JPH11228132A - 紡錘形塩基性炭酸アルミニウム塩粒子及びその製造方法、紡錘形非晶質アルミナ粒子、紡錘形γ−アルミナ粒子及び用途 - Google Patents
紡錘形塩基性炭酸アルミニウム塩粒子及びその製造方法、紡錘形非晶質アルミナ粒子、紡錘形γ−アルミナ粒子及び用途Info
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- JPH11228132A JPH11228132A JP10044273A JP4427398A JPH11228132A JP H11228132 A JPH11228132 A JP H11228132A JP 10044273 A JP10044273 A JP 10044273A JP 4427398 A JP4427398 A JP 4427398A JP H11228132 A JPH11228132 A JP H11228132A
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Abstract
を有し、粉体あるいは分散液としての取り扱い性や樹脂
への配合性等に優れ、保温剤、樹脂配合剤、吸着剤、イ
ンクジェット記録紙用填剤、セラミック用配合剤として
有用な塩基性炭酸アルミニウム・アンモニウム塩乃至水
素塩粒子、非晶質アルミナ粒子並びにγ−アルミナ粒子
を提供する。 【解決手段】 塩基度が60乃至50のポリ塩化アルミ
ニウムと重炭酸アンモニウムを添加し30℃乃至75℃
の温度で反応させ、特定の化学組成とX線回折像を有
し、さらに酸化物基準で50重量%以上のアルミナ分を
含有、100乃至1000m2 /gのBET比表面積を
有しアスペクト比が1乃至8の紡錘形粒子構造を有する
ことを特徴とする塩基性炭酸アルミニウム塩粒子、及び
それを焼成してなる非晶質アルミナ粒子、γ−アルミナ
粒子。
Description
る塩基性炭酸アルミニウム塩粒子、非晶質アルミナ粒
子、γ−アルミナ粒子及びその用途に関する。
として着目されている物質である。
があり、特表昭63−500794号公報には、アルミ
ニウム塩粒子をpH9〜12において水酸化アンモニウ
ム及び炭酸アンモニウムの水溶液をもって処理して、ア
ルミニウム塩の少なくとも実質的割合をヒドロキシ炭酸
アルミニウムアンモニウムに変換させる反応を生じさ
せ、次いで前記 ヒドロキシ炭酸アルミニウムアンモニ
ウムを少なくとも2時間、150℃〜400℃に加熱し
て前記アルミナへのその分解を起こさせることを特徴と
するBET表面積少なくとも300m2 /gを有するア
ルミナの製造方法が記載されている。
は、重炭酸アンモニウムと塩化アルミニウム乃至硝酸ア
ルミニウムを水溶液中で反応してアンモニウムドーソナ
イトを生成させるに当たり、反応母液中にアンモニウム
ドーソナイトを0.1−5%の割合で溶存させ、反応系
の温度を45−60℃に維持しながら、塩化アルミニウ
ム6水和物または硝酸アルミニウム9水和物、あるいは
これらの混合物の0.4モル濃度以上の水溶液と、重炭
酸アンモニウムの2.0モル濃度以上の水溶液をアルミ
ニウムとアンモニウムイオンのモル比が1:4〜6とな
るように同時に滴下し、反応系における重炭酸アンモニ
ウムのモル濃度を0.2〜1.0の範囲に規制して反応
させることを特徴とするアンモニウムドーソナイトの製
法が記載されている。
は、0.02mol /L以下の希薄な塩化アルミニウム水
溶液と、2mol /L以上の濃厚な重炭酸アンモニウム水
溶液とを混合し、更にこの混合水溶液に、温度40〜6
0℃で、2mol /L以下の濃厚な塩化アルミ水溶液を加
えて、NH4 AlCO3 (OH)2 の結晶を生成させ、
この結晶を温度1000℃以下で焼成することを特徴と
するγ−アルミナの製法が記載されている。
アンモニウムドーソナイトは、ナトリウムドーソナイト
の場合と同様であるが、結晶がイガ栗状あるいは繊維状
の形態となる傾向が大きく、アンモニウムドーソナイト
あるいはその乾燥乃至焼成で得られた水和アルミナ乃至
アルミナを樹脂配合剤等の用途に使用する場合の障害と
なっていた。
の塩基性炭酸アルミニウム・アンモニウム塩は、紡錘型
の定形粒子構造として合成可能であること、及びこの塩
基性炭酸アルミニウム・アンモニウム塩を乾燥乃至焼成
すると、上記の定形粒子構造を維持したまま、塩基性炭
酸アルミニウム水素塩、非晶質アルミナ乃至γ−アルミ
ナに転化できることを見いだした。
子構造を有し、優れた顔料性を有し、粉体あるいは分散
液としての取り扱い性や樹脂への配合性等に優れた塩基
性炭酸アルミニウム・アンモニウム塩乃至水素塩粒子、
非晶質アルミナ粒子並びにγ−アルミナ粒子を提供する
にある。さらにポリ塩化アルミニウムと重炭酸アンモニ
ウムから紡錘形塩基性炭酸アルミニウム・アンモニウム
塩乃至水素塩粒子を製造する方法を提供する。本発明の
他の目的は保温剤、樹脂配合剤、吸着剤、インクジェッ
ト記録紙用填剤、セラミック用配合剤として有用な塩基
性炭酸アルミニウム・アンモニウム塩乃至水素塩粒子、
非晶質アルミナ粒子並びにγ−アルミナ粒子を提供する
にある。
(1) (M)x Al(OH)3+x-2y(CO3 )y ・mH2 O ‥(1) 式中、Mはアンモニウム基及び/または水素原子であ
り、xは0.4乃至1.5の数であり、yは0.1乃至
1.0の数であり、mは3以下の数である、で表される
化学組成を有し、下記のX線回折像 面間隔(オングストローム) 相対強度 5.9 VS 4.1 w 3.4 S 3.3 m 2.8乃至3.0 m 2.6乃至2.7 w 2.5乃至2.6 m 2.1乃至2.2 w 2.0乃至2.1 w 1.8乃至1.9 w 表中、VSは非常に強い、Sは強い、mは中程に強い、
wは弱い、をそれぞれ示している、を有すると共に、ア
スペクト比が1乃至8の紡錘形粒子構造を有することを
特徴とする塩基性炭酸アルミニウム塩粒子が提供され
る。さらに、塩基度が40乃至60のポリ塩化アルミニ
ウムと重炭酸アンモニウムを添加し30℃乃至75℃の
温度で反応させることを特徴とする紡錘形塩基性炭酸ア
ルミニウム・アンモニウム塩粒子の製造方法が提供され
る。本発明によればまた、酸化物基準で50重量%以上
のアルミナ分を含有し、100乃至1000m2 /gの
BET比表面積を有し、アスペクト比が、1乃至8の紡
錘形粒子構造を有することを特徴とする非晶質アルミナ
粒子が提供される。本発明によれば更に、γ−アルミナ
から成り、50乃至700m2 /gのBET比表面積を
有し、アスペクト比が、1乃至8の紡錘形粒子構造を有
することを特徴とするアルミナ粒子が提供される。
保温剤として有用であり、また本発明の非晶質アルミナ
粒子は保温剤、樹脂配合剤、吸着剤、インクジェット記
録紙用填剤として有用であり、さらに本発明のγ−アル
ミナ粒子は樹脂配合剤、セラミック用配合剤として有用
である。
ニウム塩は、下記式(1) (M)x Al(OH)3+x-2y(CO3 )y ・mH2 O ‥(1) 式中、Mはアンモニウム基及び/または水素原子であ
り、xは0.4乃至1.5の数であり、yは0.1乃至
1.0の数であり、mは3以下の数である、で表される
化学組成を有することが一つの特徴である。公知のアン
モニウムドーソナイトは前記式(1)においてx=1及
びy=1の組成となっているが、本発明の塩基性炭酸ア
ルミニウム塩は、x及びyが1よりもかなり小さい値と
なっている。
て、アンモニウムドーソナイトと共にベーマイトが副生
する場合があることは、従来技術においてもすでに指摘
されているところであるが、本発明の塩基性炭酸アルミ
ニウム・アンモニウム塩はアンモニウムカチオン及び炭
酸根の量が少ないにも関わらず、ベーマイトが副生して
いるとは認められない。
ニウム塩のX線回折像を図1に示す。
・アンモニウム塩の走査型電子顕微鏡写真を示す。この
図2から本発明の塩基性炭酸アルミニウム・アンモニウ
ム塩は従来の針状あるいはイガ栗状粒子とはまったく異
なった紡錘形の粒子構造を示すことが明らかである。
ニウム塩はアスペクト比が1乃至8、特に2乃至5の範
囲にあり、その短軸方向の一次粒径は0.01μm乃至
2.0μm、特に0.1μm乃至0.6μmの範囲にあ
る。
ニウム塩は、粒子径が微細でありながら、個々の粒子が
独立して明確な紡錘体形状を示し、粒子相互の凝集が実
質的になく、粒度分布も均整であり、樹脂フィルムのフ
ィラーとして練り込み、延伸を行った場合、不定形や球
状のフィラーよりもボイド(空気の抱き込み)が起こり
にくいという特徴がある。
ム・アンモニウム塩は洗浄に対しての濾過性も良好であ
り、優れた顔料性を有し、粉体あるいは分散液としての
取り扱い性や樹脂への配合性等に優れている。
ニウム塩の赤外吸収スペクトルを図3に示す。この塩基
性炭酸アルミニウム・アンモニウム塩は波数1000c
m-1近辺や遠赤外域に水酸基や炭酸根の特性吸収を有し
ており、保温剤としての用途に有用である。
ニウム塩の熱重量分析のチャートを図4に示す。図4に
示すとおり、温度が150℃を越えるとアンモニア及び
炭酸ガスが徐々に脱離し始めるが、温度が170℃を越
えるとアンモニア及び炭酸ガスの脱離が急激に進行し、
非晶質化する。温度が800℃を越えると、γ−アルミ
ナとなり、温度が更に1200℃を越えるとα−アルミ
ナに変化する。本発明の塩基性炭酸アンモニウム塩にお
いて、アンモニアが離脱した後には、水素型の塩となっ
ている。
ニウム塩では、これらの焼成工程において、γ−アルミ
ナまでの段階においては紡錘状の粒子構造がそのまま維
持されるという利点があり、非晶質アルミナ乃至γ−ア
ルミナ粒子としても、塩基性炭酸アルミニウム塩粒子と
して既に指摘したのと同様の利点が奏される。
子顕微鏡写真であり、図7は本発明の非晶質アルミナの
X線回折像であり、図8は本発明の非晶質アルミナの赤
外線吸収スペクトルである。図6から、この非晶質アル
ミナ粒子においては、紡錘型の粒子構造が維持されてい
ることが分かる。
50重量%以上のアルミナ分を有してる。この非晶質ア
ルミナでは、アンモニア及び炭酸根が離脱しているにも
かかわらず、なお紡錘状の形態が保持されていることが
着目されるべきである。
炭酸根の離脱に伴う空孔が形成されており、これにより
100乃至1000m2 /g特に350乃至700のm
2 /gの高いBET比表面積を有している。
晶質アルミナは波数 1000cm-1付近に大きな吸収
ピークを有していて、保温剤として有用であることが理
解される。
顕微鏡写真であり、図10は本発明のγ−アルミナのX
線回折像であり、図11は本発明のγ−アルミナの赤外
線吸収スペクトルである。
酸根に加えて水和水も脱離しているにもかかわらず、な
お紡錘状の形態が保持されていることが着目されるべき
である。このγ−アルミナでは、高温の焼成により細孔
の収縮が生じていると思われるが、それにもかかわら
ず、尚50乃至700m2/g特に200乃至350m2
/gのBET比表面積を保持している。
ム・アンモニウム塩粒子は、次のように製造することが
できる。
至60のポリ塩化アルミニウムの水溶液に、撹拌下に重
炭酸アンモニウムの水溶液を添加し、炭酸ガスの発生が
低下した段階で30℃乃至75℃の温度に加熱反応させ
る。塩基度が60より大きくなると水酸化アルミニウム
が不純物として混入する、また40より低い場合、紡錘
形結晶が得られにくい傾向にある。ポリ塩化アルミニウ
ムの濃度は0.01乃至1モル/リットルの範囲が適当
であり、0.15乃至0.5モル/リットルが好適であ
る。重炭酸アンモニウムの濃度は0.1モル/リットル
以上の範囲が適当であり、1モル/リットル以上が好適
である。
ウムの濃度が上記範囲を下回る場合、粗大な板状結晶と
不定形粒子とが混じったものが生成する傾向があり、一
方上記範囲を上回る場合、撹拌が困難となって塩基性炭
酸アルミニウム・アンモニウム塩の形成が困難となる。
重要であり、上記範囲を上回るとベーマイトが副生する
傾向があり、上記範囲を下回ると塩基性炭酸アルミニウ
ム・アンモニウム塩粒子の生成そのものが困難となる。
反応時間は、特に制限はないが、一般に1乃至24時間
程度が適当である。
ム・アンモニウム塩粒子は、母液より固液分離し、必要
により水洗、乾燥して製品とする。乾燥は、110℃以
下の温度で行うのがよい。
酸アルミニウム・アンモニウム塩粒子を150乃至60
0℃の温度で、0.5時間以上熱処理し、アンモニア成
分、炭酸根、水分を放出させることにより得られる。
ミニウム・アンモニウム塩粒子或いは前記非晶質水和ア
ルミナ粒子を、600乃至1000℃の温度で、0.5
時間以上熱処理することにより得られる。
塩粒子は、紡錘型の定形粒子構造を有し、粉体としての
取り扱いが容易であり、また、樹脂等への配合及び分散
が容易であるという特徴がある。塩基性炭酸アルミニウ
ム塩粒子は、赤外線吸収性を有するので保温剤としての
用途に有用で、インクジェット記録紙用填剤としても用
いられる。また、非晶質アルミナ粒子は、保温剤、樹脂
配合剤、吸着剤、インクジェット記録紙用填剤としての
用途に有用であり、更に、γ−アルミナは、樹脂配合
剤、セラミック用配合剤等として有用である。
ルミナ粒子或いは、γ−アルミナは、そのまま保温剤、
樹脂配合剤等として使用し得るのは勿論のことである
が、これらの粒子の表面を、予め20重量%以下、特に
5乃至15重量%の表面処理剤で処理しておくと、樹脂
中への分散性が向上し、透光性も更に向上するので好ま
しい。
ルミニウム系、チタン系或いはジルコニウム系のカップ
リング剤が挙げられる。
肪酸、樹脂酸、金属石鹸或いは樹脂酸石鹸等があり、例
えばステアリン酸、パルミチン酸、ラウリン酸等の脂肪
酸、アビエチン酸等の樹脂酸、脂肪酸或いは樹脂酸のカ
ルシウム塩、亜鉛塩、マグネシウム塩、バリウム塩等の
金属石鹸が好適に使用される。更に、各種ワックス類、
未変性乃至変性の各種樹脂(例えばロジン、石油樹脂
等)等のコーテイング剤も使用できる。
ル、疎水処理エアロジル等の微粒子シリカ、ケイ酸カル
シウム、ケイ酸マグネシウム等のケイ酸塩、カルシア、
マグネシア、チタニア等の金属酸化物、水酸化マグネシ
ウム、水酸化アルミニウム等の金属水酸化物、炭酸カル
シウム等の金属炭酸塩、A型、P型等の合成ゼオライト
及びその酸処理物又はその金属イオン交換物から成る定
形粒子を、塩基性炭酸アルミニウム複塩に外添(ブレン
ド乃至マブシ)して使用することもできる。
オン系、両性系の界面活性剤で塩基性炭酸アルミニウム
複塩を表面処理し、樹脂中への分散性を向上させると共
に、配合フィルムに防曇性を付与することもできる。
ウム塩粒子或いは非晶質アルミナ粒子を、保温剤とし
て、熱可塑性樹脂に対して、熱可塑性樹脂100重量部
当たり0.01乃至30重量部、特に1乃至10重量部
の量で配合し、農業用フィルム等の用途に供する。
の触媒を使用して合成した樹脂はもちろん、例えば、ポ
リオレフィン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン・ビニルアルコール共重合体、エチレン・塩化ビニル
共重合体等のエチレン・ビニル化合物共重合体、ポリス
チレン、アクリロニトリル・スチレン共重合体、AB
S、α−メチルスチレン・スチレン共重合体等のスチレ
ン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩化
ビニル・塩化ビニリデン共重合体、ポリアクリル酸メチ
ル、ポリメタクリル酸メチル等のポリビニル化合物、ナ
イロン6、ナイロン6−6、ナイロン6−10、ナイロ
ン11、ナイロン12等のポリアミド、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の熱可塑
性ポリエステル、ポリカーボネート、ポリフエニレンオ
キサイド等あるいはそれらの混合物のいずれかでもよ
い。
フィン系樹脂に用いた場合に効果が著しく、オレフィン
系樹脂としては、例えば低−・中−・高密度の或いは線
状低密度のポリエチレン、ポリプロピレン、結晶性プロ
ピレン−エチレン共重合体、イオン架橋オレフィン共重
合体、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリ
ル酸エステル共重合体、ポリ1−ブテン、ポリ4−メチ
ル−1−ペンテンあるいはエチレン、ピロピレン、1−
ブテン、4−メチル−1−ペンテン等のα−オレフィン
同志のランダムあるいはブロック共重合体等を挙げるこ
とが出来る。
粒子或いは非晶質アルミナ粒子を配合するには、ドライ
ブレンド或いはメルトブレンド方式を採用することがで
き、一般には、これらの粒子を樹脂中に高濃度に配合し
たマスターバッチを製造し、このマスターバッチを未配
合の樹脂に配合するのが望ましい。
は、それ自体公知の各種添加剤、例えば安定剤、安定助
剤、防曇剤、滑剤、紫外線吸収剤、可塑剤、酸化防止
剤、光安定剤、造核剤、充填剤等を配合併用することが
できる。
脂組成物を押出機で溶融混練した後、ダイを通して押し
出し、インフレーション製膜法、T−ダイ法等により行
うことができる。このフィルムは単層のフィルムであっ
てもよいし、多層の積層フィルムであってもよく、後者
の積層フィルムは、共押出により得られる。積層フィル
ムは、本発明の保温剤配合樹脂を中間層、未配合樹脂を
内外層とすることもできる。
−アルミナは、水分、各種ガス、イオン等に対する吸着
力が大きく、しかもこの活性アルミナは吸着サイトの面
積が大きいため、乾燥剤、各種ガス或いはイオンに対す
る吸着剤、脱臭剤等の用途に有用である。
−アルミナは、定形粒子であり、樹脂への配合性及び分
散性に優れているため、例えば、各種プラチックフィル
ム用アンチブロッキング剤(AB剤)として応用した場
合、少ない添加量で効果的なアンチブロッキング性を付
与することが出来る。また、比表面積が大きいため、樹
脂中の異臭成分、或いは目やに等の分解成分の吸着によ
って、表面が平滑かつ光沢に優れ、香味保持性にも優れ
たたプラスチックフィルムが得られる。また、樹脂の屈
折率の関係から、特にポリエステル、アクリル、塩ビ樹
脂をはじめ、各種エンジニアリングプラスチック等に有
用で、例えば、結晶性ポリエステルフィルムではアルミ
ナ水和物の屈折率とほとんど一致するため透明性に優れ
たフィルムを製造することが可能である。
たインク滴が速やかに紙表層内に吸収されること、紙面
上でのインク滴の広がりや滲みが抑制されること、濃度
のある鮮明な画像が形成されること、及びその画像が諸
堅ロウ性に優れていることが要求されるが、本発明によ
る非晶質アルミナ粒子やγ−アルミナは比表面積が大き
く、しかも高い細孔容積を保持することから、記録紙表
面に塗工層を設けあるいは記録紙に内添せしめることに
よって、紙面上でのインキドットの広がりを抑え、記録
濃度を高く保つことが出来る。また、屈折率が高いた
め、記録紙自身の隠蔽性を向上せしめインクの裏抜け防
止を図ることが出来る。
で、粉体としての特性に優れているので、各種セラミッ
ク用の配合剤としても有用である。
尚、各試験方法は次の方法により行った。
視野像中の粒子長径と粒子短径(最大値)の比をアスペ
クト比として求めた。 (2)BET比表面積 カルロエルバ社製Sorptomatic Serie
s 1800を使用し測定した。 (3)吸油量測定 JIS−K−5101−19に準拠して測定した。 (4)平均粒径測定試験 平均粒径(メジアン径;μm)はコールターカウンター
社製のレーザー回折型粒子サイズアナライザー(コール
ターR LS130)を用いて測定した。 (5)分散性 厚さ0.2mmの試料板を光学顕微鏡の試料台に置き、
試料透過光を垂直に見た、倍率60倍の顕微鏡視野内の
シート中に分散している試料粒子の粒度分布を目視判定
する。 分散状態評価 良い ◎>○>△>× 悪い (6)屈折率 予めアッベ屈折計を用いて、屈折率既知の溶媒(α−ブ
ロムナフタレン、ケロシン)を調整する。次いでLar
senの油浸法に従って、試料粉末数mgをスライドガ
ラスの上に採り、屈折率既知の溶媒を1滴加えて、カバ
ーガラスをかけ、溶媒を十分浸漬させた後、光学顕微鏡
でベッケ線の移動を観察し求める。 (7)嵩密度測定 JlS−K−6721に準拠して測定した。 (8)X線回折測定試験 理学(株)製のガイガ−フレックスRAD−1Bシステ
ムを用いて下記の条件で測定した。 タ−ゲット Cu フィルタ− Ni 電圧 35kv 電流 15mA カウントフルスケ−ル 8000c/s 走査速度 2deg/min タイムコンスタント 1sec スリット DS1deg RS0.3mm SS1deg 照射 6deg (9)赤外線吸収スペクトル分析試験 日本分光(株)製のA−302型赤外吸収スペクトル分
析装置を用いて110℃乾燥物試料について測定した。 (10)熱重量分析試験 理学(株)製TAS−100−TG8110を用いて測
定した。測定条件としては、標準物質α−Al2 O3 、
昇温速度10℃/分、空気雰囲気の110乃至800℃
迄の範囲での熱分析を行なった。 (11)塩基度測定 ポリ塩化アルミニウムの組成式(4)を用いて Al2 (OH)x・Cly・(SO4 )z ・・・(4) 下記式(5)で塩基度を定義する。 1/6(6−y−2z)×100=塩基度 ・・・(5)
アルミニウム水溶液( Al2 O3 換算10.3%)250.0
gに水4000mlを添加した後、攪拌下、重炭酸アンモ
ニウム 381.6gを添加した。その後57℃に加温し約24時
間 反応し、得られたスラリー状生成物を濾過、水洗し
た。そして、110℃で乾燥後粉砕し紡錘形アンモニウ
ムドーソナイト(試料1)の粉末を得た。さらにこの粉
末をステアリン酸亜鉛で表面処理したものを試料1−2
とした。分析の結果、この試料1の化学組成は次式
(4)で表され、試料1のBET表面積、アスペクト
比、吸油量、平均粒径、分散性を表1に示し、X線回折
像を図1に、走査型電子顕微鏡写真を図2に、赤外線吸
収スペクトルを図3に、熱重量分析チャートを図4に示
す。 (NH3)x Al(OH)z(CO3)y・mH2O ‥(4) x=0.67 z=2.15 y=0.76 m=1.2
ウム水溶液を101.9g、重炭酸アンモニウム1.9
5gに変更した以外は実施例1と同様にし、反応させ
た。得られたスラリー状生成物を濾過、水洗した。そし
て、110℃で乾燥後粉砕し紡錘形アンモニウムドーソ
ナイト(試料2)の粉末を得た。分析の結果、この試料
2の化学組成は次式(5)で表され、試料2のBET表
面積、アスペクト、吸油量、平均粒径、分散性を表1に
示し、走査型電子顕微鏡写真を図5に示す。 (NH3)x Al(OH)z(CO3)y・mH2O ‥(5) x=0.82 z=2.28 y=0.77 m=1.2
で2.0時間焼成し紡錘形非晶質アルミナ(試料3)を
得た。図6のX線回折スペクトルからも解る通り、試料
3は非晶質アルミナである。試料3のBET表面積、ア
スペクト比、吸油量、平均粒径、分散性を表1に示し、
X線回折スペクトルを図6に、走査型電子顕微鏡写真を
図7に、赤外線吸収スペクトルを図8に示す。
で2.0時間焼成し紡錘形γ−アルミナ(試料4)を得
た。試料4のX線回折スペクトルを図9に示す。試料4
のBET表面積、アスペクト比、細孔容積、吸油量、平
均粒径、分散性を表1に示し、X線回折像を図9に、走
査型電子顕微鏡写真を図10に示す。
(Al2 O3 として2.8%、Na2 Oとして2.3
%)1,815gに撹拌下、水酸化ナトリウム(NaO
H含量が96%)88.8gと炭酸水素ナトリウム(N
aHCO3 含量が99%)84g及び尿素(NH2 CO
NH2 含有97%)600.6gとを加え溶解させた。
次いでこの溶液を撹拌下に90℃に加温させて20時間
反応後、乾燥粉砕して繊維状の粉末(試料5)を得た。
試料5のBET表面積、アスペクト、吸油量、分散性を
表1に示し、走査型電子顕微鏡写真を図11に示す。
以下)の水溶液(0.2mol /L)を攪拌し、重炭酸アン
モニウム80gを添加した。その後50℃で約48時間
反応させた。得られたスラリー状生成物を濾過、水洗
し粉末を得た。分析の結果、この試料粉末は繊維状(ア
スペクト比15)の棒状結晶と不定形の粉末の混合物で
あった。
重合体樹脂(EVA)に対して下記の配合物をヘンシル
ミキサーで撹拌混合し、得られた混合物を二軸押出機に
供給して加工温度150℃でペレットにし、次いでイン
フレーション成形を行い、幅250mm、厚さ100μ
mのフィルムを得た、比較として市販の微粉シリカ(不
定形)、ゼオライト(立方体粒子)を用いて比較フィル
ムを得た。このときの分散性評価を表1に示す。 <配合> EVA(酢酸ビニル含有量15%、MI=1.5) 100重量部 紫外線吸収剤 0.1重量部 抗酸化剤 0.1重量部 試料1〜3・微粉シリカ・ゼオライト 5重量部
て下記の配合物をヘンシルミキサーで撹拌混合し、得ら
れた混合物を二軸押出機に供給して加工温度160℃で
ペレットにし、次いでインフレーション成形を行い、幅
250mm、厚さ100μmのフィルムを得た、比較と
して市販の微粉シリカ(不定形)、ゼオライト(立方体
粒子)を用いて比較フィルムを得た。 <配合> ポリエチレン樹脂(LDPE:メルトフレート1.5g/10min) 100重量部 紫外線吸収剤 0.1重量部 抗酸化剤 0.1重量部 試料1〜3・微粉シリカ・ゼオライト 5重量部
円筒の長さ1mのトンネル枠を地面上に設置し、日中太
陽光にあて、その後トンネル枠内の中央部の夜間(午前
3時)における温度を測定し、保温剤未配合のEVAフ
イルムによる同様のトンネル枠内の温度を基準に、各試
料フィルのム温度差(ΔT)を測定した。その結果を表
2に示す。なお本発明においては、このΔT値が大きい
程、保温性が高いものといえる。また、本発明品は紡錘
形であることから、フィルムにした場合にボイド(発
泡、空気抱き込み)も発生しなかった。
ス容器に試料を一定量秤取した。次に注射器にて硫化水
素ガス及びアンモニアガスを一定量添加し24時間後ガス
検知管により容器中のガス濃度を測定した。測定結果よ
り吸着容量を算出した、その結果を表3に示す。
ダー(PVA117クラレ製)35部、分散剤(ポリテ
ェーA−550ライオン製)0.2部、その全量が15
%濃度になるように水を加え、その後ホモディスパーに
て分散させる。この調整した塗液をPPC用紙(45g
/m2)にコーティングロッド(No.14)を用いて塗布
(塗布量約9g/m2)した。乾燥は、室温にて一晩乾
燥した後、110℃恒温乾燥機にて30sec乾燥して塗
布紙を得る。得られた塗布紙をCanon製BJC−600Jにてテ
ストパターンを印字し、発色濃度を富士フイルム製Fuji
Standard Densitometer FSD-103 で測定した(数値の
大きい方が発色度が良い)。その結果を表4に示す。
を有し、優れた顔料性を有し、粉体あるいは分散液とし
ての取り扱い性や樹脂への配合性等に優れた塩基性炭酸
アルミニウム塩粒子が得られた。この塩基性炭酸アルミ
ニウム塩粒子は、熱処理により、上記定形粒子構造を維
持しながら、比表面積の大きい非晶質アルミナ粒子並び
にγ−アルミナ粒子に転化することができる。本発明の
塩基性炭酸アルミニウム塩粒子や非晶質アルミナ粒子
は、優れた赤外線吸収性を有しており、保温剤としての
用途に有用である。また、粒子が定形性を有するので、
樹脂配合剤として使用でき、更に大きい表面活性を利用
して、吸着剤、インクジェット記録紙用填剤、セラミッ
ク用配合剤として有用である。
ム塩のX線回折像である。
ウム塩の走査型電子顕微鏡写真(倍率20000倍)で
ある。
ウム塩の赤外吸収スペクトルである。
ウム塩の熱重量分析を示す図である。
ウム塩の走査型電子顕微鏡写真(倍率20000倍)で
ある。
る。
写真(倍率20000倍)である。
トルを示す図である。
写真(倍率20000倍)である。
顕微鏡写真(倍率5000倍)である。
Claims (12)
- 【請求項1】 下記式(1) (M)x Al(OH)3+x-2y(CO3 )y ・mH2 O ‥(1) 式中、Mはアンモニウム及び/または水素原子であり、 xは0.4乃至1.5の数であり、yは0.1乃至1.
0の数であり、 mは3以下の数である、 で表される化学組成を有し、下記のX線回折像 面間隔(オングストローム) 相対強度 5.9 VS 4.1 w 3.4 S 3.3 m 2.8乃至3.0 m 2.6乃至2.7 w 2.5乃至2.6 m 2.1乃至2.2 w 2.0乃至2.1 w 1.8乃至1.9 w 表中、VSは非常に強い、Sは強い、mは中程に強い、
wは弱い、をそれぞれ示している、を有すると共に、ア
スペクト比が1乃至8の紡錘形粒子構造を有することを
特徴とする塩基性炭酸アルミニウム・アンモニウム塩粒
子。 - 【請求項2】 塩基度が40乃至60のポリ塩化アルミ
ニウムの水溶液に、撹拌下、重炭酸アンモニウムを添加
し30℃乃至75℃の温度で反応して得ることを特徴と
する紡錘形塩基性炭酸アルミニウム・アンモニウム塩粒
子の製造方法。 - 【請求項3】 酸化物基準で50重量%以上のアルミナ
分を含有し、100乃至1000m2 /gのBET比表
面積を有し、アスペクト比が、1乃至8の紡錘形粒子構
造を有することを特徴とする非晶質アルミナ粒子。 - 【請求項4】 γ−アルミナから成り、50乃至70
0m2 /gのBET比表面積を有し、アスペクト比が、
1乃至8の紡錘形粒子構造を有することを特徴とするア
ルミナ粒子。 - 【請求項5】 請求項1記載の塩基性炭酸アルミニウム
塩粒子から成る保温剤。 - 【請求項6】 請求項1記載の塩基性炭酸アルミニウム
塩粒子から成るインクジェット記録紙用填剤。 - 【請求項7】 請求項2記載の非晶質アルミナ粒子から
成る保温剤。 - 【請求項8】 請求項2記載の非晶質アルミナ粒子から
成る樹脂配合剤。 - 【請求項9】 請求項2記載の非晶質アルミナ粒子から
成る吸着剤。 - 【請求項10】 請求項2記載の非晶質アルミナ粒子か
ら成るインクジェット記録紙用填剤。 - 【請求項11】 請求項3記載のγ−アルミナ粒子から
成る樹脂配合剤。 - 【請求項12】 請求項3記載のγ−アルミナ粒子から
成るセラミック用配合剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04427398A JP3684297B2 (ja) | 1998-02-12 | 1998-02-12 | 紡錘形塩基性炭酸アルミニウム塩粒子及びその製造方法、紡錘形非晶質アルミナ粒子、紡錘形γ−アルミナ粒子及び用途 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04427398A JP3684297B2 (ja) | 1998-02-12 | 1998-02-12 | 紡錘形塩基性炭酸アルミニウム塩粒子及びその製造方法、紡錘形非晶質アルミナ粒子、紡錘形γ−アルミナ粒子及び用途 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11228132A true JPH11228132A (ja) | 1999-08-24 |
| JP3684297B2 JP3684297B2 (ja) | 2005-08-17 |
Family
ID=12686914
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04427398A Expired - Fee Related JP3684297B2 (ja) | 1998-02-12 | 1998-02-12 | 紡錘形塩基性炭酸アルミニウム塩粒子及びその製造方法、紡錘形非晶質アルミナ粒子、紡錘形γ−アルミナ粒子及び用途 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3684297B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000119017A (ja) * | 1998-10-14 | 2000-04-25 | Mizusawa Ind Chem Ltd | 透明な活性アルミナ及びその製造法並びに用途 |
| US7067105B2 (en) | 1999-12-27 | 2006-06-27 | Showa Denko K.K. | Alumina particles, production process thereof, composition comprising the particles and alumina slurry for polishing |
| JP2013522164A (ja) * | 2010-03-22 | 2013-06-13 | ブリガム・ヤング・ユニバーシティ | 細孔構造が制御された、高度に多孔性の、安定な金属酸化物を製造する方法 |
| EP2356074A4 (en) * | 2008-12-11 | 2015-05-20 | Uop Llc | PROCESS FOR ALUMINUM OXIDE-HYDROXIDE TRANSFORMATION |
-
1998
- 1998-02-12 JP JP04427398A patent/JP3684297B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000119017A (ja) * | 1998-10-14 | 2000-04-25 | Mizusawa Ind Chem Ltd | 透明な活性アルミナ及びその製造法並びに用途 |
| US7067105B2 (en) | 1999-12-27 | 2006-06-27 | Showa Denko K.K. | Alumina particles, production process thereof, composition comprising the particles and alumina slurry for polishing |
| EP2356074A4 (en) * | 2008-12-11 | 2015-05-20 | Uop Llc | PROCESS FOR ALUMINUM OXIDE-HYDROXIDE TRANSFORMATION |
| JP2013522164A (ja) * | 2010-03-22 | 2013-06-13 | ブリガム・ヤング・ユニバーシティ | 細孔構造が制御された、高度に多孔性の、安定な金属酸化物を製造する方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3684297B2 (ja) | 2005-08-17 |
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