピストン19又は20の駆動油圧が油圧給排系7
D,8Dを通じて調整されて、クラッチディスク7A,
7B又は8A,8Bの係合状態、即ち、トルク伝達状態
が調整されるようになっている。
カップリング7が係合されると、急旋回でない通常走行
時には、高速回転する中間軸14側から右輪側出力軸3
側へと、つまり、左輪側出力軸2側から右輪側出力軸3
へと駆動力が移動して、左輪よりも右輪の駆動力の方が
大きくなる。逆に、コントローラの制御によってカップ
リング8が係合されると、急旋回でない通常走行時に
は、右輪側出力軸3側から低速回転する中間軸15側へ
と、つまり、右輪側出力軸3側から左輪側出力軸2へと
駆動力が移動して、右輪よりも左輪の駆動力の方が大き
くなる。
チ等での速度の速い側から遅い側へのみトルクを伝達す
るという差動制限時の原理を利用したものである。とこ
ろで、本装置では、中間軸(第2回転軸)15とクラッ
チディスク8Bとの間に第1のクラッチハブ(第1の円
筒状結合部材)31が介装され、中間軸(第3回転軸)
14とクラッチディスク8Bとの間に、第2のクラッチ
ハブ(第2の円筒状結合部材)32が介装される。
軸15,14とも各クラッチディスク8B,7Bとも別
個に形成され、各外周部に、クラッチディスク8B,7
Bと回転方向へ係合(即ち、クラッチディスク7B,8
Bのスプライン穴とスプライン結合)する係合部(スプ
ライン部)31D,32Dを有し、各内周部に中間軸1
5,14と回転方向へ係合(即ち、スプライン結合)す
る係合部(スプライン部)31E,32Eを有してい
る。
に突出した拡径部等は形成されておらず、カップリング
ケース23内に、第1の伝達トルク容量可変型カップリ
ング7及び第2の伝達トルク容量可変型カップリング8
を内装し、これらの各カップリング7,8のクラッチデ
ィスク7B,8Bに第1及び第2のクラッチハブ31,
32を係合した状態で、中間軸15,14の軸端(図中
右側)からこれらの第1及び第2のクラッチハブ31,
32を嵌入させることにより容易にスプライン結合でき
るように係合部(スプライン部)15C,14Cが形成
されている。
(デフキャリヤに相当する)9も、増減速機構6の外周
及び一端面を覆うように配設される第1のハウジング部
材(第1のケース部材)9Aと、一体型カップリングを
内装したカップリングケース23を収納する第2のハウ
ジング部材(第2のケース部材)9Bとに分割でき,特
に、第2のハウジング部材9Bは、カップリングケース
23外周及び一端面(図中右側端面)を覆うメインハウ
ジング部9Cと、カップリングケース23の他端面(図
中左側端面)を覆うサブハウジング部9Dとをそなえて
構成される。なお、サブハウジング部9Dは、第1のハ
ウジング部材9Aと第2のハウジング部材9B側とを区
画する隔壁となっている。
のハウジング部材9Bのメインハウジング部9C及びサ
ブハウジング部9Dの各外周部分に、結合用フランジ部
9a,9c,9dが形成され、これらの第1のハウジン
グ部材9A,メインハウジング部9C及びサブハウジン
グ部9D該第1のハウジング部材の3部材が、各結合用
フランジ部9a,9c,9dをぞれぞれ同時に結合する
単一のボルト38で一体に結合されるように構成されて
いる。
ウジング部材9A側のアセンブリ45と、第2のハウジ
ング部材9B側のアセンブリ46とをそれぞれ組み立て
たうえで、両者を結合できるようになっている。なお、
この結合組み立ての際には、第1のハウジング部材9A
側のアセンブリ45の左輪側(図4中左側)を下に向け
て、この上方から、第2のハウジング部材9B側のアセ
ンブリ46を組み付けることができる。これは、前述の
ように、カップリングケース23内に、第1の伝達トル
ク容量可変型カップリング7及び第2の伝達トルク容量
可変型カップリング8を内装し、これらの各カップリン
グ7,8のクラッチディスク7B,8Bに第1及び第2
のクラッチハブ31,32を係合して第2のハウジング
部材9B側のアセンブリ46を組み立てれば、各クラッ
チディスク7B,8Bの位相が整った状態となり、前述
のように、中間軸15,14の軸端(図中右側でこの場
合上向きになる)から第2のハウジング部材9B側のア
センブリ46をスプライン結合させることができる。
のハウジング部材9Bのメインハウジング部9Cとの間
に、サブハウジング部9Dを介装するが、このサブハウ
ジング部9Dには、固定式プラネタリシャフト6Cの一
端を係止しうる溝(軸受け部)39Aが形成されてい
る。また、第1のハウジング部材9Aと一体の仕切壁1
6には固定式プラネタリシャフト6Cの他端を係止しう
る溝(軸受け部)39Bが形成されている。これによ
り、上述のように第1のハウジング部材9A側のアセン
ブリ45の左輪側を下に向けた状態では、複合型プラネ
タリピニオン6DA組み込んだ固定式プラネタリシャフ
ト6Cを仕切壁16の溝39B上に載置して、この上か
らサブハウジング部9Dを載せて、さらに、メインハウ
ジング部9Cを載せた上で、各結合用フランジ部9a,
9c,9dをぞれぞれボルト38で一体に結合すること
ができる。
の内部には、増減速機構6のギヤ部を潤滑しうる潤滑油
が内蔵されており、この潤滑油が各伝達トルク容量可変
型カップリング7,8のクラッチディスク間の潤滑のた
めに供給されるようになっている。当然ながら、潤滑油
はハウジング9内の下部に貯留されることになる。すな
わち、カップリングケース23の端面(第1ハウジング
部材側端部)23Cには、中間軸(第2回転軸)15の
外周面に対向するように、筒状部30が形成され、この
筒状部30の内周面(摺接部)30Bと中間軸(第2回
転軸)15の外周面(摺接部)15Bとの間の摺接部に
は、回転時にハウジング内の潤滑油を該カップリングケ
ース23内の内周側部分へ導く螺旋溝(螺旋状の油溝)
30Aが穿設されている。
及び第2のクラッチハブ31,32に潤滑油通路31
B,31C,32B,32Cが形成されている。これら
の潤滑油通路31B,31C,32B,32Cは放射状
に形成されている。潤滑油通路31B,31C,32
B,32Cのうち31B,32Bは、カップリングケー
ス23のインナ部に相当する第1及び第2のクラッチハ
ブ31,32にに放射状に穿設されて螺旋溝30Aから
供給された潤滑油をクラッチディスク側へ導く導入路で
あり、31C,32Cは、カップリングケース23のア
ウタ部(外周部)23Aに放射状に穿設されておりクラ
ッチディスク側を潤滑した潤滑油を排出する排出路であ
る。
グケース23側に送られてきた潤滑油は、まず、第1の
クラッチハブ31内の空間31Aから、導入路31Bを
通ってカップリングケース23内に送られ、カップリン
グケース23のクラッチディスクを潤滑して、排出路3
1Cから排出される。また、螺旋溝30Aからカップリ
ングケース23側に送られてきた潤滑油の一部は、第1
のクラッチハブ31に穿設された油路31Fから、第2
のクラッチハブ32内の空間32Aを経て、導入路32
Bを通ってカップリングケース23内に送られ、カップ
リングケース23のクラッチディスクを潤滑して、排出
路32Cから排出されるようになっている。
9,20の第1ピストン19A,20Aと第2ピストン
19B,20Bとの間に介装されるニードルベアリング
34のインナレース部分に特徴がある。油圧ピストン1
9を例に説明すると、図6に示すように、油圧ピストン
19はカップリング7の外周に近い部分に設けられ、駆
動側の第2ピストン19Bは、背部の油圧シリンダ19
Cにより前進して、従動側の第1ピストン19Aを押圧
する。また、駆動側の第2ピストン19Bの圧力が下が
ると、従動側の第1ピストン19Aの外周部に設けられ
たリターンスプリング(環状板バネで形成される)7E
により、第1ピストン19Aが後退するようになってい
る。そして、第1ピストン19Aは例えば円柱状の押圧
部をカップリングケース23の端部23Bに嵌入させる
ようにして、環状に断続的に設けられている。各ピスト
ン19Aはリターンスプリング7Eにより保持されては
いるが、このスプリング7Eは、クラッチの制御応答を
確保するように極めて低く設定されるので、その横剛性
は低く、各ピストン19Aを十分支持できない。
ルベアリング34の第1ピストン19A側レース35
を、ニードルベアリング34のピストン19A側に沿っ
て外周方向へ延在するように屈曲させて且つこの外周方
向へ屈曲したレース35の鍔上部35Bの外周端部に、
各ピストン19Aの外周面に当接しうるように折れ曲が
って該ピストン19Aを収納するインロー部35Cを形
成している。
内周側に屈曲された内周屈曲部であり、37はニードル
ベアリング34を収納する保持器(ケージ)であり、図
9に示すように、この保持器37に放射状に形成された
矩形穴37A内に各ニードルベアリング34が収納され
ている。また、ニードルベアリング34の第2のピスト
ン19B側のレース36は、通常は図7に示すように、
薄板状のものだが、このレース36はピストン19Bの
押圧により移動するので、図6中に示すように、板厚の
プレート部分を有するように構成するのが好ましい。
Cが形成されるので、各ピストン19Aはインロー部3
5Cにより確実に保持されるようになる。なお、図7,
図8に示すものでは、インロー部35Cをレース35の
外周全体に設けているが、例えば図10,図11に示す
ように、インロー部35Cを部分的に突出した爪状35
Dのものとして、レース35の外周全体に所要な数だけ
設けるようにしてもよい。
間隔に3個設けており、このように、レース35の外周
に部分的にインロー部35Dを設けることにより、レー
ス35のプレス加工前の打ち抜き状態のブランクを小さ
くでき、軽量化や材料コストの低減に寄与し、プレス加
工時に僅かなプレス力だけでよいため生産性も良好にな
る。
35Cを延長して、スプリング7Eまでもホールドする
ようにしてもよい。爪状のインロー部35Dについても
同様に構成できる。なお、図中、2A,3Aは図示しな
い左輪側駆動軸及び右輪側駆動軸に結合されるフランジ
部であり、10はボールベアリング,10Bはニードル
ベアリング,10Cはころ軸受け,10Dはオイルシー
ル,11はデフケース,24はスリップリングである。
及びこのクラッチ構造を有する車両用左右駆動力調整装
置は、上述のように構成され、コントローラの制御によ
ってカップリング7,8を適宜作用させることで、左右
輪の駆動力移動により、例えば左右輪の駆動力を不均等
にすることで旋回モーメントを発生させて車両の旋回性
能を向上させたり、逆に、左右輪の駆動力が均衡するよ
うに制御を行なって車両の直進性能を向上させたりする
ことができる。
いてトルク配分を調整するのでなく、一方のトルクの所
要量を他方に転送することによりトルク配分が調整され
るため、大きなトルクロスやエネルギロスを招来するこ
となく、所望のトルク配分を得ることができる。そし
て、この装置では、カップリング7,8が中間軸13〜
15を介して設けられて、カップリング容量が少なくて
済むので、装置をコンパクト化できる。
ており、増減速機構6から何れのカップリング7,8へ
も直接駆動トルクが伝わるので、制御応答性が大きく向
上する。さらに、リヤデフ4がベベルギヤ式デフで構成
されているので、拡径することなくコンパクトに構成で
きる。また、増速機構6Aと減速機構6Bとを一体化し
た増減速機構6が設けられているので、すべての機構を
同軸上に設置でき、また、使用オイルの異なるギヤ類と
多板クラッチ部とを分離できるので、装置をコンパクト
化できるとともに、オイル管理を容易にできるようにな
る利点もある。
車機構を使用しているので、歯車の自動調心効果によっ
て、中間軸13,14,15の軸心が自動的に一致し
て、勝つ歯車の噛み合い反力が相殺されて、安定した作
動を行なえる。また、差動機構として、ベベルギヤ式の
ものを用いることができ、ベベルギヤ式を採用すること
で、構造が簡素且つ小型で、元来低コストな上に他の一
般的な差動機構と部品を共用化できるため、この面で
も、コストを削減できる。
B,31C,32B,31C,31Fにより、カップリ
ング7,8の回転にともなって、自動的に、潤滑油がク
ラッチディスク面に供給されるので、ポンプ等の特別な
手段を設けることなく、デフキャリヤ9内に多量の潤滑
油を内蔵しなくても、極めて低コストで、クラッチディ
スク面への確実な潤滑油供給を行なえ、潤滑油による駆
動ロスを招くことなく、装置の信頼性や耐久性の向上を
実現できる。
状部30と中間軸(第2回転軸)15との間の外側、つ
まり、筒状部30の内周面に設けているが、螺旋溝30
Aは必ずしも筒状部30の側に設けなくてはならないも
のでなく、中間軸(第2回転軸)15側へ設けてもよ
い。さらに、図4に示すように、第1のハウジング部材
9A側のアセンブリ45と、第2のハウジング部材9B
側のアセンブリ46とをそれぞれ組み立てたうえで、両
者を結合できる。特に、この結合組み立ての際には、第
1のハウジング部材9A側のアセンブリ45の左輪側
(図4中左側)を下に向けて、この上方から、第2のハ
ウジング部材9B側のアセンブリ46を組み付けること
ができる。
23内の各クラッチディスク7B,8Bに第1及び第2
のクラッチハブ31,32を係合して第2のハウジング
部材9B側のアセンブリを組み立てれば、各クラッチデ
ィスク7B,8Bの位相が整った状態となり、中間軸1
5,14の軸端(図中右側でこの場合上向きになる)か
ら第2のハウジング部材9B側のアセンブリを容易にス
プライン結合させることができ、組み立て性が大きく向
上する。
部9Dの溝(軸受け部)39Aと仕切壁16の溝(軸受
け部)39Bとの間に、プラネタリシャフト6Cを固定
することができ、プラネタリシャフト6Cを支持するた
めの構造が極めて簡素化され、組み立て性の向上や部品
点数削減やコスト削減や装置の軽量化に寄与する。ま
た、第1のハウジング部材9A,第2のハウジング部材
9Bメインハウジング部9C及びサブハウジング部9D
が、同時に同一のボルト38で一体に結合されるので、
この点でも、組み立て性の向上や部品点数削減やコスト
削減や装置の軽量化に寄与する。
5Cにより確実に保持されるようになり、第1ピストン
19Aの応答性を向上させるように、第1ピストン19
A,20Aはクラッチケース23の穴部に遊嵌させ、リ
ターンスプリング7E,8Eに剛性の低いものを採用し
ても、第1ピストン19Aのガタ付き、こじりやかじり
を回避することができ、装置の性能向上に寄与しうる。
ずしも複合遊星歯車機構を用いなくてもよく、増減速機
構6を例えば上述のカウンタシャフト利用の平行2軸の
ものにしてもよい。また、本実施形態では、右輪側へ本
装置を設けた場合を示したが、本装置は勿論左輪側へ設
けてもよい。
構造によれば、下部に潤滑油を貯留された第1のケース
部材と、該第1のケース部材に結合されるとともに隔壁
により該第1のケース部材と仕切られた第2のケース部
材と、該第1のケース部材と該第2のケース部材とを結
合されてなるケース内に設けられ該第1のケース部材の
内部において駆動入力部により駆動される歯車を一体に
そなえた回転軸と、該第2のケース部材に軸支されたカ
ップリングケースと、該カップリングケースに外周部が
スプライン係合するアウタディスクと該アウタディスク
に隣接するようにそなえられて該アウタディスクに係合
しながらトルク伝達を行ないうるインナディスクとから
なるクラッチディスクと、外周面に該インナディスクの
内周部とスプライン係合するスプライン部が形成される
とともに内周面に該回転軸のスプライン部と係合するス
プライン部が形成されたクラッチハブとをそなえ、該カ
ップリングケースの内周部と該回転軸の外周との間に互
いに摺接する摺接部が設けられ、該摺接部を構成する摺
接面に該第1のケース部材の下部に貯留されている潤滑
油を該カップリングケースの内方へ導く螺旋状の油溝が
形成されるとともに、該クラッチハブに、該螺旋状の油
溝からの潤滑油を該カップリングケース内の該クラッチ
ディスク側へ導く潤滑油通路が形成されるという構成に
より、クラッチディスクへの潤滑油の供給を確実に行な
え、クラッチの性能向上に寄与する。
本構造をそなえた車両用左右駆動力調整装置を示す断面
図である。
本構造をそなえた車両用左右駆動力調整装置の概要構成
を示す模式図(スケルトン図)である。
なえた車両用左右駆動力調整装置をそなえた車両の駆動
系構成図である。
なえた車両用左右駆動力調整装置のアセンブリ単位を示
す図である。
本構造をそなえた車両用左右駆動力調整装置クラッチ構
造の潤滑油流路を示す図である。
す拡大断面図である。
かる油圧ピストン部分にそなえられたニードルベアリン
グのレースを示す図であり、(a)は正面図であり、
(b)は(a)におけるA−A矢視断面図である。
かる油圧ピストン部分にそなえられたニードルベアリン
グのレースを示す斜視図である。
かる油圧ピストン部分にそなえられたニードルベアリン
グを示す模式的な部分正面図である。
かかる油圧ピストン部分にそなえられたニードルベアリ
ングのレースの変形例を示す図であり、(a)は正面図
であり、(b)は(a)におけるB−B矢視断面図であ
る。
かかる油圧ピストン部分にそなえられたニードルベアリ
ングのレースの変形例を示す斜視図である。
変形例を示す拡大断面図である。
フ) 5 駆動力伝達制御機構 6 増減速機構 6A 増速機構 6B 減速機構 6C 固定式プラネタリシャフト 6D 複合型プラネタリピニオン 6E キャリヤ 7 第1の伝達トルク容量可変型カップリング 8 第2の伝達トルク容量可変型カップリング 7A,8A,7B,8B クラッチディスク 7C,8C 油圧ピストン 7D,8D 油圧給排系 7E,8E リターンスプリング 9 ケースとしてのデフキャリヤ(ハウジング) 9A 第1のハウジング部材(第1のケース部材) 9B 第2のハウジング部材(第2のケース部材) 9C 第2のハウジング部材9Bのメインハウジング部 9D 第2のハウジング部材9Bのサブハウジング部 9a,9c,9d 結合用フランジ部 10 ボールベアリング 10B ニードルベアリング 10C ころ軸受け 10D オイルシール 11 デフケース 12 リングギヤ 13 中空の中間軸 14 回転軸としての中空の中間軸 15 回転軸としての中空の中間軸 13A,14A,15A ギヤ 14C,15C 係合部(スプライン部) 15B 中間軸(第2回転軸)15の外周面(摺接部) 16 仕切壁 18A,18B,18C ギヤ 19,20 油圧ピストン 19A,20A 第1ピストン(従動側ピストン) 19B,20B 第2ピストン(駆動側ピストン) 19C,20C 油圧シリンダ 23 クラッチケース(カップリングケース) 23A クラッチケース23の外周部 23B,23C クラッチケース23の端部 24 スリップリング 30 筒状部 30A 螺旋溝(螺旋状の油溝) 30B 筒状部30の内周面(摺接部) 31 第1のクラッチハブ(第1の円筒状結合部材) 32 第2のクラッチハブ(第2の円筒状結合部材) 31B,31C,32B,32C 潤滑油通路 31D,31E,32D,32E 係合部(スプライン
部) 34 ニードルベアリング(スラストベアリング) 35,36 レース 35A 内周屈曲部 35B 鍔上部 35C インロー部 35D 爪状インロー部 37 保持器(ケージ) 38 ボルト 39A,39B 溝(軸受け部) 40 ベベルギヤ式のリヤデファレンシャル(リヤデ
フ) 41A,41B,42A,42B ピニオン 45 第1のハウジング部材9A側のアセンブリ 46 第2のハウジング部材9B側のアセンブリ 50 車両用左右駆動力調整装置 52 エンジン 54 トランスミッション 56 中間ギア 58 差動歯車機構(センタディファレンシャル) 60 前輪用の差動歯車機構(フロントディファレンシ
ャル) 62L,62R 車軸 64L,64R 前輪 66 ベベルギヤ機構 68 プロペラシャフト 70 ベベルギヤ機構 72 後輪用の差動歯車装置(リヤディファレンシャ
ル) 72L,72R 車軸 74L,74R 後輪 76 ビスカスカップリングユニット(VCU) 78 油圧ユニット 80 リザーバタンク 82 電子制御ユニット(ECU) 84 電子制御ユニット(ABSECU)
Claims (1)
- 【請求項1】 下部に潤滑油を貯留された第1のケース
部材と、 該第1のケース部材に結合されるとともに隔壁により該
第1のケース部材と仕切られた第2のケース部材と、 該第1のケース部材と該第2のケース部材とを結合され
てなるケース内に設けられ該第1のケース部材の内部に
おいて駆動入力部により駆動される歯車を一体にそなえ
た回転軸と、 該第2のケース部材に軸支されたカップリングケース
と、 該カップリングケースに外周部がスプライン係合するア
ウタディスクと該アウタディスクに隣接するようにそな
えられて該アウタディスクに係合しながらトルク伝達を
行ないうるインナディスクとからなるクラッチディスク
と、 外周面に該インナディスクの内周部とスプライン係合す
るスプライン部が形成されるとともに内周面に該回転軸
のスプライン部と係合するスプライン部が形成されたク
ラッチハブとをそなえ、 該カップリングケースの内周部と該回転軸の外周との間
に互いに摺接する摺接部が設けられ、該摺接部を構成す
る摺接面に該第1のケース部材の下部に貯留されている
潤滑油を該カップリングケースの内方へ導く螺旋状の油
溝が形成されるとともに、 該クラッチハブに、該螺旋状の油溝からの潤滑油を該カ
ップリングケース内の該クラッチディスク側へ導く潤滑
油通路が形成されていることを特徴とする、クラッチ構
造。
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Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019019860A (ja) * | 2017-07-13 | 2019-02-07 | 本田技研工業株式会社 | 動力伝達装置 |
| JP2022152823A (ja) * | 2021-03-29 | 2022-10-12 | 株式会社アイシン | 摩擦係合装置及び車両用駆動装置 |
-
1998
- 1998-10-23 JP JP30279798A patent/JP3214464B2/ja not_active Expired - Fee Related
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