JPH11240090A - シートカバーの製造方法 - Google Patents
シートカバーの製造方法Info
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- JPH11240090A JPH11240090A JP10042216A JP4221698A JPH11240090A JP H11240090 A JPH11240090 A JP H11240090A JP 10042216 A JP10042216 A JP 10042216A JP 4221698 A JP4221698 A JP 4221698A JP H11240090 A JPH11240090 A JP H11240090A
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Landscapes
- Seats For Vehicles (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Manufacturing Of Multi-Layer Textile Fabrics (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 色落ちや毛倒れがなく、また均一な厚みで凹
凸もなく外観品質に優れた自動車などのシートを量産で
きるシートカバーの製造方法を提供すること。 【解決手段】 高融点繊維と低融点繊維との混合繊維よ
りなる繊維ウェブ層の表面に熱溶融性の接着層を介して
通気性のある表皮材を重ねたうえ前記接着層を熱風の通
過により溶融させて表皮材を繊維ウェブ層に接着すると
ともに繊維ウェブ層をヒートセットするようにしたシー
トカバーの製造方法において、前記ヒートセットに先立
ち繊維ウェブ層を低融点繊維の融点以上の熱風により加
熱処理するプリヒートセットを施して低融点繊維が高融
点繊維に融着した状態とし、これに表皮材を重ねた後、
表皮材が色落ちを起こさない温度以下の熱風を供給して
ヒートセットを施して繊維ウェブ層の低融点繊維と熱溶
融性の接着層とを溶融させ、次いで加圧板により加圧し
ながら冷却して繊維ウェブ層を所定厚みに圧縮する。
凸もなく外観品質に優れた自動車などのシートを量産で
きるシートカバーの製造方法を提供すること。 【解決手段】 高融点繊維と低融点繊維との混合繊維よ
りなる繊維ウェブ層の表面に熱溶融性の接着層を介して
通気性のある表皮材を重ねたうえ前記接着層を熱風の通
過により溶融させて表皮材を繊維ウェブ層に接着すると
ともに繊維ウェブ層をヒートセットするようにしたシー
トカバーの製造方法において、前記ヒートセットに先立
ち繊維ウェブ層を低融点繊維の融点以上の熱風により加
熱処理するプリヒートセットを施して低融点繊維が高融
点繊維に融着した状態とし、これに表皮材を重ねた後、
表皮材が色落ちを起こさない温度以下の熱風を供給して
ヒートセットを施して繊維ウェブ層の低融点繊維と熱溶
融性の接着層とを溶融させ、次いで加圧板により加圧し
ながら冷却して繊維ウェブ層を所定厚みに圧縮する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表皮材が起毛を有
するファブリック地などのヒートセット時の熱圧により
影響を受けやすい材料であっても色落ちや毛倒れがな
く、また表皮材に繊維ウェブ層や接着層の凹凸が表れる
ことがなく、表皮材を的確容易に繊維ウェブに接着でき
て外観品質に優れた自動車などのシートを容易に量産で
きるシートカバーの製造方法に関するものである。
するファブリック地などのヒートセット時の熱圧により
影響を受けやすい材料であっても色落ちや毛倒れがな
く、また表皮材に繊維ウェブ層や接着層の凹凸が表れる
ことがなく、表皮材を的確容易に繊維ウェブに接着でき
て外観品質に優れた自動車などのシートを容易に量産で
きるシートカバーの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車などのシートに用いられるシート
カバーとして、最近では従来のポリウレタンフォームな
どのプラスチックフォームの表面に表皮材が添着一体化
された積層表皮材に換えて、低コストで廃棄公害上或い
はリサイクリング上の問題もない主としてポリエステル
繊維などの長繊維を絡合させた繊維ウェブ層をワディン
グ材とし、これに接着層を介して表皮材を接着一体化し
たものが、例えば実開平5−15899号公報や特開平
4−332590号公報などにより種々提案されてい
る。
カバーとして、最近では従来のポリウレタンフォームな
どのプラスチックフォームの表面に表皮材が添着一体化
された積層表皮材に換えて、低コストで廃棄公害上或い
はリサイクリング上の問題もない主としてポリエステル
繊維などの長繊維を絡合させた繊維ウェブ層をワディン
グ材とし、これに接着層を介して表皮材を接着一体化し
たものが、例えば実開平5−15899号公報や特開平
4−332590号公報などにより種々提案されてい
る。
【0003】このようなシートカバーを製造する方法と
して、前記繊維ウェブ層と接着層と表皮材を重ねて通気
性を有する板状の加圧部材で所定厚みまで圧縮した状態
とし、これに熱風を通過させて接着とヒートセット加工
を行うのが従来から行われていたが、このようにして接
着とヒートセット加工とを同時に行うと、熱風によって
高温化された加圧部材が直接表皮材を押圧することとな
り、表皮材の表面が熱影響を受け、特に表皮材が起毛を
有するファブリック地であるときは、起毛が毛倒れした
り、白化現象が生じるなど外観品質が著しく損なわれる
という問題点があった。そこで、本件出願人は熱風によ
る加熱工程と冷却した加圧板による加圧圧縮工程とを分
離して行い上記問題点を解消したシートカバーの製造方
法を開発し、先に特願平8−287708号として出願
した。ところが、ヒートセット温度を高くすると表皮材
の色落ちが発生するため低めの温度で行う必要があり、
繊維ウェブ層間の融着不足による強度低下が生じるとい
う問題点があった。また、それに伴い厚み規制をするこ
とができないという問題点や、表面が凸凹になって外観
品質が低下するという問題点があった。
して、前記繊維ウェブ層と接着層と表皮材を重ねて通気
性を有する板状の加圧部材で所定厚みまで圧縮した状態
とし、これに熱風を通過させて接着とヒートセット加工
を行うのが従来から行われていたが、このようにして接
着とヒートセット加工とを同時に行うと、熱風によって
高温化された加圧部材が直接表皮材を押圧することとな
り、表皮材の表面が熱影響を受け、特に表皮材が起毛を
有するファブリック地であるときは、起毛が毛倒れした
り、白化現象が生じるなど外観品質が著しく損なわれる
という問題点があった。そこで、本件出願人は熱風によ
る加熱工程と冷却した加圧板による加圧圧縮工程とを分
離して行い上記問題点を解消したシートカバーの製造方
法を開発し、先に特願平8−287708号として出願
した。ところが、ヒートセット温度を高くすると表皮材
の色落ちが発生するため低めの温度で行う必要があり、
繊維ウェブ層間の融着不足による強度低下が生じるとい
う問題点があった。また、それに伴い厚み規制をするこ
とができないという問題点や、表面が凸凹になって外観
品質が低下するという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来の問題点を解決して、ヒートセット加工時に表皮材
の表面が熱影響を受けることがなくて色落ちがなく、ま
た毛倒れや白化もなく外観品質に優れた製品を生産する
ことができ、しかも優れた生産性を発揮して効率よく低
コストで量産を行うことができるシートカバーの製造方
法を提供することを目的として完成されたものである。
従来の問題点を解決して、ヒートセット加工時に表皮材
の表面が熱影響を受けることがなくて色落ちがなく、ま
た毛倒れや白化もなく外観品質に優れた製品を生産する
ことができ、しかも優れた生産性を発揮して効率よく低
コストで量産を行うことができるシートカバーの製造方
法を提供することを目的として完成されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明のシートカバーの製造方法は、高融
点繊維と低融点繊維との混合繊維よりなる繊維ウェブ層
の表面に熱溶融性の接着層を介して通気性のある表皮材
を重ねたうえ前記接着層を熱風の通過により溶融させて
表皮材を繊維ウェブ層に接着するとともに繊維ウェブ層
をヒートセットするようにしたシートカバーの製造方法
において、前記ヒートセットに先立ち繊維ウェブ層を低
融点繊維の融点以上の熱風により加熱処理するプリヒー
トセットを施して低融点繊維が高融点繊維に融着した状
態とし、これに表皮材を重ねた後、表皮材が色落ちを起
こさない温度以下の熱風を供給してヒートセットを施し
て繊維ウェブ層の低融点繊維と熱溶融性の接着層とを溶
融させ、次いで加圧板により加圧しながら冷却して繊維
ウェブ層を所定厚みに圧縮するすることを特徴とするも
のである。
めになされた本発明のシートカバーの製造方法は、高融
点繊維と低融点繊維との混合繊維よりなる繊維ウェブ層
の表面に熱溶融性の接着層を介して通気性のある表皮材
を重ねたうえ前記接着層を熱風の通過により溶融させて
表皮材を繊維ウェブ層に接着するとともに繊維ウェブ層
をヒートセットするようにしたシートカバーの製造方法
において、前記ヒートセットに先立ち繊維ウェブ層を低
融点繊維の融点以上の熱風により加熱処理するプリヒー
トセットを施して低融点繊維が高融点繊維に融着した状
態とし、これに表皮材を重ねた後、表皮材が色落ちを起
こさない温度以下の熱風を供給してヒートセットを施し
て繊維ウェブ層の低融点繊維と熱溶融性の接着層とを溶
融させ、次いで加圧板により加圧しながら冷却して繊維
ウェブ層を所定厚みに圧縮するすることを特徴とするも
のである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図1に示した製造工程説明図と、図2に示した本発
明により得られたシートカバーの断面図を参考にしなが
ら詳細に説明する。図中、1は高融点繊維のフィラメン
ト1aと低融点繊維のフィラメント1bとの混合繊維よ
りなる繊維ウェブ層、2は耐熱性に優れた通気性のある
表皮材、3は低融点繊維の肉薄ウェブ若しくはホットメ
ルトウェブなどの前記低融点繊維の融点程度に加熱され
ると溶融して接着能が付与される接着層、4は必要に応
じて繊維ウェブ層1の裏面に重ねられた裏基布である。
なお、前記した混合繊維よりなる繊維ウェブ層1におけ
る高融点繊維のフィラメント1aと低融点繊維のフィラ
メント1bとの混合割合は、通常では7:3〜9:1程
度であり、また、目付け量は100〜500g/m2程度を
普通とする。
態を図1に示した製造工程説明図と、図2に示した本発
明により得られたシートカバーの断面図を参考にしなが
ら詳細に説明する。図中、1は高融点繊維のフィラメン
ト1aと低融点繊維のフィラメント1bとの混合繊維よ
りなる繊維ウェブ層、2は耐熱性に優れた通気性のある
表皮材、3は低融点繊維の肉薄ウェブ若しくはホットメ
ルトウェブなどの前記低融点繊維の融点程度に加熱され
ると溶融して接着能が付与される接着層、4は必要に応
じて繊維ウェブ層1の裏面に重ねられた裏基布である。
なお、前記した混合繊維よりなる繊維ウェブ層1におけ
る高融点繊維のフィラメント1aと低融点繊維のフィラ
メント1bとの混合割合は、通常では7:3〜9:1程
度であり、また、目付け量は100〜500g/m2程度を
普通とする。
【0007】前記した混合繊維よりなる繊維ウェブ層1
の高融点繊維のフィラメント1aとしては、例えば、ポ
リプロピレン系繊維、ポリエステル系繊維、ポリアミド
系繊維などの融点が200〜240℃で、2〜13デニ
ール程度のものが用いられ、一方、低融点繊維のフィラ
メント1bとしては、例えばポリエステル系繊維やポリ
プロピレン系繊維などの融点が100〜160℃で、2
〜6デニール程度のものが用いられる。なお、低融点繊
維のフィラメント1bは全体が低融点のものではなく、
ポリエステル系その他比較的高融点の樹脂からなる芯材
の表面に融点が100〜160℃のポリエステル樹脂や
ポリプロピレン樹脂等の低融点の樹脂で被覆した芯鞘繊
維を使用することもできる。
の高融点繊維のフィラメント1aとしては、例えば、ポ
リプロピレン系繊維、ポリエステル系繊維、ポリアミド
系繊維などの融点が200〜240℃で、2〜13デニ
ール程度のものが用いられ、一方、低融点繊維のフィラ
メント1bとしては、例えばポリエステル系繊維やポリ
プロピレン系繊維などの融点が100〜160℃で、2
〜6デニール程度のものが用いられる。なお、低融点繊
維のフィラメント1bは全体が低融点のものではなく、
ポリエステル系その他比較的高融点の樹脂からなる芯材
の表面に融点が100〜160℃のポリエステル樹脂や
ポリプロピレン樹脂等の低融点の樹脂で被覆した芯鞘繊
維を使用することもできる。
【0008】一方、表皮材2としては、ポリエステル系
繊維を素材としたファブリック地等の比較的高融点で且
つ通気性を有し表面に起毛を有するものとしたとき、本
発明は極めて有効である。また、接着層3としては、融
点が100〜160℃、目付け量が約10〜50g/m2で
2〜6デニール程度の全融タイプの低融点繊維のフィラ
メントからなる肉薄ウェブや、ある程度の通気性を有す
るシートタイプのホットメルトウェブなどが用いられ、
更にまた、裏基布4は一般にスパンボンド布と称されて
いる高密度不織布構造よりなるもので、必要に応じてシ
ートカバーの強度を向上させる目的で用いられる。
繊維を素材としたファブリック地等の比較的高融点で且
つ通気性を有し表面に起毛を有するものとしたとき、本
発明は極めて有効である。また、接着層3としては、融
点が100〜160℃、目付け量が約10〜50g/m2で
2〜6デニール程度の全融タイプの低融点繊維のフィラ
メントからなる肉薄ウェブや、ある程度の通気性を有す
るシートタイプのホットメルトウェブなどが用いられ、
更にまた、裏基布4は一般にスパンボンド布と称されて
いる高密度不織布構造よりなるもので、必要に応じてシ
ートカバーの強度を向上させる目的で用いられる。
【0009】なお図1において、5はプリヒートセット
室であり、後記するヒートセットに先立ち繊維ウェブ層
1を低融点繊維の融点以上の熱風により加熱処理し、低
融点繊維を高融点繊維に融着させて仮固着した状態とす
るものである。また、10は前記プリヒートセットを施
した繊維ウェブ層1に針刺加工を施すためのニードルパ
ンチ機、11はヒートセット室で、このヒートセット室
11は、加熱ゾーン11aと、冷却ゾーン11bとが連
続して形成されていてその内部に前記各ゾーンを通過す
るようにメッシュ金網などの通気性帯材をコンベヤベル
トとした搬送用のベルトコンベヤ13が設置されている
とともに、冷却ゾーン11bの内部には該ベルトコンベ
ヤ13に対応して上部側に加圧板12が設置されてい
る。この加圧板12は、繊維ウェブ層を冷却処理しつつ
所定厚みに圧縮するためのもので、図示のものにおいて
は、例えば、ステンレス鋼板などの金属板製のコンベヤ
ベルトよりなるベルトコンベヤとされ、その内部に設け
た上下一対の加圧ローラ等の加圧部材14、15により
通過する被処理材料が加圧板12とベルトコンベヤ13
との間に挟持されて加圧されるよう構成されている。な
お、前記加圧板12はベルトコンベヤ13と同様、メッ
シュ金網などの通気性帯材を用いることもでき、また、
ベルトコンベヤでなく単なる板状の加圧部材とすること
もできる。そして、該加圧板12は冷却ゾーン11bの
内部に10〜30℃程度の冷風を送り込む図示しないフ
ァン等の一般的な冷却手段により30℃以下の温度に調
整され、この温度調整された冷却板12によって冷却処
理しつつ加圧圧縮できるよう構成されている。
室であり、後記するヒートセットに先立ち繊維ウェブ層
1を低融点繊維の融点以上の熱風により加熱処理し、低
融点繊維を高融点繊維に融着させて仮固着した状態とす
るものである。また、10は前記プリヒートセットを施
した繊維ウェブ層1に針刺加工を施すためのニードルパ
ンチ機、11はヒートセット室で、このヒートセット室
11は、加熱ゾーン11aと、冷却ゾーン11bとが連
続して形成されていてその内部に前記各ゾーンを通過す
るようにメッシュ金網などの通気性帯材をコンベヤベル
トとした搬送用のベルトコンベヤ13が設置されている
とともに、冷却ゾーン11bの内部には該ベルトコンベ
ヤ13に対応して上部側に加圧板12が設置されてい
る。この加圧板12は、繊維ウェブ層を冷却処理しつつ
所定厚みに圧縮するためのもので、図示のものにおいて
は、例えば、ステンレス鋼板などの金属板製のコンベヤ
ベルトよりなるベルトコンベヤとされ、その内部に設け
た上下一対の加圧ローラ等の加圧部材14、15により
通過する被処理材料が加圧板12とベルトコンベヤ13
との間に挟持されて加圧されるよう構成されている。な
お、前記加圧板12はベルトコンベヤ13と同様、メッ
シュ金網などの通気性帯材を用いることもでき、また、
ベルトコンベヤでなく単なる板状の加圧部材とすること
もできる。そして、該加圧板12は冷却ゾーン11bの
内部に10〜30℃程度の冷風を送り込む図示しないフ
ァン等の一般的な冷却手段により30℃以下の温度に調
整され、この温度調整された冷却板12によって冷却処
理しつつ加圧圧縮できるよう構成されている。
【0010】次に、本発明のシートカバーの成形工程を
図1を参照しつつ説明する。先ず、繊維ウェブ層1の裏
面に裏基布4が重ねられた状態でラインに送られて被処
理材料が送られてくると、常法に従いニードルパンチ機
10によってペネ数が数十本程度に針刺加工され、これ
により繊維ウェブ層1と裏基布4とが絡合一体化された
積層体となる。続いて、この積層体はプリヒートセット
室5で、後記するヒートセットに先立ち繊維ウェブ層1
の低融点繊維のフィラメント1bのみが十分に溶融する
温度である120〜180℃の熱風により加熱処理さ
れ、表面が溶融した低融点繊維のフィラメント1bが高
融点繊維のフィラメント1aとの接点において溶融・接
着されて仮固着した状態となる。そして、このプリヒー
トセット室5における仮固着工程は、後記するヒートセ
ット工程での表皮材2の色落ちを防止するためのもの
で、本発明の特徴的構成である。
図1を参照しつつ説明する。先ず、繊維ウェブ層1の裏
面に裏基布4が重ねられた状態でラインに送られて被処
理材料が送られてくると、常法に従いニードルパンチ機
10によってペネ数が数十本程度に針刺加工され、これ
により繊維ウェブ層1と裏基布4とが絡合一体化された
積層体となる。続いて、この積層体はプリヒートセット
室5で、後記するヒートセットに先立ち繊維ウェブ層1
の低融点繊維のフィラメント1bのみが十分に溶融する
温度である120〜180℃の熱風により加熱処理さ
れ、表面が溶融した低融点繊維のフィラメント1bが高
融点繊維のフィラメント1aとの接点において溶融・接
着されて仮固着した状態となる。そして、このプリヒー
トセット室5における仮固着工程は、後記するヒートセ
ット工程での表皮材2の色落ちを防止するためのもの
で、本発明の特徴的構成である。
【0011】次いで、プリヒートセットが施された繊維
ウェブ層1の表面に接着層3を介し表皮材2が重ねられ
てヒートセット室11に送り込まれ、ここで接着層3が
溶融されて表皮材2が繊維ウェブ層1に接着されるとと
もにヒートセットされて製品となって送り出されるので
あるが、ヒートセット室11における接着およびヒート
セット工程も本発明の特徴的構成である。即ち、このヒ
ートセット室11の加熱ゾーン11aに被処理材料が送
られてくると、このヒートセット室11においては、前
記高融点繊維のフィラメント1aの融点以下で低融点繊
維のフィラメント1bと接着層3の融点以上で、かつ表
皮材2の色落ちが生じない温度である120〜140℃
程度の熱風が表皮材2の表側から繊維ウェブ層1の裏側
に向け供給されるようになっており、この熱風の供給に
よって低融点繊維のフィラメント1bと接着層3のみが
溶融し、溶融した低融点繊維のフィラメント1bが高融
点繊維のフィラメント1aとの接点において接着可能な
表面が溶融された状態となるとともに、繊維ウェブ層1
と表皮材2とは溶融した接着層3によって接着可能な状
態となる。この場合、表皮材2には、例えば、風速が
0.5〜3m/s 程度の熱風の供給による風圧のみが作用
しても、敢えて加圧部材により加圧されることはないの
で、起毛が加圧部材により加圧されて毛倒れするような
現象が発生することはない。また、従来ヒートセット処
理は接着強度のアップをねらって150〜180℃程度
で行っていたが、本発明では前述のようにプリヒートセ
ットを施してあるため、既に低融点繊維のフィラメント
1bと高融点繊維のフィラメント1aとは仮固着された
状態であり、少なくとも接着層3の融点(例えば、約1
10℃)以上の温度で加熱処理すればよい。この結果、
表皮材2の色落ちが完全に防止されることとなる。
ウェブ層1の表面に接着層3を介し表皮材2が重ねられ
てヒートセット室11に送り込まれ、ここで接着層3が
溶融されて表皮材2が繊維ウェブ層1に接着されるとと
もにヒートセットされて製品となって送り出されるので
あるが、ヒートセット室11における接着およびヒート
セット工程も本発明の特徴的構成である。即ち、このヒ
ートセット室11の加熱ゾーン11aに被処理材料が送
られてくると、このヒートセット室11においては、前
記高融点繊維のフィラメント1aの融点以下で低融点繊
維のフィラメント1bと接着層3の融点以上で、かつ表
皮材2の色落ちが生じない温度である120〜140℃
程度の熱風が表皮材2の表側から繊維ウェブ層1の裏側
に向け供給されるようになっており、この熱風の供給に
よって低融点繊維のフィラメント1bと接着層3のみが
溶融し、溶融した低融点繊維のフィラメント1bが高融
点繊維のフィラメント1aとの接点において接着可能な
表面が溶融された状態となるとともに、繊維ウェブ層1
と表皮材2とは溶融した接着層3によって接着可能な状
態となる。この場合、表皮材2には、例えば、風速が
0.5〜3m/s 程度の熱風の供給による風圧のみが作用
しても、敢えて加圧部材により加圧されることはないの
で、起毛が加圧部材により加圧されて毛倒れするような
現象が発生することはない。また、従来ヒートセット処
理は接着強度のアップをねらって150〜180℃程度
で行っていたが、本発明では前述のようにプリヒートセ
ットを施してあるため、既に低融点繊維のフィラメント
1bと高融点繊維のフィラメント1aとは仮固着された
状態であり、少なくとも接着層3の融点(例えば、約1
10℃)以上の温度で加熱処理すればよい。この結果、
表皮材2の色落ちが完全に防止されることとなる。
【0012】次に、前記したように低融点繊維のフィラ
メント1bと接着層3とが溶融された状態でヒートセッ
ト室11の冷却ゾーン11bに被処理材料が送られてく
ると、この冷却ゾーン11bにおいては30℃以下に温
度調節されている前記加圧板12によって積極的に加圧
される。このように低融点繊維のフィラメント1bと接
着層3とが溶融された状態で冷却ゾーン11bに送られ
た直後に加圧板12による積極的な加圧を行うと、この
加圧板12による加圧で全体に圧縮圧力が分散されなが
ら冷却が行われることとなるが、冷却初期に溶融状態に
ある繊維ウェブ層1の表面と接着層3とは表皮材2を介
して加圧力が伝達されて平滑化されつつ表皮材2が接着
され、これと同時に繊維ウェブ層全体に圧縮圧力が分散
した状態で冷却されつつ繊維ウェブ層は所定厚みに圧縮
される。そして、低融点繊維のフィラメント1bと接着
層3の軟化点である70〜90℃まで冷却が進むと先に
溶融した低融点繊維のフィラメント1bはこれと接触し
ている高融点繊維のフィラメント1aに融着する。な
お、前記低融点繊維フィラメント1bとして芯鞘繊維フ
ィラメントを用いた場合には、鞘部のみが融着し芯部は
熱影響を全く受けず、このためより強度に優れた繊維ウ
ェブ層1が得られることとなるので特に好ましい。
メント1bと接着層3とが溶融された状態でヒートセッ
ト室11の冷却ゾーン11bに被処理材料が送られてく
ると、この冷却ゾーン11bにおいては30℃以下に温
度調節されている前記加圧板12によって積極的に加圧
される。このように低融点繊維のフィラメント1bと接
着層3とが溶融された状態で冷却ゾーン11bに送られ
た直後に加圧板12による積極的な加圧を行うと、この
加圧板12による加圧で全体に圧縮圧力が分散されなが
ら冷却が行われることとなるが、冷却初期に溶融状態に
ある繊維ウェブ層1の表面と接着層3とは表皮材2を介
して加圧力が伝達されて平滑化されつつ表皮材2が接着
され、これと同時に繊維ウェブ層全体に圧縮圧力が分散
した状態で冷却されつつ繊維ウェブ層は所定厚みに圧縮
される。そして、低融点繊維のフィラメント1bと接着
層3の軟化点である70〜90℃まで冷却が進むと先に
溶融した低融点繊維のフィラメント1bはこれと接触し
ている高融点繊維のフィラメント1aに融着する。な
お、前記低融点繊維フィラメント1bとして芯鞘繊維フ
ィラメントを用いた場合には、鞘部のみが融着し芯部は
熱影響を全く受けず、このためより強度に優れた繊維ウ
ェブ層1が得られることとなるので特に好ましい。
【0013】そして、この冷却ゾーン11bにおいて最
終的に10〜30℃の温度域まで冷却が進むと、軟化状
態にあった低融点繊維のフィラメント1bと接着層3は
共に完全冷却されて接着力が強化されるとともに、加圧
部材14、15の作用でコンベヤベルト間に挟まれて所
定の厚さに混合繊維ウェブ1が圧縮され、この圧縮状態
でセットされるので繊維ウェブ1は所定の厚さに保持さ
れることなる。この加圧時に表皮材2の表面は加圧板1
2に接触するが、30℃以下の低温下における加圧であ
るため、表皮材2の起毛に毛倒れ現象を発生させること
や、表皮材2に白化現象を発生させることはなく、外観
品質に優れた製品を生産できることとなり、また加圧板
12による全体に圧縮圧力が分散した状態での加圧であ
るので、接着強度も均一であり、しかも、表皮材2は溶
融状態での加圧で平滑化されている繊維ウェブ1に平滑
化された接着層3を介して接着されることとなるので、
薄い表皮材であっても繊維ウェブ1の凹凸の影響を受け
ることがなく、表面が平滑な高品質な製品が得られるこ
ととなる。
終的に10〜30℃の温度域まで冷却が進むと、軟化状
態にあった低融点繊維のフィラメント1bと接着層3は
共に完全冷却されて接着力が強化されるとともに、加圧
部材14、15の作用でコンベヤベルト間に挟まれて所
定の厚さに混合繊維ウェブ1が圧縮され、この圧縮状態
でセットされるので繊維ウェブ1は所定の厚さに保持さ
れることなる。この加圧時に表皮材2の表面は加圧板1
2に接触するが、30℃以下の低温下における加圧であ
るため、表皮材2の起毛に毛倒れ現象を発生させること
や、表皮材2に白化現象を発生させることはなく、外観
品質に優れた製品を生産できることとなり、また加圧板
12による全体に圧縮圧力が分散した状態での加圧であ
るので、接着強度も均一であり、しかも、表皮材2は溶
融状態での加圧で平滑化されている繊維ウェブ1に平滑
化された接着層3を介して接着されることとなるので、
薄い表皮材であっても繊維ウェブ1の凹凸の影響を受け
ることがなく、表面が平滑な高品質な製品が得られるこ
ととなる。
【0014】
【発明の効果】本発明は以上の説明からも明らかなよう
に、ヒートセット加工時に表皮材の表面が熱影響を受け
ることがなくて色落ちがなく、また毛倒れや白化もなく
外観品質に優れた製品を生産することができ、しかも優
れた生産性を発揮して効率よく低コストで量産を行うこ
とができるものである。よって本発明は従来の問題点を
一掃したシートカバーの製造方法として、産業の発展に
寄与するところは極めて大である。
に、ヒートセット加工時に表皮材の表面が熱影響を受け
ることがなくて色落ちがなく、また毛倒れや白化もなく
外観品質に優れた製品を生産することができ、しかも優
れた生産性を発揮して効率よく低コストで量産を行うこ
とができるものである。よって本発明は従来の問題点を
一掃したシートカバーの製造方法として、産業の発展に
寄与するところは極めて大である。
【図1】本発明の実施の形態におけるシートカバーの成
形工程を示す概略図である。
形工程を示す概略図である。
【図2】本発明により製造されたシートカバーの断面図
である。
である。
1 繊維ウェブ層 1a 高融点繊維のフィラメント 1b 低融点繊維のフィラメント 2 表皮材 3 接着層 4 裏基布 5 プリヒートセット室 10 ニードルパンチ機 11 ヒートセット室 11a 加熱ゾーン 11b 冷却ゾーン 12 加圧板
Claims (6)
- 【請求項1】 高融点繊維と低融点繊維との混合繊維よ
りなる繊維ウェブ層の表面に熱溶融性の接着層を介して
通気性のある表皮材を重ねたうえ前記接着層を熱風の通
過により溶融させて表皮材を繊維ウェブ層に接着すると
ともに繊維ウェブ層をヒートセットするようにしたシー
トカバーの製造方法において、前記ヒートセットに先立
ち繊維ウェブ層を低融点繊維の融点以上の熱風により加
熱処理するプリヒートセットを施して低融点繊維が高融
点繊維に融着した状態とし、これに表皮材を重ねた後、
表皮材が色落ちを起こさない温度以下の熱風を供給して
ヒートセットを施して繊維ウェブ層の低融点繊維と熱溶
融性の接着層とを溶融させ、次いで加圧板により加圧し
ながら冷却して繊維ウェブ層を所定厚みに圧縮するする
ことを特徴とするシートカバーの製造方法。 - 【請求項2】 ヒートセットを繊維ウェブ層と表皮材と
を積極的に加圧することなく表皮材の表側から繊維ウェ
ブ層の裏側に向けて供給する熱風により行い、次いで加
圧板により積極的に加圧しながら冷却して溶融状態にあ
る繊維ウェブ層の表面と接着層を加圧平滑化させつつ表
皮材を接着するとともに、繊維ウェブ層を所定厚みに圧
縮する請求項1に記載のシートカバーの製造方法。 - 【請求項3】 表皮材が、起毛を有するファブリック地
である請求項1または2に記載のシートカバーの製造方
法。 - 【請求項4】 繊維ウェブ層の裏面に高密度不織布構造
よりなる裏基布を重ねておく請求項1または2または3
に記載のシートカバーの製造方法。 - 【請求項5】 プリヒートセットを行う前に繊維ウェブ
層を針刺加工により絡合しておく請求項1または2また
は3または4に記載のシートカバーの製造方法。 - 【請求項6】 低融点繊維を高融点の芯材に低融点の鞘
材を被覆した芯鞘繊維とした請求項1または2または3
または4または5に記載のシートカバーの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04221698A JP3637762B2 (ja) | 1998-02-24 | 1998-02-24 | シートカバーの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04221698A JP3637762B2 (ja) | 1998-02-24 | 1998-02-24 | シートカバーの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11240090A true JPH11240090A (ja) | 1999-09-07 |
| JP3637762B2 JP3637762B2 (ja) | 2005-04-13 |
Family
ID=12629854
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04221698A Expired - Fee Related JP3637762B2 (ja) | 1998-02-24 | 1998-02-24 | シートカバーの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3637762B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100623837B1 (ko) * | 2000-05-25 | 2006-09-12 | 에스케이케미칼주식회사 | 고밀도 열융착 견면의 제조방법 및 장치 |
| WO2015147361A1 (ko) * | 2014-03-27 | 2015-10-01 | 주식회사 유엠에스 | 열압착 성형을 이용한 자동차용 볼륨시트 커버의 제조 방법 및 그에 의해 제조되는 자동차용 볼륨시트 커버 |
| CN110421678A (zh) * | 2019-09-06 | 2019-11-08 | 辽宁瑷玛特新材料科技有限公司 | 一种具有调节局部风量功能的冷风定型机 |
| CN116949665A (zh) * | 2023-06-20 | 2023-10-27 | 浙江中超新材料股份有限公司 | 一种防钻绒絮片的生产工艺及设备 |
-
1998
- 1998-02-24 JP JP04221698A patent/JP3637762B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100623837B1 (ko) * | 2000-05-25 | 2006-09-12 | 에스케이케미칼주식회사 | 고밀도 열융착 견면의 제조방법 및 장치 |
| WO2015147361A1 (ko) * | 2014-03-27 | 2015-10-01 | 주식회사 유엠에스 | 열압착 성형을 이용한 자동차용 볼륨시트 커버의 제조 방법 및 그에 의해 제조되는 자동차용 볼륨시트 커버 |
| CN110421678A (zh) * | 2019-09-06 | 2019-11-08 | 辽宁瑷玛特新材料科技有限公司 | 一种具有调节局部风量功能的冷风定型机 |
| CN110421678B (zh) * | 2019-09-06 | 2024-02-09 | 辽宁瑷玛特新材料科技有限公司 | 一种具有调节局部风量功能的冷风定型机 |
| CN116949665A (zh) * | 2023-06-20 | 2023-10-27 | 浙江中超新材料股份有限公司 | 一种防钻绒絮片的生产工艺及设备 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3637762B2 (ja) | 2005-04-13 |
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