JPH11243984A - 6−[18f]フルオロ−l−ドーパの合成方法 - Google Patents
6−[18f]フルオロ−l−ドーパの合成方法Info
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- JPH11243984A JPH11243984A JP10052154A JP5215498A JPH11243984A JP H11243984 A JPH11243984 A JP H11243984A JP 10052154 A JP10052154 A JP 10052154A JP 5215498 A JP5215498 A JP 5215498A JP H11243984 A JPH11243984 A JP H11243984A
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- dopa
- fluoro
- fluorocatechol
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 位置異性体および光学異性体を生成すること
なく、高比放射能の6−[18F]フルオロ−L−ドー
パを高収率で得ることのできる簡便な方法を提供する。 【解決手段】 次式(1)で表される4−[18F]フ
ルオロカテコールを、β−チロシナーゼによる酵素反応
によって、次式(2)で表される6−[18F]フルオ
ロ−L−ドーパに変換する。
なく、高比放射能の6−[18F]フルオロ−L−ドー
パを高収率で得ることのできる簡便な方法を提供する。 【解決手段】 次式(1)で表される4−[18F]フ
ルオロカテコールを、β−チロシナーゼによる酵素反応
によって、次式(2)で表される6−[18F]フルオ
ロ−L−ドーパに変換する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願は、ポジトロン・エ
ミッション・トモグラフィー(PET)等による脳ドパ
ミン合成能診断用の標識薬剤等として用いられる6−
[18F]フルオロ−L−ドーパの合成方法と、この合
成方法における新規な合成中間体である4−[18F]
フルオロカテコールの合成方法に関するものである。
ミッション・トモグラフィー(PET)等による脳ドパ
ミン合成能診断用の標識薬剤等として用いられる6−
[18F]フルオロ−L−ドーパの合成方法と、この合
成方法における新規な合成中間体である4−[18F]
フルオロカテコールの合成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ドパミンは主要な神経伝達物質の一つで
あり、脳内におけるその合成不全は、パーキンソン症候
群等の深刻な神経疾患の原因となる。この脳ドパミン合
成能の診断は、PETにより診断することが可能であ
り、そのための標識薬剤として、従来より、6−[18
F]フルオロ−L−ドーパが使用されている。
あり、脳内におけるその合成不全は、パーキンソン症候
群等の深刻な神経疾患の原因となる。この脳ドパミン合
成能の診断は、PETにより診断することが可能であ
り、そのための標識薬剤として、従来より、6−[18
F]フルオロ−L−ドーパが使用されている。
【0003】この6−[18F]フルオロ−L−ドーパ
の合成方法としては、例えば次式
の合成方法としては、例えば次式
【0004】
【化10】
【0005】に反応式を示したようなIshiwata等の方法
(Appl. Radiat. Isot. 44(4):755-759, 1993 )が知ら
れている。また、標識原料として[18F]Fアニオン
を使用するLemaire 等の方法(J.Nucl. Med. 35(12):19
96-2002, 1994 )も知られている。
(Appl. Radiat. Isot. 44(4):755-759, 1993 )が知ら
れている。また、標識原料として[18F]Fアニオン
を使用するLemaire 等の方法(J.Nucl. Med. 35(12):19
96-2002, 1994 )も知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、Ishiwa
ta等の方法では、[18F]F2 または[18F]アセ
チルハイポフルオライトを標識原料として使用する場合
に、目的とする6−[18F]フルオロ−L−ドーパ以
外の位置異性体(2−[18F]フルオロ−L−ドーパ
および5−[18F]フルオロ−L−ドーパ等)が副成
するため、これを除去するための分離操作が必要であ
る。さらに、目的化合物の比放射能が低いという問題も
存在した。
ta等の方法では、[18F]F2 または[18F]アセ
チルハイポフルオライトを標識原料として使用する場合
に、目的とする6−[18F]フルオロ−L−ドーパ以
外の位置異性体(2−[18F]フルオロ−L−ドーパ
および5−[18F]フルオロ−L−ドーパ等)が副成
するため、これを除去するための分離操作が必要であ
る。さらに、目的化合物の比放射能が低いという問題も
存在した。
【0007】また、標識原料として[18F]Fアニオ
ンを使用するLemaire 等の方法では合成過程が複雑であ
り、しかも光学異性体が複成するために、その分離操作
が必須であるという問題が存在した。この出願は、以上
のとおりの事情に鑑みてなされたものであって、従来の
合成方法の問題点を解消し、位置異性体や光学異性体を
生成することなく、高比放射能の6−[18F]フルオ
ロ−L−ドーパを高収率で、かつ容易に得ることのでき
る新しい方法を提供することを目的としている。
ンを使用するLemaire 等の方法では合成過程が複雑であ
り、しかも光学異性体が複成するために、その分離操作
が必須であるという問題が存在した。この出願は、以上
のとおりの事情に鑑みてなされたものであって、従来の
合成方法の問題点を解消し、位置異性体や光学異性体を
生成することなく、高比放射能の6−[18F]フルオ
ロ−L−ドーパを高収率で、かつ容易に得ることのでき
る新しい方法を提供することを目的としている。
【0008】またこの出願は、上記方法における新規な
合成中間体と、その合成方法を提供することを目的とし
てもいる。
合成中間体と、その合成方法を提供することを目的とし
てもいる。
【0009】
【課題を解決するための手段】この出願は、上記の課題
を解決するための第1の発明として、次式(1)
を解決するための第1の発明として、次式(1)
【0010】
【化11】
【0011】で表される4−[18F]フルオロカテコ
ールを、β−チロシナーゼによる酵素反応によって、次
式(2)
ールを、β−チロシナーゼによる酵素反応によって、次
式(2)
【0012】
【化12】
【0013】で表される6−[18F]フルオロ−L−
ドーパに変換することを特徴とする6−[18F]フル
オロ−L−ドーパの合成方法(請求項1)を提供する。
この第1発明の方法においては、次式(3)
ドーパに変換することを特徴とする6−[18F]フル
オロ−L−ドーパの合成方法(請求項1)を提供する。
この第1発明の方法においては、次式(3)
【0014】
【化13】
【0015】で表される4−[18F]フルオロベラト
ロールのメチル基脱離反応によって4−[18F]フル
オロカテコールを合成すること(請求項2)を好ましい
態様としている。また、請求項2の態様においては、次
式(4)
ロールのメチル基脱離反応によって4−[18F]フル
オロカテコールを合成すること(請求項2)を好ましい
態様としている。また、請求項2の態様においては、次
式(4)
【0016】
【化14】
【0017】で表される6−[18F]フルオロベラト
ルアルデヒドのアルデヒド基脱離反応によって4−[1
8F]フルオロベラトロールを合成すること(請求項
3)を好ましい態様としている。さらに、請求項3の態
様においては、次式(5)
ルアルデヒドのアルデヒド基脱離反応によって4−[1
8F]フルオロベラトロールを合成すること(請求項
3)を好ましい態様としている。さらに、請求項3の態
様においては、次式(5)
【0018】
【化15】
【0019】で表される6−ニトロベラトルアルデヒド
のニトロ基置換反応によって6−[18F]フルオロベ
ラトルアルデヒドを合成すること(請求項4)を好まし
い態様としてもいる。この出願はまた、第2の発明とし
て、次式(3)
のニトロ基置換反応によって6−[18F]フルオロベ
ラトルアルデヒドを合成すること(請求項4)を好まし
い態様としてもいる。この出願はまた、第2の発明とし
て、次式(3)
【0020】
【化16】
【0021】で表される4−[18F]フルオロベラト
ロールのメチル基脱離反応によって次式(1)
ロールのメチル基脱離反応によって次式(1)
【0022】
【化17】
【0023】で表される4−[18F]フルオロカテコ
ールを合成する方法(請求項5)を提供する。この第2
発明の方法においては、次式(4)
ールを合成する方法(請求項5)を提供する。この第2
発明の方法においては、次式(4)
【0024】
【化18】
【0025】で表される6−[18F]フルオロベラト
ルアルデヒドのアルデヒド基脱離反応によって4−[1
8F]フルオロベラトロールを合成すること(請求項
6)を好ましい態様としている。また、請求項6の態様
においては、次式(5)
ルアルデヒドのアルデヒド基脱離反応によって4−[1
8F]フルオロベラトロールを合成すること(請求項
6)を好ましい態様としている。また、請求項6の態様
においては、次式(5)
【0026】
【化19】
【0027】で表される6−ニトロベラトルアルデヒド
のニトロ基置換反応によって6−[18F]フルオロベ
ラトルアルデヒドを合成すること(請求項7)を好まし
い態様としてもいる。
のニトロ基置換反応によって6−[18F]フルオロベ
ラトルアルデヒドを合成すること(請求項7)を好まし
い態様としてもいる。
【0028】
【発明の実施の形態】この出願の第1発明の合成方法
は、次式
は、次式
【0029】
【化20】
【0030】に反応式を例示することができる。また、
この第1発明の好ましい態様は、各々、次式
この第1発明の好ましい態様は、各々、次式
【0031】
【化21】
【0032】
【化22】
【0033】
【化23】
【0034】に反応式を例示すことができる。これらの
好ましい態様は、4−[18F]フルオロカテコールの
合成方法について、後述する第2発明の方法およびその
好ましい態様に対応したものである。第1発明の6−
[18F]フルオロ−L−ドーパの合成方法は、具体的
には、4−[18F]フルオロカテコールの溶液(例え
ばエタノール溶液)を、硫酸アンモニウム、ピリドキサ
ールリン酸、トリス塩酸緩衝液、ピルビン酸ナトリウ
ム、アスコルビン酸ナトリウムにβ−チロシナーゼ(1
〜10 Unit/ml程度)を加えた混合液に加え、この混合液
全量を25〜45℃で1〜10分間加熱した後、トリクロロ酢
酸水溶液等を加えて反応を停止させる。次いで、この反
応液全量をフィルター濾過した後、得られた濾液を分離
用カラム等に通液することによって、6−[18F]フ
ルオロ−L−ドーパを[18F]アニオンに対して約2
〜5%の収率で得ることができる。
好ましい態様は、4−[18F]フルオロカテコールの
合成方法について、後述する第2発明の方法およびその
好ましい態様に対応したものである。第1発明の6−
[18F]フルオロ−L−ドーパの合成方法は、具体的
には、4−[18F]フルオロカテコールの溶液(例え
ばエタノール溶液)を、硫酸アンモニウム、ピリドキサ
ールリン酸、トリス塩酸緩衝液、ピルビン酸ナトリウ
ム、アスコルビン酸ナトリウムにβ−チロシナーゼ(1
〜10 Unit/ml程度)を加えた混合液に加え、この混合液
全量を25〜45℃で1〜10分間加熱した後、トリクロロ酢
酸水溶液等を加えて反応を停止させる。次いで、この反
応液全量をフィルター濾過した後、得られた濾液を分離
用カラム等に通液することによって、6−[18F]フ
ルオロ−L−ドーパを[18F]アニオンに対して約2
〜5%の収率で得ることができる。
【0035】β−チロシナーゼは市販品を用いることも
でき、あるいは後記する実施例に示したように、その遺
伝子を宿主−ベクター系で発現させたものを使用するこ
ともできる。4−[18F]フルオロカテコールは、公
知の方法(Appl. Radiat. Isot. 42(7):673-681, 1991
)従って合成したものを使用することもでき、あるい
は、この出願の第2発明の方法により、4−[18F]
フルオロベラトロールのメチル基脱離反応によって合成
したものを使用することもできる。
でき、あるいは後記する実施例に示したように、その遺
伝子を宿主−ベクター系で発現させたものを使用するこ
ともできる。4−[18F]フルオロカテコールは、公
知の方法(Appl. Radiat. Isot. 42(7):673-681, 1991
)従って合成したものを使用することもでき、あるい
は、この出願の第2発明の方法により、4−[18F]
フルオロベラトロールのメチル基脱離反応によって合成
したものを使用することもできる。
【0036】この第2発明の方法は、例えば以下のとお
りに行うことができる。すなわち、4−[18F]フル
オロベラトロールから減圧乾固等によりヘキサンを留去
した後、残留物に、ヨウ化水素酸を加え、還流し、酸加
水分解反応により4−[18F]フルオロカテコールを
生成させる。反応後、この反応溶液全量を蒸留水で希釈
し、全量を逆相カラムに通して4−[18F]フルオロ
カテコールを吸着させ、このカラムからエタノール等に
より4−[18F]フルオロカテコールを抽出する。こ
の方法によって得られる4−[18F]フルオロカテコ
ールは、放射化学的収率が約10%、放射化学的純度は
99%以上である。
りに行うことができる。すなわち、4−[18F]フル
オロベラトロールから減圧乾固等によりヘキサンを留去
した後、残留物に、ヨウ化水素酸を加え、還流し、酸加
水分解反応により4−[18F]フルオロカテコールを
生成させる。反応後、この反応溶液全量を蒸留水で希釈
し、全量を逆相カラムに通して4−[18F]フルオロ
カテコールを吸着させ、このカラムからエタノール等に
より4−[18F]フルオロカテコールを抽出する。こ
の方法によって得られる4−[18F]フルオロカテコ
ールは、放射化学的収率が約10%、放射化学的純度は
99%以上である。
【0037】4−[18F]フルオロカテコールの前駆
物質である4−[18F]フルオロベラトロールは、例
えば、6−[18F]フルオロベラトルアルデヒドのア
ルデヒド基脱離反応などの方法によって合成することが
でき、また、6−[18F]フルオロベラトルアルデヒ
ドは、6−ニトロベラトルアルデヒドのニトロ基置換反
応等によって合成することができる。この6−ニトロベ
ラトルアルデヒド→6−[18F]フルオロベラトルア
ルデヒド→4−[18F]フルオロベラトロールの合成
は、実施例1に詳しく説明したPlenevaux 等の方法(Ap
pl. Radiat. Isot. 43(8):1035-1040, 1992 )に従って
行うことができる。もちろん、各々の合成中間体を別の
方法で入手して行うこともできる。例えば、4−[18
F]フルオロカテコールは、6−ニトロペピロナールを
出発物質とする方法(Journal ofFluorine Chemistry 4
8:189-205, 1990)に従って得ることもできる。
物質である4−[18F]フルオロベラトロールは、例
えば、6−[18F]フルオロベラトルアルデヒドのア
ルデヒド基脱離反応などの方法によって合成することが
でき、また、6−[18F]フルオロベラトルアルデヒ
ドは、6−ニトロベラトルアルデヒドのニトロ基置換反
応等によって合成することができる。この6−ニトロベ
ラトルアルデヒド→6−[18F]フルオロベラトルア
ルデヒド→4−[18F]フルオロベラトロールの合成
は、実施例1に詳しく説明したPlenevaux 等の方法(Ap
pl. Radiat. Isot. 43(8):1035-1040, 1992 )に従って
行うことができる。もちろん、各々の合成中間体を別の
方法で入手して行うこともできる。例えば、4−[18
F]フルオロカテコールは、6−ニトロペピロナールを
出発物質とする方法(Journal ofFluorine Chemistry 4
8:189-205, 1990)に従って得ることもできる。
【0038】
【実施例】以下、実施例を示してこの出願の発明につい
てさらに詳細かつ具体的に説明するが、この発明は以下
の例に限定されるものではない。なお、以下の実施例に
おいて使用した材料は次のとおりである。 (1) [18F]:サイクロトロンを用いて定法により調
製した。 (2) β−チロシナーゼ(EC4.1.99.2):Citrobacter inte
rmedius のβ−チロシナーゼ遺伝子を導入して得られた
組み換え大腸菌より得た。β−チロシナーゼの比活性
は、L−チロシンを基質として乳酸脱水素酵素共役法に
より測定したところ、その比活性が1.5 (μmol /分/
mgタンパク質)以上であった。タンパク質濃度は50〜10
0mg/mlであった。酵素の活性を保持するため、β−チロ
シナーゼの調製した酵素溶液は少量ずつ冷凍室に保存し
た。融解した後は、酵素活性が保持されたまま、約1ケ
月は冷蔵庫に保存することが出来る。 (3) 液体クロマトグラフィー:NaI 放射能検出器と直列
したUV検出器を備えた液体クロマトグラフィーを用い
て行い、以下のカラムを使用した。
てさらに詳細かつ具体的に説明するが、この発明は以下
の例に限定されるものではない。なお、以下の実施例に
おいて使用した材料は次のとおりである。 (1) [18F]:サイクロトロンを用いて定法により調
製した。 (2) β−チロシナーゼ(EC4.1.99.2):Citrobacter inte
rmedius のβ−チロシナーゼ遺伝子を導入して得られた
組み換え大腸菌より得た。β−チロシナーゼの比活性
は、L−チロシンを基質として乳酸脱水素酵素共役法に
より測定したところ、その比活性が1.5 (μmol /分/
mgタンパク質)以上であった。タンパク質濃度は50〜10
0mg/mlであった。酵素の活性を保持するため、β−チロ
シナーゼの調製した酵素溶液は少量ずつ冷凍室に保存し
た。融解した後は、酵素活性が保持されたまま、約1ケ
月は冷蔵庫に保存することが出来る。 (3) 液体クロマトグラフィー:NaI 放射能検出器と直列
したUV検出器を備えた液体クロマトグラフィーを用い
て行い、以下のカラムを使用した。
【0039】カラム(A):4.6 ×150mm C-18 (Crest-
Pak C18S) カラム。 カラム(B):20×250mm C-18 (YMC-Pak ODS S-5)カラ
ム。 カラム(C):4 ×150mm (Crownpak CR(+))カラム。 移動相(D):メタノール/1 mMオクチル硫酸ナトリウ
ムと1 mM エチレンジアミン四酢酸(EDTA)を含む0.1%
酢酸(60:40(V/V))。
Pak C18S) カラム。 カラム(B):20×250mm C-18 (YMC-Pak ODS S-5)カラ
ム。 カラム(C):4 ×150mm (Crownpak CR(+))カラム。 移動相(D):メタノール/1 mMオクチル硫酸ナトリウ
ムと1 mM エチレンジアミン四酢酸(EDTA)を含む0.1%
酢酸(60:40(V/V))。
【0040】移動相(E):メタノール/1 mMオクチル
硫酸ナトリウムと1 mM EDTA を含む0.1%酢酸(20:80(V/
V))。 移動相(F):0.0.1%アスコルビン酸と1 mM EDTA を含
む0.1%酢酸。 移動相(G):0.01M 過塩素酸水溶液(pH2)。 その他すべての化学試薬は精製することなく使用した。 実施例1:4−[18F]フルオロカテコールの合成 4−[18F]フルオロカテコールの合成までの過程
は、Plenevaux 等の方法(Appl. Radiat. Isot. 43(8):
1035-1040, 1992 )を参考にして以下のとおりに行っ
た。
硫酸ナトリウムと1 mM EDTA を含む0.1%酢酸(20:80(V/
V))。 移動相(F):0.0.1%アスコルビン酸と1 mM EDTA を含
む0.1%酢酸。 移動相(G):0.01M 過塩素酸水溶液(pH2)。 その他すべての化学試薬は精製することなく使用した。 実施例1:4−[18F]フルオロカテコールの合成 4−[18F]フルオロカテコールの合成までの過程
は、Plenevaux 等の方法(Appl. Radiat. Isot. 43(8):
1035-1040, 1992 )を参考にして以下のとおりに行っ
た。
【0041】サイクロトロンより得られた[18F]F
アニオン水溶液(0.5 mL)をスクリューキャップ付き試
験管にとり、これに炭酸カリウム(2.44 mg)とクリプ
トフィックス222 (22 mg) を加えた。これにさらにアセ
トニトリル(0.5 mL)を加え、窒素気流下において、オ
イルバスで120℃に加熱しながら乾固した。乾固後の残
留物に、6−ニトロベラトルアルデヒド(15 mg)を含
むジメチルスルフォキシド(1.0 mL)を加え、スクリュ
ーキャップの栓をした状態で、油浴で20分間145 ℃に
加熱し、ニトロ基と[18F]Fアニオンの交換反応に
より6−[18F]フルオロベラトルアルデヒドを生成
させた。反応後、この反応溶液全量を蒸留水(20 mL)
で希釈し、希釈液全量をWaters C18 SepPak cartridge
に通し6−[18F]フルオロベラトルアルデヒドを吸
着させた後、カラムを蒸留水(5mL)で洗浄後、窒素気
流下においてドライヤーで5分間加熱しながら乾燥し
た。乾燥後、このカラムからヘキサン(10 mL)で6−
[18F]フルオロベラトルアルデヒドを抽出した。
アニオン水溶液(0.5 mL)をスクリューキャップ付き試
験管にとり、これに炭酸カリウム(2.44 mg)とクリプ
トフィックス222 (22 mg) を加えた。これにさらにアセ
トニトリル(0.5 mL)を加え、窒素気流下において、オ
イルバスで120℃に加熱しながら乾固した。乾固後の残
留物に、6−ニトロベラトルアルデヒド(15 mg)を含
むジメチルスルフォキシド(1.0 mL)を加え、スクリュ
ーキャップの栓をした状態で、油浴で20分間145 ℃に
加熱し、ニトロ基と[18F]Fアニオンの交換反応に
より6−[18F]フルオロベラトルアルデヒドを生成
させた。反応後、この反応溶液全量を蒸留水(20 mL)
で希釈し、希釈液全量をWaters C18 SepPak cartridge
に通し6−[18F]フルオロベラトルアルデヒドを吸
着させた後、カラムを蒸留水(5mL)で洗浄後、窒素気
流下においてドライヤーで5分間加熱しながら乾燥し
た。乾燥後、このカラムからヘキサン(10 mL)で6−
[18F]フルオロベラトルアルデヒドを抽出した。
【0042】ヘキサンを減圧乾固により留去した後の残
留物に、1,4−ジオキサン(2 mL)を加え再溶解した
後、全量をクロロトリスロジウム(I)(150 mg)を含
む耐圧試験管に移送した。密栓した状態で、油浴で20
分間150℃に加熱し、アルデヒド基脱離反応により4−
[18F]フルオロベラトロールを生成させた。反応
後、この反応溶液全量を蒸留水(40 mL)で希釈し、希
釈液全量を新たなWatersC18 SepPak cartridge に通し
4−[18F]フルオロベラトロールを吸着させた。こ
のカラムからヘキサン(5 〜10 mL)で4−[18F]
フルオロベラトロールを抽出した。
留物に、1,4−ジオキサン(2 mL)を加え再溶解した
後、全量をクロロトリスロジウム(I)(150 mg)を含
む耐圧試験管に移送した。密栓した状態で、油浴で20
分間150℃に加熱し、アルデヒド基脱離反応により4−
[18F]フルオロベラトロールを生成させた。反応
後、この反応溶液全量を蒸留水(40 mL)で希釈し、希
釈液全量を新たなWatersC18 SepPak cartridge に通し
4−[18F]フルオロベラトロールを吸着させた。こ
のカラムからヘキサン(5 〜10 mL)で4−[18F]
フルオロベラトロールを抽出した。
【0043】減圧乾固によりヘキサンを留去した後、残
留物に、57%ヨウ化水素酸(0.5 mL)を加え、20分間
還流し、酸加水分解反応により4−[18F]フルオロ
カテコールを生成させた。反応後、この反応溶液全量を
蒸留水(5mL)で希釈し、全量を新たなWaters C18 Sep
Pak cartridge に通し4−[18F]フルオロカテコー
ルを吸着させた。このカラムからエタノール(0.5 〜2.
5 mL)で4−[18F]フルオロカテコールを抽出し
た。
留物に、57%ヨウ化水素酸(0.5 mL)を加え、20分間
還流し、酸加水分解反応により4−[18F]フルオロ
カテコールを生成させた。反応後、この反応溶液全量を
蒸留水(5mL)で希釈し、全量を新たなWaters C18 Sep
Pak cartridge に通し4−[18F]フルオロカテコー
ルを吸着させた。このカラムからエタノール(0.5 〜2.
5 mL)で4−[18F]フルオロカテコールを抽出し
た。
【0044】上記の方法で得られた4−[18F]フル
オロカテコールの放射化学的純度は、カラム(A)を使
用する分析用液体クロマトグラフィーにより測定した。
クロマトグラフィーの条件は以下のとおりとした。 流速:1.5 ml/分 溶媒:移動相(E) カラム温度:室温 波長:280 nm 4−[18F]フルオロカテコールの保持時間:5.5 〜
6.5 分 非放射性4−フルオロカテコール標品で4−[18F]
フルオロカテコールを希釈して測定した結果を図1に示
す。UV検出シグナル(A)と放射線検出シグナル
(B)の位置が一致しており、これにより上記化合物が
4−[18F]フルオロカテコールであることを確認し
た。 実施例2:6−[18F]フルオロ−L−ドーパの合成 上記実施例1で得られた4−[18F]フルオロカテコ
ールのエタノール溶液(1.0 mL)を、300 mM硫酸アンモ
ニウム、0.08 mM ピリドキサールリン酸、100mMトリス
塩酸緩衝液(pH9)、100 mMピルビン酸ナトリウム、
4Unit/mL β−チロシナーゼ、9.3 mMアスコルビン酸ナ
トリウムを含む混合液(19 mL)に加えた。この混合液
全量を45℃で5分間加熱した後、トリクロロ酢酸(1
g )を加えて反応を停止させた。この反応液全量を孔径
0.22μm のメンブレンフィルターで濾過し、得られた濾
液(20 mL)を分離用カラムに通液し、6−[18F]
フルオロ−L−ドーパを分取精製した。最終生成物とし
て得られた6−[18F]フルオロ−L−ドーパの放射
化学的純度は、カラム(A)を使用する分析用液体クロ
マトグラフィーにより測定した。クロマトグラフィーの
条件は以下のとおりとした。
オロカテコールの放射化学的純度は、カラム(A)を使
用する分析用液体クロマトグラフィーにより測定した。
クロマトグラフィーの条件は以下のとおりとした。 流速:1.5 ml/分 溶媒:移動相(E) カラム温度:室温 波長:280 nm 4−[18F]フルオロカテコールの保持時間:5.5 〜
6.5 分 非放射性4−フルオロカテコール標品で4−[18F]
フルオロカテコールを希釈して測定した結果を図1に示
す。UV検出シグナル(A)と放射線検出シグナル
(B)の位置が一致しており、これにより上記化合物が
4−[18F]フルオロカテコールであることを確認し
た。 実施例2:6−[18F]フルオロ−L−ドーパの合成 上記実施例1で得られた4−[18F]フルオロカテコ
ールのエタノール溶液(1.0 mL)を、300 mM硫酸アンモ
ニウム、0.08 mM ピリドキサールリン酸、100mMトリス
塩酸緩衝液(pH9)、100 mMピルビン酸ナトリウム、
4Unit/mL β−チロシナーゼ、9.3 mMアスコルビン酸ナ
トリウムを含む混合液(19 mL)に加えた。この混合液
全量を45℃で5分間加熱した後、トリクロロ酢酸(1
g )を加えて反応を停止させた。この反応液全量を孔径
0.22μm のメンブレンフィルターで濾過し、得られた濾
液(20 mL)を分離用カラムに通液し、6−[18F]
フルオロ−L−ドーパを分取精製した。最終生成物とし
て得られた6−[18F]フルオロ−L−ドーパの放射
化学的純度は、カラム(A)を使用する分析用液体クロ
マトグラフィーにより測定した。クロマトグラフィーの
条件は以下のとおりとした。
【0045】流速:2 mL /分 溶媒:移動相(E) カラム温度:室温 波長:283 nm 6−[18F]フルオロ−L−ドーパの保持時間:4.5
〜5.5分 非放射性6−フルオロ−L−ドーパ標品と、4−フルオ
ロカテコール標品で6−[18F]フルオロ−L−ドー
パを希釈して測定した結果を図2に示す。UV検出シグ
ナル(A)と放射線検出シグナル(B)の位置が一致し
ており、これにより上記化合物が6−[18F]フルオ
ロ−L−ドーパであることを確認した。
〜5.5分 非放射性6−フルオロ−L−ドーパ標品と、4−フルオ
ロカテコール標品で6−[18F]フルオロ−L−ドー
パを希釈して測定した結果を図2に示す。UV検出シグ
ナル(A)と放射線検出シグナル(B)の位置が一致し
ており、これにより上記化合物が6−[18F]フルオ
ロ−L−ドーパであることを確認した。
【0046】また、光学異性体の純度は、カラム(C)
を使用する分析用液体クロマトグラフィーにより測定し
た。クロマトグラフィーの条件は以下のとおりとした。 流速:0.8 mL/分 溶媒:移動相(G) カラム温度:室温 波長:283 nm 6−[18F]フルオロ−L−ドーパの保持時間:7.5
〜8.5分。
を使用する分析用液体クロマトグラフィーにより測定し
た。クロマトグラフィーの条件は以下のとおりとした。 流速:0.8 mL/分 溶媒:移動相(G) カラム温度:室温 波長:283 nm 6−[18F]フルオロ−L−ドーパの保持時間:7.5
〜8.5分。
【0047】なお、一連の合成反応における各反応の放
射化学的収率および[18F]アニオンに対する各反応
生成物の放射化学的収率は表1に示したとおりである。
また、最終産物である精製6−[18F]フルオロ−L
−ドーパの比放射能値は10.3GBg/μmol(E.O.B)であっ
た。
射化学的収率および[18F]アニオンに対する各反応
生成物の放射化学的収率は表1に示したとおりである。
また、最終産物である精製6−[18F]フルオロ−L
−ドーパの比放射能値は10.3GBg/μmol(E.O.B)であっ
た。
【0048】
【表1】
【0049】
【発明の効果】以上詳しく説明したとおり、この出願の
発明によって、位置異性体および光学異性体を生成する
ことなく、高比放射能の6−[18F]フルオロ−L−
ドーパを高収率で、かつ容易に入手可能な原料から容易
に得ることが可能となる。これによって、各種神経疾患
に関連する脳ドパミン合成能のPET診断等を効率良く
実施することが可能となる。
発明によって、位置異性体および光学異性体を生成する
ことなく、高比放射能の6−[18F]フルオロ−L−
ドーパを高収率で、かつ容易に入手可能な原料から容易
に得ることが可能となる。これによって、各種神経疾患
に関連する脳ドパミン合成能のPET診断等を効率良く
実施することが可能となる。
【図1】非放射性4−フルオロカテコール標品で4−
[18F]フルオロカテコールを希釈して測定した結果
であり、(A)非放射性4−フルオロカテコール標品の
UV検出シグナル、(B)4−[18F]フルオロカテ
コールの放射線検出シグナルである。
[18F]フルオロカテコールを希釈して測定した結果
であり、(A)非放射性4−フルオロカテコール標品の
UV検出シグナル、(B)4−[18F]フルオロカテ
コールの放射線検出シグナルである。
【図2】非放射性6−フルオロ−L−ドーパ標品と4−
フルオロカテコール標品で6−[18F]フルオロ−L
−ドーパを希釈して測定したクロマトグラフィーの結果
であり、(A)非放射性6−フルオロ−L−ドーパ標品
と4−フルオロカテコール標品の各々のUV検出シグナ
ル、(B)6−[18F]フルオロ−L−ドーパの放射
線検出シグナルである。
フルオロカテコール標品で6−[18F]フルオロ−L
−ドーパを希釈して測定したクロマトグラフィーの結果
であり、(A)非放射性6−フルオロ−L−ドーパ標品
と4−フルオロカテコール標品の各々のUV検出シグナ
ル、(B)6−[18F]フルオロ−L−ドーパの放射
線検出シグナルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // A61K 49/00 A61K 49/00 A C07C 45/63 C07C 45/63 47/575 47/575 C07M 5:00 (72)発明者 古谷 祐治 広島県深安郡神辺町十三軒屋20−9
Claims (7)
- 【請求項1】 次式(1) 【化1】 で表される4−[18F]フルオロカテコールを、β−
チロシナーゼによる酵素反応によって、次式(2) 【化2】 で表される6−[18F]フルオロ−L−ドーパに変換
することを特徴とする6−[18F]フルオロ−L−ド
ーパの合成方法。 - 【請求項2】 次式(3) 【化3】 で表される4−[18F]フルオロベラトロールのメチ
ル基脱離反応によって4−[18F]フルオロカテコー
ルを合成する請求項1の6−[18F]フルオロ−L−
ドーパの合成方法。 - 【請求項3】 次式(4) 【化4】 で表される6−[18F]フルオロベラトルアルデヒド
のアルデヒド基脱離反応によって4−[18F]フルオ
ロベラトロールを合成する請求項2の6−[18F]フ
ルオロ−L−ドーパの合成方法。 - 【請求項4】 次式(5) 【化5】 で表される6−ニトロベラトルアルデヒドのニトロ基置
換反応によって6−[18F]フルオロベラトルアルデ
ヒドを合成する請求項3の6−[18F]フルオロ−L
−ドーパの合成方法。 - 【請求項5】 次式(3) 【化6】 で表される4−[18F]フルオロベラトロールのメチ
ル基脱離反応によって次式(1) 【化7】 で表される4−[18F]フルオロカテコールを合成す
る方法。 - 【請求項6】 次式(4) 【化8】 で表される6−[18F]フルオロベラトルアルデヒド
のアルデヒド基脱離反応によって4−[18F]フルオ
ロベラトロールを合成する請求項5の4−[18F]フ
ルオロカテコール合成方法。 - 【請求項7】 次式(5) 【化9】 で表される6−ニトロベラトルアルデヒドのニトロ基置
換反応によって6−[18F]フルオロベラトルアルデ
ヒドを合成する請求項8の4−[18F]フルオロカテ
コール合成方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10052154A JPH11243984A (ja) | 1998-03-04 | 1998-03-04 | 6−[18f]フルオロ−l−ドーパの合成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10052154A JPH11243984A (ja) | 1998-03-04 | 1998-03-04 | 6−[18f]フルオロ−l−ドーパの合成方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11243984A true JPH11243984A (ja) | 1999-09-14 |
Family
ID=12906950
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10052154A Pending JPH11243984A (ja) | 1998-03-04 | 1998-03-04 | 6−[18f]フルオロ−l−ドーパの合成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11243984A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006504640A (ja) * | 2002-07-01 | 2006-02-09 | コミツサリア タ レネルジー アトミーク | 標識したマレイミド化合物、それを調製する方法および高分子を標識するためのその使用 |
-
1998
- 1998-03-04 JP JP10052154A patent/JPH11243984A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006504640A (ja) * | 2002-07-01 | 2006-02-09 | コミツサリア タ レネルジー アトミーク | 標識したマレイミド化合物、それを調製する方法および高分子を標識するためのその使用 |
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