JPH1122750A - 自動変速機油圧サーボのリターンスプリング装置 - Google Patents

自動変速機油圧サーボのリターンスプリング装置

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JPH1122750A
JPH1122750A JP9190599A JP19059997A JPH1122750A JP H1122750 A JPH1122750 A JP H1122750A JP 9190599 A JP9190599 A JP 9190599A JP 19059997 A JP19059997 A JP 19059997A JP H1122750 A JPH1122750 A JP H1122750A
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啓三 小林
Kazunori Ishikawa
和典 石川
Kazuhisa Ozaki
和久 尾崎
Mikio Iwase
幹雄 岩瀬
Harumichi Tsuboi
治道 坪井
Hiroshige Ikeda
博茂 池田
Makoto Hijikata
誠 土方
Atsushi Tabata
淳 田端
Kagenori Fukumura
景範 福村
Yasuo Hojo
康夫 北條
Shoichi Sayo
正一 佐用
Tetsuo Hamashima
徹郎 浜嶋
Yuji Ogawa
雄二 小河
Tetsuya Taniguchi
哲也 谷口
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Togo Seisakusho Corp
Toyota Motor Corp
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Aisin AW Co Ltd
Togo Seisakusho Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リテーナの捩じれによるリターンスプリング
の倒れを防止する。 【解決手段】 リターンスプリング装置は、所定の周径
上に複数配置され、一端を油圧サーボピストン20に当
接するコイルスプリング3と、その他端に当接し、反力
支持部材40に支持されたリテーナ5とからなる。コイ
ルスプリング3の捲線の内周側に、それの周径の中心回
りの捩じれを規制する捩じれ規制手段51を設け、リテ
ーナ5を反力支持部材40に相対回転可能に支持した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機内に配
設されるクラッチ及びブレーキの油圧サーボに関し、特
にそのピストンを押し戻すリターンスプリング装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】自動変速機において、その変速のために
クラッチ及びブレーキの摩擦係合要素を係脱させる油圧
サーボには、その油圧シリンダへの油圧の供給を解除し
て摩擦係合要素の係合を解放する際に、ピストンを弾性
負荷でシリンダ内へ押し戻すリターンスプリング装置が
設けられている。こうしたリターンスプリング装置は、
通常、一端を油圧サーボのピストンに当接させたコイル
スプリングと、該スプリングの他端をかしめ止め支持す
るリテーナとで構成され、リテーナはシリンダと一体の
軸状部の外周に嵌合させたスナップリングで軸方向支持
される。
【0003】ところで、油圧サーボのピストンは、クラ
ッチ又はブレーキの係合時に、摩擦係合要素を構成する
プレッシャプレートと摩擦材ディスクとをピストンの先
端とバッキングプレートとの間で押圧して、それらの相
対回転を規制する動作をするが、プレッシャプレートは
その内周又は外周部に突設された爪を油圧サーボのシリ
ンダから延びる円筒部のスプライン溝に係合して軸方向
摺動自在に支持されており、スプライン溝と爪との間の
回転方向のクリアランス分だけトルクにより微小に回転
する。この回転はそれを押圧するピストンに伝達され、
それをも回転させる作用をする。一方、リテーナには格
別回転方向の力が作用しない。そこで、係合動作の繰り
返しでリテーナに対するピストンの微小な回転が蓄積し
てくると、コイルスプリングに変速機軸周りの捩じれ力
が作用するようになる。この捩じれ力に抗するコイルス
プリングの反力は、ピストンとリテーナ双方にかかる
が、環状のシリンダの内外周に対してそれぞれOリング
でシールされて軸方向可動に嵌挿されたピストンは、シ
ール部の回転方向の摩擦力が大きいため、一旦回転する
とコイルスプリングの反力では戻りにくい。したがっ
て、コイルスプリングの他端がリテーナにかしめ止めさ
れ、更にリテーナがスナップリングに回り止めされたも
のでは、コイルスプリングは捩じれの蓄積で荷重が不安
定になる可能性があった。
【0004】こうした問題点を解決する技術が、実開平
5−27357号公報に開示されている。この技術で
は、対向するリテーナを相互に回り止めすることで、そ
の間の捩じれを防ぎ、それらに両端を当接するスプリン
グの傾斜による倒れを防いでいる。これと同様の技術が
実開平6−43379号公報及び実開平5−87348
号公報にも開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の技術は、いずれもリテーナ間の回転を規制することで
間接的にコイルスプリングの倒れを防ぐ、換言すれば、
コイルスプリングの両端の位置ずれが生じないようにす
ることで倒れを防ぐものであるため、リテーナ相互の回
り止め手段が、スプリングの圧縮時に互いに相手方のリ
テーナと干渉しないようにするための工夫やスプリング
の圧縮ストロークの制限を余儀なくされる。
【0006】ところで、スプリングは、本来、それに与
えられる負荷に抗する反発力を発揮して原形に戻ろうと
する性質のものである。したがって、コイルスプリング
の倒れは、それらの傾斜が過剰にならないうちに負荷を
逃がしてやれば、必ずしもスプリングの両端位置を規制
しなくても、反発力を利用して防止できるはずである。
そこで、上記のようにコイルスプリング自体の反発力を
利用して負荷を逃がす場合、前記のようにピストンは、
シール部の回転方向の摩擦力が大きいため、一旦回転す
るとコイルスプリングの反力では戻りにくいのに対し
て、リテーナとスナップリングとの当接部は比較的摩擦
力が小さいため、特にスプリングの圧縮負荷が解放され
たときには回り易い。
【0007】そこで、本発明は、コイルスプリングの傾
斜を規制することにより生じる反発力を利用して、スプ
リングにかかる負荷をリテーナとそれを支持する部材と
の回転で解放可能とすることにより、両端を支持するリ
テーナ等の部材の相互の回転を規制することなくスプリ
ングの倒れを防ぐことができるリターンスプリング装置
を提供することを第1の目的とする。
【0008】ところで、コイルスプリングの傾斜を規制
するのに、そのための手段は、可能な限り配設スペース
を必要としないことが望ましい。
【0009】そこで、本発明は、傾斜規制手段のための
実質的な配設スペースを必要とすることなく、スプリン
グの倒れを防止することを第2の目的とする。
【0010】更に、本発明は、傾斜規制手段を簡単な構
成で実現するとともに、リテーナを簡単な構成で反力部
材に相対回転可能に支持することを第3の目的とする。
【0011】次に、上記のように傾斜規制手段を設ける
場合、コイルスプリングのうちのある程度の個数のもの
の傾きを抑制すれば、他のものの傾きも自ずと抑制する
ことができる。
【0012】そこで、本発明は、傾斜規制手段の付設個
数を必要最小限に止めることで、傾斜規制手段を付加す
ることに伴う加工工数の増加を最小限に止めることを第
4の目的とする。
【0013】また、本発明は、傾斜規制手段を付設する
ことによるコイルスプリングの作動への影響を可及的に
少なくしながら、早期にコイルスプリングの傾斜を修正
することを第5の目的とする。
【0014】更に、本発明は、傾斜規制手段を付設する
ことによるコイルスプリングの圧縮量の制限をなくすこ
とを第6の目的とする。
【0015】ところで、近時の自動変速機の多段化に伴
う酷しいコンパクト化の要請から、油圧サーボの配設ス
ペースを極限すべく、2つの油圧サーボをシリンダを共
用する形態で組み合わせ、それらのピストンを内外周位
置関係にオーバラップさせて配置する場合がある。こう
した場合、リターンスプリング装置をも共用する形態を
採ることで、油圧サーボの更なるコンパクト化が可能と
なる。
【0016】そこで、本発明は、上記リターンスプリン
グ装置をこうした油圧サーボの互いにオーバラップさせ
たピストンのリターン機構に適用可能なものとすること
を第7の目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、本発明は、自動変速機の油圧サーボピストンの
軸を中心として所定の周径上に複数配置され、少なくと
も一端がリテーナを介して反力部材に軸方向支持された
コイルスプリングを備える自動変速機油圧サーボのリタ
ーンスプリング装置において、前記コイルスプリングの
前記軸回りの捩じれを規制する傾斜規制手段が設けら
れ、前記リテーナは、反力部材に相対回転可能に当接す
ることを特徴とする。
【0018】次に、第2の目的を達成するため、前記傾
斜規制手段は、コイルスプリングの捲線の内径側に配設
された構成とされる。
【0019】更に、第3の目的を達成するため、前記傾
斜規制手段は、リテーナに固定したピンとされ、前記リ
テーナは、スナップリングを介して反力部材に支持され
た構成とされる。
【0020】次に、第4の目的を達成するため、前記ピ
ンは、所定の周方向間隔を置いてコイルスプリングの数
より少なく配設された構成とされる。
【0021】更に、第5の目的を達成するため、前記ピ
ンは、コイルスプリングの捲線の内径より僅かに小さな
軸径を有する構成とされる。
【0022】更に、第6の目的を達成するため、前記ピ
ンは、コイルスプリングの最大圧縮ストローク時にリテ
ーナに対向してコイルスプリングの他端に当接する反力
部材との間に間隙を残す軸長を有する構成される。
【0023】更に、第7の目的を達成するため、前記反
力部材は、その一方が他方の径方向内方に配設された第
1及び第2の油圧サーボピストンとされ、前記リテーナ
は、スナップリングを介して第1の油圧サーボピストン
の外周に軸方向支持され、前記コイルスプリングは、他
端を他のリテーナにかしめ止めされ、該他のリテーナを
介して第2の油圧サーボピストンに当接する構成とされ
る。
【0024】
【発明の作用及び効果】上記請求項1記載の構成では、
コイルスプリングの変速機軸回りの捩じれが生じると、
傾斜規制手段により傾きを規制されることでコイルスプ
リングに反力が生じ、その力がリテーナを反力部材に対
して回転させることで、コイルスプリングにかかる捩じ
れ力を円滑に解放することができる。したがって、この
構成によれば、スプリングのストロークを制約するよう
なリテーナ相互の回転を規制する手段を用いることな
く、スプリングの倒れを防ぐことができる。
【0025】次に、請求項2記載の構成では、傾斜規制
手段をコイルスプリングの捲線の内径側に配設すること
で、実質上傾斜規制手段の配設スペースの必要とせずに
装置を構成することができる。
【0026】更に、請求項3に記載の構成では、傾斜規
制手段をリテーナに固定したピンとすることで、傾斜規
制手段の構成を極めて単純化することができ、また、リ
テーナをスナップリングを介して反力部材に支持するこ
とで、従来の支持手段と同様のもので、コイルスプリン
グにかかる捩じれ力を円滑に解放することができる。
【0027】更に、請求項4に記載の構成では、傾斜規
制手段としてのピンを、所定の周方向間隔を置いてコイ
ルスプリングの数より少なく配設することで、ピンをリ
テーナに付設することに伴う加工工数の増加を最小限に
抑えることができる。
【0028】更に、請求項5に記載の構成では、傾斜規
制手段としてのピンを、コイルスプリングの捲線の内径
より僅かに小さくすることで、コイルスプリングの傾き
が小さいうちに捩じれを修正する動作を生じさせること
ができ、それにより倒れ防止効果を確実なものとするこ
とができる。
【0029】更に、請求項6に記載の構成では、傾斜規
制手段としてのピンを、コイルスプリングの圧縮ストロ
ークを制限しない軸長を上限として適宜の長さに設定す
ることで、ピンの倒れに対する剛性を高めることができ
る。
【0030】次に、請求項7に記載の構成では、径方向
にオーバラップする2つの油圧サーボピストンの中間に
リターンスプリング装置を両油圧サーボに共用のものと
して配設した構成を採るものにおいて、コイルスプリン
グの倒れを防止することができる。そして、特に、それ
ぞれのピストンに互いに逆方向の回転が蓄積されるよう
な場合に、コイルスプリングの倒れを防ぐ機能を極めて
有効に発揮させることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿い、本発明の実施
形態について説明する。図1は実施形態に係る自動変速
機油圧サーボのリターンスプリング装置を軸方向断面で
示すもので、この装置は、自動変速機1の軸11を中心
として所定の周径D上に複数配置され、一端がリテーナ
5を介して本形態において第1の油圧サーボピストン4
0で構成される反力部材に軸方向支持されたコイルスプ
リング3を備えている。
【0032】本発明に従い、コイルスプリング3の軸1
1回りの捩じれを規制する傾斜規制手段51が、本形態
においてコイルスプリング3の捲線の内径側にリテーナ
5に固定して設けられている。そして、リテーナ5は、
反力部材としての油圧サーボピストン40に相対回転可
能に当接している。具体的には、リテーナ5は、スナッ
プリング41を介して油圧サーボピストン40の外周に
軸方向支持されている。また、コイルスプリング3は、
他端を反力部材を構成する第2の油圧サーボピストン2
0とは別体の他のリテーナ52にかしめ止めされ、リテ
ーナ52を介して油圧サーボピストン20に間接的に当
接している。
【0033】更に、各部について詳述すると、油圧サー
ボピストン20は、ワンウェイクラッチのアウタレース
を固定するブレーキB2の摩擦係合要素6を係合する油
圧サーボ2に設けられ、変速機ケース10に外周側を固
定したL字状断面のシリンダ部分21と、それに溶接等
で固定され、外周側を変速機ケース10に固定した段付
きの円筒状シリンダ部分24とで構成される油圧サーボ
シリンダに、Oリングによる内外周シール下で摺動自在
に嵌挿されている。
【0034】一方、他のピストン40は、プラネタリギ
ヤのキャリアを固定するブレーキB3の摩擦係合要素7
を係合する油圧サーボ4に設けられ、前記段付きの円筒
状シリンダ部分24とほぼ同形の段付きの円筒状ピスト
ンとされ、円筒状シリンダ部分24で構成される油圧サ
ーボシリンダの内周にOリングによる外周シール下で摺
動自在に嵌挿されている。
【0035】なお、両摩擦係合要素6,7は、それぞれ
プレッシャプレート61,71と、摩擦材ディスク6
2,72と、バッキングプレート63,73とで構成さ
れ、プレッシャプレート61とバッキングプレート63
は、それらの外周から突出する爪部をシリンダ部分21
から延在する櫛歯状のスプライン溝に回り止め支持さ
れ、プレッシャプレート71とバッキングプレート73
は、それらの外周から突出する爪部を変速機ケース10
のスプライン溝に回り止め支持されている。これに対し
て、両摩擦材ディスク62,72は、それぞれブレーキ
ハブ8,9のスプライン溝に回り止め支持されている。
【0036】コイルスプリング3は、図2に軸横断方向
断面をリテーナ52とともに示すように、前記周径D上
に周方向に均等に、相互に若干の間をおいて多数(図示
の形態では26個)配列されている。コイルスプリング
3は、一端をピストン20側の部材としての他のリテー
ナ52にかしめ止めされている。
【0037】リテーナ5は、図3に軸方向断面を示すよ
うに、プレス成形品からなる外周に軸方向に鍔を有する
リング状に構成され、その板面にスプリング3の他端が
当接するものとされている。傾斜規制手段51は、所定
の周方向間隔を置いてスプリング3の数より少なく、本
形態において、周方向に等間隔に4個配設されている。
本形態では、傾斜規制手段51は、リテーナ5にリベッ
ト止めの要領で固定したピンとされ、これらのピン51
は、スプリング3の円滑な圧縮ストロークに支障のない
程度のクリアランスをスプリング3の捲線との間に保つ
軸径とされ、かつ、セット状態におけるスプリング3の
長さの60%程度の長さとされている。なお、この長さ
は、スプリング3の圧縮ストロークに支障のない範囲
で、長ければ長いほど傾斜規制効果は増すが、短くする
ことで、スプリング3から受ける反力に対する剛性は高
くなる。
【0038】このように構成された装置において、スプ
リング3は、図1に示すように変速機ケース10に設け
られた給排油路12から油圧を供給することで圧縮さ
れ、油圧を排出することで戻るわけであるが、例えば、
油圧サーボ4に油圧を供給すると、ピストン40がスプ
リング3を圧縮しながらシリンダ24に対して図示右方
向に押し出され、ピストン40の先端がプレッシャプレ
ート71に当接し、更に各プレッシャプレート71とそ
れらの間の摩擦材ディスク72がバッキングプレート7
3との間で間隙をなくした状態でブレーキハブ8のトル
クが摩擦材ディスク72を介してプレッシャプレート7
1に伝達される。このとき、ブレーキハブ8のトルクが
正転方向(図の左側からみて時計回り方向)であると、
プレッシャプレート71も同方向に微小に回転し、それ
に連れてピストン40も同方向に微小に回転させられ
る。このようにして生じたピストン40の回転は、スナ
ップリング41を経てリテーナ5に伝達され、リテーナ
5を同じく時計回り方向に微小に回転させる。この状態
から、油圧サーボ4の油圧を排除すると、ピストン40
はスプリング3の戻し力で引き戻されるが、回転するこ
とはない。したがって、リテーナ5には、微小な回転変
位が残る。
【0039】こうした油圧サーボ4の作動の繰り返し
で、リテーナ5の回転変位は次第に蓄積されるが、それ
によるスプリング3の傾きが大きくなると、ピン51に
かかる反力が大きくなり、これによるリテーナ5の逆転
方向の力が摩擦力を超えたところで、リテーナ5はスナ
ップリング41に対して回転し、スプリング3に蓄えら
れた反力を解放する。
【0040】同様の作動が給排油路13から油圧を供給
して油圧サーボ2を作動させた場合についても生じる
が、更に、両油圧サーボ2,4が関連作動する摩擦係合
要素7,6の掴み替え時の作動について説明すると、例
えば、ブレーキB3によるハブ8の正転止めを解放しな
がら、ブレーキB2でハブ9の逆転を止める作動に移行
する場合、前記と同様の作動で、両ピストン40,20
に互いに逆方向の回転が生じる。したがって、こうした
作動を繰り返すと、スプリング3にかかる捩じれは大き
くなるが、本発明の作動で、リテーナ5は常にピストン
40に対して回転して捩じれ力を解放するので、リテー
ナ5とリテーナ52は常に整合した状態を保つことがで
きる。
【0041】以上詳述したように、上記の構成では、コ
イルスプリング3の捲線の内径側に配設されたピン51
が、コイルスプリング3の反力によりリテーナ5をピス
トン40に対して回転させることで、コイルスプリング
3にかかる反力を円滑に解放することができる。したが
って、スプリングのストロークを制約するようなリテー
ナ5,52相互の回転を規制する手段を用いることな
く、スプリング3の倒れを防ぐことができる。そして、
特に、両油圧サーボ2,4が関連作動する摩擦係合要素
7,6の掴み替え時においては、コイルスプリング3の
圧縮量は単独作動の場合に比べて大きくなるが、本発明
のピン51による傾斜規制によりそのための圧縮ストロ
ークを容易に確保することができる。
【0042】以上、本発明を一実施形態に基づき詳説し
たが、本発明は上記実施形態の開示内容のみに限定され
ることなく、特許請求の範囲に記載の事項の範囲内で種
々に細部の具体的構成を変更して実施可能なものである
ことはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る自動変速機油圧サー
ボのリターンスプリング装置を自動変速機の他の機構と
ともに示す軸方向断面図である。
【図2】上記リターンスプリング装置のスプリング配置
を示す軸横断方向断面図である。
【図3】上記リターンスプリング装置を分解して示す軸
方向断面図である。
【符号の説明】
1 自動変速機 3 コイルスプリング 5 リテーナ 11 軸 20 第2の油圧サーボピストン(反力部材) 40 第1の油圧サーボピストン(反力部材) 41 スナップリング 51 ピン(傾斜規制手段) 52 リテーナ(他のリテーナ)
フロントページの続き (72)発明者 石川 和典 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 尾崎 和久 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 岩瀬 幹雄 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 坪井 治道 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 池田 博茂 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 土方 誠 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 田端 淳 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 福村 景範 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 北條 康夫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 佐用 正一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 浜嶋 徹郎 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 小河 雄二 愛知県愛知郡東郷町大字春木字蛭池1番地 株式会社東郷製作所内 (72)発明者 谷口 哲也 愛知県愛知郡東郷町大字春木字蛭池1番地 株式会社東郷製作所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動変速機の油圧サーボピストンの軸を
    中心として所定の周径上に複数配置され、少なくとも一
    端がリテーナを介して反力部材に軸方向支持されたコイ
    ルスプリングを備える自動変速機油圧サーボのリターン
    スプリング装置において、 前記コイルスプリングの前記軸回りの捩じれを規制する
    傾斜規制手段が設けられ、 前記リテーナは、反力部材に相対回転可能に当接する、
    ことを特徴とする自動変速機油圧サーボのリターンスプ
    リング装置。
  2. 【請求項2】 前記傾斜規制手段は、コイルスプリング
    の捲線の内径側に配設された、請求項1記載の自動変速
    機油圧サーボのリターンスプリング装置。
  3. 【請求項3】 前記傾斜規制手段は、リテーナに固定し
    たピンとされ、前記リテーナは、スナップリングを介し
    て反力部材に支持された、請求項1又は2記載の自動変
    速機油圧サーボのリターンスプリング装置。
  4. 【請求項4】 前記ピンは、所定の周方向間隔を置いて
    コイルスプリングの数より少なく配設された、請求項3
    記載の自動変速機油圧サーボのリターンスプリング装
    置。
  5. 【請求項5】 前記ピンは、コイルスプリングの捲線の
    内径より僅かに小さな軸径を有する、請求項4記載の自
    動変速機油圧サーボのリターンスプリング装置。
  6. 【請求項6】 前記ピンは、コイルスプリングの最大圧
    縮ストローク時にリテーナに対向してコイルスプリング
    の他端に当接する反力部材との間に間隙を残す軸長を有
    する、請求項4又は5記載の自動変速機油圧サーボのリ
    ターンスプリング装置。
  7. 【請求項7】 前記反力部材は、その一方が他方の径方
    向内方に配設された第1及び第2の油圧サーボピストン
    とされ、 前記リテーナは、スナップリングを介して第1の油圧サ
    ーボピストンの外周に軸方向支持され、 前記コイルスプリングは、他端を他のリテーナにかしめ
    止めされ、該他のリテーナを介して第2の油圧サーボピ
    ストンに当接する、請求項1〜6のいずれか1項記載の
    自動変速機油圧サーボのリターンスプリング装置。
JP19059997A 1997-06-30 1997-06-30 自動変速機油圧サーボのリターンスプリング装置 Expired - Fee Related JP3400680B2 (ja)

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