JPH11233542A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH11233542A
JPH11233542A JP10026794A JP2679498A JPH11233542A JP H11233542 A JPH11233542 A JP H11233542A JP 10026794 A JP10026794 A JP 10026794A JP 2679498 A JP2679498 A JP 2679498A JP H11233542 A JPH11233542 A JP H11233542A
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layer
metal
semiconductor device
thin film
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JP10026794A
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Toshiharu Yanagida
敏治 柳田
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Sony Corp
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    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • H10W72/00Interconnections or connectors in packages
    • H10W72/01Manufacture or treatment
    • H10W72/012Manufacture or treatment of bump connectors, dummy bumps or thermal bumps

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 はんだ拡散に対する優れたバリア効果を有す
ると共に内部の層間密着強度が高い高信頼性のバリアメ
タル膜を介して電極パッドとはんだバンプとが接続され
ている半導体装置及びその製造方法を提供することを目
的とする。 【解決手段】 はんだボールバンプ40とAl系電極パ
ッド12との間に介在しているBLM膜28aは、下地
のAl系電極パッド12との密着性を高めるためのTi
密着層20、Ti原子とCu原子とがミキシングされ、
そのミキシングによる密着効果によってTi密着層20
及びCuバリア未反応層24a間の密着強度を高めるた
めのTi−Cu薄膜混合層22、はんだボールバンプ4
0からのはんだの拡散を防止するためのCuバリア未反
応層24a、及びはんだボールバンプ40から拡散して
きたSn原子とCuバリア層のCu原子とが反応して形
成されたCu−Sn合金層42が順に積層された構造を
なしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置及びその
製造方法に係り、特にはんだボールと電極パッドとの間
にバリアメタル膜が介在している半導体装置及びその製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子機器の小型化をより一層進展させる
ためには、部品実装密度を如何に向上させるかが重要な
ポイントとなる。半導体IC(集積回路)に関しても、
従来のパッケージ実装の代替として、ベアチップを直接
プリント配線基板に実装する高密度実装技術が、例えば
フリップチップ実装をその代表例として、盛んに研究・
開発されている。このフリップチップ実装法には、Au
(金)スタッドバンプ法やはんだボールバンプ法等のい
くつかの方法があるが、いずれの場合においても、半導
体ICのAl(アルミニウム)系電極パッドとバンプと
の間に、両者の密着性向上や相互拡散防止等を目的とす
るバリアメタル膜が使用されている。特に、はんだボー
ルバンプ法の場合には、このバリアメタル膜がバンプの
仕上がり形状を左右するため、通常、BLM(Ball Lim
itting Metal)膜と呼ばれている。
【0003】そして、はんだバンプに使用するBLM膜
の構造としては、Cr(クロム)膜/Cu(銅)膜/A
u膜の3層構造が最も一般的である。この3層構造のう
ち、下層のCr膜は、Al電極パッドとの良好な密着性
を確保するための密着層として、中間のCu膜は、はん
だバンプからのはんだの熱拡散を防止するためのバリア
層として、そして上層のAu膜は、Cu膜の酸化を防止
するための酸化を防止膜として、各々主に作用する。
【0004】以下、このようなBLM膜を使用した従来
の半導体装置のはんだバンプの製造方法を、図42〜図
49の工程断面図を用いて説明する。先ず、図42に示
されるように、半導体基板100表面に形成した例えば
フリップチップIC(図示せず)の接合部に、例えばA
l又はAl−Cu合金等からなるAl系電極パッド10
2を形成する。続いて、例えばポリイミド膜やシリコン
窒化膜等からなるパッシベーション膜(表面保護膜)1
04を基体全面に被覆した後、このパッシベーション膜
104に開口した接続孔を介してAl系電極パッド10
2に接続するBLM膜106を形成する。そして、この
BLM膜106は、図42の一部を拡大した図43に示
されるように、Al系電極パッド102との密着性を高
めるための厚さ0.1μmのCr密着層108、はんだ
の拡散を防止するための厚さ1.0μmのCuバリア層
110、及びこのCuバリア層110表面の酸化を防止
するための厚さ0.1μmのAu酸化防止層112が順
に積層された構造をなしている。
【0005】次いで、図44に示されるように、基体全
面に十分に厚いフォトレジスト膜114を塗布した後、
フォトリソグラフィ技術を用いて、このフォトレジスト
膜114をパターニングする。こうして、BLM膜10
6及びその周囲のパッシベーション膜104を露出させ
る大きさの径をもつ開口部116を形成する。
【0006】次いで、図45及びその一部を拡大した図
46に示されるように、例えば蒸着法を用いて、基体全
面に厚さ34μmのPb(鉛)膜118と厚さ2μmの
Sn(スズ)膜120を順に成膜し、これらPb膜11
8及びSn膜120からなるはんだ蒸着膜122を形成
する。このとき、このはんだ蒸着膜122は、開口部1
16におけるフォトレジスト膜114端部の大きな段差
により、開口部116内のBLM膜106及びその周囲
のパッシベーション膜104上のはんだ蒸着膜122と
フォトレジスト膜114上のはんだ蒸着膜122とに分
断される。
【0007】次いで、図47に示されるように、リフト
オフ技術を用いて、ウェーハをレジスト剥離液に浸した
状態で加熱揺動処理を行ない、フォトレジスト膜114
と共にそのフォトレジスト膜114上のはんだ蒸着膜1
22を除去する。こうして、BLM膜106及びその周
囲のパッシベーション膜104を被覆するはんだ蒸着膜
122のみを残存させる。
【0008】次いで、図48及びその一部を拡大した図
49に示されるように、ウェットバック法を用いて、は
んだ蒸着膜122にフラックス塗布を行なった後、加熱
処理によりはんだ蒸着膜122を溶融して球状に丸め、
BLM膜106に接続するはんだボールバンプ124を
最終的に形成する。このとき、ウェットバック工程にお
ける加熱処理によってはんだ蒸着膜122とBLM膜1
06との間の金属原子の相互拡散が生じ、はんだ蒸着膜
122から熱拡散してきたSn原子とBLM膜106の
Cuバリア層108のCu原子とが反応してCu−Sn
合金層126が形成されると共に、Sn原子と反応して
いないCuバリア層108の残余の部分はCu未反応バ
リア層108aとなる。また、BLM膜106の最上層
をなすAu酸化防止層112を構成するAu原子がはん
だボールバンプ124及びCu−Sn合金層126中に
拡散していき、Au酸化防止層112は消滅する。この
ため、Cr密着層108、Cuバリア層110、及びA
u酸化防止層112が順に積層されたBLM膜106
は、Cr密着層108、Cu未反応バリア層108a、
及びCu−Sn合金層126が順に積層されたBLM膜
106aに変化する。
【0009】このようにして、半導体基板100表面に
形成したフリップチップICの接合部のAl系電極パッ
ド102上にBLM膜106aを介してはんだボールバ
ンプ124が形成されている半導体装置を作製する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のはんだバンプの製造方法を用いて作製した半導体装
置においては、ウェットバック工程ではんだ蒸着膜12
2を溶融して球状に丸める際の熱処理条件やその後の使
用環境における熱履歴により、はんだボールバンプ12
4の密着強度が低下して、このはんだバンプ接合部を有
する半導体チップをプリン卜配線基板にフリップチップ
実装する際にはんだボールバンプ124が半導体チップ
から欠落したり、Al系電極パッド102との電気的な
コンタクト特性に不良が生じたりする場合がある。
【0011】こうしたはんだバンプに係る信頼性上の問
題は、主としてBLM膜106を構成するCuバリア層
110のはんだ拡散に対するバリア効果が充分に得られ
ていないことが原因である。即ち、図50に示されるよ
うに、はんだボールバンプ124を形成した後の種々の
熱処理やこのはんだバンプ接合部を有する半導体チップ
をプリン卜配線基板にフリップチップ実装して組み立て
た製品デバイスのその後の使用環境における熱履歴によ
り、はんだボールバンプ124から熱拡散してきたSn
原子とBLM膜106aのCu未反応バリア層108a
のCu原子とが反応して、Cu−Sn合金層126の膜
厚が増大する一方、純粋なCu原子から構成されるCu
未反応バリア層108aの膜厚は薄くなる。このため、
はんだボールバンプ124から拡散してきたPb原子
は、Cu−Sn合金層126とCu未反応バリア層10
8aとの界面に滞留してPb層128を形成すると共
に、このPb層128からCu未反応バリア層108a
を通り抜けてCr密着層108へ向かって更に拡散して
いき、Cu未反応バリア層108aとCr密着層108
との界面にも滞留してPb層130を形成する。こうし
て、BLM膜106a内部のCu未反応バリア層108
aとCr密着層108との密着強度が大きく低下し、は
んだバンプに係る信頼性上の問題を生じていた。
【0012】こうした事情から、はんだバンプ接合部を
有する半導体チップををプリン卜配線基板にフリップチ
ップ実装して組み立てた電気機器の信頼性の向上を図る
べく、はんだの熱拡散に対するバリア効果に優れた高信
頼性のBLM膜の構造及びその成膜方法を確立すること
が切望されていた。
【0013】そこで本発明は、上記事情を鑑みてなされ
たものであり、はんだ拡散に対する優れたバリア効果を
有すると共に内部の層間密着強度が高い高信頼性のバリ
アメタル膜を介して電極パッドとはんだバンプとが接続
されている半導体装置及びその製造方法を提供すること
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下に述べ
る本発明に係る半導体装置及びその製造方法により達成
される。即ち、請求項1に係る半導体装置は、はんだボ
ールと電極パッドとの間にバリアメタル膜が介在してい
る半導体装置であって、このバリアメタル膜が異種金属
膜からなる積層構造をなしており、このバリアメタル膜
を構成している互いに隣接する第1の金属層と第2の金
属層との間に、これら第1及び第2の金属層間の密着性
を高めるための薄膜金属層が形成されていることを特徴
とする。このように請求項1に係る半導体装置の製造方
法においては、異種金属膜からなる積層構造のバリアメ
タル膜の互いに隣接する第1の金属層と第2の金属層と
の間に、両者の密着性を高めるための薄膜金属層が形成
されていることにより、バリアメタル膜内部の層間密着
強度が増加するため、熱サイクルの加わる環境において
使用する場合であっても、はんだバンプが劣化するまで
の寿命時間が大幅に延びて、はんだバンプ接合を有する
半導体チップを組み込んだ電子機器の信頼性が向上す
る。
【0015】また、請求項2に係る半導体装置は、上記
請求項1に係る半導体装置における薄膜金属層として、
第1の金属層をなす金属元素と第2の金属層をなす金属
元素とを共に含有する薄膜混合層を用いる構成とするこ
とにより、この薄膜混合層における金属原子のミキシン
グによる密着効果が発揮されるため、この薄膜混合層が
介在する第1の金属層と第2の金属層との密着性を高め
る作用を奏する。
【0016】また、請求項3に係る半導体装置は、上記
請求項1に係る半導体装置における薄膜金属層として、
第2の金属層をなす金属元素を含有する第1の薄膜と第
1の金属層をなす金属元素を含有する第2の薄膜とが順
に積層されている薄膜中間層を用いる構成とすることに
より、巨視的にはこの薄膜中間層においても金属原子の
ミキシングがなされ、それによる密着効果が発揮される
ため、この薄膜中間層が介在する第1の金属層と第2の
金属層との密着性を高める作用を奏する。なお、この薄
膜中間層は、第1の及び第2の薄膜が順に積層された2
層構造であってもよいし、更に第1の及び第2の薄膜が
交互に複数段に積層された4層構造やそれ以上の数の積
層構造であってもよい。
【0017】また、請求項4に係る半導体装置は、上記
請求項1〜3に係る半導体装置において、前記第1の金
属層が電極パッドと密着している密着層であり、前記第
2の金属層がはんだボールからのはんだの拡散を防止す
るバリア層である構成とすることにより、はんだボール
から拡散してきたはんだが滞留して特に密着力を低下さ
せる傾向にある第1の金属層(電極パッドとの密着層)
と第2の金属層(はんだ拡散防止バリア層)との間に両
者の密着性を高めるための薄膜金属層(例えば上記請求
項2に係る薄膜混合層や上記請求項3に係る薄膜中間
層)が形成されることになるため、バリアメタル膜内部
の特に密着力が弱い界面における密着強度が増加して、
はんだバンプの劣化までの寿命時間を大幅に延ばし、は
んだバンプ接合を有する半導体チップを組み込んだ電子
機器の信頼性が向上する。
【0018】なお、上記請求項1〜4の半導体装置にお
いて、前記第1及び第2の金属層を構成する金属元素と
しては、Cr、Cu、Sn、Ti(チタン)、W(タン
グステン)、Ni(ニッケル)、Al、Mg(マグネシ
ウム)、Si(シリコン)、Pt(白金)、Pd(パラ
ジウム)、Sc(スカンジウム)、Ag(銀)、Mo
(モリブデン)、Ta(タンタル)、又はRh(ロジウ
ム)をもちいることが好適である。
【0019】また、請求項6に係る半導体装置の製造方
法は、はんだボールと電極パッドとの間にバリアメタル
膜が介在している半導体装置の製造方法であって、上記
請求項2に係る薄膜混合層を形成する際に、バリアメタ
ル膜の第1及び第2の金属層を構成する2種の金属元素
を共に含有する合金材料ターゲットを用いたスパッタ法
により成膜することを特徴とする。このように請求項6
に係る半導体装置の製造方法においては、上記請求項2
に係る薄膜混合層を形成する際、バリアメタル膜の互い
に隣接する第1及び第2の金属層を構成する2種の金属
元素を共に含有する合金材料ターゲットを用いたスパッ
タ法を用いることにより、異種金属の混合比が第1及び
第2の金属層間の密着力を向上するための最適な比率に
調整された薄膜混合層が安定的に形成される。このた
め、バリアメタル膜内部の層間密着強度が増加してはん
だバンプ接合部の信頼性がより効果的に高められ、熱サ
イクルの加わる環境において使用する場合であっても、
はんだバンプが劣化するまでの寿命時間が大幅に延びる
高信頼性の半導体装置が作製される。
【0020】また、請求項7に係る半導体装置の製造方
法は、はんだボールと電極パッドとの間にバリアメタル
膜が介在している半導体装置の製造方法であって、上記
請求項2に係る薄膜混合層を形成する際に、バリアメタ
ル膜の互いに隣接する第1及び第2の金属層を構成する
2種の金属元素をそれぞれに含有する複数の金属材料を
用いた同時蒸着法により成膜することを特徴とする。こ
のように請求項7に係る半導体装置の製造方法において
は、上記請求項2に係る薄膜混合層を形成する際、バリ
アメタル膜の第1及び第2の金属層を構成する2種の金
属元素をそれぞれに含有する複数の金属材料を加熱する
複数のルツボを使用する同時蒸着法を用いることによ
り、異種金属の合金化反応が一部進んだ状態で薄膜混合
層が安定的に形成される。このため、バリアメタル膜内
部の層間密着強度が一層増加してはんだバンプ接合部の
信頼性がより効果的に高められ、熱サイクルの加わる環
境において使用する場合であっても、はんだバンプが劣
化するまでの寿命時間が大幅に延びる高信頼性の半導体
装置が作製される。
【0021】また、請求項8に係る半導体装置の製造方
法は、上記請求項6又は7に係る半導体装置の製造方法
において、第1の金属層上に上記請求項2に係る薄膜混
合層を形成した後、この薄膜混合層上に第2の金属層を
成膜する前に、真空状態を維持したまま連続して、薄膜
混合層に対する不活性ガスイオンの照射を行なう構成と
することにより、薄膜混合層が高真空下におけるスパッ
タエッチ処理を施され、不活性ガスイオンの衝突エネル
ギーを受けた薄膜混合層の表面層の金属原子がより活性
な状態となるため、この薄膜混合層と次に連続して成膜
される第2の金属層との密着効果が更に一層強められ
る。その結果、バリアメタル膜内部の層間密着強度が更
に一層増加してはんだバンプ接合部の信頼性がより効果
的に高められ、より過激な熱サイクルの加わる環境にお
いて使用する場合であっても、はんだバンプが劣化する
までの寿命時間が大幅に延びる高信頼性の半導体装置が
作製される。
【0022】また、請求項9に係る半導体装置の製造方
法は、はんだボールと電極パッドとの間にバリアメタル
膜が介在している半導体装置の製造方法であって、バリ
アメタル膜を構成する第1の金属層を成膜した後、バリ
アメタル膜を構成する第2の金属層を構成する金属元素
を含有する第1の薄膜と第1の金属層を構成する金属元
素を含有する第2の薄膜とを順に成膜して、前記第1の
金属層上に上記請求項3に係る薄膜中間層を形成し、続
いてこの薄膜中間層上に第2の金属層を成膜することを
特徴とする。このように請求項9に係る半導体装置の製
造方法においては、上記請求項3に係る薄膜中間層を形
成する際、第2の金属層を構成する金属元素を含有する
第1の薄膜と第1の金属層を構成する金属元素を含有す
る第2の薄膜とを順に成膜することにより、第1及び第
2の薄膜のそれぞれの膜厚やこれら第1及び第2の薄膜
を交互に積層する数を所望の条件に調整された薄膜中間
層が安定的に形成される。このため、バリアメタル膜内
部の層間密着強度が増加してはんだバンプ接合部の信頼
性がより効果的に高められ、熱サイクルの加わる環境に
おいて使用する場合であっても、はんだバンプが劣化す
るまでの寿命時間が大幅に延びる高信頼性の半導体装置
が作製される。
【0023】また、請求項10に係る半導体装置の製造
方法は、上記請求項9に係る半導体装置の製造方法にお
いて、第1の金属層上に上記請求項3に係る薄膜中間層
を形成した後、この薄膜中間層上に第2の金属層を成膜
する前に、真空状態を維持したまま連続して、薄膜中間
層に対する不活性ガスイオンの照射を行なう構成とする
ことにより、薄膜混合層が高真空下におけるスパッタエ
ッチ処理を施され、不活性ガスイオンの衝突エネルギー
を受けた薄膜中間層の表面層の金属原子がより活性な状
態となるため、この薄膜混合層と次に連続して成膜され
る第2の金属層との密着効果が更に一層強められる。ま
た、この不活性ガスイオンの衝突エネルギーが更に大き
い場合には、薄膜中間層の表面層の活性化に止まらず、
薄膜中間層内の異種金属の金属原子がミキシングされ
て、第1及び第2の薄膜が順に積層された薄膜中間層が
薄膜混合層に変化し、層全体がより活性な状態となり、
下地の第1の金属層との密着効果、及び次に連続して成
膜される第2の金属層との密着効果が更に一層強められ
る。その結果、バリアメタル膜内部の層間密着強度が更
に一層増加してはんだバンプ接合部の信頼性がより効果
的に高められ、より過激な熱サイクルの加わる環境にお
いて使用する場合であっても、はんだバンプが劣化する
までの寿命時間が大幅に延びる高信頼性の半導体装置が
作製される。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の好適な実施の形態を説明する。 (第1の実施形態)図1は本発明の第1の実施形態に係
るはんだボールと電極パッドとの間にBLM膜を介在さ
せている半導体装置を示す断面図、図2は図1に示す半
導体装置のBLM膜の拡大断面図、図3〜図12はそれ
ぞれ図1及び図2に示す半導体装置のはんだバンプの製
造方法を説明するための工程断面図、図14は図1及び
図2に示す半導体装置の熱サイクル信頼性試験におい
て、はんだボールバンプからBLM膜へはんだが拡散す
る様子を示す模式図である。
【0025】図1に示されるように、半導体基板10表
面に形成した例えばフリップチップIC(図示せず)の
接合部に例えばAl又はAl−Cu合金等からなるAl
系電極パッド12が形成されている。そして、半導体基
板10全面を被覆する例えばポリイミド膜やシリコン窒
化膜等からなるパッシベーション膜14に開口された接
続孔を介して、Al系電極パッド12に接続するBLM
膜28aが形成されている。更に、このBLM膜28a
上には、Pb:Sn=97:3の比率のPb及びSnか
らなるはんだボールバンプ40が形成されている。
【0026】また、図2に示されるように、はんだボー
ルバンプ40とAl系電極パッド12との間に介在して
いるBLM膜28aは、下地のAl系電極パッド12と
の密着性を高めるためのTi密着層20、Ti原子とC
u原子とがミキシングされたTi−Cu薄膜混合層2
2、はんだボールバンプ40からのはんだの拡散を防止
するためのCu未反応バリア層24a、及びはんだボー
ルバンプ40から拡散してきたSn原子とCuバリア層
のCu原子とが反応して形成されたCu−Sn合金層4
2が順に積層された構造をなしている。即ち、このよう
な積層構造をなすBLM膜28aにおいて、Ti密着層
20とCu未反応バリア層24aとの間に、金属原子の
ミキシングによる密着効果によってTi密着層20及び
Cu未反応バリア層24a間の密着強度を高めるための
Ti−Cu薄膜混合層22が形成されている点に本実施
形態の特徴がある。
【0027】次に、上記図1及び図2に示す半導体装置
のはんだバンプの製造方法を、図3〜図12を用いて説
明する。先ず、図3に示されるように、半導体基板10
表面に形成した例えばフリップチップIC(図示せず)
の接合部に、スパッタ技術及びエッチング技術等を用い
て、Al又はAl−Cu合金等からなるAl系電極パッ
ド12を形成する。その後、例えばポリイミド膜やシリ
コン窒化膜等からなるパッシベーション膜14を基体全
面に被覆した後、フォトリソグラフィ技術を用いて、A
l系電極パッド12上に所定の寸法の接続孔を開口す
る。
【0028】続いて、基体全面にフォトレジスト膜16
を塗布した後、フォトリソグラフィ技術を用いて、この
フォトレジスト膜16をパターニングする。こうして、
Al系電極パッド12及びその周囲のパッシベーション
膜14上に、パッシベーション膜14に開口した接続孔
よりも大きい開口部18を形成する。次いで、図4に示
されるように、このAl系電極パッド12を臨む開口部
18を有しているフォトレジスト膜16が形成されてい
るウェーハをスパッタ装置にセットして、RFプラズマ
によるBLM成膜前プラズマ処理を行なう。こうして、
開口部18におけるフォトレジスト膜16端部をオーバ
ーハング状に加工変形する。
【0029】次いで、図5及びその一部を拡大した図6
に示されるように、BLM成膜前プラズマ処理を行なっ
たウェーハを成膜前処理室と高真空下で連結されたスパ
ッタ成膜室に搬送して、Al系電極パッド12との密着
性を高めるためのTi密着層20、Ti原子とCu原子
とがミキシングされたTi−Cu薄膜混合層22、はん
だの拡散を防止するためのCuバリア層24、及びこの
Cuバリア層24表面の酸化を防止するためのAu酸化
防止層26を、以下のスパッタ条件により基体全面に連
続して成膜する。即ち、 (1)Ti密着層20の成膜条件 DC(直流)電力:3.0kW 雰囲気ガスAr(アルゴン)の流量:l00sccm 圧力:0.7Pa 厚さ:0.1μm (2)Cu−Ti薄膜混合層22の成膜条件 使用ターゲット:Cu−5%Ti合金ターゲット DC電力:3.0kW 雰囲気ガスArの流量:l00sccm 圧力:0.7Pa 厚さ:50nm (3)Cuバリア層24の成膜条件 DC電力:6.0kW 雰囲気ガスArの流量:l00sccm 圧力:0.7Pa 厚さ:1.0μm (4)Au酸化防止層26の成膜条件 DC電力:4.0kW 雰囲気ガスArの流量:l00sccm 圧力:0.7Pa 厚さ:0.1μm
【0030】こうして、厚さ0.1μmのTi密着層2
0、厚さ50nmのTi−Cu薄膜混合層22、厚さ
1.0μmのCuバリア層24、及び厚さ0.1μmの
Au酸化防止層26が順に積層されたBLM膜28を形
成する。なおこのとき、開口部18におけるフォトレジ
スト膜16端部はBLM成膜前プラズマ処理によってオ
ーバーハング状になっていることから、そのオーバーハ
ング状のフォトレジスト膜16側壁面にはBLM膜が成
膜されないため、基体全面に形成したBLM膜28は、
開口部18内のAl系電極パッド12及びその周囲のパ
ッシベーション膜14上のBLM膜28とフォトレジス
ト膜16上のBLM膜28とに分断された状態となる。
【0031】次いで、図7に示されるように、リフトオ
フ技術を用いて、ウェーハをレジスト剥離液に浸して、
加熱揺動処理を行なう。こうして、フォトレジスト膜1
6と共にそのフォトレジスト膜16上のBLM膜28を
除去する一方、パッシベーション膜14に開口した接続
孔を介してAl系電極パッド12に接続するBLM膜2
8のみを残存させる。
【0032】続いて、この状態のウェーハを加熱処理装
置にセットして、以下の条件によりアニール処理を行な
う。即ち、 雰囲気ガス:N2 (窒素) N2 雰囲気中のO2 (酸素)濃度:50ppm以下 アニール温度:300℃ 処理時間:30分
【0033】こうして、Al系電極パッド12とBLM
膜28との間の密着強度、並びにこのBLM膜28を構
成するTi密着層20、Ti−Cu薄膜混合層22、C
uバリア層24、及びAu酸化防止層26の各層間の密
着強度を高める。
【0034】次いで、図8に示されるように、基体全面
に十分な厚さのフォトレジスト膜30を塗布した後、フ
ォトリソグラフィ技術を用いてこのフォトレジスト膜3
0をパターニングして、BLM膜28及びその周囲のパ
ッシベーション膜14を露出させる開口部32を形成す
る。
【0035】次いで、図9及びその一部を拡大した図1
0に示されるように、蒸着技術を用いて、基体全面に厚
さ34μmのPb膜34と厚さ2μmのSn膜36を順
に成膜し、これらPb膜34及びSn膜36からなる高
融点はんだ蒸着膜38を形成する。このとき、この高融
点はんだ蒸着膜38は、開口部32におけるフォトレジ
スト膜30端部の大きな段差により、開口部32内のB
LM膜28及びその周囲のパッシベーション膜14上の
高融点はんだ蒸着膜38とフォトレジスト膜30上の高
融点はんだ蒸着膜38とに分断される。
【0036】次いで、図11に示されるように、リフト
オフ技術を用いて、ウェーハをレジスト剥離液に浸して
加熱揺動処理を行ない、フォトレジスト膜30と共にそ
のフォトレジスト膜30上の高融点はんだ蒸着膜38を
除去する一方、BLM膜28及びその周囲のパッシベー
ション膜14上の高融点はんだ蒸着膜38のみを残存さ
せる。
【0037】次いで、図12及びその一部を拡大した図
13に示されるように、ウェットバック法を用いて、高
融点はんだ蒸着膜38にフラックス塗布を行なった後、
加熱処理により高融点はんだ蒸着膜38を溶融して球状
に丸め、Pb:Sn=97:3の比率のPb及びSnか
らなるはんだボールバンプ40をBLM膜28に接続し
て形成する。このとき、ウェットバック工程における加
熱処理によって高融点はんだ蒸着膜38とBLM膜28
との間の金属原子の相互拡散が生じ、高融点はんだ蒸着
膜38から拡散してきたSn原子とBLM膜28のCu
バリア層24のCu原子とが反応してCu−Sn合金層
42が形成されると共に、Sn原子と反応していないC
uバリア層24の残余の部分はCu未反応バリア層24
aとなる。また、BLM膜28の最上層をなすAu酸化
防止層26を構成するAu原子がはんだボールバンプ4
0及びCu−Sn合金層42中に拡散していき、Au酸
化防止層26は消滅する。このため、Ti密着層20、
Ti−Cu薄膜混合層22、Cuバリア層24、及びA
u酸化防止層26が順に積層されたBLM膜28は、T
i密着層20、Ti−Cu薄膜混合層22、Cu未反応
バリア層24a、及びCu−Sn合金層42が順に積層
されたBLM膜28aに変化する。
【0038】こうして、上記図1及び図2に示される、
半導体基板10表面に形成したフリップチップICの接
合部のAl系電極パッド12上にBLM膜28aを介し
てはんだボールバンプ40が形成されている半導体装置
を作製する。
【0039】次に、このようにして作製した半導体装置
について、熱サイクル信頼性試験を行ったところ、次の
ような結果となった。即ち、図14に示されるように、
はんだボールバンプ40を形成した後の熱サイクルによ
り、はんだボールバンプ40から拡散してきたSn原子
とBLM膜28aのCu未反応バリア層24aのCu原
子とが反応して、Cu−Sn合金層42の膜厚が増大す
る一方、純粋なCu原子から構成されるCu未反応バリ
ア層24aの膜厚は薄くなる。このために、はんだボー
ルバンプ40から拡散してきたPb原子は、Cu−Sn
合金層42とCu未反応バリア層24aとの界面に滞留
してPb層44を形成すると共に、このPb層44から
Cu未反応バリア層24aを通り抜けて更にTi密着層
20へ向かって拡散していく。しかし、Cu未反応バリ
ア層24aとTi密着層20との間には、これらCu未
反応バリア層24a及びTi密着層20間の密着強度を
高めるTi−Cu薄膜混合層22が介在しているため、
はんだボールバンプ40から拡散してきたPb原子がこ
のTi−Cu薄膜混合層22に到達してても、Cu未反
応バリア層24a及びTi密着層20間の密着強度が低
下して剥離に至るという不良モードは発生しなかった。
従って、はんだバンプが劣化するまでの寿命時間は、T
i−Cu薄膜混合層22が形成されていない従来の場合
よりも大幅に延びた。
【0040】以上のように本実施形態によれば、積層構
造をなすBLM膜28aにおいて、Ti密着層20とC
u未反応バリア層24aとの間にTi原子とCu原子と
がミキシングされたTi−Cu薄膜混合層22が形成さ
れ、その金属原子のミキシングによる密着効果によって
Ti密着層20及びCu未反応バリア層24a間の密着
強度を高める密着層として機能することにより、BLM
膜28a内部の層間密着強度を増加することができる。
このため、はんだバンプ接合部を有する半導体チップを
プリント配線基板にフリップチップ実装する際に、はん
だボールバンプ40が半導体チップから欠落したり、A
l系電極パッド12とはんだボールバンプ40との電気
的なコンタクト特性に不良が生じたりすることを防止す
ることができると共に、はんだバンプが劣化するまでの
寿命時間を大幅に延ばすことができる。従って、このは
んだバンプ接合部を有する半導体チップをプリント配線
基板にフリップチップ実装して組み立てた最終的な電子
機器を熱サイクルの加わる環境において使用する場合で
あっても、この電子機器の信頼性及び耐久性を大幅に向
上させることができる。
【0041】また、Cu−Ti薄膜混合層22を形成す
る際、Cu−5%Ti合金ターゲットを使用するスパッ
タ法を用いることにより、CuとTiとの混合比がTi
密着層20とCu未反応バリア層24a間の密着力を向
上するための最適な比率に安定して調整することが可能
になるため、Ti−Cu薄膜混合層22の密着層として
の機能を更に高め、BLM膜28a内部の層間密着強度
を更に増加して、はんだバンプ接合部の信頼性をより効
果的に高めることができる。
【0042】なお、上記図5及び図6に示される工程に
おいて、積層構造をなすBLM膜28を構成するTi−
Cu薄膜混合層22を成膜した後、このウェーハをスパ
ッタ装置の成膜室からゲートバルブを介して高真空下で
連結されたプラズマ処理室に搬送し、Ti−Cu薄膜混
合層22に対するArプラズマ処理(逆スパッタ)を行
なってもよい。この場合、このArプラズマ処理により
Ti−Cu薄膜混合層22が高真空下におけるスパッタ
エッチ処理を施されたことになり、Arガスイオンの衝
突エネルギーを受けたTi−Cu薄膜混合層22表面層
がより活性な状態となるため、このTi−Cu薄膜混合
層22と次に連続して成膜するCuバリア層24との密
着効果が更に一層強められ、このArプラズマ処理を行
なったTi−Cu薄膜混合層22の密着層としての機能
を更に効果的に発揮させることができる。
【0043】(第2の実施形態)図15は本発明の第2
の実施形態に係るはんだボールと電極パッドとの間にB
LM膜を介在させている半導体装置を示す断面図、図1
6は図15に示す半導体装置のBLM膜の拡大断面図、
図17〜図22はそれぞれ図15及び図16に示す半導
体装置のはんだバンプの製造方法を説明するための工程
断面図、図23は図15及び図16に示す半導体装置の
熱サイクル信頼性試験において、はんだボールバンプか
らBLM膜へはんだが拡散する様子を示す模式図であ
る。なお、上記第1の実施形態の図1〜図14に示す半
導体装置の構成要素と同一の要素には同一の符号を付し
て説明を省略する。
【0044】図15に示されるように、本実施形態に係
る半導体装置は上記第1の実施形態に係る半導体装置と
基本的には同一の構造をなしているが、上記第1の実施
形態係る半導体装置におけるBLM膜28aの代わり
に、BLM膜54aがはんだボールバンプ40とAl系
電極パッド12との間に介在している。そして、このB
LM膜54aは、図16に示されるように、下地のAl
系電極パッド12との密着性を高めるためのCr密着層
46、Cr原子とCu原子とがミキシングされたCu−
Cr薄膜混合層48、はんだボールバンプ40からのは
んだの拡散を防止するためのCu未反応バリア層50
a、及びはんだボールバンプ40から拡散してきたSn
原子とCuバリア層のCu原子とが反応して形成された
Cu−Sn合金層56が順に積層された構造をなしてい
る。即ち、このような積層構造をなすBLM膜54aに
おいて、Cr密着層46とCu未反応バリア層50aと
の間に、金属原子のミキシングによる密着効果によって
Cr密着層46及びCu未反応バリア層50a間の密着
強度を高めるためのCu−Cr薄膜混合層48が形成さ
れている点に本実施形態の特徴がある。
【0045】次に、上記図15及び図16に示す半導体
装置のはんだバンプの製造方法を、図17〜図22を用
いて説明する。先ず、上記第1の実施形態の図3〜図6
に示される工程とほぼ同様にして、半導体基板10表面
に形成した例えばフリップチップIC(図示せず)の接
合部にAl系電極パッド12を形成し、更にパッシベー
ション膜14を基体全面に被覆した後、Al系電極パッ
ド12上に所定の寸法の接続孔を開口する。続いて、基
体全面に塗布したフォトレジスト膜16をパターニング
して、Al系電極パッド12及びその周囲のパッシベー
ション膜14上に、パッシベーション膜14に開口した
接続孔よりも大きい開口部18を形成する。続いて、こ
のAl系電極パッド12を臨む開口部18を有している
フォトレジスト膜16が形成されているウェーハをスパ
ッタ装置にセットして、RFプラズマによるBLM成膜
前プラズマ処理を行ない、開口部18におけるフォトレ
ジスト膜16端部をオーバーハング状に加工変形する。
【0046】次いで、このBLM成膜前プラズマ処理を
行なったウェーハを真空蒸着装置にセットして、Al系
電極パッド12との密着性を高めるためのCr密着層4
6、Cr原子とCu原子とがミキシングされたCu−C
r薄膜混合層48、はんだの拡散を防止するためのCu
バリア層50、及びCuバリア層50表面の酸化を防止
するためのAu酸化防止層52を、以下の蒸着条件によ
り基体全面に連続して成膜する。即ち、 (1)Cr密着層46の成膜条件 真空度:約5×10-6Torr ヒータ電力:2.5kW 厚さ:0.1μm (2)Cu−Cr薄膜混合層48の成膜条件 真空度:約5×10-6Torr ヒータ電力:2.5kW×2 厚さ:20nm (3)Cuバリア層50の成膜条件 真空度:約5×10-6Torr ヒータ電力:3.0kW 厚さ:1.0μm (4)Au酸化防止層52の成膜条件 真空度:約5×10-6Torr ヒータ電力:2.5kW 厚さ:0.1μm
【0047】なお、Cu−Cr薄膜混合層48を成膜す
る際には、Cu及びCrをそれぞれ加熱する2個のルツ
ボを用いて同時蒸着を行なう。こうして、厚さ0.1μ
mのCr密着層46、厚さ20nmのCu−Cr薄膜混
合層48、厚さ1.0μmのCuバリア層50、及び厚
さ0.1μmのAu酸化防止層52が順に積層されたB
LM膜54を形成する。なおこのとき、開口部18にお
けるフォトレジスト膜16端部はBLM成膜前プラズマ
処理によってオーバーハング状になっていることから、
そのオーバーハング状のフォトレジスト膜16側壁面に
はBLM膜が成膜されないため、基体全面に形成したB
LM膜54は、開口部18内のAl系電極パッド12及
びその周囲のパッシベーション膜14上のBLM膜54
とフォトレジスト膜16上のBLM膜54とに分断され
た状態となる(以上、図17及びその一部を拡大した図
18を参照)。
【0048】次いで、上記第1の実施形態の図7〜図1
0に示される工程とほぼ同様にして、ウェーハをレジス
ト剥離液に浸して加熱揺動処理を行ない、フォトレジス
ト膜16と共にそのフォトレジスト膜16上のBLM膜
54を除去する一方、パッシベーション膜14に開口し
た接続孔を介してAl系電極パッド12に接続するBL
M膜54のみを残存させる。
【0049】続いて、この状態のウェーハを加熱処理装
置にセットして、以下の条件によりアニール処理を行な
う。即ち、 雰囲気ガス:N22 雰囲気中のO2 濃度:50ppm以下 アニール温度:300℃ 処理時間:30分
【0050】こうして、Al系電極パッド12とBLM
膜52との間の密着強度、並びにこのBLM膜54を構
成するCr密着層46、Cu−Cr薄膜混合層48、C
uバリア層50、及びAu酸化防止層52の各層間の密
着強度を高める。
【0051】続いて、基体全面に塗布した十分な厚さの
フォトレジスト膜30をパターニングして、BLM膜5
4及びその周囲のパッシベーション膜14を露出させる
開口部32を形成した後、基体全面に厚さ34μmのP
b膜34と厚さ2μmのSn膜36を順に成膜し、これ
らPb膜34及びSn膜36からなる高融点はんだ蒸着
膜38を形成する。このとき、この高融点はんだ蒸着膜
38は、開口部32におけるフォトレジスト膜30端部
の大きな段差により、開口部32内のBLM膜54及び
その周囲のパッシベーション膜14上の高融点はんだ蒸
着膜38とフォトレジスト膜30上の高融点はんだ蒸着
膜38とに分断される(以上、図19及びその一部を拡
大した図20を参照)。
【0052】次いで、上記第1の実施形態の図11〜図
13に示される工程とほぼ同様にして、ウェーハをレジ
スト剥離液に浸して加熱揺動処理を行ない、フォトレジ
スト膜30と共にそのフォトレジスト膜30上の高融点
はんだ蒸着膜38を除去する一方、BLM膜54及びそ
の周囲のパッシベーション膜14上の高融点はんだ蒸着
膜38のみを残存させる。続いて、ウェットバック法に
より、高融点はんだ蒸着膜38にフラックス塗布を行な
った後、加熱処理により高融点はんだ蒸着膜38を溶融
して球状に丸め、はんだボールバンプ40をBLM膜5
4に接続して形成する。
【0053】このとき、ウェットバック工程における加
熱処理によって高融点はんだ蒸着膜38とBLM膜54
との間の金属原子の相互拡散が生じ、高融点はんだ蒸着
膜38から拡散してきたSn原子とBLM膜54のCu
バリア層50のCu原子とが反応してCu−Sn合金層
56が形成されると共に、Sn原子と反応していないC
uバリア層50の残余の部分はCu未反応バリア層50
aとなる。また、BLM膜54の最上層をなすAu酸化
防止層52を構成するAu原子がはんだボールバンプ4
0及びCu−Sn合金層56中に拡散していき、Au酸
化防止層52は消滅する。このため、Cr密着層46、
Cu−Cr薄膜混合層48、Cuバリア層50、及びA
u酸化防止層52が順に積層されたBLM膜54は、C
r密着層46、Cu−Cr薄膜混合層48、Cu未反応
バリア層50a、及びCu−Sn合金層56が順に積層
されたBLM膜54aに変化する。こうして、上記図1
5及び図16に示される、半導体基板10表面に形成し
たフリップチップICの接合部のAl系電極パッド12
上にBLM膜54aを介してはんだボールバンプ40が
形成されている半導体装置を作製する(以上、図21及
びその一部を拡大した図22を参照)。
【0054】次に、このようにして作製した半導体装置
について、熱サイクル信頼性試験を行った結果を説明す
る。即ち、図23に示されるように、はんだボールバン
プ40を形成した後の熱サイクルにより、はんだボール
バンプ40から拡散してきたSn原子とBLM膜54a
のCu未反応バリア層50aのCu原子とが反応して、
Cu−Sn合金層56の膜厚が増大する一方、純粋なC
u原子から構成されるCu未反応バリア層50aの膜厚
は薄くなる。このために、はんだボールバンプ40から
拡散してきたPb原子は、Cu−Sn合金層56とCu
未反応バリア層50aとの界面に滞留してPb層44を
形成すると共に、このPb層44からCu未反応バリア
層50aを通り抜けて更にCr密着層46へ向かって拡
散していく。しかし、Cu未反応バリア層50aとCr
密着層46との間には、これらCu未反応バリア層50
a及びCr密着層46間の密着強度を高めるCu−Cr
薄膜混合層48が介在しているため、はんだボールバン
プ40から拡散してきたPb原子がこのCu−Cr薄膜
混合層48に到達してても、Cu未反応バリア層50a
及びCr密着層46間の密着強度が低下して剥離に至る
という不良モードは発生しなかった。従って、はんだバ
ンプが劣化するまでの寿命時間は、Cu−Cr薄膜混合
層48が形成されていない従来の場合よりも大幅に延び
た。
【0055】以上のように本実施形態によれば、積層構
造をなすBLM膜54aにおいて、Cr密着層46とC
u未反応バリア層50aとの間にCu原子とCr原子と
がミキシングされたCu−Cr薄膜混合層48が形成さ
れ、その金属原子のミキシングによる密着効果によって
Cr密着層46及びCu未反応バリア層50a間の密着
強度を高める密着層として機能することにより、BLM
膜54a内部の層間密着強度を増加することができる。
従って、上記第1の実施形態の場合と同様に、はんだバ
ンプ接合部を有する半導体チップをプリント配線基板に
フリップチップ実装する際のはんだボールバンプ40の
半導体チップからの欠落やAl系電極パッド12とはん
だボールバンプ40との電気的なコンタクト特性不良の
発生を防止し、はんだバンプが劣化するまでの寿命時間
を大幅に延ばすことが可能となるため、このはんだバン
プ接合を有する半導体チップを組み込んだ電子機器の信
頼性及び耐久性を大幅に向上させることができる。
【0056】また、Cu−Cr薄膜混合層48を形成す
る際、Cu及びCrをそれぞれ加熱する2個のルツボを
使用する同時蒸着法を用いることにより、CuとCrと
の合金化反応が一部進んだ状態でCu−Cr薄膜混合層
48を形成することが可能になるため、Cu−Cr薄膜
混合層48の密着層としての機能を更に高め、BLM膜
54a内部の層間密着強度を更に増加して、はんだバン
プ接合部の信頼性をより効果的に高めることができる。
【0057】なお、本実施形態においても、積層構造を
なすBLM膜54を構成するCu−Cr薄膜混合層48
を成膜した後、このCu−Cr薄膜混合層48に対する
Arプラズマ処理(逆スパッタ)を行なってもよい。但
し、この場合は、Cu−Cr薄膜混合層48を成膜した
ウェーハを真空蒸着装置の蒸着室からゲートバルブを介
して高真空下で連結された例えばスパッタ装置のプラズ
マ処理室に搬送することが望ましい。そして、このAr
プラズマ処理を行なった場合、Arガスイオンの衝突エ
ネルギーを受けたCu−Cr薄膜混合層48表面層を活
性化して、次に連続して成膜するCuバリア層50との
密着効果が更に一層強められ、このCu−Cr薄膜混合
層48の密着層としての機能を更に効果的に発揮させる
ことができる。
【0058】(第3の実施形態)図24は本発明の第3
の実施形態に係るはんだボールと電極パッドとの間にB
LM膜を介在させている半導体装置を示す断面図、図2
5は図24に示す半導体装置のBLM膜の拡大断面図、
図26〜図31はそれぞれ図24及び図25に示す半導
体装置のはんだバンプの製造方法を説明するための工程
断面図、図32は図24及び図25に示す半導体装置の
熱サイクル信頼性試験において、はんだボールバンプか
らBLM膜へはんだが拡散する様子を示す模式図であ
る。なお、上記第1の実施形態の図1〜図14に示す半
導体装置の構成要素と同一の要素には同一の符号を付し
て説明を省略する。
【0059】図24に示されるように、本実施形態に係
る半導体装置は上記第1の実施形態に係る半導体装置と
基本的には同一の構造をなしているが、上記第1の実施
形態係る半導体装置におけるBLM膜28aの代わり
に、BLM膜70aがはんだボールバンプ40とAl系
電極パッド12との間に介在している。そして、このB
LM膜70aは、図25に示されるように、下地のAl
系電極パッド12との密着性を高めるためのCr密着層
58、Cu薄膜層60とCr薄膜層62とが順に積層さ
れたCu薄膜/Cr薄膜中間層64、はんだの拡散を防
止するためのCu未反応バリア層66a、及びはんだボ
ールバンプ40から拡散してきたSn原子とCuバリア
層のCu原子とが反応して形成されたCu−Sn合金層
72が順に積層された構造をなしている。即ち、このよ
うな積層構造をなすBLM膜70aにおいて、Cr密着
層46とCu未反応バリア層50aとの間に、巨視的な
金属原子のミキシングによる密着効果によってCr密着
層46及びCu未反応バリア層50a間の密着強度を高
めるためのCu薄膜/Cr薄膜中間層64が形成されて
いる点に本実施形態の特徴がある。
【0060】次に、上記図24及び図25に示す半導体
装置のはんだバンプの製造方法を、図26〜図31を用
いて説明する。先ず、上記第1の実施形態の図3〜図6
に示される工程とほぼ同様にして、半導体基板10表面
に形成した例えばフリップチップIC(図示せず)の接
合部にAl系電極パッド12を形成し、更にパッシベー
ション膜14を基体全面に被覆した後、Al系電極パッ
ド12上に所定の寸法の接続孔を開口する。続いて、基
体全面に塗布したフォトレジスト膜16をパターニング
して、Al系電極パッド12及びその周囲のパッシベー
ション膜14上に、パッシベーション膜14に開口した
接続孔よりも大きい開口部18を形成する。続いて、こ
のAl系電極パッド12を臨む開口部18を有している
フォトレジスト膜16が形成されているウェーハを成膜
前処理室と高真空下で連結されたスパッタ成膜室に搬送
して、RFプラズマによるBLM成膜前プラズマ処理を
行ない、開口部18におけるフォトレジスト膜16端部
をオーバーハング状に加工変形する。
【0061】次いで、このBLM成膜前プラズマ処理を
行なったウェーハを成膜前処理室と高真空下で連結され
たスパッタ成膜室に搬送して、Al系電極パッド12と
の密着性を高めるためのCr密着層58、Cu薄膜層6
0とCr薄膜層62とが順に積層されたCu薄膜/Cr
薄膜中間層64、はんだの拡散を防止するためのCuバ
リア層66、及びこのCuバリア層66表面の酸化を防
止するためのAu酸化防止層68を、以下のスパッタ条
件により基体全面に連続して成膜する。即ち、 (1)Cr密着層58の成膜条件 DC電力:3.0kW 雰囲気ガスArの流量:l00sccm 圧力:0.7Pa 厚さ:0.1μm (2)Cu薄膜層60の成膜条件 DC電力:1.0kW 雰囲気ガスArの流量:l00sccm 圧力:0.7Pa 厚さ:15nm (3)Cr薄膜層62の成膜条件 DC電力:1.0kW 雰囲気ガスArの流量:l00sccm 圧力:0.7Pa 厚さ:15nm (4)Cuバリア層66の成膜条件 DC電力:6.0kW 雰囲気ガスArの流量:l00sccm 圧力:0.7Pa 厚さ:1.0μm (5)Au酸化防止層68の成膜条件 DC電力:4.0kW 雰囲気ガスArの流量:l00sccm 圧力:0.7Pa 厚さ:0.1μm
【0062】こうして、厚さ0.1μmのCr密着層5
8、厚さ15nmのCu薄膜層60と厚さ15nmのC
r薄膜層62とが順に積層されたCu薄膜/Cr薄膜中
間層64、厚さ1.0μmのCuバリア層66、及び厚
さ0.1μmのAu酸化防止層68が順に積層されたB
LM膜70を形成する。このとき、開口部18における
フォトレジスト膜16端部はBLM成膜前プラズマ処理
によってオーバーハング状になっていることから、その
オーバーハング状のフォトレジスト膜16側壁面にはB
LM膜が成膜されないため、基体全面に形成したBLM
膜70は、開口部18内のAl系電極パッド12及びそ
の周囲のパッシベーション膜14上のBLM膜70とフ
ォトレジスト膜16上のBLM膜70とに分断された状
態となる(以上、図26及びその一部を拡大した図27
を参照)。
【0063】次いで、上記第1の実施形態の図7〜図1
0に示される工程とほぼ同様にして、ウェーハをレジス
ト剥離液に浸して加熱揺動処理を行ない、フォトレジス
ト膜16と共にそのフォトレジスト膜16上のBLM膜
70を除去する一方、パッシベーション膜14に開口し
た接続孔を介してAl系電極パッド12に接続するBL
M膜70のみを残存させる。
【0064】続いて、この状態のウェーハを加熱処理装
置にセットして、以下の条件によりアニール処理を行な
う。即ち、 雰囲気ガス:N22 雰囲気中のO2 濃度:50ppm以下 アニール温度:300℃ 処理時間:30分
【0065】こうして、Al系電極パッド12とBLM
膜68との間の密着強度、並びにこのBLM膜70を構
成するCr密着層58、Cu薄膜層60とCr薄膜層6
2とが順に積層されたCu薄膜/Cr薄膜中間層64、
Cuバリア層66、及びAu酸化防止層68の各層間の
密着強度を高める。
【0066】続いて、基体全面に塗布した十分な厚さの
フォトレジスト膜30をパターニングして、BLM膜7
0及びその周囲のパッシベーション膜14を露出させる
開口部32を形成した後、基体全面に厚さ34μmのP
b膜34と厚さ2μmのSn膜36を順に成膜し、これ
らPb膜34及びSn膜36からなる高融点はんだ蒸着
膜38を形成する。このとき、この高融点はんだ蒸着膜
38は、開口部32におけるフォトレジスト膜30端部
の大きな段差により、開口部32内のBLM膜70及び
その周囲のパッシベーション膜14上の高融点はんだ蒸
着膜38とフォトレジスト膜30上の高融点はんだ蒸着
膜38とに分断される(以上、図28及びその一部を拡
大した図29を参照)。
【0067】次いで、上記第1の実施形態の図11〜図
13に示される工程とほぼ同様にして、ウェーハをレジ
スト剥離液に浸して加熱揺動処理を行ない、フォトレジ
スト膜30と共にそのフォトレジスト膜30上の高融点
はんだ蒸着膜38を除去する一方、BLM膜70及びそ
の周囲のパッシベーション膜14上の高融点はんだ蒸着
膜38のみを残存させる。続いて、ウェットバック法に
より、高融点はんだ蒸着膜38にフラックス塗布を行な
った後、加熱処理により高融点はんだ蒸着膜38を溶融
して球状に丸め、はんだボールバンプ40をBLM膜7
0に接続して形成する。
【0068】このとき、ウェットバック工程における加
熱処理によって高融点はんだ蒸着膜38とBLM膜70
との間の金属原子の相互拡散が生じ、高融点はんだ蒸着
膜38から拡散してきたSn原子とBLM膜70のCu
バリア層66のCu原子とが反応してCu−Sn合金層
72が形成されると共に、Sn原子と反応していないC
uバリア層66の残余の部分はCu未反応バリア層66
aとなる。また、BLM膜70の最上層のAu酸化防止
層68を構成するAu原子がはんだボールバンプ40及
びCu−Sn合金層72中に拡散していき、Au酸化防
止層68は消滅する。このため、Cr密着層58、Cu
薄膜層60及びCr薄膜層62からなるCu薄膜/Cr
薄膜中間層64、Cuバリア層66、並びにAu酸化防
止層68が順に積層されたBLM膜70は、Cr密着層
58、Cu薄膜層60及びCr薄膜層62からなるCu
薄膜/Cr薄膜中間層64、Cu未反応バリア層66
a、並びにCu−Sn合金層72が順に積層されたBL
M膜70aに変化する。
【0069】こうして、上記図24及び図25に示され
る、半導体基板10表面に形成したフリップチップIC
の接合部のAl系電極パッド12上にBLM膜70aを
介してはんだボールバンプ40が形成されている半導体
装置を作製する(以上、図30及びその一部を拡大した
図31を参照)。
【0070】次に、このようにして作製した半導体装置
について、熱サイクル信頼性試験を行った結果を説明す
る。即ち、図32に示されるように、はんだボールバン
プ40を形成した後の熱サイクルにより、はんだボール
バンプ40から拡散してきたSn原子とBLM膜70a
のCu未反応バリア層66aのCu原子とが反応して、
Cu−Sn合金層72の膜厚が増大する一方、純粋なC
u原子から構成されるCu未反応バリア層66aの膜厚
は薄くなる。このために、はんだボールバンプ40から
拡散してきたPb原子は、Cu−Sn合金層72とCu
未反応バリア層66aとの界面に滞留してPb層44を
形成すると共に、このPb層44からCu未反応バリア
層66aを通り抜けて更にCr密着層58へ向かって拡
散していく。しかし、Cu未反応バリア層66aとCr
密着層58との間には、これらCu未反応バリア層66
a及びCr密着層58間の密着強度を高めるCu薄膜層
60とCr薄膜層62とが順に積層されたCu薄膜/C
r薄膜中間層64が介在しているため、はんだボールバ
ンプ40から拡散してきたPb原子がこのCu薄膜/C
r薄膜中間層64に到達しても、Cu未反応バリア層6
6a及びCr密着層58間の密着強度が低下して剥離に
至るという不良モードは発生しなかった。従って、はん
だバンプが劣化するまでの寿命時間は、Cu薄膜/Cr
薄膜中間層64が形成されていない従来の場合よりも大
幅に延びた。
【0071】以上のように本実施形態によれば、積層構
造をなすBLM膜70aにおいて、Cr密着層58とC
u未反応バリア層66aとの間にCu薄膜層60とCr
薄膜層62とが順に積層されたCu薄膜/Cr薄膜中間
層64が形成され、その巨視的な金属原子のミキシング
による密着効果によってCr密着層58及びCu未反応
バリア層66a間の密着強度を高める密着層として機能
することにより、BLM膜70a内部の層間密着強度を
増加することができる。従って、上記第1の実施形態の
場合と同様に、はんだバンプ接合部を有する半導体チッ
プをプリント配線基板にフリップチップ実装する際のは
んだボールバンプ40の半導体チップからの欠落やAl
系電極パッド12とはんだボールバンプ40との電気的
なコンタクト特性不良の発生を防止し、はんだバンプが
劣化するまでの寿命時間を大幅に延ばすことが可能とな
るため、このはんだバンプ接合を有する半導体チップを
組み込んだ電子機器の信頼性及び耐久性を大幅に向上さ
せることができる。
【0072】また、Cu薄膜/Cr薄膜中間層64を形
成する際、スパッタ法を用いてCu薄膜層60とCr薄
膜層62とを順に成膜することにより、これらCu薄膜
層60及びCr薄膜層62のそれぞれの膜厚や交互に積
層する数を所望の条件に制御して、Cu薄膜/Cr薄膜
中間層64が密着層として有効に機能するように調整す
ることができる。
【0073】なお、上記実施形態においては、Cu薄膜
/Cr薄膜中間層64はCu薄膜層60とCr薄膜層6
2とが順に積層された2層構造であるが、これに限定さ
れるものではなく、Cr密着層46とCu未反応バリア
層50aとの間に形成されるCu薄膜/Cr薄膜中間層
は例えばCu薄膜層とCr薄膜層とが交互に積層された
4層構造やそれ以上の数の積層構造にしてもよい。この
場合も、その巨視的な金属原子のミキシングによる密着
効果により、多層積層構造のCu薄膜/Cr薄膜中間層
をCr密着層58及びCu未反応バリア層66a間の密
着強度を高める密着層として機能させることができる。
【0074】(第4の実施形態)図33は本発明の第4
の実施形態に係るはんだボールと電極パッドとの間にB
LM膜を介在させている半導体装置を示す断面図、図3
4は図33に示す半導体装置のBLM膜の拡大断面図、
図35〜図40はそれぞれ図33及び図34に示す半導
体装置のはんだバンプの製造方法を説明するための工程
断面図、図41は図33及び図34に示す半導体装置の
熱サイクル信頼性試験において、はんだボールバンプか
らBLM膜へはんだが拡散する様子を示す模式図であ
る。なお、上記第1の実施形態の図1〜図14に示す半
導体装置の構成要素と同一の要素には同一の符号を付し
て説明を省略する。
【0075】図33に示されるように、本実施形態に係
る半導体装置は上記第1の実施形態に係る半導体装置と
基本的には同一の構造をなしているが、上記第1の実施
形態係る半導体装置におけるBLM膜28aの代わり
に、BLM膜82aがはんだボールバンプ40とAl系
電極パッド12との間に介在している。そして、このB
LM膜82aは、図34に示されるように、下地のAl
系電極パッド12との密着性を高めるためのCr密着層
74、Cr原子とCu原子とがミキシングされたCu−
Cr薄膜混合層76、はんだの拡散を防止するためのC
u未反応バリア層78a、及びはんだボールバンプ40
から拡散してきたSn原子とCuバリア層のCu原子と
が反応して形成されたCu−Sn合金層84が順に積層
された構造をなしている。即ち、このような積層構造を
なすBLM膜82aにおいて、Cr密着層46とCu未
反応バリア層50aとの間に、金属原子のミキシングに
よる密着効果によってCr密着層46及びCu未反応バ
リア層50a間の密着強度を高めるためのCu−Cr薄
膜混合層76が形成されている点に本実施形態の特徴が
ある。
【0076】次に、上記図33及び図34に示す半導体
装置のはんだバンプの製造方法を、図35〜図40を用
いて説明する。先ず、上記第1の実施形態の図3〜図6
に示される工程とほぼ同様にして、半導体基板10表面
に形成した例えばフリップチップIC(図示せず)の接
合部にAl系電極パッド12を形成し、更にパッシベー
ション膜14を基体全面に被覆した後、Al系電極パッ
ド12上に所定の寸法の接続孔を開口する。続いて、基
体全面に塗布したフォトレジスト膜16をパターニング
して、Al系電極パッド12及びその周囲のパッシベー
ション膜14上に、パッシベーション膜14に開口した
接続孔よりも大きい開口部18を形成する。続いて、こ
のAl系電極パッド12を臨む開口部18を有している
フォトレジスト膜16が形成されているウェーハをスパ
ッタ装置にセットして、RFプラズマによるBLM成膜
前プラズマ処理を行ない、開口部18におけるフォトレ
ジスト膜16端部をオーバーハング状に加工変形する。
【0077】次いで、上記第3の実施形態の場合と同様
にして、このBLM成膜前プラズマ処理を行なったウェ
ーハを成膜前処理室と高真空下で連結されたスパッタ成
膜室に搬送して、Al系電極パッド12との密着性を高
めるためのCr密着層74、及びCu薄膜層とCr薄膜
層とが順に積層されたCu薄膜/Cr薄膜中間層を、以
下のスパッタ条件により基体全面に連続して成膜する。
即ち、 (1)Cr密着層74の成膜条件 DC電力:3.0kW 雰囲気ガスArの流量:l00sccm 圧力:0.7Pa 厚さ:0.1μm (2)Cu薄膜層の成膜条件 DC電力:1.0kW 雰囲気ガスArの流量:l00sccm 圧力:0.7Pa 厚さ:15nm (3)Cr薄膜層の成膜条件 DC電力:1.0kW 雰囲気ガスArの流量:l00sccm 圧力:0.7Pa 厚さ:15nm
【0078】続いて、このウェーハをスパッタ装置の成
膜室からゲートバルブを介して高真空下で連結されたプ
ラズマ処理室に搬送し、以下の逆スパッタ条件によりC
u薄膜層とCr薄膜層とが順に積層されたCu薄膜/C
r薄膜中間層に対するArプラズマ処理を行なう。即
ち、 (4)Arプラズマ処理の条件 ICP(Inductively Coupled Plasma)電力:1.0k
W 基板バイアス電圧:75V 雰囲気ガスArの流量:25sccm 圧力:0.2Pa 処理時間:30秒
【0079】このArプラズマ処理によりArガスイオ
ンを照射し、その衝突エネルギーによってCu薄膜/C
r薄膜中間層におけるCu原子とCr原子とをミキシン
グして、Cu−Cr薄膜混合層76を形成する。
【0080】続いて、このウェーハをスパッタ装置のプ
ラズマ処理室からゲートバルブを介して高真空下で連結
された成膜室に再び搬送し、はんだの拡散を防止するた
めのCuバリア層78、及びこのCuバリア層78表面
の酸化を防止するためのAu酸化防止層80を、以下の
スパッタ条件により基体全面に連続して成膜する。即
ち、 (5)Cuバリア層78の成膜条件 DC電力:6.0kW 雰囲気ガスArの流量:l00sccm 圧力:0.7Pa 厚さ:1.0μm (6)Au酸化防止層80の成膜条件 DC電力:4.0kW 雰囲気ガスArの流量:l00sccm 圧力:0.7Pa 厚さ:0.1μm
【0081】こうして、厚さ0.1μmのCr密着層7
4、厚さ30nmのCu−Cr薄膜混合層76、厚さ
1.0μmのCuバリア層78、及び厚さ0.1μmの
Au酸化防止層80が順に積層されたBLM膜82を形
成する。このとき、開口部18におけるフォトレジスト
膜16端部はBLM成膜前プラズマ処理によってオーバ
ーハング状になっていることから、そのオーバーハング
状のフォトレジスト膜16側壁面にはBLM膜が成膜さ
れないため、基体全面に形成したBLM膜82は、開口
部18内のAl系電極パッド12及びその周囲のパッシ
ベーション膜14上のBLM膜82とフォトレジスト膜
16上のBLM膜82とに分断された状態となる(以
上、図35及びその一部を拡大した図36を参照)。
【0082】次いで、上記第1の実施形態の図7〜図1
0に示される工程とほぼ同様にして、ウェーハをレジス
ト剥離液に浸して加熱揺動処理を行ない、フォトレジス
ト膜16と共にそのフォトレジスト膜16上のBLM膜
82を除去する一方、パッシベーション膜14に開口し
た接続孔を介してAl系電極パッド12に接続するBL
M膜82のみを残存させる。
【0083】続いて、この状態のウェーハを加熱処理装
置にセットして、以下の条件によりアニール処理を行な
う。即ち、 雰囲気ガス:N22 雰囲気中のO2 濃度:50ppm以下 アニール温度:300℃ 処理時間:30分
【0084】こうして、Al系電極パッド12とBLM
膜80との間の密着強度、並びにこのBLM膜82を構
成するCr密着層74、Cu−Cr薄膜混合層76、C
uバリア層78、及びAu酸化防止層80の各層間の密
着強度を高める。
【0085】続いて、基体全面に塗布した十分な厚さの
フォトレジスト膜30をパターニングして、BLM膜8
2及びその周囲のパッシベーション膜14を露出させる
開口部32を形成した後、基体全面に厚さ34μmのP
b膜34と厚さ2μmのSn膜36を順に成膜し、これ
らPb膜34及びSn膜36からなる高融点はんだ蒸着
膜38を形成する。このとき、この高融点はんだ蒸着膜
38は、開口部32におけるフォトレジスト膜30端部
の大きな段差により、開口部32内のBLM膜82及び
その周囲のパッシベーション膜14上の高融点はんだ蒸
着膜38とフォトレジスト膜30上の高融点はんだ蒸着
膜38とに分断される(以上、図37及びその一部を拡
大した図38を参照)。
【0086】次いで、上記第1の実施形態の図11〜図
13に示される工程とほぼ同様にして、ウェーハをレジ
スト剥離液に浸して加熱揺動処理を行ない、フォトレジ
スト膜30と共にそのフォトレジスト膜30上の高融点
はんだ蒸着膜38を除去する一方、BLM膜82及びそ
の周囲のパッシベーション膜14上の高融点はんだ蒸着
膜38のみを残存させる。続いて、ウェットバック法に
より、高融点はんだ蒸着膜38にフラックス塗布を行な
った後、加熱処理により高融点はんだ蒸着膜38を溶融
して球状に丸め、はんだボールバンプ40をBLM膜8
2に接続して形成する。このとき、ウェットバック工程
における加熱処理によって高融点はんだ蒸着膜38とB
LM膜82との間の金属原子の相互拡散が生じ、高融点
はんだ蒸着膜38から拡散してきたSn原子とBLM膜
82のCuバリア層78のCu原子とが反応してCu−
Sn合金層84が形成されると共に、Sn原子と反応し
ていないCuバリア層78の残余の部分はCu未反応バ
リア層78aとなる。また、BLM膜82の最上層をな
すAu酸化防止層80を構成するAu原子がはんだボー
ルバンプ40及びCu−Sn合金層84中に拡散してい
き、Au酸化防止層80は消滅する。このため、Cr密
着層74、Cu−Cr薄膜混合層76、Cuバリア層7
8、及びAu酸化防止層80が順に積層されたBLM膜
82は、Cr密着層74、Cu−Cr薄膜混合層76、
Cu未反応バリア層78a、及びCu−Sn合金層84
が順に積層されたBLM膜82aに変化する。
【0087】こうして、上記図33及び図34に示され
る、半導体基板10表面に形成したフリップチップIC
の接合部のAl系電極パッド12上にBLM膜82aを
介してはんだボールバンプ40が形成されている半導体
装置を作製する(以上、図39及びその一部を拡大した
図40を参照)。
【0088】次に、このようにして作製した半導体装置
について、熱サイクル信頼性試験を行った結果を説明す
る。即ち、図41に示されるように、はんだボールバン
プ40を形成した後の熱サイクルにより、はんだボール
バンプ40から拡散してきたSn原子とBLM膜82a
のCu未反応バリア層78aのCu原子とが反応して、
Cu−Sn合金層84の膜厚が増大する一方、純粋なC
u原子から構成されるCu未反応バリア層78aの膜厚
は薄くなる。このために、はんだボールバンプ40から
拡散してきたPb原子は、Cu−Sn合金層84とCu
未反応バリア層78aとの界面に滞留してPb層44を
形成すると共に、このPb層44からCu未反応バリア
層78aを通り抜けて更にCr密着層74へ向かって拡
散していく。しかし、Cu未反応バリア層78aとCr
密着層74との間には、これらCu未反応バリア層78
a及びCr密着層74間の密着強度を高めるCr原子と
Cu原子とがミキシングされたCu−Cr薄膜混合層7
6が介在しているため、はんだボールバンプ40から拡
散してきたPb原子がこのCu−Cr薄膜混合層76に
到達しても、Cu未反応バリア層78a及びCr密着層
74間の密着強度が低下して剥離に至るという不良モー
ドは発生しなかった。従って、はんだバンプが劣化する
までの寿命時間は、Cu−Cr薄膜混合層76が形成さ
れていない従来の場合よりも大幅に延びた。
【0089】以上のように本実施形態によれば、積層構
造をなすBLM膜82aにおいて、Cr密着層74とC
u未反応バリア層78aとの間にCr原子とCu原子と
がミキシングされたCu−Cr薄膜混合層76が形成さ
れ、その金属原子のミキシングによる密着効果によって
Cr密着層74及びCu未反応バリア層78a間の密着
強度を高める密着層として機能することにより、BLM
膜82a内部の層間密着強度を増加することができる。
従って、上記第1の実施形態の場合と同様に、はんだバ
ンプ接合部を有する半導体チップをプリント配線基板に
フリップチップ実装する際のはんだボールバンプ40の
半導体チップからの欠落やAl系電極パッド12とはん
だボールバンプ40との電気的なコンタクト特性不良の
発生を防止し、はんだバンプが劣化するまでの寿命時間
を大幅に延ばすことが可能となるため、このはんだバン
プ接合を有する半導体チップを組み込んだ電子機器の信
頼性及び耐久性を大幅に向上させることができる。
【0090】また、Cu−Cr薄膜混合層76を形成す
る際、スパッタ法を用いてCu薄膜層とCr薄膜層とを
順に成膜してCu薄膜/Cr薄膜中間層を形成した後、
真空状態を維持したまま連続して、このCu薄膜/Cr
薄膜中間層に対するArプラズマ処理によるArガスイ
オンの照射を行なうため、このArガスイオンの衝突エ
ネルギーを受けたCu−Cr薄膜混合層76全体がより
活性な状態となり、下地のCr密着層74との密着効果
及び次に連続して成膜するCuバリア層78との密着効
果が更に一層強められ、Cu−Cr薄膜混合層76の密
着層としての機能を更に効果的に発揮させることができ
る。
【0091】なお、上記実施形態において、Cu薄膜/
Cr薄膜中間層に対するArプラズマ処理を行なう際
に、そのArガスイオンの衝突エネルギーがCu薄膜/
Cr薄膜中間層におけるCu原子とCr原子とをミキシ
ングする程に大きくない場合であっても、Cu−Cr薄
膜混合層76を形成して層全体を活性化することはでき
ないが、Arガスイオンの衝突エネルギーを受けた上層
のCr薄膜層がより活性な状態となるため、このCr薄
膜層と次に連続して成膜するCuバリア層78との密着
効果が一層強めら、このArプラズマ処理を行なったC
u薄膜/Cr薄膜中間層の密着層としての機能を上記第
3の実施形態の場合よりも更に効果的に発揮させること
ができる。
【0092】以上、上記第1〜第4の実施形態に基づい
て本発明を説明したが、本発明はこれら第1〜第4の実
施形態に何ら限定されるものではない。例えば、上記第
1〜第4の実施形態においては、BLM膜のパターニン
グ方法として、フォトレジストを使用するリフトオフ法
を用いているが、この方法以外のエッチング等を用いて
もよい。また、高融点はんだ膜の成膜及びパターニング
方法として、真空蒸着法及びフォトレジストを使用する
リフトオフ法を用いているが、この方法以外の電解メッ
キ等を用いてもよい。更に、これら以外にも、半導体装
置の構造、BLM膜等の成膜条件、Arプラズマ処理の
条件等は、発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜選択可能
であることは言うまでもない。
【0093】
【発明の効果】以上、詳細に説明した通り、本発明に係
る半導体装置及びその製造方法によれば、次のような効
果を奏することができる。即ち、請求項1に係る半導体
装置によれば、はんだボールと電極パッドとの間に介在
している異種金属膜からなる積層構造のバリアメタル膜
において、互いに隣接する第1の金属層と第2の金属層
との間に両者の密着性を高めるための薄膜金属層が形成
されていることにより、バリアメタル膜内部の層間密着
強度が増加するため、電極パッドとはんだバンプとの電
気的なコンタクト特性の不良等を防止することができる
と共に、熱サイクルの加わる環境において使用する場合
であっても、はんだバンプが劣化するまでの寿命時間を
大幅に延ばすことができる。従って、このはんだバンプ
接合を有する半導体チップを組み込んだ電子機器の信頼
性及び耐久性を大幅に向上させることができる。
【0094】また、請求項2に係る半導体装置によれ
ば、上記請求項1に係る半導体装置における薄膜金属層
として、第1の金属層をなす金属元素と第2の金属層を
なす金属元素とを共に含有する薄膜混合層を用いること
により、この薄膜混合層における金属原子のミキシング
による密着効果が発揮されて、第1の金属層と第2の金
属層との密着性を高める密着層として機能するために、
バリアメタル膜内部の層間密着強度を増加することがで
きる。従って、上記請求項1の場合と同様の効果を奏す
ることができる。
【0095】また、請求項3に係る半導体装置によれ
ば、上記請求項1に係る半導体装置における薄膜金属層
として、第2の金属層をなす金属元素を含有する第1の
薄膜と第1の金属層をなす金属元素を含有する第2の薄
膜とが順に積層されている薄膜中間層を用いることによ
り、この薄膜中間層における巨視的な金属原子のミキシ
ングによる密着効果が発揮されて、第1の金属層と第2
の金属層との密着性を高める密着層として機能するため
に、バリアメタル膜内部の層間密着強度を増加すること
ができる。従って、上記請求項1の場合と同様の効果を
奏することができる。
【0096】また、請求項4に係る半導体装置によれ
ば、上記請求項1〜3に係る半導体装置において、電極
パッドと密着している密着層(第1の金属層)とはんだ
ボールからのはんだの拡散を防止するバリア層(第2の
金属層)との間に両者の密着性を高めるための薄膜金属
層(例えば請求項2に係る薄膜混合層や請求項3に係る
薄膜中間層)が形成されることにより、バリアメタル膜
内部の特に密着力が弱い界面における密着強度が増加す
るため、はんだバンプの劣化までの寿命時間を大幅に延
ばして、はんだバンプ接合を有する半導体チップを組み
込んだ電子機器の信頼性及び耐久性を大幅な向上を実現
することができる。
【0097】また、請求項6に係る半導体装置の製造方
法によれば、上記請求項2に係る薄膜混合層を形成する
際、バリアメタル膜の互いに隣接する第1及び第2の金
属層を構成する2種の金属元素を共に含有する合金材料
ターゲットを用いたスパッタ法を用いることにより、異
種金属の混合比が第1及び第2の金属層間の密着力を向
上するための最適な比率に調整された薄膜混合層を安定
的に形成することが可能になる。従って、バリアメタル
膜内部の層間密着強度が増加してはんだバンプ接合部の
信頼性がより効果的に高められるため、熱サイクルの加
わる環境において使用する場合であっても、はんだバン
プが劣化するまでの寿命時間が大幅に延びる高信頼性の
半導体装置を作製することができる。
【0098】また、請求項7に係る半導体装置の製造方
法によれば、上記請求項2に係る薄膜混合層を形成する
際、バリアメタル膜の互いに隣接する第1及び第2の金
属層を構成する2種の金属元素をそれぞれに含有する複
数の金属材料の同時蒸着法を用いることにより、異種金
属の合金化反応が一部進んだ状態において薄膜混合層を
安定的に形成することが可能になる。従って、バリアメ
タル膜内部の層間密着強度が一層増加してはんだバンプ
接合部の信頼性がより効果的に高められるため、熱サイ
クルの加わる環境において使用する場合であっても、は
んだバンプが劣化するまでの寿命時間が大幅に延びる高
信頼性の半導体装置を作製することができる。
【0099】また、請求項8に係る半導体装置の製造方
法によれば、上記請求項6又は7に係る半導体装置の製
造方法において、上記請求項2に係る薄膜混合層を形成
した後、真空状態を維持したまま連続して、この薄膜混
合層に対する不活性ガスイオンの照射を行なうことによ
り、薄膜混合層が高真空下におけるスパッタエッチ処理
を施され、不活性ガスイオンの衝突エネルギーを受けた
薄膜混合層の表面層の金属原子がより活性な状態となる
ため、この薄膜混合層と次に連続して成膜される第2の
金属層との密着効果が更に一層強められる。従って、バ
リアメタル膜内部の層間密着強度が更に一層増加しては
んだバンプ接合部の信頼性がより効果的に高められるた
め、より過激な熱サイクルの加わる環境において使用す
る場合であっても、はんだバンプが劣化するまでの寿命
時間が大幅に延びる高信頼性の半導体装置を作製するこ
とができる。
【0100】また、請求項9に係る半導体装置の製造方
法によれば、上記請求項3に係る薄膜中間層を形成する
際、第2の金属層を構成する金属元素を含有する第1の
薄膜と第1の金属層を構成する金属元素を含有する第2
の薄膜とを順に成膜することにより、第1及び第2の薄
膜のそれぞれの膜厚やこれら第1及び第2の薄膜を交互
に積層する数を所望の条件に調整された薄膜中間層が安
定的に形成することが可能になる。従って、バリアメタ
ル膜内部の層間密着強度が増加してはんだバンプ接合部
の信頼性がより効果的に高められるため、熱サイクルの
加わる環境において使用する場合であっても、はんだバ
ンプが劣化するまでの寿命時間が大幅に延びる高信頼性
の半導体装置を作製することができる。
【0101】また、請求項10に係る半導体装置の製造
方法によれば、上記請求項9に係る半導体装置の製造方
法において、上記請求項3に係る薄膜中間層を形成した
後、真空状態を維持したまま連続して、この薄膜中間層
に対する不活性ガスイオンの照射を行なうことにより、
薄膜混合層が高真空下におけるスパッタエッチ処理を施
され、不活性ガスイオンの衝突エネルギーを受けた薄膜
中間層の表面層の金属原子がより活性な状態となるた
め、この薄膜混合層と次に連続して成膜される第2の金
属層との密着効果が更に一層強められる。また、この不
活性ガスイオンの衝突エネルギーが大きい場合には、薄
膜中間層の表面層の活性化に止まらず、薄膜中間層内の
異種金属の金属原子がミキシングされて薄膜混合層に変
化して、層全体がより活性な状態となり、下地の第1の
金属層との密着効果及び次に連続して成膜される第2の
金属層との密着効果が更に一層強められる。従って、バ
リアメタル膜内部の層間密着強度が更に一層増加しては
んだバンプ接合部の信頼性がより効果的に高められるた
め、より過激な熱サイクルの加わる環境において使用す
る場合であっても、はんだバンプが劣化するまでの寿命
時間が大幅に延びる高信頼性の半導体装置を作製するこ
とができる。
【0102】以上のように、本発明は、微細なデザイン
ルールに基づいて設計され、高集積度、高性能、高信頼
性を要求される半導体装置及びその製造方法を実現する
ことに極めて有効に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るはんだボールと
電極パッドとの間にBLM膜を介在させている半導体装
置を示す断面図である。
【図2】図1に示す半導体装置のBLM膜の拡大断面図
である。
【図3】図1及び図2に示す半導体装置のはんだバンプ
の製造方法を説明するための工程断面図(その1)であ
って、パッシベーション膜上のフォトレジスト膜にAl
系電極パッドを臨む接続孔よりも大きな径の開口部が形
成された状態を示すものである。
【図4】図1及び図2に示す半導体装置のはんだバンプ
の製造方法を説明するための工程断面図(その2)であ
って、BLM成膜前プラズマ処理により開口部における
フォトレジスト膜端部がオーバーハング状に加工変形さ
れた状態を示すものである。
【図5】図1及び図2に示す半導体装置のはんだバンプ
の製造方法を説明するための工程断面図(その3)であ
って、開口部内のAl系電極パッド及びその周辺のパッ
シベーション膜上とフォトレジスト膜上とに分断されて
BLM膜が形成された状態を示すものである。
【図6】図5に示す半導体装置のBLM膜の拡大断面図
である。
【図7】図1及び図2に示す半導体装置のはんだバンプ
の製造方法を説明するための工程断面図(その4)であ
って、リフトオフ技術によりパッシベーション膜に開口
した接続孔を介してAl系電極パッドに接続するBLM
膜が形成された状態を示すものである。
【図8】図1及び図2に示す半導体装置のはんだバンプ
の製造方法を説明するための工程断面図(その5)であ
って、十分に厚いフォトレジスト膜にAl系電極パッド
及びその周囲のパッシベーション膜を露出させる開口部
が形成された状態を示すものである。
【図9】図1及び図2に示す半導体装置のはんだバンプ
の製造方法を説明するための工程断面図(その6)であ
って、開口部内のBLM膜及びその周囲のパッシベーシ
ョン膜上とフォトレジスト膜上とに分断されてはんだ蒸
着膜が形成された状態を示すものである。
【図10】図9に示す半導体装置のBLM膜及びはんだ
蒸着膜の拡大断面図である。
【図11】図1及び図2に示す半導体装置のはんだバン
プの製造方法を説明するための工程断面図(その7)で
あって、リフトオフ技術によりBLM膜を被覆するはん
だ蒸着膜が形成された状態を示すものである。
【図12】図1及び図2に示す半導体装置のはんだバン
プの製造方法を説明するための工程断面図(その8)で
あって、ウェットバック法を用いたはんだ蒸着膜の加熱
溶融によりAl系電極パッド上にBLM膜を介してはん
だボールバンプが形成された状態を示すものである。
【図13】図12に示す半導体装置のBLM膜の拡大断
面図である。
【図14】図1及び図2に示す半導体装置の熱サイクル
信頼性試験において、はんだボールバンプからBLM膜
へはんだが拡散する様子を示す模式図である。
【図15】本発明の第2の実施形態に係るはんだボール
と電極パッドとの間にBLM膜を介在させている半導体
装置を示す断面図である。
【図16】図15に示す半導体装置のBLM膜の拡大断
面図である。
【図17】図15及び図16に示す半導体装置のはんだ
バンプの製造方法を説明するための工程断面図(その
1)であって、BLM成膜前プラズマ処理によって開口
部におけるフォトレジスト膜端部をオーバーハング状に
加工変形した後、開口部内のAl系電極パッド及びその
周辺のパッシベーション膜上とフォトレジスト膜上とに
分断されてBLM膜が形成された状態を示すものであ
る。
【図18】図17に示す半導体装置のBLM膜の拡大断
面図である。
【図19】図15及び図16に示す半導体装置のはんだ
バンプの製造方法を説明するための工程断面図(その
2)であって、十分に厚いフォトレジスト膜の開口部内
のBLM膜及びその周囲のパッシベーション膜上とフォ
トレジスト膜上とに分断されてはんだ蒸着膜が形成され
た状態を示すものである。
【図20】図19に示す半導体装置のBLM膜及びはん
だ蒸着膜の拡大断面図である。
【図21】図15及び図16に示す半導体装置のはんだ
バンプの製造方法を説明するための工程断面図(その
3)であって、ウェットバック法を用いたはんだ蒸着膜
の加熱溶融によりAl系電極パッド上にBLM膜を介し
てはんだボールバンプが形成された状態を示すものであ
る。
【図22】図21に示す半導体装置のBLM膜の拡大断
面図である。
【図23】図15及び図16に示す半導体装置の熱サイ
クル信頼性試験において、はんだボールバンプからBL
M膜へはんだが拡散する様子を示す模式図である。
【図24】本発明の第3の実施形態に係るはんだボール
と電極パッドとの間にBLM膜を介在させている半導体
装置を示す断面図である。
【図25】図24に示す半導体装置のBLM膜の拡大断
面図である。
【図26】図24及び図25に示す半導体装置のはんだ
バンプの製造方法を説明するための工程断面図(その
1)であって、BLM成膜前プラズマ処理によって開口
部におけるフォトレジスト膜端部をオーバーハング状に
加工変形した後、開口部内のAl系電極パッド及びその
周辺のパッシベーション膜上とフォトレジスト膜上とに
分断されてBLM膜が形成された状態を示すものであ
る。
【図27】図17に示す半導体装置のBLM膜の拡大断
面図である。
【図28】図24及び図25に示す半導体装置のはんだ
バンプの製造方法を説明するための工程断面図(その
2)であって、十分に厚いフォトレジスト膜の開口部内
のBLM膜及びその周囲のパッシベーション膜上とフォ
トレジスト膜上とに分断されてはんだ蒸着膜が形成され
た状態を示すものである。
【図29】図19に示す半導体装置のBLM膜及びはん
だ蒸着膜の拡大断面図である。
【図30】図24及び図25に示す半導体装置のはんだ
バンプの製造方法を説明するための工程断面図(その
3)であって、ウェットバック法を用いたはんだ蒸着膜
の加熱溶融によりAl系電極パッド上にBLM膜を介し
てはんだボールバンプが形成された状態を示すものであ
る。
【図31】図21に示す半導体装置のBLM膜の拡大断
面図である。
【図32】図24及び図25に示す半導体装置の熱サイ
クル信頼性試験において、はんだボールバンプからBL
M膜へはんだが拡散する様子を示す模式図である。
【図33】本発明の第4の実施形態に係るはんだボール
と電極パッドとの間にBLM膜を介在させている半導体
装置を示す断面図である。
【図34】図33に示す半導体装置のBLM膜の拡大断
面図である。
【図35】図33及び図34に示す半導体装置のはんだ
バンプの製造方法を説明するための工程断面図(その
1)であって、BLM成膜前プラズマ処理によって開口
部におけるフォトレジスト膜端部をオーバーハング状に
加工変形した後、開口部内のAl系電極パッド及びその
周辺のパッシベーション膜上とフォトレジスト膜上とに
分断されてBLM膜が形成された状態を示すものであ
る。
【図36】図35に示す半導体装置のBLM膜の拡大断
面図である。
【図37】図33及び図34に示す半導体装置のはんだ
バンプの製造方法を説明するための工程断面図(その
2)であって、十分に厚いフォトレジスト膜の開口部内
のBLM膜及びその周囲のパッシベーション膜上とフォ
トレジスト膜上とに分断されてはんだ蒸着膜が形成され
た状態を示すものである。
【図38】図37に示す半導体装置のBLM膜及びはん
だ蒸着膜の拡大断面図である。
【図39】図33及び図34に示す半導体装置のはんだ
バンプの製造方法を説明するための工程断面図(その
3)であって、ウェットバック法を用いたはんだ蒸着膜
の加熱溶融によりAl系電極パッド上にBLM膜を介し
てはんだボールバンプが形成された状態を示すものであ
る。
【図40】図39に示す半導体装置のBLM膜の拡大断
面図である。
【図41】図33及び図34に示す半導体装置の熱サイ
クル信頼性試験において、はんだボールバンプからBL
M膜へはんだが拡散する様子を示す模式図である。
【図42】従来の半導体装置のはんだバンプの製造方法
を説明するための工程断面図(その1)であって、半導
体基板上のパッシベーション膜に開口した接続孔を介し
てAl系電極パッドに接続するBLM膜が形成された状
態を示すものである。
【図43】図42に示す半導体装置のBLM膜の拡大断
面図である。
【図44】従来の半導体装置のはんだバンプの製造方法
を説明するための工程断面図(その2)であって、十分
に厚いフォトレジスト膜にAl系電極パッド及びその周
囲のパッシベーション膜を露出させる開口部が形成され
た状態を示すものである。
【図45】従来の半導体装置のはんだバンプの製造方法
を説明するための工程断面図(その3)であって、開口
部内のBLM膜及びその周囲のパッシベーション膜上と
フォトレジスト膜上とに分断されてはんだ蒸着膜が形成
された状態を示すものである。
【図46】図45に示す半導体装置のBLM膜及びはん
だ蒸着膜の拡大断面図である。
【図47】従来の半導体装置のはんだバンプの製造方法
を説明するための工程断面図(その4)であって、リフ
トオフ技術によりBLM膜を含めて開口部内の底面を被
覆するはんだ蒸着膜が形成された状態を示すものであ
る。
【図48】従来の半導体装置のはんだバンプの製造方法
を説明するための工程断面図(その5)であって、ウェ
ットバック法を用いたはんだ蒸着膜の加熱溶融によりA
l系電極パッド上にBLM膜を介してはんだボールバン
プが形成された状態を示すものである。
【図49】図48に示す半導体装置のBLM膜の拡大断
面図である。
【図50】従来の半導体装置の熱サイクル信頼性試験に
おいて、はんだボールバンプからBLM膜へはんだが拡
散する様子を示す模式図である。
【符号の説明】
10…半導体基板、12…Al系電極パッド、14…パ
ッシベーション膜、16…フォトレジスト膜、18…開
口部、20…Ti密着層、22…Ti−Cu薄膜混合
層、24…Cuバリア層、24a…Cu未反応バリア
層、26…Au酸化防止層、28、28a…BLM膜、
30…フォトレジスト膜、32…開口部、34…Pb
膜、36…Sn膜、38…高融点はんだ蒸着膜、40…
はんだボールバンプ、42…Cu−Sn合金層、44…
Pb層、46…Cr密着層、48…Cu−Cr薄膜混合
層、50…Cuバリア層、50a…Cu未反応バリア
層、52…Au酸化防止層、54、54a…BLM膜、
56…Cu−Sn合金層、58…Cr密着層、60…C
u薄膜層、62…Cr薄膜層、64…Cu薄膜/Cr薄
膜中間層、66…Cuバリア層、66a…Cu未反応バ
リア層、68…Au酸化防止層、70、70a…BLM
膜、72…Cu−Sn合金層、74…Cr密着層、76
…Cu−Cr薄膜混合層、78…Cuバリア層、78a
…Cu未反応バリア層、80…Au酸化防止層、82、
82a…BLM膜、84…Cu−Sn合金層、100…
半導体基板、102…Al系電極パッド、104…パッ
シベーション膜、106、106a…BLM膜、108
…Cr密着層、110…Cuバリア層、110a…Cu
未反応バリア層、112…Au酸化防止層、114…フ
ォトレジスト膜、116…開口部、118…Pb膜、1
20…Sn膜、122…はんだ蒸着膜、124…はんだ
ボールバンプ、126…Cu−Sn合金層、128、1
30…Pb層。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 はんだボールと電極パッドとの間にバリ
    アメタル膜が介在している半導体装置であって、 前記バリアメタル膜が、異種金属膜からなる積層構造を
    なしており、 前記バリアメタル膜を構成している互いに隣接する第1
    の金属層と第2の金属層との間に、前記第1及び第2の
    金属層間の密着性を高めるための薄膜金属層が形成され
    ていることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置において、 前記薄膜金属層が、前記第1の金属層を構成する金属元
    素と前記第2の金属層を構成する金属元素とを共に含有
    する薄膜混合層であることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体装置において、 前記薄膜金属層が、前記第2の金属層を構成する金属元
    素を含有する第1の薄膜と前記第1の金属層を構成する
    金属元素を含有する第2の薄膜とが順に積層されている
    薄膜中間層であることを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の半導
    体装置において、 前記第1の金属層が、前記電極パッドと密着している密
    着層であり、 前記第2の金属層が、前記はんだボールからのはんだの
    拡散を防止するバリア層であることを特徴とする半導体
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3のいずれかに記載の半導
    体装置において、 前記第1及び第2の金属層を構成する金属元素が、C
    r、Cu、Sn、Ti、W、Ni、Al、Mg、Si、
    Pt、Pd、Sc、Ag、Mo、Ta、又はRhである
    ことを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 はんだボールと電極パッドとの間にバリ
    アメタル膜が介在している半導体装置の製造方法であっ
    て、 請求項2記載の薄膜混合層を形成する際に、前記バリア
    メタル膜の互いに隣接する第1及び第2の金属層を構成
    する2種の金属元素を共に含有する合金材料ターゲット
    を用いたスパッタ法により成膜することを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 はんだボールと電極パッドとの間にバリ
    アメタル膜が介在している半導体装置の製造方法であっ
    て、 請求項2記載の薄膜混合層を形成する際に、前記バリア
    メタル膜の互いに隣接する第1及び第2の金属層を構成
    する2種の金属元素をそれぞれに含有する複数の金属材
    料を用いた同時蒸着法により成膜することを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7に記載の半導体装置の製
    造方法において、 前記第1の金属層上に請求項2記載の薄膜混合層を形成
    した後、前記薄膜混合層上に前記第2の金属層を成膜す
    る前に、真空状態を維持したまま連続して、前記薄膜混
    合層に対する不活性ガスイオンの照射を行なうことを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 はんだボールと電極パッドとの間にバリ
    アメタル膜が介在している半導体装置の製造方法であっ
    て、 前記バリアメタル膜を構成する第1の金属層を成膜した
    後、前記バリアメタル膜を構成する第2の金属層を構成
    する金属元素を含有する第1の薄膜と前記第1の金属層
    を構成する金属元素を含有する第2の薄膜とを順に成膜
    して、前記第1の金属層上に請求項3記載の薄膜中間層
    を形成し、続いて前記薄膜中間層上に前記第2の金属層
    を成膜することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の半導体装置の製造方法
    において、 前記第1の金属層上に請求項3記載の薄膜中間層を形成
    した後、前記薄膜中間層上に前記第2の金属層を成膜す
    る前に、真空状態を維持したまま連続して、前記薄膜中
    間層に対する不活性ガスイオンの照射を行なうことを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
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