JPH11239941A - 工作機械の工具交換アーム - Google Patents
工作機械の工具交換アームInfo
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- JPH11239941A JPH11239941A JP4079298A JP4079298A JPH11239941A JP H11239941 A JPH11239941 A JP H11239941A JP 4079298 A JP4079298 A JP 4079298A JP 4079298 A JP4079298 A JP 4079298A JP H11239941 A JPH11239941 A JP H11239941A
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Landscapes
- Automatic Tool Replacement In Machine Tools (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 工具交換時間を短縮することが可能な工作機
械の工具交換アームを提供すること。 【解決手段】 本発明の工作機械の工具交換アーム10
0は、回転軸14により回転前進後退駆動され回転方向
に開口した工具把持部11を両端にもつアーム部材1
と、アーム部材1に軸支され工具把持部11を開閉する
押さえレバー2と、工具把持部11の締め方向に押さえ
レバー2を押圧付勢するバネ装置3と、押さえレバー2
を回動させるカム部材4とを有する。押さえレバー2が
アーム部材1に内蔵されていないのでアーム部材1を短
く形成でき、モーメントアームが短くなって工具Tの慣
性力が軽減されるうえ、工具Tを把持したアーム部材1
の慣性モーメントが低減されるので、工具交換アーム1
00を急速旋回させることが可能になり、工具交換時間
が短縮される。
械の工具交換アームを提供すること。 【解決手段】 本発明の工作機械の工具交換アーム10
0は、回転軸14により回転前進後退駆動され回転方向
に開口した工具把持部11を両端にもつアーム部材1
と、アーム部材1に軸支され工具把持部11を開閉する
押さえレバー2と、工具把持部11の締め方向に押さえ
レバー2を押圧付勢するバネ装置3と、押さえレバー2
を回動させるカム部材4とを有する。押さえレバー2が
アーム部材1に内蔵されていないのでアーム部材1を短
く形成でき、モーメントアームが短くなって工具Tの慣
性力が軽減されるうえ、工具Tを把持したアーム部材1
の慣性モーメントが低減されるので、工具交換アーム1
00を急速旋回させることが可能になり、工具交換時間
が短縮される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転工具を駆動す
る工具主軸を有する工作機械の技術分野に属し、より詳
しくは、工作機械の回転工具を自動的に交換する工具自
動交換装置の技術分野に属する。
る工具主軸を有する工作機械の技術分野に属し、より詳
しくは、工作機械の回転工具を自動的に交換する工具自
動交換装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】工作機械の回転工具を自動的に交換する
工具自動交換装置の従来技術としては、実公昭53−5
2144号公報に公告されている工作機械の工具交換ア
ームがある。この工作機械の工具交換アームは、回転軸
により軸支されるととともに回転駆動および前進後退駆
動され、同一回転方向に開口して形成された一対の工具
把持部を両端にもつアーム部材を主体として構成されて
いる。同アーム部材には、上記工具把持部を開閉する押
さえレバーが、同工具把持部の根本付近にピボットで回
動自在に取り付けられている。同アーム部材は、この押
さえレバーを閉じ方向に押圧付勢するバネ装置と、この
押さえレバーを工具を把持した閉じ位置で固定するロッ
ク装置とを内蔵している。
工具自動交換装置の従来技術としては、実公昭53−5
2144号公報に公告されている工作機械の工具交換ア
ームがある。この工作機械の工具交換アームは、回転軸
により軸支されるととともに回転駆動および前進後退駆
動され、同一回転方向に開口して形成された一対の工具
把持部を両端にもつアーム部材を主体として構成されて
いる。同アーム部材には、上記工具把持部を開閉する押
さえレバーが、同工具把持部の根本付近にピボットで回
動自在に取り付けられている。同アーム部材は、この押
さえレバーを閉じ方向に押圧付勢するバネ装置と、この
押さえレバーを工具を把持した閉じ位置で固定するロッ
ク装置とを内蔵している。
【0003】この工作機械の工具交換アームが、工具把
持部で工具をつかむ場合には、押さえレバーに形成され
た斜面に工具の鍔(つば)部分が当接して押さえレバー
を押し開き、同鍔部分が工具把持部に押さえレバーで保
持される。
持部で工具をつかむ場合には、押さえレバーに形成され
た斜面に工具の鍔(つば)部分が当接して押さえレバー
を押し開き、同鍔部分が工具把持部に押さえレバーで保
持される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来技術による工作機械の工具交換アームでは、バネ装
置およびロック装置がアーム部材に内蔵されていたの
で、アーム部材を短縮することが困難であり、軽量化も
困難であった。それゆえ、アーム部材のモーメントアー
ムおよび質量が大きくなるので慣性モーメントが大きく
なり、高速で旋回させることには大きなトルクが必要で
あり、アーム部材の高速旋回による工具交換時間の短縮
は難しかった。
従来技術による工作機械の工具交換アームでは、バネ装
置およびロック装置がアーム部材に内蔵されていたの
で、アーム部材を短縮することが困難であり、軽量化も
困難であった。それゆえ、アーム部材のモーメントアー
ムおよび質量が大きくなるので慣性モーメントが大きく
なり、高速で旋回させることには大きなトルクが必要で
あり、アーム部材の高速旋回による工具交換時間の短縮
は難しかった。
【0005】そのうえ、長いアーム部材の先端付近で工
具が把持されているので、アーム部材を高速で旋回させ
ると、角加速度による周方向の加速度も遠心加速度によ
る半径方向の加速度も大きくなり、アーム部材の工具把
持部と工具の鍔部(被把持部)とに過大な力がかかりか
ねない。その結果、アーム部材の旋回角速度および角加
速度を低く抑えておかざる得ないので、アーム部材の旋
回に要する時間がかかり、工具交換時間の短縮の妨げに
なっていた。
具が把持されているので、アーム部材を高速で旋回させ
ると、角加速度による周方向の加速度も遠心加速度によ
る半径方向の加速度も大きくなり、アーム部材の工具把
持部と工具の鍔部(被把持部)とに過大な力がかかりか
ねない。その結果、アーム部材の旋回角速度および角加
速度を低く抑えておかざる得ないので、アーム部材の旋
回に要する時間がかかり、工具交換時間の短縮の妨げに
なっていた。
【0006】そればかりではなく、アーム部材が工具把
持部で工具を把持する際には、常に工具を挟み込む方向
に押さえレバーを付勢しているバネ装置の押圧力に反し
て、押さえレバーに工具の被把持部を当接させる。そし
てさらに工具の鍔部に押さえレバーの斜面部が当接して
滑らされ、摩擦力とともに生じる押圧力で押さえレバー
がこじ開けられて、工具の鍔部がアーム部材の工具把持
部に把持されるに至っている。それゆえ、アーム部材の
工具把持部で工具を把持する際には、押さえレバーや工
具の鍔部に無理な力がかからないように、ゆっくりとア
ーム部材を旋回させて工具把持部に工具の鍔部を挟み込
む必要があった。このこともまた、工具交換時間の短縮
の妨げになっていた。
持部で工具を把持する際には、常に工具を挟み込む方向
に押さえレバーを付勢しているバネ装置の押圧力に反し
て、押さえレバーに工具の被把持部を当接させる。そし
てさらに工具の鍔部に押さえレバーの斜面部が当接して
滑らされ、摩擦力とともに生じる押圧力で押さえレバー
がこじ開けられて、工具の鍔部がアーム部材の工具把持
部に把持されるに至っている。それゆえ、アーム部材の
工具把持部で工具を把持する際には、押さえレバーや工
具の鍔部に無理な力がかからないように、ゆっくりとア
ーム部材を旋回させて工具把持部に工具の鍔部を挟み込
む必要があった。このこともまた、工具交換時間の短縮
の妨げになっていた。
【0007】そこで本発明は、前述の従来技術よりも工
具交換時間を短縮することが可能な工作機械の工具交換
アームを提供することを解決すべき課題とする。
具交換時間を短縮することが可能な工作機械の工具交換
アームを提供することを解決すべき課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記課題を解決するために、発明者は以下の手段を発明し
た。 (第1手段)本発明の第1手段は、請求項1記載の工作
機械の工具交換アームである。本手段では、工具把持部
を先端にもつアーム部材に、押さえレバーが内蔵されて
おらず外付けになっているので、アーム部材の長さを短
くかつその質量を軽くすることができる。また、アーム
部材の長さおよび質量が小さいのでアーム部材の慣性モ
ーメントが小さいばかりではなく、押さえレバーおよび
バネ装置がアーム部材の回転軸近くにあり、押さえレバ
ーおよびバネ装置を含めての工具交換アームの慣性モー
メントが小さい。さらに、アーム部材が短いのでその先
端の工具把持部に工具を把持した状態でも、工具および
工具交換アームの慣性モーメントが小さいので、アーム
部材の角速度の加速・減速がより高速で行われるように
なる。また、アーム部材が短いので把持されている工具
にかかる加速度が低減され、アーム部材の工具把持部お
よび工具の被把持部に過大な慣性力をかけることなく、
短時間でアーム部材を旋回させることが可能になる。
記課題を解決するために、発明者は以下の手段を発明し
た。 (第1手段)本発明の第1手段は、請求項1記載の工作
機械の工具交換アームである。本手段では、工具把持部
を先端にもつアーム部材に、押さえレバーが内蔵されて
おらず外付けになっているので、アーム部材の長さを短
くかつその質量を軽くすることができる。また、アーム
部材の長さおよび質量が小さいのでアーム部材の慣性モ
ーメントが小さいばかりではなく、押さえレバーおよび
バネ装置がアーム部材の回転軸近くにあり、押さえレバ
ーおよびバネ装置を含めての工具交換アームの慣性モー
メントが小さい。さらに、アーム部材が短いのでその先
端の工具把持部に工具を把持した状態でも、工具および
工具交換アームの慣性モーメントが小さいので、アーム
部材の角速度の加速・減速がより高速で行われるように
なる。また、アーム部材が短いので把持されている工具
にかかる加速度が低減され、アーム部材の工具把持部お
よび工具の被把持部に過大な慣性力をかけることなく、
短時間でアーム部材を旋回させることが可能になる。
【0009】そればかりではなく、アーム部材の工具把
持部が工具を把持する際に、カム部材により適正に押さ
えレバーが回動して、工具把持部に工具の被把持部を受
け入れる。しかる後、カム部材による押さえレバーの回
動が解除され、バネ装置の作用で押さえレバーが工具把
持部に工具の被把持部を押さえ込むに至る。それゆえ、
押さえレバーと工具の被把持部との間には、従来技術の
ように無用の摩擦力や押圧力が作用することがないの
で、工具把持部による工具の把持は、スムースに短時間
で行われるようになる。また、交換すべき工具を工具把
持部から離す場合にも、無用の摩擦力や押圧力を作用さ
せることなく、カム部材の作用で押さえレバーがアーム
部材の工具把持部を開くので、工具を離す作用もスムー
スに短時間で行われる。
持部が工具を把持する際に、カム部材により適正に押さ
えレバーが回動して、工具把持部に工具の被把持部を受
け入れる。しかる後、カム部材による押さえレバーの回
動が解除され、バネ装置の作用で押さえレバーが工具把
持部に工具の被把持部を押さえ込むに至る。それゆえ、
押さえレバーと工具の被把持部との間には、従来技術の
ように無用の摩擦力や押圧力が作用することがないの
で、工具把持部による工具の把持は、スムースに短時間
で行われるようになる。また、交換すべき工具を工具把
持部から離す場合にも、無用の摩擦力や押圧力を作用さ
せることなく、カム部材の作用で押さえレバーがアーム
部材の工具把持部を開くので、工具を離す作用もスムー
スに短時間で行われる。
【0010】したがって本手段によれば、前述の従来技
術よりも工具交換時間を短縮することが可能になるとい
う効果がある。 (第2手段)本発明の第2手段は、請求項2記載の工作
機械の工具交換アームである。本手段では、アーム部材
は、二回回転対称形状をしていて同一回転方向に開口す
る一対の工具把持部を両端にもち、押さえレバーおよび
前記バネ装置は、一対二組が装備されている。それゆ
え、一方の工具把持部が主軸に対して工具の取付け・取
り外しを行っている間に、他方の工具把持部は工具交換
位置で工具の交換をされていることができ、合理的であ
る。すなわち、一方の工具把持部が主軸から工具を外し
て旋回し工具交換位置までくると、他方の工具把持部が
工具交換位置から次の工具を把持して主軸の位置にまで
くるので、アーム部材を約半回転させるだけで主軸の工
具を交換することが可能になる。
術よりも工具交換時間を短縮することが可能になるとい
う効果がある。 (第2手段)本発明の第2手段は、請求項2記載の工作
機械の工具交換アームである。本手段では、アーム部材
は、二回回転対称形状をしていて同一回転方向に開口す
る一対の工具把持部を両端にもち、押さえレバーおよび
前記バネ装置は、一対二組が装備されている。それゆ
え、一方の工具把持部が主軸に対して工具の取付け・取
り外しを行っている間に、他方の工具把持部は工具交換
位置で工具の交換をされていることができ、合理的であ
る。すなわち、一方の工具把持部が主軸から工具を外し
て旋回し工具交換位置までくると、他方の工具把持部が
工具交換位置から次の工具を把持して主軸の位置にまで
くるので、アーム部材を約半回転させるだけで主軸の工
具を交換することが可能になる。
【0011】したがって本手段によれば、前述の第1手
段の効果に加えて、なおいっそう工具交換時間を短縮す
ることが可能になるという効果がある。 (第3手段)本発明の第3手段は、請求項3記載の工作
機械の工具交換アームである。本手段では、工作機械の
主軸から見て、アーム部材が主軸から離れて前進した状
態では、ロック装置により、アーム部材の両端の工具把
持部を閉じる位置で両押さえレバーがロックされる。そ
れゆえ、アーム部材が主軸から離れて前進した状態で
は、アーム部材の両端の工具把持部を閉じる位置で両押
さえレバーがロックされており、工具が工具把持部から
外れる恐れがないのでアーム部材を急速旋回させること
ができる。
段の効果に加えて、なおいっそう工具交換時間を短縮す
ることが可能になるという効果がある。 (第3手段)本発明の第3手段は、請求項3記載の工作
機械の工具交換アームである。本手段では、工作機械の
主軸から見て、アーム部材が主軸から離れて前進した状
態では、ロック装置により、アーム部材の両端の工具把
持部を閉じる位置で両押さえレバーがロックされる。そ
れゆえ、アーム部材が主軸から離れて前進した状態で
は、アーム部材の両端の工具把持部を閉じる位置で両押
さえレバーがロックされており、工具が工具把持部から
外れる恐れがないのでアーム部材を急速旋回させること
ができる。
【0012】逆に本手段では、アーム部材が主軸へ向か
って後退した状態では、ロック装置により両押さえレバ
ーはアンロックされる。アーム部材が主軸へ向かって後
退した状態では、両押さえレバーはアンロックされるの
で、工具把持部から無理な力をかけることなく工具を外
すことができる。すなわち、主軸に工具を押し込んだ状
態で、工具を工具把持部から離すことができ、その際に
無理な力がかかることがない。
って後退した状態では、ロック装置により両押さえレバ
ーはアンロックされる。アーム部材が主軸へ向かって後
退した状態では、両押さえレバーはアンロックされるの
で、工具把持部から無理な力をかけることなく工具を外
すことができる。すなわち、主軸に工具を押し込んだ状
態で、工具を工具把持部から離すことができ、その際に
無理な力がかかることがない。
【0013】したがって本手段によれば、前述の第1手
段の効果に加えて、なおいっそう工具交換時間を短縮す
ることが可能になるという効果がある。 (第4手段)本発明の第4手段は、請求項4記載の工作
機械の工具交換アームである。本手段では、押さえレバ
ーは、工具把持部とアーム部材の回転中心とを結んだ線
に対して交差して配設され、アーム部材に設けられたピ
ボット部によって旋回可能に軸支され、回転軸の外周に
配設されたカム部材によって開閉される。それゆえ、押
さえレバーを軸支するピボット部の位置を工具交換アー
ムの回転中心に近づけて配置しても、押さえレバーを開
閉するためのカム部材の突出部を大きく形成することが
できるので、工具交換アームの長さを短くしてその旋回
半径を小さくすることができる。
段の効果に加えて、なおいっそう工具交換時間を短縮す
ることが可能になるという効果がある。 (第4手段)本発明の第4手段は、請求項4記載の工作
機械の工具交換アームである。本手段では、押さえレバ
ーは、工具把持部とアーム部材の回転中心とを結んだ線
に対して交差して配設され、アーム部材に設けられたピ
ボット部によって旋回可能に軸支され、回転軸の外周に
配設されたカム部材によって開閉される。それゆえ、押
さえレバーを軸支するピボット部の位置を工具交換アー
ムの回転中心に近づけて配置しても、押さえレバーを開
閉するためのカム部材の突出部を大きく形成することが
できるので、工具交換アームの長さを短くしてその旋回
半径を小さくすることができる。
【0014】したがって本手段によれば、前述の第1手
段ないし第3手段の効果に加えて、なおいっそう工具交
換アームの旋回速度を速くすることができるという効果
がある。
段ないし第3手段の効果に加えて、なおいっそう工具交
換アームの旋回速度を速くすることができるという効果
がある。
【0015】
【発明の実施の形態および実施例】本発明の工作機械の
工具交換アームの実施の形態については、当業者に実施
可能な理解が得られるよう、以下の実施例で明確かつ十
分に説明する。 [実施例1] (実施例1の概略構成)本発明の実施例1としての工作
機械の工具交換アーム100は、図1〜3に示すよう
に、工具Tを保持して回転駆動する主軸S(図1参照)
と、工具Tが一時的に置かれる工具交換位置P(図3参
照)との間で、工具Tを自動的に交換する装置である。
本実施例の工具交換アーム100は、主要構成要素とし
て、アーム部材1と、押さえレバー2と、バネ装置3
と、カム部材4と、ロック装置としてのロックヘッド1
7aとを有する。
工具交換アームの実施の形態については、当業者に実施
可能な理解が得られるよう、以下の実施例で明確かつ十
分に説明する。 [実施例1] (実施例1の概略構成)本発明の実施例1としての工作
機械の工具交換アーム100は、図1〜3に示すよう
に、工具Tを保持して回転駆動する主軸S(図1参照)
と、工具Tが一時的に置かれる工具交換位置P(図3参
照)との間で、工具Tを自動的に交換する装置である。
本実施例の工具交換アーム100は、主要構成要素とし
て、アーム部材1と、押さえレバー2と、バネ装置3
と、カム部材4と、ロック装置としてのロックヘッド1
7aとを有する。
【0016】アーム部材1は、図1に示すように、スラ
イドピン15および軸部材16を介して回転軸14によ
り軸支されるとともに、回転軸14によって回転駆動お
よび前進後退駆動される部材である。アーム部材1はま
た、図2および図3に示すように、その回転軸14(図
1参照)まわりに180°回転すると同一形状になる二
回回転対称形状をしており、同一回転方向に開口する一
対の工具把持部11を両端にもつ。アーム部材1は一本
であるが、一本のアーム部材1に対して押さえレバー2
およびバネ装置3は、一対二組が装備されている。
イドピン15および軸部材16を介して回転軸14によ
り軸支されるとともに、回転軸14によって回転駆動お
よび前進後退駆動される部材である。アーム部材1はま
た、図2および図3に示すように、その回転軸14(図
1参照)まわりに180°回転すると同一形状になる二
回回転対称形状をしており、同一回転方向に開口する一
対の工具把持部11を両端にもつ。アーム部材1は一本
であるが、一本のアーム部材1に対して押さえレバー2
およびバネ装置3は、一対二組が装備されている。
【0017】各押さえレバー2は、それぞれアーム部材
1の中間部にピボット部20を介して回動可能に軸支さ
れ、アーム部材1の両端の工具把持部11を開閉する先
端部としての押さえローラー21をもつ。各バネ装置3
は、アーム部材1に内蔵されており、それぞれその先端
部31で押さえレバー2に当接し、工具把持部11を閉
じる方向に押さえレバー2を押圧付勢する。カム部材4
は、アーム部材1の回転軸14と同軸にアーム部材1を
支える外筒部材18に固定されており、押さえレバー2
の後端部としてのカムローラー22と当接して二ヶ所の
突出部41,43で押さえレバー2を回動させて、工具
把持部11を開放する。
1の中間部にピボット部20を介して回動可能に軸支さ
れ、アーム部材1の両端の工具把持部11を開閉する先
端部としての押さえローラー21をもつ。各バネ装置3
は、アーム部材1に内蔵されており、それぞれその先端
部31で押さえレバー2に当接し、工具把持部11を閉
じる方向に押さえレバー2を押圧付勢する。カム部材4
は、アーム部材1の回転軸14と同軸にアーム部材1を
支える外筒部材18に固定されており、押さえレバー2
の後端部としてのカムローラー22と当接して二ヶ所の
突出部41,43で押さえレバー2を回動させて、工具
把持部11を開放する。
【0018】図1に示すように、アーム部材1の中央部
の前面(主軸と背向する面)には、低い円筒状の空間を
形成する凹部10があり、押さえレバー2が工具把持部
11を開放した状態では、凹部10にバネ装置3の後端
部が突出するようになっている。しかし、回転軸14と
同軸に配設されたロックヘッド17aが主軸方向へ後退
すると、アーム部材1の凹部10にロックヘッド17a
が嵌合するようになっており、ロックヘッド17aが嵌
合した状態ではバネ装置3の後端部が凹部10に突出す
ることはできない。すなわち、ロックヘッド17aは、
アーム部材1の凹部10に嵌合することによってバネ装
置3の後退を阻止し、工具把持部11を閉じた状態に押
さえレバー2をロックするロック装置を構成している。
の前面(主軸と背向する面)には、低い円筒状の空間を
形成する凹部10があり、押さえレバー2が工具把持部
11を開放した状態では、凹部10にバネ装置3の後端
部が突出するようになっている。しかし、回転軸14と
同軸に配設されたロックヘッド17aが主軸方向へ後退
すると、アーム部材1の凹部10にロックヘッド17a
が嵌合するようになっており、ロックヘッド17aが嵌
合した状態ではバネ装置3の後端部が凹部10に突出す
ることはできない。すなわち、ロックヘッド17aは、
アーム部材1の凹部10に嵌合することによってバネ装
置3の後退を阻止し、工具把持部11を閉じた状態に押
さえレバー2をロックするロック装置を構成している。
【0019】それゆえ、主軸Sから見て、アーム部材1
が主軸Sから離れて前進した状態では、ロックヘッド1
7aが凹部10に嵌合し、アーム部材1の両端の工具把
持部11を閉じる位置で両押さえレバー2はロックされ
る。逆に、アーム部材1が主軸Sへ向かって後退した状
態では、アーム部材1の凹部10からロックヘッド17
aが外れており、バネ装置3が後退可能となって両押さ
えレバー2はアンロックされ、工具把持部11は開放可
能となる。
が主軸Sから離れて前進した状態では、ロックヘッド1
7aが凹部10に嵌合し、アーム部材1の両端の工具把
持部11を閉じる位置で両押さえレバー2はロックされ
る。逆に、アーム部材1が主軸Sへ向かって後退した状
態では、アーム部材1の凹部10からロックヘッド17
aが外れており、バネ装置3が後退可能となって両押さ
えレバー2はアンロックされ、工具把持部11は開放可
能となる。
【0020】(実施例1の詳細構成)以上が本実施例の
工作機械の工具交換アーム100の構成の概略である
が、次に工具交換アーム100の構成についてより詳し
く説明する。図1に示すように、主軸Sと同一の基台
(図略)に固定されている工具交換アーム基台5は、内
蔵した駆動装置(図略)によって回転駆動および前進後
退駆動される回転軸14を、主軸Sと対抗して平行に突
出した状態に支持している。回転軸14は、図3に示す
ように、工具交換位置Pの直上で、かつ主軸中心Aとは
直上から52度をなし、アーム部材1の工具把持部11
の中心が描く円軌跡が主軸中心Aおよび工具交換位置P
を通る位置に配設されている。
工作機械の工具交換アーム100の構成の概略である
が、次に工具交換アーム100の構成についてより詳し
く説明する。図1に示すように、主軸Sと同一の基台
(図略)に固定されている工具交換アーム基台5は、内
蔵した駆動装置(図略)によって回転駆動および前進後
退駆動される回転軸14を、主軸Sと対抗して平行に突
出した状態に支持している。回転軸14は、図3に示す
ように、工具交換位置Pの直上で、かつ主軸中心Aとは
直上から52度をなし、アーム部材1の工具把持部11
の中心が描く円軌跡が主軸中心Aおよび工具交換位置P
を通る位置に配設されている。
【0021】再び図1に示すように、工具交換アーム基
台5にはまた、略中空円筒体である外筒部材51が回転
軸14と同軸状に固定されており、外筒部材51は、円
筒状の内部空間50を形成している。外筒部材51の内
部空間50には、スライドピン15、軸部材16の一
部、摺動リング部材18、および複数の固定ボルト19
等が収容されている。また、外筒部材51の先端部に
は、内周がリング状のカム部材4が複数のボルトで固定
されている。
台5にはまた、略中空円筒体である外筒部材51が回転
軸14と同軸状に固定されており、外筒部材51は、円
筒状の内部空間50を形成している。外筒部材51の内
部空間50には、スライドピン15、軸部材16の一
部、摺動リング部材18、および複数の固定ボルト19
等が収容されている。また、外筒部材51の先端部に
は、内周がリング状のカム部材4が複数のボルトで固定
されている。
【0022】回転軸14の先端部には、略中空円筒状の
軸部材16の基端部が、回転軸14と同軸に複数の固定
ボルト19で強固に固定されており、軸部材16の先端
部には軸部材16と同軸にアーム部材1の中央部が八本
のボルトで固定されている。それゆえ、アーム部材1
は、回転軸14と同軸に配設されているだけではなく、
回転軸14に軸部材16を介して固定されているので、
回転軸14の回転運動および前進後退運動に従って回転
駆動および前進後退駆動される。
軸部材16の基端部が、回転軸14と同軸に複数の固定
ボルト19で強固に固定されており、軸部材16の先端
部には軸部材16と同軸にアーム部材1の中央部が八本
のボルトで固定されている。それゆえ、アーム部材1
は、回転軸14と同軸に配設されているだけではなく、
回転軸14に軸部材16を介して固定されているので、
回転軸14の回転運動および前進後退運動に従って回転
駆動および前進後退駆動される。
【0023】回転運動および前進後退運動が可能な軸部
材16の外周面と、固定されている外筒部材51の内周
面との間には、略中空円筒体状の摺動リング部材18が
挿置されており、軸部材16の剛性を補強している。摺
動リング部材18は、外筒部材51の内周面との間に適
正な摩擦力を生じるように外径が設定されており、軸部
材16の外周面との間には弱い摩擦力しか発生しないよ
うに内径が設定されている。
材16の外周面と、固定されている外筒部材51の内周
面との間には、略中空円筒体状の摺動リング部材18が
挿置されており、軸部材16の剛性を補強している。摺
動リング部材18は、外筒部材51の内周面との間に適
正な摩擦力を生じるように外径が設定されており、軸部
材16の外周面との間には弱い摩擦力しか発生しないよ
うに内径が設定されている。
【0024】また、外筒部材51の先端面には、外筒部
材51の内周面より内側に突出したリング状の規制部材
51aが固定されている。この規制部材51aは、後述
する摺動リング部材18が主軸方向に後退しすぎること
を規制することを目的として設けられている。摺動リン
グ部材18には、軸部材16を貫通して配設されたスラ
イドピン15の両端が嵌合する一対の貫通孔が形成され
ている。一方、軸部材16には、軸部材16の軸線方向
に長い長円形の貫通孔16aが軸線方向と直交する方向
に形成されており、同貫通孔16aには、円筒状のスラ
イドピン15が、軸部材16に対し所定範囲で前後動可
能に嵌合している。軸部材16にはさらに、回転軸14
と同軸に貫通孔16bが形成されており、同貫通孔16
bには、先端部が貫通孔16bの内径よりも直径が大き
いロックヘッド17aであるロック軸17が、前後方向
に摺動可能にはめ込まれている。そして、このロックヘ
ッド17aを先端にもつロック軸17をスライドピン1
5が貫通していて、同部材はスライドピン15に固定さ
れている。ロック軸17の外周にはスプリング25が配
設されている。スプリング25の一端は、ロックヘッド
17aに当接しており、スプリング25の他端は、外筒
部材51の内周に固定されたスナップリング当接して移
動が規制されている。
材51の内周面より内側に突出したリング状の規制部材
51aが固定されている。この規制部材51aは、後述
する摺動リング部材18が主軸方向に後退しすぎること
を規制することを目的として設けられている。摺動リン
グ部材18には、軸部材16を貫通して配設されたスラ
イドピン15の両端が嵌合する一対の貫通孔が形成され
ている。一方、軸部材16には、軸部材16の軸線方向
に長い長円形の貫通孔16aが軸線方向と直交する方向
に形成されており、同貫通孔16aには、円筒状のスラ
イドピン15が、軸部材16に対し所定範囲で前後動可
能に嵌合している。軸部材16にはさらに、回転軸14
と同軸に貫通孔16bが形成されており、同貫通孔16
bには、先端部が貫通孔16bの内径よりも直径が大き
いロックヘッド17aであるロック軸17が、前後方向
に摺動可能にはめ込まれている。そして、このロックヘ
ッド17aを先端にもつロック軸17をスライドピン1
5が貫通していて、同部材はスライドピン15に固定さ
れている。ロック軸17の外周にはスプリング25が配
設されている。スプリング25の一端は、ロックヘッド
17aに当接しており、スプリング25の他端は、外筒
部材51の内周に固定されたスナップリング当接して移
動が規制されている。
【0025】それゆえ、図1に示すアーム部材1が主軸
Sに接近した状態から回転軸14が軸線方向に移動し、
軸部材16が回転軸14の移動に連動して移動すること
によってアーム部材1が主軸Sから離れて前進すると、
軸部材16の移動に対して摺動リング部材18が取り残
されるので、スライドピン15を介してロック装置とし
てのロックヘッド17aがアーム部材1の凹部10に嵌
合する。その結果、バネ装置3の後端部がアーム部材1
の凹部10に入れなくなり、アーム部材1の両端の工具
把持部11を閉じる位置で両方の押さえレバー2がロッ
クされる。それゆえ、アーム部材1が主軸Sから離れて
前進した状態では、アーム部材1の両端の工具把持部1
1を閉じる位置で両押さえレバーがロックされており、
工具Tが工具把持部11から外れる恐れがないので、ア
ーム部材1を急速旋回させることが可能になる。
Sに接近した状態から回転軸14が軸線方向に移動し、
軸部材16が回転軸14の移動に連動して移動すること
によってアーム部材1が主軸Sから離れて前進すると、
軸部材16の移動に対して摺動リング部材18が取り残
されるので、スライドピン15を介してロック装置とし
てのロックヘッド17aがアーム部材1の凹部10に嵌
合する。その結果、バネ装置3の後端部がアーム部材1
の凹部10に入れなくなり、アーム部材1の両端の工具
把持部11を閉じる位置で両方の押さえレバー2がロッ
クされる。それゆえ、アーム部材1が主軸Sから離れて
前進した状態では、アーム部材1の両端の工具把持部1
1を閉じる位置で両押さえレバーがロックされており、
工具Tが工具把持部11から外れる恐れがないので、ア
ーム部材1を急速旋回させることが可能になる。
【0026】逆に再び図1に示すように、主軸Sから見
てアーム部材1が主軸Sへ向かって後退した状態では、
規制部材51aに後退を規制されて摺動リング部材18
が前方に取り残されるので、スライドピン15を介して
ロック装置としてのロックヘッド17aがアーム部材1
の凹部10から抜け出す。すると再び図3に示すよう
に、各バネ装置3の後端部が凹部10の空間に突き出す
ことができるようになり、各バネ装置3によって付勢さ
れている各押さえレバー2はアンロックされる。それゆ
え、アーム部材1が主軸Sへ向かって後退した状態で
は、両方の押さえレバー2はアンロックされるので、工
具把持部11から無理な力をかけることなく工具Tを外
すことができる。
てアーム部材1が主軸Sへ向かって後退した状態では、
規制部材51aに後退を規制されて摺動リング部材18
が前方に取り残されるので、スライドピン15を介して
ロック装置としてのロックヘッド17aがアーム部材1
の凹部10から抜け出す。すると再び図3に示すよう
に、各バネ装置3の後端部が凹部10の空間に突き出す
ことができるようになり、各バネ装置3によって付勢さ
れている各押さえレバー2はアンロックされる。それゆ
え、アーム部材1が主軸Sへ向かって後退した状態で
は、両方の押さえレバー2はアンロックされるので、工
具把持部11から無理な力をかけることなく工具Tを外
すことができる。
【0027】すなわち、主軸Sに工具を押し込んだ状態
で、工具Tを工具把持部11から離すことができ、その
際に無理な力がかかることがない。さらに、工具交換位
置Pに位置した反対側の工具把持部11でも、無理な力
をかけることなく、工具把持部11に把持させる工具T
を工具中間搬送装置(図略)により交換することができ
る。
で、工具Tを工具把持部11から離すことができ、その
際に無理な力がかかることがない。さらに、工具交換位
置Pに位置した反対側の工具把持部11でも、無理な力
をかけることなく、工具把持部11に把持させる工具T
を工具中間搬送装置(図略)により交換することができ
る。
【0028】アーム部材1は、再び図2および図3に示
すように、両端に同一回転方向に向かって開口した工具
把持部11を有し、工具把持部11の内周の二ヶ所に
は、突条12が形成されている。また、各工具把持部1
1の開口部の反対側には、ネジの軸が周方向と同一方向
にありネジの延長線が把持された工具Tの中心線を通る
位置および方向に、一本の調整ネジ13が螺合されてお
り、工具Tの把持深さを適正に調整できるようになって
いる。
すように、両端に同一回転方向に向かって開口した工具
把持部11を有し、工具把持部11の内周の二ヶ所に
は、突条12が形成されている。また、各工具把持部1
1の開口部の反対側には、ネジの軸が周方向と同一方向
にありネジの延長線が把持された工具Tの中心線を通る
位置および方向に、一本の調整ネジ13が螺合されてお
り、工具Tの把持深さを適正に調整できるようになって
いる。
【0029】各押さえレバー2は、図4に示すように、
三段の階段状の形状をした部材であり、その中間部でア
ーム部材1の中間部にピボット部20をもって回動可能
に支持されている。各押さえレバー2の一端には、アー
ム部材1の工具把持部11に工具Tを把持する押さえロ
ーラー21が回転自在に軸支されており、押さえローラ
ー21は、工具Tの鍔部(被把持部)に当接する押さえ
レバー2の先端部を形成している。押さえローラー21
の外周面には、全周にわたってリング状の突条22形成
されており、押さえローラー21は、突条22をもって
工具Tの鍔部の外周部と当接しこれを工具把持部11に
把持する機能を持つ。それゆえ、アーム部材1の工具把
持部11に押さえレバー2で工具Tを締め付けたり緩め
たりする際に、押さえレバー2の先端の押さえローラー
21と工具Tの鍔部との間では、押さえローラー21が
転がるので、摩擦があまり発生しない。その結果、押さ
えレバー2の先端部だけではなく、工具Tの鍔部の摩滅
も抑制される。
三段の階段状の形状をした部材であり、その中間部でア
ーム部材1の中間部にピボット部20をもって回動可能
に支持されている。各押さえレバー2の一端には、アー
ム部材1の工具把持部11に工具Tを把持する押さえロ
ーラー21が回転自在に軸支されており、押さえローラ
ー21は、工具Tの鍔部(被把持部)に当接する押さえ
レバー2の先端部を形成している。押さえローラー21
の外周面には、全周にわたってリング状の突条22形成
されており、押さえローラー21は、突条22をもって
工具Tの鍔部の外周部と当接しこれを工具把持部11に
把持する機能を持つ。それゆえ、アーム部材1の工具把
持部11に押さえレバー2で工具Tを締め付けたり緩め
たりする際に、押さえレバー2の先端の押さえローラー
21と工具Tの鍔部との間では、押さえローラー21が
転がるので、摩擦があまり発生しない。その結果、押さ
えレバー2の先端部だけではなく、工具Tの鍔部の摩滅
も抑制される。
【0030】逆に各押さえレバー2の他端には、カム部
材4の外周面(カム面)と当接してスムースに回転する
カムローラー23が回転自在に軸支されており、カムロ
ーラー23は、カム部材4に当接する押さえレバー2の
後端部を形成している。それゆえ、押さえレバー2の後
端部とカム部材4との間の転がり摩擦力は小さく、押さ
えレバー2の後端部は滑らかにカム部材4の外周面に沿
って転がり移動する。また、同じ理由で、押さえレバー
2の後端部の摩耗も抑制される。
材4の外周面(カム面)と当接してスムースに回転する
カムローラー23が回転自在に軸支されており、カムロ
ーラー23は、カム部材4に当接する押さえレバー2の
後端部を形成している。それゆえ、押さえレバー2の後
端部とカム部材4との間の転がり摩擦力は小さく、押さ
えレバー2の後端部は滑らかにカム部材4の外周面に沿
って転がり移動する。また、同じ理由で、押さえレバー
2の後端部の摩耗も抑制される。
【0031】ここで、押さえレバー2のピボット部の回
転軸と、押さえローラー21の回転軸と、カムローラー
23の回転軸とは、互いに平行であるばかりではなく、
アーム部材1の回転軸14に対しても平行である。な
お、図2に示すように、押さえレバー2を軸支するピボ
ット部20は、アーム部材1の先端と回転中心とを結ぶ
中心線L上より、回転方向にややオフセットした位置に
設けられ、押さえレバー2がアーム部材1の先端と回転
中心Cとを結ぶ中心線Lと、ほぼ60°の角度をもって
交差するように配置されている。また、この押さえレバ
ー2を工具把持部11に対して開くためのカム部材4の
突出部41,43は、アーム部材1が角度位置52°
(および232°)にある場合に、アーム部材1の回転
方向とは逆の位置、すなわち押さえレバー2のカムロー
ラー23よりもやや後方に位置している。これにより、
カム部材4の突出部41,43によって押さえレバー2
がピボット部20を中心に旋回し、工具把持部11と距
離を取って工具把持部11を開くことになる。それゆ
え、アーム部材1の半径を短くして押さえレバー2の取
付け位置をアーム部材1の回転中心Cに近づけても、カ
ム部材4の突出部41,43の突出量の調整で十分な押
さえレバー2の開き角度が確保できるので、アーム部材
1の旋回半径をより小さくすることができる。
転軸と、押さえローラー21の回転軸と、カムローラー
23の回転軸とは、互いに平行であるばかりではなく、
アーム部材1の回転軸14に対しても平行である。な
お、図2に示すように、押さえレバー2を軸支するピボ
ット部20は、アーム部材1の先端と回転中心とを結ぶ
中心線L上より、回転方向にややオフセットした位置に
設けられ、押さえレバー2がアーム部材1の先端と回転
中心Cとを結ぶ中心線Lと、ほぼ60°の角度をもって
交差するように配置されている。また、この押さえレバ
ー2を工具把持部11に対して開くためのカム部材4の
突出部41,43は、アーム部材1が角度位置52°
(および232°)にある場合に、アーム部材1の回転
方向とは逆の位置、すなわち押さえレバー2のカムロー
ラー23よりもやや後方に位置している。これにより、
カム部材4の突出部41,43によって押さえレバー2
がピボット部20を中心に旋回し、工具把持部11と距
離を取って工具把持部11を開くことになる。それゆ
え、アーム部材1の半径を短くして押さえレバー2の取
付け位置をアーム部材1の回転中心Cに近づけても、カ
ム部材4の突出部41,43の突出量の調整で十分な押
さえレバー2の開き角度が確保できるので、アーム部材
1の旋回半径をより小さくすることができる。
【0032】再び図3に示すように、各押さえレバー2
は、ピボット部20と押さえローラー21との中間部に
バネ装置3の先端面31が当接する被押圧面をもち、常
にバネ装置3によって工具把持部11を閉じる方向に押
圧付勢されている。逆に、各押さえレバー2の後端部を
形成するカムローラー23は、カム部材4の外周に形成
された突出部41,43および平坦部42,44に当接
して転がる。そして、カム部材4のカムローラー23が
カム部材4の突出部41,43に乗り上げると、カム部
材4がバネ装置3の付勢力に逆らって押さえレバー2の
カムローラー23を外側へ押し出し、押さえレバーを回
動させる。すなわち、押さえレバー2のカムローラー2
3がカム部材4の突出部41,43に乗り上げると、押
さえレバー2が回動してアーム部材1の工具把持部11
が開かれる。なお、回転軸14と同軸に外筒部材51に
固定されているカム部材4の形状は、180°回転させ
ると元の形状と同一になる二回回転対称形状をしてい
る。
は、ピボット部20と押さえローラー21との中間部に
バネ装置3の先端面31が当接する被押圧面をもち、常
にバネ装置3によって工具把持部11を閉じる方向に押
圧付勢されている。逆に、各押さえレバー2の後端部を
形成するカムローラー23は、カム部材4の外周に形成
された突出部41,43および平坦部42,44に当接
して転がる。そして、カム部材4のカムローラー23が
カム部材4の突出部41,43に乗り上げると、カム部
材4がバネ装置3の付勢力に逆らって押さえレバー2の
カムローラー23を外側へ押し出し、押さえレバーを回
動させる。すなわち、押さえレバー2のカムローラー2
3がカム部材4の突出部41,43に乗り上げると、押
さえレバー2が回動してアーム部材1の工具把持部11
が開かれる。なお、回転軸14と同軸に外筒部材51に
固定されているカム部材4の形状は、180°回転させ
ると元の形状と同一になる二回回転対称形状をしてい
る。
【0033】同じく図3に示すように、一対のバネ装置
3は、アーム部材1に内蔵されて、回転軸14の軸線方
向と直交する同一軸線上に配設されている。各バネ装置
3の先端面31は、互いに背向して配設されており、各
押さえレバー2のピボット部と押さえローラー21との
中間部に形成された被押圧面に当接し、同被押圧面を押
圧付勢する。各バネ装置3の後端面32は、アーム部材
1の中央部の凹部10を挟んで互いに対向しており、各
押さえレバー2が開位置にある場合には凹部10に突出
している。
3は、アーム部材1に内蔵されて、回転軸14の軸線方
向と直交する同一軸線上に配設されている。各バネ装置
3の先端面31は、互いに背向して配設されており、各
押さえレバー2のピボット部と押さえローラー21との
中間部に形成された被押圧面に当接し、同被押圧面を押
圧付勢する。各バネ装置3の後端面32は、アーム部材
1の中央部の凹部10を挟んで互いに対向しており、各
押さえレバー2が開位置にある場合には凹部10に突出
している。
【0034】なお、押さえレバー2が開位置(緩め位
置)にあって各押さえレバー2の後端部が凹部10に突
出している場合には、ロックヘッド17aが凹部10に
嵌合して各押さえレバー2をロックすることはできな
い。ただし、次の作用の項で説明するように、押さえレ
バー2が開位置にあって各押さえレバー2の後端部が凹
部10に突出している場合には、ロックヘッド17aが
凹部10に進入することがないように、運用シーケンス
が定められている。
置)にあって各押さえレバー2の後端部が凹部10に突
出している場合には、ロックヘッド17aが凹部10に
嵌合して各押さえレバー2をロックすることはできな
い。ただし、次の作用の項で説明するように、押さえレ
バー2が開位置にあって各押さえレバー2の後端部が凹
部10に突出している場合には、ロックヘッド17aが
凹部10に進入することがないように、運用シーケンス
が定められている。
【0035】各バネ装置3は、図5に示すように、先端
面31が曲面で形成され後端面32が平面で形成された
プッシュロッド30と、圧縮されてプッシュロッド30
を先端方向に押圧付勢しているコイルスプリング33と
からなる。したがって、以上の説明でバネ装置3の先端
面31および後端面32と呼んできたものは、プッシュ
ロッド30の先端面31および後端面32である。
面31が曲面で形成され後端面32が平面で形成された
プッシュロッド30と、圧縮されてプッシュロッド30
を先端方向に押圧付勢しているコイルスプリング33と
からなる。したがって、以上の説明でバネ装置3の先端
面31および後端面32と呼んできたものは、プッシュ
ロッド30の先端面31および後端面32である。
【0036】(実施例1の作用効果)本実施例の工作機
械の工具交換アーム100は、以上のように構成されて
いるので、以下のように運用されて作用する。すなわ
ち、図6および図7に示すように、主軸Sに保持されて
いる工具Tを新しい工具Tに交換するシーケンスは、回
転軸14の回転と前進後退によって駆動される本実施例
の工具交換アーム100の作用によって行われる。
械の工具交換アーム100は、以上のように構成されて
いるので、以下のように運用されて作用する。すなわ
ち、図6および図7に示すように、主軸Sに保持されて
いる工具Tを新しい工具Tに交換するシーケンスは、回
転軸14の回転と前進後退によって駆動される本実施例
の工具交換アーム100の作用によって行われる。
【0037】先ず、アーム部材1の工具把持部11が角
度位置0°の待機位置にあって何も把持しておらず、押
さえレバー2も開位置にある初期状態(図2参照)か
ら、工具交換シーケンスは開始される。この初期状態で
は、アーム部材1は主軸Sから見て後退位置にあり、主
軸Sに保持されている工具Tの鍔部と同一平面にアーム
部材1の工具把持部11の回転面が位置している。
度位置0°の待機位置にあって何も把持しておらず、押
さえレバー2も開位置にある初期状態(図2参照)か
ら、工具交換シーケンスは開始される。この初期状態で
は、アーム部材1は主軸Sから見て後退位置にあり、主
軸Sに保持されている工具Tの鍔部と同一平面にアーム
部材1の工具把持部11の回転面が位置している。
【0038】この初期状態の待機位置から、アーム部材
1は正方向(工具把持部11が開口している方向)に5
2°だけ回転(図7の)して、アーム部材1の工具把
持部11の中心が主軸Sの主軸中心Aに一致し、工具把
持部11で工具Tの鍔部を把持するに至る。この際、押
さえレバー2の後端部は、カム部材4の突出部41のな
だらかな斜面を転がりおりて、工具Tの鍔部がアーム部
材1の工具把持部11に入り込むにつれ、押さえレバー
2の先端部が工具Tの鍔部を押さえて工具把持部11を
閉じるにいたる。この状態では、押さえレバー2はバネ
装置3の押圧付勢力によって工具Tを工具把持部11に
保持している。
1は正方向(工具把持部11が開口している方向)に5
2°だけ回転(図7の)して、アーム部材1の工具把
持部11の中心が主軸Sの主軸中心Aに一致し、工具把
持部11で工具Tの鍔部を把持するに至る。この際、押
さえレバー2の後端部は、カム部材4の突出部41のな
だらかな斜面を転がりおりて、工具Tの鍔部がアーム部
材1の工具把持部11に入り込むにつれ、押さえレバー
2の先端部が工具Tの鍔部を押さえて工具把持部11を
閉じるにいたる。この状態では、押さえレバー2はバネ
装置3の押圧付勢力によって工具Tを工具把持部11に
保持している。
【0039】なお、角度位置232°にある反対側の工
具把持部11は、図略の工具中間搬送装置によって工具
交換位置Pに搬送された新しい(次の工程で使用する)
工具Tを把持する。次に、回転運動はせずに52°の角
度位置を保ったまま、図6の下段に示すように、工具交
換アーム100は主軸Sから見て前進し、主軸Sから工
具Tをまっすぐに抜き取る(図1参照)。すると、図
1、図3および図6に示すように、ロックヘッド17a
がアーム部材1の凹部10に嵌合し、バネ装置3の後退
が妨げられるので、押さえレバー2は、アーム部材1の
工具把持部11に工具Tを締め付けたままの位置でロッ
クされる。また、押さえレバー2を含めて工具交換アー
ム100が後退するので、押さえレバー2の後端部はカ
ム部材4から外れ、カム部材4の突出部41,43によ
って押さえレバー2が開くことはなくなる。
具把持部11は、図略の工具中間搬送装置によって工具
交換位置Pに搬送された新しい(次の工程で使用する)
工具Tを把持する。次に、回転運動はせずに52°の角
度位置を保ったまま、図6の下段に示すように、工具交
換アーム100は主軸Sから見て前進し、主軸Sから工
具Tをまっすぐに抜き取る(図1参照)。すると、図
1、図3および図6に示すように、ロックヘッド17a
がアーム部材1の凹部10に嵌合し、バネ装置3の後退
が妨げられるので、押さえレバー2は、アーム部材1の
工具把持部11に工具Tを締め付けたままの位置でロッ
クされる。また、押さえレバー2を含めて工具交換アー
ム100が後退するので、押さえレバー2の後端部はカ
ム部材4から外れ、カム部材4の突出部41,43によ
って押さえレバー2が開くことはなくなる。
【0040】こうして、ロック装置の作用により工具T
が工具把持部11にしっかりと把持された状態で、アー
ム部材1は232°の角度位置まで急速旋回する(図7
の)。この旋回運動がかなり急速であっても、ロック
装置によって工具Tが工具把持部11にしっかりと把持
されているので、工具Tにかかる慣性力によって工具T
が工具把持部11から脱落することは有効に防止されて
いる。
が工具把持部11にしっかりと把持された状態で、アー
ム部材1は232°の角度位置まで急速旋回する(図7
の)。この旋回運動がかなり急速であっても、ロック
装置によって工具Tが工具把持部11にしっかりと把持
されているので、工具Tにかかる慣性力によって工具T
が工具把持部11から脱落することは有効に防止されて
いる。
【0041】この際、図6の上段に示すように、53°
から232°まで角度位置が急速に移動する過程で、カ
ム部材4の突出部43を押さえレバー2の後端部23が
通過するかに見える(図2参照)。しかし、押さえレバ
ー2を含めて工具交換アーム100が後退しているの
で、押さえレバー2の後端部23は、カム部材4を回転
軸14の軸線方向に外れており、カム部材4の突出部4
3の脇をすり抜けるだけであって、押さえレバー2が開
くことはない。
から232°まで角度位置が急速に移動する過程で、カ
ム部材4の突出部43を押さえレバー2の後端部23が
通過するかに見える(図2参照)。しかし、押さえレバ
ー2を含めて工具交換アーム100が後退しているの
で、押さえレバー2の後端部23は、カム部材4を回転
軸14の軸線方向に外れており、カム部材4の突出部4
3の脇をすり抜けるだけであって、押さえレバー2が開
くことはない。
【0042】主軸Sから抜き取った工具Tが前述のよう
に232°の角度位置にあるとき、アーム部材1の反対
側の工具把持部11に把持されている工具Tは、52°
の角度位置にあり、主軸中心Aの前方に位置している。
そこで、この回転角度を保ったまま、図6の下段に示す
ように、アーム部材1を主軸Sに向かって後退させる
と、工具把持部11に把持された工具Tは、主軸Sにま
っすぐにはめ込まれる。この際、後退の途中でロックヘ
ッド17aがアーム部材1の凹部10から外れ、押さえ
レバー2を締め位置に固定しているロックが解除される
が、押さえレバー2はバネ装置3に付勢されてなお締め
位置に留まり続ける。
に232°の角度位置にあるとき、アーム部材1の反対
側の工具把持部11に把持されている工具Tは、52°
の角度位置にあり、主軸中心Aの前方に位置している。
そこで、この回転角度を保ったまま、図6の下段に示す
ように、アーム部材1を主軸Sに向かって後退させる
と、工具把持部11に把持された工具Tは、主軸Sにま
っすぐにはめ込まれる。この際、後退の途中でロックヘ
ッド17aがアーム部材1の凹部10から外れ、押さえ
レバー2を締め位置に固定しているロックが解除される
が、押さえレバー2はバネ装置3に付勢されてなお締め
位置に留まり続ける。
【0043】その結果、工具Tは、アーム部材1の工具
把持部11から外れることなく、アーム部材1がさらに
後退するにつれて主軸Sに十分な深さまで挿入され、再
び図1に示すように、主軸Sに保持されるに至る。一
方、232°の角度位置にある主軸Sから外された工具
Tは工具交換位置Pにあり、この工具Tについても、バ
ネ装置3に付勢された押さえレバー2によってアーム部
材1の工具把持部11に把持されたままの状態を保つ。
把持部11から外れることなく、アーム部材1がさらに
後退するにつれて主軸Sに十分な深さまで挿入され、再
び図1に示すように、主軸Sに保持されるに至る。一
方、232°の角度位置にある主軸Sから外された工具
Tは工具交換位置Pにあり、この工具Tについても、バ
ネ装置3に付勢された押さえレバー2によってアーム部
材1の工具把持部11に把持されたままの状態を保つ。
【0044】しかる後、アーム部材1が先ほどとは逆方
向に回動し、アーム部材1の一方の工具把持部11が角
度位置232°から180°にまで復帰する(図7の
)。アーム部材1が逆転するにつれて、各押さえレバ
ー2の後端部のカムローラー23がカム部材4の突出部
41,43に乗り上げ、押さえレバー2は、図2および
図3の矢印Uに示すように、緩め位置に回動する。それ
ゆえ、角度位置52°の主軸中心Aにあるアーム部材1
の他方の工具把持部11は、工具Tから離脱するととも
に、押さえレバー2は、主軸Sに保持された工具Tを緩
やかに開放する。したがって、主軸Sに保持された工具
Tには無理な力がかかることなく、アーム部材1の他方
の工具把持部11から工具Tは開放される。
向に回動し、アーム部材1の一方の工具把持部11が角
度位置232°から180°にまで復帰する(図7の
)。アーム部材1が逆転するにつれて、各押さえレバ
ー2の後端部のカムローラー23がカム部材4の突出部
41,43に乗り上げ、押さえレバー2は、図2および
図3の矢印Uに示すように、緩め位置に回動する。それ
ゆえ、角度位置52°の主軸中心Aにあるアーム部材1
の他方の工具把持部11は、工具Tから離脱するととも
に、押さえレバー2は、主軸Sに保持された工具Tを緩
やかに開放する。したがって、主軸Sに保持された工具
Tには無理な力がかかることなく、アーム部材1の他方
の工具把持部11から工具Tは開放される。
【0045】一方、主軸Sから外された工具Tを把持し
ているアーム部材1の一方の工具把持部11が、角度位
置232°から180°にまで復帰するにしたがって、
押さえレバー2は、工具Tから離脱して緩め位置に移動
し、工具Tを工具交換位置Pに置いていくことになる。
そして、主軸Sが工作している間に、主軸Sから外され
た工具Tは、次の工程で使用される工具Tに工具中間搬
送装置(図略)によって交換させられる。それゆえ、角
度位置180°の待機位置にある間に、次の工程で使用
される工具Tが工具交換位置Pに準備され、次の工具交
換シーケンスに対する準備を整えておかれる。なおその
間、アーム部材1の他方の工具把持部11は、工具Tを
把持することなく角度位置0°の待機位置にあって、次
回の工具交換シーケンスが始まるまで待機を続ける。
ているアーム部材1の一方の工具把持部11が、角度位
置232°から180°にまで復帰するにしたがって、
押さえレバー2は、工具Tから離脱して緩め位置に移動
し、工具Tを工具交換位置Pに置いていくことになる。
そして、主軸Sが工作している間に、主軸Sから外され
た工具Tは、次の工程で使用される工具Tに工具中間搬
送装置(図略)によって交換させられる。それゆえ、角
度位置180°の待機位置にある間に、次の工程で使用
される工具Tが工具交換位置Pに準備され、次の工具交
換シーケンスに対する準備を整えておかれる。なおその
間、アーム部材1の他方の工具把持部11は、工具Tを
把持することなく角度位置0°の待機位置にあって、次
回の工具交換シーケンスが始まるまで待機を続ける。
【0046】以上のように、本実施例の工具交換アーム
100は、角度位置0°からいったん232°まで急速
旋回した後、角度位置180°まで逆回転する間(すな
わち結果的に半回転する間)に、主軸Sから使用済み工
具Tの取り外しと、主軸Sに次の工程で使用する工具T
の取付けとを行う。さらに、アーム部材1の一方の工具
把持部11が角度位置180°の工具交換位置Pにあっ
て待機状態にある間(すなわち主軸Sが工作している
間)に、使用済みの工具Tを、次の工程で使用する工具
Tに交換する作業も行われる。こうして、工具交換がス
ムースに行われるようになる。
100は、角度位置0°からいったん232°まで急速
旋回した後、角度位置180°まで逆回転する間(すな
わち結果的に半回転する間)に、主軸Sから使用済み工
具Tの取り外しと、主軸Sに次の工程で使用する工具T
の取付けとを行う。さらに、アーム部材1の一方の工具
把持部11が角度位置180°の工具交換位置Pにあっ
て待機状態にある間(すなわち主軸Sが工作している
間)に、使用済みの工具Tを、次の工程で使用する工具
Tに交換する作業も行われる。こうして、工具交換がス
ムースに行われるようになる。
【0047】(実施例1の効果)本実施例の工作機械の
工具交換アーム100は、前述のように構成されており
以上のように作用するので、次のような効果を発揮す
る。すなわち一言で言えば、本実施例の工作機械の工具
交換アーム100によれば、極めて短時間のうちに主軸
Sの工具Tを交換することが可能になり、工作機械の作
業効率が向上するという効果がある。
工具交換アーム100は、前述のように構成されており
以上のように作用するので、次のような効果を発揮す
る。すなわち一言で言えば、本実施例の工作機械の工具
交換アーム100によれば、極めて短時間のうちに主軸
Sの工具Tを交換することが可能になり、工作機械の作
業効率が向上するという効果がある。
【0048】その第1の理由は、アーム部材1が短くな
り、工具Tが移動する旋回半径が小さくなっているの
で、角加速度や角速度によって工具Tにかかる慣性力が
抑制され、より急激な急速旋回が可能になっているから
である。その第2の理由は、工具交換アーム100の回
転半径が小さくなった結果、工具交換アーム100の慣
性モーメントも小さく抑制されているので、同じ回転駆
動力(トルク)であっても、より急速に工具交換アーム
100を旋回させることが可能になっているからであ
る。
り、工具Tが移動する旋回半径が小さくなっているの
で、角加速度や角速度によって工具Tにかかる慣性力が
抑制され、より急激な急速旋回が可能になっているから
である。その第2の理由は、工具交換アーム100の回
転半径が小さくなった結果、工具交換アーム100の慣
性モーメントも小さく抑制されているので、同じ回転駆
動力(トルク)であっても、より急速に工具交換アーム
100を旋回させることが可能になっているからであ
る。
【0049】すなわち、工具把持部11を先端にもつア
ーム部材1に、押さえレバー2が内蔵されておらず外付
けになっているので、アーム部材1の長さを短くかつそ
の質量を軽くすることができる。また、アーム部材1の
長さおよび質量が小さいのでアーム部材1の慣性モーメ
ントが小さいばかりではなく、押さえレバー2およびバ
ネ装置3がアーム部材1の回転軸近くにあり、押さえレ
バー2およびバネ装置3を含めての工具交換アーム10
0の慣性モーメントが小さい。さらに、アーム部材1が
短いので、その先端の工具把持部11に工具Tを把持し
た状態でも、工具Tをも含む工具交換アーム100の慣
性モーメントが小さいので、アーム部材1の角速度の加
速・減速がより高速で行われるようになる。また、アー
ム部材1が短いので、把持されている工具Tにかかる加
速度が低減され、アーム部材1の工具把持部11および
工具Tの鍔部に過大な慣性力をかけることなく、短時間
でアーム部材1を旋回させることが可能になる。なお、
カム部材4は工具交換アーム基台5に固定されており、
アーム部材1と一緒に回転することはないので、全く慣
性モーメントを生じることがない。
ーム部材1に、押さえレバー2が内蔵されておらず外付
けになっているので、アーム部材1の長さを短くかつそ
の質量を軽くすることができる。また、アーム部材1の
長さおよび質量が小さいのでアーム部材1の慣性モーメ
ントが小さいばかりではなく、押さえレバー2およびバ
ネ装置3がアーム部材1の回転軸近くにあり、押さえレ
バー2およびバネ装置3を含めての工具交換アーム10
0の慣性モーメントが小さい。さらに、アーム部材1が
短いので、その先端の工具把持部11に工具Tを把持し
た状態でも、工具Tをも含む工具交換アーム100の慣
性モーメントが小さいので、アーム部材1の角速度の加
速・減速がより高速で行われるようになる。また、アー
ム部材1が短いので、把持されている工具Tにかかる加
速度が低減され、アーム部材1の工具把持部11および
工具Tの鍔部に過大な慣性力をかけることなく、短時間
でアーム部材1を旋回させることが可能になる。なお、
カム部材4は工具交換アーム基台5に固定されており、
アーム部材1と一緒に回転することはないので、全く慣
性モーメントを生じることがない。
【0050】また、本実施例の工具交換アーム100で
は、アーム部材1は、二回回転対称形状をしていて同一
回転方向に開口する一対の工具把持部11を両端にも
ち、押さえレバー2およびバネ装置3は、一対二組が装
備されている。それゆえ、一方の工具把持部11が主軸
Sに対して工具の取付けのあとで待機状態にある間に、
他方の工具把持部11は工具交換位置Pで工具Tの交換
をされていることができ、合理的である。すなわち、一
方の工具把持部11が主軸Sから工具Tを外して旋回し
工具交換位置Pを過ぎた角度位置までくると、他方の工
具把持部11が工具交換位置Pから次の工具を把持して
主軸Sの位置にまでくるので、アーム部材1を約半回転
させるだけで主軸Sの工具Tを交換することが可能にな
る。
は、アーム部材1は、二回回転対称形状をしていて同一
回転方向に開口する一対の工具把持部11を両端にも
ち、押さえレバー2およびバネ装置3は、一対二組が装
備されている。それゆえ、一方の工具把持部11が主軸
Sに対して工具の取付けのあとで待機状態にある間に、
他方の工具把持部11は工具交換位置Pで工具Tの交換
をされていることができ、合理的である。すなわち、一
方の工具把持部11が主軸Sから工具Tを外して旋回し
工具交換位置Pを過ぎた角度位置までくると、他方の工
具把持部11が工具交換位置Pから次の工具を把持して
主軸Sの位置にまでくるので、アーム部材1を約半回転
させるだけで主軸Sの工具Tを交換することが可能にな
る。
【0051】さらに、工作機械の主軸Sから見て、アー
ム部材1が主軸Sから離れて前進した状態では、ロック
装置としてのロックヘッド17aにより、アーム部材1
の両端の工具把持部11に対して締め位置で両押さえレ
バー2がロックされる。それゆえ、アーム部材1が主軸
Sから離れて前進した状態では、アーム部材1の両端の
工具把持部11に対して締め位置で両押さえレバー2が
ロックされており、工具Tが工具把持部11から外れる
恐れがないので、アーム部材1をよりいっそう急速に旋
回させることができる。
ム部材1が主軸Sから離れて前進した状態では、ロック
装置としてのロックヘッド17aにより、アーム部材1
の両端の工具把持部11に対して締め位置で両押さえレ
バー2がロックされる。それゆえ、アーム部材1が主軸
Sから離れて前進した状態では、アーム部材1の両端の
工具把持部11に対して締め位置で両押さえレバー2が
ロックされており、工具Tが工具把持部11から外れる
恐れがないので、アーム部材1をよりいっそう急速に旋
回させることができる。
【0052】逆に、アーム部材1が主軸Sへ向かって後
退した状態では、ロックヘッド17aがアーム部材1の
凹部10から外れて、両押さえレバー2はアンロックさ
れる。アーム部材1が主軸Sへ向かって後退した状態で
は、両押さえレバー2はアンロックされるので、工具把
持部11から無理な力をかけることなく、工具把持部1
1から工具Tを外すことができる。すなわち、主軸Sに
工具Tを押し込んだ状態で、工具Tを工具把持部11か
ら離すことができ、その際に無理な力がかかることがな
い。
退した状態では、ロックヘッド17aがアーム部材1の
凹部10から外れて、両押さえレバー2はアンロックさ
れる。アーム部材1が主軸Sへ向かって後退した状態で
は、両押さえレバー2はアンロックされるので、工具把
持部11から無理な力をかけることなく、工具把持部1
1から工具Tを外すことができる。すなわち、主軸Sに
工具Tを押し込んだ状態で、工具Tを工具把持部11か
ら離すことができ、その際に無理な力がかかることがな
い。
【0053】そればかりではなく、アーム部材1の工具
把持部11が工具Tを把持する際に、カム部材4により
適正に押さえレバー2が回動して、工具把持部11に工
具Tの鍔部を受け入れる。しかる後、カム部材4による
押さえレバー2の回動が解除され、バネ装置3およびロ
ック装置の作用で、押さえレバー2が工具把持部11に
工具Tの鍔部を押さえ込むに至る。それゆえ、押さえレ
バー2と工具Tの鍔部との間には、従来技術のように無
用の摩擦力や押圧力が作用することがないので、アーム
部材1の旋回角速度を抑制してゆっくりと旋回させる必
要がなくなる。その結果、主軸Sに保持されている工具
Tを把持する際にも、アーム部材1を比較的高速旋回さ
せることが可能になり、工具把持部11による工具Tの
把持はスムースに短時間で行われるようになる。また、
交換すべき工具Tを工具把持部11から離す場合にも、
無用の摩擦力や押圧力を作用させることなく、カム部材
4の作用で押さえレバー2がアーム部材1の工具把持部
11を開くので、工具Tを離す作用もスムースに短時間
で行われる。
把持部11が工具Tを把持する際に、カム部材4により
適正に押さえレバー2が回動して、工具把持部11に工
具Tの鍔部を受け入れる。しかる後、カム部材4による
押さえレバー2の回動が解除され、バネ装置3およびロ
ック装置の作用で、押さえレバー2が工具把持部11に
工具Tの鍔部を押さえ込むに至る。それゆえ、押さえレ
バー2と工具Tの鍔部との間には、従来技術のように無
用の摩擦力や押圧力が作用することがないので、アーム
部材1の旋回角速度を抑制してゆっくりと旋回させる必
要がなくなる。その結果、主軸Sに保持されている工具
Tを把持する際にも、アーム部材1を比較的高速旋回さ
せることが可能になり、工具把持部11による工具Tの
把持はスムースに短時間で行われるようになる。また、
交換すべき工具Tを工具把持部11から離す場合にも、
無用の摩擦力や押圧力を作用させることなく、カム部材
4の作用で押さえレバー2がアーム部材1の工具把持部
11を開くので、工具Tを離す作用もスムースに短時間
で行われる。
【0054】以上詳述したように、本実施例の工作機械
の工具交換アーム100によれば、極めて短時間のうち
に主軸Sの工具Tを交換することが可能になり、その結
果、工作機械の作業効率が向上するという効果がある。
の工具交換アーム100によれば、極めて短時間のうち
に主軸Sの工具Tを交換することが可能になり、その結
果、工作機械の作業効率が向上するという効果がある。
【図1】 実施例1としての工具交換アームの構成を示
す部分断面側面図
す部分断面側面図
【図2】 実施例1としての工具交換アームの構成を示
す正面図
す正面図
【図3】 実施例1としての工具交換アームの構成を示
す背面図
す背面図
【図4】 実施例1の押さえレバーの構成を示す断面図
【図5】 実施例1のバネ装置の構成を示す断面図
【図6】 実施例1の工具交換アームの作用を示すタイ
ムチャート
ムチャート
【図7】 実施例1の工具交換アームの回転動作を示す
模式図
模式図
100:工作機械の工具交換アーム 1:アーム部材 10:凹部 11:工具把持部 12:突条 13:調整ネジ 14:回転軸 15:スライドピン 16:軸部材 16a,16b:貫通孔 17:ロック軸 17a:ロックヘッド(ロック装置
として) 18:摺動リング部材 19:固定ボルト 25:コイルスプリング 2:押さえレバー 20:ピボット部 21:押さえローラー(先端部として) 22:突条 23:カムローラー 3:バネ装置 30:プッシュロッド 31:先端面 32:後端
面 33:コイルスプリング 4:カム部材 41,43:突出部 42,44:平坦部 5:工具交換アーム基台 50:内部空間 51:外筒部材 51a:規制部
材 A:主軸中心 C:回転軸中心 L:アーム部材の
中心線 P:工具交換位置 S:主軸 T:工具(回転工
具)
として) 18:摺動リング部材 19:固定ボルト 25:コイルスプリング 2:押さえレバー 20:ピボット部 21:押さえローラー(先端部として) 22:突条 23:カムローラー 3:バネ装置 30:プッシュロッド 31:先端面 32:後端
面 33:コイルスプリング 4:カム部材 41,43:突出部 42,44:平坦部 5:工具交換アーム基台 50:内部空間 51:外筒部材 51a:規制部
材 A:主軸中心 C:回転軸中心 L:アーム部材の
中心線 P:工具交換位置 S:主軸 T:工具(回転工
具)
Claims (4)
- 【請求項1】回転軸により軸支されるとともに回転駆動
および前進後退駆動され、回転方向に開口した工具把持
部を先端にもつアーム部材と、 該アーム部材に回動可能に軸支され、該アーム部材の該
工具把持部を開閉する先端部をもつ押さえレバーと、 該先端部で該工具把持部を閉じる方向に該押さえレバー
を押圧付勢するバネ装置と、 該押さえレバーと当接し該押さえレバーを回動させるカ
ム部材と、を有することを特徴とし、 工具を保持して回転駆動する主軸と、該工具が一時的に
置かれる工具交換位置との間で、該工具を自動的に交換
する工作機械の工具交換アーム。 - 【請求項2】前記アーム部材は、二回回転対称形状をし
ていて同一回転方向に開口する一対の前記工具把持部を
両端にもち、 前記押さえレバーおよび前記バネ装置は、一対二組が装
備されている請求項1記載の工作機械の工具交換アー
ム。 - 【請求項3】前記主軸から見て、前記アーム部材が該主
軸から離れて前進した状態では、該アーム部材の両端の
前記工具把持部を閉じる位置で両前記押さえレバーをロ
ックし、該アーム部材が該主軸へ向かって後退した状態
では、両該押さえレバーのロックを解除するロック装置
を有する請求項1記載の工作機械の工具交換アーム。 - 【請求項4】前記押さえレバーは、前記アーム部材の前
記工具把持部と該アーム部材の回転中心とを結んだ線に
対し交差して配設されるとともに、該アーム部材に設け
られたピボット部によって旋回可能に軸支され、前記カ
ム部材によって開閉される、 請求項1〜3のうちいずれかに記載の工作機械の工具交
換アーム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4079298A JPH11239941A (ja) | 1998-02-23 | 1998-02-23 | 工作機械の工具交換アーム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4079298A JPH11239941A (ja) | 1998-02-23 | 1998-02-23 | 工作機械の工具交換アーム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11239941A true JPH11239941A (ja) | 1999-09-07 |
Family
ID=12590483
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4079298A Pending JPH11239941A (ja) | 1998-02-23 | 1998-02-23 | 工作機械の工具交換アーム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11239941A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100413643C (zh) * | 2004-03-25 | 2008-08-27 | 威海华东数控股份有限公司 | 机床用自动更换工具装置 |
| KR101078272B1 (ko) | 2011-07-06 | 2011-10-31 | 주식회사 맥스로텍 | 산업용 소재 이송장치의 그립퍼 교체장치 |
| CN102259202A (zh) * | 2011-07-15 | 2011-11-30 | 马鞍山方圆回转支承股份有限公司 | 回转支承孔的加工装置 |
| CN114346674A (zh) * | 2021-12-31 | 2022-04-15 | 苏州杰信精密机械制造有限公司 | 一种带有分离式换刀系统的加工机床 |
| KR20230039118A (ko) * | 2021-09-13 | 2023-03-21 | 길엔지니어링(주) | 픽업 및 로딩 장치 |
-
1998
- 1998-02-23 JP JP4079298A patent/JPH11239941A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100413643C (zh) * | 2004-03-25 | 2008-08-27 | 威海华东数控股份有限公司 | 机床用自动更换工具装置 |
| KR101078272B1 (ko) | 2011-07-06 | 2011-10-31 | 주식회사 맥스로텍 | 산업용 소재 이송장치의 그립퍼 교체장치 |
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| KR20230039118A (ko) * | 2021-09-13 | 2023-03-21 | 길엔지니어링(주) | 픽업 및 로딩 장치 |
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