JP2000291687A - クラッチ装置及びこれを用いたデファレンシャル装置 - Google Patents

クラッチ装置及びこれを用いたデファレンシャル装置

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JP2000291687A
JP2000291687A JP10313899A JP10313899A JP2000291687A JP 2000291687 A JP2000291687 A JP 2000291687A JP 10313899 A JP10313899 A JP 10313899A JP 10313899 A JP10313899 A JP 10313899A JP 2000291687 A JP2000291687 A JP 2000291687A
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clutch
oil pump
differential
oil
shaft
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JP10313899A
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English (en)
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Kazuhiro Ozeki
一弘 大関
Masanori Iwaki
雅則 岩木
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GKN Driveline Japan Ltd
Original Assignee
Tochigi Fuji Sangyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクトに構成し、軸強度を高める。 【解決手段】 ケ−シング9に収容され、トルク伝達部
材55、59にそれぞれクラッチ板を連結させた摩擦ク
ラッチ5と、トルク伝達部材59の回転を受けて駆動さ
れ、クラッチ板の摺動面にオイルを送るオイルポンプ1
1とを有し、オイルポンプ11を、ケ−シング9の軸方
向端面より内側に配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、クラッチ装置
と、このクラッチ装置を用いて車体のヨ−モ−メントを
制御するデファレンシャル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平1−182127号公報(第26
41724号特許公報)に図2のようなデファレンシャ
ル装置201が記載されている。
【0003】このデファレンシャル装置201におい
て、エンジンの駆動力は入力軸203からベベルギヤ2
05、207の噛み合いによってデフケ−ス209を回
転させ、デフケ−ス209の回転は差動機構211から
車軸213、215を介して左右の車輪に配分される。
【0004】又、デフケ−ス209の回転はギヤ21
7、219からなる変速機構221を介して変速され、
カウンタ−シャフト223を回転させる。カウンタ−シ
ャフト223上には多板クラッチ225、227が配置
されており、差動機構211のサイドギヤ229、23
1はそれぞれ車軸213、215に連結されたギヤ23
3と多板クラッチ225、227を介してカウンタ−シ
ャフト223に連結されたギヤ235からなる変速機構
237、239によってカウンタ−シャフト223に連
結されている。
【0005】多板クラッチ225、227は、それぞれ
の油圧アクチュエ−タによって締結される。これらの油
圧アクチュエ−タにはエンジン駆動のオイルポンプから
切り換えバルブを介して油圧が送られ、この切り換えバ
ルブは、多板クラッチ225、227の一方が締結され
るときは他方の締結が解除されるように、両油圧アクチ
ュエ−タの間で作動を切り換える。
【0006】左側多板クラッチ225の締結を解除し、
右側多板クラッチ227を締結すると、変速機構221
と変速機構239が連結され、全体の増速機能によって
右車軸215側が増速されると共に、その増速分だけ差
動機構211を介して左車軸213側が減速され、車体
に左旋回方向のヨ−モ−メントが働く。
【0007】又、右側多板クラッチ227の締結を解除
し、左側多板クラッチ225を締結すると、変速機構2
21と変速機構237が連結され、全体の増速機能によ
って車体に右旋回方向のヨ−モ−メントが働く。
【0008】このように多板クラッチ225、227を
各別に締結すると、変速機構221と多板クラッチ22
3、227と変速機構237、239とを介して駆動ト
ルクが左右に移動し、車体のヨ−モ−メントが制御され
る。
【0009】このヨ−モ−メント制御機能によって必要
な方向のヨ−モ−メントを車体に与えれば、車両の旋回
性が向上し、あるいは、直進安定性が向上する。
【0010】図3は、左側の多板クラッチ225周辺の
構造を示している。
【0011】多板クラッチ225は、ギヤ235に連結
されたクラッチハウジング241と、カウンタ−シャフ
ト223に連結されたクラッチハブ243との間に配置
されている。
【0012】多板クラッチ225の油圧アクチュエ−タ
245は、デファレンシャル装置201を収容するデフ
キャリヤ247上に配置されており、カウンタ−シャフ
ト223は、ベアリング249によってデフキャリヤ2
47に支承されている。又、このベアリング249はカ
ウンタ−シャフト223に螺着されたナット250によ
って位置決めされている。
【0013】又、デフキャリヤ247の左端部には、潤
滑用のオイルポンプ251が配置されている。
【0014】このオイルポンプ251は、デフキャリヤ
247の左端部にボルト253で固定されたカバ−25
5、互いに噛み合うアウタ−ロ−タ257及びインナ−
ロ−タ259などから構成されている。アウタ−ロ−タ
257はカバ−255とデフキャリヤ247の間で回転
自在に支持されており、インナ−ロ−タ259はピン2
61によってカウンタ−シャフト223に連結されてい
る。
【0015】オイルポンプ251はカウンタ−シャフト
223の回転によって駆動される。
【0016】又、カウンタ−シャフト223の中心部に
は軸方向の油路263と、この油路263と連通し径方
向に開口する油路265、265が設けられている。
【0017】オイルポンプ251の吐出オイルは、これ
らの油路263、265からベアリング249、クラッ
チハウジング241とクラッチハブ243の間の摺動ブ
ッシュ267、多板クラッチ225などに送られて、こ
れらを潤滑する。
【0018】右側の多板クラッチ227周辺も同様に構
成され、デフキャリヤ247の右端部には、潤滑用のオ
イルポンプ251が配置されている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】デファレンシャル装置
201は、このようにデフキャリヤ247の左端部と右
端部にそれぞれ潤滑用のオイルポンプ251が配置され
ているから、それだけ軸方向に大型であり、車載性が低
下している。
【0020】又、カウンタ−シャフト223は、軸方向
の油路263と径方向の油路265を加工したことによ
って強度が大きく低下しており、それだけ撓みが発生し
易く、正常なヨ−モ−メント制御機能が損なわれること
がある。
【0021】又、インナ−ロ−タ259を連結するピン
261を通す孔269を設けたことによってカウンタ−
シャフト223の強度は更に低下する。
【0022】そこで、この発明は、コンパクトに構成さ
れ、軸強度が高いクラッチ装置と、これを用いたデファ
レンシャル装置の提供を目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】請求項1のクラッチ装置
は、ケ−シングに収容され、一対のトルク伝達部材にそ
れぞれクラッチ板を連結させた摩擦クラッチと、トルク
伝達部材の回転を受けて駆動され、クラッチ板の摺動面
にオイルを送るオイルポンプとを有し、このオイルポン
プが、ケ−シングの軸方向端面より内側に配置されてい
ることを特徴とする。
【0024】このように、請求項1のクラッチ装置は、
ケ−シングの端面より軸方向の内側にオイルポンプを配
置したから、それだけ軸方向にコンパクトであり、車載
性が高い。
【0025】請求項2の発明は、請求項1記載のクラッ
チ装置であって、オイルポンプが、摩擦クラッチを押圧
するアクチュエ−タの径方向に配置されていることを特
徴とし、請求項1の構成と同等の効果を得る。
【0026】これに加えて、摩擦クラッチを押圧するア
クチュエ−タの径方向にオイルポンプを配置したことに
より、装置は、軸方向に更にコンパクトになり、車載性
が向上する。
【0027】なお、オイルポンプは、アクチュエ−タの
径方向内側に配置しても、外側に配置してもよい。
【0028】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
記載のクラッチ装置であって、トルク伝達軸のスプライ
ン部に欠歯部が設けられており、オイルポンプの吐出オ
イルがこの欠歯部を介して摩擦クラッチに導かれること
を特徴とし、請求項1又は請求項2の構成と同等の効果
を得る。
【0029】これに加えて、トルク伝達軸のスプライン
部に欠歯部を設け、オイルポンプの吐出オイルを摩擦ク
ラッチに導く油路にしたから、中心部の軸方向油路26
3と径方向の油路265によってカウンタ−シャフト2
23の強度が大きく低下している従来例と異なり、軸強
度の低下が防止される。
【0030】従って、軸の撓みが防止され、正常な機能
が保たれる。
【0031】又、中心部の油路263と径方向の油路2
65の加工に較べて、軸の外周のスプライン部に欠歯部
を加工することは、極めて容易であるから、低コストに
実施できる。
【0032】更に、スプライン部はトルク伝達軸の外周
に設けられており、スプライン部に設けられた欠歯部に
はトルク伝達軸の遠心力が掛かるから、オイルの流れが
この遠心力によって促進され、摩擦クラッチやベアリン
グのような周辺部材の潤滑効率が大きく向上する。
【0033】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
のいずれか一項に記載のクラッチ装置であって、オイル
ポンプの一側回転部材が、ナットによってトルク伝達軸
に固定されていることを特徴とし、請求項1乃至請求項
3のいずれかと同等の効果を得る。
【0034】これに加えて、ナットで一側回転部材をト
ルク伝達軸に固定するこの構成では、トルク伝達軸を支
承するベアリングの位置決めにこのナットを利用するこ
とが可能になり、このようにすれば、従来例の連結用ピ
ン261とベアリングの位置決め用ナット250の両方
の機能を1個のナットが行うから、部品点数が低減さ
れ、低コストになる。
【0035】又、一側回転部材の固定に連結用のピンを
用いないから、従来例と異なって、ピンを通すための孔
をトルク伝達軸に加工する必要がなくなり、軸強度がそ
れだけ向上する。
【0036】請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4
のいずれか一項に記載のクラッチ装置であって、オイル
ポンプが、内接型のギヤポンプであることを特徴とし、
請求項1乃至請求項4のいずれかと同等の効果を得る。
【0037】これに加えて、ギヤポンプは軸方向に薄く
構成できるから、装置を軸方向にコンパクトにする本発
明に最適である。
【0038】又、アウタ−ロ−タとインナ−ロ−タが同
軸配置される内接型のギヤポンプは、装置が径方向にも
コンパクトになるから、車載性を更に向上させる。
【0039】請求項6のデファレンシャル装置は、エン
ジンの駆動力によって回転駆動されるデフケ−スと、デ
フケ−スの回転を一対のサイドギヤから車軸側に出力す
る差動機構と、デフケ−スと車軸との間にそれぞれ配置
された増速機構及び減速機構と、増速機構の動力伝達系
に配置された請求項1乃至請求項5のいずれかのクラッ
チ装置と、減速機構の動力伝達系に配置された請求項1
乃至請求項5のいずれかのクラッチ装置とを備え、これ
らのクラッチ装置が、増速機構と減速機構の一方を連結
するときは他方の連結を解除することを特徴とする。
【0040】増速機構を連結し減速機構の連結を解除し
たとき、例えば、一側車軸から他側車軸に駆動力が移動
し他側の車輪が増速されると、他側車輪が外輪側になる
ヨ−モ−メントが車体に生じる。
【0041】又、減速機構を連結し増速機構の連結を解
除すると、他側車軸から一側車軸に駆動力が移動して一
側車輪が増速され、一側車輪が外輪側になるヨ−モ−メ
ントが車体に生じる。
【0042】このようなヨ−モ−メント制御機能によ
り、車体に必要な方向のヨ−モ−メントを与えれば、車
体の挙動を制御して操縦性や安定性などを大きく向上さ
せることができる。
【0043】例えば、中低速で旋回走行するときは、外
輪側のトルクを大きくして旋回を促すヨ−モ−メントを
与えれば、車両の旋回性が大きく向上し、高速で旋回走
行するときは、内輪側のトルクを大きくすれば、高速安
定性が向上する。
【0044】又、悪路などで車体が蛇行する場合は、蛇
行と反対方向のヨ−モ−メントを車体に与えれば、蛇行
が収束し、安定性と直進性とが向上する。
【0045】これに加えて、ケ−シング(例えば、デフ
キャリヤ)の軸方向端面より内側にオイルポンプを配置
する請求項1のクラッチ装置を用いる構成では、デファ
レンシャル装置とデフキャリヤが軸方向にコンパクトに
なり、車載性が大幅に向上する。
【0046】又、摩擦クラッチを押圧するアクチュエ−
タの径方向にオイルポンプを配置する請求項2のクラッ
チ装置を用いる構成では、更に、軸方向にコンパクトに
なり、車載性が向上する。
【0047】又、トルク伝達軸のスプライン部に設けた
欠歯部をオイルポンプの油路にする請求項3のクラッチ
装置を用いる構成では、軸強度が大きく強化されること
により、軸の撓みが防止され、正常な機能が保たれると
共に、欠歯部の加工は容易で、低コストである。
【0048】又、欠歯部に掛かる遠心力によってオイル
の流れが促進され、周辺部材の潤滑効率が大きく向上す
る。
【0049】又、オイルポンプの一側回転部材をナット
でトルク伝達軸に固定する請求項4のクラッチ装置を用
いる構成では、連結用のピンが不要になり、ピンを通す
ための孔を軸に加工する必要がなくなるから、軸の強度
がそれだけ向上する。
【0050】又、オイルポンプが内接型のギヤポンプで
ある請求項5のクラッチ装置を用いる構成では、軸方向
に薄く構成できる上に、装置を径方向にもコンパクトに
できるから、デファレンシャル装置をコンパクトにする
本発明に好適であり、車載性が更に向上する。
【0051】
【発明の実施の形態】図1によって本発明の一実施形態
を説明する。
【0052】図1はこの実施形態のクラッチ装置1を示
している。このクラッチ装置1は請求項1、2、3、
4、5の特徴を備えており、請求項6の特徴を備えたデ
ファレンシャル装置に用られている。
【0053】なお、左右の方向はこのデファレンシャル
装置を用いた車両及び図1での左右の方向であり、符号
を与えていない部材等は図示されていない。
【0054】このデファレンシャル装置は、図2のデフ
ァレンシャル装置201と同様に、エンジンの駆動力に
よって回転するデフケ−ス、デフケ−スの回転を車軸を
介して左右の車輪に配分する差動機構、カウンタ−シャ
フト3(トルク伝達軸)を介してデフケ−スと各車軸の
間に配置された一対の変速ギヤ機構、カウンタ−シャフ
ト3と各変速ギヤ機構の間に配置された一対の多板クラ
ッチ5(クラッチ装置1の摩擦クラッチ)、これらの多
板クラッチ5、5をそれぞれ押圧する一対の油圧アクチ
ュエ−タ7、7、これらの油圧アクチュエ−タ7を操作
するコントロ−ラなどから構成されている。
【0055】デファレンシャル装置はオイル溜りが設け
られたデフキャリヤ9の内部に配置されている。
【0056】デフケ−スを回転させるエンジンの駆動力
は差動機構から左右の車軸を介してそれぞれの車輪に配
分されると共に、変速ギヤ機構で変速され、カウンタ−
シャフト3上に配置された各多板クラッチ5は、下記の
ように、それぞれの変速ギヤ機構とカウンタ−シャフト
3を断続する。
【0057】又、各多板クラッチ5はそれぞれの油圧ア
クチュエ−タ7によって押圧され締結される。これらの
油圧アクチュエ−タ7にはエンジン駆動のオイルポンプ
から切り換えバルブを介して油圧が送られる。
【0058】コントロ−ラは、この切り換えバルブを操
作し、油圧アクチュエ−タ7、7を切り換えて作動させ
る。
【0059】左車輪側の多板クラッチ5の締結を解除
し、右車輪側の多板クラッチ5を締結したとき、右車輪
の多板クラッチ5側変速ギヤ機構によって、例えば、右
車輪が増速されると、差動機構を介してその増速分だけ
左車輪側が減速され、車体に左旋回方向のヨ−モ−メン
トが働く。
【0060】又、右車輪側の多板クラッチ5の締結を解
除し、左車輪側の多板クラッチ5を締結すると、左車輪
の多板クラッチ5側変速ギヤ機構によって、左車輪が増
速されると共に、差動機構を介してその増速分だけ右車
輪側が減速され、車体に右旋回方向のヨ−モ−メントが
働く。
【0061】このように左右の多板クラッチ5を各別に
締結すると、変速ギヤ機構と多板クラッチ5と差動機構
とを介して駆動トルクが左右に移動し、車体のヨ−モ−
メントを制御することができる。
【0062】このようなヨ−モ−メント制御機能によ
り、車体に必要な方向のヨ−モ−メントを与えれば、車
体の挙動を制御して操縦性や安定性などを大きく向上さ
せることができる。
【0063】例えば、中低速で旋回走行するときは、外
輪側のトルクを大きくして旋回を促すヨ−モ−メントを
与えれば、車両の旋回性が大きく向上し、高速で旋回走
行するときは、内輪側のトルクを大きくすれば、高速安
定性が向上する。
【0064】又、悪路などで車体が蛇行する場合は、蛇
行と反対方向のヨ−モ−メントを車体に与えれば、蛇行
が収束し、安定性と直進性とを向上させることができ
る。
【0065】又、多板クラッチ5、5の締結力を制御し
これらを適度に滑らせれば、ヨ−モ−メントを調整する
ことができるから、走行中の諸条件の変化に応じて車体
の旋回性、直進性、安定性などを精密に制御することが
できる。
【0066】又、両多板クラッチ5、5の締結を解除す
ると、ヨ−モ−メント制御機能が停止する。
【0067】上記のように、クラッチ装置1は、カウン
タ−シャフト3の左右に配置されており、左側のクラッ
チ装置1は左車輪側変速ギヤ機構の断続を行い、右側の
クラッチ装置1は右車輪側各変速ギヤ機構の断続を行
う。
【0068】図1は左車輪側のクラッチ装置1を示して
おり、以下、この左車輪側クラッチ装置1を例にして説
明する。
【0069】クラッチ装置1は、多板クラッチ5、油圧
アクチュエ−タ7、内接型のギヤポンプ11(オイルポ
ンプ)などから構成されている。
【0070】互いに噛み合ったギヤ12、13は、左車
輪側変速ギヤ機構の一部を構成している。
【0071】ギヤ12は、ベアリング15によってデフ
キャリヤ9に支承されると共に、左車軸にスプライン連
結されている。ベアリング15はデフキャリヤ9に螺着
されたベアリングキャップ17によって位置決めされて
いる。左車軸とギヤ12及びベアリングキャップ17と
の間には0リング19とオイルシ−ル21がそれぞれ配
置され、又、デフキャリヤ9とベアリングキャップ17
との間には0リング23が配置されており、それぞれオ
イル漏れと異物の侵入とを防止している。
【0072】ギヤ13は、クラッチハウジング25にス
プライン連結されており、カウンタ−シャフト3には多
板クラッチ5の押圧力を受ける受圧板27が固定されて
いる。
【0073】多板クラッチ5は、カウンタ−シャフト3
上に同軸配置されており、クラッチハウジング25とク
ラッチハブ29との間に配置されている。クラッチハブ
29はカウンタ−シャフト3にスプライン連結されてお
り、クラッチハウジング25とクラッチハブ29との間
には摺動ブッシュ31が配置されている。
【0074】このように、多板クラッチ5を介してカウ
ンタ−シャフト3とギヤ12、13と左車軸とが連結さ
れる。
【0075】油圧アクチュエ−タ7のシリンダ33はデ
フキャリヤ9に設けられている。又、ピストン35はX
リング37、39を介してシリンダ33に係合してお
り、ピンによってデフキャリヤ9に回り止めされてい
る。
【0076】シリンダ33にはエンジン駆動のオイルポ
ンプから切り換えバルブを介して油圧が送られる、上記
のように、コントロ−ラは、切り換えバルブによって、
左車輪側クラッチ装置1のシリンダ33と、右車輪側ク
ラッチ装置1のシリンダ33との間で油圧を切り換え
る。
【0077】ピストン35と多板クラッチ5の間には、
スラストベアリング41と押圧部材43が配置されてお
り、シリンダ33に油圧が送られると、ピストン35は
これらを介して多板クラッチ5を押圧し締結させる。
【0078】又、押圧部材43にはスナップリング45
が取り付けられており、このスナップリング45とクラ
ッチハブ29との間にはリタ−ンスプリング47が配置
されている。油圧が他側のクラッチ装置1に切り換えら
れると、リタ−ンスプリング47はピストン35を押し
戻し、多板クラッチ5を開放する。
【0079】デフキャリヤ9の左端面には板状のカバ−
49がボルト51で固定されており、これらの間には0
リング53が配置され、オイル漏れを防止している。
【0080】ギヤポンプ11は、このカバ−49の右側
(デフキャリヤ9左端面の軸方向内側)に配置されてお
り、更に、油圧アクチュエ−タ7の径方向内側に配置さ
れている。
【0081】ギヤポンプ11のアウタ−ロ−タ55(ト
ルク伝達部材)はデフキャリヤ9に設けられた円筒状の
支承部57に回転自在に支承されており、インナ−ロ−
タ59(トルク伝達部材:一側回転部材)はナット61
によってカウンタ−シャフト3の左端部に固定されてい
る。
【0082】カウンタ−シャフト3の左端部はベアリン
グ63、64によってデフキャリヤ9に支承されてお
り、ナット61はインナ−ロ−タ59を介してベアリン
グ63、64を押圧し位置決めしている。
【0083】又、インナ−ロ−タ59には径方向に油路
65が設けられていると共に、インナ−ロ−タ59を連
結するカウンタ−シャフト3のスプライン部には油路6
5と連通する欠歯部67(油路)が設けられている。
【0084】又、クラッチハブ29の左右の端部には欠
歯部67と連通する径方向の油路69、71が設けられ
ており、クラッチハウジング25には径方向の油路73
が多数設けられている。
【0085】カバ−49のポンプ室に設けられた吸入口
75は、デフキャリヤ9のオイル溜りからオイルをポン
プ室に吸入し、ギヤポンプ11から吐出されたオイルは
吐出口77からインナ−ロ−タ59の油路65、カウン
タ−シャフト3の欠歯部67、クラッチハブ29の油路
69、71から、ベアリング63、64、摺動ブッシュ
31、多板クラッチ5のクラッチ板などに送られ、これ
らを潤滑する。
【0086】多板クラッチ5を潤滑したオイルは油路7
3から排出されてオイル溜りに戻る。
【0087】又、このオイルの流れは、カウンタ−シャ
フト3、クラッチハブ29、クラッチハウジング25の
遠心力によって促進されて各部を循環し、潤滑効率を向
上させる。
【0088】又、カウンタ−シャフト3外周のスプライ
ン部に設けられた欠歯部67には、従来例のカウンタ−
シャフト223に設けられた中心部の油路263と異な
って、カウンタ−シャフト3の遠心力が掛かるから、こ
の遠心力によってオイルの流れが更に促進され、潤滑効
率を大きく向上させる。
【0089】こうして、クラッチ装置1を用いたデファ
レンシャル装置が構成されている。
【0090】上記のように、デファレンシャル装置(ク
ラッチ装置1)は、従来例と異なって、ギヤポンプ11
をデフキャリヤ9の軸方向端面より内側に配置し、更
に、油圧アクチュエ−タ7の径方向内側に配置したか
ら、デファレンシャル装置とデフキャリヤ9が軸方向に
コンパクトになり、車載性が大きく向上する。
【0091】又、カウンタ−シャフト3のスプライン部
に欠歯部67を設けて油路にし、中心部に油路を形成し
ないから、従来例のカウンタ−シャフト223と異なっ
て、カウンタ−シャフト3の強度が低下せず、撓みが防
止され、正常な機能が保たれる。
【0092】又、従来例のように中心部に油路263を
加工し径方向に油路265を加工するより、スプライン
部に欠歯部67を加工することは、極めて容易であるか
ら、それだけ低コストに実施できる。
【0093】又、上記のように、カウンタ−シャフト3
の外周に設けられた欠歯部67には大きな遠心力が掛か
り、オイルの流れがこの遠心力によって促進され、潤滑
効率が大きく向上する。
【0094】又、ギヤポンプ11のインナ−ロ−タ59
をナット61でカウンタ−シャフト3に固定し、更に、
このナット61をベアリング63、64の位置決めに利
用したことにより、従来例の連結用ピン261とベアリ
ング位置決め用ナット250の両方の機能を1個のナッ
ト61が行うから、部品点数が低減され、低コストにな
る。
【0095】又、連結用のピン261を通すための孔を
カウンタ−シャフト3に加工する必要がなくなるから、
カウンタ−シャフト3の強度が更に向上する。
【0096】又、ギヤポンプ11は軸方向に薄く構成で
きるから、デファレンシャル装置(クラッチ装置1)を
軸方向にコンパクトにする本発明に好適である。
【0097】又、アウタ−ロ−タ55とインナ−ロ−タ
59が同軸配置される内接型のギヤポンプ11は、各装
置を径方向にもコンパクトにできるから、車載性を更に
向上させる。
【0098】
【発明の効果】請求項1のクラッチ装置は、ケ−シング
の軸方向端面より内側にオイルポンプを配置したことに
よって、軸方向にコンパクトであり、車載性が高い。
【0099】請求項2の発明は、請求項1の構成と同等
の効果を得ると共に、アクチュエ−タの径方向にオイル
ポンプを配置したことによって、更に軸方向にコンパク
トであり、車載性が高い。
【0100】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
の構成と同等の効果を得ると共に、欠歯部をオイルポン
プの油路にし、トルク伝達軸の中心部や径方向に油路を
設けないから、軸強度の低下と撓みが防止され、正常な
機能が保たれる。
【0101】又、スプライン部に欠歯部を加工すること
は極めて容易であり、低コストに実施できる。
【0102】又、トルク伝達軸外周の欠歯部に掛かる遠
心力によってオイルの流れが促進され、摩擦クラッチや
ベアリングのような周辺部材の潤滑効率が大きく向上す
る。
【0103】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
のいずれかと同等の効果を得ると共に、オイルポンプの
一側回転部材の固定と、トルク伝達軸のベアリングの位
置決めとを同一のナットで行うことにより、従来例と較
べて、部品点数が低減され、低コストになる。
【0104】又、一側回転部材の連結ピンを通すための
孔をトルク伝達部材に加工しないから、軸強度がそれだ
け向上する。
【0105】請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4
のいずれかと同等の効果を得ると共に、軸方向に薄いと
共に、アウタ−ロ−タとインナ−ロ−タが同軸配置され
る内接型のギヤポンプによって、装置が軸方向にも径方
向にもコンパクトになり、車載性が更に向上する。
【0106】請求項6のデファレンシャル装置は、車体
のヨ−モ−メントを制御する増速機構及び減速機構を断
続するクラッチに、請求項1乃至請求項5のいずれかの
クラッチ装置を用いたことにより、これらの構成と同等
の、上記のような効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す断面図である。
【図2】従来例を用いたデファレンシャル装置のスケル
トン機構図である。
【図3】従来例の断面図である。
【符号の説明】 1 クラッチ装置 3 カウンタ−シャフト(トルク伝達軸) 5 多板クラッチ(摩擦クラッチ) 7 油圧アクチュエ−タ(摩擦クラッチを押圧するアク
チュエ−タ) 9 デフキャリヤ(ケ−シング) 11 内接型ギヤポンプ(オイルポンプ) 55 ギヤポンプ11のアウタ−ロ−タ 59 ギヤポンプ11のインナ−ロ−タ 61 インナ−ロ−タ59をシャフト3に固定し、ベア
リング63、64の位置決めをするナット 63、64 カウンタ−シャフト3を支承するベアリン
グ 67 カウンタ−シャフト3のスプライン部に設けられ
た欠歯部(油路)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D042 AA06 AA07 CA12 CB02 CB03 CC00 3J057 AA04 BB04 CA13 EE05 EE10 GA11 GA71

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケ−シングに収容され、一対のトルク伝
    達部材にそれぞれクラッチ板を連結させた摩擦クラッチ
    と、トルク伝達部材の回転を受けて駆動され、クラッチ
    板の摺動面にオイルを送るオイルポンプとを有し、この
    オイルポンプが、ケ−シングの軸方向端面より内側に配
    置されていることを特徴とするクラッチ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明であって、オイルポ
    ンプが、摩擦クラッチを押圧するアクチュエ−タの径方
    向に配置されていることを特徴とするクラッチ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の発明であっ
    て、トルク伝達軸のスプライン部に欠歯部が設けられて
    おり、オイルポンプの吐出オイルがこの欠歯部を介して
    摩擦クラッチに導かれることを特徴とするクラッチ装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に
    記載の発明であって、オイルポンプの一側回転部材が、
    ナットによってトルク伝達軸に固定されていることを特
    徴とするクラッチ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に
    記載の発明であって、オイルポンプが、内接型のギヤポ
    ンプであることを特徴とするクラッチ装置。
  6. 【請求項6】 エンジンの駆動力によって回転駆動され
    るデフケ−スと、デフケ−スの回転を一対のサイドギヤ
    から車軸側に出力する差動機構と、デフケ−スと車軸と
    の間にそれぞれ配置された増速機構及び減速機構と、増
    速機構の動力伝達系に配置された請求項1乃至請求項5
    のいずれかのクラッチ装置と、減速機構の動力伝達系に
    配置された請求項1乃至請求項5のいずれかのクラッチ
    装置とを備え、これらのクラッチ装置が、増速機構と減
    速機構の一方を連結するときは他方の連結を解除するこ
    とを特徴とするデファレンシャル装置。
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