JPH11233003A - 表示装置及びその封止方法 - Google Patents

表示装置及びその封止方法

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JPH11233003A
JPH11233003A JP10031647A JP3164798A JPH11233003A JP H11233003 A JPH11233003 A JP H11233003A JP 10031647 A JP10031647 A JP 10031647A JP 3164798 A JP3164798 A JP 3164798A JP H11233003 A JPH11233003 A JP H11233003A
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substrate
bonding
substrates
display device
glass
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JP10031647A
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English (en)
Inventor
Tadashi Nakatani
忠司 中谷
Takeshi Sakashita
武 坂下
Keiichi Betsui
圭一 別井
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)
  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、FED,PDPなどの表示装置
に関し、不要なガスが残留しないように基板を封止し、
長寿命,高品質の表示装置を提供することを課題とす
る。 【解決手段】 対向して配置される第1の基板及び第2
の基板と、第1及び第2の基板間に配置された1又は複
数の中間基板とからなり、前記中間基板は、表示領域と
なるべき空間を形成するための開孔が形成されていると
ともに、一方の表面が少なくとも基板端部において平坦
であり、前記中間基板の平坦な表面の接合部分と、第1
の基板,第2の基板又は他の中間基板の平坦な表面の接
合部分のうちいずれかが固相接合され、他の部分が熱可
塑性材料によって接合されることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、表示装置に関
し、特に、電界放出型のディスプレイ(Field Emission
Display : 以下、FEDと呼ぶ)、あるいはプラズマ
ディスプレイ(Plasma Display Panel:以下、PDPと
呼ぶ)などの薄型(フラット型)の表示装置の構造及び
製造工程に関する。
【0002】
【従来の技術】FEDは、陰極基板上にマトリクス状に
配置した微少電界放出陰極から電界放出させた電子を陽
極基板上の蛍光体に照射して発光を得る薄型の表示装置
であり、陰極基板と陽極基板とをスペーサを介して張り
合わせ、その内部が真空となるように両基板の周縁部を
封止して作成する。
【0003】一方、PDPは、気密容器内に封じ込めた
ガスの放電により発光を得る薄型の表示装置であり、例
えば面放電型のカラーPDPの場合電極を形成した前面
基板と、蛍光体層を形成した背面基板とを対向配置し、
内部に放電ガスを封じ込め周縁部を封止して作成する。
【0004】図9に、従来のFEDの一般的な製造工程
のうち封止工程を示す。図9(a)において、FED
は、陽極基板12と陰極基板11とから構成され、この
一対の基板の周縁部が封止材例えば低融点ガラス7によ
って封止されている。陽極基板12の一方の表面には、
蛍光体16が形成され、陰極基板11の一方の表面に
は、微少電界放出陰極17が形成されている。陽極基板
12と陰極基板11とはガラス基板が用いられることが
多い。また、陰極基板11には、後で内部を真空にする
ための排気管51が設けられている。
【0005】図9(a)において、陽極基板12と陰極
基板11とを張りあわせるために、一方の基板(図では
陽極基板12)の表面上に、表示領域を取り囲む周縁部
に枠状の低融点ガラス7を塗布し、両基板を対向させて
位置合わせをする。低融点ガラス7は、枠状パターンを
有したスクリーンマスクを用いてペースト印刷した後、
仮焼成を行うことによって形成できる。
【0006】次に、図9(b)において、両基板を低融
点ガラス7を介して互いに押し当てた状態で、不活性ガ
スの中で450℃程度の加熱処理をする。これによっ
て、低融点ガラス7が軟化し、両基板が接着される。こ
の後、図9(c)において、排気管51を通して、両基
板によって形成された空間内部を真空にするべく排気を
する。最後に図9(d)において、真空排気をした状態
で、排気管51を焼き切って排気口を閉じる。以上が、
従来一般的に用いられているFEDの封止処理である。
PDPの場合も、ほぼ同様の封止処理が行われるが、特
に図9(c)の排気処理のかわりに、両基板の内部空間
に、放電用のガスを導入する点が異なる。
【0007】また、FED及びPDPの封止処理として
は、封止を真空中で行う真空一貫封止法も利用されてい
る。図10に、この真空一貫封止法の工程図を示す。す
なわち、陽極基板12と陰極基板11を真空容器内に入
れ、低融点ガラス7の形成後、両基板の位置合わせ(図
10(a))、加熱処理(図10(b))を行う。
【0008】この真空一貫封止法によれば、図9(c)
のような排気処理が不要となり、工程の簡略化、低コス
ト化ができる。また、排気管51が不要となるため、突
起物のない薄型の表示装置を作成することができる。図
11に、従来の反射型FEDの構造断面図を示す。ここ
で陰極基板11と陽極基板12との封止,陽極基板12
と背面基板31との封止には、低融点ガラス7を用いて
いる。背面基板31の上部には、放電空間内のガスを吸
着するためのゲッター33が配置されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、真空一貫封止
法では、低融点ガラスを真空中で加熱するので、低融点
ガラスから多量のガス(有機バインダー樹脂等の残留不
純物)が発生する。図10において、排気管がないた
め、低融点ガラスから封止空間内に発生したガスはその
空間内に閉じ込められたままとなる。
【0010】図11のように、封止空間内にゲッターを
配置すれば、ガスの一部はこのゲッターに吸収される
が、残りのガスは空間内の構造物に一端吸着されても後
で再び脱離する。したがって、空間内にガスが残留する
ため、FEDの表示品質が低下する。PDPを真空一貫
封止法で封止する場合も、同様に表示品質が低下する。
特に、FEDの場合、空間内の真空度が低下するため、
微小電界放出陰極の電子放出特性は著しく劣化する。
【0011】FEDにおいて、低融点ガラスが軟化した
ときに発生するガスは、微小電界放出陰極(エミッタテ
ィップ)の表面や、蛍光体の表面に付着するが、実際の
表示動作中に再脱離して真空度の低下の原因となる。ま
た、エミッタティップの電子放出特性の劣化の程度は、
発生するガスの種類に依存するが、低融点ガラスの融解
時には、エミッタティップの電子放出特性を劣化させる
酸素,一酸化炭素,二酸化炭素などが主として発生す
る。
【0012】さらに、ゲッター33を設けても、ゲッタ
ー33が吸収できるガスの量には限界があるので、低融
点ガラス7から発生したガスを吸収した分だけ本来の表
示動作におけるゲッターの能力が低下し、その結果FE
Dの寿命は短くなる。すなわち、真空一貫封止法を用い
ても、封止の際に、不必要なガスが発生するので、表示
性能が劣化するという問題点がある。したがって、FE
D,PDPの封止工程においてできるだけ不必要なガス
は発生させない方が望ましい。
【0013】ところで、一般に、ガスを発生しない基板
の接合方法として、陽極接合法や圧着接合法が知られて
いる。陽極接合法とは、ガラスと金属を互いに押し付
け、ガラスに数百ボルトの負の直流電圧を印加しながら
加熱してガラスと金属を接合する方法である。このと
き、ガラスと金属との間に静電引力が働き、ガラスと金
属の界面で化学結合が生じて、ガラスの軟点以下の温度
で固相のまま接合される。
【0014】たとえば、パイレックスガラスとシリコン
基板とは、300℃に加熱することで接合できる。しか
し、陽極接合法では、接合する両者の表面が平坦かつ平
滑になっていないと、真空気密性の高い接合は得られな
いという問題点がある。FEDでは、一般的に、エミッ
タティップや蛍光体に給電するための金属配線膜を基板
外部へ引き出しているので、封止部分では段差が生じて
おり、平坦ではない。したがって図9に示した陽極基板
と陰極基板との接合に陽極接合法をそのまま適用して
も、真空気密性に関する要求仕様を十分に満たすものは
得られない。
【0015】圧着接合法とは、ガラスと被接合物との間
に金属箔をはさみ、圧着しながら加熱して接合する方法
である。このとき、金属箔の融点以下の温度でガラスと
被接合物は接合され、加熱によって発生するガスは、図
9で用いた低融点ガラスに比べて非常に少ない。また、
主な発生ガスは水素であり、これはエミッタティップの
電子放出特性にほとんど影響を及ぼさない。しかし、F
EDの場合、図9のように、接合する基板は、その接合
表面において、エミッタティップへの給電膜を有するガ
ラス基板と、蛍光体への給電膜を有するガラス基板であ
って、エミッタティップへの給電膜と蛍光体への給電膜
は電気的に絶縁する必要があるため、金属箔を封止材料
に用いることはできない。
【0016】この発明は、以上のような事情を考慮して
なされたものであり、低融点ガラスが融解するときに発
生するガスが気密または真空容器の表示領域内部に閉じ
込められることを抑制し、長寿命かつ高品質の表示装置
を提供することを課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明は、対向して配
置される第1の基板及び第2の基板と、第1及び第2の
基板間に配置された1又は複数の中間基板とからなり、
前記中間基板は、表示領域となるべき空間を形成するた
めの開孔が形成されているとともに、一方の表面が少な
くとも基板端部において平坦であり、前記中間基板の平
坦な表面の接合部分と、第1の基板,第2の基板又は他
の中間基板の平坦な表面の接合部分のうちいずれかが固
相接合され、他の部分が熱可塑性材料によって接合され
ることを特徴とする表示装置を提供するものである。こ
こで、固相接合には、陽極接合と圧着接合の2種類があ
る。
【0018】また、この発明は、第1の基板としての陽
極基板と、貫通孔を有する中間基板と、第2の基板とし
ての電子を放出する微少電界陰極を有する陰極基板とか
らなり、前記陰極基板と前記中間基板とが熱可塑性の材
料により接合され、かつ前記陽極基板と前記中間基板と
が固相接合によって接合されていることを特徴とする電
界放出型表示装置を提供するものである。また、前記陽
極基板と前記中間基板とが熱可塑性材料により接合さ
れ、かつ前記陰極基板と前記中間基板とが固相接合によ
って接合されるようにしてもよい。
【0019】さらに、この発明は、複数の基板から構成
される表示装置の封止方法において、熱可塑性材料によ
る基板間接合を行った後、固相接合による基板間接合を
行うことを特徴とする表示装置の封止方法を提供するも
のである。
【0020】ここで、前記複数の基板が、前面基板と、
背面基板と、前記前面基板と背面基板の間に配置される
第1及び第2の中間基板とから構成される場合には、固
相接合される基板は第1及び第2の中間基板とすること
ができる。このとき、この発明は、第1の中間基板はシ
リコンで形成し、第2の中間基板はガラスで形成され、
前記第2の中間基板に負電圧を印加し、かつ両中間基板
を加熱した状態で前記第1及び第2の中間基板同士の固
相接合を行うようにすることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態に基
づいてこの発明を詳述する。なお、これによってこの発
明が限定されるものではない。図1は、この発明の表示
装置の封止部分の一実施例の構造の概略説明図である。
ここで、前面基板1(たとえばFEDでは陽極基板)
と、背面基板2(たとえばFEDでは陰極基板)との間
に、2枚の中間基板5,6を備える。両中間基板5,6
には、たとえば中央部分の表示領域を打ち抜いた枠状つ
まり表示領域に開孔を設けた基板を用いる。前面基板1
と背面基板2の間には、後述する図2に示すような空間
が形成される。この空間が、電子が電界放出される表示
領域である。
【0022】前面基板1の接合表面には、たとえばFE
Dの蛍光体に給電するための給電膜3が形成され、背面
基板2の接合表面には、FEDのエミッタティップに給
電するための給電膜4が形成されている。この給電膜
3、4は金属膜で形成され基板端部へ引き出されるた
め、封止部分において両基板1,2の表面には段差が生
じている。このため、前面基板1と第1中間基板5,背
面基板2と第2中間基板6との間は、熱可塑性の材料、
特に低温で溶融する接着材料で接合する。たとえば後述
する低融点ガラス7を用いることができる。この接合部
分を第1封止部と呼ぶ。
【0023】第1中間基板5と第2中間基板6は、どち
らも平坦かつ平滑な表面を持つものを用い、両中間基板
間は、固相接合、すなわち前記した陽極接合法又は圧着
接合法によって接合する。陽極接合法を用いる場合は、
一方の中間基板はガラス基板、他方の中間基板はシリコ
ン基板を用いることができる。圧着接合法を用いる場合
は、両中間基板5,6ともガラスを用い、中間基板の間
に金属箔をはさむ。この陽極接合法又は圧着接合法によ
って接合される部分を第2封止部と呼ぶ。
【0024】また、陽極接合法及び圧着接合法のどちら
の場合も、前面基板1を接合した第1中間基板5と、背
面基板2を接合した第2中間基板6とを真空中で接合す
る。ただし、陽極接合法では、中間基板のうちガラス基
板の方に300ボルト程度の負の直流電圧を印加し、他
方のシリコン基板は接地する。この陽極接合法では、前
記したようにガスが発生しないため、前面基板1と背面
基板2とで形成される内部空間は、高い真空気密性が保
たれる。
【0025】圧着接合法を用いる場合は、第1及び第2
の中間基板5,6とが絶縁する必要のない場合に限られ
るが、インジウム箔等を両中間基板の間にはさみ、真空
中の加熱状態で、両中間基板5,6を互いに押し付けれ
ばよい。圧着接合法を用いても、前面基板1と背面基板
2とで形成される内部空間には、表示性能に影響を与え
るガスはほとんど発生しないので、高真空気密性が保た
れる。ここでは、全体として4枚の基板からなるものに
ついて説明したが、3枚構成や5枚以上の基板から構成
される場合でも、少なくともある特定の2枚の基板間の
接合に固相接合を用いればよい。また、特定の2枚の基
板間以外の接合は、熱可塑性の材料による接合をすれば
よい。
【0026】図2に、この発明の表示装置の一実施例で
あるFEDの構造断面図を示す。ここでは、陽極基板1
2と陰極基板11の2枚の基板を備え、さらにこれらの
基板間に封止のための2枚の中間基板13,14を備え
たFEDを示す。陽極基板12の一方の表面の表示領域
には、蛍光体16が塗布され、陰極基板11の蛍光体1
6に対向する表面の表示領域には、微小電界放出陰極1
7が形成される。中間基板13はシリコン基板であり、
中間基板14はガラス基板を用いる。
【0027】また、両中間基板13,14とも陽極基板
12と陰極基板11との間に配置されるが、蛍光体16
及び微小電界陰極17が存在する表示領域を打ち抜いた
枠形状の基板である。ガラス基板14としては、シリコ
ン基板13との接合をするために特にシリコンと熱膨張
係数の近似したパイレックスを用いることが好ましい。
また、良好な接合をするために、両中間基板の接合表面
は鏡面研磨して平坦かつ平滑にすることが好ましい。
【0028】図2において、陽極基板12の蛍光体16
が形成された表面上には、蛍光体16に給電するための
複数本の給電膜15が平行な直線状に形成されており、
外部の供給電源と接続するため、その給電膜15の端部
は陽極基板12の端部まで延びている。したがって、陽
極基板12の表面(図2では下方表面)は、この給電膜
15があるために段差が生じている。このため、図2に
示すように、中間基板13と陽極基板12、及び中間基
板14と陰極基板11との間の接合は、低融点ガラス7
を介在させて行う。
【0029】低融点ガラス7とは、電子管やPDP等の
真空気密のために従来からよく用いられているものであ
り、たとえばフリットガラスと呼ばれる鉛硼珪酸ガラス
が用いられている。フリットガラスは、PbO(70か
ら85%),B23(20から10%)及びSiO
2(10から5%)の混合により形成されており、その
組成割合は、接合する基板の熱膨張係数と合致するよう
に調整される。
【0030】また、図2に示すように、中間基板である
シリコン基板13とガラス基板14との接合は、固体の
まま接合する「固相接合」が用いられる。図2は、固相
接合のうち陽極接合を示したものであり、シリコン基板
13とガラス基板14とを陽極接合する場合に、シリコ
ン基板13は接地され、ガラス基板14は、直流電源1
8を介して負の電圧(たとえば−300V)が印加され
ることを示している。接合後、実際の表示動作中は、こ
の接地及び直流電圧の印加は必要ない。
【0031】図4に、この発明の他の一実施例のFED
の構造断面図を示す。これは、2つの中間基板としてガ
ラス基板14を用い、ガラス基板14の間に金属箔を挿
入して、固相接合のうち圧着接合によって両ガラス基板
を接合したものである。他の構成要素の構造は、図2と
同様である。ここで、金属箔の材料としてはインジウム
(In),インジウム合金,Al,Au,Ag,Pd,
Ptなどを用いることができる。
【0032】図3に、図2のFEDを構成する各基板の
封止工程の説明図を示す。封止工程は、陽極基板12と
シリコン基板13との接合工程(図3のa−1,a−
2),陰極基板11とガラス基板14との接合工程(図
3のb−1,b−2),シリコン基板13とガラス基板
14との接合工程(図3(c))の3つの工程からな
る。
【0033】この封止工程の前に、陽極基板10及び陰
極基板11は従来から行われている所定の工程を経て、
それぞれ図3(a−1),図3(b−1)に示すような
構造に形成されているものとする。陽極基板12は、ガ
ラス基板の一方の表面に複数本の給電膜15を形成し、
微小電界陰極17と対向する位置に蛍光体16を形成
し、陰極基板11との間にできる空間を一定の距離に保
つためのスペーサ19を所定の位置に配置して作成され
る。陰極基板11はエミッタ給電膜,微小電界放出陰極
17,絶縁膜,ゲート給電膜などの要素を、所定の位置
に所定の形状で形成して作成される。
【0034】図3(a−1)において、まず、低融点ガ
ラス7を、スクリーン印刷法などによってシリコン基板
13上に形成する。このとき、低融点ガラス7は、図の
上下方向の膜厚を100〜200μm程度、図の左右方
向の幅を3mm程度として、シリコン基板13の枠形状全
体にわたって一様に形成する。そして、陽極基板12と
シリコン基板13の位置合わせをして両基板を押しつ
け、低融点ガラス7を加熱溶融して接着する(図3(a
−2))。加熱溶融は、窒素雰囲気中で、450℃程度
で10分間程度行えばよい。
【0035】図3(b−1,b−2)において、図3
(a−1,a−2)と同様の方法によって、陰極基板1
1とガラス基板14とを、低融点ガラス7を用いて接着
する。
【0036】次に、図3(c)において、図3(a−
2)のシリコン基板13と図3(b−2)のガラス基板
14とを真空中で陽極接合する。陽極接合をする場合
は、1×10-8Torr程度に排気した真空槽内で1k
gf/mm2程度の力で両基板(13,14)の封止部分
を押さえつけながら、300℃に加熱する。そして図2
に示すようにシリコン基板13を接地し、ガラス基板1
4に負の直流電圧を10分間印加する。これにより、シ
リコン基板13とガラス基板14とが固体のまま接合さ
れる。以上が、陽極接合によってFEDの基板を封止す
る工程である。
【0037】この陽極接合によれば、封止工程中では不
要なガスは全く発生しないので、微小電界放出陰極から
放出される電子の放出特性に悪影響を及ぼすことはな
い。したがって、陽極接合によって封止すれば、長寿命
かつ高品質のFEDを実現することができる。
【0038】固相接合のうち圧着接合をする場合の封止
工程は、図3(a−1,a−2),図3(b−1,b−
2)において、シリコン基板13の代わりにガラス基板
14を用いる点が異なる。すなわち、図4に示したよう
に、中間基板として2枚のガラス基板を用いる。
【0039】また、圧着接合の場合は、図3(c)にお
いて、まず、一方のガラス基板14の表面上に金属箔
(たとえば、50から100μm程度の膜厚のインジウ
ム箔)を形成し、1×10-8Torr程度に排気した真
空槽内で1kgf/mm2程度の力で両ガラス基板の封止
部分を押さえつけながら、100℃で30分間加熱す
る。
【0040】このようにすれば、金属箔が接着剤として
作用し、2つのガラス基板14が接合される。このと
き、100℃という温度は金属箔の融点温度よりもはる
かに低い温度であるので、不要なガスはほとんど発生せ
ず、放出される電子の放出特性に悪影響を及ぼすことは
ない。したがって、圧着接合によって封止すれば、長寿
命かつ高品質のFEDを実現することができる。
【0041】なお、陽極基板12とシリコン基板13,
陰極基板11とガラス基板14との接合に低融点ガラス
7を用いたが、これらの接合には熱可塑性の材料を用い
ればよく、たとえば、高分子系樹脂を用いてもよい。
【0042】図5に、この発明の第2の実施例であるF
EDの構造断面図を示す。これは、中間基板14を一枚
にして、陽極接合によって陽極基板12と中間基板14
とを接合した実施例である。ここで、陽極基板12の一
方の表面上に、その表面全体に一様な給電膜21を形成
する。この給電膜21の材料としては、コバール,T
a,Ti,Mo,W,Ge,Fe−Ni合金,Crなど
のうちいずれかを用いることができる。この給電膜21
の表面上で、表示領域の所定の位置には蛍光体16が形
成される。中間基板14には、ガラス基板を用いる。
【0043】この実施例では、中間基板(ガラス基板)
14と、陽極基板12上の給電膜21とを陽極接合す
る。陽極接合は、真空中で給電膜21を接地し、ガラス
基板14に負の直流電圧(−300V)を印加しながら
行う。他の接合条件は図3に示したものと同様である。
また、この中間基板14と陽極基板12との陽極接合を
する前に、陰極基板11とガラス基板14とは、低融点
ガラス7で接合する。
【0044】図6に、この発明の第3の実施例であるF
EDの構造断面図を示す。これは、中間基板14を一枚
にして、圧着接合によって陽極基板12と中間基板14
とを接合した実施例である。ここで、図5と同様に、陽
極基板12の一方の表面上に、その表面全体に一様な給
電膜21を形成する。給電膜21の材料は、図5に示し
たものと同様のものを用いることができる。
【0045】この実施例では、中間基板14であるガラ
ス基板の表面上に、インジウムなどの金属箔を形成し、
ガラス基板14と陽極基板12の給電膜21とを圧着接
合する。この圧着接合をする前に、陰極基板11とガラ
ス基板14とは低融点ガラス7によって接合する。各接
合の条件は、前記した図4に示したものと同様でよい。
【0046】図7に、この発明の第4の実施例であるF
EDの構造断面図を示す。これは、陰極基板11,中間
基板30、背面基板31の3枚の基板からなる反射型F
EDの実施例である。陰極基板11は、図2等に示した
ものと同様である。中間基板30は、シリコン基板が用
いられ、空間内部で発生するガスを排気するための貫通
孔32を有する。貫通孔32は、電子放出される領域の
近傍に複数個設けられ、ドライエッチング等で加工され
る。
【0047】また、中間基板30の陰極基板11と対向
する側の表面上には、給電膜21と蛍光体16が形成さ
れ、この中間基板30は、いわゆる陽極基板として機能
する。背面基板31は、パイレックスガラス基板を用い
ることができる。背面基板31の中間基板14側の表面
には、シート状のゲッター33を配置するための窪みが
設けられる。シート状のゲッター33は、貫通孔32を
通して排気されるガスを吸着するためのものである。
【0048】図7の反射型FEDは、以上のような構成
を持つが、各基板(11,30,31)のそれぞれの表
面に必要な構成要素が加工された後、陰極基板11と中
間基板30とが低融点ガラス7により接合され、その後
背面基板31と中間基板30とが固相接合により接合さ
れる。固相接合は、前記したのと同様に、陽極接合ある
いは圧着接合のどちらを用いてもよい。
【0049】図7に示すように、中間基板30の背面基
板側には給電膜がないため、段差がなく平坦である。し
たがって陽極接合が適用できる。また、中間基板30と
背面基板31との間には電気的な配線はなく、接合面に
絶縁性は要求されない。したがって両基板(30,3
1)の間に金属箔を介在させた圧着接合が適用できる。
【0050】図8に、この発明の第5の実施例であるF
EDの構造断面図を示す。これは、陽極基板12,中間
基板30,背面基板31の3枚の基板からなる透過型F
EDの実施例である。陽極基板12は図2等に示したも
のと同様の構成を持つ。中間基板30は、シリコン基板
を用いることができ、一方の表面にエミッタティップな
どが形成され、いわゆる陰極基板として機能する。ま
た、中間基板30には、図7と同様に、貫通孔32が備
えられる。背面基板31は、図7に示したものと同じも
のを用いることができる。
【0051】図8の場合も各基板(10,30,31)
のそれぞれの表面に必要な構成要素が加工された後、封
止工程が実施される。封止工程は、図7と同様に、陽極
基板12と中間基板30との接合は低融点ガラスによる
接合、中間基板30と背面基板31との接合は固相接合
(陽極接合又は圧着接合)を用いればよい。
【0052】
【発明の効果】この発明によれば、少なくとも特定の2
枚の基板間を固相接合によって接合するので、熱可塑性
の材料が融解するときに発生するガスが表示領域内部に
閉じ込められることを抑制でき、長寿命かつ高品質の表
示装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の表示装置の封止部分の説明図であ
る。
【図2】この発明の一実施例において、陽極接合によっ
て封止したFEDの構造断面図である。
【図3】この発明の一実施例のFEDの封止工程の説明
図である。
【図4】この発明の一実施例において、圧着接合によっ
て封止したFEDの構造断面図である。
【図5】この発明の一実施例において、陽極接合によっ
て封止したFEDの構造断面図である。
【図6】この発明の一実施例において、圧着接合によっ
て封止したFEDの構造断面図である。
【図7】この発明の一実施例における3枚基板構成の反
射型FEDの構造断面図である。
【図8】この発明の一実施例における3枚基板構成の透
過型FEDの構造断面図である。
【図9】従来の封止工程の説明図である。
【図10】従来の真空一貫封止法の説明図である。
【図11】従来の反射型FEDの構造断面図である。
【符号の説明】
1 前面基板 2 背面基板 3 給電膜 4 給電膜 5 第1中間基板 6 第2中間基板 7 低融点ガラス 11 陰極基板 12 陽極基板 13 シリコン基板 14 ガラス基板 15 給電膜 16 蛍光体 17 微小電界放出陰極 18 直流電源 19 スペーサ 20 金属箔 21 給電膜 30 中間基板 31 背面基板 32 貫通孔 33 ゲッター 51 排気管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01J 31/12 H01J 31/12 C

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向して配置される第1の基板及び第2
    の基板と、 第1及び第2の基板間に配置された1又は複数の中間基
    板とからなり、 前記中間基板は、表示領域となるべき空間を形成するた
    めの開孔が形成されているとともに、一方の表面が少な
    くとも基板端部において平坦であり、 前記中間基板の平坦な表面の接合部分と、第1の基板,
    第2の基板又は他の中間基板の平坦な表面の接合部分の
    うちいずれかが固相接合され、他の部分が熱可塑性材料
    によって接合されることを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 前記熱可塑性の材料が、低融点ガラスで
    あることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  3. 【請求項3】 前記固相接合が、陽極接合又は金属箔を
    用いた圧着接合であることを特徴とする請求項1記載の
    表示装置。
  4. 【請求項4】 前記固相接合が圧着接合である場合に、
    前記金属箔がIn,In合金,Al,Au,Ag,P
    d,あるいはPtであることを特徴とする請求項3記載
    の表示装置。
  5. 【請求項5】 前記固相接合が陽極接合である場合に、
    陽極接合によって接合される部分の基板表面上に、シリ
    コン,コバール,Ta,Ti,Mo,W,Ge,Fe−
    Ni合金,あるいはCrからなる金属膜を形成したこと
    を特徴とする請求項3記載の表示装置。
  6. 【請求項6】 陽極基板と、表示領域となる部分に開孔
    を有する中間基板と、電子を放出する微少電界陰極を有
    する陰極基板とからなり、前記陰極基板と前記中間基板
    とが熱可塑性の材料により接合され、かつ前記陽極基板
    と前記中間基板とが固相接合によって接合されているこ
    とを特徴とする電界放出型表示装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の表示装置の封止方法であ
    って、前記熱可塑性材料による基板間接合を行った後、
    前記固相接合による基板間接合を行うことを特徴とする
    表示装置の封止方法。
  8. 【請求項8】 前記固相接合される基板は第1及び第2
    の中間基板であり、前記第1の中間基板がシリコンで形
    成され、前記第2の中間基板がガラスで形成され、前記
    第2の中間基板に負電圧を印加し、かつ両中間基板を加
    熱した状態で、前記第1及び第2の中間基板同士の固相
    接合を行うことを特徴とする請求項7記載の表示装置の
    封止方法。
  9. 【請求項9】 前記第1及び第2の中間基板同士の接合
    が、前記第1の中間基板と第2の中間基板の間に金属箔
    を挿入し、両中間基板を一定時間加圧かつ加熱する工程
    からなることを特徴とする請求項8記載の表示装置の封
    止方法。
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