JPH11233335A - 超伝導コイル装置 - Google Patents
超伝導コイル装置Info
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- JPH11233335A JPH11233335A JP14807398A JP14807398A JPH11233335A JP H11233335 A JPH11233335 A JP H11233335A JP 14807398 A JP14807398 A JP 14807398A JP 14807398 A JP14807398 A JP 14807398A JP H11233335 A JPH11233335 A JP H11233335A
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Landscapes
- Containers, Films, And Cooling For Superconductive Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 事故等により冷凍機の稼動が突然停止して超
伝導コイルが冷却されなくなった場合にも、クエンチの
発生を極力抑えることのできる超伝導コイル装置を提供
する。 【解決手段】 超伝導コイル11と、冷却部22を有
し、前記冷却部を介して前記超伝導コイルを冷却するた
めの冷却装置20と、前記超伝導コイルの温度上昇を抑
制する蓄冷部60とを具備する。
伝導コイルが冷却されなくなった場合にも、クエンチの
発生を極力抑えることのできる超伝導コイル装置を提供
する。 【解決手段】 超伝導コイル11と、冷却部22を有
し、前記冷却部を介して前記超伝導コイルを冷却するた
めの冷却装置20と、前記超伝導コイルの温度上昇を抑
制する蓄冷部60とを具備する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超伝導コイル装置
に関し、特に冷凍機を備えた伝導冷却型の超伝導コイル
装置に関する。
に関し、特に冷凍機を備えた伝導冷却型の超伝導コイル
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、超伝導コイル装置としては、例え
ば、図4に示されるものが知られている。この装置は、
超伝導コイル1と、この超伝導コイル1を冷却する冷凍
機2と、超伝導コイル1の外周部に設けられ冷凍機2に
よる冷却作用を伝達するための冷却板3と、冷凍機2に
より冷却された超伝導コイル1の環境を保持すべく中間
温度層を形成するための単数または複数のサーマルシー
ルド4と、超伝導コイル1を外気から遮断するための真
空容器5とを備えている。
ば、図4に示されるものが知られている。この装置は、
超伝導コイル1と、この超伝導コイル1を冷却する冷凍
機2と、超伝導コイル1の外周部に設けられ冷凍機2に
よる冷却作用を伝達するための冷却板3と、冷凍機2に
より冷却された超伝導コイル1の環境を保持すべく中間
温度層を形成するための単数または複数のサーマルシー
ルド4と、超伝導コイル1を外気から遮断するための真
空容器5とを備えている。
【0003】超伝導コイル1は、冷凍機2の稼動により
冷却板3を介して冷却され、臨界温度(遷移温度)Tc
(critical temperature)以下まで冷却されることで超
伝導状態とされる。この場合、冷却板3は、超伝導コイ
ル1の外周部全域に亘って設けられていることから、温
度分布は周方向略均一となる。また、超伝導コイル1が
配設される真空容器5の内部は、真空状態とされること
で空気による熱伝導が行われないようになっている。
冷却板3を介して冷却され、臨界温度(遷移温度)Tc
(critical temperature)以下まで冷却されることで超
伝導状態とされる。この場合、冷却板3は、超伝導コイ
ル1の外周部全域に亘って設けられていることから、温
度分布は周方向略均一となる。また、超伝導コイル1が
配設される真空容器5の内部は、真空状態とされること
で空気による熱伝導が行われないようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、超伝導コイ
ル1が超伝導状態とされた後、停電により冷凍機2の稼
動が停止したり、冷凍機2の故障等により通常通りに稼
動しなくなる場合がある。その場合、超伝導コイル1の
温度は、侵入熱の影響を受けて急速に上昇し、臨界温度
Tcよりも高温となってクエンチすることがあった。そ
して、クエンチすると、超伝導コイル1は、大量の熱を
発して損傷するおそれがあった。
ル1が超伝導状態とされた後、停電により冷凍機2の稼
動が停止したり、冷凍機2の故障等により通常通りに稼
動しなくなる場合がある。その場合、超伝導コイル1の
温度は、侵入熱の影響を受けて急速に上昇し、臨界温度
Tcよりも高温となってクエンチすることがあった。そ
して、クエンチすると、超伝導コイル1は、大量の熱を
発して損傷するおそれがあった。
【0005】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、事故等により冷凍機の稼動が突然停止して超伝導
コイルが冷却されなくなった場合にも、クエンチの発生
を極力抑えることのできる超伝導コイル装置を提供する
ことを目的としている。
ので、事故等により冷凍機の稼動が突然停止して超伝導
コイルが冷却されなくなった場合にも、クエンチの発生
を極力抑えることのできる超伝導コイル装置を提供する
ことを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の超伝導コイル装
置は、超伝導コイルと、冷却部を有し、前記冷却部を介
して前記超伝導コイルを冷却するための冷却装置と、前
記超伝導コイルの温度上昇を抑制する蓄冷部とを具備し
ている。
置は、超伝導コイルと、冷却部を有し、前記冷却部を介
して前記超伝導コイルを冷却するための冷却装置と、前
記超伝導コイルの温度上昇を抑制する蓄冷部とを具備し
ている。
【0007】また、本発明の超伝導コイル装置は、超伝
導コイルと、冷却部を有し、前記冷却部を介して前記超
伝導コイルを冷却するための冷却装置と、前記超伝導コ
イルの温度上昇を抑制する蓄冷部とを備え、前記蓄冷部
は、前記超伝導コイルと熱伝導可能に設けられ該超伝導
コイルよりも大きな熱容量を有している。
導コイルと、冷却部を有し、前記冷却部を介して前記超
伝導コイルを冷却するための冷却装置と、前記超伝導コ
イルの温度上昇を抑制する蓄冷部とを備え、前記蓄冷部
は、前記超伝導コイルと熱伝導可能に設けられ該超伝導
コイルよりも大きな熱容量を有している。
【0008】また、本発明の超伝導コイル装置は、超伝
導コイルと、冷却部を有し、前記冷却部を介して前記超
伝導コイルを冷却するための冷却装置と、前記超伝導コ
イルの温度上昇を抑制する蓄冷部とを備え、前記蓄冷部
は、前記超伝導コイルの少なくとも外周部に前記超伝導
コイルと熱伝導可能に設けられている。
導コイルと、冷却部を有し、前記冷却部を介して前記超
伝導コイルを冷却するための冷却装置と、前記超伝導コ
イルの温度上昇を抑制する蓄冷部とを備え、前記蓄冷部
は、前記超伝導コイルの少なくとも外周部に前記超伝導
コイルと熱伝導可能に設けられている。
【0009】また、本発明の超伝導コイル装置は、超伝
導コイルと、冷却部を有し、前記冷却部を介して前記超
伝導コイルを冷却するための冷却装置と、前記超伝導コ
イルの温度上昇を抑制する蓄冷部とを備え、前記蓄冷部
は、前記超伝導コイルと熱伝導可能に設けられErNi
系、EuS系、GdRh系、HoCu系、HoErRu
系、ErNiCo系およびPbのうちのいずれかの材料
からなっている。
導コイルと、冷却部を有し、前記冷却部を介して前記超
伝導コイルを冷却するための冷却装置と、前記超伝導コ
イルの温度上昇を抑制する蓄冷部とを備え、前記蓄冷部
は、前記超伝導コイルと熱伝導可能に設けられErNi
系、EuS系、GdRh系、HoCu系、HoErRu
系、ErNiCo系およびPbのうちのいずれかの材料
からなっている。
【0010】また、本発明の超伝導コイル装置は、超伝
導コイルと、冷却部を有し、前記冷却部を介して前記超
伝導コイルを冷却するための冷却装置と、前記超伝導コ
イルの温度上昇を抑制する蓄冷部とを備え、前記冷却部
は、前記超伝導コイルおよび前記蓄冷部の双方と直接接
触している。
導コイルと、冷却部を有し、前記冷却部を介して前記超
伝導コイルを冷却するための冷却装置と、前記超伝導コ
イルの温度上昇を抑制する蓄冷部とを備え、前記冷却部
は、前記超伝導コイルおよび前記蓄冷部の双方と直接接
触している。
【0011】
【発明の実施の形態】添付図面を参照して、本発明によ
る超伝導コイル装置を以下に説明する。
る超伝導コイル装置を以下に説明する。
【0012】図1は、本発明の一実施の形態による超伝
導コイル装置を示す図である。超伝導コイル装置10
は、超伝導コイル11と、冷凍機(冷却装置)20と、
冷却板30と、サーマルシールド40と、真空断熱容器
50と、蓄冷部60とを備えている。
導コイル装置を示す図である。超伝導コイル装置10
は、超伝導コイル11と、冷凍機(冷却装置)20と、
冷却板30と、サーマルシールド40と、真空断熱容器
50と、蓄冷部60とを備えている。
【0013】超伝導コイル11の発生する磁場の向き
は、水平方向に限定するものでなく垂直方向でもよい。
また、冷凍機20の設置場所や方向も任意の場所、方向
でよい。超伝導コイル11は、酸化物系高温超伝導物質
からなる線材がボビン状の巻枠に巻回されてなり、その
全体は中空円柱状に形成されている。超伝導コイル11
の前記線材の各端部には、それぞれ、電源(図示せず)
から供給される電流を流すためのリード線が接続されて
いる。
は、水平方向に限定するものでなく垂直方向でもよい。
また、冷凍機20の設置場所や方向も任意の場所、方向
でよい。超伝導コイル11は、酸化物系高温超伝導物質
からなる線材がボビン状の巻枠に巻回されてなり、その
全体は中空円柱状に形成されている。超伝導コイル11
の前記線材の各端部には、それぞれ、電源(図示せず)
から供給される電流を流すためのリード線が接続されて
いる。
【0014】超伝導コイル11は、常温空間からの熱侵
入を減少させるため、真空断熱容器50の中に設置され
る。真空断熱容器50の中には、中空円柱状のサーマル
シールド40が設けられ、超伝導コイル11は、このサ
ーマルシールド40で覆われている。サーマルシールド
40内は、常温と臨界温度Tcとの中間の温度に保持さ
れるようになっている。
入を減少させるため、真空断熱容器50の中に設置され
る。真空断熱容器50の中には、中空円柱状のサーマル
シールド40が設けられ、超伝導コイル11は、このサ
ーマルシールド40で覆われている。サーマルシールド
40内は、常温と臨界温度Tcとの中間の温度に保持さ
れるようになっている。
【0015】冷凍機20は、蓄冷式のGM(ギフォード
・マクマホン)冷凍機である。冷凍機20は、冷凍機本
体21と、この冷凍機本体21に設けられた冷却部22
とを備えている。冷却部22は、被冷却物との接触によ
る熱伝導を通じて、被冷却物を冷却する。冷却部22を
駆動する冷凍機本体21は、真空断熱容器50の外部に
設置され、冷却部22のみが真空断熱容器50の内部に
配設されている。
・マクマホン)冷凍機である。冷凍機20は、冷凍機本
体21と、この冷凍機本体21に設けられた冷却部22
とを備えている。冷却部22は、被冷却物との接触によ
る熱伝導を通じて、被冷却物を冷却する。冷却部22を
駆動する冷凍機本体21は、真空断熱容器50の外部に
設置され、冷却部22のみが真空断熱容器50の内部に
配設されている。
【0016】超伝導コイル11の外周部12には、全域
に亘って冷却板30が設けられている。冷却板30は、
冷凍機20の冷却部22と直接接触して、冷却部22に
熱を放出し、また、超伝導コイル11から熱を放出させ
る。このため、冷却板30は、良熱伝導性の材料から構
成される。冷却板30が、超伝導コイル11の外周部1
2全域に設けられることにより、冷却温度分布が略均一
になり、また冷却効率も上昇する。
に亘って冷却板30が設けられている。冷却板30は、
冷凍機20の冷却部22と直接接触して、冷却部22に
熱を放出し、また、超伝導コイル11から熱を放出させ
る。このため、冷却板30は、良熱伝導性の材料から構
成される。冷却板30が、超伝導コイル11の外周部1
2全域に設けられることにより、冷却温度分布が略均一
になり、また冷却効率も上昇する。
【0017】冷却板30は、超伝導コイル11に対する
伝導熱量を増やす(伝熱効率を高める)べく、超伝導コ
イル11との伝熱(接触)面積がより多くなるように密
着した状態で設けられている。このため、冷却板30と
超伝導コイル11との間に、良熱伝導性の低温グリース
を充填してもよい。あるいは、冷却板30と超伝導コイ
ル11との間に、インジウム等の良熱伝導性のやわらか
い金属シートを設けてもよい。
伝導熱量を増やす(伝熱効率を高める)べく、超伝導コ
イル11との伝熱(接触)面積がより多くなるように密
着した状態で設けられている。このため、冷却板30と
超伝導コイル11との間に、良熱伝導性の低温グリース
を充填してもよい。あるいは、冷却板30と超伝導コイ
ル11との間に、インジウム等の良熱伝導性のやわらか
い金属シートを設けてもよい。
【0018】冷却板30の外周部には、冷却部22との
接触部31を除く全域に、蓄冷部60が設けられてい
る。蓄冷部60は、例えば、Er3Ni、ErNi、E
rNi2等のErNi系、またはEuS系、またはGd
Rh系、またはHoCu系、またはHoErRu系、ま
たはErNiCo系、またはPbの材料からなるもの
で、その比熱は、20J/kg・K程度である。この材
料は、超伝導コイル11の臨界温度Tc以下の極低温領
域での比熱が大きく、同温度領域で熱を受けても、温度
が上昇し難い性質を備えている。すなわち、蓄冷部60
の材質は、前記性質に着目して、冷凍機20の故障時等
に超伝導コイル11の温度上昇を抑制する蓄冷材として
機能し易いように選択されたものである。
接触部31を除く全域に、蓄冷部60が設けられてい
る。蓄冷部60は、例えば、Er3Ni、ErNi、E
rNi2等のErNi系、またはEuS系、またはGd
Rh系、またはHoCu系、またはHoErRu系、ま
たはErNiCo系、またはPbの材料からなるもの
で、その比熱は、20J/kg・K程度である。この材
料は、超伝導コイル11の臨界温度Tc以下の極低温領
域での比熱が大きく、同温度領域で熱を受けても、温度
が上昇し難い性質を備えている。すなわち、蓄冷部60
の材質は、前記性質に着目して、冷凍機20の故障時等
に超伝導コイル11の温度上昇を抑制する蓄冷材として
機能し易いように選択されたものである。
【0019】すなわち、具体的に示せば、以下の通りで
ある。まず、蓄冷部60を設けない従来のケース(図4
参照)について説明する。超伝導コイル1の重量が50
0kgで、その比熱が0.1J/kg・Kである場合
に、侵入熱を0.05Wとして温度が1K上昇するまで
の時間を計算すると、 500kg×0.1J/kg・K×1K÷0.05W=
1000s となり、約16分となる。次に、蓄冷部60を設けた本
実施の形態の場合(図1参照)について説明する。超伝
導コイル11の重量とその比熱および侵入熱を上記と同
じ条件にして、蓄冷部60の比熱が20J/kg・Kで
その重量が50kgであるとして計算すると、 (500kg×0.1J/kg・K+50kg×20J
/kg・K)×1K÷0.05W=21000s となり、約6時間となる。
ある。まず、蓄冷部60を設けない従来のケース(図4
参照)について説明する。超伝導コイル1の重量が50
0kgで、その比熱が0.1J/kg・Kである場合
に、侵入熱を0.05Wとして温度が1K上昇するまで
の時間を計算すると、 500kg×0.1J/kg・K×1K÷0.05W=
1000s となり、約16分となる。次に、蓄冷部60を設けた本
実施の形態の場合(図1参照)について説明する。超伝
導コイル11の重量とその比熱および侵入熱を上記と同
じ条件にして、蓄冷部60の比熱が20J/kg・Kで
その重量が50kgであるとして計算すると、 (500kg×0.1J/kg・K+50kg×20J
/kg・K)×1K÷0.05W=21000s となり、約6時間となる。
【0020】超伝導コイル11の温度が1K上昇すると
超伝導状態が維持されなくなる場合を想定すると、上記
のことから、蓄冷部60を設けた場合には、上記6時間
の間、超伝導状態を維持できることになる。したがっ
て、その間に超伝導コイル11の温度上昇の原因の解消
(例えば、停電の回復や冷凍機20の故障の修理)を行
うことが十分可能であり、これにより、超伝導状態を維
持した運転の継続が可能となる。または、上記6時間の
間に、超伝導コイル11を消磁して安全に運転を停止さ
せることも可能となる。
超伝導状態が維持されなくなる場合を想定すると、上記
のことから、蓄冷部60を設けた場合には、上記6時間
の間、超伝導状態を維持できることになる。したがっ
て、その間に超伝導コイル11の温度上昇の原因の解消
(例えば、停電の回復や冷凍機20の故障の修理)を行
うことが十分可能であり、これにより、超伝導状態を維
持した運転の継続が可能となる。または、上記6時間の
間に、超伝導コイル11を消磁して安全に運転を停止さ
せることも可能となる。
【0021】上記の式から明らかなように、蓄冷部60
を用いて、超伝導コイル11の温度上昇を抑制する場合
に、その抑制効果は、蓄冷部60の熱容量(J/K)に
左右される。すなわち、蓄冷部60の比熱(J/kg・
K)が大きいのは勿論のこと、蓄冷部60の重量(質
量)(kg)も大きいほど、超伝導コイル11の温度上
昇を抑制する効果は大きくなる。したがって、蓄冷部6
0の材料の選択と共に、蓄冷部60の重量(kg)の設
定もまた、温度上昇抑制手段としての性能を決定する要
素である。また、所定の温度上昇抑制性能を発揮させる
場合には、蓄冷部60を比熱の大きい材料で形成すれ
ば、その分、重量を小さくできる。
を用いて、超伝導コイル11の温度上昇を抑制する場合
に、その抑制効果は、蓄冷部60の熱容量(J/K)に
左右される。すなわち、蓄冷部60の比熱(J/kg・
K)が大きいのは勿論のこと、蓄冷部60の重量(質
量)(kg)も大きいほど、超伝導コイル11の温度上
昇を抑制する効果は大きくなる。したがって、蓄冷部6
0の材料の選択と共に、蓄冷部60の重量(kg)の設
定もまた、温度上昇抑制手段としての性能を決定する要
素である。また、所定の温度上昇抑制性能を発揮させる
場合には、蓄冷部60を比熱の大きい材料で形成すれ
ば、その分、重量を小さくできる。
【0022】図1に示すように、冷凍機20の冷却部2
2と冷却板30とは、接触部31において直接接触して
おり、その両者22,30の間に蓄冷部60は介在して
いない。上記のように、蓄冷部60は、冷凍機20の故
障時等の超伝導コイル11の温度上昇を抑制するために
熱容量が大きくなるように設定されている。したがっ
て、蓄冷部60は、熱容量が大きい分、冷却され難く、
仮に冷却部22と冷却板30との間に蓄冷部60を介在
させた場合には、冷却部22が冷却板30の熱を奪う
(放出させる)までに時間がかかり、よって、超伝導コ
イル11を臨界温度Tc以下まで冷却(初期冷却)する
のに長時間必要となる。このことから、冷却部22は、
蓄冷部60が設けられていない部位から、直接的に冷却
板30を冷却するようになっている。
2と冷却板30とは、接触部31において直接接触して
おり、その両者22,30の間に蓄冷部60は介在して
いない。上記のように、蓄冷部60は、冷凍機20の故
障時等の超伝導コイル11の温度上昇を抑制するために
熱容量が大きくなるように設定されている。したがっ
て、蓄冷部60は、熱容量が大きい分、冷却され難く、
仮に冷却部22と冷却板30との間に蓄冷部60を介在
させた場合には、冷却部22が冷却板30の熱を奪う
(放出させる)までに時間がかかり、よって、超伝導コ
イル11を臨界温度Tc以下まで冷却(初期冷却)する
のに長時間必要となる。このことから、冷却部22は、
蓄冷部60が設けられていない部位から、直接的に冷却
板30を冷却するようになっている。
【0023】本実施形態では、図1に示すように、蓄冷
部60が冷却部22に接触していることから、冷却部2
2による超伝導コイル11の冷却時に、蓄冷部60も同
時に冷却される。冷凍機20の事故等により稼動が停止
した場合には、超伝導コイル11の温度は次第に上昇す
る。この場合、蓄冷部60の温度も同様に上昇するが、
蓄冷部60は、比熱の大きな前記材料で形成され超伝導
コイル11よりも熱容量が大きく設定されているため、
超伝導コイル11に比べて温度変化を起し難く、温度上
昇し難い。すなわち、超伝導コイル11および蓄冷部6
0の冷却後に冷却が停止されて超伝導コイル11および
蓄冷部60が同時に同一熱量の侵入熱を受けた場合、両
者11,60の同一熱量に対する温度変化のし難さに起
因して、蓄冷部60と超伝導コイル11との間に温度差
が生じ、蓄冷部60は超伝導コイル11を相対的に冷却
する。これにより、蓄冷部60は、超伝導コイル11の
温度上昇を抑制する温度上昇抑制手段として機能する。
部60が冷却部22に接触していることから、冷却部2
2による超伝導コイル11の冷却時に、蓄冷部60も同
時に冷却される。冷凍機20の事故等により稼動が停止
した場合には、超伝導コイル11の温度は次第に上昇す
る。この場合、蓄冷部60の温度も同様に上昇するが、
蓄冷部60は、比熱の大きな前記材料で形成され超伝導
コイル11よりも熱容量が大きく設定されているため、
超伝導コイル11に比べて温度変化を起し難く、温度上
昇し難い。すなわち、超伝導コイル11および蓄冷部6
0の冷却後に冷却が停止されて超伝導コイル11および
蓄冷部60が同時に同一熱量の侵入熱を受けた場合、両
者11,60の同一熱量に対する温度変化のし難さに起
因して、蓄冷部60と超伝導コイル11との間に温度差
が生じ、蓄冷部60は超伝導コイル11を相対的に冷却
する。これにより、蓄冷部60は、超伝導コイル11の
温度上昇を抑制する温度上昇抑制手段として機能する。
【0024】本実施形態では、上記のように、蓄冷部6
0を、冷却板30の外周部のうち冷却部22との接触部
31を除く全域に設けたが、本発明において、蓄冷部6
0の配置位置はこれに限定される訳ではないことは勿論
である。超伝導コイル11の周辺など、蓄冷部60が超
伝導コイル11の温度上昇を抑制し易い場所であれば何
処でもよい。例えば、図2に示すように、蓄冷部61
は、冷却板30の外周部のみならず、超伝導コイル11
の左右側部13,14を覆うように設けてもよい。また
更に、超伝導コイル11の内周部15に設けてもよい
(不図示)。
0を、冷却板30の外周部のうち冷却部22との接触部
31を除く全域に設けたが、本発明において、蓄冷部6
0の配置位置はこれに限定される訳ではないことは勿論
である。超伝導コイル11の周辺など、蓄冷部60が超
伝導コイル11の温度上昇を抑制し易い場所であれば何
処でもよい。例えば、図2に示すように、蓄冷部61
は、冷却板30の外周部のみならず、超伝導コイル11
の左右側部13,14を覆うように設けてもよい。また
更に、超伝導コイル11の内周部15に設けてもよい
(不図示)。
【0025】また、図3に示すように、蓄冷部62を冷
却板30の外周部の全域に設け、蓄冷部62と冷却部2
2とを直接接触させ、蓄冷部62を介して冷却板30を
冷却してもよい。
却板30の外周部の全域に設け、蓄冷部62と冷却部2
2とを直接接触させ、蓄冷部62を介して冷却板30を
冷却してもよい。
【0026】なお、冷却板30は、本発明においては必
須ではなく省略可能である。冷却板30を省略した場
合、例えば、超伝導コイル11に対して、蓄冷部を直接
接触させた状態で設け、その蓄冷部の外周部に冷却部2
2を直接接触させてもよい。
須ではなく省略可能である。冷却板30を省略した場
合、例えば、超伝導コイル11に対して、蓄冷部を直接
接触させた状態で設け、その蓄冷部の外周部に冷却部2
2を直接接触させてもよい。
【0027】以上述べたように、本実施形態によれば、
超伝導コイル11の温度上昇を抑制する蓄冷部60,6
1,62等を備えているため、事故等により冷凍機20
の稼動が突然停止して超伝導コイル11が冷却されなく
なった場合にも、前記蓄冷部60,61,62等により
超伝導コイル11の温度上昇が抑制され、これにより、
クエンチの発生を極力抑えることができる。
超伝導コイル11の温度上昇を抑制する蓄冷部60,6
1,62等を備えているため、事故等により冷凍機20
の稼動が突然停止して超伝導コイル11が冷却されなく
なった場合にも、前記蓄冷部60,61,62等により
超伝導コイル11の温度上昇が抑制され、これにより、
クエンチの発生を極力抑えることができる。
【0028】また、前記蓄冷部60,61,62等は、
超伝導コイル11の温度上昇を抑制するに際して、超伝
導コイル11との熱容量の差を利用するため、外部電源
等を必要としない。したがって、仮に、停電が起こり冷
凍機20のみならず一切の装置に供電されなくなった場
合にも、前記蓄冷部60,61,62等は何らの影響を
受けずに機能する。
超伝導コイル11の温度上昇を抑制するに際して、超伝
導コイル11との熱容量の差を利用するため、外部電源
等を必要としない。したがって、仮に、停電が起こり冷
凍機20のみならず一切の装置に供電されなくなった場
合にも、前記蓄冷部60,61,62等は何らの影響を
受けずに機能する。
【0029】さらに、前記蓄冷部60,61,62等
は、前記超伝導コイル11の少なくとも外周部12に設
けられている。冷凍機20が停止した場合、真空断熱容
器50の外側から侵入する熱は、超伝導コイル11の外
側から作用する。しかも、略円筒形状に形成される超伝
導コイル11は、その全表面積のうち外周部12の表面
積が占める割合が大きい。したがって、超伝導コイル1
1は、その外周部12から受ける熱の影響が特に大き
く、前記外周部12に蓄冷部60,61,62等を設け
ることにより、超伝導コイル11の温度上昇を効果的に
抑制することができる。
は、前記超伝導コイル11の少なくとも外周部12に設
けられている。冷凍機20が停止した場合、真空断熱容
器50の外側から侵入する熱は、超伝導コイル11の外
側から作用する。しかも、略円筒形状に形成される超伝
導コイル11は、その全表面積のうち外周部12の表面
積が占める割合が大きい。したがって、超伝導コイル1
1は、その外周部12から受ける熱の影響が特に大き
く、前記外周部12に蓄冷部60,61,62等を設け
ることにより、超伝導コイル11の温度上昇を効果的に
抑制することができる。
【0030】また、前記蓄冷部60,61,62等は、
特に超伝導コイル11の臨界温度Tc近傍の極低温で比
熱の大きい、ErNi系、またはEuS系、またはGd
Rh系、またはHoCu系、またはHoErRu系、ま
たはErNiCo系、またはPbの材料から構成されて
いる。したがって、熱容量の大きな蓄冷部60,61,
62等を構成するに際しては、その比熱が大きい分、そ
の重量(質量)を小さくすることができ、蓄冷部60,
61,62等の小型・軽量化を図ることができる。これ
により、超伝導コイル11等に対する重量面等での負担
を軽減することができる。
特に超伝導コイル11の臨界温度Tc近傍の極低温で比
熱の大きい、ErNi系、またはEuS系、またはGd
Rh系、またはHoCu系、またはHoErRu系、ま
たはErNiCo系、またはPbの材料から構成されて
いる。したがって、熱容量の大きな蓄冷部60,61,
62等を構成するに際しては、その比熱が大きい分、そ
の重量(質量)を小さくすることができ、蓄冷部60,
61,62等の小型・軽量化を図ることができる。これ
により、超伝導コイル11等に対する重量面等での負担
を軽減することができる。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、超伝導コイルの温度上
昇を抑制する蓄冷部を備えており、停電や事故等により
冷凍機の稼動が突然停止して超伝導コイルが冷却されな
くなった場合にも、侵入熱に抗して蓄冷部が超伝導コイ
ルの温度上昇を抑制するため、クエンチの発生を極力抑
えることができる。これに伴い、クエンチにより超伝導
コイルが大量の熱を発して損傷するおそれも最小限に抑
えることができる。
昇を抑制する蓄冷部を備えており、停電や事故等により
冷凍機の稼動が突然停止して超伝導コイルが冷却されな
くなった場合にも、侵入熱に抗して蓄冷部が超伝導コイ
ルの温度上昇を抑制するため、クエンチの発生を極力抑
えることができる。これに伴い、クエンチにより超伝導
コイルが大量の熱を発して損傷するおそれも最小限に抑
えることができる。
【図1】 本発明の超伝導コイル装置の一実施の形態を
示す概略側断面図である。
示す概略側断面図である。
【図2】 図1に示した超伝導コイル装置の一実施の形
態の変形例を示す概略側断面図である。
態の変形例を示す概略側断面図である。
【図3】 図1に示した超伝導コイル装置の一実施の形
態の他の変形例を示す概略側断面図である。
態の他の変形例を示す概略側断面図である。
【図4】 従来の超伝導コイル装置の一例を示す概略側
断面図である。
断面図である。
10 超伝導コイル装置 11 超伝導コイル 12 超伝導コイルの外周部 20 冷凍機(冷却装置) 22 冷却部 60 蓄冷部 61 蓄冷部 62 蓄冷部
Claims (5)
- 【請求項1】 超伝導コイルと、 冷却部を有し、前記冷却部を介して前記超伝導コイルを
冷却するための冷却装置と、 前記超伝導コイルの温度上昇を抑制する蓄冷部とを備え
た超伝導コイル装置。 - 【請求項2】 超伝導コイルと、 冷却部を有し、前記冷却部を介して前記超伝導コイルを
冷却するための冷却装置と、 前記超伝導コイルの温度上昇を抑制する蓄冷部とを備
え、 前記蓄冷部は、前記超伝導コイルと熱伝導可能に設けら
れ該超伝導コイルよりも大きな熱容量を有している超伝
導コイル装置。 - 【請求項3】 超伝導コイルと、 冷却部を有し、前記冷却部を介して前記超伝導コイルを
冷却するための冷却装置と、 前記超伝導コイルの温度上昇を抑制する蓄冷部とを備
え、 前記蓄冷部は、前記超伝導コイルの少なくとも外周部に
前記超伝導コイルと熱伝導可能に設けられている超伝導
コイル装置。 - 【請求項4】 超伝導コイルと、 冷却部を有し、前記冷却部を介して前記超伝導コイルを
冷却するための冷却装置と、 前記超伝導コイルの温度上昇を抑制する蓄冷部とを備
え、 前記蓄冷部は、前記超伝導コイルと熱伝導可能に設けら
れErNi系、EuS系、GdRh系、HoCu系、H
oErRu系、ErNiCo系およびPbのうちのいず
れかの材料からなる超伝導コイル装置。 - 【請求項5】 超伝導コイルと、 冷却部を有し、前記冷却部を介して前記超伝導コイルを
冷却するための冷却装置と、 前記超伝導コイルの温度上昇を抑制する蓄冷部とを備
え、 前記冷却部は、前記超伝導コイルおよび前記蓄冷部の双
方と直接接触している超伝導コイル装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14807398A JPH11233335A (ja) | 1997-12-08 | 1998-05-28 | 超伝導コイル装置 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35419597 | 1997-12-08 | ||
| JP9-354195 | 1997-12-08 | ||
| JP14807398A JPH11233335A (ja) | 1997-12-08 | 1998-05-28 | 超伝導コイル装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11233335A true JPH11233335A (ja) | 1999-08-27 |
Family
ID=26478414
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14807398A Withdrawn JPH11233335A (ja) | 1997-12-08 | 1998-05-28 | 超伝導コイル装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11233335A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001244109A (ja) * | 2000-02-28 | 2001-09-07 | Toshiba Corp | 高温超電導コイル装置 |
| JP2005353931A (ja) * | 2004-06-14 | 2005-12-22 | Japan Superconductor Technology Inc | 超電導コイルの伝熱構造及び超電導マグネット |
| WO2006040850A1 (ja) * | 2004-10-08 | 2006-04-20 | Japan Science And Technology Agency | 多価イオン発生源およびこの発生源を用いた荷電粒子ビーム装置 |
-
1998
- 1998-05-28 JP JP14807398A patent/JPH11233335A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001244109A (ja) * | 2000-02-28 | 2001-09-07 | Toshiba Corp | 高温超電導コイル装置 |
| JP2005353931A (ja) * | 2004-06-14 | 2005-12-22 | Japan Superconductor Technology Inc | 超電導コイルの伝熱構造及び超電導マグネット |
| WO2006040850A1 (ja) * | 2004-10-08 | 2006-04-20 | Japan Science And Technology Agency | 多価イオン発生源およびこの発生源を用いた荷電粒子ビーム装置 |
| JP2006108054A (ja) * | 2004-10-08 | 2006-04-20 | Japan Science & Technology Agency | 多価イオン発生源およびこの発生源を用いた荷電粒子ビーム装置 |
| US7544952B2 (en) | 2004-10-08 | 2009-06-09 | Japan Science And Technology Agency | Multivalent ion generating source and charged particle beam apparatus using such ion generating source |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050802 |