JPH11229008A - 高炉用原料の装入方法 - Google Patents

高炉用原料の装入方法

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JPH11229008A
JPH11229008A JP3125598A JP3125598A JPH11229008A JP H11229008 A JPH11229008 A JP H11229008A JP 3125598 A JP3125598 A JP 3125598A JP 3125598 A JP3125598 A JP 3125598A JP H11229008 A JPH11229008 A JP H11229008A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小中骸コークスの炉内周辺部への偏析装入を
可能とする高炉用原料の装入方法を提供する。 【解決手段】 ベル式高炉への高炉用原料の装入方法
において、大ベルホッパー5 に積みつけられた鉱石類3
の下部領域に小中骸コークスを混合するとともに、この
下部領域を、小中骸コークスを混合した下部鉱石類4 の
重量 (WOL)の、大ベルホッパー5 に積みつけられた鉱石
類の総重量 (WO) に対する割合 (WOL/WO)で0.2 以下の
領域となし、これら鉱石類3 、4 を大ベルホッパー5 よ
り炉内に装入することにより、小中骸コークスを炉内周
辺部へ偏析装入するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に燃料比一定の
条件下で操業するとともに、鉱石類(O) と塊コークス
(C) との炉内堆積重量比O/C が4.5 以上の高O/C 操業を
行うベル式高炉に適した高炉用原料の装入方法に関し、
小中骸コークスを炉内周辺部へ偏析装入することが可能
な高炉用原料の装入方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】製鉄業における高炉法では、鉱石類 (鉄
鉱石、焼結鉱、ペレット、石灰石等の混合物) や、コー
クスなどの製鉄原料粉粒体を炉内に順次装入して装入物
層を形成し、炉下部から高温熱源ガスを流通して、鉄の
還元反応を行わせる。このため、還元反応を保証する炉
内のガス分布の制御が重要となり、このガス分布に大き
く影響する製鉄原料粉粒体の装入物層の分布なり充填状
況の制御が、経済的な安定操業を継続するために重要と
なっている。
【0003】そして、近年の高炉の操業は、燃料コスト
の大幅削減あるいはコークス炉の負担軽減、炉寿命の延
長などを目的として、従来のオールコークス操業(還元
材のすべてを炉頂部からコークスとして装入する方法)
から、炉頂部からのコークス装入に加えて、高炉羽口か
ら廉価な微粉炭、重油、天然ガス等の補助燃料を吹き込
む操業に移りつつある。そして、近年では、150kg/t −
銑鉄(pig) 以上の多量の微粉炭などの補助燃料の吹き込
みを行って、鉱石(O) とコークス(C) との炉内堆積重量
比Ore/Coke (以下、単にO/C と言う) が4.5 以上であ
る、高O/C 操業を行うことが一般的である。
【0004】一方、通常、コークス炉で製造されたコー
クス塊は、破砕機で破砕されて高炉での使用に好ましい
粒度分布、例えば35〜100mm に調製され、これらの塊コ
ークスは高炉に装入されてコークス層を形成し、装入物
層の通気性を確保する重要な役割を果たす。
【0005】前記粒度分布のコークスを得る過程で、35
mm未満の粒径の小中骸コークスが比較的多量に発生して
いる。これら小中骸コークスは、前記35mm以上の粒径の
塊コークスに比して、装入物層の通気性を確保する効果
が低いために、直接高炉用としては使用されておらず、
一部の粉粒コークスについては、粉鉱石の焼結時に使用
したり、あるいは団鉱の添加物として使用されていた。
しかし、近年、これらの小中骸コークスを、直接高炉用
として使用して、コークス製造歩留りを向上させること
が図られている。
【0006】例えば、特公昭52-43169号公報などでは、
粒径が15mm以下の小塊コークスを、高炉への装入前にあ
らかじめ鉱石類に混合しておき、この混合鉱石類と通常
の塊コークスを層状に装入して高炉を操業するものであ
る。そして、この技術では、前記コークス製造歩留りの
向上だけではなく、小塊コークスをあらかじめ混合した
混合鉱石類と通常の塊コークスを層状に装入するので、
高炉における混合鉱石類の通気性および還元率が向上
し、また、装入物層全体の通気性が良好となるので、装
入物の降下が安定するとしている。
【0007】また、特公平4-42443 号公報などでは、前
記特公昭52-43169号公報の改良として、小塊コークスを
炉内の堆積鉱石層中に均一に存在させるための技術が開
示されている。即ち、同公報では、前記特公昭52-43169
号公報のように、予め、小塊コークスを鉱石類に均一に
完全混合した混合鉱石類を大ベルホッパーから炉内に装
入しても、小塊コークスを炉内の堆積鉱石層中に均一に
存在させることができず、混合鉱石類の大ベルホッパー
からの落下中に、また、既に堆積している塊コークス斜
面を降下中に、鉱石と小塊コークスとの再分離が生じ
て、比重の小さな小塊コークスが、堆積鉱石層中に入ら
ず、堆積鉱石層表面近傍に偏在してしまう問題があるこ
とが開示されている。
【0008】そして、同公報では、この問題を解決し、
小塊コークスを炉内の堆積鉱石層中に均一に存在させる
ために、炉内に装入するコークスを分割して装入すると
ともに、最終装入コークスとして小塊コークスを用い、
この小塊コークスを初期装入鉱石の炉内落下位置近傍に
装入する一方、鉱石も分割して装入して、鉱石装入の初
期は鉱石のみを装入し、鉱石挿入の2 回目以降の装入時
には、大ベルホッパー内の下部に小塊コークスを堆積さ
せた後に上部から鉱石を堆積させて、これら上部鉱石と
下部小塊コークスを同時に炉内に装入することを特徴と
している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】通常、前記した高O/C
操業では、高炉の燃料比 (塊コークス比+小中骸コーク
ス+微粉炭比+Oil 比) が一定の条件下で操業する。し
たがって、このような高O/C 操業に対し、前記鉱石類と
粒径が15mm以下の小塊コークスを混合した混合鉱石類を
使用する場合には、当然小中骸コークスを使用する量に
見合った量の塊コークス使用量 (塊コークス比) を減ら
して操業することになる。
【0010】そして、前記特公昭52-43169号や特公平4-
42443 号公報などのように、小塊コークスを炉内の堆積
鉱石層中に均一に存在させる、即ち、鉱石類と小塊コー
クスの混合鉱石類と通常の塊コークスを炉内に均一に層
状に装入する場合、小塊コークスの使用量はかなり増大
するので、前記燃料比一定の条件下での高炉操業では、
塊コークスの使用量 (塊コークス比) が、更に著しく減
少することになる。
【0011】しかし、前記燃料比一定の条件下での高O/
C 操業では、前記した通り、鉱石に対する塊コークスの
比率が低下している結果、鉱石と塊コークスとの重量比
O/Cが上昇するため、高炉内の原料堆積状況において、
高炉半径方向或いは、円周方向での局所的な高O/C の部
分が発生しやすい状況となっている。
【0012】したがって、この燃料比一定の条件下での
高O/C 操業に、例えば粒径が35mm以下の小中骸コークス
を使用した場合、鉱石に対する塊コークスの比率の大幅
な低下により、高炉半径方向或いは円周方向での局所的
な高O/C の部分の発生が、更に生じやすくなり、特に炉
内周辺部のO/C が高くなる傾向が著しくなる。この結
果、炉内周辺部において、鉱石の昇温や還元の停滞を生
じ、円滑な溶融滴下の妨げになる現象が顕著となる。そ
して、この現象は、前記高O/C 化による鉱石の高層厚化
とコークスの層厚低下とによる、層内上昇ガス量の減少
により更に助長される。
【0013】更に、この現象は、高炉操業において、高
炉内の通気抵抗を上げるとともに、特に高炉中心部のガ
ス流が低下して、逆に炉壁側のガス流が上昇し、炉壁か
らの熱損失量が増加するという不利益を生じる。また、
炉壁側のガス流の上昇が著しい場合には、羽口の曲損等
のトラブルが生じる。
【0014】このように、小中骸コークスを、直接高炉
用として使用できれば、コークス製造歩留りを向上させ
ることが期待できるにも拘らず、特に、燃料比一定の条
件下での高O/C 操業では、前記操業トラブルが発生し易
い。即ち、前記従来技術のように、通常の鉱石類に代え
て、鉱石類と小中骸コークスとの混合鉱石類を用い、こ
の混合鉱石類と通常の塊コークスとを炉内全般に層状に
装入した場合、前記燃料比一定の条件下での高O/C 高炉
操業では、鉱石に対する塊コークスの比率の大幅な低下
により、特に炉内周辺部のO/C が高くなり、炉内周辺部
において、鉱石の昇温や還元の停滞を生じ、円滑な溶融
滴下の妨げになる現象が顕著となる。したがって、前記
従来技術は、燃料比一定の条件下での高O/C 高炉操業を
意図せず、低O/C 高炉操業を、発明の対象としていると
も言える。
【0015】これに対し、小中骸コークスを炉内周辺部
へ偏析装入 (炉内周辺部へ偏析させて堆積) するととも
に、小中骸コークスの使用量を低減してやれば、鉱石に
対する塊コークスの比率はさほど低下せず、炉内の塊コ
ークス堆積層により、通気性が確保されるため、炉内周
辺部のO/C がさほど高くならず、炉内周辺部、特に融着
帯根部の圧損を低減することができるとともに、鉱石の
還元率を向上することができる。
【0016】より具体的には、通常、鉄鉱石やコークス
などの製鉄原料粉粒体は、高炉炉頂から高炉内に交互に
装入され、多層状の装入物層を形成する。この際、鉱石
の粒径は、コークスの粒径に比べて非常に小さく、また
高密度であるため、コークスの堆積層の上に鉱石を装入
する際、炉の中心部に流れ込む鉱石が、コークス層上層
部を削り取り、鉱石層内部に巻き込みつつ堆積して、コ
ークス崩れ等の不安定化現象を生じ、コークス層と鉱石
層との間に、充填密度の高いコークスと鉱石との混合層
(最密充填層)が形成される。
【0017】この混合層は、コークス層や鉱石層より
も、固体状態および軟化溶融状態において通気性が悪
く、炉内のガス分布に大きく影響する。前記した通り、
特に高O/C 操業においては、鉱石に対するコークスの比
率が低下し、鉱石とコークスとの重量比O/C が上昇する
ため、高炉内の原料堆積状況において、高炉半径方向或
いは、円周方向、中でも特に、炉内周辺部、中でも融着
帯根部での局所的な高O/C部分が発生しやすくなる。
【0018】これに対し、粒径が35mm以下の小中骸コー
クス乃至混合鉱石類を炉内周辺部へ偏析装入するととも
に、小中骸コークスの使用量を低減してやれば、炉内周
辺部、特に、炉内周辺部、中でも融着帯根部において、
前記局所的な高O/C 部分の発生が防止でき、圧損の低減
や通気性の改善が図れる。また、炉内の還元域におい
て、混合鉱石類 (混合鉱石層) 内の鉱石は、炉内還元ガ
スによって加熱、還元される過程で、混合鉱石類に含ま
れる小中骸コークスにより、鉱石の直接還元が促進され
るので、鉱石の還元速度が上昇し、金属化の進行が促進
される。
【0019】しかし、小中骸コークスを直接高炉用とし
て使用する場合に、前記したように、炉内周辺部へ小中
骸コークスを偏析装入することが有効でありながら、実
際の高炉への高炉原料の装入においては、炉内周辺部へ
小中骸コークスを偏析装入すること自体が困難であり、
具体的に小中骸コークスを炉内周辺部へ偏析装入しうる
技術は、これまで確立されていなかったのが実情であ
る。
【0020】本発明は、これら従来技術の問題点に鑑
み、特に燃料比一定の条件下で、かつ高微粉炭比( 低コ
ークス比) 操業するベル式高炉への高炉用原料の装入方
法に関し、小中骸コークスの炉内周辺部への偏析装入お
よび小中骸コークスの使用量の低減を可能とし、もって
炉内周辺部や融着帯での圧損などのトラブルを生じるこ
となく、操業ができるとともに、コークス製造歩留りの
向上、高炉における鉱石類の通気性および還元率の向上
など、小中骸コークス使用の利点を発揮することができ
る高炉用原料の装入方法を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、特に、燃料比一定の条件下で操業する
とともに、鉱石類(O) と塊コークス(C) との炉内堆積重
量比O/C が4.5 以上の高O/C 操業を行うベル式高炉への
高炉用原料の装入方法において、大ベルホッパーに積み
つけられた鉱石類の下部領域に、小中骸コークスを予め
混合するとともに、この下部領域を、小中骸コークスを
混合した下部鉱石類の重量 (WOL)の、大ベルホッパーに
積みつけられた鉱石類の総重量 (WO) に対する割合 (WO
L/WO) が0.2 以下となる領域とし、これら鉱石類を大ベ
ルホッパーより炉内に装入することにより、前記小中骸
コークスを炉内周辺部へ偏析装入することを要旨とする
ものである。
【0022】本発明者らは、小中骸コークスを炉内周辺
部へ偏析装入するためには、大ベルホッパーに積みつけ
られた鉱石類の下部領域に小中骸コークスを予め混合す
る、即ち、大ベルホッパーに積みつけられた鉱石類の下
部領域の鉱石類を、小中骸コークスを予め混合した混合
鉱石類とするとともに、小中骸コークスを混合した下部
鉱石類の重量 (WOL)の、積みつけられた鉱石類の総重量
(WO) に対する割合 (WOL/WO) を0.2 以下となし、この
鉱石類を大ベルホッパーより炉内に装入することによ
り、小中骸コークスの使用量を低減できるとともに、小
中骸コークスを炉内周辺部へ偏析装入することが可能と
なることを知見した。
【0023】そして、本発明のように、粒径が35mm以下
の小中骸コークス乃至混合鉱石類を炉内周辺部へ偏析装
入するとともに、小中骸コークスの使用量を低減してや
れば、炉内周辺部、特に融着帯根部において、小中骸コ
ークス前記通気性の補償作用により、局所的な高O/C 部
分の発生が防止される。また、炉内の還元域において、
混合鉱石類 (混合鉱石層) 内の鉱石は、炉内還元ガスに
よって加熱、還元される過程で、混合鉱石類に含まれる
小中骸コークスにより、鉱石の直接還元が促進されるの
で、鉱石の還元速度が上昇し、金属化の進行が促進され
る。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明における、小中骸コ
ークスを炉内周辺部へ偏析装入する方法について説明す
る。
【0025】本発明において、小中骸コークスを炉内周
辺部へ偏析装入するためには、まず、大ベルホッパーに
積みつけられた鉱石類の下部に小中骸コークスを予め混
合する必要がある。通常、製鉄原料のベル式高炉炉内へ
の装入は、塊コークス2 バッチ、鉱石2 バッチのC1↓C2
↓O1↓O2↓(C: コークス、: O 鉱石類) で行われ、大ベ
ルホッパーに、各々の製鉄原料を順次積みつけおよび炉
内に装入して行われる。したがって、この常法に従い、
本発明においては、大ベルホッパーに積みつけられた鉱
石類O1↓および/ またはO2↓の下部の鉱石類に小中骸コ
ークスを予め混合しておく。
【0026】そして、この際、大ベルホッパーに積みつ
けられた鉱石類の下部領域に小中骸コークスを混合する
割合は、小中骸コークスを混合した下部鉱石類の重量
(WOL)の、積みつけられた鉱石類の総重量 (WO) に対す
る割合 (WOL/WO) を0.2 以下とする。後述する通り、小
中骸コークスを混合した下部鉱石類の重量 (WOL)の、積
みつけられた鉱石類の総重量 (WO) に対する割合 (WOL/
WO) が0.2 を越えた場合、前記各従来技術のような、鉱
石類O1↓およびO2↓の全般に亘って、小中骸コークスを
混合することに近づく乃至同じこととなり、小中骸コー
クスの炉内周辺部へ偏析装入自体ができない。また、小
中骸コークスの使用量を低減できないことにもつなが
る。
【0027】なお、小中骸コークスを鉱石類に予め混合
する方法自体は、前記特公昭52-43169号公報に開示され
ているような混合方法が適宜使用できる。具体的には、
鉱石槽に入れる前、鉱石槽から高炉炉頂装入装置の間の
輸送系の途中で、あるいは、炉頂装入装置内に別の混合
装置を設けて、炉頂装入装置内で混合する方法がある。
【0028】更に、大ベルホッパーに積みつけられた下
部領域の鉱石類への、小中骸コークスの混合量は、小中
骸コークスを炉内周辺部へ偏析装入して、前記通気性の
補償作用や鉱石の還元作用を発揮させるための下限量と
して、好ましくは5kg/t −pig 以上、より好ましくは10
kg/t−pig 以上とする。
【0029】一方、下部鉱石類への小中骸コークスの量
が多すぎると、高炉の一定燃料比操業下では、塊コーク
ス使用量が、より著しく減少することになり、前記局部
的な高O/C の発生を生じる。したがって、この観点から
は、鉱石類とあらかじめ混合する小中骸コークスの量
を、できるだけ少なくするのが好ましく、したがって、
鉱石類に混合する小中骸コークスの上限量は、好ましく
は100kg/t −pig 以下、より好ましくは30kg/t−pig 以
上とする。
【0030】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。内容積45
50m 3 の大型高炉の縮尺1/10.6の2 次元冷間模型機を用
い、一定燃料比で、かつ高O/C 操業を模擬して、0/C:5.
5(但し、C は塊状コークスのみの炉内体積重量) 、塊状
コークス比: 290 kg/t−pig 、小中骸コークス比 5kg/t
−pig 、微粉炭吹き込み比230kg/t −pig の条件下で、
小中骸コークスの偏析装入試験を行った。試験に使用し
た製鉄原料は、粒径が4.0 〜5.6mm の塊コークス、粒径
が4.0 〜5.6mm の小中骸コークス、鉱石 [焼結鉱 (粒径
1.0 〜3.35mm) 56% +アルミナボール( 粒径1.0 〜1.4m
m) 44%] である。
【0031】通常の製鉄原料の装入である、塊コークス
2 バッチ、鉱石2 バッチのC1↓C2↓O1↓O2↓(C: コーク
ス、: O 鉱石) を想定し、O1の鉱石類へ、前記粒径の小
中骸コークスの混合をあらかじめ行った。鉱石類に対す
る混合量 (濃度) は 5 kg/t−pig と一定にし、小中骸
コークスを混合した鉱石類の量を変化させた。即ち、こ
の小中骸コークスを混合した鉱石類を、図3 に模式的に
示す、冷間模型機の大ベル1 とベルカップ2 により構成
される大ベルホッパー5 内の下部の領域に、混合鉱石類
4 としてまず堆積させ、その上から、小中骸コークスを
混合しない鉱石類3 を堆積させ、O1の鉱石類とし、小中
骸コークスを混合した下部鉱石類の重量(WOL)の、積み
つけられた鉱石類の総重量 (WO) に対する割合 (WOL/W
O) を種々変化させた。
【0032】そして、これら小中骸コークスの混合割合
を変化させた鉱石類を、大ベル1 を下降させ、炉内に装
入するとともに、各WOL/WOの堆積した鉱石類中の小中骸
コークスの、炉内半径方向における偏析度を調査した。
なお、偏析度の調査は、炉内半径方向における堆積した
鉱石類の各々の部位から、吸引法により、鉱石類を吸引
してサンプリングし、鉱石類中の小中骸コークスの量を
求め、偏析度 (炉内堆積層採集時の鉱石重量に占める小
中骸コークスの重量割合/ 装入時の鉱石重量に占める小
中骸コークスの重量割合) を求めた。この結果を図2 に
示す。
【0033】図2 は、炉内半径方向の各部位におけるO1
の鉱石類層の、小中骸コークスの偏析度を示す。図2 か
ら明らかな通り、WOL/WOが0.0(図中の○印) 、0.1(図中
の△印) の鉱石類層、即ち、大ベルホッパーに積みつけ
られた鉱石類の下部に小中骸コークスを混合するととも
に、WOL/WOを0.2 以下とした鉱石類ほど、大ベルホッパ
ーより炉内に装入することにより、小中骸コークスが炉
内周辺部へ偏析していることが分かる。一方、WOL/WOが
0.2 ( 図中の□印) 、0.3(図中の◇印) 、1.0(図中の▽
印) の鉱石類層は、小中骸コークスが炉内周辺部へあま
り偏析していない。特に、WOL/WOが1.0 で、大ベルホッ
パーに積みつけられた鉱石類全てに、小中骸コークスを
混合した従来例は、炉内周辺部へ偏析せず、却って、炉
内中心方向に偏析している。
【0034】更に、この炉内周辺部のみのO1の鉱石類層
のWOL/WOと、小中骸コークスの偏析度を図1 に整理して
示す。なお、図1 では、横軸のO1の鉱石類層のWOL/WO
を、大ベルホッパでの小中骸コークスの混合位置として
表記している。この図1 からも、WOL/WO (横軸) が0.2
以下で鉱石類層の小中骸コークスの炉内周辺部へ偏析度
(縦軸) が、急激に高くなることが明らかである。した
がって、これらの結果から、本発明の、鉱石類層へ小中
骸コークスを混合する場合に、大ベルホッパーへの積み
つけ方により、小中骸コークスの炉内周辺部へ偏析度が
大きく変化すること、即ち、大ベルホッパーに積みつけ
られた鉱石類の下部に小中骸コークスを混合するととも
に、小中骸コークスを混合した下部鉱石類の重量 (WOL)
の、積みつけられた鉱石類の総重量 (WO) に対する割合
(WOL/WO) を特定することの技術的な意義と、このWOL/
WOを0.2 以下とすることの臨界的な意義が明らかであ
る。
【0035】したがって、この実施例から、本発明に係
る高炉用原料の装入方法により、小中骸コークスを炉内
周辺部へ偏析装入することが可能であることが実証され
る。また、この偏析装入により、高炉における混合鉱石
類の通気性および還元率が向上し、またコークス製造歩
留りの向上などの小中骸コークス使用の利点を発揮する
ことができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の高炉用原
料の装入方法は、特に燃料比一定の条件下での高微粉炭
比操業 (低コークス比操業) に対し、小中骸コークスを
炉内周辺部へ偏析装入することが可能である。したがっ
て、小中骸コークスを使用しても、炉内周辺部や融着帯
での圧損などのトラブルを生じることなく、操業ができ
るとともに、コークス製造歩留りの向上、高炉における
鉱石類の通気性および還元率の向上など、小中骸コーク
ス使用の利点を発揮することができる。したがって、燃
料比一定の条件下での高微粉炭比操業に対し、小中骸コ
ークスの高炉への直接の使用の道を開くものであり、し
かも、この効果が、従来の高炉操業方法を大幅に変更す
ることなく、簡便に達成できる点で工業的な意義は大き
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示し、炉内周辺部のみのO1
鉱石類層のWOL/WOと、小中骸コークスの偏析度を示す説
明図である。
【図2】本発明の実施例を示し、炉内半径方向の各部位
におけるO1の鉱石類層の、小中骸コークスの偏析度を示
す説明図である。
【図3】大ベルホッパーを模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
1 :大ベル、 2:ベルカップ 、3 :小中骸コークスを
混合しない鉱石類、4 :小中骸コークスの混合鉱石類、
5 :大ベルホッパー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベル式高炉への高炉用原料の装入方法に
    おいて、大ベルホッパーに積みつけられた鉱石類の下部
    領域に、小中骸コークスを予め混合するとともに、この
    下部領域を、小中骸コークスを混合した下部鉱石類の重
    量 (WOL)の、大ベルホッパーに積みつけられた鉱石類の
    総重量 (WO) に対する割合 (WOL/WO)が0.2 以下となる
    領域とし、これら鉱石類を大ベルホッパーより炉内に装
    入することにより、前記小中骸コークスを炉内周辺部へ
    偏析装入することを特徴とする高炉用原料の装入方法。
  2. 【請求項2】 前記ベル式高炉が、燃料比一定の条件下
    で操業するとともに、鉱石類(O) と塊コークス(C) との
    炉内堆積重量比O/C が4.5 以上の高O/C 操業を行うもの
    である請求項1に記載の高炉用原料の装入方法。
  3. 【請求項3】 前記高O/C 操業が、150kg/t −銑鉄以上
    の微粉炭を高炉に吹き込んで行われる請求項2に記載の
    ベル式高炉操業方法。
  4. 【請求項4】 前記小中骸コークスの粒径が35mm以下で
    ある請求項1乃至3のいずれか1項に記載のベル式高炉
    操業方法。
  5. 【請求項5】 鉱石類とあらかじめ混合する前記小中骸
    コークスの量を、5〜100kg/t −pig とする請求項1乃
    至4のいずれか1項に記載のベル式高炉操業方法。
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JP2012172225A (ja) * 2011-02-23 2012-09-10 Nippon Steel Corp 高炉への原料装入方法

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