JPH11241750A - 構造物用スライド式弾性支承装置及び高支圧荷重支持部材 - Google Patents
構造物用スライド式弾性支承装置及び高支圧荷重支持部材Info
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- JPH11241750A JPH11241750A JP10333361A JP33336198A JPH11241750A JP H11241750 A JPH11241750 A JP H11241750A JP 10333361 A JP10333361 A JP 10333361A JP 33336198 A JP33336198 A JP 33336198A JP H11241750 A JPH11241750 A JP H11241750A
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Abstract
りスライド自在に支持することで、この荷重支持部材に
地震時に無理な横方向のせん断応力が作用せず、かつ上
部からの高荷重によっても、ゴム層がせん断しないよう
に設ける。 【解決手段】上部構造物1と下部構造物2との間に配置
される構造物用弾性支承装置において、上下に鋼板9,
10を有する弾性支承体5における前記鋼板9,10の
いずれか一方の鋼板9を、上部構造物1または下部構造
物2のいずれか一方の構造物に直接または間接的に移動
不能に係止し、かつその係止した構造物側に、前記弾性
支承体5における他方の鋼板10を上下方向に移動可能
にかつ横方向に移動不能に直接または間接的に係止し、
その他方鋼板10の外側が非係止状態の前記上部構造物
1または下部構造物2を常時スライド自在に支承する面
とされ、かつ前記弾性支承体5の各鋼板9,10におけ
る弾性層6との接着界面を粗面にすることで接着面の拡
大とゴム層のせん断抵抗力を増大する。
Description
各種構造物用スライド式弾性支承装置と、これに用いる
高支圧荷重支持部材に関するものである。
承(反力分散支承,免震支承等)によって支持されてい
るが、このゴム支承には、前述のように分散,免震等の
機能をも要求されているため、支承装置の平面寸法及び
ゴム厚等が大きくなり、従来のゴム支承では設計,製
造,耐久性,施工性,経済性に問題が発生してきた。ま
た、全体構造的にも振動の増加や鋼橋の疲労促進等予測
される問題点も指摘され始めている。従来、ゴムのよう
な弾性支承体を使用した弾性支承装置としては、弾性支
承装置における上部側または下部側のいずれか一方(例
えば上部側)を上部構造物に取り付け、かつ他方(例え
ば弾性支承装置の下部側)を下部構造物に取り付けて、
つぎの(1)〜(3)の作用効果を期待した弾性支承装
置が知られている。(1)ゴムのような弾性体による上
部構造物の荷重を弾性的に支承する作用と共に下部構造
物に緩衝しながら荷重を伝達する作用(以下単に荷重支
承作用と言う)。(2)上部構造物の撓み(即ち支点と
なる支承の側から見ると上部構造物の回転)に対する弾
性支承体による構造物の回転を許容しながら支承する作
用(以下単に回転支承作用と言う)。(3)上部構造物
および下部構造物の水平方向の相対的な変位をゴムの水
平方向のせん断変形により許容しながら支承する作用
(以下単にせん断支承作用と言う)。特に上部構造物お
よび下部構造物が水平方向に相対的に変位した時に、ゴ
ムのような弾性体のせん断変形により緩衝しながら支承
するという技術思想のものが多数知られている。しかし
ながら前記従来の支承装置の場合は、上部構造物を支承
しながら弾性体をせん断変形した状態でも、前記(1)
及び(2)の作用を満足させる必要があり、弾性体に前
記(1)〜(3)のすべての負荷が作用することを考慮
して設計する必要があるので、必然的に弾性支承体が大
型になるという問題があると共に、比較的弾性体に高い
支圧応力を負担させることができないという問題があ
る。また桁等の伸縮あるいは地震時の横方向の変位に対
して、ゴムのような弾性体にせん断変形を繰り返し作用
させる構造であるので、弾性層の疲労を設計に十分反映
させる必要がある。また、弾性支承体を予備せん断変形
あるいは、ポストせん断変形させる場合に、一時的にス
ライドさせる形式の場合も知られているが、いずれの場
合も基本的に据え付け後は、弾性体の大きなせん断変形
を常時許容させる構造形式であるので、本発明の場合の
せん断変形を常時許容させない場合とは、基本的に構造
形式が異なる。また、弾性支承体を予備せん断変形ある
いは、ポストせん断変形させる場合には、その据え付け
作業が煩雑になるとともに、装置も複雑になり、高度の
熟練を要するという問題がある。
(1)〜(3)の支承作用のうち(2)の、回転支承作
用を持たせるためには、上部に半球状支承面を有する鋼
製下部支持部材と、下部に半球状凸部を有すると共に上
部に上部構造物支承部を有する上部支持部材とを嵌合す
る構造にする必要があり、支承高さが高く(厚く)なる
と共に構造が複雑化するという問題がある。
題点を改良する目的で開発され、弾性支承体に対して、
前記(1)〜(3)の支承作用のうち(3)の機能すな
わち、せん断変形支承作用を常時機能させないようにす
ると共に常時弾性支承装置により支承される上部構造物
または下部構造物を、これらの築造中および築造後にお
いても常時スライド可能に比較的恒久的に、しかも弾性
支承体に比較的高い支圧応力を負担させることができる
弾性支承装置と、これに用いる高支圧用の荷重支持部材
を提供することを目的とする。
め、本発明に係る構造物用スライド式弾性支承装置にお
いては、上部構造物と下部構造物との間に配置される構
造物用弾性支承装置において、上下に鋼板を有する弾性
支承体における前記鋼板のいずれか一方の鋼板を、上部
構造物または下部構造物のいずれか一方の構造物に直接
または間接的に移動不能に係止し、かつその係止した構
造物側に、前記弾性支承体における他方の鋼板を上下方
向に移動可能にかつ横方向に移動不能に直接または間接
的に係止し、その他方鋼板の外側が非係止状態の前記上
部構造物または下部構造物を常時スライド自在に支承す
る面とされ、かつ前記弾性支承体の各鋼板における弾性
層との接着界面を粗面にすることで接着面の拡大とゴム
層のせん断抵抗力を増大したことを特徴とする。また本
発明に係る構造物用スライド式弾性支承装置において
は、上部構造物と下部構造物との間に配置される構造物
用弾性支承装置において、弾性層を介して上部鋼板およ
び下部鋼板を一体に有する弾性支承体における前記下部
鋼板が、下部構造物に固定された下部支持部材の上面に
横移動不能に係止され、かつ前記下部支持部材側に前記
他方の上部鋼板が下部支持部材に対し相対的に上下方向
に移動可能にかつ横方向に移動不能に係止され、その上
部鋼板の上部に設けたすべり面を有するすべり支承材を
介して上部構造物が横方向に常時スライド自在に支承さ
れ、かつ前記弾性支承体の各鋼板における弾性層との接
着界面を粗面にすることで接着面の拡大とゴム層のせん
断抵抗力を増大し高支圧応力度下で使用することを特徴
とする。
支承装置においては、下部構造物に設置のベースプレー
トから起立するせん断拘束壁により、ベースプレートに
載置した高支圧荷重支持部材の横移動及びせん断変形を
拘束し、この高支圧荷重支持部材のゴム層の上部に装着
した上部嵌着支持部材の上面を、前記せん断拘束壁の頂
部から突出して設け、この上部嵌着支持部材の上面で、
上部構造物に取付けたソールプレートをスライド自在に
支持し、前記高支圧荷重支持部材のゴム層の上部および
下部に装着した上部嵌着支持部材および下部嵌着支持部
材におけるゴム層との接着界面を粗面にすることで接着
面の拡大とゴム層のせん断抵抗力を増大し高支圧応力度
下で使用することを特徴とする。
いては、ゴム層の外周面に環状凹み部を形成すると共
に、前記ゴム層の上下部に装着する上部嵌着支持部材と
下部嵌着支持部材に、前記ゴム層の高支圧応力度による
水平方向のせん断力を拘束する反力壁を設け、前記ゴム
層に埋設する補強鋼板等の硬質板の前記ゴム層との接着
界面を粗面にすることで接着面の拡大とゴム層のせん断
抵抗力を増大し高支圧応力度下で使用することを特徴と
する。また本発明に係る高支圧荷重支持部材において
は、ゴム層の外周面にR加工による環状凹み部を形成す
ると共に、前記ゴム層の上下部に装着する上部嵌着支持
部材と下部嵌着支持部材に、前記ゴム層の高支圧応力度
による水平方向のせん断力を拘束する反力壁を設け、前
記ゴム層に埋設する補強鋼板の肉厚を厚くすると共に、
前記ゴム層との接着界面を粗面にすることで接着面の拡
大とゴム層のせん断抵抗力を増大したことを特徴とす
る。また本発明に係る高支圧荷重支持部材においては、
ゴム層の外周面に応力集中を緩和させるためにR加工に
よる環状凹み部を形成すると共に、高支圧応力度による
前記ゴム層の内部応力を広く分布させ、過度な局部ひず
みを抑制するために前記ゴム層に少なくとも一枚以上の
表裏両面に粗面を有する補強鋼板等の硬質板を埋設する
と共に、前記ゴム層の上下部に装着する上部嵌着支持部
材と下部嵌着支持部材に、機械的に接着面に作用するせ
ん断力を拘束するための反力壁を設けたことを特徴とす
る。
支承装置においては、上部構造物と下部構造物との間に
配置される構造物用弾性支承装置において、弾性層を介
して上部鋼板および下部鋼板を一体に有する弾性体にお
ける前記下部鋼板が下部構造物に固定され、かつその下
部鋼板に設けられたせん断拘束壁により、前記他方の上
部鋼板が下部鋼板に対し相対的に上下方向に移動可能に
かつ横方向に移動不能に係止され、その上部鋼板の上部
に設けたすべり面を有するすべり支承材を介して上部構
造物が横方向に常時スライド自在に支承され、前記上部
鋼板および下部鋼板におけるゴム層との接着界面を粗面
にすることで接着面の拡大とゴム層のせん断抵抗力を増
大したことを特徴とする。また本発明に係る構造物用ス
ライド式弾性支承装置においては、前記下部鋼板の中央
部に設けられた柱状部材からなるせん断拘束壁により、
前記他方の上部鋼板が下部鋼板に対し相対的に上下方向
に移動可能にかつ横方向に移動不能に係止されているこ
とを特徴とする。
を常時機能させないので、弾性体の横方向の変位によっ
ておこる比較的大きなせん断変形の繰り返しによる疲労
が生じない。また荷重支承作用及び回転支承作用を機能
させながら、しかも上部構造物を常時スライド自在に支
承できるので、上部構造物の築造後はもちろんのこと築
造中に地震力が作用しても、弾性支承装置に過大な横方
向の支持力を発揮させることなく上部構造物を支承で
き、しかもせん断変形をしないので、高支圧応力度下で
使用できるので、弾性体を小型にすることができ、ま
た、荷重支承部材における弾性層は、鋼製等の硬質部材
を介して間接的にせん断拘束壁により横移動とせん断変
形を拘束されているので、弾性層に直接無理な横方向の
外力が作用させることなく、弾性層のせん断変形を確実
に拘束することができる。また、高支圧荷重支持部材
は、ベースプレートから起立するせん断拘束壁により横
移動とせん断変形が拘束されているので、ゴム層にせん
断変形が生じない。しかも、上部構造物は、この支承部
材の上面にスライド自在に支承されていることで、非せ
ん断変形性は確実である。また、本発明によると、高支
圧荷重支持部材が高荷重を受けて圧縮変形するとき、ゴ
ム層の上下部には、これをせん断させる力が作用する
が、その応力は、当該ゴム層の上下に嵌着した上下嵌着
支持部材のそれぞれの反力壁で機械的に接着面のせん断
力を拘束するように受けられるので、ゴム層の上下部お
よびゴム層の接着面はせん断破壊しないと共に、ゴム層
の接着界面外周縁部等の一部に応力集中するのが緩和さ
れる。また、ゴム層の外周面にR加工等による環状凹部
が形成されていることで、さらにゴム層の外周縁部等に
応力集中するのが緩和され、したがって、このゴム層
は、上方から高荷重を受けて圧縮変形するとき、全体と
してゴム層の外面は略同一面となり、これによって上下
の嵌着支持部材との接着面に剥離作用を及ぼすことが少
なく、円滑に圧縮変形でき、桁の回転および振動を吸収
できる。またゴム層に少なくとも一枚以上の補強鋼板が
埋設されていることにより、高支圧になっても、前記ゴ
ム層の内部応力を広く分布させて、ゴム層の過度な局部
歪みを抑えることができる。そして、この発明において
は、ゴム層に接する鋼板または補強鋼板あるいは上部嵌
着支持部材並びに下部嵌着支持部材におけるゴム層との
接着界面を粗面にすることで接着面の拡大とゴム層のせ
ん断抵抗力の増大を図っているので、一体結合強度を向
上させて、高支圧に対して、剪断抵抗力および剥離抵抗
力を高めている。
実施形態に係る支承装置30を示し、この支承装置30
において、下部構造物1の上部に取り付けられる下部支
持部材2におけるベースプレート32の上面のほぼ中央
部に、位置決め係止用凹部3が設けられ、前記下部支持
部材2の上面に縦向きに鋼製短筒状部材4aの下部が溶
接等により固定されて、せん断拘束壁4が構成され、そ
のせん断拘束壁4により、弾性支承体5における下部鋼
板9と上部鋼板10の相対的な横移動を間接的にあるい
は直接的に拘束して、ゴムのような弾性支承体5におけ
る弾性体(層)6の上下両端部分の相対的な横方向の変
位によるせん断変形を間接的に拘束している。前記弾性
支承体5における下部鋼板9の上面および上部鋼板10
の下面の円形面全体に、環状波形ロールまたはローレッ
ト加工などによる凹凸状接着面40が形成され、したが
って、各鋼板9,10と弾性層6との接着界面が、環状
波形又はローレット加工などによる凹凸状接着面40と
されていることで、フラットな接着面に比べて、弾性層
6が圧縮変形される際の弾性層6と、各鋼板9,10と
の接着面に加わるせん断力による剥離をより有効に阻止
できる。前記せん断拘束壁4の内側空間部の平面形状
は、後述の上部支持部材12の外側の平面形状とほぼ同
形かあるいは相似形になるように設定されて、矩形また
は円形等の形状に製作される。前記せん断拘束壁4の内
側下部には、前記鋼製短筒状体4aに嵌合された鋼製環
状等の位置決め用のスペーサ8が前記下部支持部材2の
上面に載置されて溶接等により固定され、前記位置決め
係止用凹部3にゴム等の弾性支承体5における下部鋼板
9の凹部に嵌合固定された係止用ストッパ11a(1
1)の下部が嵌合係止され、かつ弾性支承体5におけ上
部鋼板10の凹部に嵌合固定された係止用ストッパ11
b(11)の上部が構造物支持用上部支持部材12の下
面側の凹部12aに嵌合係止されている。
化エチレン板、あるいは四フッ化エチレン層等のすべり
支承部材13が接着剤等により固定されるか、前記上部
支持部材12の上面にステンレス鋼板等のすべり支承部
材13がビス等により固定されている。また、前記鋼製
短筒状せん断拘束壁4の外周面および下部支持部材2の
上面には、補強用鋼製縦リブ14が等角度間隔で配置さ
れて溶接により固定され、前記鋼製短筒状のせん断拘束
壁4の内側上部には、前記上部支持部材12の外側面が
近接または当接されるように配置され、前記鋼製短筒状
せん断拘束壁4の上面レベルは、上部支持部材12の板
厚の中間部(図示の場合は、ほぼ板厚の中央部のレベ
ル)に位置するように設定されている。また前記下部支
持部材2は、その透孔18に挿通され、コンクリート製
等の下部構造物1に埋め込み固定されたアンカーボルト
等のボルト15およびこれに螺合されるナット16によ
り固定される。
には、上部支持部材12の上下動を円滑に行わせるため
に、テフロン層39が設けられている。また上部支持部
材12の外周面にもテフロン層を設けるようにするとよ
い。前記鋼製短筒状のせん断拘束壁4の内面と上部支持
部材12の外周面との摺動面は低摩擦係数のすべり面に
しておくとよい。またこのような非金属製のテフロン層
39を設けておくと、前記せん断拘束壁4の内周面と上
部支持部材12の外周面に間隙を設けなくても、上部構
造物の撓みにより上部支持部材12が多少傾動(回転)
してもこれを吸収しながら支承することができる。
物の荷重を支承した状態で、前記鋼製短筒状のせん断拘
束壁4の上面が、上部支持部材12の板厚のほぼ中央部
のレベルに位置するように設定するとよい。前記上部支
持部材12の周縁部を図1に示すように、上部構造物
(桁)22の撓みによる回転を考慮したアール部すなわ
ち円弧状外面部Rにしておくと上部構造物(桁)22の
撓みによる回転に対しても円滑に追従することができ
る。
部構造物1に下部支持部材2を介して間接的に係止され
ると共に鋼製短筒状のせん断拘束壁4に間接的に水平方
向に移動不能に係止されることにより、弾性支承体5に
おける弾性体(層)6がせん断変形不能に係止され、か
つ上部構造物22は上部支持部材12を介して弾性支承
体5に支承されている。また、上部構造物22側のソー
ルプレート38の下面には、四フッ化エチレン板、ある
いは四フッ化エチレン層またはステンレス鋼板等のすべ
り支承部材67が固定されている。この実施形態の場合
は、弾性支承体5と上部支持部材12とにより支圧荷重
支持部材31が構成されている。
発明の第2実施形態および第3実施形態に係る支承装置
30を示し、この支承装置30において、高支圧荷重支
持部材31が、ベースプレート32を備えた下部支持部
材2に横移動及びせん断変形拘束的に支持され、かつこ
の荷重支持部材31の上面に単にスライド自在に上部構
造物を支持する強制スライド型として設置される。すな
わち、高支圧荷重支持部材31は、下部構造物に設置の
ベースプレート32上面に設置され、かつベースプレー
ト32から起立する平面が円形又は矩形枠状のせん断拘
束壁4の内側に配置されてその横移動が拘束される。
しかも薄型のゴムのような弾性層6の外周面にR加工等
によるほぼ半円状等の環状凹部33が形成されている。
この弾性層6には補強鋼板等の硬質板34が埋設されて
いる。前記弾性層6の上部と下部にはそれぞれ環状反力
壁35aと36aを有するカップ状断面の上部嵌着支持
部材35と下部嵌着支持部材36とが嵌着されている。
上下部の各嵌着支持部材35,36の面板35b,36
bの内面と、弾性層6の上下面との当接部が接着面37
とされており、かつ弾性層6の上下部が反力壁35a,
36aの内側(ポット部)に被嵌されている。前記高支
圧荷重支持部材31における上部嵌着支持部材35の下
面および下部嵌着支持部材36の上面の円形面全体およ
び硬質板34の表裏両面に、環状波形ロールまたはロー
レット加工などによる凹凸状接着面40が形成され、し
たがって、各上部嵌着支持部材35および下部嵌着支持
部材36および硬質板34における弾性層6との接着界
面が、環状波形又はローレット加工などによる凹凸状接
着面40とされていることで、フラットな接着面に比べ
て、弾性層6が圧縮変形される際の弾性層6と、各鋼板
9,10との接着面に加わるせん断力による剥離をより
有効に阻止できる。なお、図5に示す第2の実施形態に
おいては、補強鋼板からなる硬質板34の中央部に透孔
が設けられて硬質板34の上下のゴム層の一体化がはか
られている。
上方から矢印P(図8に示す)の例えば200kg/cm2
ないし250kg/cm2 というような高荷重が作用すると
き、弾性層6には、矢印P1 方向のせん断力が作用し、
このせん断力が弾性層6と上下嵌着支持部材35,36
の面板35b,36bとの接着面37に剥離力として作
用するが、前記反力壁35a,36aによって、機械的
に弾性層6における接着面37に作用するせん断力を拘
束し、弾性層6の上下部にせん断力を作用させず、かつ
弾性層の一部に応力が集中するのを緩和する構成とされ
ており、また上部嵌着支持部材35および下部嵌着支持
部材36および硬質板34における弾性層6との接着界
面が、環状波形又はローレット加工などによる凹凸状接
着面40とされているので、それ故に弾性層6が薄い層
でも高支圧に十分耐える構造とされている。
反力壁35a,36aに加えて、弾性層6のR加工等に
よる環状凹部33の存在により、鉛直高支圧に際し、弾
性層6は環状凹部33が解消されるか、又は弾性層6の
支承作用にほとんど影響しない程度外方に若干膨出する
程度に圧縮変形することで対応するので、ゴム層の一部
に応力が集中するのを緩和させることができ、弾性層6
の上下部と、上下嵌着支持部材35,36との接着面3
7を剥離するように作用する力は、環状凹部33が存在
しない場合に比べて非常に小さく、それ故に、この支持
部材31は高支圧に円滑に対応できる構造とされてい
る。
に示す比較例としてあげる構造の支圧荷重支持部材1の
不具合が解消されている。つまり、図30に示す比較例
としてあげる構造の支圧荷重支持部材68では、上方か
ら矢印Pの荷重が作用するとき、補強鋼板7を介してな
る複数の弾性層6は圧縮変形し、このとき、弾性層6の
周囲はR状膨出部62となって膨出すると共に、この弾
性層6の上下部には矢印P1 方向の応力が働いて横方向
に伸長し、そのため、弾性層6と上,下部支持板63,
64との接着面65にせん断力が働き、接着面を剥離さ
せるように作用するので、したがって、前記構造の単一
弾性層6からなる支承部材66では、その厚みが薄いと
いう利点がある反面、平坦な接着境界面の場合には、支
圧応力は120Kg/cm2程度が限度であって、例えば、支
圧応力は200Kg/cm2ないし250Kg/cm2という高荷重
を支圧することはできないが、前述のとおり、前記第2
および第3の各実施形態における発明ではこのような不
具合がない。
ように高支圧荷重支持部材31を主要素の1つとする支
承装置30において、当該高支圧荷重支持部材31の上
下嵌着支持部材35,36は、せん断拘束壁4と隣り合
っており、しかも高支圧荷重支持部材31の弾性層6の
上部に嵌着した上部嵌着支持部材35の上面35cの高
さH1 よりもせん断拘束壁4の頂面4bの高さHが下の
位置に設けられている。
ソールプレート38を前記せん断拘束壁4の頂面4bよ
り高い位置にある高支圧荷重支持部材31の上部嵌着支
持部材35の上面35cでスライド自在にかつ弾性的に
支持することができる。
5の下部は、せん断拘束壁4の頂面4bよりも下位にあ
ることにより、高支圧荷重支持部材31の弾性層6と上
部嵌着支持部材35はせん断拘束壁4によりせん断変形
拘束的に支持される。さらに、上部構造物に取付けたソ
ールプレート38は、前述のとおり、高支圧荷重支持部
材31の上部嵌着支持部材35の上面35cにスライド
自在に支持されているので、高支圧荷重支持部材31の
弾性層6はせん断変形されず、いわゆる強制スライド型
支持とされている。かつ高支圧荷重支持部材31では、
補強鋼板等の硬質板34と弾性層6との接着界面および
上下嵌着支持部材35,36と弾性層6との接着界面
が、上部嵌着支持部材35の内側下面全面および下部嵌
着支持部材36の内側上面全面ならびに補強鋼板等の硬
質板34の表裏両面の全面に環状波形又はローレット加
工などによる凹凸状部が形成されることで、凹凸状接着
面40とされている。この凹凸状接着面40とすること
で、フラットな接着面に比べて、弾性層6が圧縮変形さ
れる際の弾性層6と、補強鋼板40との接着面に加わる
せん断力による剥離をより有効に阻止できる。
る際の上部嵌着支持部材35の下動を円滑に行なわせる
ために、せん断拘束壁4の内周面と上部嵌着部材35と
の摺動面にはテフロン層39を設けておくとよい。ま
た、上部構造物に取付けたソールプレート38をスライ
ド自在に支持する上部嵌着支持部材35の上面35cに
もテフロン層35dを設けるとよい。
支圧荷重支持部材31aが断面で示されている。この荷
重支持部材31aでは、前記第3実施形態と同様に補強
鋼板等の硬質板34と弾性層6との接着界面が、補強鋼
板等の硬質板34の表裏両面の全面に環状波形又はロー
レット加工などによる凹凸状部が形成されることで、凹
凸状接着面40とされている。この凹凸状接着面40と
することで、フラットな接着面に比べて、弾性層6が圧
縮変形される際の弾性層6と、補強鋼板40との接着面
に加わるせん断力による剥離をより有効に阻止できる。
高支圧荷重支持部材31bが断面で示されている。この
荷重支持部材31bでは、前記第3実施形態と同様に上
下嵌着支持部材35,36と弾性層6との接着面が、環
状波形又はローレット加工などによる凹凸状接着面40
とされている。この凹凸状接着面40とすることで、フ
ラットな接着面に比べて、弾性層6が圧縮変形される際
の弾性層6の上下部と、上下の嵌着支持部材35,36
との接着面に加わるせん断力による剥離をより有効に阻
止できる。
特殊対応型の高支圧荷重支持部材31cを用いた支承装
置30が断面で示されている。この支持部材31cで
は、上下嵌着支持部材35,36で挾持される弾性層が
積層構造とされていて、それぞれR加工の環状凹部33
を有する上部弾性層6aと下部弾性層6bとからなる積
層弾性層が構成されていて、上下の積層弾性層6a,6
bの間に中間支持部材41が配設されていて、中間支持
部材41の端縁に上下方向に突出する反力壁42が設け
られており、この反力壁42により形成されるポット部
において上部積層弾性層6aの下部と下部積層弾性層6
bの上部とを被嵌している。この実施形態における前記
中間支持部材41の内側上面及び内側下面の円形面全面
に環状波形又はローレット加工などによる凹凸状部が形
成されることで、凹凸状接着面40とされている。この
支承装置30における他の構成は、図5または図7に示
す支承装置30の構成と同様である。
特殊対応型の荷重支持部材として、例えば、上下方向に
スペースがある場合で、かつ柔らかい圧縮バネで上部構
造物を支承する場合などに使用できる。
支圧荷重支持部材31dが示されている。この高支圧荷
重支持部材31dでは、弾性層6の内部に板厚の厚い補
強鋼板等の硬質板34が埋設され、弾性層6の上下に外
周部に反力壁35a,36aを有する上下嵌着支持部材
35,36が装着され、さらに上部嵌着支持部材35に
はテフロン板からなる低摩擦摺動板43の嵌合用凹部4
4が設けられ、この嵌合用凹部44を含む上下の嵌着支
持部材35,36の表面と、その中間に位置する弾性層
6の外部に露出している表面を包む全表面が薄いゴム被
覆層45で被覆されている。
材31dでは、鋼製の上下の嵌着支持部材35,36は
ゴム被覆層45で完全被覆されているので、サビ等によ
る劣化が防止され耐久性が向上する。また、テフロン板
からなる低摩擦摺動板43は、上部嵌着支持部材35の
嵌合用凹部44に嵌着され、かつ接着剤により接着され
るもので、それにより両部材の一体化は確実となる。
35,36の弾性層6から側方に突出している部分、つ
まり反力壁35a,36aの部分は上方からの荷重を支
持しないが、上方からの荷重を受ける低摩擦摺動板43
は弾性層6とほぼ重なる部位にある嵌合用凹部44に嵌
合固定されることで、反力壁35a,36aの部位には
設けられず、したがって、テフロン板からなる低摩擦摺
動板43の材料を必要最小限に抑えることができて経済
的である。その他の構成については、第2実施形態に示
す高支圧荷重支持部材31の場合と同様である。また、
前記高支圧荷重支持部材31,31a,31b,31
c,31dの平面形状は円形又は矩形のいずれでもよ
い。
接着面積を増加させた形態の接着界面増加型の高支圧荷
重支持部材31が示されている。またその高支圧荷重支
持部材31を使用した支承装置30が図15(a)に示
され、前記高支圧荷重支持部材31は円形の場合には、
鋼製上面板および下面板に多数の環状溝71が同心的に
配置されるように形成され、また矩形の場合には、前述
のような同心状の環状溝71または格子状の溝あるいは
これらの適宜の組み合わせからなる溝が形成されること
により、ゴムのような弾性層と鋼製面板との一体結合強
度を向上させるように形成されて、剪断抵抗力ならびに
剥離抵抗力を向上させるように構成されている。この実
施形態においても、前記第1実施形態と同様に、弾性支
承体5における下部鋼板9の上面および上部鋼板10の
下面の円形面全体に、環状波形ロールまたはローレット
加工などによる凹凸状接着面40を形成してもよい。
示した高支圧荷重支持部材31を使用した本発明の第8
実施形態に係る弾性支承装置が示されている。この支承
装置30において、高支圧荷重支持部材31が、ベース
プレート32を備えた下部支持部材2に横移動及びせん
断変形拘束的に支持され、かつこの荷重支持部材31の
上面に単にスライド自在に上部構造物を支持する強制ス
ライド型として設置される。すなわち、高支圧荷重支持
部材31は、下部構造物に設置のベースプレート32の
上面に設置され、かつベースプレート32から起立する
平面が円形又は矩形枠状のせん断拘束壁4の内側に配置
されてその横移動が拘束される。
(b)に示すように、上部鋼板10を横方向に張り出さ
せ、すなわち上部支持部材12を兼ねる厚板鋼板からな
る張り出しフランジ付き鋼板10とすると共に、下部支
持部材2における上面側の凹部に前記弾性体5における
下部鋼板9が嵌合係止されている。このような形態にす
ると、厚板鋼板であるので、張り出しフランジ付き鋼板
10の上下方向の摺動距離を比較的大きく許容すること
ができる。
使用することができるせん断変形拘束壁を形成する場合
の一例を示す説明図であって、下部支持部材2または下
部鋼板9のいずれの場合にも形成することができるもの
であり、すなわち、下部支持部材2または下部鋼板9の
上面に、鋼製短筒状体4aが配置され、その鋼製短筒状
体4aの基端部が溶接等により固定されるか一体に連設
されて、下部支持部材2または下部鋼板9にせん断拘束
壁4が形成されている。この形態の場合は、平面的に閉
塞した形態であり、水平方向等の横方向における360
°全方向に一定した強度を発揮させることができる。な
お、図16ないし図19において、補強用鋼製縦リブ1
4は適宜設けられる。
下部支持部材2または下部鋼板9ののいずれにも形成し
て使用することができるせん断変形拘束壁を形成する場
合の他の例を示す説明図であって、下部支持部材2また
は下部鋼板9の上面に、等角度間隔をおいて平面円弧状
の鋼製支承壁ユニット4cが複数(図示の場合は4つ)
円形軌跡上に配設固定されてせん断拘束壁4が形成され
ている。前述のように、せん断拘束壁4を下部支持部材
2に形成することもでき、また下部鋼板9に形成するよ
うにしてもよい。
の支承装置の代表的な使用形態として図7に示す形態に
かかる使用例が示されている。つまり、図20は橋台又
は橋脚等の下部構造物1の上面に設置された橋梁用の支
承装置30を示す縦断面図で、前記支承装置30におい
て、高支圧荷重支持部材31と緩衝手段46は分離配置
される。前記支持部材31によって、道路橋等の橋梁を
構成する上部構造物22としてのH型鋼からなる鋼桁4
7が平行に支持され、この鋼桁47によって床版48が
支持されている。また、前記緩衝手段46によって、上
部構造物の水平力、上揚力、回転力の全方向の揺れが緩
衝される。さらに、左右の鋼桁47の間は、連結梁(図
示せず)で連結し補強されている。
下部には、ボルト50等で固着した取付けプレート51
と、取付けプレート51と一体に、かつ略櫛歯状に間隔
をあけて複数設けた垂下支持部材52とからなる上部支
持フレーム53が設けられている。下部構造物1の上部
には、この上部にアンカーボルト61等で固着した取付
けプレート54と一体に、かつ略櫛歯状に間隔をあけて
複数設けられた起立支持部材55とからなる下部支持フ
レーム56が設けられている。そして、垂下支持部材5
2と起立支持部材55とを上下方向から相互に噛み合わ
せ、かつ水平方向に一定の間隙が複数形成され、また上
下方向に一定の間隙が形成されるように設けてある。さ
らに、水平方向の間隙に充填するように弾性体の具体例
としてブロック状のゴムダンパー57が配設され、この
ゴムダンパー57の一側が前記垂下支持部材52に固着
され、他側が前記起立支持部材55に固着されている。
うに作用する。鋼桁47で支持される道路橋などの橋梁
等の上部構造物の荷重は、前記高支圧荷重支持部材31
の弾性層6で受けられ、緩衝手段46に対して無負荷で
ある。大地震が発生した際、鋼桁47に働く下向きの力
に対しては、弾性層6が変形許容空間58を介してせん
断拘束壁4内で圧縮変形することで分散し、免震でき
る。鋼桁47に働く上揚力に対しては、ゴムダンパー5
7と、上部フレーム53と、下部フレーム56とを有す
る緩衝手段46を介して鋼桁47と、下部構造物1とが
結合されていることにより、前記ゴムダンパー57の伸
縮変形でその上揚力が円滑に制御される。
の力、つまり橋軸方向と、横軸直角方向の力に対して
は、鋼桁47の下フランジ69の下面に取り付けられた
ソールプレート38がステンレス鋼板等の薄鋼板59を
介して支持部材31の上部嵌着支持部材35の上面テフ
ロン層35dと圧接して、その圧接支持部60がスライ
ド自在に接合していることにより、相互間の摺動摩擦に
よりその水平力が減衰される。これに加えて、同時に橋
軸方向に対しては緩衝手段46のゴムダンパー57がせ
ん断変形することで減衰され、また、橋軸直角方向に対
しては、前記ゴムダンパー57が圧縮変形することで減
衰される。
に対しては、高支圧荷重支持部材31の弾性層6の圧縮
変形と、緩衝手段46のゴムダンパー57aのせん断変
形と相互作用で有効に減衰することができる。
2と弾性支承体5とを組み合わせて複合させる形態の支
承装置について説明してきたが、次に比較的小型化する
ことができる実施の形態について図を参照して説明す
る。
施形態を示すものであって、弾性支承体5における平面
矩形の下部鋼板9が円形の上部鋼板10よりも広巾にか
つ厚板により構成され、前記下部鋼板9の上面には、雌
ねじ孔20が円形の軌跡上にほぼ等角度間隔で設けられ
ている。前記下部鋼板9の上面外周側に、鋼製のフラン
ジ17を一体に連設したフランジ付き鋼製短筒状体4b
が載置され、そのフランジ17に等角度間隔をおい透孔
18が設けられ、その透孔18に挿通された固定用ボル
ト19が前記下部鋼板9に設けられた雌ねじ孔20に螺
合固定されてせん断拘束壁4が形成されている。この形
態の場合には、弾性体6に前記上部鋼板10と下部鋼板
9とが、一体成形か焼き付けあるいは接着剤により分離
不能に一体に固着されている。また、前記筒状せん断拘
束壁4の内側上部が前記上部鋼板10の外側面に近接ま
たは接触するように配設されている。なお、せん断拘束
壁4の内周面にテフロン層39bをもうけてもよく、ま
た上部鋼板10の外周面を第一実施形態と同様に円弧状
外面部Rにしてもよい。この実施形態においては、前記
弾性支承体5における下部鋼板9の上面および上部鋼板
10の下面の周縁部を除くゴム層との接着面となる円形
面に、環状波形ロールまたはローレット加工などによる
凹凸状接着面40が形成され、したがって、各鋼板9,
10と弾性層6との接着界面が、環状波形又はローレッ
ト加工などによる凹凸状接着面40とされていること
で、フラットな接着面に比べて、弾性層6が圧縮変形さ
れる際の弾性層6と、各鋼板9,10との接着面に加わ
るせん断力による剥離をより有効に阻止できる。
面に四フッ化エチレン板、あるいは四フッ化エチレン層
またはステンレス鋼板等のすべり支承部材13が設けら
れ、下部構造物1に弾性支承体5における下部構造物鋼
板9が直接下部構造物1にアンカーボルト15およびこ
れに螺合されるナット16により固定され、また上部構
造物22を上部支持部材12を介さないで上部鋼板10
により支承するように構成されているが、その他の構成
については、前記実施形態の場合と同様である。この実
施形態の場合には、上部鋼板と下部鋼板とが、これらに
固定された弾性体6により分離不能に一体化されて構成
されているので、支承装置を搬送する場合に煩雑になる
ことなく比較的容易に搬送することができる。なお、前
記筒状せん断拘束壁4を制作する場合、半筒状支承壁ユ
ニットを2つ組み合わせて構成するようにしてもよく、
あるいは3つ以上の分割筒状支承壁ユニットを組み合わ
せるように構成してもよい。
実施形態を示すものであって、矩形の下部鋼板9の中央
上部に円柱状のせん断拘束壁4が一体に設けられ、前記
せん断拘束壁4に、中央部に円形孔68を有する上部鋼
板10が嵌設されている。前記下部鋼板9の上面に、ゴ
ムのような環状の弾性層およびこれに環状の鋼板を埋め
込むように交互に積層して構成した環状の弾性体6の下
部が一体成形または焼き付け等により一体に固着され、
前記上部鋼板10の中央部の円形孔68の内周面24は
前記円柱状のせん断拘束壁4の外周面に接触または近接
するように配置され、かつ前記せん断拘束壁4の上面レ
ベルは、前記上部鋼板10の板厚の中間部に位置するよ
うに配置されている。この実施形態の場合には、防錆等
の耐候性を向上させるために、弾性支承体5の側部外周
面にゴム被覆72が設けられていると共にこれに一体に
連続するように、上部鋼板10の上面にゴム被覆73が
設けられている。この実施形態においては、前記弾性支
承体5における下部鋼板9の上面および環状の上部鋼板
10の下面のゴム層との接着面となる環状面に、環状波
形ロールまたはローレット加工などによる凹凸状接着面
40が形成され、したがって、各鋼板9,10と弾性層
6との接着界面が、環状波形又はローレット加工などに
よる凹凸状接着面40とされていることで、フラットな
接着面に比べて、弾性層6が圧縮変形される際の弾性層
6と、各鋼板9,10との接着面に加わるせん断力によ
る剥離をより有効に阻止できる。
せん断拘束壁4の外周面との間には、環状の間隙26が
介在され、弾性体6が圧縮力を受けた時の変形許容空間
が形成されている。
性支承体5における下部鋼板9が直接下部構造物にアン
カーボルト15およびこれに螺合されるナット16によ
り固定され、また上部構造物22を上部支持部材2を介
さないで直接上部鋼板10により支承するように構成さ
れている。
第11実施形態を示すものであって、上部に、円形また
は矩形の上部鋼板10と同様な平面の輪郭形状を備えた
上部突出部27とその支承突出部27に接続する支承フ
ランジ28を備えた段付き下部鋼板9における段部29
の低レベル側の支承フランジ28の上面に、鋼製筒状体
からなるせん断拘束壁4が前記上部突出部に着脱自在に
嵌合載置され、かつ前記段部29における上部突出部2
7の縦外周面に前記せん断拘束壁4が横方向に移動不能
に拘束され、前記筒状のせん断拘束壁4の上面レベルが
上部鋼板10の板厚の中間部(図示の場合は、ほぼ中央
部)に位置するように配置されている。この実施形態に
おいては、上部突出部27と段部29と支承フランジ2
8とを備えた下部鋼板9に構成されている。なお、この
実施形態を後述するように反転配置して使用する場合に
は、前記せん断拘束壁4を適宜溶接等の適宜の固定手段
により下部鋼板9に固定するようにすればよい。その他
の構成については、図21に示す実施形態の場合と同様
である。
施形態の支承装置の代表的な使用形態として図21に示
す形態にかかる使用例が示されている。弾性支承装置以
外の構造については、同様であるので、同一部分につい
ては、同一符号を付して、その説明を省略する。
及び第13実施形態を示すものであって、これらの実施
形態の場合は、前記第1ないしび第11実施形態に示し
た装置をいずれも反転配置して使用することができるこ
とを説明するための形態であって、図28の場合は、代
表例として図5に示す形態を反転配置した状態であり、
下部支持部材2が鋼板等の上面に四フッ化エチレン板等
のすべり支承材13が固着されて形成され、上部支持部
材12にせん断拘束壁4が下向きに形成され、そのせん
断拘束壁4に支圧荷重支持部材31が配置されるように
構成され、下部嵌着支持部材36の下面に四フッ化エチ
レン板または層あるいはステンレス鋼板等のすべり支承
層35dが設けられている。
1に示す形態を反転配置した形態であり、上部鋼板10
にせん断拘束壁4が形成され、下部鋼板9の下面に前述
と同様なすべり支承層35dが設けられ、そのすべり支
承層35dは、鋼板等の上面に固着形成された四フッ化
エチレン板または層等のすべり支承材13にスライド自
在に載置されている。
は、下部支持部材2の下面に2点鎖線で示すように、下
部構造物1に埋め込み固定されたアンカーボルト15の
上端部が溶接等により固定されている。また上部構造物
22がコンクリート構造物(桁)22である場合の実施
形態例として図示されている。すなわち上部支持部材1
2がアンカーボルト69およびこれに螺合されたナット
70により上部構造物22に固定されている。なお、上
部支持部材12および下部支持部材2の取付形態は、前
述の第1ないし第11実施形態の場合と同様に上部構造
物22が鋼製である場合には、適宜ボルト接合あるいは
溶接等により取り付けられ、また上部構造物22がコン
クリート構造物である場合には、アンカーボルト等によ
り取り付けるようにすればよい。
性支承体5と上部支持部材12と下部支持部材2との複
合構造に構成されているのに対し、図21以降に示す形
態の場合は、弾性支承体5に下部支持部材または上部支
持部材(反転配置した場合)と同様な働きをする部分を
一体にまたは固着形成した内蔵型あるいは一体型の構造
と言うことが出来る。
合、ゴム層が薄い場合には、硬質板を埋設しなくてもよ
いが、ゴム層(または弾性層)6に埋設する補強鋼板等
の硬質板としては、板厚1mm以上の鋼板等を少なくと
も一枚以上埋設し、必要に応じ複数枚埋設するようにし
ても良い。また高支圧用に使用する場合には、ゴム層
(または弾性層)6に埋設する補強鋼板等の硬質板の板
厚を例えば1〜100mm等適宜選択し、必要に応じ複
数枚埋設して使用するようにすればよい。補強鋼板等の
硬質板の表裏両面に環状波形又はローレット加工などに
よる凹凸状接着面40をもうけるようにすれば、接着面
積を増加させた分さらに一体結合化を高めて、剥離抵抗
力およびせん断変形抵抗力を高めることができる。なお
前記各実施形態における下部鋼板9,上部鋼板10,中
間支持部材41,上部嵌着支持部材および下部嵌着支持
部材のゴム層との接着界面を粗面あるいは凹凸係合にす
れば、平坦な接着界面に比べて、凹凸係合または粗面に
よる接着面積を増加させた分さらに一体結合化を高め
て、剥離抵抗力およびせん断変形抵抗力を高めることが
でき、したがって高支圧応力度でも使用することができ
る。
使用する場合、図20および図27に示すような横移動
(橋軸直角方向の移動)制限型の緩衝手段46と共に使
用するようにしてもよく、あるいは前記緩衝手段46に
代えて、ゴム層と鋼板等の硬質板を上下方向に交互に積
層して構成した公知の免震装置を上部構造物22と下部
構造物1との間に配設するようにしてもよい。
置によると、弾性体にせん断支承作用を常時機能させな
い形式であるので、弾性体の横方向の変位によっておこ
る比較的大きなせん断変形の繰り返しによる疲労が起こ
らないので、弾性体の耐久性を高めることができ、かつ
弾性支承装置における荷重支承作用及び回転支承作用を
機能させながら、しかも上部構造物を常時スライド自在
に支承できるので、上部構造物の築造後はもちろんのこ
と築造中に地震力が作用しても、弾性支承装置に過大な
横方向の支持力を発揮させることなく上部構造物を支承
することができる。しかもせん断変形をさせない形式で
あるので、せん断変形をさせる従来の支承装置に比べ
て、弾性体を小さくでき、そのため弾性支承装置を小型
にすることができる共に、構造も簡単であるので、製作
も容易であり、装置の運搬並びに据付作業も比較的容易
に行うことができる。かつ前記弾性支承体の上下両端部
の各鋼板における弾性層との接着界面を粗面にすること
で接着面の拡大とゴム層のせん断抵抗力を増大している
ので、比較的高支圧応力に対しても簡単な構成により対
応することができる。また、荷重支承部材における弾性
層は、鋼製等の硬質部材を介して間接的にせん断拘束壁
により横移動とせん断変形を拘束されているので、弾性
層に直接無理な横方向の外力が作用させることなく、弾
性層のせん断変形を確実に拘束することができる。ま
た、高支圧荷重支持部材は、ベースプレートから起立す
るせん断拘束壁により横移動とせん断変形を拘束されて
いるので、弾性層にせん断変形が生じず、しかも、上部
構造物は、この支承部材の上面にスライド自在に支承さ
れていることで、前記の非せん断変形性は一層確実であ
る。さらに、本発明によると、高支圧荷重支持部材が高
荷重を受けて圧縮変形するとき、弾性層の上下部にせん
断力が作用するが、その応力は、当該弾性層の上下に嵌
着した上下嵌着支持部材のそれぞれの反力壁で機械的に
接着面のせん断を拘束するように受けられるので、弾性
層は剥離およびせん断破壊せず、かつ弾性層の一部への
応力集中も緩和され、かつ高支圧荷重支持部材のゴム層
の上部および下部に装着した上部嵌着支持部材および下
部嵌着支持部材におけるゴム層との接着界面を粗面にし
たり、またゴム層に埋設する補強鋼板等の硬質板の前記
ゴム層との接着界面を粗面にしたりして、接着面の拡大
とゴム層のせん断抵抗力の増大を簡単な手段によって図
っているので、ゴム層との一体結合強度を向上させて、
高支圧に対して、剪断抵抗力および剥離抵抗力を高める
ことができる。また、弾性層の外周面にR加工等による
環状凹部が形成されていることで、前記環状凹部がない
場合に比べて、弾性層の一部への応力集中を緩和させる
ことができ、またこの弾性層は、上方から高荷重を受け
て圧縮変形するとき、全体として弾性層の外周面は略同
一面となるように円滑に圧縮変形できるので、上下の嵌
着支持部材との接着面に剥離作用を及ぼすことが少なく
桁の振動を吸収でき、しかも、弾性層は単層で薄くで
き、かつ構造が簡潔であるというすぐれた効果がある。
を用いた支承装置の断面図である。
の平面図である。
部材を用いた支承装置の断面図である。
置の平面図である。
た支承装置の断面図である。
る。
図である。
面図である。
持部材を用いた支承装置の横断平面説明図である。
面図である。
面図である。
る。
いた支承装置の断面図であり、(b)はその荷重支持部
材の変形例を用いた支承装置の断面図である。
支持部材または反力支承壁付き下部鋼板の平面図であ
る。
付き下部鋼板の断面図である。
支持部材または反力支承壁付き下部鋼板の他の例の平面
図である。
付き下部鋼板の断面図である。
態を示す断面図である。
いた支承装置の断面図である。
いた支承装置の断面図である。
いた支承装置の断面図である。
置状態を示す断面図である。
いた支承装置を反転して使用した状態を示す断面図であ
る。
いた支承装置を反転して使用した状態を示す断面図であ
る。
部材のせん断変形を示す断面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 上部構造物と下部構造物との間に配置さ
れる構造物用弾性支承装置において、上下に鋼板を有す
る弾性支承体における前記鋼板のいずれか一方の鋼板
を、上部構造物または下部構造物のいずれか一方の構造
物に直接または間接的に移動不能に係止し、かつその係
止した構造物側に、前記弾性支承体における他方の鋼板
を上下方向に移動可能にかつ横方向に移動不能に直接ま
たは間接的に係止し、その他方鋼板の外側が非係止状態
の前記上部構造物または下部構造物を常時スライド自在
に支承する面とされ、かつ前記弾性支承体の各鋼板にお
ける弾性層との接着界面を粗面にすることで接着面の拡
大とゴム層のせん断抵抗力を増大したことを特徴とする
構造物用スライド式弾性支承装置。 - 【請求項2】 上部構造物と下部構造物との間に配置さ
れる構造物用弾性支承装置において、弾性層を介して上
部鋼板および下部鋼板を一体に有する弾性支承体におけ
る前記下部鋼板が、下部構造物に固定された下部支持部
材の上面に横移動不能に係止され、かつ前記下部支持部
材側に前記他方の上部鋼板が下部支持部材に対し相対的
に上下方向に移動可能にかつ横方向に移動不能に係止さ
れ、その上部鋼板の上部に設けたすべり面を有するすべ
り支承材を介して上部構造物が横方向に常時スライド自
在に支承され、かつ前記弾性支承体の各鋼板における弾
性層との接着界面を粗面にすることで接着面の拡大とゴ
ム層のせん断抵抗力を増大したことを特徴とする構造物
用スライド式弾性支承装置。 - 【請求項3】 下部構造物に設置のベースプレートから
起立するせん断拘束壁により、ベースプレートに載置し
た高支圧荷重支持部材の横移動及びせん断変形を拘束
し、この高支圧荷重支持部材のゴム層の上部に装着した
上部嵌着支持部材の上面を、前記せん断拘束壁の頂部か
ら突出して設け、この上部嵌着支持部材の上面で、上部
構造物に取付けたソールプレートをスライド自在に支持
し、前記高支圧荷重支持部材のゴム層の上部および下部
に装着した上部嵌着支持部材および下部嵌着支持部材に
おけるゴム層との接着界面を粗面にすることで接着面の
拡大とゴム層のせん断抵抗力を増大したことを特徴とす
る構造物用スライド式弾性支承装置。 - 【請求項4】 ゴム層の外周面に環状凹み部を形成する
と共に前記ゴム層の上下部に装着する上部嵌着支持部材
と下部嵌着支持部材に、前記ゴム層の高支圧応力度によ
る水平方向のせん断力を拘束する反力壁を設け、前記ゴ
ム層に埋設する補強鋼板等の硬質板の前記ゴム層との接
着界面を粗面にすることで接着面の拡大とゴム層のせん
断抵抗力を増大したことを特徴とする高支圧荷重支持部
材。 - 【請求項5】 ゴム層の外周面にR加工による環状凹み
部を形成すると共に、前記ゴム層の上下部に装着する上
部嵌着支持部材と下部嵌着支持部材に、前記ゴム層の高
支圧応力度による水平方向のせん断力を拘束する反力壁
を設け、前記ゴム層に埋設する補強鋼板の肉厚を厚くす
ると共に、前記ゴム層との接着界面を粗面にすることで
接着面の拡大とゴム層のせん断抵抗力を増大したことを
特徴とする高支圧荷重支持部材。 - 【請求項6】 ゴム層の外周面に応力集中を緩和させる
ためにR加工による環状凹み部を形成すると共に、高支
圧応力度による前記ゴム層の内部応力を広く分布させ、
過度な局部ひずみを抑制するために前記ゴム層に少なく
とも一枚以上の表裏両面に粗面を有する補強鋼板等の硬
質板を埋設すると共に、前記ゴム層の上下部に装着する
上部嵌着支持部材と下部嵌着支持部材に、機械的に接着
面に作用するせん断力を拘束するための反力壁を設けた
ことを特徴とする高支圧荷重支持部材。 - 【請求項7】 上部構造物と下部構造物との間に配置さ
れる構造物用弾性支承装置において、弾性層を介して上
部鋼板および下部鋼板を一体に有する弾性体における前
記下部鋼板が下部構造物に固定され、かつその下部鋼板
に設けられたせん断拘束壁により、前記他方の上部鋼板
が下部鋼板に対し相対的に上下方向に移動可能にかつ横
方向に移動不能に係止され、その上部鋼板の上部に設け
たすべり面を有するすべり支承材を介して上部構造物が
横方向に常時スライド自在に支承され、前記上部鋼板お
よび下部鋼板におけるゴム層との接着界面を粗面にする
ことで接着面の拡大とゴム層のせん断抵抗力を増大した
ことを特徴とする構造物用スライド式弾性支承装置。 - 【請求項8】 前記下部鋼板の中央部に設けられた柱状
部材からなるせん断拘束壁により、前記他方の上部鋼板
が下部鋼板に対し相対的に上下方向に移動可能にかつ横
方向に移動不能に係止されていることを特徴とする請求
項7に記載の構造物用スライド式弾性支承装置。
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