JPH11226405A - 排気ガス浄化用触媒及びその製造方法 - Google Patents

排気ガス浄化用触媒及びその製造方法

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JPH11226405A
JPH11226405A JP10029822A JP2982298A JPH11226405A JP H11226405 A JPH11226405 A JP H11226405A JP 10029822 A JP10029822 A JP 10029822A JP 2982298 A JP2982298 A JP 2982298A JP H11226405 A JPH11226405 A JP H11226405A
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JP
Japan
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exhaust gas
catalyst
gas purifying
alumina
purifying catalyst
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JP10029822A
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English (en)
Inventor
Shinji Yamamoto
伸司 山本
Tsuguhiro Oonuma
継浩 大沼
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の触媒よりも耐久性が向上し、耐久後に
おいても優れた低温活性と浄化性能を有する排気ガス浄
化用触媒及びその製造方法を提供することにある。 【解決手段】 触媒成分担持層を有する一体構造型触媒
において、触媒成分として少なくともパラジウムと金属
アルミネート粉末とを含み、該金属アルミネート粉末
が、次の一般式; 【数1】〔Y〕d Zna Alb c (式中、Yは、セリウム及び/又はジルコニウムであ
り、a,b,c及びdは、各元素の原子比率を表し、b
=2.0の時、a=0.1〜0.6、d=0.01〜
0.3、cは上記各成分の原子価を満足するのに必要な
酸素原子数である)で表されるアルミナ系複合酸化物で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排気ガス浄化用触
媒及びその製造方法に関し、特に、自動車等の内燃機関
から排出される排気ガス中の炭化水素(以下、「HC」
と称す)、一酸化炭素(以下、「CO」と称す)及び窒
素酸化物(以下、「NOx 」と称す)を効率的に浄化す
ることができ、しかも耐久後も浄化性能に優れる排気ガ
ス浄化用触媒及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車用の排気ガス浄化用触
媒は、炭化水素を含む還元性成分と酸素(以下、
「O2 」と称す)及びNOx を含む酸化性成分とが化学
量論比に近い割合で含まれる排気ガスに対して高い浄化
性能を有するが、耐久後は浄化性能が著しく低下するた
め、初期から耐久後まで高い浄化性能を維持できるよう
に貴金属を多量に使用している。
【0003】かかる排気ガス浄化用触媒としては、例え
ば特開昭62−282641号公報、特開平4−284
847号公報、特開平6−378号公報及び特開平7−
60118号公報に開示されているものがある。
【0004】特開昭62−282641号公報には、ロ
ジウムを酸化ジルコニウムに担持させた排気ガス浄化用
触媒が開示されており、具体的にはロジウムを含有させ
た酸化ジルコニウム、活性アルミナ、酸化セリウムとア
ルミナゾルとを含むスラリーを、担体に付着・乾燥・焼
成した後、白金を担持させたものである。
【0005】特開平4−284847号公報には、白
金、ロジウム、活性アルミナ及び酸化セリウム等の、従
来から触媒成分として使用されているものに加え、酸化
セリウムと、ランタン、プラセオジウム、イットリウ
ム、ネオジウム、2A族及び3B族から成る群より選ば
れた一種以上の金属酸化物により安定化されたジルコニ
ウム化合物とを組み合わせた排気ガス浄化用触媒が開示
されている。
【0006】特開平6−378号公報には、活性アルミ
ナと酸化セリウムとに、触媒成分として白金とパラジウ
ムのうち少なくとも一種と、塩基性元素であるカリウ
ム、セシウム、ストロンチウム及びバリウムから成る群
より選ばれた少なくとも一種の金属の酸化物が担持され
た排気ガス浄化用触媒が提案されている。即ち、当該触
媒は、白金族元素、活性アルミナ、酸化セリウム等の、
従来から触媒成分として使用されているものに加え、塩
基性元素である、カリウム化合物、セシウム化合物、ス
トロンチウム化合物及びバリウム化合物のうち少なくと
も一種類を組み合わせてなるものである。
【0007】特開平7−60118号公報には、イット
リア、カルシア、マグネシア又はスカンジアで安定化さ
れたジルコニウム酸化物と40〜95重量%のアルミナ
又はチタニアとからなり、30〜300m2/gの表面積
を有する酸素イオン伝導性複合体をロジウム/白金又は
ロジウム/パラジウムの担持基材として用いる貴金属触
媒が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記公報中に
記載された従来の触媒は、初期から耐久後まで高い浄化
性能を維持するため、貴金属を多量に使用している。こ
のため、排気ガス浄化を目的とする三元触媒として、使
用する貴金属量が少なくても高い浄化性能が得られる触
媒が望まれている。ところが、貴金属量を低減した場
合、高温下における耐久性が不十分で、耐久後は低温域
での触媒活性や浄化性能が悪化するという問題点があっ
た。
【0009】これは理論空燃比(以下、「ストイキ」と
称す)を中心に酸素濃度が不十分な還元雰囲気(以下、
「リッチ」と称す)から酸素濃度が過剰な酸化雰囲気
(以下、「リーン」と称す)まで幅広く組成が変化する
自動車の排気ガス雰囲気下では、貴金属種の劣化(シン
タリング)が促進され、その結果浄化性能が低下するた
めと考えられる。特に、貴金属量を低減する場合には、
上記の影響が顕著に現れ、さらに浄化性能が低下すると
いう問題があった。
【0010】また、アルミナは熱安定性が不十分であ
り、高温下では結晶構造が変化し、BET比表面積が著
しく小さなα−アルミナへ相転移を起こす。この際に、
貴金属のシンタリングが促進され、アルミナが貴金属と
固相反応を起こし不活性な化合物が形成され、その結果
浄化性能が大きく低下する。一方、酸化ジルコニウムは
構造安定性に優れるが、BET比表面積が小さいため貴
金属種の分散性が悪く、初期から耐久後まで充分な低温
活性や浄化性能を得ることが難しいという欠点があっ
た。
【0011】従って、本発明の目的は、従来の触媒より
も耐久性が向上し、耐久後においても優れた低温活性と
浄化性能を有する排気ガス浄化用触媒及びその製造方法
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明らは、上記課題を
解決するために研究した結果、触媒成分担持層中にパラ
ジウムと共に、遷移金属元素を一定の組成比率で含むア
ルミナ系複合酸化物を含有させることにより、耐久後の
低温活性や浄化性能が著しく向上・維持されることを見
出し、本発明に到達した。
【0013】本発明の請求項1記載の排気ガス浄化用触
媒は、触媒成分担持層を有する一体構造型触媒におい
て、触媒成分として少なくともパラジウムと金属アルミ
ネート粉末とを含み、該金属アルミネート粉末が、次の
一般式;
【数2】〔Y〕d Zna Alb c (式中、Yは、セリウム及び/又はジルコニウムであ
り、a,b,c及びdは、各元素の原子比率を表し、b
=2.0の時、a=0.1〜0.6、d=0.01〜
0.3、cは上記各成分の原子価を満足するのに必要な
酸素原子数である)で表されるアルミナ系複合酸化物で
あることを特徴とする。
【0014】更に、請求項1記載の排気ガス浄化用触媒
の耐久性と触媒活性をより高めるために、請求項2記載
の排気ガス浄化用触媒は、更にランタン、ネオジウム及
びジルコニウムからなる群より選ばれた少なくとも一種
を金属換算で1〜40モル%、セリウムを金属換算で6
0〜98モル%含むセリウム酸化物が上記排気ガス浄化
用触媒中に含有されることを特徴とする。
【0015】更に、請求項1又は2記載の排気ガス浄化
用触媒の低温活性を更に高めるために、請求項3の排気
ガス浄化用触媒は、触媒成分担持層中に含まれる全パラ
ジウム量のうち金属換算で30重量%〜80重量%のパ
ラジウムが、アルミナ系複合酸化物に含有されることを
特徴とする。
【0016】更に、請求項1〜3いずれかの項記載の排
気ガス浄化用触媒のリッチ域でのHC浄化性能を更に高
めるために、請求項4記載の排気ガス浄化用触媒は、更
にロジウムが上記排気ガス触媒中に含有されることが好
ましい。
【0017】更に、請求項4記載の排気ガス浄化用触媒
の耐久性と触媒活性を更に高めるために、請求項5記載
の排気ガス浄化用触媒は、更にランタン、ネオジウム及
びセリウムからなる群より選ばれた少なくとも一種を金
属換算で1〜40モル%、ジルコニウムを金属換算で6
0〜98モル%含むジルコニウム酸化物が上記排気ガス
触媒中に含有されることが好ましい。
【0018】更に、請求項4又は5記載の排気ガス浄化
用触媒において、リッチ域でのNO x 浄化性能を更に高
めるために、請求項6記載の排気ガス浄化用触媒は、更
にロジウム含有層を、パラジウムと同一層及び/又はパ
ラジウム含有層の上部に配置することを特徴とする。
【0019】更に、請求項1〜6いずれかの項記載の排
気ガス浄化用触媒の低温活性とリッチ域でのNOx 浄化
性能を向上するために、請求項7記載の排気ガス浄化用
触媒は、更にアルカリ金属及びアルカリ土類金属からな
る群より選ばれた少なくとも一種が上記排気ガス触媒中
に含有されることを特徴とする。
【0020】更に、請求項8記載の排気ガス浄化用触媒
の製造方法は、請求項1〜7いずれかの項記載のアルミ
ナ系複合酸化物を製造するにあたり、微粒子アルミナ水
和物コロイドと、亜鉛と、セリウム及び/又はジルコニ
ウムの水溶性塩を水に溶解又は分散させた後、1〜10
気圧に加圧して50〜200℃に加熱した後水分を除去
して乾燥し、次いで焼成して得ることを特徴とする。
【0021】更に、請求項9記載の排気ガス浄化用触媒
の製造方法は、請求項1〜7いずれかの項記載のアルミ
ナ系複合酸化物を製造するにあたり、ベーマイトアルミ
ナと、亜鉛と、セリウム及び/又はジルコニウムの水溶
性塩を水に溶解又は分散させた混合液に、蟻酸、酢酸及
びコハク酸からなる群より選ばれた少なくとも一種の水
溶液を加えて、pHを3.0〜7.0の範囲になるよう
に調整し、1〜10気圧に加圧して50〜200℃に加
熱した後、水分を除去して乾燥し、次いで焼成して得る
ことを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の排気ガス浄化用触媒の触
媒成分担持層に少なくとも含有される貴金属は、パラジ
ウムである。当該パラジウムの含有量は、触媒1L容量
中0.01〜10g/Lである。0.01g未満では低
温活性や浄化性能が十分に発揮されず、逆に10gを越
えてもパラジウムの分散性が悪くなり、触媒性能は顕著
に向上せず、経済的にも有効でない。
【0023】当該触媒成分中の金属アルミネートの組成
は、次の一般式
【数3】〔Y〕d Zna Alb c (式中、Yは、セリウム及び/又はジルコニウムであ
り、a,b,c及びdは、各元素の原子比率を表し、b
=2.0の時、a=0.1〜0.6、d=0.01〜
0.3、cは上記各成分の原子価を満足するのに必要な
酸素原子数である)で表される。
【0024】パラジウムの低温活性と浄化性能を高める
ために、上記アルミナ系複合酸化物にはセリウム及び/
又はジルコニウムが含有される。かかるアルミナ系複合
酸化物の使用量は、触媒1Lあたり、10〜200gで
ある。10g未満だとアルミナ系複合酸化物がパラジウ
ムを活性化するという充分な触媒性能改良効果が得られ
ず、また、200gを越えても前記触媒性能改良効果が
飽和若しくは逆に触媒性能の低下が見られる。
【0025】a=0.1未満では、アルミナ系複合酸化
物に添加しているZnの作用が小さく、充分な改良効果
が得られず、アルミナ(Al2 3 )と変わらない。ま
た、a=0.6を越えると、Znがアルミナ系複合酸化
物に完全に固溶した複合酸化物を形成し難くなり、熱安
定性等の物性が低下するため、パラジウムの分散性が悪
く初期において充分な性能が得られない。
【0026】d=0.01未満では、アルミナ系複合酸
化物に添加しているセリウム及び/又はジルコニウムの
作用が小さく充分な改良効果が得られず、アルミナ系複
合酸化物(Zna Al2 c )と変わらない。また、d
=0.3を越えると、セリウム及び/又はジルコニウム
が固溶したアルミナ系複合酸化物を形成し難くなり、B
ET比表面積等の物性が低下するため、耐久中にパラジ
ウムのシンタリングを抑制できず、耐久後の性能が悪化
する。
【0027】このように、特定の組成比のアルミナ系複
合酸化物とすることにより、量論比の金属アルミネート
と比べて高温での構造安定性や比表面積が充分であり、
添加した元素のアルミナの結晶構造中に固溶し、表面に
酸化物として存在せず、充分な性能を得ることができ
る。
【0028】また、請求項2記載の排気ガス浄化用触媒
は、請求項1記載の排気ガス浄化用触媒中の触媒成分に
加えて、更にセリウム酸化物を含有するものである。当
該セリウム酸化物は、ランタン、ネオジウム及びジルコ
ニウムからなる群より選ばれた少なくとも一種の元素を
金属換算で1〜40モル%、セリウムを60〜98モル
%含有するものである。1〜40モル%としたのは、セ
リウム酸化物(CeO2 )にランタン、ネオジウム及び
ジルコニウムからなる群より選ばれた少なくとも一種の
元素を添加して、セリウム酸化物の酸素放出能やBET
比表面積、熱安定性を顕著に改良するためである。1モ
ル%未満では、セリウム酸化物のみの場合と変わらず、
上記ランタン及び/又はネオジウム及び/又はジルコニ
ウム元素の添加効果が現れず、40モル%を越えるとこ
の効果が飽和もしくは逆に低下する。
【0029】このように、触媒成分担持層に、更にラン
タン、ネオジウム及びジルコニウムからなる群より選ば
れた少なくとも一種を含むセリウム酸化物が含有される
ことにより、酸素吸蔵能の高いセリウム酸化物が還元
(酸素不足)雰囲気及び理論空燃比近傍で格子酸素や吸
着酸素を放出し、パラジウムの酸化状態を排気ガスの浄
化に適したものとするため、パラジウムの還元に起因す
る触媒能の低下を抑制できる。また、触媒成分担持層中
で上記アルミナ系複合酸化物とも接触することにより、
アルミナ系複合酸化物の還元に起因する触媒能の低下も
抑制できる。
【0030】また、請求項3記載の排気ガス浄化用触媒
は、請求項1又は2記載の排気ガス浄化用触媒中の触媒
成分において、全パラジウム量のうち金属換算で30〜
80重量%のパラジウムを、セリウム及び/又はジルコ
ニウムを含有したアルミナ系複合酸化物粉末に担持する
ものである。
【0031】パラジウムが担持される基材としては、パ
ラジウムの分散性を高め触媒性能を向上させるために、
金属アルミネート、特にアルミナ系複合酸化物が適切で
ある。特に、高温耐久後のアルミナの構造安定性を高
め、α−アルミナへの相転移やBET比表面積の低下が
抑制されるために、パラジウムのシンタリングを抑制で
きる。
【0032】アルミナ系複合酸化物粉末にパラジウムを
担持させることにより、セリウム及び/又はジルコニウ
ムを含有するアルミナ系複合酸化物粉末とパラジウムが
密に接し、アルミナ系複合酸化物中の格子酸素や表面の
吸着酸素がパラジウムを介して移動・放出され易くな
り、パラジウムの低温活性を向上させることとなり、初
期から耐久後までの浄化性能を向上できる。また、アル
ミナ系複合酸化物に固溶しているセリウム及び/又はジ
ルコニウムが、NOx 等の吸着活性点として有効に機能
し、酸素不足雰囲気及び理論空燃比近傍でのパラジウム
の触媒性能を向上させることとなる。
【0033】当該セリウム及び/又はジルコニウムを含
有したアルミナ系複合酸化物粉末に担持されるパラジウ
ム量が30重量%未満では、低温活性改良効果等が充分
発現せず、逆に80重量%を越えても、NOx 定常転換
性能改良効果が飽和し有効でない。
【0034】このように上記触媒成分担持層中に含有さ
れる全パラジウム量のうち、金属換算で30〜80重量
%のパラジウムをアルミナ系複合酸化物に担持させるこ
とにより、パラジウムの低温活性改良効果とNOx 定常
転換性能改良効果を充分に得ることができる。
【0035】また、請求項4記載の排気ガス浄化用触媒
は、触媒成分担持層中に更にロジウムを含有することが
できるものである。ロジウムの含有量は、触媒1L容量
中0.01〜5gであり、0.01g未満では耐被毒性
やリッチ域での浄化性能が充分に発揮されず、逆に5g
を越えてもロジウムの触媒活性が飽和し、経済的にも有
効でない。
【0036】前記ロジウムが担持される基材としては、
ロジウムの分散性を高め、触媒性能を向上させるため、
ジルコニウム酸化物を含有するアルミナが適切である。
特に、高温耐久後のロジウムの分散性を高め、ロジウム
とアルミナとが化合物を形成するのを抑制できるため
に、ロジウムの性能低下を抑制できる。
【0037】かかるロジウムを担持した粉末を、前記パ
ラジウム、アルミナ系複合酸化物粉末、更に必要に応じ
てセリウム酸化物を含む触媒成分担持層に含有させるこ
とにより、低温活性と酸素不足雰囲気での浄化性能を更
に向上させることができる。
【0038】更に、請求項5記載の排気ガス浄化用触媒
は、請求項4記載の排気ガス浄化用触媒中の触媒成分に
加えて、更にジルコニウム酸化物を含有するものであ
る。当該ジルコニウム酸化物は、ランタン、ネオジウム
及びセリウムからなる群より選ばれた少なくとも一種の
元素を金属換算で1〜40モル%、ジルコニウムを60
〜98モル%含有するものである。1〜40モル%とし
たのは、ジルコニウム酸化物(ZrO2 )にランタン、
ネオジウム及びセリウムからなる群より選ばれた少なく
とも一種の元素を添加して、ジルコニウム酸化物の酸素
吸蔵能やBET比表面積、熱安定性を顕著に改良するた
めである。1モル%未満ではジルコニウム酸化物のみの
場合と変わらず、上記ランタン及び/又はネオジウム及
び/又はセリウム元素の添加効果が現れず、40モル%
を越えると添加した元素がジルコニウム酸化物に完全に
固溶した複合酸化物を形成し難くなり、熱安定性等のジ
ルコニア酸化物の物性が低下する。
【0039】このように上記ジルコニウムを含有するア
ルミナ粉末にロジウムを担持した粉末と、更に必要に応
じてジルコニウムを含有するアルミナ粉末を含む触媒成
分担持層に、更にランタン、ネオジウム及びセリウムか
らなる群より選ばれた少なくとも一種を含むジルコニウ
ム酸化物を含有されることにより、ロジウムの酸化状態
を排気ガスの浄化に適したものとするため、ロジウムの
還元に起因する触媒能の低下を抑制できる。
【0040】更に、請求項6記載の排気ガス浄化用触媒
は、パラジウムとロジウムとの相乗作用を効率よく発現
させるために、ロジウム含有触媒成分層を、パラジウム
含有層と同一層及び/又はパラジウム含有触媒成分層の
上部に配置する。これにより鉛やイオウ等の被毒物質に
対する耐被毒性とリッチ域での浄化性能を充分に確保す
ることができる。
【0041】また、請求項7記載の排気ガス浄化用触媒
は、更にアルカリ及びアルカリ土類金属から成る群より
選ばれる少なくとも1種が含有される。使用されるアル
カリ金属及びアルカリ土類金属には、リチウム、カリウ
ム、セリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチ
ウム及びバリウムが含まれる。その含有量は触媒1L中
2〜30gである。2g未満では、耐被毒性やリッチ域
での浄化性能が充分に発現せず、30gを越えて添加効
果は飽和し、経済的にも有効でない。
【0042】上記パラジウム、アルミナ系複合酸化物粉
末、更に必要に応じて添加したセリウム酸化物、ジルコ
ニウム酸化物と、アルカリ金属及び/又はアルカリ土類
金属が密に接触することにより、浄化性能向上効果が得
られる。アルカリ金属及びアルカリ土類金属は、リッチ
雰囲気下での炭化水素の吸着被毒緩和能を有し、これら
を触媒成分担持層に含有させると、パラジウムとシンタ
リングを抑制し、低温域及び酸素不足雰囲気での活性を
さらに向上させることができる。
【0043】更に、請求項8記載の排気ガス浄化用触媒
は、請求項1〜7いずれかの項記載のアルミナ系複合酸
化物を製造するにあたり、微粒子アルミナ水和物コロイ
ド(以下、「アルミナゾル」と称す)と、亜鉛と、セリ
ウム及び/又はジルコニウムの水溶性塩を水に溶解又は
分散させ攪拌・混合する。この際、各触媒原料を同時に
又は別個に溶解した液を加えてもよい。次いで、この触
媒原料を加えた混合溶液をオートクレーブに移した後、
1〜10気圧に加圧し、50℃から200℃に加熱し、
1時間から12時間煮沸する。降温後、この混合溶液を
スプレードライヤーを用いて水分を除去した後、次いで
焼成して得る。
【0044】更に、請求項9記載の排気ガス浄化用触媒
は、請求項1〜7いずれかの項記載のアルミナ系複合酸
化物を製造するにあたり、ベーマイトアルミナと、亜鉛
と、セリウム及び/又はジルコニウムの水溶性塩を水に
溶解又は分散させ攪拌・混合する。この際、各触媒原料
を同時に又は別個に溶解した液を加えてもよい。次い
で、この混合液に、蟻酸、酢酸、コハク酸からなる群よ
り選ばれた少なくとも一種を徐々に加え、pHを3.0
〜7.0の範囲になるように調整した後、オートクレー
ブにて、1から10気圧に加圧し、50℃から200℃
に加熱し、1時間から12時間煮沸する。降温後、この
混合溶液をスプレードライヤーを用いて水分を除去した
後、次いで焼成して得る。
【0045】触媒原料の混合溶液のpHを3.0〜7.
0の範囲に調整することにより、ベーマイトアルミナが
有機塩錯体を形成し、他の添加元素と反応し複合酸化物
を形成することができる。pHが3.0より低いとベー
マイトアルミナが有機塩錯体を形成せず、逆にpHが
7.0より高いとベーマイトアルミナの有機塩錯体の一
部が水酸化物を形成し、ベーマイトアルミナが他の元素
と反応し難くなることがある。
【0046】PHの調整に、蟻酸、酢酸、コハク酸等を
使用することにより、沈殿ケーキの清浄が不十分でも金
属元素は残留せず、またこれらの酸が残留しても後の焼
成で容易に分解除去することができる。
【0047】得られた混合溶液を1〜10気圧に加圧
し、50〜200℃に加熱して、1〜12時間煮沸す
る。このようにするのは、結晶性の高いベーマイトアル
ミナを解膠し、有機塩錯体の形成を促進し、また、この
有機塩錯体と他の添加元素を反応させるためである。
【0048】このようなアルミナ系複合酸化物を製造す
ることにより、アルミナ系複合酸化物のBET比表面積
を高くし、添加元素を結晶構造(スピネル型構造)中に
均一に分散・固溶させることができる。
【0049】本発明の排気ガス浄化用触媒に用いる、各
元素の原料としては、前記各元素の硝酸塩、炭酸塩、酢
酸塩及び酸化物等を任意に組み合わせて製造することが
できる。
【0050】本発明の排気ガス浄化用触媒の製造に用い
る亜鉛、セリウム及び/又はジルコニウムとアルミニウ
ムとを含有するアルミナ系複合酸化物は、前記各元素の
硝酸塩、炭酸塩、アンモニウム塩、酢酸塩等とアルミナ
ゾル又はベーマイトアルミナとを任意に組み合わせて、
まず混合溶液を製造することにより調製される。特に水
溶性塩とアルミナゾル又はベーマイトアルミナを使用す
ることが触媒性能を向上させる点から好ましい。硝酸ア
ルミニウムと異なり、アルミナゾル又はベーマイトアル
ミナを使用するため、沈殿を乾燥・焼成する際に、原料
由来のNOx や硝酸アンモニウムに対する排ガス・排水
処理が著しく軽減される。
【0051】水の除去は、例えば、蒸発乾固法やスプレ
ードライヤー法等の公知の方法の中から適宜選択して行
うことができる。本発明に用いるアルミナ系複合酸化物
を得るためには、特に制限されないが、添加した元素が
固溶したアルミナ系複合酸化物を形成し、また、パラジ
ウムを分散性よく担持するための大きな比表面積を得る
ため、スプレードライヤーで行うことが好ましい。更
に、焼成は、添加した元素が固溶したアルミナ系複合酸
化物を形成し、また、大きな比表面積を得るため、例え
ば、600℃〜900℃で空気中及び/又は空気流通下
で行うことが好ましい。
【0052】前記アルミナ系複合酸化物にパラジウムを
担持する方法としては、例えば含浸法や混練法等の公知
の方法の中から適宜選択して行うことができるが、特
に、含浸法を用いることが好ましい。パラジウムの原料
化合物としては、アンミン酸塩、塩化物、硝酸塩等の水
溶性のものであれば任意のものが使用できる。
【0053】本発明のパラジウムを担持したアルミナ系
複合酸化物の熱処理は、特に制限されないが、含浸・乾
燥後、例えば400℃〜700℃の範囲の温度で空気中
及び/又は空気気流下で行うことが好ましい。
【0054】好ましくは、前記アルミナ粉末に、セリウ
ム酸化物粉末を加えることにより、請求項2記載の排気
ガス浄化用触媒が得られる。セリウム酸化物粉末は、ラ
ンタン、ネオジウム及びジルコニウムからなる群より選
ばれた少なくとも一種を含有する。
【0055】更に、ロジウムを含有させることにより請
求項4記載の排気ガス浄化用触媒が得られる。ロジウム
の原料化合物としては、硝酸塩、ハロゲン化物、酢酸塩
等の水溶性のものであれば任意のものが使用できる。
【0056】前記アルミナにロジウムを担持する方法と
しては、例えば含浸法や混練法等の中から適宜選択して
行うことができるが、特に含浸法を用いることが好まし
い。次いで実施する水の除去は、例えば蒸発乾固法等の
公知の方法の中から適宜選択して行うことができる。本
発明に用いるロジウム担持アルミナ粉末の熱処理は、特
に制限されないが、含浸・乾燥後、例えば400℃〜7
00℃の範囲の温度で空気中及び/又は空気流通下で行
うことが好ましい。
【0057】好ましくは、前記ロジウム担持アルミナ粉
末に、ジルコニウム酸化物粉末を加えることにより、請
求項5記載の排気ガス浄化用触媒が得られる。ジルコニ
ウム酸化物粉末は、ランタン、ネオジウム及びセリウム
からなる群より選ばれた少なくとも一種を含有する。請
求項4記載の排気ガス浄化用触媒にセリウム酸化物粉末
を添加した場合には、セリウム酸化物がロジウムを酸化
状態に強く保持するため、逆に浄化性能が低下する。こ
れに対して、かかるジルコニウム酸化物粉末を添加する
ことにより、ロジウムを排気ガス浄化に適した酸化状態
に、より有効に維持することができる。
【0058】水の除去は、例えば、蒸発乾固法やスプレ
ードライヤー法等の公知の方法の中から適宜選択して行
うことができる。本発明に用いるアルミナ系複合酸化物
を得るためには、特に制限されないが、添加した元素が
固溶したアルミナ系複合酸化物を形成し、また、パラジ
ウムを分散性良く担持するための大きな比表面積を得る
ため、スプレードライヤーで行うことが好ましい。更
に、焼成は、添加した元素が固溶したアルミナ系複合酸
化物を形成し、また、大きな比表面積を得るため、例え
ば、600℃〜900℃で空気中及び/又は空気流通下
で行うことが好ましい。
【0059】このようにして得られる本発明にかかる排
気ガス浄化用触媒は、無担体でも有効に使用することが
できるが、粉砕・スラリーとし、触媒担体にコートし
て、400℃〜900℃で焼成して用いることが好まし
い。触媒担体としては、公知の触媒担体の中から適宜選
択して使用することができ、例えば耐火性材料からなる
モノリス担体やメタル担体等が挙げられる。
【0060】前記触媒担体の形状は、特に制限されない
が、通常はハニカム形状で使用することが好ましく、ハ
ニカム状の各種基材に触媒粉末を塗布して用いられる。
このハニカム材料としては、一般にセラミックス等のコ
ージェライト質のものが多く用いられるが、フェライト
系ステンレス等の金属材料からなるハニカム材料を多く
用いることも可能であり、更には触媒粉末そのものをハ
ニカム形状にしても良い。触媒の形状をハニカム状とす
ることにより、触媒と排気ガスとの接触面積が大きくな
り、圧力損失も抑制できるてめ自動車用排気ガス浄化用
触媒として用いる場合に極めて有効である。
【0061】ハニカム材料に付着させる触媒成分コート
層の量は、触媒成分全体のトータルで、触媒1L当り、
50〜400gが好ましい。触媒成分が多い程、触媒活
性や触媒寿命の面からは好ましいが、コート層が厚くな
りすぎると、HC,CO,NOx 等の反応ガスが拡散不
良となるため、これらのガスが触媒に充分接触できなく
なり、活性に対する増量効果が飽和し、更にはガスの通
過抵抗も大きくなってしまう。従って、コート層量は、
上記触媒1L当り50g〜400gが好ましい。
【0062】更に好ましくは、得られた前記排気ガス浄
化用触媒に、アルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属
を含浸担持させることができる。使用できるアルカリ金
属及びアルカリ土類金属としては、リチウム、ナトリウ
ム、カリウム、セシウム、マグネシウム、カルシウム、
ストロンチウム及びバリウムからなる群より選ばれる一
種以上の元素である。
【0063】使用できるアルカリ金属及びアルカリ土類
金属の化合物は、酸化物、酢酸塩、水酸化物、硝酸塩、
炭酸塩等の水溶性のものである。これによりパラジウム
の近傍に塩基性元素であるアルカリ金属及び/又はアル
カリ土類金属を分散性良く担持することが可能となる。
この際、アルカリ金属及びアルカリ土類金属の原料化合
物を同時に、あるいは別個に含有させてもよい。
【0064】即ち、アルカリ金属化合物及び/又はアル
カリ土類金属化合物からなる粉末の水溶液を、ウオッシ
ュコート成分を担持した上記担体に含浸し、乾燥し、次
いで、空気中及び/又は空気流通下で200℃〜600
℃焼成するものである。これは、アルカリ金属及びアル
カリ土類金属の原料化合物を一度低温で熱処理し酸化物
形態でコート層中に含有させると、後に高温に曝されて
も複合酸化物を形成し難くなるからである。かかる焼成
温度が、200℃未満だとアルカリ金属化合物及びアル
カリ土類金属化合物が充分に酸化物形態となることがで
きず、逆に600℃を越えても焼成温度の効果が飽和
し、顕著な差異は得られない。
【0065】
【実施例】本発明を次の実施例及び比較例により説明す
る。特記しない限り、「部」とは「重量部」を示す。
【0066】実施例1 微粒子アルミナ水和物コロイド(Al2 3 として20
重量%)5000gと、硝酸亜鉛875g及び酢酸セリ
ウム426gを水に溶解させた後、2気圧に加圧し、1
50℃で5時間加熱した後、スプレードライヤーで水分
を除去して乾燥し、次いで750℃で2時間焼成して、
Ce0.1 Zn0.3 Al2.0 Ox粉末を得た。このCe
0.1 Zn0.3 Al2.0 x 粉末に硝酸パラジウム水溶液
を含浸し、150℃で12時間乾燥した後、400℃で
1時間焼成して、Pd担持アルミナ粉末(粉末A)を得
た。この粉末AのPd濃度は1.27重量%であった。
【0067】ランタン1モル%(La2 3 に換算して
2重量%)とジルコニウム32モル%(ZrO2 に換算
して25重量%)を含むセリウム酸化物粉末(粉末B)
に硝酸パラジウム水溶液を含浸し、150℃で12時間
乾燥した後、400℃で1時間焼成して、Pd担持セリ
ウム酸化物(La0.01Zr0.32Ce0.67Ox)粉末C)
を得た。この粉末CのPd濃度は1.07重量%であっ
た。
【0068】上記粉末A970g、粉末C500g、活
性アルミナ30g及び硝酸水溶液1500gを磁性ボー
ルミルに投入し、混合・粉末してスラリーを得た。この
スラリー液をコージェライト質モノリス担体(1.3
L、400セル)に付着させ、空気流にてセル内の余剰
のスラリーを除去・乾燥し、400℃で1時間焼成し
た。この作業を2度行い、コート量重量150g/L−
担体の触媒成分担持コージェライト質モノリス担体を得
た。パラジウム担持量は50g/cf(1.77g/
L)であった。
【0069】次いで、上記触媒成分担持コージェライト
質モノリス担体に酢酸バリウム溶液を付着させた後、4
00℃で1時間焼成し、BaOとして10g/Lを含有
させて、排気ガス浄化用触媒を得た。
【0070】実施例2 Ce0.1 Zn0.3 Al2.0 x 粉末の代わりにZr0.1
Zn0.3 Al2.0 x粉末を用いた以外は、実施例1と
同様にして排気ガス浄化用触媒を得た。
【0071】実施例3 Ce0.1 Zn0.3 Al2.0 x 粉末の代わりにCe0.05
Zr0.05Zn0.3 Al 2.0 x 粉末を用いた以外は、実
施例1と同様にして排気ガス浄化用触媒を得た。
【0072】実施例4 Ce0.1 Zn0.3 Al2.0 x 粉末の代わりにCe0.05
Zr0.05Zn0.5 Al 2.0 x 粉末を用いた以外は、実
施例1と同様にして排気ガス浄化用触媒を得た。
【0073】実施例5 Ce0.1 Zn0.3 Al2.0 x 粉末の代わりにCe0.1
Zr0.1 Zn0.3 Al 2.0 x 粉末を用いた以外は、実
施例1と同様にして排気ガス浄化用触媒を得た。
【0074】実施例6 粉末Aと粉末Cの代わりに、各々Pd0.73重量%を
担持したCe0.1 Zn 0.3 Al2.0 x 粉末と、粉末B
にPd2.12重量%を担持した粉末とを用いた以外
は、実施例1と同様にして排気ガス浄化用触媒を得た。
【0075】実施例7 ベーマイトアルミナ(Al2 3 として80重量%)5
000g、硝酸亜鉛875g、硝酸セリウム213g及
び硝酸ジルコニウム211gを水に溶解した混合液に、
10%−酢酸水溶液1000gを加え、pHを4.0付
近に調整した後、2気圧に加圧し、150℃で5時間加
熱した後、スプレードライヤーで水分を除去して乾燥
し、次いで750℃で2時間焼成して、Ce0.05Zr
0.05Zn0.3Al2.0 x 粉末を得た。このCe0.05
0.05Zn0.3 Al2.0 x 粉末に硝酸パラジウム水溶
液を含浸し、150℃で12時間乾燥した後、400℃
で1時間焼成して、Pd担持アルミナ粉末(粉末D)を
得た。この粉末DのPd濃度は1.12重量%であっ
た。
【0076】上記粉末D970g、実施例1で得られた
粉末C500g、活性アルミナ30g及び硝酸水溶液1
500gを磁性ボールミルに投入し、混合・粉砕してス
ラリーを得た。このスラリー液をコージェライト質モノ
リス担体(1.3L、400セル)に付着させ、空気流
にてセル内の余剰のスラリーを除去・乾燥し、400℃
で1時間焼成した。この作業を2度行い、コート量重量
150g/L−担体の触媒成分担持コージェライト質モ
ノリス担体を得た。パラジウム担持量は45.8g/
cf(1.62g/L)であった。
【0077】ジルコニウム3モル%(ZrO2 に換算し
て6.3重量%)を含むアルミナ粉末(粉末E)に硝酸
ロジウム水溶液を含浸し、150℃で12時間乾燥した
後、400℃で1時間焼成して、Rh担持アルミナ粉末
(粉末F)を得た。この粉末FのRh濃度は0.74重
量%であった。
【0078】上記粉末F200g、La1モル%Ce2
0モル%Zr79モル%のジルコニウム酸化物粉末(粉
末G)180g、活性アルミナ20g、硝酸水溶液10
00gを磁性ボールミルに投入し、混合・粉砕してスラ
リーを得た。
【0079】このスラリー液をコージェライト質モノリ
ス担体(1.3L、400セル)にパラジウム含有触媒
成分層を付着させた上記触媒成分担持コージェライト質
モノリス担体に付着させ、空気流にてセル内の余剰の
スラリーを除去・乾燥し、400℃で1時間焼成した。
この作業を1度行い、ロジウム含有触媒成分層コート量
重量40g/L(総コート量重量190g/L、内層1
50g/L、表層40g/L)−担体の触媒を得た。ロ
ジウム担持量は4.2g/cf(0.15g/L)であ
った。
【0080】次いで、上記触媒成分担持コージェライト
質モノリス担体に酢酸バリウム溶液を付着させた後、
400℃で1時間焼成し、BaOとして10g/Lを含
有させて、排気ガス浄化用触媒を得た。
【0081】実施例8 実施例1で得られた粉末C500gと、実施例7で得ら
れた粉末D及び粉末F及び粉末Gと、活性アルミナ50
g、硝酸水溶液2500gとを磁性ボールミルに投入
し、混合・粉砕してスラリーを得た。このスラリー液を
コージェライト質モノリス担体(1.3L、400セ
ル)に付着させ、空気流にてセル内の余剰のスラリーを
除去・乾燥し、400℃で1時間焼成した。この作業を
2度行い、コート量重量190g/L−担体の触媒成分
担持コージェライト質モノリス担体を得た。パラジウム
担持量は45.8g/cf(1.62g/L)、ロジウ
ム担持量4.2g/cf(0.15g/L)であった。
【0082】次いで、上記触媒成分担持コージェライト
質モノリス担体に酢酸バリウム溶液を付着させた後、4
00度で1時間焼成し、BaOとして10g/Lを含有
させて、排気ガス浄化用触媒を得た。
【0083】比較例1 Ce0.1 Zn0.3 Al2.0 x の代わりにZn0.3 Al
2.0 x を用いた以外は実施例1と同様にして、排気ガ
ス浄化用触媒を得た。
【0084】比較例2 Ce0.1 Zn0.3 Al2.0 x の代わりにCe0.1 Zn
1 Al2.0 x を用いた以外は実施例1と同様にして、
排気ガス浄化用触媒を得た。
【0085】比較例3 実施例1と同様にして得たCe0.1 Zn0.3 Al2.0
x に硝酸パラジウム水溶液を含浸し、150℃で12時
間乾燥した後、400℃で1時間焼成して、Pd濃度が
0.18重量%の粉末Hを得た。粉末Bに硝酸パラジウ
ム水溶液を含浸し、150℃で12時間乾燥した後、4
00℃で1時間焼成して、Pd担持セリウム酸化物(L
0.01Zr0.32Ce0.67x )粉末(粉末I)を得た。
この粉末IのPd濃度は3.18重量%であった。
【0086】上記粉末H970g、粉末I500g、活
性アルミナ30g、硝酸水溶液1500gを磁性ボール
ミルに投入し、混合・粉砕してスラリーを得た。このス
ラリー液をコージェライト質モノリス担体(1.3L、
400セル)に付着させ、空気流にてセル内の余剰のス
ラリーを除去・乾燥し、400℃で1時間焼成した。こ
の作業を2度行い、コート量重量150g/L−担体の
触媒成分担持コージェライト質モノリス担体を得た。パ
ラジウム担持量は50g/cf(1.77g/L)であ
った。
【0087】次いで、上記触媒成分担持コージェライト
質モノリス担体に酢酸バリウム溶液を付着させた後、4
00℃で1時間焼成し、BaOとして10g/Lを含有
させて排気ガス浄化用触媒を得た。
【0088】比較例4 実施例7で得られた粉末F200g及び粉末G180
g、活性アルミナ20g及び硝酸水溶液1000gを磁
性ボールミルに投入し、混合・粉砕してスラリーを得
た。このスラリー液をコージェライト質モノリス担体
(1.3L、400セル)に付着させ、空気流にてセル
内の余剰のスラリーを除去・乾燥し、400℃で1時間
焼成した。この作業を1度行い、ロジウム含有触媒成分
層コート量重量40g/L−担体の触媒成分担持コージ
ェライト質モノリス担体aを得た。ロジウム担持量は
4.2g/cf(0.15g/L)であった。
【0089】実施例7で得られた粉末D970g、実施
例1で得られた粉末C500g、活性アルミナ30g及
び硝酸水溶液1500gを磁性ボールミルに投入し、混
合・粉砕してスラリーを得た。このスラリー液をコージ
ェライト質モノリス担体(1.3L、400セル)にロ
ジウム含有触媒成分層を付着させた上記触媒成分担持コ
ージェライト質モノリス担体aに付着させ、空気流にて
セル内の余剰のスラリーを除去・乾燥し、400℃で1
時間焼成した。この作業を2度行い、コート量重量15
0g/L(総コート量重量190g/L、内総40g/
L、表層150g/L)−担体の触媒成分担持コージェ
ライト質モノリス担体bを得た。パラジウム担持量は4
5.8g/cf(1.62g/L)であった。
【0090】次いで、上記触媒成分担持コージェライト
質モノリス担体bに酢酸バリウム溶液を付着させた後、
400℃で1時間焼成し、BaOとして10g/Lを含
有させて排気ガス浄化用触媒を得た。
【0091】比較例5 実施例1におけるCe0.1 Zn0.3 Al2.0 x の代わ
りに、硝酸亜鉛875g及び硝酸セリウム426gを純
水1000gに溶解した水溶液を、アルミナ粉末100
0gに含浸した後、150℃で12時間乾燥した後、8
00℃で2時間焼成して得たCe0.1 Zn0.3 Al2.0
x 粉末(粉末J)を用いた以外は、実施例1と同様に
して排気ガス浄化用触媒を得た。
【0092】前記実施例1〜8及び比較例1〜5の排気
ガス浄化用触媒の組成を表1に示す。
【0093】
【表1】
【0094】試験例 前記実施例1〜8及び比較例1〜5の排気ガス浄化用触
媒について、以下の耐久条件により耐久を行った後、下
記評価条件で触媒活性評価を行った。
【0095】 耐久条件 エンジン排気量 4400cc 燃料 無鉛ガソリン 触媒入口ガス温度 700℃ 耐久時間 100時間 入口ガス組成 CO 0.5±0.1% O2 0.5±0.1% HC 約1100ppm NO 1300ppm CO2 15% A/F変動 5500回(周期65秒/回) 周期:A/F=14.6 55秒 燃料カット 5秒 リッチスパイク 5秒
【0096】評価条件1:低温活性 エンジン排気量 2000cc 燃料 無鉛ガソリン 昇温速度 10℃/分 測定温度範囲 150〜500℃ 耐久後の各排気ガス浄化用触媒の低温活性を、HC,C
O及びNOx の転化率が50%になった時の温度(T5
0/℃)で表し、その結果を表2に示す。
【0097】評価条件2:浄化性能 エンジン排気量 2000cc 燃料 無鉛ガソリン 触媒入口排ガス温度 500℃ 耐久後の各排気ガス浄化用触媒の浄化性能を、ストイキ
雰囲気におけるHC,CO及びNOx の平均転化率
(%)を以下の式により決定し、その結果を表3に示
す。
【0098】
【数4】
【数5】
【数6】
【0099】
【表2】
【0100】
【発明の効果】請求項1記載の排気ガス浄化用触媒は、
耐久性と浄化性能に優れ、耐久後の低温活性及びストイ
キ転化率等の排気ガス浄化性能を向上させることができ
る。
【0101】請求項2記載の排気ガス浄化用触媒は、上
記効果に加えて、更にパラジウムの不活性化を抑制し、
耐久後の触媒性能を向上させることができる。
【0102】請求項3記載の排気ガス浄化用触媒は、上
記効果に加えて、パラジウムの分散性を高め、初期から
耐久後の低温活性を向上させることができる。
【0103】請求項4記載の排気ガス浄化用触媒は、上
記効果に加えて、更にリッチ域での浄化性能を向上させ
ることができる。
【0104】請求項5記載の排気ガス浄化用触媒は、上
記効果に加えて、触媒成分中のロジウムの還元による劣
化を抑制して、更に低温活性や浄化性能を向上させるこ
とができる。
【0105】請求項6記載の排気ガス浄化用触媒は、上
記効果に加えて、パラジウムとロジウムを組み合わせる
ことにより、更に低温活性や浄化性能を向上させること
ができる。
【0106】請求項7記載の排気ガス浄化用触媒は、上
記効果に加えて、リッチ雰囲気下でのHC吸着被毒作用
を緩和し、また、パラジウムのシンタリングを抑制し、
低温活性や還元雰囲気でのNOx 浄化能を向上させるこ
とができる。
【0107】請求項8及び9記載の排気ガス浄化用触媒
は、本発明の排気ガス浄化用触媒を効率良く製造するこ
とができ、特に添加した元素が固溶したアルミナ系複合
酸化物が形成でき、また、パラジウムを分散性良く担持
するための大きな比表面積を有する排気ガス浄化用触媒
を得ることができる。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 触媒成分担持層を有する一体構造型触媒
    において、触媒成分として少なくともパラジウムと金属
    アルミネート粉末とを含み、該金属アルミネート粉末
    が、次の一般式; 【数1】〔Y〕d Zna Alb c (式中、Yは、セリウム及び/又はジルコニウムであ
    り、a,b,c及びdは、各元素の原子比率を表し、b
    =2.0の時、a=0.1〜0.6、d=0.01〜
    0.3、cは上記各成分の原子価を満足するのに必要な
    酸素原子数である)で表されるアルミナ系複合酸化物で
    あることを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の排気ガス浄化用触媒に、
    更にランタン、ネオジウム及びジルコニウムからなる群
    より選ばれた少なくとも一種を金属換算で1〜40モル
    %、セリウムを60〜98モル%含むセリウム酸化物が
    含有されることを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の排気ガス浄化用触
    媒において、全パラジウム量のうち金属換算で30〜8
    0重量%のパラジウムが、アルミナ系複合酸化物に含有
    されることを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
  4. 【請求項4】 請求項1から3いずれかの項記載の排気
    ガス浄化用触媒に、更にロジウムが含有されることを特
    徴とする排気ガス浄化用触媒。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の排気ガス浄化用触媒に、
    更にランタン、ネオジウム及びセリウムからなる群より
    選ばれた少なくとも一種を金属換算で1〜40モル%、
    ジルコニウムを60〜98モル%含むジルコニウム酸化
    物が含有されることを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5記載の排気ガス浄化用触
    媒において、ロジウム含有層を、パラジウムと同一層及
    び/又はパラジウム含有層の上側に配置することを特徴
    とする排気ガス浄化用触媒。
  7. 【請求項7】 請求項1から6いずれかの項記載の排気
    ガス浄化用触媒に、更にアルカリ金属及びアルカリ土類
    金属からなる群より選ばれた少なくとも一種が含有され
    ることを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7いずれかの項記載のアルミ
    ナ系複合酸化物を製造するにあたり、微粒子アルミナ水
    和物コロイドと、亜鉛と、セリウム及び/又はジルコニ
    ウムの水溶性塩を水に溶解又は分散させた後、1〜10
    気圧に加圧して50〜200℃に加熱した後水分を除去
    して乾燥し、次いで焼成して得ることを特徴とする排気
    ガス浄化用触媒の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7いずれかの項記載のアルミ
    ナ系複合酸化物を製造するにあたり、ベーマイトアルミ
    ナと、亜鉛と、セリウム及び/又はジルコニウムの水溶
    性塩を水に溶解又は分散させた混合液に、蟻酸、酢酸及
    びコハク酸からなる群より選ばれた少なくとも一種の水
    溶液を加えて、pHを3.0〜7.0の範囲になるよう
    に調整し、1〜10気圧に加圧して50〜200℃に加
    熱した後、水分を除去して乾燥し、次いで焼成して得る
    ことを特徴とする排気ガス浄化用触媒の製造方法。
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JP2009507750A (ja) * 2005-09-08 2009-02-26 ハンファ ケミカル コーポレーション 耐熱性に優れた金属酸化物およびその製造方法
JP2011131136A (ja) * 2009-12-22 2011-07-07 Honda Motor Co Ltd 排気浄化触媒
JP2013208547A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Honda Motor Co Ltd 排気浄化触媒
JP2014534938A (ja) * 2011-07-14 2014-12-25 サゾル ジャーマニー ゲーエムベーハー 酸化アルミニウムおよびセリウム/ジルコニウム複合酸化物の複合体の製造方法
CN117718040A (zh) * 2023-12-22 2024-03-19 青岛康洁聚能科技有限公司 一种一氧化碳助燃剂及其制备方法

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