JPH11243768A - 匍匐枝によって増殖繁茂する地被植物の栽培方法及び植栽シート - Google Patents

匍匐枝によって増殖繁茂する地被植物の栽培方法及び植栽シート

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JPH11243768A
JPH11243768A JP10073576A JP7357698A JPH11243768A JP H11243768 A JPH11243768 A JP H11243768A JP 10073576 A JP10073576 A JP 10073576A JP 7357698 A JP7357698 A JP 7357698A JP H11243768 A JPH11243768 A JP H11243768A
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弘隆 白崎
Michinori Ozaki
道範 尾崎
Kanichi Takashima
寛一 高嶋
Teru Fujiki
輝 藤木
Tatsuhiro Kosaka
竜広 小坂
Hiroyuki Enomoto
博之 榎本
Tetsuya Kondo
哲也 近藤
Takao Tsuchiya
孝夫 土屋
Hideo Katsuta
英郎 勝田
Matsuo Matsuyama
松夫 松山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 匍匐枝によって、増殖する地被植物が雑草の
被圧から保護されて、雑草の繁茂を抑止することが出来
る植栽シートを用いた地被植物の栽培方法の提供。 【解決手段】 シートの所々には切り込み溝や穴を設け
て元株を植え付けし、元株から伸びる匍匐枝に生える根
がシートを通過して地面に侵入することができるように
したものであり、このシートは極細の化学繊維に天然繊
維を混合解繊してシート化したもので、適度な強度と伸
縮性とルーズ性を備え、光りを吸収する黒系の色彩とし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は匍匐枝によって増殖
繁茂を行う地被植物を対象とした植栽シート、更に詳し
くはアジュガレプタンス、シバザクラ、ヘデラ、マツバ
ギクのような景観美化に貢献する地被植物の繁茂形態を
妨げずに雑草被圧から防護することが出来る植栽シー
ト、及び該シートを使用した地被植物の栽培方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】匍匐枝によって増殖繁茂を行う地被植
物、例えばアジュガレプタンス、シバザクラ、ヘデラ、
マツバギクのように地面に這って増殖する地被植物であ
っても、雑草によってその繁茂を妨げられる。すなわち
雑草の被圧から防護する為の植栽シートが望まれる訳で
あるが、今日これら地被植物に適した植栽シートは存在
していない。
【0003】従来、天然繊維、動物性繊維、分解性プラ
スチックを利用して腐ることを前提としたシートは存在
しているが、このシートは1年もすれば腐ってしまい、
再び敷設する必要があり、長年にわたる雑草抑止効果は
得られない。すなわち一時的なものである。又逆に化学
繊維の不織布、織布を利用して腐らないことを前提とし
たシートもある。しかしこのシートは匍匐枝からの根が
満足に入ることが出来ず、増殖繁茂を阻害し、何れは退
化及び枯死に至る。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】このように従来の植
栽シートには上記のごとき問題があり、葡匐枝から根が
生長して増殖繁茂する地被植物に適したシートは存在し
ていない。本発明が解決しようとする課題はこの問題点
であり、雑草の繁茂を抑止すると共に、所望の地被植物
だけを増殖繁茂することが出来る植栽シートを提供す
る。同時にこの植栽シートを使用した地被植物の栽培方
法を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の植栽シートは地
面に敷設した上に地被植物が増殖繁茂することが出来、
同時に雑草の繁殖を抑止することが出来る機能を備えた
シートである。地面に敷いたシートの適当な複数箇所に
穴を開けて地被植物の元株(親株)を植え、この元株は
葡匐枝を伸ばして途中で根を生やし、この根は該植栽シ
ートの僅かな隙間を通過して地面へ伸びて侵入する。根
を生やすことで一段と成長した子株はさらに葡匐枝を伸
ばして根を生やしながらシート全面に増殖繁茂する。
【0006】ここで上記植栽シートは遮光性があり、通
気性及び透水性を備えている。遮光性がある為に一旦地
面に敷設すれば光合成が不能になることから、シート下
面に雑草が生えることは出来ない。又異なる場所から雑
草の種子が飛ばされて来た場合には、透水性に優れて保
水性がない為にシート上面には水分が存在せず、該種子
が発芽することは出来ない。
【0007】ただし、地被植物の葡匐枝から生えた根が
シートを通過しなくてはならず、その為に極細で長いフ
イラメント繊維を混合解繊した不織布を構成している。
従ってこの不織布シートはソフトで伸縮性とルーズ性を
兼ね備え、自在に広がる繊維構造を構成している。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の植栽シートは上記のごと
き極細で長いフイラメント繊維をランダムに混合解繊し
たものであり、化学繊維、天然繊維、及び低温度溶融糸
を均一に混合している。低温度溶融糸は所定の温度に加
熱することで溶融して他のフイラメント繊維と接合して
所定の強度を保ったシートが構成される。この場合のシ
ート強度が低い時には、ニードルパンチがなされてから
加熱して低温度溶融糸を溶融する。
【0009】例えば、3〜6デニールの50mm〜10
0mmの化学繊維を70%〜80%、同じデニールの天
然繊維を5%〜10%、それに同デニールで150℃〜
180℃で溶融する低温度溶融糸を10%程度均一に混
合解繊し、フイラメント繊維同士を絡ませる為にニード
ルパンチを行う。その後、加熱して低温度溶融糸を溶か
して繊維を接合し、4mm〜6mmの不織布を構成す
る。ここで、各フイラメント繊維は遮光性を得る為に黒
系、茶系の光を吸収する色彩となっている。以下、本発
明に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0010】
【実施例】図1は本発明の植栽シートの外観図であり、
所々には地被植物の苗である元株を植付けする為の切り
込み溝1、1…がX状を成して形成されている。この切
り込み溝1はカッターにて簡単に切り裂くことが出来
る。勿論、地被植物の元株を植付けする為には、必ずし
もX状の切り込み溝に限ることはなく、円形穴であって
もよく、X状の切り込み溝1は該植栽シートを地面に敷
設する前に、又は敷設した後で適当な箇所に切り込むこ
とが出来る。
【0011】ところで、この植栽シートは極細で長い繊
維を混合解繊してシート状にしたものであり、図2はこ
のシートの拡大組織をモデル化して示している。同図の
2は化学繊維、3は天然繊維、4は低温度溶融糸を示し
ている。ここで、上記化学繊維2は3〜6デニールの太
さで50mm〜100mmの長さとし、重量比で70%
〜80%、天然繊維3は同じ長さと太さを有して5%〜
10%、そして低温度溶融糸4は同じ長さと太さを有
て、10%の重量比で均一に混合解繊される。
【0012】そしてこれら各繊維2、3、4を均一に混
合解繊した後で、繊維同士を絡ませる為にニードルパン
チングがなされる。このままで使用することも出来る
が、シート強度を増す場合には、その後150℃〜18
0℃に加熱して上記低温度溶融糸を溶かし、互いに絡み
合っている化学繊維2、2…と天然繊維3、3…と接合
する。すなわち低温度溶融糸4の表面が溶融して互いに
接合し合い、ある程度の強度をもった厚さが4mm〜6
mmの不織布が作られる。従って、ニードルパンチング
だけで使用する場合には上記溶融糸4を混合する必要は
ない。ここで、これら各繊維2、3、4は黒系又は茶系
として、光を吸収し易くしている。
【0013】このように本発明の植栽シートは極細で長
い繊維を混合解繊して低温度溶融糸4を介して接合して
製作される不織布である。溶融糸を介在しないでニード
ルパンチングだけでシート化した不織布や接着剤を使用
した不織布に比較して適度な強度とソフトで適宜な伸縮
性及びルーズ性が得られ、自在に広がる繊維構造を構成
することが出来る。従って、地被植物の元株から伸びる
葡匐枝の途中に生える根は、該植栽シートの各繊維間の
僅かな隙間を通過して地面に侵入することが出来る。
【0014】そして、該シートには天然繊維3が混入し
ている為に、該天然繊維3は時の経過にともない腐食し
て伸縮性はさらに向上し、葡匐枝から生じて各繊維の隙
間を通過した根が成長して太くなることを妨げることは
ない。又、黒系や茶系の繊維が使用されている為に、該
植栽シートは同じく黒系又は茶系の色彩を呈し、遮光率
99%以上となり、該シートが敷設されて下になった雑
草の光合成は阻止される。一方、各繊維間には微細な隙
間が存在している為に、これら隙間を通して透水性や通
気性は確保される。
【0015】図3は地被植物が前記切り込み溝1に植え
た元株5から葡匐枝6、6…を伸ばして繁殖している状
態を表している。元株5から伸びた葡匐枝6が植栽シー
ト7に接し、そこから根が生えて各繊維間の僅かな隙間
を通過して地面に侵入して、該元株5の周りには子株
8、8…が生育する。さらにこれら子株8、8…から伸
びた葡匐枝6、6…には孫株9、9…が出来て、シート
全面が地被植物にて覆われることになる。
【0016】以上述べたように、本発明の地被植物の栽
培方法は伸縮自在なシートを使用し、このシートの所々
に設けた切り込み溝に元株を植付けして栽培するもので
あり、次のような効果を得ることが出来る。
【0017】
【発明の効果】本発明の地被植物は伸縮自在な植栽シー
トの所々に切り込み溝を設け、この溝に元株を植付けす
るだけで、該地被植物は元株から葡匐枝を伸ばして周囲
に増殖繁茂することが出来る。植栽シートは極細で長い
繊維を絡ませて作った不織布であり、葡匐枝から生えた
根は各繊維の僅かな隙間を通過して地面に侵入すること
が出来る。そして、繊維には溶融糸が混入している為
に、該シートは溶融糸を溶かして他の繊維を接合し、適
度な強度を保った上でソフトで伸縮性があり、又ルーズ
性を備えている為に葡匐枝に生えた根は該シートを容易
に通過して地面に侵入することが出来る。更に、繊維中
には天然繊維を含んでいる為に、該天然繊維は腐食して
根の成長を阻害することはない。
【0018】一方、該シートは黒系又は茶系の色彩を呈
している為に遮光性は高く、シートを地面に敷設するな
らば、シート下面の雑草には光が当たらず、雑草の生育
を阻止することが出来き、地被植物は雑草被圧を受ける
ことなく成長する。更に、シートは透水性と通気性に優
れて保水性はない為に、他から飛来した種子がシート面
に落ちても発芽することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】切り込み溝を設けた植栽シートの具体例。
【図2】植栽シートの組織拡大図。
【図3】植栽シートを用いて地被植物が増殖繁茂する状
態。
【符号の説明】 1 切り込み溝 2 化学繊維 3 天然繊維 4 低温度溶融糸 5 元株 6 葡匐枝 7 植栽シート 8 子株 9 孫株
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D04H 1/48 D04H 1/48 B (72)発明者 高嶋 寛一 福井県鯖江市糺町40−21 (72)発明者 藤木 輝 福井県武生市今宿町14−5 (72)発明者 小坂 竜広 福井県鯖江市米岡町1−2−28 (72)発明者 榎本 博之 福井県福井市桃園1丁目1−13−A306 (72)発明者 近藤 哲也 宮崎県宮崎市小松台東3丁目15−14 (72)発明者 土屋 孝夫 福井県坂井郡金津町前谷9−1 (72)発明者 勝田 英郎 福井県福井市下河北町42−4 (72)発明者 松山 松夫 福井県武生市丹生郷町9−54

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 葡匐枝を伸ばして増殖繁茂する地被植物
    の栽培方法において、地面には植栽シートを敷設し、こ
    のシートの所々に設けた切り込み溝又は穴に元株(親
    株)を植付けし、該元株から伸びる葡匐枝に生える根は
    植栽シートを通過して地面に侵入することが出来るよう
    にしたものであり、該植栽シートは極細の化学繊維に天
    然繊維を均一に混合解繊し、各繊維を絡ませる為にニー
    ドルパンチを施してシート化したもので、植栽シートは
    適度な強度とソフトで伸縮性とルーズ性を備え、更に光
    りを吸収する黒系又は茶系の色彩としていることを特徴
    とする匍匐枝によって増殖繁茂する地被植物の栽培方
    法。
  2. 【請求項2】 葡匐枝を伸ばして増殖繁茂する地被植物
    の栽培方法において、地面には植栽シートを敷設し、こ
    のシートの所々に設けた切り込み溝又は穴に元株(親
    株)を植付けし、該元株から伸びる葡匐枝に生える根は
    植栽シートを通過して地面に侵入することが出来るよう
    にしたものであり、該植栽シートは極細の化学繊維に天
    然繊維と溶融糸を均一に混合解繊し、各繊維を絡ませる
    為にニードルパンチを施してシート化すると共に所定の
    温度に加熱することで上記溶融糸を溶かして他の繊維と
    接合したもので、植栽シートは適度な強度とソフトで伸
    縮性とルーズ性を備え、更に光りを吸収する黒系又は茶
    系の色彩としていることを特徴とする匍匐枝によって増
    殖繁茂する地被植物の栽培方法。
  3. 【請求項3】 地面に敷設した植栽シートの天然繊維は
    時の経過につれて腐食し、シートの各繊維の隙間を貫通
    した根が成長して太くなることを妨げないようにしてい
    る請求項1又は請求項2記載の匍匐枝によって増殖繁茂
    する地被植物の栽培方法。
  4. 【請求項4】 匍匐枝によって増殖繁茂する地被植物の
    栽培に際して地面に敷設して使用する植栽シートであっ
    て、該植栽シートは極細の化学繊維に天然繊維を均一に
    混合解繊し、各繊維を絡ませる為にニードルパンチを施
    してシート化したもので、適度な強度とソフトで伸縮性
    とルーズ性を備えていることを特徴とする植栽シート。
  5. 【請求項5】 匍匐枝によって増殖繁茂する地被植物の
    栽培に際して地面に敷設して使用する植栽シートであっ
    て、該植栽シートは極細の化学繊維に天然繊維と溶融糸
    を均一に混合解繊し、各繊維を絡ませる為にニードルパ
    ンチを施してシート化すると共に所定の温度に加熱する
    ことで上記溶融糸を溶かして他の繊維と接合し、適度な
    強度とソフトで伸縮性とルーズ性を備えていることを特
    徴とする植栽シート。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007089558A (ja) * 2005-09-01 2007-04-12 Ingusu:Kk 植物育成用保護マット及び該マットによる植物育成方法
JP2012010614A (ja) * 2010-06-29 2012-01-19 Total Electric Management Service 植栽方法
JP2023037784A (ja) * 2021-09-06 2023-03-16 セイコーエプソン株式会社 栽培シート、栽培キット、及び栽培シートの製造方法
JP2025033656A (ja) * 2023-08-30 2025-03-13 公益財団法人農業・環境・健康研究所 シバザクラの育苗方法と該シバザクラの育苗方法を使用するシバザクラの栽培方法

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