JPH11236587A - 潤滑剤組成物 - Google Patents

潤滑剤組成物

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JPH11236587A
JPH11236587A JP5588998A JP5588998A JPH11236587A JP H11236587 A JPH11236587 A JP H11236587A JP 5588998 A JP5588998 A JP 5588998A JP 5588998 A JP5588998 A JP 5588998A JP H11236587 A JPH11236587 A JP H11236587A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 食品の瓶詰、缶詰工程などに使用される、低
泡性、潤滑性、清浄性、組成物の安定性、耐硬水性、低
粘度および保管性に優れ、特有の臭気がない、潤滑剤組
成物を提供すること。 【解決手段】 a成分:R1 COOMと、 b成分:R2 O(AO)m Hと、 c成分:HO(EO)p (PO)q (EO)r Hと、 d成分:3−メチル,3−アルキルオキシ−1−ブタノ
ールと、 e成分:エチレンジアミン四酢酸またはその塩:とを含
有し、 a成分を0.5〜40重量%、b成分を0〜30重量
%、c成分を0〜30重量%、b成分とc成分との合計
が0.5〜30重量%、d成分を0.1〜20重量%、
e成分を3〜40重量%で含有する、潤滑剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は潤滑剤組成物に関す
る。さらに詳しくは、ビール、酒、牛乳、清涼飲料など
の瓶詰、缶詰工程などで使用される潤滑剤組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ビール、酒、牛乳、清涼飲料などの瓶
詰、缶詰工程などでは、ベルトコンベアーによる瓶、缶
の高速移送が行われているが、コンベアーベルトと瓶、
缶の間の摩擦が問題となる。このため、従来から、コン
ベアーベルトと瓶、缶との間の摩擦を低減させる目的
で、炭素数8〜22の飽和もしくは不飽和の脂肪酸石鹸
などを用いた潤滑剤が使用されている。
【0003】また、摩擦低減及び/または殺菌を目的と
して、種々の界面活性剤あるいは有機アミンが配合され
た潤滑剤組成物が開示されている。例えば、特公平4−
6756号公報にはアルキルリン酸エステル塩ポリオキ
シエチレン付加物と殺菌性陽イオン性界面活性剤を、特
公平4−6757号公報にはアルキルリン酸エステル塩
ポリオキシエチレン付加物と殺菌性両性界面活性剤を、
特開平4−96998号公報にはアルキルリン酸エステ
ル塩と殺菌性陽イオン性界面活性剤を、特開平6−33
0079号公報には、アルキルリン酸エステルとアルキ
ルアミンを、それぞれ配合した潤滑剤組成物が開示され
ている。
【0004】有機アミンを配合した例として、上記特開
平6−330079号公報の他に、特表平6−5033
77号公報には酢酸ジアミンを、特公平7−35516
号公報には脂肪族アルキルアミン類を、それぞれ配合し
た潤滑剤組成物が開示されている。
【0005】しかし、上記の潤滑剤または潤滑剤組成物
(以下、まとめて潤滑剤等という)は、いずれも発泡性
を有しているという欠点がある。潤滑剤等が使用される
工程における発泡は、自動検瓶機の誤動作、製品のラベ
ルの汚染、泡の飛散による製造環境汚染などの原因とな
る。
【0006】そこで、これらの潤滑剤等の発泡を抑制す
る手段として、上述の潤滑剤等を潤滑基剤として、これ
にシリコーン系消泡剤あるいは非イオン性界面活性剤を
加える試みがなされている。しかし、シリコーン系消泡
剤はコンベアーベルトに付着し、コンベアーベルトを汚
染するという問題がある。さらに、非イオン性界面活性
剤として、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン
−4,7 −ジオール、または2,4,7,9−テトラメ
チル−5−デシン−4,7−ジオールポリオキシエチレ
ン( 10モル) 等を潤滑剤基剤に配合した潤滑剤組成物
が開示されている(例えば、特開平6−172778号
公報)。しかし、これら非イオン性界面活性剤もまた抑
泡効果が不十分であり、かつコンベアーベルトを清浄に
維持できないという欠点が解消できない。
【0007】他方で、特開平9−95692号公報に
は、石鹸に特定のポリオキシアルキレン化合物を含有さ
せた水溶性潤滑剤組成物が、低泡性であり、潤滑性、清
浄性、組成物の安定性が優れていることが開示されてい
る。
【0008】ところで、石鹸を含有する潤滑剤組成物
は、一般に耐硬水性が低い。すなわち、石鹸は、希釈水
中に含まれるカルシウムやマグネシウムなどの多価金属
イオンと難溶性の塩を形成しやすい。従って、希釈水中
の多価金属イオン濃度が高い場合には潤滑剤希釈液の濁
りや難溶性塩の沈殿物が生じる。この難溶性塩は供給ノ
ズルの閉塞などの重大な問題となる。この問題を解決す
るためは、潤滑剤組成物にエチレンジアミン四酢酸など
のキレート剤を配合する必要がある。
【0009】しかし、潤滑剤組成物にエチレンジアミン
四酢酸を配合すると、潤滑剤組成物の粘度が高くなる傾
向がある。そして、潤滑剤組成物の粘度が高くなると、
作業性が低下するため好ましくない。例えば、供給ポン
プが潤滑剤組成物を定量的に吸い上げることが困難であ
るため、潤滑剤組成物の性能を充分に発揮することがで
きなくなる。従って、たとえエチレンジアミン四酢酸な
どのキレート剤を配合したとしても、潤滑剤組成物の粘
度をできるだけ低くすることが好ましい。
【0010】潤滑剤組成物の粘度を低下させる目的で、
エタノール、イソプロパノールなどが使用される。しか
し、エタノールやイソプロパノールなどの低引火点溶剤
を配合した場合、組成物の保管などに注意が必要となる
うえに、これら溶剤に由来する特有の臭気があり、さら
に潤滑性が不十分となる。そこで、粘度が低く潤滑性に
優れる潤滑剤組成物を提供することを目的として、特表
昭56−500810号公報には、石鹸にネオデカン酸
を配合した潤滑剤組成物が開示されている。しかし、こ
の組成物にはネオデカン酸に由来する特有の臭気があ
り、作業環境に悪影響を与える。
【0011】このように、ビール、酒、牛乳、清涼飲料
などの瓶詰、缶詰工程などで使用される従来の潤滑剤組
成物は、発泡性であるか、あるいは低泡性であるものは
潤滑性、清浄性あるいは耐硬水性に欠ける、組成物の安
定性が不十分である、粘度が高い、保管に厳しい注意が
必要である、特有の臭気があるなどの問題点を抱え、潤
滑剤の性能、および使用上の技術面において、まだ、満
足できる潤滑剤が得られていないのが現状である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
事情に鑑み、低泡性であり、潤滑性、清浄性、組成物の
安定性、耐硬水性が優れており、組成物の粘度が低いう
えに保管などに注意を必要とせず、そして特有の臭気が
ない潤滑剤組成物を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記従来
の潤滑剤組成物が有する問題点を同時に解決すべく鋭意
検討した結果、石鹸を主成分とする潤滑剤組成物に特定
の減粘剤およびキレート剤を組み合わせることにより、
石鹸の有する特性を損なうことなく、問題点を同時に解
決できることを見い出し、本発明に到達したものであ
る。
【0014】本発明は、 a)次式(I)で表される化合物であるa成分:
【0015】
【化5】
【0016】(式中R1 COは炭素数8〜22のアシル
基であり、Mはアルカリ金属、アンモニアまたは有機ア
ミンである) と、 b)次式(II)で表される化合物であるb成分:
【0017】
【化6】
【0018】(式中R2 は炭素数1〜24の炭化水素基
であり、AOは炭素数2〜4のオキシアルキレン基、m
は5〜75である) と、 c)次式(III)で表される化合物であるc成分:
【0019】
【化7】
【0020】(式中、pまたはrは0であってもよい
が、p+rは2〜30、qは20〜100である)と、
d)次式(IV)で表される化合物であるd成分:
【0021】
【化8】
【0022】(式中nは1〜3である)と、 e)エチレンジアミン四酢酸またはそのアルカリ金属、
アンモニアあるいは有機アミンとの塩であるe成分とを
含有し、a成分を0.5〜40重量%、b成分を0〜3
0重量%、c成分を0〜30重量%、b成分とc成分と
の合計が0.5〜30重量%、d成分を0.1〜20重
量%、e成分を3〜40重量%で含有することを特徴と
する潤滑剤組成物である。
【0023】本発明により、低泡性であり、潤滑性、清
浄性、組成物の安定性、耐硬水性が優れており、組成物
の粘度が低いうえに保管などに注意を必要とせず、そし
て特有の臭気がない潤滑剤組成物が提供される。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明に用いるa成分の化合物に
おいて、式(I)のR1 COは天然または合成の脂肪酸
に由来する、炭素数が8〜22のアシル基である。例え
ば、カプリル酸、2−エチルヘキサン酸、ペラルゴン
酸、カプリン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、ミリスチ
ン酸、ミリストレイン酸、パルミチン酸、イソパルミチ
ン酸、パルミトレイン酸、マルガリン酸、ステアリン
酸、イソステアリン酸、ペトロセリン酸、オレイン酸、
リノール酸、α−リノレン酸、γ−リノレン酸、アラキ
ン酸、ゴンドイン酸、べへン酸、セトレイン酸、エルカ
酸、ヤシ油脂肪酸、パーム油脂肪酸、菜種油脂肪酸、大
豆油脂肪酸、トール油脂肪酸、牛脂脂肪酸、豚脂脂肪
酸、ひまし油脂肪酸などに由来するアシル基が挙げられ
る。脂肪酸に由来するアシル基の炭素数が8未満では潤
滑性および清浄性が低下し、22を超えると組成物の安
定性が低下する。好ましくは、炭素数が12〜18の、
直鎖状の脂肪酸のアシル基である。
【0025】式(I)のMは、アルカリ金属、アンモニ
アまたは有機アミンである。アルカリ金属としては、例
えば、ナトリウム、カリウム、リチウムなどが挙げられ
る。有機アミンとしては、例えば、第一アミン、第二ア
ミン、第三アミン、モノアミン、ジアミン、トリアミ
ン、アミノアルコール、またはこれらのポリオキシエチ
レン付加物などが挙げられる。具体的には、メチルアミ
ン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチルアミ
ン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、メチルエチル
アミン、エチレンジアミン、モノエタノールアミン、ジ
エタノールアミン、トリエタノールアミン、アミノエチ
ルエタノールアミンなどが挙げられる。好ましくは、ナ
トリウム、カリウム、モノエタノールアミン、ジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミンが挙げられる。
【0026】a成分の化合物は、一種または二種以上を
混合して用いてもよい。すなわち、R1 が異なる化合物
および/またはMが異なる化合物を混合して用いてもよ
い。
【0027】組成物中のa成分の配合比率は、約0.5
〜40重量%であり、約0.5重量%未満では潤滑性お
よび清浄性が低下し、約40重量%を超えると抑泡性お
よび組成物の安定性が低下し、組成物の粘度が高くな
る。好ましくは約5〜30重量%である。
【0028】本発明に用いるb成分の、式(II)の化
合物のR2 は、炭素数が1〜24の炭化水素基であり、
例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピ
ル基、ブチル基、イソブチル基、第二ブチル基、第三ブ
チル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル
基、ヘキシル基、イソヘキシル基、ヘプチル基、イソヘ
プチル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、ノニル
基、イソノニル基、デシル基、1−エチルデシル基、ウ
ンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、イソトリデシ
ル基、テトラデシル基、テトラデセニル基、ペンタデシ
ル基、ヘキサデシル基、イソヘキサデシル基、ヘキサデ
セニル基、ヘプタデシル基、イソセチル基、オクタデシ
ル基、イソステアリル基、オクタデセニル基、ノナデシ
ル基、イコシル基、ヘンイコシル基、ドコシル基、テト
ラコシル基などが挙げられる。炭素数が1未満のとき
(すなわち、R2 が水素原子のとき)は潤滑性、抑泡性
および清浄性が低下する。また、炭素数が24を超える
と組成物の安定性が低下する。好ましくは、炭素数が6
〜15の炭化水素基である。さらに好ましくは、炭素数
が6〜15の分岐状アルキル基である。
【0029】また、式(II)のAOは炭素数2〜4の
オキシアルキレン基であり、オキシエチレン基、オキシ
プロピレン基、オキシブチレン基が挙げられる。炭素数
が4を超えると組成物の安定性が低下する。好ましく
は、オキシエチレン基、オキシプロピレン基である。例
えば、ポリオキシエチレン、ポリオキシエチレン−ポリ
オキシプロピレンのブロック付加、ポリオキシプロピレ
ン−ポリオキシエチレンのブロック付加、オキシエチレ
ンとオキシプロピレンとのランダム付加、オキシエチレ
ンとオキシブチレンとのランダム付加などが挙げられ
る。好ましくはポリオキシエチレン、ポリオキシエチレ
ン−ポリオキシプロピレンのブロック付加あるはポリオ
キシプロピレン−ポリオキシエチレンのブロック付加で
あり、さらに好ましくはポリオキシプロピレン−ポリオ
キシエチレンのブロック付加である。
【0030】式(II)のmはオキシアルキレンの平均
付加モル数で5〜80であり、5未満では抑泡性が低下
し、80を超えると組成物の安定性が低下する。好まし
くは7〜40であり、さらに好ましくは20〜30であ
る。
【0031】また、オキシプロピレン基/オキシエチレ
ン基のモル比率が0〜3/2であるのが好ましく、この
モル比率では、潤滑性および清浄性がより一層良好とな
る。さらに好ましくは1/2〜7/5である。b成分
は、一種のみ用いてもよく、二種以上混合して用いても
よい。
【0032】組成物中のb成分の配合比率は0〜約30
重量%である。約30重量%を超えると潤滑性および組
成物の安定性が低下し、組成物の粘度が高くなる。好ま
しくは約1〜10重量%である。
【0033】本発明に用いるc成分の、式(III)
中、p+rはエチレンオキシドの平均付加モル数であ
り、pまたはrは0であってもよいが、p+rは、2〜
30である。p+rが2未満では潤滑性および清浄性が
低下し、30を超えると抑泡性が低下する。好ましくは
6〜12である。また、式(III)のqはプロピレン
オキシドの平均付加モル数で、20〜100である。q
が20未満では抑泡性が低下し、100を超えると組成
物の安定性が低下する。好ましくは、55〜80であ
る。また、式(III)の(p+r)/qは、1/10
〜1/5が好ましい。この比率で、潤滑性、清浄性、お
よび抑泡性がより一層良好となる。
【0034】組成物中のc成分の配合比率は0〜約30
重量%あり、約30重量%を超えると潤滑性および組成
物の安定性が低下し、組成物の粘度が高くなる。好まし
くは約1〜10重量%である。c成分は、一種のみ用い
てもよく、二種以上混合して用いてもよい。
【0035】組成物中のb成分とc成分との配合比率の
合計は約0.5〜30重量%であり、約0.5重量%未
満では抑泡性が低下し、約30重量%を超えると組成物
の安定性が低下する。好ましくは約2〜20重量%であ
る。
【0036】本発明に用いるd成分の化合物において、
式(IV)中、nは1〜3である。nが0および4以上
では組成物の粘度が高くなる。好ましくは、3−メチ
ル,3−メトキシ−1−ブタノール(n=1)、または
3−メチル,3−エトキシ−1−ブタノール(n=2)
である。
【0037】組成物中のd成分の配合比率は約0.1〜
20重量%である。約0.1重量%未満では組成物の粘
度低下効果が得られず、約20重量%を超えると潤滑性
が低下する。好ましくは、約3〜15重量%である。d
成分は、一種のみ用いてもよく、二種以上混合して用い
てもよい。
【0038】本発明に用いるe成分のエチレンジアミン
四酢酸(以下、EDTAということもある)の塩は、ア
ルカリ金属塩、アンモニア塩または有機アミン塩であ
る。EDTAのすべての酸基が塩を形成しなくともよ
い。EDTAと塩を作るアルカリ金属としては、例え
ば、ナトリウム、カリウム、リチウムなどが挙げられ
る。金属塩としては、EDTA2ナトリウム塩が好まし
い。EDTAと塩を形成する有機アミンとしては、a成
分で例示したと同じ有機アミンが挙げられる。好ましく
は、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリ
エタノールアミンである。EDTAのアミン塩として
は、EDTA4モノエタノールアミン塩が好ましい。
【0039】組成物中のe成分の配合比率は約3〜40
重量%である。約3重量%未満では耐硬水性が低下し、
約40重量%を超えると組成物の安定性が低下し、組成
物の粘度が高くなる。EDTA塩は、一種のみ用いても
よく、二種以上混合して用いてもよい。
【0040】本発明の潤滑剤組成物には、必要に応じて
殺菌剤、抗菌剤、消泡剤、発泡剤、洗浄剤、分散剤、湿
潤剤、防錆剤、着色防止剤、着色料、香料、可溶化剤、
クラック防止剤、その他の界面活性剤などを含有してい
てもよい。
【0041】本発明の潤滑剤組成物は、これを適宜水で
希釈した状態で、コンベアーベルト表面に供給する。
【0042】
【発明の効果】本発明の潤滑剤組成物は、低泡性であ
り、潤滑性、清浄性、組成物の安定性、耐硬水性が優れ
ており、粘度が低いうえに保管などに注意を必要とせず
特有の臭気がないため、ビール、酒、牛乳、清涼飲料な
どの瓶詰、缶詰工程などで使用される潤滑剤組成物とし
てきわめて有用である。
【0043】
【実施例】本発明を実施例により具体的に説明する。な
お、以下において、%とあるのは重量%である。 表1
に、実施例で用いた、本発明に用いるb成分である化合
物1〜7、および本発明に用いるb成分の範囲外の化合
物8〜9を示した。なお、表1および次の表2におい
て、POはオキシプロピレン基を、EOはオキシエチレ
ン基を、そしてBOはオキシブチレン基を、それぞれ表
す。
【0044】
【表1】
【0045】表2に、実施例で用いた、本発明に用いる
c成分である化合物10〜14および本発明に用いるc
成分の範囲外の化合物15を示した。
【0046】
【表2】
【0047】(実施例1〜12)表3に示したa成分、
表1に示したb成分、表2に示したc成分、表3に示し
たd成分、および表3に示したe成分を用いて、表3に
示した配合組成により12種の潤滑剤組成物を調製し
た。
【0048】(比較例1〜10)表4に示したa成分お
よびa成分の範囲外の比較化合物、表1に示したb成分
およびb成分の範囲外の比較化合物、表2に示したc成
分およびc成分の範囲外の比較化合物、表4に示したd
成分およびd成分の範囲外の比較化合物、表4に示した
e成分およびe成分の範囲外の比較化合物を用いて、表
4に示した配合組成により10種の潤滑剤組成物を調製
した。
【0049】実施例1〜12および比較例1〜10の各
潤滑剤組成物について、下記の試験方法で、潤滑性、抑
泡性、清浄性、組成物の安定性、耐硬水性、引火点、組
成物の粘度の測定を行った。また、臭気を評価した。こ
れらの試験結果を、表3 および表4に示した。
【0050】<潤滑性>潤滑剤組成物を水で400倍に
希釈し、希釈液を作成した。50m/分の速度でステン
レス製コンベアーベルトの運転を開始し、上記希釈液を
100ml/分の速度でコンベアーベルト上に滴下しな
がら、バネばかりに接続した3本のビール瓶(3.7k
g)をコンベアーベルト上に置き、10分後にバネばか
りが示す数値(単位g)を求め、500g以下の場合を
潤滑性が良好であると評価した。
【0051】<抑泡性>上記潤滑性試験終了時に、コン
ベアーベルト上の発泡状態を目視により、つぎのように
評価した。 A:ほとんど発泡していない B:やや発泡するが、実使用上問題とならない C:発泡するが、実使用上問題とならない D:かなり発泡する
【0052】<清浄性>コンベアーベルトに付着する汚
垢は、コンベアーベルト由来の金属粉が主成分であるの
で、酸化鉄懸濁液の安定性により清浄性を評価した。内
径12mm、全長180mmの栓付き試験管に酸化鉄(
片山化学工業( 株)一級) 0.5gと上記潤滑剤組成物
の希釈液25mlとを入れ、30秒間上下に振とうした
後、静置した。下式により、16時間後の上澄層の高さ
と希釈液層の高さとの比(単位:%)を求め、40%未
満の場合を清浄性が良好であると評価した。 清浄性(%)=(上澄み層の高さ/希釈液層の高さ)x1
00
【0053】<組成物の安定性>潤滑剤組成物を、−5
℃、20℃および40℃の条件下に30日間保存したの
ち、外観を目視により、次のように評価した。 ○:いずれの温度でも分離、濁り、沈澱などがみられな
い・・・組成物の安定性が良好 ×:いずれかの温度で分離、濁り、沈澱などがみられる
・・・組成物の安定性が不良
【0054】<耐硬水性>塩化カルシウム(二水塩) 8
8.2mg、塩化マグネシウム(六水塩)81.2mg
を1000mlのイオン交換水に溶かして、人工硬水を
調製した。潤滑剤組成物を人工硬水で400倍に希釈
し、25℃の条件下に72時間保存したのち、外観を目
視により次のように評価した。 ○:透明である・・・耐硬水性が良好 ×:濁り、沈殿などがみられる・・・耐硬水性が不良
【0055】<引火点>JIS K 2265に基づい
て、潤滑剤組成物の引火点を測定した。潤滑剤組成物は
いずれも水溶液であるため、引火点が100℃以上の場
合を良好であると評価した。 ○:引火点が100℃以上である
【0056】<臭気>潤滑剤組成物50gを100ml
ガラス製容器に充填、密閉して室温放置し、一日後の臭
気を官能評価した。 ○:特有の臭気がない ×:特有の臭気がある
【0057】<粘度>潤滑剤組成物の粘度( 単位cp
s.) を、B型粘度計を用いて25℃で測定した。14
0cps.以下の場合を、取り扱い性が良好であると評
価した。
【0058】
【表3】
【0059】
【表4】
【0060】表3および表4の結果から明らかなよう
に、本発明の潤滑剤組成物は、低泡性であり、潤滑性、
清浄性、組成物の安定性、耐硬水性が優れており、組成
物の粘度が低いうえに保管などに注意を必要とせず特有
の臭気がないことが明らかである。
【0061】これに対して、比較例1はb成分、c成分
およびe成分を含有していないため、抑泡性、清浄性、
耐硬水性が不十分である;比較例2はe成分を含まない
ため、耐硬水性に欠ける;比較例3はe成分を含むため
耐硬水性が改善されるものの、d成分を含まないため、
粘度が著しく高く、組成物の安定性が不十分である;比
較例4はe成分を含むため耐硬水性は改善されるもの
の、a成分が本発明の範囲外の化合物であるために潤滑
性、清浄性が不十分であるうえ、d成分も本発明の範囲
外の化合物であるため、引火点も低く保管などに注意を
必要とし、特有の臭気がある;比較例5は、比較例4と
同様に、e成分を含むため耐硬水性は改善されるもの
の、a成分が本発明の範囲外の化合物であるために潤滑
性、清浄性に欠けるうえ、d成分も本発明の範囲外の化
合物であるため、保管などに注意を必要とし、特有の臭
気がある;比較例6はe成分が本発明の範囲外の化合物
であるため耐硬水性が悪く、またb成分が本発明の範囲
外の化合物であるために抑泡性が不十分である。比較例
7はb成分およびd成分が本発明の範囲外の化合物であ
るために抑泡性が不十分であり、粘度が若干高いうえ、
特有の臭気がある;比較例8はc成分が本発明の範囲外
の化合物であるために抑泡性が不十分である;比較例9
はb成分とc成分との合計が本発明の範囲外の配合比率
であるために潤滑性、組成物の安定性が不十分であり組
成物の粘度が高い;および比較例10は公知の潤滑剤組
成物であるが、潤滑剤としての諸性能を満足させるもの
ではない;ことがわかり、本発明の組成物の効果が確認
された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C10M 145/38 C10M 145/38 F16G 1/00 F16G 1/00 D // B65G 15/30 B65G 15/30 Z C10N 10:02 30:02 30:04 30:14 40:00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)次式(I)で表される化合物である
    a成分: 【化1】 (式中R1 COは炭素数8〜22のアシル基であり、M
    はアルカリ金属、アンモニアまたは有機アミンである)
    と、 b)次式(II)で表される化合物であるb成分: 【化2】 (式中R2 は炭素数1〜24の炭化水素基であり、AO
    は炭素数2〜4のオキシアルキレン基、mは5〜75で
    ある) と、 c)次式(III)で表される化合物であるc成分: 【化3】 (式中、pまたはrは0であってもよいが、p+rは2
    〜30、qは20〜100である)と、d)次式(I
    V)で表される化合物であるd成分: 【化4】 (式中nは1〜3である)と、 e)エチレンジアミン四酢酸またはそのアルカリ金属、
    アンモニアあるいは有機アミンとの塩であるe成分とを
    含有し、 a成分を0.5〜40重量%、b成分を0〜30重量
    %、c成分を0〜30重量%、b成分とc成分との合計
    が0.5〜30重量%、d成分を0.1〜20重量%、
    e成分を3〜40重量%で含有することを特徴とする潤
    滑剤組成物。
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JP2001334139A (ja) * 2000-05-30 2001-12-04 Nof Corp 界面活性剤およびこれを含有する洗浄剤組成物
US6669592B2 (en) 2000-04-05 2003-12-30 Bando Chemical Industries, Ltd. Frictional transmission belt and belt-type transmission unit using the same
JP2009191126A (ja) * 2008-02-13 2009-08-27 Adeka Corp ベルトコンベア用潤滑剤
US12441950B2 (en) 2016-12-13 2025-10-14 Ecolab Usa Inc. Lubricant compositions and methods for using the same

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