JPH11240532A5 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH11240532A5 JPH11240532A5 JP1998343556A JP34355698A JPH11240532A5 JP H11240532 A5 JPH11240532 A5 JP H11240532A5 JP 1998343556 A JP1998343556 A JP 1998343556A JP 34355698 A JP34355698 A JP 34355698A JP H11240532 A5 JPH11240532 A5 JP H11240532A5
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- box
- wall
- wall portions
- folds
- paper pull
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Description
【書類名】 明細書
【発明の名称】 紙製引起し箱
【特許請求の範囲】
【請求項1】 4辺A〜Dを備える四角形の箱底部11、及び前記4辺A〜Dに折り目a1〜d1を介してそれぞれ連接される側壁を有する紙製引起し箱であって、
前記折り目a1、c1を介して連接される一方側の対向する前記側壁は、組立状態では箱の外側壁となる外壁部A1、C1とこれに折り目a2、c2を介して連結される内壁部A2、C2を備え、
隣り合う前記側壁の側端に折り目12、13を介して連結され、前記箱底部11の角部a〜dに基端を発する内折り目14がそれぞれ設けられ、組立状態では、前記外壁部A1と内壁部A2との間、及び前記外壁部C1と内壁部C2との間に折り込まれる側板連結片E1〜H1を備え、
また、前記内壁部A2、C2の両側部には突出部A15、A16及びC15、C16をそれぞれ備えると共に、前記折り目b1、d1を介して連結される他方側の対向する前記側壁の両端部に、組立時に該突出部A15、A16及びC15、C16がそれぞれ嵌入して止まる掛合穴B5、B6及びD5、D6を設け、
更に、前記他方側の側壁を前記箱底部11に当接した平面状態から、全部の前記側壁を引き起し、前記突出部A15、A16及びC15、C16をそれぞれ前記掛合穴B5、B6及びD5、D6に嵌入させて組み立てることを特徴とする紙製引起し箱。
【請求項2】 4辺A〜Dを備える四角形の箱底部11、及び前記4辺A〜Dに折り目a1〜d1を介してそれぞれ連接される側壁を有する紙製引起し箱であって、
前記折り目a1、c1を介して連接される一方側の対向する前記側壁は、組立状態では箱の外側壁となる外壁部A1、C1とこれに折り目a2、c2を介して連結される内壁部A2、C2を備え、
隣り合う前記側壁の側端に折り目12、13を介して連結され、前記箱底部11の角部a〜dに基端を発する内折り目14がそれぞれ設けられ、組立状態では、前記外壁部A1と内壁部A2との間、及び前記外壁部C1と内壁部C2との間に折り込まれる側板連結片E1〜H1を備え、
しかも、前記内壁部A2、C2の横幅は前記辺A、Cより僅少の範囲で狭くなって、その中央部には、切り目a4、a5及びc4、c5が左右対称に均等配置され、表面側は前記外壁部A1、C1に接合される接合部A7、C7がそれぞれ形成されていると共に、前記内壁部A2、C2には、前記外壁部A1、C1の連結部分の両端部a9、a10及びc9、c10から、前記切り目a4、a5及びc4、c5に向かい、組立状態では平面状となる折り目a13、a14及びc13、c14が形成され、
また、前記内壁部A2、C2の両側部には突出部A15、A16及びC15、C16をそれぞれ備えると共に、前記折り目b1、d1を介して連結される他方側の対向する前記側壁の両端部に、組立時に該突出部A15、A16及びC15、C16がそれぞれ嵌入して止まる掛合穴B5、B6及びD5、D6を設け、
更に、前記他方側の側壁を前記箱底部11に当接した平面状態から、全部の前記側壁を引き起し、前記突出部A15、A16及びC15、C16をそれぞれ前記掛合穴B5、B6及びD5、D6に嵌入させて組み立てることを特徴とする紙製引起し箱。
【請求項3】 請求項1及び2のいずれか1項に記載の紙製引起し箱において、前記折り目a2、c2は二重線折り目であることを特徴とする紙製引起し箱。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、平面状に折り畳んで搬送や保管をすることができ、使用にあっては簡単な操作で全体を組み立てることができる箱本体(即ち、下箱)及びこれに被せる上箱(蓋箱)に適用できる紙製引起し箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、菓子箱は箱本体とその上に被せる上箱とからなって、立体的であるので、保管及び搬送の場合に嵩張るという問題があった。
そこで、本出願人は、先に実開昭64−35820号公報の記載において、四角形の箱底の周辺に折り曲げ可能な内壁部と外壁部とからなる側壁を設けると共に、隣り合う外壁部を折り曲げ可能な側板連結片で連結し、更に、対向する内壁部の両側に三角状の折り曲げ部を設けると共に、その内側を外壁部に接合した紙製引起し箱を提案した。この紙製引起し箱を使用することによって、紙製引起し箱を平面状に折り畳めて保管、搬送ができ、更に使用する場合には、簡単な操作で周囲の内壁部及び外壁部を引き起こして、箱として使用できるようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記公報記載の紙製引起し箱においては、最終の組立の段階で、側板連結片をそれぞれ対向する内壁部と外壁部の間に挟んで、内壁部の両側の三角状の折り曲げ部を固定するのに、感圧式接着剤を使用していたので、感圧式接着剤が新しいうちは支障がないが、古くなると接着剤が働かず、組立ができない場合があるという問題があった。
【0004】
ここで、両面テープを使用することも考えられるが、接合する折り曲げ部は裏側であるので、組立時に保護テープを剥がすのが面倒であり、更には不用意に接着剤を働かせると、組み立てた紙製引起し箱が歪むという問題があった。
【0005】
また、前記公報記載の紙製引起し箱においては、箱底の周辺に折り曲げ可能に連結されている外壁部及びその外側に連結されている内壁部の連結折り曲げ線は一本であったので、使用する紙が薄い場合には良いが、少し厚くなると折り曲げ難く、更には、接着剤を使用しないで組み立てる場合には、最終的に内壁部の折り曲げ部分を掛止する必要があるが、外壁部と内壁部との間に隙間がないので、処置に困るという問題が発生した。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、搬送や保管時は偏平に形成し、使用時に、接着剤等を主体として用いることなく組立が可能な紙製引起し箱を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う請求項1記載の紙製引起し箱は、4辺A〜Dを備える四角形の箱底部11、及び前記4辺A〜Dに折り目a1〜d1を介してそれぞれ連接される側壁を有する紙製引起し箱であって、
前記折り目a1、c1を介して連接される一方側の対向する前記側壁は、組立状態では箱の外側壁となる外壁部A1、C1とこれに折り目a2、c2を介して連結される内壁部A2、C2を備え、
隣り合う前記側壁の側端に折り目12、13を介して連結され、前記箱底部11の角部a〜dに基端を発する内折り目14がそれぞれ設けられ、組立状態では、前記外壁部A1と内壁部A2との間、及び前記外壁部C1と内壁部C2との間に折り込まれる側板連結片E1〜H1を備え、
また、前記内壁部A2、C2の両側部には突出部A15、A16及びC15、C16をそれぞれ備えると共に、前記折り目b1、d1を介して連結される他方側の対向する前記側壁の両端部に、組立時に該突出部A15、A16及びC15、C16がそれぞれ嵌入して止まる掛合穴B5、B6及びD5、D6を設け、
更に、前記他方側の側壁を前記箱底部11に当接した平面状態から、全部の前記側壁を引き起し、前記突出部A15、A16及びC15、C16をそれぞれ前記掛合穴B5、B6及びD5、D6に嵌入させて組み立てている。
【0007】
また、請求項2記載の紙製引起し箱は、4辺A〜Dを備える四角形の箱底部11、及び前記4辺A〜Dに折り目a1〜d1を介してそれぞれ連接される側壁を有する紙製引起し箱であって、
前記折り目a1、c1を介して連接される一方側の対向する前記側壁は、組立状態では箱の外側壁となる外壁部A1、C1とこれに折り目a2、c2を介して連結される内壁部A2、C2を備え、
隣り合う前記側壁の側端に折り目12、13を介して連結され、前記箱底部11の角部a〜dに基端を発する内折り目14がそれぞれ設けられ、組立状態では、前記外壁部A1と内壁部A2との間、及び前記外壁部C1と内壁部C2との間に折り込まれる側板連結片E1〜H1を備え、
しかも、前記内壁部A2、C2の横幅は前記辺A、Cより僅少の範囲で狭くなって、その中央部には、切り目a4、a5及びc4、c5が左右対称に均等配置され、表面側は前記外壁部A1、C1に接合される接合部A7、C7がそれぞれ形成されていると共に、前記内壁部A2、C2には、前記外壁部A1、C1の連結部分の両端部a9、a10及びc9、c10から、前記切り目a4、a5及びc4、c5に向かい、組立状態では平面状となる折り目a13、a14及びc13、c14が形成され、
また、前記内壁部A2、C2の両側部には突出部A15、A16及びC15、C16をそれぞれ備えると共に、前記折り目b1、d1を介して連結される他方側の対向する前記側壁の両端部に、組立時に該突出部A15、A16及びC15、C16がそれぞれ嵌入して止まる掛合穴B5、B6及びD5、D6を設け、
更に、前記他方側の側壁を前記箱底部11に当接した平面状態から、全部の前記側壁を引き起し、前記突出部A15、A16及びC15、C16をそれぞれ前記掛合穴B5、B6及びD5、D6に嵌入させて組み立てている。
【0008】
請求項3記載の紙製引起し箱は、請求項1及び2のいずれか1項に記載の紙製引起し箱において、前記折り目a2、c2は二重線折り目である。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【発明の実施の形態】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
【0017】
(第1の実施の形態)
まず、図1を参照して、展開状態の本発明の第1の実施の形態に係る紙製引起し箱について説明する。なお、本実施の形態に係る紙製引起し箱は手で組み立てるのに適した構造を有する。
第1の実施の形態に係る紙製引起し箱10は、紙の厚みが0.3〜1.2mmの表面が化粧用の薄紙で覆われたボール紙(コートボール)からなり、4辺A〜Dを備える四角形の箱底部11と、4辺A〜Dに折り目a1〜d1を介してそれぞれ連接される外壁部A1〜D1と、外壁部A1〜D1の外辺に二重線折り目a2〜d2を介してそれぞれ連結される内壁部A2〜D2と、内壁部A2、C2の外側に更に折り目a3、c3を介して連結される箱底当接片A5、A6、C5、C6とから主として構成されていて、それぞれの外壁部A1〜D1と内壁部A2〜D2とにより二重の側壁を形成するようになっている。以下、詳細に説明する。なお、図中の破線は折り目を、外形線以外の実線は切り目又は切り込みを表すものとする。
【0018】
箱底部11は紙製引起し箱10の底部を構成する4辺A〜Dを備える四角形状(長方形又は正方形)としている。
外壁部A1〜D1は箱底部11の4辺A〜Dに、幅が1.5〜2.5mm(この実施の形態では2mm)の折り目a1〜d1を介してそれぞれ連接され、組立状態では箱の外側壁となる。外壁部A1〜D1の外辺には、幅が1.5〜2.5mm(この実施の形態では2mm)の二重線折り目a2〜d2を介して、それぞれ組立状態で箱の内側壁となる内壁部A2〜D2が連結されている。また、隣り合う外壁部A1〜D1の側端には折り目12、13を介して側板連結片E1〜H1が連結されている。側板連結片E1〜H1には、箱底部11の角部a〜dに基端を発する内折り目14がそれぞれ設けられており、組立状態では、側板連結片E1〜H1は外壁部A1と内壁部A2との間、及び外壁部C1と内壁部C2との間に折り込まれるようになっている。
【0019】
内壁部A2、C2は長方形状からなり、外壁部A1、C1の外側に二重線折り目a2、c2を介して連結され、しかも外側中央部には左右対称に均等配置された切り目a4、a5及びc4、c5によって分離された箱底当接片A5、A6、C5、C6が連結されている。しかも、内壁部A2、C2の横幅は辺A、Cより僅少の範囲で狭くなっており、その中央部には、切り目a4、a5及びc4、c5が更に内側まで延長され、その表面側は、組立て時に、外壁部A1、C1に接着剤(例えば、感圧式接着剤)、両面テープが塗布又は設けられている接合部A7、C7がそれぞれ形成されている。接合部A7、C7は、内壁部A2、C2に折り目a17、a18及びc17、c18を介して連結されていて、接合部A7、C7の幅は、内壁部A2、C2の幅の1/5以下で1/10以上となっている。この幅が1/5を超えると内壁部A2、C2の折り畳みが困難となり、一方、1/10未満では所定の接合力が得られない。また、接合部A7、C7は、内壁部A2、C2に折り目a17、a18及びc17、c18を介して連結されているので、その製作が容易となる他、隙間を有して設けられた外壁部A1、C1に無理なく接合することができる。
【0020】
また、内壁部A2、C2には、外壁部A1、C1の連結部分の両端部a9、a10及びc9、c10から、折り目a3、c3と切り目a4、a5及びc4、c5との各交点a11、a12及びc11、c12に向かっている折り目a13、a14及びc13、c14が形成されていて、折り目a13、a14及びc13、c14は組立状態では平面状となるようになっている。
さらに、内壁部A2、C2の外側両側部にはそれぞれ小さな四角形状の突出部A15、A16及びC15、C16が備えられており、突出部A15、A16及びC15、C16の突出長は紙厚の1〜4倍程度である。この突出長の範囲で、突出部A15、A16及びC15、C16を、掛合穴B5、B6、D5、D6に容易かつ確実に掛合できるからである。
内壁部B2、D2は長方形状からなり、展開状態では外壁部B1、D1の外側にそれぞれ二重線折り目b2、d2を介して連結されており、内壁部B2、D2の両側には折り目b3、d3を介して略三角形状の折り込み片B3、B4及びD3、D4が連結されていて、折り込み片B3、B4及びD3、D4は組立状態では外壁部A1と内壁部A2との間、及び外壁部C1と内壁部C2との間に折り込まれるようになっている。
【0021】
箱底部11の4辺A〜Dに折り目a1〜d1を介して外壁部A1〜D1が、また外壁部A1〜D1に二重線折り目a2〜d2を介して内壁部A2〜D2がそれぞれ連接されているので、折り畳まれた外壁部A1〜D1と内壁部A2〜D2との間に隙間が形成される。
内壁部B2、D2の両端部には、組立時に突出部A15、A16及びC15、C16がそれぞれ嵌入して止まる掛合穴B5、B6及びD5、D6が形成されていて、掛合穴B5、B6及びD5、D6は、内壁部B2、D2の外側両端から、突出部A15、A16及びC15、C16の紙厚の程度の幅で切り込みb9、b10及びd9、d10が形成されると共に、その端部が折り目b3、d3に向かう短い切り込みb11、b12及びd11、d12が形成されている。
【0022】
箱底当接片A5、A6、C5、C6は内壁部A2、C2の外側に折り目a3、c3を介して連結されており、組立時に箱底部11に当接するようになっている。
また、前記内壁部B2、D2の更に外側に、箱底当接片B7、D7が折り目b8、d8を介して設けられている。この箱底当接片B7、D7の幅は、前記した箱底当接片A5、A6、C5、C6の幅と略同一となっている。
【0023】
展開状態で以上の構成となった紙製引起し箱10の工場での一次組立の方法の一例について、図1〜図3を参照しながら説明する。
それぞれの箱底当接片B7、D7が外側に設けられている内壁部B2、D2を二重線折り目b2、d2を介して内側に180度折り曲げて、外壁部B1、D1に重ねる。この場合、内壁部B2、D2の両側に設けられている折り込み片B3、B4、D3、D4は、側板連結片E1〜H1に重なることになる。次に、外壁部B1、D1を折り目b1、d1を介して内側に180度折り曲げる。
【0024】
この状態で、内壁部A2、C2を二重線折り目a2、c2を介して内側に180度曲げて、接合部A7、C7を外壁部A1、C1の内側に接合する。この場合、内壁部A2、C2と、外壁部A1、C1が平行になるように、折り目a17、a18、c17、c18を利用して、接合部A7、C7の接合位置を二重線折り目a2、c2側にする。図2にこの状態を示しており、紙製引起し箱10は平面状に保持されるので、嵩張らず、搬送が容易であるという特徴がある。
【0025】
なお、紙製引起し箱10を円滑に組み立てる必要性から、折り目a13、a14、及びc13、c14については、外側に十分な折り目癖を付けておくか、180度折り返しておくのが好ましい。図3は、理解を容易にするため、外壁部B1、D1を90度曲げた状態で、外壁部C1、内壁部C2を開いた状態の紙製引起し箱10を示している。
【0026】
この平面状に折り畳まれた紙製引起し箱10を使用状態の箱に組み立てる手順について、図4及び図5を参照して説明する。
図4(a)の状態にある紙製引起し箱10において、対となる外壁部B1、D1を、図4(b)及び図5に示すように、矢印P、Qのように徐々に引き起こすと、側板連結片E1〜H1が、外壁部A1、C1と内壁部A2、C2の間に折り込まれているので、外壁部A1、C1が連動して起き上がる。この場合、内壁部A2、C2の左右対称に形成された斜めの折り目a13、a14、c13、c14によって、内壁部A2、C2の両側部A17、A18、C17、C18が図5に示すように、上方に折れ曲がり、この状態で、外壁部A1、C1を箱底部11に対して直角状態に立てる。これによって、側板連結片E1〜H1及び折り込み片B3、B4、D3、D4は、外壁部A1、C1に当接状態で外壁部A1、C1と内壁部A2、C2の間に折り込まれることになる。
【0027】
その後、図4(c)に示すように、両方の手の平で、外壁部A1、C1を挟んで、立ち上がるまで押し立てる。
ここで、折り込み片B3、B4、D3、D4が内壁部B2、D2に対して直角に曲がると、切り込みb9、b10、d9、d10と、短い切り込みb11、b12、d11、d12によって形成される突出短片も、折り込み片B3、B4、D3、D4と同時に曲がり、内壁部B2、D2のこの部分に、掛合穴B5、B6、D5、D6が形成されることになる。なお、図6の左上に示す詳細図には、内壁部A2の一部を切り欠いた状態の矢印Sから見た状態の掛合穴D6を示している。
【0028】
以上のようにして紙製引起し箱10を、略組み立てた状態で、図4(d)に示すように、押し立てた手を、そのまま、親指で手前の内壁部A2、C2につけて、押し曲げられた両側部A17、C18の突出部A15、C16を内壁部D2の掛合穴D6、D5に嵌合する。
次に、図4(e)に示すように、残された反対側の押し曲げられた両側部A18、C17の突出部A16、C15を内壁部B2の掛合穴B5、B6に嵌合し、組立が完成する。
【0029】
ここで、外壁部B1、D1と内壁部B2、D2は折り目b1、d1及び二重線折り目b2、d2を介して折り曲げられているので、それぞれの外壁部B1、D1と内壁部B2、D2との間に隙間を有し、これによって、掛合穴B5、B6、D5、D6の深さが紙厚より十分深くなって、それぞれに対応する突出部A15、A16、C15、C16が十分に嵌入する深さを備えている。更には、図5のように、一旦組み立てた紙製引起し箱10を、突出部A15、A16、C15、C16の掛合状態を外して平面状にすることもできる。
【0030】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態に係る紙製引起し箱20を図7、図8を参照しながら説明する。なお、前記第1の実施の形態に係る紙製引起し箱10と基本的に同一の構成要素については同一の番号を付してその詳しい説明を省略し、少し異なる構成要素については、第1の実施の形態に係る紙製引起し箱10の符号に更に「′」を付けて説明する。
【0031】
この紙製引起し箱20においては、厚みが約1.6mmの段ボール紙を使用している。折り目a1′〜d1′の幅は2.5〜4mm(この実施の形態では3mm)となっており、二重線折り目a2′〜d2′の幅が5〜8mm(この実施の形態では6mm)となっている。これによって、内壁部B2、D2と外壁部B1、D1の間に十分な隙間を形成して、突出部A15、A16、C15、C16が十分に嵌入できる掛合穴B5、B6、D5、D6を形成できる。
また、第2の実施の形態に係る紙製引起し箱20においては、内壁部B2、D2の更に外側に設けた箱底当接片B7、D7は省略されているが、設けることは自由である。このように、比較的厚みを有する段ボール紙を用いて、工場での組立にあっても平面状となし、使用するときに簡便に箱に組み立てることが可能な紙製引起し箱を提供できる。
【0032】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態に係る紙製引起し箱30を図9〜図12を参照しながら説明する。
本実施の形態に係る紙製引起し箱30は、上記した第1及び第2の実施の形態に係る紙製引起し箱10、20と異なり、図示しない箱自動組み立て装置を用いて、展開状態の紙製引起し箱30を平面状に折り畳まれた状態に組み立て可能な構成を有することを特徴とする。なお、本実施の形態は、紙製引起し箱30を厚肉の段ボール紙を用いて製造する場合である。
【0033】
図9の展開図において、四角形の箱底部21の4辺A20〜D20には、折り目a21〜d21を介して、組立状態では箱の外側壁となる外壁部A21〜D21が連接されている。
外壁部A21〜D21の外辺には、二重線折り目a22〜d22を介して、組立状態で箱の内側壁となる内壁部A22〜D22がそれぞれ連接されている。
隣り合う外壁部A21〜D21の側端は折り目22、23を具備する側板連結片E2〜H2を介して連結され、側板連結片E2〜H2の中央部分には箱底部21の角部a20〜d20に基端を発する内折り目24がそれぞれ設けられている。そして、箱の組立状態では、側板連結片E2〜H2は、外壁部A21と内壁部A22との間、及び外壁部C21と内壁部C22との間に折り込まれる。
【0034】
内壁部A22、C22の外側に更に折り目a23、c23を介して箱底当接片A24、A25及びC24、C25が連結されており、これらの箱底当接片A24、A25及びC24、C25は、中央部に左右対称に均等配置された切り目a24、a25及びc24、c25によって分離されている。
内壁部B22、D22の両側には、それぞれ折り目b23、b24及びd23、d24を介して折り込み片B23、B24及びD23、D24が連結されており、これらの折り込み片B23、B24及びD23、D24は、組立状態では外壁部A21と内壁部A22との間、及び外壁部C21と内壁部C22との間に折り込まれる。
内壁部B22、D22の中央部には、切り目b25、b26及びd25、d26が左右対称に設けられ、切り目b25、b26間及びd25、d26間には、それぞれ接合部B25、D25が形成されている。
【0035】
内壁部A22、C22の横幅は辺A20、C20より僅少の範囲で狭くなって、その中央部には、切り目a24、a25及びc24、c25が更に内側まで延長され、先端部の表面側には、箱底部21の周辺部に接合される接合部A26、C26がそれぞれ形成されている。
内壁部A22、C22には、外壁部A21、C21の連結部分の両端部a26、a27及びc26、c27から、折り目a23、c23と切り目a24、a25及びc24、c25との各交点a28、a29及びc28、c29に向かい、組立状態では平面状となる折り目a30、a31及びc30、c31が形成されている。
内壁部A22、C22と箱底当接片A24、A25、C24、C25の両側部には突出部A27、A28及びC27、C28がそれぞれ連接されており、一方、内壁部B22、D22の両端部には、箱の組立て時に、これらの突出部A27、A28及びC27、C28がそれぞれ嵌入して止まる掛合穴B26、B27及びD26、D27が設けられている。
【0036】
上記した構成において、本実施の形態は、内壁部B22、D22の中央部にも接合部B25、D25を形成し、この接合部B25、D25を外壁部B21、D21の内面下部に接合又は接着したことを特徴とする。
即ち、後述するように、箱自動組み立て装置を用いて、紙製引起し箱30を組み立てるに際しては、折り曲げ機を用いて内壁部B22、D22を二重線折り目b22、d22を介して内側に折り曲げて、次の工程へ進む際、紙の保有する反発力でせっかく折り曲げた内壁部B22、D22を元の状態に復帰しようとする。しかし、本実施の形態では、内壁部B22、D22の中央部にも接合部B25、D25を形成し、この接合部B25、D25によって内壁部B22、D22を外壁部B21、D21に強力に接合することができるので、このような心配がなく、スムーズに次の工程に進むことができる。
【0037】
内壁部A22、C22の中央部において切り目a24、a25及びc24、c25間に形成される部分の先端部に接合部A26、C26が形成されており、この接合部A26、C26は十分な幅を有すると共に箱底当接片A24、A25及びC24、C25の外周縁より突出しており、十分な面積を有している。従って、接合部A26、C26を箱底部21の周辺部に接合することによって十分な接合力を確保できる。
【0038】
図9に示すように、箱底当接片A24、A25及びC24、C25の先部に、それぞれ、摘まみ片A29、A30及びC29、C30が取付けられている。この摘まみ片A29、A30及びC29、C30によって、後述するように、使用後不要となった紙製引起し箱30を、容易に、再び平板状に折り畳むことができるので、嵩張らず、コンパクトな形態で再使用のために保管したり、あるいは、再生資源として新聞紙等と共に廃棄可能とすることができる。
【0039】
第1の実施の形態では、折り込み片B3、B4、D3、D4は45°の直角三角形状となっている。従って、紙製引起し箱30を展開状態から平板状に組み立てる際に(一次組立)、一部の紙製引起し30について、折り込み片B3、B4、D3、D4を45°まで折り畳んだ際に、それらの1辺が平行直角に外壁部A21、C21に当たり、折り畳みが不可能となるおそれがある。
そこで、本実施の形態では、図9に示すように、折り込み片B23、B24、D23、D24の1辺を円弧状に形成することによって、抵抗なく折り畳めるようにしている。
【0040】
また、図9に示すように、突出部A27、A28及びC27、C28は内壁部A22、C22のみならず箱底当接片A24、A25、C24、C25の両側部にも連接されており、これらの突出部A27、A28及びC27、C28は、箱の組立て時に、掛合穴B26、B27及びD26、D27に嵌入して掛合可能に構成されている。
従って、掛合穴B26、B27及びD26、D27の嵌入後の掛合をより確実なものとすることができる。
【0041】
次に、展開状態で図9及び図10(a)に示す構成を有する紙製引起し箱30の工場での一次組立の方法の一例について、図10を参照しながら説明する。
図10(b)に示すように、内壁部B22、D22を、それぞれ、図示しない折り曲げ機を用いて、二重線折り目b22、d22を介して内側に180度折り曲げて、外壁部B21、D21に重ねると共に、接合部B25、D25を外壁部B21、D21の内面に接着する。この場合、内壁部B22、D22の両側に設けられている折り込み片B23、B24、D23、D24は、側板連結片E2〜H2に重なることになる。
【0042】
その後、図10(c)に示すように、図示しない折り曲げ機を用いて、外壁部B21、D21と内壁部B22、D22からなる二重側壁を折り目b21、d21を介して内側に180°折り曲げる。
この状態を保持しながら、図10(d)に示すように、図示しない折り曲げ機を用いて、内壁部A22、C22を二重線折り目a22、c22を介して内側に180度曲げて、接合部A26、C27を箱底部21の周辺部に接合する。
【0043】
また、この平面状に折り畳まれた紙製引起し箱30は、第1の実施の形態に係る紙製引起し箱10と同様にして使用状態の箱に組み立てられる(二次組立)ことになり、図11に組み立て後の紙製引起し箱30を示す。
【0044】
図12に使用状態に組み立てられた紙製引起し箱30を平板状の折り畳まれた状態に戻す手順を示す。
この手順について簡単に説明すると、図12(a)に示すように、摘まみ片A29、A30、C29、C30を摘んで、突出部A27、A28及びC27、C28を掛合穴B26、B27及びD26、D27から引き抜くことによって、掛合を容易に解除することができる。
次に、図12(b)に示すように、外壁部B21、D21と内壁部B22、D22からなる二重側壁を折り目b21、d21を介して内側に90°折り曲げた後、外壁部A21、C21と内壁部C22、C22からなる二重側壁を折り目a21、c21に介して外側に90°折り曲げる。
その後、図12(c)に示すように、外壁部A21、C21と内壁部C22、C22からなる二重側壁に上方から押圧力をかけて、図12(d)に示すように保管及び廃棄に便利なコンパクトな形態にする。
【0045】
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態に係る紙製引起し箱40を図13を参照しながら説明する。
本実施の形態に係る紙製引起し箱40は、上記した第3の実施の形態に係る紙製引起し箱30と、以下の構成を除いて、実質的に同一の構成を有するものであり、紙製引起し箱30と同様に、図示しない箱自動組み立て装置を用いて、展開状態の紙製引起し箱40を平面状に折り畳まれた状態に組み立て可能な構成を有することを特徴とする。従って、紙製引起し箱30と同一の構成要素は同一の符号で示す。なお、本実施の形態は、紙製引起し箱40をボール紙(コートボール)を用いて製造する場合である。
【0046】
図13に示すように、内壁部B22、D22の更に外側には、箱底当接片B28、D28が折り目b27、d27を介して連接されている。また、箱底当接片B28、D28の両側には折り目b27、d27と直交する方向に伸延する切り目b28、b29、d28、d29が設けられている。また、箱底当接片B28、D28の両側端と切り目b28、b29、d28、d29の間には折り目b30〜b33、d30〜33が設けられており、折り目b30、b32及びd30、d32の外側には接合部B29、B30、D29、D30が設けられており、これらの接合部B29、B30、D29、D30は箱底部21の周辺部に接着される。
かかる箱底当接片28、D28によって、箱底部21の周囲を補強できると共に、内壁部A22〜D22と箱底部21の繋がり状態の外観性を向上することができる。
【0047】
【発明の効果】
請求項1〜3記載の紙製引起し箱は、最終的な組立の段階で接着剤を使用することがなく、内壁部A2、C2の両側部に設けられた突出部A15、A16及びC15、C16を、折り目b1、d1を介して連結される側壁の両端部にそれぞれ形成される掛合穴B5、B6及びD5、D6に嵌入して止めるようになっているので、組立が極めて簡単である。
更には、従来の紙製引起し箱では困難であった、一旦組み立てた後の紙製引起し箱を更に元の状態の平面状にすることも簡便にできるので、一旦使用された紙製引起し箱の再使用も可能となった。
【0048】
特に、請求項3記載の紙製引起し箱は、箱底部11の周囲に連結される外壁部A1、C1と、外壁部A1、C1にそれぞれ連結される内壁部A2、C2の曲げが、それぞれ折り目a1、c1及び二重線折り目である折り目a2、c2を介して連接されているので、組み立てた外壁部A1、C1と内壁部A2、C2との間に隙間が形成される。これによって、掛合穴B5、B6及びD5、D6に深さが形成されるので、突出部A15、A16及びC15、C16を十分に長くして、突出部A15、A16及びC15、C16の掛かり状態を向上させて、丈夫な紙製引起し箱を提供できる。
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の第1の実施の形態に係る紙製引起し箱の展開図である。
【図2】
同紙製引起し箱の出荷状態の斜視図である。
【図3】
同紙製引起し箱の組立説明図である。
【図4】
同紙製引起し箱の組立手順の説明図である。
【図5】
同紙製引起し箱の組立手順の拡大説明図である。
【図6】
同紙製引起し箱を組立てた状態の斜視図である。
【図7】
本発明の第2の実施の形態に係る紙製引起し箱の展開図である。
【図8】
同紙製引起し箱の組立説明図である。
【図9】
本発明の第3の実施の形態に係る紙製引起し箱の展開図である。
【図10】
同紙製引起し箱の組立手順の説明図である。
【図11】
同紙製引起し箱の組立てた状態の説明図である。
【図12】
同紙製引起し箱の折り畳み手順の説明図である。
【図13】
本発明の第4の実施の形態に係る紙製引起し箱の展開図である。
【符号の説明】
10:紙製引起し箱、11:箱底部、12:折り目、13:折り目、14:内折り目、20:紙製引起し箱、21:箱底部、22:折り目、23:折り目、24:内折り目、30:紙製引起し箱、40:紙製引起し箱、A〜D:辺、A1〜D1:外壁部、A2〜D2:内壁部、A5、A6:箱底当接片、A7:接合部、A15、A16:突出部、A17、A18:側部、A20:辺、A21:外壁部、A22:内壁部、A24:箱底当接片、A25:箱底当接片、A26:接合部、A27:突出部、A28:突出部、A29:摘まみ片、A30:摘まみ片、a〜d:角部、a1〜d1:折り目、a1′〜d1′:折り目、a2〜d2:二重線折り目、a2′〜d2′:二重線折り目、a3:折り目、a4、a5:切り目、a9、a10:端部、a11、a12:交点、a13、a14:折り目、a17、a18:折り目、a20:角部、a21:折り目、a22:二重線折り目、a23:折り目、a24:切り目、a25:切り目、a26:端部、a27:端部、a28:交点、a29:交点、a30:折り目、a31:折り目、B3、B4:折り込み片、B5、B6:掛合穴、B7:箱底当接片、B20:辺、B21:外壁部、B22:内壁部、B23:折り込み片、B24:折り込み片、B25:接合部、B26:掛合穴、B27:掛合穴、B28:箱底当接片、B29:接合部、B30:接合部、b3、b8:折り目、b9〜b12:切り込み、b20:角部、b21:折り目、b22:二重線折り目、b23:折り目、b24:折り目、b25:切り目、b26:切り目、b27:折り目、b28:切り目、b29:切り目、b30:折り目、b31:折り目、b32:折り目、b33:折り目、C5、C6:箱底当接片、C7:接合部、C15、C16:突出部、C17、C18:側部、C20:辺、C21:外壁部、C22:内壁部、C24:箱底当接片、C25:箱底当接片、C26:接合部、C27:突出部、C28:突出部、C29:摘まみ片、C30:摘まみ片、c3:折り目、c4、c5:切り目、c9、c10:端部、c11、c12:交点、c13、c14:折り目、c17、c18:折り目、c20:角部、c21:折り目、c22:二重線折り目、c23:折り目、c24:切り目、c25:切り目、c26:端部、c27:端部、c28:交点、c29:交点、c30:折り目、c31:折り目、D3、D4:折り込み片、D5、D6:掛合穴、D7:箱底当接片、D20:辺、D21:外壁部、D22:内壁部、D23:折り込み片、D24:折り込み片、D25:接合部、D26:掛合穴、D27:掛合穴、D28:箱底当接片、D29:接合部、D30:接合部、d3、d8:折り目、d9〜d12:切り込み、d20:角部、d21:折り目、d22:二重線折り目、d23:折り目、d24:折り目、d25:切り目、d26:切り目、d27:折り目、d28:切り目、d29:切り目、d30:折り目、d31:折り目、d32:折り目、d33:折り目、E1〜H1:側板連結片、E2〜H2:側板連結片
【発明の名称】 紙製引起し箱
【特許請求の範囲】
【請求項1】 4辺A〜Dを備える四角形の箱底部11、及び前記4辺A〜Dに折り目a1〜d1を介してそれぞれ連接される側壁を有する紙製引起し箱であって、
前記折り目a1、c1を介して連接される一方側の対向する前記側壁は、組立状態では箱の外側壁となる外壁部A1、C1とこれに折り目a2、c2を介して連結される内壁部A2、C2を備え、
隣り合う前記側壁の側端に折り目12、13を介して連結され、前記箱底部11の角部a〜dに基端を発する内折り目14がそれぞれ設けられ、組立状態では、前記外壁部A1と内壁部A2との間、及び前記外壁部C1と内壁部C2との間に折り込まれる側板連結片E1〜H1を備え、
また、前記内壁部A2、C2の両側部には突出部A15、A16及びC15、C16をそれぞれ備えると共に、前記折り目b1、d1を介して連結される他方側の対向する前記側壁の両端部に、組立時に該突出部A15、A16及びC15、C16がそれぞれ嵌入して止まる掛合穴B5、B6及びD5、D6を設け、
更に、前記他方側の側壁を前記箱底部11に当接した平面状態から、全部の前記側壁を引き起し、前記突出部A15、A16及びC15、C16をそれぞれ前記掛合穴B5、B6及びD5、D6に嵌入させて組み立てることを特徴とする紙製引起し箱。
【請求項2】 4辺A〜Dを備える四角形の箱底部11、及び前記4辺A〜Dに折り目a1〜d1を介してそれぞれ連接される側壁を有する紙製引起し箱であって、
前記折り目a1、c1を介して連接される一方側の対向する前記側壁は、組立状態では箱の外側壁となる外壁部A1、C1とこれに折り目a2、c2を介して連結される内壁部A2、C2を備え、
隣り合う前記側壁の側端に折り目12、13を介して連結され、前記箱底部11の角部a〜dに基端を発する内折り目14がそれぞれ設けられ、組立状態では、前記外壁部A1と内壁部A2との間、及び前記外壁部C1と内壁部C2との間に折り込まれる側板連結片E1〜H1を備え、
しかも、前記内壁部A2、C2の横幅は前記辺A、Cより僅少の範囲で狭くなって、その中央部には、切り目a4、a5及びc4、c5が左右対称に均等配置され、表面側は前記外壁部A1、C1に接合される接合部A7、C7がそれぞれ形成されていると共に、前記内壁部A2、C2には、前記外壁部A1、C1の連結部分の両端部a9、a10及びc9、c10から、前記切り目a4、a5及びc4、c5に向かい、組立状態では平面状となる折り目a13、a14及びc13、c14が形成され、
また、前記内壁部A2、C2の両側部には突出部A15、A16及びC15、C16をそれぞれ備えると共に、前記折り目b1、d1を介して連結される他方側の対向する前記側壁の両端部に、組立時に該突出部A15、A16及びC15、C16がそれぞれ嵌入して止まる掛合穴B5、B6及びD5、D6を設け、
更に、前記他方側の側壁を前記箱底部11に当接した平面状態から、全部の前記側壁を引き起し、前記突出部A15、A16及びC15、C16をそれぞれ前記掛合穴B5、B6及びD5、D6に嵌入させて組み立てることを特徴とする紙製引起し箱。
【請求項3】 請求項1及び2のいずれか1項に記載の紙製引起し箱において、前記折り目a2、c2は二重線折り目であることを特徴とする紙製引起し箱。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、平面状に折り畳んで搬送や保管をすることができ、使用にあっては簡単な操作で全体を組み立てることができる箱本体(即ち、下箱)及びこれに被せる上箱(蓋箱)に適用できる紙製引起し箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、菓子箱は箱本体とその上に被せる上箱とからなって、立体的であるので、保管及び搬送の場合に嵩張るという問題があった。
そこで、本出願人は、先に実開昭64−35820号公報の記載において、四角形の箱底の周辺に折り曲げ可能な内壁部と外壁部とからなる側壁を設けると共に、隣り合う外壁部を折り曲げ可能な側板連結片で連結し、更に、対向する内壁部の両側に三角状の折り曲げ部を設けると共に、その内側を外壁部に接合した紙製引起し箱を提案した。この紙製引起し箱を使用することによって、紙製引起し箱を平面状に折り畳めて保管、搬送ができ、更に使用する場合には、簡単な操作で周囲の内壁部及び外壁部を引き起こして、箱として使用できるようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記公報記載の紙製引起し箱においては、最終の組立の段階で、側板連結片をそれぞれ対向する内壁部と外壁部の間に挟んで、内壁部の両側の三角状の折り曲げ部を固定するのに、感圧式接着剤を使用していたので、感圧式接着剤が新しいうちは支障がないが、古くなると接着剤が働かず、組立ができない場合があるという問題があった。
【0004】
ここで、両面テープを使用することも考えられるが、接合する折り曲げ部は裏側であるので、組立時に保護テープを剥がすのが面倒であり、更には不用意に接着剤を働かせると、組み立てた紙製引起し箱が歪むという問題があった。
【0005】
また、前記公報記載の紙製引起し箱においては、箱底の周辺に折り曲げ可能に連結されている外壁部及びその外側に連結されている内壁部の連結折り曲げ線は一本であったので、使用する紙が薄い場合には良いが、少し厚くなると折り曲げ難く、更には、接着剤を使用しないで組み立てる場合には、最終的に内壁部の折り曲げ部分を掛止する必要があるが、外壁部と内壁部との間に隙間がないので、処置に困るという問題が発生した。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、搬送や保管時は偏平に形成し、使用時に、接着剤等を主体として用いることなく組立が可能な紙製引起し箱を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う請求項1記載の紙製引起し箱は、4辺A〜Dを備える四角形の箱底部11、及び前記4辺A〜Dに折り目a1〜d1を介してそれぞれ連接される側壁を有する紙製引起し箱であって、
前記折り目a1、c1を介して連接される一方側の対向する前記側壁は、組立状態では箱の外側壁となる外壁部A1、C1とこれに折り目a2、c2を介して連結される内壁部A2、C2を備え、
隣り合う前記側壁の側端に折り目12、13を介して連結され、前記箱底部11の角部a〜dに基端を発する内折り目14がそれぞれ設けられ、組立状態では、前記外壁部A1と内壁部A2との間、及び前記外壁部C1と内壁部C2との間に折り込まれる側板連結片E1〜H1を備え、
また、前記内壁部A2、C2の両側部には突出部A15、A16及びC15、C16をそれぞれ備えると共に、前記折り目b1、d1を介して連結される他方側の対向する前記側壁の両端部に、組立時に該突出部A15、A16及びC15、C16がそれぞれ嵌入して止まる掛合穴B5、B6及びD5、D6を設け、
更に、前記他方側の側壁を前記箱底部11に当接した平面状態から、全部の前記側壁を引き起し、前記突出部A15、A16及びC15、C16をそれぞれ前記掛合穴B5、B6及びD5、D6に嵌入させて組み立てている。
【0007】
また、請求項2記載の紙製引起し箱は、4辺A〜Dを備える四角形の箱底部11、及び前記4辺A〜Dに折り目a1〜d1を介してそれぞれ連接される側壁を有する紙製引起し箱であって、
前記折り目a1、c1を介して連接される一方側の対向する前記側壁は、組立状態では箱の外側壁となる外壁部A1、C1とこれに折り目a2、c2を介して連結される内壁部A2、C2を備え、
隣り合う前記側壁の側端に折り目12、13を介して連結され、前記箱底部11の角部a〜dに基端を発する内折り目14がそれぞれ設けられ、組立状態では、前記外壁部A1と内壁部A2との間、及び前記外壁部C1と内壁部C2との間に折り込まれる側板連結片E1〜H1を備え、
しかも、前記内壁部A2、C2の横幅は前記辺A、Cより僅少の範囲で狭くなって、その中央部には、切り目a4、a5及びc4、c5が左右対称に均等配置され、表面側は前記外壁部A1、C1に接合される接合部A7、C7がそれぞれ形成されていると共に、前記内壁部A2、C2には、前記外壁部A1、C1の連結部分の両端部a9、a10及びc9、c10から、前記切り目a4、a5及びc4、c5に向かい、組立状態では平面状となる折り目a13、a14及びc13、c14が形成され、
また、前記内壁部A2、C2の両側部には突出部A15、A16及びC15、C16をそれぞれ備えると共に、前記折り目b1、d1を介して連結される他方側の対向する前記側壁の両端部に、組立時に該突出部A15、A16及びC15、C16がそれぞれ嵌入して止まる掛合穴B5、B6及びD5、D6を設け、
更に、前記他方側の側壁を前記箱底部11に当接した平面状態から、全部の前記側壁を引き起し、前記突出部A15、A16及びC15、C16をそれぞれ前記掛合穴B5、B6及びD5、D6に嵌入させて組み立てている。
【0008】
請求項3記載の紙製引起し箱は、請求項1及び2のいずれか1項に記載の紙製引起し箱において、前記折り目a2、c2は二重線折り目である。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【発明の実施の形態】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
【0017】
(第1の実施の形態)
まず、図1を参照して、展開状態の本発明の第1の実施の形態に係る紙製引起し箱について説明する。なお、本実施の形態に係る紙製引起し箱は手で組み立てるのに適した構造を有する。
第1の実施の形態に係る紙製引起し箱10は、紙の厚みが0.3〜1.2mmの表面が化粧用の薄紙で覆われたボール紙(コートボール)からなり、4辺A〜Dを備える四角形の箱底部11と、4辺A〜Dに折り目a1〜d1を介してそれぞれ連接される外壁部A1〜D1と、外壁部A1〜D1の外辺に二重線折り目a2〜d2を介してそれぞれ連結される内壁部A2〜D2と、内壁部A2、C2の外側に更に折り目a3、c3を介して連結される箱底当接片A5、A6、C5、C6とから主として構成されていて、それぞれの外壁部A1〜D1と内壁部A2〜D2とにより二重の側壁を形成するようになっている。以下、詳細に説明する。なお、図中の破線は折り目を、外形線以外の実線は切り目又は切り込みを表すものとする。
【0018】
箱底部11は紙製引起し箱10の底部を構成する4辺A〜Dを備える四角形状(長方形又は正方形)としている。
外壁部A1〜D1は箱底部11の4辺A〜Dに、幅が1.5〜2.5mm(この実施の形態では2mm)の折り目a1〜d1を介してそれぞれ連接され、組立状態では箱の外側壁となる。外壁部A1〜D1の外辺には、幅が1.5〜2.5mm(この実施の形態では2mm)の二重線折り目a2〜d2を介して、それぞれ組立状態で箱の内側壁となる内壁部A2〜D2が連結されている。また、隣り合う外壁部A1〜D1の側端には折り目12、13を介して側板連結片E1〜H1が連結されている。側板連結片E1〜H1には、箱底部11の角部a〜dに基端を発する内折り目14がそれぞれ設けられており、組立状態では、側板連結片E1〜H1は外壁部A1と内壁部A2との間、及び外壁部C1と内壁部C2との間に折り込まれるようになっている。
【0019】
内壁部A2、C2は長方形状からなり、外壁部A1、C1の外側に二重線折り目a2、c2を介して連結され、しかも外側中央部には左右対称に均等配置された切り目a4、a5及びc4、c5によって分離された箱底当接片A5、A6、C5、C6が連結されている。しかも、内壁部A2、C2の横幅は辺A、Cより僅少の範囲で狭くなっており、その中央部には、切り目a4、a5及びc4、c5が更に内側まで延長され、その表面側は、組立て時に、外壁部A1、C1に接着剤(例えば、感圧式接着剤)、両面テープが塗布又は設けられている接合部A7、C7がそれぞれ形成されている。接合部A7、C7は、内壁部A2、C2に折り目a17、a18及びc17、c18を介して連結されていて、接合部A7、C7の幅は、内壁部A2、C2の幅の1/5以下で1/10以上となっている。この幅が1/5を超えると内壁部A2、C2の折り畳みが困難となり、一方、1/10未満では所定の接合力が得られない。また、接合部A7、C7は、内壁部A2、C2に折り目a17、a18及びc17、c18を介して連結されているので、その製作が容易となる他、隙間を有して設けられた外壁部A1、C1に無理なく接合することができる。
【0020】
また、内壁部A2、C2には、外壁部A1、C1の連結部分の両端部a9、a10及びc9、c10から、折り目a3、c3と切り目a4、a5及びc4、c5との各交点a11、a12及びc11、c12に向かっている折り目a13、a14及びc13、c14が形成されていて、折り目a13、a14及びc13、c14は組立状態では平面状となるようになっている。
さらに、内壁部A2、C2の外側両側部にはそれぞれ小さな四角形状の突出部A15、A16及びC15、C16が備えられており、突出部A15、A16及びC15、C16の突出長は紙厚の1〜4倍程度である。この突出長の範囲で、突出部A15、A16及びC15、C16を、掛合穴B5、B6、D5、D6に容易かつ確実に掛合できるからである。
内壁部B2、D2は長方形状からなり、展開状態では外壁部B1、D1の外側にそれぞれ二重線折り目b2、d2を介して連結されており、内壁部B2、D2の両側には折り目b3、d3を介して略三角形状の折り込み片B3、B4及びD3、D4が連結されていて、折り込み片B3、B4及びD3、D4は組立状態では外壁部A1と内壁部A2との間、及び外壁部C1と内壁部C2との間に折り込まれるようになっている。
【0021】
箱底部11の4辺A〜Dに折り目a1〜d1を介して外壁部A1〜D1が、また外壁部A1〜D1に二重線折り目a2〜d2を介して内壁部A2〜D2がそれぞれ連接されているので、折り畳まれた外壁部A1〜D1と内壁部A2〜D2との間に隙間が形成される。
内壁部B2、D2の両端部には、組立時に突出部A15、A16及びC15、C16がそれぞれ嵌入して止まる掛合穴B5、B6及びD5、D6が形成されていて、掛合穴B5、B6及びD5、D6は、内壁部B2、D2の外側両端から、突出部A15、A16及びC15、C16の紙厚の程度の幅で切り込みb9、b10及びd9、d10が形成されると共に、その端部が折り目b3、d3に向かう短い切り込みb11、b12及びd11、d12が形成されている。
【0022】
箱底当接片A5、A6、C5、C6は内壁部A2、C2の外側に折り目a3、c3を介して連結されており、組立時に箱底部11に当接するようになっている。
また、前記内壁部B2、D2の更に外側に、箱底当接片B7、D7が折り目b8、d8を介して設けられている。この箱底当接片B7、D7の幅は、前記した箱底当接片A5、A6、C5、C6の幅と略同一となっている。
【0023】
展開状態で以上の構成となった紙製引起し箱10の工場での一次組立の方法の一例について、図1〜図3を参照しながら説明する。
それぞれの箱底当接片B7、D7が外側に設けられている内壁部B2、D2を二重線折り目b2、d2を介して内側に180度折り曲げて、外壁部B1、D1に重ねる。この場合、内壁部B2、D2の両側に設けられている折り込み片B3、B4、D3、D4は、側板連結片E1〜H1に重なることになる。次に、外壁部B1、D1を折り目b1、d1を介して内側に180度折り曲げる。
【0024】
この状態で、内壁部A2、C2を二重線折り目a2、c2を介して内側に180度曲げて、接合部A7、C7を外壁部A1、C1の内側に接合する。この場合、内壁部A2、C2と、外壁部A1、C1が平行になるように、折り目a17、a18、c17、c18を利用して、接合部A7、C7の接合位置を二重線折り目a2、c2側にする。図2にこの状態を示しており、紙製引起し箱10は平面状に保持されるので、嵩張らず、搬送が容易であるという特徴がある。
【0025】
なお、紙製引起し箱10を円滑に組み立てる必要性から、折り目a13、a14、及びc13、c14については、外側に十分な折り目癖を付けておくか、180度折り返しておくのが好ましい。図3は、理解を容易にするため、外壁部B1、D1を90度曲げた状態で、外壁部C1、内壁部C2を開いた状態の紙製引起し箱10を示している。
【0026】
この平面状に折り畳まれた紙製引起し箱10を使用状態の箱に組み立てる手順について、図4及び図5を参照して説明する。
図4(a)の状態にある紙製引起し箱10において、対となる外壁部B1、D1を、図4(b)及び図5に示すように、矢印P、Qのように徐々に引き起こすと、側板連結片E1〜H1が、外壁部A1、C1と内壁部A2、C2の間に折り込まれているので、外壁部A1、C1が連動して起き上がる。この場合、内壁部A2、C2の左右対称に形成された斜めの折り目a13、a14、c13、c14によって、内壁部A2、C2の両側部A17、A18、C17、C18が図5に示すように、上方に折れ曲がり、この状態で、外壁部A1、C1を箱底部11に対して直角状態に立てる。これによって、側板連結片E1〜H1及び折り込み片B3、B4、D3、D4は、外壁部A1、C1に当接状態で外壁部A1、C1と内壁部A2、C2の間に折り込まれることになる。
【0027】
その後、図4(c)に示すように、両方の手の平で、外壁部A1、C1を挟んで、立ち上がるまで押し立てる。
ここで、折り込み片B3、B4、D3、D4が内壁部B2、D2に対して直角に曲がると、切り込みb9、b10、d9、d10と、短い切り込みb11、b12、d11、d12によって形成される突出短片も、折り込み片B3、B4、D3、D4と同時に曲がり、内壁部B2、D2のこの部分に、掛合穴B5、B6、D5、D6が形成されることになる。なお、図6の左上に示す詳細図には、内壁部A2の一部を切り欠いた状態の矢印Sから見た状態の掛合穴D6を示している。
【0028】
以上のようにして紙製引起し箱10を、略組み立てた状態で、図4(d)に示すように、押し立てた手を、そのまま、親指で手前の内壁部A2、C2につけて、押し曲げられた両側部A17、C18の突出部A15、C16を内壁部D2の掛合穴D6、D5に嵌合する。
次に、図4(e)に示すように、残された反対側の押し曲げられた両側部A18、C17の突出部A16、C15を内壁部B2の掛合穴B5、B6に嵌合し、組立が完成する。
【0029】
ここで、外壁部B1、D1と内壁部B2、D2は折り目b1、d1及び二重線折り目b2、d2を介して折り曲げられているので、それぞれの外壁部B1、D1と内壁部B2、D2との間に隙間を有し、これによって、掛合穴B5、B6、D5、D6の深さが紙厚より十分深くなって、それぞれに対応する突出部A15、A16、C15、C16が十分に嵌入する深さを備えている。更には、図5のように、一旦組み立てた紙製引起し箱10を、突出部A15、A16、C15、C16の掛合状態を外して平面状にすることもできる。
【0030】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態に係る紙製引起し箱20を図7、図8を参照しながら説明する。なお、前記第1の実施の形態に係る紙製引起し箱10と基本的に同一の構成要素については同一の番号を付してその詳しい説明を省略し、少し異なる構成要素については、第1の実施の形態に係る紙製引起し箱10の符号に更に「′」を付けて説明する。
【0031】
この紙製引起し箱20においては、厚みが約1.6mmの段ボール紙を使用している。折り目a1′〜d1′の幅は2.5〜4mm(この実施の形態では3mm)となっており、二重線折り目a2′〜d2′の幅が5〜8mm(この実施の形態では6mm)となっている。これによって、内壁部B2、D2と外壁部B1、D1の間に十分な隙間を形成して、突出部A15、A16、C15、C16が十分に嵌入できる掛合穴B5、B6、D5、D6を形成できる。
また、第2の実施の形態に係る紙製引起し箱20においては、内壁部B2、D2の更に外側に設けた箱底当接片B7、D7は省略されているが、設けることは自由である。このように、比較的厚みを有する段ボール紙を用いて、工場での組立にあっても平面状となし、使用するときに簡便に箱に組み立てることが可能な紙製引起し箱を提供できる。
【0032】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態に係る紙製引起し箱30を図9〜図12を参照しながら説明する。
本実施の形態に係る紙製引起し箱30は、上記した第1及び第2の実施の形態に係る紙製引起し箱10、20と異なり、図示しない箱自動組み立て装置を用いて、展開状態の紙製引起し箱30を平面状に折り畳まれた状態に組み立て可能な構成を有することを特徴とする。なお、本実施の形態は、紙製引起し箱30を厚肉の段ボール紙を用いて製造する場合である。
【0033】
図9の展開図において、四角形の箱底部21の4辺A20〜D20には、折り目a21〜d21を介して、組立状態では箱の外側壁となる外壁部A21〜D21が連接されている。
外壁部A21〜D21の外辺には、二重線折り目a22〜d22を介して、組立状態で箱の内側壁となる内壁部A22〜D22がそれぞれ連接されている。
隣り合う外壁部A21〜D21の側端は折り目22、23を具備する側板連結片E2〜H2を介して連結され、側板連結片E2〜H2の中央部分には箱底部21の角部a20〜d20に基端を発する内折り目24がそれぞれ設けられている。そして、箱の組立状態では、側板連結片E2〜H2は、外壁部A21と内壁部A22との間、及び外壁部C21と内壁部C22との間に折り込まれる。
【0034】
内壁部A22、C22の外側に更に折り目a23、c23を介して箱底当接片A24、A25及びC24、C25が連結されており、これらの箱底当接片A24、A25及びC24、C25は、中央部に左右対称に均等配置された切り目a24、a25及びc24、c25によって分離されている。
内壁部B22、D22の両側には、それぞれ折り目b23、b24及びd23、d24を介して折り込み片B23、B24及びD23、D24が連結されており、これらの折り込み片B23、B24及びD23、D24は、組立状態では外壁部A21と内壁部A22との間、及び外壁部C21と内壁部C22との間に折り込まれる。
内壁部B22、D22の中央部には、切り目b25、b26及びd25、d26が左右対称に設けられ、切り目b25、b26間及びd25、d26間には、それぞれ接合部B25、D25が形成されている。
【0035】
内壁部A22、C22の横幅は辺A20、C20より僅少の範囲で狭くなって、その中央部には、切り目a24、a25及びc24、c25が更に内側まで延長され、先端部の表面側には、箱底部21の周辺部に接合される接合部A26、C26がそれぞれ形成されている。
内壁部A22、C22には、外壁部A21、C21の連結部分の両端部a26、a27及びc26、c27から、折り目a23、c23と切り目a24、a25及びc24、c25との各交点a28、a29及びc28、c29に向かい、組立状態では平面状となる折り目a30、a31及びc30、c31が形成されている。
内壁部A22、C22と箱底当接片A24、A25、C24、C25の両側部には突出部A27、A28及びC27、C28がそれぞれ連接されており、一方、内壁部B22、D22の両端部には、箱の組立て時に、これらの突出部A27、A28及びC27、C28がそれぞれ嵌入して止まる掛合穴B26、B27及びD26、D27が設けられている。
【0036】
上記した構成において、本実施の形態は、内壁部B22、D22の中央部にも接合部B25、D25を形成し、この接合部B25、D25を外壁部B21、D21の内面下部に接合又は接着したことを特徴とする。
即ち、後述するように、箱自動組み立て装置を用いて、紙製引起し箱30を組み立てるに際しては、折り曲げ機を用いて内壁部B22、D22を二重線折り目b22、d22を介して内側に折り曲げて、次の工程へ進む際、紙の保有する反発力でせっかく折り曲げた内壁部B22、D22を元の状態に復帰しようとする。しかし、本実施の形態では、内壁部B22、D22の中央部にも接合部B25、D25を形成し、この接合部B25、D25によって内壁部B22、D22を外壁部B21、D21に強力に接合することができるので、このような心配がなく、スムーズに次の工程に進むことができる。
【0037】
内壁部A22、C22の中央部において切り目a24、a25及びc24、c25間に形成される部分の先端部に接合部A26、C26が形成されており、この接合部A26、C26は十分な幅を有すると共に箱底当接片A24、A25及びC24、C25の外周縁より突出しており、十分な面積を有している。従って、接合部A26、C26を箱底部21の周辺部に接合することによって十分な接合力を確保できる。
【0038】
図9に示すように、箱底当接片A24、A25及びC24、C25の先部に、それぞれ、摘まみ片A29、A30及びC29、C30が取付けられている。この摘まみ片A29、A30及びC29、C30によって、後述するように、使用後不要となった紙製引起し箱30を、容易に、再び平板状に折り畳むことができるので、嵩張らず、コンパクトな形態で再使用のために保管したり、あるいは、再生資源として新聞紙等と共に廃棄可能とすることができる。
【0039】
第1の実施の形態では、折り込み片B3、B4、D3、D4は45°の直角三角形状となっている。従って、紙製引起し箱30を展開状態から平板状に組み立てる際に(一次組立)、一部の紙製引起し30について、折り込み片B3、B4、D3、D4を45°まで折り畳んだ際に、それらの1辺が平行直角に外壁部A21、C21に当たり、折り畳みが不可能となるおそれがある。
そこで、本実施の形態では、図9に示すように、折り込み片B23、B24、D23、D24の1辺を円弧状に形成することによって、抵抗なく折り畳めるようにしている。
【0040】
また、図9に示すように、突出部A27、A28及びC27、C28は内壁部A22、C22のみならず箱底当接片A24、A25、C24、C25の両側部にも連接されており、これらの突出部A27、A28及びC27、C28は、箱の組立て時に、掛合穴B26、B27及びD26、D27に嵌入して掛合可能に構成されている。
従って、掛合穴B26、B27及びD26、D27の嵌入後の掛合をより確実なものとすることができる。
【0041】
次に、展開状態で図9及び図10(a)に示す構成を有する紙製引起し箱30の工場での一次組立の方法の一例について、図10を参照しながら説明する。
図10(b)に示すように、内壁部B22、D22を、それぞれ、図示しない折り曲げ機を用いて、二重線折り目b22、d22を介して内側に180度折り曲げて、外壁部B21、D21に重ねると共に、接合部B25、D25を外壁部B21、D21の内面に接着する。この場合、内壁部B22、D22の両側に設けられている折り込み片B23、B24、D23、D24は、側板連結片E2〜H2に重なることになる。
【0042】
その後、図10(c)に示すように、図示しない折り曲げ機を用いて、外壁部B21、D21と内壁部B22、D22からなる二重側壁を折り目b21、d21を介して内側に180°折り曲げる。
この状態を保持しながら、図10(d)に示すように、図示しない折り曲げ機を用いて、内壁部A22、C22を二重線折り目a22、c22を介して内側に180度曲げて、接合部A26、C27を箱底部21の周辺部に接合する。
【0043】
また、この平面状に折り畳まれた紙製引起し箱30は、第1の実施の形態に係る紙製引起し箱10と同様にして使用状態の箱に組み立てられる(二次組立)ことになり、図11に組み立て後の紙製引起し箱30を示す。
【0044】
図12に使用状態に組み立てられた紙製引起し箱30を平板状の折り畳まれた状態に戻す手順を示す。
この手順について簡単に説明すると、図12(a)に示すように、摘まみ片A29、A30、C29、C30を摘んで、突出部A27、A28及びC27、C28を掛合穴B26、B27及びD26、D27から引き抜くことによって、掛合を容易に解除することができる。
次に、図12(b)に示すように、外壁部B21、D21と内壁部B22、D22からなる二重側壁を折り目b21、d21を介して内側に90°折り曲げた後、外壁部A21、C21と内壁部C22、C22からなる二重側壁を折り目a21、c21に介して外側に90°折り曲げる。
その後、図12(c)に示すように、外壁部A21、C21と内壁部C22、C22からなる二重側壁に上方から押圧力をかけて、図12(d)に示すように保管及び廃棄に便利なコンパクトな形態にする。
【0045】
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態に係る紙製引起し箱40を図13を参照しながら説明する。
本実施の形態に係る紙製引起し箱40は、上記した第3の実施の形態に係る紙製引起し箱30と、以下の構成を除いて、実質的に同一の構成を有するものであり、紙製引起し箱30と同様に、図示しない箱自動組み立て装置を用いて、展開状態の紙製引起し箱40を平面状に折り畳まれた状態に組み立て可能な構成を有することを特徴とする。従って、紙製引起し箱30と同一の構成要素は同一の符号で示す。なお、本実施の形態は、紙製引起し箱40をボール紙(コートボール)を用いて製造する場合である。
【0046】
図13に示すように、内壁部B22、D22の更に外側には、箱底当接片B28、D28が折り目b27、d27を介して連接されている。また、箱底当接片B28、D28の両側には折り目b27、d27と直交する方向に伸延する切り目b28、b29、d28、d29が設けられている。また、箱底当接片B28、D28の両側端と切り目b28、b29、d28、d29の間には折り目b30〜b33、d30〜33が設けられており、折り目b30、b32及びd30、d32の外側には接合部B29、B30、D29、D30が設けられており、これらの接合部B29、B30、D29、D30は箱底部21の周辺部に接着される。
かかる箱底当接片28、D28によって、箱底部21の周囲を補強できると共に、内壁部A22〜D22と箱底部21の繋がり状態の外観性を向上することができる。
【0047】
【発明の効果】
請求項1〜3記載の紙製引起し箱は、最終的な組立の段階で接着剤を使用することがなく、内壁部A2、C2の両側部に設けられた突出部A15、A16及びC15、C16を、折り目b1、d1を介して連結される側壁の両端部にそれぞれ形成される掛合穴B5、B6及びD5、D6に嵌入して止めるようになっているので、組立が極めて簡単である。
更には、従来の紙製引起し箱では困難であった、一旦組み立てた後の紙製引起し箱を更に元の状態の平面状にすることも簡便にできるので、一旦使用された紙製引起し箱の再使用も可能となった。
【0048】
特に、請求項3記載の紙製引起し箱は、箱底部11の周囲に連結される外壁部A1、C1と、外壁部A1、C1にそれぞれ連結される内壁部A2、C2の曲げが、それぞれ折り目a1、c1及び二重線折り目である折り目a2、c2を介して連接されているので、組み立てた外壁部A1、C1と内壁部A2、C2との間に隙間が形成される。これによって、掛合穴B5、B6及びD5、D6に深さが形成されるので、突出部A15、A16及びC15、C16を十分に長くして、突出部A15、A16及びC15、C16の掛かり状態を向上させて、丈夫な紙製引起し箱を提供できる。
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の第1の実施の形態に係る紙製引起し箱の展開図である。
【図2】
同紙製引起し箱の出荷状態の斜視図である。
【図3】
同紙製引起し箱の組立説明図である。
【図4】
同紙製引起し箱の組立手順の説明図である。
【図5】
同紙製引起し箱の組立手順の拡大説明図である。
【図6】
同紙製引起し箱を組立てた状態の斜視図である。
【図7】
本発明の第2の実施の形態に係る紙製引起し箱の展開図である。
【図8】
同紙製引起し箱の組立説明図である。
【図9】
本発明の第3の実施の形態に係る紙製引起し箱の展開図である。
【図10】
同紙製引起し箱の組立手順の説明図である。
【図11】
同紙製引起し箱の組立てた状態の説明図である。
【図12】
同紙製引起し箱の折り畳み手順の説明図である。
【図13】
本発明の第4の実施の形態に係る紙製引起し箱の展開図である。
【符号の説明】
10:紙製引起し箱、11:箱底部、12:折り目、13:折り目、14:内折り目、20:紙製引起し箱、21:箱底部、22:折り目、23:折り目、24:内折り目、30:紙製引起し箱、40:紙製引起し箱、A〜D:辺、A1〜D1:外壁部、A2〜D2:内壁部、A5、A6:箱底当接片、A7:接合部、A15、A16:突出部、A17、A18:側部、A20:辺、A21:外壁部、A22:内壁部、A24:箱底当接片、A25:箱底当接片、A26:接合部、A27:突出部、A28:突出部、A29:摘まみ片、A30:摘まみ片、a〜d:角部、a1〜d1:折り目、a1′〜d1′:折り目、a2〜d2:二重線折り目、a2′〜d2′:二重線折り目、a3:折り目、a4、a5:切り目、a9、a10:端部、a11、a12:交点、a13、a14:折り目、a17、a18:折り目、a20:角部、a21:折り目、a22:二重線折り目、a23:折り目、a24:切り目、a25:切り目、a26:端部、a27:端部、a28:交点、a29:交点、a30:折り目、a31:折り目、B3、B4:折り込み片、B5、B6:掛合穴、B7:箱底当接片、B20:辺、B21:外壁部、B22:内壁部、B23:折り込み片、B24:折り込み片、B25:接合部、B26:掛合穴、B27:掛合穴、B28:箱底当接片、B29:接合部、B30:接合部、b3、b8:折り目、b9〜b12:切り込み、b20:角部、b21:折り目、b22:二重線折り目、b23:折り目、b24:折り目、b25:切り目、b26:切り目、b27:折り目、b28:切り目、b29:切り目、b30:折り目、b31:折り目、b32:折り目、b33:折り目、C5、C6:箱底当接片、C7:接合部、C15、C16:突出部、C17、C18:側部、C20:辺、C21:外壁部、C22:内壁部、C24:箱底当接片、C25:箱底当接片、C26:接合部、C27:突出部、C28:突出部、C29:摘まみ片、C30:摘まみ片、c3:折り目、c4、c5:切り目、c9、c10:端部、c11、c12:交点、c13、c14:折り目、c17、c18:折り目、c20:角部、c21:折り目、c22:二重線折り目、c23:折り目、c24:切り目、c25:切り目、c26:端部、c27:端部、c28:交点、c29:交点、c30:折り目、c31:折り目、D3、D4:折り込み片、D5、D6:掛合穴、D7:箱底当接片、D20:辺、D21:外壁部、D22:内壁部、D23:折り込み片、D24:折り込み片、D25:接合部、D26:掛合穴、D27:掛合穴、D28:箱底当接片、D29:接合部、D30:接合部、d3、d8:折り目、d9〜d12:切り込み、d20:角部、d21:折り目、d22:二重線折り目、d23:折り目、d24:折り目、d25:切り目、d26:切り目、d27:折り目、d28:切り目、d29:切り目、d30:折り目、d31:折り目、d32:折り目、d33:折り目、E1〜H1:側板連結片、E2〜H2:側板連結片
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34355698A JP3901861B2 (ja) | 1998-11-16 | 1998-11-16 | 紙製引起し箱 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34355698A JP3901861B2 (ja) | 1998-11-16 | 1998-11-16 | 紙製引起し箱 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10062219A Division JP2931898B2 (ja) | 1997-07-30 | 1998-02-25 | 紙製引起し箱 |
Publications (3)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11240532A JPH11240532A (ja) | 1999-09-07 |
| JPH11240532A5 true JPH11240532A5 (ja) | 2005-05-26 |
| JP3901861B2 JP3901861B2 (ja) | 2007-04-04 |
Family
ID=18362445
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34355698A Expired - Fee Related JP3901861B2 (ja) | 1998-11-16 | 1998-11-16 | 紙製引起し箱 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3901861B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4621650B2 (ja) * | 2006-11-28 | 2011-01-26 | 株式会社クラウン・パッケージ | 紙製箱 |
| KR200453969Y1 (ko) * | 2009-02-11 | 2011-06-09 | 주식회사 파리크라상 | 포장상자 |
| JP5956121B2 (ja) * | 2011-08-08 | 2016-07-27 | 株式会社マルアイ | 折りたたみ可能な組立式箱の折りたたみ方法 |
-
1998
- 1998-11-16 JP JP34355698A patent/JP3901861B2/ja not_active Expired - Fee Related
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2001206358A (ja) | 紙製外装ケース | |
| JP2931898B2 (ja) | 紙製引起し箱 | |
| JPH11240532A5 (ja) | ||
| JP3901861B2 (ja) | 紙製引起し箱 | |
| JPH09240660A (ja) | 箱 | |
| US10246214B1 (en) | Package box and foldable sheet material | |
| JPH0242571Y2 (ja) | ||
| JP3241221B2 (ja) | 包装箱 | |
| JP2003292070A (ja) | 組み立て角箱 | |
| JPH0986534A (ja) | 把手付紙箱 | |
| JPH11314630A (ja) | 解体の容易な4隅貼箱 | |
| JP3107170U (ja) | ダンボール箱 | |
| CN222203474U (zh) | 一种插舌具有暗锁卡扣功能的包装盒 | |
| JP3235354U (ja) | 不正開封防止機能付き包装箱 | |
| JPS609140Y2 (ja) | 紙箱 | |
| JPH11152130A (ja) | 包装箱 | |
| JP2010149896A (ja) | 容器本体と提げ手との連結構造 | |
| JP2000238745A (ja) | 包装箱 | |
| JP4372520B2 (ja) | 組み立て式包装箱 | |
| JP3054464U (ja) | ダンボール製椅子 | |
| JPH07112733A (ja) | 折り畳み可能な箱の底部構造 | |
| JP2001088821A (ja) | ラップラウンドカートン | |
| JPH0628421Y2 (ja) | 包装用箱 | |
| JPH0646819Y2 (ja) | 組立容器 | |
| JP3218497U (ja) | 箱用シート |