JPH1122905A - リターンフロー式対流型粗ガス冷却器 - Google Patents

リターンフロー式対流型粗ガス冷却器

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JPH1122905A
JPH1122905A JP9178446A JP17844697A JPH1122905A JP H1122905 A JPH1122905 A JP H1122905A JP 9178446 A JP9178446 A JP 9178446A JP 17844697 A JP17844697 A JP 17844697A JP H1122905 A JPH1122905 A JP H1122905A
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JP
Japan
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crude gas
gas
cooler
cooling wall
water cooling
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JP9178446A
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English (en)
Inventor
Tadayoshi Adachi
忠由 足立
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IHI Corp
Original Assignee
Ishikawajima Harima Heavy Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、ダクトの閉塞を防止できる
と共に熱回収の効率が高く、伝熱管の伝熱面積も節減で
きるリターンフロー式対流型粗ガス冷却器を提供するこ
とである。 【解決手段】 石炭等の燃料をガス化した粗ガスを蒸発
器3及び節炭器4に接触させ伝熱によりガス化熱を回収
する対流型粗ガス冷却器7において、冷却器本体2を粗
ガスが導入されて上昇する上昇流側水冷壁部分5aと粗
ガスが下降して排出される下降流側水冷壁部分5bとに
区分し、上記上昇流側水冷壁部分5aに蒸発器3を設け
ると共に上記下降流側水冷壁部分5bに節炭器4を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石炭等の燃料をガ
ス化した粗ガスを伝熱管に接触させ伝熱によりガス化熱
を回収する対流型粗ガス冷却器に係り、特に、蒸発管を
冷却器の入口部付近に設置して上昇流で熱回収すると共
に節炭器を冷却器の下降流部分に設置して下降流で熱回
収する対流型粗ガス冷却器に関する。
【0002】
【従来の技術】石炭等の燃料をガス化炉でガス化して高
温の粗ガスを発生させ、これを発電等に利用する石炭ガ
ス化複合発電システム(IGCC: Integrated Coal Gasifi
cationCombined Cycle )においては、粗ガスからガス
化熱を回収する粗ガス冷却器が、ガス化炉の出口に接続
されて設けられる。
【0003】図4に、テキサコ(Texaco)法の石炭ガス
化設備(符号40参照)を有する従来の石炭ガス化複合
発電システム60が示されている。このタイプの石炭ガ
ス化設備40の場合、粗ガス冷却器は、図示されるよう
に輻射型粗ガス冷却器6と対流型粗ガス冷却器27とか
ら構成され、ガス化炉5の下流側にこれらの輻射型粗ガ
ス冷却器6,対流型粗ガス冷却器27が順に接続され
る。
【0004】テキサコ型の石炭ガス化設備40の輻射型
粗ガス冷却器6の粗ガス出口6aは、図示されるよう
に、輻射型粗ガス冷却器6の下部に設置される。このた
め、輻射型粗ガス冷却器6の下流側に接続される対流型
粗ガス冷却器27がリターンフロー式(冷却器の下部か
ら導入された粗ガスが上昇後、冷却器の頂部付近でリタ
ーンして再び冷却器下部から排出される構造)に構成さ
れる場合、対流型粗ガス冷却器27の内部構造は、一般
に図3Aまたは図3Bに示されるような構造になる(図
3Bにおいては、対流型粗ガス冷却器37として示され
ている)。
【0005】つまり、例えば図3Aに示されるタイプの
対流型粗ガス冷却器27の場合、対流型粗ガス冷却器2
7は、その下部に設けられた粗ガス導入口28及び粗ガ
ス排出口29と、軸方向に延びた上昇流側ダクト25a
及び下降流側水冷壁25bとを有し、粗ガス導入口28
から導入された粗ガスが上昇流側ダクト25aを上昇し
た後、冷却器本体の頂部付近でリターンして下降流側水
冷壁25bを下降して粗ガス排出口29から排出される
ように構成されている。
【0006】下降流側水冷壁25bには、粗ガスのガス
化熱を伝熱により回収する伝熱管としての蒸発管23,
節炭器24が図示されるように設けられる。上昇流側ダ
クト25aの幅は、冷却器本体の幅をなるべく小さくす
る必要上、比較的小さく取られる。
【0007】一方、図3Bに示されるタイプの対流型粗
ガス冷却器37の場合、対流型粗ガス冷却器37は、そ
の下部に設けられた粗ガス導入口38及び粗ガス排出口
39と、軸方向に延びた上昇流側水冷壁35a及び下降
流側ダクト35bとを有し、粗ガス導入口38から導入
された粗ガスが上昇流側水冷壁35aを上昇した後、冷
却器本体の頂部付近でリターンして下降流側ダクト35
bを下降して粗ガス排出口39から排出されるように構
成されている。
【0008】上昇流側水冷壁35aには、粗ガスのガス
化熱を伝熱により回収する伝熱管としての蒸発管33,
節炭器34が図示されるように設けられる。下降流側ダ
クト35bの幅は、冷却器本体の幅をなるべく小さくす
る必要上、比較的小さく取られる。
【0009】対流型粗ガス冷却器27(又は37)の下
流側には、図4に示されるようにガス精製設備41が接
続され、ガス精製設備41の下流側には複合発電設備4
2が設けられる。又、空気から酸素を分離する空気分離
設備43が、石炭ガス化設備40及び複合発電設備42
に接続して図示されるように設けられる。
【0010】ガス精製設備41は、湿式の場合、例えば
図4に示されるようにフィルタ17,サチュレータ1
8,熱交換器19及び脱硫塔12から主に構成され、フ
ィルタ17が対流型粗ガス冷却器27の下流側に接続さ
れると共に、ガス化炉5で生成された粗ガスがフィルタ
17から熱交換器19及び脱硫塔12に導入された後、
サチュレータ18を介して複合発電設備42のガスター
ビン8(下記参照)に送られるように構成されている。
尚、ガス精製設備41を乾式脱硫塔,再生塔及びフィル
タ(いずれも図示されず)等を備えた乾式タイプに構成
してよいのは、勿論である。
【0011】複合発電設備42は、ガスタービン8(そ
の燃焼器8a及びコンプレッサ29を含む),蒸気ター
ビン9,排熱回収ボイラ31等から構成される。ガスタ
ービン8は、上述のようにサチュレータ18の下流側に
接続され、ガスタービン8の下流側には排熱回収ボイラ
31及び蒸気タービン9が設置されて、ガスタービン8
からの排ガスの余熱を排熱回収ボイラ31で回収して蒸
気タービン9を駆動するように構成されている。
【0012】排熱回収ボイラ31の下流側には、煙突3
2が接続される。
【0013】空気分離設備43は、深冷法などにより空
気から高純度の酸素を分離する空気分離器(精留塔)3
8を有し、空気分離器38は、空気導入ライン25によ
ってガスタービン8のコンプレッサ29の下流側に接続
されると共に、酸素供給ライン13を介してガス化炉5
の上流側に接続される。又、空気分離器38で酸素を分
離した残りの空気成分(主に窒素)をガスタービン8の
燃焼器8aあるいはガス精製設備41の再生塔(乾式の
場合)に送れるように、空気分離器38を燃焼器8aあ
るいは再生塔に接続してよい。
【0014】石炭等の燃料がガス化設備40のバンカ1
4,湿式ミル15を介してスラリ化され、スラリ化され
た石炭(以下スラリと称する)は、スラリ貯槽タンク1
6を介してガス化炉5に導入される。ドライ燃料を用い
る場合は、ドライ燃料がガス化炉5に導入される。
【0015】一方、空気分離設備43では、外気及び空
気導入ライン25を介してガスタービン8のコンプレッ
サ29から導入された空気から、深冷法等の方法により
高純度の酸素が分離される。分離された高純度の酸素
は、精留塔38及び酸素供給ライン13を介してガス化
炉5に供給される。酸素を分離された残りの空気成分
(主に窒素)は、ガスタービン8の燃焼器8aあるいは
ガス精製設備41の再生塔に送られる。
【0016】ガス化炉5では、上述のように空気分離設
備43の空気分離器38から酸素供給ライン13を介し
て高純度の酸素が供給され、これによりスラリ(もしく
はドライ燃料)が部分酸化されると共にガス化して、粗
ガス(主にH2 ,CO,CO2 )が生成される。
【0017】ガス化炉5で生成された粗ガスは、その
後、輻射型粗ガス冷却器6及び対流型粗ガス冷却器27
(又は37)を介してガス精製設備41に送られる。こ
のとき、輻射型冷却器6においては主に輻射によって、
対流型粗ガス冷却器27(37)においては主に伝熱に
よって粗ガスから熱を回収する。
【0018】すなわち、リターンフロー式対流型粗ガス
冷却器27においては(図3A参照)、輻射型粗ガス冷
却器6からの粗ガスが粗ガス導入口28を介して導入さ
れると共に上昇流側ダクト25a内を上昇し、頂部付近
でリターンして下降流側水冷壁ト25b内を下降した
後、粗ガス排出口29を介してガス精製設備41に送ら
れる。粗ガスは、下降流側水冷壁25bを下降するとき
蒸発器23及び節炭器24に順に接触し、これにより粗
ガスのガス化熱が蒸発器23及び節炭器24に伝熱し
て、粗ガスが冷却される。
【0019】このとき、蒸発器23及び節炭器24内で
は熱媒が下方から上方に流れるので(図3A参照)、双
方において熱媒の流れる方向が粗ガスの流方向と反対、
すなわち対向流になる。
【0020】又、粗ガスが上昇流ダクト25aを上昇す
るとき、粗ガスに含まれる固形分によって上昇流側ダク
ト25aが閉塞することがある(図3Aの部分A参
照)。
【0021】一方、別のタイプのリターンフロー式対流
型粗ガス冷却器37においては(図3B参照)、輻射型
粗ガス冷却器6からの粗ガスが粗ガス導入口38を介し
て導入されると共に上昇流側水冷壁35a内を上昇し、
頂部付近でリターンして下降流側ダクト35b内を下降
した後、粗ガス排出口39を介してガス精製設備41に
送られる。粗ガスは、上昇流側水冷壁35a内を上昇す
るとき蒸発器33及び節炭器34に順に接触し、これに
より粗ガスのガス化熱が蒸発器33及び節炭器34に伝
熱して、粗ガスが冷却される。
【0022】このとき、蒸発器33及び節炭器34内で
は熱媒が下方から上方に流れるので(図3B参照)、双
方において熱媒の流れる方向が粗ガスの流方向と同じ、
すなわち並行流になる。
【0023】対流型粗ガス冷却器27(37)から排出
されてガス精製設備41のフィルタ17に導入された粗
ガスは、フィルタ17で脱塵された後、熱交換器19を
介して脱硫塔12に送られて脱硫され、精製ガスにな
る。脱硫塔12から排出された精製ガスは、脱硫塔12
の頂部からサチュレータ18を介してガスタービン8に
送られる。ガス精製設備41が乾式の場合は、粗ガスは
乾式脱硫塔で脱硫されて精製ガスとなり、フィルタを介
してガスタービン8に送られる。
【0024】ガスタービン8に送られた精製ガスは、燃
焼器8aで燃焼され、発電が行われる。このとき、空気
分離器38から酸素分離後の空気(窒素)を燃焼器8a
に送り、発電効率の向上を図ってもよい。
【0025】ガスタービン8の燃焼器8aでの燃焼によ
り発生した排ガスは、排熱回収ボイラ31及び煙突32
を介して大気排出される。このとき、排熱回収ボイラ3
1で回収された排熱により、蒸気タービン9でさらに発
電が行われる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】さて、上述のような従
来のリターンフロー式対流型粗ガス冷却器においては、
その2つのタイプの各々が欠点を有していた。
【0027】すなわち、先ず蒸発器及び節炭器が共に下
降流側の水冷壁に設置されているタイプのリターンフロ
ー式対流型粗ガス冷却器においては、その上昇流側のダ
クトが固形分により閉塞しやすいという問題があった。
【0028】又、このタイプの対流型粗ガス冷却器の場
合、対流型粗ガス冷却器内で最も高温となるその入口に
近い部分で伝熱による熱回収ができず、従って熱回収の
効率が悪いという問題があった。
【0029】一方、蒸発器及び節炭器が共に上昇流側の
水冷壁に設置されているタイプのリターンフロー式対流
型粗ガス冷却器においては、蒸発器及び節炭器内の熱媒
の流れがガス流と並行流になるため伝熱効率が悪く、対
向流のタイプより伝熱面積を広く取る必要があるという
問題があった。
【0030】又、このタイプの対流型粗ガス冷却器の場
合、節炭器内の熱媒がガス流と並行に流れる関係上、節
炭器内の熱媒の出口温度を対流型粗ガス冷却器出口の粗
ガスの温度より(ある程度)低い温度までしか昇温でき
ないという問題や、対流型粗ガス冷却器出口の粗ガス温
度が比較的高くなってしまうという問題があった。
【0031】そこで、本発明の目的は、ダクトの閉塞を
防止できると共に熱回収の効率が高く、伝熱管の伝熱面
積も節減できるリターンフロー式対流型粗ガス冷却器を
提供することである。
【0032】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、石炭等の燃料をガス化した粗ガス
を蒸発器及び節炭器に接触させ伝熱によりガス化熱を回
収する対流型粗ガス冷却器において、冷却器本体を粗ガ
スが導入されて上昇する上昇流側水冷壁部分と粗ガスが
下降して排出される下降流側水冷壁部分とに区分し、上
記上昇流側水冷壁部分に蒸発器を設けると共に上記下降
流側水冷壁部分に節炭器を設けて構成される。
【0033】請求項2の発明は、上記節炭器と上記蒸発
管とを上記冷却器本体内でなるべく軸方向に重なり合う
ように上下に配置して構成される。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明は、石炭等の燃料をガス化
炉でガス化して高温の粗ガスを発生させ、これを発電等
に利用する石炭ガス化複合発電システム(IGCC: Integr
ated Coal Gasification Combined Cycle ,図2参照)
における改良されたリターンフロー式対流型粗ガス冷却
器に関するものである。
【0035】図2に、本発明のリターンフロー式対流型
粗ガス冷却器7を組み込んだ石炭ガス化複合発電システ
ム50が示されている。尚、石炭ガス複合発電システム
50において、対流型粗ガス冷却器7以外の構成要素
は、図4に示される従来の石炭ガス化複合発電システム
60のそれと同一である。
【0036】つまり、図2に示される石炭ガス化複合発
電システム50は、テキサコ(Texaco)法の石炭ガス化
設備51を有する石炭ガス化複合発電システムであり、
この石炭ガス化設備51において、粗ガス冷却器は、図
示されるように輻射型粗ガス冷却器6と対流型粗ガス冷
却器7とから構成され、ガス化炉5の下流側にこれらの
輻射型粗ガス冷却器6,対流型粗ガス冷却器7が順に接
続される。
【0037】石炭ガス化設備51(テキサコ型)におい
て、その輻射型粗ガス冷却器6の粗ガス出口6aは、輻
射型粗ガス冷却器6の下部に設置される。そして、この
粗ガス出口6aの下流側に、本発明のリターンフロー式
対流型粗ガス冷却器7が図示されるように接続される。
【0038】尚、図1は、この本発明のリターンフロー
式対流型粗ガス冷却器7を、その上流側に接続された輻
射型粗ガス冷却器6及びガス化炉5と共に拡大して示し
た略側断面図である。
【0039】図1に示されるように、本発明のリターン
フロー式対流型粗ガス冷却器7は、圧力容器としての冷
却器本体2を有する。冷却器本体2の下部には粗ガス導
入口2a及び粗ガス排出口2bが形成され、一方、冷却
器本体2の内部には、上昇流側水冷壁5a及び下降流側
水冷壁5bが図示されるように形成されて、粗ガス導入
口2aから冷却器本体2内に導入された粗ガスが、上昇
流側水冷壁5aを上昇後、冷却器本体2の頂部付近でリ
ターンして下降流側水冷壁5bを下降して粗ガス排出口
2bから排出されるように構成されている。
【0040】上昇流側水冷壁5a内には、伝熱管として
の蒸発器3が図示されるように設置され、一方、下降流
側水冷壁5b内には、伝熱管としての節炭器4が図示さ
れるように接続される。
【0041】尚、上昇流側水冷壁5a内の蒸発器3を収
容する部分は、蒸発器3を収容するのに充分なだけ太く
構成され、同様に、下降流側水冷壁5b内の節炭器4を
収容する部分は、節炭器4を収容するのに充分なだけ太
く構成される。一方、伝熱管を収容しない上昇流側水冷
壁5aの上部及び下降流側水冷壁5bの下部は比較的細
く構成され、各水冷壁5a,5bの比較的太い部分と比
較的細い部分とを垂直方向に互いに噛み合わせて(図1
参照)、冷却器本体2全体がなるべく細くなるように構
成されている。
【0042】対流型粗ガス冷却器7の下流側には、図2
に示されるようにガス精製設備41が接続され、ガス精
製設備41の下流側には複合発電設備42が設けられ
る。又、空気から酸素を分離する空気分離設備43が、
石炭ガス化設備51及び複合発電設備42に接続して図
示されるように設けられる。
【0043】ガス精製設備41は、湿式の場合、例えば
図2に示されるようにフィルタ17,サチュレータ1
8,熱交換器19及び脱硫塔12から主に構成され、フ
ィルタ17が対流型粗ガス冷却器7の下流側に接続され
ると共に、ガス化炉5で生成された粗ガスがフィルタ1
7から熱交換器19及び脱硫塔12に導入された後、サ
チュレータ18を介して複合発電設備42のガスタービ
ン8(下記参照)に送られるように構成されている。
尚、ガス精製設備41を乾式脱硫塔,再生塔及びフィル
タ(いずれも図示されず)等を備えた乾式タイプに構成
してよいのは、勿論である。
【0044】複合発電設備42は、ガスタービン8(そ
の燃焼器8a及びコンプレッサ29を含む),蒸気ター
ビン9,排熱回収ボイラ31等から構成される。ガスタ
ービン8は、上述のようにサチュレータ18の下流側に
接続され、ガスタービン8の下流側には排熱回収ボイラ
31及び蒸気タービン9が設置されて、ガスタービン2
8からの排ガスの余熱を排熱回収ボイラ31で回収して
蒸気タービン9を駆動するように構成されている。
【0045】排熱回収ボイラ31の下流側には、煙突3
2が接続される。
【0046】空気分離設備43は、深冷法などにより空
気から高純度の酸素を分離する空気分離器38を有し、
空気分離器38は、空気導入ライン25によってガスタ
ービン8のコンプレッサ29の下流側に接続されると共
に、酸素供給ライン13を介してガス化炉5の上流側に
接続される。又、空気分離器38で酸素を分離した残り
の空気成分(主に窒素)をガスタービン8の燃焼器8a
あるいはガス精製設備41の再生塔(乾式の場合)に送
れるように、空気分離器38を燃焼器8aあるいは再生
塔に接続してよい。
【0047】石炭塔の燃料がガス化設備51のバンカ1
4,湿式ミル15を介してスラリ化され、スラリ化され
た石炭(以下スラリと称する)は、スラリ貯槽タンク1
6を介してガス化炉5に導入される。ドライ燃料を用い
る場合は、ドライ燃料がガス化炉5に導入される。
【0048】一方、空気分離設備43では、外気及び空
気導入ライン25を介してガスタービン8のコンプレッ
サ29から導入された空気から、深冷法等の方法により
高純度の酸素が分離される。分離された高純度の酸素
は、酸素供給ライン13を介してガス化炉5に供給され
る。酸素を分離された残りの空気成分(主に窒素)は、
ガスタービン8の燃焼器8aあるいはガス精製設備41
の再生塔に送られる。
【0049】ガス化炉5では、上述のように空気分離設
備43の空気分離器38から酸素供給ライン13を介し
て高純度の酸素が供給され、これによりスラリ(もしく
はドライ燃料)が部分酸化されると共にガス化して、こ
の結果、粗ガス(主にH2 ,CO,CO2 )が生成され
る。
【0050】ガス化炉5で生成された粗ガスは、その
後、輻射型粗ガス冷却器6及び本発明の対流型粗ガス冷
却器7を介してガス精製設備41に送られる。このと
き、輻射型冷却器6においては主に輻射によって、対流
型粗ガス冷却器7においては主に伝熱によって粗ガスか
ら熱を回収する。
【0051】すなわち、本発明のリターンフロー式対流
型粗ガス冷却器7においては、輻射型粗ガス冷却器6か
らの粗ガスが冷却器本体2の粗ガス導入口2a(図1参
照)を介して導入されると共に上昇流側水冷壁5a内を
上昇し、頂部付近でリターンして下降流側水冷壁5b内
を下降した後、粗ガス排出口2bを介してガス精製設備
41に送られる。粗ガスは、上昇流側水冷壁5a内を上
昇するとき蒸発器3に接触した後、下降流側水冷壁5b
内を下降するとき節炭器4に接触し、これにより粗ガス
のガス化熱が蒸発器3及び節炭器4に伝熱して、粗ガス
が冷却される。
【0052】このとき、蒸発器3内では熱媒が下方から
上方に(すなわち粗ガスと並行に)流れるが、蒸発器3
は上述のように粗ガス導入口2a(対流型粗ガス冷却器
7内で最も高温となる部分)付近に設置されているた
め、高い熱回収効率を達成できる。その上、粗ガスの流
速が蒸発器3内で遅くなって固形分が落下し易くなるの
で、上昇流側水冷壁5aの細くなっている部分において
固形分による閉塞が発生しにくい。つまり、上述の従来
の対流型粗ガス冷却器27における欠点がほぼ克服され
る。
【0053】一方、節炭器4内では熱媒の流れる方向が
粗ガスの流方向と反対、すなわち対向流になるため伝率
効率が良く、従って節炭器4の伝熱面積を比較的小さく
できる。又、対向流であるため、節炭器4内の熱媒の出
口温度を比較的高くできると共に、対流型粗ガス冷却器
出口の粗ガス温度を比較的低くでき、並行流の場合より
高い効率で熱回収を達成できる。つまり、上述の対流型
粗ガス冷却器37における欠点がほぼ克服される。
【0054】対流型粗ガス冷却器7から排出されてガス
精製設備41のフィルタ17に導入されたガス化ガス
は、フィルタ17で脱塵された後、熱交換器19を介し
て脱硫塔12に送られて脱硫され、精製ガスになる。脱
硫塔12から排出された精製ガスは、脱硫塔12の頂部
からサチュレータ18を介してガスタービン8に送られ
る。ガス精製設備41が乾式の場合は、燃焼ガスは乾式
脱硫塔で脱硫されて精製ガスとなり、フィルタを介して
ガスタービン8に送られる。
【0055】ガスタービン8に送られた精製ガスは、燃
焼器8aで燃焼され、発電が行われる。このとき、空気
分離器38から酸素分離後の空気(窒素)を燃焼器8a
に送り、発電効率の向上を図ってもよい。
【0056】ガスタービン8の燃焼器8aでの燃焼によ
り発生した排ガスは、排熱回収ボイラ31及び煙突32
を介して大気排出される。このとき、排熱回収ボイラ3
1で回収された排熱により、蒸気タービン9でさらに発
電が行われる。
【0057】以上、要するに、本発明によれば、リター
ンフロー式対流型粗ガス冷却器内部の上昇流側水冷壁の
下部(ガス導入口付近)に蒸発器を設置することによ
り、粗ガスの流速が蒸発器内で遅くなって固形分が落下
し易くなり、ゆえに上昇流側水冷壁の閉塞を防止でき
る。又、蒸発器による熱回収を、対流型粗ガス冷却器内
の最も高温となる部分(ガス導入口付近)で効果的に行
うことができる。
【0058】又、リターンフロー式対流型粗ガス冷却器
内部の下降流側水冷壁の上部に節炭器を設置することに
より、節炭器内で熱媒の流れる方向が粗ガスの流方向と
反対、すなわち対向流になって伝率効率が良くなり、従
って節炭器の伝熱面積を比較的小さくできる。又、対向
流であるため、節炭器内の熱媒の出口温度を比較的高く
できると共に、対流型粗ガス冷却器出口の粗ガス温度を
比較的低くでき、並行流の場合より高い効率で熱回収を
達成できる。
【0059】つまり、本発明によれば、対流型粗ガス冷
却の水冷壁の閉塞を防止できると共に、蒸発器及び節炭
器の両方において高い効率で熱回収でき、さらに、節炭
器の伝熱面積を節減できる。
【0060】又、上昇流側水冷壁,下降流側水冷壁各々
の比較的太い部分と比較的細い部分とを垂直方向に互い
に噛み合わせることにより、冷却器本体全体を従来のも
のと同程度にコンパクトに構成できる。
【0061】
【発明の効果】以上、要するに、本発明のリターンフロ
ー式対流型粗ガス冷却器によれば、以下の優れた効果が
もたらされる。
【0062】(1)リターンフロー式対流型粗ガス冷却
器内部の上昇流側水冷壁の下部(ガス導入口付近)に蒸
発器を設置することにより、粗ガスの流速が蒸発器内で
遅くなって固形分が落下し易くなり、ゆえに上昇流側水
冷壁の閉塞を防止できる。又、蒸発器による熱回収を、
対流型粗ガス冷却器内の最も高温となる部分(ガス導入
口付近)で効果的に行うことができる。
【0063】(2) 又、リターンフロー式対流型粗ガ
ス冷却器内部の下降流側水冷壁の上部に節炭器を設置す
ることにより、節炭器内で熱媒の流れる方向が粗ガスの
流方向と反対、すなわち対向流になって伝率効率が良く
なり、従って節炭器の伝熱面積を比較的小さくできる。
又、対向流であるため、節炭器内の熱媒の出口温度を比
較的高くできると共に、対流型粗ガス冷却器出口の粗ガ
ス温度を比較的低くでき、並行流の場合より高い効率で
熱回収を達成できる。
【0064】(3)上昇流側水冷壁,下降流側水冷壁各
々の比較的太い部分と比較的細い部分とを垂直方向に互
いに噛み合わせることにより、冷却器本体全体を従来の
ものと同程度の大きさにコンパクトに構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリターンフロー式対流型粗ガス冷却器
及びこれに付随の輻射型粗ガス冷却器の略側断面図であ
る。
【図2】本発明のリターンフロー式対流型粗ガス冷却器
を含む石炭ガス化複合発電装置の概略図である。
【図3A】従来のリターンフロー式対流型粗ガス冷却器
の略側断面図である。
【図3B】従来のリターンフロー式対流型粗ガス冷却器
の別の略側断面図である。
【図4】従来のリターンフロー式対流型粗ガス冷却器を
含む石炭ガス化複合発電装置の概略図である。
【符号の説明】
2 (対流型粗ガス)冷却器本体 3 蒸発器 4 節炭器 5a 上昇流側水冷壁部分 5b 下降流側水冷壁部分 7 対流型粗ガス冷却器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石炭等の燃料をガス化した粗ガスを蒸発
    器及び節炭器に接触させ伝熱によりガス化熱を回収する
    対流型粗ガス冷却器において、冷却器本体を粗ガスが導
    入されて上昇する上昇流側水冷壁部分と粗ガスが下降し
    て排出される下降流側水冷壁部分とに区分し、上記上昇
    流側水冷壁部分に蒸発器を設けると共に上記下降流側水
    冷壁部分に節炭器を設けたことを特徴とするリターンフ
    ロー式対流型粗ガス冷却器。
  2. 【請求項2】 上記節炭器と上記蒸発管とを上記冷却器
    本体内でなるべく軸方向に重なり合うように上下に配置
    した請求項1記載のリターンフロー式対流型粗ガス冷却
    器。
JP9178446A 1997-07-03 1997-07-03 リターンフロー式対流型粗ガス冷却器 Pending JPH1122905A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006214712A (ja) * 2005-01-07 2006-08-17 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 加圧高温ガス冷却器
US7803216B2 (en) 2005-12-28 2010-09-28 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Pressurized high-temperature gas cooler
CN102384459A (zh) * 2011-11-02 2012-03-21 苏州海陆重工股份有限公司 用于甲醇制烯烃的余热锅炉
CN106895384A (zh) * 2017-04-01 2017-06-27 安徽科达洁能股份有限公司 余热回收系统
CN114395422A (zh) * 2022-01-25 2022-04-26 哈尔滨工业大学 分开采用自然循环和强制循环的水冷壁气化炉及冷却方法

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