JPH11236381A - ニトログアニジン類の製造法 - Google Patents

ニトログアニジン類の製造法

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JPH11236381A
JPH11236381A JP8684298A JP8684298A JPH11236381A JP H11236381 A JPH11236381 A JP H11236381A JP 8684298 A JP8684298 A JP 8684298A JP 8684298 A JP8684298 A JP 8684298A JP H11236381 A JPH11236381 A JP H11236381A
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Tatsuo Kaiho
龍夫 海宝
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ニトログアニジン類の新規な製造法を提供す
る。 【解決手段】 式(1) 【化1】 (式中、Aは置換されていてもよい芳香族または非芳香
族の炭化水素環、置換されていてもよい芳香族または非
芳香族の複素環、水素原子、置換されていてもよいアル
キル基、アルケニル基またはアルキニル基を示し、R1
は置換されていてもよい炭素数1から10の鎖状または
環状のアルキル基を示し、R2 は水素原子、置換されて
いてもよい炭素数1から6のアルキル基、アルケニル基
またはアルキニル基を示す。)で表される化合物をアン
モニア、一級または二級のアミンまたはそれらの塩と反
応させて式(2) 【化2】 (式中、A、R2 は上記の意味を示す。)で表されるニ
トログアニジン類を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はニトログアニジン類
の新規な製造法に関する。本発明の方法は農薬(特に殺
虫剤)またはその中間体として利用される化合物を製造
する際に非常に有用である。
【0002】
【従来の技術】ある種のニトログアニジン類が農薬(特
に殺虫剤)またはその中間体として有用であることはよ
く知られている(特開平2−288860号公報、特開
平3−109374号公報、特開平3−157308号
公報、特開平7−179448号公報等)。
【0003】二置換ニトログアニジンの製造法としては
以下のものが知られている。
【0004】1,3,5−三置換・2−ニトロイミノ
ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン類を酸類の存在
下に加水分解して得る方法(特開平3−291267号
公報、特開平4−330049号公報等)。
【0005】
【化3】 ある種のイソチオウレアを経由する方法(特開平5−
9173号公報)。
【0006】
【化4】 ある種のジチオカルバミン酸誘導体を経由する方法
(特開平4−120054号公報、特開平4−7415
8号公報)。
【0007】
【化5】 1,2−二置換−3−ニトロイソチオウレア類を経由
する方法(特開平2−88860号公報)。
【0008】
【化6】 一置換ニトログアニジンを直接アルキル化する方法
(特願平8−158146号公報)。
【0009】
【化7】
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のように1,3,
5−三置換−2−ニトロイミノヘキサヒドロトリアジン
を原料として二置換ニトログアニジンを製造する方法と
しては僅かに方法が知られているのみであるが、方法
は酸類による加水分解反応である。
【0011】一方、ニトログアニジン誘導体は水溶性が
高いことがよく知られている。また、一般にニトログア
ニジン類の水溶解度は、中性条件より酸性条件の方が高
い傾向にある。そのために、反応系に水または酸が存在
すると単離操作の際に晶析収率の低下や抽出率の低下を
招き、操作が煩雑になる傾向にあった。
【0012】これを抑制するための中和を行うと、逆反
応によりトリアジン類が再生するため、さらに操作が煩
雑になる。
【0013】本発明の目的は上記の加水分解による方法
に代わる簡便な製造法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するため鋭意検討した結果、1,3,5−三置換−
2−ニトロイミノヘキサヒドロトリアジンの加水分解以
外の方法を探索する過程において、酸加水分解とはメカ
ニズムが異なり、酸を必要とせず、水も必要としない、
アンモニア、一級または二級のアミンまたはそれらの塩
と反応させる方法を見出し、本発明を完成させた。
【0015】即ち、本発明は式(1)
【0016】
【化8】 (式中、Aは置換されていてもよい芳香族または非芳香
族の炭化水素環、置換されていてもよい芳香族または非
芳香族の複素環、水素原子、置換されていてもよいアル
キル基、アルケニル基またはアルキニル基を示し、R1
は置換されていてもよい炭素数1から10の鎖状または
環状のアルキル基を示し、R2 は水素原子、置換されて
いてもよい炭素数1から6のアルキル基、アルケニル基
またはアルキニル基を示す。)で表される化合物をアン
モニア、一級または二級のアミンまたはそれらの塩と反
応させることを特徴とする式(2)
【0017】
【化9】 (式中、A、R2 は上記の意味を示す。)で表されるニ
トログアニジン類の製造法である。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる式(1)の化
合物の置換基Aの典型的な例としては水素原子、メチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ビニル
基、アリル基、プロパルギル基、ベンジル基、メトキシ
メチル基、メチルチオメチル基、トリフルオロメチル
基、フェニル基、3−ニトロフェニル基、3−シアノフ
ェニル基、3−クロロフェニル基、3−トリフルオロメ
チルフェニル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル
基、2−ピリジル基、3−ピリジル基、2−クロロ−5
−ピリジル基、2−メチル−5−ピリジル基、2−メト
キシ−5−ピリジル基、5−チアゾリル基、2−クロロ
−5−チアゾリル基、2−メチル−5−チアゾリル基、
2−クロロ−5−ピリミジル基、2−クロロ−5−オキ
サゾリル基、2−メチル−5−オキサゾリル基、2−フ
リル基、3−フリル基、2−テトラヒドロフリル基、3
−テトラヒドロフリル基、2−メチル−4−テトラヒド
ロフリル基、2−エチル−4−テトラヒドロフリル基、
2−イソプロピルテトラヒドロフリル基、2−t−ブチ
ル−4−テトラヒドロフリル基、2,2−ジメチル−4
−テトラヒドロフリル基等が挙げられる。
【0019】R1 の典型的な例としてはメチル基、エチ
ル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基、sec−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、
ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノ
ニル基、デシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル
基、ベンジル基等が挙げられる。
【0020】R2 の典型的な例としては水素原子、メチ
ル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n
−ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル基、t−ブ
チル基、ペンチル基、ヘキシル基、シクロペンチル基、
シクロヘキシル基、アリル基、プロパルギル基、メトキ
シメチル基、メチルチオメチル基等が挙げられる。
【0021】本発明において使用される一級または二級
アミンの典型的な例としてはメチルアミン、エチルアミ
ン、n−プロピルアミン、イソプロピルアミン、n−ブ
チルアミン、イソブチルアミン、sec−ブチルアミ
ン、t−ブチルアミン、ペンチルアミン、ヘキシルアミ
ン、ヘプチルアミン、オクチルアミン、シクロヘキシル
アミン、ベンジルアミン、アリルアミン、プロパルギル
アミン、アニリン、フェニレンジアミン、トルイジン、
キシリジン、エチレンジアミン、トリメチレンジアミ
ン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ベンジルメチル
アミン、N−メチルエチレンジアミン、N,N’−ジメ
チルエチレンジアミン、N−メチルアニリン、ピロリジ
ン、ピペリジン、ピペラジン、N−メチルピペラジン、
モルホリン、チオモルホリン、エタノールアミン、ジエ
タノールアミン、メトキシエチルアミン、アミノ酢酸メ
チル等のアミノ酸エステル、ヒドラジン、N−メチルヒ
ドラジン、N,N−ジメチルヒドラジン、N,N’−ジ
メチルヒドラジン、ヒドロキシルアミン、メトキシアミ
ン、ベンジルオキシアミン等が挙げられる。式(1)で
表わされる化合物と反応させる化合物は、好ましくはア
ンモニアまたは脂肪族のアミンであり、特に好ましくは
脂肪族の環状アミンである。
【0022】一級または二級のアミンは溶媒に不溶な担
体に一級または二級アミノ基を修飾した反応剤であって
もよい。典型的な例を以下に挙げる。
【0023】担体としては高分子化合物及びグラスビー
ズ等が挙げられる。高分子化合物担体を形成する単量体
の具体的な例としてはスチレン、ジビニルベンゼン、ビ
ニルピリジン等の芳香族ビニル化合物類、アクリル酸エ
ステル類、メタクリル酸エステル類、アクリロニトリ
ル、アクリルアミド等のアクリレート類、フェノール等
のフェノール類、エチレンオキサイド、エチレンイミン
等の環状化合物類、ビニルアルコール等が挙げられる。
高分子化合物担体はこれらを単独または混合して重合さ
せたものが使用できる。具体的な例としてはポリスチレ
ン樹脂、アクリル酸エステル樹脂、メタクリル酸エステ
ル樹脂、フェノール樹脂、ジビニルベンゼン樹脂、ジビ
ニルベンゼン−スチレン共重合樹脂等が挙げられる。
【0024】これらの高分子化合物担体またはグラスビ
ーズに修飾される一級または二級アミノ基の具体的な例
としては、アミノ基、メチルアミノ基、エチルアミノ
基、プロピルアミノ基、ベンジルアミノ基、2−アミノ
エチルアミノ基、3−アミノプロピルアミノ基、ピペリ
ジノ基、ヒドラジノ基等が挙げられる。これらの官能基
と担体の間には適当なスペーサーを導入してもよい。
【0025】これら溶媒に不溶な担体に一級または二級
アミノ基を修飾した反応剤の具体例としては、アミノ基
を有する陰イオン交換樹脂等が挙げられる。例えばバイ
エル社製レバチットOC1059、レバチットOC10
65、レバチットR258−K、レバチットE82/8
1、三菱化学社製ダイヤイオンWA20、ダイヤイオン
WA21、ダイヤイオンCR20、セパビーズFP−H
A13、セパビーズFP−BA13、セパビーズFP−
ZA13、ローム&ハース社製アンバーライトIRA6
E、CPG社製アミノプロピル−CPG、チッソ社製ア
ミノセルロファイン等が挙げられる。
【0026】アンモニアまたはアミンは塩で使用するこ
ともできる。これらアミンと塩を形成する酸の具体的な
例としては塩酸、硫酸、燐酸、炭酸等の鉱酸類、蟻酸、
酢酸等の有機カルボン酸類、メタンスルホン酸、トルエ
ンスルホン酸等の有機スルホン酸類等が挙げられる。こ
れら塩類は無水でも、水和物でも使用できる。
【0027】使用されるアンモニアまたはアミンの量は
式(1)で表される化合物に対して1当量以上が好まし
く、特に好ましくは2当量以上である。塩類の場合は式
(1)で表される化合物に対して0.01当量以上が好
ましく、特に好ましくは0.1当量以上である。
【0028】反応は無溶媒で行うことも可能であるが、
通常溶媒で希釈される。溶媒としてはテトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類、ジクロロメタン、ジク
ロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、アセトン、メチ
ルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル等のニト
リル類、N,N−ジメチルホルムアミド、1,3−ジメ
チル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド、
N−メチルピロリドン等の非プロトン性極性溶媒類、メ
タノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノー
ル、ブタノール、イソブタノール、エチレングリコール
等のアルコール類が挙げられる。好ましくはジクロロメ
タン等のハロゲン化炭化水素またはアルコール類であ
り、特に好ましくはアルコール類である。これらの溶媒
は任意の割合で混合物として使用することができる。こ
れらに水を混合することもできる。
【0029】反応温度は10℃以上が好ましく、特に好
ましくは30乃至120℃である。反応時間は一般的に
0.1時間乃至7日間であるが、好ましくは1乃至24
時間である。
【0030】反応は常圧、加圧のいずれでも実施でき
る。
【0031】反応後の処理について常法に従って実施す
ることが可能である。例えば必要に応じて塩類を濾過等
で除去した後、冷却するか貧溶媒を添加し、晶析するこ
とによって取り出すことができる。また、必要に応じて
塩類を濾過等で除去した後、反応液を濃縮することによ
って取り出すことができる。必要に応じて水洗や活性炭
処理、再結晶等の精製を行い純度の高いものを得ること
ができる。
【0032】式(1)および(2)のニトロイミノ基を
有する化合物は異性体(syn−及びanti−異性
体)または互変異性体として存在しうる。また式
(1)、(2)においてAがテトラヒドロフラン環等の
場合、不斉炭素が存在し、光学活性異性体、ラセミ体及
び任意の割合の混合物として存在しうる。この種の全て
の異性体及び互変異性体、並びにその混合物は本発明の
範囲に含まれる。
【0033】本発明の方法は、従来の加水分解法と較べ
て次のような利点がある。 1.加水分解による方法では、反応系中に水または酸が
存在することにより、晶析や精製が容易でなく、また中
和による無機塩類の混入等が認められ、シリカゲル精製
等の煩雑な操作が必要であった。本発明の方法によれば
これら煩雑な操作が必要無くなる。 2.酸の中和の際、酸性が強いと水層へのニトログアニ
ジン類の溶解度が上がるため、抽出率や晶析収率の低下
をもたらす。また中和によりアルカリ性または中性に近
くなると原料であるトリアジン類が再生するため、収率
や純度の低下をもたらす。したがって中和の際のpH管
理は厳密に行う必要があり、工業的には非常に煩雑であ
った。本発明の方法によりpH管理の必要は無くなる。
【0034】上記1については以下に示す実施例中の
(比較例1/実施例1)及び(比較例2/実施例3)に
より、2については(比較例3/実施例10)により確
認できる。
【0035】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて、本発明の
内容を具体的に説明する。実施例11から15中の前処
理とは市販の剤をメタノールで洗浄した後、反応溶媒で
洗浄することを言う。
【0036】なお、高速液体クロマトグラフィー(以下
HPLCと略す)による分析条件は以下の通りである。
【0037】 カラム:L−カラム(化学品検査協会) 溶離液:メタノール/水またはアセトニトリル/水 温度:40℃ 流速:1ml/分 検出器:UV 210または254または278nm 実施例1 1−(2−クロロ−5−ピリジル)メチル−3,5−ジ
メチル−2−ニトロイミノヘキサヒドロトリアジン5g
にメタノール20g及びn−ブチルアミン4.90gを
加えて6時間還流した。反応液をHPLCで分析したと
ころ1−(2−クロロ−5−ピリジル)メチル−3−メ
チル−2−ニトログアニジン3.96gを含んでいた。
収率97.1%。反応液を半量に濃縮し、冷却すると結
晶を生じた。この結晶を濾取して単離し、目的の構造で
あることを確認した。物性値を表1に示す。
【0038】実施例2 1−(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル−3−メチ
ル−5−ベンジル−2−ニトロイミノヘキサヒドロトリ
アジン5gにエタノール25g及びピロリジン3.73
gを加えて60℃で8時間攪拌した。反応液をHPLC
で分析したところ、1−(2−クロロ−5−チアゾリ
ル)メチル−3−メチル−2−ニトログアニジン3.2
1gを含んでいた。収率97.9%。反応液を濃縮し、
水と酢酸エチルを加えて分液し、有機層を減圧乾固して
単離し、目的の構造であることを確認した。物性値を表
1に示す。
【0039】実施例3 1−(3−テトラヒドロフリル)メチル−3−メチル−
5−イソプロピル−2−ニトロイミノヘキサヒドロトリ
アジン5gにイソブタノール25g及びモルホリン4.
58gを加えて100℃で4時間攪拌した。反応液をH
PLCで分析したところ、1−(3−テトラヒドロフリ
ル)メチル−3−メチル−2−ニトログアニジン3.3
3gを含んでいた。収率94.0%。反応液を冷却し、
生じた結晶を濾取して構造を確認した。物性値を表1に
示す。
【0040】実施例4 1−(2−メチル−4−テトラヒドロフリル)メチル−
3−メチル−5−エチル−2−ニトロイミノヘキサヒド
ロトリアジン5gにイソプロパノール30g及びエチレ
ンジアミン1.58gを加えて70℃で攪拌した。反応
液をHPLCで分析したところ、1−(2−メチル−4
−テトラヒドロフリル)メチル−3−メチル−2−ニト
ログアニジン3.76gを含んでいた。収率93.2
%。反応液を濃縮し、シリカゲルカラム(酢酸エチル/
アセトン)で精製し、構造を確認した。物性値を表1に
示す。
【0041】実施例5 1−(2−テトラヒドロフリル)メチル−3−アリル−
5−t−ブチル−2−ニトロイミノヘキサヒドロトリア
ジン5gにエチレングリコール20g及びヒドラジン一
水和物1.54gを加え、50℃で12時間攪拌した。
反応液をHPLCで分析したところ、1−(2−テトラ
ヒドロフリル)メチル−3−アリル−2−ニトログアニ
ジン3.33gを含んでいた。収率94.9%。物性値
を表1に示す。
【0042】実施例6 オートクレーブに1−(3−テトラヒドロフリル)メチ
ル−3−メチル−5−シクロヘキシル−2−ニトロイミ
ノヘキサヒドロトリアジン5g、メタノール25g及び
40%メチルアミン/メタノール溶液4.77gを仕込
み、60℃で6時間反応させた。反応液をHPLCで分
析したところ1−(3−テトラヒドロフリル)メチル−
3−メチル−2−ニトログアニジン2.98gを含んで
いた。収率95.9%。物性値を表1に示す。
【0043】実施例7 1−(3−テトラヒドロフリル)メチル−3−メチル−
5−エチル−2−ニトロイミノヘキサヒドロトリアジン
5gにメタノール15g及び水5g及びピペラジン2.
06gを加え、60℃で5時間攪拌した。反応液をHP
LCで分析したところ、1−(2−テトラヒドロフリ
ル)メチル−3−メチル−2−ニトログアニジン3.4
4gを含んでいた。収率92.3%。物性値を表1に示
す。
【0044】実施例8 1−(2−クロロ−5−ピリジル)メチル−3,5−ジ
メチル−2−ニトロイミノヘキサヒドロトリアジン15
gにジクロロメタン150g及びモルホリン13.1g
を加え、オートクレーブ中で窒素で1MPaに加圧し
た。90℃で4時間反応させたところ、反応圧は約1.
4MPaであった。反応液をHPLCで分析したところ
1−(2−クロロ−5−ピリジル)メチル−3−メチル
−2−ニトログアニジン12.05gを含んでいた。収
率98.5%。反応液を半量に濃縮し、冷却すると結晶
を生じた。この結晶を濾取して単離し、目的の構造であ
ることを確認した。物性値を表1に示す。
【0045】実施例9 1−(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル−3−メチ
ル−5−ベンジル−2−ニトロイミノヘキサヒドロトリ
アジン15gにジクロロメタン150g及びエタノール
アミン6.01gを加え、オートクレーブ中で窒素で
1.0MPaに加圧した。80℃で8時間反応させたと
ころ、反応圧は約1.2MPaであった。反応液をHP
LCで分析したところ、1−(2−クロロ−5−チアゾ
リル)メチル−3−メチル−2−ニトログアニジン1
1.31gを含んでいた。収率92.0%。反応液に飽
和食塩水約50gを加えて分液し、有機層に減圧乾固し
て単離し、目的の構造であることを確認した。物性値を
表1に示す。
【0046】実施例10 1−(3−テトラヒドロフリル)メチル−3−メチル−
5−イソプロピル−2−ニトロイミノヘキサヒドロトリ
アジン15gにジクロロメタン150gを装入し、オー
トクレーブ中でアンモニアガスを約1g吸収させた。窒
素で1.0MPaに加圧し、90℃で4時間反応させた
ところ、反応圧は約1.3MPaであった。反応液をH
PLCで分析したところ、1−(3−テトラヒドロフリ
ル)メチル−3−メチル−2−ニトログアニジン10.
00gを含んでいた。収率94.1%。反応液に硫酸酸
性にした芒硝水約30gを加えて分解し、水層から再度
ジクロロメタンで抽出した。有機層を減圧濃縮し、酢酸
エチルを加えて晶析させ、濾取して構造を確認した。単
離収率83%。物性値を表1に示す。
【0047】実施例11 1−(2−クロロ−5−ピリジル)メチル−3,5−ジ
メチル−2−ニトロイミノヘキサヒドロトリアジン5g
にメタノール20g及び前処理を施したバイエル社製レ
バチットOC1059 12gを加えて6時間還流し
た。反応剤を濾過し、メタノールで洗浄した。濾洗液を
HPLCで分析したところ1−(2−クロロ−5−ピリ
ジル)メチル−3−メチル−2−ニトログアニジン3.
79gを含んでいた。収率92.9%。反応液を半量に
濃縮し、冷却すると結晶を生じた。この結晶を濾取して
単離し、構造を確認した。物性値を表1に示す。
【0048】実施例12 1−(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル−3−メチ
ル−5−ベンジル−2−ニトロイミノヘキサヒドロトリ
アジン5gにエタノール25g及び前処理を施した三菱
化学社製ダイヤイオンWA20 11gを加えて60℃
で8時間攪拌した。反応剤を濾過し、エタノールで洗浄
した。濾洗液をHPLCで分析したところ、1−(2−
クロロ−5−チアゾリル)メチル−3−メチル−2−ニ
トログアニジン2.95gを含んでいた。収率90.0
%。反応液を濃縮し、水と酢酸エチルを加えて分液し、
有機層を減圧乾固して単離し、構造を確認した。物性値
を表1に示す。
【0049】実施例13 1−(3−テトラヒドロフリル)メチル−3−メチル−
5−イソプロピル−2−ニトロイミノヘキサヒドロトリ
アジン5gにイソブタノール25g及び前処理を施した
バイエル社製レバチットOC1065 15gを加えて
70℃で4時間攪拌した。反応剤を濾過し、イソブタノ
ールで洗浄した。濾洗液をHPLCで分析したところ、
1−(3−テトラヒドロフリル)メチル−3−メチル−
2−ニトログアニジン3.37gを含んでいた。収率9
5.1%。反応液を冷却し、生じた結晶を濾取して構造
を確認した。物性値を表1に示す。
【0050】実施例14 1−(2−メチル−4−テトラヒドロフリル)メチル−
3−メチル−5−エチル−2−ニトロイミノヘキサヒド
ロトリアジン5gをイソプロパノール30gに加熱溶解
し、前処理を施した三菱化学社製ダイヤイオンWA21
20gを充填したカラムに70℃で通液した。反応液
とカラムの洗浄液を合わせてHPLCで分析したとこ
ろ、1−(2−メチル−4−テトラヒドロフリル)メチ
ル−3−メチル−2−ニトログアニジン3.72gを含
んでいた。収率92.2%。反応液を濃縮し、シリカゲ
ルカラム(酢酸エチル/アセトン)で精製し、構造を確
認した。物性値を表1に示す。
【0051】実施例15 1−(2−テトラヒドロフリル)メチル−3−アリル−
5−t−ブチル−2−ニトロイミノヘキサヒドロトリア
ジン5gにエチレングリコール20gの溶液を前処理を
施した三菱化学社製セパビーズFP−BA13 40g
を充填した試験管に装入し、50℃で12時間振とうし
た。反応剤を濾過し、メタノールで洗浄した。濾洗液を
HPLCで分析したところ、1−(2−テトラヒドロフ
リル)メチル−3−アリル−2−ニトログアニジン3.
09gを含んでいた。収率88.1%。物性値を表1に
示す。
【0052】実施例16 1−(3−テトラヒドロフリル)メチル−3−メチル−
5−シクロヘキシル−2−ニトロイミノヘキサヒドロト
リアジン5gにメタノール25g及び市販形態のままの
バイエル社製レバチットR258−K 14gを加えて
60℃で5時間反応させた。反応剤を濾過し、メタノー
ルで洗浄した。濾洗液をHPLCで分析したところ1−
(3−テトラヒドロフリル)メチル−3−メチル−2−
ニトログアニジン2.84gを含んでいた。収率91.
4%。物性値を表1に示す。
【0053】実施例17 1−(3−テトラヒドロフリル)メチル−3−メチル−
5−エチル−2−ニトロイミノヘキサヒドロトリアジン
5gにメタノール25g及び市販形態のままのCPG社
製アミノプロピル−CPG 14gを加えて80℃で4
時間反応させた。反応剤を濾過し、メタノールで洗浄し
た。濾洗液をHPLCで分析したところ1−(3−テト
ラヒドロフリル)メチル−3−メチル−2−ニトログア
ニジン3.50gを含んでいた。収率93.9%。物性
値を表1に示す。
【0054】実施例18 1−(2−クロロ−5−ピリジル)メチル−3,5−ジ
メチル−2−ニトロイミノヘキサヒドロトリアジン5g
にイソブタノール20g及び硫酸アンモニウム2.21
gを加えて100℃で4時間攪拌した。反応液を濾過
し、濾液をHPLCで分析したところ1−(2−クロロ
−5−ピリジル)メチル−3−メチル−2−ニトログア
ニジン3.90gを含んでいた。収率95.6%。反応
液を半量に濃縮し、冷却すると結晶を生じた。この結晶
を濾取して単離し、目的の構造であることを確認した。
物性値を表1に示す。
【0055】実施例19 1−(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル−3−メチ
ル−5−ベンジル−2−ニトロイミノヘキサヒドロトリ
アジン5gにエタノール25g及び酢酸アンモニウム
1.52gを加えて4時間還流した。反応液をHPLC
で分析したところ、1−(2−クロロ−5−チアゾリ
ル)メチル−3−メチル−2−ニトログアニジン3.9
7gを含んでいた。収率96.9%。反応液を濃縮し、
水と酢酸エチルを加えて分液し、有機層を減圧乾固して
単離し、目的の構造であることを確認した。物性値を表
1に示す。
【0056】実施例20 1−(3−テトラヒドロフリル)メチル−3−メチル−
5−イソプロピル−2−ニトロイミノヘキサヒドロトリ
アジン5gにメタノール25g及び塩化アンモニウム
0.94gを加えて4時間還流した。反応液を濾過し、
濾液をHPLCで分析したところ、1−(3−テトラヒ
ドロフリル)メチル−3−メチル−2−ニトログアニジ
ン3.47gを含んでいた。収率97.9%。反応液を
冷却し、生じた結晶を濾取して構造を確認した。物性値
を表1に示す。
【0057】実施例21 1−(2−メチル−4−テトラヒドロフリル)メチル−
3−メチル−5−エチル−2−ニトロイミノヘキサヒド
ロトリアジン5gにn−ブタノール30g及び硫酸アン
モニウム2.32gを加えて110℃で5時間攪拌し
た。反応液をHPLCで分析したところ、1−(2−メ
チル−4−テトラヒドロフリル)メチル−3−メチル−
2−ニトログアニジン3.69gを含んでいた。収率9
7.4%。反応液を濃縮し、シリカゲルカラム(酢酸エ
チル/アセトン)で精製し、構造を確認した。物性値を
表1に示す。
【0058】実施例22 1−(2−テトラヒドロフリル)メチル−3−アリル−
5−t−ブチル−2−ニトロイミノヘキサヒドロトリア
ジン5gにエタノール20g及び燐酸アンモニウム2.
14gを加え、5時間還流した。反応液をHPLCで分
析したところ、1−(2−テトラヒドロフリル)メチル
−3−アリル−2−ニトログアニジン3.30gを含ん
でいた。収率95.9%。物性値を表1に示す。
【0059】実施例23 オートクレーブに1−(3−テトラヒドロフリル)メチ
ル−3−メチル−5−シクロヘキシル−2−ニトロイミ
ノヘキサヒドロトリアジン5g、メタノール25g及び
炭酸アンモニウム1.48gを仕込み、100℃で10
時間反応させた。反応圧は0.2MPaであった。反応
液をHPLCで分析したところ1−(3−テトラヒドロ
フリル)メチル−3−メチル−2−ニトログアニジン
2.99gを含んでいた。収率96.2%。物性値を表
1に示す。
【0060】実施例24 1−(3−テトラヒドロフリル)メチル−3−メチル−
5−エチル−2−ニトロイミノヘキサヒドロトリアジン
5gにメタノール20g、燐酸−水素二アンモニウム
2.77gを加え、60℃で5時間攪拌した。反応液を
HPLCで分析したところ、1−(2−テトラヒドロフ
リル)メチル−3−メチル−2−ニトログアニジン3.
53gを含んでいた。収率94.7%。物性値を表1に
示す。
【0061】実施例25 1−(2−クロロ−5−ピリジル)メチル−3,5−ジ
メチル−2−ニトロイミノヘキサヒドロトリアジン5g
にイソブタノール20g及びメチルアミン塩酸塩2.2
6gを加えて100℃で4時間攪拌した。不溶物を濾別
し、濾洗液をHPLCで分析したところ1−(2−クロ
ロ−5−ピリジル)メチル−3−メチル−2−ニトログ
アニジン3.81gを含んでいた。収率93.4%。濾
洗液を半量に濃縮し、冷却すると結晶を生じた。この結
晶を濾取して単離し、構造を確認した。物性値を表1に
示す。
【0062】実施例26 1−(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル−3−メチ
ル−5−ベンジル−2−ニトロイミノヘキサヒドロトリ
アジン5gにn−ブタノール25g及びモルホリン硫酸
塩2.23gを加えて4時間還流した。不溶物を濾別
し、濾洗液をHPLCで分析したところ1−(2−クロ
ロ−5−チアゾリル)メチル−3−メチル−2−ニトロ
グアニジン3.73gを含んでいた。収率91.1%。
濾洗液を濃縮し、水と酢酸エチルを加えて分液し、有機
層を減圧乾固して単離し、構造を確認した。物性値を表
1に示す。
【0063】実施例27 1−(3−テトラヒドロフリル)メチル−3−メチル−
5−イソプロピル−2−ニトロイミノヘキサヒドロトリ
アジン5gにイソブタノール25g及びメチルアミン硫
酸塩1.40gを加えて4時間還流した。不溶物を濾別
し、濾洗液をHPLCで分析したところ1−(3−テト
ラヒドロフリル)メチル−3−メチル−2−ニトログア
ニジン3.33gを含んでいた。収率94.0%。濾洗
液を冷却し、生じた結晶を濾取して構造を確認した。物
性値を表1に示す。
【0064】実施例28 1−(2−メチル−4−テトラヒドロフリル)メチル−
3−メチル−5−エチル−2−ニトロイミノヘキサヒド
ロトリアジン5gにn−ブタノール30g及びピロリジ
ン塩酸塩4.98gを加えて110℃で5時間攪拌し
た。不溶物を濾別し、濾洗液をHPLCで分析したとこ
ろ、1−(2−メチル−4−テトラヒドロフリル)メチ
ル−3−メチル−2−ニトログアニジン3.47gを含
んでいた。収率91.6%。濾洗液を濃縮し、シリカゲ
ルカラム(酢酸エチル/アセトン)で精製し、構造を確
認した。物性値を表1に示す。
【0065】比較例1 1−(2−クロロ−5−ピリジル)メチル−3,5−ジ
メチル−2−ニトロイミノヘキサヒドロトリアジン8.
5gにエタノール90ml及び6M塩酸5.5mlを加
えて30分加熱還流した。塩酸により液が酸性化するた
め反応液を冷却しても結晶を生じなかった。
【0066】比較例2 1−(3−テトラヒドロフリル)メチル−3,5−ジメ
チル−2−ニトロイミノヘキサヒドロトリアジン18g
にジクロロメタン340gを加え、7%塩酸155gを
加えて4時間加熱還流させた。冷却して食塩33gを加
えて分液し、水層をジクロロメタン50gで4回抽出し
た。抽出率は83%であった。有機層を合わせて減圧濃
縮し、酢酸エチルを加えて晶析して1−(3−テトラヒ
ドロフリル)メチル−3−メチル−2−ニトログアニジ
ン9.24gを得た。単離収率66.4%。
【0067】比較例3 1−(3−テトラヒドロフリル)メチル−3−メチル−
5−イソプロピル−2−ニトロイミノヘキサヒドロトリ
アジン20gにジクロロメタン140gを加え、13%
硫酸106gを加えて8時間加熱還流させた。反応収率
は98%であった。冷却して45%水酸化ナトリウム液
でpH6.5に調整した。調整後1−(3−テトラヒド
ロフリル)メチル−3−メチル−5−イソプロピル−2
−ニトロイミノヘキサヒドロトリアジンが9%増加し
た。分液し、水層をジクロロメタン140gで再抽出し
た。有機層を合わせて減圧濃縮し、酢酸エチルを加えて
晶析して1−(3−テトラヒドロフリル)メチル−3−
メチル−2−ニトログアニジン10.3gを得た。単離
収率73%。
【0068】
【表1】
【0069】
【表2】
【0070】
【発明の効果】以上のように本発明の方法によれば、農
薬(特に殺虫剤)またはその中間体として有用な置換ニ
トログアニジン類を加水分解によらず実施することが可
能であり、酸や水に由来する煩雑な操作を必要とせず、
簡単な方法で高収率で目的物が得られ、製造法として特
に優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平9−258968 (32)優先日 平9(1997)9月24日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平9−347934 (32)優先日 平9(1997)12月17日 (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 宮本 充彦 福岡県大牟田市浅牟田町30番地 三井化学 株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1) 【化1】 (式中、Aは置換されていてもよい芳香族または非芳香
    族の炭化水素環、置換されていてもよい芳香族または非
    芳香族の複素環、水素原子、置換されていてもよいアル
    キル基、アルケニル基またはアルキニル基を示し、R1
    は置換されていてもよい炭素数1から10の鎖状または
    環状のアルキル基を示し、R2 は水素原子、置換されて
    いてもよい炭素数1から6のアルキル基、アルケニル基
    またはアルキニル基を示す。)で表される化合物をアン
    モニア、一級または二級のアミン、またはそれらの塩と
    反応させることを特徴とする式(2) 【化2】 (式中、A、R2 は上記の意味を示す。)で表されるニ
    トログアニジン類の製造法。
  2. 【請求項2】 上記反応が非水系で行われることを特徴
    とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 式(1)の化合物をアンモニアと反応さ
    せることを特徴とする請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 式(1)の化合物を脂肪族のアミンと反
    応させることを特徴とする請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 式(1)の化合物をアンモニウム塩また
    はアミン塩と反応させることを特徴とする請求項1記載
    の方法。
  6. 【請求項6】 上記式(1)及び(2)において、Aが
    置換されていてもよいピリジル基、チアゾリル基、オキ
    サゾリル基またはテトラヒドロフリル基である請求項1
    記載の方法。
  7. 【請求項7】 上記式(1)及び(2)において、Aが
    2−クロロ−5−ピリジル基、2−クロロ−5−チアゾ
    リル基、2−テトラヒドロフリル基、または3−テトラ
    ヒドロフリル基である請求項1記載の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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