JPH11233605A - 静電チャックステージ - Google Patents
静電チャックステージInfo
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- JPH11233605A JPH11233605A JP3487798A JP3487798A JPH11233605A JP H11233605 A JPH11233605 A JP H11233605A JP 3487798 A JP3487798 A JP 3487798A JP 3487798 A JP3487798 A JP 3487798A JP H11233605 A JPH11233605 A JP H11233605A
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- Japan
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- wafer
- electrostatic chuck
- electrode
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 残留吸着力が小さく、安定したウエハ離脱が
でき、耐電圧特性のよい静電チャックステージを得る。 【解決手段】 電極を円盤状の内電極16とリング状の
外電極17とで構成する。両電極16、17間の側面に
は絶縁体膜20を形成しその間の空隙18にリフトピン
14を通す。両電極16、17に分かれているので側面
への絶縁体膜20の形成が容易であり信頼性の高い絶縁
が得られる。また電極表面の誘電体膜19の抵抗率を1
011〜1012Ωcmまたは1017Ωcm以上にすること
により残留吸着力が小さくなる。さらにリフトピン14
の位置を適切に選ぶことによりウエハの片上がり、跳び
上がりを防止する。
でき、耐電圧特性のよい静電チャックステージを得る。 【解決手段】 電極を円盤状の内電極16とリング状の
外電極17とで構成する。両電極16、17間の側面に
は絶縁体膜20を形成しその間の空隙18にリフトピン
14を通す。両電極16、17に分かれているので側面
への絶縁体膜20の形成が容易であり信頼性の高い絶縁
が得られる。また電極表面の誘電体膜19の抵抗率を1
011〜1012Ωcmまたは1017Ωcm以上にすること
により残留吸着力が小さくなる。さらにリフトピン14
の位置を適切に選ぶことによりウエハの片上がり、跳び
上がりを防止する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置の製
造において、半導体ウエハを静電気で吸着して固定する
ための静電チャックステージに関するものである。
造において、半導体ウエハを静電気で吸着して固定する
ための静電チャックステージに関するものである。
【0002】
【従来の技術】エッチング装置やCVD装置などの半導
体製造装置においては、半導体装置の集積度を高めるた
めに、プラズマを用いた処理が行われている。それらの
製造装置で処理するシリコンなどの半導体ウエハ(以
下、ウエハと称す)がプラズマから受けるエネルギーに
よって加熱されるのを所望の温度に冷却し、かつ温度の
均一性を保ちつつ、固定、保持する方法として、従来使
用されてきたメカニカルクランプに代わって、静電チャ
ックが使用されている。メカニカルクランプは、ステー
ジ上に搭載されたウエハの外周をクランプリングやつめ
で機械的に押さえつける方法である。一方、静電チャッ
クは、金属の電極の表面に誘電体膜を付けたもので、そ
の上にウエハを置き、ウエハと電極板との間に電圧を印
加する事により静電力が発生し、ウエハをステージに吸
着し固定することができるものである。この静電チャッ
クの誘電体膜として、各種セラミックや高分子膜などが
用いられている。静電チャックはウエハの全面に対して
吸着が可能なので、特に大口径ウエハの保持方法として
使用される。また、メカニカルクランプのように、ウエ
ハ処理面と物理的接触をする部分が無いので、製造装置
チャンバ内の低発塵化が図れる。
体製造装置においては、半導体装置の集積度を高めるた
めに、プラズマを用いた処理が行われている。それらの
製造装置で処理するシリコンなどの半導体ウエハ(以
下、ウエハと称す)がプラズマから受けるエネルギーに
よって加熱されるのを所望の温度に冷却し、かつ温度の
均一性を保ちつつ、固定、保持する方法として、従来使
用されてきたメカニカルクランプに代わって、静電チャ
ックが使用されている。メカニカルクランプは、ステー
ジ上に搭載されたウエハの外周をクランプリングやつめ
で機械的に押さえつける方法である。一方、静電チャッ
クは、金属の電極の表面に誘電体膜を付けたもので、そ
の上にウエハを置き、ウエハと電極板との間に電圧を印
加する事により静電力が発生し、ウエハをステージに吸
着し固定することができるものである。この静電チャッ
クの誘電体膜として、各種セラミックや高分子膜などが
用いられている。静電チャックはウエハの全面に対して
吸着が可能なので、特に大口径ウエハの保持方法として
使用される。また、メカニカルクランプのように、ウエ
ハ処理面と物理的接触をする部分が無いので、製造装置
チャンバ内の低発塵化が図れる。
【0003】図15は、例えば特開平4−253356
号公報に示された従来の静電チャックの断面図であり、
図において、1は静電チャック、2は静電チャック1に
吸着されたウエハ、3はウエハ2を静電チャック1から
離脱させるリフトピン、4はリフトピン3を駆動するモ
ータである。吸着したウエハ2を外すとき、静電チャッ
ク1への印加電圧を解除後、アース電位にしたリフトピ
ン3でウエハ2に残った電荷を逃がして残留吸着力を減
少させ、ウエハ2をリフトピン3で押し上げる。
号公報に示された従来の静電チャックの断面図であり、
図において、1は静電チャック、2は静電チャック1に
吸着されたウエハ、3はウエハ2を静電チャック1から
離脱させるリフトピン、4はリフトピン3を駆動するモ
ータである。吸着したウエハ2を外すとき、静電チャッ
ク1への印加電圧を解除後、アース電位にしたリフトピ
ン3でウエハ2に残った電荷を逃がして残留吸着力を減
少させ、ウエハ2をリフトピン3で押し上げる。
【0004】図16は、例えば特開平6−338559
号公報に示された従来の静電チャックの断面図であり、
印加電圧解除後も残留吸着力によって、静電チャック1
の表面に吸着しているウエハ2を、一方からリフトピン
3で順に押し上げることにより、ウエハ2が静電チャッ
ク1の表面から剥がれていくように離脱する。
号公報に示された従来の静電チャックの断面図であり、
印加電圧解除後も残留吸着力によって、静電チャック1
の表面に吸着しているウエハ2を、一方からリフトピン
3で順に押し上げることにより、ウエハ2が静電チャッ
ク1の表面から剥がれていくように離脱する。
【0005】また図17は、例えば特開平5−3123
9号公報に示された従来の静電チャックの断面図であ
り、図において、5は金属製の電極、6は電極5に形成
されたリフトピン用穴、7は電極5の表面に付けた誘電
体膜、8はリフトピン用穴6にはめ込まれた円筒形の絶
縁部材である。図15、図16に示したように、吸着し
たウエハ2を外すとき、リフトピン3でウエハ2を押し
上げる。このリフトピン3を通すために、電極5にリフ
トピン用穴6を形成し、その穴の表面を絶縁性部材8で
覆って絶縁を施している。
9号公報に示された従来の静電チャックの断面図であ
り、図において、5は金属製の電極、6は電極5に形成
されたリフトピン用穴、7は電極5の表面に付けた誘電
体膜、8はリフトピン用穴6にはめ込まれた円筒形の絶
縁部材である。図15、図16に示したように、吸着し
たウエハ2を外すとき、リフトピン3でウエハ2を押し
上げる。このリフトピン3を通すために、電極5にリフ
トピン用穴6を形成し、その穴の表面を絶縁性部材8で
覆って絶縁を施している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の静電チャック
は、その種類によっては、ウエハを吸着するために印加
している電圧を解除しても、吸着力が直ちに減少、消滅
せずに、残留吸着力がウエハのステージからの離脱を妨
げる場合がある。この残留吸着力が大きいと、離脱時の
ウエハの位置がずれたり、チャンバから確実に搬出でき
ないなど様々な不具合が生じる事があり、半導体製造装
置の処理能力を低下させる原因の一つとなる場合があっ
た。また、静電チャック表面のうねりや凹凸がある場合
には、部分的に吸着力が弱くなったり、冷却のためにウ
エハ裏面に導入する熱伝達促進用のガスがウエハの周囲
から漏れ出る量が多くなることによって、ウエハの温度
の均一性が保てなくなることが知られている。
は、その種類によっては、ウエハを吸着するために印加
している電圧を解除しても、吸着力が直ちに減少、消滅
せずに、残留吸着力がウエハのステージからの離脱を妨
げる場合がある。この残留吸着力が大きいと、離脱時の
ウエハの位置がずれたり、チャンバから確実に搬出でき
ないなど様々な不具合が生じる事があり、半導体製造装
置の処理能力を低下させる原因の一つとなる場合があっ
た。また、静電チャック表面のうねりや凹凸がある場合
には、部分的に吸着力が弱くなったり、冷却のためにウ
エハ裏面に導入する熱伝達促進用のガスがウエハの周囲
から漏れ出る量が多くなることによって、ウエハの温度
の均一性が保てなくなることが知られている。
【0007】また、極端な温度条件、例えば200℃以
上の高温雰囲気中などで使用する場合、静電チャック表
面の誘電体膜の種類によっては、それ自身が熱に耐える
ことができなかったり、電極の基材との線膨張係数の差
で割れたり剥がれたりする不具合が発生する場合もあ
る。また、ウエハを静電チャック表面から押し上げて離
脱させる手段として、リフトピンを用いる場合、静電チ
ャックにリフトピンを貫通させるための穴を設ける必要
がある。しかし、誘電体膜をセラミック溶射法で成膜す
る場合、穴の径が小さいと、穴の中に完全な溶射膜が付
かず、静電チャックの電極基材が露出し、電圧を印加し
たときに異常放電が発生する可能性がある。
上の高温雰囲気中などで使用する場合、静電チャック表
面の誘電体膜の種類によっては、それ自身が熱に耐える
ことができなかったり、電極の基材との線膨張係数の差
で割れたり剥がれたりする不具合が発生する場合もあ
る。また、ウエハを静電チャック表面から押し上げて離
脱させる手段として、リフトピンを用いる場合、静電チ
ャックにリフトピンを貫通させるための穴を設ける必要
がある。しかし、誘電体膜をセラミック溶射法で成膜す
る場合、穴の径が小さいと、穴の中に完全な溶射膜が付
かず、静電チャックの電極基材が露出し、電圧を印加し
たときに異常放電が発生する可能性がある。
【0008】例えば図15に示した、ウエハをアース電
位にして離脱しやすくした静電チャックでは、ウエハを
アース電位にしたとしても、誘電体膜中で分極したまま
の双極子が、瞬時に元に戻らなかったり、静電チャック
中に電荷が残留するので、残留吸着力は瞬時には、減
少、消滅しない。さらに残留吸着力が大きいままで、リ
フトピンを押し上げると、ウエハの一部が吸着したまま
押し上げられることになり、ウエハが斜めの状態にな
る。ここでは、このような状態を片上がりと呼び、図7
に示す。このような状態になるとウエハは位置ずれを起
こしたり、ステージから脱落してチャンバからウエハを
回収できなくなる。また、ウエハがステージから脱落し
たときに、破壊される場合があり、そのようなときはチ
ャンバーを開放し、中にあるウエハを回収する、もしく
は破損したウエハを取り出すことが必要になり、製造装
置の生産性を下げる原因の一つとなる。
位にして離脱しやすくした静電チャックでは、ウエハを
アース電位にしたとしても、誘電体膜中で分極したまま
の双極子が、瞬時に元に戻らなかったり、静電チャック
中に電荷が残留するので、残留吸着力は瞬時には、減
少、消滅しない。さらに残留吸着力が大きいままで、リ
フトピンを押し上げると、ウエハの一部が吸着したまま
押し上げられることになり、ウエハが斜めの状態にな
る。ここでは、このような状態を片上がりと呼び、図7
に示す。このような状態になるとウエハは位置ずれを起
こしたり、ステージから脱落してチャンバからウエハを
回収できなくなる。また、ウエハがステージから脱落し
たときに、破壊される場合があり、そのようなときはチ
ャンバーを開放し、中にあるウエハを回収する、もしく
は破損したウエハを取り出すことが必要になり、製造装
置の生産性を下げる原因の一つとなる。
【0009】また、図16に示したウエハ離脱方法で
は、ウエハ外周部を押し上げるときに、一方から先に押
し上げても、残留吸着力が大きければウエハは反り返っ
てしまい、剥がれるように離脱しない。更にこの方法で
は、ウエハ外周部を押し上げているので、残留吸着力が
大きいと、ウエハは凹形に変形する。この状態を図8に
示す。この時ウエハには変形による弾性エネルギーが蓄
えられ、更に押し上げようとすると、押し上げ力が残留
吸着力を上回ってウエハが離脱した瞬間に蓄えられてい
た弾性エネルギーが開放され、ウエハが飛び上がる。こ
のときウエハが位置ずれを起こしたり、ステージから脱
落したりし、前述の場合と同じように、装置の生産性を
下げる原因の一つとなる。
は、ウエハ外周部を押し上げるときに、一方から先に押
し上げても、残留吸着力が大きければウエハは反り返っ
てしまい、剥がれるように離脱しない。更にこの方法で
は、ウエハ外周部を押し上げているので、残留吸着力が
大きいと、ウエハは凹形に変形する。この状態を図8に
示す。この時ウエハには変形による弾性エネルギーが蓄
えられ、更に押し上げようとすると、押し上げ力が残留
吸着力を上回ってウエハが離脱した瞬間に蓄えられてい
た弾性エネルギーが開放され、ウエハが飛び上がる。こ
のときウエハが位置ずれを起こしたり、ステージから脱
落したりし、前述の場合と同じように、装置の生産性を
下げる原因の一つとなる。
【0010】また、図17に示したような絶縁性部材を
用いてリフトピン用穴における耐電圧を向上させるもの
では、つぎのような問題が発生する。エッチング装置な
どプラズマを発生させるプロセスを用いる装置では、プ
ラズマが発生することによって、ウエハを介して静電チ
ャックに熱が加えられる。仮に、静電チャックに冷却機
構が備えてあっても、プロセス毎に静電チャックに熱履
歴が加えられる。絶縁部材と電極基材、もしくは誘電体
膜は、それぞれの線膨張係数に違いがあるので、熱履歴
が生じることによって繰り返し応力がかかり、それぞれ
の材料の界面、もしくは溶射された誘電体膜に亀裂が生
じ、電極基材が露出し、それによって、静電チャックの
耐電圧特性が悪くなり、吸着力の低下や、過電流がウエ
ハを貫通することによるデバイスの破壊などが生じる。
用いてリフトピン用穴における耐電圧を向上させるもの
では、つぎのような問題が発生する。エッチング装置な
どプラズマを発生させるプロセスを用いる装置では、プ
ラズマが発生することによって、ウエハを介して静電チ
ャックに熱が加えられる。仮に、静電チャックに冷却機
構が備えてあっても、プロセス毎に静電チャックに熱履
歴が加えられる。絶縁部材と電極基材、もしくは誘電体
膜は、それぞれの線膨張係数に違いがあるので、熱履歴
が生じることによって繰り返し応力がかかり、それぞれ
の材料の界面、もしくは溶射された誘電体膜に亀裂が生
じ、電極基材が露出し、それによって、静電チャックの
耐電圧特性が悪くなり、吸着力の低下や、過電流がウエ
ハを貫通することによるデバイスの破壊などが生じる。
【0011】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたものであり、ウエハに対する残留吸着
力の小さい静電チャックステージ、また、安定したウエ
ハ離脱ができる静電チャックステージを得ることを目的
とする。さらに、耐電圧特性の良い、また吸着力が大き
く、ウエハ温度の均一性を保つことができる静電チャッ
クステージを得ることを目的とする。
るためになされたものであり、ウエハに対する残留吸着
力の小さい静電チャックステージ、また、安定したウエ
ハ離脱ができる静電チャックステージを得ることを目的
とする。さらに、耐電圧特性の良い、また吸着力が大き
く、ウエハ温度の均一性を保つことができる静電チャッ
クステージを得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係る静電チャ
ックステージは、電極表面の静電体膜の抵抗率を1011
から1012Ωcmまたは1017Ωcm以上にしたもので
ある。また、n本のリフトピンを配置した円の半径の、
ウエハの半径に対する比率を次の値にしたものである。 n=3のとき、90%〜100% n=4のとき、75%〜95% n≧5のとき、67%〜87% また、リフトリングの半径のウエハの半径の、ウエハ半
径に対する比率を58%〜78%にしたものである。さ
らに、電極が円盤状の内電極とリング状の外電極からな
り、内電極の外周側面および外電極の内周側面を絶縁体
膜で覆うとともに、内外電極間にリフトピンを配置した
ものである。
ックステージは、電極表面の静電体膜の抵抗率を1011
から1012Ωcmまたは1017Ωcm以上にしたもので
ある。また、n本のリフトピンを配置した円の半径の、
ウエハの半径に対する比率を次の値にしたものである。 n=3のとき、90%〜100% n=4のとき、75%〜95% n≧5のとき、67%〜87% また、リフトリングの半径のウエハの半径の、ウエハ半
径に対する比率を58%〜78%にしたものである。さ
らに、電極が円盤状の内電極とリング状の外電極からな
り、内電極の外周側面および外電極の内周側面を絶縁体
膜で覆うとともに、内外電極間にリフトピンを配置した
ものである。
【0013】また、電極にモリブデンを、誘電体膜にア
ルミナとチタニアの混合セラミック溶射膜を、そして絶
縁ベースにアルミナを主成分としたセラミック焼結体を
用いたものである。さらに、絶縁ベースの電極側面の平
面度を10μm以下にするとともに、取り付けねじを用
い絶縁ベースの貫通孔を通じて電極を絶縁ベースに取り
付け、取り付けねじを介して電極に電圧を与えるように
したものである。
ルミナとチタニアの混合セラミック溶射膜を、そして絶
縁ベースにアルミナを主成分としたセラミック焼結体を
用いたものである。さらに、絶縁ベースの電極側面の平
面度を10μm以下にするとともに、取り付けねじを用
い絶縁ベースの貫通孔を通じて電極を絶縁ベースに取り
付け、取り付けねじを介して電極に電圧を与えるように
したものである。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1、図2はこの
発明の実施の形態1を示す静電チャックステージの断面
図、図3はその平面図であり、図1と図2はそれぞれ図
3のI−I線、II−II線に沿った断面を示す。11は静電
チャックステージ、12はウエハを吸着して固定する静
電チャック、13は静電チャック12を固定する絶縁ベ
ースとしてのセラミックベース、15は吸着したウエハ
2を静電チャック12から離脱させるリフト部材であ
り、4本のリフトピン14で構成している。また、静電
チャックステージ11は静電チャック12、セラミック
ベース13、リフト部材15などで構成している。
発明の実施の形態1を示す静電チャックステージの断面
図、図3はその平面図であり、図1と図2はそれぞれ図
3のI−I線、II−II線に沿った断面を示す。11は静電
チャックステージ、12はウエハを吸着して固定する静
電チャック、13は静電チャック12を固定する絶縁ベ
ースとしてのセラミックベース、15は吸着したウエハ
2を静電チャック12から離脱させるリフト部材であ
り、4本のリフトピン14で構成している。また、静電
チャックステージ11は静電チャック12、セラミック
ベース13、リフト部材15などで構成している。
【0015】16は円盤状の内電極、17は内電極16
の外周側にこれと空隙18をおいて設けられた外電極
で、両電極16、17の材料としてモリブデンを用いて
いる。19は両電極16、17の上面を覆う誘電体膜
で、アルミナとチタニアとを混合したセラミック溶射膜
からなっている。20は空隙18の両側の面、すなわち
内電極16の外周側面と外電極17の内周側面を覆う絶
縁体膜で、アルミナセラミックを溶射して両電極16、
17の基材が露出しないようにしている。このように静
電チャック12は、両電極16、17とこれらを覆う誘
電体膜19、絶縁体膜20からなっている。23は両電
極16、17をセラミックベース13に取り付ける取り
付けねじ、21は外電極17の外周端に設けられた石英
カバーで、ウエハ2で覆われない部分を覆って、プラズ
マに曝されないようにしている。
の外周側にこれと空隙18をおいて設けられた外電極
で、両電極16、17の材料としてモリブデンを用いて
いる。19は両電極16、17の上面を覆う誘電体膜
で、アルミナとチタニアとを混合したセラミック溶射膜
からなっている。20は空隙18の両側の面、すなわち
内電極16の外周側面と外電極17の内周側面を覆う絶
縁体膜で、アルミナセラミックを溶射して両電極16、
17の基材が露出しないようにしている。このように静
電チャック12は、両電極16、17とこれらを覆う誘
電体膜19、絶縁体膜20からなっている。23は両電
極16、17をセラミックベース13に取り付ける取り
付けねじ、21は外電極17の外周端に設けられた石英
カバーで、ウエハ2で覆われない部分を覆って、プラズ
マに曝されないようにしている。
【0016】セラミックベース13にはリフトピン14
を通すための4つの貫通孔22があけられており、リフ
トピン14は内電極16と外電極17との間の空隙18
がなす円周上で等間隔の位置に設けられて、貫通孔22
と空隙18を通り、静電チャック12の上表面に突き出
るようになっている。リフトピン14は、ウエハ2の半
径の85%の半径を有する円周上に配置されている。2
4はリフトピン14を駆動するシリンダ、25はリフト
ピン14とシリンダ24を連結して4本のリフトピン1
4を同時に上下させる連結具、26はリフトピン14を
覆ってその貫通部分の気密を保つベローズである。静電
チャック12の温度を制御するために流す冷媒の流路を
図2中の矢印で示す。27は内電極16と外電極17に
形成された冷媒通路、28は外電極17の冷媒通路27
への冷媒導入口、29は内電極16の冷媒通路27から
の冷媒導出口、30は両電極16、17の冷媒通路27
間を結ぶ橋渡し流路、31は静電チャック12表面とウ
エハ2裏面との間隙へHeガスを流すためにセラミック
ベース13と静電チャック12を貫通して形成されたH
eガス導入口である。
を通すための4つの貫通孔22があけられており、リフ
トピン14は内電極16と外電極17との間の空隙18
がなす円周上で等間隔の位置に設けられて、貫通孔22
と空隙18を通り、静電チャック12の上表面に突き出
るようになっている。リフトピン14は、ウエハ2の半
径の85%の半径を有する円周上に配置されている。2
4はリフトピン14を駆動するシリンダ、25はリフト
ピン14とシリンダ24を連結して4本のリフトピン1
4を同時に上下させる連結具、26はリフトピン14を
覆ってその貫通部分の気密を保つベローズである。静電
チャック12の温度を制御するために流す冷媒の流路を
図2中の矢印で示す。27は内電極16と外電極17に
形成された冷媒通路、28は外電極17の冷媒通路27
への冷媒導入口、29は内電極16の冷媒通路27から
の冷媒導出口、30は両電極16、17の冷媒通路27
間を結ぶ橋渡し流路、31は静電チャック12表面とウ
エハ2裏面との間隙へHeガスを流すためにセラミック
ベース13と静電チャック12を貫通して形成されたH
eガス導入口である。
【0017】図4は、図1ないし図3に示した静電チャ
ックステージを備えたエッチング装置の断面図であり、
図において、32はエッチング処理するためのチャン
バ、33はウエハ2をチャンバ32の中へ搬入、搬出さ
せるための搬送アーム、41は搬送アーム33に設けら
れたウエハ受けつめ、34はゲートシャッタ、35はウ
エハ2をエッチング処理するためのガスを導入する処理
ガス導入口、36はバルブ、37はチャンバ32内を真
空排気するための真空ポンプ、38は圧力調整弁、39
は真空計、40はHeガス圧力調整バルブ、42はアー
ス電極、43は静電チャック用電源A、44は静電チャ
ック用電源B、45は静電チャック用電源A43で内電
極16と外電極17の両方に電圧を供給する回路に切り
替えるための切替スイッチ、46はプラズマを発生させ
るためのRF電源、47はRF電源46のパワーを効率
よくチャンバ32側に導入させるためのマッチングボッ
クス、48は静電チャック電源A33にRF電源46か
らパワーが進入するのを防ぐためのフィルタである。
ックステージを備えたエッチング装置の断面図であり、
図において、32はエッチング処理するためのチャン
バ、33はウエハ2をチャンバ32の中へ搬入、搬出さ
せるための搬送アーム、41は搬送アーム33に設けら
れたウエハ受けつめ、34はゲートシャッタ、35はウ
エハ2をエッチング処理するためのガスを導入する処理
ガス導入口、36はバルブ、37はチャンバ32内を真
空排気するための真空ポンプ、38は圧力調整弁、39
は真空計、40はHeガス圧力調整バルブ、42はアー
ス電極、43は静電チャック用電源A、44は静電チャ
ック用電源B、45は静電チャック用電源A43で内電
極16と外電極17の両方に電圧を供給する回路に切り
替えるための切替スイッチ、46はプラズマを発生させ
るためのRF電源、47はRF電源46のパワーを効率
よくチャンバ32側に導入させるためのマッチングボッ
クス、48は静電チャック電源A33にRF電源46か
らパワーが進入するのを防ぐためのフィルタである。
【0018】次に動作について説明する。図5は、図4
に示したエッチング装置の動作シーケンス図であり、こ
のエッチング装置を用いたウエハ処理(配線エッチン
グ)を例に説明する。まず、ゲートシャッタ34を開い
て、搬送アーム33にのせたウエハ2をチャンバ32の
中に取り付けてある静電チャック12の真上まで搬送
し、リフトピン16を押し上げてウエハ2を搬送アーム
33より受け取り、搬送アーム33をチャンバ32外に
移動させ、リフトピン14をもとの位置に下げて、ウエ
ハ2を静電チャック12の上に乗せる。次に、ゲートシ
ャッタ34を閉め、圧力調整弁38を開け、真空ポンプ
37でチャンバ32内を10-5Torr程度の圧力まで
排気する。
に示したエッチング装置の動作シーケンス図であり、こ
のエッチング装置を用いたウエハ処理(配線エッチン
グ)を例に説明する。まず、ゲートシャッタ34を開い
て、搬送アーム33にのせたウエハ2をチャンバ32の
中に取り付けてある静電チャック12の真上まで搬送
し、リフトピン16を押し上げてウエハ2を搬送アーム
33より受け取り、搬送アーム33をチャンバ32外に
移動させ、リフトピン14をもとの位置に下げて、ウエ
ハ2を静電チャック12の上に乗せる。次に、ゲートシ
ャッタ34を閉め、圧力調整弁38を開け、真空ポンプ
37でチャンバ32内を10-5Torr程度の圧力まで
排気する。
【0019】しかる後に処理ガス導入口35からエッチ
ング処理用のガスとして、塩素と三塩化ホウ素の混合ガ
スを100cc/分で導入し、圧力調整弁38を用いて
チャンバ32内を100mTorr程度のガス圧力に維
持する。切替スイッチ45が45a側に接続されている
状態で、静電チャック用電源A43により内電極16へ
−400Vの電圧を印加するとともに、静電チャック用
電源B44により外電極17へ+400Vの電圧を印加
してウエハ2を吸着させ、また、あらかじめウエハ2の
裏面と静電チャック12表面との間隙にHeガスを、H
eガス導入口31から導入し、Heガス圧力調整バルブ
40でその圧力を10Torrに調整する。続いて、切
替スイッチ45を45b側に切り替え、静電チャック用
電源A43で静電チャック12の内電極16と外電極1
7に同時に−400Vの電圧を供給し、ついでRF電源
46より、マッチングボックス47を介してウエハ2を
乗せた静電チャック12に500WのRF電力を供給
し、静電チャック12とアース電極42との間にプラズ
マを発生させる。
ング処理用のガスとして、塩素と三塩化ホウ素の混合ガ
スを100cc/分で導入し、圧力調整弁38を用いて
チャンバ32内を100mTorr程度のガス圧力に維
持する。切替スイッチ45が45a側に接続されている
状態で、静電チャック用電源A43により内電極16へ
−400Vの電圧を印加するとともに、静電チャック用
電源B44により外電極17へ+400Vの電圧を印加
してウエハ2を吸着させ、また、あらかじめウエハ2の
裏面と静電チャック12表面との間隙にHeガスを、H
eガス導入口31から導入し、Heガス圧力調整バルブ
40でその圧力を10Torrに調整する。続いて、切
替スイッチ45を45b側に切り替え、静電チャック用
電源A43で静電チャック12の内電極16と外電極1
7に同時に−400Vの電圧を供給し、ついでRF電源
46より、マッチングボックス47を介してウエハ2を
乗せた静電チャック12に500WのRF電力を供給
し、静電チャック12とアース電極42との間にプラズ
マを発生させる。
【0020】すると、プラズマを介して電気回路が形成
され、ウエハ2は静電チャック12に吸着される。あら
かじめウエハ2の裏面には、プラズマからの入熱による
過度のウエハ2の温度上昇を防ぐために、10Torr
の圧力のHeガスが導入されているので、ウエハ2の温
度を一定に保つことが出来る。プラズマにより導入され
た塩素系のガスの中に発生したイオンやラジカルは、ウ
エハ2をエッチングし、所定の時間の後、処理が終了す
ると、静電チャック12に印加しているRF電圧を解除
してプラズマを止め、エッチング処理ガスを止め、残留
した処理ガスを排気し、Heガス圧力調整バルブ40を
閉じてウエハ2裏面に導入しているHeガスを止め、静
電チャック12にウエハ2の離脱のための電圧印加シー
ケンス(ここでは、離脱シーケンスと呼ぶ)を印加す
る。
され、ウエハ2は静電チャック12に吸着される。あら
かじめウエハ2の裏面には、プラズマからの入熱による
過度のウエハ2の温度上昇を防ぐために、10Torr
の圧力のHeガスが導入されているので、ウエハ2の温
度を一定に保つことが出来る。プラズマにより導入され
た塩素系のガスの中に発生したイオンやラジカルは、ウ
エハ2をエッチングし、所定の時間の後、処理が終了す
ると、静電チャック12に印加しているRF電圧を解除
してプラズマを止め、エッチング処理ガスを止め、残留
した処理ガスを排気し、Heガス圧力調整バルブ40を
閉じてウエハ2裏面に導入しているHeガスを止め、静
電チャック12にウエハ2の離脱のための電圧印加シー
ケンス(ここでは、離脱シーケンスと呼ぶ)を印加す
る。
【0021】離脱シーケンスは、まず内電極16に+6
00V、外電極17に−600Vの電圧を26秒間印加
した後、それぞれの電極の電圧を逆極性に切り替える、
すなわち内電極16に−600V、外電極17に+60
0Vを印加することである。電圧をこのように印加する
ことによって、たとえウエハ2の裏面に酸化膜が付着し
ている場合でも、残留吸着力を効果的に減少させること
できることが実験により分かっている。離脱シーケンス
を印加後、リフトピン14を押し上げてウエハ2を離脱
させる。ゲートシャッタ34を開け、搬送アーム33を
静電チャック12真上まで移動させ、リフトピン14を
もとの位置まで下げ、ウエハ2を搬送アーム33に乗
せ、チャンバ32外に搬送する。
00V、外電極17に−600Vの電圧を26秒間印加
した後、それぞれの電極の電圧を逆極性に切り替える、
すなわち内電極16に−600V、外電極17に+60
0Vを印加することである。電圧をこのように印加する
ことによって、たとえウエハ2の裏面に酸化膜が付着し
ている場合でも、残留吸着力を効果的に減少させること
できることが実験により分かっている。離脱シーケンス
を印加後、リフトピン14を押し上げてウエハ2を離脱
させる。ゲートシャッタ34を開け、搬送アーム33を
静電チャック12真上まで移動させ、リフトピン14を
もとの位置まで下げ、ウエハ2を搬送アーム33に乗
せ、チャンバ32外に搬送する。
【0022】前記のように構成された静電チャック12
において、誘電体膜19はアルミナ(Al2O3)とチタ
ニア(TiO2)の混合物をセラミックプラズマ溶射法
で成膜したもので、アルミナとチタニアの混合比を変
え、静電チャック12の使用温度において、その抵抗率
が1012Ωcm以下、もしくは1017Ωcm以上になる
ように調節することによって、ウエハ2が離脱するとき
の残留吸着力を小さくすることができる。図6に誘電体
膜19の抵抗率と相対残留吸着力の関係の実験結果をし
めす。ここで、相対残留吸着力とは、電圧印加中の静電
チャック12に発生する吸着力に対する電圧解除後の残
留吸着力の比率を示すものであり、図では10秒後の吸
着力を示す。このような実験評価から、相対残留吸着力
が大きくなるのは、誘電体膜19の抵抗率が1012〜1
017Ωcmであることが分かった。また、誘電体膜19
の抵抗率が小さくなりすぎると、誘電体膜19からウエ
ハ2を貫通して流れる電流が大きくなり、ウエハ2上に
構成されるデバイスを破壊する可能性がある。この電流
の許容値はプロセスによって変化するが、一般に10μ
A/cm2とすると、誘電体は1011Ωcm以上である
必要がある。さらに通常のセラミック溶射材料の場合、
目的の使用温度によって抵抗率が変化する。したがっ
て、使用時のステージ温度、すなわちプロス温度におい
て、静電チャック12の誘電体膜が1011〜1012Ωc
mもしくは、1017Ωcm以上となるようにする。
において、誘電体膜19はアルミナ(Al2O3)とチタ
ニア(TiO2)の混合物をセラミックプラズマ溶射法
で成膜したもので、アルミナとチタニアの混合比を変
え、静電チャック12の使用温度において、その抵抗率
が1012Ωcm以下、もしくは1017Ωcm以上になる
ように調節することによって、ウエハ2が離脱するとき
の残留吸着力を小さくすることができる。図6に誘電体
膜19の抵抗率と相対残留吸着力の関係の実験結果をし
めす。ここで、相対残留吸着力とは、電圧印加中の静電
チャック12に発生する吸着力に対する電圧解除後の残
留吸着力の比率を示すものであり、図では10秒後の吸
着力を示す。このような実験評価から、相対残留吸着力
が大きくなるのは、誘電体膜19の抵抗率が1012〜1
017Ωcmであることが分かった。また、誘電体膜19
の抵抗率が小さくなりすぎると、誘電体膜19からウエ
ハ2を貫通して流れる電流が大きくなり、ウエハ2上に
構成されるデバイスを破壊する可能性がある。この電流
の許容値はプロセスによって変化するが、一般に10μ
A/cm2とすると、誘電体は1011Ωcm以上である
必要がある。さらに通常のセラミック溶射材料の場合、
目的の使用温度によって抵抗率が変化する。したがっ
て、使用時のステージ温度、すなわちプロス温度におい
て、静電チャック12の誘電体膜が1011〜1012Ωc
mもしくは、1017Ωcm以上となるようにする。
【0023】また、残留吸着力許容値はリフトピン14
の本数によって変わる。残留吸着力許容値とは、ウエハ
片上がりやウエハ跳ね上がりなどが発生しない残留吸着
力の限界値である。ここで、ウエハ片上がりとは、図7
に示すように、吸着力が許容値以上に残留しているとき
に、リフトピン14ウエハ2を離脱させようとすると、
ウエハ外周のある部分が静電チャック12に吸着したま
まウエハ2が斜めに傾いてしまうことを言う。また、ウ
エハ跳ね上がりとは、図8に示すように、やはり残留吸
着力が大きいときに、ウエハ2の外周付近をリフトピン
14で押し上げようとすると、ウエハ2の中心部分が静
電チャック12に吸着したまま、大きく凹形に変形し、
さらにリフトピン14で押し上げようとすると、変形で
蓄積された弾性エネルギーが一気に開放されて、ウエハ
が飛び上がってしまい、ウエハ位置ずれや静電チャック
ステージからの脱落などが発生することを言う。
の本数によって変わる。残留吸着力許容値とは、ウエハ
片上がりやウエハ跳ね上がりなどが発生しない残留吸着
力の限界値である。ここで、ウエハ片上がりとは、図7
に示すように、吸着力が許容値以上に残留しているとき
に、リフトピン14ウエハ2を離脱させようとすると、
ウエハ外周のある部分が静電チャック12に吸着したま
まウエハ2が斜めに傾いてしまうことを言う。また、ウ
エハ跳ね上がりとは、図8に示すように、やはり残留吸
着力が大きいときに、ウエハ2の外周付近をリフトピン
14で押し上げようとすると、ウエハ2の中心部分が静
電チャック12に吸着したまま、大きく凹形に変形し、
さらにリフトピン14で押し上げようとすると、変形で
蓄積された弾性エネルギーが一気に開放されて、ウエハ
が飛び上がってしまい、ウエハ位置ずれや静電チャック
ステージからの脱落などが発生することを言う。
【0024】これらの許容値は以下のように計算され
た。ウエハが片上がりしないような残留吸着力を求める
ために、ここでオフセット距離を考える。このオフセッ
ト距離とは、隣り合うリフトピンを直線で結んで形成さ
れる図形の辺と、静電チャック中心との最短距離のこと
を言い、Xで表す。また、ここで言うリフトピン半径と
は、静電チャック中心を中心として、リフトピンが配置
されている円周の半径のことを言い、rで表す。リフト
ピンが中心寄りに配置されていて、静電チャックに残留
吸着力があれば、ウエハは片上がりする可能性がある。
図9はその説明図である。ここで、静電チャック中心か
らオフセット距離Xだけ離れた所にある支点を境に、ウ
エハの浮き上がっている方をWu部、ステージに吸着し
ている方をWd部と言うことにする。
た。ウエハが片上がりしないような残留吸着力を求める
ために、ここでオフセット距離を考える。このオフセッ
ト距離とは、隣り合うリフトピンを直線で結んで形成さ
れる図形の辺と、静電チャック中心との最短距離のこと
を言い、Xで表す。また、ここで言うリフトピン半径と
は、静電チャック中心を中心として、リフトピンが配置
されている円周の半径のことを言い、rで表す。リフト
ピンが中心寄りに配置されていて、静電チャックに残留
吸着力があれば、ウエハは片上がりする可能性がある。
図9はその説明図である。ここで、静電チャック中心か
らオフセット距離Xだけ離れた所にある支点を境に、ウ
エハの浮き上がっている方をWu部、ステージに吸着し
ている方をWd部と言うことにする。
【0025】片上がりは、支点を中心として、Wd部の
モーメントがWu部のモーメントより大きいときに発生
する。そこで、Wu部の重さをMu、支点からWu部の
重心までの距離をXmu、また、Wd部の重さをMd、
支点からWd部の重心までの距離をXmdとする。さら
に、このウエハに働いている残留吸着力の単位面積当た
りの大きさをf、ウエハが吸着したままの部分の面積を
Sf、その重心までの距離をXsfとする。Wd部は全
て静電チャックに吸着されているわけではなく、リフト
ピンが上昇することによって、ある程度剥がれるように
静電チャック表面から離れ、実際に吸着している部分は
少ない。したがって、Wd部の面積に対する静電チャッ
クに吸着している部分の面積の比を0.25とした。こ
れは残留吸着力とウエハ内に発生する応力の関係を考
え、ある程度の残留吸着力が存在する条件の下で、リフ
トピンを上昇させたときにウエハが割れなかった経験か
ら推測した数値である。
モーメントがWu部のモーメントより大きいときに発生
する。そこで、Wu部の重さをMu、支点からWu部の
重心までの距離をXmu、また、Wd部の重さをMd、
支点からWd部の重心までの距離をXmdとする。さら
に、このウエハに働いている残留吸着力の単位面積当た
りの大きさをf、ウエハが吸着したままの部分の面積を
Sf、その重心までの距離をXsfとする。Wd部は全
て静電チャックに吸着されているわけではなく、リフト
ピンが上昇することによって、ある程度剥がれるように
静電チャック表面から離れ、実際に吸着している部分は
少ない。したがって、Wd部の面積に対する静電チャッ
クに吸着している部分の面積の比を0.25とした。こ
れは残留吸着力とウエハ内に発生する応力の関係を考
え、ある程度の残留吸着力が存在する条件の下で、リフ
トピンを上昇させたときにウエハが割れなかった経験か
ら推測した数値である。
【0026】残留吸着力が存在してもモーメントが釣り
合う条件、すなわち、ウエハが片上がりを引き起こさな
い限界の残留吸着力の大きさの条件は、次の(1)式を
満たすことである。 Mu・Xmu=Md・Xmd+f・Sf・Xsf (1) この関係は、ウエハの厚さに依存しない。また、ここで
上の式を導く際に使用したオフセット距離Xは、リフト
ピン半径とリフトピンの数によって決定される。n本の
リフトピンがリフトピン半径rに均等配置されていると
すると、rとnには以下のような関係が成り立つ。 r=x/cos(π/n) (2) これらを考慮して、残留吸着力の許容値を導くと、図1
0の結果を得る。横軸はリフトピン半径のウエハ半径に
対する位置、縦軸が残留吸着力の許容値である。図中
「円形」とあるのは、後述の実施の形態2で説明するよ
うな円形のリフトリングを用いた場合を意味する。これ
を見ると、リフトピン半径が大きくなると、残留吸着力
許容値が大きくなるように思われる。しかし、実際にウ
エハ外周にリフトピンを配置した静電チャックでは、残
留吸着力が大きいと、ウエハ片上がりではなく、次に述
べるウエハ跳ね上がりが発生するようになる。図11は
これを説明するための図である。
合う条件、すなわち、ウエハが片上がりを引き起こさな
い限界の残留吸着力の大きさの条件は、次の(1)式を
満たすことである。 Mu・Xmu=Md・Xmd+f・Sf・Xsf (1) この関係は、ウエハの厚さに依存しない。また、ここで
上の式を導く際に使用したオフセット距離Xは、リフト
ピン半径とリフトピンの数によって決定される。n本の
リフトピンがリフトピン半径rに均等配置されていると
すると、rとnには以下のような関係が成り立つ。 r=x/cos(π/n) (2) これらを考慮して、残留吸着力の許容値を導くと、図1
0の結果を得る。横軸はリフトピン半径のウエハ半径に
対する位置、縦軸が残留吸着力の許容値である。図中
「円形」とあるのは、後述の実施の形態2で説明するよ
うな円形のリフトリングを用いた場合を意味する。これ
を見ると、リフトピン半径が大きくなると、残留吸着力
許容値が大きくなるように思われる。しかし、実際にウ
エハ外周にリフトピンを配置した静電チャックでは、残
留吸着力が大きいと、ウエハ片上がりではなく、次に述
べるウエハ跳ね上がりが発生するようになる。図11は
これを説明するための図である。
【0027】ウエハが跳ね上がりしないような残留吸着
力を求める。まず、単純化のためウエハはリフトピンの
様な数個の点で持ち上げられるのではなくて、リフトピ
ン半径によって描かれる円周を同時に押し上げられると
仮定する。また、残留吸着力によってウエハがステージ
に吸着している部分も円形とし、その半径をrfとす
る。このとき、rfとrの比は0.25を用いた。これ
は前述のWd部とウエハが吸着されている部分の比を求
めたときと同じ方法を用いて求めたものである。ウエハ
が吸着している部分をウエハが固定されていると仮定
し、リフトピンを荷重Pで押し上げたときの最大たわみ
ωmaxは以下の式で表される。ここで最大たわみωm
axとは、静電チャック表面からリフトピン押し上げ位
置までの高さを言う。 ωmax=α(r2/Et3)P (3) ここで、αはrとrfから決定される定数で、tはウエ
ハの厚さで、一般的な厚さとしてt=0.72mmを用
いた。Eはウエハの縦弾性係数である。この式は、rと
rfが決定されていれば、1次の式となり、ばねの歪と
力の式と同意になり、ばね係数kを決定することができ
る。すなわちばね係数kのばねをωmaxだけ変位させ
たときのエネルギーは 1/2・k(ωmax)2 (4) である。一方、ウエハが高さhだけ跳ね上げられるとす
れば、それに必要なエネルギーは、 mgh (5) で表される。ここでmはウエハの重さ、gは重力加速度
である。
力を求める。まず、単純化のためウエハはリフトピンの
様な数個の点で持ち上げられるのではなくて、リフトピ
ン半径によって描かれる円周を同時に押し上げられると
仮定する。また、残留吸着力によってウエハがステージ
に吸着している部分も円形とし、その半径をrfとす
る。このとき、rfとrの比は0.25を用いた。これ
は前述のWd部とウエハが吸着されている部分の比を求
めたときと同じ方法を用いて求めたものである。ウエハ
が吸着している部分をウエハが固定されていると仮定
し、リフトピンを荷重Pで押し上げたときの最大たわみ
ωmaxは以下の式で表される。ここで最大たわみωm
axとは、静電チャック表面からリフトピン押し上げ位
置までの高さを言う。 ωmax=α(r2/Et3)P (3) ここで、αはrとrfから決定される定数で、tはウエ
ハの厚さで、一般的な厚さとしてt=0.72mmを用
いた。Eはウエハの縦弾性係数である。この式は、rと
rfが決定されていれば、1次の式となり、ばねの歪と
力の式と同意になり、ばね係数kを決定することができ
る。すなわちばね係数kのばねをωmaxだけ変位させ
たときのエネルギーは 1/2・k(ωmax)2 (4) である。一方、ウエハが高さhだけ跳ね上げられるとす
れば、それに必要なエネルギーは、 mgh (5) で表される。ここでmはウエハの重さ、gは重力加速度
である。
【0028】ここで、跳ね上げられるときの高さを1m
mと設定し、その時の残留吸着力を計算することができ
る。その結果を図12に示す。これを見ると、跳ね上が
りの残留吸着力はリフトピン半径が小さい方が大きいこ
とがわかる。ウエハの跳ね上がり高さを1mmと設定し
たのは、以下のような理由からである。例えば図4にお
いて、ウエハ搬送中にウエハがずれないように、搬送ア
ーム33のウエハ受けつめ41により、ウエハの外周側
にウエハ下面より幾分高い(0.5〜1mm程度)段を
形成している。ウエハを静電チャックステージから受け
取るとき、ウエハがずれているとウエハがこの段に乗り
上げてしまい、ウエハ搬送エラーとなる。ウエハ受けつ
めの遊びが2mm程度とする。仮にウエハが跳ね上がっ
たときに静電チャックの面に対して垂直より45゜の方
向に跳んだとすると、最も大きくずれる。この時の初速
が全てウエハ垂直方向に跳ね上がるために使われるとす
ると、その跳ね上がり高さは約1mmとなる。
mと設定し、その時の残留吸着力を計算することができ
る。その結果を図12に示す。これを見ると、跳ね上が
りの残留吸着力はリフトピン半径が小さい方が大きいこ
とがわかる。ウエハの跳ね上がり高さを1mmと設定し
たのは、以下のような理由からである。例えば図4にお
いて、ウエハ搬送中にウエハがずれないように、搬送ア
ーム33のウエハ受けつめ41により、ウエハの外周側
にウエハ下面より幾分高い(0.5〜1mm程度)段を
形成している。ウエハを静電チャックステージから受け
取るとき、ウエハがずれているとウエハがこの段に乗り
上げてしまい、ウエハ搬送エラーとなる。ウエハ受けつ
めの遊びが2mm程度とする。仮にウエハが跳ね上がっ
たときに静電チャックの面に対して垂直より45゜の方
向に跳んだとすると、最も大きくずれる。この時の初速
が全てウエハ垂直方向に跳ね上がるために使われるとす
ると、その跳ね上がり高さは約1mmとなる。
【0029】ウエハ片上がりのときとウエハ跳ね上がり
のときの残留吸着力許容値を合わせて考えると、図13
となる。ウエハ片上がりの曲線とウエハ跳ね上がりの曲
線とが交わる点が、残留吸着力許容値が最も大きくなる
ポイントである。リフトピンの本数もしくは形状によっ
てその値は変化し、リフトピン本数が最も少ない3本の
時はウエハの最外周部分、4本の時はウエハ半径の85
%の位置、5本の時はウエハ半径の77%の位置、そし
て後述の実施の形態2で説明するリフトリングを用いる
時はウエハ半径の68%の位置である。これらの最適位
置から多少ずれても実用上差しつかえないが、大きくず
れると許容値が低下するので、上記最適位置から±10
%の範囲内位にするのが好ましい。また、n≧6の場合
でもn=5とあまり変わらないので、n=5と同様とし
てよい。
のときの残留吸着力許容値を合わせて考えると、図13
となる。ウエハ片上がりの曲線とウエハ跳ね上がりの曲
線とが交わる点が、残留吸着力許容値が最も大きくなる
ポイントである。リフトピンの本数もしくは形状によっ
てその値は変化し、リフトピン本数が最も少ない3本の
時はウエハの最外周部分、4本の時はウエハ半径の85
%の位置、5本の時はウエハ半径の77%の位置、そし
て後述の実施の形態2で説明するリフトリングを用いる
時はウエハ半径の68%の位置である。これらの最適位
置から多少ずれても実用上差しつかえないが、大きくず
れると許容値が低下するので、上記最適位置から±10
%の範囲内位にするのが好ましい。また、n≧6の場合
でもn=5とあまり変わらないので、n=5と同様とし
てよい。
【0030】また、従来の静電チャックにリフトピンを
取り付ける場合、図15ないし図17に示すように、静
電チャック自身にリフトピン用穴6を設け、リフトピン
を貫通させていた。とくに電極本体が導電体の静電チャ
ックにリフトピン用穴6をあける場合、セラミックブッ
シュなどの絶縁性部材8で穴の内側を絶縁し、その上で
誘電体膜7を溶射していた。しかし、この方法では、熱
履歴などの要因で絶縁性部材8と誘電体膜7とが剥がれ
てしまい、電極5の素地が露呈し異常放電の原因となっ
ていた。この実施の形態では、内電極16と外電極17
を分けることによって、内電極16と外周側面および外
電極17の内周側面に容易に絶縁体膜20(例えばアル
ミナ)を溶射成膜することが出来、セラミックブッシュ
などを用いないので、熱履歴による膜剥がれなどが発生
しにくく、電極素地の露呈などによる異常放電が発生し
ない。
取り付ける場合、図15ないし図17に示すように、静
電チャック自身にリフトピン用穴6を設け、リフトピン
を貫通させていた。とくに電極本体が導電体の静電チャ
ックにリフトピン用穴6をあける場合、セラミックブッ
シュなどの絶縁性部材8で穴の内側を絶縁し、その上で
誘電体膜7を溶射していた。しかし、この方法では、熱
履歴などの要因で絶縁性部材8と誘電体膜7とが剥がれ
てしまい、電極5の素地が露呈し異常放電の原因となっ
ていた。この実施の形態では、内電極16と外電極17
を分けることによって、内電極16と外周側面および外
電極17の内周側面に容易に絶縁体膜20(例えばアル
ミナ)を溶射成膜することが出来、セラミックブッシュ
などを用いないので、熱履歴による膜剥がれなどが発生
しにくく、電極素地の露呈などによる異常放電が発生し
ない。
【0031】前述したように誘電体膜19はアルミナと
チタニアの混合体である。これは、これら2つの材料を
混合比を変えることによって、目的の抵抗率に調整する
のが容易である。また、誘電体膜19と内電極16、外
電極17との線膨張係数の差を小さくするために、それ
ぞれの電極の基材として、モリブデンを使用する。誘電
体膜19の線膨張係数は7.9×10-6(1/℃)で、
それぞれの電極のそれは5.3×10-6(1/℃)であ
る。こうすることによって、熱履歴による電極からの膜
剥がれなどが発生しにくくなる。また、静電チャック1
2を取り付けるのにセラミックベース13を用いること
によって、静電チャック12の基材であるモリブデンと
セラミックの線膨張係数の差が小さいので、例えば静電
チャックステージ11に熱履歴が与えられたり、極端な
温度環境で使用される場合などでは、それらの熱歪の差
によって発生する熱応力は小さくなり、セラミックベー
ス13が破損したり、歪んだりしない。
チタニアの混合体である。これは、これら2つの材料を
混合比を変えることによって、目的の抵抗率に調整する
のが容易である。また、誘電体膜19と内電極16、外
電極17との線膨張係数の差を小さくするために、それ
ぞれの電極の基材として、モリブデンを使用する。誘電
体膜19の線膨張係数は7.9×10-6(1/℃)で、
それぞれの電極のそれは5.3×10-6(1/℃)であ
る。こうすることによって、熱履歴による電極からの膜
剥がれなどが発生しにくくなる。また、静電チャック1
2を取り付けるのにセラミックベース13を用いること
によって、静電チャック12の基材であるモリブデンと
セラミックの線膨張係数の差が小さいので、例えば静電
チャックステージ11に熱履歴が与えられたり、極端な
温度環境で使用される場合などでは、それらの熱歪の差
によって発生する熱応力は小さくなり、セラミックベー
ス13が破損したり、歪んだりしない。
【0032】静電チャック12の電極部材の表面と裏面
が精度良く加工されていても、その電極部材にセラミッ
ク膜を溶射するときに、溶射の熱によって歪んでしま
う。この時、セラミックベース13の電極側の面、すな
わち静電チャック取り付け面の平面度を精度良く加工し
ておけば、たとえ溶射によって多少歪んだ静電チャック
12でも、セラミックベース13に沿わせるように取り
付けるようにして、その歪を矯正することが出来、従っ
て静電チャック12表面の平面度を改善することができ
る。静電チャック12の表面のうねりと吸着力の関係を
実験で調べると、測定長さ50mmでうねりが9.8μ
mのとき得られる吸着力が約72gf/cm2であった
のに対し、うねりが15μmのときは約39gf/cm
2に減少した。従って、十分大きな吸着力を得るために
は、静電チャック12表面のうねりを約10μm程度に
抑える必要がある。静電チャック12表面の平面度を1
0μm以内にするために、セラミックベース13の取り
付け面の加工精度は、平面度で10μm以下にすること
が必要となる。なお、セラミックベース13の強度を大
きくするために、厚さは10mm以上にするのが好まし
い。
が精度良く加工されていても、その電極部材にセラミッ
ク膜を溶射するときに、溶射の熱によって歪んでしま
う。この時、セラミックベース13の電極側の面、すな
わち静電チャック取り付け面の平面度を精度良く加工し
ておけば、たとえ溶射によって多少歪んだ静電チャック
12でも、セラミックベース13に沿わせるように取り
付けるようにして、その歪を矯正することが出来、従っ
て静電チャック12表面の平面度を改善することができ
る。静電チャック12の表面のうねりと吸着力の関係を
実験で調べると、測定長さ50mmでうねりが9.8μ
mのとき得られる吸着力が約72gf/cm2であった
のに対し、うねりが15μmのときは約39gf/cm
2に減少した。従って、十分大きな吸着力を得るために
は、静電チャック12表面のうねりを約10μm程度に
抑える必要がある。静電チャック12表面の平面度を1
0μm以内にするために、セラミックベース13の取り
付け面の加工精度は、平面度で10μm以下にすること
が必要となる。なお、セラミックベース13の強度を大
きくするために、厚さは10mm以上にするのが好まし
い。
【0033】そのセラミックベース13にアルミナ焼結
体を用いることによって線膨張係数の差が小さくなるよ
うに材料を選択しているので、セラミックベース13に
静電チャック12の取り付けねじ23用の貫通孔22を
開けても、その貫通孔22から熱応力によって亀裂など
が発生することはなく、簡単に静電チャック12を取り
付けことが出来、さらにその取り付けねじ23を介して
静電チャック12に電圧を供給することによって静電チ
ャック12の取り付け部分の構造を簡単にすることが出
来る。
体を用いることによって線膨張係数の差が小さくなるよ
うに材料を選択しているので、セラミックベース13に
静電チャック12の取り付けねじ23用の貫通孔22を
開けても、その貫通孔22から熱応力によって亀裂など
が発生することはなく、簡単に静電チャック12を取り
付けことが出来、さらにその取り付けねじ23を介して
静電チャック12に電圧を供給することによって静電チ
ャック12の取り付け部分の構造を簡単にすることが出
来る。
【0034】実施の形態2.図14はこの発明の実施の
形態2を示す静電チャックステージの断面図であり、吸
着したウエハ2を静電チャック12から離脱させるリフ
ト部材15は、リフトピン14と円形のリフトリング5
1からなる。リフトピン14は実施の形態1の場合と同
様であるが、リフトリング51がウエハ2に当接し、リ
フトピン14がリフトリング51を押し上げるようにな
っている。リフトリング51の中心は静電チャック12
の中心に一致し、その半径(平均半径)はウエハ2の半
径の68%になっている。それは実施の形態1で図13
を用いて説明したように最適の値だからである。その他
については実施の形態1の場合と同様であるので説明を
省略する。
形態2を示す静電チャックステージの断面図であり、吸
着したウエハ2を静電チャック12から離脱させるリフ
ト部材15は、リフトピン14と円形のリフトリング5
1からなる。リフトピン14は実施の形態1の場合と同
様であるが、リフトリング51がウエハ2に当接し、リ
フトピン14がリフトリング51を押し上げるようにな
っている。リフトリング51の中心は静電チャック12
の中心に一致し、その半径(平均半径)はウエハ2の半
径の68%になっている。それは実施の形態1で図13
を用いて説明したように最適の値だからである。その他
については実施の形態1の場合と同様であるので説明を
省略する。
【0035】なお、この発明による静電チャックステー
ジは、上記で示した平行平板型(容量結合型)以外の方
式、例えばECR(電子サイクロトロン共鳴)型や誘電
結合型のエッチング装置、あるいはCVD等の他のプロ
セスの装置でも使用できることは言うまでもない。ま
た、上記で示した2電極型電圧印加方式以外の方式、例
えば単極型電圧印加方等の静電チャックでも使用でき
る。
ジは、上記で示した平行平板型(容量結合型)以外の方
式、例えばECR(電子サイクロトロン共鳴)型や誘電
結合型のエッチング装置、あるいはCVD等の他のプロ
セスの装置でも使用できることは言うまでもない。ま
た、上記で示した2電極型電圧印加方式以外の方式、例
えば単極型電圧印加方等の静電チャックでも使用でき
る。
【0036】
【発明の効果】この発明に係る静電チャックステージに
よれば、電極表面の静電体膜の抵抗率を1011から10
12Ωcmまたは1017Ωcm以上にすることにより、残
留吸着力を小さくすることができ、ウエハの離脱が容易
になる。また、n本のリフトピン配置円の半径あるいは
リフトリングの半径の、ウエハの半径に対する比率を、 n=3のとき、90%〜100% n=4のとき、75%〜95% n≧5のとき、67%〜87% リフトリングのとき、58%〜78% にすることにより、ウエハ片上がりやウエハ跳ね上がり
を防止でき、プロセスの生産性が向上する。さらに、電
極を内電極と外電極で構成し、内電極の外周側面と外電
極の内周側面を絶縁体膜で覆うとともに内外電極間にリ
フトピンを配置することにより、熱履歴に強い絶縁構成
を得ることができ、耐電圧特性が向上する。
よれば、電極表面の静電体膜の抵抗率を1011から10
12Ωcmまたは1017Ωcm以上にすることにより、残
留吸着力を小さくすることができ、ウエハの離脱が容易
になる。また、n本のリフトピン配置円の半径あるいは
リフトリングの半径の、ウエハの半径に対する比率を、 n=3のとき、90%〜100% n=4のとき、75%〜95% n≧5のとき、67%〜87% リフトリングのとき、58%〜78% にすることにより、ウエハ片上がりやウエハ跳ね上がり
を防止でき、プロセスの生産性が向上する。さらに、電
極を内電極と外電極で構成し、内電極の外周側面と外電
極の内周側面を絶縁体膜で覆うとともに内外電極間にリ
フトピンを配置することにより、熱履歴に強い絶縁構成
を得ることができ、耐電圧特性が向上する。
【0037】また、電極、誘電体膜および絶縁ベースに
それぞれモリブデン、アルミナとチタニアの混合セラミ
ック溶射膜、セラミック焼結体を用いることにより、各
部材の線膨張係数の差が小さくなり、熱履歴による亀裂
などの発生の恐れが少なくなって耐電圧特性が向上す
る。さらに、絶縁ベースの平面度を10μm以下にする
とともに、取り付けねじで電極を絶縁ベースに取り付
け、取り付けねじを介して電圧を与えることにより、吸
着力が大きくなり、ウエハ温度の均一性を保つことがで
き、構造を簡単にできる。
それぞれモリブデン、アルミナとチタニアの混合セラミ
ック溶射膜、セラミック焼結体を用いることにより、各
部材の線膨張係数の差が小さくなり、熱履歴による亀裂
などの発生の恐れが少なくなって耐電圧特性が向上す
る。さらに、絶縁ベースの平面度を10μm以下にする
とともに、取り付けねじで電極を絶縁ベースに取り付
け、取り付けねじを介して電圧を与えることにより、吸
着力が大きくなり、ウエハ温度の均一性を保つことがで
き、構造を簡単にできる。
【図1】 この発明の実施の形態1を示す静電チャック
ステージの断面図である。
ステージの断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1を示す静電チャック
ステージの断面図である。
ステージの断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1を示す静電チャック
ステージの平面図である。
ステージの平面図である。
【図4】 図1の静電チャックステージを備えたエッチ
ング装置の断面図である。
ング装置の断面図である。
【図5】 図4のエッチング装置の動作シーケンス図で
ある。
ある。
【図6】 図1の静電チャックステージにおける誘電体
の抵抗率対残留吸着力を示すグラフである。
の抵抗率対残留吸着力を示すグラフである。
【図7】 ウエハの片上がりを示す説明図である。
【図8】 ウエハの跳ね上がりを示す説明図である。
【図9】 ウエハの片上がり条件を求めるための説明図
である。
である。
【図10】 ウエハの片上がりに関する、リフトピン配
置円半径対残留吸着力許容値を示すグラフである。
置円半径対残留吸着力許容値を示すグラフである。
【図11】 ウエハの跳ね上がり条件を求めるための説
明図である。
明図である。
【図12】 ウエハの跳ね上がりに関する、リフトピン
配置円半径対残留吸着力許容値を示すグラフである。
配置円半径対残留吸着力許容値を示すグラフである。
【図13】 ウエハの片上がりと跳ね上がりを考えた、
リフトピン配置円半径対残留吸着力許容値を示すグラフ
である。
リフトピン配置円半径対残留吸着力許容値を示すグラフ
である。
【図14】 この発明の実施の形態2を示す静電チャッ
クステージの断面図である。
クステージの断面図である。
【図15】 従来の静電チャックを示す断面図である。
【図16】 従来の別の静電チャックを示す断面図であ
る。
る。
【図17】 従来のさらに別の静電チャックを示す断面
図である。
図である。
11 静電チャックステージ、12 静電チャック、1
3 セラミックベース、14 リフトピン、15 リフ
ト部材、16 内電極、17 外電極、18 空隙、1
9 誘電体膜、20 絶縁体膜、22 貫通孔、23
取り付けねじ、51 リフトリング。
3 セラミックベース、14 リフトピン、15 リフ
ト部材、16 内電極、17 外電極、18 空隙、1
9 誘電体膜、20 絶縁体膜、22 貫通孔、23
取り付けねじ、51 リフトリング。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 花崎 稔 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 金属製の電極の表面を静電体膜で覆って
構成し、静電力でウエハを吸着する静電チャックを備え
た静電チャックステージにおいて、上記誘電体膜の使用
温度における抵抗率を1011から1012Ωcmまたは1
017Ωcm以上にしたことを特徴とする静電チャックス
テージ。 - 【請求項2】 金属製の電極の表面を誘電体で覆って構
成し、静電力でウエハを吸着する静電チャックと、円周
上に等間隔に配置されたn本のリフトピンからなり上記
ウエハを押して上記静電チャックから離脱させるリフト
部材とを備えた静電チャックステージにおいて、上記リ
フトピンを配置した円の半径の、上記ウエハの半径に対
する比率を次の値にしたことを特徴とする静電チャック
ステージ。 n=3のとき、90%〜100% n=4のとき、75%〜95% n≧5のとき、67%〜87% - 【請求項3】 金属製の電極の表面を誘電体で覆って構
成し、静電力でウエハを吸着する静電チャックと、上記
ウエハに当接するリフトリングおよびこのリフトリング
を押すリフトピンからなり上記ウエハを押して上記静電
チャックから離脱させるリフト部材とを備えた静電チャ
ックステージにおいて、上記リフトリングの半径の、上
記ウエハの半径に対する比率を58%〜78%にしたこ
とを特徴とする静電チャックステージ。 - 【請求項4】 電極が円盤状の内電極と、この内電極の
外周側に空隙をおいて配置したリング状の外電極とから
なり、上記内電極の外周側面および上記外電極の内周側
面を絶縁体膜で覆うとともに、上記内電極と外電極との
間にリフトピンを配置したことを特徴とする請求項2ま
たは請求項3記載の静電チャックステージ。 - 【請求項5】 金属製の電極の表面を誘電体膜で覆って
構成し、静電力でウエハを吸着する静電チャックと、上
記電極を固定する絶縁ベースとを備えた静電チャックス
テージにおいて、上記電極の材料としてモリブデンを用
いるとともに、上記誘電体膜の材料としてアルミナとチ
タニアとを混合してなるセラミック溶射膜を用い、絶縁
ベースの材料としてアルミナを主成分としたセラミック
焼結体を用いたことを特徴とする静電チャックステー
ジ。 - 【請求項6】 絶縁ベースの、電極側の面の平面度を1
0μm以下に形成するとともに、絶縁ベースに貫通孔を
設けて、取り付けねじを用い上記貫通孔を通じて電極を
上記絶縁ベースに取り付け、上記取り付けねじを介して
上記電極に電圧を与えるようにしたことを特徴とする請
求項5記載の静電チャックステージ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3487798A JPH11233605A (ja) | 1998-02-17 | 1998-02-17 | 静電チャックステージ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3487798A JPH11233605A (ja) | 1998-02-17 | 1998-02-17 | 静電チャックステージ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11233605A true JPH11233605A (ja) | 1999-08-27 |
Family
ID=12426385
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3487798A Pending JPH11233605A (ja) | 1998-02-17 | 1998-02-17 | 静電チャックステージ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11233605A (ja) |
Cited By (16)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100343468B1 (ko) * | 1999-12-30 | 2002-07-11 | 박종섭 | 웨이퍼 홀딩척 |
| KR20030090281A (ko) * | 2002-05-22 | 2003-11-28 | 삼성전자주식회사 | 정전 척 |
| KR100709713B1 (ko) * | 2001-01-31 | 2007-04-19 | 삼성전자주식회사 | 건식 식각 장비 |
| WO2008114629A1 (ja) * | 2007-03-22 | 2008-09-25 | Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. | 蛍光体シートの製造方法、及び蛍光体シートの製造装置 |
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| CN103367215A (zh) * | 2013-06-08 | 2013-10-23 | 天通吉成机器技术有限公司 | 一种等离子刻蚀设备的基片定位升降装置 |
| JP2015013337A (ja) * | 2013-07-04 | 2015-01-22 | リンテック株式会社 | 搬送方法及び搬送装置 |
| CN107180782A (zh) * | 2016-03-09 | 2017-09-19 | 北京北方微电子基地设备工艺研究中心有限责任公司 | 一种基座和反应腔室 |
| JP2018022756A (ja) * | 2016-08-03 | 2018-02-08 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | プラズマ処理装置及び試料の離脱方法 |
| CN109037136A (zh) * | 2017-06-12 | 2018-12-18 | 上海新昇半导体科技有限公司 | 支撑台、改善晶圆或外延生长晶圆表面的顶针痕迹的方法 |
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| CN121204620A (zh) * | 2025-12-01 | 2025-12-26 | 无锡尚积半导体科技股份有限公司 | 偏压装置 |
| US12543527B2 (en) | 2022-01-27 | 2026-02-03 | Ngk Insulators, Ltd. | Wafer placement table, and member for semiconductor manufacturing apparatus, using the same |
-
1998
- 1998-02-17 JP JP3487798A patent/JPH11233605A/ja active Pending
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