JPH11242487A - 多孔質材料、それを用いた吸遮音材および制振材 - Google Patents
多孔質材料、それを用いた吸遮音材および制振材Info
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- JPH11242487A JPH11242487A JP10193375A JP19337598A JPH11242487A JP H11242487 A JPH11242487 A JP H11242487A JP 10193375 A JP10193375 A JP 10193375A JP 19337598 A JP19337598 A JP 19337598A JP H11242487 A JPH11242487 A JP H11242487A
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Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
- Building Environments (AREA)
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高周波領域だけでなく低周波領域においても
十分な吸遮音効果および制振効果が得られる多孔質材
料、それを用いた吸遮音材および制振材を提供すること
にある。 【解決手段】 50%圧縮したときの圧縮荷重から求め
たバネ定数Kの逆数1/Kが0.02cm/kg〜1.
0cm/kgとなり、且つ、通気度が1cc/cm2 s
ec〜60cc/cm2 secとなるように多孔質材料
を形成する。
十分な吸遮音効果および制振効果が得られる多孔質材
料、それを用いた吸遮音材および制振材を提供すること
にある。 【解決手段】 50%圧縮したときの圧縮荷重から求め
たバネ定数Kの逆数1/Kが0.02cm/kg〜1.
0cm/kgとなり、且つ、通気度が1cc/cm2 s
ec〜60cc/cm2 secとなるように多孔質材料
を形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多孔質材料、それを
用いた吸遮音材および制振材に関する。
用いた吸遮音材および制振材に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車、家電、産業用機械等から
の騒音、振動は環境問題、健康問題として重要視されて
きており、広範な分野において防音、防振に多くの注意
が払われてきている。そこで、騒音、振動を低減する機
能を持った材料、技術が開発されて、実用に供されてい
る。一般的に、空気伝搬音は騒音と呼ばれており、騒音
に対応する素材としては吸音材や遮音材が挙げられる。
また、固体伝搬音は振動と呼ばれており、振動に対応す
る素材としては制振材、振動絶縁材が挙げられる。
の騒音、振動は環境問題、健康問題として重要視されて
きており、広範な分野において防音、防振に多くの注意
が払われてきている。そこで、騒音、振動を低減する機
能を持った材料、技術が開発されて、実用に供されてい
る。一般的に、空気伝搬音は騒音と呼ばれており、騒音
に対応する素材としては吸音材や遮音材が挙げられる。
また、固体伝搬音は振動と呼ばれており、振動に対応す
る素材としては制振材、振動絶縁材が挙げられる。
【0003】吸音材は騒音の音響エネルギーの一部を熱
エネルギーへと変換し、音響エネルギーを減衰させる材
料である。吸音材としては、天然繊維、合成繊維、ロッ
クウール、ガラスウール等の繊維を絡めて形成した繊維
集合体や、連続気泡を有する発泡ポリウレタン樹脂など
の材料が挙げられる。これらは、小さな孔や隙間を無数
に持ち、かつ適当な通気性を持った多孔質材料である。
このような材料に音波が入射すると、材料の孔や隙間内
の空気が振動される。この孔や隙間は小さいため、音波
は粘性抵抗を受け、よって音響エネルギーの一部は熱エ
ネルギーへと変換され、散逸される。
エネルギーへと変換し、音響エネルギーを減衰させる材
料である。吸音材としては、天然繊維、合成繊維、ロッ
クウール、ガラスウール等の繊維を絡めて形成した繊維
集合体や、連続気泡を有する発泡ポリウレタン樹脂など
の材料が挙げられる。これらは、小さな孔や隙間を無数
に持ち、かつ適当な通気性を持った多孔質材料である。
このような材料に音波が入射すると、材料の孔や隙間内
の空気が振動される。この孔や隙間は小さいため、音波
は粘性抵抗を受け、よって音響エネルギーの一部は熱エ
ネルギーへと変換され、散逸される。
【0004】遮音材は、音波が材料内部を透過する際の
内部摩擦によりエネルギーを減衰させる材料であり、変
形抵抗のうえからも質量の大きいものほど効果的であ
る。従って、鉛、鉛複合材およびコンクリートが通常用
いられている。
内部摩擦によりエネルギーを減衰させる材料であり、変
形抵抗のうえからも質量の大きいものほど効果的であ
る。従って、鉛、鉛複合材およびコンクリートが通常用
いられている。
【0005】制振材は主として高分子材料の動的粘弾性
挙動を利用して、振動エネルギーを熱エネルギーとして
散逸させるものである。振動絶縁材は振動エネルギーを
弾性体の変形で吸収するものであり、例えばゴム、バネ
等が通常用いられている。
挙動を利用して、振動エネルギーを熱エネルギーとして
散逸させるものである。振動絶縁材は振動エネルギーを
弾性体の変形で吸収するものであり、例えばゴム、バネ
等が通常用いられている。
【0006】騒音、振動を低減する方法のなかで最も効
果のある方法は、音源や振動源を絶つことであるが、完
全にこれらを絶つのは不可能である。そのため、上記し
た材料を音源や振動源に取り付ける方法、機械構造等を
構成する部材の剛性を高めたり重くする方法、建築物の
壁や間仕切り等に上記した材料を付加する方法が一般的
に用いられている。
果のある方法は、音源や振動源を絶つことであるが、完
全にこれらを絶つのは不可能である。そのため、上記し
た材料を音源や振動源に取り付ける方法、機械構造等を
構成する部材の剛性を高めたり重くする方法、建築物の
壁や間仕切り等に上記した材料を付加する方法が一般的
に用いられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した方法
によって騒音や振動を低減する効果を高めようとすれ
ば、使用する材料の厚みや重量の増加をもたらし、対象
となる機械等の本来の機能を損ねたり、メンテナンスが
困難になる等の問題が生じてしまう。
によって騒音や振動を低減する効果を高めようとすれ
ば、使用する材料の厚みや重量の増加をもたらし、対象
となる機械等の本来の機能を損ねたり、メンテナンスが
困難になる等の問題が生じてしまう。
【0008】また、一方では地球環境の問題から自動車
や産業用機械といった機械等の軽量化を求める動向が強
まってきている。しかし、軽量化は一般的には騒音や振
動を増加させる場合が多く、騒音や振動の増加なしに軽
量化を図るのは困難である。そのため、重量の増加なし
に、騒音や振動の低減を達成する材料や技術の開発が強
く望まれてきている。
や産業用機械といった機械等の軽量化を求める動向が強
まってきている。しかし、軽量化は一般的には騒音や振
動を増加させる場合が多く、騒音や振動の増加なしに軽
量化を図るのは困難である。そのため、重量の増加なし
に、騒音や振動の低減を達成する材料や技術の開発が強
く望まれてきている。
【0009】ところで、一般に上記した材料には、音波
や振動波の周波数が高くなるほど吸遮音効果及び制振効
果が高くなる特性がある。そのため、高周波領域(波長
が短い)の音波や振動波に対しては高い効果が得られる
が、低周波領域(波長が長い)の音波や振動波に対して
は十分な効果が得られないという問題がある。このこと
は損失係数ηにより説明される。上記した材料において
損失係数ηは、加振周波数をf、バネ定数をK、粘性減
衰係数をCとした場合、下記の数1で表せる。ここで、
上記バネ定数Kは、後述する方法で測定したバネ定数と
同じ物理的意味を持つものである。
や振動波の周波数が高くなるほど吸遮音効果及び制振効
果が高くなる特性がある。そのため、高周波領域(波長
が短い)の音波や振動波に対しては高い効果が得られる
が、低周波領域(波長が長い)の音波や振動波に対して
は十分な効果が得られないという問題がある。このこと
は損失係数ηにより説明される。上記した材料において
損失係数ηは、加振周波数をf、バネ定数をK、粘性減
衰係数をCとした場合、下記の数1で表せる。ここで、
上記バネ定数Kは、後述する方法で測定したバネ定数と
同じ物理的意味を持つものである。
【0010】
【数1】
【0011】数1から明らかなように、損失係数ηは加
振周波数fに依存している。即ち、音波や振動波の周波
数が低いほどエネルギーの減衰率は低いといえる。
振周波数fに依存している。即ち、音波や振動波の周波
数が低いほどエネルギーの減衰率は低いといえる。
【0012】また、前述したように吸音材においては、
入射する音波が多孔質材料の孔や隙間内の空気を振動し
て粘性抵抗を受けるため、音響エネルギーの一部が熱エ
ネルギーへと変換される。しかし、入射する音波の波長
が長いと振動速度が遅くなるため、結果、音響エネルギ
ーの熱エネルギーへの変換率が低くなり、吸音率が悪く
なる。
入射する音波が多孔質材料の孔や隙間内の空気を振動し
て粘性抵抗を受けるため、音響エネルギーの一部が熱エ
ネルギーへと変換される。しかし、入射する音波の波長
が長いと振動速度が遅くなるため、結果、音響エネルギ
ーの熱エネルギーへの変換率が低くなり、吸音率が悪く
なる。
【0013】なお、上記の吸音機構を示すためには、孔
や隙間へ音波が侵入していけることが重要な条件とな
る。従って、ポリエチレン、ポリプロピレンおよびポリ
スチレン等の独立気泡を持った軟質の発泡樹脂等のよう
に通気度が低い材料では、音波が侵入するのは困難であ
るため、見かけ上は多孔質であっても、上記の吸音機構
からみると多孔質材料には属さない。即ち、吸音材とし
ては、ある適当範囲の通気度を持った材料を使用する必
要がある。
や隙間へ音波が侵入していけることが重要な条件とな
る。従って、ポリエチレン、ポリプロピレンおよびポリ
スチレン等の独立気泡を持った軟質の発泡樹脂等のよう
に通気度が低い材料では、音波が侵入するのは困難であ
るため、見かけ上は多孔質であっても、上記の吸音機構
からみると多孔質材料には属さない。即ち、吸音材とし
ては、ある適当範囲の通気度を持った材料を使用する必
要がある。
【0014】このように、従来の材料には制約や条件が
ある。本発明の課題は、上記問題を解決し、高周波領域
だけでなく低周波領域においても十分な吸遮音効果およ
び制振効果が得られる多孔質材料、それを用いた吸遮音
材および制振材を提供することにある。
ある。本発明の課題は、上記問題を解決し、高周波領域
だけでなく低周波領域においても十分な吸遮音効果およ
び制振効果が得られる多孔質材料、それを用いた吸遮音
材および制振材を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の発明者は、従来
の材料の欠点を解消すべく、広い周波数領域にわたって
高い吸音、遮音、制振効果を示す材料について検討を加
え、振動減衰の主因は材料の粘性抵抗にあることに着目
し、本発明の多孔質材料を完成するに至った。なお、本
発明の発明者は材料の軽量化の観点から、特に真密度が
1g/cm3 前後の軽量な高分子材料を検討対象として
いる。以下に具体的に説明する。
の材料の欠点を解消すべく、広い周波数領域にわたって
高い吸音、遮音、制振効果を示す材料について検討を加
え、振動減衰の主因は材料の粘性抵抗にあることに着目
し、本発明の多孔質材料を完成するに至った。なお、本
発明の発明者は材料の軽量化の観点から、特に真密度が
1g/cm3 前後の軽量な高分子材料を検討対象として
いる。以下に具体的に説明する。
【0016】例えば、音響エネルギーを減衰させること
は、音響振動の振幅を小さくすることに相当する。一般
的に、振動減衰はマス−バネ−ダッシュポット系での運
動方程式を解析することでなされる。周波数をf、固有
周波数をfn 、粘性減衰係数をC、臨界粘性減衰係数を
Cc として振幅Xに関する項を整理すると下記数2が得
られる。
は、音響振動の振幅を小さくすることに相当する。一般
的に、振動減衰はマス−バネ−ダッシュポット系での運
動方程式を解析することでなされる。周波数をf、固有
周波数をfn 、粘性減衰係数をC、臨界粘性減衰係数を
Cc として振幅Xに関する項を整理すると下記数2が得
られる。
【0017】
【数2】
【0018】臨界粘性減衰係数Cc はクリープ現象を起
こし始める粘性減衰係数である。よって、弾性範囲を仮
定すれば、粘性減衰係数Cと臨界粘性減衰係数Cc との
比(C/Cc )は0〜1の範囲にある。図1に規格化し
た周波数(f/fn )と振幅Xとの関係を示す。
こし始める粘性減衰係数である。よって、弾性範囲を仮
定すれば、粘性減衰係数Cと臨界粘性減衰係数Cc との
比(C/Cc )は0〜1の範囲にある。図1に規格化し
た周波数(f/fn )と振幅Xとの関係を示す。
【0019】図1から、明らかなようにC/Ccを大き
くすることが同一周波数に対する振幅Xを小さくするこ
とにつながる。すなわち、粘性減衰係数Cを大きくする
こと及び/又は臨界粘性減衰係数Ccを小さくすること
が振動減衰能を高めることにつながる。ここで、加振質
量をm、多孔質材料のバネ定数をKとすると、臨界粘性
減衰係数Ccは下記数式で表される。
くすることが同一周波数に対する振幅Xを小さくするこ
とにつながる。すなわち、粘性減衰係数Cを大きくする
こと及び/又は臨界粘性減衰係数Ccを小さくすること
が振動減衰能を高めることにつながる。ここで、加振質
量をm、多孔質材料のバネ定数をKとすると、臨界粘性
減衰係数Ccは下記数式で表される。
【0020】
【数3】
【0021】上記数3から、臨界粘性減衰係数Cc を小
さくするためには、多孔質材料のバネ定数Kを小さくす
るべきであることが分かる。
さくするためには、多孔質材料のバネ定数Kを小さくす
るべきであることが分かる。
【0022】一方、粘性減衰係数Cを決定する粘性抵抗
は、多孔質材料を構成する分子および構造体の内部摩擦
力と、多孔質材料内を音波や振動波が通過する時の通気
抵抗力との総和と考えられる。このうち、通気抵抗力は
吸遮音材の通気度に左右されるものである。従って、粘
性減衰係数Cの設定は、多孔質材料製造の観点からは、
通気度を制御することで行うのが一般的であり、又実用
的である。
は、多孔質材料を構成する分子および構造体の内部摩擦
力と、多孔質材料内を音波や振動波が通過する時の通気
抵抗力との総和と考えられる。このうち、通気抵抗力は
吸遮音材の通気度に左右されるものである。従って、粘
性減衰係数Cの設定は、多孔質材料製造の観点からは、
通気度を制御することで行うのが一般的であり、又実用
的である。
【0023】以上より、バネ定数を小さくすることによ
り臨界粘性減衰係数Ccを小さくし、かつ、通気抵抗力
を大きくすること(通気度を小さくすること)により粘
性減衰係数Cを大きくすれば、多孔質材料に有効な振動
減衰能を付与できることが分かる。
り臨界粘性減衰係数Ccを小さくし、かつ、通気抵抗力
を大きくすること(通気度を小さくすること)により粘
性減衰係数Cを大きくすれば、多孔質材料に有効な振動
減衰能を付与できることが分かる。
【0024】しかし、一般に多孔質材料において、バネ
定数を小さくすることと、通気度を小さくすることとは
二律相反の関係にある。そこで、本発明の発明者は鋭意
検討を重ね、多孔質材料に有効な振動減衰能を付与し得
るバネ定数および通気度の特定範囲を見出すに至った。
更に、本発明の発明者は、多孔質材料を多層構造とすれ
ば、バネ定数および通気度の特定範囲内への設定が容易
にでき、単一層構造の多孔質材料では得ることができな
い振動減衰能を得ることができることも見出すに至っ
た。
定数を小さくすることと、通気度を小さくすることとは
二律相反の関係にある。そこで、本発明の発明者は鋭意
検討を重ね、多孔質材料に有効な振動減衰能を付与し得
るバネ定数および通気度の特定範囲を見出すに至った。
更に、本発明の発明者は、多孔質材料を多層構造とすれ
ば、バネ定数および通気度の特定範囲内への設定が容易
にでき、単一層構造の多孔質材料では得ることができな
い振動減衰能を得ることができることも見出すに至っ
た。
【0025】多層構造の多孔質材料において、各層毎の
多孔質材料のバネ定数をKi(i=1〜n、n≧2)と
すると、多孔質材料のバネ定数Kは下記数4で表され
る。なお、nは層の数を示している。
多孔質材料のバネ定数をKi(i=1〜n、n≧2)と
すると、多孔質材料のバネ定数Kは下記数4で表され
る。なお、nは層の数を示している。
【0026】
【数4】
【0027】数4から明らかなように合成された多孔質
材料のバネ定数Kは、K1 〜Knのなかで最も小さい値
をもつものより更に小さい値となる。また、この場合、
多孔質材料全体としての通気度は、各層が有する通気度
よりも小さい値となる。このように多孔質材料を多層構
造とすることは、バネ定数を小さくしつつ、通気度を小
さくできるため、振動減衰論上からも有利なものとな
る。即ち、各層で異なったバネ定数を持つ多層構造とす
ることは、高性能な多孔質材料を実現する上で有効な手
段となる。
材料のバネ定数Kは、K1 〜Knのなかで最も小さい値
をもつものより更に小さい値となる。また、この場合、
多孔質材料全体としての通気度は、各層が有する通気度
よりも小さい値となる。このように多孔質材料を多層構
造とすることは、バネ定数を小さくしつつ、通気度を小
さくできるため、振動減衰論上からも有利なものとな
る。即ち、各層で異なったバネ定数を持つ多層構造とす
ることは、高性能な多孔質材料を実現する上で有効な手
段となる。
【0028】即ち、本発明の多孔質材料は、次の特徴を
有するものである。 (1) 50%圧縮したときの圧縮荷重から求めたバネ
定数Kの逆数1/Kが0.02cm/kg〜1.0cm
/kgであり、通気度が1cc/cm2 sec〜60c
c/cm2 secであることを特徴とする多孔質材料。
有するものである。 (1) 50%圧縮したときの圧縮荷重から求めたバネ
定数Kの逆数1/Kが0.02cm/kg〜1.0cm
/kgであり、通気度が1cc/cm2 sec〜60c
c/cm2 secであることを特徴とする多孔質材料。
【0029】(2) ポリエステル硬綿で構成されてい
る上記(1)記載の多孔質材料。
る上記(1)記載の多孔質材料。
【0030】(3) 複数の層で構成されており、各層
毎に求めたバネ定数をKi(i=1〜n、n≧2)とし
たときの、Σ(1/Ki)が0.02cm/kg〜1.
0cm/kgである上記(1)記載の多孔質材料。
毎に求めたバネ定数をKi(i=1〜n、n≧2)とし
たときの、Σ(1/Ki)が0.02cm/kg〜1.
0cm/kgである上記(1)記載の多孔質材料。
【0031】(4) ポリエステル硬綿で形成された層
と、発泡ポリウレタンで形成された層とで構成されてい
る上記(3)記載の多孔質材料。
と、発泡ポリウレタンで形成された層とで構成されてい
る上記(3)記載の多孔質材料。
【0032】また、本発明の吸遮音材は次の特徴を有す
るものである。 (5) 上記(1)〜(4)のいずれかに記載の多孔質
材料で形成されてなることを特徴とする吸遮音材。
るものである。 (5) 上記(1)〜(4)のいずれかに記載の多孔質
材料で形成されてなることを特徴とする吸遮音材。
【0033】更に、本発明の制振材は次の特徴を有する
ものである。 (6) 上記(1)〜(4)のいずれかに記載の多孔質
材料で形成されてなることを特徴とする制振材。
ものである。 (6) 上記(1)〜(4)のいずれかに記載の多孔質
材料で形成されてなることを特徴とする制振材。
【0034】
【作用】本発明の多孔質材料では、それが有するバネ定
数と通気度とを好適に設定しているため、多孔質材料の
内部摩擦力と通気抵抗力の双方を振動減衰に作用させる
ことができる。従って、低周波から高周波までの広い領
域で吸遮音効果及び制振効果を向上させることができ、
低周波領域においても十分な吸遮音効果及び制振効果を
得ることができる。さらに、本発明の多孔質材料では外
部から加振力が加わる場合において、よりその効果を発
揮することができる。
数と通気度とを好適に設定しているため、多孔質材料の
内部摩擦力と通気抵抗力の双方を振動減衰に作用させる
ことができる。従って、低周波から高周波までの広い領
域で吸遮音効果及び制振効果を向上させることができ、
低周波領域においても十分な吸遮音効果及び制振効果を
得ることができる。さらに、本発明の多孔質材料では外
部から加振力が加わる場合において、よりその効果を発
揮することができる。
【0035】また、本発明の多孔質材料を多層構造とし
た場合においては、バネ定数及び通気度の設定が容易に
行え、単一層構造の多孔質材料では得られない振動減衰
能を得ることもできる。
た場合においては、バネ定数及び通気度の設定が容易に
行え、単一層構造の多孔質材料では得られない振動減衰
能を得ることもできる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的に説明す
る。本発明の多孔質材料は単一層で構成されていても、
多層で構成されていても良く、特に限定されるものでは
ない。但し、前述した理由から多孔質材料は多層で構成
されているのが好ましい。また、多孔質材料は、一種で
あっても良いし、二種以上であっても良い。例えば、多
孔質材料Aと多孔質材料Bとを用いて、A−Bと積層し
ても良いし、A−B−Aと積層しても良い。積層の方向
は音波や振動波の入射方向に対して、どのような角度を
なす方向であっても良く、特に限定されるものではな
い。
る。本発明の多孔質材料は単一層で構成されていても、
多層で構成されていても良く、特に限定されるものでは
ない。但し、前述した理由から多孔質材料は多層で構成
されているのが好ましい。また、多孔質材料は、一種で
あっても良いし、二種以上であっても良い。例えば、多
孔質材料Aと多孔質材料Bとを用いて、A−Bと積層し
ても良いし、A−B−Aと積層しても良い。積層の方向
は音波や振動波の入射方向に対して、どのような角度を
なす方向であっても良く、特に限定されるものではな
い。
【0037】本発明の多孔質材料としては、天然繊維、
ポリエステル繊維といった合成繊維、ロックウール、ガ
ラスウール等から形成された繊維集合体や、連続気泡を
有する発泡ポリウレタン樹脂などの材料が挙げられる
が、特に限定されるものではない。但し、永久歪みの小
さいバネの実現が容易という点から、ポリエステル短繊
維をフェルト化したポリエステル硬綿、ポリウレタン発
泡樹脂が好適な材料として挙げられる。本発明の多孔質
材料を、二種以上の多孔質材料を用いて多層構造とする
場合においては、上記のポリエステル硬綿とポリウレタ
ン発泡樹脂とを用いるのが好ましい。この場合、音波や
振動波の入射方向に対する積層順位は任意であり、特に
限定するものではない。
ポリエステル繊維といった合成繊維、ロックウール、ガ
ラスウール等から形成された繊維集合体や、連続気泡を
有する発泡ポリウレタン樹脂などの材料が挙げられる
が、特に限定されるものではない。但し、永久歪みの小
さいバネの実現が容易という点から、ポリエステル短繊
維をフェルト化したポリエステル硬綿、ポリウレタン発
泡樹脂が好適な材料として挙げられる。本発明の多孔質
材料を、二種以上の多孔質材料を用いて多層構造とする
場合においては、上記のポリエステル硬綿とポリウレタ
ン発泡樹脂とを用いるのが好ましい。この場合、音波や
振動波の入射方向に対する積層順位は任意であり、特に
限定するものではない。
【0038】多孔質材料のバネ定数Kは、その逆数1/
Kが0.02cm/kg〜1.0cm/kgとなるよう
に、好ましくは0.04cm/kg〜0.4cm/kg
となるように設定する。このような範囲内にバネ定数K
の逆数1/Kを設定することで、多孔質材料の低周波領
域での振動減衰能を高めることができる。
Kが0.02cm/kg〜1.0cm/kgとなるよう
に、好ましくは0.04cm/kg〜0.4cm/kg
となるように設定する。このような範囲内にバネ定数K
の逆数1/Kを設定することで、多孔質材料の低周波領
域での振動減衰能を高めることができる。
【0039】本発明でいうバネ定数Kとは、多孔質材料
を50%圧縮したときの圧縮荷重から求められる値であ
り、JIS K 6401−1980に準じて以下の手
順で求めることができる。最初に、任意の厚みHの多孔
質材料を、225mm×225mmの寸法で打ち抜き、
測定用試料とする。次に、テンシロン(例えば、オリエ
ンテック社製)を用い、この測定用試料を試料台にセッ
トし、直径150mmの円盤状の板材を介して荷重をか
け、試料が50%圧縮された時(試料の厚みが初期の厚
みの1/2になった時)の圧縮荷重M〔Kg〕を測定す
る。この圧縮荷重Mを、厚みHの1/2(0.5H)で
割ったもの(M/0.5H)[kg/cm]が、本発明
でいうバネ定数Kとなる。
を50%圧縮したときの圧縮荷重から求められる値であ
り、JIS K 6401−1980に準じて以下の手
順で求めることができる。最初に、任意の厚みHの多孔
質材料を、225mm×225mmの寸法で打ち抜き、
測定用試料とする。次に、テンシロン(例えば、オリエ
ンテック社製)を用い、この測定用試料を試料台にセッ
トし、直径150mmの円盤状の板材を介して荷重をか
け、試料が50%圧縮された時(試料の厚みが初期の厚
みの1/2になった時)の圧縮荷重M〔Kg〕を測定す
る。この圧縮荷重Mを、厚みHの1/2(0.5H)で
割ったもの(M/0.5H)[kg/cm]が、本発明
でいうバネ定数Kとなる。
【0040】なお、多孔質材料が多層構造を有している
場合においては、上記手順に従って各層を形成する多孔
質材料毎に圧縮荷重を測定して各層毎のバネ定数Kiを
求め、これらを前述した数4に当てはめれば良い。
場合においては、上記手順に従って各層を形成する多孔
質材料毎に圧縮荷重を測定して各層毎のバネ定数Kiを
求め、これらを前述した数4に当てはめれば良い。
【0041】多孔質材料の通気度は、1cc/cm2 s
ec〜60cc/cm2 secに設定する。通気度をこ
のような範囲内に設定することにより、音波や振動波が
多孔質材料を透過する際の通気抵抗力を大きくでき、更
に、これに由来する音響エネルギーから熱エネルギーへ
の変換効率を高めることができる。また、特に中〜高周
波領域での振動減衰能を向上させることができる。
ec〜60cc/cm2 secに設定する。通気度をこ
のような範囲内に設定することにより、音波や振動波が
多孔質材料を透過する際の通気抵抗力を大きくでき、更
に、これに由来する音響エネルギーから熱エネルギーへ
の変換効率を高めることができる。また、特に中〜高周
波領域での振動減衰能を向上させることができる。
【0042】本発明でいう通気度は、JIS L100
4、L1018、L1046に準じて測定する。具体的
には、厚み10mm又は20mm、直径60mmの円盤
状の多孔質材料を試料とし、これを例えば東洋精機製作
所(株)製の通気度測定装置等で測定する。
4、L1018、L1046に準じて測定する。具体的
には、厚み10mm又は20mm、直径60mmの円盤
状の多孔質材料を試料とし、これを例えば東洋精機製作
所(株)製の通気度測定装置等で測定する。
【0043】多孔質材料のバネ定数及び通気度の値は、
例えば多孔質材料が繊維集合体の場合においては、繊維
径(デニール)、目付、低融点繊維の配合比、繊維の断
面形状、中実・中空・バイコン等といった繊維の種類、
ヒートセット温度をパラメータとし、これらのパラメー
タを適宜設定することにより制御することができる。具
体的にはバネ定数は、繊維径、目付及び低融点繊維の配
合比を小さくすることで小さくできる。通気度は、繊維
径を小さく、目付及び低融点繊維の配合比を大きくする
ことで小さくできる。また、前述したように多孔質材料
を多層構造とすることによっても、バネ定数及び通気度
の値を制御できる。
例えば多孔質材料が繊維集合体の場合においては、繊維
径(デニール)、目付、低融点繊維の配合比、繊維の断
面形状、中実・中空・バイコン等といった繊維の種類、
ヒートセット温度をパラメータとし、これらのパラメー
タを適宜設定することにより制御することができる。具
体的にはバネ定数は、繊維径、目付及び低融点繊維の配
合比を小さくすることで小さくできる。通気度は、繊維
径を小さく、目付及び低融点繊維の配合比を大きくする
ことで小さくできる。また、前述したように多孔質材料
を多層構造とすることによっても、バネ定数及び通気度
の値を制御できる。
【0044】本発明の多孔質材料は、吸遮音材や制振材
として使用でき、その用途としては、例えば自動車、家
電、OA機器、建築・土木用機械、産業用機械といった
各種機械要素や構造体が挙げられる。
として使用でき、その用途としては、例えば自動車、家
電、OA機器、建築・土木用機械、産業用機械といった
各種機械要素や構造体が挙げられる。
【0045】
【実施例】以下、実施例を示し、さらに詳しく本発明に
ついて説明する。 実施例1 ポリエチレンテレフタレート(以下、PETと称する)
の1d(デニール)×51mm(繊維長)の中空断面短
繊維と、同じくPETの4d×51mmの低融点短繊維
とを重量比70%:30%で混繊し、カードマシーンで
スライバー化し、その後175℃で熱圧着することで、
厚み20mm、目付730g/m2 の硬綿を得た。これ
を試料1とする。次いで、PETの15d×64mmの
中空断面短繊維と、同じくPETの5d×51mmの低
融点短繊維とを重量比で70%、30%で混繊し、同様
の方法で処理し、厚み10mm、目付410g/m2 の
硬綿を得た。これを試料2とする。
ついて説明する。 実施例1 ポリエチレンテレフタレート(以下、PETと称する)
の1d(デニール)×51mm(繊維長)の中空断面短
繊維と、同じくPETの4d×51mmの低融点短繊維
とを重量比70%:30%で混繊し、カードマシーンで
スライバー化し、その後175℃で熱圧着することで、
厚み20mm、目付730g/m2 の硬綿を得た。これ
を試料1とする。次いで、PETの15d×64mmの
中空断面短繊維と、同じくPETの5d×51mmの低
融点短繊維とを重量比で70%、30%で混繊し、同様
の方法で処理し、厚み10mm、目付410g/m2 の
硬綿を得た。これを試料2とする。
【0046】前述した方法で試料1、2のバネ定数を測
定したところ、それぞれ21kg/cm、80kg/c
mであった。よって、これらを数4に当てはめたところ
試料1と2とを積層した場合のΣ(1/Ki)は0.0
601cm/kgとなる。次に、試料1と試料2とを積
層して多層構造とする。更に、この多孔質材料につい
て、前述した方法で通気度を測定したところ35cc/
cm2 secであった。
定したところ、それぞれ21kg/cm、80kg/c
mであった。よって、これらを数4に当てはめたところ
試料1と2とを積層した場合のΣ(1/Ki)は0.0
601cm/kgとなる。次に、試料1と試料2とを積
層して多層構造とする。更に、この多孔質材料につい
て、前述した方法で通気度を測定したところ35cc/
cm2 secであった。
【0047】上記で得られた多孔質材料について音響透
過損失を測定する。具体的には、JIS A 1416
(実験室における音響透過損失測定方法)に定める装置
により測定する。結果を表1に示す。
過損失を測定する。具体的には、JIS A 1416
(実験室における音響透過損失測定方法)に定める装置
により測定する。結果を表1に示す。
【0048】更に、上記で得られた本発明の積層体材料
について音響特性、即ち、制振、吸音性能を測定する。
図2は制振、吸音性能を測定するための測定装置を示す
図である。図2に示す装置は、加振機3、加振枠4、加
振パネル5、加速度ピックアップ(1、2)、FFT(F
ast Fourier Transform)6、振動解析装置(図示せず)
およびデーター処理装置(図示せず)で構成されてい
る。加速度ピックアップ(1、2)は、それぞれ増幅器
(7a、7b)を介してFFT6に続されている。
について音響特性、即ち、制振、吸音性能を測定する。
図2は制振、吸音性能を測定するための測定装置を示す
図である。図2に示す装置は、加振機3、加振枠4、加
振パネル5、加速度ピックアップ(1、2)、FFT(F
ast Fourier Transform)6、振動解析装置(図示せず)
およびデーター処理装置(図示せず)で構成されてい
る。加速度ピックアップ(1、2)は、それぞれ増幅器
(7a、7b)を介してFFT6に続されている。
【0049】所定の振動モードを加振枠4および加振パ
ネル5から模擬的に発生させ、入力側および出力側の加
速度を加速度ピックアップ(1、2)により検出し、そ
の比率を振動倍率として取り出す。加振機3にはフィル
ター8、増幅器9、ノイズ発生器10が順に接続されて
いる。加速度ピックアップ2(出力側)は、加振パネル
5上の上記で得られた積層体11に固定されている。加
速度ピックアップ1(入力側)は加振枠4に固定されて
いる。
ネル5から模擬的に発生させ、入力側および出力側の加
速度を加速度ピックアップ(1、2)により検出し、そ
の比率を振動倍率として取り出す。加振機3にはフィル
ター8、増幅器9、ノイズ発生器10が順に接続されて
いる。加速度ピックアップ2(出力側)は、加振パネル
5上の上記で得られた積層体11に固定されている。加
速度ピックアップ1(入力側)は加振枠4に固定されて
いる。
【0050】加振機3を振動させ、加速度ピックアップ
1の信号X1と、加速度ピックアップ2の信号X2とを
測定する。この測定した信号X1と信号X2とから信号
比を求め、上記の積層体11の制振、吸遮音性能を評価
する。具体的には信号X1と信号X2とから振動倍率
〔dB〕を求めて評価を行っている。振動倍率は、下記
の数5から求めている。振動倍率が小さい場合、すなわ
ち、負の絶対値が大きい場合に制振、吸遮音性能が良好
なものとなる。結果を表2に示す。
1の信号X1と、加速度ピックアップ2の信号X2とを
測定する。この測定した信号X1と信号X2とから信号
比を求め、上記の積層体11の制振、吸遮音性能を評価
する。具体的には信号X1と信号X2とから振動倍率
〔dB〕を求めて評価を行っている。振動倍率は、下記
の数5から求めている。振動倍率が小さい場合、すなわ
ち、負の絶対値が大きい場合に制振、吸遮音性能が良好
なものとなる。結果を表2に示す。
【0051】
【数5】
【0052】実施例2 厚み20mm、目付1050g/m2 の発泡ポリウレタ
ン樹脂を試料3とする。試料3について前述した方法で
バネ定数を測定したところ10kg/cmであった。次
に、この試料3と実施例1で得られた試料2とを積層し
て多層構造とする。試料2のバネ定数は80kg/cm
であることから、数4から試料2と試料3とを積層した
場合のΣ(1/Ki)の値は0.1125cm/kgと
なる。前述した方法でこの多孔質材料の通気度を測定し
たところ、2.5cc/cm2 secであった。次に、
実施例1と同様にして音響透過損失および制振、吸遮音
性能を測定し、結果を表1、2に示す。
ン樹脂を試料3とする。試料3について前述した方法で
バネ定数を測定したところ10kg/cmであった。次
に、この試料3と実施例1で得られた試料2とを積層し
て多層構造とする。試料2のバネ定数は80kg/cm
であることから、数4から試料2と試料3とを積層した
場合のΣ(1/Ki)の値は0.1125cm/kgと
なる。前述した方法でこの多孔質材料の通気度を測定し
たところ、2.5cc/cm2 secであった。次に、
実施例1と同様にして音響透過損失および制振、吸遮音
性能を測定し、結果を表1、2に示す。
【0053】実施例3 PETの5d×44mmの中空断面短繊維と、5d×5
1mmの低融点短繊維とを実施例1と同様の重量比で同
様に処理し、厚み20mm、目付800g/m 2 の硬綿
を得た。これを試料4とする。試料4について前述した
方法でバネ定数を測定したところ75kg/cmであっ
た。次に、この試料4と試料2とを積層して多層構造と
する。試料2のバネ定数は80kg/cmであることか
ら、数4から試料4と試料2とを積層した場合のΣ(1
/Ki)は0.0258cm/kgとなる。前述した方
法でこの多孔質材料の通気度を測定したところ、55c
c/cm2 secであった。実施例1と同様にして音響
透過損失および制振、吸遮音性能を測定し、結果を表
1、2に示す。
1mmの低融点短繊維とを実施例1と同様の重量比で同
様に処理し、厚み20mm、目付800g/m 2 の硬綿
を得た。これを試料4とする。試料4について前述した
方法でバネ定数を測定したところ75kg/cmであっ
た。次に、この試料4と試料2とを積層して多層構造と
する。試料2のバネ定数は80kg/cmであることか
ら、数4から試料4と試料2とを積層した場合のΣ(1
/Ki)は0.0258cm/kgとなる。前述した方
法でこの多孔質材料の通気度を測定したところ、55c
c/cm2 secであった。実施例1と同様にして音響
透過損失および制振、吸遮音性能を測定し、結果を表
1、2に示す。
【0054】実施例4 PETの2.5d×51mmの中実断面短繊維と、5d
×51mmの低融点短繊維とを重量比65%:35%で
混繊し、実施例1と同様の処理をし、160℃で熱圧着
して、厚み30mm、目付1300g/m2 の硬綿を得
た。これを試料5とする。試料5のバネ定数は20kg
/cmであり、1/Kは0.05cm/Kgであった。
次に、前述した方法でこの多孔質材料の通気度を測定し
たところ、45cc/cm2 secであった。実施例1
と同様にして音響透過損失および制振、吸遮音性能を測
定し、結果を表1、2に示す。
×51mmの低融点短繊維とを重量比65%:35%で
混繊し、実施例1と同様の処理をし、160℃で熱圧着
して、厚み30mm、目付1300g/m2 の硬綿を得
た。これを試料5とする。試料5のバネ定数は20kg
/cmであり、1/Kは0.05cm/Kgであった。
次に、前述した方法でこの多孔質材料の通気度を測定し
たところ、45cc/cm2 secであった。実施例1
と同様にして音響透過損失および制振、吸遮音性能を測
定し、結果を表1、2に示す。
【0055】実施例5 PETの15d×64mmの中空断面短繊維と、同じく
PETの4d×51mmの低融点短繊維とを重量比80
%:20%で混繊し、実施例1と同様の方法で処理し、
厚み10mm、目付100g/m2 の硬綿を得た。これ
を試料6とする。試料6のバネ定数は3kg/cmであ
った。次に、PETの2d×38mmの中空断面短繊維
と、同じくPETの4d×51mmの低融点短繊維とを
重量比で70%、30%で混繊し、実施例1と同様の方
法で処理し、厚み10mm、目付555g/m2 の硬綿
を得た。これを試料7とする。試料7のバネ定数は20
kg/cmであった。次いで、PETの2d×38mm
の中空断面短繊維と、同じくPETの4d×51mmの
低融点短繊維とを重量比で70%、30%で混繊し、実
施例1と同様の方法で処理し、厚み10mm、目付86
0g/m2 の硬綿を得た。これを試料8とする。試料8
のバネ定数は65kg/cmであった。
PETの4d×51mmの低融点短繊維とを重量比80
%:20%で混繊し、実施例1と同様の方法で処理し、
厚み10mm、目付100g/m2 の硬綿を得た。これ
を試料6とする。試料6のバネ定数は3kg/cmであ
った。次に、PETの2d×38mmの中空断面短繊維
と、同じくPETの4d×51mmの低融点短繊維とを
重量比で70%、30%で混繊し、実施例1と同様の方
法で処理し、厚み10mm、目付555g/m2 の硬綿
を得た。これを試料7とする。試料7のバネ定数は20
kg/cmであった。次いで、PETの2d×38mm
の中空断面短繊維と、同じくPETの4d×51mmの
低融点短繊維とを重量比で70%、30%で混繊し、実
施例1と同様の方法で処理し、厚み10mm、目付86
0g/m2 の硬綿を得た。これを試料8とする。試料8
のバネ定数は65kg/cmであった。
【0056】このようにして得た試料6、7、8を積層
して多層構造とする。数4から本多層構造体のΣ(1/
Ki)は0.399cm/kgであった。前述した方法
でこの多孔質材料の通気度を測定したところ、30cc
/cm2 secであった。次に、実施例1と同様に制
振、吸遮音性能を測定し、結果を表2に示す。
して多層構造とする。数4から本多層構造体のΣ(1/
Ki)は0.399cm/kgであった。前述した方法
でこの多孔質材料の通気度を測定したところ、30cc
/cm2 secであった。次に、実施例1と同様に制
振、吸遮音性能を測定し、結果を表2に示す。
【0057】比較例 PETの25d×44mmの中空断面短繊維、PETの
10d×51mmの中空断面短繊維、及びPETの4d
×51mmの低融点短繊維を重量比50%:20%:3
0%の比率で混繊し、実施例1と同様の処理をすること
により、厚み30mm,目付1100g/m2 の硬綿を
得た。この多孔質材料についてバネ定数を測定したとこ
ろ65kg/cmであった。よってバネ定数の逆数は
0.015cm/kgとなる。また、通気度を測定した
ところ、100cc/cm2 secであった。次に、実
施例1と同様にして音響透過損失および制振、吸遮音性
能を測定し、結果を表1、2に示す。
10d×51mmの中空断面短繊維、及びPETの4d
×51mmの低融点短繊維を重量比50%:20%:3
0%の比率で混繊し、実施例1と同様の処理をすること
により、厚み30mm,目付1100g/m2 の硬綿を
得た。この多孔質材料についてバネ定数を測定したとこ
ろ65kg/cmであった。よってバネ定数の逆数は
0.015cm/kgとなる。また、通気度を測定した
ところ、100cc/cm2 secであった。次に、実
施例1と同様にして音響透過損失および制振、吸遮音性
能を測定し、結果を表1、2に示す。
【0058】
【表1】
【0059】
【表2】
【0060】〔評価〕表1より、実施例1〜4に示した
本発明の多孔質材料は、比較例に示した従来の材料に比
べて、低周波領域における振動減衰性が大きく、優れた
制振性および吸遮音効果を示している。また、表2よ
り、実施例1〜5に示した本発明の多孔質材料では、比
較例に示した従来の材料に比べて、低周波領域において
振動倍率が小さくなっており、優れた制振、吸遮音効果
を示している。このことから本発明の多孔質材料におい
ては、低周波領域における振動減衰能が高められている
と考えられる。
本発明の多孔質材料は、比較例に示した従来の材料に比
べて、低周波領域における振動減衰性が大きく、優れた
制振性および吸遮音効果を示している。また、表2よ
り、実施例1〜5に示した本発明の多孔質材料では、比
較例に示した従来の材料に比べて、低周波領域において
振動倍率が小さくなっており、優れた制振、吸遮音効果
を示している。このことから本発明の多孔質材料におい
ては、低周波領域における振動減衰能が高められている
と考えられる。
【0061】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
多孔質材料は、低周波領域から高周波領域までの広い帯
域において、従来の吸遮音材や制振材に比べて高い吸遮
音効果及び制振効果を有している。また、低周波領域に
おいて十分な吸遮音効果及び制振効果を得ることができ
る。
多孔質材料は、低周波領域から高周波領域までの広い帯
域において、従来の吸遮音材や制振材に比べて高い吸遮
音効果及び制振効果を有している。また、低周波領域に
おいて十分な吸遮音効果及び制振効果を得ることができ
る。
【図1】規格化した周波数(f/fn )と振幅Xとの関
係を示す図である。
係を示す図である。
【図2】制振、吸遮音性能を測定するための測定装置を
示す図である。
示す図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 50%圧縮したときの圧縮荷重から求め
たバネ定数Kの逆数1/Kが0.02cm/kg〜1.
0cm/kgであり、通気度が1cc/cm 2 sec〜
60cc/cm2 secであることを特徴とする多孔質
材料。 - 【請求項2】 ポリエステル硬綿で構成されている請求
項1記載の多孔質材料。 - 【請求項3】 複数の層で構成されており、各層毎に求
めたバネ定数をKi(i=1〜n、n≧2)としたとき
の、Σ(1/Ki)が0.02cm/kg〜1.0cm
/kgである請求項1記載の多孔質材料。 - 【請求項4】 ポリエステル硬綿で形成された層と、発
泡ポリウレタンで形成された層とで構成されている請求
項3記載の多孔質材料。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の多孔質
材料で形成されてなることを特徴とする吸遮音材。 - 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかに記載の多孔質
材料で形成されてなることを特徴とする制振材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10193375A JPH11242487A (ja) | 1997-12-22 | 1998-07-08 | 多孔質材料、それを用いた吸遮音材および制振材 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35372797 | 1997-12-22 | ||
| JP9-353727 | 1997-12-22 | ||
| JP10193375A JPH11242487A (ja) | 1997-12-22 | 1998-07-08 | 多孔質材料、それを用いた吸遮音材および制振材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11242487A true JPH11242487A (ja) | 1999-09-07 |
Family
ID=26507844
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10193375A Pending JPH11242487A (ja) | 1997-12-22 | 1998-07-08 | 多孔質材料、それを用いた吸遮音材および制振材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11242487A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010122561A (ja) * | 2008-11-21 | 2010-06-03 | Inoac Corp | 被膜付き吸音材 |
-
1998
- 1998-07-08 JP JP10193375A patent/JPH11242487A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010122561A (ja) * | 2008-11-21 | 2010-06-03 | Inoac Corp | 被膜付き吸音材 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050308 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051228 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060718 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061114 |