JPH1124439A - 転写方法及び画像形成装置 - Google Patents

転写方法及び画像形成装置

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JPH1124439A
JPH1124439A JP9197855A JP19785597A JPH1124439A JP H1124439 A JPH1124439 A JP H1124439A JP 9197855 A JP9197855 A JP 9197855A JP 19785597 A JP19785597 A JP 19785597A JP H1124439 A JPH1124439 A JP H1124439A
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image
contact
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belt
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JP9197855A
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English (en)
Inventor
Mitsuru Takahashi
充 高橋
Hiroyuki Sugimoto
浩之 杉本
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光体などの像担持体上のトナー像を中間転
写体を介して転写紙上に転写電界で転写する転写方法等
において、転写予定領域外に望ましくない電界が生じる
のを抑制する。 【解決手段】 像を担持している像担持体9の表面と該
像を転写すべき転写体19の表面とが接触している両者
の表面部分同士の間に転写電界を形成して像担持体上の
像を転写体に転写する。上記転写電界形成のための電気
的操作による影響が、互いに接触している両者の表面部
分同士に隣接し、かつ互いに接近しつつある両者の表面
部分同士側に及ぶのを抑制する抑制操作としての除電
を、両者の表面部分同士が接触している箇所で行い、か
つ、上記両者の表面部分同士が接触している箇所中で、
表面移動方向下流側ほど、上記転写電界を大きくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光体などの像担
持体上のトナー像を中間転写体を介して転写紙上に転写
する転写方法や、転写紙を搬送する転写ベルトなどの転
写材担持体を用いて感光体などの像担持体上のトナー像
を転写紙上に転写する転写方法、及び、これらの転写方
法を実施する画像形成装置(複写機、プリンター、ファ
クシミリ)に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真式の画像形成装置、とりわけフ
ルカラー画像形成装置においては、従来からベルト状の
中間転写体と感光体を接触させ、感光体から中間転写体
上に重ねあわせトナー像を転写する一次転写行程と、こ
のトナー像を一括して転写紙上に転写する二次転写行程
とを行うことで、感光体から転写紙へのトナー像の転写
が行われている。この感光体からベルト状の中間転写体
への一次転写方法として、感光体をはさみこむように設
けられたベルト張架用のローラの片側にバイアスを印加
したり、両ローラにバイアスを印加したり、あいるは、
両側のローラを接地するとともに感光体と中間転写体と
のニップ部中央に設けた接触部材にバイアスを印加した
りするといった転写電界発生手段を用いてきた。そし
て、上記中間転写体としては、転写の際に電荷付与手段
から付与される転写電荷をコロナ放電器などの除電手段
を用いずに除電できるようにするため、又は、このよう
な除電手段を用いた場合であっても極力小さな除電出力
を使用できるよう、体積抵抗又は表面抵抗が中抵抗(1
8〜1013Ωcmまたは107〜1012Ω/□)のもの
を用いることが多い。
【0003】図4(b)は、一例を示すものである。こ
の例では、像担持体としての感光体9と中抵抗のベルト
状中間転写体19が接触する接触部(ニップ)より中間
転写体移動方向下流位置に電荷付与手段としての例えば
絶対値が800ボルトのバイアスが印加されたベルト転
写バイアスローラ100を配置する。これとともに、ニ
ップ部を挟んで中間転写体移動方向上流側の位置に接地
又は所定バイアスが印加された電極としての例えば接地
されたアースローラ101を配置している。この構成で
は、中抵抗という電気的特性を利用し、図中斜線を付し
て示すように、ニップの出口で絶対値600ボルト、ニ
ップの入口で絶対値300ボルトというように中間転写
体上にニップ部下流から上流に向かう電位勾配を生成
し、ニップに転写電界を発生させている。図示の電位勾
配は、わかりやすくするため転写電荷付与位置から除電
位置まで直線で示したが、実際にはニップ部で感光体と
接触する結果、接触部では直線の傾きが変わったり、一
部2次曲線などの非直線勾配になったりする場合もあり
得る。
【0004】なお、この例とは異なり、上記接触部(ニ
ップ)にコロナ放電器、転写ローラ転写ブラシ、転写ブ
レードなどの電荷付与手段を配置するとともに、ニップ
部より中間転写体移動方向上流位置に電極(接地又はバ
イアス印加)を配置した場合にも、中抵抗という電気的
特性を利用して中間転写体上にニップ部内の電荷付与箇
所から中間転写体移動方向上流に向かって電位勾配を生
成し、転写電界を発生させることができる。
【0005】ところが、中間転写体にこの様な中抵抗の
材料を用いると、付与された転写電荷がニップ部以外の
中間転写体上にも移動可能になり、ニップ以外の中間転
写体表面にも電位勾配が生成され電界が発生する。この
ため、ニップ以外での電界に起因して転写トナー像の画
像品質に悪影響を与えていた。特に、ニップ部入り口に
発生する電界(図4(b)中の入口チリ発生部)は、ニ
ップ部前の位置で像担持体に形成されたトナー像に電界
作用を及ぼし、本来転写されるべきニップ部に達する前
の位置でトナー像の一部を中間転写体へ転写させてしま
う、いわゆるプレ転写を起こす。このプレ転写は、トナ
ーが本来乗るべき位置に転写されず、地汚れのように中
間転写体上で飛散するため、文字、線等の画像ではにじ
んだように見える等、画質の低下が著しいものとなる。
例えば、図5(a)は、感光体9上の画像を示し、図5
(b)はこの画像が転写された中間転写体上の画像を示
す。このよに転写チリが生じた画像になってしまう。
【0006】また、装置によっては、本来転写されるべ
きニップ部に達する前の位置よりも、該ニップより下流
側に生じる電界の作用で、一旦良好に転写しているトナ
ー像を乱し、トナーチリ、濃度ムラ、トナーの抜けなど
の上記プレ転写と同様の画像劣化が生じてしまうおそれ
もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上の背景に鑑み、先
に本出願人は、感光体などの像担持体上のトナー像を中
間転写体を介して転写紙上に転写電界で転写する転写方
法や、転写紙を搬送する転写ベルトなどの転写材担持体
を用いて感光体などの像担持体上のトナー像を転写紙上
に転写電界で転写する転写方法、及び、これらの転写方
法を実施する画像形成装置において、転写予定領域外に
望ましくない電界が生じるのを抑制することを目的と
し、次のような発明を提案した。
【0008】すなわち、「像担持体表面と中間転写体表
面とを、互いの表面部分同士が接近していった後に接触
するよう移動させるとともに、所定の電気的操作によ
り、互いに接触している両者の表面部分同士の間に転写
電界を形成して像担持体上の顕像を中間転写体に転写す
る転写方法において、上記所定の電気的操作による影響
が、互いに接触している両者の表面部分同士に隣接し、
かつ互いに離間している両者の表面部分同士側に及ぶの
を抑制する抑制操作を、両者の表面部分同士が接触して
いる箇所で行うことを特徴とする転写方法」や、「像担
持体表面と、転写材を担持する転写材担持体の表面と
を、互いの表面部分同士が接近していった後に転写材を
介して接触するよう移動させるとともに、所定の電気的
操作により、互いに転写材を介して接触している両者の
表面部分同士の間に転写電界を形成して像担持体上の顕
像を転写材に転写する転写方法において、上記所定の電
気的操作による影響が、互いに転写材を介して接触して
いる像担持体と転写材担持体の両者の表面部分同士に隣
接し、かつ互いに離間している両者の表面部分同士側に
及ぶのを抑制する抑制操作を、両者の表面部分同士が転
写材を介して接触している箇所で行うことを特徴とする
転写方法」等を提案した。この提案に係る発明において
は、転写電界を形成するための所定の電気的操作による
影響が、互いに直接的にあるいは転写材を介して間接的
に接触している像担持体と、中間転写体あいるは転写材
担持体の両者の表面部分同士に隣接し、かつ互いに離間
している両者の表面部分同士側に及ぶのを、抑制操作を
行うことで抑制する。よって、互いに離間している上記
両者の表面部分同士側に上記影響が及び、該部分同士の
間で像担持体から、中間転写体あいるは転写材担持体へ
の顕像の転写が起こってしまうことを抑制できる。しか
も、上記抑制操作を、両者の表面部分同士が接触してい
る箇所で行うので、両者の表面部分同士が接触している
箇所に極めて近い両表面部分の離間空隙部分に対しての
上記影響も、該抑制操作を上記両者の表面部分同士が互
いに離間している箇所で行う場合に比して良好に抑制で
きる。
【0009】本発明は、上記提案に係る発明の改良に係
るものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、像を
担持している像担持体の表面と該像を転写すべき転写体
の表面とを、互いの表面部分同士が接近していった後に
接触し、その後互いに離間するよう移動させるととも
に、所定の電気的操作により、互いに接触している両者
の表面部分同士の間に転写電界を形成して像担持体上の
像を転写体に転写する転写方法において、上記所定の電
気的操作による影響が、互いに接触している両者の表面
部分同士に隣接し、かつ互いに接近しつつある両者の表
面部分同士側に及ぶのを抑制する抑制操作を、両者の表
面部分同士が接触している箇所で行い、かつ、上記両者
の表面部分同士が接触している箇所中で、表面移動方向
下流側ほど、上記転写電界を大きくしたことを特徴とす
るものである。
【0011】ここで、上記像担持体は、感光体などの潜
像及びトナー像の担持体の他、中間転写体を用いる装置
における中間転写体も含むものである。また、上記転写
体は、中間転写体を用いる装置における該中間転写体や
該中間転写体から像を転写される転写材担持体上の転写
材を含むものである。さらに、上記転写体は中間転写体
を用いない装置における転写材担持体上の転写材も含む
ものである。但し、装置内において、その間で像が転写
される像担持体と転写体の関係に相当するものが複数組
存在する場合に、その全てにおいて上記事項が満足され
ている必要はなく、いずれか一つの組について上記事項
が満足されていればよい。例えば、感光体、中間転写体
及び転写材担持体を用いる装置では、感光体と中間転写
体との間の転写についてはこれらが像担持体や転写体に
相当するとともに、中間転写体と転写材担持体上の転写
材との間の転写についてはこれらが像担持体や転写体に
相当する。この場合、少なくともいずれか一方の組につ
いて上記事項か満足されていればよい。また、中間転写
体は、ベルト状や中空ドラム状など形状は問わない。同
様に、転写材担持体も転写材を担持できるものであれ
ば、ベルト状やローラ状など形状は問わない。
【0012】上記電気的操作や上記抑制操作は、例え
ば、転写体としての中間転写体あるいは転写体としての
転写材を担持する転写材担持体に対する電荷の付与や該
中間転写体あるいは転写材担持体からの該電荷の除去で
ある。
【0013】上記電荷付与は、上記両者の表面方向にお
いて、上記除電を行う箇所を挟み、上記両者の接近中の
表面部分同士とは反対側の箇所で行うことが望ましい。
特に、像担持体表面に対して接触した後に離間した転写
体部分の、像担持体と接触したのとは反対側で、転写体
としての中間転写体あるいは転写体としての転写材を担
持する転写材担持体の表面(中間転写体裏面あるいは転
写材担持体裏面)に接触する電極部材を用いて行うこと
が望ましい。この電極部材としては導体材料(106Ω
未満)からなるものの他、中抵抗材料(106〜1013
Ω未満)からなるものも使用できる。
【0014】上記除電は、中間転写体部分の、像担持体
に接触しているのとは反対側で、転写体としての中間転
写体あるいは転写体としての転写材を担持する転写材担
持体の表面(中間転写体裏面あるいは転写材担持体裏
面)に接触する電極部材を用いて行うことが望ましい。
この電極部材は、接地することが望ましい。さらに、中
間転写体との接触部が弾性を有する部材であることが望
ましい。例えば、上記接触部がブラシ状であるもの、表
面が弾性層で形成された回転体、先端部が弾性体で形成
された板状部材などを用いることができる。また、この
電極部材は、上記互いの表面部分が接触して移動する領
域における、接触開始地点から離間地点までの間の中間
地点よりも表面移動方向上流側の地点に位置する転写体
部分の、像担持体に接触しているのとは反対側の表面に
接触するよう配置することが望ましい。
【0015】上記電荷の除電を完全にするためは、上記
表面部分同士が接触する前の転写体部分の、像担持体と
接触するのとは反対側の表面に接触して上記電荷を除電
するための電極部材も設けることが望ましい。この除電
用の電極部材としては、金属若しくは導電性樹脂の、回
転体又は板状部材を用いることができる。なお、これら
の電極部材としても、導体材料(106Ω未満)からな
るものの他、中抵抗材料(106〜1013Ω未満)から
なるものも使用できる。
【0016】以上、請求項1の発明について述べたこと
は、他の請求項の発明についても、該他の請求項で積極
的に排除している事項を除き、同様である。
【0017】請求項2の発明は、像を担持している像担
持体の表面と該像を転写すべき転写体の表面とを、互い
の表面部分同士が接近していった後に接触し、その後互
いに離間するよう移動させるとともに、所定の電気的操
作により、互いに接触している両者の表面部分同士の間
に転写電界を形成して像担持体上の像を転写体に転写す
る転写装置を備えた画像形成装置において、上記所定の
電気的操作による影響が、互いに接触している両者の表
面部分同士に隣接し、かつ互いに離間している両者の表
面部分同士側に及ぶのを抑制する抑制操作を、両者の表
面部分同士が接触している箇所で行う影響抑制手段を設
け、かつ、上記両者の表面部分同士が接触している箇所
中で、表面移動方向下流側ほど、上記転写電界を大きく
したことを特徴とするものである。
【0018】請求項3の発明は、像を担持している像担
持体の表面と該像を転写すべき転写体の表面とを、互い
の表面部分同士が接近していった後に接触し、その後互
いに離間するよう移動させるとともに、所定の電気的操
作により、互いに接触している両者の表面部分同士の間
に転写電界を形成して像担持体上の像を転写体に転写す
る転写方法において、上記所定の電気的操作による影響
が、互いに接触している両者の表面部分同士に隣接し、
かつ互いに接近しつつある両者の表面部分同士側に及ぶ
のを抑制する抑制操作を、両者の表面部分同士が接触し
ている箇所中の、上記表面の移動方向において互いに異
なる複数の箇所で行うことを特徴とするものである。
【0019】請求項4の発明は、請求項3の転写方法に
おいて、上記複数の箇所のうち一カ所は、上記両者の表
面部分同士が接触を開始する箇所近傍であることを特徴
とするものである。
【0020】請求項5の発明は、請求項3の転写方法に
おいて、上記複数の箇所の全てを、上記両者の表面部分
同士が接触を開始する箇所近傍から、該表面部分同士が
離間する箇所までの中間地点近傍までに設定したことを
特徴とするものである。
【0021】請求項6の発明は、像を担持している像担
持体の表面と該像を転写すべき転写体の表面とを、互い
の表面部分同士が接近していった後に接触し、その後互
いに離間するよう移動させるとともに、所定の電気的操
作により、互いに接触している両者の表面部分同士の間
に転写電界を形成して像担持体上の像を転写体に転写す
る転写装置を備えた画像形成装置において、上記所定の
電気的操作による影響が、互いに接触している両者の表
面部分同士に隣接し、かつ互いに離間している両者の表
面部分同士側に及ぶのを抑制する抑制操作を、両者の表
面部分同士が接触している箇所中の、上記表面の移動方
向において互いに異なる複数の箇所で行う影響抑制手段
を設けたことを特徴とするものである。 (以下、余白)
【0022】請求項7の発明は、請求項6の画像形成装
置において、上記複数の箇所のうち一カ所は、上記両者
の表面部分同士が接触を開始する箇所近傍であることを
特徴とするものである。
【0023】請求項8の発明は、請求項6の画像形成装
置において、上記複数の箇所の全てを、上記両者の表面
部分同士が接触を開始する箇所近傍から、該表面部分同
士が離間する箇所までの中間地点近傍までに設定したこ
とを特徴とするものである。
【0024】請求項9の発明は、像を担持している像担
持体の表面と該像を転写すべき転写体の表面とを、互い
の表面部分同士が接近していった後に接触し、その後互
いに離間するよう移動させるとともに、所定の電気的操
作により、互いに接触している両者の表面部分同士の間
に転写電界を形成して像担持体上の像を転写体に転写す
る転写装置を備えた画像形成装置において、上記両者の
表面部分同士が接触している箇所における上記転写体の
背面側に、中抵抗体からなる除電手段を設けたことを特
徴とするものである。
【0025】請求項10の発明は、請求項9の画像形成
装置において、上記中抵抗体からなる除電手段を、上記
箇所であって、上記両者の表面部分同士が接触を開始す
る箇所近傍に設けたことを特徴とするものである。
【0026】請求項11の発明は、請求項9の画像形成
装置において、上記両者の表面部分同士が接触を開始す
る箇所近傍に、導体からなる除電手段を更に設けたこと
を特徴とするものである。
【0027】上記請求項1乃至11の発明においては、
転写電界を形成するための所定の電気的操作による影響
が、互いに接触している像担持体と転写体の表面部分同
士に隣接し、かつ互いに離間している両者の表面部分同
士側に及ぶのを、抑制操作を行うことで抑制する。よっ
て、互いに離間している上記両者の表面部分同士側に上
記影響が及び、該部分同士の間で像担持体から転写体へ
像が転写されてしまうのを抑制できる。しかも、上記抑
制操作を、両者の表面部分同士が接触している箇所で行
うので、両者の表面部分同士が接触している箇所に極め
て近い両表面部分の離間空隙部分に対しての上記影響
も、上記両者の表面部分同士が互いに離間している箇所
で該抑制操作を行う場合に比して良好に抑制できる。
【0028】そして、請求項1あるいは2の発明におい
ては、上記両者の表面部分同士が接触している箇所中
で、表面移動方向下流側ほど、上記転写電界を大きく
し、これにより、所望の転写率を得られるようにする。
例えば、両者の表面部分同士が互いに接触している転写
ニップ内で、抑制操作としての除電を行い、かつ、この
除電位置より転写体移動方向下流側で、転写電界形成の
ための電気的操作である転写体に対する転写電荷付与を
行う場合、転写ニップ内であって除電位置よりも上流の
領域は、転写電荷が除電により0又は大幅に減衰してい
るため実質的に静電転写に寄与できない。よって、静電
転写に寄与できる転写領域は除電位置から転写ニップ終
了点までである。除電位置は各種プロセスの条件により
適切なものが選択されるが、転写体、例えば中間転写体
の、電気抵抗、移動速度、転写電荷印加位置などを同一
条件とした場合は、除電位置から転写ニップ終了点まで
の間の距離が短くなるほど転写印加電圧を上昇させるこ
とにより所望の転写率を得ることができる。例えば、転
写体とての中間転写体表面の電位勾配をシュミレーショ
ンし、電位勾配線(関数)を積分した面積が所定の値と
なるように除電位置に基づき転写印加バイ値を決定すれ
ば、所望の転写率を得ることができる。
【0029】また、請求項3乃至5、あるいは、請求項
6乃至8の発明においては、抑制操作を、両者の表面部
分同士が接触している箇所中の、上記表面の移動方向に
おいて互いに異なる複数の箇所で行い、単一の箇所での
み行う場合に比してより完全に該抑制を行えるようにす
る。例えば、転写体としての中間転写体ベルトを用いる
装置における抑制操作として、電極部材を用いた中間転
写体ベルトの除電を行う場合、この電極部材による中間
転写体ベルト除電性能は、中間転写体の時定数、中間転
写体の移動速度、除電手段の除電機能により異なり、単
独の除電手段では十分に除電しきれない場合がある。つ
まり、中間転写体ベルトの時定数が高い、中間転写体ベ
ルトの移動速度が早い、又は、除電手段の除電機能が経
時的に衰えたといったような場合は、除電位置での中間
転写体ベルトの帯電電位が落ちきらないこともあり得
る。この様に除電しきれない場合、除電位置より上流で
ある転写ニップ前位置に流れ、像担持体と転写体として
の中間転写体との間の空隙にプレ転写の原因となる電界
が発生する。よって、像担持体と転写体としての中間転
写体ベルトとが接触している箇所中の、上記表面の移動
方向において互いに異なる複数の箇所で除電を行い、単
一の箇所でのみ除電を行う場合に比してより完全に除電
を行えるようにする。
【0030】また、請求項9乃至11の発明において
は、上記両者の表面部分同士が接触している箇所におけ
る上記転写体の背面側に設けた中抵抗体からなる除電手
段により、抑制操作としての除電を行う。この除電手段
が中抵抗体からなるので、転写体としての例えば中間転
写体上に、転写電界を形成するための電気的操作として
付与された転写電荷を急激に減少させず、除電位置上流
でも静電転写に寄与する程度の電荷を残留させることが
できる。このように、転写電荷がある程度は除電される
ため除電しない場合に比べ中間転写体の電位勾配の傾き
が増し、この除電位置から転写ニップ開始点上流の位置
までの中間転写体電位は除電しない場合に比べかなり低
下する。なお、上記中抵抗体からなる除電手段の位置
を、接触している箇所であって、かつ接触開始箇所近傍
に設定すれば高めの転写効率を得ることができる。ま
た、上記両者の表面部分同士が接触を開始する箇所近傍
に、導体からなる除電手段を更に設ければ、除電による
上記影響の抑制をより完全に行うことができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明をカラー複写装置に
適用した実施形態について説明する。図1は、本実施形
態に係るカラー複写装置の概略構成図、図2は同カラー
複写装置の感光体・中間転写ベルト回りの拡大図であ
る。
【0032】このカラー複写装置は、カラー画像読み取
り装置(以下、カラースキャナという)1とカラー画像
記録装置(以下、カラープリンタという)2とからなっ
ている。このカラースキャナ1は、原稿3の画像を照明
ランプ4、ミラー群5、およびレンズ6を介してカラー
センサー7に結像し、原稿のカラー画像情報を、例えば
Blue、Green、Redの色分解光毎に読み取り
電気的な画像信号に変換する。上記カラーセンサ7は、
この例ではB、G、Rの色分解手段とCCDのような光
電変換素子で構成されており、3色同時読み取りを行
う。このカラースキャナ1で得たB、G、Rの色分解画
像信号強度レベルをもとにして、画像処理部(図示な
し)で色変換処理を行い、Black(以下、Bkと記
す)、Cyan(同、C)、Magenta(同、
M)、Yellow(同、Y)のカラー画像データを得
る。具体的には、Bk、C、M、Yの画像データを得る
ため、カラープリンタ2の動作とタイミングを取ったス
キャナースタート信号を受けて、図1において、照明・
ミラー光学系が左矢印方向へ原稿走査し、1回走査毎に
一色の画像データを得る。この動作を合計4回繰り返す
ことによって、順次の4色画像データを得る。
【0033】上記カラープリンタ2は書き込み光学ユニ
ット8を備えている。この書き込み光学ユニット8は、
カラースキャナ1からのカラー画像データを光信号に変
換して、原稿画像に対応した光書き込みを行い、感光体
ドラム9に静電潜像を形成する。該ユニット8は、例え
ば、半導体レーザー8−1とその発光駆動制御部(図示
なし)、ポリゴンミラー8−2とその回転用モータ8−
3、f/θレンズ8−4や反射ミラー8−5等で構成す
る。
【0034】また、このプリンター2は潜像担持体とし
ての感光体ドラム9を備えている。この感光体ドラム9
は矢印の如く反時計方向に回転駆動する。この感光体ド
ラム9の回りに、感光体クリーニングユニット(クリー
ニング前除電器を含む)10、除電ランプ11、帯電器
12、電位センサー13、Bk(ブラック)現像器1
4、C(シアン)現像器15、M(マゼンタ)現像器1
6、Y(イエロー)現像器17、現像濃度パターン検知
器18、中間転写ベルト19などを配置している。
【0035】上記の各現像器は、静電潜像を現像するた
めに現像剤の穂を感光体9の表面に接触させて回転する
現像スリーブ(14a、15a、16a、17a)と、
現像剤を汲み上げ・撹拌するために回転する現像パドル
(14b、15b、16b、17b)および現像剤のト
ナー濃度検知センサー(14c、15c、16c、17
c)などで構成されている。待機状態では4個の現像器
全てが、現像スリーブ上の剤は穂切り(現像不動作)状
態になっている。
【0036】上記中間転写ベルト19は、駆動ローラ2
1、ベルト転写バイアスローラ100、アースローラ1
01および従動ローラ郡に張架されており、図示してい
ない駆動モータにより後述の如く駆動制御する。この中
間転写ベルト19の周りにベルトクリーニングユニット
22や紙転写ユニット23を配置している。ベルトクリ
ーニングユニット22は、ブラシローラ22a、ゴムブ
レード22b、およびベルトからの接離機構22cなど
で構成している。紙転写ユニット23は、紙転写バイア
スローラ(紙転写ローラ)23a、ローラクリーニング
ブレード23b、およびベルトからの接離機構23cな
どで構成されている。
【0037】また、このプリンター2は、上記紙転写ユ
ニット23と中間転写ベルト19との対向部に転写紙を
送り込むための給紙ローラ25、レジストローラ26、
各種サイズの転写紙を収納する転写紙カセット30、3
1、32、33、OHP用紙や厚紙などの手差し給紙ト
レイ34も備えている。さらに、紙搬送ユニット27で
定着器28、コピートレイ29も備えている。
【0038】次に、画像形成の順序(カラー画像形成順
序)が、Bk、C、M、Yの順である場合を例にして、
このカラー複写装置の動作概略を説明する。ただし、画
像形成順序は、これに限定されるものではない。コピー
動作が開始されると、カラースキャナ1で所定のタイミ
ングからBk画像データの読み取りがスタートし、この
画像データに基づきレーザー光による光書き込み・潜像
形成が始まる(以下、Bk画像データによる静電潜像を
Bk潜像と称す。C、M、Yについても同じ)。このB
k潜像の先端部から現像可能とすべく、Bk現像器14
の現像位置に潜像先端部が到達する前に現像スリーブ1
4aを回転開始して剤の穂立てを行い、Bk潜像をBk
トナーで現像する。以後、Bk潜像領域の現像動作を続
け、Bk潜像後端部がBk現像位置を通過した時点で速
やかにBk現像スリーブ14aの剤穂切りを行い、現像
不作動状態にする。これは少なくとも、次のC画像デー
タによるC潜像先端部が到達する前に完了させる。上記
穂切りは現像スリーブ14aの回転方向を、現像動作中
とは逆方向に切替えることで行う。
【0039】以上のBk現像器14による現像で感光体
9に形成したBkトナー像は、感光体と等速駆動されて
いる中間転写ベルト19の表面に転写する(以下、感光
体から中間転写ベルトへのトナー像転写をベルト転写と
称す)。このベルト転写は、感光体9と中間転写ベルト
19が接触状態において、ベルト転写バイアスローラ1
00に所定のバイアス電圧を印加することで行う。
【0040】このベルト転写と並行し、感光体9側では
Bk工程の次にC工程に進む。すなわち、所定のタイミ
ングからカラースキャナ1によるC画像データ読み取り
を始め、その画像データによるレーザー光書き込みでC
潜像形成を行う。C現像器15はその現像位置に対し
て、先のBk潜像後先端部が通過した後で、かつC潜像
の先端が到達する前に現像スリーブ15aを回転開始し
て剤の穂立てを行い、このC潜像をCトナーで現像す
る。以後C潜像領域の現像を続け、潜像後端部が通過し
た時点で、先のBk現像器の場合と同様にC現像スリー
ブ15a上の剤穂切りを行う。これもやはり次のM潜像
先端部が到達する前に完了させる。以上のC現像器15
による現像で感光体9に形成したCトナー像を、上記B
kトナー像が転写されているのと同一の中間転写ベルト
19表面に、位置合わせしてベルト転写する。
【0041】MおよびYの工程でも、上述のBk・Cの
工程と同様に、それぞれの画像データ読み取り、潜像形
成、現像及びベルト転写を行う。このようにして、感光
体9に順次形成するBk、C、M、Yのトナー像を中間
転写ベルト19の同一面に順次位置合わせしてベルト転
写し、4色重ねのベルト転写画像を形成する。
【0042】この4色重ね合わせのベルト転写の間、す
なわち、1色目のCトナー像のベルト転写が端部まで終
了した後は、中間転写ベルト19を、例えば、一定速往
動方式、スキップ往動方式、往復動(クイックリター
ン)方式の3方式のなかの1方式で、又はコピー速度の
面からコピーサイズに応じてこのなかの複数の方式を効
率的に組み合わせて駆動する。上記一定往動方式は、一
定方向に低速で転写ベルトを回転させながら、転写を行
う方式である。上記スキップ往動方式は、転写ベルトの
重ね画像形成位置を感光体のトナー像位置に戻すため
に、感光体からベルトを離間させ、そのままの往動方向
に高速スキップさせて所定量を移動したら当初の往動速
度に戻し、その後再び感光体にベルトを接触させること
を繰り返す方式である。上記往復動(クイックリター
ン)方式は、転写ベルトの重ね画像形成位置を感光体の
トナー像位置に戻すために、感光体面からベルトを離間
させ、そして往動を停止させると同時に逆方向に高速リ
ターンさせ、所定量戻した時点で中間転写ベルトを再び
往動方向にスタートさせることを繰り返す方式である。
【0043】また、1色目のBk画像をベルト転写した
後の、2、3、4色目をベルト転写している間は、接離
機構22cによってベルトクリーニングユニット22を
ベルト面から離間させておく。そして、通常はベルト1
9面から離間させておいた紙転写ユニット22の紙転写
バイアスローラ23aを、中間転写ベルト19面に形成
された4色の重ね画像を転写紙に一括転写する時にタイ
ミングを取って接離機構23cで押圧し、該ローラ23
aに所定のバイアス電圧を印加する。これにより、中間
転写ベルト16上の重ねトナー像を転写紙24へ一括転
写する。この転写紙24は、操作パネル(図示なし)で
指定されたサイズ紙の収納カセットからタイミングを取
ってレジストローラ26方向に給紙、搬送し、レジスト
ローラ26によって、中間転写ベルト面の4色重ね画像
の先端部が紙転写位置に到達するタイミングに合わせて
給紙する。
【0044】以上のようにして中間転写ベルト面から4
色重ねトナー像を一括転写された転写紙24は、紙搬送
ユニット27で定着器28に搬送し、所定温度にコント
ロールした定着ローラ28aと加圧ローラ28bでトナ
ー像を溶融定着してコピートレイ29に搬出されフルカ
ラーコピーを得る。
【0045】なお、ベルト転写後の感光体9は、感光体
クリーニングユニット10(クリーニング前除電器、ブ
ラシローラ、ゴムブレード)で表面をクリーニングし、
また除電ランプ11で均一に除電する。転写紙24にト
ナー像を転写した後の中間転写ベルト19は、接離機構
22cでベルトクリーニングユニット22を中間転写ベ
ルト19に押圧して表面をクリーニングする。
【0046】また、リピートコピーの時のカラースキャ
ナ1の動作および感光体9への画像形成は、1枚目のY
(4色目)画像工程に引き続き所定のタイミングで2枚
目のBk(1色目)画像工程に進む。中間転写ベルト1
9の方は1枚目の4色重ね画像の転写紙への一括転写工
程に引き続き、表面をクリーニングユニット22でクリ
ーニングされた領域に、2枚目のBkトナー像がベルト
転写されるようにする。その後は、1枚目と同様動作に
なる。
【0047】以上は4色フルカラーを得るコピーモード
の説明であったが、3色コピーモード、2色コピーモー
ドの場合は、指定された色と回数の分について上記同様
の動作を行うことになる。また、単色コピーモードの場
合は、所定枚数が終了するまでの間その色の現像器のみ
を現像作動(剤穂立て)状態にして、中間転写ベルト1
9は、感光体9面に接触したまま往動方向に一定速駆動
し、さらにベルトクリーナー22もベルト19に接触し
たままの状態でコピー動作を行う。
【0048】以下、本実施形態の特徴的な構成の説明を
行う。図3に示すように、感光体9と中間転写ベルト
(中間転写体)19とのニップ部から成る一次転写ニッ
プ部では、その下流側に電荷付与手段としてのバイアス
を印加したベルト転写バイアスローラ100を、上流側
に接地されたアースローラ101を夫々設け、これらで
中間転写ベルト19を支持して感光体9に押しつけてい
る。そして、感光体9上のトナーが、感光体9と中間転
写ベルト19とのニップ部に進入する直前に、プレ転写
を起こすのを防止するため、一次転写ニップ部の中央部
には、ベルト背面側から除電手段であるブラシ状のニッ
プ接触部材としての導電性の繊維等から成るブラシ10
3が接触している。このブラシ103はアースに接続し
ている。
【0049】本実施形態の装置では、ベルト転写バイア
スローラ100から中間転写ベルト19に付与された転
写電荷を、上記ブラシ103で除電する。これにより、
中間転写ベルト19に付与された転写電荷はニップ部内
のブラシ19接触位置より中間転写ベルト移動方向上流
側には実質的には移動せず又はほとんど移動せず、ニッ
プ部入口(ニップ前の像担持体と中間転写体が接触しな
い部分)おいて中間転写ベルト19上に転写電荷は存在
しない又はほとんど存在しない。よって、ニップ部入口
には電位勾配が生成されず又はほとんど生成されず転写
画質に影響を及ぼす電界が発生しない。例えば、前述の
図4(b)と対比させて図4(a)に斜線で示すように
中間転写ベルト19上の電位勾配はブラシ103までと
なり、入口部に余計な電圧はかからない。 (以下、余白)
【0050】本実施形態の装置によれば、ローラにより
張架されるベルト状の中間転写体を用いて感光体の上の
トナー像を転写紙上に転写する機構を備えた画像形成装
置において、感光体をはさむように配置されたローラ2
つのうち下流側のローラに転写バイアスを印加した場合
に発生する過大な電界の傾斜によって、上流側のローラ
に電界が発生してプレ転写の原因となるという事態の発
生を防止できる。
【0051】例えば、前述の図5(b)に示すような転
写チリがかなり緩和された状態となった。ここでかなり
緩和されるとしたのは、実際には感光体9やトナーが−
(マイナス)側の電界をもっており、それだけでも多少
の転写、プレ転写が生じるためである。しかし、この程
度のプレ転写による画像の乱れは通常は問題とはならな
い。
【0052】なお、本実施形態の装置では、前述の図4
(b)で示した従来構成と同一のプロセス条件(中間転写
体の電気的特性など各種物性、材料、材質/中間転写体
の移動速度/トナーの電気的特性など各種物性、材料、
材質/他)に対し、本願発明を適用すると場合によって
は従来に比べ転写性(転写率)が低下することもある。
図4(a)中に図示するニップの出口位置の電圧として
前述の図4(b)におけると同等の600Vを得て同じ
転写性を得ようとする場合には、従来に比べ転写バイア
スを上昇させる(例えば従来の800Vを1KV程度に
する)。これに代え、あるいは、加え、感光体表面とベ
ルト19とを十分に接触させてニップ部の面積を拡大し
てもよい。例えば、従来に比べ転写バイアスを上昇させ
るとともにブラシ103より上流側のニップを拡大する
(下流側のニップを拡大してもよい)。勿論、これらの
改良に代え、あるいは、加え、必要な場合には、従来の
転写バイアスやニップ部面積は変えずに、中間転写体の
電気的特性、移動速度など各種プロセス条件を適宜選択
してもよい。
【0053】また、転写ニップ内における除電位置と除
電位置下流(中間転写体移動方向)で印加される転写電
圧の設定にあたって、図4(a)中の電位勾配を考慮す
れば、従来の転写品質に影響を及ぼさずに転写ニップ内
での十分な除電を行おうことができる。すなわち、図4
(a)からもわかるように、転写ニップが形成されてい
ても除電位置よりも上流の領域は、転写電荷が除電によ
り0又は大幅に減衰しているため実質的に静電転写に寄
与できない。従って、静電転写に寄与できる転写領域は
除電位置から転写ニップ終了点までである。除電位置は
各種プロセスの条件により適切なものが選択されるが、
中間転写体の電気抵抗、移動速度、転写電荷印加位置な
どを同一条件とした場合は、例えば、図6に示すよう
に、除電位置から転写ニップ終了点までの間の距離が短
くなるほど転写印加電圧を上昇させることにより所定の
転写率を維持することかできる。
【0054】すなわち、図6は、ニップ部内の複数の位
置A〜Fのうちのいずれか一つの位置に除電ブラシ10
3を設けた場合の中間転写ベルト501の表面電位Vの
勾配のようすを模式的にしめしたものである。図中位置
Aはニップ開始点、同B〜Cはニップ開始点からニップ
中央の間、同Eはニップ中央、同Fはニップ中央からニ
ップ終了点の間の位置である。各位置の符号A〜Fに対
応した符号を各位置に除電ブラシ103を設けた場合の
電位勾配にも付している。また、実質的な転写ニップ領
域も合わせて図示し、同様に符号を付している。そし
て、図示の電位勾配は、シュミレーションだが、このシ
ュミレーションは、電位勾配線(関数)を積分した面積
が所定の値となるようにしたものである。よって、各勾
配のベルト転写バイアスローラ100位置における電圧
に相当する電圧を、該ベルト転写バイアスローラ100
に印加すれば、除電ブラシ103の設定位置によらず、
所望の転写率を得ることができる。このような印加電圧
は、除電位置から転写ニップ終了点までの間の距離が短
くなるほど大きなものになる。以上の除電位置及びベル
ト転写バイアスローラ印加電圧の設定観点に従いなが
ら、複数箇所に除電ブラシ103を設けることもでき。
【0055】さらに、上記除電位置及びベルト転写バイ
アスローラ印加電圧の設定観点に従う場合はもとより、
このような設定観点に従わない場合も含め、転写ニップ
内の互いに異なる複数の箇所で除電するようにすること
は、除電の完全を期す上で有効である。例えば、図7に
示すように、上記転写ニップ開始位置近傍よりベルト移
動方向下流位置に配置された除電手段としての第1除電
ブラシ(電極)103aで多くの転写電荷を除電し、こ
れで除電しきれす゛残留した電荷を、転写ニップ開始位
置近傍に配置された除電手段としての第2除電ブラシ
(電極)103bでほぼ全て除電する。第2除電ブラシ
(電極)103bの位置では第1除電ブラシ(電極)1
03aにより電位は大幅に減少しているため第2除電ブ
ラシ(電極)103bでほぼ完全に除電できる。これに
より、中間転写体ベルト19の時定数、中間転写体ベル
ト19の移動速度、除電手段の除電機能の経時的衰えと
いった除電性能を左右する要因に対し、余裕度のある除
電機能を達成できる。なお、第2除電ブラシ(電極)1
03bの配置位置は転写ニップ開始位置A近傍に限定さ
れず、それよりベルト移動方向でやや下流側でもよい。
第1除電ブラシ(電極)を2カ所以上に設けてもよい。
また、実質的な転写ニップ領域を効率的に少しでも多く
確保するためには、図7に示すように第1除電ブラシ
(電極)103aと第2除電ブラシ(電極)103bと
を互いに近づけ、双方とも転写ニップ開始位置近傍から
転写ニップ中央E近傍の範囲内に配置することが望まし
い。
【0056】転写率の方を重視する場合、すなわち、静
電転写に寄与できる実質的な転写ニップを少しでも多く
確保するためには、除電手段を中抵抗(例えば、体積抵
抗106Ωcm)とする。図8は、このような中抵抗の
除電電極103cをニップ中央に設け、かつ、ニップ開
始位置に導体からなる除電電極103dを設けた場合の
電位勾配を示す。ニップ中央の除電位置前後での電位勾
配の傾きの変化からもわかるように除電手段が中抵抗体
であれば中間転写体ベルト19に印加された転写電荷を
急激に減少させず、除電位置上流でも静電転写に寄与す
る程度の電荷を残留させることができる。しかし、ある
程度は除電されるため除電しない場合に比べ中間転写ベ
ルト19の電位勾配は傾きが増し、転写ニップ開始点上
流の位置までの中間転写体電位は除電しない場合に比べ
かなり低下する。なお、接触開始点近傍に導電体からな
る除電手段を追加して設けたのは、接触開始点よりも上
流側になるべく電界を発生させないよう除電の完全を期
すためである。これに代え、または、加え、転写ニップ
部内に複数の中抵抗体からなる除電電極を設けてもよ
い。また、転写率をより重視する場合には、中抵抗の除
電電極103c自体をニップ開始位置A近傍にもうけて
もよい。
【0057】図9乃至図12は、本発明が適用できる画
像形成装置の変形例を示すものである。図9は、カラー
複写装置のカラープリンタ主要部の概略構成図であり、
前述の図1のカラー複写装置と同様の図示しないカラー
スキャナを備え、画像形成動作も基本的には図1のカラ
ー複写装置と同じである。
【0058】このカラープリンタは、感光体ドラム9回
りに、帯電手段としての帯電チャージャ200、クリー
ニングブレード及びファーブラシからなる感光体クリー
ニング装置300、露光手段としての図示しない書き込
み光学ユニット、現像手段としての回転型現像装置であ
るリボルバ現像ユニット400等を備えている。また、
中間転写ユニット500、紙転写ユニット600、定着
ローラ対701を用いた定着ユニット、図示しない給紙
部及び制御部等も備えている。
【0059】このカラー複写装置は、フルカラーコピー
の場合、上記カラースキャナの読み取りがBk、C、
M、Yの順であるとすると次のように動作する。まず、
画像形成サイクルの開始にあたっては、感光体ドラム9
が図示しない駆動モータの駆動で矢印反時計方向の回転
を開始する。上記帯電チャージャ200のコロナ放電を
開始し、例えば負電荷で感光体ドラム9を所定電位に一
様帯電する。上記中間転写ユニット500の中間転写体
としての中間転写ベルト501は上記感光体ドラム9と
等速で矢印時計回りに回転させる。
【0060】上記中間転写ベルト501は、1次転写電
荷付与手段としての1次転写バイアスローラ507、ベ
ルト駆動ローラ508、ベルトテンションローラ50
9、2次転写対向ローラ510、クリーニング対向ロー
ラ511、及び1次転写前除電手段としてのベルト除電
ローラ512に張架されている。各ローラは導電性材料
で形成され、1次転写バイアスローラ507以外の各ロ
ーラは接地されている。1次転写バイアスローラ507
には、定電流又は定電圧で制御された1次転写電源80
1で所定の転写バイアスが供給可能である。
【0061】そして、所定のタイミングで、上記カラー
スキャナによるBkカラー画像データの読み取りを開始
する。この画像データに基づき、一様帯電された感光体
ドラム9上に、上記書き込み光学ユニットによるレーザ
ー光での光書き込み(例えばラスタ露光)を行う。これ
により、Bk画像データに対応した静電潜像(以下、B
k静電潜像という。C,M,Yについても同様。)を形
成する。このBk静電潜像を、上記リボルバ現像ユニッ
ト400のBk現像器401で負帯電トナーを用いて反
転現像する。これにより、感光体ドラム9上にBkトナ
ー像を形成する。
【0062】感光体ドラム9上に形成したBkトナー像
は、感光体ドラム9が中間転写ベルト501に接触して
いる1次転写部において、転写電界で中間転写ベルト5
01表面に転写する。この転写電界は、1次転写電荷付
与手段としての1次転写バイアスローラ507で中間転
写ベルト501に付与した電荷によって形成する。な
お、上記1次転写部を通過した感光体ドラム9表面に残
留する未転写残留トナーは、感光体ドラム9の繰り返し
使用のため上記感光体クリーニング装置300で除去す
る。
【0063】上記中間転写ベルト501上に転写された
トナー像は該ベルトの回転で再び上記一次転写部に搬送
する。この搬送の間、中間転写ベルト501上のトナー
像を乱さないよう、中間転写ベルト501の周囲に配置
した転写前帯電手段としてのプレ転写チャージャ(以
下、「PTC」という)502、上記紙転写ユニット6
00、ベルト除電チャージャ503、ベルトクリーニン
グブレード504、及び、潤滑剤塗布ブラシ505は不
作動状態にする。すなわち、PTC502及びベルト除
電チャージャ503は不放電状態にする。紙転写ユニッ
ト600は、3つの支持ローラ602〜604のうち、
上記2次転写対向ローラ510に対向する張架部の転写
紙搬送方向上流側の端部に位置する支持ローラ602や
2次転写電荷付与手段としての2次転写バイアスローラ
605を、図示しない接離機構によって中間転写ベルト
501から離れた位置に位置させ、転写材担持体として
の2次転写ベルト601を中間転写ベルト501から離
すとともに、上記2次転写バイアスローラ605は2次
転写電源802による電圧印加を停止した状態にする。
ベルトクリーニングブレード504や潤滑剤塗布ブラシ
505は図示しない離接機構で中間転写ベルト501か
ら離れた位置に位置させる。これらを不作動にする点
は、後述する中間転写ベルト501上でのトナー像の重
ね合わせが行われている間も同様である。
【0064】感光体ドラム9側ではBk画像形成工程の
次にC画像形成工程に進み、所定のタイミングでカラー
スキャナによるC画像データ読み取りを始める。このC
画像データを用いたレーザー光書き込みで、C静電潜像
形成を行う。また、先のBk静電潜像の後端部が通過し
た後、速やかにリボルバー現像ユニット400の回転動
作を開始する。そして、C静電潜像の先端部が現像位置
に到達する前に上記回転動作を完了させてC現像器40
2を現像位置にセットし、この現像位置に移動してくる
C静電潜像をCトナーで現像する。M及びYについて
も、上述のBK、Cと同様に、それぞれのカラー画像デ
ータ読み取り、静電潜像形成、及び、現像動作を行う。
これにより、感光体ドラム9に順次形成したBk、C、
M、Yのトナー像を、上記中間転写ベルト501の同一
面に順次位置合わせされて転写し、中間転写ベルト50
1上に最大で4色が重ね合わされたトナー像を形成す
る。
【0065】以上のようにして中間転写ベルト501上
に形成した重ね合わせトナー像を、上記PTC502で
均一に帯電した後、中間転写ベルト501の回転で2次
転写部に搬送する。この中間転写ベルト501上のトナ
ー像と重ねられるようタイミングをとって転写紙を、中
間転写ベルト501に紙転写ユニット600が対向する
2次転写部に送り込む。
【0066】このとき、上記紙転写ユニット600は、
上述の2次転写部への転写紙搬送のため作動状態にす
る。そして、この紙転写ユニット600の2次転写バイ
アスローラ605に転写バイアスを印加して転写電界を
形成し、中間転写ベルト501上の4色重ねトナー像を
転写紙上に一括転写する。トナー像が転写された転写紙
は、転写紙除電チャージャ606との対向部を通過する
ときに作動状態にした該チャージャで除電し中間転写ベ
ルト501から剥離する。剥離した転写紙は、定着ロー
ラ対701に向けて送り、この定着ローラ対701のニ
ップ部でトナー像が溶融定着され、図示しない排出ロー
ラ対で装置本体外に送り出し図示しないコピ−トレイに
スタックする。
【0067】一方、転写紙にトナー像を転写した後の中
間転写ベルト501の表面は、ベルト除電チャージャ5
03で除電するとともに、図示しない接離機構で中間転
写ベルト501に押圧したベルトクリーニングブレード
504により転写残トナーを除去する。さらに、中間転
写ベルト501のクリーニング性向上やトナー像の転写
紙への転写性向上のため、図示しない接離機構で中間転
写ベルト501に押圧した潤滑剤塗布ブラシ505によ
り、板状に成型された潤滑剤としてのステアリン酸亜鉛
506の微粒子が塗布される。また、転写紙が剥離した
後の2次転写ベルト601は、上記ベルト除電チャージ
ャ607で残留電荷が除電される。さらに、上記クリー
ニングブレード608で表面が清掃される。
【0068】以上は、4色フルカラーコピ−を得るコピ
−モ−ドであったが、3色コピ−モ−ド、2色コピ−モ
−ドの場合は、指定された色と回数の分について、上記
同様の動作を行うことになる。また、単色コピ−モ−ド
の場合は、所定枚数が終了するまでの間、リボルバ現像
ユニット400の所定色の現像器のみを現像作動状態に
して、ベルトクリーニングブレード504等を作動状態
にしたまま連続してコピ−動作を行う。
【0069】ここで、本実施形態の装置では、上記中間
転写ベルト501を、図10の断面図に示すように、表
層501a、中間層501b、ベース層501cからな
る多層構造のベルト材で構成している。感光体ドラム9
に接触する外周面側が表層501aであり、内周面側が
ベース層501cである。また、中間層501bとベー
ス層501cとの間には、両層を接着するための接着層
501dが介在している。
【0070】感光体ドラム9上のトナー像を中間転写ベ
ルト501に転写する転写部(以下、「1次転写部」と
いう)では、1次転写バイアスローラ507及びベルト
除電ローラ512で中間転写ベルト501を感光体ドラ
ム9側に押し当てるように張架することにより、感光体
ドラム9と中間転写ベルト501との間に所定幅のニッ
プ部を形成している。また、1次転写バイアスローラ5
07で中間転写ベルト501に付与した電荷が、感光体
ドラム9と中間転写ベルト501とが接近状態にある上
記1次転写部入り口領域に望ましくない電界を形成しな
いよう、上記ニップ部の中間転写ベルト501の内周面
に、1次転写部除電手段としての接地したベルト除電ブ
ラシ513を当接させ、上記電荷を除電させている。
【0071】例えば、上記中間転写ベルト501とし
て、厚さ0.15mm、幅368mm及び内周長565
mmの中間転写ベルトを用い、この中間転写ベルト50
1の移動速度を200mm/secに設定した。上記中
間転写ベルト501の表層501aは厚さ1μm程度の
絶縁層で形成した。上記中間層501bはPVDF(ポ
リフッ化ビニリデン)からなる厚さ75μm程度の絶縁
層(体積抵抗率:約1013Ωcm)で形成した。上記ベ
ース層501cはPVDF(ポリフッ化ビニリデン)及
び酸化チタンからなる厚さ75μm程度の中抵抗層(体
積抵抗率:108〜1011Ωcm )で形成した。このよ
うな材質で形成した中間転写ベルト全体の体積抵抗率を
測定したところ、107〜1012Ωcmであった。上記
各体積抵抗率は、JIS K 6911に記載されている
測定方法を用い、電圧100Vを10秒間印加して測定
したものである。上記中間転写ベルト501の表層50
1a側の表面における表面抵抗率を、油化電子製の抵抗
測定器「ハイレスターIP」で測定したところ、107
〜1012Ω/□であった。この表面抵抗率は、上記抵抗
測定器を用いるほか、 JIS K 6911に記載され
ている表面抵抗測定法で測定することもできる。
【0072】1次転写バイアスローラ507としてはニ
ッケルメッキの金属ローラを用いた。ベルト除電ローラ
512としては金属ローラを用いた。その他のローラと
しては金属ローラ又は導電性樹脂ローラを用いた。1次
転写バイアスローラ507には、第1色目のトナー像に
対して1.0kV、第2色目のトナー像に対して1.3
〜1.4kV、第3色目のトナー像に対して1.6〜
1.8kV、第4色目のトナー像に対して1.9〜2.
2kVというように、適切な大きさの直流の転写バイア
スを印加した。
【0073】上記1次転写部のニップ幅Wnは10mm
に設定した。上記ニップ部のベルト移動方向下流端から
ベルト除電ブラシ513の当接位置までの距離は7mm
に設定した。上記ベルト除電ブラシ513としては、カ
ーボン含有樹脂繊維が植設された導電性のものを用い
た。
【0074】上記PTC502としてはグリッド電極付
きのチャージャを用いた。このPTC502に対して、
PTC用電源803により中間転写ベルト501上のト
ナー像の帯電極性と同極性の直流バイアス電圧を印加し
た。より具体的には、PTC502の主ワイヤ502a
に対して−500μAに定電流制御された直流電圧を印
加し、グリッド電極502bに対して0〜−3kVの範
囲内で設定した直流電圧を印加した。
【0075】上記2次転写バイアスローラ605として
は、導電性スポンジ又は導電性ゴムからなる表面層と、
金属又は導電性樹脂からなるコア層とを有するローラを
用いた。このローラに10〜20μAに定電流制御され
た転写バイアスを印加した。上記2次転写ベルト601
としては、 PVDF(ポリフッ化ビリニデン)で形成
された厚さが100μm、体積抵抗率が1013Ωcmの
ベルト材を用いた。
【0076】上記転写紙除電チャージャ606として
は、 図示しない電源によりAC電圧のみ又はAC+D
C電圧を印加した放電器を用いた。上記ベルト除電チャ
ージャ607として、 図示しない電源によりAC電圧
のみ又はAC+DC電圧を印加した放電器を用いた。上
記クリーニングブレード608は、支持ローラ604に
かけ回されている部分の2次転写ベルト601に対して
カウンター方式で当接した。
【0077】図11は、他のカラー複写装置のカラープ
リンタ主要部の概略構成図である。このカラー複写装置
は、図9のカラー複写装置に対して主に低コスト化を図
ったもので、次に述べる点で図9のカラー複写装置の構
成と異なるのみである。よって、同様の構成部について
は同じ符号を付し、それらの説明は省略する。
【0078】このカラー複写装置では、中間転写ベルト
501の中間層501bを中抵抗の材質で形成し、中間
転写ベルト501全体も中抵抗となるように構成してい
る。このように中抵抗の中間転写ベルト501を用いて
いることにより1次転写後の中間転写ベルト501に帯
電ムラが生じにくいので、図9の装置と異なり、上記プ
レ転写チャージャ(PTC)502を設けていない。ベ
ルト駆動ローラ508は、クリーニング対向ローラを兼
ねるように中間転写ベルト501が2次転写部から1次
転写部に移動する位置に設けている。そして、主に低コ
ストを図るため、図8の装置と異なり2次転写ベルト6
01を設けず、2次転写バイアスローラ605と2次転
写対向ローラに掛け回された中間転写ベルト501との
間に転写紙を直接挟持するように構成している。紙転写
ユニット600側の転写紙除電チャージャ606、ベル
ト除電チャージャ607、クリーニングブレード608
も設けていない。
【0079】例えば、図9の装置と共通に用いる部材等
のほとんどは、図9の具体例と同様に構成でき、次の点
で異なる構成とした。
【0080】図9の具体例で用いた中間転写ベルト50
1全体の体積抵抗率及び中間層501bの体積抵抗率は
ともに、中抵抗領域の108〜1011Ωcmであった。
上記中間層501bもベース層501cと同じように、
PVDF(ポリフッ化ビニリデン)及び酸化チタンで
形成した。上記ニップ部のベルト移動方向下流端からベ
ルト除電ブラシ513の当接位置までの距離を6〜7m
mの範囲内で設定した。
【0081】上記中間転写ベルト501の移動速度は1
56mm/secに設定した。1次転写バイアスローラ
507には、例えば第1色目のトナー像に対して1.2
kV、第2色目のトナー像に対して1.3kV、第3色
目のトナー像に対して1.4kV、第4色目のトナー像
に対して1.6kVというように、適切な大きさの直流
の転写バイアスを印加した。上記2次転写バイアスロー
ラ605としては、導電性ゴムローラを用いた。
【0082】図12は、更に他の画像形成装置の概略構
成図である。この画像形成装置は、紙やOHPシートな
どの転写材を担持搬送するベルトなどの転写材担持体を
用いている。この画像形成装置は、転写材担持体として
転写ベルト900を用いている。潜像担持体あるいは像
担持体としての感光体9上には、周知の電子写真プロセ
スでトナー像が形成される。感光体9上に形成担持され
たトナー像は、感光体9と転写ベルト900とが互いに
接触する転写ニップにおいて転写ベルト移動方向下流位
置に配置された転写バイアスローラ903から印加され
る転写電荷により静電的に転写ベルト900で搬送され
る転写紙24に転写される。この転写ベルト900は、
先に説明した実施形態における中間転写ベルト900と
同様の理由、すなわち、除電容易性から中抵抗体(10
8〜1013Ωcm又は107〜1012Ω/□)で形成して
いる。転写ベルト900上には転写バイアスローラ90
2から印加された転写電荷により電位勾配が形成され
る。この電位勾配で転写ニップ部入り口に電界が発生
し、転写ニップ部前の位置で感光体9上に形成されてい
るトナー像の一部が、この電界の作用で本来転写される
べき転写ニップ部に達する前の位置で転写紙24へ転写
され、画像品質に悪影響を与えるおそれがある。そこ
で、除電ブラシ904などの除電手段を転写ニップ部内
に配置し転写電荷を除電し、転写ニップ前の入り口部に
おいてプレ転写を引き起こすような電位の発生を抑止し
ている。
【0083】以上、感光体9から中間転写ベルト19,
501や転写ベルト900への転写ニップにおける除電
手段として除電ブラシを用いた例について説明したが、
ブレード、ローラ等の他の形状の部材を用いてもよい。
【0084】また、上記ニップ部内の除電手段に加え、
該ニップ部よりも中間転写ベルト等移動方向上流側に別
の除電手段を設けてもよい。例えば上記ニップ部内に加
え、該ニップより中間転写ベルト等移動方向上流に別の
除電手段を設ける。あるいは、上記ニップ部内に加え、
該ニップより中間転写ベルト等移動方向下流に別の除電
手段を設ける。
【0085】さらに、本実施形態では除電手段としての
除電ブラシを接地しているが、上記ニップ部において転
写に必要な転写電荷に影響を及ぼさない範囲内であれ
ば、転写電荷の極性とは逆極性のバイアスを印加しても
よい。
【0086】また、像担持体として感光体ドラム9を用
いた例について説明したが、本発明は、他の形状の像担
持体を用いるものにも適用することができる。例えば、
2つのローラ間に張架され、無端移動する感光体ベルト
にも適用することができる。
【0087】また、中間転写体として中間転写ベルト5
01を用いた例について説明したが、本発明は、他の形
状の中間転写体を用いるものにも適用することができ
る。また、上記中間転写ベルト501の電気的特性(体
積抵抗率、表面抵抗率等)、厚さ、構造(単層、2層、
・・・)、材料、材質等は、作像条件などにより適切な
ものを種々選択して採用することができる。
【0088】また、転写電荷付与手段としてバイアスロ
ーラを用いた例について説明したが、本発明は、他の形
状の転写電荷付与手段を採用したものにも適用すること
ができる。また、中間転写ベルト移動方向における上記
除電ブラシ等の転写除電手段による除電位置よりも下流
側であれば、上記転写ニップ内で転写電荷を付与しても
よい。
【0089】また、転写前除電手段としてベルト除電用
のアースローラを用いた例について説明したが、本発明
は、このローラに代えてブレード、ブラシなどの他の形
状の部材を用いたものにも適用することができる。
【0090】また、2次転写電荷付与手段として2次転
写バイアスローラを用いた例について説明したが、本発
明は、このローラに代えてブレード、ブラシなどの他の
形状の部材を用いたものにも適用することができる。
【0091】また、感光体ドラム9の帯電電位が負極性
であり、2成分系現像剤を用いた反転現像方式を採用す
る現像器を備えた場合について説明したが、本発明は、
感光体ドラム9の帯電電位が負極性であるものに限定さ
れることなく、また、1成分系現像剤を用いたものや正
規現像方式を採用したものにも同様に適用できるもので
ある。
【0092】また、上記1次転写バイアスローラ507
等の1次転写電荷付与手段に加えられる1次転写バイア
スの電圧、電流などの値は、上記例に限定されるもので
はなく、種々の作像条件に応じて好適な値に設定するこ
とができる。
【0093】
【発明の効果】請求項1乃至11の発明によれば、互い
に離間している像担持体と、中間転写体あいるは転写材
担持体の両者の表面部分同士が接触している箇所に極め
て近い両表面部分の離間空隙部分に対しても、転写電界
を形成するための所定の電気的操作による影響が及ぶこ
とを、上記両者の表面部分同士が互いに離間している箇
所で上記抑制操作を行う場合に比して良好に抑制でき
る。よって、上記両者の表面部分同士が互いに離間して
いる箇所で上記抑制操作を行う場合に比して良好にプレ
転写等による画質の低下を軽減できる。
【0094】特に、請求項1あるいは2の発明によれ
ば、上記両者の表面部分同士が接触している箇所中で、
表面移動方向下流側ほど、上記転写電界を大きくし、こ
れにより、所望の転写率を得られるので、上記画質の低
下を軽減しながら所望の転写画像を得ることができる。
【0095】また、請求項3乃至5、あるいは、請求項
6乃至8の発明によれば、抑制操作を、両者の表面部分
同士が接触している箇所中の、上記表面の移動方向にお
いて互いに異なる複数の箇所で行い、単一の箇所でのみ
行う場合に比してより完全に該抑制を行えるようにする
ので、上記画質の低下を軽減するための抑制操作を、そ
の効果を左右する要因、例えば抑制操作としての除電を
行う場合の被除電対象の時定数、移動速度、除電機能の
経時劣化などに対して、余裕度のある形で行うことがで
きる。
【0096】また、請求項9乃至11の発明によれば、
中抵抗体からなる除電手段で、転写体としての例えば中
間転写体上に、転写電界を形成するための電気的操作と
して付与された転写電荷を急激に減少させず、除電位置
上流でも静電転写に寄与する程度の電荷を残留させるよ
うに除電するので、転写に寄与できる実質的な転写ニッ
プを比較的多く確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の装置の全体図。
【図2】図1の要部構成図。
【図3】図1の要部構成説明図。
【図4】(a)は本発明の利点を説明する図。(b)は
接触部材を有しない場合の欠点を説明する図。
【図5】(a)は正常なドラム上画像の説明図。(b)
は転写体上の異常な画像の説明図。
【図6】除電位置と電位勾配との関係を示すグラフ。
【図7】複数の除電手段を用いた場合の電位勾配を示す
示すグラフ。
【図8】中抵抗の除電手段を用いた場合の電位勾配を示
すグラフ。
【図9】本発明が適用できる他の画像形成装置の概略構
成図。
【図10】同画像形成装置の中間転写ベルトの説明図。
【図11】本発明が適用できる更に他の画像形成装置の
概略構成図。
【図12】本発明が適用できる更に他の画像形成装置の
概略構成図。
【符号の説明】
1 カラー画像読み取り装置(カラースキャナと称
す) 2 カラー画像記録装置(カラープリンタ) 3 原稿 4 照明ランプ 5 ミラー群 6 レンズ 7 カラーセンサー 8 書き込み光学ユニット 9 感光体ドラム 10 感光体クリーニングユニット 11 除電ランプ 12 帯電器 13 電位センサー 14 Bk(ブラック)現像器 15 C(シアン)現像器 16 M(マゼンタ)現像器 17 Y(イエロー)現像器 18 現像濃度パターン検知器 19 中間転写ベルト 100 ベルト転写バイアスローラ 101 アースローラ 103 除電ブラシ 105 接触部 507 ベルト転写バイアスローラ 512 アースローラ 513 除電ブラシ 900 転写ベルト 903 転写バイアスローラ 904 除電ブラシ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像を担持している像担持体の表面と該像を
    転写すべき転写体の表面とを、互いの表面部分同士が接
    近していった後に接触し、その後互いに離間するよう移
    動させるとともに、所定の電気的操作により、互いに接
    触している両者の表面部分同士の間に転写電界を形成し
    て像担持体上の像を転写体に転写する転写方法におい
    て、上記所定の電気的操作による影響が、互いに接触し
    ている両者の表面部分同士に隣接し、かつ互いに接近し
    つつある両者の表面部分同士側に及ぶのを抑制する抑制
    操作を、両者の表面部分同士が接触している箇所で行
    い、かつ、上記両者の表面部分同士が接触している箇所
    中で、表面移動方向下流側ほど、上記転写電界を大きく
    したことを特徴とする転写方法。
  2. 【請求項2】像を担持している像担持体の表面と該像を
    転写すべき転写体の表面とを、互いの表面部分同士が接
    近していった後に接触し、その後互いに離間するよう移
    動させるとともに、所定の電気的操作により、互いに接
    触している両者の表面部分同士の間に転写電界を形成し
    て像担持体上の像を転写体に転写する転写装置を備えた
    画像形成装置において、上記所定の電気的操作による影
    響が、互いに接触している両者の表面部分同士に隣接
    し、かつ互いに離間している両者の表面部分同士側に及
    ぶのを抑制する抑制操作を、両者の表面部分同士が接触
    している箇所で行う影響抑制手段を設け、かつ、上記両
    者の表面部分同士が接触している箇所中で、表面移動方
    向下流側ほど、上記転写電界を大きくしたことを特徴と
    する画像形成装置。
  3. 【請求項3】像を担持している像担持体の表面と該像を
    転写すべき転写体の表面とを、互いの表面部分同士が接
    近していった後に接触し、その後互いに離間するよう移
    動させるとともに、所定の電気的操作により、互いに接
    触している両者の表面部分同士の間に転写電界を形成し
    て像担持体上の像を転写体に転写する転写方法におい
    て、上記所定の電気的操作による影響が、互いに接触し
    ている両者の表面部分同士に隣接し、かつ互いに接近し
    つつある両者の表面部分同士側に及ぶのを抑制する抑制
    操作を、両者の表面部分同士が接触している箇所中の、
    上記表面の移動方向において互いに異なる複数の箇所で
    行うことを特徴とする転写方法。
  4. 【請求項4】請求項3の転写方法において、上記複数の
    箇所のうち一カ所は、上記両者の表面部分同士が接触を
    開始する箇所近傍であることを特徴とする転写方法。
  5. 【請求項5】請求項3の転写方法において、上記複数の
    箇所の全てを、上記両者の表面部分同士が接触を開始す
    る箇所近傍から、該表面部分同士が離間する箇所までの
    中間地点近傍までに設定したことを特徴とする転写方
    法。
  6. 【請求項6】像を担持している像担持体の表面と該像を
    転写すべき転写体の表面とを、互いの表面部分同士が接
    近していった後に接触し、その後互いに離間するよう移
    動させるとともに、所定の電気的操作により、互いに接
    触している両者の表面部分同士の間に転写電界を形成し
    て像担持体上の像を転写体に転写する転写装置を備えた
    画像形成装置において、上記所定の電気的操作による影
    響が、互いに接触している両者の表面部分同士に隣接
    し、かつ互いに離間している両者の表面部分同士側に及
    ぶのを抑制する抑制操作を、両者の表面部分同士が接触
    している箇所中の、上記表面の移動方向において互いに
    異なる複数の箇所で行う影響抑制手段を設けたことを特
    徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】請求項6の画像形成装置において、上記複
    数の箇所のうち一カ所は、上記両者の表面部分同士が接
    触を開始する箇所近傍であることを特徴とする画像形成
    装置。
  8. 【請求項8】請求項6の画像形成装置において、上記複
    数の箇所の全てを、上記両者の表面部分同士が接触を開
    始する箇所近傍から、該表面部分同士が離間する箇所ま
    での中間地点近傍までに設定したことを特徴とする画像
    形成装置。
  9. 【請求項9】像を担持している像担持体の表面と該像を
    転写すべき転写体の表面とを、互いの表面部分同士が接
    近していった後に接触し、その後互いに離間するよう移
    動させるとともに、所定の電気的操作により、互いに接
    触している両者の表面部分同士の間に転写電界を形成し
    て像担持体上の像を転写体に転写する転写装置を備えた
    画像形成装置において、上記両者の表面部分同士が接触
    している箇所における上記転写体の背面側に、中抵抗体
    からなる除電手段を設けたことを特徴とする画像形成装
    置。
  10. 【請求項10】請求項9の画像形成装置において、上記
    中抵抗体からなる除電手段を、上記箇所であって、上記
    両者の表面部分同士が接触を開始する箇所近傍に設けた
    ことを特徴とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】請求項9の画像形成装置において、上記
    両者の表面部分同士が接触を開始する箇所近傍に、導体
    からなる除電手段を更に設けたことを特徴とする画像形
    成装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7346287B2 (en) 2001-10-29 2008-03-18 Ricoh Company, Ltd. Transfer device for forming a stable transfer electric field, and an image forming apparatus including the transfer device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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