JPH1122836A - 緊急作動弁装置 - Google Patents

緊急作動弁装置

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JPH1122836A
JPH1122836A JP17595097A JP17595097A JPH1122836A JP H1122836 A JPH1122836 A JP H1122836A JP 17595097 A JP17595097 A JP 17595097A JP 17595097 A JP17595097 A JP 17595097A JP H1122836 A JPH1122836 A JP H1122836A
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emergency
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water
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Masahiro Iwasaki
正博 岩崎
Yasuo Aketo
泰夫 明渡
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Meiwa Seisakusho KK
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Kurimoto Ltd
Meiwa Seisakusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非常用貯水槽設備における弁棒14のその軸
方向の移動により水道本管Sと貯水槽Tへの流路を切換
える弁Vにおいて、緊急作用状態の自己保持及び自動復
帰を選択し得るようにする。 【解決手段】 貯水槽Tを第1室17a、第4室17
d、水道本管Sを第2室17b、第3室17cに接続す
る。水道本管Sが所要の水圧の平常時のとき、同図実線
のごとく弁棒14は上昇して、貯水槽Tと水道本管Sが
連通する。水圧が低下した非常時には、ばね24によっ
て弁棒14は下降し、弁体20aが第1弁座19aに、
弁体20bが第2弁座19bから離れて第3弁座19c
にそれぞれ当接する。この非常時、弁軸14と一体の操
作棒40によりロッキング弁42を閉じて自己保持す
る。弁46を開放すれば、パイロット弁30の作用が弁
Vに働き、自動復帰する。このため、弁46の開閉によ
り、自己保持と自動復帰を選択し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、地震災害時など
に用いられる非常用貯水槽と水道本管とを接続する管路
等に設置する緊急作動弁装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば地震等の災害発生時に
地域住民の生活水を確保したり、消火用水などとするた
めに、道路や校庭あるいは公園の地下等に非常用貯水槽
(タンク)が埋設されている。
【0003】この非常用貯水槽設備は、一般に、図11
に示すように、水道本管Sにバイパス管Pを設けて、そ
のバイパス管Pに貯水タンク(槽)Tを介設し、バイパ
ス管Pの流出入側にそれぞれ緊急遮断弁1、1を設ける
とともに、バイパス管Pの間の水道本管Sに緊急開放弁
2を設けたものである。図中、3は消火栓、4は手動ポ
ンプ、5は空気弁である。
【0004】そして、平常時は、緊急遮断弁1、1を開
放し(図9(a)参照)、緊急開放弁2を閉じ(図10
(a)参照)、水をa、b、c、dの矢印のごとく流し
て、貯水タンクT内に貯水するとともに、その貯水タン
クT内に水が停滞しないようにして腐敗を防止してい
る。一方、地震等の非常時(緊急時、異常時)には、緊
急遮断弁1、1を閉じ(図9(b)参照)、緊急開放弁
2を開放し(図10(b)参照)、水道本管Sの流れを
確保するとともに、貯水タンクTを水道本管Sから断ち
切って、サイホン現象による貯水タンクTからの水の流
出を防ぎ、その水を確保する。
【0005】この非常用貯水槽設備において、上記緊急
遮断弁1、緊急開放弁2を、水道本管Sの水圧でもって
制御する技術が種々に開発されており、その技術の中
に、緊急時状態から平常時状態に戻れば、各弁1、2を
自動復帰させるものと、緊急時状態から平常時に戻って
も、その緊急時状態を維持するものがある。前者の自動
復帰型としては、例えば、登録実用新案第301833
5号公報にその一例が開示され、また、その同様な従来
技術として、図12に示すように、緊急遮断弁1及び緊
急開放弁2に2個のパイロット弁6、7を付設したもの
がある。一方、自己保持型としては、例えば特開昭64
−21275号公報記載のものがある。
【0006】その図12に示す従来技術は、例えば緊急
遮断弁1の場合について説明すると、バイパス管Pに介
設した緊急遮断弁1に2個の復帰用及び遮断用パイロッ
ト弁6、7が付設され、そのパイロット弁6、7は、そ
れぞれダイヤフラム6a、7a、そのダイヤフラムを押
すばね6b、7b、ダイヤフラムに弁棒を介して連動す
る弁体6c、7c及びその弁座6d、7dなどから成
る。そして、水道圧が所要圧以上である平常時は、図1
2(a)に示すように、両パイロット弁6、7はその水
道圧がパイロット管tを介して印加され、ダイヤフラム
6a、7aはばね6b、7bを圧縮状態で、弁体6cは
弁座6dから離れるとともに弁体7cが弁座7dに圧接
して緊急遮断弁1のシリンダ弁8aに水道圧を印加しな
い。このため、シリンダ弁8aは、その内外圧がP1
2 となり、弁座9aから離れて、遮断弁1は開放状態
となっている。
【0007】一方、地震等により、水道圧が低下してば
ね6b、7bの付勢力より低くなると、同図(b)に示
すように、両パイロット弁6、7は、ばね6b、7bの
付勢力により、その弁体6cが弁座6dに当接するとと
もに、弁体7cは弁座7dから離れて、水道圧がシリン
ダ8内に印加される(P1 ≒P2 )。このとき、緊急遮
断弁1の弁座径D1 とシリンダ11の径D2 にはD1
2 の関係があり、π/4・D1 2・P1 <π/4・D2 2
・P2 +W(シリンダ弁8aの重量)となるため、シリ
ンダ弁8aは弁座9aに当接して管路Pを閉じる。
【0008】この管路Pを閉じた状態で、水道本管Sの
水圧が上昇して所要の値に復帰すると、その水道圧がダ
イヤフラム7aに印加され、同図(a)に示す状態に復
帰する。すなわち、自動復帰する。
【0009】また、自己保持型の弁は、図13に示すよ
うに、一方の2口にバイパス管P、他方の2口に水道本
管Sをそれぞれ接続し、平常時、弁体fを鎖線のごとく
位置させて、水をa、b、c、dの矢印のごとく流通さ
せ、非常時には、ウェイトにより、弁体fを実線のごと
く位置させて、バイパス管Pと水道本管Sを断ち切る構
成であり、その復帰は、人手により行う。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述の緊急遮断弁1、
緊急開放弁2などから成る従来の緊急作動弁装置は、自
動復帰型と自己保持型しかなく、すなわち、前者は、管
内圧が復帰すれば、平常状態に自動的に復帰してしま
い、後者は、管内圧が復帰しても、人手でもって復帰さ
せねばならない。
【0011】このため、この弁装置を設置する際、事前
に、二者のいずれを採用すべきか決定をする必要があ
り、設置仕様の決定が遅く、見切り的に製造・設置を行
った場合、その後、又は設置後などに変更になれば、大
幅改造や、再製作を余儀無くされている。
【0012】この発明は、上記実情に鑑み、自動復帰型
緊急作動弁装置が自己保持型機能を有するようにするこ
とを第1の課題とし、自己保持と自動復帰の両機能を選
択的に発揮し得るようにすることを第2の課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題を達成す
るために、この発明は、上記パイロット管を、常時は流
通自在とし、上記異常時の上記弁体駆動部による緊急作
動弁の開閉動作完了時には遮断しているようにしたので
ある。このようにすれば、自動復帰型であっても、自己
保持型となる。なお、その遮断機能を取除けば、本来の
自動復帰型となる。
【0014】第2の課題を達成するために、上記異常時
のパイロット管の遮断動作と、その遮断をしない動作と
を選択できるようにしたのである。このようにすれば、
その選択により、自動復帰型又は自己保持型となる。
【0015】
【発明の実施の形態】上記第1の課題を達成する実施形
態としては、上記緊急作動弁の弁箱外面に、その弁軸に
一体に動く操作棒を設け、この操作棒を上記パイロット
管に介設した開閉弁をリンク機構により連結し、上記異
常時には、弁体の移動に基づく操作棒の移動により、前
記リンク機構を介して前記開閉弁を閉じてパイロット管
を遮断する構成を採用することができる。
【0016】この構成において、上記開閉弁にバイパス
管を設け、このバイパス管に選択開閉弁を介設して、そ
の選択開閉弁によって、上記異常時のパイロット管の遮
断と、その遮断動作をしない動作を選択できるようにす
れば、第2の課題を達成し得る。選択開閉弁は手動式と
したり、管理室からの遠隔操作可能な電動復帰型とし得
る。
【0017】また、上記リンク機構は、そのピン結合部
をピンと長孔の結合として、ピンがその長孔の端に至っ
てから上記開閉弁を作動するようにするとよい。このよ
うにすれば、ピンが長孔内を移動する間は開閉弁に開閉
作用(弁体回転作用)は生じない。このため、地震等に
より、緊急作動弁の弁体がずれて、操作棒が動いても、
その動きがピンの長孔内の移動範囲であれば、開閉弁は
その影響を受けないことであり、自己保持機能の信頼性
が高いこととなる。
【0018】さらに、この緊急作動弁装置を上述の非常
用貯水槽設備に採用した一実施形態としては、上記緊急
作動弁を下記構成(A)、上記弁体駆動部を下記構成
(B)、上記パイロット弁を下記構成(C)とし、その
緊急作動弁の弁軸を弁体駆動部のシリンダを貫通させ
て、その突出端を上記操作棒とし、上記緊急作動弁の下
記第1室と第4室に上記非常用貯水槽設備のバイパス管
を接続し、第2室と第3室に上記水道本管を接続し、上
記パイロット弁の第1ポートをパイロット管を介して上
記緊急作動弁の第2ポートに接続するとともに、パイロ
ット弁の第2ポートをパイロット管を介して弁体駆動部
のピストンのばねの付勢力に抗する側に接続し、上記水
道本管の水圧が高くパイロット弁の設定値を越えている
平常時は、その水圧により、上記弁体駆動部のピストン
がばねに抗し移動して、緊急作動弁の弁軸が移動し、そ
の緊急作動弁の第1、第3弁座からそれぞれ弁体が離れ
るとともに、第2弁座に弁体が当接し、前記水圧が低い
非常時には、下記ばねにより、第1、第3弁座にそれぞ
れ弁体が当接するとともに、第2弁座から弁体が離れる
ようにした構成を採用し得る。
【0019】(A)「弁箱内に同一軸上をスライドする
弁棒を設け、この弁棒を横切る仕切壁をその弁棒の軸方
向の3個所に設けて、前記弁箱内を前記軸方向に順々に
第1、第2、第3、第4の4室に分割し、その各室にそ
れぞれポートを形成し、前記各仕切壁に前記弁棒が貫通
する連通孔を形成して、前記第1室と第2室の連通孔周
縁に第1弁座、第2室と第3室の連通孔周縁に第2弁
座、第3室と第4室の連通孔周縁に第3弁座をそれぞれ
設け、前記弁棒には前記各弁座に接離してその連通孔を
開閉する弁体をそれぞれ設けて、その各弁体は、第1及
び第3弁座に当接する際、第2弁座から離れ、第2弁座
に当接する際には第1及び第3弁座から離れるようにな
っている4方口切換弁。」 (B)「上記緊急作動弁の弁箱にその弁棒が挿入された
シリンダを設け、このシリンダ内に、弁棒に連動したピ
ストンを設けるとともにそのピストンを第2の弁座から
弁体が離れ、第1、第3の弁座に弁体が当接する方向に
付勢するばねを設けた弁体駆動部。」 (C)「第1、第2、第3の3個のポートを有する弁箱
内の、第1と第2のポートの流路に第1の弁座、第2と
第3のポートの流路に第2の弁座をそれぞれ形成し、こ
の両弁座を同一軸上に位置させ、その軸上に弁棒を設け
て、この弁棒に前記両弁座に交互に接離する弁体を設
け、上記弁箱には上記弁棒が挿入されたシリンダを取付
け、このシリンダ内に、前記弁棒と連動するダイヤフラ
ムを設けて、そのダイヤフラムに上記緊急作動弁の第2
ポートからのパイロット圧を印加するとともに、前記ダ
イヤフラムをパイロット圧の反印加方向に付勢するばね
を設け、パイロット圧が設定値を越えたことにより、そ
のパイロット圧によりダイヤフラムを介して前記弁棒を
その軸方向に動かして上記弁体を第1弁座から離して第
2弁座に当接する圧力感知式パイロット弁。」 この実施形態における緊急作動弁は、弁棒のその軸方向
の動きによって、第1及び第3弁座に弁体が当接すると
ともに、第2弁座から弁体が離れ、第1、第4室が閉じ
られ、第2、第3室が連通する状態と、第1及び第3弁
座から弁体が離れ、第2弁座に弁体が当接し、第1室と
第2室及び第3室と第4室がそれぞれ連通した状態の二
通りに切換えられる。
【0020】また、圧力感知式パイロット弁は、ばねの
付勢力の調整によって、弁体が弁座に接離するパイロッ
ト圧を調節する。この調整圧が、第1ポートと第2ポー
トの流路の開閉と、第2ポートと第3ポートの流路の開
閉の切換え圧となる。すなわち、ばねの付勢力の調整に
よって、両流路の開閉切換えを同時に行い得る。このた
め、その両流路を、上記復帰用及び遮断用パイロット弁
6、7の開閉流路とすれば、その両弁の作用を一つの弁
によって行い得る。
【0021】そして、この実施形態は、パイロット弁に
よって、その上記作用により、弁体駆動部のシリンダ内
に水道本管の水圧が適宜に印加され、緊急作動弁は、そ
のピストンを介して、弁棒が自動的に動き、上記の二通
りの状態が択一的になされて、平常時又は非常時の作用
がなされる。このとき、パイロット管の遮断機能が除か
れていなければ、非常時は自己保持される(この実施形
態の作用の詳細は後述の実施例参照)。
【0022】
【実施例1】一実施例を図1乃至図7に示し、その各図
において、10は緊急作動弁(4方口切換弁)Vの弁箱
であって、第1ポート(口)11aと第2ポート(口)
11bを有する一方の分割体10aと、第3ポート
(口)11cと第4ポート(口)11dを有する他方の
分割体10bと、一方の分割体10aの蓋10cとから
成り、両分割体10aと10b、一方の分割体10aと
蓋10cはそれぞれパッキング(シール)12を介在し
てボルト13により一体化されている。ボルト13は周
囲適宜位置に設ける。
【0023】弁箱10の中央には弁棒14が挿入され、
この弁棒14は蓋10cと他方の分割体10b底面の軸
受15a、15bによって、その軸方向に移動自在に支
持されている。また、弁箱10内は、弁棒14を横切る
仕切り壁16a、16b、16cが設けられて、第1ポ
ート11aの第1室17a、第2ポート11bの第2室
17b、第3ポート11cの第3室17c、第4ポート
11dの第4室17dの4室に分割されている。
【0024】各仕切壁16a、16b、16cには弁棒
14が貫通する連通孔18a、18b、18cが形成さ
れて、その孔18a、18b、18cの周縁が第1、第
2、第3弁座19a、19b、19cとなっている。弁
棒14にはその弁座19a、19b、19cに接離する
弁体20a、20bが設けられており、図6に示すよう
に、下側の弁体20bが第2弁座19bに当接している
ときには、上側の弁体20aは第1弁座19aから離
れ、図7に示すように、下側の弁体20bが第2弁座1
9bから離れて第3弁座19cに当接すると、上側の弁
体20aは第1弁座19aに当接するようになってい
る。弁体20a、20bの弁座19a、19b、19c
との当接面にはシール21を設けて水密を確保する。
【0025】弁箱10の蓋10cの上部に弁体駆動部D
が構成されている。その構成は、蓋10cの上部が筒状
となって、その筒状部に有蓋筒がねじ込まれてシリンダ
22が形成されており、このシリンダ22に弁棒14の
上端が挿通されて、その中程にピストン23が固着され
ている。このピストン23はばね24によって下方に押
されている。シリンダ22のばね24の反対側には、パ
イロット弁30、パイロット管26を介して第2室11
bに連通するパイロット管25が接続されている。
【0026】上記パイロット弁30は、第1ポート
(口)31a、第2ポート(口)31b、第3ポート
(口)31cを有する三方弁であって、その弁箱31上
部にばね32内蔵のシリンダ33を設けたものである。
第1ポート31aは上記パイロット管26が、第2ポー
ト31bには上記パイロット管25がそれぞれ接続され
ており、第3ポート31cは弁25aを介して外気に開
放自在とされている。弁25aは常時は開放されてい
る。シリンダ33内にはベロフラム(藤倉ゴム(株)商
品名)などのダイヤフラム34が張設されて、上下の二
室に区画されている。弁箱31からシリンダ33内に突
出した弁棒35はダイヤフラム34に一体となってお
り、ダイヤフラム34の撓みに応じて、弁体(ピスト
ン)36が上下動して弁座36a、36bに選択的に接
離する。
【0027】シリンダ33内のばね32は下端がダイヤ
フラム34に、他端がばね受け37に当接している(受
けられている)。このばね受け37は、ボルト38のね
じ込み量に応じてシリンダ33内を移動してばね32を
伸縮させる。このため、ボルト38のねじ込み量によっ
て、ばね32の付勢力が調整され、弁棒35の動き、す
なわち、弁体36が弁座36a、36bに接離するダイ
ヤフラム34への印加圧を調整し得る。その印加は、上
記パイロット管26から分岐したパイロット管27を介
しパイロットポート39を通してなされる。
【0028】このパイロット弁30に、水道圧などのパ
イロット圧がダイヤフラム34に印加されている状態に
おいて、その圧が、ばね32による設定圧より高い場合
には、図6のごとく、その圧によって、ダイヤフラム3
4は上方に撓んで、弁棒35も上昇して弁体36は第2
弁座36bに圧接し、第1ポート31aと第2ポート3
1bの流路が開放し、第2ポート31bと第3ポート3
1cの流路が閉じている。
【0029】この状態で、地震等の何らかの事情によ
り、例えば、水道本管Sの水圧などが下がってパイロッ
ト圧が低下し、ばね32による設定圧より低くなると、
図7のごとく、ばね32により、ダイヤフラム34は下
方に撓んで、弁棒35も下降して弁体36は第2弁座3
6bから離れ、第1弁座36aに圧接し、第1、第2ポ
ート間の流路を閉じ、第2、第3ポート間の流路を開放
する。この開放は、弁体駆動部Dのシリンダ22内をパ
イロット管25を介して外気に開放する。
【0030】上記緊急作動弁Vのシリンダ22上面から
は、図1乃至図4に示すように弁棒14が突出して操作
棒40となっているとともに、上記パイロット管26が
至って取付板41により固定されている。この取付板4
1に沿うパイロット管26にはロッキング弁(開閉弁)
42が介設され、この弁42の弁軸にレバー44が設け
られている。前記操作棒40の上端には操作杆43がね
じ込まれており、この操作杆43のピン43aが前記レ
バー44に連結されたリンク45の長孔45aに嵌まっ
ている。このため、操作棒40の上下動に従い、リンク
45を介してレバー44が回動してロッキング弁42が
開閉される。その開閉調整は、操作棒40への操作杆4
3のねじ込み位置で行う。
【0031】ロッキング弁42にはバイパス管28が併
設されて、このバイパス管28に復帰開閉弁(選択開閉
弁)46が介設されている。この弁46を開放すると、
ロッキング弁42の開閉に関係なく、緊急作動弁Vの第
2ポート11bの内圧がパイロット弁30に印加され
る。
【0032】この実施例は以上の構成であり、上述の非
常用貯水槽設備に使用する場合は、第1、第4ポート1
1a、11dに貯水槽Tを介設したバイパス管P、第
2、第3ポート11b、11cに水道本管Sを接続す
る。
【0033】この接続状態において、復帰開閉弁46を
開放しておけば、自動復帰機能を発揮する。すなわち、
平常時は、水道本管S内の水圧も所定の値があり、図6
に示すように、その水圧でもってパイロット弁30を介
してピストン23がばね24を圧縮して上動し(上死点
位置)、弁棒14も上方に位置して、弁体20bが第2
弁座19bに当接するとともに、弁体20aが第1弁座
19aから離れた状態を維持する。この状態は、第1室
17aと第2室17b、第3室17cと第4室17dが
連通したものであり、水道本管Sの水は、同図実線又は
鎖線のごとく流れ、貯水槽T内を通過する。
【0034】一方、地震等が生じた非常時(異常時)に
は、水道本管S内の水圧が低下する。この水圧低下によ
り、図7に示すように、パイロット弁30を介してシリ
ンダ22内に水圧が全く印加されなくなって開放され、
ピストン23はばね24によって下動し(下死点位
置)、弁棒14も下方に位置して、弁体20bが第2弁
座19bから離れて第3弁座19cに当接するととも
に、弁体20aが第1弁座19aに当接する。この状態
は、第2室17bと第3室17cが連通し、第1、第4
室17a、17dは第2、第3室17b、17cから遮
断されたものであり、水道本管Sの水は、同図実線又は
鎖線のごとく流れ、貯水槽T内の水は流出することがな
い。
【0035】この貯水槽Tの閉鎖状態で、水道本管Sの
水圧が上昇して所要の値に復帰すると、パイロット弁3
0を介してシリンダ22内にその水圧が印加され、その
所要の水圧によって、ピストン23が上動されて図6に
示す状態に復帰する。すなわち、水道本管S内の水圧
が、何らかの事情によって、一時的に低下しても、貯水
槽Tへの流水状態に自動的に復帰する。
【0036】一方、図6の状態で、復帰開閉弁46を閉
止すれば、自己保持機能を発揮する。すなわち、平常時
は、弁棒14が上昇し、図5(a)に示すように、操作
棒40も上昇しロッキング弁42は開放状態となってい
る。このため、図6の状態が維持されて、水道本管Sの
水は、同図実線又は鎖線のごとく流れ、貯水槽T内を通
過する。
【0037】非常時には、自動復帰機能の場合と同様
に、水道本管S内の水圧低下により、図7に示すよう
に、ばね24によって、弁体20a、20bが弁座19
a、19bに圧接して、水道本管Sの水は同図実線又は
鎖線のごとく流れる。このとき、弁棒14の下降につれ
て操作棒40も下降し、ピン43aが長孔45a内を一
端から他端に移動したのち、図5(b)、(c)のごと
く、リンク45等を介してロッキング弁42を閉じる。
この閉止により、パイロット管26は遮断され、仮に、
水道本管Sの水圧が上昇して所要の値に復帰しても、そ
の水圧はシリンダ22内に印加されない。このため、緊
急作動弁Vは図7の状態を維持しつづける。すなわち、
自己保持機能が発揮される。
【0038】この自己保持機能時において、地震による
振動力などで、作動弁Vの弁体20a、20bが動いて
も、それによる操作棒40の昇降はピン43aの長孔4
5a内の移動によって吸収され、ロッキング弁42には
影響がない。すなわち、自己保持機能状態が維持され
る。
【0039】自己保持機能の解除は、平常時に戻った状
態で、復帰開閉弁46を開放することにより行う。すな
わち、復帰開閉弁46を開放すると、バイパス管28を
通して、緊急作動弁Vの第2ポート11bの水圧がパイ
ロット弁30に印加されて、図6に示すように、ピスト
ン23が上昇されて、弁体20a、20bが弁座19
a、19bから離れる。このとき、弁棒14の上昇につ
れて操作棒40が上昇するが、図5(d)に示すよう
に、当初はピン43aが長孔45a内を移動し、その端
に当接した後、リンク45を介して同図(a)に示すロ
ッキング弁42が開放の状態に復帰する。
【0040】この実施例では、下側の弁体20bが、第
1弁座19a(連通孔18a)及び第2弁座19b(連
通孔18b)を通り抜け得る大きさのため、蓋10cを
外すと、弁棒14、各弁体20a、20b、弁座シート
を弁箱10内から取り出すことができ、シートの交換な
ど、メンテナンスが非常に簡単である。
【0041】
【実施例2】この実施例は、図8に示すように、前述と
同一の緊急作動弁Vにおいて、パイロット弁30に代え
て図12に示した復帰用パイロット弁7及び遮断用パイ
ロット弁6を付設したものである。この実施例では、両
弁6、7が前述と同様に作用して、平常時、実線のごと
く弁体20a、20b、6c、7c及びダイヤフラム6
a、7aが位置して同様な作用がなされる。
【0042】すなわち、平常時は、水道本管S内の水圧
も所要値があり、その水圧でもってパイロット弁6、7
を介してピストン23がばね24を圧縮して上動し、弁
棒14も上方に位置して、実線のごとく弁体20bが第
2弁座19bに当接するとともに、弁体20aが第1弁
座19aから離れた状態を維持する。この状態は、第1
室17aと第2室17b、第3室17cと第4室17d
が連通したものであり、水道本管Sの水は、同図実線又
は鎖線のごとく流れ、貯水槽T内を通過する。
【0043】一方、地震等が生じた非常時には、水道本
管S内の水圧が低下する。この水圧低下により、パイロ
ット弁6、7を介してシリンダ22内に水圧が全く印加
されなくなり、ピストン23はばね24によって下動
し、弁棒14も下方に位置して、鎖線のごとく弁体20
bが第2弁座19bから離れて第3弁座19cに当接す
るとともに、弁体20aが第1弁座19aに当接する。
この状態は、第2室17bと第3室17cが連通し、第
1、第4室17a、17dは第2、第3室17b、17
cから遮断されたものであり、水道本管Sの水は、同図
実線又は鎖線のごとく流れ、貯水槽T内の水は流出する
ことがない。
【0044】この貯水槽Tの閉鎖状態で、水道本管Sの
水圧が上昇して所要の値に復帰すると、復帰用パイロッ
ト弁7を介してシリンダ22内にその水圧が印加される
とともに、遮断用パイロット弁6によってシリンダ22
内からの流水が阻止され、その所要の水圧によって、ピ
ストン23が上動されて、実線に示す状態に復帰する。
【0045】これらの作用時、ロッキング弁42、復帰
開閉弁46の前述と同様な操作により、ロッキング弁4
2を介し非常時状態のシリンダ22内に水圧が再び印加
されないなどによって、同様な作用がなされる。
【0046】
【実施例3】この実施例は、図9、図10に示すよう
に、図12に示した遮断弁1(開放弁2)において、そ
のシリンダ弁(弁体)8aに操作棒40を設け、パイロ
ット弁30によってその開閉作用をするようにしたもの
である。すなわち、図9が緊急遮断弁1、図10が緊急
開放弁2を示し、各パイロット管tの各ポート31a、
31b、31c、39への接続は図示のごとくとし、各
図(a)が平常時、同(b)が非常時である。
【0047】遮断弁1の場合は、平常時、同図(a)に
示すように、水圧によってダイヤフラム34は上方に撓
んで弁体36を第2弁座36bに圧接し、第1弁座36
aが開放して、シリンダ8内は外部に開放状態となって
いる。このため、P1 >P2から、シリンダ弁8aは上
昇して、弁座9aは開放し、遮断弁1は開放状態で、管
路Pには水道水が流通している。
【0048】一方、地震等によって、水圧が低下し、ば
ね32による設定圧以下になると、ばね32により、同
図(b)に示すように、ダイヤフラム34が下方に撓ん
で、弁体36を第2弁座36bから離し、第1弁座36
aに圧接する。このため、管路Pの水圧は、第2ポート
31bからシリンダ8内に印加され、前述と同様にし
て、シリンダ弁8aが下降して弁座9aに圧接し、管路
Pを閉じる。
【0049】管路Pの水圧が戻り、上記設定圧以上とな
れば、ダイヤフラム34が上方に撓み、パイロット弁3
0が同図(a)のように復帰して管路Pを開放する。
【0050】開放弁2の場合は、前述の遮断弁1の場合
と逆作用を行い、平常時、水圧によってダイヤフラム3
4は上方に撓んで弁体36を第2弁座36bに圧接し、
第1弁座36aが開放して、シリンダ8内には水圧が印
加し、シリンダ弁8aが下降して弁座9aに圧接し、管
路Sを閉じている。
【0051】一方、地震等によって、水圧が低下し、ば
ね32による設定圧以下になると、ばね32により、同
図(b)に示すように、ダイヤフラム34が下方に撓ん
で、弁体36を第2弁座36bから離し、第1弁座36
aに圧接する。このため、管路Sの水圧は、シリンダ8
内に印加されず、第3ポート31cを介して外部に開放
され、シリンダ弁8aが上昇して弁座9aから離れ、管
路Sを開放する。
【0052】管路Sの水圧が戻り、上記設定圧以上とな
れば、ダイヤフラム34が上方に撓み、パイロット弁3
0が同図(a)のように復帰して管路Sを閉じる。
【0053】これらの作用時、ロッキング弁42、復帰
開閉弁46も前述と同様な操作により、非常時状態のシ
リンダ8内がロッキング弁42を介し閉止されるなどに
よって同様な作用がなされる。
【0054】なお、各実施例において、ロッキング弁4
2、復帰開閉弁46の取付位置としては、各図の鎖線で
示す所でもよい。また、復帰開閉弁46は必ずしも設け
る必要はなく、この場合には、リンク45等の連結を外
すなどして、操作棒40とロッキング弁42の関係を断
つことにより、自己保持状態からの復帰を行ったり、自
動復帰型のみとする。
【0055】さらに、図12に示す従来例においても、
図9、10と同様にシリンダ弁8aに操作棒40を設
け、同図鎖線のごとく、パイロット管tに、その操作棒
40により動くロッキング弁42のみ、又はさらに復帰
開閉弁46を介設(付設)すれば、この発明の作用、効
果を得る。
【0056】
【発明の効果】この発明は以上のようにしたので、自己
保持機能を有する自動復帰型となり、据え付け場所(ピ
ット)が決定すれば、仕様が未定でも、製作を進めるこ
とができ、また後になって、自己保持と自動復帰の相互
間の変更があっても容易に対応し得る。
【0057】自己保持機能は、リンク機構等からなる機
械的なものとすれば、その機構も簡単であるうえに、故
障しにくく、不都合があっても対応しやすい。また、電
気部品もなく、電源などを必要としないので、地震、冠
水などで停電があっても支障はない。
【0058】選択開放弁を組みいれると、開または閉位
置で自己保持または自動復帰のいずれの用途にも、容易
にあわせられるので、見切り製作ができるなどの製作が
やりやすい。また、納入後に使用方法の変更があって
も、その選択開放弁の開閉操作のみで対応できる。
【0059】リンク機構を長孔を介した連結とすれば、
主弁(緊急作動弁)の弁体位置が振動、地震などで変わ
ってもロッキング弁の開度には影響しないから、遮断作
用への信頼性が増す。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る緊急作動弁装置の一実施例の正
面図
【図2】同実施例の右側面図
【図3】図1の要部拡大図
【図4】図3の右側面図
【図5】同実施例の作用説明図であり、(a)は平常時
の主弁全開時、(b)は緊急時の途中時、(c)は主弁
全閉時、(d)は主弁開き始め時
【図6】同実施例の平常時の断面図
【図7】同実施例の緊急時の断面図
【図8】他の実施例の断面図
【図9】緊急遮断弁の他の実施例の断面図であり、
(a)は平常時、(b)は緊急時
【図10】緊急開放弁の他の実施例の断面図であり、
(a)は平常時、(b)は緊急時
【図11】非常用貯水槽設備の説明図
【図12】従来例の断面図であり、(a)は平常時、
(b)は緊急時
【図13】従来例の断面図
【符号の説明】
P バイパス管 S 水道本管 T 貯水槽(タンク) V 緊急作動弁(遮断弁、開放弁) 6、7、30 パイロット弁 10 弁箱 11a、11b、11c、11d 弁Vのポート(口) 14 弁棒 16a、16b、16c 仕切壁 17a 第1室 17b 第2室 17c 第3室 17d 第4室 18a、18b、18c 連通孔 19a 第1弁座 19b 第2弁座 19c 第3弁座 20a、20b、20c 弁体 22 シリンダ 23 ピストン 24 ばね 25、26、27、t パイロット管 28 バイパス管 31a、31b、31c パイロット弁30のポート
(口) 32 パイロット弁のばね 33 パイロット弁のシリンダ 34 パイロット弁のダイヤフラム 35 パイロット弁の弁軸 36 パイロット弁の弁体 36a、36b パイロット弁の弁座 40 操作棒 42 開閉弁(ロッキング弁) 45 リンク 43a リンクのピン 45a リンクの長穴 46 選択開閉弁(復帰開閉弁)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体管路Sに圧力感知式パイロット弁3
    0、6、7を付設した緊急作動弁1、2、Vを介設し、
    前記流体管路Sの流体圧を、パイロット管t、25、2
    6、27を介し前記パイロット弁を通して前記緊急作動
    弁の弁体駆動部Dに導き、前記流体管路S内圧に異常が
    生じた際、その異常圧を前記パイロット弁で検知し、そ
    の検知動作により、前記弁体駆動部を作動させて緊急作
    動弁を開閉し、その異常圧が正常圧になった際には、そ
    の正常圧を前記パイロット弁で検知し、その検知動作に
    より、前記弁体駆動部を作動させて緊急作動弁を復帰さ
    せる自動復帰型緊急作動弁装置において、 上記パイロット管を、常時は流通自在とし、上記異常時
    の上記弁体駆動部による緊急作動弁の開閉動作完了時に
    は遮断しているようにしたことを特徴とする緊急作動弁
    装置。
  2. 【請求項2】 上記異常時のパイロット管の遮断動作
    と、その遮断をしない動作とを選択できるようにしたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の緊急作動弁装置。
  3. 【請求項3】 上記緊急作動弁の弁箱外面に、その弁体
    20a、20b、8aと一体に動く操作棒40を設け、
    この操作棒40と上記パイロット管に介設した開閉弁4
    2をリンク機構により連結し、上記異常時には、弁体の
    移動に基づく操作棒の移動により、前記リンク機構を介
    し、前記開閉弁を閉じてパイロット管を遮断するように
    したことを特徴とする請求項1記載の緊急作動弁装置。
  4. 【請求項4】 上記リンク機構のピン結合部をピン43
    aと長孔45aの結合として、ピン43aがその長孔4
    5aの端に至ってから上記開閉弁42を作動するように
    したことを特徴とする請求項3に記載の緊急作動弁装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載の緊急作動弁装置
    において、上記開閉弁42にバイパス管28を設け、こ
    のバイパス管28に選択開閉弁46を介設して、その選
    択開閉弁46によって、上記異常時のパイロット管の遮
    断と、その遮断動作をしない動作を選択できるようにし
    たことを特徴とする請求項2記載の緊急作動弁装置。
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