JPH11228271A - 被覆粒状肥料の製造方法 - Google Patents

被覆粒状肥料の製造方法

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JPH11228271A
JPH11228271A JP10022071A JP2207198A JPH11228271A JP H11228271 A JPH11228271 A JP H11228271A JP 10022071 A JP10022071 A JP 10022071A JP 2207198 A JP2207198 A JP 2207198A JP H11228271 A JPH11228271 A JP H11228271A
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gas
granular fertilizer
solvent
producing
coating
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JP10022071A
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Koichi Adachi
浩一 足立
Koji Eguchi
幸治 江口
Kiyoshi Ogawa
清 小川
Tsunemi Arita
常美 有田
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Mitsubishi Chemical Corp
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Mitsubishi Chemical Corp
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    • C05FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
    • C05GMIXTURES OF FERTILISERS COVERED INDIVIDUALLY BY DIFFERENT SUBCLASSES OF CLASS C05; MIXTURES OF ONE OR MORE FERTILISERS WITH MATERIALS NOT HAVING A SPECIFIC FERTILISING ACTIVITY, e.g. PESTICIDES, SOIL-CONDITIONERS, WETTING AGENTS; FERTILISERS CHARACTERISED BY THEIR FORM
    • C05G5/00Fertilisers characterised by their form
    • C05G5/30Layered or coated, e.g. dust-preventing coatings
    • C05G5/37Layered or coated, e.g. dust-preventing coatings layered or coated with a polymer

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Fertilizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 粒状肥料の表面を高分子化合物を主成分とす
る皮膜で被覆して、溶解速度を制御した被覆粒状肥料を
製造する方法であって、大規模生産に適した方法を提供
する。 【解決手段】 高分子化合物を主成分とする皮膜材料を
溶剤に溶解または懸濁させた液をガス気流下で粒状肥料
粒子に噴霧すると共に該溶剤を蒸発させて、該粒状肥料
粒子表面に皮膜を形成する被覆粒状肥料の製造方法にお
いて、使用したガスを集塵機で除塵して循環再使用す
る。循環ガスの一部を集塵機のバックブロー用ガスとし
て使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粒状肥料の表面を
高分子化合物を主成分とする皮膜で被覆して、溶解速度
を制御した被覆粒状肥料の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、農業分野においては様々な種類の
肥料が用いられてきており、形態的には固体粒状のもの
や液状のもの、肥効速度的には速効性のものから緩効性
のものまである。中でも特に、粒状肥料を高分子化合物
(樹脂)等でコーティング(被覆)したコーティング
(被覆)肥料は、肥料成分が長期にわたり徐々に放出さ
れる特徴があり、施肥回数が少なくて済む等の理由か
ら、近年の農業人口の減少に対応する省力型肥料として
注目されている。
【0003】このコーティング材には、従来、安価で汎
用的なポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィ
ン系樹脂や、ポリ塩化ビニルおよびそれらの誘導体など
を主流として、その他、様々な樹脂が用いられている。
【0004】一方、被覆方法としては、樹脂成分を有機
溶剤に溶解させて溶液化したコーティング溶液を、ガス
気流下、粒状肥料粒子に連続的に噴霧し、同時に溶剤を
蒸発乾燥させて、粒子表面に樹脂層を積層していく(以
下、「スプレーコーティング」と称す。)方法が一般に
採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなコ
ーティング肥料を大規模にかつ効率的に製造する方法に
ついては、従来、ほとんど検討が行われていなかった。
【0006】大規模生産を行う際の問題点の一つは、溶
剤の取り扱いである。即ち、小規模生産の場合、スプレ
ーコーティングで排出されるガス中の有機溶剤蒸気は、
そのまま大気に解放する、吸着除去する、水で吸収す
る、あるいは焼却処理するなどの使い捨てが可能である
が、大規模生産の場合、このような方法は経済的ではな
い上に、溶剤処理の問題等も発生してくる。
【0007】一方、溶剤として可燃性の有機溶剤を使用
する場合、爆発・火災を防止するため、溶剤乾燥用のガ
スとして窒素等の不活性ガスを使用することが考えられ
るが、この場合には不活性ガスの効率的な使用法、空気
の混入防止方法などを検討する必要がある。
【0008】本発明は上記従来の実状に鑑みてなされた
ものであって、特に、被覆粒状肥料を大規模生産する場
合に好適な、工業的、経済的に有利な被覆粒状肥料の製
造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の被覆粒状肥料の
製造方法は、高分子化合物を主成分とする皮膜材料を溶
剤に溶解または懸濁させたコーティング液をガス気流下
で粒状肥料粒子に噴霧すると共に該溶剤を蒸発させて、
該粒状肥料粒子表面に皮膜を形成する被覆粒状肥料の製
造方法において、使用したガスを集塵機で除塵して循環
再使用する方法であって、該循環ガスの一部を該集塵機
のバックブロー用のガスとして使用することを特徴とす
る。
【0010】スプレーコーティングに使用したガスを循
環再利用することにより、溶剤の無駄やガスの無駄が防
止され、効率的な製造を行える。
【0011】即ち、使用済みガスを循環再使用すること
で、溶剤の回収が可能となる。また、装置を完全密閉化
することもできるため、循環ガスに窒素等の不活性ガス
を用いる場合において、ガスの使用効率を高めると共
に、空気の混入を防止して、可燃性溶剤を安全に使用す
ることができるようになる。
【0012】ところで、このように、使用済みガスを循
環再使用する場合、コーティング装置から排出される使
用済みガス中には、肥料の微粉や肥料に添着しなかった
皮膜材の微粉などの固形物が含まれているため、ガス循
環系の配管閉塞等の不具合を防止するために、これらを
集塵機で除塵する必要がある。
【0013】除塵用の集塵機としては、濾布を用いるバ
グフィルターが適しているが、この集塵機では除塵処理
で濾布に付着堆積した粉塵を定期的にバックブロー(粉
塵が付着した濾布の裏側から気流を送る)して払い落と
す必要がある。このバックブロー用ガスを外部(例えば
外気)から取った場合、本発明では、コーティング装置
の排ガスを循環再使用するために系内を密閉化している
ため、バックブロー用ガス分だけガスを循環系外にパー
ジすることが必要となる。この場合、パージガスは溶剤
蒸気を含んでいるため、その蒸気を連続的に処理する設
備が必要となり経済的ではない。
【0014】本発明では、このバックブロー用ガスに
も、使用済みガスを循環再使用するため、系外へのガス
パージは不要となり、従って、溶剤蒸気の処理設備も不
要である。
【0015】本発明において、除塵したガスは次いで冷
却し、ガス中の溶剤を凝縮することにより除去した後、
循環再使用するのが好ましく、この場合において、凝縮
した溶剤も回収して再利用するのが好ましい。また、溶
剤を除去するために冷却したガスは加熱した後、循環再
使用するのが好ましい。
【0016】ところで、一般に、液体のスプレーノズル
の形式としては、スプレーする液自体の圧力を利用して
噴霧化する一流体スプレーノズルと、液とガスを同時に
流してガスの圧力により液を噴霧化する二流体スプレー
ノズルとがある。本発明に係るスプレーコーティングの
ような場合には、ガス圧により噴霧液滴径を自由に制御
できることから二流体スプレーノズルを用いるのが好適
であるが、この二流体スプレーノズル用のガスを外部
(例えば外気)から導入した場合にも、上記バックブロ
ー用ガスの場合と同様、ガスパージ及びパージガス中の
溶剤蒸気の処理が必要となる。
【0017】従って、本発明では、このコーティング液
噴霧用のノズルガスにも、使用済みガスを循環再使用す
るのが好ましい。
【0018】バックブロー用ガス及びコーティング液噴
霧用ガスには、使用済みガスを除塵した後使用するのが
好ましく、また、バックブロー用ガスとコーティング液
噴霧用ガスとは共用するのが有利である。
【0019】本発明において、ガス循環用の送風手段
は、溶剤の凝縮除去のためのガス冷却手段の下流側に設
置するのが有利である。また、バックブロー用ガス及び
コーティング液噴霧用ガスは、このガス循環用の送風手
段の吐出側から分取するのが有利である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
細に説明する。
【0021】まず、本発明に係るガス循環再使用プロセ
スの全体構成について説明する。
【0022】図1は、本発明に係るガス循環再使用プロ
セスの実施の形態を示す系統図である。
【0023】図1中、1はコーティング装置であり、こ
の中で粒状肥料粒子とガス気流を接触させながら、二流
体ノズル1Aよりコーティング液のスプレーを行う。2
は、コーティング装置1から排出された使用済みガス中
に含まれる肥料の微粉や肥料に添着しなかったコーティ
ング材の微粉などの固形物を除去する集塵機(バグフィ
ルター)である。この集塵機2で使用済みガスを除塵す
ることにより、使用済みガスの循環系路における配管閉
塞等の不具合を防止することができる。
【0024】3は凝縮器であり、ここで使用済みガスを
冷却することにより、ガス中の溶剤蒸気を凝縮させて除
去し、溶剤をタンク4に回収する。使用済みガスを好適
に循環再使用するためには、この凝縮器3で凝縮除去す
る溶剤の量をコーティング装置1でスプレーした溶剤量
と同等とする必要がある。ここで回収された溶剤は、コ
ーティング液の調製に再使用することができる。
【0025】5はガス循環用の送風機であり、図示の如
く、凝縮器3の下流側に設けて冷却されて容量の小さく
なったガスを送風することで、送風機5を小型化でき
る。
【0026】6は加熱器であり、凝縮器3で一旦冷却さ
れたガスを再び加熱しコーティング装置1へ送るたもの
ものである。この加熱器6では、少なくともコーティン
グ装置1でスプレーされる溶剤を蒸発させるに足る熱量
をガスに与える必要がある。
【0027】9は圧縮機であり、送風機5の吐出側から
分取したガスをコーティング液の噴霧に必要な圧力まで
昇圧して、コーティング装置1の二流体スプレーノズル
1Aに送給すると共に集塵機2のバックブロー用ガスと
して送給する。即ち、バックブロー用ガスは、除塵処理
する粉塵を含んだガスより高圧であることが必要であ
り、本実施例では、循環ガスの一部を抜き出して、圧縮
機9により圧縮したものを使用する。なお、7は、コー
ティング液の調整槽、8はコーティング液をコーティン
グ装置1内にスプレーするためのポンプである。
【0028】なお、図1は本発明に好適な製造プロセス
の一実施例を示すものであって、本発明はその要旨を超
えない限り、何ら図示のプロセスに限定されるものでは
ない。
【0029】例えば、送風機5は必ずしも凝縮器3と加
熱器6との間に位置させる必要はなく、集塵機2と凝縮
器3との間、あるいは加熱器6とコーティング装置1と
の間に配置することもできる。また、コーティング装置
1内の圧力を制御する目的で、これらの箇所に複数台の
送風機を設置することもできる。
【0030】コーティング液噴霧用のノズルガスの取り
出し位置は、図1のように送風機5の吐出側に限定され
ないが、取り出し後に圧縮すること、また、圧縮の際に
ガス中の溶剤蒸気が凝縮する可能性があるため、循環ガ
ス系路内においてできるだけ圧力が高く、ガス中の溶剤
蒸気濃度が低い部分が好ましく、そのためには送風機5
の吐出側とするのが好ましい。
【0031】バックブロー用ガスのガス循環系路からの
抜き出し位置については、バックブロー用ガスについて
は少なくとも粉塵を含まない必要があるため、集塵機2
の下流側からコーティング装置1までの間であれば特に
限定されないが、上記コーティング液噴霧用ノズルガス
の取り出しと同様の理由から送風機5の吐出側とするの
が好ましく、さらには、図1に示すように、圧縮機9を
通してコーティング液噴霧用ノズルガスと共用するのが
効率的である。
【0032】さらに、ガス循環系路内のガスを外部のガ
スと置換するために、ガス吸引口と排出口をガス循環系
路の適切な場所に設けることもできる。その他、ガス循
環系路の適当な箇所に、ガス流量計、ダンパー、バル
ブ、温度計などの流量制御機器、計測機器などを必要に
応じて設置することもできる。
【0033】本発明は、特にバッチ式のコーティングプ
ロセスに適しているが、連続式のコーティングプロセス
にも同様に適用することができる。
【0034】次に、本プロセスによる被覆粒状肥料の製
造方法、被覆肥料およびコーティング材等の種類、使用
する装置・機器等について説明する。
【0035】(1)製造方法 調整槽7にて後述の溶剤に主成分ポリマー、界面活性
剤、その他添加剤を溶解させ、さらに必要に応じて無機
粉体を添加することによりコーティング溶液を調製す
る。一方、原料の粒状肥料をコーティング装置1に仕込
み、このコーティング装置1内に加熱器6から循環され
る熱ガス気流により品温を30〜100℃、好ましくは
40〜80℃に保ちながら、コーティング装置1のスプ
レーノズル、好ましくは二流体スプレーノズル1Aで、
調整槽7からポンプ8により供給されるコーティング溶
液を噴霧することによりコーティングを行う。なお、こ
こでいう品温とは、噴霧されている状態の肥料粒子集団
に、直接、温度検出端子を挿入して測定される温度をい
う。この品温の調整、保持は、溶剤を蒸発除去するため
の熱ガス気流で行う。熱ガス気流の温度は、当然なが
ら、品温以上必要であり、通常、50〜150℃であ
る。その流速は、溶剤除去速度、品温および粒子の流動
状態などを勘案して決定される。コーティング材の添着
量(被覆率)は、原料の粒状肥料に対し3〜20重量
%、好ましくは5〜15重量%である。また、スプレー
コーテイングの時間は、コーティング溶液濃度、噴霧速
度、被覆率等により決められるが、通常、0.1〜10
時間、好ましくは0.2〜3時間である。コーティング
終了後は、そのままコーティング装置1から肥料を抜き
出すことにより被覆粒状肥料を得ることできる。
【0036】(2)原料となる粒状肥料 粒状肥料(原肥)には、特に制限はなく、尿素、硫安、
塩安、塩化カリ、硫酸カリ、燐酸アンモニウム等の粒状
の単肥の他に、N、K2O、P25等の多成分を含む粒
状の肥料が使用される。粒状肥料の粒径、形状は特に限
定されないが、一般に粒径0.5〜4mmで、角張った
形態や異形形態のものより、球状または球状に近い形態
の粒子の方が好ましい。
【0037】(3)コーティング(被覆)材料 被覆材料としての高分子化合物の種類には、特に制限は
なく、例えば、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニリデン樹
脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリカー
ボネート、ポリアミド、ポリメタクリル酸メチル、ポリ
ウレタン、エチレン−酢酸ビニル等の熱可塑性樹脂、ア
ルキド樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂
等の熱硬化性樹脂、ABS樹脂、エポキシ樹脂、シリコ
ーン樹脂、その他、天然ゴムやSBR,NBRなどの合
成ゴム、更には、ポリカプロラクトン、ポリ酪酸、脂肪
族ポリエステル、ポリグリコリッド、ポリビニルアルコ
ール、酸化ポリエチレン等の分解性ポリマーが挙げられ
る。これらのうち、透湿性が低いため少量でも溶出防止
効果の高い熱可塑性樹脂が好ましく、特にポリエチレン
やポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂が適してい
る。これらの樹脂は単独でも、2種以上の混合物として
用いることも可能である。また、被覆する目的を損なわ
なければ、高分子化合物に加えて他の無機物や有機物を
共存させても構わない。例えば、上記の様な透水性の高
い樹脂で被覆した場合には、溶出性の調整や樹脂の増量
等の目的で、タルク、炭酸カルシウム、クレイ、ケイソ
ウ土、シリカ、金属酸化物、イオウ等の無機物質の他、
界面活性剤、ワックス、可塑剤等の有機物質を加えても
構わない。
【0038】(4)溶剤およびコーティング液 溶剤種には特に制限はなく、様々な条件を考慮して適宜
選択される。その判断材料としては、皮膜材料となる高
分子化合物の溶解力、溶解温度、ハンドリング性、回収
の容易さ、毒性、安全性、価格等が挙げられる。例え
ば、皮膜材料としてポリオレフィン系樹脂、特に低密度
のポリエチレンを用いる場合は、ヘキサン、オクタン、
トルエン、キシレン、テトラリン等の炭化水素系溶剤、
トリクロロエチレン、パークロロエチレン等の塩素化炭
化水素系溶剤が好ましい。
【0039】コーティング液の濃度についても特に限定
されない。コーティング液の濃度を高くすると溶剤の使
用量が低減しかつ処理時間が短くなるので好ましい。ま
た、コーティング液の濃度を低くすると溶液の粘度が低
くなりハンドリング性が良好になる。ただし、スプレー
コーテイングする場合は、使用するスプレーノズルおよ
び噴霧圧力に応じ、適当な噴霧状態が得られる粘度にな
るよう濃度を調整する必要がある。具体的な例を挙げる
と、コーティング材料として低密度ポリエチレンを用
い、溶剤としてパークロロエチレンを用いる場合、コー
ティング溶液の濃度は1〜12重量%、好ましくは3〜
10重量%である。なお、一般に、高分子化合物は低温
時には溶剤不溶のものが多いため、溶解に際しては通常
加熱撹伴が必要である。
【0040】(5)コーティング装置 コーティング装置としては、粒状物質を混合撹伴し、か
つ気流と十分接触せしめる構造、機能を持った装置であ
れば良く特に限定されない。混合撹伴方式で分類する
と、撹伴翼を用いて混合撹伴するタイプの装置として
は、例えば、ヘンシェルミキサーやナウターミキサー等
が挙げられる。装置自身の運動に付随して粒状物質を撹
伴するものとしては、回転ドラム式コーター(特開昭5
2−61216号公報)、回転パン式コーター(特開平
5−85873号公報)、回転落下式コーター(特開平
7−8869号公報、同7−31914号公報)などが
挙げられる。また、振動力で撹伴する振動流動装置(特
開平1−245847号公報)は、大量の粒状物質を激
しく撹伴できるので好ましい。気力で撹伴するタイプと
しては、粒子を吹き飛ばして循環混合するワースター型
または噴流層型コーター、粒子を浮遊流動させる方式と
しては、流動層型コーター(特公平4−61840号公
報)などが挙げられる。
【0041】コーティング液の粒状物質への添着は、通
常、一流体もしくは二流体スプレーノズル、好ましくは
二流体スプレーノズルを用い、撹伴粒子中の適切な位置
に噴霧することによって行う。なお、二流体スプレーノ
ズルとは、二重管構造になったノズルで、内側の管に
液、外側の管にガスが流れる。また、溶剤の蒸発乾燥除
去は前述の通り、循環再使用される熱ガス気流で行う
が、そのガスとしては、空気のほかに、安全面から窒
素、炭酸ガスなどの不活性ガスも使用できる。
【0042】(6)集塵機 集塵機としては通常の集塵機が用いられる。その種類は
特に限定されないが、例として、サイクロンのような遠
心集塵機、バグフィルター、カートリッジフィルター、
プリコートフィルターなどの濾過集塵機、コットレル集
塵機のような電気集塵機などが挙げられる。集塵機の選
定に当たっては、捕集する微粉の粒径、その量、使用条
件でのガス流速、圧力損失、温度などの状況を考慮する
必要があるが、本発明のプロセスにおいては、バグフィ
ルターもしくはサイクロンとバグフィルターの組み合わ
せが好ましい。 (7)凝縮器および加熱器 凝縮器および加熱器としては通常の熱交換器が用いられ
る。その種類は特に限定されないが、その例として、多
管式熱交換器、二重管式熱交換器、うず巻板式熱交換
器、フィンチューブ式熱交換器、プレートフィン式熱交
換器、プレート式熱交換器、カスケード式冷却器、チュ
ーブフロー式熱交換器、ボックスクーラー、直方型熱交
換器などが挙げられる。選定の基準としては、ガス流
量、交換熱量、温度、価格などが挙げられるが、本発明
においては、多管式熱交換器、フィンチューブ式熱交換
器が好適である。熱交換用熱媒としては、蒸気、温水、
オイル、冷水、ブラインなどが適宜使用できる。また、
コーティング装置から排出された使用済みガスとコーテ
ィング装置に導入される除塵、溶剤除去後のガスとを熱
交換するようにしても良い。
【0043】(8)送風機 送風機としては、通常のファン、ブロワーなどの送風機
または圧縮機が用いられる。その種類は特に限定されな
いが、例として、ターボ型の軸流式または遠心式送風
機、容積型の回転式または往復式圧縮機などが挙げられ
る。選定に当たっては、取り扱うガスの性質、流量、必
要圧力、温度などを考慮する必要があるが、本発明にお
いては、ターボ型遠心式の送風機が適している。
【0044】(9)圧縮機 圧縮機の種類は特に限定されないが、例として、容積型
の回転式または往復式圧縮機などが挙げられる。その吐
出圧力としては、0.1〜50kg/cm2、好ましく
は1〜10kg/cm2である。コーティング液噴霧用
のノズルガスの流量としては、コーティング液のスプレ
ー速度の50〜1000体積倍、好ましくは、300〜
600体積倍である。また、バックブロー用ガスの流量
は、一般に、フィルター面積1m2当り1〜10L/m
inである。本発明においては、圧縮機としては回転式
のルーツブロワーなどが適している。また、循環ガスを
圧縮する際、含まれている溶剤蒸気が圧縮により凝縮す
るため、溶剤を抜き出す機構が必要となる。なお、圧縮
機をコーティング液噴霧用のノズルガスとバックブロー
用ガスとで共用する場合、液噴霧用ノズルガスに好適な
圧力で昇圧されたガス圧が、バックブロー用ガスとして
は高過ぎる場合、或いは低過ぎる場合には、バックブロ
ー用ガスの供給系路に、減圧弁等を設けて適宜圧力を調
整すればよい。
【0045】
【実施例】次に、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例
に限定されるものではない。
【0046】実施例1 図2に示すガス循環できる設備を用いて被覆粒状肥料の
製造を行った。
【0047】なお、図2のガス循環再使用プロセスは図
1に示すガス循環再使用プロセスにおいて、ガス吸引口
と排出口や、ガス流量計、ダンパー、バルブ、温度計な
どの流量制御機器、計測機器などを設置した点が異な
り、その他の基本的な構成は同様の構成とされており、
図2において図1に示す部材と同一の機能を奏する部材
には同一符号を付してある。
【0048】本実施例においてコーティング装置1とし
ては流動層型コーティング装置(流動床径25cm、高
さ150cm)を用いた。このコーティング装置1内に
は、外部混合式の二流体スプレーノズル1Aを1個設置
した。集塵機2としては、濾過面積1.5m2のパルス
ジェット方式のバグフィルターを設置した。凝縮器3と
しては伝熱面積40m2の横型フィンチューブ式熱交換
器を用い、冷却液として5℃の冷水を流通させた。冷水
の入口にはコントロールバルブV1を設置し、温度調節
器11によりガスの出口側の温度計11Aの指示に合わ
せて冷水の流量を制御できるようにした。また、凝縮液
出口には容量30Lの溶剤回収用のタンク4を設けた。
送風機5には、片吸込型1段ターボブロワーを使用し
た。加熱器6としては、伝熱面積9m2の横型フィンチ
ューブ式熱交換器を設置し、熱媒として圧力1.5kg
/cm2の蒸気を流通させた。蒸気の入口にはコントロ
ールバルブV2を設置し、コーティング装置1のガスの
入口側の温度調節器12により温度計12Aの指示に合
わせて蒸気の流量を制御できるようにした。また、加熱
器6の下流側に、オリフィス型ガス流量計13を設け、
送風機5の後に設置したダンパー14の開度によってガ
ス流量をコントロールできるようにした。さらに、ダン
パー14の両側に窒素ガスの吸引口14Aと排出口14
Bを取り付けた。送風機5とダンパー14との間には、
酸素濃度計15を設置した。また、送風機5の吐出側か
ら循環ガスの一部を抜き出し、ルーツブロワー型圧縮機
9で昇圧してコーティング装置1の二流体スプレーノズ
ル1A及び集塵機2に供給できるようにした。集塵機2
のフィルターに付着する粉塵のバックブロー用ガスは、
このルーツブロワー型圧縮機9で昇圧したガスの圧力を
減圧弁16で制御して、集塵機2のバグフィルター入口
の電磁弁2Aにより間欠的に噴出させるようにした(パ
ルスジェット)。これらの各機器をつなぐ循環系の配管
は125Aの鋼管を用いた。
【0049】コーティング溶液は、コーティング材料と
して融点106℃の低密度ポリエチレン(密度0.92)
1.5kgを溶剤のトルエン15.2kgに加え、80
℃で溶解させて調製した。コーティング溶液は図2のコ
ーティング液調整槽7で調製し、ポンプ8を用いて、供
給配管を通してコーティング装置1に取り付けた二流体
スプレーノズル1Aからスプレーした。
【0050】原料肥料として平均粒径2.5mmの粒状
尿素10kgを上記の流動層コーティング装置1に仕込
んだ。次に、圧縮機9を起動し、液噴霧用ノズルガスが
4kg/cm2で送給されるように調節した。また、集
塵機2のバグフィルターのバックブロー用ガスの圧力を
2kg/cm2となるよう減圧弁16で調節し、電磁弁
によりバックブローの間隔を10秒とした。次いで、ダ
ンパー14を閉じて、窒素ガス吸引口14Aから窒素ガ
スをガス循環系に導入し、ガス排出口14Bから排出す
ることにより、系内の空気を窒素ガスで置換した。酸素
濃度計15の読みが酸素濃度1%以下になった時点で、
窒素ガス吸引・排出口14A,14Bを閉じて、ダンパ
ー14を開けた。その後、送風機5を起動し、ガスが5
00Nm3/hrの流量で各機器を循環するようにダン
パー14の開度を調節した。この際、コーティング装置
1内の肥料が流動状態となった。 一方、凝縮器3の出
口ガス温度を10℃、コーティング装置1の入口ガス温
度を75℃に保つように設定し、それぞれが設定温度に
なった時点で、コーティング液供給ポンプ8を起動し、
30kg/hrの流量で23分間コーティング液をスプ
レーした(コーティング材として1.04kg、溶剤と
して10.5kg)。この間、各設定温度は設定値に保
たれた。循環ガス系内の酸素濃度も1%以下に保たれ
た。また、凝縮器3につけた回収溶剤タンク4には、連
続的に凝縮した溶剤が流れ込む様子が観察された。ポン
プ8及び圧縮機9を停止後、窒素ガス吸引口14Aと排
出口14Bを開き、ダンパー14を締め切りガス循環系
に残った溶剤ガスを窒素ガスでパージした。その後、肥
料を取り出したところ、外観上良好な被覆肥料が得られ
た。その重量を測定し、仕込んだ元の肥料重量からの増
加分を計算した結果、スプレーした皮膜材に対し99%
がコーティングされていることが確認された。一方、回
収溶剤は10.1kgで96%が回収された。また、バ
グフィルターを調べたところ、約30gの尿素粉とポリ
エチレンの粉がフィルターのケーシング内に払い落とさ
れていた。
【0051】この被覆粒状肥料の製造工程において、系
内を密閉していたため、空気の混入はなく、窒素を効率
的に循環再使用できた。また、タンク4に回収した溶剤
はコーティング液の調製に有効に再使用することができ
た。
【0052】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の被覆粒状肥
料の製造方法によれば、使用済みガスを循環再使用する
ことで、溶剤の回収が可能となる;装置を完全密閉化す
ることができるため、循環ガスに窒素等の不活性ガスを
用いる場合において、ガスの使用効率を高めると共に、
空気の混入を防止して、可燃性溶剤を安全に使用するこ
とができるようになる;使用済みガスの除塵用の集塵機
のバックブロー用ガスにも使用済みガスを用いるため、
ガスパージ、パージガス中の溶剤蒸気の処理が不要とな
る;などの効果が奏され、被覆粒状肥料の大規模生産を
工業的、経済的に有利に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガス循環再使用プロセスの実施の
形態を示す系統図である。
【図2】実施例で採用したガス循環再使用プロセスを示
す系統図である。
【符号の説明】
1 コーティング装置 1A 二流体スプレーノズル 2 集塵機 3 凝縮器 4 タンク 5 送風機 6 加熱器 7 調整槽 8 ポンプ 9 圧縮機
フロントページの続き (72)発明者 有田 常美 福岡県北九州市八幡西区黒崎城石1番1号 三菱化学株式会社黒崎事業所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高分子化合物を主成分とする皮膜材料を
    溶剤に溶解または懸濁させたコーティング液をガス気流
    下で粒状肥料粒子に噴霧すると共に該溶剤を蒸発させ
    て、該粒状肥料粒子表面に皮膜を形成する被覆粒状肥料
    の製造方法において、使用したガスを集塵機で除塵して
    循環再使用する方法であって、該循環ガスの一部を該集
    塵機のバックブロー用のガスとして使用することを特徴
    とする被覆粒状肥料の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、除塵したガスを冷却
    し、ガス中の溶剤を凝縮させて除去した後、循環再使用
    することを特徴とする被覆粒状肥料の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、凝縮した溶剤を回収
    して再使用することを特徴とする被覆粒状肥料の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3において、溶剤を除去し
    たガスを加熱した後、循環再使用することを特徴とする
    被覆粒状肥料の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項2ないし4のいずれか1項におい
    て、ガス冷却手段の下流側にガス循環用の送風手段を設
    置することを特徴とする被覆粒状肥料の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項におい
    て、循環ガスの一部を除塵した後、前記コーティング液
    噴霧用ガスとして使用することを特徴とする被覆粒状肥
    料の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6において、該コーティング液噴
    霧用ガスをガス循環用の送風手段の吐出側から分取する
    ことを特徴とする被覆粒状肥料の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれか1項におい
    て、除塵したガスをバックブロー用のガスとして使用す
    ることを特徴とする被覆粒状肥料の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれか1項におい
    て、バックブロー用のガスをガス循環用の送風手段の吐
    出側から分取することを特徴とする被覆粒状肥料の製造
    方法。
  10. 【請求項10】 請求項6ないし9のいずれか1項にお
    いて、バックブロー用のガスとコーティング液噴霧用ガ
    スとを共用することを特徴とする被覆粒状肥料の製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11180429B2 (en) 2018-06-04 2021-11-23 Pursell Agri-Tech, LLC Fertilizer coating method
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