JPH11244840A - 土壌浄化装置 - Google Patents

土壌浄化装置

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JPH11244840A
JPH11244840A JP10098075A JP9807598A JPH11244840A JP H11244840 A JPH11244840 A JP H11244840A JP 10098075 A JP10098075 A JP 10098075A JP 9807598 A JP9807598 A JP 9807598A JP H11244840 A JPH11244840 A JP H11244840A
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well
gas
soil
liquid separator
pipe
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JP10098075A
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Masahiro Sugano
正大 菅野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 井戸1内に流入する雨水など地下水を積極的
に吸引除去して、対象とする汚染土壌を短期間に浄化す
る土壌浄化装置を提供する。 【解決手段】 井戸1内にパイプ3を通し、そのパイプ
3の一端を井戸1の底部近辺に配置し、他端を井戸1の
外部に引き出して、該パイプ3の井戸外部引き出し端部
を鋼管やホースなどの配管材5aで気液分離器20の入
口に連通する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機塩素系化合物
(テトラクロロエチレン、トリクロロエチレンなど)な
どの有害物質で汚染された汚染土壌を浄化する装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図7に土壌ガス吸引法と称される最も一
般的な土壌浄化装置を示す。この装置は有機塩素系化合
物など気化性の有害物質により汚染された土壌から、そ
れらが混合した土壌中の空気(以下、土壌ガスと称す
る)を吸い出して土壌を浄化するものである。以下、図
7に基づきこれを具体的に説明する。
【0003】有害物質により汚染された土壌100中の
土壌ガスは井戸1、気液分離器20を通じて真空ポンプ
30で吸引される。また、左記真空ポンプ30の排気口
から排出される土壌ガスは有害物質分離回収装置40に
導かれて清浄なガスとなり有害物質分離回収装置40か
ら大気に放出される。
【0004】土壌浄化装置は汚染された土壌を浄化する
ものであるから、井戸1は予め土壌を調査して飽和帯1
02(土粒子間の空隙に水が飽和しているゾーンであ
り、一般的に帯水層と呼ばれ、このゾーンの地下水レベ
ルは年間を通して緩慢な上下を繰り返し、飲料水等に用
いられる)の上部に位置する不飽和帯101(土粒子間
の空隙に水が飽和していないゾーン)内に設置される。
また、井戸1の下方はその壁面に多数の穴が設けられて
おり(以下、この部をストレーナ2と称す)、このスト
レーナ2部より土壌ガスが井戸1内に吸引される。
【0005】なお、雨天時には地表面より雨水が土壌中
に浸透するため吸引される土壌ガスの流れに乗って雨滴
が吸引されたり、井戸1の底部に溜まった雨水が土壌ガ
スと混合状態になって吸引されるため、真空ポンプ30
及び有害物質分離回収装置40を保護する目的で、真空
ポンプ30及び有害物質分離回収装置40の上流側に当
たる土壌ガス吸引ルートに気液分離器20を設置してこ
の水分を土壌ガスと分離して回収する。
【0006】また、気液分離器20内に溜まった水は土
壌中の有害物質を含んでいるため、気液分離器20が満
水状態になれば、これを他の容器に回収して浄水装置を
備えた施設に持ち込み浄化したのち放流する。
【0007】図8は、二重吸引法と称される従来の土壌
及び地下水の浄化装置を示している。この装置は有害物
質による汚染が土壌の不飽和帯101だけではなく、そ
の下部の飽和帯102にまで及んだ場合に用いるもので
ある。
【0008】すなわち、図8に示すように、井戸1を飽
和帯102に達する深さのものにするとともに、井戸1
のストレーナ2は不飽和帯101及び飽和帯102に亘
って設けられ、井戸1の底部には揚水ポンプ103が設
置されている。
【0009】有害物質に汚染された土壌100中の土壌
ガスは、図8より明らかなように、図7に示すと同様の
装置で吸引処理される。一方、飽和帯102からは有害
物質で汚染された地下水が揚水ポンプ103により揚水
され、この揚水された地下水はブロワー105より空気
が送り込まれるばっき処理装置104に導びかれて地下
水に含まれる有害物質が空気中に移行させられ、左記空
気とともに有害物質が有害物質分離回収装置40に導び
かれて有害物質が回収されるとともに、有害物質の除去
された空気は大気中に放出される。また、ばっき処理装
置104からは有害物質の除去された地下水が回収又は
放流される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図7に示す従来技術の
土壌ガス吸引法による土壌浄化装置は、前述したよう
に、吸引対象物が土壌ガスであり、且つ井戸1は不飽和
帯101に敷設されるものであるから、井戸1内に溜ま
る地下水(土壌に浸透した雨水)を積極的に吸引すると
いう配慮がなされていなかった。その結果、以下のよう
な事態に対処できず、土壌浄化が思うようにはかどらな
いという問題点があった。
【0011】 土壌中にシルト層や粘土層が含まれ雨
水が土壌中に浸透しにくい、いわゆる水はけの悪い土壌
が対象の場合、不飽和帯101と言えども降雨量が多い
場合には土壌中に一時的な帯水層が形成されて井戸1の
下方に設けたストレーナ2の一部が地下水に浸かり、井
戸1内の水面より上部に当たるストーナ2部分からしか
土壌ガスが吸引されず、当初計画したゾーンの土壌ガス
が効果的に吸引されない。特に降雨量が著しく多い場合
や雨天日が続くような場合には数日から数週間を通して
このような状態が続くことも珍しくはない。なお、一時
帯水層の水面がストレーナ2の最上部を越えるとストレ
ーナ2が完全に水没し、土壌ガスの代わりに地下水が吸
引されことになるが、この地下水の吸引及び地下水の自
然浸透(沈降)により一時帯水層の水面が徐々に低下し
てストレーナ2の一部が水面上に表れるに従って次第に
水の吸引量が減り、それに代わって土壌ガスの吸引量が
増加する。そして、水面上のストレーナ2部がある一定
長さに達するとストレーナ2の吸引抵抗の低下(=井戸
1内の真空度の低下)により土壌ガスのみが吸引されだ
し、それ以上には一時帯水層の自然浸透がない限り井戸
内の地下水は吸引排除されることなく井戸1内に滞留す
る。上述した地下水の自然浸透が速ければ問題はない
が、水はけの悪い土壌においてはこれが遅々として進ま
ず、この間、井戸内水面から下部の有害物質の吸引除去
は不能となる。 水はけの悪い土壌が対象の場合、ス
トレーナ2が完全に水没するということも珍しくないた
め、井戸1から吸引される地下水の量が多く、気液分離
器20に溜まった水の回収と浄化に人手と費用がかか
る。
【0012】図8に示した二重吸引法と呼ばれる従来の
土壌及び地下水の浄化装置は、土壌ガスの吸引とともに
地下水の吸引もできるものであるから、前述した従来の
土壌ガス吸引法と呼ばれる土壌浄化装置に付随する問題
は発生しない。しかしながらこの方法は土壌ガスを吸引
浄化する装置(気液分離器20、真空ポンプ30、有害
物質分離回収装置40など)と地下水を吸引浄化する装
置(揚水ポンプ103、ばっき処理装置104、ブロワ
ー105、有害物質分離回収装置40)の二系列の装置
を要するため、装置が大規模になるとともに、設備費が
高価になる。
【0013】なお、図8に示す二重吸引法のような大規
模且つ高価な装置は、土壌汚染の多くが商店や住居の立
て込む市街地に発生しており、またクリーニング店など
小規模事業者が引き起こしている例が多いため、装置を
設置するスペースが確保できなかったり、事業者が装置
費を負担できないと言いう問題が生ずる。
【0014】本発明は、上述した二重吸引法のような大
規模且つ高価な設備を用いなくとも、従来の土壌ガス吸
引法による土壌浄化装置に付随する問題点を解消する土
壌浄化装置を提供しようとしてなされたものである。す
なわち、本発明の目的は、土壌中に一時的な帯水層が形
成されて井戸1内に地下水が流入する場合にはこれを積
極的に吸引除去して対象とする汚染土壌を円滑且つ短期
日に浄化しうる土壌浄化装置を提供するとともに、気液
分離器20に溜まった地下水を容易且つ経済的に浄化し
て放流できる土壌浄化装置を提供しようとするものであ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために以下の構成としたものである。すなわ
ち、本発明のうち請求項1の発明は、井戸、気液分離
器、真空ポンプ、有害物質分離回収装置を含んで構成
し、井戸から吸引する土壌ガスを気液分離器、有害物質
分離回収装置の順に通して土壌に含まれる地下水及び有
害物質を回収する土壌浄化装置において、井戸内にパイ
プを通し、そのパイプの一端を井戸の底部付近に配置
し、また他端を井戸の外部に引き出して、該パイプの井
戸外部引き出し端部を気液分離器の入口に連通したこと
を特徴とするものである。
【0016】このように構成してなる請求項1の本発明
は、井戸内部に吸引された土壌ガスや地下水が井戸の底
部付近に配置されたパイプの端部を介して吸引される。
従って、土壌ガスより比重の重い地下水が井戸内に吸引
された場合には必ず井戸の底から溜まるため、井戸内の
土壌ガスに優先して地下水が吸引される。
【0017】本発明のうち請求項2の発明は、井戸、気
液分離器、真空ポンプ、有害物質分離回収装置を含んで
構成されるとともに、井戸から吸引する土壌ガスを気液
分離器、有害物質分離回収装置の順に通して土壌に含ま
れる地下水及び有害物質を回収する土壌浄化装置におい
て、井戸の下方に設けたストレーナの最下端下方にポケ
ットを設けるけとともに、井戸内にパイプを通し、その
パイプの一端を前記ポケット内に、また他端を井戸の外
部に引き出して、該パイプの井戸外部引き出し端部を気
液分離器の入口に連通したことを特徴とするものであ
る。
【0018】このように構成してなる請求項2の本発明
は、井戸の下方に設けたストレーナの最下端より更に下
部の地下水が吸引される。
【0019】本発明のうち請求項3の発明は、井戸、気
液分離器、真空ポンプ、有害物質分離回収装置を含んで
構成されるとともに、井戸から吸引する土壌ガスを気液
分離器、有害物質分離回収装置の順に通して土壌に含ま
れる地下水及び有害物質を回収する土壌浄化装置におい
て、井戸内にパイプを通し、そのパイプの一端を井戸の
底部付近に、また他端を井戸の外部に引き出して、該パ
イプの井戸外部引き出し端部を気液分離器の入口に連通
する管路を設けるとともに、井戸上部と気液分離器の入
口を連通するもう一つの管路を設け、左記二つの管路を
開閉する開閉弁を設けたことを特徴とするものである。
【0020】このように構成してなる請求項3の本発明
は、上記開閉弁を操作することにより、井戸内の土壌ガ
ス又は地下水を井戸に挿入したパイプを介して吸引する
か又は井戸から直接吸引するか、どちらか一方の最適な
方法を土壌浄化の状況に合わせ任意に選択することがで
きる。
【0021】本発明のうち請求項4の発明は、井戸、気
液分離器、真空ポンプ、有害物質分離回収装置を含んで
構成されるとともに、井戸から吸引する土壌ガスを気液
分離器、有害物質分離回収装置の順に通して土壌に含ま
れる地下水及び有害物質を回収する土壌浄化装置におい
て、有害物質分離回収装置により浄化された土壌ガスを
土壌浄化装置より最終的に大気中に放出する排出口を大
気に連通する管路と気液分離器の底部に連通する管路に
結ぶとともに、前記二つの管路にそれぞれ管路を開閉し
得る開閉弁を設けたことを特徴とするものである。
【0022】このように構成してなる請求項4の本発明
は、気液分離器が地下水により満杯になれば、前記大気
に連通する管路に設けた開閉弁を閉じるとともに、前記
気液分離器の底部に連通する管路に設けた開閉弁を開け
れば、浄化された土壌ガスが気液分離器の底部から噴出
し、気液分離器内の地下水中に含まれる有害物質を気化
させ(ばっき)、気液分離器内の地下水が浄化される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の例を
図面に基づき説明する。図1は本発明の第1の実施形態
に係わる要部を示す井戸1部の断面図である。本実施形
態は、図1から明らかなように、井戸1内にパイプ3を
通し、そのパイプ3の一端を井戸1の底部付近に配置
し、また他端を井戸1の外部に引き出して、該パイプ3
の井戸外部引き出し端部を鋼管やホースなどの配管材5
aで気液分離器20の入口に連通したものである。な
お、図示を省略しているが井戸1の下流側には図7に示
す気液分離器20、真空ポンプ30、有害物質分離回収
装置40が順次配置される。
【0024】以上のように構成された本実施形態によれ
ば、図1において矢印で示すように、井戸1のストレー
ナ2(網掛け表示部)を通じて吸引された土壌ガスや地
下水は井戸1の底部付近に配置したパイプ3の端部を介
して気液分離器20側に吸引されるため、土壌ガスより
比重の重い地下水が井戸内に吸引された場合には必ず井
戸1の底から溜まるため、井戸1内の土壌ガスに優先し
て地下水が吸引されることになる。
【0025】従って、従来技術の項で説明した二重吸引
法のような大規模且つ高価な装置を用いずとも、井戸1
の下方に設けたストレーナ2のほぼ全長が常に有効活用
され当初に計画した土壌浄化ゾーンが短期日に浄化され
る。また、井戸1の底部にはストレーナ2を通じて井戸
1内に吸引された土の微粒子が溜まり易いが、これらも
地下水とともに吸引され井戸1の底部が常にクリーンな
状態に保たれてストレーナ2の目詰まりが防止される。
また、地下水の優先的な吸引は水による土壌の洗浄効果
を高めるため、土壌中に含まれる有害物質の回収効率を
向上させることにもなる。
【0026】図2は本発明の第2の実施形態に係わる要
部を示す井戸1部の断面図である。本実施形態は、図2
から明らかなように、井戸1の下方に設けたストレーナ
2の下端より更に下方に井戸1の本体を延ばすことによ
り井戸1の外壁と底から構成されるポケット4を設ける
とともに、井戸1内にパイプ3を通し、そのパイプ3の
一端を井戸1の最下部に設けたポケット4内に配置し、
また他端を井戸1の外部に引き出して、該パイプ3の井
戸1外部引き出し端部を鋼管やホースなどの配管材5a
で気液分離器の入口に連通したものである。なお、ポケ
ット4の深さ(図2に示すLa)は、通常、井戸1内径
の2〜3倍程度にしてその中間付近にパイプ3の一端を
配置すればよい。また、図示を省略しているが井戸1の
下流側には図7に示す気液分離器20、真空ポンプ3
0、有害物質分離回収装置40が順次配置される。
【0027】以上のように構成された本実施形態によれ
ば、図2において矢印で示すように、井戸1のストレー
ナ2を通じて吸引された土壌ガスや地下水はストレーナ
2の下端より更に下方に位置するパイプ3の端部を介し
て気液分離器20側に吸引されため、井戸1内に吸引さ
れた地下水はストレーナ2の下端より更に下方まで土壌
ガスに優先して吸引される。従って、本実施形態によれ
ば、上述した本発明の第1の実施形態が奏する効果がよ
り一層向上する。
【0028】図3は本発明の第3の実施形態に係わる要
部を示す井戸1部の断面図である。本実施形態は、図3
から明らかなように、井戸1内にパイプ3を通し、その
パイプ3の一端を井戸1の底部付近に、また他端を井戸
1の外部に引き出して、該パイプ3の井戸1外部引き出
し端部を気液分離器20の入口に連通する管路5aを設
けるとともに、井戸上部と気液分離器の入口を連通する
もう一つの管路5bを設け、左記二つの管路5a、5b
にそれぞれ管路を開閉する開閉弁6a、6bを設けたも
のである。なお、図示を省略しているが井戸1の下流側
には図7に示す気液分離器20、真空ポンプ30、有害
物質分離回収装置40が順次配置される。
【0029】このように構成してなる本実施形態は、上
記開閉弁6a、6bを操作することにより、井戸1内の
土壌ガス又は地下水を井戸1に挿入したパイプを5介し
て吸引するか又は井戸1から直接吸引するか、どちらか
一方の最適な方法を土壌浄化の状況に合わせ任意に選択
することができため、土壌浄化をより効果的、効率的に
行うことができる。
【0030】すなわち、吸引される土壌ガスの汚染濃度
に比べて吸引される地下水の汚染濃度が高い場合にはパ
イプ5を介して吸引する方法を選択(開閉弁6aを開
き、開閉弁6bを閉じる)して地下水を優先的に吸引す
ればよく、その逆の場合には井戸1から直接吸引する方
法を選択(開閉弁6aを閉じ、開閉弁6bを開ける)し
て土壌ガスを優先的に吸引すればよい。
【0031】図4は本発明の第4の実施形態に係わる要
部を示す井戸1部の上部断面図である。本実施形態は、
第3の実施形態における二つの開閉弁6a、6bをレバ
ー操作による4ポート2位置弁7で代行したものであ
る。このように二つの管路にそれぞれ弁を設けずとも一
つの弁で代行することもできる。
【0032】図5は本発明の第5の実施形態に係わる土
壌浄化装置要部を示す模式図である。本実施形態は、図
5から明らかなように、井戸1から吸引する土壌ガス及
び地下水を気液分離器20、真空ポンプ30、有害物質
分離回収装置40の順に通して土壌に含まれる地下水及
び有害物質を回収する土壌浄化装置において、有害物質
分離回収装置40のガス排出口41を大気に連通する管
路5cと気液分離器20の底部に連通する管路5dに結
ぶとともに、前記二つの管路5c、5dにそれぞれの管
路を開閉する開閉弁6c、6dを設けたものである。な
お、図5の波形文様は気液分離器20に貯留された地下
水を示しており、その上部のあぶく状図形は土壌ガスと
ともに吸引された地下水の水滴が落下している状態を示
し、符号21は水位検出器を示す。また、開閉弁6mは
気液分離器20内に貯留された地下水を回収するための
ものである。
【0033】このように構成してなる本実施形態は、気
液分離器20が地下水により満杯になれば(水位検出器
21や図示しないが気液分離器20に取り付けられた水
位計などでキャッチする)、有害物質分離回収装置40
のガス排出口41と大気に連通する管路5cに設けた開
閉弁6cを閉じるとともに、有害物質分離回収装置40
のガス排出口41と気液分離器20の底部に連通する管
路5dに設けた開閉弁6dを開ければ、有害物質分離回
収装置40から排出される清浄なガスが気液分離器20
の底部から噴出し、気液分離器内20の地下水中に含ま
れる有害物質を気化させ(ばっき)、気液分離器内20
の地下水が浄化される。
【0034】従って、本実施形態によれば、有害物質分
離回収装置40から排出される清浄なガスを利用して気
液分離器20内の地下水を浄化することができ、また浄
化した地下水は(法律で定められた排水基準を満足する
浄化度とすることができるので)そのまま付近の汚水溝
等に放流することができるので、気液分離器内20の地
下水を他の容器に回収して浄水装置を備えた施設に持ち
込む手間と費用が省ける。
【0035】図5において、水位検出器21を発信器付
水位検出器(所定の水位をキャッチすれば検出信号を発
信)とし、開閉弁6c、6d、6mを電磁開閉弁等の電
気信号で開閉する弁とするならば、下記の順序及びタイ
ミングで左記の各弁6c、6d、6m及び真空ポンプ3
0を制御する制御手段を設ければ、気液分離器20内の
地下水の浄化・放流・再運転が自動的に行われ土壌浄化
装置運転上の大幅な省力化ができる。
【0036】水位検出器21検出信号発信⇒開閉弁6c
“閉”⇒開閉弁6d“開”⇒この状態を一定時間保持
(気液分離器20内の地下水を浄化するに必要な時間)
⇒真空ポンプ30停止⇒開閉弁6m“開”⇒この状態を
一定時間保持(開閉弁6mから気液分離器20内の地下
水が全量抜けきる時間)⇒開閉弁6c“開”及び開閉弁
6mと6d“閉”⇒真空ポンプ30起動
【0037】上記によれば、土壌浄化装置の運転中に水
位検出器21が所定の水位を検出すれば自動的に気液分
離器20内の地下水を浄化するとともに、浄化が終了す
れば自動的に浄化水を放流したのち当初の土壌浄化運転
に復帰する。なお、開閉弁6mの出口にはホース等を結
合し、浄化水が汚水溝等に導かれるようにしておけばよ
い。
【0038】図6は本発明の第6の実施形態に係わる土
壌浄化装置要部を示す模式図である。本実施形態は、図
6から明らかなように、井戸1から吸引する土壌ガスを
気液分離器20、有害物質分離回収装置40、真空ポン
プ30の順に通して土壌に含まれる地下水及び有害物質
を回収する土壌浄化装置において、真空ポンプ30のガ
ス排出口31を大気に連通する管路5eと気液分離器2
0の底部に連通する管路5fに結ぶとともに、前記二つ
の管路5e、5fにそれぞれの管路5e、5fを開閉し
得る開閉弁を設けたことを特徴とするものである。
【0039】このように構成してなる本実施形態によれ
ば、前述した第5の実施形態と同様に、必要により有害
物質の除去された清浄なガスを気液分離器20の底部に
噴出させ、気液分離器内20の地下水中に含まれる有害
物質を気化させ(ばっき)させることができるため、気
液分離器内20の地下水を他の容器に回収して浄水装置
を備えた施設に持ち込む手間と費用が省ける。
【0040】なお、本実施形態においても、水位検出器
21を発信器付水位検出器とし、開閉弁6e、6f、6
mを電磁開閉弁等の電気信号で開閉する弁とするなら
ば、図5に示す第5の実施形態において述べたと同様の
順序及びタイミングで左記の各弁6e、6f、6m及び
真空ポンプ30を制御する制御手段を設ければ、気液分
離器20内の地下水の浄化・放流・再運転が自動的に行
われ土壌浄化装置運転上の大幅な省力化ができる。
【0041】図5に示す実施形態と図6に示す実施形態
とは真空ポンプ30と有害物質分離回収装置40の配置
が土壌ガスの流れに対して前後逆であるが、どちらの方
法であっても土壌浄化装置としての機能はかわらない。
また、図5に示す実施形態及び図6に示す実施形態とも
に、大気に連通する管路5c(又は5e)と気液分離器
20の底部に連通する管路5d(又は5f)の二つの管
路にそれぞれ開閉弁を設けているが、これは図4の実施
形態のように他の形式の弁を一つ用いることによって代
行することもできる。
【0042】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。請求項
1の発明によれば、井戸内にパイプを挿入するだけで、
井戸内の土壌ガスに優先して井戸内の地下水が吸引され
る。従って、従来技術の項で説明した二重吸引法のよう
な大規模且つ高価な装置を用いずとも、井戸の下方に設
けたストレーナのほぼ全長が常に有効活用され当初に計
画した土壌浄化ゾーンが短期日に浄化される。また、井
戸の底部にはストレーナを通じて井戸内に吸引された土
の微粒子が溜まり易いが、これらも地下水とともに吸引
され井戸の底部が常にクリーンな状態に保たれてストレ
ーナの目詰まりが防止される。また、有害物質である有
機塩素系化合物等の比重は概ね1.0〜1.6程度であ
り水の比重に近いため、地下水の優先的な吸引は土壌中
に存在する有害物質のプルーム(水滴状で存在する有害
物質の塊り)が吸引される地下水の流れにのって井戸に
引き寄せられやすく、土壌中に含まれる有害物質の回収
効率が向上する。
【0043】請求項2の発明によれば、井戸の下方に設
けたストレーナの最下端より更に下部の地下水が吸引さ
れるため、上述した請求項1の効果がより一層向上す
る。
【0044】請求項3の発明によれば、井戸内の土壌ガ
ス又は地下水を井戸に挿入したパイプを介して吸引する
か又は井戸から直接吸引するか、どちらか一方の最適な
方法を任意に選択することができため、土壌浄化をより
効果的、効率的に行うことができる。即ち、吸引される
土壌ガスの汚染濃度に比べて吸引される地下水の汚染濃
度が高い場合にはパイプを介して吸引する方法を選択し
て地下水を優先的に吸引すればよく、その逆の場合には
井戸から直接吸引する方法を選択して土壌ガスを優先的
に吸引すればよい。
【0045】請求項4の発明によれば、有害物質分離回
収装置により浄化された土壌ガスを利用して気液分離器
内の地下水を浄化することができ、また浄化した地下水
は(法律で定められた排水基準を満足する浄化度とする
ことができるので)そのまま付近の汚水溝等に放流する
ことができるので、気液分離器内の地下水を他の容器に
回収して浄水装置を備えた施設に持ち込む手間と費用が
省ける。更に、上記気液分離器の底部から導入されるガ
スが高温であればあるほど上記気液分離器内の地下水に
含まれる有害物質は気化しやすいが、この点、本発明に
より気液分離器の底部から導入される土壌ガスは真空ポ
ンプ通過時の断熱変化により70℃〜80℃程度の高温
ガスになっており、常温ガスに比べて気化速度を向上さ
せる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係わる要部を示す井戸
1部の断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係わる要部を示す井戸
1部の断面図である。
【図3】本発明の第3実施形態に係わる要部を示す井戸
1部の断面図である。
【図4】本発明の第4実施形態に係わる要部を示す井戸
1部の上部断面図である。
【図5】本発明の第5実施形態に係わる土壌浄化装置要
部を示す模式図である。
【図6】本発明の第6実施形態に係わる土壌浄化装置要
部を示す模式図である。
【図7】土壌ガス吸引法と称される従来の土壌浄化装置
に関する説明図である。
【図8】二重吸引法と称される従来の土壌及び地下水の
浄化装置に関する説明図である。
【符号の説明】
1―井戸、 2―ストレーナ、
3―パイプ 4―ポケット、 5a、5b、5c、5d、5e、
5f―管路 6a、6b、6c、6d、6e、6f、6m ―開閉弁 7―4ポート2位置弁、 20―気液分離器、
21―水位検出器 30―真空ポンプ、 40―有害物質分離回収
装置 31、41―ガス排出口、 100―汚染土壌、
101―不飽和帯 102―飽和帯、 103―揚水ポンプ、 104―ばっき処理装置、 105―ブロワー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年4月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】追加
【補正内容】
【0041】 図5に示す実施形態と図6に示す実施形
態とは真空ポンプ30と有害物質分離回収装置40の配
置が土壌ガスの流れに対して前後逆であるが、どちらの
方法であっても土壌浄化装置としての機能はかわらな
い。また、図5に示す実施形態及び図6に示す実施形態
ともに、大気に連通する管路5c(又は5e)と気液分
離器20の底部に連通する管路5d(又は5f)の二つ
の管路にそれぞれ開閉弁を設けているが、これは図4の
実施形態のように他の形式の弁を一つ用いることによっ
て代行することもできる。図1、図2、図3に示すパイ
プ3の下端部は単にパイプ3を切断したに等しい形状で
あるが、本発明は、パイプ3の一端を井戸1の底部まで
挿入して、その端部から地下水及び土壌ガスを吸引する
よう構成することにより本発明を達成するものであるか
ら、パイプ3の下端部形状は図1、図2、図3に示す形
状によらずとも、パイプ3の下端部の壁面に穴を設ける
とともにパイプ3の最下端部は井戸1の底に突き当て
て、上記パイプ3下端部の壁面に設けた穴から地下水及
び土壌ガスを吸引するような構成にしてもよい。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 井戸、気液分離器、真空ポンプ、有害物
    質分離回収装置を含んで構成し、井戸から吸引する土壌
    ガスを気液分離器、有害物質分離回収装置の順に通して
    土壌に含まれる地下水及び有害物質を回収する土壌浄化
    装置において、井戸内にパイプを通し、そのパイプの一
    端を井戸の底部付近に配置し、また他端を井戸の外部に
    引き出して、該パイプの井戸外部引き出し端部を気液分
    離器の入口に連通したことを特徴とする土壌浄化装置。
  2. 【請求項2】 井戸、気液分離器、真空ポンプ、有害物
    質分離回収装置を含んで構成されるとともに、井戸から
    吸引する土壌ガスを気液分離器、有害物質分離回収装置
    の順に通して土壌に含まれる地下水及び有害物質を回収
    する土壌浄化装置において、井戸の下方に設けたストレ
    ーナの最下端下方にポケットを設けるけとともに、井戸
    内にパイプを通し、そのパイプの一端を前記ポケット内
    に、また他端を井戸の外部に引き出して、該パイプの井
    戸外部引き出し端部を気液分離器の入口に連通したこと
    を特徴とする土壌浄化装置。
  3. 【請求項3】 井戸、気液分離器、真空ポンプ、有害物
    質分離回収装置を含んで構成されるとともに、井戸から
    吸引する土壌ガスを気液分離器、有害物質分離回収装置
    の順に通して土壌に含まれる地下水及び有害物質を回収
    する土壌浄化装置において、井戸内にパイプを通し、そ
    のパイプの一端を井戸の底部付近に、また他端を井戸の
    外部に引き出して、該パイプの井戸外部引き出し端部を
    気液分離器の入口に連通する管路を設けるとともに、井
    戸上部と気液分離器の入口を連通するもう一つの管路を
    設け、左記二つの管路を開閉する開閉弁を設けたことを
    特徴とする土壌浄化装置。
  4. 【請求項4】 井戸、気液分離器、真空ポンプ、有害物
    質分離回収装置を含んで構成されるとともに、井戸から
    吸引する土壌ガスを気液分離器、有害物質分離回収装置
    の順に通して土壌に含まれる地下水及び有害物質を回収
    する土壌浄化装置において、有害物質分離回収装置によ
    り浄化された土壌ガスを土壌浄化装置より最終的に大気
    中に放出する排出口を大気に連通する管路と気液分離器
    の底部に連通する管路に結ぶとともに、前記二つの管路
    を開閉する開閉弁を設けたことを特徴とする土壌浄化装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007296527A (ja) * 2007-07-09 2007-11-15 Asahi Techno:Kk 汚染地盤浄化装置及びその方法
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JP2017215300A (ja) * 2016-06-02 2017-12-07 日本電信電話株式会社 土壌腐食試験装置およびその試験方法
CN110960904A (zh) * 2019-12-20 2020-04-07 南京万德斯环保科技股份有限公司 一种用于处理地下水污染的原位修复井及系统

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