JPH112253A - 自動車用トランスミッションにおけるトルク伝達部材,スプライン歯形の成形方法およびスプライン歯形成形装置 - Google Patents
自動車用トランスミッションにおけるトルク伝達部材,スプライン歯形の成形方法およびスプライン歯形成形装置Info
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Abstract
イン歯形を成形する成形方法の提供。 【解決手段】 金属製ディスクプレート3aの中央に円
筒形状のボス5が一体に形成された被加工物のボス外周
面にスプライン歯形12を形成するスプライン歯形の形
成方法において、スプライン歯形しごき成形用の歯形1
2の形成された円筒型のダイ14と、ダイ14の中央に
配置されたボスガイド用のマンドレル16とに対し、ボ
ス5がマンドレル16に嵌合するように被加工物を配
し、ディスクプレート3aをパンチで押圧し、ダイ14
とマンドレル16間の空隙内部にボス5を嵌入して、ボ
ス5外周面にスプライン歯形5aをしごき成形する。
Description
トに一体に突出形成されている円筒形状ボス部外周にス
プライン歯形を成形する方法,装置に関する。
ョンに用いられる従来のキャリアプレートアッシーを示
す。図において、キャリアプレートアッシー1は、リン
グ状のベースプレート2と、ベースプレート2に溶接に
より一体化されたキャリアプレート3とからなってい
る。
からなるもので、周囲三カ所に前記ベースプレート2に
接合される壁部4を立ち下げ成形し、また中心にはボス
部5を立ち上げ成形している。
ト3の周囲部とベースプレート2との間に、3つの遊星
ギア6を軸受けし、図示しないサンギア及びインターナ
ルギアに前記各遊星ギア6の内側及び外側を歯合させた
構造となっている。
結合するもので、その外周面には、出力軸7の係合穴内
周のインナースプライン溝7aに係合するスプライン歯
形5aが形成されている。
は、従来では、図9に示すような切削加工方法が行われ
ていた。
に、プレス成形により周囲3カ所に壁部4を、中心位置
にボス部5を成形した加工素材とし、これに(b)に示
すように、切削により先端テーパ加工及び付根部溝切り
加工して、テーパ5b及び溝5cを創成した後、キャリ
アプレート3を所定角度間欠回動させつつ、その停止ご
とにシェービングマシンの刃具をボス部5の軸方向に往
復移動させることにより、(c)に示すように、スプラ
イン歯形5aを形成するようにしている。
た従来のスプライン歯形の形成方法にあっては、次のよ
うな問題点があった。
形成するために、加工工数が多く、加工費用が高価とな
るほか、プレス工程と切削工程という種類の異なる工程
が不可欠で、自動的に連続生産することができなかっ
た。
を確保するために、ボス部付根部分の溝加工が必須であ
り、キャリアプレートのボス部5の付根の肉厚が薄くな
って、ここにトルク伝達時における応力が集中しやすく
なり、脆弱な構造となっていた。
のであるから、その前段階であるプレス成形加工によっ
て加工硬化された表面や材料流れを分断するため、削り
取った部分の硬度が低く、これによりキャリアプレート
ボス部の表面強度が低下し、摩耗しやすいなどの欠点が
あった。
あって、その目的は、表面硬度が高いスプライン歯形を
もつ自動車用トルク伝達部材及びスプライン歯形の成形
方法、並びに同方法に用いるスプライン歯形成形装置を
提供するものである。
め、請求項1に係わる自動車用トルク伝達部材は、金属
製ディスクプレート中央に円筒形状のボスが一体に形成
され、前記ボスの外周にスプライン歯形が形成された自
動車用トルク伝達部材において、前記ボスの外層部をボ
ス先端側から軸方向にしごいて前記スプライン歯形を成
形するようにしたもので、例えば、ベースプレートに溶
接固定される壁部が周方向複数個所に設けられたオート
トランスミッション用のキャリアプレートに適用するこ
とができる。ボス外周に成形されたスプライン歯形は、
成形時にボス先端側から付根側に軸方向にしごかれたも
のであり、しごき成形によって材料が軸方向に流れるも
のの、図6(a)に示されるように、その断面組織は周
方向に連続する複数の層が積層した形態となって、その
表面硬度は、周方向に連続する複数の層が切削により分
断された従来の歯形(図6(b)参照)に比べて硬い。
また、しごかれた材料はボス付根部に集まって、ボス付
根部側で硬度が最大となるとともに、ボス付根部の肉厚
を十分に確保できる。また、請求項3に係るスプライン
歯形の成形方法においては、金属製ディスクプレート中
央に円筒形状のボスが一体に形成された被加工物のボス
外周面に、スプライン歯形を成形するスプライン歯形の
成形方法において、スプライン歯形しごき成形用の歯形
の形成された円筒型のダイと、前記ダイの中央に配置さ
れたボスガイド用のマンドレルとに対し、ボスがマンド
レルに嵌合するように配した被加工物のディスクプレー
トをパンチで押圧して、ダイとマンドレル間の空隙内部
にボスを嵌入し、ボス外周面にスプライン歯形をしごき
成形するように構成したもので、被加工物のボスをダイ
に押し込むことで、ボス外層部を軸方向にしごき、ボス
の付根部側に向けて材料を流動させつつ歯形の成形が行
われることになり、パンチの一ショットによりスプライ
ン歯形の成形が完了する。また、請求項4に係るスプラ
イン歯形の成形装置においては、スプライン歯形しごき
成形用の歯形の形成された円筒型のダイと、前記ダイの
中央に固定配置されたボスガイド用のマンドレルと、前
記マンドレルに沿って昇降し、前記マンドレルに嵌合す
るボスをダイとマンドレル間の空隙内部に嵌入させるパ
ンチと、を備えるように構成したもので、マンドレルは
ワークの初期位置決め部材として作用するとともに、ボ
スをダイ内に押し込む際のガイドとして、さらにボス内
側の成形面として作用する。
態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、
従来の技術で説明した同一部材については同一符号を付
し、異なる部材にのみ異なる符号を用いて説明する。
イン歯形成形装置の全体構成を示し、図2はその要部構
造を斜視図と断面図で示し、図3(a)〜(e)は各プ
レス工程における被加工物であるキャリアプレートの形
状変化を斜視図と断面図で示している。
ト3の展開形状にブランクカットされた金属製のブラン
ク3’は、その後各種プレス工程を経て図3(b),
(c)に示すように、壁部4が立ち下げ形成されるとと
もに、円筒形状のボス部5が立ち上げ形成される。平板
状のディスクプレート3aの中央前面にボス部5が突出
し、ディスクプレート3aの周縁部背面側に壁部4が突
出した構造となっている。
1,2に示す成形装置10にセットされる。なお、図
1,2において、向かって左側が成形前、右側が成形後
の状態を示している。
イン歯形成形用の歯形12を形成した円筒型のダイ14
と、ダイ14の内周部に同心上に固定配置され、かつ先
端がダイ14の上部に突出したマンドレル16と、ダイ
14の上部にあって、被加工物であるキャリアプレート
3をダイ14の内部に向けて押し下げるパンチ18とを
備えている。
間の径は、ボス部5の外径と等しいか、わずかに小さ
く、歯形12の高さはボス部5の肉厚以内の寸法に設定
されている。
6に遊合できる内筒形状に形成され、また、マンドレル
16の外径は、ボス部5の内径に等しく、この上部突出
端にボス部5を嵌合しボス部5の先端をダイ14の先端
に対向させることで、スプライン歯形の成形準備完了状
態となる。
ス部5の裏側に当接させ、ついでパンチ18を押し下げ
ることで、ボス部5がマンドレル16とダイ14間の空
隙内部に嵌入されて、ボス部5の外周にスプライン歯形
5aが成形される。即ち、ボス部5がマンドレル16に
沿って下降する際に、ボス部5の外層部が歯形12によ
って軸方向にしごかれて、スプライン歯形5aが成形さ
れる。またこのとき、ボス部5はその材料流れにより、
軸方向に延ばされ、図3(b),(c)に示す加工前の
当初の高さH1に対し、同図(d),(e)に示すよう
に、加工後はこれより高い値H2となるが、その内径は
マンドレル16によって当初の径に保持されて、ボス部
5のしごき成形後の肉厚t2 は、成形前の肉厚t1 に等
しいか、わずかに小さいものとなる。
は、ボス部5の先端からボス部5の付根側に流れ、ここ
にその余肉が集中するが、ボス部5が軸方向に延びて、
ボス部5の先端から付根までが均一の肉厚となる。
に、ボス部5の付根におけるスプライン歯形5aの山部
と山部間位置の外周面に平面視半円形状の高硬度の微小
盛り上がり部5dを形成する。
ついで図2右半分に示すように、ノックアウト20が上
昇して、スプライン歯形5aの成形されたキャリアプレ
ート3を突き上げてマンドレル16から離間させ、一成
形サイクルを終了する。
し、所定のギヤを組み付け一体化し、ベースプレート2
に溶接することで、図7に示すキャリアプレートアッシ
ー1Aとなる。
ス部5の歯形の山部位置で縦方向に切断した断面の各部
における硬度(ビッカース硬度)を示すものである。図
における硬度は、それぞれ表面から0.05cmの深さ
の硬度と、肉厚中心硬度を示すもので、しごき成形され
た加工面、すなわちボス部のスプライン歯形5a部分の
硬度は、しごき成形されていない非加工面の硬度に比べ
て全般的に高く、またボス部5の付根部分外側における
硬度が最高値を示しており、強度の増加を確認できる。
周方向の材料流れを模式的に示すもので、本発明方法に
よるボス部の断面形態は、図6(a)に示すように、径
中心に向けて圧縮される材料流れを示しているのに対
し、従来の切削加工によるものは、図6(b)に示すよ
うに、その材料流れを分断した形で歯形が形成されてお
り、この比較結果からも、本発明方法により歯形の硬度
が増加することがわかる。
トのボス部外周にスプライン歯形を成形することについ
て説明したが、ディスクプレートに一体に形成された円
筒形ボス部外周にスプライン溝の形成された、自動車用
トランスミッション構成用のその他のトルク伝達部材に
も広く適用することができる。
明に係わる自動車用トランスミッションにおけるトルク
伝達部材によれば、ボス部外周面のスプライン歯形の表
面硬度は、非加工面の硬度よりも高く、またボス部付根
部側で硬度が最大となる。加えて、ボス部の付根部の肉
厚を十分に確保できるため、従来に比べてボス部の強度
が高く、歯形部分で折損するといった不具合を未然に防
止できる。また、本発明に係わるスプライン歯形の成形
方法によれば、ボス部をダイとマンドレル間の空隙内部
に嵌入させることで軸方向にしごいて、ボス部の表層部
の材料を付根部側に流動させつつ、歯形のしごき成形を
行うことになり、パンチの一ショットによりスプライン
歯形の成形が完了するため、従来の切削加工に比べて、
工程が一工程で完了し、またコイル素材から一貫したプ
レス成形工程による連続成形ができるので、加工費用が
安価となる。さらに、本発明に係わるスプライン歯形の
成形装置によれば、マンドレルにより被加工物の初期位
置決めがなされるため、加工精度が高いなどの各種利点
がある。
置の一実施例の全体構成を示す断面図である。
る。(b)はプレス加工されたキャリアプレートの斜視
図である。(c)は同キャリアプレートの断面図であ
る。(d)はスプライン歯が成形されたキャリアプレー
トの斜視図である。(e)は同キャリアプレートの断面
図である。
示す模式図である。
料流れを示す模式図である。(b)は従来の切削加工に
よるボス部の周方向の材料流れを示す模式図である。
ートトランスミッションの一部分解斜視図である。
ミッションの一部分解斜視図である。
である。
Claims (4)
- 【請求項1】 金属製ディスクプレート中央に円筒形状
のボスが一体に突出形成され、前記ボスの外周にスプラ
イン歯形が形成された自動車用トルク伝達部材におい
て、前記スプライン歯形は、ボス外層部がボス先端側か
ら軸方向にしごかれて成形されたことを特徴とする自動
車用トルク伝達部材。 - 【請求項2】 前記トルク伝達部材は、ベースプレート
に溶接固定される壁部が周方向複数個所に設けられたオ
ートトランスミッション用のキャリアプレートであるこ
とを特徴とする請求項1記載の自動車用トルク伝達部
材。 - 【請求項3】 金属製ディスクプレート中央に円筒形状
のボスが一体に突出形成された被加工物のボス外周面
に、スプライン歯形を成形するスプライン歯形の成形方
法において、スプライン歯形しごき成形用の歯形の形成
された円筒型のダイと、前記ダイの中央に配置されたボ
スガイド用のマンドレルとに対し、ボスがマンドレルに
嵌合するように配した被加工物のディスクプレートをパ
ンチで押圧して、ダイとマンドレル間の空隙内部にボス
を嵌入し、ボス外周面にスプライン歯形をしごき成形す
ることを特徴とするスプライン歯形の成形方法。 - 【請求項4】 スプライン歯形しごき成形用の歯形の形
成された円筒型のダイと、前記ダイの中央に固定配置さ
れたボスガイド用のマンドレルと、前記マンドレルに沿
って昇降し、前記マンドレルに嵌合するボスをダイとマ
ンドレル間の空隙内部に嵌入させるパンチと、を備えた
ことを特徴とするスプライン歯形成形装置。
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Publications (2)
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