JPH11223740A - ポリイミド光導波路回折格子の形成方法 - Google Patents

ポリイミド光導波路回折格子の形成方法

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JPH11223740A
JPH11223740A JP2415298A JP2415298A JPH11223740A JP H11223740 A JPH11223740 A JP H11223740A JP 2415298 A JP2415298 A JP 2415298A JP 2415298 A JP2415298 A JP 2415298A JP H11223740 A JPH11223740 A JP H11223740A
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diffraction grating
optical waveguide
bis
pattern
ray
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JP2415298A
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Toshiaki Tamamura
敏昭 玉村
Tetsuyoshi Ishii
哲好 石井
Junya Kobayashi
潤也 小林
Toru Maruno
透 丸野
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NTT Inc
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光制御に用いるポリイミド光導波路回折格子
の形成方法、詳しくはフッ素化ポリイミド光導波路に回
折格子を形成する方法を提供することを課題とする。 【解決手段】 本ポリイミド光導波路回折格子の形成方
法は、所望の回折格子パタンを有するX線マスク19を
介して、フッ素化ポリイミド光導波路にX線20を照射
することにより、屈折率が周期的に変化した領域を形成
する工程を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光制御に用いる回折
格子の形成方法、詳しくはフッ素化ポリイミド光導波路
に回折格子を形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】回折格子は特定の波長のみを透過や反射
させることにより、光を制御する機能を有する。特に、
光通信・情報処理の分野では、光導波路中に回折格子を
形成させることにより、光の合分波が可能になる。光導
波路中に回折格子を形成する方法としては、紫外線2光
束干渉露光や電子ビーム露光等の高解像度露光技術によ
り、回折格子パタンをレジスト中に形成し、このパタン
を光導波層中にエッチング等により転写し、その後、ク
ラッド層を設ける方法が知られている。
【0003】このレリーフ型の回折格子形成は、作製プ
ロセスが長く、回折格子の無い従来の光導波路作製工程
を一部変更する必要があるため、回折格子デバイスの価
格が高くなる問題点があった。より簡便に回折格子を形
成する手段として、石英ガラス中に、紫外線照射により
欠陥を生じて屈折率の変化を起こすゲルマニウム等の不
純物を添加しておき、位相マスクを介してエキシマーレ
ーザ光を照射する方法が知られている。この方法で、光
通信に用いる光ファイバー中に回折格子を形成したブラ
ッグファイバー回折格子は、波長の安定化や光ファイバ
ーの分散を補償する手段として近年注目されている。
【0004】一方、光導波路材料として、低価格やフレ
キシビリティ等の特徴を有する高分子材料が開発されて
いる。特に、ポリイミド系光導波路は耐熱性に優れてい
るため、実用性が高く、高分子の特徴として熱光学定数
が大きいため、熱光学効果によるスイッチ機能を有する
デバイスの構成が可能である。従って、ポリイミド導波
路に回折格子を組み込むことにより、新しい機能の光デ
バイスの構成が可能になる。ポリイミド光導波路に回折
格子を形成するには、前述のエキシマーレーザ光を照射
する方法が使えないため、通常はレリーフ型の回折格子
を形成する必要がある。
【0005】この従来技術にかかる工程を図12〜図1
4に示した。先ず、図12(a)に示す基板01上に下
部クラッド02とコア層03とを形成する(図12
(b))。この上に薄いレジスト04をスピンコート
し、紫外線2光束干渉露光、あるいは電子ビーム露光0
5し(図12(c))、所望の回折格子パタン06を形
成し、現像する(図13(a))。得られた回折格子パ
タン06をマスクにコア層03を所望の深さエッチング
した後(図13(b))、レジスト04を剥離して、レ
リーフ型の回折格子コア層07が形成される(図13
(c))。この後、通常の光導波路形成プロセスを施
す。即ち、(図13(d))に示すように、レジスト0
8を塗布後、光導波路パタンを有するホトマスク09を
介して、紫外線露光010と現像により、光導波路パタ
ン011を形成し、その後、ドライエッチングで光導波
路コア層012をエッチング加工し(図14(b))、
レジスト08を剥離後(図14(c))、上部クラッド
013を形成する(図14(d))。
【0006】これからも明らかなように、レリーフ型回
折格子を有する光導波路の作製工程は通常の光導波路形
成の2倍にあたり、効率性や経済性に問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、フッ
素含有ポリイミド光導波路回折格子の簡便な製造方法を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の[請求項1]にかかるポリイミド光導波路回折格子
の形成方法は、所望の回折格子パタンを有するX線マス
クを介して、フッ素化ポリイミド光導波路にX線を照射
することにより、屈折率が周期的に変化した領域を形成
する工程を有することを特徴とする。
【0009】[請求項2]にかかるポリイミド光導波路
回折格子の形成方法は、所望の光導波路パタンと所望の
回折格子パタンとを有するX線マスクを介して、フッ素
化ポリイミド光導波構造膜にX線を照射することによ
り、屈折率が周期的に変化した回折格子領域と屈折率が
一様に変化した導波路部とを同時に形成する工程を有す
ることを特徴とする。
【0010】[請求項3]にかかるポリイミド光導波路
回折格子の形成方法は、[請求項2]において、前記X
線マスクの前記光導波路パタンと前記回折格子パタンと
でX線吸収体の膜厚が異なるX線マスクを用いることを
特徴とする。
【0011】すなわち、本発明を概説すれば、フッ素含
有ポリイミド光導波路に回折格子を形成する方法に関す
るもので、フッ素含有ポリイミド光導波路に回折格子パ
ターンを有するX線マスクを介して、X線を照射するこ
とを特徴とする。本発明者らは既にフッ素を含有するポ
リイミドにX線を照射するのみで、エッチング等の加工
を行う必要が無く、光導波路を形成できることを見い出
している(特願平6−16967)。それによれば、X
線のような高エネルギー線をフッ素化ポリイミドに照射
すると、フッ素原子が脱離して屈折率が高くなることに
より、照射部分が光2波路のコアとなり、ドライエッチ
ング等の加工プロセスが不要で直接光導波路の形成が可
能である。本発明はこの技術を更に発展させて、回折格
子の形成を可能としたものである。
【0012】光通信や光情報処理に利用可能な波長帯
は、通信用には1.3μmあるいは1.5μm帯、LA
Nや光情報処理では、これらの他に、可視光の0.7〜
0.9μm帯である。回折格子の周期(P)は、用いる
波長(λ)と光導波路層の実効屈折率(neff )により
以下の関係式で与えられる。
【0013】
【数1】 P=Nλ/2neff (Nは回折格子の次数)
【0014】フッ素化ポリイミドの屈折率は1.52程
度であるため、1次の回折格子の場合の周期は、1.5
μm帯で0.51μm程度、1.3μm帯で0.43μ
m程度、0.7〜0.8μm帯では0.23μm〜0.
26μm程度と、光導波路の典型的なパタン幅である5
μm〜10μmと比べると1桁以上高い解像度が必要と
なる。光導波路はコア層の上下左右を屈折率の小さなク
ラッド層で囲むことにより、光の導波路外への漏洩を防
ぐ構造をとり、コア層の厚さは通常5〜10μm程度で
あるため、電子線や紫外線を照射すると、コア層の中で
ビームがぼやけて、上記のような高い解像度が得られな
い。
【0015】しかしながら、本発明者らは、波長の短い
X線では直進性が優れていることと、X線源の中でも、
SOR光のビーム平行性が優れていることに着目し、回
折格子パタンを有するX線マスクを介して、SOR光を
照射することにより、簡便に厚いコア層に回折格子パタ
ンに応じた屈折率変調型の回折格子が得られることを見
い出し、本発明に至った。
【0016】更に、この方法では、従来の光導波路作製
工程に従って、上部クラッドまで形成した上からSOR
光を照射することによっても、コア層に回折格子を形成
出来ることから、従来の光導波路製造工程を何ら変更す
る必要がないという利点もある。
【0017】更には、SOR光を照射することにより、
通常の光導波路も形成出来るため、所望の導波路パタン
と回折格子パタンを●するX線マスクを使用することに
より、両者を一度のSOR光照射で形成出来る。これ
は、フッ素化ポリイミドのスピンコートと1回のSOR
光照射でデバイスを形成出来るため、大幅に工程を簡略
化できるメリットがある。この場合、デバイス特性を向
上させるためには、光導波路部分と回折格子部分の屈折
率変化の最適量、即ち、SOR光照射量を変化させる必
要があるが、X線マスクのX線吸収体の厚さを光導波路
部分と回折格子部分で変化させる方法により、コア部分
に吸収されるX線の量を変化でき、1枚のX線マスクと
1回のSOR光照射のみでデバイスの高性能化が実現さ
れる利点がある。
【0018】本発明では、X線強度とビームの平行性か
らSOR光を用いているが、通常の電子線励起型のX線
発生源やプラズマを用いたX線発生源を用いても、同様
の効果が得られることは明らかである。また、本発明で
はフッ素原子が含有するポリイミドであれば同様の効果
が得られるが、フッ素化テトラカルボン酸またはその誘
導体とジアミンから製造したフッ素化ポリイミド、テト
ラカルボン酸またはその誘導体とフッ素化ジアミンから
製造したフッ素化ポリイミド、あるいはフッ素化テトラ
カルボン酸またはその誘導体とフッ素化ジアミンから製
造したフッ素化ポリイミド、を用いる事ができる。これ
らのフッ素化ポリイミドは、単体だけではなく、フッ素
化ポリイミド共重合体、およびこれらに必要に応じて添
加材等を添加したものなどを用いることができる。
【0019】テトラカルボン酸あるいはフッ素化テトラ
カルボン酸並びにこれらの誘導体としては酸無水物、酸
塩化物、エステル化物等をあげられる。
【0020】ここではテトラカルボン酸あるいはフッ素
化テキラカルボン酸としての例をあげる。(トリフルオ
ロメチル)ピロメリット酸、ジ(トリフルオロメチル)
ピロメリット酸、ジ(ヘプタフルオロプロピル)ピロメ
リット酸、ペンタフルオロエチルピロメリット酸、ビス
{3,5−ジ(トリフルオロメチル)フェノキシ}ピロ
メリット酸、2,3,3′,4′−ビフェニルテトラカ
ルボン酸、3,3′,4,4′−テトラカルボキシジフ
ェニルエーテル、2,3,3′,4′−テトラカルボキ
シジフェニルエーテル、3,3′,4,4′−ベンゾフ
ェノンテトラカルボン酸、2,3,6,7−テトラカル
ボキシナフタレン、1,4,5,7−テトラカルボキシ
ナフタレン、1,4,5,6−テトラカルボキシナフタ
レン、3,3′,4,4′−テトラカルボキシジフェニ
ルメタン、3,3′4,4′−テトラカルボキシジフェ
ニルスルホン、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフ
ェニル)プロパン、2,2−ビス(3,4−ジカルボキ
シフェニル)ヘキサフルオロプロパン、5,5′−ビス
(トリフルオロメチル)−3,3′,4,4′−テトラ
カルボキシビフェニル、2,2′,5,5′−テトラキ
ス(トリフルオロメチル)−3,3′,4,4′−テト
ラカルボキシビフェニル、5,5′−ビス(トリフルオ
ロメチル)−3,3′,4,4′−テトラカルボキシジ
フェニルエーテル、5,5′−ビス(トリフルオロメチ
ル)−3,3′,4,4′−テトラカルボキシベンゾフ
ェノン、ビス{(トリフルオロメチル)ジカルボキシフ
ェノキシ}ベンゼン、ビス{(トリフルオロメチル)ジ
カルボキシフェノキシ}(トリフルオロメチル)ベンゼ
ン、ビス(ジカルボキシフェノキシ)(トリフルオロメ
チル)ベンゼン、ビス(ジカルボキシフェノキシ)ビス
(トリフルオロメチル)ベンゼン、ビス(ジカルボキシ
フェノキシ)テトラキス(トリフルオロメチル)ベンゼ
ン、3,4,9,10−テトラカルボキシペリレン、
2,2−ビス{4−(3,4−ジカルボキシフェノキ
シ)フェニル}プロパン、ブタンテトラカルボン酸、シ
クロペンタンテトラカルボン酸、2,2−ビス{4−
(3,4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル}ヘキサ
フルオロプロパン、ビス{(トリフルオロメチル)ジカ
ルボキシフェノキシ}ビフェニル、ビス{(トリフルオ
ロメチル)ジカルボキシフェノキシ}ビス(トリフルオ
ロメチル)ビフェニル、ビス{(トリフルオロメチル)
ジカルボキシフェノキシ}ジフェニルエーテル、ビス
(ジカルボキシフェノキシ)ビス(トリフルオロメチ
ル)ビフェニル、ビス(3,4−ジカルボキシフェニ
ル)ジメチルシラン、1,3−ビス(3,4−ジカルボ
キシフェニル)テトラメチルジシロキサン、ジフルオロ
ピロメリット酸、1,4−ビス(3,4−ジカルボキシ
トリフルオロフェノキシ)テトラフルオロベンゼン、
1,4−ビス(3,4−ジカルボキシトリフルオロフェ
ノキシ)オクタフルオロビフェニルなどである。
【0021】ジアミンあるいはフッ素化ジアミンとして
は、例えば次のものがあげられる。m−フェニレンジア
ミン、2,4−ジアミノトルエン、2,4−ジアミノキ
シレン、2,4−ジアミノデュレン、4−(1H,1
H,11H−エイコサフルオロウンデカノキシ)−1,
3−ジアミノベンゼン、4−(1H,1H−パーフルオ
ロ−1−プタノキシ)−1,3−ジアミノベンゼン、4
−(1H,1H−パーフルオロ−1−ヘプタノキシ)−
1,3−ジアミノベンゼン、4−(1H,1H−パーフ
ルオロ−1−オクタノキシ)−1,3−ジアミノベンゼ
ン、4−ペンタフルオロフェノキシ−1,3−ジアミノ
ベンゼン、4−(2,3,5,6−テトラフルオロフェ
ノキシ)−1,3−ジアミノベンゼン、4−(4−フル
オロフェノキシ)−1,3−ジアミノベンゼン、4−
(1H,1H,2H,2H−パーフルオロ−1−ヘキサ
ノキシ)−1,3−ジアミノベンゼン、4−(1H,1
H,2H,2H−パーフルオロ−1−ドデカノキシ)−
1,3−ジアミノベンゼン、p−フェニレンジアミン、
2,5−ジアミノトルエン、2,3,5,6−テトラメ
チル−p−フェニレンジアミン、2,5−ジアミノベン
ゾトリフルオライド、ビス(トリフルオロメチル)フェ
ニレンジアミン、ジアミノテトラ(トリフルオロメチ
ル)ベンゼン、ジアミノ(ペンタフルオロエチル)ベン
ゼン、2,5−ジアミノ(パーフルオロヘキシル)ベン
ゼン、2,5−ジアミノ(パーフルオロブチル)ベンゼ
ン、ベンジジン、2,2′−ジメチルベンジジン、3,
3′−ジメチルベンジジン、3,3′−ジメトキシベン
ジジン、2,2′−ジメトキシベンジジン、3,3′,
5,5′−テトラメチルベンジジン、3,3′−ジアセ
チルベンジジン、2,2′−ビス(トリフルオロメチ
ル)−4,4′−ジアミノビフェニル、オクタフルオロ
ベンジジン、3,3′−ビス(トリフルオロメチル)−
4,4′−ジアミノビフェニル、4,4′−ジアミノジ
フェニルエーテル、4,4′−ジアミノジフェニルメタ
ン、4,4′−ジアミノジフェニルスルホン、2,2−
ビス(p−アミノフェニル)プロパン、3,3′−ジメ
チル−4,4′−ジアミノジフェニルエーテル、3,
3′−ジメチル−4,4′−ジアミノジフェニルメタ
ン、1,2−ビス(アニリノ)エタン、2,2−ビス
(p−アミノフェニル)ヘキサフルオロプロパン、1,
3−ビス(アニリノ)ヘキサフルオロプロパン、1,4
−ビス(アニリノ)オクタフルオロブタン、1,5−ビ
ス(アニリノ)デカフルオロペンタン、1,7−ビス
(アニリノ)テトラデカフルオロヘプタン、2,2′−
ビス(トリフルオロメチル)−4,4′−ジアミノジフ
ェニルエーテル、3,3′−ビス(トリフルオロメチ
ル)−4,4′−ジアミノジフェニルエーテル、3,
3′,5,5′−テトラキス(トリフルオロメチル)−
4,4′−ジアミノジフェニルエーテル、3,3′−ビ
ス(トリフルオロメチル)−4,4′−ジアミノベンゾ
フェノン、4,4″−ジアミノ−p−テルフェニル、
1,4−ビス(p−アミノフェニル)ベンゼン、p−ビ
ス(4−アミノ−2−トリフルオロメチルフェノキシ)
ベンゼン、ビス(アミノフェノキシ)ビス(トリフルオ
ロメチル)ベンゼン、ビス(アミノフェノキシ)テトラ
キス(トリフルオロメチル)ベンゼン、4,4''' −ジ
アミノ−p−クオータ−フェニル、4,4′−ビス(p
−アミノフェノキシ)ビフェニル、2,2−ビス{4−
(p−アミノフェノキシ)フェニル}プロパン、4,
4′−ビス(3−アミノフェノキシフェニル)ジフェニ
ルスルホン、2,2−ビス{4−(4−アミノフェノキ
シ)フェニル}ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス
{4−(3−アミノフェノキシ)フェニル}ヘキサフル
オロプロパン、2,2−ビス{4−(2−アミノフェノ
キシ)フェニル}ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビ
ス{4−(4−アミノフェノキシ)−3,5−ジメチル
フェニル}ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス{4
−(4−アミノフェノキシ)−3,5−ジトリフルオロ
メチルフェニル}ヘキサフルオロプロパン、4,4′−
ビス(4−アミノ−2−トリフルオロメチルフェノキ
シ)ビフェニル、4,4′−ビス(4−アミノ−3−ト
リフルオロメチルフェノキシ)ビフェニル、4,4′−
ビス(4−アミノ−2−トリフルオロメチルフェノキ
シ)ジフェニルスルホン、4,4′−ビス(3−アミノ
−5−トリフルオロメチルフェノキシ)ジフェニルスル
ホン、2,2−ビス{4−(4−アミノ−3−トリフル
オロメチルフェノキシ)フェニル}ヘキサフルオロプロ
パン、ビス{(トリフルオロメチル)アミノフェノキ
シ}ビフェニル、ビス[{(トリフルオロメチル)アミ
ノフェノキシ}フェニル]ヘキサフルオロプロパン、ジ
アミノアントラキノン、1,5−ジアミノナフタレン、
2,6−ジアミノナフタレン、ビス{2−[(アミノフ
ェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロイソプロピル}ベ
ンゼン、ビス(2,3,5,6)−テトラフルオロ−4
−アミノフェニル)エーテル、ビス(2,3,5,6)
−テトラフルオロ−4−アミノフェニル)スルフィド、
1,3−ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシ
ロキサン、1,4−ビス(3−アミノプロピルジメチル
シリル)ベンゼン、ビス(4−アミノフェニル)ジエチ
ルシラン、1,3−ジアミノテトラフルオロベンゼン、
1,4−ジアミノテトラフルオロベンゼン、4,4′−
ビス(テトラフルオロアミノフェノキシ)オクタフルオ
ロビフェニル等がある。
【0022】特に上記のフッ素化ポリイミドの中で光透
過性、耐熱性でバランスの取れたものとして、2,2−
ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロ
プロパン二無水物(6FDA)とジアミンから合成した
フッ素化ポリイミドもしくはその共重合体、及び1,4
−ビス(3,4−ジカルボキシトリメルオロフェノキ
シ)テトラフルオロベンゼン二無水物(10FEDA)
とジアミンから合成したフッ素化ポリイミドもしくはそ
の共重合体をはじめとした、表1の組み合わせフッ素化
ポリイミド、あるいはフッ素化ポリイミド共重合体が適
している。
【0023】下記「表1」で示す記号については以下の
通りである。 6FDA : 2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ヘキサ フルオロプロパン二無水物 10FEDA : 1,4−ビス(3,4−ジカルボキシトリフルオロフェ ノキシ)テトラフルオロベンゼン二無水物 ODPA : 4,4′−オキシジフタル酸無水物 BTDA : 3,3′,4,4′−ベンゾフェノンテトラカルボン酸 二無水物 TFDB : 2,2′−ビス(トリフルオロメチル)−4,4′−ジ アミノビフェニル 4FMPD : テトラフルオロ−m−フェニレンジアミン 8FODA : ビス(2,3,5,6−テトラフルオロ−4−アミノフ ェニル)エーテル 4,4'−ODA : 4,4′−オキシジアニリン 3,4'−ODA : 3,4′−オキシジアニリン 2,4'−ODA : 2,4′−オキシジアニリン 3FDAM : 1,1−ビス(4−アミノフェニル)−1−フェニル− 2,2,2−トリフルオロエタン 3FEDAM : [1,1−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニ ル]−1−フェニル−2,2,2−トリフルオロエタン ] 3,3'−DDSO2:3,3′−ジアミノジフェニルスルホン 4,4'−DDSO2:4,4′−ジアミノジフェニルスルホン 4,4'−MDA : 4,4′−メチレンジアニリン 4−BDAF : 2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル ]ヘキサフルオロプロパン APHF33 : 2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル) ヘキサフルオロプロパン 4,4'−6F : 2,2−ビス(4−アミノフェニル)ヘキサフルオロプ ロパン
【0024】
【表1】
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0026】[第1の実施の形態]図1〜3は本発明の
請求項1の実施の一形態を示すものである。まず、図1
(a)に示す基板11上にスピンコート法で、下部クラ
ッド12となる屈折率の相対的に低いフッ素化ポリイミ
ドの前駆体であるポリアミド酸溶液を塗布し、加熱によ
りイミド化した後、コア層13となる屈折率の相対的に
高いフッ素化ポリイミドの前駆体であるポリアミド酸溶
液を塗布し、加熱によりイミド化する(図1(b))。
この上にホトレジスト14をスピンコートして、光導波
路パタンを有するホトマスク15を介して紫外線16で
露光する(図1(c)。次いで、レジスト14を現像し
て光導波路パタン17を形成する(図2(a))。この
レジストパタン17をマスクとして、ドライエッチング
により光導波路コア層18をエッチングし、その後レジ
スト14を剥離する(図2(b))。この基板に1次回
折格子パタンを有するX線マスク19を介してX線20
を照射する(図3(a))。この後、上部クラッド層2
2として屈折率の相対的に低いフッ素化ポリイミドの前
駆体であるポリアミド酸溶液を塗布し、加熱によりイミ
ド化して、導波路回折格子21が得られる(図3
(b),(c))。上部クラッドとなるX線マスクは電
子ビーム露光とドライエッチングで作製出来るが、X線
マスク製造業者から購入することもできる。照射するX
線の量は、必要な屈折率変化量で異なる。
【0027】図4はX線照射量とフッ素化ポリイミド
(表1に示す(6FDA/TFDB):(6FDA/
4,4′−ODA)の共重合比6:4)の屈折率変化量
を求めた一例で、照射量(SORリング中の蓄積電流値
と照射時間の積:アンペア・秒で表わされている)の増
加と共に、F原子の脱離量が多くなり、屈折率が向上す
る。同時に照射量と共に、光導波路の損失も増加するこ
とから、適正照射量を決定する必要がある。
【0028】図1〜図3に示す第1の実施の形態の方法
では、レリーフ型回折格子を形成する場合の例の従来技
術にかかる図12〜図14と比べると、回折格子形成に
X線を照射するだけで、加工プロセスが不要のため、工
程数は半減している。
【0029】[第2の実施の形態]図5〜図7は本発明
の請求項1の実施の別の形態を示すものである。まず、
図5(a)に示す基板31上にスピンコート法で、下部
クラッド32となる屈折率の相対的に低いフッ素化ポリ
イミドの前駆体であるポリアミド酸溶液を塗布し、加熱
によりイミド化した後、コア層33となる屈折率の相対
的に高いフッ素化ポリイミドの前駆体であるポリアミド
酸溶液を塗布し、加熱によりイミド化する(図5
(b))。この上にホトレジスト34をスピンコートし
て、光導波路パタンを有するホトマスク35を介して紫
外線36を露光する(図5(c))。次に、レジスト3
4を現像して光導波路パタン37を形成する(図6
(a))。このレジストパタン37をマスクとして、ド
ライエッチングにより光導波路コア層38をエッチング
する(図6(b))。その後レジスト34を剥離する
(図7(a))。次に、上部クラッド層39として屈折
率の相対的に低いフッ素化ポリイミドの前駆体であるポ
リアミド酸溶液を塗布し、加熱によりイミド化する。こ
こまでで、回折格子のない従来の光導波路形成工程は終
了する。この基板に1次回折格子パタンを有するX線マ
スク40を介してX線41を照射する(図7(b))し
て、導波路回折格子42を得る(図7(c))。図1〜
3に示した第1の実施の形態と比較すると、上部クラッ
ドでもX線が吸収されるため、必要なX線照射量が増加
するが、従来の光導波路作製工程を全く変更する必要が
ない利点がある。なお、ここでは図示していないが、こ
の時クラッド部の屈折率も変化するが、コア部の屈折率
差が存在するため導波路の特性は問題なく保たれる。
【0030】[第3の実施の形態]図8,9は本発明の
請求項2の実施の一形態を示すものである。まず、図8
(a)に示す基板51上にスピンコート法で、下部クラ
ッド52となる屈折率の相対的に低いフッ素化ポリイミ
ドの前駆体であるポリアミド酸溶液を塗布し、加熱によ
りイミド化した後、コア層53となる屈折率の相対的に
高いフッ素化ポリイミドの前駆体であるポリアミド酸溶
液を塗布し、加熱によりイミド化する(図8(b))。
この基板に光導波路パタン54と1次回折格子パタン5
5を有するX線マスク56を介してX線57を照射し
(図9(a))、その後、上部クラッド層58として屈
折率の相対的に低いフッ素化ポリイミドの前駆体である
ポリアミド酸溶液を塗布し、加熱によりイミド化して導
波路回折格子59を得る(図9(b),(c))。
【0031】これは、従来技術にかかる図12〜図14
のレリーフ型の工程を大幅に削減するだけでなく、本発
明の請求項1の実施形態に比較しても、更に工程が削減
できるため、大きな経済的利点がある。
【0032】この請求項2の実施形態では、光導波路形
成と回折格子形成では、最適照射量が異なり、その最適
値は用いる材料の組み合わせで異なるが、ほとんどの場
合、回折格子形成により大きな照射量を必要とする。本
発明の請求項3の実施形態は光導波路形成、回折格子形
成を共に最適照射量にする方法を提供するものである。
【0033】図10は請求項3の実施に用いるX線マス
クの構造を示すものである。本X線マスク61では、マ
スクフレームとなるシリコン基板62上に、X線を透過
する窒化シリコンのような薄膜63を配置し、この上
に、タンタル、タングステン、金等の重金属からなるX
線吸収体64で構成される。この吸収体の光導波路部分
65と回折格子部分66でタンタルの膜厚を変えてあ
る。ここでは、透過薄膜に窒化シリコン膜、X線吸収帯
にタンタル金属を用いたが、この場合、0.7nm近辺
の波長のX線の透過率はフッ素化ポリイミドでは厚さ1
μmで90%で、10%のX線が吸収される。一方、膜
厚1μmのタンタルの透過率は約5%で、95%のX線
は吸収される。コア層に直接X線を照射する場合を考え
ると、吸収体が厚さ1.0μmのタンタルで、回折格子
のラインとスペース比1:1で完全にエッチングされて
いるとして、回折格子形成に最適な照射量は約40アン
ペア秒で、一方、光導波路形成の最適照射量が20アン
ペア秒の場合は、光導波路部分の吸収体は約0.5μm
エッチングして、0.5μmのタンタルを残す。最適照
射量はフッ素化ポリイミドの種類や、導波路幅、回折格
子パタンのラインとスペースの比によりかなり変化する
ので、光導波路部分に残すタンタルの膜厚は、その都度
最適化する。
【0034】この場合の実施の形態は基本的に図8,9
と同じで、X線マスクとして、図10の構造のものを用
いることになる。
【0035】
【実施例】以下、図面を用いて本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されない。
【0036】<実施例1> 表1に示した(6FDA/TFDB):(6FDA/
4,4′−ODA)の共重合比が7:3のフッ素化ポリ
イミド共重合体の前駆体であるフッ素化ポリアミド酸の
DMAc15wt%溶液をシリコン基板上にスピンコー
トした後、オーブン中380℃で1時間加熱しイミド化
を行い下部クラッド層(屈折率は1.55μmの時
TE;1.533、nTM;1.524)を形成した。次
に、下部クラッド層へ、(6FDA/TFDB):(6
FDA/4,4′−ODA)の共重合比が6:4のフッ
素化ポリイミド共重合体の前駆体であるフッ素化ポリア
ミド酸のDMAc15wt%溶液を、加熱イミド化後の
膜厚が8mmになるようにスピンコートした。その後、
オーブン中で380℃で1時間加熱しイミド化を行いコ
ア層(屈折率は、1.55μmの時nTE;1.538、
TM;1.530)を形成した。次に、コア層上へフォ
トレジストをスピンコートした後、光導波路のCrマス
クパターンをフォトリソグラフ法によってレジストに転
写させた。次に、フォトレジストの現像を行う事によ
り、コア層上へ光導波路のマスクパターンを形成した。
マスクパターンが形成されたコア層に対して、反応性イ
オンエッチング(RIE)法を用いてエッチングを行
い、幅8μmの光導波路のコアパターンを形成した。次
に、この上に、下部クラッド層2と同じ(6FDA/T
FDB):(6FDA/4,4′−ODA)の共重合比
が7:3のフッ素化ポリイミド共重合体の前駆体である
フッ素化ポリアミド酸のDMAc15wt%溶液をスピ
ンコートした後、オーブン中380℃で1時間加熱しイ
ミド化を行い、下部クラッド層と同じ屈折率を持つ上部
クラッド層を形成した。
【0037】一方、3インチシリコン基板に厚さ2μm
の窒化シリコンメンブレンを熱CVDで形成し、この上
にタンタルを1μmスパッタリングで形成し、この上に
0.3μmの酸化シリコンをプラズマCDVで形成し
た。ポジ型電子線レジストZEP(日本ゼオン製)を塗
布して、回折格子に相当する部分に幅0.25μm、周
期0.51μmの回折格子パタンを電子ビームで露光
し、現像後、酸化シリコンをエッチング除去し、これを
マスクにタンタルをエッチングした。その後、マスクと
した酸化シリコンを除去し、シリコン基板をバックエッ
チングすることにより、X線マスクとした。このX線マ
スクと前記ポリイミド導波路基板を60μmのギャップ
を介して近接させ、NTTのSOR施設において、波長
約0.7nmのX線を160アンペア・秒照射した。こ
の後、シリコン基板を切断し、端面を研磨して、光導波
路回折格子の反射特性を測定したところ、図11のよう
に、所定の波長で、消光比24dB、ピーク半値幅0.
6nmの良好な回折特性が得られた。
【0038】<実施例2> 表1に示した(6FDA/TFDB):(6FDA/
4,4′−ODA)の共重合比が7:3のフッ素化ポリ
イミド共重合体の前駆体であるフッ素化ポリアミド酸の
DMAc15wt%溶液をシリコン基板上にスピンコー
トした後、オーブン中380℃で1時間加熱しイミド化
を行い下部クラッド層(屈折率は1.55μmの時
TE;1.533、nTM;1.524)を形成した。次
に、下部クラッド層へ、(6FDA/TFDB):(6
FDA/4,4′−ODA)の共重合比が6:4のフッ
素化ポリイミド共重合体の前駆体であるフッ素化ポリア
ミド酸のDMAc15wt%溶液を、加熱イミド化後の
膜厚が8mmになるようにスピンコートした。その後、
オーブン中で380℃で1時間加熱しイミド化を行いコ
ア層(屈折率は1.55μmの時nTE;1.538、n
TM;1.530)を形成した。次に、コア層上へフォト
レジストをスピンコートした後、光導波路のCrマスク
パターンをフォトリソグラフ法によってレジストに転写
させた。次に、フォトレジストの現像を行う事により、
コア層上へ光導波路のマスクパターンを形成した。マス
クパターンが形成されたコア層に対して、RIE法を用
いてエッチングを行い、幅8μmの光導波路のコアパタ
ーンを形成した。
【0039】この基板と、実施例1で用いたX線マスク
を60μmのギャップを介して近接させ、NTTのSO
R施設において、波長約0.7nmのX線を40アンペ
ア・秒照射した。その後、この上に、下部クラッド層2
と同じ(6FDA/TFDB):(6FDA/4,4′
−ODA)の共重合比が7:3のフッ素化ポリイミド共
重合体の前駆体であるフッ素化ポリアミド酸のDMAc
15wt%溶液をスピンコートした後、オーブン中38
0℃で1時間加熱しイミド化を行い、下部クラッド層と
同じ屈折率を持つ上部クラッド層を形成した。この後、
シリコン基板を切断し、端面を研磨して、光導波路回折
格子の反射特性を測定したところ消光比25dB、ピー
ク半値幅0.5nmの良好な回折特性が得られた。
【0040】<実施例3> 表1に示した1,4−ビス(3,4−ジカルボキシトリ
フルオロフェノキシ)テトラフルオロベンゼン二無水物
(10FEDA)とテトラフルオロ−m−フェニレンジ
アミン(4FMPD)から合成したフッ素化ポリイミド
(10FEDA/4FMPD)からなるフッ素化ポリイ
ミド(屈折率は、1.55μmの時nTE;1.527、
TM;1.518)の前駆体であるポリアミド酸のDM
Ac15wt%溶液をスピンコートして、オーブン中3
80℃で1時間加熱しイミド化を行い、厚さ15μmの
下部クラッド層を形成した。次いで、(10FEDA/
4FMPD)と(6FDA/4,4′−ODA)の共重
合比が8:2のフッ素化ポリイミド共重合体(屈折率
は、1.55μmの時nTE;1.535、nTM;1.5
26)の前駆体であるポリアミド酸のDMAc15wt
%溶液をスピンコートし、オーブン中380℃で1時間
加熱しイミド化を行い、厚さ8μmのコア層を形成し
た。
【0041】一方、3インチシリコン基板に厚さ2μm
の窒化シリコンメンブレンを熱CVDで形成し、この上
にタンタルを1.2μmスパッタリングで形成し、この
上に0.3μmの酸化シリコンをプラズマCDVで形成
した。金のリフトオフでマークパタンを形成した後、回
折格子に相当する部分に幅0.25μm、周期0.51
μmの回折格子パタンを電子ビームで露光し、現像後、
酸化シリコンをエッチング除去し、これをマスクにタン
タルを全てエッチングした。ついで、この上にホトレジ
ストを塗布し、幅7.5μmの光導波路パタンを有する
Crマスクパターンをフォトリソグラフ法によってレジ
ストに転写し、現像したレジストパタンを基に、酸化シ
リコンをエッチング除去し、酸化シリコンをマスクにタ
ンタルを0.6μmエッチングした。この際、回折格子
部分はレジストに保護されているため、この部分のタン
タルはそれ以上はエッチングされていない。その後、マ
スクとした酸化シリコンを除去し、シリコン基板をバッ
クエッチングすることにより、X線マスクとした。この
ようにして、光導波路部と回折格子部でタンタルの膜厚
即ちX線の透過率の異なるX線マスクを形成した。この
マスクを用いて、基板と60μmのギャップで、NTT
のSOR施設において、波長約0.7nmのX線を90
アンペア・秒照射した。この上に、前記下部クラッド層
と同じフッ素化ポリイミド(10FEDA/4FMP
D)前駆体をスピンコートし、380℃1時間加熱して
上部クラッド層を形成した。この後、シリコン基板を切
断し、端面を研磨して、光導波路特性を測定したとこ
ろ、TE,TMともにシングルモードの導波光が得ら
れ、更に回折格子の反射特性を測定したところ消光比2
6dB、ピーク半値幅0.5nmの良好な回折特性が得
られた。この場合は、X線マスクは繰り返し使用できる
ため、スピンコートと1回のX線照射のみで、光導波路
と回折格子が得られることから、非常に経済的になる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、回折格子パタンを
有するX線マスクを用いて、ポリイミド光導波路にX線
を照射するだけで、高性能の光導波路回折格子が得られ
るため、種々の高機能な光部品を経済的に提供できる。
更に、光導波路と回折格子の両者を有するX線マスクを
用いると、スピンコートと1回のX線照射のみで、光導
波路回折格子が形成できるため、大幅な経済化が図られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】X線照射法による光導波路回折格子作製工程の
図である。
【図2】X線照射法による光導波路回折格子作製工程の
図である。
【図3】X線照射法による光導波路回折格子作製工程の
図である。
【図4】フッ素化ポリイミドのX線照射量と屈折率を示
す図である。
【図5】X線照射法による回折格子作製工程の図であ
る。
【図6】X線照射法による回折格子作製工程の図であ
る。
【図7】X線照射法による回折格子作製工程の図であ
る。
【図8】X線照射法による光導波路及び回折格子の同時
作製工程の図である。
【図9】X線照射法による光導波路及び回折格子の同時
作製工程の図である。
【図10】光導波路及び回折格子の同時作製用X線マス
クの構造の図である。
【図11】作製したフッ素化ポリイミド光導波路回折格
子の反射特性の図である。
【図12】従来の方法による回折格子作製工程の図であ
る。
【図13】従来の方法による回折格子作製工程の図であ
る。
【図14】従来の方法による回折格子作製工程の図であ
る。
【符号の説明】
11 基板 12 下部クラッド 13 コア層 14 ホトレジスト 15 ホトマスク 16 紫外線 17 レジストパタン 18 光導波路コア層 19 X線マスク 20 X線 21 導波路回折格子 22 上部クラッド層 31 基板 32 下部クラッド 33 コア層 34 ホトレジスト 35 ホトマスク 36 紫外線 37 光導波路パタン 38 光導波路コア層 39 上部クラッド層 40 X線マスク 41 X線 42 導波路回折格子 51 基板 52 下部クラッド 53 コア層 54 光導波路パタン 55 1次回折格子パタン 56 X線マスク 57 X線 58 上部クラッド層 59 導波路回折格子 61 X線マスク 62 シリコン基板 63 薄膜 64 X線吸収体 65 光導波路部分 66 回折格子部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸野 透 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望の回折格子パタンを有するX線マス
    クを介して、フッ素化ポリイミド光導波路にX線を照射
    することにより、屈折率が周期的に変化した領域を形成
    する工程を有することを特徴とするポリイミド光導波路
    回折格子の形成方法。
  2. 【請求項2】 所望の光導波路パタンと所望の回折格子
    パタンとを有するX線マスクを介して、フッ素化ポリイ
    ミド光導波構造膜にX線を照射することにより、屈折率
    が周期的に変化した回折格子領域と屈折率が一様に変化
    した導波路部とを同時に形成する工程を有することを特
    徴とするポリイミド光導波路回折格子の形成方法。
  3. 【請求項3】 前記X線マスクの前記光導波路パタンと
    前記回折格子パタンとでX線吸収体の膜厚が異なるX線
    マスクを用いることを特徴とする請求項2記載のポリイ
    ミド光導波路回折格子の形成方法。
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