JPH11235967A - シートベルト巻取装置 - Google Patents
シートベルト巻取装置Info
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- JPH11235967A JPH11235967A JP10037777A JP3777798A JPH11235967A JP H11235967 A JPH11235967 A JP H11235967A JP 10037777 A JP10037777 A JP 10037777A JP 3777798 A JP3777798 A JP 3777798A JP H11235967 A JPH11235967 A JP H11235967A
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- Japan
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- webbing
- resistance
- ring member
- frame
- seat belt
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 衝撃エネルギを効率良く吸収して乗員に作用
する衝撃力を緩和できるシートベルト巻取装置を提供す
る。 【解決手段】 フレーム30に対してリング部材43,
44が相対回転するとき、相対回転の開始位置から所定
位置までの所定区間において、第1抵抗部材46と第2
抵抗部材47とを合せた第1抵抗力及び第2抵抗力がリ
ング部材43,44に作用し、所定位置を過ぎると第2
抵抗部材47のみによる第2抵抗力しかリング部材4
3,44に作用しない。したがって、リング部材43,
44を所定位置まで回転した位置でウェビング張力を明
確に段階的に低減させることができる。
する衝撃力を緩和できるシートベルト巻取装置を提供す
る。 【解決手段】 フレーム30に対してリング部材43,
44が相対回転するとき、相対回転の開始位置から所定
位置までの所定区間において、第1抵抗部材46と第2
抵抗部材47とを合せた第1抵抗力及び第2抵抗力がリ
ング部材43,44に作用し、所定位置を過ぎると第2
抵抗部材47のみによる第2抵抗力しかリング部材4
3,44に作用しない。したがって、リング部材43,
44を所定位置まで回転した位置でウェビング張力を明
確に段階的に低減させることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシートベルト巻取装
置に関する。
置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば車両に使用するシートベルト装置
には、衝撃が作用したときにウェビングの引出しをロッ
クして乗員を拘束するリトラクタ(以下、ELR「Emer
gencyLocking Retractor」という。)を備えたものがあ
る。このELRによれば、ウェビングの引出しをロック
することにより乗員の前方への移動が急激に拘束される
ので、ウェビングを介して乗員に衝撃力(一般に、乗員
の「拘束力」や乗員の胸に作用する「減速度」で示され
る)が作用する。
には、衝撃が作用したときにウェビングの引出しをロッ
クして乗員を拘束するリトラクタ(以下、ELR「Emer
gencyLocking Retractor」という。)を備えたものがあ
る。このELRによれば、ウェビングの引出しをロック
することにより乗員の前方への移動が急激に拘束される
ので、ウェビングを介して乗員に衝撃力(一般に、乗員
の「拘束力」や乗員の胸に作用する「減速度」で示され
る)が作用する。
【0003】この衝撃力を緩和する技術として、例えば
特開平8−127313号公報「シートベルト巻取装
置」が提案されている。この技術は、衝撃エネルギ吸収
機構(以下「EA(Energy Absorb)機構」という。)
と称するものであって、前記ELRによってウェビング
をロックした後、ウェビング張力が規定値を越えると、
ウェビング張力を一定に保持しながらウェビングを引出
し可能にして、乗員に作用する衝撃エネルギを吸収する
ものである。次図で、EA機構付きシートベルト巻取装
置のウェビング拘束力とELR付きシートベルト巻取装
置のウェビング拘束力を説明する。
特開平8−127313号公報「シートベルト巻取装
置」が提案されている。この技術は、衝撃エネルギ吸収
機構(以下「EA(Energy Absorb)機構」という。)
と称するものであって、前記ELRによってウェビング
をロックした後、ウェビング張力が規定値を越えると、
ウェビング張力を一定に保持しながらウェビングを引出
し可能にして、乗員に作用する衝撃エネルギを吸収する
ものである。次図で、EA機構付きシートベルト巻取装
置のウェビング拘束力とELR付きシートベルト巻取装
置のウェビング拘束力を説明する。
【0004】図12は従来のシートベルト巻取装置のウ
ェビングの拘束力と乗員の対車変位との関係を示すグラ
フである。縦軸にウェビングの拘束力F(KN)を示
し、横軸に乗員の前方への移動量(すなわち、対車変
位)D(mm)を示す。g30はELR付きシートベルト
巻取装置のグラフを示し、g31はELR及びEA機構付
きシートベルト巻取装置のグラフを示す。以後、「EL
R及びEA機構付きシートベルト巻取装置」を単に「E
A機構付きシートベルト巻取装置」と記載する。
ェビングの拘束力と乗員の対車変位との関係を示すグラ
フである。縦軸にウェビングの拘束力F(KN)を示
し、横軸に乗員の前方への移動量(すなわち、対車変
位)D(mm)を示す。g30はELR付きシートベルト
巻取装置のグラフを示し、g31はELR及びEA機構付
きシートベルト巻取装置のグラフを示す。以後、「EL
R及びEA機構付きシートベルト巻取装置」を単に「E
A機構付きシートベルト巻取装置」と記載する。
【0005】グラフg30によれば、斜線///で示す面
積はウェビングがした仕事Wに相当する。すなわち、衝
撃時に乗員の持つ運動エネルギ1/2(m・v2)とウ
ェビングがした仕事Wとが等しくなる対車変位D30で
乗員は静止する。
積はウェビングがした仕事Wに相当する。すなわち、衝
撃時に乗員の持つ運動エネルギ1/2(m・v2)とウ
ェビングがした仕事Wとが等しくなる対車変位D30で
乗員は静止する。
【0006】g31によれば、斜線\\\で示す面積はシ
ートベルトがした仕事Wに相当する。すなわち、衝撃時
に乗員の持つ運動エネルギ1/2(m・v2)とウェビ
ングがした仕事Wとが等しくなる対車変位D31で乗員
は静止する。g31は、g30の対車位置D30からさらに
D31までウェビングを引き出して運動エネルギ1/2
(m・v2)を吸収できるので、最大拘束力F31をF
30より下げることができる。
ートベルトがした仕事Wに相当する。すなわち、衝撃時
に乗員の持つ運動エネルギ1/2(m・v2)とウェビ
ングがした仕事Wとが等しくなる対車変位D31で乗員
は静止する。g31は、g30の対車位置D30からさらに
D31までウェビングを引き出して運動エネルギ1/2
(m・v2)を吸収できるので、最大拘束力F31をF
30より下げることができる。
【0007】ここで、EA機構付きシートベルト巻取装
置について説明する。図13は従来のEA機構付きシー
トベルト巻取装置のウェビングの拘束力と乗員の対車変
位との関係を説明する図である。EA機構作動中にウェ
ビング張力Ts1,Ts2が一定に保たれても、乗員1
00が移動前位置D32から移動後位置D33まで前方
に移動するにしたがって乗員の肩や腰に当るウェビング
101の作用角θs1,θs2が鋭角になることを示
す。
置について説明する。図13は従来のEA機構付きシー
トベルト巻取装置のウェビングの拘束力と乗員の対車変
位との関係を説明する図である。EA機構作動中にウェ
ビング張力Ts1,Ts2が一定に保たれても、乗員1
00が移動前位置D32から移動後位置D33まで前方
に移動するにしたがって乗員の肩や腰に当るウェビング
101の作用角θs1,θs2が鋭角になることを示
す。
【0008】乗員100に作用する拘束力Fと作用角θ
s1,θs2との関係は、以下の式で表わされる。 F=Fs1+Fs2 Fs1=Ts1・cos(θs1) Fs2=Ts2・cos(θs2) この結果、乗員100が前方に移動するにしたがって拘
束力Fは大きくなる。
s1,θs2との関係は、以下の式で表わされる。 F=Fs1+Fs2 Fs1=Ts1・cos(θs1) Fs2=Ts2・cos(θs2) この結果、乗員100が前方に移動するにしたがって拘
束力Fは大きくなる。
【0009】図14(a),(b)は従来のEA機構付
きシートベルト巻取装置の衝撃エネルギー吸収状態を説
明したグラフである。(a)は、ウェビング張力Tsと
乗員の対車変位との関係を示したグラフg32であり、縦
軸をウェビング張力Ts(KN)、横軸を対車変位D
(mm)としたものである。グラフg32によれば、ウェ
ビングが引き出される状態(EA状態)においてリトラ
クタ部のウェビング張力Tsを一定に維持することがで
きる。
きシートベルト巻取装置の衝撃エネルギー吸収状態を説
明したグラフである。(a)は、ウェビング張力Tsと
乗員の対車変位との関係を示したグラフg32であり、縦
軸をウェビング張力Ts(KN)、横軸を対車変位D
(mm)としたものである。グラフg32によれば、ウェ
ビングが引き出される状態(EA状態)においてリトラ
クタ部のウェビング張力Tsを一定に維持することがで
きる。
【0010】(b)は、ウェビングの拘束力Fと乗員の
対車変位との関係を示したグラフg33であり、縦軸をウ
ェビングの拘束力F(KN)、横軸を乗員の対車変位D
(mm)としたものである。グラフg33によれば、図1
3に示した理由により、(a)に示したようにウェビン
グ張力Tsが一定であっても、乗員がD32からD33
まで前方に移動するにしたがって拘束力Fが大きくな
る。
対車変位との関係を示したグラフg33であり、縦軸をウ
ェビングの拘束力F(KN)、横軸を乗員の対車変位D
(mm)としたものである。グラフg33によれば、図1
3に示した理由により、(a)に示したようにウェビン
グ張力Tsが一定であっても、乗員がD32からD33
まで前方に移動するにしたがって拘束力Fが大きくな
る。
【0011】ここで、運動方程式;拘束力F=m・Gの
関係から、但し、m:乗員の質量 G:乗員の胸に作用する減速度 拘束力Fは、乗員の胸に作用する減速度G(即ち、衝撃
力)に比例するので、減速度Gも拘束力Fと同様に、乗
員が前方に移動するに従って大きくなる。
関係から、但し、m:乗員の質量 G:乗員の胸に作用する減速度 拘束力Fは、乗員の胸に作用する減速度G(即ち、衝撃
力)に比例するので、減速度Gも拘束力Fと同様に、乗
員が前方に移動するに従って大きくなる。
【0012】図15(a)〜(c)は理想的なEA機構
付きシートベルト巻取装置の特性を説明する図である。
(a)は、従来のウェビングの拘束力Fと乗員の対車変
位との関係を示したグラフg34であり、縦軸を拘束力
F、横軸を対車変位Dとしたものである。グラフg34
は、リトラクタ部のウェビング張力が一定であってもウ
ェビング張力の作用角θs1,θs(図13参照)が変
動するので、EA状態において拘束力Fが一定にならな
いで大きくなる状態を示す。このため、特に、EA状態
の初期に顕著な差として表れる、EA状態における最大
拘束力と乗員の移動中の拘束力との差による仕事をして
いない無効領域Sが生じる。拘束力を一定にすれば無効
領域Sをなくして最大拘束力を下げることができる。こ
の状態を(b)で説明する。
付きシートベルト巻取装置の特性を説明する図である。
(a)は、従来のウェビングの拘束力Fと乗員の対車変
位との関係を示したグラフg34であり、縦軸を拘束力
F、横軸を対車変位Dとしたものである。グラフg34
は、リトラクタ部のウェビング張力が一定であってもウ
ェビング張力の作用角θs1,θs(図13参照)が変
動するので、EA状態において拘束力Fが一定にならな
いで大きくなる状態を示す。このため、特に、EA状態
の初期に顕著な差として表れる、EA状態における最大
拘束力と乗員の移動中の拘束力との差による仕事をして
いない無効領域Sが生じる。拘束力を一定にすれば無効
領域Sをなくして最大拘束力を下げることができる。こ
の状態を(b)で説明する。
【0013】(b)は、ウェビングの拘束力Fと乗員の
対車変位との関係を示し、縦軸をウェビングの拘束力
F、横軸を乗員の対車変位Dとしたものである。実線の
グラフg35は理論上の特性、即ち、理想的な特性を示
し、破線のグラフ(すなわち、(a)のグラフ34)は従
来の特性を示す。グラフg35によれば、理論上は、拘束
力を一定とすれば、グラフ34と比較して初期から衝撃エ
ネルギSaを有効に吸収することができるので、後に衝
撃エネルギSbを吸収する必要がない。この結果、最大
拘束力、最大減速度(即ち、衝撃力)を低減することが
できる。拘束力を一定にするための条件を(c)で説明
する。
対車変位との関係を示し、縦軸をウェビングの拘束力
F、横軸を乗員の対車変位Dとしたものである。実線の
グラフg35は理論上の特性、即ち、理想的な特性を示
し、破線のグラフ(すなわち、(a)のグラフ34)は従
来の特性を示す。グラフg35によれば、理論上は、拘束
力を一定とすれば、グラフ34と比較して初期から衝撃エ
ネルギSaを有効に吸収することができるので、後に衝
撃エネルギSbを吸収する必要がない。この結果、最大
拘束力、最大減速度(即ち、衝撃力)を低減することが
できる。拘束力を一定にするための条件を(c)で説明
する。
【0014】(c)は、ウェビング張力Tsと乗員の対
車変位との関係を示したグラフであり、縦軸をウェビン
グ張力Ts、横軸を対車変位Dとしたものである。グラ
フg36は、乗員の前方移動に伴いウェビング張力の作用
角θs1,θs(図13参照)が変化することを考慮し
て、ウェビングの引出し量に合せてウェビング張力を減
少させた状態を示す。このように、ウェビング張力を減
少することにより、拘束力を(b)に示す理論上のグラ
フg35に近づけることが可能である。しかし、このよう
な機構及び制御は複雑になる。
車変位との関係を示したグラフであり、縦軸をウェビン
グ張力Ts、横軸を対車変位Dとしたものである。グラ
フg36は、乗員の前方移動に伴いウェビング張力の作用
角θs1,θs(図13参照)が変化することを考慮し
て、ウェビングの引出し量に合せてウェビング張力を減
少させた状態を示す。このように、ウェビング張力を減
少することにより、拘束力を(b)に示す理論上のグラ
フg35に近づけることが可能である。しかし、このよう
な機構及び制御は複雑になる。
【0015】ところで、EA機構付きシートベルト巻取
装置は、前記特開平8−127313号公報の図14
及び図15と、特開平7−285416号公報「シー
トベルト巻取り装置」とに提案されている。これら,
のEA機構付きシートベルト巻取装置は、EA状態の
ときにウェビング張力Tsを段階的に低減させるもので
あり、この点において図15(a)で説明したウェビン
グ張力Tsを一定に維持するEA機構付きシートベルト
巻取装置と相違する。
装置は、前記特開平8−127313号公報の図14
及び図15と、特開平7−285416号公報「シー
トベルト巻取り装置」とに提案されている。これら,
のEA機構付きシートベルト巻取装置は、EA状態の
ときにウェビング張力Tsを段階的に低減させるもので
あり、この点において図15(a)で説明したウェビン
グ張力Tsを一定に維持するEA機構付きシートベルト
巻取装置と相違する。
【0016】上記の技術は、乗員が前方に移動したと
きに乗員の運動エネルギをエアバックで吸収することを
考慮して、乗員が所定位置まで前方に移動したときウェ
ビング張力を低減させるようにしたものである。このウ
ェビング張力を低減させる技術は、EAワイヤの曲げ形
状を途中で変えることにより、リング部材に作用する抵
抗力を小さくして、乗員が前方に移動するに伴ってウェ
ビング張力を低減させるものである。この構成を次図に
示す。
きに乗員の運動エネルギをエアバックで吸収することを
考慮して、乗員が所定位置まで前方に移動したときウェ
ビング張力を低減させるようにしたものである。このウ
ェビング張力を低減させる技術は、EAワイヤの曲げ形
状を途中で変えることにより、リング部材に作用する抵
抗力を小さくして、乗員が前方に移動するに伴ってウェ
ビング張力を低減させるものである。この構成を次図に
示す。
【0017】図16は従来のEA機構付きシートベルト
巻取装置の断面図である。EAワイヤ110の曲げ形状
をP点で逆向きに変えるために、EAワイヤ110の終
端部110aをフリーにする必要がある。このため、E
Aワイヤ110をリング部材112に巻取るときにEA
ワイヤ110の終端部110aが矢印の如く振れる。従
って、この終端部110aが矢印の如く振れた時に、終
端部110aをシートベルト巻取装置のフレーム114
から飛出さないようにするために、フレーム114を大
きくする必要があるのでリトラクタが大型になる。
巻取装置の断面図である。EAワイヤ110の曲げ形状
をP点で逆向きに変えるために、EAワイヤ110の終
端部110aをフリーにする必要がある。このため、E
Aワイヤ110をリング部材112に巻取るときにEA
ワイヤ110の終端部110aが矢印の如く振れる。従
って、この終端部110aが矢印の如く振れた時に、終
端部110aをシートベルト巻取装置のフレーム114
から飛出さないようにするために、フレーム114を大
きくする必要があるのでリトラクタが大型になる。
【0018】また、終端部110a側のEAワイヤ11
0をP位置で逆に曲げなければならないので、EAワイ
ヤ110の製造が困難である。さらに、ウェビング張力
Tsを所望の対車位置で正確に低減させるためには、E
Aワイヤ110を精度の高い曲率で曲げる必要があるの
でコストが高くなる。また、ウェビング張力Tsの特性
(すなわち、ウェビング張力Tsを所望の対車位置で低
減させること)をEAワイヤ110の曲げのみで設定す
るので、EAワイヤ110の曲げ方向を変化するP位置
と、曲率半径との両方を設定しなければならない。1本
のEAワイヤ100でそれぞれを正確に設定することは
困難であるので、ウェビング張力Tsを所望の対車位置
で正確に低減することは困難である。
0をP位置で逆に曲げなければならないので、EAワイ
ヤ110の製造が困難である。さらに、ウェビング張力
Tsを所望の対車位置で正確に低減させるためには、E
Aワイヤ110を精度の高い曲率で曲げる必要があるの
でコストが高くなる。また、ウェビング張力Tsの特性
(すなわち、ウェビング張力Tsを所望の対車位置で低
減させること)をEAワイヤ110の曲げのみで設定す
るので、EAワイヤ110の曲げ方向を変化するP位置
と、曲率半径との両方を設定しなければならない。1本
のEAワイヤ100でそれぞれを正確に設定することは
困難であるので、ウェビング張力Tsを所望の対車位置
で正確に低減することは困難である。
【0019】一方、前記の技術は、同公報の図1に示
されるとおり、クランプ支持手段29の塑性変形とベル
ト挟持解除後のボビン軸部の塑性変形部材21の塑性変
形との2つの部材で、塑性変形を段階的に繰り返して運
動エネルギを吸収するものである。この技術は、前記
と異なり、2つの部材を用いることによりウェビング張
力Tsを段階的に低減するので低減は容易になる。
されるとおり、クランプ支持手段29の塑性変形とベル
ト挟持解除後のボビン軸部の塑性変形部材21の塑性変
形との2つの部材で、塑性変形を段階的に繰り返して運
動エネルギを吸収するものである。この技術は、前記
と異なり、2つの部材を用いることによりウェビング張
力Tsを段階的に低減するので低減は容易になる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記は、前
記と構成が異なるので、前記のリング部材112を
採用したエネルギ吸収機構付きシートベルト巻取装置に
適用できない。さらに、前記公報の図20のグラフに
よれば、前記の目的は、ウェビング張力の増減を穏や
かに抑えその変動幅を小さくすることにより衝撃を効果
的に低減するためのもので、クランプ支持手段29の塑
性変形に対して、塑性変形部材21の塑性変形によるウ
ェビング張力Tsの明確で、意図的な低減はない。従っ
て、図13で説明したように、乗員が前方に移動するに
従って作用角θs1,θs2が鋭角になると、上記の
ウェビング拘束力Fは、図14(b)で示すグラフと同
様にD32からD33に向って大きくなる。
記と構成が異なるので、前記のリング部材112を
採用したエネルギ吸収機構付きシートベルト巻取装置に
適用できない。さらに、前記公報の図20のグラフに
よれば、前記の目的は、ウェビング張力の増減を穏や
かに抑えその変動幅を小さくすることにより衝撃を効果
的に低減するためのもので、クランプ支持手段29の塑
性変形に対して、塑性変形部材21の塑性変形によるウ
ェビング張力Tsの明確で、意図的な低減はない。従っ
て、図13で説明したように、乗員が前方に移動するに
従って作用角θs1,θs2が鋭角になると、上記の
ウェビング拘束力Fは、図14(b)で示すグラフと同
様にD32からD33に向って大きくなる。
【0021】これに対し、本願は、乗員が前方に移動す
るに従ってショルダ部のウェビング張力の作用角θs
1,θs2が鋭角になるために、リトラクタ部でのウェ
ビング張力Tsが一定に保たれていても、乗員に作用す
る拘束力Fは大きくなってしまう点に着目して発明され
たものである。しかし、前記特開平8−127313
号公報及び前記特開平7−285416号公報には本
願の着目点に対し何ら示唆されていない。
るに従ってショルダ部のウェビング張力の作用角θs
1,θs2が鋭角になるために、リトラクタ部でのウェ
ビング張力Tsが一定に保たれていても、乗員に作用す
る拘束力Fは大きくなってしまう点に着目して発明され
たものである。しかし、前記特開平8−127313
号公報及び前記特開平7−285416号公報には本
願の着目点に対し何ら示唆されていない。
【0022】そこで、本発明の目的は、ウェビング拘束
時に、段階的にウェビング張力を明確に低減させ衝撃エ
ネルギを効率良く吸収して乗員に作用する衝撃力を緩和
し、且つ簡単な構成で容易にウェビング拘束力や減速度
を低減することができるシートベルト巻取装置を提供す
ることにある。
時に、段階的にウェビング張力を明確に低減させ衝撃エ
ネルギを効率良く吸収して乗員に作用する衝撃力を緩和
し、且つ簡単な構成で容易にウェビング拘束力や減速度
を低減することができるシートベルト巻取装置を提供す
ることにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、ウェビングを巻回可能なリールシャフト
を備え、このリールシャフトを回転可能に支持するため
の開口が左右に形成されたフレームを備え、このフレー
ムとリールシャフトとの間に配設されて、フレームに対
するリールシャフトの相対回転を許容する解除位置と、
フレームに対するリールシャフトの相対回転を阻止する
ロック位置とに変位可能なロック機構を備え、車両に作
用する減速度、ウェビングの引出速度の少なくとも一方
が設定値を超えたとき、ロック機構をロック位置に変位
させるロック作動機構を備え、フレームの開口に取付け
られ、ロック位置に変位したロック機構と係合してフレ
ームに対するリールシャフトの相対回転を阻止し、か
つ、ロック機構から伝達されるウェビング張力が規定値
を超えるとウェビングを引き出す方向にフレームに対し
て相対回転するリング部材を備えたシートベルト巻取装
置において、リング部材がフレームに対して相対回転す
るとき、相対回転の開始位置から所定位置までの区間で
リング部材に第1抵抗力を作用させる第1抵抗部材と、
相対回転の開始位置から終了位置までの全区間でリング
部材に第2抵抗力を作用させる第2抵抗部材とを設けた
ことを特徴とする。
に請求項1は、ウェビングを巻回可能なリールシャフト
を備え、このリールシャフトを回転可能に支持するため
の開口が左右に形成されたフレームを備え、このフレー
ムとリールシャフトとの間に配設されて、フレームに対
するリールシャフトの相対回転を許容する解除位置と、
フレームに対するリールシャフトの相対回転を阻止する
ロック位置とに変位可能なロック機構を備え、車両に作
用する減速度、ウェビングの引出速度の少なくとも一方
が設定値を超えたとき、ロック機構をロック位置に変位
させるロック作動機構を備え、フレームの開口に取付け
られ、ロック位置に変位したロック機構と係合してフレ
ームに対するリールシャフトの相対回転を阻止し、か
つ、ロック機構から伝達されるウェビング張力が規定値
を超えるとウェビングを引き出す方向にフレームに対し
て相対回転するリング部材を備えたシートベルト巻取装
置において、リング部材がフレームに対して相対回転す
るとき、相対回転の開始位置から所定位置までの区間で
リング部材に第1抵抗力を作用させる第1抵抗部材と、
相対回転の開始位置から終了位置までの全区間でリング
部材に第2抵抗力を作用させる第2抵抗部材とを設けた
ことを特徴とする。
【0024】よって、フレームに対してリング部材が相
対回転するとき、相対回転の開始位置から所定位置まで
の所定区間において、第1抵抗部材と第2抵抗部材とに
よる第1抵抗力及び第2抵抗力の合力がリング部材に作
用し、所定位置を過ぎると第2抵抗部材のみによる第2
抵抗力しかリング部材に作用しない。したがって、リン
グ部材を所定位置まで回転したときウェビング張力を明
確に段階的に低減させることができるので、初期におい
て有効に衝撃エネルギを吸収し、かつ乗員が前方に移動
しても、拘束力が高くなることを抑えることができる。
対回転するとき、相対回転の開始位置から所定位置まで
の所定区間において、第1抵抗部材と第2抵抗部材とに
よる第1抵抗力及び第2抵抗力の合力がリング部材に作
用し、所定位置を過ぎると第2抵抗部材のみによる第2
抵抗力しかリング部材に作用しない。したがって、リン
グ部材を所定位置まで回転したときウェビング張力を明
確に段階的に低減させることができるので、初期におい
て有効に衝撃エネルギを吸収し、かつ乗員が前方に移動
しても、拘束力が高くなることを抑えることができる。
【0025】請求項2は、第1抵抗部材を、開口の周囲
1/4〜1/3の範囲に設けてリング部材の相対回転に
従って剪断される剪断除去片或いは塑性変形される塑性
変形片とし、第2抵抗部材を、リング部材がフレームに
対して相対回転したときリング部材に巻取られるワイヤ
と、リング部材に巻取られるワイヤを変形させる巻取り
阻止部材とから構成したことを特徴とする。
1/4〜1/3の範囲に設けてリング部材の相対回転に
従って剪断される剪断除去片或いは塑性変形される塑性
変形片とし、第2抵抗部材を、リング部材がフレームに
対して相対回転したときリング部材に巻取られるワイヤ
と、リング部材に巻取られるワイヤを変形させる巻取り
阻止部材とから構成したことを特徴とする。
【0026】よって、第1抵抗部材は開口の周囲に配置
される剪断除去片或いは塑性変形片で構成したので、材
質選定或いは区間選定という簡単な手法でウェビング張
力特性の調整が可能となり、ウェビング張力特性のセッ
ティングが容易になる。尚、剪断除去片の剪断荷重及び
塑性変形片の塑性変形荷重(降伏荷重)は、各々のヤン
グ率で一義的に決定される。
される剪断除去片或いは塑性変形片で構成したので、材
質選定或いは区間選定という簡単な手法でウェビング張
力特性の調整が可能となり、ウェビング張力特性のセッ
ティングが容易になる。尚、剪断除去片の剪断荷重及び
塑性変形片の塑性変形荷重(降伏荷重)は、各々のヤン
グ率で一義的に決定される。
【0027】また、抵抗発生の機構が異なる第1抵抗部
材と第2抵抗部材との2つの部材を設け、第2抵抗部材
のウェビング張力特性を基本にして、この第2抵抗部材
に第1抵抗部材のウェビング張力特性を付加させる構成
にした。このため、第1、第2抵抗部材のウェビング張
力特性を容易にかつ正確にセッティングすることができ
るので、2つのウェビング張力特性を複合することが要
因となる推定特性と実際の特性とのズレを少なくでき
る。
材と第2抵抗部材との2つの部材を設け、第2抵抗部材
のウェビング張力特性を基本にして、この第2抵抗部材
に第1抵抗部材のウェビング張力特性を付加させる構成
にした。このため、第1、第2抵抗部材のウェビング張
力特性を容易にかつ正確にセッティングすることができ
るので、2つのウェビング張力特性を複合することが要
因となる推定特性と実際の特性とのズレを少なくでき
る。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係るシートベルト巻取装置
を示す斜視図である。シートベルト巻取装置1は、乗員
の体格に合せてウェビング2の長さを調節する巻取り機
構3と、巻取り機構3の左側に取り付けた巻取りばね部
4と、車両に作用する減速度又はウェビング2の引出速
度が設定値を超えたとき、巻取り機構3のロック機構3
2(図2参照)をロック位置に変位させるロック作動機
構5,6(5は減速度感知によるロック作動機構、6は
引出感知によるロック作動機構である)とからなる。7
はロック作動機構5,6を覆うために巻取り機構3の右
側に取り付けたカバー7である。巻取り機構3について
は図2で詳しく説明する。
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係るシートベルト巻取装置
を示す斜視図である。シートベルト巻取装置1は、乗員
の体格に合せてウェビング2の長さを調節する巻取り機
構3と、巻取り機構3の左側に取り付けた巻取りばね部
4と、車両に作用する減速度又はウェビング2の引出速
度が設定値を超えたとき、巻取り機構3のロック機構3
2(図2参照)をロック位置に変位させるロック作動機
構5,6(5は減速度感知によるロック作動機構、6は
引出感知によるロック作動機構である)とからなる。7
はロック作動機構5,6を覆うために巻取り機構3の右
側に取り付けたカバー7である。巻取り機構3について
は図2で詳しく説明する。
【0029】巻取りばね部4は、ウェビング2を巻き取
るための渦巻きばね10と、渦巻きばね10の内側端部
に取り付けて巻取り機構3に連結するブッシュ11と、
渦巻きばね10を収容するとともに渦巻きばね10の外
側端部を取り付けたばねケース12と、ばねケース12
を覆うカバー13とからなる。ブッシュ11は巻取り機
構3のリールシャフト14の左端部に嵌入する角穴11
aを備える。
るための渦巻きばね10と、渦巻きばね10の内側端部
に取り付けて巻取り機構3に連結するブッシュ11と、
渦巻きばね10を収容するとともに渦巻きばね10の外
側端部を取り付けたばねケース12と、ばねケース12
を覆うカバー13とからなる。ブッシュ11は巻取り機
構3のリールシャフト14の左端部に嵌入する角穴11
aを備える。
【0030】減速度感知によるロック作動機構5は、車
両の減速度が設定値を超えたとき作動する減速度感知手
段5aと、減速度感知手段5aの作動でロックアーム1
7(減速度感知手段5aの構成部品)が係止するロック
ギア18の外歯18aと、第1カム穴52、第2カム穴
58及び第3カム穴59(図2に示す)とからなる。ロ
ックギア18については図2で説明する。
両の減速度が設定値を超えたとき作動する減速度感知手
段5aと、減速度感知手段5aの作動でロックアーム1
7(減速度感知手段5aの構成部品)が係止するロック
ギア18の外歯18aと、第1カム穴52、第2カム穴
58及び第3カム穴59(図2に示す)とからなる。ロ
ックギア18については図2で説明する。
【0031】減速度感知手段5aは、巻取り機構3の右
側に取り付けた基台15と、この基台15に配置した置
き上がりこぼしの作用をなすウエイト16と、このウエ
イト16に載せるともに基台15の支柱15a,15a
(一方のみ図示する。)にピン17aを介して回転自在
に取り付けたロックアーム17とからなる。なお、減速
度感知によるロック作動機構5の作用については図7
(a),(b)で詳説する。
側に取り付けた基台15と、この基台15に配置した置
き上がりこぼしの作用をなすウエイト16と、このウエ
イト16に載せるともに基台15の支柱15a,15a
(一方のみ図示する。)にピン17aを介して回転自在
に取り付けたロックアーム17とからなる。なお、減速
度感知によるロック作動機構5の作用については図7
(a),(b)で詳説する。
【0032】引出感知によるロック作動機構6は、ウェ
ビング2の矢印方向への引出速度が設定値を超えたとき
作動する引出感知手段6aと、この引出感知手段6aの
作動で慣性体21のロック爪22が係止するケース7の
内歯7a…(図8(b)に示す)と、第1カム穴52、
第2カム穴58及び第3カム穴59(図2に示す)とか
らなる。
ビング2の矢印方向への引出速度が設定値を超えたとき
作動する引出感知手段6aと、この引出感知手段6aの
作動で慣性体21のロック爪22が係止するケース7の
内歯7a…(図8(b)に示す)と、第1カム穴52、
第2カム穴58及び第3カム穴59(図2に示す)とか
らなる。
【0033】引出感知手段6aは、ロックギア18の中
心からオフセットした偏心軸20に回転可能に取り付け
た慣性体21と、慣性体21の左端に形成したロック爪
22と、ロック爪22の上方と下方にそれぞれ配置して
ロックギア18に備えた上ストッパ23及び下ストッパ
24と、慣性体21の下方のロックギア18に備えたス
トッパ25と、ストッパ25と慣性体21の間に配置し
て慣性体21を反時計回り方向に押すコイルばね26と
からなる。なお、引出感知によるロック作動機構6の作
用については図8(a),(b)で詳説する。
心からオフセットした偏心軸20に回転可能に取り付け
た慣性体21と、慣性体21の左端に形成したロック爪
22と、ロック爪22の上方と下方にそれぞれ配置して
ロックギア18に備えた上ストッパ23及び下ストッパ
24と、慣性体21の下方のロックギア18に備えたス
トッパ25と、ストッパ25と慣性体21の間に配置し
て慣性体21を反時計回り方向に押すコイルばね26と
からなる。なお、引出感知によるロック作動機構6の作
用については図8(a),(b)で詳説する。
【0034】図2は本発明に係るシートベルト巻取装置
の巻取り部を示す斜視図である。巻取り機構3は、図示
しない車体に取付けるフレーム30と、フレーム30に
回転可能に配置してウェビング2を巻取る前述したリー
ルシャフト14と、フレーム30に取り付けたエネルギ
ー吸収機構31と、リールシャフト14をエネルギー吸
収機構31にロックするロック機構32とからなる。エ
ネルギー吸収機構31については図3で詳しく説明す
る。
の巻取り部を示す斜視図である。巻取り機構3は、図示
しない車体に取付けるフレーム30と、フレーム30に
回転可能に配置してウェビング2を巻取る前述したリー
ルシャフト14と、フレーム30に取り付けたエネルギ
ー吸収機構31と、リールシャフト14をエネルギー吸
収機構31にロックするロック機構32とからなる。エ
ネルギー吸収機構31については図3で詳しく説明す
る。
【0035】フレーム30は、所定間隔をおいて互に平
行に配置した左壁35及び右壁36と、左壁35及び右
壁36を連結する後壁37とからなる。左壁35及び右
壁36はそれぞれ同軸上に開口35a,36aを備え
る。リールシャフト14は、ウェビング2の先端2aを
折り曲げた状態に取り付けた巻取りシャフト部40と、
巻取りシャフト部40の左右端に形成したフランジ部4
1,42とからなる。フランジ部41,42をエネルギ
ー吸収機構31のリング部材43,44内に回転可能に
配置することにより、リールシャフト14をリング部材
43,44を介してフレーム30に回転可能に配置する
ことができる。
行に配置した左壁35及び右壁36と、左壁35及び右
壁36を連結する後壁37とからなる。左壁35及び右
壁36はそれぞれ同軸上に開口35a,36aを備え
る。リールシャフト14は、ウェビング2の先端2aを
折り曲げた状態に取り付けた巻取りシャフト部40と、
巻取りシャフト部40の左右端に形成したフランジ部4
1,42とからなる。フランジ部41,42をエネルギ
ー吸収機構31のリング部材43,44内に回転可能に
配置することにより、リールシャフト14をリング部材
43,44を介してフレーム30に回転可能に配置する
ことができる。
【0036】ロック機構32は、フレーム30に対する
リールシャフト14の相対回転を許容する解除位置と、
フレーム30に対するリールシャフト14の相対回転を
阻止するロック位置とに変位可能な機構である。このロ
ック機構32は、前述したロックギア18及びリールシ
ャフト14間に配置してリング部材44の内歯44aに
噛合い可能なメインパウル50と、リールシャフト14
の左端に配置してリング部材43の内歯43aに噛合い
可能なバックアップパウル51と、バックアップパウル
51をメインパウル50に連結するジョイントシャフト
53とからなる。
リールシャフト14の相対回転を許容する解除位置と、
フレーム30に対するリールシャフト14の相対回転を
阻止するロック位置とに変位可能な機構である。このロ
ック機構32は、前述したロックギア18及びリールシ
ャフト14間に配置してリング部材44の内歯44aに
噛合い可能なメインパウル50と、リールシャフト14
の左端に配置してリング部材43の内歯43aに噛合い
可能なバックアップパウル51と、バックアップパウル
51をメインパウル50に連結するジョイントシャフト
53とからなる。
【0037】ジョイントシャフト53は、右端部にカム
フォロワ54を備えた部材であり、ロックギア18の第
1カム穴52、メインパウル50の貫通穴50a及びリ
ールシャフト14の貫通穴14aに貫通するとともにバ
ックアップパウル51の角穴51aに差し込む部材であ
る。
フォロワ54を備えた部材であり、ロックギア18の第
1カム穴52、メインパウル50の貫通穴50a及びリ
ールシャフト14の貫通穴14aに貫通するとともにバ
ックアップパウル51の角穴51aに差し込む部材であ
る。
【0038】ロックギア18は、リールシャフト14の
右端から突出した軸56に回転自在に取り付けた部材で
あり、上述した外歯18aを外周に備えるとともに第1
カム穴52、第2カム穴58及び第3カム穴59を備え
る。第1カム穴52はジョイントシャフト53を嵌入す
る穴、第2カム穴58はカムフォロワ54のピン54a
を嵌入する穴、第3カム穴59はメインパウル50のピ
ン50cが嵌入する穴である。メインパウル50は、先
端にリング部材44の内歯44aに噛み合うロック歯5
0bを備え、バックアップパウル51は、先端にリング
部材43の内歯43aに噛み合うロック歯51bを備え
る。
右端から突出した軸56に回転自在に取り付けた部材で
あり、上述した外歯18aを外周に備えるとともに第1
カム穴52、第2カム穴58及び第3カム穴59を備え
る。第1カム穴52はジョイントシャフト53を嵌入す
る穴、第2カム穴58はカムフォロワ54のピン54a
を嵌入する穴、第3カム穴59はメインパウル50のピ
ン50cが嵌入する穴である。メインパウル50は、先
端にリング部材44の内歯44aに噛み合うロック歯5
0bを備え、バックアップパウル51は、先端にリング
部材43の内歯43aに噛み合うロック歯51bを備え
る。
【0039】60はリターンスプリングであり、リター
ンスプリング60はリールシャフト14を時計回り方向
に回転することにより、メインパウル50及びバックア
ップパウル51のそれぞれのロック歯50b,51bと
リング部材44,43のそれぞれの内歯44a,43a
との噛み合いを解消する部材である。
ンスプリング60はリールシャフト14を時計回り方向
に回転することにより、メインパウル50及びバックア
ップパウル51のそれぞれのロック歯50b,51bと
リング部材44,43のそれぞれの内歯44a,43a
との噛み合いを解消する部材である。
【0040】図3は本発明に係るリング部材及び第1、
第2抵抗部材を示す斜視図であり、エネルギー吸収機構
31を示す。エネルギー吸収機構31は、フレーム30
の左壁35に形成した開口35a(図2参照)に回転可
能に取付けたリング部材43と、このリング部材43の
回転を阻止しようとする第1、第2抵抗力を発生させる
第1、第2抵抗部材46,47と、フレーム30の右壁
36に形成した開口36a(図2参照)に回転可能に取
付けるリング部材44(図2参照)と、このリング部材
44の回転を阻止しようとする第1、第2抵抗力を発生
させる第1、第2抵抗部材46,47とからなる。33
は、ロック機構32でリールシャフト14をリング部材
43,44にロックした時に所定荷重で切断してリング
部材43のフレームに対する相対回転を可能にする位置
決めピンである。
第2抵抗部材を示す斜視図であり、エネルギー吸収機構
31を示す。エネルギー吸収機構31は、フレーム30
の左壁35に形成した開口35a(図2参照)に回転可
能に取付けたリング部材43と、このリング部材43の
回転を阻止しようとする第1、第2抵抗力を発生させる
第1、第2抵抗部材46,47と、フレーム30の右壁
36に形成した開口36a(図2参照)に回転可能に取
付けるリング部材44(図2参照)と、このリング部材
44の回転を阻止しようとする第1、第2抵抗力を発生
させる第1、第2抵抗部材46,47とからなる。33
は、ロック機構32でリールシャフト14をリング部材
43,44にロックした時に所定荷重で切断してリング
部材43のフレームに対する相対回転を可能にする位置
決めピンである。
【0041】第1抵抗部材46は、フレーム30の開口
35aの周囲1/4〜1/3以下の範囲に取付け(図2
も参照)、リング部材43の相対回転に従って塑性変形
してリング部材43の回転を阻止しようとする第1抵抗
力を発生させる円弧状の塑性変形片である(図5も参
照)。なお、この第1抵抗部材46は、塑性変形片に限
らないで、例えばリング部材の相対回転に従って剪断し
て第1抵抗力を作用させる剪断除去片としてもよい。
35aの周囲1/4〜1/3以下の範囲に取付け(図2
も参照)、リング部材43の相対回転に従って塑性変形
してリング部材43の回転を阻止しようとする第1抵抗
力を発生させる円弧状の塑性変形片である(図5も参
照)。なお、この第1抵抗部材46は、塑性変形片に限
らないで、例えばリング部材の相対回転に従って剪断し
て第1抵抗力を作用させる剪断除去片としてもよい。
【0042】第2抵抗部材47は、リング部材43がフ
レーム30に対して相対回転したときリング部材43に
巻取られるワイヤ49と、リング部材43に巻取られる
ワイヤ49を変形させる巻取り阻止部材48とからな
る。巻取り阻止部材48は、ワイヤ49を案内する案内
ピン66,67と、フレーム30の下端部に取り付けて
ワイヤ49の後端を巻き付けたシャフト68とからな
る。この巻取り阻止部材48は、ワイヤ49を強制的に
変形させてリング部材43の回転を阻止しようとする第
2抵抗力を発生させるものである。尚、ワイヤ49の後
端をシャフト68に巻付けたので、ワイヤ49をリング
部材43に巻取るときに、ワイヤ49の後端が振れな
い。このため、図2に示すフレーム30を比較的小さく
することができる。
レーム30に対して相対回転したときリング部材43に
巻取られるワイヤ49と、リング部材43に巻取られる
ワイヤ49を変形させる巻取り阻止部材48とからな
る。巻取り阻止部材48は、ワイヤ49を案内する案内
ピン66,67と、フレーム30の下端部に取り付けて
ワイヤ49の後端を巻き付けたシャフト68とからな
る。この巻取り阻止部材48は、ワイヤ49を強制的に
変形させてリング部材43の回転を阻止しようとする第
2抵抗力を発生させるものである。尚、ワイヤ49の後
端をシャフト68に巻付けたので、ワイヤ49をリング
部材43に巻取るときに、ワイヤ49の後端が振れな
い。このため、図2に示すフレーム30を比較的小さく
することができる。
【0043】リング部材43は、左壁35の開口35a
に回転可能に嵌入する嵌入部70(図2、図4参照)
と、a点からb点まで時計回り方向に外周に沿って備え
たワイヤ収納溝71と、ワイヤ49の先端49aを固定
する第1、第2、第3固定部72,73,74と、内周
に形成した内歯43aとからなる。尚、図2に示すリン
グ部材44は、リング部材43と対称に形成した部材で
ある。
に回転可能に嵌入する嵌入部70(図2、図4参照)
と、a点からb点まで時計回り方向に外周に沿って備え
たワイヤ収納溝71と、ワイヤ49の先端49aを固定
する第1、第2、第3固定部72,73,74と、内周
に形成した内歯43aとからなる。尚、図2に示すリン
グ部材44は、リング部材43と対称に形成した部材で
ある。
【0044】図4は図3の4矢視図であり、リング部材
43の外側に抜止め突片75,75を設け、且つリング
部材43の外側から抜止めピン76,76を押し込んだ
状態を示す。抜止め突片75,75及び抜止めピン7
6,76は、左壁35の開口35aからリング部材43
の嵌入部70が抜け出すことを防ぐ部材である。
43の外側に抜止め突片75,75を設け、且つリング
部材43の外側から抜止めピン76,76を押し込んだ
状態を示す。抜止め突片75,75及び抜止めピン7
6,76は、左壁35の開口35aからリング部材43
の嵌入部70が抜け出すことを防ぐ部材である。
【0045】図5は図3の5矢視図であり、左壁35の
外側から抜止めピン76,76を押し込んだ状態を示
す。抜止めピン76は、リング部材43の穴43bに押
し込むピン部76aと、ピン部76aに一体に形成しリ
ング部材43の外周から突出する押え部76bとからな
る。第3固定部74は切欠き74aを備え、切欠き74
aに左壁35から内側に突出した位置決めピン33(図
6(a)も参照)を配置する。また、第3固定部74
は、リング43が回転したとき第1抵抗部材46に当
り、第1抵抗部材46を塑性変形させながら回転する部
材である。これにより、リング部材43の相対回転に従
ってリング部材43の回転を阻止しようとする第1抵抗
力が発生する。
外側から抜止めピン76,76を押し込んだ状態を示
す。抜止めピン76は、リング部材43の穴43bに押
し込むピン部76aと、ピン部76aに一体に形成しリ
ング部材43の外周から突出する押え部76bとからな
る。第3固定部74は切欠き74aを備え、切欠き74
aに左壁35から内側に突出した位置決めピン33(図
6(a)も参照)を配置する。また、第3固定部74
は、リング43が回転したとき第1抵抗部材46に当
り、第1抵抗部材46を塑性変形させながら回転する部
材である。これにより、リング部材43の相対回転に従
ってリング部材43の回転を阻止しようとする第1抵抗
力が発生する。
【0046】図6(a),(b)は本発明に係るシート
ベルト巻取装置の断面図であり、(a)は6a−6a線
断面図、(b)は6b−6b線断面図である。(a)
は、左壁35の取付け穴35aにリング部材43の嵌入
部70を嵌入して抜止めピン76を左壁35の外側から
押し込み、位置決めピン33を第3固定部74の切欠き
74aに備え、且つワイヤ収納溝71を左壁35の内側
に設けた状態を示す。(b)は、左壁35の取付け穴3
5aにリング部材43の嵌入部70を嵌入し、且つワイ
ヤ収納溝71を左壁35の内側に配置した状態を示す。
第1抵抗部材46は、リング部材43の相対回転に従っ
てリング部材43の回転を阻止しようとする第1抵抗力
を発生させるために、図5に示す第3固定部74に押圧
されて塑性変形する部材である。尚、46はフレームの
左壁35に圧入するなどして、左壁35と別体の部材で
もよい。
ベルト巻取装置の断面図であり、(a)は6a−6a線
断面図、(b)は6b−6b線断面図である。(a)
は、左壁35の取付け穴35aにリング部材43の嵌入
部70を嵌入して抜止めピン76を左壁35の外側から
押し込み、位置決めピン33を第3固定部74の切欠き
74aに備え、且つワイヤ収納溝71を左壁35の内側
に設けた状態を示す。(b)は、左壁35の取付け穴3
5aにリング部材43の嵌入部70を嵌入し、且つワイ
ヤ収納溝71を左壁35の内側に配置した状態を示す。
第1抵抗部材46は、リング部材43の相対回転に従っ
てリング部材43の回転を阻止しようとする第1抵抗力
を発生させるために、図5に示す第3固定部74に押圧
されて塑性変形する部材である。尚、46はフレームの
左壁35に圧入するなどして、左壁35と別体の部材で
もよい。
【0047】以上に述べた本発明に係るシートベルト巻
取装置の作用を次に説明する。先ず、減速度感知による
ロック作動機構5が作動した状態を説明する。図7
(a),(b)は本発明に係るシートベルト巻取装置の
第1作用説明図である。(a)において、車両に設定値
を超えた大減速度が作用したとき、ウエイト16(図2
に示す)が振れてロックアーム17を矢印の如く上方に
押し上げる。同時に、乗員が前方に移動してウェビング
2を矢印の如く僅かに引出すことにより、図2に示すリ
ールシャフト14と一体にロックギア18が矢印の如く
僅かにウェビング引出し方向に回転して、ロックギア1
8の外歯18aにロックアーム17が噛み合いロックギ
ア18がロック状態になる。
取装置の作用を次に説明する。先ず、減速度感知による
ロック作動機構5が作動した状態を説明する。図7
(a),(b)は本発明に係るシートベルト巻取装置の
第1作用説明図である。(a)において、車両に設定値
を超えた大減速度が作用したとき、ウエイト16(図2
に示す)が振れてロックアーム17を矢印の如く上方に
押し上げる。同時に、乗員が前方に移動してウェビング
2を矢印の如く僅かに引出すことにより、図2に示すリ
ールシャフト14と一体にロックギア18が矢印の如く
僅かにウェビング引出し方向に回転して、ロックギア1
8の外歯18aにロックアーム17が噛み合いロックギ
ア18がロック状態になる。
【0048】この後、リールシャフト14のみが僅かに
矢印の如く回転することにより、ジョイントシャフト5
3、ピン54a及びメインパウル50のピン50cを第
1カム穴52、第2カム穴58及び第3カム穴59に沿
って矢印の如く案内する。この結果、メインパウル50
及びバックアップパウル51(図2に示す)が外側に向
けて揺動する。
矢印の如く回転することにより、ジョイントシャフト5
3、ピン54a及びメインパウル50のピン50cを第
1カム穴52、第2カム穴58及び第3カム穴59に沿
って矢印の如く案内する。この結果、メインパウル50
及びバックアップパウル51(図2に示す)が外側に向
けて揺動する。
【0049】(b)において、メインパウル50のロッ
ク爪50bがリング部材44の内歯44aに噛み合い、
同時に、図2に示すバックアップパウル51のロック爪
51bがリング部材43の内歯43aに噛み合う。これ
により、リールシャフト14(図2参照)がリング部材
43,44にロックして回転を停止する。
ク爪50bがリング部材44の内歯44aに噛み合い、
同時に、図2に示すバックアップパウル51のロック爪
51bがリング部材43の内歯43aに噛み合う。これ
により、リールシャフト14(図2参照)がリング部材
43,44にロックして回転を停止する。
【0050】次に、引出感知によるロック作動機構6が
作動した状態を説明する。図8(a),(b)は本発明
に係るシートベルト巻取装置の第2作用説明図である。
(a)において、図1の状態でウェビング2の矢印方向
への引出速度が設定値を超えたとき、図2に示すリール
シャフト14と一体にロックギア18が軸56を中心に
して矢印の如く反時計回り方向に急激に回転して、慣性
体21は慣性遅れを生じて、ロックギア18に対し軸2
0を中心に相対揺動する。この状態でさらにロックギア
18が矢印の如く回転すると、上ストッパ23が慣性体
21のロック爪22に当り、慣性体21も矢印の如く回
転する。ロックギア18が矢印の如くさらに回転する
と、慣性体21のロック爪22がケース7の内周に形成
した内歯7aに当り、ロックギア18がロック状態にな
る。
作動した状態を説明する。図8(a),(b)は本発明
に係るシートベルト巻取装置の第2作用説明図である。
(a)において、図1の状態でウェビング2の矢印方向
への引出速度が設定値を超えたとき、図2に示すリール
シャフト14と一体にロックギア18が軸56を中心に
して矢印の如く反時計回り方向に急激に回転して、慣性
体21は慣性遅れを生じて、ロックギア18に対し軸2
0を中心に相対揺動する。この状態でさらにロックギア
18が矢印の如く回転すると、上ストッパ23が慣性体
21のロック爪22に当り、慣性体21も矢印の如く回
転する。ロックギア18が矢印の如くさらに回転する
と、慣性体21のロック爪22がケース7の内周に形成
した内歯7aに当り、ロックギア18がロック状態にな
る。
【0051】この後、減速度感知によるロック作動機構
5と同様に、ウェビング2の引出しが継続して図2に示
すリールシャフト14のみが僅かに矢印の如く回転する
ことにより、ジョイントシャフト53、ピン54a及び
メインパウル50のピン50cを第1カム穴52、第2
カム穴58及び第3カム穴59に沿って矢印の如く案内
する。この結果、メインパウル50及びバックアップパ
ウル51(図2に示す)が外側に向けて揺動する。
5と同様に、ウェビング2の引出しが継続して図2に示
すリールシャフト14のみが僅かに矢印の如く回転する
ことにより、ジョイントシャフト53、ピン54a及び
メインパウル50のピン50cを第1カム穴52、第2
カム穴58及び第3カム穴59に沿って矢印の如く案内
する。この結果、メインパウル50及びバックアップパ
ウル51(図2に示す)が外側に向けて揺動する。
【0052】(b)において、メインパウル50のロッ
ク爪50bがリング部材44の内歯44aに噛み合い、
同時に、図2に示すバックアップパウル51のロック爪
51bもリング部材43の内歯43aに噛み合う。これ
により、リールシャフト14(図2参照)がリング部材
43,44にロックして回転を停止する。
ク爪50bがリング部材44の内歯44aに噛み合い、
同時に、図2に示すバックアップパウル51のロック爪
51bもリング部材43の内歯43aに噛み合う。これ
により、リールシャフト14(図2参照)がリング部材
43,44にロックして回転を停止する。
【0053】次に、リールシャフト14の回転が停止し
た後、さらにウェビング2を引き出す力が継続する状態
を次図で説明する。図9は本発明に係るシートベルト巻
取装置の第3作用説明図であり、左側の部分のみを説明
する。バックアップパウル51のロック爪51bがリン
グ部材43の内歯43aに噛み合うことにより、リール
シャフト回転阻止力F1が発生してリールシャフト14
の回転が停止する。
た後、さらにウェビング2を引き出す力が継続する状態
を次図で説明する。図9は本発明に係るシートベルト巻
取装置の第3作用説明図であり、左側の部分のみを説明
する。バックアップパウル51のロック爪51bがリン
グ部材43の内歯43aに噛み合うことにより、リール
シャフト回転阻止力F1が発生してリールシャフト14
の回転が停止する。
【0054】図10(a)〜(c)は本発明に係るシー
トベルト巻取装置の第4作用説明図であり、リールシャ
フト14がリング部材43にロックした後の作用を説明
した図である。(a)において、リールシャフト14が
リング部材43にロックした状態で、ウェビング2に矢
印方向への荷重(ウェビング張力Ts)が作用すると、
ウェビング張力TsがTs4まで上昇して、図9に示す
リールシャフト回転阻止力反力F2が大きくなり位置決
めピン33が破断してリング部材43がP1の位置から
反時計回り方向に回転し、第1抵抗部材46を塑性変形
する。同時に第2抵抗部材47のワイヤ49をリング部
材43のワイヤ収納溝71(図6(b)も参照)に巻き
取りはじめる。ここで、特許請求の範囲中の「規定値」
はTs4である。
トベルト巻取装置の第4作用説明図であり、リールシャ
フト14がリング部材43にロックした後の作用を説明
した図である。(a)において、リールシャフト14が
リング部材43にロックした状態で、ウェビング2に矢
印方向への荷重(ウェビング張力Ts)が作用すると、
ウェビング張力TsがTs4まで上昇して、図9に示す
リールシャフト回転阻止力反力F2が大きくなり位置決
めピン33が破断してリング部材43がP1の位置から
反時計回り方向に回転し、第1抵抗部材46を塑性変形
する。同時に第2抵抗部材47のワイヤ49をリング部
材43のワイヤ収納溝71(図6(b)も参照)に巻き
取りはじめる。ここで、特許請求の範囲中の「規定値」
はTs4である。
【0055】(b)において、リング部材43を反時計
回り方向(矢印方向)に回転することにより、第1抵抗
部材46を第3固定部74で塑性変形するとともに、ワ
イヤ49をリング部材43のワイヤ収納溝71に巻き取
る。ワイヤ49は巻取り阻止部材48の案内ピン66,
67で変形されながらシャフト68から巻き戻される。
回り方向(矢印方向)に回転することにより、第1抵抗
部材46を第3固定部74で塑性変形するとともに、ワ
イヤ49をリング部材43のワイヤ収納溝71に巻き取
る。ワイヤ49は巻取り阻止部材48の案内ピン66,
67で変形されながらシャフト68から巻き戻される。
【0056】このように、第1抵抗部材46を第3固定
部74で塑性変形しながらリング部材43が回転するの
で、リング部材43に一定の第1抵抗力f1が矢印の方
向に作用する。また、ワイヤ49が変形しながら案内ピ
ン66,67を通過し、かつシャフト68から巻戻され
るので、このため、リング部材43の回転を阻止するた
めの一定の第2抵抗力f2が矢印の方向に作用する。こ
のため、リング部材43は、第1、第2抵抗力(f1+
f2)としての一定のEA荷重を保持しながら、ウェビ
ング伸び出し方向に回転する。即ち、ウェビングは、前
記EA荷重に相当するウェビング張力Ts5が作用しな
がら、伸び出すこととなる。
部74で塑性変形しながらリング部材43が回転するの
で、リング部材43に一定の第1抵抗力f1が矢印の方
向に作用する。また、ワイヤ49が変形しながら案内ピ
ン66,67を通過し、かつシャフト68から巻戻され
るので、このため、リング部材43の回転を阻止するた
めの一定の第2抵抗力f2が矢印の方向に作用する。こ
のため、リング部材43は、第1、第2抵抗力(f1+
f2)としての一定のEA荷重を保持しながら、ウェビ
ング伸び出し方向に回転する。即ち、ウェビングは、前
記EA荷重に相当するウェビング張力Ts5が作用しな
がら、伸び出すこととなる。
【0057】また、リング部材43の第3固定部74が
P2まで回転して第1抵抗部材46を通過するので、リ
ング部材43は、第2抵抗力(f2)としての一定のE
A荷重を保持しながら、ウェビング伸び出し方向に回転
する。即ち、ウェビングは、ウェビング張力Ts5より
小さいウェビング張力Ts6が作用しながら、伸び出す
こととなる。
P2まで回転して第1抵抗部材46を通過するので、リ
ング部材43は、第2抵抗力(f2)としての一定のE
A荷重を保持しながら、ウェビング伸び出し方向に回転
する。即ち、ウェビングは、ウェビング張力Ts5より
小さいウェビング張力Ts6が作用しながら、伸び出す
こととなる。
【0058】(c)において、リング部材43が略33
0゜反時計回り方向に回転すると(P3の位置)、第3
固定部74がストッパ78に当ってリング部材43及び
リールシャフト14の反時計回り方向の回転が停止して
ウェビング2の引き出しを終了する。
0゜反時計回り方向に回転すると(P3の位置)、第3
固定部74がストッパ78に当ってリング部材43及び
リールシャフト14の反時計回り方向の回転が停止して
ウェビング2の引き出しを終了する。
【0059】図11(a),(b)は本発明に係るシー
トベルト巻取装置の衝撃エネルギー吸収状態を説明した
グラフである。(a)は、ウェビング張力と対車変位と
の関係を示したグラフであり、縦軸をウェビング張力T
s(KN)、横軸を対車変位D(mm)としたものであ
る。実線のグラフg3は実施例を示し、破線のグラフg4
は比較例を示す。
トベルト巻取装置の衝撃エネルギー吸収状態を説明した
グラフである。(a)は、ウェビング張力と対車変位と
の関係を示したグラフであり、縦軸をウェビング張力T
s(KN)、横軸を対車変位D(mm)としたものであ
る。実線のグラフg3は実施例を示し、破線のグラフg4
は比較例を示す。
【0060】実施例のグラフg3によれば、D0におい
てリールシャフト14をリング部材43にロックしてウ
ェビング2をロックすることにより、ウェビング張力が
上昇する。D3においてウェビング張力Tsが破断荷重
Ts4まで上昇すると(図10(a)の状態)、リング
部材43の第3固定部74で位置決めピン33を破断す
る。これにより、図10(b)で説明したようにリング
部材43がリールシャフト14と一体的に反時計回り方
向に回転してウェビングが引き出される(第1EA状
態)。
てリールシャフト14をリング部材43にロックしてウ
ェビング2をロックすることにより、ウェビング張力が
上昇する。D3においてウェビング張力Tsが破断荷重
Ts4まで上昇すると(図10(a)の状態)、リング
部材43の第3固定部74で位置決めピン33を破断す
る。これにより、図10(b)で説明したようにリング
部材43がリールシャフト14と一体的に反時計回り方
向に回転してウェビングが引き出される(第1EA状
態)。
【0061】第1EA状態においては、第1抵抗部材4
6を第3固定部74で塑性変形するとともに、第2抵抗
部材47(図10(b)参照)をリング部材43のワイ
ヤ収納溝71に巻き取りながらウェビング2を引き出
す。このため、ウェビング張力は、第1抵抗部材46の
第1抵抗力と第2抵抗部材47の第2抵抗力とを合せた
Ts5になる。D5において第3固定部74がP2(図
10(b)参照)まで到達して第1抵抗部材47を通過
すると第2EA状態になる。
6を第3固定部74で塑性変形するとともに、第2抵抗
部材47(図10(b)参照)をリング部材43のワイ
ヤ収納溝71に巻き取りながらウェビング2を引き出
す。このため、ウェビング張力は、第1抵抗部材46の
第1抵抗力と第2抵抗部材47の第2抵抗力とを合せた
Ts5になる。D5において第3固定部74がP2(図
10(b)参照)まで到達して第1抵抗部材47を通過
すると第2EA状態になる。
【0062】第2EA状態においては、図10(c)で
説明したように、第2抵抗部材48をリング部材43の
ワイヤ収納溝71に巻き取りながらウェビング2を引き
出す。このため、ウェビング張力は、第2抵抗部材48
の第2抵抗力のみになりTs6まで下がる。D7におい
て、第3固定部74がストッパ78に当ることによりリ
ング部材43の回転が停止してウェビング2の引き出し
を終了する。
説明したように、第2抵抗部材48をリング部材43の
ワイヤ収納溝71に巻き取りながらウェビング2を引き
出す。このため、ウェビング張力は、第2抵抗部材48
の第2抵抗力のみになりTs6まで下がる。D7におい
て、第3固定部74がストッパ78に当ることによりリ
ング部材43の回転が停止してウェビング2の引き出し
を終了する。
【0063】実施例のグラフg3によれば、第1EA状
態のとき、第1抵抗部材46の第1抵抗力と第2抵抗部
材47(図10(b)参照)の第2抵抗力とを合せてウ
ェビング張力をTs5に高めることができ、第2EA状
態のとき、第2抵抗部材47の第2抵抗力のみとしてウ
ェビング張力をTs6まで下げることができる。このた
め、第1EA状態と第2EA状態とにおいてウェビング
張力を段階的に明確に低減させることができる。
態のとき、第1抵抗部材46の第1抵抗力と第2抵抗部
材47(図10(b)参照)の第2抵抗力とを合せてウ
ェビング張力をTs5に高めることができ、第2EA状
態のとき、第2抵抗部材47の第2抵抗力のみとしてウ
ェビング張力をTs6まで下げることができる。このた
め、第1EA状態と第2EA状態とにおいてウェビング
張力を段階的に明確に低減させることができる。
【0064】一方、比較例のグラフg4によれば、D0
においてリールシャフトをリング部材にロックしてウェ
ビングをロックすることにより、ウェビング張力が上昇
する。D10においてウェビング張力Tsが破断荷重T
s7まで上昇すると、リング部材の第3固定部で位置決
めピンを破断してリング部材をリールシャフトと一体的
に反時計回り方向に回転させる。これにより、ウェビン
グが引き出されてEA状態になる。
においてリールシャフトをリング部材にロックしてウェ
ビングをロックすることにより、ウェビング張力が上昇
する。D10においてウェビング張力Tsが破断荷重T
s7まで上昇すると、リング部材の第3固定部で位置決
めピンを破断してリング部材をリールシャフトと一体的
に反時計回り方向に回転させる。これにより、ウェビン
グが引き出されてEA状態になる。
【0065】EA状態においては、ワイヤをリング部材
のワイヤ収納溝に巻き取りながらウェビングを引き出
す。このため、ウェビング張力は、ワイヤを巻取るとき
の抵抗力のみでTs8になる。そして、D11におい
て、固定部がストッパに当ることによりリング部材の回
転が停止してウェビングの引き出しを終了する。このよ
うに、比較例のグラフg4によれば、EA状態において
ウェビング張力を段階的に下げることができない。尚、
ウェビングがする仕事Wは等しくなるように設定してい
るので、S1’=S2’である。
のワイヤ収納溝に巻き取りながらウェビングを引き出
す。このため、ウェビング張力は、ワイヤを巻取るとき
の抵抗力のみでTs8になる。そして、D11におい
て、固定部がストッパに当ることによりリング部材の回
転が停止してウェビングの引き出しを終了する。このよ
うに、比較例のグラフg4によれば、EA状態において
ウェビング張力を段階的に下げることができない。尚、
ウェビングがする仕事Wは等しくなるように設定してい
るので、S1’=S2’である。
【0066】(b)は、拘束力と対車変位との関係を示
したグラフであり、縦軸を拘束力F、横軸を対車変位D
(mm)としたものである。実線のグラフg5は実施例
を示し、破線のグラフg6は比較例を示す。実施例のグ
ラフg5によれば、拘束力がF4まで上昇したD3にお
いて位置決めピン33を破断して第1EA状態になる。
したグラフであり、縦軸を拘束力F、横軸を対車変位D
(mm)としたものである。実線のグラフg5は実施例
を示し、破線のグラフg6は比較例を示す。実施例のグ
ラフg5によれば、拘束力がF4まで上昇したD3にお
いて位置決めピン33を破断して第1EA状態になる。
【0067】第1EA状態においては、ウェビング張力
は、第1抵抗部材47の第1抵抗力と第2抵抗部材48
の第2抵抗力とを合せたTs5になるが、図13に示し
た理由により、乗員がD4からD5まで前方に移動する
に従って拘束力はF5からF6まで上がる。D5におい
て第3固定部74が第1抵抗部材46を通過すると第2
EA状態になる。
は、第1抵抗部材47の第1抵抗力と第2抵抗部材48
の第2抵抗力とを合せたTs5になるが、図13に示し
た理由により、乗員がD4からD5まで前方に移動する
に従って拘束力はF5からF6まで上がる。D5におい
て第3固定部74が第1抵抗部材46を通過すると第2
EA状態になる。
【0068】第2EA状態においては、ウェビング張力
は、第2抵抗部材47の第2抵抗力のみになりTs6ま
で下げることができるので、図13に示した理由により
拘束力がF7からF8まで上昇しても、拘束力F8をウ
ェビング引出し開始点D3の拘束力F4より低く抑える
ことができる。このため、最大の拘束力Fを低く抑える
ことができる。
は、第2抵抗部材47の第2抵抗力のみになりTs6ま
で下げることができるので、図13に示した理由により
拘束力がF7からF8まで上昇しても、拘束力F8をウ
ェビング引出し開始点D3の拘束力F4より低く抑える
ことができる。このため、最大の拘束力Fを低く抑える
ことができる。
【0069】一方、比較例のグラフg6によれば、拘束
力がF10まで上昇したD10において位置決めピンを
破断してEA状態になる。EA状態においては、ウェビ
ング張力は、抵抗部材の抵抗力によりTs8になるの
で、図13に示した理由により、乗員が前方に移動する
に従って拘束力がF12まで上昇する。D12における
拘束力F12はウェビング引出し開始点D10の拘束力
F10より高くなり、且つ実施例のグラフg5の最大拘
束力F4より高くなる。
力がF10まで上昇したD10において位置決めピンを
破断してEA状態になる。EA状態においては、ウェビ
ング張力は、抵抗部材の抵抗力によりTs8になるの
で、図13に示した理由により、乗員が前方に移動する
に従って拘束力がF12まで上昇する。D12における
拘束力F12はウェビング引出し開始点D10の拘束力
F10より高くなり、且つ実施例のグラフg5の最大拘
束力F4より高くなる。
【0070】実施例のグラフg5によれば、ウェビング
張力を初期において大きく、後に小さくなるように2段
階荷重とすることにより、図15(a)の無効領域Sに
おいて面積S1に相当する衝撃エネルギを吸収すること
ができ、よって、後において面積S1に等しい面積S2
に相当する分だけ拘束力を下げることができる。よっ
て、初期において有効に衝撃エネルギを吸収することが
できるので、最大拘束力(減速力或いは衝撃力に相当す
る)を緩和することができる。
張力を初期において大きく、後に小さくなるように2段
階荷重とすることにより、図15(a)の無効領域Sに
おいて面積S1に相当する衝撃エネルギを吸収すること
ができ、よって、後において面積S1に等しい面積S2
に相当する分だけ拘束力を下げることができる。よっ
て、初期において有効に衝撃エネルギを吸収することが
できるので、最大拘束力(減速力或いは衝撃力に相当す
る)を緩和することができる。
【0071】これに対して比較例のグラフg6によれ
ば、拘束力を段階的に低減することができないので、初
期において有効に衝撃エネルギを吸収させることができ
ない。このため、最大拘束力が高くなる。
ば、拘束力を段階的に低減することができないので、初
期において有効に衝撃エネルギを吸収させることができ
ない。このため、最大拘束力が高くなる。
【0072】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、リング部材が相対回転するとき、相
対回転の開始位置から所定位置までの所定区間におい
て、第1抵抗部材と第2抵抗部材とを合せた第1抵抗力
及び第2抵抗力がリング部材に作用し、所定位置を過ぎ
ると第2抵抗部材のみによる第2抵抗力しかリング部材
に作用しない。したがって、リング部材を所定位置まで
回転した位置でウェビング張力を明確に段階的に低減さ
せることができるので、初期において有効に衝撃エネル
ギを吸収し、乗員が前方に移動しても、拘束力や減速度
が高くなることを抑えることができる。この結果、乗員
に作用する衝撃力を緩和することができる。
する。請求項1は、リング部材が相対回転するとき、相
対回転の開始位置から所定位置までの所定区間におい
て、第1抵抗部材と第2抵抗部材とを合せた第1抵抗力
及び第2抵抗力がリング部材に作用し、所定位置を過ぎ
ると第2抵抗部材のみによる第2抵抗力しかリング部材
に作用しない。したがって、リング部材を所定位置まで
回転した位置でウェビング張力を明確に段階的に低減さ
せることができるので、初期において有効に衝撃エネル
ギを吸収し、乗員が前方に移動しても、拘束力や減速度
が高くなることを抑えることができる。この結果、乗員
に作用する衝撃力を緩和することができる。
【0073】請求項2は、第1抵抗部材の剪断除去片或
いは塑性変形片を、材質選定或いは区間選定するという
簡単な手法でウェビング張力特性の調整が可能となり、
ウェビング張力特性のセッティングが容易になる。尚、
これら剪断除去片の剪断荷重及び塑性変形片の塑性変形
荷重(降伏荷重)は、各々のヤング率で一義的に決定さ
れる。
いは塑性変形片を、材質選定或いは区間選定するという
簡単な手法でウェビング張力特性の調整が可能となり、
ウェビング張力特性のセッティングが容易になる。尚、
これら剪断除去片の剪断荷重及び塑性変形片の塑性変形
荷重(降伏荷重)は、各々のヤング率で一義的に決定さ
れる。
【0074】また、抵抗発生の機構が異なる第1抵抗部
材と第2抵抗部材との2つの部材を設け、第2抵抗部材
のウェビング張力特性を基本にして、この第2抵抗部材
に第1抵抗部材のウェビング張力特性を付加させる構成
にした。このため、第1、第2抵抗部材のウェビング張
力特性を容易にかつ正確にセッティングすることができ
る。この結果、2つのウェビング張力特性を複合するこ
とが要因となる推定特性と実際の特性とのズレを少なく
して、所望のウェビング張力特性を容易に得ることがで
きる。
材と第2抵抗部材との2つの部材を設け、第2抵抗部材
のウェビング張力特性を基本にして、この第2抵抗部材
に第1抵抗部材のウェビング張力特性を付加させる構成
にした。このため、第1、第2抵抗部材のウェビング張
力特性を容易にかつ正確にセッティングすることができ
る。この結果、2つのウェビング張力特性を複合するこ
とが要因となる推定特性と実際の特性とのズレを少なく
して、所望のウェビング張力特性を容易に得ることがで
きる。
【図1】本発明に係るシートベルト巻取装置を示す斜視
図
図
【図2】本発明に係るシートベルト巻取装置の巻取り部
を示す斜視図
を示す斜視図
【図3】本発明に係る第1、第2抵抗部材を示す斜視図
【図4】図3の4矢視図
【図5】図3の5矢視図
【図6】本発明に係るシートベルト巻取装置の断面図
【図7】本発明に係るシートベルト巻取装置の第1作用
説明図
説明図
【図8】本発明に係るシートベルト巻取装置の第2作用
説明図
説明図
【図9】本発明に係るシートベルト巻取装置の第3作用
説明図
説明図
【図10】本発明に係るシートベルト巻取装置の第4作
用説明図
用説明図
【図11】本発明に係るシートベルト巻取装置の衝撃エ
ネルギー吸収状態を説明したグラフ
ネルギー吸収状態を説明したグラフ
【図12】従来のシートベルト巻取装置のウェビングの
拘束力と乗員の対車変位との関係を示すグラフ
拘束力と乗員の対車変位との関係を示すグラフ
【図13】従来のEA機構付きシートベルト巻取装置の
ウェビングの拘束力と乗員の対車変位との関係を説明す
る図
ウェビングの拘束力と乗員の対車変位との関係を説明す
る図
【図14】従来のEA機構付きシートベルト巻取装置の
衝撃エネルギー吸収状態を説明したグラフ
衝撃エネルギー吸収状態を説明したグラフ
【図15】理想的なEA機構付きシートベルト巻取装置
の特性を説明する図
の特性を説明する図
【図16】従来のEA機構付きシートベルト巻取装置の
断面図
断面図
1…シートベルト巻取装置、2…ウェビング、5…ロッ
ク作動機構(減速度感知によるロック作動機構)、6…
ロック作動機構(ウェビングの引出感知によるロック作
動機構)、14…リールシャフト、30…フレーム、3
2…ロック機構、35a,36a…開口、43,44…
リング部材、46…第1抵抗部材、47…第2抵抗部
材、48…巻取り阻止部材、49…ワイヤ、Ts4…規
定値。
ク作動機構(減速度感知によるロック作動機構)、6…
ロック作動機構(ウェビングの引出感知によるロック作
動機構)、14…リールシャフト、30…フレーム、3
2…ロック機構、35a,36a…開口、43,44…
リング部材、46…第1抵抗部材、47…第2抵抗部
材、48…巻取り阻止部材、49…ワイヤ、Ts4…規
定値。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年4月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】グラフg30によれば、斜線///で示す面
積はウェビングがした仕事Wに相当する。すなわち、衝
撃時に乗員の持つ運動エネルギ1/2(m・v2)とウ
ェビングがした仕事Wとがほぼ等しくなる対車変位D3
0で乗員は静止する。
積はウェビングがした仕事Wに相当する。すなわち、衝
撃時に乗員の持つ運動エネルギ1/2(m・v2)とウ
ェビングがした仕事Wとがほぼ等しくなる対車変位D3
0で乗員は静止する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】g31によれば、斜線\\\で示す面積はシ
ートベルトがした仕事Wに相当する。すなわち、衝撃時
に乗員の持つ運動エネルギ1/2(m・v2)とウェビ
ングがした仕事Wとがほぼ等しくなる対車変位D31で
乗員は静止する。g31は、g30の対車位置D30からさ
らにD31までウェビングを引き出して運動エネルギ1
/2(m・v2)を吸収できるので、最大拘束力F31
をF30より下げることができる。
ートベルトがした仕事Wに相当する。すなわち、衝撃時
に乗員の持つ運動エネルギ1/2(m・v2)とウェビ
ングがした仕事Wとがほぼ等しくなる対車変位D31で
乗員は静止する。g31は、g30の対車位置D30からさ
らにD31までウェビングを引き出して運動エネルギ1
/2(m・v2)を吸収できるので、最大拘束力F31
をF30より下げることができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 ウェビングを巻回可能なリールシャフト
を備え、このリールシャフトを回転可能に支持するため
の開口が左右に形成されたフレームを備え、このフレー
ムとリールシャフトとの間に配設されて、フレームに対
するリールシャフトの相対回転を許容する解除位置と、
フレームに対するリールシャフトの相対回転を阻止する
ロック位置とに変位可能なロック機構を備え、車両に作
用する減速度、ウェビングの引出速度の少なくとも一方
が設定値を超えたとき、前記ロック機構をロック位置に
変位させるロック作動機構を備え、前記フレームの開口
に取付けられ、ロック位置に変位したロック機構と係合
してフレームに対するリールシャフトの相対回転を阻止
し、かつ、ロック機構から伝達されるウェビング張力が
規定値を超えるとウェビングを引き出す方向にフレーム
に対して相対回転するリング部材を備えたシートベルト
巻取装置において、 前記リング部材がフレームに対して相対回転するとき、
相対回転の開始位置から所定位置までの所定区間でリン
グ部材に第1抵抗力を作用させる第1抵抗部材と、相対
回転の開始位置から終了位置までの全区間でリング部材
に第2抵抗力を作用させる第2抵抗部材とを設けたこと
を特徴とするシートベルト巻取装置。 - 【請求項2】 前記第1抵抗部材は、前記開口の周囲1
/4〜1/3の範囲に設けてリング部材の相対回転に従
って剪断される剪断除去片或いは塑性変形される塑性変
形片であり、 前記第2抵抗部材は、リング部材がフレームに対して相
対回転したときリング部材に巻取られるワイヤと、リン
グ部材に巻取られるワイヤを変形させる巻取り阻止部材
とからなることを特徴とするシートベルト巻取装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10037777A JPH11235967A (ja) | 1998-02-19 | 1998-02-19 | シートベルト巻取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10037777A JPH11235967A (ja) | 1998-02-19 | 1998-02-19 | シートベルト巻取装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11235967A true JPH11235967A (ja) | 1999-08-31 |
Family
ID=12506928
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10037777A Pending JPH11235967A (ja) | 1998-02-19 | 1998-02-19 | シートベルト巻取装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11235967A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001206193A (ja) * | 2000-01-24 | 2001-07-31 | Nsk Ltd | シートベルト装置 |
| GB2387574A (en) * | 2002-04-16 | 2003-10-22 | Breed Automotive Tech | Seat belt retractor with force limiting wire |
| JP2008195085A (ja) * | 2007-02-08 | 2008-08-28 | Tokai Rika Co Ltd | ウエビング巻取装置 |
| JP2010089652A (ja) * | 2008-10-08 | 2010-04-22 | Tokai Rika Co Ltd | ウエビング巻取装置 |
| JP2012131286A (ja) * | 2010-12-20 | 2012-07-12 | Tokai Rika Co Ltd | ウェビング巻取装置 |
| JP2012532783A (ja) * | 2009-03-11 | 2012-12-20 | ティーアールダブリュー・オートモーティブ・ゲーエムベーハー | 座席ベルト引き込み装置(seatbeltretractor) |
| WO2016171226A1 (ja) * | 2015-04-24 | 2016-10-27 | 株式会社東海理化電機製作所 | ウェビング巻取装置 |
-
1998
- 1998-02-19 JP JP10037777A patent/JPH11235967A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001206193A (ja) * | 2000-01-24 | 2001-07-31 | Nsk Ltd | シートベルト装置 |
| GB2387574A (en) * | 2002-04-16 | 2003-10-22 | Breed Automotive Tech | Seat belt retractor with force limiting wire |
| US6712305B2 (en) | 2002-04-16 | 2004-03-30 | Breed Automotive Technology, Inc. | Seat belt retractor |
| GB2387574B (en) * | 2002-04-16 | 2004-05-19 | Breed Automotive Tech | Retractor |
| JP2008195085A (ja) * | 2007-02-08 | 2008-08-28 | Tokai Rika Co Ltd | ウエビング巻取装置 |
| JP2010089652A (ja) * | 2008-10-08 | 2010-04-22 | Tokai Rika Co Ltd | ウエビング巻取装置 |
| JP2012532783A (ja) * | 2009-03-11 | 2012-12-20 | ティーアールダブリュー・オートモーティブ・ゲーエムベーハー | 座席ベルト引き込み装置(seatbeltretractor) |
| JP2012131286A (ja) * | 2010-12-20 | 2012-07-12 | Tokai Rika Co Ltd | ウェビング巻取装置 |
| WO2016171226A1 (ja) * | 2015-04-24 | 2016-10-27 | 株式会社東海理化電機製作所 | ウェビング巻取装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040921 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041007 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050412 |