JPH11236631A - 固相還元法による微細ニッケル粉末の製造方法および該方法により得られた微細ニッケル粉末 - Google Patents
固相還元法による微細ニッケル粉末の製造方法および該方法により得られた微細ニッケル粉末Info
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- JPH11236631A JPH11236631A JP5744898A JP5744898A JPH11236631A JP H11236631 A JPH11236631 A JP H11236631A JP 5744898 A JP5744898 A JP 5744898A JP 5744898 A JP5744898 A JP 5744898A JP H11236631 A JPH11236631 A JP H11236631A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 固相還元法によって、球形で結晶性がよく充
填性も良好で、かつ流動性を有し、結晶性に優れた微細
ニッケル粉末の製造方法および該方法により得られた微
細ニッケル粉末を提供する。 【解決手段】 塩化ニッケル粉末と、必要に応じ周期律
表におけるIII 族のSc、Yを含むランタノイド、IV
族のTi、Ζr、Hf、V族のV、Nb、Ta、VI族
のCr、Mo、WおよびVIII 族のFe、Coから選ば
れる塩化物粉末とからなる原料粉末を、リチウム、ナト
リウムあるいはカリウムのアルカリ金属またはマグネシ
ウム、カルシウム、ストロンチウムあるいはバリウムの
アルカリ土類金属の還元剤粉末と、これらのアルカリ金
属あるいはアルカリ土類金属の塩化物の粉粒体との混合
物で固相還元することを特徴とする。
填性も良好で、かつ流動性を有し、結晶性に優れた微細
ニッケル粉末の製造方法および該方法により得られた微
細ニッケル粉末を提供する。 【解決手段】 塩化ニッケル粉末と、必要に応じ周期律
表におけるIII 族のSc、Yを含むランタノイド、IV
族のTi、Ζr、Hf、V族のV、Nb、Ta、VI族
のCr、Mo、WおよびVIII 族のFe、Coから選ば
れる塩化物粉末とからなる原料粉末を、リチウム、ナト
リウムあるいはカリウムのアルカリ金属またはマグネシ
ウム、カルシウム、ストロンチウムあるいはバリウムの
アルカリ土類金属の還元剤粉末と、これらのアルカリ金
属あるいはアルカリ土類金属の塩化物の粉粒体との混合
物で固相還元することを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば積層セラミ
ックコンデンサーの内部電極のような電子部品材料用の
微細ニッケル金属粉末を固相還元法により製造する方法
および該方法により得られた微細ニッケル粉末に関する
ものである。
ックコンデンサーの内部電極のような電子部品材料用の
微細ニッケル金属粉末を固相還元法により製造する方法
および該方法により得られた微細ニッケル粉末に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の微細ニッケル粉末の製造方法は、
還元雰囲気下で実施する乾式法と還元剤を用いた湿式法
に大別される。乾式法によるニッケル粉末は、結晶性が
高く、比較的高温での焼結に適しており焼結時での収縮
が少ないという特性を有し、また湿式法によるニッケル
粉末は、比較的低温で焼結を開始し、焼結時での収縮が
比較的大きいという特性が挙げられる。そして微細ニッ
ケル粉末は微細な電子材料部品、例えば積層セラミック
コンデンサー用の内部電極材料などの製造に使用されて
いる。
還元雰囲気下で実施する乾式法と還元剤を用いた湿式法
に大別される。乾式法によるニッケル粉末は、結晶性が
高く、比較的高温での焼結に適しており焼結時での収縮
が少ないという特性を有し、また湿式法によるニッケル
粉末は、比較的低温で焼結を開始し、焼結時での収縮が
比較的大きいという特性が挙げられる。そして微細ニッ
ケル粉末は微細な電子材料部品、例えば積層セラミック
コンデンサー用の内部電極材料などの製造に使用されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような積層セラミ
ックコンデンサーのような小型電子部品の小型化と高積
層化においては、内部電極材料としてのニッケル粉末の
要求特性が近年益々厳しくなっており、例えば前記積層
セラミックコンデンサーの製造過程において、誘電体と
電極材料であるニッケル粉末含有ペーストを積層して焼
結する際に、粒形、粒径、粒度分布、分散性、充填性、
結晶性が焼結特性に影響を与え、該積層コンデンサーの
製品歩留まりを大きく左右することが明らかになりつつ
ある。
ックコンデンサーのような小型電子部品の小型化と高積
層化においては、内部電極材料としてのニッケル粉末の
要求特性が近年益々厳しくなっており、例えば前記積層
セラミックコンデンサーの製造過程において、誘電体と
電極材料であるニッケル粉末含有ペーストを積層して焼
結する際に、粒形、粒径、粒度分布、分散性、充填性、
結晶性が焼結特性に影響を与え、該積層コンデンサーの
製品歩留まりを大きく左右することが明らかになりつつ
ある。
【0004】これらの特性を満足するニッケル粉末とし
ては、高温で生成することにより粒子の結晶性が良いの
で耐酸化性があり、密度が大きく粉末の単分散性も良い
という理由で乾式法により製造されたニッケル粉末の優
位性が明確になりつつあり、例えば前記した積層セラミ
ックコンデンサーの内部電極の製造では微細ニッケル粉
末をペースト状にし、グリーンシート上に多層積層し、
還元雰囲気下で高温度で焼結される。しかしながらこの
焼結時の挙動として、微細ニッケル粉末の表面の酸素品
位や粒形、粒径あるいは結晶性、充填性などにより、焼
結開始温度や収縮速度が変動し、デラミネーションやク
ラックなどの欠陥が発生し易いため、歩留まりが低下す
るという問題点があった。
ては、高温で生成することにより粒子の結晶性が良いの
で耐酸化性があり、密度が大きく粉末の単分散性も良い
という理由で乾式法により製造されたニッケル粉末の優
位性が明確になりつつあり、例えば前記した積層セラミ
ックコンデンサーの内部電極の製造では微細ニッケル粉
末をペースト状にし、グリーンシート上に多層積層し、
還元雰囲気下で高温度で焼結される。しかしながらこの
焼結時の挙動として、微細ニッケル粉末の表面の酸素品
位や粒形、粒径あるいは結晶性、充填性などにより、焼
結開始温度や収縮速度が変動し、デラミネーションやク
ラックなどの欠陥が発生し易いため、歩留まりが低下す
るという問題点があった。
【0005】したがって本発明の目的は固相還元法によ
って、球形で結晶性がよく充填性も良好で、かつ流動性
を有し、結晶性に優れた微細ニッケル粉末の製造方法お
よび該方法により得られた微細ニッケル粉末を提供する
ことである。
って、球形で結晶性がよく充填性も良好で、かつ流動性
を有し、結晶性に優れた微細ニッケル粉末の製造方法お
よび該方法により得られた微細ニッケル粉末を提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の第1の実施態様は、塩化ニッケル粉末と、必要
に応じ添加した周期律表におけるIII 族のSc、Yを含
むランタノイド、IV族のTi、Ζr、Hf、V族の
V、Nb、Ta、VI族のCr、Mo、WおよびVIII
族のFe、Coから選ばれる塩化物粉末とからなる原料
粉末を、リチウム、ナトリウムあるいはカリウムのアル
カリ金属またはマグネシウム、カルシウム、ストロンチ
ウムあるいはバリウムのアルカリ土類金属からなる還元
剤粉粒体と、これらのアルカリ金属あるいはアルカリ土
類金属の塩化物の粉粒体とに混合し固相還元する微細ニ
ッケル粉末の製造方法を特徴とするものであって、また
不活性雰囲気としてアルゴンガスあるいはへリウムガス
を用いて800℃以上で1200℃以下の温度で還元
し、さらに前記還元生成物を水洗によりアルカリ金属ま
たはアルカリ土類金属の塩化物を除去した後、固液分離
する。そして前記固液分離されたスラリーあるいはケー
キ状の湿潤な微細ニッケル粉末を真空あるいは気流中に
て解砕しながら乾燥し、前記微細ニッケル粉末の酸素品
位を制御するため急速に乾燥することを要旨とするもの
である。
本発明の第1の実施態様は、塩化ニッケル粉末と、必要
に応じ添加した周期律表におけるIII 族のSc、Yを含
むランタノイド、IV族のTi、Ζr、Hf、V族の
V、Nb、Ta、VI族のCr、Mo、WおよびVIII
族のFe、Coから選ばれる塩化物粉末とからなる原料
粉末を、リチウム、ナトリウムあるいはカリウムのアル
カリ金属またはマグネシウム、カルシウム、ストロンチ
ウムあるいはバリウムのアルカリ土類金属からなる還元
剤粉粒体と、これらのアルカリ金属あるいはアルカリ土
類金属の塩化物の粉粒体とに混合し固相還元する微細ニ
ッケル粉末の製造方法を特徴とするものであって、また
不活性雰囲気としてアルゴンガスあるいはへリウムガス
を用いて800℃以上で1200℃以下の温度で還元
し、さらに前記還元生成物を水洗によりアルカリ金属ま
たはアルカリ土類金属の塩化物を除去した後、固液分離
する。そして前記固液分離されたスラリーあるいはケー
キ状の湿潤な微細ニッケル粉末を真空あるいは気流中に
て解砕しながら乾燥し、前記微細ニッケル粉末の酸素品
位を制御するため急速に乾燥することを要旨とするもの
である。
【0007】また本発明の第2の実施態様は、塩化ニッ
ケル粉末を、リチウム、ナトリウムあるいはカリウムの
アルカリ金属またはマグネシウム、カルシウム、ストロ
ンチウムあるいはバリウムのアルカリ土類金属からなる
還元剤粉粒体と、これらのアルカリ金属あるいはアルカ
リ土類金属の塩化物の粉粒体とに混合し固相還元するこ
とにより得られた球形で0.1μm以上で5μm以下の
粒径を有し、かつ酸素品位が1%以下である微細ニッケ
ル粉末を特徴とするものである。
ケル粉末を、リチウム、ナトリウムあるいはカリウムの
アルカリ金属またはマグネシウム、カルシウム、ストロ
ンチウムあるいはバリウムのアルカリ土類金属からなる
還元剤粉粒体と、これらのアルカリ金属あるいはアルカ
リ土類金属の塩化物の粉粒体とに混合し固相還元するこ
とにより得られた球形で0.1μm以上で5μm以下の
粒径を有し、かつ酸素品位が1%以下である微細ニッケ
ル粉末を特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明すると、
本発明者らは粒形が球形で、粒径が0.1μm以上で5
μm以下の分散性、充填性、結晶性が良好で酸素品位が
1%以下と低い微細ニッケル粉末が得られる方法を見出
した。すなわちこの方法は塩化ニッケル粉末と、必要に
応じ周期律表におけるIII 族のSc、Yを含むランタノ
イド、IVのTi、Ζr、Hf、V族のV、Nb、T
a、VI族のCr、Mo、WまたはVIII 族のFe、C
oから選ばれる1種あるいは2種以上の塩化物粉末とか
らなる原料粉末を、リチウム、ナトリウムあるいはカリ
ウムのアルカリ金属またはマグネシウム、カルシウム、
ストロンチウムあるいはバリウムのアルカリ土類金属か
らなる還元剤粉粒体と、これらアルカリ金属あるいはア
ルカリ土類金属の塩化物の発熱抑制用粉粒体とに混合し
てルツボ型電気炉内に装入し、一方該ルツボ型電気炉内
にアルゴンガスあるいはヘリウムガスのような不活性ガ
スを導入して前記ルツボ型電気炉内の還元部において固
相中メタルテルミット還元するものであり、この際前記
塩化ニッケル粉末と還元剤粉粒体および発熱抑制用の塩
化物粉粒体を800℃以上で1200℃以下の温度の下
で還元することが好ましい。これにより球形で、結晶性
がよく、単分散性に優れた粒径0.1μm以上で5μm
以下の微細ニッケル粉末および必要に応じ添加した原料
粉末の微細金属粉末も製造することが可能となった。
本発明者らは粒形が球形で、粒径が0.1μm以上で5
μm以下の分散性、充填性、結晶性が良好で酸素品位が
1%以下と低い微細ニッケル粉末が得られる方法を見出
した。すなわちこの方法は塩化ニッケル粉末と、必要に
応じ周期律表におけるIII 族のSc、Yを含むランタノ
イド、IVのTi、Ζr、Hf、V族のV、Nb、T
a、VI族のCr、Mo、WまたはVIII 族のFe、C
oから選ばれる1種あるいは2種以上の塩化物粉末とか
らなる原料粉末を、リチウム、ナトリウムあるいはカリ
ウムのアルカリ金属またはマグネシウム、カルシウム、
ストロンチウムあるいはバリウムのアルカリ土類金属か
らなる還元剤粉粒体と、これらアルカリ金属あるいはア
ルカリ土類金属の塩化物の発熱抑制用粉粒体とに混合し
てルツボ型電気炉内に装入し、一方該ルツボ型電気炉内
にアルゴンガスあるいはヘリウムガスのような不活性ガ
スを導入して前記ルツボ型電気炉内の還元部において固
相中メタルテルミット還元するものであり、この際前記
塩化ニッケル粉末と還元剤粉粒体および発熱抑制用の塩
化物粉粒体を800℃以上で1200℃以下の温度の下
で還元することが好ましい。これにより球形で、結晶性
がよく、単分散性に優れた粒径0.1μm以上で5μm
以下の微細ニッケル粉末および必要に応じ添加した原料
粉末の微細金属粉末も製造することが可能となった。
【0009】なお前記還元剤粉粒体は粉体であることが
好ましいが、通常チップ状程度以下であれば使用でき、
あまり大きな塊では還元作用が劣るため好ましくなく、
また前記リチウム、ナトリウムあるいはカリウムのアル
カリ金属またはマグネシウム、カルシウム、ストロンチ
ウムあるいはバリウムのアルカリ土類金属の塩化物粉粒
体は急激な還元反応による発熱を抑制し、生成した微細
な金属粉末の焼結を防止するために添加するものであっ
て、必ずしも粉体である必要はないが通常入手し易い顆
粒状のものが使用に適している。
好ましいが、通常チップ状程度以下であれば使用でき、
あまり大きな塊では還元作用が劣るため好ましくなく、
また前記リチウム、ナトリウムあるいはカリウムのアル
カリ金属またはマグネシウム、カルシウム、ストロンチ
ウムあるいはバリウムのアルカリ土類金属の塩化物粉粒
体は急激な還元反応による発熱を抑制し、生成した微細
な金属粉末の焼結を防止するために添加するものであっ
て、必ずしも粉体である必要はないが通常入手し易い顆
粒状のものが使用に適している。
【0010】前記ルツボ型電気炉内を加熱することによ
り発生した前記塩化ニッケル蒸気の濃度は、アルゴンガ
スあるいはヘリウムガスのような不活性ガスの流量をフ
ローメーターなどにより制御したり、還元剤粉粒体や発
熱抑制用の塩化物粉粒体の原料粉末に対する配合割合を
調整することにより、0.1g/リットルから5g/リ
ットルに制御することが処理時間の短縮や粗大粒子の生
成の防止の観点から好ましい。
り発生した前記塩化ニッケル蒸気の濃度は、アルゴンガ
スあるいはヘリウムガスのような不活性ガスの流量をフ
ローメーターなどにより制御したり、還元剤粉粒体や発
熱抑制用の塩化物粉粒体の原料粉末に対する配合割合を
調整することにより、0.1g/リットルから5g/リ
ットルに制御することが処理時間の短縮や粗大粒子の生
成の防止の観点から好ましい。
【0011】そして前記原料粉末を、還元剤粉粒体と発
熱抑制用の塩化物粉粒体とで固相還元する際に、その温
度を800℃以上で1200℃以下とした理由は、80
0℃未満であると反応性が低く、一方1200℃を超え
ると塩化物の揮発が著しいからである。
熱抑制用の塩化物粉粒体とで固相還元する際に、その温
度を800℃以上で1200℃以下とした理由は、80
0℃未満であると反応性が低く、一方1200℃を超え
ると塩化物の揮発が著しいからである。
【0012】このように塩化ニッケル粉末と、必要に応
じ周期律表におけるIII 族のSc、Yを含むランタノイ
ド、IV族のTi、Ζr、Hf、V族のV、Nb、T
a、VI族のCr、Mo、WまたはVIII 族のFe、C
oから選ばれる1種あるいは2種以上の塩化物粉末とか
らなる原料粉末を、前記ルツボ型電気炉内部にある還元
部で、リチウム、ナトリウムあるいはカリウムのアルカ
リ金属またはマグネシウム、カルシウム、ストロンチウ
ムあるいはバリウムのアルカリ土類金属からなる還元剤
粉粒体と、これらアルカリ金属あるいはアルカリ土類金
属の塩化物の発熱抑制用粉粒体との混合物で固相還元
し、これにより球形性および結晶性がよい微細なニッケ
ル粉末を製造でき、また前記固相還元により生じた還元
生成物を数ミリ程度の粒状に粉砕後、レパルプ、沈降を
繰返すことにより水洗した後、アルカリ金属またはアル
カリ土類金属の塩化物を除去し、ついで固液分離するこ
とにより微細ニッケル粉末を回収でき、また周期律表に
おけるIII 族のSc、Yを含むランタノイド、IV族の
Ti、Ζr、Hf、V族のV、Nb、Ta、VI族のC
r、Mo、WまたはVIII 族のFe、Coから選ばれる
1種あるいは2種以上の塩化物粉末を原料粉末として添
加した際にはこれらの微細合金粉末も回収することがで
きる。
じ周期律表におけるIII 族のSc、Yを含むランタノイ
ド、IV族のTi、Ζr、Hf、V族のV、Nb、T
a、VI族のCr、Mo、WまたはVIII 族のFe、C
oから選ばれる1種あるいは2種以上の塩化物粉末とか
らなる原料粉末を、前記ルツボ型電気炉内部にある還元
部で、リチウム、ナトリウムあるいはカリウムのアルカ
リ金属またはマグネシウム、カルシウム、ストロンチウ
ムあるいはバリウムのアルカリ土類金属からなる還元剤
粉粒体と、これらアルカリ金属あるいはアルカリ土類金
属の塩化物の発熱抑制用粉粒体との混合物で固相還元
し、これにより球形性および結晶性がよい微細なニッケ
ル粉末を製造でき、また前記固相還元により生じた還元
生成物を数ミリ程度の粒状に粉砕後、レパルプ、沈降を
繰返すことにより水洗した後、アルカリ金属またはアル
カリ土類金属の塩化物を除去し、ついで固液分離するこ
とにより微細ニッケル粉末を回収でき、また周期律表に
おけるIII 族のSc、Yを含むランタノイド、IV族の
Ti、Ζr、Hf、V族のV、Nb、Ta、VI族のC
r、Mo、WまたはVIII 族のFe、Coから選ばれる
1種あるいは2種以上の塩化物粉末を原料粉末として添
加した際にはこれらの微細合金粉末も回収することがで
きる。
【0013】さらに固液分離された微細ニッケル粉末を
含むスラリーあるいはケーキ状の湿潤な微細ニッケル粉
末を真空あるいは気流中にて解砕しながら乾燥すること
により、単分散性の良好な微細ニッケル粉末を製造でき
るようになった。そして得られた微細ニッケル粉末を急
速に乾燥することにより、該微細ニッケル粉末の酸素品
位を1.0%以下、好ましくは0.1%から1.0%に
制御可能となった。
含むスラリーあるいはケーキ状の湿潤な微細ニッケル粉
末を真空あるいは気流中にて解砕しながら乾燥すること
により、単分散性の良好な微細ニッケル粉末を製造でき
るようになった。そして得られた微細ニッケル粉末を急
速に乾燥することにより、該微細ニッケル粉末の酸素品
位を1.0%以下、好ましくは0.1%から1.0%に
制御可能となった。
【0014】次に本発明を図1のフローチャート図に基
づいて説明すると、前記ルツボ型電気炉内に、塩化ニッ
ケル粉末と、必要に応じ周期律表におけるIII 族のS
c、Yを含むランタノイド、IV族のTi、Ζr、H
f、V族のV、Nb、Ta、VI族のCr、Mo、Wお
よびVIII 族のFe、Coから選ばれる塩化物粉末とか
らなる原料粉末、ならびに、リチウム、ナトリウムある
いはカリウムのアルカリ金属またはマグネシウム、カル
シウム、ストロンチウムあるいはバリウムのアルカリ土
類金属からる還元剤粉粒体とこれらアルカリ金属あるい
はアルカリ土類金属の発熱抑制用の塩化物粉粒体との混
合物とを装入し、該ルツボ型電気炉内で前記原料粉末
と、還元剤粉粒体および発熱抑制用の塩化物粉粒体とを
固相中メタルテルミット還元して粉末状の還元生成物を
回収する。ついでこの還元生成物を数ミリ程度の粒状に
粉砕後、レパルプ、沈降を繰返すことにより水洗し、そ
の後アルカリ金属またはアルカリ土類金属の塩化物を除
去して固液分離し、固液分離された微細ニッケル粉末を
含むスラリーあるいはケーキ状の湿潤な微細ニッケル粉
末を真空または気流中で解砕しながら乾燥することによ
り、単分散性の良好な微細ニッケル粉末などを製造でき
た。
づいて説明すると、前記ルツボ型電気炉内に、塩化ニッ
ケル粉末と、必要に応じ周期律表におけるIII 族のS
c、Yを含むランタノイド、IV族のTi、Ζr、H
f、V族のV、Nb、Ta、VI族のCr、Mo、Wお
よびVIII 族のFe、Coから選ばれる塩化物粉末とか
らなる原料粉末、ならびに、リチウム、ナトリウムある
いはカリウムのアルカリ金属またはマグネシウム、カル
シウム、ストロンチウムあるいはバリウムのアルカリ土
類金属からる還元剤粉粒体とこれらアルカリ金属あるい
はアルカリ土類金属の発熱抑制用の塩化物粉粒体との混
合物とを装入し、該ルツボ型電気炉内で前記原料粉末
と、還元剤粉粒体および発熱抑制用の塩化物粉粒体とを
固相中メタルテルミット還元して粉末状の還元生成物を
回収する。ついでこの還元生成物を数ミリ程度の粒状に
粉砕後、レパルプ、沈降を繰返すことにより水洗し、そ
の後アルカリ金属またはアルカリ土類金属の塩化物を除
去して固液分離し、固液分離された微細ニッケル粉末を
含むスラリーあるいはケーキ状の湿潤な微細ニッケル粉
末を真空または気流中で解砕しながら乾燥することによ
り、単分散性の良好な微細ニッケル粉末などを製造でき
た。
【0015】この際ルツボ型電気炉内においてNiCl
2粉末と、Mg粉粒体、Ca粉粒体またはNa粉粒体と
の基本的反応を以下の式に示す。 (1)NiCl2(g、l、s)+Mg(g、l、s)
=Ni(g、l、s)+MgCl2(g、l、s) (2)NiCl2(g、l、s)+Ca(g,l,s)
=Ni(g、l、s)+CaCl2(g、l、s) (3)NiCl2(g、l、s)+2Na(g、l、
s)=Ni(g、l、s)+2NaCl(g、l、s)
2粉末と、Mg粉粒体、Ca粉粒体またはNa粉粒体と
の基本的反応を以下の式に示す。 (1)NiCl2(g、l、s)+Mg(g、l、s)
=Ni(g、l、s)+MgCl2(g、l、s) (2)NiCl2(g、l、s)+Ca(g,l,s)
=Ni(g、l、s)+CaCl2(g、l、s) (3)NiCl2(g、l、s)+2Na(g、l、
s)=Ni(g、l、s)+2NaCl(g、l、s)
【0016】
【表1】
【0017】
【実施例】実施例1 無水の塩化ニッケル粉末129g、還元剤としてカルシ
ウム金属44g(1.1当量)および無水の塩化カルシ
ウム88gをグローボックス中にて充分に混合した後、
純ニッケル製の反応容器に入れ蓋をし、その後ステンレ
ス製の反応容器に入れてアルゴンガスで置換後、100
0℃まで30分間で昇温し、1000℃で30分間保持
した後800℃まで降温し、ついで電気炉から反応容器
を取り出し室温まで空冷した。その後還元生成物はクラ
ッシャーにより数ミリ程度の粒状に粉砕後、レパルプ、
沈降を繰返すことにより水洗し塩化カルシウムを除去し
た後、固液分離することにより微細ニッケル粉末を回収
した。固液分離されたスラリーあるいはケーキ状の湿潤
な微細ニッケル粉末を150℃の気流中にて解砕しなが
ら乾燥した。得られたニッケル粉末は、SEM(走査型
電子顕微鏡)により目視観察した結果、単分散性の良好
な球状で、粒度が0.5μmから2.0μmの大きさの
微細なニッケル粉末であった。またこの粉末をX線回折
で結晶性を調べてみると結晶性も良好であり、また化学
分析で塩素品位およびカルシウム品位を定量するとそれ
ぞれ、10ppmと100ppmであり、またRECO
法により酸素品位を定量すると0.25%であった。
ウム金属44g(1.1当量)および無水の塩化カルシ
ウム88gをグローボックス中にて充分に混合した後、
純ニッケル製の反応容器に入れ蓋をし、その後ステンレ
ス製の反応容器に入れてアルゴンガスで置換後、100
0℃まで30分間で昇温し、1000℃で30分間保持
した後800℃まで降温し、ついで電気炉から反応容器
を取り出し室温まで空冷した。その後還元生成物はクラ
ッシャーにより数ミリ程度の粒状に粉砕後、レパルプ、
沈降を繰返すことにより水洗し塩化カルシウムを除去し
た後、固液分離することにより微細ニッケル粉末を回収
した。固液分離されたスラリーあるいはケーキ状の湿潤
な微細ニッケル粉末を150℃の気流中にて解砕しなが
ら乾燥した。得られたニッケル粉末は、SEM(走査型
電子顕微鏡)により目視観察した結果、単分散性の良好
な球状で、粒度が0.5μmから2.0μmの大きさの
微細なニッケル粉末であった。またこの粉末をX線回折
で結晶性を調べてみると結晶性も良好であり、また化学
分析で塩素品位およびカルシウム品位を定量するとそれ
ぞれ、10ppmと100ppmであり、またRECO
法により酸素品位を定量すると0.25%であった。
【0018】実施例2 還元剤としてマグネシウムを用いた以外は実施例1と同
様の操作を行なった。得られたニッケル粉末は、SEM
により目視観察した結果、単分散性の良好な球状で、粒
度が0.5μmから2.0μmの大きさの微細なニッケ
ル粉末であった。またこの粉末をX線回折で結晶性を調
べてみると結晶性も良好であり、また化学分析で塩素品
位およびマグネシウム品位を定量するとそれぞれ、10
ppmと100ppmであり、またRECO法により酸
素品位を定量すると0.75%であった。
様の操作を行なった。得られたニッケル粉末は、SEM
により目視観察した結果、単分散性の良好な球状で、粒
度が0.5μmから2.0μmの大きさの微細なニッケ
ル粉末であった。またこの粉末をX線回折で結晶性を調
べてみると結晶性も良好であり、また化学分析で塩素品
位およびマグネシウム品位を定量するとそれぞれ、10
ppmと100ppmであり、またRECO法により酸
素品位を定量すると0.75%であった。
【0019】実施例3 還元剤としてストロンチウムを用いた以外は実施例1と
同様の操作を行なった。得られたニッケル粉末は、SE
Mにより目視観察した結果、単分散性の良好な球状で、
粒度が0.5μmから2.0μmの大きさの微細なニッ
ケル粉末であった。またこの粉末をX線回折で結晶性を
調べてみると結晶性も良好であり、また化学分析で塩素
品位およびストロンチウム品位を定量するとそれぞれ、
10ppmと100ppmであり、またRECO法によ
り酸素品位を定量すると0.35%であった。
同様の操作を行なった。得られたニッケル粉末は、SE
Mにより目視観察した結果、単分散性の良好な球状で、
粒度が0.5μmから2.0μmの大きさの微細なニッ
ケル粉末であった。またこの粉末をX線回折で結晶性を
調べてみると結晶性も良好であり、また化学分析で塩素
品位およびストロンチウム品位を定量するとそれぞれ、
10ppmと100ppmであり、またRECO法によ
り酸素品位を定量すると0.35%であった。
【0020】実施例4 還元剤としてナトリウムを用いた以外は実施例1と同様
の操作を行なった。得られたニッケル粉末は、SEMに
より目視観察した結果、単分散性の良好な球状で、粒度
が0.1μmから1.0μmの大きさの微細なニッケル
粉末であった。またこの粉末をX線回折で結晶性を調べ
てみると結晶性も良好であり、また化学分析で塩素品位
およびナトリウム品位を定量するとそれぞれ、10pp
mと100ppmであり、またRECO法により酸素品
位を定量すると0.75%であった。
の操作を行なった。得られたニッケル粉末は、SEMに
より目視観察した結果、単分散性の良好な球状で、粒度
が0.1μmから1.0μmの大きさの微細なニッケル
粉末であった。またこの粉末をX線回折で結晶性を調べ
てみると結晶性も良好であり、また化学分析で塩素品位
およびナトリウム品位を定量するとそれぞれ、10pp
mと100ppmであり、またRECO法により酸素品
位を定量すると0.75%であった。
【0021】実施例5 還元剤としてリチウムを用いた以外は実施例1と同様の
操作を行なった。得られたニッケル粉末は、SEMによ
り目視観察した結果、単分散性の良好な球状で、粒度が
0.5μmから2.0μmの大きさの微細なニッケル粉
末であった。またこの粉末をX線回折で結晶性を調べて
みると結晶性も良好であり、また化学分析で塩素品位お
よびリチウム品位を定量するとそれぞれ、10ppmと
200ppmであり、またRECO法により酸素品位を
定量すると0.35%であった。
操作を行なった。得られたニッケル粉末は、SEMによ
り目視観察した結果、単分散性の良好な球状で、粒度が
0.5μmから2.0μmの大きさの微細なニッケル粉
末であった。またこの粉末をX線回折で結晶性を調べて
みると結晶性も良好であり、また化学分析で塩素品位お
よびリチウム品位を定量するとそれぞれ、10ppmと
200ppmであり、またRECO法により酸素品位を
定量すると0.35%であった。
【0022】実施例6 還元剤としてカリウムを用いた以外は実施例1と同様の
操作を行なった。得られたニッケル粉末は、SEMによ
り目視観察した結果、単分散性の良好な球状で、粒度が
0.1μmから1.0μmの大きさの微細なニッケル粉
末であった。またこの粉末をX線回折で結晶性を調べて
みると結晶性も良好であり、また化学分析で塩素品位お
よびカリウム品位を定量するとそれぞれ、10ppmと
300ppmであり、またRECO法により酸素品位を
定量すると0.75%であった。
操作を行なった。得られたニッケル粉末は、SEMによ
り目視観察した結果、単分散性の良好な球状で、粒度が
0.1μmから1.0μmの大きさの微細なニッケル粉
末であった。またこの粉末をX線回折で結晶性を調べて
みると結晶性も良好であり、また化学分析で塩素品位お
よびカリウム品位を定量するとそれぞれ、10ppmと
300ppmであり、またRECO法により酸素品位を
定量すると0.75%であった。
【0023】実施例7 無水の塩化ニッケル粉末129gと無水の塩化タングス
テン58.07g、還元剤としてカルシウム金属57.
2g(1.1当量)および無水の塩化カルシウム88g
をグローボックス中にて充分に混合した後、純ニッケル
製の反応容器内に入れ蓋をし、その後ステンレス製の電
気炉に入れアルゴンガスで置換後、1000℃まで30
分間で昇温し、1000℃で30分間保持した後、80
0℃まで降温し、ついで電気炉から反応容器を取り出し
室温まで空冷した。その後還元生成物に実施例1と同様
の操作を行った。得られた合金粉末は、SEMにより目
視観察した結果、単分散性の良好な球状で、粒度が0.
5μmから2.0μmの大きさの微細なニッケル−タン
グステン合金粉末であった。またこの粉末をX線回折で
結晶性を調べてみると結晶性も良好であり、また化学分
析でニッケル品位、タングステン品位、塩素品位および
カルシウム品位を定量するとそれぞれ、89.5%、1
0.3%、10ppmと100ppmであり、またRE
CO法により酸素品位を定量すると0.25%であっ
た。
テン58.07g、還元剤としてカルシウム金属57.
2g(1.1当量)および無水の塩化カルシウム88g
をグローボックス中にて充分に混合した後、純ニッケル
製の反応容器内に入れ蓋をし、その後ステンレス製の電
気炉に入れアルゴンガスで置換後、1000℃まで30
分間で昇温し、1000℃で30分間保持した後、80
0℃まで降温し、ついで電気炉から反応容器を取り出し
室温まで空冷した。その後還元生成物に実施例1と同様
の操作を行った。得られた合金粉末は、SEMにより目
視観察した結果、単分散性の良好な球状で、粒度が0.
5μmから2.0μmの大きさの微細なニッケル−タン
グステン合金粉末であった。またこの粉末をX線回折で
結晶性を調べてみると結晶性も良好であり、また化学分
析でニッケル品位、タングステン品位、塩素品位および
カルシウム品位を定量するとそれぞれ、89.5%、1
0.3%、10ppmと100ppmであり、またRE
CO法により酸素品位を定量すると0.25%であっ
た。
【0024】実施例8 原料塩化物粉粒体として塩化タングステンに替え塩化亜
鉛を用いた以外は実施例7と同様の操作を行なった。得
られたニッケル粉末は、SEMにより目視観察した結
果、単分散性の良好な球状で、粒度が0.5μmから
2.5μmの大きさの微細なニッケル粉末であった。ま
たこの粉末をX線回折で結晶性を調べてみると結晶性も
良好であり、また化学分析でニッケル品位、亜鉛品位、
塩素品位およびカルシウム品位を定量するとそれぞれ、
89.0%、10.5%、15ppmと100ppmで
あり、またRECO法により酸素品位を定量すると0.
5%であった。
鉛を用いた以外は実施例7と同様の操作を行なった。得
られたニッケル粉末は、SEMにより目視観察した結
果、単分散性の良好な球状で、粒度が0.5μmから
2.5μmの大きさの微細なニッケル粉末であった。ま
たこの粉末をX線回折で結晶性を調べてみると結晶性も
良好であり、また化学分析でニッケル品位、亜鉛品位、
塩素品位およびカルシウム品位を定量するとそれぞれ、
89.0%、10.5%、15ppmと100ppmで
あり、またRECO法により酸素品位を定量すると0.
5%であった。
【0025】実施例9 原料塩化物粉粒体として塩化タングステンに替え塩化バ
ナジウムを用いた以外は実施例7と同様の操作を行なっ
た。得られたニッケル粉末は、SEMにより目視観察し
た結果、単分散性の良好な球状で、粒度が0.1μmか
ら1.0μmの大きさの微細なニッケル粉末であった。
またこの粉末をX線回折で結晶性を調べてみると結晶性
も良好であり、また化学分析でニッケル品位、バナジウ
ム品位、塩素品位およびカルシウム品位を定量するとそ
れぞれ、90.3%、9.5%、10ppmと150p
pmであり、またRECO法により酸素品位を定量する
と0.5%であった。
ナジウムを用いた以外は実施例7と同様の操作を行なっ
た。得られたニッケル粉末は、SEMにより目視観察し
た結果、単分散性の良好な球状で、粒度が0.1μmか
ら1.0μmの大きさの微細なニッケル粉末であった。
またこの粉末をX線回折で結晶性を調べてみると結晶性
も良好であり、また化学分析でニッケル品位、バナジウ
ム品位、塩素品位およびカルシウム品位を定量するとそ
れぞれ、90.3%、9.5%、10ppmと150p
pmであり、またRECO法により酸素品位を定量する
と0.5%であった。
【0026】実施例10 原料塩化物粉粒体として塩化タングステンに替え塩化コ
バルトを用いた以外は実施例7と同様の操作を行なっ
た。得られたニッケル粉末は、SEMにより目視観察し
た結果、単分散性の良好な球状で、粒度が0.5μmか
ら1.0μmの大きさの微細なニッケル粉末であった。
またこの粉末をX線回折で結晶性を調べてみると結晶性
も良好であり、また化学分析でニッケル品位、コバルト
品位、塩素品位およびカルシウム品位を定量するとそれ
ぞれ、90.5%、9.0%、20ppmと100pp
mであり、またRECO法により酸素品位を定量すると
0.3%であった。
バルトを用いた以外は実施例7と同様の操作を行なっ
た。得られたニッケル粉末は、SEMにより目視観察し
た結果、単分散性の良好な球状で、粒度が0.5μmか
ら1.0μmの大きさの微細なニッケル粉末であった。
またこの粉末をX線回折で結晶性を調べてみると結晶性
も良好であり、また化学分析でニッケル品位、コバルト
品位、塩素品位およびカルシウム品位を定量するとそれ
ぞれ、90.5%、9.0%、20ppmと100pp
mであり、またRECO法により酸素品位を定量すると
0.3%であった。
【0027】実施例11 無水の塩化ニッケル129gと無水の塩化ランタン49
g、還元剤のカルシウム金属14.4g(1.2eq)
および無水の塩化カルシウム40g(50重量%、/5
0重量%)のCa−CaCl2系融体を形成)を用いた
以外は、実施例7と同様の操作を行った。得られた粉末
は、SEMにより目視観察した結果、単分散性の良好な
球状で、粒度が0.5μmから5.0μmの大きさの微
細なニッケル−ランタンの合金粉末であった。またこの
粉末をX線回折で結晶性を調べてみると結晶性も良好で
あり、また化学分析でニッケル品位、ランタン品位、塩
素品位およびカルシウム品位を定量するとそれぞれ、6
7.9%、32.0%、10ppmと100ppmであ
り、またRECO法により酸素品位を定量すると0.5
%であった。
g、還元剤のカルシウム金属14.4g(1.2eq)
および無水の塩化カルシウム40g(50重量%、/5
0重量%)のCa−CaCl2系融体を形成)を用いた
以外は、実施例7と同様の操作を行った。得られた粉末
は、SEMにより目視観察した結果、単分散性の良好な
球状で、粒度が0.5μmから5.0μmの大きさの微
細なニッケル−ランタンの合金粉末であった。またこの
粉末をX線回折で結晶性を調べてみると結晶性も良好で
あり、また化学分析でニッケル品位、ランタン品位、塩
素品位およびカルシウム品位を定量するとそれぞれ、6
7.9%、32.0%、10ppmと100ppmであ
り、またRECO法により酸素品位を定量すると0.5
%であった。
【0028】なお上記各実施例において価格、入手のし
易さ、取り扱いの容易さから総合的に判断して、還元剤
としてマグネシウム、カルシウム、ナトリウム、リチウ
ムあるいはカリウムを、また原料塩化物としてタングス
テン、亜鉛、バナジウム、コバルトあるいはランタン
を、さらに発熱抑制用の塩化物として塩化カルシウムを
用いたものを説明したが、マグネシウム、カルシウム、
ナトリウム、リチウムあるいはカリウム以外のバリウム
のようなアルカリ土類金属を還元剤として使用したり、
タングステン、亜鉛、バナジウム、コバルトあるいはラ
ンタン以外の周期律表におけるIII 族のSc、Yを含む
ランタノイド、IV族のTi、Hf、V族のNb、T
a、VI族のCr、MoあるいはVIII 族のFeを原料
塩化物粉粒体として使用したり、塩化カルシウム以外の
リチウム、ナトリウムあるいはカリウムのアルカリ金属
の塩化物またはマグネシウム、ストロンチウムあるいは
バリウムのアルカリ土類金属の塩化物を発熱抑制用の塩
化物として使用しても同様な効果を奏することが可能で
ある。
易さ、取り扱いの容易さから総合的に判断して、還元剤
としてマグネシウム、カルシウム、ナトリウム、リチウ
ムあるいはカリウムを、また原料塩化物としてタングス
テン、亜鉛、バナジウム、コバルトあるいはランタン
を、さらに発熱抑制用の塩化物として塩化カルシウムを
用いたものを説明したが、マグネシウム、カルシウム、
ナトリウム、リチウムあるいはカリウム以外のバリウム
のようなアルカリ土類金属を還元剤として使用したり、
タングステン、亜鉛、バナジウム、コバルトあるいはラ
ンタン以外の周期律表におけるIII 族のSc、Yを含む
ランタノイド、IV族のTi、Hf、V族のNb、T
a、VI族のCr、MoあるいはVIII 族のFeを原料
塩化物粉粒体として使用したり、塩化カルシウム以外の
リチウム、ナトリウムあるいはカリウムのアルカリ金属
の塩化物またはマグネシウム、ストロンチウムあるいは
バリウムのアルカリ土類金属の塩化物を発熱抑制用の塩
化物として使用しても同様な効果を奏することが可能で
ある。
【0029】
【発明の効果】以上述べた通り本発明によれば、塩化ニ
ッケル粉末や必要に応じ特定な金属塩化物粉末とからな
る原料粉末を、カリウム、ナトリウムあるいはリチウム
のアルカリ金属またはマグネシウム、カルシウム、スト
ロンチウムあるいはバリウムのアルカリ土類金属の還元
剤粉粒体にて還元し、さらにカリウム、ナトリウムある
いはリチウムのアルカリ金属またはマグネシウム、カル
シウム、ストロンチウムあるいはバリウムのアルカリ土
類金属の塩化物の発熱抑制用粉粒体を添加することによ
り、結晶性が良く、酸素品位や不純物品位の低い粒径
0.1μm以上で5μm以下の微細な微細ニッケル粉末
や前記原料金属塩化物の微細金属粉末の製造が可能とな
った。これにより電子材料用に微細で、結晶性、充填
性、流動性もよく、さらに焼結性に優れた微細ニッケル
粉末が供給できるようになり、高積層化、薄層化などの
電子部品の高度化が可能となった。
ッケル粉末や必要に応じ特定な金属塩化物粉末とからな
る原料粉末を、カリウム、ナトリウムあるいはリチウム
のアルカリ金属またはマグネシウム、カルシウム、スト
ロンチウムあるいはバリウムのアルカリ土類金属の還元
剤粉粒体にて還元し、さらにカリウム、ナトリウムある
いはリチウムのアルカリ金属またはマグネシウム、カル
シウム、ストロンチウムあるいはバリウムのアルカリ土
類金属の塩化物の発熱抑制用粉粒体を添加することによ
り、結晶性が良く、酸素品位や不純物品位の低い粒径
0.1μm以上で5μm以下の微細な微細ニッケル粉末
や前記原料金属塩化物の微細金属粉末の製造が可能とな
った。これにより電子材料用に微細で、結晶性、充填
性、流動性もよく、さらに焼結性に優れた微細ニッケル
粉末が供給できるようになり、高積層化、薄層化などの
電子部品の高度化が可能となった。
【図1】本発明の方法を実施するための工程を示すフロ
ーチャート図である。
ーチャート図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 塩化ニッケル粉末からなる原料粉末を、
リチウム、ナトリウムあるいはカリウムのアルカリ金属
またはマグネシウム、カルシウム、ストロンチウムある
いはバリウムのアルカリ土類金属からなる還元剤粉粒体
と、これらのアルカリ金属あるいはアルカリ土類金属の
塩化物の粉粒体とに混合し固相還元することを特徴とす
る微細ニッケル粉末の製造方法。 - 【請求項2】 前記原料粉末は、さらに周期律表におけ
るIII 族のSc、Yを含むランタノイド、IV族のT
i、Ζr、Hf、V族のV、Nb、Ta、VI族のC
r、Mo、WおよびVIII 族のFe、Coから選ばれる
塩化物粉末を含むことを特徴とする請求項1記載の微細
ニッケル粉末の製造方法。 - 【請求項3】 不活性雰囲気としてアルゴンガスあるい
はへリウムガスを用いて800℃以上で1200℃以下
の温度で固相還元することを特徴とする請求項1または
2記載の微細ニッケル粉末の製造方法。 - 【請求項4】 前記還元生成物を水洗によりアルカリ金
属またはアルカリ土類金属の塩化物を除去した後、固液
分離することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項
記載の微細ニッケル粉末の製造方法。 - 【請求項5】 前記固液分離されたスラリーあるいはケ
ーキ状の湿潤な微細ニッケル粉末を真空あるいは気流中
にて解砕しながら乾燥することを特徴とする請求項1〜
4のいずれか1項記載の微細ニッケル粉末の製造方法。 - 【請求項6】 前記微細ニッケル粉末の酸素品位を制御
するため急速に乾燥することを特徴とする請求項1〜5
のいずれか1項記載の微細ニッケル粉末の製造方法。 - 【請求項7】 塩化ニッケル粉末を、リチウム、ナトリ
ウムあるいはカリウムのアルカリ金属またはマグネシウ
ム、カルシウム、ストロンチウムあるいはバリウムのア
ルカリ土類金属からなる還元剤粉粒体と、これらのアル
カリ金属あるいはアルカリ土類金属の塩化物の粉粒体と
に混合し固相還元することにより得られた球形で0.1
μm以上で5μm以下の粒径を有し、かつ酸素品位が1
%以下であることを特徴とする微細ニッケル粉末。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5744898A JPH11236631A (ja) | 1998-02-23 | 1998-02-23 | 固相還元法による微細ニッケル粉末の製造方法および該方法により得られた微細ニッケル粉末 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5744898A JPH11236631A (ja) | 1998-02-23 | 1998-02-23 | 固相還元法による微細ニッケル粉末の製造方法および該方法により得られた微細ニッケル粉末 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11236631A true JPH11236631A (ja) | 1999-08-31 |
Family
ID=13055957
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5744898A Pending JPH11236631A (ja) | 1998-02-23 | 1998-02-23 | 固相還元法による微細ニッケル粉末の製造方法および該方法により得られた微細ニッケル粉末 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11236631A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100602654B1 (ko) * | 2005-06-16 | 2006-07-20 | 주식회사 에너텍 | 환원반응을 이용한 니켈의 제조방법 및 그 방법을 이용하여제조된 니켈 |
| JP2013112530A (ja) * | 2011-11-24 | 2013-06-10 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | 高純度硫酸ニッケルの製造方法 |
| JP2013151710A (ja) * | 2012-01-24 | 2013-08-08 | Denso Corp | 磁性合金粉末の製造方法 |
| JP2018178218A (ja) * | 2017-04-18 | 2018-11-15 | 住友金属鉱山株式会社 | ニッケル粉末の製造方法 |
| JP2019523831A (ja) * | 2016-06-20 | 2019-08-29 | ディー・ブロック コーティング ピーティーワイ リミテッド | 被覆プロセスおよび被覆された材料 |
| CN114682786A (zh) * | 2022-04-06 | 2022-07-01 | 合肥学院 | 一种微纳米金属粉体的制备方法 |
| WO2023083706A1 (de) * | 2021-11-10 | 2023-05-19 | Helmholtz-Zentrum Berlin Für Materialien Und Energie Gmbh | Verfahren für die synthese von nanopartikeln aus mindestens einem element aus der gruppe, welche gebildet ist aus der gruppe der unedlen metalle und antimon und nanopartikel |
-
1998
- 1998-02-23 JP JP5744898A patent/JPH11236631A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100602654B1 (ko) * | 2005-06-16 | 2006-07-20 | 주식회사 에너텍 | 환원반응을 이용한 니켈의 제조방법 및 그 방법을 이용하여제조된 니켈 |
| JP2013112530A (ja) * | 2011-11-24 | 2013-06-10 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | 高純度硫酸ニッケルの製造方法 |
| JP2013151710A (ja) * | 2012-01-24 | 2013-08-08 | Denso Corp | 磁性合金粉末の製造方法 |
| US8911530B2 (en) | 2012-01-24 | 2014-12-16 | Denso Corporation | Manufacturing method of magnetic alloy powder |
| JP2019523831A (ja) * | 2016-06-20 | 2019-08-29 | ディー・ブロック コーティング ピーティーワイ リミテッド | 被覆プロセスおよび被覆された材料 |
| US10814386B2 (en) | 2016-06-20 | 2020-10-27 | D-Block Coating Pty Ltd | Coating process and coated materials |
| JP2018178218A (ja) * | 2017-04-18 | 2018-11-15 | 住友金属鉱山株式会社 | ニッケル粉末の製造方法 |
| WO2023083706A1 (de) * | 2021-11-10 | 2023-05-19 | Helmholtz-Zentrum Berlin Für Materialien Und Energie Gmbh | Verfahren für die synthese von nanopartikeln aus mindestens einem element aus der gruppe, welche gebildet ist aus der gruppe der unedlen metalle und antimon und nanopartikel |
| CN114682786A (zh) * | 2022-04-06 | 2022-07-01 | 合肥学院 | 一种微纳米金属粉体的制备方法 |
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