JPH11243918A - 水産加工品の製造方法 - Google Patents

水産加工品の製造方法

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JPH11243918A
JPH11243918A JP10071476A JP7147698A JPH11243918A JP H11243918 A JPH11243918 A JP H11243918A JP 10071476 A JP10071476 A JP 10071476A JP 7147698 A JP7147698 A JP 7147698A JP H11243918 A JPH11243918 A JP H11243918A
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JP
Japan
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fish
dried
ethanol solution
drying
immersed
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JP10071476A
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English (en)
Inventor
Jo Kominato
壌 小湊
Kenji Nishii
建二 西井
Kenichi Yanagida
憲一 柳田
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RIKEN HEALTH KK
Original Assignee
RIKEN HEALTH KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 魚の生臭みが少なく、食感の良い、保存
性の高い水産加工品を提供する。 【解決手段】 魚体をエタノール溶液又は不揮発性有機
酸を含むエタノール溶液に浸漬した後、乾燥することに
よって、生臭みが少なく、保存性が高く、食感の良い、
魚の乾製品を製造することができる。さらにこの乾製品
を食用油漬けすることによって、新規な魚の油漬け食品
を製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水産物の加工品の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に魚介肉は70〜80%の水分を含
有し、生の状態において微生物の発育に最も適している
ため、腐敗しやすい。水産物の加工品の中でも水産乾製
品は微生物の生育に必要な水分を除去し、保存性を高め
たものであり、従来の製品には、素乾品−原料を生の
まま乾燥したもの、塩乾品−原料を塩漬け後乾燥した
もの、煮乾品−原料を煮た後乾燥したもの、焼乾品
−原料を焼いた後乾燥したもの、等がある。しかしは
一般生菌数が多い。は食塩濃度が高い。はドリップ
が多く、乾燥時間が長い。は素材の風味が失われる。
等それぞれに問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、高血圧などの成
人病の予防、大腸菌O−157による食中毒問題、魚介
類の生食によるアンサキス等の寄生虫による健康障害な
ど、食品分野における健康面や安全性に対する関心が高
まっている。魚介類は良質の蛋白質、カルシウムなどの
ミラネル、DHA・EPA等成人病の予防に有用な成分
が豊富に含まれている。一方で腐敗しやすく、保存性が
悪いため、充分に利用されているとはいえない。
【0004】水産乾製品においても保存性を高めるため
に食塩が用いられるが、健康面からは食塩の摂り過ぎは
良くない。魚介類の消費を拡大し、有効利用するため
に、水産乾製品においても健康に良く、衛生的で安全
な、風味の良い製品を製造することが求められている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願発明者らは魚介類の
水産乾製品におけるこれらの問題点について鋭意研究の
結果、魚体をエタノール溶液又は不揮発性の有機酸を含
むエタノール溶液に浸漬後、乾燥することにより課題を
解決できることを発見した。不揮発性有機酸を使用する
場合は、干物の味に悪い影響を与えず、pH低下作用を発
揮する濃度である0.1〜10%程度が望ましい。エタ
ノール溶液濃度が30v/v%未満の低い濃度では、魚体
より溶出する水分によりエタノール濃度が低下し、充分
に殺菌、殺虫、蛋白質の変成による表面蛋白質の固化、
酵素失活及び乾燥による魚体の生臭みの除去作用が発揮
されない恐れがある。魚体のエタノール溶液又は有機酸
を含むエタノール溶液への浸漬時間は魚種や魚体の大き
さにより異なるが、10分以下では効果が不十分であ
り、目的を達成することはできない。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明では魚体をエタノールが3
0v/v%以上のエタノール溶液又は不揮発性有機酸を含
むエタノール溶液に10分以上浸漬することにより、魚
体に付着した腐敗の原因となる細菌の殺菌、寄生虫病の
原因ともなる寄生虫の殺虫、魚体内の蛋白質の凝固作用
によって魚肉を引き締め食感を良くすること、酵素反応
の停止による魚体成分の変化の防止により風味の劣化が
防止される。
【0007】次に乾燥工程においてエタノールと水の共
沸作用により乾燥に要する時間が短縮されると同時に、
エタノール溶液とともに魚体の生臭みが除かれる。不揮
発性有機酸を使用する場合は、乾燥によりエタノールは
蒸発するが、不揮発性有機酸は乾燥後も魚体中に残存
し、乾物のpHを低下させ、微生物の繁殖を抑え、保存性
をより高めることができ、風味が良く安全で衛生的な水
産乾製品の製造が可能となった。
【0008】本発明の効果を以下の実施例及び実験例に
よって説明するが、本発明に利用される魚種は実施例に
用いられている魚種に限定されるものではなく、サバ、
カマス、サケ、フグ、イカ、サンマ、ニシン、タラ、ト
ビウオ等魚種を問わず利用可能である。またエタノール
溶液又は不揮発性有機酸を含むエタノール溶液にオニオ
ン、ガーリック、醤油、味醂等のスパイスや調味料を添
加することにより味付けすると同時に、エタノールが速
やかに魚体内に浸透する効果を利用して、ビタミンE、
ビタミンC等の抗酸化剤を速やかに魚体内に添加するこ
とができ、魚肉中の脂肪の酸化を防止することができ
る。また保存性をより高めるために、有機酸の他アルコ
ールに可溶なソルビン酸(使用基準あり)をも速やかに
魚体内に浸透させることができる。
【0009】また、エタノールは速やかに魚体内に浸透
し、水分との置換が起こり、脱水と共に魚体水分に溶解
している酸素の脱酸素も可能で非酵素的酸化反応を防ぐ
ことができると共に、乾燥が非常に容易になる利点があ
る。
【0010】さらに、不揮発性有機酸例えばクエン酸、
リンゴ酸、酒石酸、コハク酸、ソルビン酸などを使用す
ることにより、乾燥後も魚肉内に残存して乾物の長期保
存を可能にする。
【0011】エタノール溶液又は不揮発性有機酸を含む
エタノール溶液に浸漬処理した水産乾製品を食用油漬け
して、空気との接触を遮断することにより、変敗しやす
い魚油の変質を防止し、さらに保存性を高めることがで
きる。
【0012】以下実施例にて発明の代表的な実施態様を
述べる。
【0013】
【実施例】実施例1 体長約20cmのマアジの内臓を除去後、開きにして水洗
し、クエン酸2%及びソルビン酸0.2%を含む75v/
v%エタノール溶液に1時間浸漬後、通風乾燥し、アジ
開き干し(サンプルA)を製造した。
【0014】実施例2 体長約15cmのマイワシの内臓を除去後、水洗し、99
v/v%エタノール溶液(ビタミンE0.05%添加)に
11分浸漬後、通風乾燥し、イワシ干し(サンプルB)
を製造した。
【0015】実施例3 体長約20cmのメイタガレイの内臓を除去後、水洗し、
血抜き、除鱗後、クエン酸1%を含む30v/v%エタノ
ール溶液に2時間浸漬後、通風乾燥し、カレイ干し(サ
ンプルC)を製造した。
【0016】実施例4 体長約15cmのマイワシの頭部及び内臓を除去後、水洗
し、調味液(エタノール55%、醤油10%、みりん調
味料10%、七味1%含有に3時間浸漬後、通風乾燥
し、味付けイワシ干し(サンプルD)を製造した。
【0017】実施例5 体長約15cmの新鮮な平子イワシの鱗、頭部及び内臓を
除去後、水洗し、調味液(エタノール60%、醤油10
%、赤ワイン10%、クエン酸3%、ビタミンC0.1
%、ソルビン酸0.1%、ビタミンE0.05%、グル
タミン酸ナトリウム0.1%含有)に1時間浸漬後、3
時間通風乾燥し、オリーブオイルに漬け、オイルサーデ
ィン(サンプルE)を製造した。
【0018】実施例6 体長約20cm以上の新鮮なマイワシの鱗、頭部及び内臓
を除去後、水洗し、魚肉部分を3cm幅に切り、調味液
(エタノール70%、みりん20%、醤油5%、ジンジ
ャーエキス2%、オニオンエキス3%含有)に1時間浸
漬後、3時間通風乾燥し、コーン油に漬け、オイルサー
ディン(サンプルF)を製造した。
【0019】
【発明の効果】以下本願発明の効果を実験例により説明
する。
【0020】実験例1 体長約20cmのマアジの内臓を除去後、開きにして水洗
し、常法により20%食塩溶液に2時間浸漬後、通風乾
燥し、アジ開き干し(コントロールA)を製造し、実施
例1で製造したアジ開き干し(サンプルA)と1時間乾
燥時における乾燥減量を比較した結果を表1、塩分及び
微生物検査結果を表2、5℃保存における香味等の比較
結果を表3に示す。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】
【表3】
【0024】実験例2 体長約15cmのマイワシの内臓を除去後、水洗し、常法
により20%食塩溶液に12時間浸漬後、通風乾燥し、
イワシ干し(コントロールB)を製造し、実施例2で製
造したイワシ干し(サンプルB)と塩分及び微生物検査
結果の比較を表4に示す。
【0025】
【表4】
【0026】実験例3 体長約20cmのメイタガレイの内臓を除去後、水洗し、
血抜き、除鱗後、通風乾燥し、カレイ干し(コントロー
ルC)を製造し、実施例3で製造したカレイ干し(サン
プルC)と焼き魚にした場合の香味を12人のパネラー
により試食した結果を表5に示す。
【0027】
【表5】
【0028】実験例4 体長約15cmのマイワシの頭部及び内臓を除去後、水洗
して、調味液(みりん30%、醤油20%、七味1%)
に3時間浸漬後、通風乾燥し、味付けイワシ干し(コン
トロールD)を製造した。実施例4で製造した味付けイ
ワシ干し(サンプルD)と微生物検査結果の比較を表6
に示す。
【0029】
【表6】
【0030】実験例5 体長約15cmの新鮮な平子イワシの鱗、頭部及び内臓を
除去後、水洗し、20%食塩水に2時間浸漬後、3時間
通風乾燥し、オリーブオイルに漬けオイルサーディン
(コントロールE)を製造し、実施例5で製造したオイ
ルサーディン(サンプルE)と10℃保存における微生
物検査及び香味を比較した結果を表7に示す。
【0031】
【表7】
【0032】実験例6 体長20cm以上の新鮮なマイワシの鱗、頭部及び内臓を
除去後、水洗し、魚肉部分を3cm幅に切り、20%食塩
水に2時間浸漬後、3時間通風乾燥し、オリーブオイル
に漬け、オイルサーディン(コントロールF)を製造
し、実施例6で製造したサンプルFとの微生物検査結果
の比較を表8に示す。
【0033】
【表8】
【0034】実験例7 体長約15cmの新鮮な平子イワシの頭部及び内臓を除去
し、水洗した後、そのまま、15%の食塩水に1時
間浸漬、70v/v%エタノール溶液に1時間浸漬及び
2%のクエン酸を含む70v/v%エタノール溶液に1
時間浸漬の4グループに分け、これらを25℃で通風乾
燥して、干物を製造した。それぞれの過程でのサンプル
をサンプル、サンプル、サンプル及びサンプル
とし、乾燥過程及び乾燥の終了した干物を25℃で貯蔵
して、その品質変化を一般生菌数、大腸菌群及び魚介類
の鮮度指標として使用されるK値を測定することにより
比較した。
【0035】魚介類においては死後、筋肉中に含まれる
アデノシン三リン酸が分解して、アデノシン二リン酸、
アデノシン一リン酸、イノシン酸、イノシン、ヒポキサ
ンチンとなり、最終的に魚肉内にイノシン及びヒポキサ
ンチンが蓄積する。これによって総アデノシンリン酸関
連化合物中に占めるイノシンとヒポキサンチンの百分率
を測定することによって魚肉の鮮度が推定できる。この
値をK値と称している。即ちK値が低いほど新鮮である
ことの指標となっている。
【0036】比較結果については表9に示す。エタノー
ル溶液又は不揮発性有機酸を含むエタノール溶液に浸漬
処理することにより、K値の上昇を抑えることができ
る。
【0037】
【表9】
【0038】以上のように本願発明は魚体をエタノール
溶液または不揮発性有機酸を含むエタノール溶液に浸漬
処理後、乾燥することにより、乾燥に要する時間が短縮
されると同時に生菌数が減少し、魚体の生臭みが除かれ
る。有機酸を使用した場合は乾燥後も残存して、エタノ
ール処理で殺菌し残した細菌類及び乾燥中に附着した細
菌類の繁殖を抑えることができる。
【0039】このように本願発明によって、魚の生臭み
が少なく、保存性が高い水産乾製品を製造することが可
能となった。またこれらの水産乾製品はスパイスや調味
料によって調味することも可能であり、美味な製品を製
造することができる。
【0040】さらにエタノール溶液又は不揮発性有機酸
を含むエタノール処理後、エタノールを除去する程度
に、適当な方法で乾燥した魚体を食用油漬けすることに
よって、保存性を高めた新規な魚の油漬け食品の製造を
することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 魚体を30v/v%以上のエタノール溶液
    に浸漬後、乾燥することを特徴とする水産加工品の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 魚体を不揮発性有機酸を含む30v/v%
    以上のエタノール溶液に浸漬後、乾燥することを特徴と
    する水産加工品の製造方法。
JP10071476A 1998-03-04 1998-03-04 水産加工品の製造方法 Pending JPH11243918A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006176408A (ja) * 2004-12-20 2006-07-06 Shingy:Kk 水蛭粉末の製造方法及び該製造方法によって得られた水蛭粉末、該水蛭粉末を含有する血栓溶解促進組成物
JP2017212966A (ja) * 2016-06-02 2017-12-07 佐賀玄海漁業協同組合 凍結乾燥魚粉の製造方法

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