JPH11238264A - 光磁気記録媒体及びその再生方法 - Google Patents
光磁気記録媒体及びその再生方法Info
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- JPH11238264A JPH11238264A JP9579398A JP9579398A JPH11238264A JP H11238264 A JPH11238264 A JP H11238264A JP 9579398 A JP9579398 A JP 9579398A JP 9579398 A JP9579398 A JP 9579398A JP H11238264 A JPH11238264 A JP H11238264A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 基板上に少なくとも再生層、記録層及び補助
層の3層をこの順に設けた磁性層を有し、情報を記録層
の磁化方向として蓄え、再生磁界を加え、再生層の一部
の磁化方向を特定方向としながら情報を再生する光磁気
記録媒体であって、再生層に再生磁界が加わった際に、
補助層が再生層に対し、再生磁界と同方向の磁界を及ぼ
すことを特徴とする光磁気記録媒体。 【解決手段】 再生磁界を用いる磁気誘導超解像光磁気
記録媒体において再生磁界を補助する補助磁界を発生す
る補助層を設けることにより、必要となる再生磁界を著
しく減少させることができる。
層の3層をこの順に設けた磁性層を有し、情報を記録層
の磁化方向として蓄え、再生磁界を加え、再生層の一部
の磁化方向を特定方向としながら情報を再生する光磁気
記録媒体であって、再生層に再生磁界が加わった際に、
補助層が再生層に対し、再生磁界と同方向の磁界を及ぼ
すことを特徴とする光磁気記録媒体。 【解決手段】 再生磁界を用いる磁気誘導超解像光磁気
記録媒体において再生磁界を補助する補助磁界を発生す
る補助層を設けることにより、必要となる再生磁界を著
しく減少させることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報記録に用いる光
磁気記録媒体及びその再生方法に関する。
磁気記録媒体及びその再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】光磁気記録媒体は、高密度、
低コストの書換え可能な情報記録媒体として実用化され
ている。特に希土類元素と遷移金属のアモルファス合金
の記録層を用いた媒体は非常に優れた特性を示してい
る。光磁気ディスクは非常に大容量の記録媒体である
が、近代社会の情報量の増大に伴い、さらなる大容量化
が望まれている。光ディスクの記録密度は通常の場合、
その再生光のスポットの大きさで決まってしまう。スポ
ットの大きさはレーザーの波長が短いほど小さくするこ
とができるため、レーザーの短波長化の検討が進められ
ているが、非常に困難を伴っている。
低コストの書換え可能な情報記録媒体として実用化され
ている。特に希土類元素と遷移金属のアモルファス合金
の記録層を用いた媒体は非常に優れた特性を示してい
る。光磁気ディスクは非常に大容量の記録媒体である
が、近代社会の情報量の増大に伴い、さらなる大容量化
が望まれている。光ディスクの記録密度は通常の場合、
その再生光のスポットの大きさで決まってしまう。スポ
ットの大きさはレーザーの波長が短いほど小さくするこ
とができるため、レーザーの短波長化の検討が進められ
ているが、非常に困難を伴っている。
【0003】一方、レーザーの波長によって決定される
以上の分解能を色々な工夫によって得ようとする、いわ
ゆる超解像技術の試みが近年行われている。その一つ
に、光磁気ディスクを用い、多層膜間の交換結合力を用
いた超解像(Magnetically induce
d super resolution、以下「MS
R」ということもある。)方式が報告されている。この
方式は、少なくとも記録層及び再生層を有する媒体にお
いて、スポット内の一部の再生層の磁化を再生磁界(H
r)により一様な方向に揃えるか、あるいは面内方向に
向けることにより再生信号を発生しなくさせ、実質的に
再生スポットの大きさを制限することで分解能を向上さ
せる方法である。この再生信号を発生しない領域は「マ
スク」と呼ばれ、再生信号を発生する領域は「アパーチ
ャー」と呼ばれる。Hrを加えて磁化を揃える方法は高
い再生信号品質が得られて特に高密度化に有用である。
以上の分解能を色々な工夫によって得ようとする、いわ
ゆる超解像技術の試みが近年行われている。その一つ
に、光磁気ディスクを用い、多層膜間の交換結合力を用
いた超解像(Magnetically induce
d super resolution、以下「MS
R」ということもある。)方式が報告されている。この
方式は、少なくとも記録層及び再生層を有する媒体にお
いて、スポット内の一部の再生層の磁化を再生磁界(H
r)により一様な方向に揃えるか、あるいは面内方向に
向けることにより再生信号を発生しなくさせ、実質的に
再生スポットの大きさを制限することで分解能を向上さ
せる方法である。この再生信号を発生しない領域は「マ
スク」と呼ばれ、再生信号を発生する領域は「アパーチ
ャー」と呼ばれる。Hrを加えて磁化を揃える方法は高
い再生信号品質が得られて特に高密度化に有用である。
【0004】この方式の一つの形態は磁性層として、保
磁力の小さな再生層、キュリー温度の低い中間層、キュ
リー温度、保磁力が高い記録層の互いに交換結合した3
層を有する媒体を用いたものである。Hrを印加しなが
ら再生光により加熱したとき、媒体の高温部で、交換結
合が弱まるか、又は切れる。再生層は単独での保磁力が
小さいので、このとき高温部では再生磁界により磁化が
一様な方向を向き、記録ビットが消去される。この結
果、低温部のみが再生され結果的に再生範囲が狭くなる
ので、再生光を絞った場合と同じ効果が得られ、高密度
の記録ビットの再生を行うことができる。消去された記
録ビットは、媒体温度が低くなり交換結合が回復したと
きに、記録層から転写されることにより復活する。この
方式は、信号を再生光スポットの前部で検出するため、
Forward aparturedetection
(FAD)と呼ばれる。
磁力の小さな再生層、キュリー温度の低い中間層、キュ
リー温度、保磁力が高い記録層の互いに交換結合した3
層を有する媒体を用いたものである。Hrを印加しなが
ら再生光により加熱したとき、媒体の高温部で、交換結
合が弱まるか、又は切れる。再生層は単独での保磁力が
小さいので、このとき高温部では再生磁界により磁化が
一様な方向を向き、記録ビットが消去される。この結
果、低温部のみが再生され結果的に再生範囲が狭くなる
ので、再生光を絞った場合と同じ効果が得られ、高密度
の記録ビットの再生を行うことができる。消去された記
録ビットは、媒体温度が低くなり交換結合が回復したと
きに、記録層から転写されることにより復活する。この
方式は、信号を再生光スポットの前部で検出するため、
Forward aparturedetection
(FAD)と呼ばれる。
【0005】今一つの形態は磁性層として、保磁力の小
さい再生層及び中間層、保磁力が高い記録層の互いに交
換結合した3層を有する媒体を用いたものである。中間
層を室温から温度上昇に伴って次第に磁化が減少するよ
うな組成、例えば希土類金属磁化優勢とし、室温付近に
おいて再生磁化をHrによって揃え、昇温に伴って交換
結合による実質的な転写磁界(Hw)が大きくなること
で再生層に記録層の副格子磁化を転写するような状態を
取ることができる。この方式はRear arertu
re detection(RAD)と呼ばれる。さら
に再生層を、昇温に伴って磁化が大きくなるような組成
としておくことで、高温部において再生層が再びHrの
方向を向き、低温部、高温部の両方にマスクを形成す
る。この方式はダブルマスクRAD(D−RAD)と呼
ばれる。
さい再生層及び中間層、保磁力が高い記録層の互いに交
換結合した3層を有する媒体を用いたものである。中間
層を室温から温度上昇に伴って次第に磁化が減少するよ
うな組成、例えば希土類金属磁化優勢とし、室温付近に
おいて再生磁化をHrによって揃え、昇温に伴って交換
結合による実質的な転写磁界(Hw)が大きくなること
で再生層に記録層の副格子磁化を転写するような状態を
取ることができる。この方式はRear arertu
re detection(RAD)と呼ばれる。さら
に再生層を、昇温に伴って磁化が大きくなるような組成
としておくことで、高温部において再生層が再びHrの
方向を向き、低温部、高温部の両方にマスクを形成す
る。この方式はダブルマスクRAD(D−RAD)と呼
ばれる。
【0006】FAD、RADあるいはD−RAD方式の
欠点として、再生時に比較的大きなHrを必要とするこ
とが挙げられる。Hrは、FADで通常24000A/
m以上が必要であり、D−RADでは32000A/m
以上になることもある。Hrを印加しつつ再生すること
によって、記録層に記録されたビットが不安定になると
いう欠点があった。また、記録に必要な磁界より大きな
磁界が再生に必要となる可能性もあり、磁気ヘッドを小
型化し、装置を簡略化しようとする際に大きな問題とな
る。特に、磁界変調記録ではHrが10000A/m以
下であることも多く、Hrの印加が磁気ヘッドには大き
な負担となっており、Hrの低減が求められていた。
欠点として、再生時に比較的大きなHrを必要とするこ
とが挙げられる。Hrは、FADで通常24000A/
m以上が必要であり、D−RADでは32000A/m
以上になることもある。Hrを印加しつつ再生すること
によって、記録層に記録されたビットが不安定になると
いう欠点があった。また、記録に必要な磁界より大きな
磁界が再生に必要となる可能性もあり、磁気ヘッドを小
型化し、装置を簡略化しようとする際に大きな問題とな
る。特に、磁界変調記録ではHrが10000A/m以
下であることも多く、Hrの印加が磁気ヘッドには大き
な負担となっており、Hrの低減が求められていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はHrを補助する
磁界発生手段である補助層を設けることにより、超解像
方式による情報の再生に必要なHrを著しく小さくする
ことを可能とするものである。本発明の要旨は、基板上
に少なくとも再生層、記録層、補助層の3層をこの順に
設けた磁性層を有し、情報を記録層の磁化方向として蓄
え、再生磁界を加え、再生層の一部の磁化方向を特定方
向としながら情報を再生する光磁気記録媒体であって、
再生層に再生磁界が加わった際に、補助層が再生層に対
し、再生磁界と同方向の磁界を及ぼすことを特徴とする
光磁気記録媒体及びその再生方法に存する。
磁界発生手段である補助層を設けることにより、超解像
方式による情報の再生に必要なHrを著しく小さくする
ことを可能とするものである。本発明の要旨は、基板上
に少なくとも再生層、記録層、補助層の3層をこの順に
設けた磁性層を有し、情報を記録層の磁化方向として蓄
え、再生磁界を加え、再生層の一部の磁化方向を特定方
向としながら情報を再生する光磁気記録媒体であって、
再生層に再生磁界が加わった際に、補助層が再生層に対
し、再生磁界と同方向の磁界を及ぼすことを特徴とする
光磁気記録媒体及びその再生方法に存する。
【0008】本発明の媒体に記録を行う場合は、光変調
記録方式により記録を行うのが一般的である。まず一定
方向に磁界を印加しながら連続光を照射して磁化を一方
向に揃える(消去)。次に逆方向に磁界を印加しなが
ら、情報に応じたパルス光を照射し、消去とは逆方向の
磁化による磁区を生成する(記録)。これとは別に、情
報に応じて印加する磁界の方向を変化させながら、連続
光、あるいはパルス光を照射して情報を記録する磁界変
調記録方式も用いることができる。このように記録を行
った後、記録を再生すべく再生光を照射すると、低温部
又は高温部において記録層と再生層の間の交換結合力に
よる実効的なHwが小さくなるか、あるいは無くなった
際、再生層の一部にHrによって磁化が一方向に向けら
れた部分(マスク)が生成される。このとき、Hrを補
助するような磁界(補助磁界)を発生する補助層を設け
るというのが本発明の要点である。
記録方式により記録を行うのが一般的である。まず一定
方向に磁界を印加しながら連続光を照射して磁化を一方
向に揃える(消去)。次に逆方向に磁界を印加しなが
ら、情報に応じたパルス光を照射し、消去とは逆方向の
磁化による磁区を生成する(記録)。これとは別に、情
報に応じて印加する磁界の方向を変化させながら、連続
光、あるいはパルス光を照射して情報を記録する磁界変
調記録方式も用いることができる。このように記録を行
った後、記録を再生すべく再生光を照射すると、低温部
又は高温部において記録層と再生層の間の交換結合力に
よる実効的なHwが小さくなるか、あるいは無くなった
際、再生層の一部にHrによって磁化が一方向に向けら
れた部分(マスク)が生成される。このとき、Hrを補
助するような磁界(補助磁界)を発生する補助層を設け
るというのが本発明の要点である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、再生方法としてD−RAD
方式を例に、図1を用いて説明する。図中の各矢印は磁
化方向を示す。図1においては再生層1、中間層2、記
録層3の3層をこの順に設け、再生層1を室温で遷移金
属優勢、あるいはわずかに希土類金属優勢とし、中間層
2を希土類金属優勢とする。低温部では中間層2の磁化
が支配的になるので中間層2の磁化がHr6の方向に揃
い、このとき再生層の磁化も中間層2と磁壁を形成しな
い様に揃う。高温部で再生層1の磁化が支配的になり、
再生層1の磁化がHr6の方向に揃う。アパーチャー1
1はこの2つの温度領域に挟まれた領域に存在し、記録
層3との交換結合で中間層2を介し再生層1まで副格子
磁化方向を転写する。
方式を例に、図1を用いて説明する。図中の各矢印は磁
化方向を示す。図1においては再生層1、中間層2、記
録層3の3層をこの順に設け、再生層1を室温で遷移金
属優勢、あるいはわずかに希土類金属優勢とし、中間層
2を希土類金属優勢とする。低温部では中間層2の磁化
が支配的になるので中間層2の磁化がHr6の方向に揃
い、このとき再生層の磁化も中間層2と磁壁を形成しな
い様に揃う。高温部で再生層1の磁化が支配的になり、
再生層1の磁化がHr6の方向に揃う。アパーチャー1
1はこの2つの温度領域に挟まれた領域に存在し、記録
層3との交換結合で中間層2を介し再生層1まで副格子
磁化方向を転写する。
【0010】本発明では、例えば図1に示すように記録
層3の、再生層1を設ける側とは反対側に、再生層に対
しHr6と同方向の磁界(補助磁界7)を発生する補助
層5を設ける。補助層5の一つの形態は、記録層3より
キュリー温度が高く、記録層3への情報記録時に反転を
起こさないような保磁力の高い層を用いる。これは例え
ば、組成として合金を挙げれば、TbFeCoでFeC
o中のCoの比率が大であるような層を用いれば良い。
FeCo中のCoの比率(以下全て原子%を示す。)が
40〜100%であることが好ましい。さらに好ましく
は、50〜90%である。またGdTbFeCo、Gd
TbCo、GdTbFe及びGdDyFeCo等の合金
を用いても良い。この場合の補助層5の保磁力は1.5
kOe以上、さらには2kOe以上であることが好まし
い。Hr6の方向はあらかじめ定められるので、補助層
5はあらかじめこの方向に全面一方向に磁化されている
ことが好ましい。補助層5を全面一方向に磁化するに
は、強力な電磁石を用いるか、あるいは磁界を加えなが
ら全面をレーザーで加熱して磁化していく等の方法が挙
げられる。本発明の形態の一つとして、情報の再生時に
は補助層5が再生層1に及ぼす磁界方向と同方向に再生
磁界を加える。この際には比較的保磁力の大きな補助層
5を設けるので、補助磁界7を大きくとるために磁化を
大きくしても磁化が垂直に立ち、この結果として補助磁
界7が効率的に加えることができるという利点を持つ。
層3の、再生層1を設ける側とは反対側に、再生層に対
しHr6と同方向の磁界(補助磁界7)を発生する補助
層5を設ける。補助層5の一つの形態は、記録層3より
キュリー温度が高く、記録層3への情報記録時に反転を
起こさないような保磁力の高い層を用いる。これは例え
ば、組成として合金を挙げれば、TbFeCoでFeC
o中のCoの比率が大であるような層を用いれば良い。
FeCo中のCoの比率(以下全て原子%を示す。)が
40〜100%であることが好ましい。さらに好ましく
は、50〜90%である。またGdTbFeCo、Gd
TbCo、GdTbFe及びGdDyFeCo等の合金
を用いても良い。この場合の補助層5の保磁力は1.5
kOe以上、さらには2kOe以上であることが好まし
い。Hr6の方向はあらかじめ定められるので、補助層
5はあらかじめこの方向に全面一方向に磁化されている
ことが好ましい。補助層5を全面一方向に磁化するに
は、強力な電磁石を用いるか、あるいは磁界を加えなが
ら全面をレーザーで加熱して磁化していく等の方法が挙
げられる。本発明の形態の一つとして、情報の再生時に
は補助層5が再生層1に及ぼす磁界方向と同方向に再生
磁界を加える。この際には比較的保磁力の大きな補助層
5を設けるので、補助磁界7を大きくとるために磁化を
大きくしても磁化が垂直に立ち、この結果として補助磁
界7が効率的に加えることができるという利点を持つ。
【0011】補助層5の他の形態としては、少なくとも
再生温度において保磁力がHr6より小さく、Hr6を
加えた場合に磁化がHr6の方向を向くようなものであ
る。これは例えばGdFeCo、あるいはGdCo等の
合金により達成できる。この場合の補助層5の保磁力は
1kOe以下、さらには500Oe以下であることが好
ましい。このような補助層5を用いた場合、情報の消去
時にもHr6等の外部磁界を補助する方向で補助層5か
ら磁界が発生するため、情報消去に要する磁界も低減で
きるという利点があり、特に磁界変調記録方式に適す
る。この形態の場合、Hr6は補助層5の保磁力よりも
大きい必要があるが、補助層5の磁化は完全にHr6の
方向を向く必要はなく、多少面内方向成分を持っていた
としても補助磁界7の発生による効果を奏する。
再生温度において保磁力がHr6より小さく、Hr6を
加えた場合に磁化がHr6の方向を向くようなものであ
る。これは例えばGdFeCo、あるいはGdCo等の
合金により達成できる。この場合の補助層5の保磁力は
1kOe以下、さらには500Oe以下であることが好
ましい。このような補助層5を用いた場合、情報の消去
時にもHr6等の外部磁界を補助する方向で補助層5か
ら磁界が発生するため、情報消去に要する磁界も低減で
きるという利点があり、特に磁界変調記録方式に適す
る。この形態の場合、Hr6は補助層5の保磁力よりも
大きい必要があるが、補助層5の磁化は完全にHr6の
方向を向く必要はなく、多少面内方向成分を持っていた
としても補助磁界7の発生による効果を奏する。
【0012】いずれの形態においても十分な補助磁界7
を発生するためにはマスクの生成温度において、補助層
5が十分大きな磁化を有することが好ましい。ここで言
うマスクの生成温度とは、D−RADの場合は室温(約
20〜30℃)、FADの場合は中間層2のキュリー温
度に相当する。このとき磁化は好ましくは150emu
/cc以上、さらに好ましくは200emu/cc以上
である。但し、磁化が大きすぎると垂直に立たず有効な
磁界が減少することがあるので400emu/cc以
下、さらに350emu/cc以下であることが好まし
い。又、補助層5に保磁力の低いものを用いる形態で
は、磁気異方性が低いので磁化が大きすぎる場合には特
に影響が強い。従って300emu/cc以下であるこ
とが好ましい。
を発生するためにはマスクの生成温度において、補助層
5が十分大きな磁化を有することが好ましい。ここで言
うマスクの生成温度とは、D−RADの場合は室温(約
20〜30℃)、FADの場合は中間層2のキュリー温
度に相当する。このとき磁化は好ましくは150emu
/cc以上、さらに好ましくは200emu/cc以上
である。但し、磁化が大きすぎると垂直に立たず有効な
磁界が減少することがあるので400emu/cc以
下、さらに350emu/cc以下であることが好まし
い。又、補助層5に保磁力の低いものを用いる形態で
は、磁気異方性が低いので磁化が大きすぎる場合には特
に影響が強い。従って300emu/cc以下であるこ
とが好ましい。
【0013】補助層5の膜厚は厚い方が補助磁界の発生
に有利であるため、20nm以上が好ましい。さらに好
ましくは30nm以上である。但し、補助層が厚すぎる
と記録/再生感度や生産性が低下することがあるので2
00nm以下、さらに150nm以下であることが好ま
しい。Hr6はマスクの生成に用いられるため、アパー
チャー11形成に対してはHr6はむしろ小さい方が好
ましい。補助層5は磁化が大きい程発生する磁束が大き
く、再生層5に強い磁界を及ぼす事ができるため、マス
ク生成温度においては磁化が大きく、アパーチャー11
生成温度においては磁化が小さいものであることが好ま
しい。D−RAD方式においては、高温マスクよりも低
温マスクの生成が困難であるが、この様に再生層1が低
温で再生磁化方向を向き、高温で記録層3の磁化方向あ
るいは副格子磁化方向を転写する場合、補助層5として
高温でのアパーチャー11生成時に磁化を低下させ補助
磁界7を弱くすることが好ましい。逆にFAD方式では
高温部でマスクを生成するが、この様な再生層1が高温
で再生磁化方向を向き、低温で記録層3の磁化方向ある
いは副格子磁化方向を転写する場合は、高温部で磁化が
強くなるようにしておくことが好ましい。
に有利であるため、20nm以上が好ましい。さらに好
ましくは30nm以上である。但し、補助層が厚すぎる
と記録/再生感度や生産性が低下することがあるので2
00nm以下、さらに150nm以下であることが好ま
しい。Hr6はマスクの生成に用いられるため、アパー
チャー11形成に対してはHr6はむしろ小さい方が好
ましい。補助層5は磁化が大きい程発生する磁束が大き
く、再生層5に強い磁界を及ぼす事ができるため、マス
ク生成温度においては磁化が大きく、アパーチャー11
生成温度においては磁化が小さいものであることが好ま
しい。D−RAD方式においては、高温マスクよりも低
温マスクの生成が困難であるが、この様に再生層1が低
温で再生磁化方向を向き、高温で記録層3の磁化方向あ
るいは副格子磁化方向を転写する場合、補助層5として
高温でのアパーチャー11生成時に磁化を低下させ補助
磁界7を弱くすることが好ましい。逆にFAD方式では
高温部でマスクを生成するが、この様な再生層1が高温
で再生磁化方向を向き、低温で記録層3の磁化方向ある
いは副格子磁化方向を転写する場合は、高温部で磁化が
強くなるようにしておくことが好ましい。
【0014】D−RAD方式の様に室温においてマスク
を生成する場合における補助層5の好ましい希土類金属
の含有量は、16〜22%ないし28〜36%であり、
好ましくは18〜22%ないし30〜34%である。F
AD方式のように100℃以上の高温でマスクを生成す
る場合の補助層5の好ましい希土類金属の含有量は、1
6〜27%、さらには18〜25%であることが好まし
い。補助層5と記録層3が直接接していると交換結合を
発生し、記録層3が記録されている状態において補助層
5を一方向に向けることが困難になってくるか、あるい
は記録層3に記録ができなくなることがある。このた
め、両層の間に交換結合を切断する切断層4を設けても
よい。切断層4には常磁性を有する物質を用いるのが好
ましく、例えばSi3 N4 、AlN、Ta2 O5 、Ti
O2 、SiO2、SiO、ZnS、Al2 O3 等の誘導
体、あるいはTi、Al、Ta、Zr、Cr等の強磁性
を有さない金属を用いるのが好ましい。切断層4の厚さ
は交換結合を完全に切断するために、少なくとも1nm
以上であることが好ましいが、あまり厚いと補助層5か
ら再生層1へ及ぼす補助磁界7が減衰するので、50n
m以下、さらには30nm以下であることが好ましい。
を生成する場合における補助層5の好ましい希土類金属
の含有量は、16〜22%ないし28〜36%であり、
好ましくは18〜22%ないし30〜34%である。F
AD方式のように100℃以上の高温でマスクを生成す
る場合の補助層5の好ましい希土類金属の含有量は、1
6〜27%、さらには18〜25%であることが好まし
い。補助層5と記録層3が直接接していると交換結合を
発生し、記録層3が記録されている状態において補助層
5を一方向に向けることが困難になってくるか、あるい
は記録層3に記録ができなくなることがある。このた
め、両層の間に交換結合を切断する切断層4を設けても
よい。切断層4には常磁性を有する物質を用いるのが好
ましく、例えばSi3 N4 、AlN、Ta2 O5 、Ti
O2 、SiO2、SiO、ZnS、Al2 O3 等の誘導
体、あるいはTi、Al、Ta、Zr、Cr等の強磁性
を有さない金属を用いるのが好ましい。切断層4の厚さ
は交換結合を完全に切断するために、少なくとも1nm
以上であることが好ましいが、あまり厚いと補助層5か
ら再生層1へ及ぼす補助磁界7が減衰するので、50n
m以下、さらには30nm以下であることが好ましい。
【0015】再生層1の組成は希土類金属が18〜26
%、特に18〜24%であるのが好ましい。再生層に用
いられる物質としては、GdFeCo、GdCo、Gd
Fe、GdDyFe、GdDyCo、GdDyFeC
o、GdTbFe、GdTbCo、GdTbFeCo等
の希土類と遷移金属の合金が挙げられる。特に好ましい
のはGdFeCoやGdCoである。キュリー温度とし
ては、250℃以上であることが好ましい。PtCo
や、PtとCoの超格子等の磁性体を再生層1に積層さ
せてもよい。再生層1の垂直磁気異方性を大きくするに
は、再生層にある程度の膜応力をもたせて逆磁歪効果に
よる異方性を発生させるのが好ましい。再生層の膜厚
は、厚すぎると記録層3の磁化を転写しづらくなり、薄
すぎれば高温マスクの作成が困難になることがあるの
で、20〜100nm、さらに30〜70nmが好まし
い。
%、特に18〜24%であるのが好ましい。再生層に用
いられる物質としては、GdFeCo、GdCo、Gd
Fe、GdDyFe、GdDyCo、GdDyFeC
o、GdTbFe、GdTbCo、GdTbFeCo等
の希土類と遷移金属の合金が挙げられる。特に好ましい
のはGdFeCoやGdCoである。キュリー温度とし
ては、250℃以上であることが好ましい。PtCo
や、PtとCoの超格子等の磁性体を再生層1に積層さ
せてもよい。再生層1の垂直磁気異方性を大きくするに
は、再生層にある程度の膜応力をもたせて逆磁歪効果に
よる異方性を発生させるのが好ましい。再生層の膜厚
は、厚すぎると記録層3の磁化を転写しづらくなり、薄
すぎれば高温マスクの作成が困難になることがあるの
で、20〜100nm、さらに30〜70nmが好まし
い。
【0016】中間層2の組成は希土類金属が26〜35
%、さらには28〜33%が好ましい。中間層に用いら
れる物質としては、GdFeCo、GdCo、GdF
e、GdDyFe、GdDyCo、GdDyFeCo、
GdTbFe、GdTbCo、GdTbFeCo等の希
土類と遷移金属の合金が挙げられる。特に好ましいのは
GdFeCoやGdFeである。GdFeCoを用いる
場合は、再生層1よりもFeCo中のCo量が小さいも
のが好ましい。キュリー温度としては、100℃以上、
特に250℃以上であることが好ましい。中間層2の垂
直磁気異方性を大きくするには、中間層にある程度の膜
応力をもたせて逆磁歪効果による異方性を発生させるの
が好ましい。中間層の膜厚は、厚すぎると記録層3の磁
化を再生層に転写しづらくなり、薄すぎれば低温マスク
の作成が困難になることがあるので、20〜100n
m、さらには30〜70nmが好ましい。
%、さらには28〜33%が好ましい。中間層に用いら
れる物質としては、GdFeCo、GdCo、GdF
e、GdDyFe、GdDyCo、GdDyFeCo、
GdTbFe、GdTbCo、GdTbFeCo等の希
土類と遷移金属の合金が挙げられる。特に好ましいのは
GdFeCoやGdFeである。GdFeCoを用いる
場合は、再生層1よりもFeCo中のCo量が小さいも
のが好ましい。キュリー温度としては、100℃以上、
特に250℃以上であることが好ましい。中間層2の垂
直磁気異方性を大きくするには、中間層にある程度の膜
応力をもたせて逆磁歪効果による異方性を発生させるの
が好ましい。中間層の膜厚は、厚すぎると記録層3の磁
化を再生層に転写しづらくなり、薄すぎれば低温マスク
の作成が困難になることがあるので、20〜100n
m、さらには30〜70nmが好ましい。
【0017】記録層3は、安定して情報を記録し蓄える
層であるから、再生光8で劣化しない大きさのキュリー
温度を有していることが必要であり、具体的には250
〜350℃程度が好ましい。キュリー温度が高すぎる
と、情報記録に要する再生光8のパワーが大きくなりす
ぎてしまう。記録層3は、再生層1の磁化に強い力を与
えるために高い垂直磁気異方性を持つことが必要であ
る。記録層3の物質としては、TbFeCo、TbC
o、DyFeCo、TbDyFeCo、GdTbFe、
GdTbFeCo等の希土類と遷移金属の合金が挙げら
れる。中でもTbFeCoが垂直磁気異方性が高く、保
磁力が大きいので特に好ましい。記録層3の膜厚は20
〜1000nm、さらには25〜70nmであることが
好ましい。記録層3が厚すぎれば補助層5と再生層1が
離れてしまい十分な補助磁界7を及ぼせないことがあ
る。しかし、薄すぎれば情報記録が保持し難いこともあ
る。記録層3の組成は希土類金属が16〜28%、さら
には18〜26%、特に19〜24%であるのが好まし
い。
層であるから、再生光8で劣化しない大きさのキュリー
温度を有していることが必要であり、具体的には250
〜350℃程度が好ましい。キュリー温度が高すぎる
と、情報記録に要する再生光8のパワーが大きくなりす
ぎてしまう。記録層3は、再生層1の磁化に強い力を与
えるために高い垂直磁気異方性を持つことが必要であ
る。記録層3の物質としては、TbFeCo、TbC
o、DyFeCo、TbDyFeCo、GdTbFe、
GdTbFeCo等の希土類と遷移金属の合金が挙げら
れる。中でもTbFeCoが垂直磁気異方性が高く、保
磁力が大きいので特に好ましい。記録層3の膜厚は20
〜1000nm、さらには25〜70nmであることが
好ましい。記録層3が厚すぎれば補助層5と再生層1が
離れてしまい十分な補助磁界7を及ぼせないことがあ
る。しかし、薄すぎれば情報記録が保持し難いこともあ
る。記録層3の組成は希土類金属が16〜28%、さら
には18〜26%、特に19〜24%であるのが好まし
い。
【0018】記録層3の磁化がマスクの生成温度におい
て、マスクを生成する層と逆の優位な副格子磁化を有し
ている場合、記録層3より発生する磁界は磁区を反転さ
せようとするのでマスク生成を補助できる。D−RAD
方式の場合は生成し難い低温マスクの生成に関わる中間
層が希土類金属優勢とし、記録層3は遷移金属優勢とす
ることが好ましい。磁性層の各層には、耐食性向上のた
めTi、Cr、Ta、Si、Pt、Mo、Zr等を5%
以下添加しても良い。磁性層の各層は、希土類金属と遷
移金属の合金を用いた場合、非常に酸化しやすいため、
その両側に保護膜を着けた態様をとることが好ましい。
保護膜としては、酸化Si、酸化Al、酸化Ta、酸化
Ti、窒化Si、窒化Al、炭化Si等の単体あるいは
それらの混合物を用いることが好ましい。保護膜の膜厚
は50〜150nm程度が好ましい。基板側の保護膜を
作成後、表面をプラズマエッチングすることで磁性層各
層の磁気異方性を向上させることができる。また干渉効
果により反射率を低下させ記録感度の向上やノイズの低
下を図るための干渉層としての役割を持たせてもよい。
て、マスクを生成する層と逆の優位な副格子磁化を有し
ている場合、記録層3より発生する磁界は磁区を反転さ
せようとするのでマスク生成を補助できる。D−RAD
方式の場合は生成し難い低温マスクの生成に関わる中間
層が希土類金属優勢とし、記録層3は遷移金属優勢とす
ることが好ましい。磁性層の各層には、耐食性向上のた
めTi、Cr、Ta、Si、Pt、Mo、Zr等を5%
以下添加しても良い。磁性層の各層は、希土類金属と遷
移金属の合金を用いた場合、非常に酸化しやすいため、
その両側に保護膜を着けた態様をとることが好ましい。
保護膜としては、酸化Si、酸化Al、酸化Ta、酸化
Ti、窒化Si、窒化Al、炭化Si等の単体あるいは
それらの混合物を用いることが好ましい。保護膜の膜厚
は50〜150nm程度が好ましい。基板側の保護膜を
作成後、表面をプラズマエッチングすることで磁性層各
層の磁気異方性を向上させることができる。また干渉効
果により反射率を低下させ記録感度の向上やノイズの低
下を図るための干渉層としての役割を持たせてもよい。
【0019】磁性層に直接あるいは保護層を介して、放
熱層としてAl、Cu、Au、Ag等の単体、あるいは
それを主体とした合金を含む高熱伝導物質を設けること
は、再生時のマスクを安定させるうえで好ましい構成で
ある。このときの放熱層の膜厚は、10〜100nm程
度が好ましい。放熱層は切断層4を兼ねてもよい。補助
磁界7をより確実に発生させるため、補助層5からみて
記録層3と反対の側に、透磁率が記録層3よりも大きい
層、例えばFe、Ni、Co、FeNi等を、直接又は
非磁性層を介して10〜50nm程度設けても良い。こ
の層の効果により、記録層3の漏洩磁束がより効率的に
発生し再生層1と結合する。記録層3と直接接すれば記
録層3の垂直磁気異方性が低下するので非磁性層を介す
ることが好ましい。以上は主にD−RADを例にして説
明したが、再生磁界を用いてマスクを生成する方式、例
えばFADに対しても同様の効果を有する。
熱層としてAl、Cu、Au、Ag等の単体、あるいは
それを主体とした合金を含む高熱伝導物質を設けること
は、再生時のマスクを安定させるうえで好ましい構成で
ある。このときの放熱層の膜厚は、10〜100nm程
度が好ましい。放熱層は切断層4を兼ねてもよい。補助
磁界7をより確実に発生させるため、補助層5からみて
記録層3と反対の側に、透磁率が記録層3よりも大きい
層、例えばFe、Ni、Co、FeNi等を、直接又は
非磁性層を介して10〜50nm程度設けても良い。こ
の層の効果により、記録層3の漏洩磁束がより効率的に
発生し再生層1と結合する。記録層3と直接接すれば記
録層3の垂直磁気異方性が低下するので非磁性層を介す
ることが好ましい。以上は主にD−RADを例にして説
明したが、再生磁界を用いてマスクを生成する方式、例
えばFADに対しても同様の効果を有する。
【0020】
【実施例】以下に実施例をもって本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実
施例に限定されるものではない。 〔実施例1〕スパッタリング装置に1.1μmのトラッ
クピッチの案内溝を持ったポリカーボネート基板を導入
し、5×10-5Pa以下の真空度まで排気を行った。こ
の後、保護層として基板上に反応性スパッタリングを用
い80nmの酸化Taを形成した。次に酸化Ta上に、
Gd22(Fe80Co20)78よりなる50nmの再生層、
Gd32Fe68よりなる50nmの中間層、Tb22(Fe
80Co20)78よりなる50nmの記録層を設けた。次に
SiNよりなる10nmの切断層を設けた後、Gd
X (Fe70Co30)100-X よりなる50nmの補助層を
設けた。補助層の組成xは16〜36まで変化させた。
最後にSiNよりなる30nmの保護層を設け、D−R
AD方式用のディスクを作成した。再生層、中間層、記
録層、補助層のキュリー温度を測定したところ、各々3
00℃以上、250℃、300℃以上、300℃以上で
あった。また、再生層は室温においては遷移金属の磁化
が優勢であった。中間層は室温において希土類金属の磁
化が優勢であった。
説明するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実
施例に限定されるものではない。 〔実施例1〕スパッタリング装置に1.1μmのトラッ
クピッチの案内溝を持ったポリカーボネート基板を導入
し、5×10-5Pa以下の真空度まで排気を行った。こ
の後、保護層として基板上に反応性スパッタリングを用
い80nmの酸化Taを形成した。次に酸化Ta上に、
Gd22(Fe80Co20)78よりなる50nmの再生層、
Gd32Fe68よりなる50nmの中間層、Tb22(Fe
80Co20)78よりなる50nmの記録層を設けた。次に
SiNよりなる10nmの切断層を設けた後、Gd
X (Fe70Co30)100-X よりなる50nmの補助層を
設けた。補助層の組成xは16〜36まで変化させた。
最後にSiNよりなる30nmの保護層を設け、D−R
AD方式用のディスクを作成した。再生層、中間層、記
録層、補助層のキュリー温度を測定したところ、各々3
00℃以上、250℃、300℃以上、300℃以上で
あった。また、再生層は室温においては遷移金属の磁化
が優勢であった。中間層は室温において希土類金属の磁
化が優勢であった。
【0021】また、再生層の室温(25℃)における体
積磁化率は90emu/ccであり、中間層の室温にお
ける体積磁化率は220emu/ccであった。各xに
おける補助層の室温における磁化Ms及び保磁力Hcを
第1表に示す。このようにして作成したディスクを波長
680nm、開口数0.55の評価機を用いて光変調記
録方式におけるCN比の評価を行った、記録条件は線速
7m/s、記録周波数9MHz(マーク長0.39μ
m)30%である。記録磁界(Hw)及び記録パワーは
最大のCN比が得られるように設定した。いずれのディ
スクでも再生パワーPrが2.6mW以上では十分な再
生磁界の下でマスク及びアパーチャーが形成され、超解
像の効果が現れた。いずれのディスクにおいても最大の
CNRは、ほぼ46dBが得られた。Prを最大のCN
比が得られた3mWに固定し、補助層の組成に対してマ
スクの形成される最小再生磁界(Hrmin )を測定し
た。結果を第1表に示す。また、補助層の各xに対する
室温における飽和磁化Msを第1表に示す。Msが正の
値の場合は遷移金属磁化優勢を示し、負の値の場合は希
土類金属磁化優勢を示す。x=20であるディスクにつ
いて磁界変調記録方式による評価を行った。線速、記録
周波数は先の光変調記録方式の場合と同様とした。この
結果200Oe以上の磁界でCNRが飽和し、47dB
が得られた。
積磁化率は90emu/ccであり、中間層の室温にお
ける体積磁化率は220emu/ccであった。各xに
おける補助層の室温における磁化Ms及び保磁力Hcを
第1表に示す。このようにして作成したディスクを波長
680nm、開口数0.55の評価機を用いて光変調記
録方式におけるCN比の評価を行った、記録条件は線速
7m/s、記録周波数9MHz(マーク長0.39μ
m)30%である。記録磁界(Hw)及び記録パワーは
最大のCN比が得られるように設定した。いずれのディ
スクでも再生パワーPrが2.6mW以上では十分な再
生磁界の下でマスク及びアパーチャーが形成され、超解
像の効果が現れた。いずれのディスクにおいても最大の
CNRは、ほぼ46dBが得られた。Prを最大のCN
比が得られた3mWに固定し、補助層の組成に対してマ
スクの形成される最小再生磁界(Hrmin )を測定し
た。結果を第1表に示す。また、補助層の各xに対する
室温における飽和磁化Msを第1表に示す。Msが正の
値の場合は遷移金属磁化優勢を示し、負の値の場合は希
土類金属磁化優勢を示す。x=20であるディスクにつ
いて磁界変調記録方式による評価を行った。線速、記録
周波数は先の光変調記録方式の場合と同様とした。この
結果200Oe以上の磁界でCNRが飽和し、47dB
が得られた。
【0022】〔実施例2〕補助層として50nmのTb
X (Fe50Co50)100-X を用いた以外は実施例1と同
様の構成を持ったディスクを作成した。補助層の組成x
は16〜36まで変化させた。各xにおける補助層の室
温での体積磁化率を第2表に示す。補助層はディスクを
1kOeの磁界の中でレーザーで加熱しながら全面を走
査することにより、あらかじめ一方向に磁化された。こ
のようにして作成したディスクについて実施例1と同様
の評価を行った。いずれのディスクでも再生パワーPr
が2.6mW以上では十分な再生磁界の下でマスクが形
成され、超解像の効果が現れた。Prを最大のCN比が
得られた3mWに固定し、補助層の組成に対してマスク
の形成される最小再生磁界(Hrmin)を測定した。結
果を第2表に示す。尚、再生磁界は補助層の磁化が再生
層に対し発生する磁界と同方向になるように加えた。ま
た、補助層の各xに対する室温における飽和磁化Msを
第1表に示す。Msが正の値の場合は遷移金属磁化優勢
を示し、負の値の場合は希土類金属磁化優勢を示す。
X (Fe50Co50)100-X を用いた以外は実施例1と同
様の構成を持ったディスクを作成した。補助層の組成x
は16〜36まで変化させた。各xにおける補助層の室
温での体積磁化率を第2表に示す。補助層はディスクを
1kOeの磁界の中でレーザーで加熱しながら全面を走
査することにより、あらかじめ一方向に磁化された。こ
のようにして作成したディスクについて実施例1と同様
の評価を行った。いずれのディスクでも再生パワーPr
が2.6mW以上では十分な再生磁界の下でマスクが形
成され、超解像の効果が現れた。Prを最大のCN比が
得られた3mWに固定し、補助層の組成に対してマスク
の形成される最小再生磁界(Hrmin)を測定した。結
果を第2表に示す。尚、再生磁界は補助層の磁化が再生
層に対し発生する磁界と同方向になるように加えた。ま
た、補助層の各xに対する室温における飽和磁化Msを
第1表に示す。Msが正の値の場合は遷移金属磁化優勢
を示し、負の値の場合は希土類金属磁化優勢を示す。
【0023】〔実施例3〕実施例2と同様の構成におい
て補助層のxを32とし、補助層の膜厚dを10〜20
0nmまで変化させた。このようにして作成したディス
クを実施例1と同様に評価を行った。いずれのディスク
でも十分な再生パワーPrと十分な再生磁界の下でマス
クが形成され、超解像の効果が現れた。Prを最大CN
Rの得られるパワー(Pr*)とし、マスクの形成され
る最小再生磁界(Hrmin )を測定した。結果を第3表
に示す。
て補助層のxを32とし、補助層の膜厚dを10〜20
0nmまで変化させた。このようにして作成したディス
クを実施例1と同様に評価を行った。いずれのディスク
でも十分な再生パワーPrと十分な再生磁界の下でマス
クが形成され、超解像の効果が現れた。Prを最大CN
Rの得られるパワー(Pr*)とし、マスクの形成され
る最小再生磁界(Hrmin )を測定した。結果を第3表
に示す。
【0024】〔実施例4〕切断層を設けず、記録層と補
助層を直接接する様にした以外は、実施例1のx=20
と同様にしてディスクを作成した。この様にして作成し
たディスクを実施例1と同様に評価を行った。この結果
マスクの形成される最小再生磁界は120Oe、最大C
NRは41dBであった。
助層を直接接する様にした以外は、実施例1のx=20
と同様にしてディスクを作成した。この様にして作成し
たディスクを実施例1と同様に評価を行った。この結果
マスクの形成される最小再生磁界は120Oe、最大C
NRは41dBであった。
【0025】〔比較例1〕補助層を設けない以外は実施
例3と同様の構成であるD−RADディスクを作成した
(すなわち補助層膜厚d=0)。このようにして作成し
たディスクを実施例1と同様に評価を行った。再生パワ
ーPrが2.0mW以上では十分な再生磁界の下でマス
クが形成され、超解像の効果が現れ、最大のCNRは4
6dBであった。しかし、Prを最大CNRの得られた
2.4mWとし、マスクの形成される最小再生磁界(H
rmin )を測定したところ、380Oeと高かった。結
果を第3表に示す。このディスクについて磁界変調記録
を行った。線速、記録周波数は先の光変調の場合と同じ
にした。この結果350Oe以上の磁界でCNRが飽和
し、47dBが得られた。
例3と同様の構成であるD−RADディスクを作成した
(すなわち補助層膜厚d=0)。このようにして作成し
たディスクを実施例1と同様に評価を行った。再生パワ
ーPrが2.0mW以上では十分な再生磁界の下でマス
クが形成され、超解像の効果が現れ、最大のCNRは4
6dBであった。しかし、Prを最大CNRの得られた
2.4mWとし、マスクの形成される最小再生磁界(H
rmin )を測定したところ、380Oeと高かった。結
果を第3表に示す。このディスクについて磁界変調記録
を行った。線速、記録周波数は先の光変調の場合と同じ
にした。この結果350Oe以上の磁界でCNRが飽和
し、47dBが得られた。
【0026】〔実施例5〕スパッタリング装置に1.1
μmのトラックピッチの案内溝を持ったポリカーボネー
ト基板を導入し、5×10-5Pa以下の真空度まで排気
を行った。この後、保護層として基板上に反応性スパッ
タリングを用い80nmの酸化Taを形成した。次に酸
化Ta上に、Gd22(Fe80Co20)78よりなる30n
mの再生層、Tb21Fe79よりなる20nmの中間層、
Tb22(Fe80Co20)78よりなる50nmの記録層を
設けた。次にSiNよりなる10nmの切断層を設けた
後、Gd 20(Fe70Co30)80よりなる50nmの補助
層を設けた。最後にSiNよりなる30nmの保護層を
設け、FAD方式用のディスクを作成した。再生層、中
間層、記録層、補助層のキュリー温度を測定したとこ
ろ、各々300℃以上、140℃、300℃以上、30
0℃以上であった。また、再生層は室温においては遷移
金属の磁化が優勢であった。中間層は室温において希土
類金属の磁化が優勢であった。また、再生層の室温(2
5℃)における体積磁化率は90emu/ccであっ
た。このようにして作成したディスクを波長680n
m、開口数0.55の評価機を用いて光変調記録におけ
るCN比の評価を行った。記録条件は線速7m/s、記
録周波数9MHz(マーク長0.39μm)30%であ
る。記録磁界(Hw)及び記録パワーは最大のCN比が
得られるように設定した。このディスクにおいて再生パ
ワーPrが1.8mW以上では十分な再生磁界の下でマ
スク及びアパーチャーが形成され、超解像の効果が現れ
た。最大のCNRはほぼ45dBが得られた。Prを最
大のCN比が得られた2.4mWとし、マスクの形成さ
れる最小再生磁界(Hrmin )を測定した結果120O
eと低く、本発明の効果を示した。
μmのトラックピッチの案内溝を持ったポリカーボネー
ト基板を導入し、5×10-5Pa以下の真空度まで排気
を行った。この後、保護層として基板上に反応性スパッ
タリングを用い80nmの酸化Taを形成した。次に酸
化Ta上に、Gd22(Fe80Co20)78よりなる30n
mの再生層、Tb21Fe79よりなる20nmの中間層、
Tb22(Fe80Co20)78よりなる50nmの記録層を
設けた。次にSiNよりなる10nmの切断層を設けた
後、Gd 20(Fe70Co30)80よりなる50nmの補助
層を設けた。最後にSiNよりなる30nmの保護層を
設け、FAD方式用のディスクを作成した。再生層、中
間層、記録層、補助層のキュリー温度を測定したとこ
ろ、各々300℃以上、140℃、300℃以上、30
0℃以上であった。また、再生層は室温においては遷移
金属の磁化が優勢であった。中間層は室温において希土
類金属の磁化が優勢であった。また、再生層の室温(2
5℃)における体積磁化率は90emu/ccであっ
た。このようにして作成したディスクを波長680n
m、開口数0.55の評価機を用いて光変調記録におけ
るCN比の評価を行った。記録条件は線速7m/s、記
録周波数9MHz(マーク長0.39μm)30%であ
る。記録磁界(Hw)及び記録パワーは最大のCN比が
得られるように設定した。このディスクにおいて再生パ
ワーPrが1.8mW以上では十分な再生磁界の下でマ
スク及びアパーチャーが形成され、超解像の効果が現れ
た。最大のCNRはほぼ45dBが得られた。Prを最
大のCN比が得られた2.4mWとし、マスクの形成さ
れる最小再生磁界(Hrmin )を測定した結果120O
eと低く、本発明の効果を示した。
【0027】〔比較例2〕補助層を設けない以外は実施
例5と同様の構成であるFAD方式用ディスクを作成し
た。このようにして作成したディスクを実施例1と同様
に評価を行った。再生パワーPrが1.6mW以上では
十分な再生磁界の下でマスクが形成され、超解像の効果
が現れ、最大のCNRは45dBであった。しかし、P
rを最大CNRの得られた2.1mWとし、マスクの形
成される最小再生磁界(Hrmin )を測定したところ3
50Oeと高かった。
例5と同様の構成であるFAD方式用ディスクを作成し
た。このようにして作成したディスクを実施例1と同様
に評価を行った。再生パワーPrが1.6mW以上では
十分な再生磁界の下でマスクが形成され、超解像の効果
が現れ、最大のCNRは45dBであった。しかし、P
rを最大CNRの得られた2.1mWとし、マスクの形
成される最小再生磁界(Hrmin )を測定したところ3
50Oeと高かった。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【表3】
【0031】
【発明の効果】再生磁界を用いる磁気誘導超解像光磁気
記録媒体において再生磁界を補助する補助磁界を発生す
る補助層を設けることにより、必要となる再生磁界を著
しく減少させることができる。
記録媒体において再生磁界を補助する補助磁界を発生す
る補助層を設けることにより、必要となる再生磁界を著
しく減少させることができる。
【図1】本発明の一形態であるD−RAD方式に適した
媒体
媒体
【図2】従来の媒体
1 再生層 2 中間層 3 記録層 4 切断層 5 補助層 6 再生磁界 7 補助磁界 8 再生光 9 ディスク移動方向 10 外部磁石 11 アパーチャー 12 フロントマスク 13 リアマスク
Claims (6)
- 【請求項1】 基板上に少なくとも再生層、記録層及び
補助層の3層をこの順に設けた磁性層を有し、情報を記
録層の磁化方向として蓄え、再生磁界を加え、再生層の
一部の磁化方向を特定方向としながら情報を再生する光
磁気記録媒体であって、再生層に再生磁界が加わった際
に、補助層が再生層に対し、再生磁界と同方向の磁界を
及ぼすことを特徴とする光磁気記録媒体。 - 【請求項2】 再生層と記録層の間に中間層を設けるこ
とを特徴とする請求項1に記載の光磁気記録媒体。 - 【請求項3】 記録層と補助層の間に両層の交換結合を
切断する切断層を設けることを特徴とする請求項1又は
2に記載の光磁気記録媒体。 - 【請求項4】 補助層があらかじめ全面一方向に磁化さ
れていることを特徴とする請求項1〜3に記載の光磁気
記録媒体。 - 【請求項5】 補助層の保磁力より大きな再生磁界を加
えながら再生することを特徴とする請求項1〜4に記載
の光磁気記録媒体の再生方法。 - 【請求項6】 補助層が再生層に及ぼす磁界方向と同方
向であり、補助層の保磁力より小さな再生磁界により情
報を再生することを特徴とする請求項4に記載の光磁気
記録媒体の再生方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9579398A JPH11238264A (ja) | 1997-12-19 | 1998-04-08 | 光磁気記録媒体及びその再生方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35090597 | 1997-12-19 | ||
| JP9-350905 | 1997-12-19 | ||
| JP9579398A JPH11238264A (ja) | 1997-12-19 | 1998-04-08 | 光磁気記録媒体及びその再生方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11238264A true JPH11238264A (ja) | 1999-08-31 |
Family
ID=26436975
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9579398A Pending JPH11238264A (ja) | 1997-12-19 | 1998-04-08 | 光磁気記録媒体及びその再生方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11238264A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003067909A (ja) * | 2001-08-24 | 2003-03-07 | Fuji Electric Co Ltd | 垂直磁気記録媒体 |
| JP2003085725A (ja) * | 2001-09-13 | 2003-03-20 | Fuji Electric Co Ltd | 垂直磁気記録媒体及びその製造方法 |
| US7277364B2 (en) | 2001-06-01 | 2007-10-02 | Fujitsu Limited | Magneto-optical recording medium device |
-
1998
- 1998-04-08 JP JP9579398A patent/JPH11238264A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7277364B2 (en) | 2001-06-01 | 2007-10-02 | Fujitsu Limited | Magneto-optical recording medium device |
| JP2003067909A (ja) * | 2001-08-24 | 2003-03-07 | Fuji Electric Co Ltd | 垂直磁気記録媒体 |
| JP2003085725A (ja) * | 2001-09-13 | 2003-03-20 | Fuji Electric Co Ltd | 垂直磁気記録媒体及びその製造方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040601 |