JPH11245751A - エアバッグ - Google Patents

エアバッグ

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Publication number
JPH11245751A
JPH11245751A JP4743398A JP4743398A JPH11245751A JP H11245751 A JPH11245751 A JP H11245751A JP 4743398 A JP4743398 A JP 4743398A JP 4743398 A JP4743398 A JP 4743398A JP H11245751 A JPH11245751 A JP H11245751A
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JP
Japan
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airbag
base
base cloth
cloth
air bag
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Application number
JP4743398A
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English (en)
Inventor
Takeshi Watanabe
毅 渡辺
Kazuyoshi Nishijima
和由 西嶋
Tadao Shikanuma
忠雄 鹿沼
Kazuhiro Kaneko
和弘 金子
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Nihon Plast Co Ltd
Original Assignee
Nihon Plast Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアバッグの製造コストを低減する。 【解決手段】 袋状のエアバッグ1を構成する第1の基
布21と第2の基布22との間に分画基布23を配置する。こ
れら3枚の基布21,22,23を重ね、端末部Aを内側に折
り返して縫合し、袋状のエアバッグ1を製造する。製造
工程で縫製後にエアバッグ1の内面と外面とを反転する
必要がなく、作業性が良好になり、自動化が可能にな
る。分画基布23により、エアバッグ1内を、第1の分室
31と第2の分室32とに区画し、展開特性を向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、車両のス
テアリングホイールに備えられ、ガスの流入により膨出
して乗員に加わる衝突の衝撃を緩和するエアバッグに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、特開平8−310325
号公報に示されるように、自動車のステアリングホイー
ルに備えられ、小さく折り畳まれて収納された袋状のエ
アバッグにインフレータからガスを供給して膨出させ、
乗員に加わる衝突の衝撃を緩和するエアバッグ装置が用
いられている。そして、このエアバッグ装置に用いられ
るエアバッグは、例えば、2枚の円形のナイロン製の織
布である基布を重ね合わせ、これら基布を外縁部に沿っ
て、かつ、この外縁部から内側に10mm程度の余り部す
なわち耳を残して縫い合わせた上、一方の基布に形成し
た円孔から他方の基布を引き出すようにして反転させ、
耳を袋の内側に位置させて外観の向上などが図られ、偏
平な袋状に形成されている。
【0003】しかしながら、上記従来の構成では、エア
バッグの製造の際に、縫合作業の後に反転作業が必要
で、工数が増加し、製造コストが上昇する問題を有して
いる。すなわち、平板状に整えて重ねた円形の基布をミ
シンテーブルに置き、外周を縫合するミシン縫合の際に
は、エアバッグ(ワーク)の形状は崩れないが、この後
の反転作業ではエアバッグの形状が大きくみだれ、この
形状を整える作業に時間を要するとともに、反転により
断面が略J字状に湾曲する各基布の外周部が自己復元し
ようとして立上がり、一定の形状にしにくく、工数の増
加を招き、自動化の阻害要因となる問題を有している。
【0004】また、例えば、ドイツ国特許出願第DE4
142326A1号明細書に示されるように、袋を構成
する一対の基布の間に、袋の内側を区画する分画基布を
配置し、展開性能の向上を図った構成が知られている
が、このように3枚以上の基布を縫合した構成では、袋
の反転はさらに困難となる問題を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
構成では、エアバッグの製造の際に、縫合作業の後に反
転作業が必要で、工数が増加し、自動化も困難で、製造
コストが上昇する問題を有している。特に、3枚以上の
基布を縫合した構成では、袋の反転はさらに困難となる
問題を有している。
【0006】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、製造の際に、縫合作業の後の反転作業が不要であ
り、製造コストを低減できるエアバッグを提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のエアバッ
グは、第1の基布と、この第1の基布に重ねられる第2
の基布と、これら第1および第2の基布の外周部を互い
に接合した接合部と、これら第1および第2の基布の外
縁部に位置し、布を折り返し前記接合部で形状を保持さ
れた折返部とを具備したものである。
【0008】そして、この構成では、第1および第2の
基布の外周部を接合部で互いに接合して、袋状に構成さ
れる。布を折り返した折返部が第1および第2の基布の
外縁部に位置するので、縫合の後にエアバッグを反転さ
せなくとも、第1および第2の基布を裁断などした端末
部が外周に突出しない。そこで、エアバッグの反転作業
が不要になるとともに、製造中のエアバッグの形状のみ
だれが抑制され、自動化が容易になり、製造コストの低
減が可能になる。折返部は、第1および第2の基布の外
周部を接合する接合部により形状を保持されるので、部
品点数が増加せず、製造工程が煩雑になることも抑制さ
れる。
【0009】請求項2記載のエアバッグは、請求項1記
載のエアバッグにおいて、折返部は、少なくとも一方の
基布の外周部を折り返して形成されたものである。
【0010】そして、この構成では、構造が簡略化さ
れ、製造コストが低減される。
【0011】請求項3記載のエアバッグは、請求項1記
載のエアバッグにおいて、折返部は、第1の基布および
第2の基布の端末部を覆う、これら基布とは別体の保護
布を用いて形成されたものである。
【0012】そして、この構成では、折返部を、第1の
基布および第2の基布とは別体の保護布を用いて形成す
るので、保護布は、基布として要求される特性を満たす
必要がなく、材料の選択範囲が広がる。
【0013】請求項4記載のエアバッグは、請求項1な
いし3いずれか記載のエアバッグにおいて、第1の基布
と第2の基布との間を区画する分画基布を備えたもので
ある。
【0014】そして、この構成では、分画基布により、
展開特性の向上が容易になる。また、分画基布を備えた
場合は、エアバッグの反転作業は困難になるが、折返部
を設けたためエアバッグを反転する作業が必要なく、製
造が容易になる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明のエアバッグの一実
施の形態を図面を参照して説明する。
【0016】図1および図2において、1はエアバッグ
で、このエアバッグ1は、図1に一部を示すエアバッグ
装置2を構成し、このエアバッグ装置2は、図示しない
自動車のステアリングホイールのステアリングホイール
本体のボス部に装着され、被保護物である乗員を衝突の
衝撃から保護するようになっている。なお、ステアリン
グホイール本体は、通常、傾斜したステアリングシャフ
トに取り付けられ、傾斜した状態で用いられるものであ
るが、以下、エアバッグ装置が取り付けられた側を乗員
側、上側、あるいは表側とし、乗員側の反対側を車体
側、下側、あるいは裏側として説明する。
【0017】そして、エアバッグ装置2は、支持部材を
構成するベースプレート11と、このベースプレート11に
取り付けられるエアバッグ1、インフレータ12、支持部
材を構成するリテーナ14、およびカバー体となどから構
成されている。
【0018】そして、ベースプレート11は、金属板をプ
レス成形などして形成され、平面略矩形状をなす基板部
11a と、この基板部の外周部から下方に折曲された周板
部11b とが一体に形成されている。そして、基板部11a
には、略中央部に位置して、円孔状のインフレータ取付
孔が形成されているとともに、このインフレータ取付孔
の周囲に位置して、複数、本実施の形態では4か所にボ
ルト取付孔が形成されている。また、周板部11b には、
取付片部が形成され、この取付片部が、ステアリングホ
イール本体の芯金などに取り付けられている。
【0019】また、インフレータ12は、略円柱状をなす
本体部12a を備え、この本体部12aの外周部からフラン
ジ部12b が突設されているとともに、このフランジ部12
b の上側に位置して、ガスを噴射するガス噴射口が複数
放射状に配置されている。また、フランジ部12b には、
ベースプレート11のボルト取付孔に連通するボルト取付
孔が形成されている。
【0020】また、リテーナ14は、環状をなすリテーナ
本体14a と、このリテーナ本体14aから上側に膨出する
カップ状の膨出部14b とが一体的に形成されている。そ
して、リテーナ本体14a には、各ボルト取付孔に挿入さ
れる取付ボルトが下方に向かって固着されている。ま
た、膨出部14b には、外周部に位置して、ガスが挿通す
る図示しない通孔が形成されているとともに、インフレ
ータ12の上側を覆う固定板部の中央部に位置して、規制
手段を形成する固定孔などの固定部14c が形成されてい
る。そして、この固定部14c には、規制手段を構成する
固定ねじなどの固定具が螺合して固定されるようになっ
ている。
【0021】また、カバー体は、合成樹脂により一体に
形成され、ステアリングホイール本体のボス部およびリ
ム部の一部を覆う曲面状の被覆部と、この被覆部の下面
から下方に突設された角筒状の取付壁部とを備えてい
る。そして、これら被覆部の下側と取付壁部の内側とに
囲まれた部分がエアバッグ1の収納空間になっていると
ともに、この収納空間に面して、被覆部の下面に平面略
H字状などをなして脆弱なテアラインが形成されてい
る。また、取付壁部は、ベースプレート11の周板部11b
の外周部に嵌合し、複数のリベットを用いるなどして固
着されている。
【0022】また、エアバッグ1は、それぞれ円形状の
布であり上下に配置される第1の基布(上側基布、表パ
ネル)21および第2の基布(下側基布、裏パネル)22
と、これら基布21,22の間に配置される円形状をなした
分画基布(中間基布、中央パネル)23とを備えている。
そして、これら3枚の基布21,22,23は、外周の端末部
Aを重ねたまま内側に向かう方向に折返した状態で、折
り返された外周の縁部に沿って、かつ、この縁部から所
定の寸法だけ離間した位置で、縫い糸を用いた接合部と
しての縫製部(ステッチライン)25で6枚の布が一体的
に縫い合わされ、外周部に折返部26が形成されている。
なお、各基布21,22,23の端末部Aは、第2の基布22側
に折り返すことが好ましい。そして、この状態で、第1
の基布21と第2の基布22とにより、偏平な袋状の外殻が
形成されるとともに、分画基布23により、外殻の内側
が、第1の分室31と、この第1の分室31の上側に位置す
る第2の分室32とに区画されている。
【0023】そして、下側に位置する第2の基布22に
は、中央部に位置して、ガス導入部としてのインフレー
タ開口部であるガス導入口35が開口形成されているとと
もに、このガス導入口35の周囲には、ボルト取付孔36が
形成されている。
【0024】また、分画基布23には、外周部の近傍に位
置して、ガス連通部としての連通口(第1ベントホー
ル)41が複数形成されている。そして、これら連通口41
は、略楕円状をなし、ほぼ等間隔でいわば放射状に配置
されている。また、分画基布23の中央部には、固定具16
が挿入される固定孔などの被固定部が形成されている。
【0025】さらに、分画基布23および第2の基布22に
は、連通口41より中央側に位置して、互いに連通する円
孔が形成されているとともに、この円孔の周辺部が縫合
線44に沿ってほぼ気密に縫合され、ガス排出部としての
排気口(第2ベントホール)45が1か所あるいは複数か
所に形成されている。すなわち、この排気口45は、第1
の分室31には連通せず、第2の分室32にのみ連通するよ
うになっている。
【0026】そして、エアバッグ1の製造の際は、ま
ず、常用のナイロン繊維製の布を、レーサーカッターな
どを用いて円形状に裁断するとともに必要な孔部などを
形成し、第1の基布21、第2の基布22、および分画基布
23を形成する。次いで、図3に示すように、これら3枚
の基布21,22,23を重ねて、折返し治具51および電動ミ
シン52を備えた製造装置に載置する。そして、基布21,
22,23の外周部の任意の一点を折り返して折返し治具51
にセットして製造装置を動作させると、自動で一周方向
に向かって電動ミシン52により、縫糸54で基布21,22,
23が縫い合わされて縫製部25が形成され、折返部26が形
成される。
【0027】また、このエアバッグ装置2の組み立ての
際は、エアバッグ1の第1の分室31の内側にリテーナ14
を挿入し、取付ボルトをエアバッグ1およびベースプレ
ート11のボルト取付孔に挿入するとともに、分画基布23
の被固定部43に上側から挿入した固定具16をリテーナ14
の固定部に螺合して、分画基布23の中央部をリテーナ14
に固定する。そして、エアバッグ1を所定の形状に折り
畳み、上側からカバー体を被せて嵌合する。さらに、ベ
ースプレート11のインフレータ取付孔およびエアバッグ
1のガス導入口35を介して、インフレータ12の上側部を
エアバッグ1の第1の分室31の内側に下側から挿入する
とともに、取付ボルトをフランジ部12bのボルト取付孔
に挿入し、下側からナットで締め付ける。この状態で、
リテーナ14とインフレータ12との間にエアバッグ1とベ
ースプレート11とが共締めされ、エアバッグ装置2が組
み立てられる。
【0028】そして、このエアバッグ装置2を備えた自
動車に衝突の衝撃が加わると、図示しない制御ユニット
により、インフレータ12が起動され、インフレータ12の
ガス噴射口からエアバッグ1内に急速に不活性ガスが噴
射される。すると、エアバッグ1は、カバー体をテアラ
インに沿って破断して膨出し、乗員の前方に所定の形状
に膨出して、前方に投げ出されてくる乗員を受け止めて
拘束し、乗員に加わる衝撃を緩和するようになってい
る。さらに、エアバッグ1が膨出する際の動作を詳細に
説明すれば、まず、インフレータ12から噴射されたガス
は、エアバッグ1の第1の分室31に直接的に放射方向に
向かって導入される。そして、分画基布23の中央部は、
リテーナ14に固定されているため、第1の分室31は、極
めて偏平な形状で外周側に展開していく。そして、この
後、ガスは、外周部に形成した連通口41から乗員側に位
置する第2の分室32に流入し、この第2の分室32を外周
部から膨出させ、エアバッグ1全体を所定の形状に膨出
させる。そして、乗員がエアバッグ1に衝突した状態な
どで、第2の分室32に連通した排気口45を介してガスが
排出され、乗員の衝撃を吸収するようになっている。
【0029】このように、本実施の形態によれば、布を
断面略J字状に折り返した折返部26をエアバッグ1の外
縁部に形成したため、各基布21,22,23の縫合の後にエ
アバッグ1の内面と外面とを反転させなくとも、基布2
1,22,23を裁断などした端末部Aが外周に突出せず、
見栄え、美観を向上できる。そこで、エアバッグ1の反
転作業を不要にできるとともに、製造中の反転したエア
バッグ1の自己復元の反力による形状のみだれを抑制で
きる。そこで、次ぎの工程である、治具を用いた手作業
あるいはインフレータ12の周囲に巻き付けるようにして
折り畳むいわゆる花弁折りなどの自動折りなどによるエ
アバッグ1の折り畳み工程でも、エアバッグ1の取り扱
いが容易になり、作業性を向上し、工程(プロセス)間
を円滑に連結させ、自動化を容易にして、製造コストを
低減できる。
【0030】また、折返部26は、基布21,22,23自体の
外周部を折り返して形成し、また、各基布21,22,23を
縫合して袋状とするための縫糸54を用いた縫製部25で形
状を保持できるため、部品点数が増加せず、製造工程が
煩雑になることも抑制でき、構造を簡略化して、製造コ
ストを低減できる。
【0031】さらに、エアバッグ1の内側に、第1の基
布21と第2の基布22との間を区画する分画基布23を備え
たため、この分画基布23により、エアバッグ1が被保護
物である乗員などに向かって突出する距離および圧力あ
るいは膨出した形状の維持時間などを容易に制御でき、
展開特性を容易に向上できる。すなわち、分画基布23の
外周部近傍に連通口41を形成してガスの流路を明確に設
けるとともに、この分画基布23の中央部をリテーナ14に
固定したため、展開動作の初期には、まず車体側に位置
する第1の分室31が速やかに外周方向に展開し、続い
て、乗員側に位置する第2の分室32が外周側から中央側
に向かって膨出するため、例えば乗員の胸部に最も負荷
のかかりやすい中央部の展開を遅らせ、乗員側への突出
寸法および乗員側へ向かう圧力を抑制できる。そこで、
例えば、乗員が、ステアリングホイールに胸部が接触す
るような極端な前傾姿勢をとった状態でエアバッグ装置
2が作動した場合にも、胸部への圧力を緩和することが
可能になる。また、インフレータ12から噴射されたガス
は、第1の分室31を膨出させ、続いて、第2の分室32を
膨出させて、排気口45から排気されるため、長時間展開
形状を維持し、高い衝撃吸収特性を安定的に実現でき
る。加えて、このように長いガス流路と、排気口45が第
2の基布22より内側に窪んだ状態となる構成との相乗効
果により、エアバッグ1の外部に排出される熱を抑制す
ることができる。
【0032】また、分画基布23を備えた3層構造の場合
は、エアバッグ1の反転作業は困難になり、特に、連通
口41と排気口45との位置をずらした構成では、量産工程
での反転作業は事実上不可能となるが、折返部26を設け
たためエアバッグ1を反転する作業を行う必要がなく、
製造を容易にできる。
【0033】なお、折返部26は、3枚の基布21,22,23
の外周部をまとめて下側に折り返して形成したが、折返
部26は、種々の構造を採ることができる。
【0034】例えば、図4に示すように、まず、第2の
基布22と分画基布23とを下側に折り返して縫い合わせ、
さらに、第1の基布21を上側に折り返して縫い合わせて
折返部26を形成することができる。
【0035】また、図5に示すように、まず、第1の基
布21と分画基布23とを下側に折り返して縫い合わせ、さ
らに、第2の基布22を上側に折り返して縫い合わせて折
返部26を形成することができる。
【0036】また、図6に示すように、第2の基布22の
内周部に縫い合わせて小径の第1の分室31を形成し、第
1の基布21と第2の基布22とを折り返して縫い合わせて
折返部26を形成することができる。
【0037】さらに、分画基布23は、1枚に限られず、
分画基布23を2枚以上備えた多層構造のエアバッグ1と
して、ガスの流れをより細かく制御してもよく、あるい
は、例えば図6に示す構造において基布21,22でエアバ
ッグ1を形成し、分画基布23を備えない構成とすること
もできる。
【0038】また、分画基布23は、リテーナ14に固定す
る他、エアバッグ装置やステアリングホイール本体側に
固定的に設けられた部材であるインフレータやベースプ
レートなどに固定することもでき、また、分画基布23
は、中央部を固定する他、偏心した位置を固定して、展
開方向を制御することもできる。
【0039】また、上記の実施の形態では、基布21,2
2,23を同一の大きさとして外周部を折返し、合わせて
6枚の基布21,22,23を縫糸54で一括して貫通させるよ
うに縫合したが、例えば第1の基布21を上記の実施の形
態の基布の大きさのままとし、基布22,23を縫合部であ
るステッチラインの径より僅かに大きい外径としてこれ
ら3枚の基布21,22,23を同心円状に重ね、基布22,23
の端末部Aを第1の基布21による折返部26で覆い、これ
ら4層の基布21,22,23を縫糸54で貫通させるように縫
合してもよい。
【0040】また、上記の実施の形態では、折返部26
は、各基布21,22,23を折り返して一体に形成したが、
これらの基布21,22,23とは別体の布である保護布を用
いて折返部26を形成することもできる。
【0041】例えば、図7および図8に示すように、長
尺のリボン状(帯状)の布である保護布55を大径のロー
ルから供給し、レーザーカットされた基布21,22,23の
端末部Aを上下から覆うように折返し治具51で断面略C
字状に変形させた状態で、電動ミシン52の縫い針で本縫
いすることができる。そして、この構成では、保護布55
は、基布21,22,23の端末部Aを覆えば良く、エアバッ
グ1の展開時の内圧や高温の不活性ガスに直接さらされ
ることもない。そこで、エアバッグ1の袋を構成する部
分すなわちエアバッグ本体を構成する基布21,22,23に
比べて、通気性が大きくても良く、また、引っ張り強度
や耐熱温度などの特性値が低くとも問題にならない。こ
のように、保護布55は、基布として要求される特性を満
たす必要がなく、材料の選択範囲を広げることができ、
例えば、通常のエアバッグ用基布よりも低廉なリボンを
用いて、製造コストを低減することも可能になる。ま
た、種々の色彩のリボンを用いて、カラーコードとして
利用し、例えば、エアバッグ1の内容積などを表示させ
ることもできる。さらに、長尺のリボン状の布を自動供
給して縫い合わせることが可能になり、量産性を向上で
きる。
【0042】また、エアバッグ装置は、ステアリングホ
イール本体に取り付けられる運転者用のほか、インスト
ルメントパネルに設けられる助手席乗員用や、座席の側
部に設けられる側部保護用、あるいは座席の後部に備え
られる後部座席用のエアバッグ装置のエアバッグに適用
でき、さらには、被保護物の衝撃を吸収するエアバッグ
装置のエアバッグに広く適用できる。
【0043】
【発明の効果】請求項1記載のエアバッグによれば、布
を折り返した折返部が第1および第2の基布の外縁部に
位置するため、縫合の後にエアバッグを反転させなくと
も、第1および第2の基布を裁断などした端末部が外周
に突出しない。そこで、エアバッグの反転作業を不要に
できるとともに、製造中のエアバッグの形状のみだれを
抑制でき、自動化が容易になり、製造コストを低減でき
る。折返部は、第1および第2の基布の外周部を接合す
る接合部により形状を保持できるため、部品点数が増加
せず、製造工程が煩雑になることも抑制できる。
【0044】請求項2記載のエアバッグによれば、請求
項1記載の効果に加え、折返部は、少なくとも一方の基
布の外周部を折り返して形成することにより、構造を簡
略化でき、製造コストを低減できる。
【0045】請求項3記載のエアバッグによれば、請求
項1記載の効果に加え、折返部を、第1の基布および第
2の基布とは別体の保護布を用いて形成することによ
り、保護布は、基布として要求される特性を満たす必要
がなく、材料の選択範囲を広げることができる。
【0046】請求項4記載のエアバッグによれば、請求
項1ないし3いずれか記載の効果に加え、第1の基布と
第2の基布との間を区画する分画基布を備えたため、こ
の分画基布により、エアバッグが被保護物などに向かっ
て突出する距離および圧力あるいは膨出した形状の維持
時間などを容易に制御でき、展開特性を容易に向上でき
る。また、分画基布を備えた場合は、エアバッグの反転
作業は困難になるが、折返部を設けたためエアバッグを
反転する作業が必要なく、製造は容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエアバッグの一実施の形態を示す図2
のI−I位置の膨出状態の断面図である。
【図2】同上エアバッグの底面図である。
【図3】同上エアバッグの製造工程を示す説明図であ
る。
【図4】本発明のエアバッグの他の実施の形態を示す膨
出状態の断面図である。
【図5】本発明のエアバッグのさらに他の実施の形態を
示す膨出状態の断面図である。
【図6】本発明のエアバッグのさらに他の実施の形態を
示す膨出状態の断面図である。
【図7】本発明のエアバッグのさらに他の実施の形態を
示す膨出状態の断面図である。
【図8】同上エアバッグの製造工程を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 エアバッグ 21 第1の基布 22 第2の基布 23 分画基布 25 接合部としての縫製部 26 折返部 55 保護布 A 端末部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金子 和弘 静岡県富士市青島町218番地 日本プラス ト株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の基布と、 この第1の基布に重ねられる第2の基布と、 これら第1および第2の基布の外周部を互いに接合した
    接合部と、 これら第1および第2の基布の外縁部に位置し、布を折
    り返し前記接合部で形状を保持された折返部とを具備し
    たことを特徴とするエアバッグ。
  2. 【請求項2】 折返部は、少なくとも一方の基布の外周
    部を折り返して形成されたことを特徴とする請求項1記
    載のエアバッグ。
  3. 【請求項3】 折返部は、第1の基布および第2の基布
    の端末部を覆う、これら基布とは別体の保護布を用いて
    形成されたことを特徴とする請求項1記載のエアバッ
    グ。
  4. 【請求項4】 第1の基布と第2の基布との間を区画す
    る分画基布を備えたことを特徴とする請求項1ないし3
    いずれか記載のエアバッグ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003002149A (ja) * 2001-06-19 2003-01-08 Nippon Plast Co Ltd 自動車の側突用エアバッグ
JP2008273486A (ja) * 2006-06-02 2008-11-13 Toyoda Gosei Co Ltd エアバッグ装置
JP2014124967A (ja) * 2012-12-25 2014-07-07 Seiren Co Ltd エアバッグおよびその製造方法

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