JPH11226367A - 逆浸透複合膜 - Google Patents
逆浸透複合膜Info
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- JPH11226367A JPH11226367A JP10036438A JP3643898A JPH11226367A JP H11226367 A JPH11226367 A JP H11226367A JP 10036438 A JP10036438 A JP 10036438A JP 3643898 A JP3643898 A JP 3643898A JP H11226367 A JPH11226367 A JP H11226367A
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- composite membrane
- osmosis composite
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A20/00—Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
- Y02A20/124—Water desalination
- Y02A20/131—Reverse-osmosis
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- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高塩阻止率、高透水性、高耐汚染性を併せ有
し、比較的低圧で実用性のある脱塩を可能にする逆浸透
膜を提供する。 【解決手段】 逆浸透膜の表面上または逆浸透膜の分離
活性層に、ポリビニルアルコール等の有機重合体を導入
し、この有機重合体を架橋して水溶性を低下させる。
し、比較的低圧で実用性のある脱塩を可能にする逆浸透
膜を提供する。 【解決手段】 逆浸透膜の表面上または逆浸透膜の分離
活性層に、ポリビニルアルコール等の有機重合体を導入
し、この有機重合体を架橋して水溶性を低下させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液状混合物の成分
を選択的に分離する逆浸透複合膜の性能安定性、耐汚染
性等の膜性能の向上に関するものであり、さらに詳しく
は高塩阻止率、高耐塩素殺菌剤性および高耐汚染性を有
する逆浸透複合膜に関するものである。
を選択的に分離する逆浸透複合膜の性能安定性、耐汚染
性等の膜性能の向上に関するものであり、さらに詳しく
は高塩阻止率、高耐塩素殺菌剤性および高耐汚染性を有
する逆浸透複合膜に関するものである。
【0002】
【従来の技術】逆浸透複合膜は、超純水の製造、かん水
の脱塩等に好適であり、また染色排水や電着塗料排水等
の公害発生原因である汚水等から、その中に含まれる汚
染源あるいは有効物質を除去回収して排水のクローズ化
に寄与することができる。工業的に利用されている逆浸
透膜には、酢酸セルロースから作製された非対称膜とし
て、例えば、米国特許第3133132号公報や米国特
許第3133137号公報に記載されたロブ型の膜があ
る。
の脱塩等に好適であり、また染色排水や電着塗料排水等
の公害発生原因である汚水等から、その中に含まれる汚
染源あるいは有効物質を除去回収して排水のクローズ化
に寄与することができる。工業的に利用されている逆浸
透膜には、酢酸セルロースから作製された非対称膜とし
て、例えば、米国特許第3133132号公報や米国特
許第3133137号公報に記載されたロブ型の膜があ
る。
【0003】一方、このような非対称逆浸透膜とは構造
の異なる逆浸透膜として、微多孔性支持膜上に実質的に
選択分離性を有する活性な薄膜(分離活性層)を形成し
た逆浸透複合膜が知られている。このような逆浸透複合
膜としては、多官能芳香族アミンと多官能芳香族酸ハロ
ゲン化物との界面重合によって得られるポリアミドから
なる薄膜が多孔性支持膜上に形成されたものが知られて
いる(例えば、特開昭55−147106号公報、特開
昭62−121603号公報、特開昭63−21820
8号公報、特開平2−187135号公報)。また、多
官能芳香族アミンと多官能脂環式酸ハロゲン化物との界
面重合によって得られるポリアミドからなる薄膜が、多
孔性支持膜上に形成されたものも知られている(例え
ば、特開昭61−42308号公報)。さらに、逆浸透
膜を後処理する方法も種々開示されている。例えば、保
護層として種々の有機重合体を用いる例も開示されてい
る(例えば、特開昭51−13388号公報、特開昭5
3−16372号公報、特開昭62−197105号公
報、特公平7−90152号公報)。
の異なる逆浸透膜として、微多孔性支持膜上に実質的に
選択分離性を有する活性な薄膜(分離活性層)を形成し
た逆浸透複合膜が知られている。このような逆浸透複合
膜としては、多官能芳香族アミンと多官能芳香族酸ハロ
ゲン化物との界面重合によって得られるポリアミドから
なる薄膜が多孔性支持膜上に形成されたものが知られて
いる(例えば、特開昭55−147106号公報、特開
昭62−121603号公報、特開昭63−21820
8号公報、特開平2−187135号公報)。また、多
官能芳香族アミンと多官能脂環式酸ハロゲン化物との界
面重合によって得られるポリアミドからなる薄膜が、多
孔性支持膜上に形成されたものも知られている(例え
ば、特開昭61−42308号公報)。さらに、逆浸透
膜を後処理する方法も種々開示されている。例えば、保
護層として種々の有機重合体を用いる例も開示されてい
る(例えば、特開昭51−13388号公報、特開昭5
3−16372号公報、特開昭62−197105号公
報、特公平7−90152号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】逆浸透膜には、超純水
の製造(回収系)、下水処理、海水淡水化に代表される
種々の水処理への応用が期待されている。しかしなが
ら、上記従来の逆浸透膜を高い回収率で運転した場合、
例えば、(1)膜汚染が急激に進行する、(2)シリカ
やカルシウムスケールの発生領域での運転になるため、
これらスケール成分が膜面に付着する、(3)微量有機
物が膜面に吸着する、といった要因で透水性が低下し安
定した運転ができないという問題があった。特に、近年
では、下水に代表されるような界面活性剤等の汚染物質
を含む水処理への逆浸透膜の応用が期待されているが、
この場合、透過水量を長期間保持するためには高い耐汚
染性が必要になる。このような要求を満たすためには現
在の逆浸透複合膜では不十分であり、さらに高性能の逆
浸透複合膜が求められている。
の製造(回収系)、下水処理、海水淡水化に代表される
種々の水処理への応用が期待されている。しかしなが
ら、上記従来の逆浸透膜を高い回収率で運転した場合、
例えば、(1)膜汚染が急激に進行する、(2)シリカ
やカルシウムスケールの発生領域での運転になるため、
これらスケール成分が膜面に付着する、(3)微量有機
物が膜面に吸着する、といった要因で透水性が低下し安
定した運転ができないという問題があった。特に、近年
では、下水に代表されるような界面活性剤等の汚染物質
を含む水処理への逆浸透膜の応用が期待されているが、
この場合、透過水量を長期間保持するためには高い耐汚
染性が必要になる。このような要求を満たすためには現
在の逆浸透複合膜では不十分であり、さらに高性能の逆
浸透複合膜が求められている。
【0005】本発明は、このような問題に鑑みて為され
たものであり、高塩阻止率、高透水性、高耐汚染性を併
せ有し、比較的低圧で実用性のある脱塩を可能にする逆
浸透複合膜を提供することを目的とする。
たものであり、高塩阻止率、高透水性、高耐汚染性を併
せ有し、比較的低圧で実用性のある脱塩を可能にする逆
浸透複合膜を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の逆浸透複合膜は、分離活性層を含む逆浸透
複合膜であって、この逆浸透複合膜上に形成された表層
および前記分離活性層から選ばれる少なくとも一つの層
に、非イオン系の親水性基を有する架橋した有機重合体
を含むことを特徴とする。このように、非イオン系の親
水性基を有する架橋した有機重合体を、表層および/ま
たは分離活性層に含ませることにより、高塩阻止率、高
透水性、高耐汚染性を併せ有し、比較的低圧で実用性の
ある脱塩を可能にする逆浸透複合膜とすることができ
る。
に、本発明の逆浸透複合膜は、分離活性層を含む逆浸透
複合膜であって、この逆浸透複合膜上に形成された表層
および前記分離活性層から選ばれる少なくとも一つの層
に、非イオン系の親水性基を有する架橋した有機重合体
を含むことを特徴とする。このように、非イオン系の親
水性基を有する架橋した有機重合体を、表層および/ま
たは分離活性層に含ませることにより、高塩阻止率、高
透水性、高耐汚染性を併せ有し、比較的低圧で実用性の
ある脱塩を可能にする逆浸透複合膜とすることができ
る。
【0007】本発明の逆浸透膜においては、前記有機重
合体が、ポリビニルアルコ−ル系重合体であることが好
ましい。
合体が、ポリビニルアルコ−ル系重合体であることが好
ましい。
【0008】さらに前記ポリビニルアルコール系重合体
のケン化度は90モル%以上であることが好ましい。こ
の好ましい例によれば、ポリビニルアルコール系重合体
の結晶化が進行しやすくなり、ポリビニルアルコール系
重合体の水または水溶液への不溶化を図りやすくなる。
のケン化度は90モル%以上であることが好ましい。こ
の好ましい例によれば、ポリビニルアルコール系重合体
の結晶化が進行しやすくなり、ポリビニルアルコール系
重合体の水または水溶液への不溶化を図りやすくなる。
【0009】また、本発明の逆浸透膜は、比較的低圧で
実用性のある脱塩を可能にするためは、具体的には、圧
力15kgf/cm2、温度25℃、供給液1500p
pmのNaCl水溶液の条件において実施する逆浸透試
験において、透水量が0.5[m3/m2/日]以上であ
ることが好ましい。
実用性のある脱塩を可能にするためは、具体的には、圧
力15kgf/cm2、温度25℃、供給液1500p
pmのNaCl水溶液の条件において実施する逆浸透試
験において、透水量が0.5[m3/m2/日]以上であ
ることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の逆浸透膜に用いられる上
記有機重合体は、架橋することにより、水溶液に対して
少なくとも難溶とされたものであって、好ましくは水溶
液に対して実質的に不溶化したものである。ここにいう
水溶液とは、例えば脱塩の対象となる塩類や有機物を含
む水溶液を指し、後述する実施例におけるNaCl水溶
液を含むものである。
記有機重合体は、架橋することにより、水溶液に対して
少なくとも難溶とされたものであって、好ましくは水溶
液に対して実質的に不溶化したものである。ここにいう
水溶液とは、例えば脱塩の対象となる塩類や有機物を含
む水溶液を指し、後述する実施例におけるNaCl水溶
液を含むものである。
【0011】このような有機重合体は、一般には、架橋
前には、非イオン系の親水性基の存在により水溶性を示
すものであって、例えば、非イオン系の親水性基を有す
る、ビニル系重合体、縮合系重合体または付加系重合体
である。
前には、非イオン系の親水性基の存在により水溶性を示
すものであって、例えば、非イオン系の親水性基を有す
る、ビニル系重合体、縮合系重合体または付加系重合体
である。
【0012】非イオン系の親水性基としては、以下の官
能基を例示することができる。
能基を例示することができる。
【0013】−OH
【0014】
【化1】
【0015】−CONH−
【0016】−CH2CH2OR− 但し、Rは炭素数が1〜4のアルキル基である。
【0017】−SH
【0018】有機重合体は、上記に例示したような親水
性基のうちの少なくとも1種を含んでいればよいが、水
酸基を含んでいることが好ましい。また、有機重合体
は、ポリビニルピロリドン、ポリアミド系重合体、ポリ
エチレングルコール等であってもよいが、ポリビニルア
ルコ−ル系重合体であることが好ましい。ここで、ポリ
ビニルアルコール系重合体とは、ビニルアルコールを主
な単量体とする重合体であり、ポリビニルアルコールお
よびポリビニルアルコールと他のビニル単量体との共重
合体を含むものである。ここにいうビニル単量体には、
例えば、エチレン、ビニルピロリドン、アクリロニトリ
ル、塩化ビニルが含まれる。ポリビニルアルコール系共
重合体は、このようなビニル単量体を50モル%未満含
むものが好ましい。
性基のうちの少なくとも1種を含んでいればよいが、水
酸基を含んでいることが好ましい。また、有機重合体
は、ポリビニルピロリドン、ポリアミド系重合体、ポリ
エチレングルコール等であってもよいが、ポリビニルア
ルコ−ル系重合体であることが好ましい。ここで、ポリ
ビニルアルコール系重合体とは、ビニルアルコールを主
な単量体とする重合体であり、ポリビニルアルコールお
よびポリビニルアルコールと他のビニル単量体との共重
合体を含むものである。ここにいうビニル単量体には、
例えば、エチレン、ビニルピロリドン、アクリロニトリ
ル、塩化ビニルが含まれる。ポリビニルアルコール系共
重合体は、このようなビニル単量体を50モル%未満含
むものが好ましい。
【0019】ポリビニルアルコール系重合体としては、
ポリビニルアルコールが好ましい。ポリビニルアルコー
ルは、上記のように90モル%以上、さらには99〜1
00モル%のケン化度を有することが好ましい。このよ
うなケン化度の高いポリビニルアルコールは、分子鎖間
水素結合の影響により、熱水には可溶であるが常温近辺
では水不溶性を示し、架橋度が低くても水溶液に対する
溶解性が容易に低下する。また、架橋後も膜表面に水酸
基が多く残存する点でも好ましい。
ポリビニルアルコールが好ましい。ポリビニルアルコー
ルは、上記のように90モル%以上、さらには99〜1
00モル%のケン化度を有することが好ましい。このよ
うなケン化度の高いポリビニルアルコールは、分子鎖間
水素結合の影響により、熱水には可溶であるが常温近辺
では水不溶性を示し、架橋度が低くても水溶液に対する
溶解性が容易に低下する。また、架橋後も膜表面に水酸
基が多く残存する点でも好ましい。
【0020】次に、本発明の逆浸透複合膜の製造方法に
ついて説明する。本発明の逆浸透複合膜は、非イオン系
の親水性基を有する有機重合体を予め用意した逆浸透複
合膜に加える工程と、この有機重合体を架橋する工程と
を含む方法により製造することができる。
ついて説明する。本発明の逆浸透複合膜は、非イオン系
の親水性基を有する有機重合体を予め用意した逆浸透複
合膜に加える工程と、この有機重合体を架橋する工程と
を含む方法により製造することができる。
【0021】用意する逆浸透複合膜は、特に限定されな
いが、例えばポリアミド系、ポリウレア系、特にポリア
ミド系の逆浸透複合膜が好ましく、界面重合法により製
膜されたものを使用することができる。
いが、例えばポリアミド系、ポリウレア系、特にポリア
ミド系の逆浸透複合膜が好ましく、界面重合法により製
膜されたものを使用することができる。
【0022】界面重合法は、従来から公知の方法に従っ
て行えばよい。このような界面重合法によれば、多孔性
支持膜(例えば多孔性ポリスルホン支持膜)の少なくと
も片面に、メタフェニレンジアミン、ピペラジン、ポリ
エチレンイミン等の反応性アミノ基を有するモノマーお
よび/またはポリマーの水溶液を塗布した後に、この支
持膜を、トリメシン酸クロライド、イソフタル酸クロラ
イド等の多官能酸クロライド、トリレンジイソシアネー
ト等の多官能イソシアネートまたはこれらの混合物をヘ
キサン等の有機溶媒に含ませた溶液と接触させることに
より、多孔性支持膜上で界面重合を行なわせ、この支持
膜上に脱塩性能を有する分離活性層を形成し、逆浸透複
合膜を得ることができる。
て行えばよい。このような界面重合法によれば、多孔性
支持膜(例えば多孔性ポリスルホン支持膜)の少なくと
も片面に、メタフェニレンジアミン、ピペラジン、ポリ
エチレンイミン等の反応性アミノ基を有するモノマーお
よび/またはポリマーの水溶液を塗布した後に、この支
持膜を、トリメシン酸クロライド、イソフタル酸クロラ
イド等の多官能酸クロライド、トリレンジイソシアネー
ト等の多官能イソシアネートまたはこれらの混合物をヘ
キサン等の有機溶媒に含ませた溶液と接触させることに
より、多孔性支持膜上で界面重合を行なわせ、この支持
膜上に脱塩性能を有する分離活性層を形成し、逆浸透複
合膜を得ることができる。
【0023】このようにして得られた逆浸透複合膜上
に、上記で説明した有機重合体溶液、好ましくはケン化
度が90%以上のポリビニルアルコールの水/低級アル
コール混合液が塗布される。溶液の塗布方法は、特に限
定されないが、例えば、ディッピング法、転写法、噴霧
法を好適に用いることができる。また、塗布後の乾燥手
段や乾燥温度も、特に限定されないが、乾燥温度は80
℃〜200℃、さらには100℃〜180℃が好まし
い。
に、上記で説明した有機重合体溶液、好ましくはケン化
度が90%以上のポリビニルアルコールの水/低級アル
コール混合液が塗布される。溶液の塗布方法は、特に限
定されないが、例えば、ディッピング法、転写法、噴霧
法を好適に用いることができる。また、塗布後の乾燥手
段や乾燥温度も、特に限定されないが、乾燥温度は80
℃〜200℃、さらには100℃〜180℃が好まし
い。
【0024】有機重合体溶液の濃度は、薄膜作製に好ま
しい範囲、例えば重量%で表示して0.01%〜20
%、より好ましくは0.05〜5%の範囲とされる。
しい範囲、例えば重量%で表示して0.01%〜20
%、より好ましくは0.05〜5%の範囲とされる。
【0025】また、有機重合体を逆浸透複合膜の分離活
性層に塗布する際には、濡れ性を良くするために、水と
少なくとも一種の有機溶媒との混合溶媒を用いることが
好ましい。有機溶媒としては、ハロゲン化炭化水素、脂
肪族炭化水素、アセトン、アセトニトリル等を用いるこ
とができるが、アルコール、特に低級アルコールが好ま
しい。低級アルコールとしては、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、ブタノール等の脂肪族アルコール、
エチレンクロルヒドリン等のハロゲン化脂肪族アルコー
ル、メトキシメタノール、メトキシエタノール等を挙げ
ることができる。下記に説明する多孔性支持体や分離活
性層へのダメージを最小限とするという観点からは、混
合溶媒は、メタノール、エタノールおよびイソプロパノ
ールから選ばれる少なくとも一種と水との混合溶媒が好
ましい。この場合、水に対する低級アルコールの比率
は、重量%表示で、水が0〜90%、さらには10%〜
50%であることが好ましい。
性層に塗布する際には、濡れ性を良くするために、水と
少なくとも一種の有機溶媒との混合溶媒を用いることが
好ましい。有機溶媒としては、ハロゲン化炭化水素、脂
肪族炭化水素、アセトン、アセトニトリル等を用いるこ
とができるが、アルコール、特に低級アルコールが好ま
しい。低級アルコールとしては、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、ブタノール等の脂肪族アルコール、
エチレンクロルヒドリン等のハロゲン化脂肪族アルコー
ル、メトキシメタノール、メトキシエタノール等を挙げ
ることができる。下記に説明する多孔性支持体や分離活
性層へのダメージを最小限とするという観点からは、混
合溶媒は、メタノール、エタノールおよびイソプロパノ
ールから選ばれる少なくとも一種と水との混合溶媒が好
ましい。この場合、水に対する低級アルコールの比率
は、重量%表示で、水が0〜90%、さらには10%〜
50%であることが好ましい。
【0026】さらに有機重合体の架橋処理が為される。
架橋処理は、未架橋の有機重合体を含む逆浸透複合膜
を、例えば、塩酸酸性の多価アルデヒト溶液に所定時間
浸漬することにより実施し得る。多価アルデヒトとして
は、グルタルアルデヒト、グリオキザールおよびテレフ
タルアルデヒト等のジアルデヒトを例示できる。その
他、エポキシ化合物や多価カルボン酸等の有機架橋剤、
ホウ素化合物等の無機架橋剤を用いてもよい。
架橋処理は、未架橋の有機重合体を含む逆浸透複合膜
を、例えば、塩酸酸性の多価アルデヒト溶液に所定時間
浸漬することにより実施し得る。多価アルデヒトとして
は、グルタルアルデヒト、グリオキザールおよびテレフ
タルアルデヒト等のジアルデヒトを例示できる。その
他、エポキシ化合物や多価カルボン酸等の有機架橋剤、
ホウ素化合物等の無機架橋剤を用いてもよい。
【0027】このように、有機重合体を含む溶液を逆浸
透複合膜上に塗布して表層を形成する場合には、表層の
厚みは、0.001μm〜1μm、さらには0.005
μm〜0.5μm程度とすることが好ましい。透水量の
低下を抑制する上で好適だからである。膜厚の制御法は
特に限定されないが、例えば溶液濃度でコントロールす
ることができる。
透複合膜上に塗布して表層を形成する場合には、表層の
厚みは、0.001μm〜1μm、さらには0.005
μm〜0.5μm程度とすることが好ましい。透水量の
低下を抑制する上で好適だからである。膜厚の制御法は
特に限定されないが、例えば溶液濃度でコントロールす
ることができる。
【0028】非イオン系の親水性基を有する有機重合
を、分離活性層内に含ませる場合には、有機重合体を、
前述の界面重合法において使用する、反応性アミノ基を
有するモノマーおよび/またはポリマーの水溶液、ある
いは多官能酸クロライド等を含む有機溶媒に混合して、
逆浸透複合膜を製膜すればよい。この場合には、有機重
合体に溶解性を与えるために、上記に例示したような低
級アルコールを、有機重合体を添加する溶液に加えるこ
とが好ましい。このようにして有機重合体を分離活性層
に含ませた後、上記の方法により架橋して不溶化する。
を、分離活性層内に含ませる場合には、有機重合体を、
前述の界面重合法において使用する、反応性アミノ基を
有するモノマーおよび/またはポリマーの水溶液、ある
いは多官能酸クロライド等を含む有機溶媒に混合して、
逆浸透複合膜を製膜すればよい。この場合には、有機重
合体に溶解性を与えるために、上記に例示したような低
級アルコールを、有機重合体を添加する溶液に加えるこ
とが好ましい。このようにして有機重合体を分離活性層
に含ませた後、上記の方法により架橋して不溶化する。
【0029】また、本発明の逆浸透複合膜の透水量は、
圧力15kgf/cm2 、温度25℃、供給液1500
ppmのNaClの条件下でその透水量が0.1[m3
/m2/日]以上、好ましくは0.5[m3/m2/日]
以上、さらに好ましくは0.8[m3/m2/日]以上で
あることが実際の運転上好適である。また、上記条件下
で、NaClの阻止率が90%以上、さらには99%以
上が好ましい。
圧力15kgf/cm2 、温度25℃、供給液1500
ppmのNaClの条件下でその透水量が0.1[m3
/m2/日]以上、好ましくは0.5[m3/m2/日]
以上、さらに好ましくは0.8[m3/m2/日]以上で
あることが実際の運転上好適である。また、上記条件下
で、NaClの阻止率が90%以上、さらには99%以
上が好ましい。
【0030】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明は実施例により限定されるものではない。 (実施例)ケン化度90モル%のポリビニルアルコール
(PVA)をイソプロピルアルコール(IPA)と水の
3:7溶液に溶解させ、0.25重量%のPVA溶液を
得た。この溶液を日東電工(株)社製逆浸透膜(ES1
0;微多孔性ポリスルホン膜を支持膜として上記界面重
合法により製造されたポリアミド系逆浸透膜)上にディ
ッピング法により塗布し、130℃で5分間乾燥して薄
層を形成させた。この後、膜を0.24N塩酸酸性の
0.001重量%グルタルアルデヒト水溶液に10秒間
浸漬し、再度130℃で5分間乾燥した。
本発明は実施例により限定されるものではない。 (実施例)ケン化度90モル%のポリビニルアルコール
(PVA)をイソプロピルアルコール(IPA)と水の
3:7溶液に溶解させ、0.25重量%のPVA溶液を
得た。この溶液を日東電工(株)社製逆浸透膜(ES1
0;微多孔性ポリスルホン膜を支持膜として上記界面重
合法により製造されたポリアミド系逆浸透膜)上にディ
ッピング法により塗布し、130℃で5分間乾燥して薄
層を形成させた。この後、膜を0.24N塩酸酸性の
0.001重量%グルタルアルデヒト水溶液に10秒間
浸漬し、再度130℃で5分間乾燥した。
【0031】この逆浸透膜を、圧力を15kgf/cm
2、温度を25℃、供給液を1500ppmのNaCl
水溶液とした条件下で評価した。また、供給液を純水と
した以外は同様の条件で評価した。続いて、この膜を用
い、圧力15kgf/cm2、温度25℃の条件にて工
業用水(茨木工業用水)の28時間にわたる通水テスト
を実施してから、上記純水による評価を再度実施し、汚
染による透水量の変化を測定した。さらに、シュウ酸
(pH=2)で膜面を1時間かけて洗浄してから上記純
水による評価を再々度実施し、洗浄回復性を測定した。
以上の結果を表1に示す。
2、温度を25℃、供給液を1500ppmのNaCl
水溶液とした条件下で評価した。また、供給液を純水と
した以外は同様の条件で評価した。続いて、この膜を用
い、圧力15kgf/cm2、温度25℃の条件にて工
業用水(茨木工業用水)の28時間にわたる通水テスト
を実施してから、上記純水による評価を再度実施し、汚
染による透水量の変化を測定した。さらに、シュウ酸
(pH=2)で膜面を1時間かけて洗浄してから上記純
水による評価を再々度実施し、洗浄回復性を測定した。
以上の結果を表1に示す。
【0032】また、走査型電子顕微鏡で膜表面を観察し
たところ、膜面のPVA層は試験後も水に溶け出すこと
なく存在していた(図1参照)。
たところ、膜面のPVA層は試験後も水に溶け出すこと
なく存在していた(図1参照)。
【0033】(比較例)塗布後の乾燥温度を60℃と
し、グルタルアルデヒト水溶液による架橋処理を実施し
ない点を除いては実施例と同様にして作製した膜につい
て、上記と同様の測定を実施した。結果を表1に示す。
また、実施例と同様にして試験後の膜表面を観察したと
ころ(図2参照)、PVA層を塗布する前の状態(図3
参照)と同様の状態であり、PVA層が消失しているこ
とが確認された。
し、グルタルアルデヒト水溶液による架橋処理を実施し
ない点を除いては実施例と同様にして作製した膜につい
て、上記と同様の測定を実施した。結果を表1に示す。
また、実施例と同様にして試験後の膜表面を観察したと
ころ(図2参照)、PVA層を塗布する前の状態(図3
参照)と同様の状態であり、PVA層が消失しているこ
とが確認された。
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
分離活性層を含む逆浸透複合膜であって、この逆浸透複
合膜上に形成された表層および前記分離活性層から選ば
れる少なくとも一つの層に、非イオン系の親水性基を有
する架橋した有機重合体を含む逆浸透複合膜とすること
により、高塩阻止率、高透水性、高耐汚染性を併せ有
し、比較的低圧で実用性のある脱塩を可能にする逆浸透
複合膜とすることができる。
分離活性層を含む逆浸透複合膜であって、この逆浸透複
合膜上に形成された表層および前記分離活性層から選ば
れる少なくとも一つの層に、非イオン系の親水性基を有
する架橋した有機重合体を含む逆浸透複合膜とすること
により、高塩阻止率、高透水性、高耐汚染性を併せ有
し、比較的低圧で実用性のある脱塩を可能にする逆浸透
複合膜とすることができる。
【図1】 実施例により得られた逆浸透複合膜の試験後
の膜表面の走査型電子顕微鏡写真である。
の膜表面の走査型電子顕微鏡写真である。
【図2】 比較例により得られた逆浸透複合膜の試験後
の膜表面の走査型電子顕微鏡写真である。
の膜表面の走査型電子顕微鏡写真である。
【図3】 実施例および比較例に使用した逆浸透膜のP
VA溶液塗布前の膜表面の走査型電子顕微鏡写真であ
る。
VA溶液塗布前の膜表面の走査型電子顕微鏡写真であ
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 分離活性層を含む逆浸透複合膜であっ
て、この逆浸透複合膜上に形成された表層および前記分
離活性層から選ばれる少なくとも一つの層に、非イオン
系の親水性基を有する架橋した有機重合体を含むことを
特徴とする逆浸透複合膜。 - 【請求項2】 前記有機重合体が、ポリビニルアルコ−
ル系重合体である請求項1に記載の逆浸透複合膜。 - 【請求項3】 前記ポリビニルアルコ−ル系重合体のケ
ン化度が90モル%以上である請求項1または2に記載
の逆浸透複合膜。 - 【請求項4】 圧力15kgf/cm2、温度25℃、
供給液1500ppmのNaCl水溶液の条件において
実施する逆浸透試験において、透水量が0.5[m3/
m2/日]以上である請求項1〜3のいずれかに記載の
逆浸透複合膜。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10036438A JPH11226367A (ja) | 1998-02-18 | 1998-02-18 | 逆浸透複合膜 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10036438A JPH11226367A (ja) | 1998-02-18 | 1998-02-18 | 逆浸透複合膜 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11226367A true JPH11226367A (ja) | 1999-08-24 |
Family
ID=12469827
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10036438A Pending JPH11226367A (ja) | 1998-02-18 | 1998-02-18 | 逆浸透複合膜 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11226367A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002224546A (ja) * | 2000-11-29 | 2002-08-13 | Toray Ind Inc | 下水処理用複合半透膜およびその製造方法 |
| WO2009001916A1 (ja) | 2007-06-28 | 2008-12-31 | Nitto Denko Corporation | 複合半透膜及びその製造方法 |
| WO2009008500A1 (ja) | 2007-07-12 | 2009-01-15 | Nitto Denko Corporation | 複合半透膜 |
| JP2009045595A (ja) * | 2007-08-22 | 2009-03-05 | Nitto Denko Corp | 複合逆浸透膜及びこれを用いた膜分離方法 |
| CN115461136A (zh) * | 2019-12-12 | 2022-12-09 | 水通道蛋白有限公司 | 防污且半透的膜 |
-
1998
- 1998-02-18 JP JP10036438A patent/JPH11226367A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002224546A (ja) * | 2000-11-29 | 2002-08-13 | Toray Ind Inc | 下水処理用複合半透膜およびその製造方法 |
| WO2009001916A1 (ja) | 2007-06-28 | 2008-12-31 | Nitto Denko Corporation | 複合半透膜及びその製造方法 |
| WO2009008500A1 (ja) | 2007-07-12 | 2009-01-15 | Nitto Denko Corporation | 複合半透膜 |
| US8672142B2 (en) | 2007-07-12 | 2014-03-18 | Nitto Denko Corporation | Composite semipermeable membrane |
| JP2009045595A (ja) * | 2007-08-22 | 2009-03-05 | Nitto Denko Corp | 複合逆浸透膜及びこれを用いた膜分離方法 |
| CN115461136A (zh) * | 2019-12-12 | 2022-12-09 | 水通道蛋白有限公司 | 防污且半透的膜 |
| CN115461136B (zh) * | 2019-12-12 | 2024-10-15 | 水通道蛋白有限公司 | 防污且半透的膜 |
| US12311321B2 (en) | 2019-12-12 | 2025-05-27 | Aquaporin A/S | Anti-fouling and semi-permeable membrane |
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