JPH11236582A - 異種油混合燃焼方法及びその装置 - Google Patents

異種油混合燃焼方法及びその装置

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JPH11236582A
JPH11236582A JP4148898A JP4148898A JPH11236582A JP H11236582 A JPH11236582 A JP H11236582A JP 4148898 A JP4148898 A JP 4148898A JP 4148898 A JP4148898 A JP 4148898A JP H11236582 A JPH11236582 A JP H11236582A
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oil
water
fuel
mixed
emulsion fuel
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JP4148898A
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English (en)
Inventor
Akio Kai
昭夫 開
Toshimitsu Ichinose
利光 一ノ瀬
Katsuyuki Ueda
勝征 植田
Masashi Hishida
正志 菱田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10LFUELS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NATURAL GAS; SYNTHETIC NATURAL GAS OBTAINED BY PROCESSES NOT COVERED BY SUBCLASSES C10G OR C10K; LIQUIFIED PETROLEUM GAS; USE OF ADDITIVES TO FUELS OR FIRES; FIRE-LIGHTERS
    • C10L1/00Liquid carbonaceous fuels
    • C10L1/32Liquid carbonaceous fuels consisting of coal-oil suspensions or aqueous emulsions or oil emulsions
    • C10L1/328Oil emulsions containing water or any other hydrophilic phase

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  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Liquid Carbonaceous Fuels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水中油滴型エマルジョン燃料と石油系燃料と
の併用において、連続かつ単純な配管系統で異種油の混
合が可能であり、両者を1系統で燃焼器に供給できる設
備を提供する。 【解決手段】 水中油滴型エマルジョン燃料を、油中水
滴型エマルジョン燃料に転相させた後、該燃料と石油系
燃料とを混合して燃焼器に供給することを特徴とする異
種油混合燃焼方法、及びその装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異種油混合燃焼方
法及びその装置に関する。さらに詳しくは、水中油滴型
エマルジョン燃料及び石油系燃料を、供給段階で混合し
て使用する異種油混合燃焼方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】最近、
注目されはじめたオリマルジョン等の水中油滴型エマル
ジョン燃料を使用する場合、燃料の安定供給及びコスト
面から石油系燃料との併用が考えられている。この性質
の異なった燃料は、単純には混合できない。したがっ
て、両者を別系統で燃焼器に供給するとすれば、装置が
複雑になるという欠点がある。また、別系統の供給で
は、混合比率が変動する場合があり、装置の運用が非常
に煩雑となる問題点があった。そこで、性質の異なるも
の、すなわち親油性(石油系燃料)と親水性(エマルジ
ョン)の燃料を、燃焼器に供給する過程で、適切に混合
し、混合燃料1系統で、燃焼器に供給する方法及びその
装置が待望されていた。
【0003】本発明者らは、上記問題点に鑑み、燃料の
安定供給及びコスト面から、水中油滴型エマルジョン燃
料と石油系燃料とを併用するとともに、両者を同一系統
で燃焼器に供給する異種油混合燃焼方法及びその装置を
開発すべく鋭意検討した。その結果、本発明者らは、水
中油滴型エマルジョン燃料を、油中水滴型エマルジョン
燃料に転相させた後、該燃料と石油系燃料とを混合して
燃焼器に供給すること、あるいは、水中油滴型エマルジ
ョン燃料と石油系燃料とを用いて燃焼するに際し、加熱
した両燃料を、混合と同時に油中水滴型エマルジョン燃
料に転相させ、燃焼器に供給することにより、かかる問
題点が解決されることを見い出した。本発明は、かかる
見地より完成されたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、第1の本発明
は、水中油滴型エマルジョン燃料を、油中水滴型エマル
ジョン燃料に転相させた後、該燃料と石油系燃料とを混
合して燃焼器に供給することを特徴とする異種油混合燃
焼方法を提供するものである。ここで、上記水中油滴型
エマルジョン燃料を、油中水滴型エマルジョン燃料に転
相させる方法としては、例えば、水中油滴型エマルジョ
ン燃料の温度を110℃以上に昇温すること、80℃以
上に昇温して高剪断型ミキサーを用いて5000s-1
上の剪断速度により攪拌すること、あるいは、60℃以
上に昇温して差圧3kg/cm2 以上のオリフィスに通
過させること等が好ましい。そして、転相により形成さ
れた油中水滴型エマルジョン燃料の水滴径は、平均20
μm以下であることが好ましい。
【0005】また、第1の本発明は、上記異種油混合燃
焼方法を用いることを特徴とする異種油混合燃焼装置を
も提供するものである。この異種油混合燃焼装置は、水
中油滴型エマルジョン燃料の供給系がポンプとヒーター
とオリフィス若しくは高剪断型ミキサーとを有し、石油
系燃料の供給系がポンプを有し、両燃料を混合した後
に、ブレンダー及びヒーターが設けられていることが好
ましい。
【0006】第2の本発明は、水中油滴型エマルジョン
燃料と石油系燃料とを用いて燃焼するに際し、加熱した
両燃料を、混合と同時に油中水滴型エマルジョン燃料に
転相させ、燃焼器に供給することを特徴とする異種油混
合燃焼方法を提供するものである。ここで、上記混合の
際には、例えば、60℃以上に昇温して混合すること、
石油系燃料濃度が15重量%以上であること等が好まし
く、上記混合後には、例えば、オリフィス処理を行って
3kg/cm2 以上の差圧とすること、あるいは、高剪
断ミキサー処理を行って5000s-1以上の剪断速度に
よる攪拌を施すことが好ましい。そして、上記混合又は
上記攪拌により、形成された油中水滴型エマルジョン燃
料の水滴径は、平均20μm以下であることが好まし
い。
【0007】また、第2の本発明は、上記異種油混合燃
焼方法を用いることを特徴とする異種油混合燃焼装置を
も提供するものである。ここで、水中油滴型エマルジョ
ン燃料の供給系がポンプとヒーターとを有し、加熱され
た石油系燃料の供給系がポンプを有し、両燃料を混合し
た後に、ラインブレンダーとヒーターとが設けられてい
ることが好ましい。そして、上記ラインブレンダーとヒ
ーターとの間には、オリフィス又は高剪断ミキサーが設
けられていることがより好ましい。
【0008】本発明において、燃焼器としては、ボイラ
ーやガス化装置等の油又は重質油を燃料とするものが全
て含まれる。水中油滴型エマルジョン燃料としては、石
油系アスファルト,C重油,天然アスファルト,ビチュ
ーメン,石炭系のタール等を、乳化したものが対象とな
りうる。一方、石油系燃料としては、重油の他、アスフ
ァルトが中心であり、天然アスファルトやビチューメン
でもよい。
【0009】本発明の異種油混合燃焼方法によれば、水
中油滴型エマルジョン燃料と石油系燃料との併用におい
て、両者を1系統で燃焼器に供給できるので、設備を簡
単にできる。また、燃焼時の負荷変動又は燃料の混合比
率変化に対応して、運転操作を単純化することができ
る。よって、装置の運用における煩雑さを回避できると
ともに、装置を安定して運転することができる。以下、
本発明について、詳細に説明する。
【0010】
【発明の実施の形態】添付図面を参照しながら、本発明
の実施の形態を説明する。本発明は、水中油滴型エマル
ジョン燃料を、油中水滴型エマルジョン燃料に転相させ
た後、該燃料と石油系燃料とを混合して燃焼器に供給す
る、あるいは、加熱した両燃料を、混合と同時に油中水
滴型エマルジョン燃料に転相させ、燃焼器に供給する方
法である。したがって、いずれの方法による異種油混合
燃焼方法においても、水中油滴型エマルジョン(以下
「Φ/W重質油エマルジョン」という場合がある)燃料
を、油中水滴型エマルジョン(以下「W/Φ型エマルジ
ョン」という場合がある)燃料に変化(転相)させるこ
とが必要である。そのため、Φ/W重質油エマルジョン
がどのような条件において、W/Φ型エマルジョンに転
相するかを調べることが重要である。
【0011】実施の形態(その1) ここで、第1の本発明における好ましい転相の条件を調
べるためには、例えば、以下のような実験を行うことが
可能である。すなわち、ポリオキシエチレンノニルフェ
ニルエーテル(HLB15.5)を、0.4%添加し
て、高剪断タービンミキサーにより調製する。Φ/W重
質油エマルジョンの具体例の1つとして、中東系アスフ
ァルト(針入度60〜80:柔らかさの尺度であり、数
値が大きい程柔らかい)75%濃度の燃料を試料とし
て、温度と粘度との関係を測定する。
【0012】粘度は、ハーチ社製高温・高圧型粘度測定
システムD100/300を用い、温度が100℃以上
の場合は、窒素封入により水の飽和蒸気圧以上に加圧す
る。図2に、試料を昇温していく過程で、各温度で測定
した粘度カーブ13と、降温時に測定したカーブ12と
を示した。この結果から、状態変化が起こるのは100
℃以上であり、110℃以上では、油中水滴型エマルジ
ョン(以下「W/Φ型エマルジョン」という)に変化
(転相)していることを示している。
【0013】上記と同様のΦ/W重質油エマルジョンを
用いて、例えば、TKホモミキサータイプM型(特殊機
化工製等)により、高温下で高剪断攪拌を施した試料に
ついて粘度を測定すると、図3に示すような結果が得ら
れる。図3からは、80℃では9000s-1,90℃で
は5000s-1,100℃では3000s-1にて、Φ/
W型からW/Φ型へ転相すること、また、110℃以上
では昇温した時点で転相すること等がわかる。図4に
は、図1に示す燃料供給系でオリフィスを用いて、剪断
を加えた場合のオリフィス前後の差圧とオリフィスを通
過後の試料の粘度との関係を示す。温度50℃では粘度
変化が小さいが、60℃以上では、ある差圧以上で急激
に粘度上昇が起こる。このことは、Φ/W型からW/Φ
型エマルジョンへ相変化が起こることを示唆しており、
60℃では15kg/cm2 ,70℃では10kg/c
2 ,80℃では5kg/cm2 及び90℃では3kg
/cm2 の条件にて、W/Φ型エマルジョンに変化す
る。
【0014】以上のような条件で、Φ/W重質油エマル
ジョンからW/Φ型エマルジョンに転相することができ
る。そして、W/Φ型エマルジョンは、水滴の廻りに油
が存在することから親油性であり、石油系燃料と混合し
ても容易に混ざり合う。上記のような転相条件から、第
1の本発明において、Φ/W型エマルジョン燃料を、W
/Φ型エマルジョン燃料に転相させる方法としては、具
体的には、例えば水中油滴型エマルジョン燃料の温度を
110℃以上、好ましくは120℃以上に昇温すること
が挙げられる。また、水中油滴型エマルジョン燃料を、
80℃以上に昇温して高剪断型ミキサーを用いて500
0s-1以上、好ましくは10000s-1以上の剪断速度
により攪拌することが挙げられる。さらに、水中油滴型
エマルジョン燃料を、60℃以上に昇温して差圧3kg
/cm2 以上、好ましくは53kg/cm2 以上のオリ
フィスに通過させること等が挙げられる。そして、上記
転相により、形成された油中水滴型エマルジョン燃料の
水滴径は、好ましくは平均20μm以下、より好ましく
は平均10μm以下である。
【0015】したがって、第1の発明の燃料供給系で
は、異種油をバーナー9の前で混合することで、単一バ
ーナーで混燃が可能となった。例えば、図1の上記異種
油混合燃焼方法を用いる異種油混合燃焼装置では、石油
系燃料タンク1とその供給ポンプ3、一方、Φ/W型エ
マルジョンタンク2とその供給ポンプ4、及びヒーター
5とオリフィス又は高剪断型ミキサー6を経て、供給さ
れた両燃料が混合され、ラインブレンダー7,ヒーター
8を通ってバーナー9でろ過・燃焼される。オリフィス
としては各種バルブや弁も適用できるし、また、高剪断
型ミキサー6としては1000s-1以上の剪断が加えら
れるものであれば良く、特に、パイプラインホモミクサ
ー等のタービンミキサータイプの装置が好ましく、コロ
イドミル,ホモジナイザー類も用いることができる。
【0016】上記方法又は装置により、Φ/W型エマル
ジョンを石油系燃料と混合する前に、W/Φ型エマルジ
ョンに転相せしめることで親油性にすることにより、混
合が容易になり、かつ、水滴が微粒化されることによ
り、燃焼性も改善される。本実施の形態によれば、連続
かつ単純な配管系統で、異種油の混合が可能であり、よ
って、燃料供給系も1系統で済むこと、また、混合比も
燃料双方の定量ポンプの給油量で調整できる。
【0017】実施の形態(その2) 次に、第2の本発明における好ましい転相の条件を調べ
るためには、例えば、以下のような実験を行うことが可
能である。すなわち、上記実施の形態(その1)で用い
たΦ/W重質油エマルジョンを試料として、試験を行
う。図6は、図5に示す燃料供給系で、温度90℃に
て、Φ/W重質油エマルジョン及びC重油を混合した場
合のC重油濃度と50%平均粒径との関係を示してい
る。平均粒径は、例えばグラニュロメーター850(シ
ーラス社製)を使って測定する。図6では、混合により
C重油濃度が10%を越えると、急激に粒径が増大し、
25%では、Φ/WからW/Φに転相する。更に、混合
後に、差圧5kg/cm2 のオリフィスを通過させる
と、C重油濃度7%から粒径の増加が始まり、15kg
/cm2 では転相してしまう。このように石油系燃料と
の混合によっても、W/Φ重質油エマルジョンに変化さ
せることが可能であり、オリフィスや高剪断型ミキサー
を追加すると一層効果的である。
【0018】また、加熱条件については、図2〜図4を
引用すると、無攪拌の場合には80℃〜90℃、高剪断
攪拌では80℃、オリフィスによれば60℃にて、Φ/
W型エマルジョンの性状変化が開始しており、この温度
条件以上を適用すれば、Φ/W型エマルジョンがW/Φ
型に転相し易くなっていることを示している。上記のよ
うな転相条件から、第2の本発明において、Φ/W型エ
マルジョン燃料を、W/Φ型エマルジョン燃料に転相さ
せる方法としては、具体的には、例えば上記混合の際、
60℃以上好ましくは80℃以上に昇温して混合するこ
と、あるいは、混合の際の石油系燃料濃度が、15重量
%以上好ましくは25重量%以上であることが挙げられ
る。また、上記混合後に、さらにオリフィス処理を行
い、3kg/cm2 以上好ましくは5kg/cm2 以上
の差圧とすること、あるいは、さらに高剪断ミキサー処
理を行い、5000s-1以上好ましくは10000s-1
以上の剪断速度による攪拌を施すこと等が挙げられる。
そして、上記混合又はその後の上記攪拌により、形成さ
れた油中水滴型エマルジョン燃料の水滴径は、好ましく
は平均20μm以下、より好ましくは平均10μm以下
である。
【0019】以上のような条件で、異種の混合及びΦ/
W型エマルジョンの転相を、同時にかつ同一ラインで行
うことにより、異種油を単一バーナーで混燃できるよう
になる。例えば、図5の上記異種油混合燃焼方法を用い
る異種油混合燃焼装置では、石油系燃料タンク1とその
供給ポンプ3、一方、Φ/W型エマルジョンタンク2と
その供給ポンプ4及びヒーター5を経て、両燃料が混合
された後、ラインブレンダー7とヒーター8を通って、
バーナ9でろ過・燃焼される。この際、図6に示すよう
に、ラインブレンダー7とヒーター8との間に、オリフ
ィス又は高剪断ミキサーが設けられていることが好まし
い。上記方法又は装置により、Φ/W型エマルジョンの
温度及び混合比を調整することにより、石油系燃料との
混合と同時に、W/Φ型に転相せしめ、その水滴径を微
小にすることが可能になる。更に、後段にオリフィス等
を追加すると一層効果的である。
【0020】実施の形態(その3) 上記実施の形態(その2)における結果から、第2の本
発明におけるより好ましい実施の形態として、以下のよ
うな方法及び装置を挙げることができる。すなわち、上
記実施の形態(その2)の方法では、Φ/W型エマルジ
ョンの最大混合比率が、75%あるいは85%と限界が
あることから、より混合比率を高めるために、図7に示
すように異種油混合燃料そのものを循環する。異種油混
合燃料は、油中水滴型エマルジョンのため、石油系燃料
と同様の挙動を示し、Φ/W型エマルジョンと混合した
場合、図5に示すのと同様の効果をもたらし、Φ/W型
エマルジョンをW/Φ型に転相せしめる。この方法によ
り、最終的にバーナーに供給されるエマルジョン燃料比
率を、100%付近にまで高めることができる。
【0021】図7では、石油系燃料タンク1とその供給
ポンプ3、一方、Φ/W型エマルジョンタンク2とその
供給ポンプ4及びヒーター5を経て、両燃料が混合さ
れ、ラインブレンダー7,オリフィス6又は高剪断ミキ
サーとヒーター4を通ってバーナー9に供給されるが、
オリフィス6の後から分岐され、石油系燃料供給ポンプ
3の前に、循環ラインに戻される。ヒーター5の後に
も、オリフィス又は高剪断ミキサーがあると一層効果的
である。上記方法及び装置により、Φ/W型エマルジョ
ンを温度と混合比を調整する手段で、一旦、W/Φ型に
転相したものを循環させることで、Φ/W型エマルジョ
ンの混合比率を高めることが可能になった。
【0022】本発明に係る異種油混合燃焼方法は、上記
実施の形態に限らず、本発明の技術的思想の範囲におい
て、種々変形が可能である。以下、実施例により本発明
をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によ
って何ら制限されるものではない。
【0023】
【実施例】実施例1 〔試料エマルジョン〕中東石油系アスファルト(針入度
60〜80),水,及び界面活性剤(ポリオキシエチレ
ンノニルフェニルエーテル( HLB15.5) )を、合計
300gになるようにアスファルト濃度75%,界面活
性剤量0.4%の条件で、それぞれを所定量秤量して、8
00ml遠沈管に入れ、80℃に加温した。一定温度に
達した後、特殊機化工製のTKホモミクサー(低粘度攪
拌翼付)により、攪拌(回転数8000rpm,時間2
分)し、エマルジョンを調製して、室温で保存した。 〔試験〕水中油滴型の上記エマルジョンを、加圧型オー
トクレーブに入れ、窒素加圧(飽和水蒸気圧以上)し
て、所定温度まで昇温させ、30分保持した後、降温し
て品質を評価した結果を、下記表1の実験No.1〜No.4に
示した。
【0024】図1の連続装置において、6にパイプライ
ンホモミクサー(特殊機化工製)を適用して、所定の温
度及び剪断速度で処理した後に、サンプリングして品質
を評価した結果を下記表1の実験No.5〜No.14 に示し
た。次に、C重油とラインブレンダーで混合した後に、
サンプリングして評価した結果を、下記表2及び表4の
実験No.15 〜No.17 に示した。同様に、C重油以外に、
石油系アスファルト,天然アスファルト及びビチューメ
ンを、ラインブレンダーで混合した後に、サンプリング
して評価した結果を、下記表3及び表4の実験No,18 〜
No,20 に示した。そして、図1の6にオリフィスを適用
して試験した結果を、下記表5の実験No.21 〜No.25 、
及び下記表6の実験No.26 に示した。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【表3】
【0028】
【表4】
【0029】
【表5】
【0030】
【表6】
【0031】〔評価〕上記表において、評価の物性とし
ては、粘度,平均水滴径,及び沸騰微粒化性を測定し、
総合評価は燃焼性に関係する沸騰微粒化性で判定する
が、沸騰微粒化性が良くても、Φ/W型エマルジョンの
ままのものは×と評価した。粘度は、高温・高圧型粘度
測定システムP100/300(ハーチ社製)を使用
し、平均水滴径は、光学顕微鏡(ニコン社製)を使用し
た。沸騰微粒化性は、ブンゼンバーナー火炎中に、スパ
チュラー先端に試料をのせたものを入れた直後に起こる
火の粉の破裂状況を目視観察し、最も激しいケースを
◎、やや激しいケースを○、弱いケースを△、起こらな
いケースを×、としてランク付けした。この沸騰微粒化
性の◎や○のケースでは、燃焼性が良好なことを経験的
に確認している。
【0032】本方法及び装置により、Φ/W型エマルジ
ョンを石油系燃料と混合する前に、W/Φ型エマルジョ
ンに転相せしめることで親油性にすることにより、混合
が容易になり、かつ、水滴が微粒化されることにより、
燃焼性も改善される。本発明によれば、連続かつ単純な
配管系統で、異種油の混合が可能であり、よって、燃料
供給系も1系統で済むこと、また、混合比も燃料双方の
定量ポンプの給油量で調整できる。
【0033】実施例2 〔試料エマルジョン〕実施例1と同じΦ/W型重質油エ
マルジョンを使用した。 〔試験〕図5の連続装置で、所定の温度と混合比に設定
して混合し、ラインブレンダー7の後でサンプリングし
て品質を評価した結果を、下記表7の実験No.27 〜No.3
1 に示し、オリフィス等6の後でサンプリングして品質
評価した結果を、同表の実験No.32 〜No.35 に示した。
【0034】
【表7】
【0035】〔評価〕実施例1と同様の方法によって評
価した。本方法及び装置により、Φ/W型エマルジョン
の温度及び混合比を調整することにより、石油系燃料と
の混合と同時に、W/Φ型に転相せしめ、その水滴径を
微小にすることが可能になった。更に、後段にオリフィ
ス等を追加すると一層効果的であった。
【0036】実施例3 〔試料エマルジョン〕上記実施例1と同様のΦ/W型重
質油エマルジョン、及び同様の方法で調製したビチュー
メンのΦ/W型エマルジョンを使用した。 〔試験〕図7の連続装置でヒーター5により90℃に昇
温後、所定比率でC重油又は循環油と混合し、ブレンダ
ー7でオリフィス6を通過させた後にサンプリングした
異種油混合物の品質を評価した。アスファルトエマルジ
ョンの結果を、下記表8の実験No.36 〜No.38 に示し、
ビチューメンエマルジョンの結果を、同表の実験No.39
に示した。
【0037】
【表8】
【0038】本方法及び装置により、Φ/W型エマルジ
ョンを温度と混合比を調整する手段で、一旦、W/Φ型
に転相したものを循環させることで、Φ/W型エマルジ
ョンの混合比率を高めることが可能になった。
【0039】
【発明の効果】本発明の異種油混合燃焼方法及びその装
置は、燃料の安定供給及びコスト面に優れ、水中油滴型
エマルジョン燃料と石油系燃料とを併用して同一系統で
燃焼器に供給することができる。すなわち、本発明によ
れば、水中油滴型エマルジョン燃料と石油系燃料との併
用において、連続かつ単純な配管系統で異種油の混合が
可能であり、両者を1系統で燃焼器に供給できるので、
設備を簡略化できる。また、本発明により、混合が容易
になり、かつ、水滴が微粒化されるので、燃焼性も改善
される。さらに、燃焼時の負荷変動又は燃料の混合比率
変化に対応して、運転操作を単純化することができる。
よって、装置の運用における煩雑さを回避できるととも
に、装置を安定して運転することができるので、本発明
は産業上極めて大きな意義を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る異種油混合燃焼装置の実施の形態
の1つを示す配置図である。
【図2】水中油滴型エマルジョンの温度−粘度特性を示
す図である。
【図3】水中油滴型エマルジョンの剪断速度と粘度との
関係を示す図である。
【図4】水中油滴型エマルジョンの弁差圧と粘度との関
係を示す図である。
【図5】本発明に係る異種油混合燃焼装置の実施の形態
の1つを示す配置図である。
【図6】異種油混合の際のC重油濃度と油滴の粒径との
関係を示す図である。
【図7】本発明に係る異種油混合燃焼装置の実施の形態
の1つを示す配置図である。
【符号の説明】
1 石油系燃料タンク 2 Φ/W型エマルジョンタンク 3,4 供給ポンプ 5 ヒーター 6 高剪断型ミキサー 7 ラインブレンダー 8 ヒーター 9 バーナ 10 循環ライン 11 調節弁 12 降温時に測定した粘度カーブ 13 昇温時に測定した粘度カーブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菱田 正志 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三 菱重工業株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水中油滴型エマルジョン燃料を、油中水
    滴型エマルジョン燃料に転相させた後、該燃料と石油系
    燃料とを混合して燃焼器に供給することを特徴とする異
    種油混合燃焼方法。
  2. 【請求項2】 水中油滴型エマルジョン燃料の温度を1
    10℃以上に昇温し、油中水滴型エマルジョン燃料に転
    相させることを特徴とする請求項1記載の異種油混合燃
    焼方法。
  3. 【請求項3】 80℃以上に昇温した水中油滴型エマル
    ジョン燃料を、高剪断型ミキサーを用いて5000s-1
    以上の剪断速度により攪拌し、油中水滴型エマルジョン
    燃料に転相させることを特徴とする請求項1記載の異種
    油混合燃焼方法。
  4. 【請求項4】 60℃以上に昇温した水中油滴型エマル
    ジョン燃料を、差圧3kg/cm2 以上のオリフィスに
    通過させて、油中水滴型エマルジョン燃料に転相させる
    ことを特徴とする請求項1記載の異種油混合燃焼方法。
  5. 【請求項5】 転相により形成された油中水滴型エマル
    ジョン燃料の水滴径が、平均20μm以下であることを
    特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の異種油混合
    燃焼方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の異種油
    混合燃焼方法を用いることを特徴とする異種油混合燃焼
    装置。
  7. 【請求項7】 水中油滴型エマルジョン燃料の供給系が
    ポンプとヒーターとオリフィス若しくは高剪断型ミキサ
    ーとを有し、石油系燃料の供給系がポンプを有し、両燃
    料を混合した後に、ブレンダー及びヒーターが設けられ
    ていることを特徴とする請求項6記載の異種油混合燃焼
    装置。
  8. 【請求項8】 水中油滴型エマルジョン燃料と石油系燃
    料とを用いて燃焼するに際し、加熱した両燃料を、混合
    と同時に油中水滴型エマルジョン燃料に転相させ、燃焼
    器に供給することを特徴とする異種油混合燃焼方法。
  9. 【請求項9】 上記混合の際、60℃以上に昇温して混
    合することを特徴とする請求項8記載の異種油混合燃焼
    方法。
  10. 【請求項10】 上記混合の際の石油系燃料濃度が、1
    5重量%以上であることを特徴とする請求項8又は9記
    載の異種油混合燃焼方法。
  11. 【請求項11】 上記混合後に、さらにオリフィス処理
    を行い、3kg/cm2 以上の差圧とすることを特徴と
    する請求項8〜10のいずれかに記載の異種油混合燃焼
    方法。
  12. 【請求項12】 上記混合後に、さらに高剪断ミキサー
    処理を行い、5000s-1以上の剪断速度による攪拌を
    施すことを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載
    の異種油混合燃焼方法。
  13. 【請求項13】 上記混合又はその後の上記攪拌によ
    り、形成された油中水滴型エマルジョン燃料の水滴径
    が、平均20μm以下であることを特徴とする請求項8
    〜12のいずれかに記載の異種油混合燃焼方法。
  14. 【請求項14】 請求項8〜13のいずれかに記載の異
    種油混合燃焼方法を用いることを特徴とする異種油混合
    燃焼装置。
  15. 【請求項15】 水中油滴型エマルジョン燃料の供給系
    がポンプとヒーターとを有し、加熱された石油系燃料の
    供給系がポンプを有し、両燃料を混合した後に、ライン
    ブレンダーとヒーターとが設けられていることを特徴と
    する請求項14記載の異種油混合燃焼装置。
  16. 【請求項16】 上記ラインブレンダーとヒーターとの
    間に、オリフィス又は高剪断ミキサーが設けられている
    ことを特徴とする請求項15記載の異種油混合燃焼装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030066093A (ko) * 2002-02-04 2003-08-09 주식회사 기가씨앤이 W/0형 에멀젼유 연소 시스템 및 방법

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