JPH11246711A - ゴム組成物、タイヤ、およびアウトソール - Google Patents

ゴム組成物、タイヤ、およびアウトソール

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JPH11246711A
JPH11246711A JP10067814A JP6781498A JPH11246711A JP H11246711 A JPH11246711 A JP H11246711A JP 10067814 A JP10067814 A JP 10067814A JP 6781498 A JP6781498 A JP 6781498A JP H11246711 A JPH11246711 A JP H11246711A
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JP
Japan
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rubber
weight
norbornene
parts
softener
Prior art date
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Application number
JP10067814A
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English (en)
Inventor
Takashi Ueshima
敬 上嶋
Keiji Toyoda
敬二 豊田
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Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雪上や氷上、濡れた路面などにおいて、路面
に対するグリップ性に優れ、滑りにくいタイヤ材料を提
供する。 【解決手段】 天然ゴムおよび/またはジエン系合成ゴ
ム、軟化剤(例えば、流動点が−30℃以上のナフテン
系油)を含有させたノルボルネン系重合体(例えば、5
−ノルボルネンの開環重合体)またはそれを架橋して粉
末(例えば、10〜50メッシュ)にしたものに、樹脂
類または液状ゴムである粘着付与剤(例えば、テルペン
樹脂)を配合して、タイヤトレッド用材料として用い
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、濡れた路面での性
能、雪上性能、および氷上性能に優れた耐滑性ゴム組成
物、タイヤ、およびアウトソールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、スタッドレスタイヤのトレッ
ドにノルボルネン系重合体を用いることが提案されてい
る。例えば、tanδのピーク位置が−5℃〜+35℃
の範囲にあるノルボルネン系共重合体の粉末ゴムと芳香
族油を配合したゴム組成物を用いること(特開昭58−
133248号公報など)、ガラス転移温度が−40℃
以上のスチレン−ブタジエン系共重合体ゴム、ノルボル
ネン系重合体、窒素ガス吸着比表面積が350m2以上
のカーボンブラック、およびゴム100重量部に対して
伸展油80〜280重量部とを含有するゴム組成物を用
いること(特開平2−142838号公報など)、ゴム
100重量部に軟化剤2〜30重量部、分子量300万
以上のノルボルネン系重合体2〜15重量部を配合した
ゴム組成物を用いること(特開平6−212030号公
報など)などである。しかし、これらに粘着付与剤を配
合した例は知られておらず、また、低温下での路面に対
するグリップ力の向上が求めれられているが、十分なも
のは知られていなかった。
【0003】近時、天然ゴムまたはポリイソプレンゴ
ム、溶液重合スチレン−ブタジエン共重合体ゴム、粘着
付与剤である変性ロジン、および補強性充填剤を配合し
たタイヤトレッド用ゴム組成物が提案されている(特開
平9−328579号公報など)。しかし、この組成物
はウェット制動性については知られているが、アイス制
動性については知られていなかった。
【0004】また、靴のアウトソールについても同様の
問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、雪上
や氷上、濡れた路面などにおいて、路面に対するグリッ
プ性に優れ、滑りにくいタイヤトレッド用またはアウト
ソール用のゴム組成物、それを成形架橋したタイヤトレ
ッドを有するタイヤ、および成形架橋したアウトソール
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
の結果、軟化剤含有ノルボルネン系重合体と粘着付与剤
をゴムに配合することによって、成形架橋後に雪上や氷
上、濡れた路面での耐滑性にすぐれた成型品が得られる
ことを見い出し、本発明を完成させるに至った。
【0007】かくして、本発明によれば、天然ゴムおよ
び/またはジエン系合成ゴム、軟化剤含有ノルボルネン
系重合体、および粘着付与剤を含有するタイヤトレッド
用ゴム組成物、および該ゴム組成物から成るトレッドを
有するタイヤが提供される。
【0008】(ゴム)本発明のゴム組成物に用いられる
ゴムは、天然ゴムおよび/ジエン系合成ゴムである。ジ
エン系合成ゴムとしては、特に限定されず、イソプレン
ゴム、乳化重合スチレン−ブタジエン共重合ゴム、溶液
重合スチレン−ブタジエン共重合ゴム(例えば、結合ス
チレン量5〜50重量%、ブタジエン結合単位部分の
1,2−ビニル結合量10〜80%のもの)、高トラン
ス−スチレン−ブタジエン共重合ゴム(例えば、ブタジ
エン結合単位部分の1,4−トランス結合量が70〜9
5%のもの)、低シス−ブタジエンゴム、高シス−ブタ
ジエンゴム、高トランス−ブタジエンゴム(例えば、ブ
タジエン結合単位部分の1,4−トランス結合量が70
〜95%のもの)、スチレン−イソプレン共重合体ゴ
ム、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合ゴム、ブ
タジエン−イソプレン共重合ゴム、溶液重合ランダムス
チレン−ブタジエン−イソプレン共重合ゴム、乳化重合
ランダムスチレン−ブタジエン−イソプレン共重合ゴ
ム、高ビニル−スチレン−ブタジエン−低ビニル−スチ
レン−ブタジエン−ブロック共重合ゴム、ポリスチレン
−ポリブタジエン−ポリスチレン−ブロック共重合ゴム
などが例示され、好ましくは天然ゴム、ブタジエンゴ
ム、イソプレンゴム、スチレン−ブタジエン共重合ゴ
ム、スチレン−ブタジエン−イソプレン共重合ゴムが好
ましい。
【0009】本発明で用いる天然ゴムおよび/またはジ
エン系合成ゴムのガラス転移温度も、特に限定されない
が、通常、20℃以下、好ましくは0℃以下、より好ま
しくは−20℃以下である。ガラス転移温度が低いほ
ど、耐寒性に優れ、硬さやスキッド抵抗などの低温特性
に優れる。
【0010】本発明で用いる天然ゴムおよび/またはジ
エン系合成ゴムのムーニー粘度も特に限定されないが、
通常、10〜150、好ましくは20〜100、より好
ましくは30〜60である。ムーニー粘度が低すぎる
と、押し出し成形などにおいて成形後に変型しやすく、
タイヤトレッドなどにおいては後加工に問題を生じる場
合がある。ムーニー粘度が高すぎると、成形が困難にな
り、作業性が問題となりやすいほか、タイヤトレッドな
どの後加工での布との貼り合わせにおいては、粘着性が
不足して問題を生じる場合がある。
【0011】本発明においては、ゴムを単独で用いて
も、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0012】(軟化剤含有ノルボルネン系重合体)本発
明に用いる軟化剤含有ノルボルネン系重合体は、ノルボ
ルネン系重合体に軟化剤を加えたもの、あるいは軟化剤
を加えたものを加硫して粉末化したものである。
【0013】本発明に用いるノルボルネン系重合体は、
ノルボルネン系単量体を開環重合した重合体であれば、
特に限定されない。
【0014】ノルボルネン系単量体はノルボルネン環の
2位および/または3位の炭素が水素原子、炭素数が1
〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルキレン基、炭素
数1〜4のアルキリデン基、または炭素数6〜20の芳
香族炭化水素残基と結合した構造を有しており、具体的
には、5−ノルボルネン、2−メチル−5−ノルボルネ
ン、2−エチル−5−ノルボルネン、2−ブチル−5−
ノルボルネン、2,3−ジメチル−5−ノルボルネン、
2−ビニル−5−ノルボルネンなどが例示される。
【0015】ノルボルネン系重合体の製造方法も特に限
定されず、例えば、塩化ルテニウムなどの触媒と、メタ
ノールなどのアルコールである還元剤の存在下、70〜
140℃で、ノルボルネン系単量体を塊状重合して、ま
たはトルエンなどの有機溶媒中で溶液重合してノルボル
ネン系重合体を得ることが可能である(特公昭47−3
5800号公報など)。
【0016】ノルボルネン系重合体のガラス転移温度
も、特に限定されないが、−50〜+200℃が好まし
く、0〜150℃がより好ましく、10〜50℃が特に
好ましい。ガラス転移温度が好ましい範囲にあれば、耐
摩耗性に優れ、また、アイススキッド抵抗とウェットス
キッド抵抗のバランスにより優れたタイヤトレッドを得
ることができる。
【0017】ノルボルネン系重合体の分子量も、特に限
定されないが、テトラヒドロフランを展開溶媒として高
速液体クロマトグラフィーで測定したポリスチレン換算
値で、重量平均分子量(Mw)が100,000〜1
0,000,000のものが好ましく、500,000
〜7,000,000のものがより好ましく、700,
000〜5,000,000のものが特に好ましい。重
量平均分子量が好ましい範囲にあれば、やはり、耐摩耗
性に優れ、また、アイススキッド抵抗とウェットスキッ
ド抵抗に優れたタイヤトレッドを得ることができる。
【0018】本発明においては、ノルボルネン系重合体
は、単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いても
よい。
【0019】本発明で用いる軟化剤は、ゴムに柔らかさ
を付与して、可塑性を大きくし、混練作業、分出作業、
押出作業、成形加工作業などを容易にし、また、加硫ゴ
ムの硬さを低下させる配合剤である。本発明において
は、後述の粘着付与剤との区別を明確にするため、広義
の軟化剤ではなく、狭義の軟化剤、すなわち、油類を主
成分とするもののみを軟化剤とする。本発明に用いられ
る軟化剤は、特に限定されず、具体的には、芳香族油、
ナフテン系油、パラフィン系油などの伸展油または可塑
剤が例示される。これらの中でも、ゴムとの相溶性がよ
く、ヒステリシスロス(tanδ)、スキッド抵抗性に
優れるという観点から、芳香族油およびナフテン系油が
好ましく、芳香族油が特に好ましい。
【0020】軟化剤は、耐摩耗性、ゴム弾性、スキッド
抵抗のバランスに優れることからは、流動点が−30℃
以上のものが好ましく、−15〜+15℃のものがより
好ましく、−10〜+10℃のものが特に好ましい。ま
た、路面を効果的にグリップすることからは、流動点が
−40℃以下のものが好ましく、−50℃以下のものが
好ましい。
【0021】これらの軟化剤は、単独で用いても、2種
以上を組み合わせて用いてもよい。
【0022】軟化剤の配合量は、グリップ性能と混練作
業の容易さという観点から、ノルボルネン系重合体10
0重量部に対して、1〜1000重量部が好ましく、1
0〜600重量部がより好ましく、30〜500重量部
が特に好ましい。
【0023】ノルボルネン系重合体と軟化剤を混練する
には、ローラ、加圧ニーダー、バンバリーミキサーなど
を用いて行えばよい。混練後、70〜90℃に加熱した
ロールに巻き付け、シート出しすると成型などの作業性
に優れた軟化剤含有ノルボルネン系重合体が得られる。
【0024】本発明においては、軟化剤含有ノルボルネ
ン系重合体をそのまま使用する場合(以後、その場合の
軟化剤含有ノルボルネン系重合体を油展品という)のほ
かに、架橋した粉末(以後、架橋粉末という)として使
用することもできる。架橋粉末として使用する場合、架
橋剤としては硫黄、テトラメチルチウラムジスルフィド
の様な硫黄供与性化合物、ジクミルパーオキサイドの様
なパーオキサイド類があり、特に限定されない。
【0025】軟化剤含有ノルボルネン系重合体の架橋方
法も、特に限定されずに、用いる架橋剤に適した方法で
行えばよい。生産効率などの観点からは、密閉容器中
で、140〜170℃、10〜15分程度に加熱するこ
とにより架橋できるように、架橋剤、架橋促進剤などの
量や種類によって架橋速度を調整しておくことが好まし
い。
【0026】架橋した軟化剤含有ノルボルネン系重合体
を粉末化する方法も特に限定されない。例えば、水冷式
ロール、粉砕機などを用いて粉砕したり、凍結させて粉
砕してもよい。粒径は、10〜100メッシュが好まし
く、15〜60メッシュがより好ましい。粒径が大きす
ぎると本発明のゴム組成物を成形架橋した後で脱落しや
すく、小さすぎるとグリップしにくくなる原因となる場
合がある。好ましい粒径にするには、例えば、分級機を
用いて分級すればよい。
【0027】(粘着付与剤)粘着付与剤とは、未加硫ゴ
ム配合物の表面の粘着性を増す配合剤をいう。広義の定
義では、軟化剤を粘着付与剤に含める場合があるが、本
発明においては、狭義の粘着付与剤、すなわち、樹脂類
または液状ゴムである粘着付与剤を用いる。本発明にお
いては、そのような粘着付与剤であれば、特に限定され
ない。
【0028】樹脂類である粘着付与剤の具体例として
は、クマロン−インデン樹脂、石油系炭化水素樹脂、ホ
ルムアルデヒド樹脂、ポリテルペン樹脂、ロジンエステ
ル樹脂などが例示され、天然ゴムおよび/またはジエン
系合成ゴムとの相溶性とヒステリシスロス(tan
δ)、スキッド抵抗が好ましいことから、石油系炭化水
素樹脂、ポリテルペン樹脂が好ましい。また、混練によ
る天然ゴムおよび/またはジエン系合成ゴム中での分散
性の観点から、融点が好ましくは120℃以下、より好
ましくは110℃以下、特に好ましくは100℃以下、
好ましくは10℃以上、より好ましくは70℃以上のも
のである。
【0029】また、液状ゴムである粘着付与剤の具体例
としては、特に限定されないが、重量平均分子量が20
0〜40000のものが好ましく、800〜6000の
ものがより好ましい。分子量が小さすぎると効果が小さ
く、分子量が大きすぎると天然ゴムおよび/またはジエ
ン系合成ゴムとの相溶性が悪い場合はうまく分散させる
ことが困難になる。天然ゴムおよび/またはジエン系合
成ゴムとの相溶性の観点からは、液状ブタジエンゴム、
液状イソブチレンゴム、液状ニトリル・ブタジエンゴ
ム、カルボキシル基や水酸基などの極性基を、ブタジエ
ンゴムなどの共役ジエン系合成ゴムに導入したものが好
ましい。
【0030】(ゴム組成物)本発明のゴム組成物は、天
然ゴムおよび/またはジエン系合成ゴム、軟化剤含有ノ
ルボルネン系重合体、および粘着付与剤を含有するゴム
組成物である。必要に応じて、本発明の目的、効果など
を阻害しない範囲であれば、他の配合剤、例えば、加硫
剤、加硫促進剤、加硫助剤、着色剤、増量剤、老化防止
剤、充填剤などゴム組成物に一般に配合される配合剤を
加えてもよい。
【0031】軟化剤の配合量は、スキッド抵抗のバラン
スと耐摩耗性がよい点から、天然ゴムおよび/またはジ
エン系合成ゴム100重量部に対して、好ましくは10
〜100重量部、より好ましくは15〜90重量部、特
に好ましくは20〜50重量部である。
【0032】軟化剤含有ノルボルネン系重合体の配合量
は、路面へのグリップ性と耐摩耗性のバランスの観点か
ら、天然ゴムおよび/またはジエン系合成ゴム100重
量部に対して、好ましくは1〜1000重量部、好まし
くは2〜500重量部、より好ましくは5〜400重量
部である。
【0033】粘着付与剤の配合量は軟化剤含有ノルボル
ネン系重合体の配合量とのバランスによって決まる。粘
着付与剤の配合量は、天然ゴムおよび/またはジエン系
合成ゴム100重量部に対して、好ましくは1〜500
重量部、より好ましくは2〜100重量部、特に好まし
くは5〜50重量部である。また、天然ゴムおよび/ま
たはジエン系合成ゴム100重量部に対する軟化剤含有
ノルボルネン系重合体の配合量が50重量部以下の場合
は、軟化剤含有ノルボルネン系重合体の配合量を1とし
た場合に、粘着付与剤の配合量は1/2〜2であること
が好ましく、3/4〜3/2であることがより好まし
く、1であること、すなわち軟化剤含有ノルボルネン系
重合体と同量であることが特に好ましい。
【0034】本発明のゴム組成物を得るために、天然ゴ
ムおよび/またはジエン系合成ゴム、軟化剤含有ノルボ
ルネン系重合体、および粘着付与剤の各成分を配合する
方法は特に限定されず、通常のゴム組成物を得るための
配合方法、例えば、ロールや密閉式混練機などを用いた
混練でよい。天然ゴムおよび/またはジエン系合成ゴ
ム、軟化剤含有ノルボルネン系重合体、および粘着付与
剤を同時に混練しても、天然ゴムおよび/またはジエン
系合成ゴムと軟化剤含有ノルボルネン系重合体を混練し
た後に粘着付与剤を加えて混練しても、天然ゴムおよび
/またはジエン系合成ゴムと粘着付与剤を混練した後に
軟化剤含有ノルボルネン系重合体を加えて混練してもよ
い。粘着付与剤が加わった場合は、混練の温度を粘着付
与剤の融点に近づけるほど分散しやすくなる。
【0035】本発明のゴム組成物は、タイヤや靴のアウ
トソールの材料として好適に用いることができ、特にタ
イヤトレッドの材料に好適であり、中でもパッセンジャ
ータイヤやスタッドレスタイヤなどのトレッドの材料と
して最適である。
【0036】
【実施例】以下に、参考例、実施例、比較例を挙げて、
本発明を詳細に説明する。
【0037】なお、引張強さは、JIS K−6251
に準じて測定した。ウェットのスキッド抵抗は路面とし
て23℃にて標準の防水サンドペーパー(JIS−CC
−60−Cw)を用い、注水により湿潤路面上にて測定
した。アイスのスキッド抵抗は路面として−5℃の平滑
な氷板を用い、ともにDSIR Road Resea
rch Laboratory社のポータブルスキッド
レジスタンステスターを用いて測定し、比較例1の値を
100とする指数で表した。ヒステリシスロスはJIS
K−7198に準じ、周波数10Hz、昇温速度2℃
/分、動的歪み0.1%の測定条件でレオメトリックス
社製粘弾性測定装置RSA−IIを使用し、−20〜+
100℃について測定した。
【0038】参考例1 密閉式混合機(ニーダー、75リットル、ジャケット温
度45℃)に、ノルボルネン系重合体(ノーソレック
ス、日本ゼオン製、重量平均分子量1,500,00
0、ガラス転移温度39℃)100重量部、軟化剤とし
て流動点−50℃の芳香族系油(ハンセン&ローゼンダ
ール社製、Pionier SRW 8)200重量
部、酸化亜鉛5重量部、ステアリン酸1重量部、2,4
−ビス(n−オクチルチオメチル)−6−メチルフェノ
ール(チバガイギー社製、イルガノックス1520)、
酸化チタン(石原産業製、R−780、一次粒子平均粒
径約0.21μm)、硫黄2重量部、N−シクロヘキシ
ル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド15重量
部、およびN−オキシジエチレン−2−ベンゾチアジル
・スルフェンアミド1重量部を入れ、145℃で加熱し
て軟化剤含有ノルボルネン系重合体架橋物を得た。この
架橋物を粉砕機で粉砕し、20メッシュを通過し、50
メッシュを通過しない粉砕物を選択して、軟化剤含有ノ
ルボルネン系重合体a(架橋粉末a)を得た。
【0039】参考例2 軟化剤の量を400重量部に代える以外は参考例1と同
様に処理して、軟化剤含有ノルボルネン系重合体b(架
橋粉末b)を得た。
【0040】参考例3 軟化剤を流動点5℃の芳香族系油(富士興産製、Fle
x M)50重量部に代える以外は参考例1と同様に処
理して、軟化剤含有ノルボルネン系重合体c(架橋粉末
c)を得た。
【0041】参考例4 軟化剤を流動点5℃の芳香族系油(富士興産製、Fle
x M)100重量部に代える以外は参考例1と同様に
処理して、軟化剤含有ノルボルネン系重合体d(架橋粉
末d)を得た。
【0042】参考例5 密閉式混合機(ニーダー、75リットル、ジャケット温
度45℃)に示す軟化剤として流動点−50℃のナフテ
ン系油(ハンセン&ローゼンダール社製、Pionie
r SEW 8)400重量部を入れ、ローターで攪拌
しながら、ノルボルネン系重合体(ノーソレックス、日
本ゼオン製、重量平均分子量1,500,000、ガラ
ス転移温度39℃)100重量部を加えた。12分間混
合し、練り温度が145℃に達したのを確認して、混合
物を取り出し、18インチロールに巻き付け、分出し、
冷却して、軟化剤含有ノルボルネン系重合体e(油展物
e)を得た。
【0043】参考例6 軟化剤を流動点5℃の芳香族系油(富士興産製、Fle
x M)100重量部に代える以外は参考例5と同様に
処理して、軟化剤含有ノルボルネン系重合体f(油展物
f)を得た。
【0044】参考例7 軟化剤を流動点−22.5℃のナフテン系油(日本サン
石油製、サンセン450)100重量部に代える以外は
参考例5と同様に処理して、軟化剤含有ノルボルネン系
重合体g(油展物g)を得た。
【0045】実施例1 密閉式混合機(ニーダー、75リットル、ジャケット温
度50℃)で天然ゴム(SMR−5L)50kgを8分
間素練りした。練り温度が160℃に達したことを確認
した上で、取り出し、一晩熟成させた。密閉式混合機
(ニーダー、75リットル、ジャケット温度50℃)に
素練りした天然ゴム60重量部、油展ブタジエンゴム
(日本ゼオン製、Nipol BR−1441、ブタジ
エンゴム100重量部当たり芳香族系油37.5重量部
含有)55重量部(ブタジエンゴム40重量部および芳
香族系油15重量部)を投入し、2分間混練後、HAF
−Hカーボンブラック(東海カーボン製、シーストK
H)50重量部、芳香族系油(Flex M)15重量
部、酸化亜鉛3重量部、ステアリン酸2重量部を加え、
さらに10分間混練した。硫黄(325メッシュ)2重
量部とN−オキシジエチレン−2−ベンゾチアゾジルス
ルフェンアミド(大内新興製、ノクセラーMSA)を加
えて1分間混練した後、排出し、22インチロールで2
回切り返し、シート出ししてブレンドゴムを得た。
【0046】このブレンドゴムを予め80℃に加熱した
6インチロールに1分間巻き付けた後、架橋粉末a10
重量部と粘着付与剤(テルペン樹脂、ヤスハラケミカル
製、YS−TO−85)10重量部を少量ずつ加えて、
9分間ロールにより混練し、分出し、25℃まで空冷
し、ゴム組成物Aを得た。
【0047】ゴム組成物Aを150tプレス機を使用し
て、160℃、15分間、金型内でプレス架橋して、加
硫成型物を得た。この加硫成型物の引張強さ、ウェット
およびアイスのスキッド抵抗、ヒステリシスロス(ta
nδ)を調べた。これらの結果を表1に示す。
【0048】実施例2〜7 架橋粉末aの代わりに架橋粉末b〜d、油展品e〜gの
一つを用いる以外は実施例1と同様に処理して、ゴム組
成物B〜Gを得、加硫成型物を得て、引張強さ、ウェッ
トおよびアイスのスキッド抵抗、ヒステリシスロス(t
anδ)を調べた。これらの結果を表1に示す。
【0049】実施例8 架橋粉末a10重量部の代わりに加硫粉末b30重量部
を用いる以外は実施例1と同様に処理して、ゴム組成物
Hを得、加硫成型物を得て、引張強さ、ウェットおよび
アイスのスキッド抵抗、ヒステリシスロス(tanδ)
を調べた。これらの結果を表1に示す。
【0050】比較例1 架橋粉末aと粘着付与剤を用いない以外は実施例1と同
様に処理して、ゴム組成物Iを得、加硫成型物を得て、
引張強さ、ウェットおよびアイスのスキッド抵抗、ヒス
テリシスロス(tanδ)を調べた。これらの結果を表
2に示す。
【0051】比較例2 加硫粉末aの代わりに加硫粉末bを用い、粘着付与剤を
用いない以外は実施例1と同様に処理して、ゴム組成物
Jを得、加硫成型物を得て、引張強さ、ウェットおよび
アイスのスキッド抵抗、ヒステリシスロス(tanδ)
を調べた。これらの結果を表2に示す。
【0052】比較例3 加硫粉末aの代わりに油展物e20重量部を用い、粘着
付与剤を用いない以外は実施例1と同様に処理して、ゴ
ム組成物Kを得、加硫成型物を得て、引張強さ、ウェッ
トおよびアイスのスキッド抵抗、ヒステリシスロス(t
anδ)を調べた。これらの結果を表2に示す。
【0053】比較例4 加硫粉末aを用いない以外は実施例1と同様に処理し
て、ゴム組成物Lを得、加硫成型物を得て、引張強さ、
ウェットおよびアイスのスキッド抵抗、ヒステリシスロ
ス(tanδ)を調べた。これらの結果を表2に示す。
【0054】比較例5 加硫粉末aを用いず、粘着付与剤の代わりに流動点5℃
の芳香族系油(富士興産製、Flex M)10重量部
用いる以外は実施例1と同様に処理して、ゴム組成物M
を得、加硫成型物を得て、引張強さ、ウェットおよびア
イスのスキッド抵抗、ヒステリシスロス(tanδ)を
調べた。これらの結果を表2に示す。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】実施例1〜8と比較例1の比較から、軟化
剤含有ノルボルネン系樹脂と粘着付与剤の両方を配合す
ることにウェットおよびアイスのスキッド抵抗のバラン
ス、特にアイスのスキッド抵抗が改善され、ヒステリシ
スロスも大きく改善されることがわかる。
【0058】また、実施例1〜8と比較例2、3の比較
から、軟化剤含有ノルボルネン系樹脂のみの配合では、
十分に改善されないことがわかり、実施例1〜8と比較
例4の比較から、粘着付与剤のみの配合でも、十分に改
善されないことがわかる。
【0059】
【発明の効果】本発明のゴム組成物は、濡れた路面や雪
上、氷上でのスキッド抵抗に優れ、また、ヒステリシス
ロスに優れており、それらのバランスにも優れている。
そのため、スタッドレスタイヤのトレッド部や、靴のア
ウトソールなどといった路面との耐滑性が必要なゴム部
品の材料として適している。
【0060】(態様)本発明の態様としては、(1)
天然ゴムおよび/またはジエン系合成ゴム、軟化剤含有
ノルボルネン系重合体、および粘着付与剤を含有するゴ
ム組成物、(2) 天然ゴムおよび/またはジエン系合
成ゴムが、天然ゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴ
ム、スチレン−ブタジエン共重合ゴム、スチレン−ブタ
ジエン−イソプレン共重合ゴムから選ばれたゴム、また
はこれらから選ばれた複数のゴムを混合したゴムである
(1)記載のゴム組成物、(3) 天然ゴムおよび/ま
たはジエン系合成ゴムがガラス転移温度20℃以下、好
ましくは0℃以下、より好ましくは−20℃以下のもの
である(1)または(2)記載のゴム組成物、(4)
天然ゴムおよび/またはジエン系合成ゴムがムーニー粘
度10〜150、好ましくは20〜100、より好まし
くは30〜60のものである(1)〜(3)のいずれか
に記載のゴム組成物、などが例示される。
【0061】本発明の態様としては、また、(5) 軟
化剤含有ノルボルネン系重合体は、ノルボルネン系重合
体に軟化剤を加えた組成物、あるいは軟化剤を加えたも
のを加硫して粉末化したもので(1)〜(4)のいずれ
かに記載のゴム組成物、(6) ノルボルネン系重合体
が、ノルボルネン系単量体が開環重合したものである
(5)記載のゴム組成物、(7) ノルボルネン系単量
体が、ノルボルネン環の2位および/または3位の炭素
が水素原子、炭素数が1〜4のアルキル基、炭素数1〜
4のアルキレン基、炭素数1〜4のアルキリデン基、ま
たは炭素数6〜20の芳香族感化水素残基と結合した構
造を有しているものである(6)記載のゴム組成物、
(8) ノルボルネン系単量体が、5−ノルボルネン、
2−メチル−5−ノルボルネン、2−エチル−5−ノル
ボルネン、2−ブチル−5−ノルボルネン、2,3−ジ
メチル−5−ノルボルネン、2−ビニル−5−ノルボル
ネンから選ばれたものである(6)または(7)記載の
ゴム組成物、(9) ノルボルネン系重合体が、ガラス
転移温度−50〜+200℃、好ましくは0〜150
℃、より好ましくは10〜50℃のものである(5)〜
(8)のいずれかに記載のゴム組成物、(10) ノル
ボルネン系重合体が テトラヒドロフランを展開溶媒と
して高速液体クロマトグラフィーで測定したポリスチレ
ン換算値で、重量平均分子量(Mw)が100,000
〜10,000,000、好ましくは500,000〜
7,000,000、より好ましくは700,000〜
5,000,000のものである(5)〜(9)のいず
れかに記載のゴム組成物、(11) 軟化剤が油類を主
成分とするものである(5)〜(10)のいずれかに記
載のゴム組成物、(12) 軟化剤が芳香族油、ナフテ
ン系油、パラフィン系油から選ばれたものである(5)
〜(11)のいずれかに記載のゴム組成物、(13)
軟化剤が、流動点−30℃以上のもの、好ましくは−1
5〜+15℃のもの、より好ましくは−10〜+10℃
のものである(5)〜(12)のいずれかに記載のゴム
組成物、(14) 軟化剤が、流動点−40℃以下のも
の、好ましくは−50℃以下のものである(5)〜(1
2)のいずれかに記載のゴム組成物、(15) 軟化剤
含有ノルボルネン系重合体が、軟化剤含有量がノルボル
ネン系重合体100重量部に対して1〜1000重量
部、好ましくは10〜600重量部、より好ましくは1
00〜400重量部である(5)〜(14)のいずれか
に記載のゴム組成物、(16) 軟化剤含有ノルボルネ
ン系重合体が加硫して粉末化した粒径10〜100メッ
シュ、好ましくは15〜40メッシュのものである
(5)〜(16)のいずれかに記載のゴム組成物、など
が挙げられる。
【0062】本発明の態様としては、さらに、(17)
粘着付与剤が、樹脂類または液状ゴムである(1)〜
(16)のいずれかに記載のゴム組成物、(18) 粘
着付与剤が、クマロン−インデン樹脂、石油系炭化水素
樹脂、ホルムアルデヒド樹脂、ポリテルペン樹脂、ロジ
ンエステル樹脂から選ばれたものである(17)記載の
ゴム組成物、(19) 粘着付与剤が融点120℃以
下、好ましくは110℃以下、より好ましくは100℃
以下、好ましくは10℃以上、より好ましくは70℃以
上のものである(18)記載のゴム組成物、(20)
粘着付与剤が、重量平均分子量200〜10000、好
ましくは800〜6000の液状ゴムである(17)記
載のゴム組成物、(21) 粘着付与剤が、液状ブタジ
エンゴム、液状イソブチレンゴム、液状ニトリル・ブタ
ジエンゴム、極性基をブタジエンゴムなどの共役ジエン
系合成ゴムに導入した液状ゴムから選ばれたものである
である(17)または(20)記載のゴム組成物、など
が例示される。
【0063】さらに、本発明の実施例としては、(2
2) 天然ゴムおよび/またはジエン系合成ゴム100
重量部に対して、軟化剤10〜100重量部、好ましく
は35〜90重量部、より好ましくは30〜50重量
部、(22) 天然ゴムおよび/またはジエン系合成ゴ
ム100重量部に対して、軟化剤含有ノルボルネン系重
合体1〜1000重量部、好ましくは2〜500重量
部、より好ましくは5〜400重量部含有する(1)〜
(21)のいずれかに記載のゴム組成物、(23) 天
然ゴムおよび/またはジエン系合成ゴム100重量部に
対して、粘着付与剤1〜500重量部、好ましくは2〜
100重量部、より好ましくは5〜50重量部であり、
かつ、天然ゴムおよび/またはジエン系合成ゴム100
重量部に対する軟化剤含有ノルボルネン系重合体の配合
量が50重量部以下であれば、軟化剤含有ノルボルネン
系重合体の配合量を基準として粘着付与剤の配合量が1
/2〜2、好ましくは3/4〜3/2である(1)〜
(22)のいずれかに記載のゴム組成物、(24)
(1)〜(23)のいずれかに記載のゴム組成物を成型
し架橋した靴のアウトソール、(25) (1)〜(2
3)のいずれかに記載のゴム組成物を成型し架橋したト
レッド、(26) (25)記載のトレッドを有するタ
イヤ、などが例示される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI //(C08L 21/00 65:00) B29K 21:00 105:24 B29L 31:50

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然ゴムおよび/またはジエン系合成ゴ
    ム、軟化剤含有ノルボルネン系重合体、および粘着付与
    剤を含有するゴム組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のゴム組成物を架橋して成
    るトレッドを有するタイヤ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のゴム組成物を架橋して成
    る靴のアウトソール。
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