JPH11235794A - 易開封性容器 - Google Patents

易開封性容器

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JPH11235794A
JPH11235794A JP4064798A JP4064798A JPH11235794A JP H11235794 A JPH11235794 A JP H11235794A JP 4064798 A JP4064798 A JP 4064798A JP 4064798 A JP4064798 A JP 4064798A JP H11235794 A JPH11235794 A JP H11235794A
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JP
Japan
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container
resin
surface layer
layer
styrene
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JP4064798A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Fujinaka
敏彦 藤中
Takuya Hamada
拓也 浜田
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Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓋材による密封性および易開封性の双方の特
性を高いレベルでバランスよく備えた容器を得る。 【解決手段】 容器1は、表面層2と、ベース層3と、
容器1表面層にヒートシールされた蓋材(オレフィン系
樹脂など)4とで構成されている。表面層は、オレフィ
ン系樹脂(ポリプロピレンなど)50〜90重量%,ス
チレン系樹脂50〜10重量%及び必要により相溶化剤
を含む樹脂組成物で形成され、ベース層は、スチレン系
樹脂(ゴム変性ポリスチレン系樹脂など)で形成されて
いる。前記蓋材4は、表面層とともにベース層3から剥
離可能である。蓋材と表面層層との剥離強度(g/15mm)
をF1、表面層とベース層との剥離強度(g/15mm)をF2
としたとき、F1−F2≧20,2000≧F2≧100である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イージーピール性
に優れた容器、例えば、ゼリー,プリンなどのデザート
容器や豆腐容器などとして有用な易開封性容器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ゼリー,プリン,ヨーグルトなど
のデザート食品や豆腐などは、内容物を容器本体に充填
又は収容した後、容器本体から延出するフランジ部と蓋
材とをヒートシールすることにより製造されている。こ
れらの蓋材を備えた容器では、容器本体の樹脂と蓋材の
樹脂を同一又は異なる樹脂で形成している。すなわち、
容器本体と蓋材とを同一樹脂で形成すると、ヒートシー
ル強度および密封性の高い容器を得ることができる。し
かし、シール強度が高いため、蓋材を容易に手で剥離す
ることができず、刃物を用いて蓋材を開封する必要があ
り、取扱い性に劣るとともに、安全性の点で難点があ
る。一方、容器本体と蓋材とを異種の樹脂で形成する
と、開封性を高めることができるものの、ヒートシール
による密着性、密封性が低下する。このような場合、接
着剤を用いて蓋材と容器とを接着することが可能である
ものの、接着剤の使用による工程数の増加およびコスト
アップが懸念される。
【0003】易開封性容器のための蓋材として、特開平
4−93248号公報には、基材層の片面にスチレン系
樹脂シートを剥離可能に設けた積層フィルムを、スチレ
ン系容器の蓋材として用いることが提案されている。特
開平9−40001号公報には、容器のフランジ部で密
封するための蓋材を、基材層と、ポリマーアロイなどで
形成された易破壊層と、フランジ部と熱接着できるとと
もに切断容易なヒートシール層とで構成することが提案
されている。
【0004】特公昭62−8306号公報には、オレフ
ィン系樹脂20〜80重量%とスチレン系樹脂80〜2
0重量%との混合樹脂フィルムの内側層、スチレン系樹
脂シートの外側層とからなり、内側層の縁部とオレフィ
ン系樹脂からなる蓋材とをヒートシールして密封した容
器であって、容器の剥離強度が0.5〜4.0kg/2
0mmである易開封性容器が開示されている。この文献
には、開封するとき、容器内側層の混合樹脂フィルム層
が凝集破壊することが記載されている。しかし、この容
器では、容器の内面に位置する混合樹脂フィルムがスチ
レン系樹脂とオレフィン系樹脂とで構成されており、蓋
材(トップフィルム)との剥離強度を高いレベルに維持
しつつ、開封性を向上させるのが困難である。
【0005】特開平6−190988号公報には、耐油
性の高いシートとして、ポリスチレン系樹脂シートと、
ポリスチレン系樹脂35〜80重量%およびポリオレフ
ィン系樹脂65〜20重量%の樹脂組成物100重量部
に対して水素添加されたスチレン−共役ジエンブロック
共重合体0.5〜30重量部を添加した樹脂組成物フィ
ルムとの積層シート、この積層シートのうち樹脂組成物
フィルム層を内側に位置させた成形体(トレイ)が開示
されている。しかし、この文献には、蓋材と関連つけて
密封性および開封性の双方の特性を向上させることにつ
いて記載されていない。
【0006】高い密封強度と適度な開封強度を備えた易
開封容器として、容器のフランジ部に剥離層を形成する
とともに、前記フランジ部に弱化部(ノッチやシールバ
ー内縁端による弱化部)を形成した容器が知られてい
る。この容器では、フランジ部の半径方向の途中部に弱
化部を形成し、フランジ部のうち弱化部の外側領域では
蓋材に剥離層を移行させることにより開封性を改善し、
弱化部の内側領域でのシールにより密封性を改善してい
る。しかし、この容器は、弱化部形成用装置を用いて、
フランジ部に弱化部を形成する必要があり、作業工程数
が増加する。また、容器成形用シートの厚みが変化する
と、開封時の強度が変動するので、弱化部(ノッチ)の
深さを調整しなければならない。特に、サイズおよび形
状が多種類に亘る容器では、それぞれの容器毎に弱化部
を形成する必要があり、容器の生産効率を低下させる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、蓋材による密封性および開封性の双方の特性を、高
いレベルでバランスよく備えたイージーピール容器(易
開封性容器)を提供することにある。本発明の他の目的
は、弱化部を形成することなく、蓋材による密封性およ
び開封性をコントロール可能なイージーピール容器を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するため鋭意検討の結果、容器を特定のベース層
および表面層の積層構造で構成すると、相反する特性で
ある高い密封性と開封性とを両立できることを見いだ
し、本発明を完成した。すなわち、本発明の易開封性容
器は、容器(i)と蓋材(ii)とのシールにより密封可
能な容器であって、前記容器(i)が、スチレン系樹脂
で構成されたベース層(A)と、このスチレン系樹脂層
(A)の少なくとも一方の面に積層され、かつオレフィ
ン系樹脂(b1),スチレン系樹脂(b2)および相溶化剤
(b3)で構成された表面層(B)とで構成されており、
前記容器(i)の少なくとも内側に表面層(B)が位置
し、前記蓋材(ii)が容器(i)から剥離可能である。
このような容器において、ベース層(A)はゴム変性ス
チレン系樹脂で構成でき、表面層(B)はプロピレン系
樹脂(b1),非ゴム変性スチレン系樹脂(b2)および相
溶化剤(b3)で構成できる。また、前記容器(i)は、
通常、蓋材(ii)とヒートシールされたフランジ部を有
しており、さらに、蓋材(ii)は、通常、少なくとも容
器(i)とのシール面にオレフィン系樹脂層を有してい
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、必要により添付図面を参照
しつつ、本発明を詳細に説明する。図1は本発明の容器
の一例を示す概略断面図、図2は図1に示す容器の部分
断面図である。
【0010】図1および図2に示されるように、イージ
ーピール容器(易開封性容器)1は、内側に位置する表
面層2と、この表面層の外側に位置するベース層3との
積層体で形成されている。また、容器1は、収容部が形
成された容器本体部1aと、この容器本体部の側壁頂部
から延出するフランジ部1bとで構成されており、この
フランジ部1bの表面層2は、蓋材4とシール可能であ
る。すなわち、前記フランジ部1bでの蓋材4とのヒー
トシール接着により、容器1は密封可能である。
【0011】前記フランジ部1bのシール面には、ノッ
チおよび押圧弱化部が形成されておらず、平坦である。
そのため、蓋材4とフランジ部1bとを均一かつ緊密に
ヒートシールできる。また、開封に際して、蓋材4とと
もに表面層2が剥離するとともに、表面層2を破断させ
るため、前記フランジ部1bと容器側壁との角度θは約
120゜程度に形成されている。
【0012】そして、高い密封性と高い開封性を両立さ
せるため、前記ベース層(A)をスチレン系樹脂(a)で
構成し、表面層(B)を、オレフィン系樹脂(b1),ス
チレン系樹脂(b2)および相溶化剤(b3)の樹脂組成物
(ポリマーアロイ)で構成し、蓋材との剥離強度を調整
している。このような構成の容器1は、図3に示される
ように、容器開封時には、蓋材4が容器1から剥離可能
である。特に、表面層2は、ベース層3との界面で剥離
し、かつ破断することにより開封可能であってもよい。
【0013】ベース層(A)は剛性を有し、かつ容器成
型性の高いスチレン系樹脂(a)で構成されている。ス
チレン系樹脂(a)には、芳香族ビニル単量体を主たる
構成単位とする重合体、例えば、非ゴム変性ポリスチレ
ン系樹脂(a1)、およびゴム変性ポリスチレン系樹脂
(a2)が含まれる。ベース層(A)を形成するためのス
チレン系樹脂は、ポリスチレン系樹脂(a1)およびゴム
変性ポリスチレン系樹脂(a2)のうち少なくとも一方の
樹脂、特に少なくともゴム変性ポリスチレン系樹脂(a
2)で構成するのが有利である。ゴム変性ポリスチレン
系樹脂(a2)を用いると、容器に機械的強度とともに強
靭性を付与できる。
【0014】芳香族ビニル単量体としては、例えば、ス
チレン、アルキルスチレン(例えばo−メチルスチレ
ン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレンなどのビ
ニルトルエン、p−エチルスチレン、p−イソプロピル
スチレン、ブチルスチレン、p−t−ブチルスチレン、
2,4−ジメチルスチレンなど)、α−アルキルスチレ
ン(例えば、α−メチルスチレン、α−エチルスチレン
など)などが例示できる。これらの芳香族ビニル単量体
は単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。好まし
いスチレン系単量体には、スチレン、ビニルトルエン、
α−メチルスチレンなどが含まれ、特にスチレンが好ま
しい。
【0015】芳香族ビニル単量体は、共重合性単量体、
例えば、(メタ)アクリル酸メチルなどの(メタ)アク
リル酸C1-10アルキルエステル、(メタ)アクリル酸な
どのα,β−エチレン性不飽和カルボン酸、マレイン
酸、無水マレイン酸などの不飽和多価カルボン酸又はそ
の誘導体(酸無水物、マレイミド,N−メチルマレイミ
ド,N−フェニルマレイミドなどの重合性イミドな
ど)、(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリルア
ミドと併用してもよい。
【0016】ゴム変性ポリスチレン系樹脂(a2)は、前
記ポリスチレン系樹脂(a1)で構成されたマトリックス
中にゴム状重合体が粒子状に分散した重合体であり、ブ
ロック共重合体,グラフト共重合体のいずれであっても
よい。好ましいゴム変性ポリスチレン系樹脂は、通常、
ゴム状重合体の存在下、少なくとも芳香族ビニル単量体
を含む単量体混合物を、慣用の方法(塊状重合、塊状懸
濁重合、溶液重合、乳化重合など)で重合することによ
り得られるグラフト共重合体である。
【0017】ゴム状重合体としては、例えば、ジエン系
ゴム[ポリブタジエン(低シス型又は高シス型ポリブタ
ジエン)、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、スチレ
ン−ブタジエン共重合体など]、エチレン−酢酸ビニル
共重合体,アクリルゴム,エチレン−プロピレンゴム
(EPDM)などが挙げられる。これらのゴム状重合体
は単独で又は二種以上混合して使用できる。好ましいゴ
ム状重合体は、ジエン系ゴム(ポリブタジエン(ブタジ
エンゴム)、イソプレンゴム、スチレン−ブタジエン共
重合体など)である。
【0018】ゴム変性ポリスチレン系樹脂において、ゴ
ム状重合体の含有量は、例えば、2〜30重量%、好ま
しくは5〜25重量%、特に5〜20重量%程度であ
る。ポリスチレン系樹脂で構成されたマトリックス中に
分散するゴム状重合体の形態は、特に制限されず、コア
/シェル構造、オニオン構造、サラミ構造などを含んで
いてもよい。分散相を構成するゴム状重合体の粒子径
は、樹脂組成物の用途に応じて、例えば、体積平均粒子
径0.1〜10μm、好ましくは0.2〜7μm、特に
0.5〜5μm程度の範囲から選択できる。
【0019】前記表面層(B)のオレフィン系樹脂(b
1)としては、オレフィンの単独又は共重合体、例え
ば、エチレン系樹脂(低密度,中密度,高密度,線状低
密度ポリエチレン,エチレン−プロピレン共重合体,エ
チレン−(メタ)アクリル酸共重合体など),ポリプロ
ピレン系樹脂(ポリプロピレン,プロピレン−エチレン
共重合体,プロピレン−C4-10α−オレフィン共重合
体,プロピレン−エチレン−C4-10α−オレフィン共重
合体など)などが例示できる。これらのオレフィン系重
合体は単独で又は二種以上組合わせて使用できる。
【0020】表面層を構成するスチレン系樹脂(b2)と
しては、前記ベース層を構成するゴム変性スチレン系樹
脂(a2)も使用可能であるが、通常、非ゴム変性スチレ
ン系樹脂(a1)及びゴム変性スチレン系樹脂(a2)のう
ち少なくとも非ゴム変性スチレン系樹脂(a1)が使用で
きる。
【0021】なお、容器の内側に位置する表面層をスチ
レン系樹脂だけで構成すると耐油性を改善することが困
難であるが、表面層がオレフィン系樹脂を含むポリマー
アロイで構成されているので、食品容器として油を含む
内容物を充填しても、耐油性を改善できる。オレフィン
系樹脂のうち、耐油性,水蒸気バリア性や価格などの点
からプロピレン系樹脂(特にポリプロピレン)が好適で
ある。
【0022】オレフィン系樹脂(b1)とスチレン系樹脂
(b2)との割合は、蓋材との密着性及び密封性が高く、
しかも剥離および破断可能な範囲、例えば、オレフィン
系樹脂(b1)/スチレン系樹脂(b2)=50/50〜9
0/10(重量比)、好ましくは50/50〜85/1
5(重量比)、さらに好ましくは50/50〜80/2
0(重量比)程度の範囲から選択でき、通常、50/5
0〜80/20(重量比)程度である。
【0023】表面層を形成するための樹脂組成物は、さ
らに相溶化剤(b3)を含んでいる。相溶化剤(b3)とし
ては、スチレン−共役ジエン系共重合体、例えば、ビニ
ル芳香族化合物と共役ジエン化合物とのランダム又はブ
ロック共重合体又はその水素添加共重合体、共役ジエン
化合物に由来する二重結合がエポキシ化されたエポキシ
変性共重合体などが含まれる。
【0024】代表的な水素添加共重合体としては、例え
ば、水素添加ゴム変性スチレン系樹脂(スチレン−エチ
レン−ブチレン−スチレン(SEBS)共重合体、スチ
レン−エチレン−プロピレン−スチレン(SEPS)共
重合体など)が例示できる。なお、水素添加共重合体に
は、ビニル芳香族化合物と少なくとも一種のα−オレフ
ィンとのランダム又はブロック共重合体も含まれる。
【0025】エポキシ変性共重合体としては、同一分子
内に、ビニル芳香族化合物(スチレンなど)を主体とす
る重合体ブロック(ポリスチレンブロックなど)と、共
役ジエン化合物(ブタジエン,イソプレンなど)を主体
とする重合体ブロックに(ポリブタジエンブロックな
ど)とで構成されたブロック共重合体またはその部分水
添物のうち、共役ジエン化合物に由来する二重結合がエ
ポキシ化されたエポキシ変性ブロック共重合体などが例
示できる。ビニル芳香族化合物と共役ジエン化合物との
割合は、前者/後者=5/95〜95/5(重量比)程
度の範囲から適当に選択できる。
【0026】相溶化剤(b3)の使用量は、前記オレフィ
ン系樹脂(b1)とスチレン系樹脂(b2)との総量100
重量部に対して、0.1〜30重量部、好ましくは0.
5〜15重量部、さらに好ましくは1〜15重量部程度
であり、通常、1〜10重量部程度の範囲から選択でき
る。
【0027】前記ベース層及び表面層の厚みは適当に選
択できるが、通常、ベース層0.1〜3mm、好ましく
は0.2〜2mm、さらに好ましくは0.3〜1mm程
度である。容器のうち少なくともフランジ部の表面層の
厚みは、5μm〜1mm、好ましくは15〜500μm
(例えば、20〜100μm)、さらに好ましくは20
〜70μm程度である。フランジ部での表面層の厚みが
10μm未満では内容物を充填して輸送する場合、表面
層が破断し内容物が漏れる可能性があり、1mmを越え
ると表面層の破断面積が大きくなり、外観を損なう。な
お、容器の腰(剛性)を改善し、しかも容器成形時に加
熱むらや厚みむらが生じるのを防止するためには、フラ
ンジ部を含めて容器の厚みは、通常、0.1〜2mm程
度であるのが好ましい。さらに、ベース層と表面層の厚
みの割合は、表面層/ベース層=1/100〜70/1
00、好ましくは3/100〜50/100、さらに好
ましくは5/100〜25/100程度である。
【0028】蓋材は、透明,半透明又は不透明であって
もよく、蓋材の素材は、紙、プラスチック(未延伸ポリ
プロピレンフィルム(CPP),未延伸ポリスチレンフ
ィルム(CPS),ポリエチレンテレフタレートフィル
ム(PET)などのポリアルキレンテレフタレートフィ
ルムなど),金属(アルミニウム箔など)やこれらの積
層体(例えば、CPP/PET,CPS/PETな
ど),蒸着紙や印刷済フィルムなどであってもよい。特
に、後述する剥離強度F1,F2を調整するためには、蓋
材を、表面層のポリマーアロイと共通する樹脂(ポリプ
ロピレンなどのオレフィン系樹脂,ポリスチレンなどの
スチレン系樹脂)、なかでも、少なくとも容器とのシー
ル面にオレフィン系樹脂層(特にポリプロピレン系樹脂
層など)で構成するのが好ましい。オレフィン系樹脂層
(特にポリプロピレン系樹脂層)は耐油性も高いので、
食品容器として利用するのに有用である。
【0029】このような容器において、表面層はベース
層から剥離可能であるとともに破断可能である。そのた
め、蓋材を用いて容器を開封すると、蓋材は表面層とと
もにベース層から剥離し、かつフランジ部の所定部位で
破断する。表面層を円滑に破断させるためには、前記表
面層の破断強度などに応じて、前記フランジ部と容器側
壁との角度θを40〜170゜(好ましくは60〜15
0°,さらに好ましくは90〜140°)程度の範囲か
ら選択するのが有利である。前記角度θが40°未満で
あると容器成形が困難であるとともに、角度θが鋭角と
なり、輸送過程などで作用する外力により表面層が破断
する可能性があり、170°を越えると、表面層がフラ
ンジ部で破断せずに、容器底部の表面層も剥離する可能
性がある。
【0030】なお、表面層の破断強度は、厚み40μm
において、0.5〜1000kg/cm2 、好ましくは
1〜700kg/cm2 、さらに好ましくは10〜50
0kg/cm2 、特に100〜300kg/cm2 程度
であり、通常、50〜500kg/cm2 程度の範囲か
ら選択できる。破断強度が0.5kg/cm2 未満であ
ると、高い密封性を確保することが困難であり、100
0kg/cm2 を越えると表面層の破断が困難となり、
開封性が低下しやすい。なお、表面層の破断強度は、前
記オレフィン系樹脂,スチレン系樹脂、及び必要により
相溶化剤の組成割合やポリマーアロイのモルホロジーな
どによりコントロールできる。
【0031】本発明の容器において、容器(特に容器の
フランジ部)において表面層と、透明性を有するフィル
ム(CPP,CPSなど)で形成された蓋材とをヒート
シールすると、シール部(フランジ部など)の蓋材は、
通常、透明である。そのため、フランジ部で確実かつ均
一にシールされているか否かを容易に確認できる。ま
た、本発明の容器は、高い密封性を確保するため表面層
とベース層との界面で明瞭に剥離するのではなく、蓋材
により容器を開封したとき、シール部の表面層が蓋材に
移行する(表面層の少なくとも一部が蓋材に付着する)
という特色がある。そのため、蓋材への付着により容器
が確実に密封されていたの否かを確認でき、容器の密封
性を保証する上で有用な指標とすることができる。特
に、透明性を有するフィルム(CPP,CPSなど)で
蓋材を形成したとき、開封した後、蓋材のうち剥離した
シール部の曇価は、2%以上(通常、5%以上、例え
ば、10〜50%、特に15〜40%程度)である。曇
価が2%未満では開封を目視により確実に確認すること
が困難である。
【0032】さらに、蓋材による密封性を高めつつ開封
性を改善するため、蓋材と表面層との剥離強度(g/15m
m)をF1、表面層とベース層との剥離強度(g/15mm)を
F2としたとき、容器は、以下の条件を満たすのが好ま
しい。 (1) F1 > F2 (2) F1−F2≧20,好ましくは F1 −F2 ≧100,特に F1 −F2 ≧500 (3) 2000≧F2 ≧100,好ましくは 1700≧F2 ≧100,特に 1600≧F2 ≧500 剥離強度の差F1−F2が20g/15mm未満では、容
器開封時に蓋材と表層、又は表面層とベース層のいずれ
かの界面で剥離する可能性があり、剥離部位が変動し、
円滑に開封することが困難となる。剥離強度F2が50
g/15mm未満では、ベース層と表面層とが剥離しや
すく、輸送過程での振動などにより界面剥離が生じ、密
封性を改善することが困難であり、2000g/15m
mを超えると開封性が低下しやすい。前記剥離強度の関
係が、F1<F2である場合、容器の剥離部位が蓋材と容
器の表面層との界面である。この場合、シール条件(シ
ール温度,圧力,時間)によりシール強度が変化するた
めシール強度をコントロールすることが困難である。一
方、F1>F2の場合には、剥離部位が表面層と基材層と
の界面であるためシール条件が変動しても安定したシー
ル強度が得られる。
【0033】なお、前記表面層はベース層の少なくとも
一方の面に積層していればよく、ベース層の他方の面に
は、前記表面層と同一又は異なる組成のポリマーアロイ
で形成された裏面層を形成してもよい。ベース層の両面
は、通常、前記表面層と同様の成分(オレフィン系樹
脂,スチレン系樹脂および必要により相溶化剤)で構成
されたポリマーアロイ層(表面層および裏面層)で被覆
できる。
【0034】前記ベース層,表面層および蓋材は、種々
の添加剤、例えば、安定剤(酸化防止剤,紫外線吸収
剤,熱安定剤など)、帯電防止剤、難燃剤、離型剤、滑
剤、着色剤、充填剤などを含有していてもよい。
【0035】本発明の容器は、ベース層と表面層との積
層シートを容器成形し、得られた容器(特に容器のフラ
ンジ部)で蓋材とをヒートシールなどの熱接着により密
封性及び開封性に優れた容器を得ることができ、安全性
などの点で難点の接着剤を使用する必要がない。
【0036】
【発明の効果】本発明の容器は、表面層およびベース層
が特定の樹脂で構成されているため、蓋材による密封性
および開封性の双方の特性に優れている。また、フラン
ジ部に、弱化部を形成することなく、蓋材による密封性
および開封性をコントロールできる。
【0037】
【実施例】以下に、実施例により本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限られるものではな
い。なお、以下の実施例および比較例において、積層シ
ートの特性や容器成形性の評価は、次のようにして行っ
た。 曇価:ASTMD1003に従って測定した。 厚み:ダイアルゲージを用いて測定した。 剥離強度:容器のフランジ部と蓋材とをヒートシール
機を用い、温度200℃,圧力2kg/cm2 ,時間1
秒の条件でシールした。ヒートシールしたフランジ部を
15mm幅にカットして試料を調製し、試料の一端で表
面層と蓋材とを剥離させるとともに、フランジ部と平行
になるように蓋材を180゜に屈曲させ、引張試験機を
用い、剥離速度200mm/分の条件で剥離強度(18
0゜剥離)を測定し、剥離時の最高値を剥離強度値とし
た。
【0038】実施例1 表面層用の樹脂として、ポリプロピレン(PP)(住友
化学(製)製、FS8611)のペレットとポリスチレ
ン(PS)(ダイセル化学(株)製、S51)、SERS
((株)クラレ製,水添スチレン−イソプレン共重合
体、セプトン2104)を、重量比PP:PS:SEB
S=65:35:5の割合で用い、押出し機(池貝
(株)製,2軸押出機、スクリュー径=30mm、L/
D=28.5)を用いてペレット化した。
【0039】このペレットと、耐衝撃性ポリスチレン樹
脂HIPS(ダイセル化学(株)製,S86)を多層用
押出装置((株)プラ技研製、30mm単軸押出機2
台、L/D=30)の原料供給ホッパーにそれぞれ投入
し、厚み0.5mmの積層シート[表面層(PP,P
S,SEBSアロイ)/基材層(HIPS)]を作製し
た。次いで、容器成形を行い、ヒートシール機により容
器フランジ部と蓋材(ポリプロピレンPPフィルム)と
をヒートシールした。
【0040】実施例2 表面層の樹脂成分の組成割合を、重量比PP:PS:S
EBS=75:25:5とする以外、実施例1と同様に
して容器成形し、PPフィルムをヒートシールした。
【0041】比較例1 表面層の樹脂成分の組成割合を、重量比PP:PS=6
5:35とする以外、実施例1と同様にして容器成形
し、PPフィルムをヒートシールした。
【0042】比較例2 ベース層および表面層の樹脂として、ポリプロピレン
(PP)(住友化学(製)製、FS8611)を用いる
とともに、蓋材としてPPフィルムを用いる以外、実施
例1と同様にして容器のフランジ部でヒートシールし
た。
【0043】比較例3 ベース層および表面層の樹脂として、ポリプロピレン
(PP)(住友化学(製)製、FS8611)を用いる
とともに、蓋材としてポリエチレン(PE)フィルムを
用いる以外、実施例1と同様にして容器のフランジ部で
ヒートシールした。
【0044】結果を表に示す。
【0045】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の容器の一例を示す概略断面図で
ある。
【図2】図2は図1に示す容器の部分断面図である。
【図3】図3は容器の開封状態を示す概略部分断面図で
ある。
【符号の説明】 1…容器 1a…容器本体部 1b…フランジ部 2…表面層 3…ベース層 4…蓋材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B65D 77/20 B65D 77/20 H

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器(i)と蓋材(ii)とのシールによ
    り密封可能な容器であって、前記容器(i)が、スチレ
    ン系樹脂で構成されたベース層(A)と、このスチレン
    系樹脂層(A)の少なくとも一方の面に積層され、かつ
    オレフィン系樹脂(b1),スチレン系樹脂(b2)および
    相溶化剤(b3)で構成された表面層(B)とで構成され
    ており、前記容器(i)の少なくとも内側に表面層(B)
    が位置し、前記蓋材(ii)が容器(i)から剥離可能な
    易開封性容器。
  2. 【請求項2】 ベース層(A)がゴム変性ポリスチレン
    系樹脂で構成され、表面層(B)がプロピレン系樹脂(b
    1),非ゴム変性ポリスチレン系樹脂(b2)および相溶
    化剤(b3)で構成されている請求項1記載の容器。
  3. 【請求項3】 オレフィン系樹脂(b1)とスチレン系樹
    脂(b2)との割合が、(b1)/(b2)=50/50〜9
    0/10(重量比)である請求項1又は2記載の容器。
  4. 【請求項4】 蓋材(ii)が、少なくとも容器(i)と
    のシール面にオレフィン系樹脂層を有している請求項1
    〜3のいずれかの項に記載の容器。
  5. 【請求項5】 容器(i)が、蓋材(ii)とヒートシー
    ルされたフランジ部を有している請求項1〜4のいずれ
    かの項に記載の容器。
  6. 【請求項6】 フランジ部の厚みが0.1〜2mmであ
    る請求項5記載の容器。
  7. 【請求項7】 フランジ部における表面層(B)の厚み
    が5μm〜1mmである請求項5又は6記載の容器。
  8. 【請求項8】 蓋材(ii)と表面層(B)層との剥離強
    度(g/15mm)をF1、ベース層(A)と表面層(B)との
    剥離強度(g/15mm)をF2としたとき、以下の条件を満
    たす請求項1記載の容器。 (1) F1−F2≧20 (2) 2000≧F2≧100
  9. 【請求項9】 容器開封時に、シール部の表面層(B)
    が蓋材(ii)に移行し、蓋材(ii)のうち剥離したシー
    ル部の曇価が5%以上である請求項1〜8のいずれかの
    項に記載の容器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2013073579A1 (ja) * 2011-11-14 2015-04-02 電気化学工業株式会社 多層樹脂シート及び成形容器
WO2024143054A1 (ja) * 2022-12-28 2024-07-04 日東電工株式会社 シール材

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