JPH11227117A - 食品包装用フィルム - Google Patents
食品包装用フィルムInfo
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- JPH11227117A JPH11227117A JP10220087A JP22008798A JPH11227117A JP H11227117 A JPH11227117 A JP H11227117A JP 10220087 A JP10220087 A JP 10220087A JP 22008798 A JP22008798 A JP 22008798A JP H11227117 A JPH11227117 A JP H11227117A
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Abstract
れ、ヒートシールが可能で、特にはプレストレッチ自動
包装機で使用するのに好適なポリオレフィン系フィルム
を提供する。 【解決手段】 ポリプロピレン系樹脂100 重量部に対し
て、ビニル芳香族化合物と共役ジエンとの共重合体の水
素添加誘導体5〜45重量部、エチレンとオクテンとの共
重合体10〜60重量部およびプロピレンとエチレン−プロ
ピレンゴムとの共重合ポリマーアロイ10〜60重量部を混
合してなる樹脂組成物を芯層とし、この芯層の両側に内
外層としてエチレン−酢酸ビニル共重合体からなる層を
積層した3層からなる。
Description
ルムに係り、透明性、柔軟性、引裂強度および復元性に
優れヒートシールが可能で、特にはプレストレッチ突き
上げ式自動包装機(以下、単にプレストレッチ自動包装
機という)に適した食品包装用フィルムに関する。
生鮮食品の包装には、透明性、柔軟性に優れ、ヒートシ
ールが可能なストレッチラップフィルムが多数開発さ
れ、食品包装用フィルム(以下、単にフィルムという)
として広く使用されている。フィルムの包装方法には、
ハンドラッパーを使用した手包装、突き上げ式自動包装
機やピロー式自動包装機を使用した自動包装があるが、
近年、プレストレッチ自動包装機が開発され、この包装
機を用いた自動包装が急速に普及している。この自動包
装機の具体例としては、寺岡精工社製プレストレッチ自
動包装機AW-3600 、フジキカイ社製プレストレッチ自動
包装機FP-38 が挙げられる。
フィルム巻回体から繰り出されて所定の長さに切断され
搬送されたフィルムが、トレーが突き上げられる前に予
めフィルムの横方向(フィルム巻回体の幅方向)に約1.
5 倍(50%伸張)の長さに伸張、張設され、その後、被
包装物の入ったトレーがそのフィルムに突き上げられ
る。このプレストレッチ自動包装機の特徴は、トレーが
突き上げられる前にフィルムがその横方向に約1.5 倍の
長さにプレストレッチされる点にあり、これによって従
来の突き上げ式自動包装機で必要であったフィルム幅の
約2/3 の幅のフィルムで同一サイズのトレーが包装でき
るようになり、フィルム使用量の削減が可能になった。
して、例えば、特開平06-155676 号公報では、芯層をポ
リプロピレン、スチレン−ブタジエンブロック共重合体
の水素添加物、エチレン−酢酸ビニル共重合体および/
またはエチレン−α−オレフィン共重合体からなる混合
樹脂で形成し、この芯層の両側に内外層として酢酸ビニ
ル共重合体からなる層を積層したポリオレフィン系フィ
ルムを提案している。
案のフィルムをプレストレッチ自動包装機に用いると、
フィルムがプレストレッチされた際にフィルム押えから
抜けて包装不能になったり、フィルムの縦方向(フィル
ムの流れ方向)に沿って裂けるという不具合があった。
また、フィルムにトレーが突き上げられた際に、約1.5
倍にプレストレッチされていたフィルムが突き上がって
きたトレーによってさらに伸張され、場合によっては元
の2倍(100 %伸張)程度まで伸張されるため、フィル
ムの復元性が失われて被包装物をタイトに包装できない
といった不具合があった。さらに、約1.5 倍にプレスト
レッチされたときのフィルムの引張応力が大き過ぎる場
合には、トレーが突き上げられた際に割れてしまった
り、反対に引張応力が小さ過ぎる場合には、包装後のフ
ィルムにしわや弛みが残るといった不具合があった。本
発明の目的は、透明性、柔軟性、引裂強度および復元性
に優れ、ヒートシールが可能で、特にプレストレッチ自
動包装機で使用するのに好適なポリオレフィン系フィル
ムを提供することにある。
を解決するため鋭意研究を重ねた結果、プレストレッチ
自動包装機に用いられるフィルムは、フィルム横方向に
予め約50%伸張されるため、フィルム横方向の引張弾性
率と引裂強度が特定の範囲になければ、フィルム押えか
らのフィルムの抜けとフィルムの裂けがなくならないこ
とを見出した。また、張設されたフィルムにトレーが突
き上げられるとこのフィルムは場合によっては約100 %
まで伸張されるため、フィルム横方向の50%伸張時の引
張応力すなわち50%引張応力の値を特定した上で、さら
に、100 %引張応力/50%引張応力の値が特定の範囲に
なければ、トレーが割れたりフィルムにしわが残ったり
あるいはフィルムの復元性が失われたりすることがなく
ならないことを見出した。さらに、この100 %引張応力
/50%引張応力の値を特定の範囲に納めるためには、フ
ィルムの芯層を形成する樹脂組成物に、フィルムの伸張
に伴う応力増加が大きく高伸張域での復元性が高いプロ
ピレンとエチレン−プロピレンゴムとの共重合体ポリマ
ーアロイを配合すれば良いことを見出し本発明を完成さ
せた。
ピレン系樹脂100 重量部に対して、ビニル芳香族化合物
と共役ジエンとの共重合体の水素添加誘導体5〜45重量
部、エチレンとオクテンとの共重合体10〜60重量部およ
びプロピレンとエチレン−プロピレンゴム(EPR )との
共重合ポリマーアロイ10〜60重量部を混合してなる樹脂
組成物を芯層とし、この芯層の両側に内外層としてエチ
レン−酢酸ビニル共重合体からなる層を積層した3層か
らなることを特徴としている。
ポリプロピレン系樹脂としては、MFR (メルトフローレ
シオ)が1〜10g/10分(温度230 ℃、荷重2.16kg)のプ
ロピレン単独重合体、プロピレン−エチレン共重合体、
プロピレンと炭素数4〜10のα−オレフィンとの共重合
体および非晶性ポリオレフィンと結晶性ポリプロピレン
の混合樹脂等が挙げられるが、このなかでは透明性と引
裂強度に優れる理由から非晶性ポリオレフィンと結晶性
ポリプロピレンとの混合樹脂が好ましい。この非晶性ポ
リオレフィンと結晶性ポリプロピレンとの混合樹脂とし
ては、プロピレンおよび/またはブテン−1成分の含有
率が50重量%(以下、wt%と表記する)以上の非晶性ポ
リオレフィン20〜50wt%と結晶性ポリプロピレン80〜50
wt%を含有するものがより好ましい。非晶性ポリオレフ
ィンは非晶性のα−オレフィンコポリマーであり、例え
ば、非晶性のポリプロピレンやポリブテン−1あるいは
プロピレンやブテン−1と他のα−オレフィンとの共重
合体等を用いることができる。
含有量が20wt%未満では、結晶性ポリプロピレンの有す
る結晶性が強く発現されるため透明性と柔軟性が得られ
ず、また、フィルム中での配向性が強まり引裂強度が低
下する不具合があり、反対に50wt%を超えると混合樹脂
の融点が135 ℃以下へ低下し、ヒートシール性が損なわ
れるので好ましくない。なお、非晶性ポリオレフィン中
のプロピレンおよび/またはブテン−1成分の含有率が
50wt%未満では、結晶性ポリプロピレンとの相溶性が低
下するので好ましくない。
樹脂中での含有量が50wt%未満では混合樹脂の融点が13
5 ℃以下へ低下し、ヒートシール性が損なわれる不具合
があり、反対に80wt%を超えると結晶性ポリプロピレン
の有する結晶性が強く発現されるため透明性と柔軟性が
得られず、また、フィルム中での配向性が強まり引裂強
度が低下するので好ましくない。この結晶性ポリプロピ
レンは、好ましくはプロピレン単独重合体、あるいはエ
チレン成分を30wt%以下好ましくは1 〜25wt%含有する
プロピレン−エチレンのランダム共重合体またはブロッ
ク共重合体が挙げられる。エチレン成分が30wt%を超え
ると融点が135 ℃以下へ低下し、ヒートシール性が損な
われるので好ましくない。
主要成分として配合することで、非晶性の特徴によりフ
ィルムの透明性(ヘイズ)に優れ、また、配向性が小さ
くなるので引裂強度にも優れ、さらに、ヒートシールが
可能なフィルムが得られる。しかし、芯層にポリプロピ
レン系樹脂を単独で使用した場合、引張弾性率が特定範
囲(実用に適する範囲)を超えて高くなりすぎる。ま
た、フィルム伸張時の50%引張応力は特定範囲に納まる
ものの、50%以上伸張されると塑性変形して復元性が損
なわれる。
もに、引張弾性率の低減と復元性の付与を目的として、
MFR が1〜15g/10分(温度230 ℃、荷重2.16kg)のビニ
ル芳香族化合物と共役ジエンとの共重合体の水素添加誘
導体を配合する。このビニル芳香族化合物と共役ジエン
との共重合体の水素添加誘導体は、ゴム弾性を有し弾性
変形領域が広範囲にわたって存在する。また、引張弾性
率も低い。この水素添加誘導体はポリプロピレン系樹脂
100 重量部に対して5〜45重量部、より好ましくは10〜
40重量部配合されるが、5重量部未満では、引張弾性率
が特定範囲まで低下しない、弾性が付与されず復元性が
得られない等の不具合を生じる。反対に45重量部を超え
ると、配向性が強まりフィルムの引裂強度が低下する、
100 %引張応力/50%引張応力が小さくなりフィルムの
伸張に伴う引張応力の増加が少ない、復元性が強すぎて
底シールが剥れる、透明性が低下する等の不具合を生じ
る。
チレンが代表的であり、この他にo-スチレン、p-スチレ
ン、α- メチルスチレン等が挙げられる。共役ジエンと
してはブタジエン、イソプレン、1,3-ペンタジエン等が
挙げられる。これらを適宜組み合わせて共重合体となる
が、例えば、スチレン−ブタジエンジブロック共重合体
の水素添加誘導体(SEB )、スチレン−ブタジエン−ス
チレントリブロック共重合体の水素添加誘導体(SEB
S)、スチレン−イソプレンジブロック共重合体の水素
添加誘導体(SEP )およびスチレン−イソプレン−スチ
レントリブロック共重合体の水素添加誘導体(SEPS)等
が挙げられる。この中ではSEBS、SEPSが好ましく、より
好ましくはSEBSである。また、ブロック共重合体以外に
はランダム共重合体であってもよい。さらに、共役ジエ
ンの結合様式はブタジエン、イソプレンのいずれであっ
ても1,4-結合または 1,2- 結合である。水素添加は、共
役ジエン中のオレフィン型二重結合の少なくとも80wt%
以上、より好ましくは90wt%以上が水素添加されたもの
である。80wt%未満では成形時に熱劣化され易く、架橋
反応などが発生するので好ましくない。
は10〜40wt%が好ましく、10wt%未満では引張応力が極
めて低いため50%引張応力が特定範囲に達せず、また、
インフレーション成形時のバブル安定性が低下する不具
合があり、反対に40wt%を超えるとMFR が極めて小さく
なるので成形時の溶融、混練が不十分になり、透明性が
低下するので好ましくない。また、前記水素添加誘導体
のガラス転移温度は−30℃以下であるため、フィルムの
耐寒性を阻害することなく引張弾性率の低減と復元性の
付与が図られる。
芳香族化合物と共役ジエンとの共重合体の水素添加誘導
体を配合することにより、弾性変形領域が広範囲になり
復元性が向上する、引張弾性率が特定範囲まで低下する
等の好ましい効果が得られるが、この水素添加誘導体が
直鎖状樹脂のためフィルム中で配向してしまい、フィル
ムの縦方向(成形方向)に沿って裂けやすくなる。すな
わち、フィルム横方向(フィルムの成形方向と直交する
方向)の引裂強度が低下する不具合がある。
に、引裂強度の向上を目的として、MFR が0.1 〜8 g/10
分(温度190 ℃、荷重2.16kg)のエチレンとオクテンと
の共重合体を配合する。この共重合体は長鎖分岐を有す
る樹脂のため、他の樹脂とよく絡み合って網目構造を形
成することができる。この共重合体はポリプロピレン系
樹脂100 重量部に対して10〜60重量部、より好ましくは
15〜55重量部配合されるが、配合量が10重量部未満では
配向性を弱められず引裂強度が向上しない。反対に60重
量部を超えるとフィルム伸張時の50%引張応力が特定範
囲より低下する。また、本発明で用いられるエチレンと
オクテンとの共重合体の密度は0.860 〜0.890 g/cm3 の
範囲が好ましい。密度が0.860 g/cm3 未満の共重合体は
実用上存在しない。なぜなら、0.860 g/cm3 はエチレン
の結晶化度を0%にした場合の密度であり下限値であ
る。反対に密度が0.890 g/cm3 を超えるとエチレンの結
晶化度が上がるため、この共重合体自身の配向性が強ま
り引裂強度が向上しない。
〜30wt%含有するエチレンとオクテンとの共重合体であ
り、シングルサイト触媒を用いて製造された直鎖状低密
度ポリエチレンである。オクテンコポリマーの含有量が
20wt%未満では密度が0.890g/cm3 以下にならず、反対
に30wt%を超えても密度は0.860 g/cm3 までしか低下し
ない。芯層を構成する樹脂組成物に、このようなエチレ
ンとオクテンとの共重合体を配合することにより、引裂
強度を向上させることができる。
100 %引張応力/50%引張応力を特定範囲に納める目的
で、MFR が0.1 〜8g/10分(温度230 ℃、荷重2.16kg)
のプロピレンとエチレン−プロピレンゴムとの共重合ポ
リマーアロイが、ポリプロピレン系樹脂100 重量部に対
して10〜60重量部、より好ましくは15〜55重量部配合さ
れる。この共重合ポリマーアロイは伸張に伴う引張応力
の増加が大きく、高伸張域での復元性に優れている。こ
の配合量が10重量部未満では、50%伸張以上の領域で伸
張に伴う引張応力の増加が小さく、100 %引張応力/50
%引張応力が特定範囲に満たない。反対に50重量部を超
えると、伸張に伴う応力増加が大き過ぎて100 %引張応
力/50%引張応力が特定範囲を超えてしまう。この共重
合ポリマーアロイは、オレフィン系エラストマーに属す
る樹脂であり、プロピレンがエチレン−プロピレンゴム
(EPR )と重合段階で直接重合することによりポリマー
アロイとなるため、EPR 成分が1μm未満の大きさでポ
リプロピレン中に均一に微分散したミクロ相分離型ポリ
マーアロイであり、透明性を損なうことはない。共重合
ポリマーアロイ中におけるEPR 含有量は50〜90wt%が好
ましく、50wt%未満ではゴム成分の減少により柔軟性が
損なわれてしまい、反対に90wt%を超えるとプロピレン
成分の減少により主成分のポリプロピレン系樹脂に対す
る相溶性が低下するので好ましくない。上記共重合ポリ
マーアロイ以外のオレフィン系エラストマーであるEPR
は本発明での使用に適さない。共重合ポリマーアロイに
代えてEPR を樹脂組成物に配合した場合、EPR は10μm
程度の大きさで樹脂組成物中に分散するため、透明性を
著しく低下させてしまう。すなわち、本発明で使用でき
るオレフィン系エラストマーは、上記共重合ポリマーア
ロイのみである。
に、モノグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂
肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、およびポリ
オキシエチレンアルキルエーテル等の界面活性剤を添加
することもできる。これらの具体例としては、モノグリ
セリンラウレート、モノグリセリンオレート、ポリグリ
セリンラウレート、ポリグリセリンオレート、ソルビタ
ンラウレート、ソルビタンオレート、ポリオキシエチレ
ンラウリルエーテル等が挙げられる。また、成形加工時
の熱酸化劣化を防止する目的で、ラジカル捕捉剤として
機能するフェノール系酸化防止剤や過酸化物分解剤とし
て機能するリン系酸化防止剤を添加してもよい。さら
に、内外層で使用するエチレン−酢酸ビニル共重合体、
低密度ポリエチレンおよび超低密度ポリエチレン等を添
加することもできる。
ルに代えてポリプロピレン系樹脂を主成分とし、好まし
い透明性、引裂強度をフィルムに付与し、ヒートシール
を可能にしたものである。ただし、本発明で用いるポリ
プロピレン系樹脂は、引張弾性率が極めて高く、降伏点
を有し塑性変形する。このため、芯層がポリプロピレン
系樹脂のみからなるフィルムをプレストレッチ自動包装
機で使用すると、フィルム伸張時にフィルムの弾性が強
過ぎてフィルム押えからフィルムが抜けてしまうことが
ある。また、フィルムが抜けずに伸張された場合でも、
フィルムの伸張が50%を超えた場合には塑性変形してし
まい、フィルムに張りがなく復元性が得られない。
ンとの共重合体の水素添加誘導体を樹脂組成物に配合し
て、ゴム弾性による復元性をフィルムに付与するととも
に引張弾性率を低下させている。ただし、前記水素添加
誘導体は直鎖状樹脂であるため、分子がフィルムの縦方
向に沿って配向し裂けやすくなる。この対策として、長
鎖分岐を有し他の分子とよく絡み合って網目構造を増加
させるエチレンとオクテンとの共重合体を配合すること
により、フィルム中での分子の配向を見掛け上弱めるこ
とが可能となり、引裂強度が向上する。さらに、伸張に
伴う応力増加が大きく、高伸張域での復元性が高いプロ
ピレンとエチレン−プロピレンゴムとの共重合ポリマー
アロイを配合することで、100%引張応力/50%引張応
力が特定範囲に納まるようになり、プレストレッチ自動
包装機に対する包装適正が付与される。
ムの成形方向と直交する方向)の50%引張応力、100 %
引張応力/50%引張応力、引張弾性率および引裂強度を
満足するものとし、透明性、柔軟性、引裂強度、復元
性、ヒートシール性、およびプレストレッチ自動包装機
に対する包装適正が付与される。
層の両側に、MFR が0.5 〜10 g/10分(温度190 ℃、荷
重2.16kg)のエチレン−酢酸ビニル共重合体からなる層
を積層して形成される。使用されるエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体は、酢酸ビニルの含有量が5 〜20wt%が好ま
しく、5 wt%未満では粘着性が発現しないため自己粘着
性が得られなくなり、反対に20wt%を超えると粘着性が
強くなり過ぎて包装適正が低下するので好ましくない。
芯層の両側に設けられる内外層は、上記エチレン−酢酸
ビニル共重合体を主成分とする樹脂組成物に、前記芯層
に添加しているものと同様の界面活性剤を添加してもよ
く、界面活性剤を添加することにより、ストレッチラッ
プ多層フィルムの光沢や透明性を阻害せず、自己粘着
性、滑り性、防曇性を改良することができる。また、低
密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、さらには直
鎖状低密度ポリエチレン等を添加することができる。
芯層の厚さは3〜20μmであり、芯層の両側に設けられ
る内外層はいずれの層も少なくとも1μmの厚さを有す
る。芯層の厚さが3μm未満では芯層としての物性が発
現されず、エチレン−酢酸ビニル共重合体の有する塑性
変形が発現し復元性が付与されない。さらに、エチレン
−酢酸ビニル共重合体の配向により引裂強度が低下す
る。また、高温側のヒートシール温度範囲が低下する。
反対に芯層の厚さが20μmを超えるとエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体の層が薄くなるためヒートシール性が低下
する。また、芯層のゴム弾性が強まるため、自己粘着性
が阻害される。
た特性を有するが、手包装、プレストレッチ自動包装
機、突き上げ式自動包装機およびピロー式自動包装機で
使用するのに好適なフィルムの柔軟性の尺度となるフィ
ルム横方向の50%引張応力(JIS K 7113準拠)は4.00〜
9.00 N/mm2、より好ましくは4.50〜8.50 N/mm2の範囲に
ある。この値が4.00 N/mm2未満ではフィルムが柔らかす
ぎて包装後のフィルムの張りが弱く、このフィルムで包
装した商品を陳列時に段づみすると、フィルムが商品の
重さでたるんでしまったり、しわが残ったりする。反対
に9.00 N/mm2を超えると硬くて伸びにくいフィルムとな
り、包装時にトレーが割れたりする不具合が発生する。
包装機に対する包装適正の尺度となる100 %引張応力/
50%引張応力(JIS K 7113準拠)が1.05〜1.40、より好
ましくは1.10〜1.35の範囲にあり、高伸張領域において
高い復元性を有している。この応力比が1.05未満では伸
張にともなう引張応力の増加が少なく、プレストレッチ
自動包装機を使用した場合、包装後のフィルムに張りが
得られない。反対に1.40を超えると弾性が強すぎてトレ
ーが突き上げられた際に割れたりする不具合が発生す
る。
チ自動包装機でのプレストレッチ性の尺度となるフィル
ム横方向の引張弾性率(JIS K 7113に準拠)は50.00 〜
110.00 N/mm2、より好ましくは55.00 〜105.00 N/mm2の
範囲にある。50.00 N/mm2未満では50%引張応力が下限
値に達せず、また、弾性が弱いために包装後のフィルム
に十分な復元性が付与されない。反対に110.00 N/mm2を
超えると高弾性で復元性が強くなりすぎてトレーが変形
したり、プレストレッチ自動包装機で使用した場合に
は、プレストレッチ時にフィルムの弾性が強過ぎてフィ
ルム押えからフィルムが抜けてしまったりする。さら
に、自己粘着性とヒートシール性をも阻害する。
装機でのプレストレッチ性の尺度となるフィルム横方向
の引裂強度(JIS K 6732準拠)は55.00 〜90.00 N/mm
2 、より好ましくは60.00 〜85.00 N/mm2 の範囲にあ
る。55.00 N/mm2未満ではフィルムの縦方向に沿って配
向性が強すぎて、プレストレッチ自動包装機で使用した
場合には、プレストレッチ時にフィルムが縦方向に沿っ
て裂けてしまう。また、手包装では、フィルムを掴んだ
指先にかかる引張応力に負けてフィルムが裂けてしま
う。反対に90.00 N/mm2 を超えるとフィルム横方向の配
向性が強まるため、フィルム縦方向の弾性が低下して包
装後のフィルムにしわが残ってしまう。
法により製造される。すなわち、3台の押出機を用いて
3層インフレーションダイスより溶融樹脂フィルムを所
定の層厚が得られるよう共押出しする。次いで、この溶
融樹脂フィルムを冷却用エアで冷却しながらブロー比が
3〜10の範囲になるようブローアップする。その後、引
取り機内のピンチロールで折りたたみ、このフィルムを
巻取り機にて35cm幅で所定の厚さに巻取る。このとき、
ブロー比は3〜10の範囲が好ましい。ブロー比が3未満
では、樹脂が成形方向(フィルム縦方向)に沿って配向
するため所定の引裂強度が得られない。反対にブロー比
が10を超えると、ブローアップ時のバブルが不安定にな
り成膜できない。
により測定し、評価した。 1.MFR ;ASTM-D1238に準じて測定した。 2.密度;JIS K7112 に準じて測定した。 3.ガラス転移温度;JIS K7121 に準じて測定した。 4.透明性(ヘイズ%);JIS K7105 に準じてフィルム
1枚で測定した。この値が2.0 %以下であれば実用上好
適である。 5.50%引張応力、100 %引張応力;JIS K6732 に準じ
て、引張速度200 m/分で測定した。 6.引張弾性率;JIS K7113 に準じて、引張速度5 m/
分で測定した。 7.引裂強度;JIS K6732 に準じて、引張速度200 m/分
で測定した。 8.復元性;張設したフィルムに30g の鉄球(直径2c
m)をのせ、これを2cm押し込んで取り除いた後、フィ
ルムの凹みとしわが10秒以内に復元した場合を“〇”
(良)とし、復元しない場合を“×”(不良)と評価し
た。
PSP トレーSK-20 (中央化学社製、商品名)をハンドラ
ッパーを用いて包装し、表面温度が110 ℃の熱板の上に
2秒間放置してヒートシールさせ、その状況を確認し
た。フィルムが複数枚重なった部分でフィルムが融着し
ており、また、1枚の部分では溶融せず穴開きがなくヒ
ートシールできていた場合を“〇”とし、そうでない場
合を“×”(不良)と評価した。
社製プレストレッチ自動包装機AW-3600 を使用して、20
0gの重りを入れたSK-20 トレーを100 パック包装して包
装状態を確認した。 a.プレストレッチ性;フィルムがプレストレッチされ
た際、フィルムがフィルム押えから抜けず、裂けなかっ
た場合を“〇”とし、2回以上抜けた場合を“×”、フ
ィルムが2回以上裂けた場合を“××”として評価し
た。 b.トレー割れ;100 パック中、0パックを“〇”と
し、1パック以上を“×”と評価した。 c.しわ、弛み;100 パック中、2パック以内を“〇”
とし、3パック以上を“×”と評価した。 d.シール性;底シールの剥れや穴開きが、100 パック
中、2パック以内を“〇”とし、3パック以上を“×”
と評価した。 e.破れ;100 パック中、2パック以内を“〇”とし、
3パック以上を“×”と評価した。
て、200gの重りを入れたSK-20 トレーを50パック包装し
て包装状態を確認した。 a.しわ、弛み;50パック中、2パック以内を“〇”と
し、3パック以上を“×”と評価した。 b.シール性;底シールの剥れや穴開きが、50パック
中、2パック以内を“〇”とし、3パック以上を“×”
と評価した。 c.破れ;50パック中、2パック以内を“〇”とし、3
パック以上を“×”と評価した。
成、フィルム厚さおよびブローアップ比にて実施例(表
1)、比較例(表2)のフィルムを製造した。実施例の
結果を表3に、比較例の結果を表4に示した。なお、表
3、表4中のMDはフィルムの成形方向を示し、TDはフィ
ルムの成形方向と直交する方向を示す。表から明らかな
とおり、実施例のフィルムはいずれも表3に示したとお
りの優れた特性を有していた。これに対して、比較例の
フィルムは本発明のフィルムより劣っていた。
レッチ自動包装機、突き上げ式自動包装機およびピロー
式自動包装機等の自動包装で使用するのに好適なフィル
ムであり、透明性、柔軟性、復元性に優れ、ヒートシー
ルが可能で、特には引張弾性率、引裂強度および伸張に
ともなう引張応力の増加が実用に適した特定の範囲にあ
ることで、プレストレッチ自動包装機で使用するのに好
適な包装適正を有している。
Claims (1)
- 【請求項1】 ポリプロピレン系樹脂100 重量部に対し
て、ビニル芳香族化合物と共役ジエンとの共重合体の水
素添加誘導体5〜45重量部、エチレンとオクテンとの共
重合体10〜60重量部およびプロピレンとエチレン−プロ
ピレンゴムとの共重合ポリマーアロイ10〜60重量部を混
合してなる樹脂組成物を芯層とし、この芯層の両側に内
外層としてエチレン−酢酸ビニル共重合体からなる層を
積層した3層からなることを特徴とする食品包装用フィ
ルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22008798A JP3380173B2 (ja) | 1997-12-10 | 1998-08-04 | 食品包装用フィルム |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34019697 | 1997-12-10 | ||
| JP9-340196 | 1997-12-10 | ||
| JP22008798A JP3380173B2 (ja) | 1997-12-10 | 1998-08-04 | 食品包装用フィルム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11227117A true JPH11227117A (ja) | 1999-08-24 |
| JP3380173B2 JP3380173B2 (ja) | 2003-02-24 |
Family
ID=26523525
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22008798A Expired - Fee Related JP3380173B2 (ja) | 1997-12-10 | 1998-08-04 | 食品包装用フィルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3380173B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001106844A (ja) * | 1999-10-13 | 2001-04-17 | Asahi Kasei Corp | プロピレン系樹脂組成物 |
| US7160521B2 (en) | 2001-07-11 | 2007-01-09 | Applied Materials, Inc. | Treatment of effluent from a substrate processing chamber |
| JP2010248532A (ja) * | 2010-08-10 | 2010-11-04 | Asahi Kasei Chemicals Corp | プロピレン系樹脂組成物 |
| CN102083624A (zh) * | 2008-05-28 | 2011-06-01 | 比密斯公司 | 由乙烯乙酸乙烯共聚物制成的气密层 |
-
1998
- 1998-08-04 JP JP22008798A patent/JP3380173B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001106844A (ja) * | 1999-10-13 | 2001-04-17 | Asahi Kasei Corp | プロピレン系樹脂組成物 |
| US7160521B2 (en) | 2001-07-11 | 2007-01-09 | Applied Materials, Inc. | Treatment of effluent from a substrate processing chamber |
| CN102083624A (zh) * | 2008-05-28 | 2011-06-01 | 比密斯公司 | 由乙烯乙酸乙烯共聚物制成的气密层 |
| JP2010248532A (ja) * | 2010-08-10 | 2010-11-04 | Asahi Kasei Chemicals Corp | プロピレン系樹脂組成物 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3380173B2 (ja) | 2003-02-24 |
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