JP2000282110A - 高炉の操業方法 - Google Patents
高炉の操業方法Info
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Abstract
円滑に且つ安定して操業可能な高炉の操業方法を提供す
ることを目的としている。 【解決手段】鉱石とコークスとからなる原料のうち、少
なくとも鉱石を、炉頂に設けられた装入シュートを旋回
させつつ炉中心部から炉壁部方向に傾動させて装入する
高炉の操業方法において、前記鉱石の1バッチ分を2バ
ッチ以上に分割し、分割された一つのバッチを小塊コー
クスと混合した混合バッチとなし、該混合バッチを、炉
内を炉中心部、炉壁部の2領域に区分したうちの炉壁部
へ装入するようにした。
Description
係わり、特に、高炉への原料装入時に、その中心部へ細
粒のコークスが流れ込むのを防止し、所望する通気、通
液性を確保して円滑な操業を図る技術である。
高炉では、炉頂から鉄源の鉄鉱石(塊鉱石や焼結鉱、ペ
レット等)及び副原料の石灰石等からなる鉱石1と、コ
ークス2といった原料が交互に装入され、炉内に鉱石1
とコークス2の層状の充填層が形成される。この交互に
装入される鉱石1あるいはコークス2をそれぞれ1チャ
ージ分の鉱石あるいは1チャージ分のコークスと呼ぶ。
各チャージの鉱石は、それぞれ1回の装入で炉内へ装入
される場合もあるし、また1チャージ分の鉱石を2回以
上の装入に分割して行う場合もある。この分割された鉱
石の装入をそれぞれバッチと呼ぶ。同様に、1チャージ
分のコークスも分割してバッチ分けて装入されることも
ある。前記炉内に形成された充填層へ炉の下方に設置し
た羽口10から高温の空気あるいは酸素富化空気を吹き
込むことで、コークスを燃焼して高温の還元性ガスを生
成させ、これが炉内の充填層中を上昇する間に、鉱石の
還元が溶融を行い、溶融した銑鉄及びスラグが炉床8へ
滴下し、これを炉床8に開口した出銑口11から炉外へ
出銑することで溶融銑鉄が製造される。
温ガスの流れを適正に制御することにより、炉内の充填
層の温度分布を適正にし、昇温、還元、溶融を安定に行
うことが必要である。従来の研究では、炉壁部に比べて
炉中心部のガス流れを多くすると、炉内の充填層を形成
する原料が安定して降下し、昇温、還元、溶融が安定に
行われることが判っている。炉壁部側にガス流れが多く
なると、円周方向に不均一なガス流れとなりやすく、そ
の結果、円周方向に2つないし4つ設けられる出銑口1
1から出銑される溶銑スラグの成分がばらつくといった
不安定な操業になり易い。
行う手段として最も基本的なものは、当炉内へ装入する
原料の粒径を制御し、炉中心部へ粗い原料を装入し、炉
壁部へ細かい原料を装入することで、炉中心部のガス通
気抵抗を炉壁部に比べて小さくするものである。つま
り、原料の炉内への装入時に炉内の充填層を形成する原
料の粒径分布を適正にすることが、安定操業の重要な操
作手段となっている。
したホッパ(図示せず)よりで装入シュート3を介して
装入するベルレス装入装置が知られている。これは、一
回の原料装入にあたり、装入シュート3を所定の旋回数
だけ旋回させて炉内へ装入しながら各旋回数における傾
動角を変更させて原料を炉内へ散布するものであり、装
入シュート3の鉛直下方とのなす角(傾動角θ)を順次
変更させながら装入することにより、充填層の任意の位
置に原料を配置することができる。この傾動角の変更
は、原理的には任意に変更できるものではあるが、数十
トンの原料を装入シュートの十数回の旋回中に装入する
という規模の設備であるので、旋回途中で傾動角をいき
なり大きくしたり、あるいは小さくしたり自在に変更す
ることは、設備的にも負荷が大きいのみならず、傾動角
を変更中に装入される原料の炉内での着地地点が制御し
難いと言った問題がある。そのため、傾動角の変更は、
経時的に徐々に小さくする、あるいは大きくするといっ
た一方向で行うのが普通である。
のベルレス装入装置で達成するためには、炉頂のホッパ
から排出される原料を経時的に粒径変化できることが好
ましい。一般に、ホッパへ上方から粉粒体を投入してい
くと、投入された原料の着地地点を頂上とする山を形成
するが、その山の頂上付近は粒径の細かいものが存在
し、ホッパー壁部の裾野の方には粒径の粗いものが存在
する。従って、その後下方の排出口から排出させる時、
その山の粒径の細かいものから排出され、最後にホッパ
壁部の粒径の粗いものが排出されるという特性がある。
従来は、前記した装入シュートの傾動角を大きい角度か
ら徐々に小さい角度へ変更しながら旋回させるという所
謂「順傾動方向」に装入シュート3を動かしていた。ま
た、同時に炉内での原料堆積表面形状を炉壁部で高く炉
中心部で低いすり鉢形状とすることが行われており、こ
れにより、炉内へ原料が着地した後に、比較的粗い原料
が炉中心部へ転がる効果を期待していた。また、このす
り鉢形状の原料堆積表面形状では、炉中心部の充填層の
厚みが炉壁部よりも薄くなるので、その点でも炉中心部
のガス流を多くする効果が期待できる。
2は、粒度が20mm以上の塊コークスである。これ
は、高炉4が縦長で、炉下部から吹き込む熱風の上方へ
の通気(通気性)と、炉内で生じた熔融物の滴下(通液
性)が円滑に行われるようにするためである。この塊コ
ークス2には、高価な粘結炭を多量に配合した配合炭を
コークス炉で乾留し、破砕、篩分で適切なサイズにした
ものが選択、使用される。しかしながら、最近は、粘結
炭節約の観点から、粒径10〜20mm以下の篩下コー
クス(以下、小塊コークスという)の高炉使用が注目さ
れるようになった。この小塊コークスを高炉4で使用す
るには、前記した高炉4の通気性、通液性を損なわない
ような使用、つまり充填が望まれる。そのため、小塊コ
ークスの高炉への装入技術に関して、従来より研究開発
が多々行われている。
は、コークスと鉱石とを層状装入して高炉を操業するに
際して、鉱石と小塊コークスとを予め混合しておき、こ
の混合物と前記コークスとで層状を形成させる技術を開
示している。これによって、鉱石の軟化溶融特性が改善
でき、鉱石の液化が早くなるというメリットがあった。
しかしながら、炉中心部(特に、図4に示した炉芯9、
所謂デッド・マン)を形成するコークスの粒径が低下
し、炉床部の通液性を阻害して円滑な操業が行い難いと
いう問題があった。
に鑑み、小塊コークスを多量に使用しても、円滑に且つ
安定して操業可能な高炉の操業方法を提供することを目
的としている。
て上記した小塊コークスを多量に使用して適正なガス流
分布を達成するために、種々の検討と実験が行なわれ
た。その結果、小塊コークスを炉中心部へ流れ込ませな
いためには、1チャージ分の鉱石の量を2バッチ以上に
分割し、分割された一つのバッチの鉱石と小塊コークス
を混合して、他の鉱石バッチとは独立して炉内へ装入す
る。そして、その鉱石と小塊コークスの混合したバッチ
を炉壁側へ装入するという方法に想到した。また、これ
による小塊コークスの炉中心部への流れ込みを完全に防
ぐためには、装入シュートの傾動を順傾動方向へ操作す
るのではなく、その反対、即ち、炉中心部から炉壁部方
向へ傾動角を変更(逆傾動方向)することが必要である
という知見を得た。逆傾動方向へ原料の装入を行うと、
すり鉢形状の炉内堆積表面の低いレベルから原料の流れ
込みを抑える効果を発揮するからである。
らなる原料のうち、少なくとも鉱石を、炉頂に設けられ
た装入シュートを旋回させつつ炉中心部から炉壁方向に
傾動させて装入する高炉の操業方法において、前記鉱石
の1チャージ分を2バッチ以上に分割し、分割された一
つのバッチを小塊コークスと混合した混合バッチとな
し、該混合バッチを、炉内を炉半径方向に炉中心部、炉
壁の2領域に区分したうちの炉壁部へ装入することを特
徴とする高炉操業方法である。
ける炉半径を1としたときに炉中心から0.7〜1の長
さに相当する領域とすると好適である。炉中心から0.
7の長さに相当する領域は面積でほぼ1/2に相当する
ので、この炉中心部の領域に小塊コークスが流れ込んで
しまうと、全体的に充填層の通気抵抗が上昇することに
繋がるからである。
mm以下のコークスを使用することが好ましい。通常、
高炉に使用されるコークスは、篩により粒径が20mm
を超える程度で、平均粒径50mm程度に篩分けられて
使用されるが、この篩い下に相当する20mm以下のコ
ークスを直接高炉で使用することで、容易に小塊コーク
スを得ることができる。また、単に篩い下を直接使用す
るのみであると、コークスのハンドリング中に発生した
微粉コークスを炉内へ装入することになるので、この微
粉を除く必要がある場合には、さらに10mm未満の粉
を篩うことで、小塊コークスとして10〜20mm程度
のものを使用するのが良い。
チを他の鉱石バッチと分けて炉壁部領域へ装入するた
め、小塊コークスの炉中心部への流れ込みをほぼ完全に
防止することができ、炉中心部のコークス粒径の低下を
防止できる。また、混合バッチを炉壁部に装入すること
で、ガス流の少ない炉壁部であっても、鉱石の軟化特性
を改善による鉱石の還元、溶融の改善が図られ、操業の
安定化に寄与することができる。
実施の形態を説明する。
から中心側へ装入シュート3の傾斜角を変更しつつ装入
物を流し込んでいたのを逆にして、中心13側から炉壁
12側へ流し込むようにした。
を変更して鉱石を装入した時の炉内の原料の堆積状態を
模式的に示している。炉壁側から鉱石1の装入を行って
いるため、コークス2の堆積面の斜面上に装入された鉱
石が斜面に沿って炉中心部側へ流れ込む。そこで、ある
旋回数において装入された原料が落下地点から炉中心部
へ亘って広い範囲で堆積する。これに対して、後述の本
発明で行うように逆傾動方向にコークス2の装入を行う
と、先に装入したコークスが堰となって、次の旋回で装
入されるコークスは、落下地点に山を形成し、順傾動方
向に装入するのに比べて遥かに狭い場所に堆積する。こ
れにより、装入物の落下位置への原料装入が非常に精度
よく行うことができるのである。
て、鉱石チャージを2つ以上のバッチに分割して、その
一つのバッチを小塊コークスと混合した混合バッチと
し、この混合バッチを炉壁部へ装入することにより、小
塊コークスを炉壁部に集中的に使用することが可能とな
り、多量の小塊コークスを使用しても高炉の安定操業に
好適である炉中心部のガス流を多くすることができるの
である。
チに分割し、その一方の鉱石バッチ(混合バッチとい
う)1aに小塊コークスを混ぜた時の炉内堆積状況を示
す。小塊コークスを混ぜない鉱石バッチ(非混合バッチ
という)1bを炉内の炉中心部へ装入した後に、小塊コ
ークスを混ぜた鉱石バッチ1aを炉壁部へ装入してい
る。このように鉱石バッチを分けて小塊コークスを装入
することで、炉中心部へ鉱石を装入するバッチに小塊コ
ークスが混じることがなく、また、小塊コークスを装入
する鉱石バッチは炉壁部へ逆傾動方向に装入するので、
炉中心部へ小塊コークスが流れ込むことがない。従って
小塊コークスの使用量を増やしていっても、炉中心部へ
小塊コークスが混入し、炉中心部のガス流を抑制するこ
とがなくなる。
おける炉半径r0を1とした時、炉中心から0.7〜1
の長さに相当する領域とすると好適である。図2に示す
ように、炉中心から小塊コークスを混ぜた鉱石のバッチ
1aの堆積位置までの距離をr1とすると、r1/r0
≧0.7となるように小塊コークスを混ぜた鉱石バッチ
を装入すると好適である。
高炉操業に、本発明に係る方法と従来の方法とを期間を
別にして適用した。その操業で製造した銑鉄の出銑量
は、9000t/d〜11000t/dであり、操業条
件としては、送風量 6500Nm3/min、炉頂圧
力 260kPa、コークス比 450kg/t、微粉
炭比 70kg/tを基準とした。
粒径50mmに整粒した塊状の高炉コークスであり、鉄
鉱石1が、粒径15〜25mm程度の焼結鉱及び鉄鉱
石、石灰石等である。小塊コークスには、前記高炉コー
クスの整粒時に発生した粒径10〜20mmのものを利
用した。1チャージあたりの装入量は、コークス2が3
5トン、鉱石1が110トンである。
に小塊コークスを充填して操業した。その後、本発明に
係る操業方法に切り替え、鉄鉱石の装入時に、小塊コー
クスと混合した鉱石を炉の周辺部に装入した。なお、装
入シュート3は、旋回速度8rpmを基準にして適宜変
更し、また傾斜角は、最初45°でシュートの1旋回毎
に1°づつ増加させた。
気性は、従来方法及び本発明方法の場合で大差がないこ
とがわかる。しかしながら、本発明によれば、炉床での
スラグ・バランスの崩れが少なく、円滑な操業ができた
のに対し、従来の方法では、長い期間に渡り、送風量の
低減を余儀なくされる状況があった。また、コークスの
全体使用量に対する小塊コークスの量は、従来法では、
2%、本発明では、6%であり、本発明の方が多量に使
用できている。
コークスを多量に使用しても、従来より円滑に且つ安定
した高炉操業ができるようになった。
況を示す図であり、(a)は順傾動方式、(b)は逆傾
動方式の場合である。
堆積状況を示した図である。
た図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 鉱石とコークスとからなる原料のうち、
少なくとも鉱石を、炉頂に設けられた装入シュートを旋
回させつつ炉中心部から炉壁方向に傾動させて装入する
高炉の操業方法において、前記鉱石の1チャージ分を2
バッチ以上に分割し、分割された一つのバッチを小塊コ
ークスと混合した混合バッチとなし、該混合バッチを、
炉内を炉半径方向に炉中心部、炉壁の2領域に区分した
うちの炉壁部へ装入することを特徴とする高炉操業方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09175799A JP3700457B2 (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 高炉の操業方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09175799A JP3700457B2 (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 高炉の操業方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000282110A true JP2000282110A (ja) | 2000-10-10 |
| JP3700457B2 JP3700457B2 (ja) | 2005-09-28 |
Family
ID=14035424
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP09175799A Expired - Fee Related JP3700457B2 (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 高炉の操業方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3700457B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010150643A (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-08 | Jfe Steel Corp | 高炉への原料装入方法 |
| JP2010280926A (ja) * | 2009-06-02 | 2010-12-16 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 高炉の操業方法 |
| JP2014224293A (ja) * | 2013-05-16 | 2014-12-04 | 新日鐵住金株式会社 | ベルレス高炉の原料装入方法 |
-
1999
- 1999-03-31 JP JP09175799A patent/JP3700457B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010150643A (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-08 | Jfe Steel Corp | 高炉への原料装入方法 |
| JP2010280926A (ja) * | 2009-06-02 | 2010-12-16 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 高炉の操業方法 |
| JP2014224293A (ja) * | 2013-05-16 | 2014-12-04 | 新日鐵住金株式会社 | ベルレス高炉の原料装入方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3700457B2 (ja) | 2005-09-28 |
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