JPH11229831A - エンジンのカム位相可変装置 - Google Patents

エンジンのカム位相可変装置

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JPH11229831A
JPH11229831A JP3174498A JP3174498A JPH11229831A JP H11229831 A JPH11229831 A JP H11229831A JP 3174498 A JP3174498 A JP 3174498A JP 3174498 A JP3174498 A JP 3174498A JP H11229831 A JPH11229831 A JP H11229831A
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JP
Japan
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plate
cam
camshaft
groove
phase
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Withdrawn
Application number
JP3174498A
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English (en)
Inventor
Hiroki Takazawa
博樹 高澤
Noriyuki Yamada
範之 山田
Katsuaki Shiiki
克昭 椎木
Akira Fujiwara
昭 藤原
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特別の駆動源を必要としない簡単な構造で動
弁カムの位相を変化させ得るエンジンのカム位相可変装
置を提供する。 【解決手段】 吸気カムシャフト8の軸端部に設けられ
た位相変更手段10は、吸気カムシャフト8に相対回転
自在に支持されてタイミングベルトにより駆動される第
1プレート21と、吸気カムシャフト8に固定された第
2プレート22と、第1プレート21に形成した曲線状
の第1カム溝213 および第2プレート22に形成した
直線状の第2カム溝223 に係合する遠心ウエイト23
と、遠心ウエイト23を半径方向内側に付勢するスプリ
ング24とを備える。第1プレート21への入力回転数
が増加すると遠心力で遠心ウエイト23が半径方向外側
に移動し、第1、第2カム溝213 ,223 の作用で第
1プレート21に対して第2プレート22が相対回転す
るため、吸気カムシャフト8に設けた吸気カム85 の位
相が変化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンのカムシ
ャフトに位相変更手段を介してプーリ、スプロケット、
ギヤ等の回転入力部材を接続し、この位相変更手段で回
転入力部材に対してカムシャフトを相対回転させて動弁
カムの位相を変化させるエンジンのカム位相可変装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】かかるカム位相可変装置は、実用新案登
録第2506432号公報、実開平5−47308号公
報により公知である。これらのものは、プーリあるいは
スプロケットよりなる回転入力部材とカムシャフトとの
間にピストンを介在させ、このピストンを回転入力部材
およびカムシャフトにそれぞれヘリカル係合させたもの
で、油圧でピストンを軸方向に駆動することにより回転
入力部材に対してカムシャフトを相対回転させて動弁カ
ムの位相を変化させるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のカム位相可変装置は、ピストンを駆動するための油
圧源、油路、油圧制御バルブ等を必要とするため、その
構造が複雑化してコストが嵩む問題がある。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、特別の駆動源を必要としない簡単な構造で動弁カム
の位相を変化させ得るエンジンのカム位相可変装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、動弁カムを備えたカ
ムシャフトに位相変更手段を介して回転入力部材を接続
し、動力伝達部材から回転入力部材に入力される駆動力
でカムシャフトを回転駆動するとともに、位相変更手段
によりカムシャフトを回転入力部材に対して相対回転さ
せて動弁カムの位相を変化させるエンジンのカム位相可
変装置において、前記位相変更手段は、回転入力部材と
一体に回転する第1プレートと、カムシャフトに固定さ
れて第1プレートに同軸に対向する第2プレートと、第
1プレートに形成された第1カム溝と、第2プレートに
形成された第2カム溝と、第1カム溝および第2カム溝
に摺動自在に係合する遠心ウエイトと、遠心ウエイトを
カムシャフトの軸線に向けて半径方向内側に付勢する付
勢手段とを備えて成り、第1カム溝および第2カム溝は
カムシャフトの軸線方向に見て相互に異なる形状を有す
ることを特徴とする。
【0006】上記構成によれば、動力伝達部材により回
転する回転入力部材と一体の第1プレートが回転する
と、その回転は第1プレートの第1カム溝、第1カム溝
に係合する遠心ウエイト、遠心ウエイトに係合する第2
カム溝、第2カム溝を備えた第2プレートを経てカムシ
ャフトに伝達される。第1プレートの回転数が増加する
に伴い、それと一体に回転する遠心ウエイトに作用する
遠心力が増加するため、遠心ウエイトは付勢手段の付勢
力に抗してカムシャフトの軸線から遠ざかるように半径
方向外側に移動する。このとき、遠心ウエイトが係合す
る第1カム溝および第2カム溝はカムシャフトの軸線方
向に見て相互に異なる形状を持つため、第1プレートに
対して第2プレートが相対回転し、その相対回転角だけ
動弁カムの位相が変化する。
【0007】このように、動力伝達部材から回転入力部
材に入力される入力回転数の増減に応じて遠心ウエイト
を半径方向に移動させ、その遠心ウエイトに係合する第
1、第2カム溝をそれぞれ備えた第1、第2プレートを
相対回転させてカムシャフトを回転入力部材に対して相
対回転させるので、特別の駆動源を設けることなく簡単
な構造で動弁カムの位相を変化させることができる。し
かも従来はデッドスペースであった回転入力部材の内周
空間に位相変更手段を収納することができるので、位相
変更手段を設けたことによるエンジンの大型化を回避す
ることができる。
【0008】また請求項2に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、第1カム溝および第2カム溝の一方
がカムシャフトの軸線から放射状に延びる直線溝であ
り、他方が曲線溝であることを特徴とする。
【0009】上記構成によれば、第1カム溝および第2
カム溝の一方が直線溝であるために加工が容易になるだ
けでなく、前記直線溝と協働する他方の曲線溝の設計が
容易になる。
【0010】また請求項3に記載された発明は、請求項
2の構成に加えて、カムシャフトは吸気弁を駆動する吸
気カムシャフトであり、第2カム溝は直線溝からなり、
曲線溝からなる第1カム溝は半径方向内端部に対して半
径方向外端部がカムシャフトの回転方向進み側に偏倚し
ていることを特徴とする。
【0011】上記構成によれば、エンジン回転数の増加
に伴って遠心ウエイトが半径方向外側に移動すると、第
2プレートの位相が回転方向進み側に変化して吸気弁の
開弁タイミングが早くなる。従って、エンジンのアイド
リング時には吸気弁および排気弁のバルブオーバーラッ
プ量を減少させて吸気弁からの燃料の吹き返しを防止
し、アイドル運転の安定化、低温始動性の向上および燃
料消費量の低減を図ることができ、またエンジンの高速
回転時には前記バルブオーバーラップ量を増加させて吸
気慣性効果による体積効率を高め、エンジンの出力増加
を図ることができる。
【0012】また請求項4に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、カムシャフトの外周にその軸方向の
移動を規制するスラストプレートを設け、第2プレート
と前記スラストプレートとの間に第1プレートを挟持し
たことを特徴とする。
【0013】上記構成によれば、カムシャフトの軸方向
の移動を規制すべく予め設けられたスラストプレートを
利用して第1プレートを軸方向に位置決めすることがで
きるので、第1プレートを軸方向に位置決めするための
特別の部材が不要になって部品点数が削減される。
【0014】また請求項5に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、カムシャフトはその中間部において
カムシャフトホルダーに回転自在に支持されており、第
1プレートはカムシャフトの端部に支持され、第2プレ
ートは前記第1プレートよりも前記カムシャフトホルダ
ー側に固定されることを特徴とする。
【0015】上記構成によれば、動力伝達部材から回転
入力部材に伝達されたラジアル荷重のカムシャフトへの
作用点は該カムシャフトに固定された第2プレートであ
るが、その第2プレートが曲げモーメントの支点である
カムシャフトホルダーに近い位置に配置されるため、カ
ムシャフトに作用する前記曲げモーメントを最小限に抑
えることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0017】図1〜図9は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1はエンジンの部分断面図、図2は図1の要部
拡大図、図3は図2の3方向矢視図、図4は第1プレー
トの正面図、図5は図4の5−5線断面図、図6は第2
プレートの正面図、図7は図6の7−7線断面図、図8
は図3に対応する作用説明図、図9は吸気弁のバルブタ
イミングの変化を示す図である。
【0018】図1に示すように、多気筒のDOHC型エ
ンジンEは、クランクシャフト1を回転自在に支持する
シリンダブロック2を備えており、このシリンダブロッ
ク2に設けたシリンダ3…に摺動自在に嵌合するピスト
ン4…がコネクティングロッド5…を介して前記クラン
クシャフト1に連接される。シリンダブロック2のデッ
キ面に結合されたシリンダヘッド6の上部に動弁室7が
区画されており、その動弁室7に回転自在に支持された
吸気カムシャフト8の上方がヘッドカバー9により覆わ
れる。
【0019】図2を併せて参照すると明らかなように、
吸気カムシャフト8には、その一方の軸端部側から第2
プレート支持部81 、第1プレート支持部82 、スラス
トプレート83 、ジャーナル部84 および吸気カム85
が順次形成されており、シリンダヘッド6に一体に設け
たカムシャフトホルダー61 に前記ジャーナル部84
回転自在に支持されるとともに、シリンダヘッド6に一
体に設けたスラスト規制面62 に前記スラストプレート
3 が当接して吸気カムシャフト8が軸方向に位置決め
される。
【0020】シリンダヘッド6から左側に突出する吸気
カムシャフト8の軸端部に位相変更手段10が設けられ
る。位相変更手段10の外周部に本発明の回転入力部材
を構成する歯付きの従動プーリ211 が設けられてお
り、クランクシャフト1の軸端部に設けた歯付きの駆動
プーリ11と前記従動プーリ211 とが、本発明の動力
伝達部材を構成するタイミングベルト12によって接続
される。前記位相変更手段10、駆動プーリ11および
タイミングベルト12が、シリンダブロック2、シリン
ダヘッド6およびヘッドカバー9の左側面に取り付けた
第1、第2タイミングベルトカバー13,14により覆
われる。
【0021】尚、シリンダヘッド6には位相変更手段1
0を持たない通常の従動プーリを備えた排気カムシャフ
ト(図示せず)が支持されており、この排気カムシャフ
トの従動プーリは前記タイミングベルト12によって駆
動される。
【0022】次に、図2〜図7に基づいて位相変更手段
10の構造を説明する。
【0023】図2および図3から明らかなように、位相
変更手段10は、第1プレート21、第2プレート2
2、4個の遠心ウエイト23…および4個の引張スプリ
ング24…から構成される。
【0024】図4および図5に示すように、外周部に前
記歯付きの従動プーリ211 が一体に形成された概略円
板状の部材よりなる第1プレート21は、その左側面に
開口する円形の凹部212 を備えており、その凹部21
2 の底面から右側面に向けて4個の第1カム溝213
が90°間隔で凹設される。第1カム溝213 …の形状
は概略「く」字状に屈曲した曲線であり、その半径方向
外側部分が、図4に矢印で示す従動プーリ211 の回転
方向に対して進み側に屈曲している。第1プレート21
は、その中心部を貫通する軸孔214 によって吸気カム
シャフト8の第1プレート支持部82 (図2参照)に相
対回転自在に支持される。
【0025】図6および図7に示すように、第2プレー
ト22は概略十文字状の部材であって、中央のボス部2
1 から90°間隔で半径方向に延びる4本の腕部22
2 …を備える。腕部222 …は、その右側面に開口する
4本の直線状の第2カム溝223 …が半径方向に形成さ
れるとともに、その第2カム溝223 …の底面から左側
面に4個のガイド溝224 …が貫通する。第2カム溝2
3 …とガイド溝22 4 …とは中心線を共有している
が、ガイド溝224 …の溝幅は第2カム溝223…の溝
幅よりも小さくなっている。第2プレート22は、その
中心部を貫通する軸孔225 によって吸気カムシャフト
8の第2プレート支持部81 に嵌合し、キー25で結合
される(図2参照)。
【0026】図2から明らかなように、第1プレート2
1および第2プレート22を吸気カムシャフト8に組み
付けたとき、第2プレート22はキー25で吸気カムシ
ャフト8に相対回転不能に結合されるとともに、その左
端面に当接するワッシャ26をボルト27で吸気カムシ
ャフト8の軸端部に締結することにより軸方向に抜け止
めされ、この状態で第2プレート22の4個の腕部22
2 …が第1プレート21の凹部212 内に嵌合する。
【0027】また吸気カムシャフト8に相対回転自在に
支持された第1プレート21は、その凹部212 の底面
が第2プレート22の腕部222 …に当接することによ
り左方向への移動を規制されるとともに、その右側面が
吸気カムシャフト8に一体に設けたスラストプレート8
3 に当接することにより右方向への移動を規制される。
つまり、第1プレート21は、吸気カムシャフト8と一
体の第2プレート22およびスラストプレート83 によ
って左右から挟持されて軸方向に位置決めされる。この
ように吸気カムシャフト8自体を位置決めするために設
けたスラストプレート83 を利用して第1プレート21
を位置決めすることにより、部品点数の削減を図ること
ができる。
【0028】遠心ウエイト23…は段付きのピン状部材
であって、第1プレート21の第1カム溝213 …およ
び第2プレート22の第2カム溝223 …に摺動自在に
係合する大径部231 …と、大径部231 …に連設され
て第2プレート22のガイド溝224 …を摺動自在に貫
通する小径部232 …と、小径部232 …に連設された
スプリング係止部233 …とを備える。そして4個の遠
心ウエイト23…のスプリング係止部233 …を接続す
るように、前記4個の引張スプリング24…が正方形を
なすように張設される(図2および図3参照)。その結
果、4個の引張スプリング24…の弾発力により、4個
の遠心ウエイト23…は第1、第2カム溝213 …,2
3 …の半径方向内端に向けて付勢される。
【0029】図3から明らかなように、第1プレート2
1の曲線状の第1カム溝213 …と、第2プレート22
の直線状の第2カム溝223 …とは、中央部よりも半径
方向内側の部分で相互に重なり合っており、中央部より
も半径方向外側の部分で相互に離反している。即ち、中
央部よりも半径方向外側の部分で、曲線状の第1カム溝
213 …は直線状の第2カム溝223 …に対して、図3
および図4に示す吸気カムシャフト8の回転方向の進み
側に偏倚している。第2カム溝223 を直線溝としたこ
とにより、その加工が容易になるのは勿論のこと、前記
第2カム溝22 3 …と協働する曲線溝よりなる第1カム
溝213 …の設計が容易になる。
【0030】次に、上記第1実施例の作用について説明
する。
【0031】エンジンEの運転に伴って、クランクシャ
フト1に設けた駆動プーリ11の回転はタイミングベル
ト12を介して従動プーリ211 に伝達され、その従動
プーリ211 と一体に形成された第1プレート21が回
転する。第1プレート21の回転は、第1プレート21
に形成した第1カム溝213 …→第1カム溝213 …に
係合する遠心ウエイト23…→遠心ウエイト23…が係
合する第2カム溝22 3 …→第2カム溝223 …を形成
した第2プレート22→第2プレート22がキー25で
結合された吸気カムシャフト8の経路で伝達され、該吸
気カムシャフト8を回転させる。エンジン回転数が増加
すると遠心ウエイト23…に作用する遠心力が増加し、
該遠心ウエイト23…は引張スプリング24…の弾発力
に抗して第1、第2カム溝213 …,223 …内を半径
方向外側に移動する。
【0032】図3はエンジンEのアイドリング時に対応
するもので、遠心ウエイト23…は第1、第2カム溝2
3 …,223 …の半径方向内端に位置しており、この
とき、図9に実線で示すように、吸気弁のバルブタイミ
ングはバルブオーバーラップ領域が無い状態、即ち排気
弁が閉弁した後に吸気弁が開弁するように設定されてい
る。このバルブタイミングにより、吸気弁からの燃料の
吹き返しを防止し、アイドル運転を安定させるととも
に、低温始動性の向上および燃料消費量の低減を図るこ
とができる。
【0033】第1、第2カム溝213 …,223 …の中
央部よりも半径方向内側の部分は相互に重なり合ってい
るため、エンジン回転数がアイドル回転数から低速回転
数を経て中速回転数に増加する間に遠心ウエイト23…
が半径方向外側に移動しても、第1、第2プレート2
1,22の位相は同一に保持され、吸気弁のバルブタイ
ミングも図9に実線で示す状態に保持される。図8に示
すように、エンジン回転数が中速回転数から高速回転数
へと更に増加すると、遠心ウエイト23…が第1、第2
カム溝213 …,223 …の中央部よりも半径方向外側
の部分に移動するため、直線のカム溝223 …を有する
第2プレート22は、曲線のカム溝213…を有する第
1プレート21に対して、矢印で示す吸気カムシャフト
8の回転方向の進み側に相対回転する。その結果、図9
に破線で示すように、吸気弁のバルブタイミングが進角
して斜線で示すバルブオーバーラップ領域が発生し、吸
気慣性効果により体積効率が向上してエンジンの出力が
増加する。
【0034】図10は第1プレート21の第1カム溝2
3 …の変形例を示すものである。この変形例の第1カ
ム溝213 …は概略「C」字状に形成されており、エン
ジン回転数がアイドル回転数領域、低速回転数領域、中
速回転数領域、高速回転数領域にあるとき、遠心ウエイ
ト23…の位置はそれぞれ,,,の位置に移動
する。従って、遠心ウエイト23…がの位置からの
位置に移動する間に吸気弁のバルブタイミングは次第に
進角し、の位置からの位置に移動する間に若干遅角
することになる。
【0035】而して、エンジン回転数がアイドル回転数
領域にあるとき、バルブオーバーラップ領域を無くして
吸気弁からの燃料の吹き返しを防止してアイドル運転を
安定させ、且つ低温始動性の向上および燃料消費量の低
減を図ることができる。またエンジン回転数が低速回転
数領域にあるとき、吸気弁のバルブタイミングを進角さ
せてバルブオーバーラップ領域を発生させ、エンジンE
の内部EGRおよびポンピングロスの発生を抑えて燃料
消費量を削減することができる。またエンジン回転数が
中速回転数領域にあるとき、吸気弁のバルブタイミング
を更に進角させてバルブオーバーラップ領域を増加さ
せ、吸気慣性効果により体積効率を向上させてエンジン
の出力を増加させることができる。またエンジン回転数
が高速回転数領域にあるとき、吸気弁のバルブタイミン
グの進角量を減少させることによりバルブオーバーラッ
プ領域を減少させ、吸気弁からの燃料の吹き返しを防止
しながら、吸気慣性効果により体積効率を向上させてエ
ンジンの出力を増加させることができる。
【0036】以上のように、遠心ウエイト23…に作用
する遠心力を利用することにより、油圧源、油路、油圧
制御バルブ等の特別の駆動源を必要としない簡単な構造
で、動弁カムの位相を連続的に変化させることが可能と
なる。また従来はデッドスペースになっていた従動プー
リ211 の内周空間を利用して位相変更手段10を配置
したので、位相変更手段10を設けたためにエンジンE
が大型化することもない。
【0037】次に、図11〜図13に基づいて本発明の
第2実施例を説明する。
【0038】前記第1実施例(図2および図3参照)で
は遠心ウエイト23…を半径方向内側に付勢するスプリ
ングは引張スプリング24…であったが、本第2実施例
のスプリングは圧縮スプリング28…である。圧縮スプ
リング28…は第2プレート22の第2カム溝223
の半径方向外側部分に収納されており、直接遠心ウエイ
ト23…に接触して該遠心ウエイト23…を半径方向内
側に付勢している。本第2実施例によれば、圧縮スプリ
ング28…を第2プレート22の内部に収納して位相変
更手段10を小型化することができ、しかも遠心ウエイ
ト23…の形状を単純な円柱形にすることができる。ま
た遠心ウエイト23…の軸方向中央に近い位置に圧縮ス
プリング28…の荷重を作用させることができるので、
遠心ウエイト23…が傾き難くなってスムーズに摺動す
ることができる。
【0039】次に、図14に基づいて本発明の第3実施
例を説明する。
【0040】図2および図14を比較すると明らかなよ
うに、図14の第3実施例は、図2の第1実施例におけ
る第1プレート21および第2プレート22の位置関係
を逆にしたものである。即ち、第1実施例では第1プレ
ート21が右側(シリンダヘッド6側)に位置している
のに対し、第3実施例では第2プレート22が右側に位
置している。そのために、遠心ウエイト23…の小径部
232 …は、左側の第1プレート21の第1カム溝21
3 …の底部に形成したガイド溝215 …を貫通し、その
左端のスプリング係止部233 …に引張スプリング24
…が係止される。
【0041】タイミングベルト12から第1プレート2
1の従動プーリ211 に入力されたラジアル方向の荷重
は、第プレート21から第2プレート22を経て吸気カ
ムシャフト8に伝達され、該吸気カムシャフト8に曲げ
モーメントを発生させる。このときのモーメントアーム
は、シリンダヘッド6のカムシャフトホルダー61 の左
端部と、第2プレート22の軸孔225 の右端部との距
離L2 になる。一方、図2の第1実施例の場合の前記モ
ーメントアームは、シリンダヘッド6のカムシャフトホ
ルダー61 の左端部と、第2プレート22の軸孔225
の右端部との距離L1 になり、この距離L1 は本第3本
実施例の距離L2 よりも大きくなる。即ち、本第3実施
例によれば、タイミングベルト12からのラジアル方向
の荷重を吸気カムシャフト8に伝達する第2プレート2
2を、支点となるカムシャフトホルダー61 に近い側に
配置したことにより、吸気カムシャフト8に作用する曲
げモーメントを最小限に抑えることが可能となる。
【0042】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0043】例えば、実施例では動力伝達部材としてタ
イミングベルト12を採用し、回転入力部材として従動
プーリ211 を採用しているが、動力伝達部材としてタ
イミングチェーンやギヤを採用し、回転入力部材として
スプロケットやギヤを採用することができる。
【0044】また実施例では第1プレート21に形成し
た第1カム溝213 …が曲線溝であり、第2プレート2
2に形成した第2カム溝223 …が直線溝であるが、第
1カム溝213 …を直線溝とし、第2カム溝223 …を
曲線溝としても良く、また第1、第2カム溝213 …,
223 …を共に曲線溝としても良い。
【0045】また実施例では「く」字状あるいは「C」
字状の曲線溝を例示したが、曲線溝の形状は「S」字状
等の他の形状であっても良い。
【0046】また実施例では付勢手段としてスプリング
24…,28…を採用しているが、そのスプリング24
…,28…に代えてエアシリンダ等の他の付勢手段を用
いることができる。
【0047】また実施例では吸気カムの位相だけを変化
させているが、排気カムの位相だけ、あるいは吸気カム
および排気カムの両方の位相を変化させることも可能で
ある。
【0048】また遠心ウエイト23…が第1、第2カム
溝213 …,223 …に摺接する部分にベアリングを介
在させれば、遠心ウエイト23…の移動を一層スムーズ
に行わせることが可能になる。
【0049】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、動力伝達部材から回転入力部材に入力される
入力回転数の増減に応じて遠心ウエイトを半径方向に移
動させ、その遠心ウエイトに係合する第1、第2カム溝
をそれぞれ備えた第1、第2プレートを相対回転させて
カムシャフトを回転入力部材に対して相対回転させるの
で、特別の駆動源を設けることなく簡単な構造で動弁カ
ムの位相を変化させることができる。しかも従来はデッ
ドスペースであった回転入力部材の内周空間に位相変更
手段を収納することができるので、位相変更手段を設け
たことによるエンジンの大型化を回避することができ
る。
【0050】また請求項2に記載された発明によれば、
第1カム溝および第2カム溝の一方が直線溝であるため
に加工が容易になるだけでなく、前記直線溝と協働する
他方の曲線溝の設計が容易になる。
【0051】また請求項3に記載された発明によれば、
エンジン回転数の増加に伴って遠心ウエイトが半径方向
外側に移動すると、第2プレートの位相が回転方向進み
側に変化して吸気弁の開弁タイミングが早くなる。従っ
て、エンジンのアイドリング時には吸気弁および排気弁
のバルブオーバーラップ量を減少させて吸気弁からの燃
料の吹き返しを防止し、アイドル運転の安定化、低温始
動性の向上および燃料消費量の低減を図ることができ、
またエンジンの高速回転時には前記バルブオーバーラッ
プ量を増加させて吸気慣性効果による体積効率を高め、
エンジンの出力増加を図ることができる。
【0052】また請求項4に記載された発明によれば、
カムシャフトの軸方向の移動を規制すべく予め設けられ
たスラストプレートを利用して第1プレートを軸方向に
位置決めすることができるので、第1プレートを軸方向
に位置決めするための特別の部材が不要になって部品点
数が削減される。
【0053】また請求項5に記載された発明によれば、
動力伝達部材から回転入力部材に伝達されたラジアル荷
重のカムシャフトへの作用点は該カムシャフトに固定さ
れた第2プレートであるが、その第2プレートが曲げモ
ーメントの支点であるカムシャフトホルダーに近い位置
に配置されるため、カムシャフトに作用する前記曲げモ
ーメントを最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンの部分断面図
【図2】図1の要部拡大図
【図3】図2の3方向矢視図
【図4】第1プレートの正面図
【図5】図4の5−5線断面図
【図6】第2プレートの正面図
【図7】図6の7−7線断面図
【図8】図3に対応する作用説明図
【図9】吸気弁のバルブタイミングの変化を示す図
【図10】第1カム溝の変形例を示す図
【図11】第2実施例に係る位相変更手段の断面図
【図12】図11の12方向矢視図
【図13】図12に対応する作用説明図
【図14】第3実施例に係る位相変更手段の断面図
【符号の説明】
1 カムシャフトホルダー 8 吸気カムシャフト(カムシャフト) 83 スラストプレート 85 吸気カム(動弁カム) 10 位相変更手段 12 タイミングベルト(動力伝達部材) 21 第1プレート 211 従動プーリ(回転入力部材) 213 第1カム溝 22 第2プレート 223 第2カム溝 23 遠心ウエイト 24 引張スプリング(付勢手段) 28 圧縮スプリング(付勢手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 昭 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動弁カム(85 )を備えたカムシャフト
    (8)に位相変更手段(10)を介して回転入力部材
    (211 )を接続し、動力伝達部材(12)から回転入
    力部材(211 )に入力される駆動力でカムシャフト
    (8)を回転駆動するとともに、位相変更手段(10)
    によりカムシャフト(8)を回転入力部材(211 )に
    対して相対回転させて動弁カム(85 )の位相を変化さ
    せるエンジンのカム位相可変装置において、 前記位相変更手段(10)は、 回転入力部材(211 )と一体に回転する第1プレート
    (21)と、 カムシャフト(8)に固定されて第1プレート(21)
    に同軸に対向する第2プレート(22)と、 第1プレート(21)に形成された第1カム溝(2
    3 )と、 第2プレート(22)に形成された第2カム溝(2
    3 )と、 第1カム溝(213 )および第2カム溝(223 )に摺
    動自在に係合する遠心ウエイト(23)と、 遠心ウエイト(23)をカムシャフト(8)の軸線に向
    けて半径方向内側に付勢する付勢手段(24,28)と
    を備えて成り、 第1カム溝(213 )および第2カム溝(223 )はカ
    ムシャフト(8)の軸線方向に見て相互に異なる形状を
    有することを特徴とするエンジンのカム位相可変装置。
  2. 【請求項2】 第1カム溝(213 )および第2カム溝
    (223 )の一方がカムシャフト(8)の軸線から放射
    状に延びる直線溝であり、他方が曲線溝であることを特
    徴とする、請求項1に記載のエンジンのカム位相可変装
    置。
  3. 【請求項3】 カムシャフト(8)は吸気弁を駆動する
    吸気カムシャフトであり、第2カム溝(223 )は直線
    溝からなり、曲線溝からなる第1カム溝(213 )は半
    径方向内端部に対して半径方向外端部がカムシャフト
    (8)の回転方向進み側に偏倚していることを特徴とす
    る、請求項2に記載のエンジンのカム位相可変装置。
  4. 【請求項4】 カムシャフト(8)の外周にその軸方向
    の移動を規制するスラストプレート(83 )を設け、第
    2プレート(22)と前記スラストプレート(83 )と
    の間に第1プレート(21)を挟持したことを特徴とす
    る、請求項1に記載のエンジンのカム位相可変装置。
  5. 【請求項5】 カムシャフト(8)はその中間部におい
    てカムシャフトホルダー(61 )に回転自在に支持され
    ており、第1プレート(21)はカムシャフト(8)の
    端部に支持され、第2プレート(22)は前記第1プレ
    ート(21)よりも前記カムシャフトホルダー(61
    側に固定されることを特徴とする、請求項1に記載のエ
    ンジンのカム位相可変装置。
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