JPH1123164A - プラズマ溶融炉の炉壁損傷検知方法 - Google Patents

プラズマ溶融炉の炉壁損傷検知方法

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JPH1123164A
JPH1123164A JP17974397A JP17974397A JPH1123164A JP H1123164 A JPH1123164 A JP H1123164A JP 17974397 A JP17974397 A JP 17974397A JP 17974397 A JP17974397 A JP 17974397A JP H1123164 A JPH1123164 A JP H1123164A
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隆裕 吉井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマ溶融炉の運転を停止させることな
く、炉壁における耐火壁構造部分の侵食による損傷を早
期の段階で的確に検知することができる炉壁損傷検知方
法を提供する。 【解決手段】 炉壁1aの耐火壁構造部分110を、溶
融スラグ31に接触する耐火材製の内周層111とこれ
を電気的に絶縁された状態で囲繞する導電性耐火材製の
外周層112とで構成して、主電極と外周層112との
間における溶融スラグ31を介しての通電状態を感知す
ることにより、耐火壁構造部分111の侵食による損傷
を検知する。外周層112に電極140を埋設すると共
にそのアース部141に電流指示計142を設けてあ
り、侵食部分114の深さが外周層112に達したとき
は、電流指示計142により主電極と外周層112との
間における通電状態が感知される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ごみ(都市ごみ,
産業廃棄物等)の焼却残渣である焼却灰や飛灰を溶融処
理するプラズマ溶融炉において、その炉壁の耐火壁構造
部分の侵食による損傷を検知するための方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、ごみ焼却炉から排出される焼却残
渣たる焼却灰や飛灰(以下「灰」と略称する)の減容化
及び無害化を図るため、灰の溶融固化処理法が注目さ
れ、現実に実用に供されている。灰は溶融固化すること
により、その容積を1/2〜1/3に減らすことができ
ると共に、重金属等の有害物質の溶出防止や溶融スラグ
の再利用、最終埋立処分場の延命等が可能になるからで
ある。
【0003】ところで、灰の溶融固化処理方法として
は、例えば、アーク溶融炉,プラズマアーク炉,電気抵
抗炉等を使用し、電気エネルギーによって灰を溶融固化
する方法と、表面溶融炉,旋回溶融炉,コークスベッド
炉等を使用し、燃料の燃焼エネルギーによって灰を溶融
固化する方法とが実用されている。一般に、ごみ焼却設
備に発電設備が併置されている場合には前者の電気エネ
ルギーを用いる方法が採用されており、発電設備が併置
されていない場合には後者の燃焼エネルギーを用いる方
法が採用されている。
【0004】図8はごみ焼却処理設備に併置した直流ア
ーク放電黒鉛電極式のプラズマ溶融炉の一例を示したも
のであるが、このプラズマ溶融炉1には、灰30が灰供
給装置2により灰ホッパ3から連続的に供給される。炉
1には、−電極として機能する黒鉛製の主電極4を炉頂
部から垂下させると共に、+極として機能する炉底電極
6を炉底部に配して設けてある。両電極4,6間に直流
電源装置8により供給された600〜1000KW(灰
1t当たり)の直流電気によってプラズマが発生し、そ
れによって炉1内に供給された灰30は1400〜16
00℃に加熱されて、溶融状態のスラグ(以下「溶融ス
ラグ」という)31となる。炉1の始動時には、溶融前
の灰30が導電性を有しないため、スタート電極5を炉
1内へ挿入してこれを+極となし、主電極4との間でス
クラップ鋼材を介して通電し、灰30が溶融するのを待
ち、灰30が溶融すると、その溶融スラグ31は導電性
を有するため、+極をスタート電極5から炉底電極6へ
と切り換える。なお、炉1内には、これを還元性雰囲気
とするために、窒素ガス供給装置9から窒素ガスが供給
される。窒素ガスの炉1内への供給は、中空筒状をなす
主電極4及びスタート電極5を通して行なわれる。ま
た、炉底においては、炉底冷却ファン7により、炉底電
極6及びその周辺部分が空冷されるようになっている。
【0005】そして、灰30の溶融が開始されると、灰
30に含まれている揮発成分や炭素成分はその一部が酸
化した一酸化炭素を含むガス体34となる。このガス体
34は、炉1の周壁たる炉壁1aに設けた溶融スラグ流
出口10から燃焼室12に排出されて、燃焼室12にお
いて燃焼空気ファン13による燃焼用空気の供給により
完全燃焼された上、排ガス冷却ファン14からの冷却空
気によって冷却され、バグフィルタ15を経て誘引通風
機16により煙突17から排出される。なお、バグフィ
ルタ15で捕捉された溶融飛灰32は、溶融飛灰コンベ
ア18により飛灰溜め19に送られる。一方、灰30に
含まれている不燃性成分(鉄等の金属やガラス,砂等)
は溶融状態となり、その溶融スラグ31は、溶融スラグ
流出口10から連続的に溢出し、水を満したスラグ水冷
槽20内に落下して水砕スラグ33となり、スラグ搬出
コンベア21によってスラグ溜め22に送られる。な
お、溶融炉1の停止時には、炉1内の溶融スラグ31が
冷却して固化しまうのを防止するために、溶融スラグ3
1の底部レベルに対応して炉壁1aに設けたタップホー
ル11により湯抜きを行い、炉1内を空にする。
【0006】このようなプラズマ溶融炉1の周壁たる炉
壁1aは、一般に、溶融スラグ31に接触する耐火壁構
造部分110の外周面を水冷ジャケット120により
(又は水スプレー手段や空冷手段等により)冷却するよ
うに構成してなるが、従来の代表的な炉壁構造として
は、図9(A)に示す如く、耐火壁構造部分110を1
600℃程度の高温に耐え得る耐火材(例えば、カーボ
ン系,C−SiC系,SiC系,クロム系の耐火材)で
構成すると共に、これを囲繞する水冷ジャケット120
を鋼板製のジャケット121内に冷却水122を供給す
る構造のものとなし、更に耐火壁構造部分110とジャ
ケット121との間に電気絶縁性の断熱材層130を介
在させたもの(以下「従来炉壁」という)が周知であ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来炉壁1aにあっては、耐火壁構造部分110の侵食に
よる損傷が問題となっている。
【0008】すなわち、耐火壁構造部分110は、上記
した如く炉1内の高温に充分耐え得る耐火材で構成され
ているが、高温に晒されると共に腐食性を有する溶融ス
ラグ31が接触することから、図9(B)に示す如く、
局部的に侵食され易い。かかる侵食による損傷は、特
に、溶融スラグ31の液面(以下「湯面」という)に対
応する高さ部分であって溶融スラグ流出口10の周辺部
分において著しい。
【0009】そして、このような耐火壁構造部分110
の侵食による損傷部分(以下「侵食部分」という)11
4を放置したまま運転を継続すると、侵食が進行して、
その侵食深さが耐火壁構造部分110の厚みを超えて、
溶融炉1全体の熱破壊を起こしたり、ジャケット121
が破損して、その内部水122が洩れて爆発する等の極
めて危険な事態を誘発する原因となる(図9(B)鎖線
参照)。したがって、耐火壁構造部分110の侵食はこ
れを可及的に早期に発見して、その侵食部分114を、
その侵食深さが耐火壁構造部分110の厚みにまで達し
ない段階で、補修することが必要である。
【0010】しかし、従来では、耐火壁構造部分110
の侵食による損傷を運転中に検知する術がないため、炉
壁損傷の確認は炉1の運転を停止して行なう他ないのが
実情である。したがって、炉壁損傷を早期に発見するた
めには頻繁に運転を停止せざるを得ず、長期に亘る連続
運転を行うことができなくなり、どうしても灰30の溶
融処理効率が低下するといった問題が生じる。しかも、
耐火壁構造部分110の表面(内周面)を視認する等に
よっては、耐火壁構造部分110の侵食程度を的確に判
断することが困難であり、ややもすれば、侵食程度の判
断を誤って適正な補修時期を逸してしまい易い。
【0011】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、プラズマ溶融炉の運転を停止させることなく、
炉壁における耐火壁構造部分の侵食による損傷を早期の
段階で的確に検知することができる炉壁損傷検知方法を
提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この課題を解決した本発
明のプラズマ溶融炉の炉壁損傷検知方法は、炉壁の耐火
壁構造部分を、溶融スラグに接触する耐火材製の内周層
とこれを電気的に絶縁された状態で囲繞する導電性耐火
材製の外周層とで構成して、主電極と外周層との間にお
ける溶融スラグを介しての通電状態を感知することによ
り、耐火壁構造部分の侵食による損傷を検知するように
したものである。かかる通電状態の感知は、例えば、外
周層にアースされた電極を埋設して、そのアース部に設
けた電流指示計により行なうことができる。また、外周
層に埋設した導線に電圧をかけておき、この導線に設け
た電流指示計により行なうこともできる。さらには、内
外周層を共に導電性耐火材で構成すると共に、内外周層
間を電気絶縁体で電気的に絶縁して、内周層と電気絶縁
体との間に電圧をかけ、その電流変化を検知することに
より、通電状態を感知するようにすることもできる。
【0013】すなわち、耐火壁構造部分が侵食による損
傷され、その侵食深さが内周層の厚みを超えて、溶融ス
ラグが侵食部分から侵入して外周層に接触する事態が発
生すると、溶融スラグが導電性を有することから、主電
極と導電性を有する外周層との間が溶融スラグを介して
通電状態となる。一方、かかる通電状態となっているか
否かは、上記した如き適宜の手法により、炉運転を停止
させずとも容易に確認,検知することができる。したが
って、侵食が内周層の厚みを超えて外周層に達した段階
で、耐火壁構造部分の損傷を的確に検知することがで
き、補修時期を逸するようなことがなく、連続運転を安
全に行なうことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図3又は図4〜図6に基づいて詳細に説明する。
【0015】図1〜図3は第1の実施の形態を、図4〜
図6は第2の実施の形態を、夫々示したものであり、各
実施の形態は、本発明を図8に示すプラズマ溶融炉1の
炉壁1aに適用した例に係るものである。
【0016】すなわち、第1の実施の形態にあっては、
図1及び図2に示す如く、プラズマ溶融炉1の周壁であ
る炉壁1aが耐火壁構造部分110の外周面を水冷ジャ
ケット120で被覆してなる円筒形状に構成されている
が、図9に示す従来炉壁と異なって、耐火壁構造部分1
10を、溶融スラグ31に接触する内周層111とこれ
を囲繞する外周層112と両層111,112間に介在
された電気絶縁体113とからなる3層構造物に構成し
てある。
【0017】内周層111は、従来炉壁に使用されるも
のと同様の耐火材で円筒状に構成されている。耐火材と
しては、炉1内の高温雰囲気に対して充分な耐熱性を有
するもの、例えば、1600℃程度の高温に耐え得るカ
ーボン系,C−SiC系,SiC系,マグネシアクロム
系のものが使用される。なお、内周層111と外周層1
12との間には後述する如く電気絶縁体113が介在さ
れることから、内周層111の構成材としては導電性の
耐火材(例えば、カーボン系の耐火材)が使用されてい
る。
【0018】外周層112は、導電性に優れた耐火材、
例えばC−SiC系,カーボン系の耐火材で円筒状に構
成されており、電気絶縁体33の介在により電気的に絶
縁された状態で内周層111を囲繞している。電気絶縁
体33は、スピネル,Si34 等の耐熱性に優れた電
気絶縁材料からなる。
【0019】ところで、内周層111と外周層112と
で構成される耐火壁構造部分110の厚みは、該部分1
10を単一耐火材層で構成する場合と同様に、炉条件
(炉の形状,大きさ等)に応じて設定されるが、内周層
111の厚みTaと外周層112の厚みTbとは、通
常、Ta:Tb=1〜3:1の割合となるように設定し
ておくことが好ましい。例えば、耐火壁構造部分110
の厚みが270mmである場合には、Ta=135〜2
00mm,Tb=70〜135mmとしておくことが好
ましい。
【0020】また、外周層112の外周面は、従来炉壁
と同様に、電気絶縁性を有する断熱層130を介在した
状態で水冷ジャケット120により被覆されている。す
なわち、外周層112は、その厚み方向における両側に
配置された内周層111及び水冷ジャケット120の何
れに対しても電気的に絶縁された状態にある。なお、水
冷ジャケット120は、従来炉壁と同様に、鋼板製のジ
ャケット121内に冷却水122を供給させる構造とさ
れている。
【0021】そして、外周層112には、図1及び図2
に示す如く、電気絶縁体113との境界部分に配して、
これに水平に沿って湾曲する棒状の電極140が埋設さ
れている。この電極140はアースされており、そのア
ース部には電流指示計142が設けられている。すなわ
ち、電極140には電流指示計142を取り付けたアー
ス線141が接続されていて、後述する如く、直流電源
装置8の陰極に接続された主電極4と導電性の外周層1
12との間が溶融スラグ31を介して通電状態となった
ときにおいて、電極140を流れる電流により電流指示
計142が作動されるようになっている。なお、この例
では、電流指示計142が作動されると、電極140を
電流が流れたこと(つまり主電極4と外周層112との
間が通電状態となったこと)を電流計指針により確認で
きる他、適当な安全措置が採られるようになっている。
具体的には、例えば、警報が発せられると共にプラズマ
溶融炉1の運転が緊急停止されるようになっている。
【0022】而して、第1の実施の形態にあっては、本
発明の方法により炉壁1aの耐火壁構造部分110の侵
食による損傷が次のように検知される。
【0023】すなわち、耐火壁構造部分110の内周部
つまり内周層111は、炉1内の高温雰囲気に晒される
と共に腐食性の溶融スラグ31に接触することから、主
として、湯面に対応する高さ部分であって溶融スラグ流
出口10の周辺部分において、局部的に侵食されるが、
その侵食部分114の深さが内周層111の厚みTaを
超えない状態では、主電極4と外周層140及びこれに
埋設された電極140との間は通電状態とならず、電流
指示計142は作動しない(図3(A)参照)。
【0024】しかし、炉運転を継続することにより、侵
食が進行して、侵食部分114の深さが内周層111の
厚みTaを超えて、内外周層111,112間の電気絶
縁体140をも侵食,破壊する状態となると、導電性を
有する溶融スラグ31が侵食部分114に侵入して、外
周層112に接触することなり、主電極4と外周層14
0及びこれに埋設された電極140との間が溶融スラグ
31を介して通電状態となる(図3(B)参照)。その
結果、かかる通電状態を適当な検知手段により検知する
ことにより、侵食程度つまり侵食部分114の深さが内
周層111の厚みTa(より正確には、内周層111と
電気絶縁体113との合計厚み)に相当する寸法に達し
たことを的確に把握することができ、適当な安全措置を
とることができる。この例では、検知手段として設けら
れた電流指示計142が作動し、安全措置として、警報
が発せられると共にプラズマ溶融炉1が緊急停止され
る。そして、運転停止後は、炉1内を点検し、浸食部分
114を補修する。このとき、外周層112は浸食され
ておらず、耐火壁構造部分110の一部である内周層1
11(及び電気絶縁体113)を補修するだけであるか
ら、補修を経済的に且つ容易に行うことができる。
【0025】このように、本発明の方法によれば、プラ
ズマ溶融炉の運転中において、耐火壁構造部分110の
侵食程度を的確に把握することができ、つまり侵食部分
114が一定深さに達しているか否かを的確に把握する
ことができ、侵食がさほど進行していない段階で侵食確
認のために不必要に炉運転を停止したり或いは侵食が危
険な事態を誘発する段階まで進行しているにも拘わらず
炉運転を継続したりするといった問題を生じることな
く、プラズマ溶融炉1の長期に亘る安全な連続運転並び
に的確な補修時期の決定による適正な保守を確保するこ
とができる。
【0026】また、第2の実施の形態にあっては、図4
及び図5に示す如く、内周層111を非導電性の耐火材
(例えば、クロム系耐火材)で構成することによって、
両層111,112間に上記した電気絶縁体113を介
在させることなく、導電性の耐火材からなる外周層11
2を内周層111から電気的に絶縁させてある。また、
電極140を外周層112の厚み方向における略中央部
に埋設してある。これらの点、つまり内周層111を非
導電性の耐火材で構成した点、両層111,112を電
気絶縁体113を介在させることなく接触させた点及び
電極140を外周層112の厚み方向における略中央部
に埋設した点を除いて、炉壁1aを第1の実施の形態に
おけると同一構造となしている。なお、内周層111の
厚みTaと外周層112の厚みTbとの割合も、第1の
実施の形態におけると同一である。
【0027】而して、第2の実施の形態にあっても、本
発明の方法により炉壁1aの耐火壁構造部分110の侵
食による損傷が、第1の実施の形態における場合と同様
に検知される。
【0028】すなわち、侵食部分114の深さが内周層
111の厚みTaを超えない状態では、主電極4と外周
層140及びこれに埋設された電極140との間は通電
状態とならず、電流指示計142は作動しない(図6
(A)参照)。しかし、侵食が進行して侵食部分114
の深さが内周層111の厚みTaを超えると、導電性を
有する溶融スラグ31が侵食部分114に侵入して、外
周層112に接触することなり、主電極4と外周層14
0及びこれに埋設された電極140との間が溶融スラグ
31を介して通電状態となり、電流指示計142が作動
して、警報が発せられると共にプラズマ溶融炉1が緊急
停止される(図6(B)参照)。
【0029】なお、本発明は上記した各実施の形態に限
定されるものではなく、本発明の基本原理を逸脱しない
範囲において、適宜に改良,変更することができる。特
に、主電極4と外周層112との間が通電状態にあるこ
とを感知する手段は任意であり、電極140の形状及び
外周層112における埋設位置も任意である。要は、浸
食部分114が外周層112の内周面に達して主電極4
と外周層112との間が溶融スラグ31を介して通電状
態となったことを感知できるものであればよい。例え
ば、耐火壁構造部分110を第1の実施の形態における
如く構成した場合において、図7に示す如く、外周層1
12に埋設した導線144に電圧をかけておき、その変
化を電流指示計143により検知することによって、通
電状態を感知するようにしてもよい。或いは、導電性の
内周層111と電気絶縁体113との間に電圧をかけて
おき、その電流変化を検知することにより通電状態を感
知するようにしてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から容易に理解されるよう
に、本発明によれば、炉運転を停止することなく、耐火
壁構造部分がどの程度浸食されたかを的確に検知するこ
とができ、浸食が一定以上(内周層の厚み(又は内周層
及び電気絶縁体の合計厚み)以上)に進行するのを確実
に防止することができる。したがって、浸食が耐火壁構
造部分を超えるような危険を未然に防止しつつ、炉運転
を長期に亘って安全に行うことができ、灰の溶融処理を
効率よく行うことができる。しかも、耐火壁構造部分の
一部(内周層又は内周層及び電気絶縁体)を補修するだ
けでよく、外周層を含む耐火壁構造部分全体を補修する
場合に比して、補修を極めて経済的に且つ容易に行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る方法が適用される炉壁構造の第1
例を示す要部の縦断側面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う横断平面図である。
【図3】耐火壁構造部分の浸食状態を示す図1相当の縦
断側面図である。
【図4】本発明に係る方法が適用される炉壁構造の第2
例を示す要部の縦断側面図である。
【図5】図4のV−V線に沿う横断平面図である。
【図6】耐火壁構造部分の浸食状態を示す図4相当の縦
断側面図である。
【図7】通電状態感知手段の変形例を示す図1対応の縦
断側面図である。
【図8】プラズマ溶融炉の一例を示す縦断側面図であ
る。
【図9】従来の炉壁構造を示す要部の縦断側面図であ
る。
【符号の説明】
1…プラズマ溶融炉、1a…炉壁、4…主電極、30…
灰、31…溶融スラグ、110…耐火壁構造部分、11
1…内周層、112…外周層、113…電気絶縁体、1
14…浸食部分、120…水冷ジャケット、130…電
気絶縁断熱材層、140…電極、141…アース線(ア
ース部)、142…電流指示計。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉壁の耐火壁構造部分を、溶融スラグに
    接触する耐火材製の内周層とこれを電気的に絶縁された
    状態で囲繞する導電性耐火材製の外周層とで構成して、
    主電極と外周層との間における溶融スラグを介しての通
    電状態を感知することにより、耐火壁構造部分の侵食に
    よる損傷を検知するようにしたことを特徴とするプラズ
    マ溶融炉の炉壁損傷検知方法。
  2. 【請求項2】 外周層にアースされた電極を埋設して、
    そのアース部に設けた電流指示計により、主電極と外周
    層との間における通電状態を感知するようにしたことを
    特徴とする、請求項1に記載するプラズマ溶融炉の炉壁
    損傷検知方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006145122A (ja) * 2004-11-19 2006-06-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 灰溶融炉の運転方法及び耐火物の残存量予測方法
JP2010159930A (ja) * 2009-01-09 2010-07-22 Takuma Co Ltd 電気式プラズマ灰溶融炉の炉底電極構造

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