JPH11246665A - 自己保持性多孔質シリカ及びその製造方法 - Google Patents

自己保持性多孔質シリカ及びその製造方法

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JPH11246665A
JPH11246665A JP6191298A JP6191298A JPH11246665A JP H11246665 A JPH11246665 A JP H11246665A JP 6191298 A JP6191298 A JP 6191298A JP 6191298 A JP6191298 A JP 6191298A JP H11246665 A JPH11246665 A JP H11246665A
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JP
Japan
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copolymer
present
surfactant
self
tetraalkoxysilane
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JP6191298A
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Makoto Ogawa
誠 小川
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Japan Science and Technology Agency
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Japan Science and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 本発明は、多孔性や透明性のみならず、自己
保持性に優れた多孔質のシリカ材料を提供するものであ
る。 【解決手段】 本発明は、テトラアルコキシシランとア
ルケニルオキシトリアルコキシシランとの共重合体、そ
れからなる多孔質シリカ材料、及び多孔質シリカ膜に関
する。また、本発明は、界面活性剤の存在下に、テトラ
アルコキシシランとアルケニルオキシトリアルコキシシ
ランとを共縮合させ、次いでこれを焼成することからな
る多孔質テトラアルコキシシランとアルケニルオキシト
リアルコキシシランとの共重合体の製造方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、新規なシラン共重合体
に関する。より詳細には、本発明は、テトラアルコキシ
シランとアルケニルトリアルコキシシランとを、界面活
性剤の存在下に重合させてなる共重合体であり、自己保
持性に優れた高比表面積の多孔質シリカに関する。
【0002】
【従来の技術】分子状の水や空気などの小さな分子は透
過することができるが、液状の水などのように大きな物
体は透過できないという、ナノサイズの微小孔を有する
材料が、衣服や包装材のコーティング材料とされてい
る。また、空気、特に酸素透過性の材料として、ナノサ
イズの微小孔を有する材料が包装材料やシートなどに使
用されている。これらの微小分子透過性材料は、微小分
子の透過性に関わる多孔性だけでなく、透明性や自己保
持性などの諸特性が要求されている。また、センサー、
触媒担体、特に透明性を活かして光触媒としても応用さ
れている。
【0003】本発明者は、界面活性剤アルキルトリメチ
ルアンモニウム塩の存在下に、テトラメトキシシランや
テトラエトキシシランのような四官能性アルコキシシラ
ンを加水分解、重合して得られた溶液を基板上にスピン
コートすることによりシリ力界面活性剤メソ様造体が基
坂上に厚さlmm程度の透明な薄膜が得られ、これを空
気中で焼成し界面活性剤を除去することによりナノサイ
ズの多孔質のシリカ材料が得られることを既に見出して
きた(M.Ogawa, J. Am. Chem. Soc., 116, 7941 (199
4); M.Ogawa, Chem. Commun., 1149 (1996))。
【0004】しかし、この公知の方法で得られる重合体
は、膜の自己保持性が不十分で膜の取り扱い性に問題が
あり、実用化の障害になっている。
【0005】
【発明が解決すべき課題】本発明は、多孔性や透明性の
みならず、自己保持性に優れた多孔質のシリカ材料を提
供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、テトラアルコ
キシシランとアルケニルトリアルコキシシランを、界面
活性剤の存在下に重合させてなる共重合体、それからな
る多孔質シリカ材料、及び、自己保持性膜であるシリカ
材料に関する。本発明に使用する界面活性剤としては、
アルキルトリメチルアンモニウム塩が好ましい。また、
本発明の共重合体は、多孔質で自己保持性であることを
特徴とするものである。さらに、本発明は、界面活性剤
の存在下に、テトラアルコキシシランとアルケニルトリ
アルコキシシランとを共縮合させ、次いでこれを焼成す
ることからなる多孔質テトラアルコキシシランとアルケ
ニルトリアルコキシシランとの共重合体の製造方法に関
する。
【0007】本発明で使用されるテトラアルコキシシラ
ンのアルコキシ基としては、炭素数1から15、好まし
くは1から10、より好ましくは1から5の直鎖状又は
分枝状アルコキシ基であり、例えば、メトキシ基、エト
キシ基、プロポキシ基などが挙げられる。本発明のテト
ラアルコキシシランの4個のアルコキシ基は、同一であ
ってもよいし、相互に異なっていてもよいが、同一のア
ルコキシ基を有するものが好ましい。また、本発明のテ
トラアルコキシシランは、アルコキシ基の一部又は全部
が置換又は非置換フェノキシ基になっていてもよい。本
発明のテトラアルコキシシランとしては、例えば、テト
ラメトキシシラン(TMOS)、テトラエトキシシラ
ン、テトラプロポキシシラン、ジメトキシジエトキシシ
ランなどがある。
【0008】本発明で使用されるアルケニルトリアルコ
キシシランのアルコキシ基は、前記したアルコキシ基で
よく、これらのアルコキシ基は同一であっても相互に異
なるものであってもよい。また、アルケニルトリアルコ
キシシランのアルケニル基としては、炭素数2から1
5、好ましくは2から10、より好ましくは2から5の
直鎖状又は分枝状アルケニル基であり、例えば、ビニル
基、1−プロピレン基、1−ブチレン基などが挙げられ
る。本発明のアルケニルトリアルコキシシランのアルコ
キシ基は、3個である必要はなく、2個であってもよ
く、アルコキシ基の一部又は全部が置換又は非置換フェ
ノキシ基であってもよい。本発明のアルケニルトリアル
コキシシランとしては、ビニルトリメトキシシラン(V
TMOS)、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリプ
ロポキシシラン、1−プロピレントリメトキシシラン、
1−プロピレントリエトキシシラン、1−プロピレント
リプロポキシシラン、ビニルジメトキシエトキシシラン
などが挙げられる。
【0009】本発明のアルケニルトリアルコキシシラン
の使用量は、テトラアルコキシシランの等量以下であ
り、好ましくはテトラアルコキシシラン1モルに対して
アルケニルトリアルコキシシランが0.01〜0.8モ
ル、より好ましくは0.1〜0.5モルである。
【0010】本発明で使用される界面活性剤としては、
テトラアルコキシシランとアルケニルトリアルコキシシ
ランとを共縮合できるものであれば、特に制限はない。
これは、この重合反応で得られた共重合体を焼成すると
きに、重合反応のときに存在していた界面活性剤が除去
されてしまうからである。しかし、後述するように、得
られた共重合体の秩序構造は重合反応で使用される界面
活性剤の種類や大きさに依存しているようであるから、
目的とする秩序構造に応じて界面活性剤を選択する必要
がある。
【0011】このような目的で使用される界面活性剤と
しては、テトラアルキルアンモニウム塩が好ましい。テ
トラアルキルアンモニウム塩のアルキル基としては、炭
素数1から30、好ましくは1から20の直鎖状又は分
枝状アルキル基であり、4個のアルキル基は、同一であ
ってもよいし、相互に異なっていてもよいが、アルキル
トリメチル体が好ましい。アルキルトリメチルアンモニ
ウム塩のアルキル基は、炭素数14以上の比較的長鎖の
ものが好ましい。界面活性剤のテトラアルキルアンモニ
ウム塩の対イオンとしては、塩素イオン、臭素イオンな
どのハロゲンイオンが好ましいが、これらに限定される
ものではない。界面活性剤のテトラアルキルアンモニウ
ム塩としては、テトラデカニルトリメチルアンモニウム
塩化物、へキサデシルトリメチルアンモニウム塩化物、
オクタデカニルトリメチルアンモニウム塩化物、エイコ
サニルトリメチルアンモニウム塩化物などが挙げられ
る。
【0012】本発明の界面活性剤の使用量は、テトラア
ルコキシシランとアルケニルトリアルコキシシランの合
計モル数に対して、0.05〜0.5モル、好ましくは
0.1〜0.3モルであるが、特に限定されない。
【0013】本発明のテトラアルコキシシランとアルケ
ニルトリアルコキシシランとの共重合体は、界面活性剤
の存在下に、テトラアルコキシシランとアルケニルトリ
アルコキシシランとを共縮合させ、次いでこれを焼成す
ることにより製造することができる。共縮合反応は、水
の存在下に行われる。反応条件としては、通常の加水分
解の条件でよく、反応温度は、室温から溶媒の沸点温
度、好ましくは室温から80℃程度である。pHは、酸
性側であればよい。水のほかに特に溶媒を使用する必要
はないが、水と混合し得る有機溶媒を併用することもで
きる。
【0014】共重合反応で得られた溶液を、好ましくは
シート状に展開して通常の方法により乾燥する。シート
状に展開する方法としては、通常の成形方法によること
もできるが、特に薄膜を製造する場合にはスピンコート
による方法をとることもできる。その後、得られた乾燥
物を焼成する。焼成は空気中で行うことができるが、こ
れに限定されるものではない。焼成温度としては、反応
時に存在していた界面活性剤が除去される温度であれ
ば、特に制限はないが、250℃以上、好ましくは30
0℃以上である。
【0015】本発明の共重合体は、透明で自己保持性の
メソ構造体である。X線回折パターンにおいて、低角度
に一本の回折ピークが見られる。図1は、界面活性剤と
して、オクタデカニルトリメチルアンモニウム塩化物
(C18TAC)(図1中の(a))、へキサデシルトリメ
チルアンモニウム塩化物(C16TAC)(図1中の
(b))、テトラデカニルトリメチルアンモニウム塩化
物(C14TAC)(図1中の(c))、ドデカニルトリメ
チルアンモニウム塩化物(C12TAC)(図1中の
(d))、を使用して製造された本発明の共重合体のX
線回折パターンである。このX線回折パターンから得ら
れるd値は、使用した界面活性剤のアルキル鎖長に依存
して変化し、C18TAC、C16TAC、および、C14
ACの時、それぞれ3.63、3.34および3.20
nmであった(図2参照)。図2は、X線回折パターン
から得られたd値を示したものであり、黒三角印は各々
の界面活性剤を使用した場合の焼成前のd値であり、黒
四角印は焼成後のd値を示している。また、焼成による
界面活性剤の除去後もマクロな形態は保持され、X線回
折パターンにおけるピークは残存し秩序構造が維持され
ることがわかった。
【0016】本発明の共重合体のメソ構造は、重合反応
時に使用される界面活性剤が秩序構造の形成に寄与して
いることが示された。本発明の方法では、溶媒の揮発に
伴い秩序構造が形成されると考えられが、テトラメトキ
シシラン(TMOS)を単独で使用した従来の系では自
己保持性の膜を得るのは困難であったのに対して、三官
能性のビニルトリメトキシシラン(VTMOS)を添加
することにより自己保持性のメソ構造体膜が得られた。
この原因は、三官能性のビニルトリメトキシシラン(V
TMOS)を添加することにより、生成物のゲル化速度
が遅くなるからであると考えられるが、予想外のことで
あった。
【0017】図3は、本発明の共重合体のフーリエ変換
赤外線スペクトル(FTIR)を示したものである。図
2中の(a)、(b)、(c)、及び、(d)は、前記
の図1と同様に、界面活性剤としてオクタデカニルトリ
メチルアンモニウム塩化物(C18TAC)(図2中の
(a))、へキサデシルトリメチルアンモニウム塩化物
(C16TAC)(図2中の(b))、テトラデカニルト
リメチルアンモニウム塩化物(C14TAC)(図2中の
(c))、ドデカニルトリメチルアンモニウム塩化物
(C12TAC)(図2中の(d))を使用して製造され
た本発明の共重合体を示している。
【0018】図4は、界面活性剤としてオクタデカニル
トリメチルアンモニウム塩化物(C18TAC)を使用し
て製造された本発明の共重合体の熱重量分析(TG)及
び示差熱分析(DTA)を示したものである。
【0019】本発明は、透明性、自己保持性に優れ、高
比表面積の多孔質のシリ力共重合体を提供するものであ
り、特に膜状又はシート状の成形品として有用な材料を
提供するものである。
【0020】
【実施例】次に、本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0021】実施例1 テトラメトキシシラン(TMOS)1g(3モル(モル
比))と、ビニルトリメトキシシラン(VTMOS)
0.325g(1モル(基準モル比))を、水中に入
れ、この中にヘキサデシルトリメチルアンモニウム塩化
物(C16TAC)0.350g(0.5モル(モル
比))を加えて、塩酸で酸性にした(pH<1)。この
混合物を、20℃で反応させて、均一な溶液を得た。得
られた均一な溶液を、基板上に展開し、60℃で24時
間乾燥して、目的の共重合体を得た。これを空気中で、
550℃5時間、焼成して界面活性剤を除去した共重合
体を得た。得られた共重合体のX線回折パターンを図1
(図1中の(a))に、フーリエ変換赤外線スペクトル
(FTIR)を図3(図3中の(a))に、熱重量分析
(TG)及び示差熱分析(DTA)を図4に示す。得ら
れた共重合体は、多孔質で自己保持性に優れたものであ
った。
【0022】実施例2 使用する界面活性剤を、実施例1のヘキサデシルトリメ
チルアンモニウム塩化物に代えて、オクタデシルトリメ
チルアンモニウム塩化物(C18TAC)を用いて、実施
例1と同様にして共重合体を得た。得られた共重合体の
X線回折パターンを図1(図1中の(b))に、フーリ
エ変換赤外線スペクトル(FTIR)を図3(図3中の
(b))に示す。得られた共重合体は、多孔質で自己保
持性に優れたものであった。
【0023】実施例3 使用する界面活性剤を、実施例1のヘキサデシルトリメ
チルアンモニウム塩化物に代えて、テトラデカニルトリ
メチルアンモニウム塩化物(C14TAC)を用いて、実
施例1と同様にして共重合体を得た。得られた共重合体
のX線回折パターンを図1(図1中の(c))に、フー
リエ変換赤外線スペクトル(FTIR)を図3(図3中
の(c))に示す。得られた共重合体は、多孔質で自己
保持性に優れたものであった。
【0024】実施例4 使用する界面活性剤を、実施例1のヘキサデシルトリメ
チルアンモニウム塩化物に代えて、ドデカニルトリメチ
ルアンモニウム塩化物(C12TAC)を用いて、実施例
1と同様にして共重合体を得た。得られた共重合体のX
線回折パターンを図1(図1中の(d))に、フーリエ
変換赤外線スペクトル(FTIR)を図3(図3中の
(d))に示す。得られた共重合体は、多孔質で自己保
持性に優れたものであった。
【0025】
【発明の効果】本発明は、透明性、自己保持性に優れ、
高比表面積の多孔質のシリ力共重合体を提供するもので
あり、特に膜状又はシート状の成形品として有用な材料
を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の共重合体のX線回折パターン
を示すものである。
【図2】図2は、本発明の共重合体のd値を示すもので
ある。
【図3】図3は、本発明の共重合体のFTIRを示すも
のである。
【図4】図4は、本発明の共重合体の熱重量分析(T
G)及び示差熱分析(DTA)を示すものである。
【符号の説明】
(a) 界面活性剤としてオクタデカニルトリメチルア
ンモニウム塩化物(C18TAC)を使用した共重合体を
用いたもの。 (b) 界面活性剤としてへキサデシルトリメチルアン
モニウム塩化物(C16TAC)を使用した共重合体を用
いたもの。 (c) 界面活性剤としてテトラデカニルトリメチルア
ンモニウム塩化物(C14TAC)を使用した共重合体を
用いたもの。 (d) 界面活性剤としてドデカニルトリメチルアンモ
ニウム塩化物(C12TAC)を使用した共重合体を用い
たもの。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テトラアルコキシシランとアルケニルト
    リアルコキシシランを、界面活性剤の存在下に重合させ
    てなる共重合体。
  2. 【請求項2】 界面活性剤がアルキルトリメチルアンモ
    ニウム塩である請求項1に記載の共重合体。
  3. 【請求項3】 多孔質で自己保持性である請求項1又は
    2に記載の共重合体。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3に記載の共重合体か
    らなる多孔質シリカ材料。
  5. 【請求項5】 自己保持性膜である請求項4に記載の多
    孔質シリカ材料。
  6. 【請求項6】 界面活性剤の存在下に、テトラアルコキ
    シシランとアルケニルトリアルコキシシランとを共縮合
    させ、次いでこれを焼成することからなる多孔質テトラ
    アルコキシシランとアルケニルトリアルコキシシランと
    の共重合体の製造方法。
JP6191298A 1998-02-27 1998-02-27 自己保持性多孔質シリカ及びその製造方法 Pending JPH11246665A (ja)

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