JPH11241678A - 往復動型圧縮機及びその組み付け方法 - Google Patents
往復動型圧縮機及びその組み付け方法Info
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- JPH11241678A JPH11241678A JP10045100A JP4510098A JPH11241678A JP H11241678 A JPH11241678 A JP H11241678A JP 10045100 A JP10045100 A JP 10045100A JP 4510098 A JP4510098 A JP 4510098A JP H11241678 A JPH11241678 A JP H11241678A
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Landscapes
- Compressor (AREA)
- Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 バルブプレートの所定角度位置に対し、吐出
弁形成板を予め離脱不可状態に一体化することにより、
反転させても互いに外れ落ちないようにして斜板式圧縮
機の組み付け作業を効率化すること。 【解決手段】 吐出弁形成板に形成された複数の位置決
め用孔に、バルブプレートに形成された複数のダボまた
はピンを圧入して、吐出弁形成板をバルブプレートに離
脱不可とする。圧入は製造工程において吐出弁形成板が
外れない程度の強さでよい。このために、位置決め用孔
の先端側に切り欠きを設けたり、孔周縁に複数の突状部
を形成したり、孔の中心側に切り込みを設けたりして前
記圧入を容易に行えるようにする。
弁形成板を予め離脱不可状態に一体化することにより、
反転させても互いに外れ落ちないようにして斜板式圧縮
機の組み付け作業を効率化すること。 【解決手段】 吐出弁形成板に形成された複数の位置決
め用孔に、バルブプレートに形成された複数のダボまた
はピンを圧入して、吐出弁形成板をバルブプレートに離
脱不可とする。圧入は製造工程において吐出弁形成板が
外れない程度の強さでよい。このために、位置決め用孔
の先端側に切り欠きを設けたり、孔周縁に複数の突状部
を形成したり、孔の中心側に切り込みを設けたりして前
記圧入を容易に行えるようにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用空調装置等
に用いられる往復動型圧縮機に関する。
に用いられる往復動型圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用空調装置に用いられる圧縮機とし
て、斜板式と称される往復動型圧縮機が従来から知られ
ている。この斜板式圧縮機は、例えば、図11〜図15
に示されるように構成されている。図11において、シ
リンダアッセンブリ1は、フロント側シリンダブロック
1aの後端面にリヤ側シリンダブロック1bが接合され
て形成されている。なお、フロント側シリンダブロック
1aおよびリヤ側シリンダブロック1bはアルミニウム
またはアルミニウム合金等からなる。
て、斜板式と称される往復動型圧縮機が従来から知られ
ている。この斜板式圧縮機は、例えば、図11〜図15
に示されるように構成されている。図11において、シ
リンダアッセンブリ1は、フロント側シリンダブロック
1aの後端面にリヤ側シリンダブロック1bが接合され
て形成されている。なお、フロント側シリンダブロック
1aおよびリヤ側シリンダブロック1bはアルミニウム
またはアルミニウム合金等からなる。
【0003】このシリンダアッセンブリ1の中心部に
は、駆動軸3がラジアルベアリング4により前後2カ所
で回転自在に支持されており、駆動軸3の軸方向中央部
にはアルミニウムまたはアルミニウム合金等からなる斜
板がカムプレート5として装着されている。カムプレー
ト5は、中心部にボス部5aを有しており、このボス部
5aの両端部とシリンダブロック1a,1bとの間には
スラストベアリング6がそれぞれ設けられている。ま
た、カムプレート5はボス部5aの外周に円形状の斜板
部5bを有している。この斜板部5bはボス部5aと一
体に形成されており、駆動軸3に対して斜めに傾斜して
いる。
は、駆動軸3がラジアルベアリング4により前後2カ所
で回転自在に支持されており、駆動軸3の軸方向中央部
にはアルミニウムまたはアルミニウム合金等からなる斜
板がカムプレート5として装着されている。カムプレー
ト5は、中心部にボス部5aを有しており、このボス部
5aの両端部とシリンダブロック1a,1bとの間には
スラストベアリング6がそれぞれ設けられている。ま
た、カムプレート5はボス部5aの外周に円形状の斜板
部5bを有している。この斜板部5bはボス部5aと一
体に形成されており、駆動軸3に対して斜めに傾斜して
いる。
【0004】シリンダアッセンブリ1には、前後の端面
間を貫通するように、かつ、駆動軸3を中心とする同一
円周上に略等間隔で複数のシリンダボア7(図では1個
のみ図示)が穿設されている。また、各シリンダボア7
内にはアルミニウムまたはアルミニウム合金等からなる
両頭型ピストン8が摺動しながら往復動するように収容
されている。この両頭型ピストン8は、シリンダボア7
のフロント側で冷媒ガスを圧縮するフロント側圧縮部8
aと、シリンダボア7のリヤ側で冷媒ガスを圧縮するリ
ヤ側圧縮部8bとを両端部に有している。また、各ピス
トン8は、フロント側圧縮部8aとリヤ側圧縮部8bと
の間に、前後一対の斜板係留部8cが形成され、これら
各斜板係留部8cには球面状のシュー受け座8dがそれ
ぞれ形成されている。そして、これらシュー受け座8d
は略半球形状のシュー9を介してカムプレート5の斜板
部5bと摺動自在に係合している。
間を貫通するように、かつ、駆動軸3を中心とする同一
円周上に略等間隔で複数のシリンダボア7(図では1個
のみ図示)が穿設されている。また、各シリンダボア7
内にはアルミニウムまたはアルミニウム合金等からなる
両頭型ピストン8が摺動しながら往復動するように収容
されている。この両頭型ピストン8は、シリンダボア7
のフロント側で冷媒ガスを圧縮するフロント側圧縮部8
aと、シリンダボア7のリヤ側で冷媒ガスを圧縮するリ
ヤ側圧縮部8bとを両端部に有している。また、各ピス
トン8は、フロント側圧縮部8aとリヤ側圧縮部8bと
の間に、前後一対の斜板係留部8cが形成され、これら
各斜板係留部8cには球面状のシュー受け座8dがそれ
ぞれ形成されている。そして、これらシュー受け座8d
は略半球形状のシュー9を介してカムプレート5の斜板
部5bと摺動自在に係合している。
【0005】シリンダアッセンブリ1のフロント側端面
とリヤ側端面には、これら端面を覆うフロント側シリン
ダカバー10とリヤ側シリンダカバー11とがシリンダ
アッセンブリ1内を貫通する複数本のボルト12により
接合されている。これらシリンダカバー10 11は、
アルミニウムまたはアルミニウム合金等からなり、内部
には、内周側の環状隔壁31と外周側の環状隔壁32と
の間に吐出室23が形成され、外周側の環状隔壁32の
外側に吸入室24が形成されている。シリンダアッセン
ブリ1の両端面とフロント側およびリヤ側のシリンダカ
バー10,11との各々の間には、それぞれバルブプレ
ート13が介装されている。このバルブプレート13に
は、各シリンダボア7と吸入室24とを連通する複数の
吸入ポート14と、各シリンダボア7と吐出室23とを
連通する複数の吐出ポート17とが形成されている。
とリヤ側端面には、これら端面を覆うフロント側シリン
ダカバー10とリヤ側シリンダカバー11とがシリンダ
アッセンブリ1内を貫通する複数本のボルト12により
接合されている。これらシリンダカバー10 11は、
アルミニウムまたはアルミニウム合金等からなり、内部
には、内周側の環状隔壁31と外周側の環状隔壁32と
の間に吐出室23が形成され、外周側の環状隔壁32の
外側に吸入室24が形成されている。シリンダアッセン
ブリ1の両端面とフロント側およびリヤ側のシリンダカ
バー10,11との各々の間には、それぞれバルブプレ
ート13が介装されている。このバルブプレート13に
は、各シリンダボア7と吸入室24とを連通する複数の
吸入ポート14と、各シリンダボア7と吐出室23とを
連通する複数の吐出ポート17とが形成されている。
【0006】また、図11に示すように、各バルブプレ
ート13とシリンダアッセンブリ1の両端面との間に
は、吸入弁形成板15とガスケット16とがそれぞれ介
装されている。この吸入弁形成板15は、金属板を所定
の形状にプレス加工して形成したものであって、バルブ
プレート13に形成された各吸入ポート14を開閉制御
する複数の吸入弁15aが一体的に形成されている。ま
た、この吸入弁形成板15は、バルブプレート13から
突出した複数本のピン(図示せず)により所定の位置に
位置決めされている。一方、バルブプレート13とフロ
ント側およびリヤ側のシリンダカバー10、11との間
には、吐出弁形成板18とリテーナプレート19とがそ
れぞれ介装されている。
ート13とシリンダアッセンブリ1の両端面との間に
は、吸入弁形成板15とガスケット16とがそれぞれ介
装されている。この吸入弁形成板15は、金属板を所定
の形状にプレス加工して形成したものであって、バルブ
プレート13に形成された各吸入ポート14を開閉制御
する複数の吸入弁15aが一体的に形成されている。ま
た、この吸入弁形成板15は、バルブプレート13から
突出した複数本のピン(図示せず)により所定の位置に
位置決めされている。一方、バルブプレート13とフロ
ント側およびリヤ側のシリンダカバー10、11との間
には、吐出弁形成板18とリテーナプレート19とがそ
れぞれ介装されている。
【0007】各吐出弁形成板18は、金属板を所定の形
状にプレス加工して形成したものであって、図13に示
すように、環状の中央部18aの周縁から放射状に複数
のリード式吐出弁18bが突出され、これら吐出弁18
bが一体的に形成されている。また、これら吐出弁18
bの間に比較的大きな第1突出片18cが2個、そし
て、比較的小さな第2突出片18dが3個形成されてい
る。この第1突出片18cには、バルブプレート13に
形成された複数のダボ20(図12及び図14参照)を
嵌合する位置決め用孔22がそれぞれ形成されている。
そして、吐出弁形成板18の位置決め用孔22をバルブ
プレート13のダボ20に嵌合することにより、バルブ
プレート13に対し吐出弁形成板18を所定の位置に正
確に位置決めして組み付けしている。尚、吐出弁形成板
18とバルブプレート13とはそれぞれの中心を一致さ
せ、所定の角度で組み付けされるように設計されている
が、この相互間の取り付け角度を違えて組み付けする場
合は、第2突出片18dが前記ダボ20に当接すること
により、作業者は角度の違いを速やかに知ることができ
る。このように、第2突出片18dは誤作業を的確、迅
速に作業者に警告するためのものである。
状にプレス加工して形成したものであって、図13に示
すように、環状の中央部18aの周縁から放射状に複数
のリード式吐出弁18bが突出され、これら吐出弁18
bが一体的に形成されている。また、これら吐出弁18
bの間に比較的大きな第1突出片18cが2個、そし
て、比較的小さな第2突出片18dが3個形成されてい
る。この第1突出片18cには、バルブプレート13に
形成された複数のダボ20(図12及び図14参照)を
嵌合する位置決め用孔22がそれぞれ形成されている。
そして、吐出弁形成板18の位置決め用孔22をバルブ
プレート13のダボ20に嵌合することにより、バルブ
プレート13に対し吐出弁形成板18を所定の位置に正
確に位置決めして組み付けしている。尚、吐出弁形成板
18とバルブプレート13とはそれぞれの中心を一致さ
せ、所定の角度で組み付けされるように設計されている
が、この相互間の取り付け角度を違えて組み付けする場
合は、第2突出片18dが前記ダボ20に当接すること
により、作業者は角度の違いを速やかに知ることができ
る。このように、第2突出片18dは誤作業を的確、迅
速に作業者に警告するためのものである。
【0008】また、リテーナプレート19も、金属板を
所定の形状にプレス加工して形成したものであって、各
吐出弁18bの開度を規制する複数のリテーナ19aが
一体的に形成されている。シリンダカバー10,11の
内周側に形成された前記環状隔壁31は、吐出弁形成板
18の環状の中央部18aの周縁を押さえ得る位置に形
成されており、この環状隔壁31とシリンダアッセンブ
リ1の端面との間で、リテーナプレート19、吐出弁形
成板18、バルブプレート13、吸入弁形成板15およ
びガスケット16が挟着されている。
所定の形状にプレス加工して形成したものであって、各
吐出弁18bの開度を規制する複数のリテーナ19aが
一体的に形成されている。シリンダカバー10,11の
内周側に形成された前記環状隔壁31は、吐出弁形成板
18の環状の中央部18aの周縁を押さえ得る位置に形
成されており、この環状隔壁31とシリンダアッセンブ
リ1の端面との間で、リテーナプレート19、吐出弁形
成板18、バルブプレート13、吸入弁形成板15およ
びガスケット16が挟着されている。
【0009】尚、従来の斜板式圧縮機において、上記ダ
ボ20に代わり、図15に示すように、ピン21をバル
ブプレート13に圧入固定したものもある。
ボ20に代わり、図15に示すように、ピン21をバル
ブプレート13に圧入固定したものもある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術では、バルブプレート13のダボ20または
ピン21に吐出弁形成板18の位置決め用孔22を嵌入
して仮組み付けして、シリンダアッセンブリ1とシリン
ダカバー10、11の間に組み付けを行う場合、ダボ2
0またはピン21が単に位置決め用孔22に嵌め込まれ
ているに過ぎず、バルブプレート13と吐出弁形成板1
8とが一体化されていないため、この仮組み付けしたバ
ルブプレート13と吐出弁形成板18とを反転させる
と、バルブプレート13から吐出弁形成板18が外れ落
ちる虞れがあり、作業上不都合があった。
た従来技術では、バルブプレート13のダボ20または
ピン21に吐出弁形成板18の位置決め用孔22を嵌入
して仮組み付けして、シリンダアッセンブリ1とシリン
ダカバー10、11の間に組み付けを行う場合、ダボ2
0またはピン21が単に位置決め用孔22に嵌め込まれ
ているに過ぎず、バルブプレート13と吐出弁形成板1
8とが一体化されていないため、この仮組み付けしたバ
ルブプレート13と吐出弁形成板18とを反転させる
と、バルブプレート13から吐出弁形成板18が外れ落
ちる虞れがあり、作業上不都合があった。
【0011】本発明は、上記従来の技術に存在する問題
点に着目してなされたもので、バルブプレートに対し吐
出弁形成板を所定角度位置に組み付け、この組み付けた
バルブプレートと吐出弁形成板とを反転させても互いに
離脱しないようにすることにより、斜板式圧縮機の組み
付け作業を効率化することを目的とする。
点に着目してなされたもので、バルブプレートに対し吐
出弁形成板を所定角度位置に組み付け、この組み付けた
バルブプレートと吐出弁形成板とを反転させても互いに
離脱しないようにすることにより、斜板式圧縮機の組み
付け作業を効率化することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ための手段として、請求項1記載の発明は、複数のシリ
ンダボアを有するシリンダアッセンブリと、このシリン
ダアッセンブリの中心部に回転可能に支持された駆動軸
と、この駆動軸による回転運動を直線運動に変換する手
段として駆動軸に装着されたカムプレートと、このカム
プレートの回転により前記各シリンダボア内を往復動す
るピストンと、前記シリンダボアを閉塞するために前記
シリンダアッセンブリの端部を覆うように配設されると
ともに、内部に吐出室と吸入室とを備えた少なくとも一
つのシリンダカバーと、前記各シリンダボアと前記吸入
室とを連通し、前記吸入室から冷媒ガスを各シリンダボ
アに導くための吸入ポートと、前記各シリンダボアと吐
出室とを連通し、前記各ピストンにより圧縮されたシリ
ンダボア内の冷媒ガスを前記吐出室に導くための吐出ポ
ートとが穿設され、前記シリンダカバーと前記シリンダ
アッセンブリとの間に介装されたバルブプレートと、前
記各吐出ポートを開閉する吐出弁を、中央部の周縁から
放射状に一体的に形成し、前記バルブプレートと前記シ
リンダカバーとの間に介装された吐出弁形成板と、前記
吐出弁形成板に形成された複数の位置決め用孔と、前記
吐出弁形成板を位置決めするために、前記位置決め用孔
に係合するように前記バルブプレートに形成された複数
のダボまたはピンを備えた往復動型圧縮機において、前
記位置決め用孔に前記ダボまたはピンを圧入して、前記
吐出弁形成板を前記バルブプレートに離脱不可としたこ
とを特徴とする。ここに位置決め用孔とは、バルブプレ
ートに形成されたダボまたはピンを嵌合する孔をいい、
この孔の形状には、丸孔、長孔、角孔等を含み、更に、
周縁が部分的に切開された切り欠き形状のものを含む。
また、上記のように構成することにより、バルブプレー
トと吐出弁形成板とを予め所定の位置関係に互いに離脱
不可として組み合わせ、これら部品を組み合わせ状態の
まま組み付け工程に供することができる。
ための手段として、請求項1記載の発明は、複数のシリ
ンダボアを有するシリンダアッセンブリと、このシリン
ダアッセンブリの中心部に回転可能に支持された駆動軸
と、この駆動軸による回転運動を直線運動に変換する手
段として駆動軸に装着されたカムプレートと、このカム
プレートの回転により前記各シリンダボア内を往復動す
るピストンと、前記シリンダボアを閉塞するために前記
シリンダアッセンブリの端部を覆うように配設されると
ともに、内部に吐出室と吸入室とを備えた少なくとも一
つのシリンダカバーと、前記各シリンダボアと前記吸入
室とを連通し、前記吸入室から冷媒ガスを各シリンダボ
アに導くための吸入ポートと、前記各シリンダボアと吐
出室とを連通し、前記各ピストンにより圧縮されたシリ
ンダボア内の冷媒ガスを前記吐出室に導くための吐出ポ
ートとが穿設され、前記シリンダカバーと前記シリンダ
アッセンブリとの間に介装されたバルブプレートと、前
記各吐出ポートを開閉する吐出弁を、中央部の周縁から
放射状に一体的に形成し、前記バルブプレートと前記シ
リンダカバーとの間に介装された吐出弁形成板と、前記
吐出弁形成板に形成された複数の位置決め用孔と、前記
吐出弁形成板を位置決めするために、前記位置決め用孔
に係合するように前記バルブプレートに形成された複数
のダボまたはピンを備えた往復動型圧縮機において、前
記位置決め用孔に前記ダボまたはピンを圧入して、前記
吐出弁形成板を前記バルブプレートに離脱不可としたこ
とを特徴とする。ここに位置決め用孔とは、バルブプレ
ートに形成されたダボまたはピンを嵌合する孔をいい、
この孔の形状には、丸孔、長孔、角孔等を含み、更に、
周縁が部分的に切開された切り欠き形状のものを含む。
また、上記のように構成することにより、バルブプレー
トと吐出弁形成板とを予め所定の位置関係に互いに離脱
不可として組み合わせ、これら部品を組み合わせ状態の
まま組み付け工程に供することができる。
【0013】また、請求項2記載の発明は、隣接する前
記吐出弁間に、前記吐出弁形成板の中央部から突出する
突出片を形成し、前記位置決め用孔を該突出片に形成
し、更に、該位置決め用孔の直径を前記ダボまたはピン
の直径よりも小さく形成するとともに、前記位置決め用
孔と前記突出片の先端縁との間に切れ目を形成し、前記
圧入時に、前記位置決め用孔をスナップ作用により拡開
可能としたことを特徴とする。このように構成すること
により、位置決め用孔にダボまたはピンを圧入するとき
に、該位置決め用孔がスナップ作用により弾性的に拡開
させることが可能となり、圧入が容易となる。
記吐出弁間に、前記吐出弁形成板の中央部から突出する
突出片を形成し、前記位置決め用孔を該突出片に形成
し、更に、該位置決め用孔の直径を前記ダボまたはピン
の直径よりも小さく形成するとともに、前記位置決め用
孔と前記突出片の先端縁との間に切れ目を形成し、前記
圧入時に、前記位置決め用孔をスナップ作用により拡開
可能としたことを特徴とする。このように構成すること
により、位置決め用孔にダボまたはピンを圧入するとき
に、該位置決め用孔がスナップ作用により弾性的に拡開
させることが可能となり、圧入が容易となる。
【0014】また、請求項3記載の発明は、前記突出片
に設けた前記位置決め用孔の内周縁に複数の切り込みを
設けたことを特徴とする。このように構成することによ
り、前記位置決め用孔の内周縁に複数の小さい突状部が
形成され、位置決め用孔に前記ダボまたはピンを圧入す
るときに、この突状部の先端部が前記ダボまたはピンと
接触することになり、該突状部の先端部が変形して前記
圧入が容易となる。
に設けた前記位置決め用孔の内周縁に複数の切り込みを
設けたことを特徴とする。このように構成することによ
り、前記位置決め用孔の内周縁に複数の小さい突状部が
形成され、位置決め用孔に前記ダボまたはピンを圧入す
るときに、この突状部の先端部が前記ダボまたはピンと
接触することになり、該突状部の先端部が変形して前記
圧入が容易となる。
【0015】また、請求項4記載の発明は、前記突出片
に設けた前記位置決め用孔を、前記吐出弁形成板の中心
点と前記位置決め用孔中央とを結ぶ直線方向に平行に長
径を配置した長孔に形成するとともに、長径形成辺間を
ダボまたはピンの直径より小さくしたことを特徴とす
る。位置決め用孔とダボまたはピンの位置は、吐出弁形
成板及びバルブプレートの中心に対し寸法公差が設けら
れるが、このように構成することによってこの寸法公差
の逃げが形成されるので、製作が容易となり、前記ダボ
またはピンの前記位置決め用孔への圧入が容易となる。
に設けた前記位置決め用孔を、前記吐出弁形成板の中心
点と前記位置決め用孔中央とを結ぶ直線方向に平行に長
径を配置した長孔に形成するとともに、長径形成辺間を
ダボまたはピンの直径より小さくしたことを特徴とす
る。位置決め用孔とダボまたはピンの位置は、吐出弁形
成板及びバルブプレートの中心に対し寸法公差が設けら
れるが、このように構成することによってこの寸法公差
の逃げが形成されるので、製作が容易となり、前記ダボ
またはピンの前記位置決め用孔への圧入が容易となる。
【0016】また、請求項5記載の発明は、前記位置決
め用孔は、前記突出片の先端側が前記ダボまたはピンの
直径より小さい幅で切り欠かれた直線状の切り欠き部
と、この切り欠き部の吐出弁形成板の中心側に連設され
た前記ダボまたはピンの直径より大きい幅広の孔部分と
から構成されたことを特徴とする。このように構成する
ことにより、吐出弁形成板及びバルブプレートの中心に
対する位置決め用孔とダボまたはピンの位置の寸法公差
を逃げることができ、また、スナップ作用を発揮し易く
なる。請求項6記載の発明は、前記位置決め用孔に前記
ダボまたはピンを圧入して前記吐出弁形成板を前記バル
ブプレートに離脱不可とした後、該互いに離脱不可とさ
れた前記吐出弁形成板と前記バルブプレートとを一体に
して圧縮機の組み立て工程に供することを特徴とする往
復動型圧縮機の組み付け方法である。このような組み付
け方法とすると、バルブプレートと吐出弁形成板とをシ
リンダアッセンブリとシリンダカバーとの間に組み付け
る作業において、バルブプレートと吐出弁形成板とが予
め離脱不可状態に一体に固定されているため、この組み
付けられたものが例え反転されても、バルブプレートが
外れたり、外れ落ちて損傷したりすることが防止され
る。
め用孔は、前記突出片の先端側が前記ダボまたはピンの
直径より小さい幅で切り欠かれた直線状の切り欠き部
と、この切り欠き部の吐出弁形成板の中心側に連設され
た前記ダボまたはピンの直径より大きい幅広の孔部分と
から構成されたことを特徴とする。このように構成する
ことにより、吐出弁形成板及びバルブプレートの中心に
対する位置決め用孔とダボまたはピンの位置の寸法公差
を逃げることができ、また、スナップ作用を発揮し易く
なる。請求項6記載の発明は、前記位置決め用孔に前記
ダボまたはピンを圧入して前記吐出弁形成板を前記バル
ブプレートに離脱不可とした後、該互いに離脱不可とさ
れた前記吐出弁形成板と前記バルブプレートとを一体に
して圧縮機の組み立て工程に供することを特徴とする往
復動型圧縮機の組み付け方法である。このような組み付
け方法とすると、バルブプレートと吐出弁形成板とをシ
リンダアッセンブリとシリンダカバーとの間に組み付け
る作業において、バルブプレートと吐出弁形成板とが予
め離脱不可状態に一体に固定されているため、この組み
付けられたものが例え反転されても、バルブプレートが
外れたり、外れ落ちて損傷したりすることが防止され
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図10を参照して本
発明の実施形態について説明する。本発明は、ダボ又は
ピンにより、バルブプレートに吐出弁形成板を離脱不可
状態とする部分構造に関するものであるため、実施の形
態に係る斜板式圧縮機の全体構成は、後記する本発明の
要部を除いては、図11〜15に記載した従来の斜板式
圧縮機と同一である。従って、この全体構成の点につい
ての説明は、前記のものを援用して省略する。また、以
下の説明は、従来のものと相違する本発明の要部に係る
部分を中心に説明する。なお、以下の図1〜図10の説
明において、従来の斜板式圧縮機における部分と同一の
部分または相当する部分については、同一の名称及び符
号を用いることとし、その説明を簡略化する。
発明の実施形態について説明する。本発明は、ダボ又は
ピンにより、バルブプレートに吐出弁形成板を離脱不可
状態とする部分構造に関するものであるため、実施の形
態に係る斜板式圧縮機の全体構成は、後記する本発明の
要部を除いては、図11〜15に記載した従来の斜板式
圧縮機と同一である。従って、この全体構成の点につい
ての説明は、前記のものを援用して省略する。また、以
下の説明は、従来のものと相違する本発明の要部に係る
部分を中心に説明する。なお、以下の図1〜図10の説
明において、従来の斜板式圧縮機における部分と同一の
部分または相当する部分については、同一の名称及び符
号を用いることとし、その説明を簡略化する。
【0018】先ず、第1実施の形態について、図1乃至
図3に基づき説明する。この第1実施の形態は、従来は
位置決め用孔22とダボ20との嵌合がすきま嵌めであ
ったところを締まり嵌めとしたものである。図1は、突
出片18cに設けられた位置決め用孔部分の拡大図であ
り、この図1において、51は位置決め用孔である。図
2はこの位置決め用孔51にダボ61を締まり嵌めで圧
入する状態を説明する断面図である。尚、この位置決め
用孔51とダボ61が従来の位置決め用孔22とダボ2
0とに対応する。位置決め用孔51は通常の円形孔であ
って、その直径Dhは、ダボ61と圧入嵌合となるよう
に、ダボ61の直径Ddより締めしろ分小さく形成され
ている。なお、ダボ61はバルブプレート13にプレス
成型されて形成されるため、その頂部61aは丸くなっ
ている。以上の如く構成されているので、位置決め用孔
51にダボ61を圧入することにより、バルブプレート
13に対し吐出弁形成板18cを所定位置に離脱不可状
態にして一体化することができる。従って、このように
一体化したものを圧縮機組み付け工程に供すれば、この
一体化物を反転しても両者は外れることがなく、組み付
け作業が効率よく行われる。また、上記圧入作業は、ダ
ボ61の頂部61aが丸みを帯びて形成されるため、こ
の丸みが圧入時の案内となり、圧入作業が容易に行われ
る。
図3に基づき説明する。この第1実施の形態は、従来は
位置決め用孔22とダボ20との嵌合がすきま嵌めであ
ったところを締まり嵌めとしたものである。図1は、突
出片18cに設けられた位置決め用孔部分の拡大図であ
り、この図1において、51は位置決め用孔である。図
2はこの位置決め用孔51にダボ61を締まり嵌めで圧
入する状態を説明する断面図である。尚、この位置決め
用孔51とダボ61が従来の位置決め用孔22とダボ2
0とに対応する。位置決め用孔51は通常の円形孔であ
って、その直径Dhは、ダボ61と圧入嵌合となるよう
に、ダボ61の直径Ddより締めしろ分小さく形成され
ている。なお、ダボ61はバルブプレート13にプレス
成型されて形成されるため、その頂部61aは丸くなっ
ている。以上の如く構成されているので、位置決め用孔
51にダボ61を圧入することにより、バルブプレート
13に対し吐出弁形成板18cを所定位置に離脱不可状
態にして一体化することができる。従って、このように
一体化したものを圧縮機組み付け工程に供すれば、この
一体化物を反転しても両者は外れることがなく、組み付
け作業が効率よく行われる。また、上記圧入作業は、ダ
ボ61の頂部61aが丸みを帯びて形成されるため、こ
の丸みが圧入時の案内となり、圧入作業が容易に行われ
る。
【0019】尚、上記ダボ61は図3のようなピン62
に置き換えることもできる。このピン62は、バルブプ
レート13に圧入することにより固定されており、その
直径Dpは前記ダボ61の直径Ddと同径である。ま
た、このピン62の頂面角部には面取り62aが形成さ
れている。従って、ピン62を位置決め用孔51に圧入
することにより、吐出弁形成板18をバルブプレート1
3に予め離脱不可状態にすることができるが、この圧入
に際しては、ピン62の面取り62aを案内部として利
用できる。
に置き換えることもできる。このピン62は、バルブプ
レート13に圧入することにより固定されており、その
直径Dpは前記ダボ61の直径Ddと同径である。ま
た、このピン62の頂面角部には面取り62aが形成さ
れている。従って、ピン62を位置決め用孔51に圧入
することにより、吐出弁形成板18をバルブプレート1
3に予め離脱不可状態にすることができるが、この圧入
に際しては、ピン62の面取り62aを案内部として利
用できる。
【0020】図4乃至図10は、他の実施の形態(第2
〜第7の実施の形態)を示すものであるが、これらの実
施の形態は全て第1の実施の形態における位置決め用孔
51を変形して、前記ダボ61またはピン62を圧入す
るようにしたものである。図4は、第2の実施の形態を
示す位置決め用孔部の拡大平面図であるが、この図にお
いて、位置決め用孔52は、円形部分の一部が切開され
ている。円形部分の直径は、先の第1の実施の形態にお
ける位置決め用孔51の直径Dhと同一である。また、
切開部分は、最小幅Waが前記直径Dhより小さい適宜
の大きさの扇形に形成されている。このように構成する
ことにより、ダボ61またはピン62を圧入する際、位
置決め用孔52は、スナップ作用により図面において左
右方向に、即ち、図4における矢印AおよびB方向に弾
性的に押し広げられる。本発明において必要とする吐出
弁形成板18とバルブプレート13との一体化の強さ
は、圧縮機の組み付け作業において反転等の取り扱いで
両者が外れ落ちない程度であればよく、この目的に応じ
た強さとして、圧入を容易に行わしめることができる。
〜第7の実施の形態)を示すものであるが、これらの実
施の形態は全て第1の実施の形態における位置決め用孔
51を変形して、前記ダボ61またはピン62を圧入す
るようにしたものである。図4は、第2の実施の形態を
示す位置決め用孔部の拡大平面図であるが、この図にお
いて、位置決め用孔52は、円形部分の一部が切開され
ている。円形部分の直径は、先の第1の実施の形態にお
ける位置決め用孔51の直径Dhと同一である。また、
切開部分は、最小幅Waが前記直径Dhより小さい適宜
の大きさの扇形に形成されている。このように構成する
ことにより、ダボ61またはピン62を圧入する際、位
置決め用孔52は、スナップ作用により図面において左
右方向に、即ち、図4における矢印AおよびB方向に弾
性的に押し広げられる。本発明において必要とする吐出
弁形成板18とバルブプレート13との一体化の強さ
は、圧縮機の組み付け作業において反転等の取り扱いで
両者が外れ落ちない程度であればよく、この目的に応じ
た強さとして、圧入を容易に行わしめることができる。
【0021】図5は、第3の実施の形態であって、この
実施の形態は基本的には前記第2の実施の形態と同じで
あって、位置決め用孔53の先端側、つまり突出片18
cの先端側部分の切り欠き53aの幅Wbを前記切り欠
き52aの幅Waより小さくし、且つ一定幅の切り欠き
にしたものである。この場合も前記第2の実施の形態と
同様にスナップ作用が働き、ダボ61またはピン62の
圧入が容易となる。
実施の形態は基本的には前記第2の実施の形態と同じで
あって、位置決め用孔53の先端側、つまり突出片18
cの先端側部分の切り欠き53aの幅Wbを前記切り欠
き52aの幅Waより小さくし、且つ一定幅の切り欠き
にしたものである。この場合も前記第2の実施の形態と
同様にスナップ作用が働き、ダボ61またはピン62の
圧入が容易となる。
【0022】図6及び図7は、第4の実施の形態を示す
ものであって、この実施の形態は、位置決め用孔の内周
縁に複数の切り込みが設けられている。即ち、位置決め
用孔54は、その内周縁に6個の弓形切り込み54b
(この場合6個所)が設けられ、これら切り込み54b
の間に6個の突状部54aが形成されている。また、こ
の突状部54aの先端を直径Dh(前記第1の実施の形
態における位置決め用孔51の直径と同じ)上に位置せ
しめている。従って、ダボ61またはピン62を圧入す
るときは、このダボ61またはピン62がこれら突状部
54aの先端が形成する円周と締まり嵌めの関係となる
が、これら突状部54aが細いので弾性的に変形し圧入
される。そして、この圧入により、吐出弁形成板18と
バルブプレート13とが離脱不可状態にされる。また、
これら突状部54aの形状寸法を適宜選択することによ
り、吐出弁形成板18とバルブプレート13との互いの
締まり力は、製造工程における取り扱いにおいて互いに
外れ落ちない程度に調整される。また、この実施の形態
の場合は、突状部54aの変形を利用するので、材料お
よび突状部54aの形状によっては、位置決め用孔54
やダボ61やピン62の製作精度を低くすることが可能
となる。
ものであって、この実施の形態は、位置決め用孔の内周
縁に複数の切り込みが設けられている。即ち、位置決め
用孔54は、その内周縁に6個の弓形切り込み54b
(この場合6個所)が設けられ、これら切り込み54b
の間に6個の突状部54aが形成されている。また、こ
の突状部54aの先端を直径Dh(前記第1の実施の形
態における位置決め用孔51の直径と同じ)上に位置せ
しめている。従って、ダボ61またはピン62を圧入す
るときは、このダボ61またはピン62がこれら突状部
54aの先端が形成する円周と締まり嵌めの関係となる
が、これら突状部54aが細いので弾性的に変形し圧入
される。そして、この圧入により、吐出弁形成板18と
バルブプレート13とが離脱不可状態にされる。また、
これら突状部54aの形状寸法を適宜選択することによ
り、吐出弁形成板18とバルブプレート13との互いの
締まり力は、製造工程における取り扱いにおいて互いに
外れ落ちない程度に調整される。また、この実施の形態
の場合は、突状部54aの変形を利用するので、材料お
よび突状部54aの形状によっては、位置決め用孔54
やダボ61やピン62の製作精度を低くすることが可能
となる。
【0023】図8は、第5の実施の形態を示すものであ
って、この実施の形態では、位置決め用孔が長孔に形成
されている。即ち、位置決め用孔55は、ダボ61また
はピン62とバルブプレート13の中心点を結ぶ線、つ
まり位置決め用孔55の中央と吐出弁形成板18の中心
点を結ぶ線に平行に長径を配置した長孔としている。こ
の長孔の短径、つまり長径形成片間は前記第1の実施の
形態における位置決め用孔51の直径と同一寸法のDh
である。また、長径寸法Lhは、バルブプレート13の
中心点に対するダボ61またはピン62の位置について
の寸法公差及び吐出弁形成板18の中心点に対する位置
決め用孔55の位置についての寸法公差を逃げる程度の
ものとすればよい。このように構成することにより、製
作上避けることができない寸法公差による位置ずれを逃
げながら圧入を可能とすることができる。
って、この実施の形態では、位置決め用孔が長孔に形成
されている。即ち、位置決め用孔55は、ダボ61また
はピン62とバルブプレート13の中心点を結ぶ線、つ
まり位置決め用孔55の中央と吐出弁形成板18の中心
点を結ぶ線に平行に長径を配置した長孔としている。こ
の長孔の短径、つまり長径形成片間は前記第1の実施の
形態における位置決め用孔51の直径と同一寸法のDh
である。また、長径寸法Lhは、バルブプレート13の
中心点に対するダボ61またはピン62の位置について
の寸法公差及び吐出弁形成板18の中心点に対する位置
決め用孔55の位置についての寸法公差を逃げる程度の
ものとすればよい。このように構成することにより、製
作上避けることができない寸法公差による位置ずれを逃
げながら圧入を可能とすることができる。
【0024】図9は、第6の実施の形態を示すものであ
って、この実施の形態では、位置決め用孔56が前記第
5の実施の形態の位置決め用孔55と同様の長孔に形成
されており、長径方向の中央円周上に三角形状の切り込
み56aが形成されている点が、第5の実施の形態と相
違する。この第6の実施の形態のように構成すると、前
記第5の実施の形態と比較してダボ61またはピン62
と接する部分が変形し易くなり圧入が容易となる。
って、この実施の形態では、位置決め用孔56が前記第
5の実施の形態の位置決め用孔55と同様の長孔に形成
されており、長径方向の中央円周上に三角形状の切り込
み56aが形成されている点が、第5の実施の形態と相
違する。この第6の実施の形態のように構成すると、前
記第5の実施の形態と比較してダボ61またはピン62
と接する部分が変形し易くなり圧入が容易となる。
【0025】図10は、第7の実施の形態を示す。この
実施の形態における位置決め用孔57は、前記突出片1
8cの先端側が前記ダボ61またはピン62の直径より
小さい一定幅、即ち、前記第1の実施の形態における位
置決め用孔51の直径と同一寸法のDhで切り欠かれた
切り欠き部57aと、この切り欠き部57aの吐出弁形
成板の中心側に連設された前記ダボ61またはピン62
の直径より大きい幅広の孔部分57bとから構成されて
いる。このように構成されているため、切り欠き部57
aが前記第2や第3の実施の形態の場合と同様にスナッ
プ作用するので、この切り欠き57aへのダボ61また
はピン62の圧入が容易となる。また、切り欠き部57
aが吐出弁形成板18の中心方向に対して延びているの
で、前記第5の実施の形態と同様に、製作上避けること
ができない寸法公差を逃げながら圧入を可能とすること
ができる。
実施の形態における位置決め用孔57は、前記突出片1
8cの先端側が前記ダボ61またはピン62の直径より
小さい一定幅、即ち、前記第1の実施の形態における位
置決め用孔51の直径と同一寸法のDhで切り欠かれた
切り欠き部57aと、この切り欠き部57aの吐出弁形
成板の中心側に連設された前記ダボ61またはピン62
の直径より大きい幅広の孔部分57bとから構成されて
いる。このように構成されているため、切り欠き部57
aが前記第2や第3の実施の形態の場合と同様にスナッ
プ作用するので、この切り欠き57aへのダボ61また
はピン62の圧入が容易となる。また、切り欠き部57
aが吐出弁形成板18の中心方向に対して延びているの
で、前記第5の実施の形態と同様に、製作上避けること
ができない寸法公差を逃げながら圧入を可能とすること
ができる。
【0026】本発明は以上の実施の形態のように構成さ
れた位置決め用孔51〜57に前記ダボ61またはピン
62を圧入することにより、バルブプレート13と吐出
弁形成板18とが予め一体化される。そして、このよう
に予め組み合わされたバルブプレート13と吐出弁形成
板18とは、一体化状態でその後の工程に供され、最終
的にシリンダアッセンブリ1とシリンダカバー10、1
1との間に組み付けされる。従って、後の組み付け完了
に至るまでの工程(一体化後の工程)において、予め組
み合わされたバルブプレート13と吐出弁形成板18と
を反転するようなことがあっても、吐出弁形成板18が
バルブプレート13から外れ落ちることがない。
れた位置決め用孔51〜57に前記ダボ61またはピン
62を圧入することにより、バルブプレート13と吐出
弁形成板18とが予め一体化される。そして、このよう
に予め組み合わされたバルブプレート13と吐出弁形成
板18とは、一体化状態でその後の工程に供され、最終
的にシリンダアッセンブリ1とシリンダカバー10、1
1との間に組み付けされる。従って、後の組み付け完了
に至るまでの工程(一体化後の工程)において、予め組
み合わされたバルブプレート13と吐出弁形成板18と
を反転するようなことがあっても、吐出弁形成板18が
バルブプレート13から外れ落ちることがない。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、バルブプレートと吐出弁形成板とを予め所
定の位置関係に互いに離脱不可状態にして組み付けてお
くことができ、圧縮機の組み付け作業を効率化すること
ができる。
明によれば、バルブプレートと吐出弁形成板とを予め所
定の位置関係に互いに離脱不可状態にして組み付けてお
くことができ、圧縮機の組み付け作業を効率化すること
ができる。
【0028】請求項2記載の発明によれば、位置決め用
孔がスナップ作用し拡開するため、圧入が容易となる。
孔がスナップ作用し拡開するため、圧入が容易となる。
【0029】請求項3記載の発明によれば、位置決め用
孔の周縁に小さい突状部が複数形成され、この突状部の
変形を利用して圧入できるため、圧入が容易となる。
孔の周縁に小さい突状部が複数形成され、この突状部の
変形を利用して圧入できるため、圧入が容易となる。
【0030】請求項4記載の発明によれば、位置決め用
孔とダボまたはピンの位置についての寸法公差を逃げる
ことができるので、製作が容易であり、前記ダボまたは
ピンの前記位置決め用孔への圧入が容易となる。
孔とダボまたはピンの位置についての寸法公差を逃げる
ことができるので、製作が容易であり、前記ダボまたは
ピンの前記位置決め用孔への圧入が容易となる。
【0031】請求項5記載の発明によれば、位置決め用
孔とダボまたはピンの位置についての寸法公差を逃げる
ことができ、また、位置決め用孔がスナップ作用し拡開
するため、圧入が容易となる。
孔とダボまたはピンの位置についての寸法公差を逃げる
ことができ、また、位置決め用孔がスナップ作用し拡開
するため、圧入が容易となる。
【0032】請求項6記載の発明によれば、バルブプレ
ートと吐出弁形成板とをシリンダアッセンブリとシリン
ダカバーとの間に組み付ける作業において、バルブプレ
ートと吐出弁形成板とが予め一体に離脱不可状態にされ
ているため、この組み付けられたものが例え反転されて
も、バルブプレートが外れたり、外れ落ちて損傷したり
することが防止される。
ートと吐出弁形成板とをシリンダアッセンブリとシリン
ダカバーとの間に組み付ける作業において、バルブプレ
ートと吐出弁形成板とが予め一体に離脱不可状態にされ
ているため、この組み付けられたものが例え反転されて
も、バルブプレートが外れたり、外れ落ちて損傷したり
することが防止される。
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る位置決め用孔
回りの部分拡大平面図である。
回りの部分拡大平面図である。
【図2】 図1に図示された位置決め用孔にダボを圧入
する状態を説明する部分拡大断面図である。
する状態を説明する部分拡大断面図である。
【図3】 本発明の第1〜第7の実施形態に係るピン回
りの部分拡大断面図である。
りの部分拡大断面図である。
【図4】 本発明の第2の実施形態に係る位置決め用孔
回りの部分拡大平面図である。
回りの部分拡大平面図である。
【図5】 本発明の第3の実施形態に係る位置決め用孔
回りの部分拡大平面図である。
回りの部分拡大平面図である。
【図6】 本発明の第4の実施形態に係る位置決め用孔
回りの部分拡大平面図である。
回りの部分拡大平面図である。
【図7】 図6におけるVIIーVII断面図である。
【図8】 本発明の第5の実施形態に係る位置決め用孔
回りの部分拡大平面図である。
回りの部分拡大平面図である。
【図9】 本発明の第6の実施形態に係る位置決め用孔
回りの部分拡大平面図である。
回りの部分拡大平面図である。
【図10】 本発明の第7の実施形態に係る位置決め用
孔回りの部分拡大平面図である。
孔回りの部分拡大平面図である。
【図11】 従来の往復動圧縮機としての斜板式圧縮機
の縦断面図である。
の縦断面図である。
【図12】 図11におけるXIIーXII断面図である。
【図13】 図11に示された斜板式圧縮機における吐
出弁形成板の平面図である。
出弁形成板の平面図である。
【図14】 図11に示された斜板式圧縮機におけるバ
ルブプレートと吐出弁形成板との組み合わせ図で、図1
3におけるXIVーXIV断面に対応する。
ルブプレートと吐出弁形成板との組み合わせ図で、図1
3におけるXIVーXIV断面に対応する。
【図15】 図14におけるダボに代えてピンを使用し
た従来例で、ピン回りの断面図を示す。
た従来例で、ピン回りの断面図を示す。
1…シリンダアッセンブリ、1a…フロント側シリンダ
ブロック、1b…リヤ側シリンダブロック、3…駆動
軸、5…カムプレート(斜板)、7…シリンダボア、8
…ピストン、10…フロント側シリンダカバー、11…
リヤ側シリンダカバー、13…バルブプレート、14…
吸入ポート、15…吸入弁形成板、17…吐出ポート、
18…吐出弁形成板、18b…吐出弁、18c…突出
片、20,61…ダボ、21,62…ピン、22、5
1、52、53、54、55、56、57…位置決め用
孔,Dh…位置決め用孔の直径,Dd…ダボの直径,D
p…ピンの直径。
ブロック、1b…リヤ側シリンダブロック、3…駆動
軸、5…カムプレート(斜板)、7…シリンダボア、8
…ピストン、10…フロント側シリンダカバー、11…
リヤ側シリンダカバー、13…バルブプレート、14…
吸入ポート、15…吸入弁形成板、17…吐出ポート、
18…吐出弁形成板、18b…吐出弁、18c…突出
片、20,61…ダボ、21,62…ピン、22、5
1、52、53、54、55、56、57…位置決め用
孔,Dh…位置決め用孔の直径,Dd…ダボの直径,D
p…ピンの直径。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 脇田 朋広 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内
Claims (6)
- 【請求項1】 複数のシリンダボアを有するシリンダア
ッセンブリと、 このシリンダアッセンブリの中心部に回転可能に支持さ
れた駆動軸と、 この駆動軸による回転運動を直線運動に変換する手段と
して駆動軸に装着されたカムプレートと、 このカムプレートの回転により前記各シリンダボア内を
往復動するピストンと、 前記シリンダボアを閉塞するために前記シリンダアッセ
ンブリの端部を覆うように配設されるとともに、内部に
吐出室と吸入室とを備えた少なくとも一つのシリンダカ
バーと、 前記各シリンダボアと前記吸入室とを連通し、前記吸入
室から冷媒ガスを各シリンダボアに導くための吸入ポー
トと、前記各シリンダボアと吐出室とを連通し、前記各
ピストンにより圧縮されたシリンダボア内の冷媒ガスを
前記吐出室に導くための吐出ポートとが穿設され、前記
シリンダカバーと前記シリンダアッセンブリとの間に介
装されたバルブプレートと、 前記各吐出ポートを開閉する吐出弁を、中央部の周縁か
ら放射状に一体的に形成し、前記バルブプレートと前記
シリンダカバーとの間に介装された吐出弁形成板と、 前記吐出弁形成板に形成された複数の位置決め用孔と、 前記吐出弁形成板を位置決めするために、前記位置決め
用孔に係合するように前記バルブプレートに形成された
複数のダボまたはピンを備えた往復動型圧縮機におい
て、 前記位置決め用孔の直径を前記ダボまたはピンの直径よ
り小さくし、前記位置決め用孔に前記ダボまたはピンを
圧入して、前記吐出弁形成板を前記バルブプレートと離
脱不可としたことを特徴とする往復動型圧縮機。 - 【請求項2】 隣接する前記吐出弁間に、前記吐出弁形
成板の中央部から突出する突出片を形成し、該突出片に
前記位置決め用孔を形成し、更に、該位置決め用孔の直
径を前記ダボまたはピンの直径よりも小さく形成すると
ともに、前記位置決め用孔と前記突出片の先端縁との間
に切れ目を形成し、前記圧入時に、前記位置決め用孔を
スナップ作用により拡開可能としたことを特徴とする請
求項1記載の往復動型圧縮機。 - 【請求項3】 隣接する前記吐出弁間に、前記吐出弁形
成板の中央部から突出する突出片を形成し、該突出片に
前記位置決め用孔を形成するとともに、該位置決め用孔
の最小内径を前記ダボまたはピンの直径よりも小さく形
成し、更に、前記位置決め用孔の内縁に複数の切り込み
を設けたことを特徴とする請求項1記載の往復動型圧縮
機。 - 【請求項4】 隣接する前記吐出弁間に、前記吐出弁形
成板の中央部から突出する突出片を形成し、該突出片に
前記位置決め用孔を形成し、更に、前記位置決め用孔
を、前記吐出弁形成板の中心点と前記位置決め用孔中央
とを結ぶ直線方向に平行に長径を配置した長孔に形成す
るとともに、長径形成辺間を前記ダボまたはピンの直径
より小さくしたことを特徴とする請求項1記載の往復動
型圧縮機。 - 【請求項5】 隣接する前記吐出弁間に、前記吐出弁形
成板の中央部から突出する突出片を形成し、該突出片に
前記位置決め用孔を形成するものであって、該位置決め
用孔は、前記突出片の先端側が前記ダボまたはピンの直
径より小さい幅の直線的切り欠かき部と、この切り欠き
部の吐出弁形成板の中心側に連設された前記ダボまたは
ピンの直径より大きい幅広の孔部分とからなることを特
徴とする請求項1記載の往復動型圧縮機。 - 【請求項6】 複数のシリンダボアを有するシリンダア
ッセンブリと、 このシリンダアッセンブリの中心部に回転可能に支持さ
れた駆動軸と、 この駆動軸による回転運動を直線運動に変換する手段と
して駆動軸に装着されたカムプレートと、 このカムプレートの回転により前記各シリンダボア内を
往復動するピストンと、 前記シリンダボアを閉塞するために前記シリンダアッセ
ンブリの端部を覆うように配設されるとともに、内部に
吐出室と吸入室とを備えた少なくとも一つのシリンダカ
バーと、 前記各シリンダボアと前記吸入室とを連通し、前記吸入
室から冷媒ガスを各シリンダボアに導くための吸入ポー
トと、前記各シリンダボアと吐出室とを連通し、前記各
ピストンにより圧縮されたシリンダボア内の冷媒ガスを
前記吐出室に導くための吐出ポートとが穿設され、前記
シリンダカバーと前記シリンダアッセンブリとの間に介
装されたバルブプレートと、 前記各吐出ポートを開閉する吐出弁を、中央部の周縁か
ら放射状に一体的に形成し、前記バルブプレートと前記
シリンダカバーとの間に介装された吐出弁形成板と、 前記吐出弁形成板に形成された複数の位置決め用孔と、 前記吐出弁形成板を位置決めするために、前記位置決め
用孔に係合するように前記バルブプレートに形成された
複数のダボまたはピンを備えた往復動型圧縮機におい
て、 前記位置決め用孔に前記ダボまたはピンを圧入して前記
吐出弁形成板を前記バルブプレートに離脱不可とした
後、該互いに離脱不可とした前記吐出弁形成板と前記バ
ルブプレートとを一体にして圧縮機の組み立て工程に供
することを特徴とする往復動型圧縮機の組み付け方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10045100A JPH11241678A (ja) | 1998-02-26 | 1998-02-26 | 往復動型圧縮機及びその組み付け方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10045100A JPH11241678A (ja) | 1998-02-26 | 1998-02-26 | 往復動型圧縮機及びその組み付け方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11241678A true JPH11241678A (ja) | 1999-09-07 |
Family
ID=12709884
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10045100A Pending JPH11241678A (ja) | 1998-02-26 | 1998-02-26 | 往復動型圧縮機及びその組み付け方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11241678A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010084674A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Yamada Seisakusho Co Ltd | バキュームポンプ用逆止弁 |
| KR101259676B1 (ko) * | 2010-06-17 | 2013-05-09 | 한라비스테온공조 주식회사 | 차량용 압축기의 밸브플레이트 |
-
1998
- 1998-02-26 JP JP10045100A patent/JPH11241678A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010084674A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Yamada Seisakusho Co Ltd | バキュームポンプ用逆止弁 |
| KR101259676B1 (ko) * | 2010-06-17 | 2013-05-09 | 한라비스테온공조 주식회사 | 차량용 압축기의 밸브플레이트 |
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