JPH11254662A - 印刷装置および印刷方法並びに記録媒体 - Google Patents
印刷装置および印刷方法並びに記録媒体Info
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Abstract
成する場合にバンディングが生じていた。 【解決手段】 プリンタにおいて記録ピッチと略同一の
径を有する中ドットおよび大ドット、小ドットの3種類
のドットを形成可能とする。まず、画像データの色補正
および多値化を行い、各画素ごとに形成すべきドットを
設定する。次に、偶数番目のラスタ上に中ドットが形成
されるか否かを判定し、中ドットが形成される場合は、
その直上のラスタのデータと入れ替える。直上の画素自
体も中ドットである場合には両者を一つの大ドットで置
換する。かかる再配置処理により、偶数番目のラスタ上
への中ドットの形成を回避できる。この結果、中ドット
の副走査方向の記録ピッチがドット径よりも大きくな
り、バンディングを解消できる。
Description
異なるドットを所定の記録ピッチで形成して画像を印刷
する印刷装置および印刷方法並びにそのためのプログラ
ムを記録した記録媒体に関し、詳しくは記録ピッチと略
同一の径を有するドットの記録を制御して画像を印刷す
る技術に関する。
て、ヘッドに備えられた複数のノズルから吐出される数
色のインクによりドットを形成して画像を記録するイン
クジェットプリンタが提案されており、コンピュータ等
が処理した画像を多色多階調で印刷するのに広く用いら
れている。インクジェットプリンタでは、前記ノズルの
機械的な製作誤差に起因するドットの形成位置のズレが
生じることがある。かかるズレは印刷された画像に濃淡
等の印刷ムラ、いわゆるバンディングを生じ、画質を低
下させる原因となるため好ましくない。
手段としていわゆるオーバラップ方式によるドットの記
録がある。オーバラップ方式とは、異なるノズルを用い
た複数回の主走査で各ラスタを形成する方式をいう。例
えば、2回の主走査でラスタを構成する場合には、1回
目の主走査ではラスタの奇数列のドットのみを形成し、
2回目の主走査ではラスタの偶数列のドットを形成す
る。この際、1回目と2回目の主走査の間に副走査をは
さんで、各ラスタが異なるノズルにより形成されるよう
にする。このように異なるノズルで各ラスタを形成すれ
ば、ノズルの機械的な製作誤差に起因するドットの記録
位置のばらつきを分散させることができるためバンディ
ングを防止することができる。
として、ドットを記録する記録ピッチに応じてバンディ
ングが生じにくい値にドットの径を設定する技術も提案
されている(例えば、特開平1−235655、特開平
1−235656記載の技術)。これらの技術ではドッ
ト径を記録ピッチよりも小さい値に設定するか、または
記録ピッチよりも大きい値に設定することによりバンデ
ィングの防止を図っている。つまり、記録ピッチと略同
一のドット径を避けることによりバンディングを防止し
ている。
高画質化が進んでいる。例えば、インクジェットプリン
タは、従来は各ドットごとにオン・オフ2種類の状態し
か採り得なかった。近年では、ドット径やインク濃度を
変化させることにより各ドットごとに3種類以上の濃度
を表現可能とし、階調表現に優れる多値プリンタも提案
されている。かかるプリンタでは画質の向上のためにバ
ンディングの防止が従来のプリンタ以上に重要となる。
径の異なるドットの形成が可能が多値プリンタでは、画
像の品質上の要請から必要となるドットの径が記録ピッ
チと略同一とならざるを得ない場合がある。この点につ
いて図27および図28を用いて具体的に説明する。図
27は、インクジェットプリンタで印刷用紙に大ドット
を記録した状態を示しており、図28は小ドットを形成
した状態を示している。それぞれバンディングが生じに
くい径を選択したものである。これらの図中に破線で示
したマスはドットが形成されるべき場所を示している。
理想的な場合には各ドットの中心はこれらのマスのほぼ
中央に位置する。プリンタの解像度を600DPI(ド
ット・パー・インチ)とすれば、図27および図28の
マスの一辺の長さa、即ち記録ピッチは約42μmとな
る。
の設定について説明する。バンディングを防止する観点
から、大ドットのドット径は記録ピッチaと等しくない
値に設定することが望ましい。いわゆるベタ領域を形成
可能にするためには、隣接するドット間に隙間ができな
いようにする必要があるから、少なくともドット径は図
27中に示すd0以上である必要がある。図27から明
らかな通り、d0は一辺aの正方形の対角線に相当する
からd0=√2×aである。一方、ノズルの機械的な製
作誤差等、種々の要因によりドットの形成位置にはズレ
が生じる。かかるズレが生じた場合でもベタ領域が形成
されるようにするためには、ドット径は上記値に対し若
干の余裕を見込む必要がある(図27の△d)。ここで
は余裕△dを10μmとしている。以上より、大ドット
の径dlはバンディングを防止しつつ、ベタ領域が形成
可能な値として、√2×42+2×10=80μmと設
定される。
小さな径に設定することが望ましいから、バンディング
を防止するためには、径を記録ピッチaよりも小さくす
る必要がある。また、ドットの形成位置にズレが生じた
場合に隣接するドットと接触してしまっては、ドットが
視認されるようになるため好ましくない。従って、大ド
ットと同等の余裕△d=10μmを見込んで設定する。
以上より、小ドットの径dsは42−2×10=22μ
mと設定される。
した場合、大ドットの径は小ドットの径の約4倍とな
る。このとき、大ドットの面積は小ドットの面積の約1
6倍にもなる。従って、主ドットが主として形成されて
いる中に大ドットがまばらに形成される中間の階調にお
いては、大ドットが非常に目立つことになる。これは画
質を大きく損ねるものであり、ドットごとに多階調を表
現可能とすることにより高画質な印刷を可能とするプリ
ンタにとっては看過し得ない。
上するためには、上記小ドットと大ドットの間の径を有
する中ドットを使う必要が生じる。この中ドットは必然
的に記録ピッチaとほぼ等しいドット径を有することに
なる。図27,図28では問題を具体的に説明するため
に解像度600DPIのプリンタを例に説明したが、か
かる解像度に限らず、いずれの解像度のプリンタでも同
様の問題が生じる。
問題は、大中小の3種類以上の径からなるドットを使用
する必要があるという意味ではなく、複数種類のドット
の中に記録ピッチとほぼ等しいドット径のものが含まれ
るという意味である。例えば、2種類の径のドットを形
成可能なプリンタでは上述の大ドットと中ドットの組み
合わせ、または小ドットと中ドットの組み合わせを使用
することになる。いずれにしても記録ピッチとほぼ等し
いドット径を有する中ドットが含まれることになる。
ては、ドット径と記録ピッチとの関係を適切に選択して
バンディングを防止しようとすれば、高画質プリンタと
しては看過し得ない画質の低下が生じる。オーバラップ
方式による記録のみでは、バンディング防止に対する幾
分の効果は得られるものの十分とは言えず、また記録速
度が遅くなるという問題も生じる。
を解決するためになされたものであり、多値プリンタに
おいて、バンディングを適切に防止し、画質の向上を図
ることを可能とする技術を提供することを目的とする。
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の印
刷装置は、次の構成を採用した。本発明の印刷装置は、
ヘッドを駆動して一方向に並ぶドット列たるラスタを形
成し、該ラスタと交差する方向に前記ヘッドと印刷媒体
とを予め定めた所定の記録ピッチで相対的に移動する副
走査を行うことにより、入力された画像データに応じた
画像を前記印刷媒体に印刷する印刷装置であって、前記
ヘッドは前記記録ピッチと略同一の径のドットを含む2
種類以上の径の異なるドットを形成可能なヘッドであ
り、人間の視覚分解能以下の所定の間隔で特定されるラ
スタ上には前記所定の記録ピッチと略同一の径を有する
ドットが発生することを抑制しつつ、画像データを構成
する各画素ごとにドットの形成の有無も含めて形成すべ
きドットの径を決定するドット形成決定手段と、前記ヘ
ッドを駆動して該設定されたドット径でドットを形成す
るドット形成手段とを備えることを要旨とする。
定手段により、人間の視覚分解能以下の所定の間隔で特
定されるラスタ上には前記所定の記録ピッチと略同一の
径を有するドット(以下、ピッチ径ドットと呼ぶ)が発
生することを抑制することができる。つまり、前記ピッ
チ径ドットのみに着目すれば、前記所定の間隔で空白の
ラスタが生じることになる。この空白のラスタが生じる
間隔は人間の視覚分解能以下の間隔であるため、該ピッ
チ径ドットが記録されたラスタと空白のラスタとを肉眼
で識別することは困難である。このような空白のラスタ
を設けることにより、前記ピッチ径ドットの記録位置の
ずれに基づいて生じるバンディングを解消することがで
き、画質の向上を図ることができる。
ングを解消することができる原理について図1〜図3を
用いて説明する。図1は、上述の空白のラスタを設ける
ことなくドットを形成した様子を示す説明図である。図
1の左側に四角囲みで示したのが副走査方向のノズル位
置を示しており、左から1回目、2回目、3回目のラス
タ形成時のノズル位置に対応している。ここでは図示の
便宜上ノズル数を7つとして示した(図1の#1〜#
7)。また、図1の右側には、丸で囲んだ数字により各
ノズル位置により形成されるラスタの様子を示した。丸
囲み中の数字は、上記ラスタ形成時と対応している。ま
た、ここでは全てピッチ径ドットを形成するものとす
る。
れたドットに副走査方向にズレが生じるとすれば、図1
のBd1,Bd2に示す通り隙間が生じる。プリンタは
非常に高解像度で記録しているため、ドットの記録ピッ
チは空間周波数で10サイクル/mmに相当する間隔と
いわれる人間の視覚分解能以下である。即ち、図1のB
d1,Bd2等は人間には明確には隙間としては視認さ
れず、印刷濃度が薄い淡部として認識される。本発明に
おける空白のラスタを伴うことなくドットを形成すれ
ば、図1に示す通り一定のピッチで淡部が生じるが、そ
の周期はノズル数や副走査の送り量に応じて決まる比較
的長いピッチとなる。一般に600DPI(ドット・パ
ー・インチ)程度の解像度を有するプリンタでは約1〜
2サイクル/mmという空間周波数で淡部が生じること
になる。
てドットを記録した様子を示す説明図である。それぞれ
の記号等の意味は図1と同じである。ここでは1ラスタ
ごとに空白のラスタを設けるものとした。このとき2回
目のラスタ形成時には一切ドットが形成されないことに
なる。こうして形成されたドットは、図2に示す通り、
Br1,Br2,Br3等の空白のラスタが生じる。先
に説明した通り、これらの部分も人間の目には空白のラ
スタではなく淡部として認識される。この淡部は図1に
比べれば、1オーダー高い空間周波数、即ち約10サイ
クル/mm程度に相当する間隔で淡部が生じることにな
る。図1と同様、ノズル#5で形成されるドットは上方
にズレが生じるとすれば、図2に示す通りBr1の幅は
Br2の幅よりも狭くなる。淡部が現れる周波数はかか
る部分で若干変動するものの、約10サイクル/mm付
近の周波数であることに変わりはない。
れる空間周波数が大きく異なることが分かる。空間周波
数と人間の視覚感度との関係を図3に示す。図示される
通り、人間の視覚感度は約1〜2サイクル/mm程度の
空間周波数で最も高く、それ以上の空間周波数では急激
に弱くなっている。約10サイクル/mm程度の空間周
波数では視覚感度はほとんど値0にまで減少する。つま
り、10サイクル/mm程度の周期的な濃淡の変換は人
間の目にはほとんど視認されないことが分かる。以上よ
り、空白のラスタを設けない場合に生じる淡部は人間の
視覚感度が強いサイクルで淡部を生じるためバンディン
グとして視認されるが、空白のラスタを設けた場合には
人間の視覚感度が弱いサイクルで淡部を生じるためバン
ディングとして認識されにくくなるといえる。かかる原
理に基づき、本発明の印刷装置はバンディングを軽減す
ることができるのである。
cmにおいて空間周波数10サイクル/mmに相当する
間隔であるといわれており、上記所定の間隔はかかる間
隔以下の範囲で種々設定可能である。もちろん、人間の
視覚分解能は空間周波数10サイクル/mmに厳密に一
致しているものではないため、上記所定の間隔はかかる
値を若干超える範囲も含んでいる。かかる範囲での設定
として、例えば前記所定の間隔で特定されるラスタは、
前記副走査方向に1ラスタおきに特定されるラスタとす
ることができる。
されるラスタ上にはピッチ径ドットの形成を抑制する旨
記載したが、ここでいう「ラスタ上」とは、一ラスタの
全範囲に亘って該ドットの形成を抑制するもののみなら
ず、その一部において抑制するものも含んでいる。
定手段は、前記画像データの各画素についてドットの形
成の有無も含めて形成すべきドットの径を設定するドッ
ト径設定手段と、前記所定の記録ピッチと略同一の径を
有するドットが隣接するラスタ上に生じる場合には、該
ドットの発生を制御して、該ドットが隣接するラスタ上
に生じることを抑制する抑制手段とからなるものとする
ことができる。
形成すべきドットの径を設定する。この時点では、ピッ
チ径ドットも画像データに応じて随所に発生するように
設定されており、中には隣接するラスタ上にピッチ径ド
ットが形成される設定となっている場合もある。こうし
て設定されたデータに対して、次に上記抑制手段により
隣接するラスタ上へのピッチ径ドットの形成が抑制され
る。こうすることによりピッチ径ドットの記録位置に着
目すれば、所定の間隔で空白のラスタを生じるようにな
る。この結果、上記印刷装置によればバンディングを防
止することができる。
種々の手段が考えられ、例えば、前記所定の記録ピッチ
と略同一の径を有するドットが隣接するラスタ上に生じ
る場合には、いずれか一方のラスタについては、該ドッ
トの記録位置を他方のラスタ上に移動する手段であるも
のとすることができる。
ッチ径ドットが形成され、そこに隣接するラスタR2に
ピッチ径ドットとは異なる径のドットが形成されている
場合、両者の記録位置を入れ替えて、ピッチ径ドットを
ラスタR2に形成し、他方のドットをラスタR1に形成
するのである。最初からラスタR2に形成されているピ
ッチ径ドットについては記録位置の移動は行わない。こ
うすれば、上記ラスタR2にのみピッチ径ドットを形成
し、ラスタR1にはピッチ径ドットが形成されないよう
にできるから、ピッチ径ドットについて見ればラスタR
1は空白のラスタとなる。上記印刷装置によれば、この
ようにしてバンディングを解消することができる。
ッチと略同一の径を有するドットが隣接するラスタ上に
生じる場合には、いずれか一方のラスタについては、該
ドットの形成を抑制する手段であるものとすることもで
きる。
録を単純に抑制することにより空白のラスタを形成ひ、
バンディングを解消することができる。かかる印刷装置
によれば空白のラスタを形成するための処理が非常に簡
単になるという利点がある。
抑制することにより、本来表現されるべき濃度を表現し
得ない可能性があるため、前記抑制手段は、さらに、前
記所定の記録ピッチと略同一の径を有するドットの形成
により表現されるべき濃度を補償する濃度補償手段を備
えることが望ましい。
に複数のドットを重ねて記録することを許容して濃度を
補償する手段であるものとすることができる。
よりピッチ径ドットの形成を行わないものとされた画素
と異なる画素であってもよいし、同一の画素であっても
構わない。例えば、ピッチ径ドットの形成を行わないも
のとされた画素(以下、不形成画素と呼ぶ)について、
該ドットよりも小さい径のドットを重ねて形成すること
ができる。また、不形成画素のすぐ上に隣接する画素が
元来ピッチ径ドットを形成すべき画素である場合には、
この画素にピッチ径ドットを重ねて形成するものとして
もよい。
記録すべき場合には、該複数のドットと単位面積当たり
の濃度が略同一の単一のドットを形成するものとしても
よい。
トとは、ドット径が大きいドットや濃度の濃いインクを
用いたドット等が考えられる。印刷装置が形成可能なド
ットの種類に応じて、いずれのドットを用いることも可
能である。
成決定手段は、前記所定の記録ピッチと略同一の径を有
するドットの形成を抑制すべきラスタたる抑制ラスタ
と、その他のラスタとを判別するラスタ判別手段と、前
記抑制ラスタおよびその他のラスタのそれぞれについ
て、各画素の階調値と形成すべきドットの記録率との関
係を記憶した記録手段と、前記ラスタ判別手段による判
別結果に対応した前記関係を参照して、各画素ごとに形
成すべきドットを決定するドット決定手段とを備える手
段であり、前記抑制ラスタに対応した前記関係は、前記
所定の記録ピッチと略同一の径を有するドットの記録率
をその他のラスタにおける記録率よりも小さく設定した
関係であるものとすることもできる。
の形成を抑制すべきラスタについては、該ドットの記録
率を小さく設定した関係に基づいて形成すべきドットが
決定される。従って、形成すべきドットが決定された時
点で所定の空白のラスタが形成されることになりバンデ
ィングを解消することができる。この結果、先に説明し
たようなピッチ径ドットの記録位置の移動等の処理を行
う必要がなくなり、処理の簡素化および高速化を図るこ
とが可能となる。
おいて、前記所定の記録ピッチは、略50μm以下の間
隔であることが望ましい。
ことによりバンディングを解消するものである。記録ピ
ッチが大きくラスタが視認されるような場合には、バン
ディングを解消しても却って画質を低下させる恐れもあ
る。上記印刷装置によれば記録ピッチが略50μm以下
である。人間の視覚分解能は先に説明した通り、約10
サイクル/mmといわれている。これは約100μmの
間隔に相当する。上記印刷装置ではこの略半分以下の記
録ピッチで印刷を行うため、空白のラスタが生じても該
空白部分を視認することができず、上記理由に基づく画
質の低下を招かない点で好ましい。
ット形成決定手段が、前記所定の記録ピッチと略同一の
径を有するドットの隣接するラスタ上における発生を抑
制するのは、該ドットの記録率が略50%以上の領域で
あるものとすることもできる。
んとしているバンディングの発生は、ピッチ径ドットの
記録率が約50%を超える範囲で顕著であることが分か
った。記録率とバンディングとの関係を図4に示す。図
4(a)は記録密度12.5%でドットを形成した場合
である。左側の列にはドットの形成位置にズレが生じて
いない場合を示しており、右側にはラスタLaが若干上
方に形成された場合を示している。同様に図4(b)は
記録密度が25%の場合、図4(c)は記録密度が50
%の場合、図4(d)は記録密度が75%の場合、図4
(e)は記録密度が100%の場合を示している。これ
らの図に示される通り、記録率50%以上(図4
(c)、図4(d)、図4(e))で特にバンディング
が顕著となっている。上記印刷装置によれば、このよう
にバンディングが顕著となる記録率の領域においてバン
ディングを解消することができる。また、画像全体につ
いてバンディングを解消するための処理を施す必要がな
いため、高速に処理することが可能となる。もっとも、
記録密度50%という値は厳密なものではないため、印
刷の画質および処理速度等に応じて幅を持たせた設定が
可能であることはいうまでもない。
成決定手段は、さらに前記所定の記録ピッチと略同一の
径を有するドットがラスタ方向に隣接して発生すること
を抑制しつつ、ドットの形成を決定する手段であるもの
とすることもできる。
ならず、各ラスタが形成される方向についても所定の間
隔で空白部分が生じることになり、ドットの形成位置の
ずれをますます認識しづらくなるため、バンディングを
解消することができる。特に、上記印刷装置は比較的解
像度の低い印刷装置に有効である。比較的解像度の低い
印刷装置では先に説明した種々の方法により空白のラス
タを設けつつドットを形成した場合に、該空白のラスタ
の上下に隣接するラスタにピッチ径ドットが集中し数本
の筋の集合として視認される場合がある。上記印刷装置
は、このような筋の発生を抑えることができるため比較
的低解像度の印刷装置において特に効果的なのである。
方向に並ぶドット列たるラスタを形成し、該ラスタと交
差する方向に前記ヘッドと印刷媒体とを予め定めた所定
の記録ピッチで相対的に移動する副走査を行うことによ
り、入力された画像データに応じた画像を前記印刷媒体
に印刷する印刷方法であって、(a)前記記録ピッチと
略同一の径のドットを含む2種類以上の径の異なるドッ
トを形成可能なヘッドを準備する工程と、(b)人間の
視覚分解能以下の所定の間隔で特定されるラスタ上には
前記所定の記録ピッチと略同一の径を有するドットが発
生することを抑制しつつ、画像データを構成する各画素
ごとにドットの形成の有無も含めて形成すべきドットの
径を決定する工程と、(c)前記ヘッドを駆動して該設
定されたドット径でドットを形成する工程とを備えるこ
とを要旨とする。
定の間隔で特定されるラスタは、前記副走査方向に1ラ
スタおきに特定されるラスタであるものとすることが望
ましい。
程(b)は、(b−1)前記画像データの各画素につい
てドットの形成の有無も含めて形成すべきドットの径を
設定する工程と、(b−2)前記所定の記録ピッチと略
同一の径を有するドットが隣接するラスタ上に生じる場
合には、該ドットの発生を制御して、該ドットが隣接す
るラスタ上に生じることを抑制する工程とからなるもの
とすることができる。
所定の記録ピッチと略同一の径を有するドットの形成を
制御すべきラスタたる抑制ラスタと、その他のラスタと
を判別する工程と、(b−ii)前記抑制ラスタおよび
その他のラスタのそれぞれについて、各画素の階調値と
形成すべきドットの記録率との関係を予め設定する工程
と、(b−iii)前記工程(b−i)による判別結果
に対応した前記関係を参照して、各画素ごとに形成すべ
きドットを決定する工程とを備える方法であり、前記抑
制ラスタに対応した前記関係は、前記所定の記録ピッチ
と略同一の径を有するドットの記録率をその他のラスタ
における記録率よりも小さく設定した関係であるものと
することもできる。
それぞれの工程を実施した結果、ピッチ径ドットについ
て所定の間隔で空白のラスタを形成しつつ画像を印刷す
ることができる。従って、これらの印刷方法によれば、
バンディングを防止し、画質の向上を図ることができ
る。
すべきドットの決定をコンピュータにより実現させるこ
とによっても構成することができるため、本発明は、か
かるプログラムを記録した記録媒体としての態様を採る
こともできる。
で、該記録ピッチと略同一の径のドットを含む2種類以
上の径の異なるドットを形成することにより画像を印刷
するプリンタに共する印刷データを設定するプログラム
をコンピュータ読みとり可能に記録した記録媒体であっ
て、人間の視覚分解能以下の所定の間隔で特定されるラ
スタ上には前記所定の記録ピッチと略同一の径を有する
ドットが発生することを抑制しつつ、画像データを構成
する各画素ごとにドットの形成の有無も含めて形成すべ
きドットの径を決定して前記印刷データを設定する機能
を実現するプログラムを記録した記録媒体である。
で特定されるラスタは、前記副走査方向に1ラスタおき
に特定されるラスタである記録媒体とすることもでき
る。
ータを設定する機能は、前記画像データの各画素につい
てドットの形成の有無も含めて形成すべきドットの径を
設定することにより第1のデータを設定する機能と、前
記所定の記録ピッチと略同一の径を有するドットが隣接
するラスタ上に生じる場合には、該ドットの発生を制御
し、該ドットが隣接するラスタ上に生じることを抑制す
るように前記第1のデータを補正して前記印刷データを
設定する機能とからなるものとすることもできる。
データを設定する機能は、前記所定の記録ピッチと略同
一の径を有するドットの形成を抑制すべきラスタたる抑
制ラスタと、その他のラスタとを判別する機能と、前記
抑制ラスタおよびその他のラスタのそれぞれについて、
各画素の階調値と形成すべきドットの記録率との関係に
関して予め記憶された記録率データと、前記ラスタの判
別結果に対応した前記記録率データを参照して、各画素
ごとに形成すべきドットを決定して前記印刷データを設
定する機能とを備え、前記抑制ラスタに対応した前記関
係は、前記所定の記録ピッチと略同一の径を有するドッ
トの記録率をその他のラスタにおける記録率よりも小さ
く設定した関係として記録した記録媒体とすることもで
きる。
が、前記コンピュータに実行されることにより、先に説
明した本発明の印刷装置を実現することができる。な
お、記憶媒体としては、フレキシブルディスクやCD−
ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリ
ッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷され
た印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやRO
Mなどのメモリ)および外部記憶装置等の、コンピュー
タが読取り可能な種々の媒体を利用できる。また、コン
ピュータに上記の印刷装置の制御機能を実現させるコン
ピュータプログラムを通信経路を介して供給するプログ
ラム供給装置としての態様も含む。
て、実施例に基づき説明する。 (1)装置の構成 図5は、本発明の一実施例としての印刷装置の構成を示
すブロック図である。図示するように、コンピュータ9
0にスキャナ12とカラープリンタ22とが接続されて
おり、このコンピュータ90に所定のプログラムがロー
ドされ実行されることにより、全体として印刷装置とし
て機能する。図示するように、このコンピュータ90
は、プログラムに従って画像処理に関わる動作を制御す
るための各種演算処理を実行するCPU81を中心に、
バス80により相互に接続された次の各部を備える。R
OM82は、CPU81で各種演算処理を実行するのに
必要なプログラムやデータを予め格納しており、RAM
83は、同じくCPU81で各種演算処理を実行するの
に必要な各種プログラムやデータが一時的に読み書きさ
れるメモリである。入力インターフェイス84は、スキ
ャナ12やキーボード14からの信号の入力を司り、出
力インタフェース85は、プリンタ22へのデータの出
力を司る。CRTC86は、カラー表示可能なCRT2
1への信号出力を制御し、ディスクコントローラ(DD
C)87は、ハードディスク16やフレキシブルドライ
ブ15あるいは図示しないCD−ROMドライブとの間
のデータの授受を制御する。ハードディスク16には、
RAM83にロードされて実行される各種プログラムや
デバイスドライバの形式で提供される各種プログラムな
どが記憶されている。
インタフェース(SIO)88が接続されている。この
SIO88は、モデム18に接続されており、モデム1
8を介して、公衆電話回線PNTに接続されている。コ
ンピュータ90は、このSIO88およびモデム18を
介して、外部のネットワークに接続されており、特定の
サーバーSVに接続することにより、画像処理に必要な
プログラムをハードディスク16にダウンロードするこ
とも可能である。また、必要なプログラムをフレキシブ
ルディスクFDやCD−ROMによりロードし、コンピ
ュータ90に実行させることも可能である。
示すブロック図である。コンピュータ90では、所定の
オペレーティングシステムの下で、アプリケーションプ
ログラム95が動作している。オペレーティングシステ
ムには、ビデオドライバ91やプリンタドライバ96が
組み込まれており、アプリケーションプログラム95か
らはこれらのドライバを介して、プリンタ22に転送す
るための中間画像データMIDが出力されることにな
る。画像のレタッチなどを行うアプリケーションプログ
ラム95は、スキャナ12から画像を読み込み、これに
対して所定の処理を行いつつビデオドライバ91を介し
てCRTディスプレイ21に画像を表示している。スキ
ャナ12から供給されるデータORGは、カラー原稿か
ら読みとられ、レッド(R),グリーン(G),ブルー
(B)の3色の色成分からなる原カラー画像データOR
Gである。
印刷命令を発すると、コンピュータ90のプリンタドラ
イバ96が、画像情報をアプリケーションプログラム9
5から受け取り、これをプリンタ22が処理可能な信号
(ここではシアン、マゼンダ、イエロー、ブラックの各
色についての多値化された信号)に変換している。図6
に示した例では、プリンタドライバ96の内部には、解
像度変換モジュール97と、色補正モジュール98と、
色補正テーブルLUTと、ハーフトーンモジュール99
と、ラスタライザ100とが備えられている。
ションプログラム95が扱っているカラー画像データの
解像度、即ち単位長さ当たりの画素数をプリンタドライ
バ96が扱うことができる解像度に変換する役割を果た
す。こうして解像度変換された画像データはまだRGB
の3色からなる画像情報であるから、色補正モジュール
98は色補正テーブルLUTを参照しつつ、各画素ごと
にプリンタ22が使用するシアン(C)、マゼンダ
(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色のデー
タに変換する。こうして色補正されたデータは例えば2
56階調等の幅で階調値を有している。ハーフトーンモ
ジュールは、ドットを分散して形成することによりプリ
ンタ22でかかる階調値を表現するためのハーフトーン
処理を実行する。こうして処理された画像データは、ラ
スタライザ100によりプリンタ22に転送すべきデー
タ順に並べ替えられて、最終的な画像データFNLとし
て出力される。本実施例では、プリンタ22は画像デー
タFNLに従ってドットを形成する役割を果たすのみで
あり画像処理は行っていない。
を説明する。図示するように、このプリンタ22は、紙
送りモータ23によって用紙Pを搬送する機構と、キャ
リッジモータ24によってキャリッジ31をプラテン2
6の軸方向に往復動させる機構と、キャリッジ31に搭
載された印字ヘッド28を駆動してインクの吐出および
ドット形成を行う機構と、これらの紙送りモータ23,
キャリッジモータ24,印字ヘッド28および操作パネ
ル32との信号のやり取りを司る制御回路40とから構
成されている。
往復動させる機構は、プラテン26の軸と並行に架設さ
れキャリッジ31を摺動可能に保持する摺動軸34と、
キャリッジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を
張設するプーリ38と、キャリッジ31の原点位置を検
出する位置検出センサ39等から構成されている。
(Bk)用のカートリッジ71とシアン(C1),ライ
トシアン(C2)、マゼンタ(M1),ライトマゼンダ
(M2)、イエロ(Y)の5色のインクを収納したカラ
ーインク用カートリッジ72が搭載可能である。シアン
およびマゼンダの2色については、濃淡2種類のインク
を備えていることになる。キャリッジ31の下部の印字
ヘッド28には計6個のインク吐出用ヘッド61ないし
66が形成されており、キャリッジ31の底部には、こ
の各色用ヘッドにインクタンクからのインクを導く導入
管67(図8参照)が立設されている。キャリッジ31
に黒(Bk)インク用のカートリッジ71およびカラー
インク用カートリッジ72を上方から装着すると、各カ
ートリッジに設けられた接続孔に導入管67が挿入さ
れ、各インクカートリッジから吐出用ヘッド61ないし
66へのインクの供給が可能となる。
について説明する。図8はインク吐出用ヘッド28の内
部の概略構成を示す説明図である。インク用カートリッ
ジ71,72がキャリッジ31に装着されると、図8に
示すように毛細管現象を利用してインク用カートリッジ
内のインクが導入管67を介して吸い出され、キャリッ
ジ31下部に設けられた印字ヘッド28の各色ヘッド6
1ないし66に導かれる。なお、初めてインクカートリ
ッジが装着されたときには、専用のポンプによりインク
を各色のヘッド61ないし66に吸引する動作が行われ
るが、本実施例では吸引のためのポンプ、吸引時に印字
ヘッド28を覆うキャップ等の構成については図示およ
び説明を省略する。
明する通り、各色毎に48個のノズルNzが設けられて
おり(図10参照)、各ノズル毎に電歪素子の一つであ
って応答性に優れたピエゾ素子PEが配置されている。
ピエゾ素子PEとノズルNzとの構造を詳細に示したの
が、図9である。図9上段に図示するように、ピエゾ素
子PEは、ノズルNzまでインクを導くインク通路68
に接する位置に設置されている。ピエゾ素子PEは、周
知のように、電圧の印加により結晶構造が歪み、極めて
高速に電気−機械エネルギの変換を行う素子である。本
実施例では、ピエゾ素子PEの両端に設けられた電極間
に所定時間幅の電圧を印加することにより、図9下段に
示すように、ピエゾ素子PEが電圧の印加時間だけ伸張
し、インク通路68の一側壁を変形させる。この結果、
インク通路68の体積はピエゾ素子PEの伸張に応じて
収縮し、この収縮分に相当するインクが、粒子Ipとな
って、ノズルNzの先端から高速に吐出される。このイ
ンク粒子Ipがプラテン26に装着された用紙Pに染み
込むことにより、印刷が行われる。
におけるインクジェットノズルNzの配列を示す説明図
である。これらのノズルの配置は、各色ごとにインクを
吐出する6組のノズルアレイから成っており、48個の
ノズルNzが一定のノズルピッチkで千鳥状に配列され
ている。各ノズルアレイの副走査方向の位置は互いに一
致している。なお、各ノズルアレイに含まれる48個の
ノズルNzは、千鳥状に配列されている必要はなく、一
直線上に配置されていてもよい。但し、図10に示すよ
うに千鳥状に配列すれば、製造上、ノズルピッチkを小
さく設定し易いという利点がある。
通り一定の径からなるノズルNzを備えているが、かか
るノズルNzを用いて径の異なる3種類のドットを形成
することができる。この原理について説明する。図11
は、インクが吐出される際のノズルNzの駆動波形と吐
出されるインクIpとの関係を示した説明図である。図
11において破線で示した駆動波形が通常のドットを吐
出する際の波形である。区間d2において一旦、マイナ
スの電圧をピエゾ素子PEに印加すると、先に図9を用
いて説明したのとは逆にインク通路68の断面積を増大
する方向にピエゾ素子PEが変形するため、図11の状
態Aに示した通り、メニスカスと呼ばれるインク界面M
eは、ノズルNzの内側にへこんだ状態となる。一方、
図11の実線で示す駆動波形を用い、区間d2に示すよ
うにマイナス電圧を急激に印加すると、状態aで示す通
りメニスカスは状態Aに比べて大きく内側にへこんだ状
態となる。次に、ピエゾ素子PEへの印加電圧を正にす
ると(区間d3)、先に図9を用いて説明した原理に基
づいてインクが吐出される。このとき、メニスカスがあ
まり内側にへこんでいない状態(状態A)からは状態B
および状態Cに示すごとく大きなインク滴が吐出され、
メニスカスが大きく内側にへこんだ状態(状態a)から
は状態bおよび状態cに示すごとく小さなインク滴が吐
出される。
(区間d1,d2)の変化率に応じて、ドット径を変化
させることができる。また、駆動波形のピーク電圧の大
小によってもドット径を変化させることができることは
容易に想像できるところである。本実施例では、駆動波
形とドット径との間のこのような関係に基づいて、ドッ
ト径の小さい小ドットを形成するための駆動波形と、2
番目のドット径からなるの中ドットを形成するための駆
動波形の2種類を用意している。図12に本実施例にお
いて用いている駆動波形を示す。駆動波形W1が小ドッ
トを形成するための波形であり、駆動波形W2が中ドッ
トを形成するための波形である。両者を使い分けること
により、一定のノズル径からなるノズルNzからドット
径が小中2種類のドットを形成することができる。
を使ってドットを形成することにより、大ドットを形成
することができる。この様子を図12の下段に示した。
図12下段の図は、ノズルから吐出された小ドットおよ
び中ドットのインク滴IPs、IPmが吐出されてから
用紙Pに至るまでの様子を示している。図12の駆動波
形を用いて小中2種類のドットを形成する場合、中ドッ
トの方がピエゾ素子PEの変化量が大きいため、インク
滴IPが勢いよく吐出される。このようなインクの飛翔
速度差があるため、キャリッジ31が主走査方向に移動
しながら、最初に小ドットを吐出し、次に中ドットを吐
出した場合、キャリッジ31の走査速度、両ドットの吐
出タイミングをキャリッジ31と用紙Pの間の距離に応
じて調整すれば、両インク滴を同じタイミングで用紙P
に到達させることができる。本実施例では、このように
して図12の2種類に駆動波形から最もドット径が最も
大きい大ドットを形成しているのである。
ット径と記録ピッチaとの関係は次の通りである。大ド
ットの径は、先に図27を用いて説明した通り、ドット
の形成位置にズレが生じてもいわゆるベタ領域を形成可
能に設定してある。また、小ドットはこうしたズレが生
じても隣接するドット同士が接触しないように設定して
ある。中ドットは両者の中間のドット径に設定されてお
り、記録ピッチaと略同一の径を有している。なお、本
実施例のプリンタ22は1440DPIという高解像度
での印刷が可能である。
構成を説明するとともに、図10に示した複数のノズル
Nzからなるヘッド28を駆動する方法について説明す
る。図13は制御回路40の内部構成を示す説明図であ
る。図13に示す通り、この制御回路40の内部には、
CPU81,PROM42,RAM43の他、コンピュ
ータ90とのデータのやりとりを行うPCインタフェー
ス44と、紙送りモータ23、キャリッジモータ24お
よび操作パネル32などとの信号をやりとりする周辺入
出力部(PIO)45と、計時を行うタイマ46と、ヘ
ッド61〜66にドットのオン・オフの信号を出力する
駆動用バッファ47などが設けられており、これらの素
子および回路はバス48で相互に接続されている。ま
た、制御回路40には、所定周波数で駆動波形(図13
参照)を出力する発信器51、および発信器51からの
出力をヘッド61〜66に所定のタイミングで分配する
分配器55も設けられている。制御回路40は、コンピ
ュータ90で処理されたドットデータを受け取り、これ
を一時的にRAM43に蓄え、所定のタイミングで駆動
用バッファ47に出力する。
信号を出力する形態について説明する。図14は、ヘッ
ド61〜66の1つのノズル列を例にとって、その接続
について示す説明図である。ヘッド61〜66の一つの
ノズル列は、駆動用バッファ47をソース側とし、分配
出力器55をシンク側とする回路に介装されており、ノ
ズル列を構成する各ピエゾ素子PEは、その電極の一方
が駆動用バッファ47の各出力端子に、他方が一括して
分配出力器55の出力端子に、それぞれ接続されてい
る。分配出力器55からは図14に示す通り、発信器5
1の駆動波形が出力されている。CPU81から各ノズ
ル毎にオン・オフを定め、駆動用バッファ47の各端子
に信号を出力すると、駆動波形に応じて、駆動用バッフ
ァ47側からオン信号を受け取っていたピエゾ素子PE
だけが駆動される。この結果、転送用バッファ47から
オン信号を受け取っていたピエゾ素子PEのノズルから
一斉にインク粒子Ipが吐出される。
キャリッジ31の搬送方向に沿って配列されているか
ら、それぞれのノズル列が用紙Pに対して同一の位置に
至るタイミングはずれている。従って、CPU81は、
このヘッド61〜66の各ノズルの位置のずれを勘案し
た上で、必要なタイミングで各ドットのオン・オフの信
号を転送用バッファ47を介して出力し、各色のドット
を形成している。また、図10に示した通り、各ヘッド
61〜66もノズルが2列に形成されている点も同様に
考慮してオン・オフの信号の出力が制御されている。
2に示す駆動波形W1,W2を連続的に出力することに
より径の異なるドットの形成を可能としているが、各駆
動波形を出力する発信器をそれぞれ用意し、その使い分
けによって径の異なるドットを形成するものとしてもよ
い。
リンタ22は、紙送りモータ23により用紙Pを搬送し
つつ(以下、副走査という)、キャリッジ31をキャリ
ッジモータ24により往復動させ(以下、主走査とい
う)、同時に印字ヘッド28の各色ヘッド61ないし6
6のピエゾ素子PEを駆動して、各色インクの吐出を行
い、ドットを形成して用紙P上に多色の画像を形成す
る。
ゾ素子PEを用いてインクを吐出するヘッドを備えたプ
リンタ22を用いているが、他の方法によりインクを吐
出するプリンタを用いるものとしてもよい。例えば、イ
ンク通路に配置したヒータに通電し、インク通路内に発
生する泡(バブル)によりインクを吐出するタイプのプ
リンタに適用するものとしてもよい。
について説明する。ドット形成制御処理ルーチンの流れ
を図15に示す。これは、コンピュータ90のCPU8
1が実行する処理である。
画像データを入力する(ステップS100)。この画像
データは、図6に示したアプリケションプログラム95
から受け渡されるデータであり、画像を構成する各画素
ごとにR,G,Bそれぞれの色について、値0〜255
の256段階の階調値を有するデータである。この画像
データの解像度は、原画像のデータORGの解像度等に
応じて変化する。
像度をプリンタ22が印刷するための解像度(以下、印
刷解像度と呼ぶ)に変換する(ステップS105)。画
像データが印刷解像度よりも低い場合には、線形補間に
より隣接する原画像データの間に新たなデータを生成す
ることで解像度変換を行う。逆に画像データが印刷解像
度よりも高い場合には、一定の割合でデータを間引くこ
とにより解像度変換を行う。なお、解像度変換処理は本
実施例において本質的なものではなく、かかる処理を行
わずに印刷を実行するものとしても構わない。
(ステップS110)。色補正処理とはR,G,Bの階
調値からなる画像データをプリンタ22で使用するC,
M,Y,Kの各色の階調値のデータに変換する処理であ
る。この処理は、R,G,Bのそれぞれの組み合わせか
らなる色をプリンタ22で表現するためのC,M,Y,
Kの組み合わせを記憶した色補正テーブルLUT(図6
参照)を用いて行われる。色補正テーブルLUTを用い
て色補正する処理自体については、公知の種々の技術が
適用可能であり、例えば補間演算による処理(特開平4
−144481記載の技術等)が適用できる。
て、CPU81は多値化処理を行う(ステップS12
0)。多値化とは、原画像データの階調値(本実施例で
は256階調)をプリンタ22が各ドットごとに表現可
能な階調値(本実施例では、「ドットの形成なし」「小
ドットの形成」「中ドットの形成」「大ドットの形成」
の4値)に変換することをいう。多値化処理は種々の方
法により行うことができるが、誤差拡散法による処理と
ディザ法による処理が代表的である。誤差拡散法は一般
に画質に優れ、ディザ法は高速処理が可能であるという
特質を有している。本実施例では使用者の選択により両
者を使い分けることが可能になっている。
て説明する。誤差拡散法による多値化処理の流れを図1
6に示す。この処理が開始されると、CPU81は画像
データCdを入力する(ステップS122)。ここで入
力される画像データCdとは、色補正処理(図15のス
テップS110)を施され、C,M,Y,Kの各色につ
き256階調を有するデータである。このデータに対
し、拡散誤差補正データCdxの生成を行う(ステップ
S124)。誤差拡散処理は処理済みの画素について生
じた階調表現の誤差をその画素の周りの画素に所定の重
みを付けて予め配分しておくので、ステップS124で
は該当する誤差分を読み出し、これを今から処理しよう
と着目している画素に反映させるのである。着目してい
る画素PPに対して、周辺のどの画素にどの程度の重み
付けで、この誤差を配分するかを、図17に例示した。
着目している画素PPに対して、キャリッジ31の走査
方向で数画素、および用紙Pの搬送方向後ろ側の隣接す
る数画素に対して、濃度誤差が所定の重み(1/4,1
/8、1/16)を付けて配分される。誤差拡散処理に
ついては後で詳述する。
dxと第1の閾値th1との大小を比較し(ステップS
126)、データCdxが閾値th1よりも小さい場合
には、多値化結果を表す値Cdrに、ドットを形成しな
いことを意味する値0を代入する(ステップS12
8)。閾値th1はこのようにドットを不形成とするか
否かを判定する基準となる値である。この閾値th1
は、いずれの値に設定することもできるが、本実施例で
は次の考え方に基づき設定した。
トの記録率と画像データの階調値との関係を示す。本実
施例では図18に示すように、階調値0〜gr1では小
ドットのみを形成し、gr1〜gr2では小ドットと中
ドットを形成し、gr2以上では中ドットと大ドットを
形成するように設定している。gr1以上の階調値では
大中小いずれかのドットが形成され、ドットを不形成と
する画素はほとんど生じないことになる。上記閾値th
1は、階調値0〜gr1までの範囲で小ドットの形成ま
たは不形成が図18に示す設定通りに生じるように設定
される。本実施例ではth1=gr1/2に設定してい
る。
である場合には、次に補正データCdxと第2の閾値t
h2との大小を比較し(ステップS130)、補正デー
タCdxが第2の閾値th2よりも小さい場合には、多
値化結果を表す値Cdrに小ドットの形成を意味する値
1を代入する(ステップS132)。閾値th2は閾値
th1と同様、図18のドット記録率に基づいて設定さ
れており、本実施例ではth2=(gr1+gr2)/
2に設定している。
である場合には、次に補正データCdxと第3の閾値t
h3との大小を比較し(ステップS134)、補正デー
タCdxが第3の閾値th3よりも小さい場合には、多
値化結果を表す値Cdrに中ドットの形成を意味する値
2を代入する(ステップS136)。閾値th3も閾値
th1と同様、図18のドット記録率に基づいて設定さ
れており、本実施例ではth3=(gr2+255)/
2に設定している。補正データCdxが第3の閾値th
3以上である場合には、多値化結果を表す値Cdrに大
ドットの形成を意味する値3を代入する(ステップS1
38)。本実施例では以上の処理により4値化を行って
いるが、形成可能なドットの種類が増え、更に多くの多
値化を行う必要がある場合には、上述の閾値を増やすこ
とにより同様に処理可能である。
誤差を計算し、その誤差を周辺の画素に拡散する処理を
実行する(ステップS140)。誤差とは多値化後の各
ドットにより表現される濃度の評価値から原画像データ
の階調値を引いた値をいう。例えば、原画像データにお
ける階調値255の画素を考え、大ドットの形成による
濃度の評価値を階調値255相当、中ドットの形成によ
る濃度の評価値を階調値gr2相当とする。この画素に
ついて、大ドットを形成するものと判定された場合(C
dr=3)は、原画像データの階調値と表現される濃度
評価値は共に値255で一致しているため誤差は生じな
い。一方、中ドットを形成するものと判定された場合
(Cdr=2)はErr=gr2−255相当の誤差を
生じることになる。
割合で周辺の画素に拡散される。例えば、着目している
画素PPにおいて階調値4に相当する誤差が算出された
場合には、隣の画素P1には誤差の1/4である階調値
1に相当する誤差が拡散されることになる。その他の画
素についても同様に図17で示した割合で誤差が拡散さ
れる。こうして拡散された誤差が、先に説明したステッ
プS124で画像データCdxに反映され、拡散誤差補
正データCdxが生成されるのである。以上繰り返しに
より、全画素分の処理が終了すると(ステップS14
2)、CPU81は誤差拡散による多値化処理を一旦終
了し、ドット形成制御処理ルーチン(図15)に戻る。
タFNLである(図6)。CPU81は1ラスタ分に相
当する画像データFNLをプリンタ22に出力する(ス
テップS210)。以上の処理により、各画素について
結果値Cdrに値0〜3までのいずれかが割り当てられ
る。このデータに基づいてプリンタ22は駆動波形のタ
イミングに合わせて各ノズルをオン・オフして、それぞ
れに径からなるドットを形成する。
19に示すフローチャートを用いて説明する。この処理
が開始されると、CPU81は画像データCdを入力す
る(ステップS152)。ここで入力される画像データ
Cdとは、色補正処理(図15のステップS110)を
施されたデータである。次に、この画像データCdと階
調値gr1との大小を比較する(ステップS154)。
階調値gr1は図18に示す通り、小ドットのみを形成
する低階調の領域と、小ドットおよび中ドットの双方を
形成する中間階調の領域の境となる階調値である。上記
ステップS154では画像データCdが低階調であるか
否かを判定しているのである。
り各ドットごとに4値の表現が可能である。また、図1
8に示す通り、画像データは階調値に応じて、「ドット
の不形成」または「小ドットの形成」のいずれかで表現
すべき低階調と、「小ドットの形成」または「中ドット
の形成」のいずれかで表現すべき中間階調と、「中ドッ
トの形成」または「大ドットの形成」のいずれかで表現
すべき高階調とに分けられる。本実施例ではディザ法に
よる多値化を行う前に、画像データがこれらのうちいず
れの領域に属しているかを判断する。こうすれば以下で
説明する通り、1種類のディザマトリックスで4値化を
することができる。
小さい低階調に相当する場合、CPU81は階調値Cd
と閾値TH1との大小を比較する(ステップS15
6)。閾値TH1はディザマトリックスにより各画素ご
とに異なる値が設定される。本実施例では16×16の
正方形の画素に値0〜255までが現れるブルーノイズ
マトリックスを用いている。但し、ステップS156で
は、画像データCdはgr1より小さい値しか採り得な
い。従って、閾値Th1はこのディザマトリックスの各
値にgr1/255を乗じて設定している。このように
して閾値TH1を設定しているのは、中間階調および高
階調においても同じディザマトリックスを使用するため
である。各階調専用のディザマトリックスを合計3種類
用意するものとしても構わない。
「小ドットの形成」のいずれかの状態を採るものとして
いる。従って、画像データの階調値Cdが閾値TH1よ
りも小さい場合には、多値化の結果を表す値Cdrにド
ットの不形成を意味する値0を代入する(ステップS1
58)。逆の場合には値Cdrに小ドットの形成を意味
する値1を代入する(ステップS160)。
示す。ここでは、一般的な場合として画像データCdお
よびディザテーブルともに値0から255までを採りう
るものとして示した。図20に示す通り、画像データC
dの各画素とディザテーブルの対応箇所の大小を比較す
る。画像データCdの法がディザテーブルに示された閾
値よりも大きい場合にはドットをオンにし、画像データ
Cdの法が小さい場合にはドットをオフとする。図20
中でハッチングを付した画素がドットをオンにする画素
を意味している。
階調値Cdが値gr1以上である場合、即ち中間階調に
相当する場合には、次に画像データCdと階調値gr2
との大小を比較することにより(ステップS162)、
画像データCdが中間階調に属するか高階調に属するか
を判定する。画像データCdが値gr2よりも小さい場
合、即ち画像データCdが中間階調に属する場合には、
この画像データCdから値gr1を引いた後(ステップ
S164)、閾値TH2との大小を比較する(ステップ
S166)。ステップS164において値gr1を引く
のは、低階調の場合と同じディザマトリックス(図2
0)を適用可能とするためである。こうすれば、画像デ
ータCdは値0〜(gr2−gr1)までを採るデータ
となるから、ディザマトリックスの各値に(gr2−g
r1)/255を乗じて閾値TH2を設定することがで
きる。
「中ドットの形成」のいずれかの状態を採るものとして
いる。従って、画像データの階調値Cdが閾値TH2よ
りも小さい場合には、多値化の結果を表す値Cdrに小
ドットの形成を意味する値1を代入し(ステップS16
8)、逆の場合には中ドットの形成を意味する値2を代
入する(ステップS170)。
階調値Cdが値gr2以上である場合、即ち高階調に相
当する場合には、この画像データCdから値gr2を引
いた後(ステップS172)、閾値TH3との大小を比
較する(ステップS176)。ステップS172におい
て値gr2を引くのは、低階調の場合と同じディザマト
リックス(図20)を適用可能とするためである。こう
すれば、画像データCdは値0〜(255−gr2)ま
でを採るデータとなるから、ディザマトリックスの各値
に(255−gr2)/255を乗じて閾値TH3を設
定することができる。
「大ドットの形成」のいずれかの状態を採るものとして
いる。従って、画像データの階調値Cdが閾値TH3よ
りも小さい場合には、多値化の結果を表す値Cdrに中
ドットの形成を意味する値2を代入する(ステップS1
76)。逆の場合には値Cdrに大ドットの形成を意味
する値3を代入する(ステップS178)。以上の処理
により、印刷解像度に変換された画像データの1つの画
素が4値化されたことになる。CPU81は以上の処理
を繰り返し実行し、全画素分の処理が終了すると(ステ
ップS180)、ディザ法による多値化処理を一旦終了
して図15のドット形成制御ルーチンに戻る。
化が行われたデータに対し、CPU81はドット再配置
処理を実行する(ステップS185)。この処理は、以
下に説明する通り、画素を構成するラスタのうち、上端
から偶数番目のラスタには中ドットを形成しないように
する処理である。この処理について図21に示すフロー
チャートを用いて説明する。この処理が開始されると、
CPU81は画像データCdrの入力を行う(ステップ
S190)。画像データCdrは先に説明した多値化処
理を施されたデータであり、C,M,Y,Kの各色ごと
に0,1,2,3のいずれかの値を有するデータであ
る。
値2を代入して初期化をする(ステップS192)。ラ
スタ番号LNとは、画像を構成する各ラスタに付した番
号であって、画像の上端のラスタを1番(LN=1)と
し、下端に向けて2番、3番・・・と付した番号であ
る。後述する通り、ドット再配置処理では、ラスタ番号
を表す変数LNは2以上の偶数しか採り得ない。
す。図22(a)は入力された画像データCdrに基づ
いてドットを形成した場合の様子を示している。画像を
構成する最上端のラスタ(LN=1)およびその下に隣
接するラスタ(LN=2)の2つのラスタについて、ラ
スタ方向(主走査方向と同義である)に7列分のドット
が形成される様子を示した。(LN,CN)の組み合わ
せが(1,1)および(2,2)に相当する画素がドッ
トが形成されない画素であり、画像データCdr=0と
なっている画素である。同様に(1,3)、(2,4)
および(1,6)の画素はCdr=1で小ドットが形成
されている。(1,7)および(2,6)の画素はCd
r=3で大ドットが形成されている。その他の画素はC
dr=2で中ドットが形成されている。
る各画素をラスタ方向に順に参照し、そのデータCdr
[LN]が値2であるか否か、即ち中ドットを形成すべ
き画素であるか否かを判定する(ステップS194)。
かかる判定を行うのは、本実施例においては中ドットの
径が記録ピッチと略同一であり、バンディング防止のた
めにかかるドットの形成を制御する必要があるからであ
る。データCdr[LN]が値2である場合、つまり中
ドットを形成すべき画素である場合は、該ラスタのすぐ
上に隣接する画素(ラスタ番号LN−1のラスタ上のデ
ータ)のデータCdr[LN−1]が値2であるか否か
を判定する(ステップS196)。
合、つまり番号LN−1のラスタの画素が中ドットを形
成すべき画素でない場合は、データCdr[LN]とC
dr[LN−1]のデータを入れ替える。例えば、 Cdr[LN]=2,Cdr[LN−1]=0 であった場合には、両者のデータを入れ替えて Cdr[LN]=0,Cdr[LN−1]=2 とする。かかる入れ替えにより、ラスタ番号LNに形成
されるべき中ドットはその直上のラスタLN−1に形成
されることになる。
(b)に示す。図22(a)のCN=3で表される列で
は、2番目のラスタ中の画素((LN,CN)=(2,
3)で表される画素)に中ドットが形成されている。従
って、この列に関して1番目のラスタの画素(1,3)
と2番目のラスタの画素(2,3)のデータを置換す
る。CN=7の列についても同様の置換を実施する。
dr[LN−1]=2である場合、つまり直上のラスタ
LN−1も中ドットを形成すべき画素であると判断され
た場合は、両者を入れ替える意味がない。そこで、本実
施例では、かかる場合には両者のドットを濃度が等価な
1つのドットに置き換えて形成する。本実施例のプリン
タ22は、中ドット2つ分の濃度と大ドット1つの濃度
はほぼ等価になるように設定されている。従って、上述
の場合には、「Cdr[LN−1]=0,Cdr[L
N]=3」を代入する(ステップS200)。これによ
り、ラスタ番号LN−1の画素にはドットを形成せず、
ラスタ番号LNの画素には大ドットを形成することにな
る。かかる置換を行うことで、偶数番目のラスタに中ド
ットを形成することを回避しているのである。
列は、1番目のラスタ上の画素(1,5)および2番目
のラスタ上の画素(2,5)の双方に中ドットが形成さ
れている。従って、図22(b)に示す通り、2番目の
ラスタ上の画素(2,5)に大ドットを形成し、1番目
のラスタ上の画素(1,5)を空白とするのである。
例が考えられる。例えば、上記実施例では、偶数番目の
ラスタLNの画素とその直上のラスタLN−1の画素が
共に中ドットを形成すべき画素である場合(例えば、図
22(a)のCN=5の列)、両者を1つの大ドットで
置換して形成していた(ステップS200)。上記処理
では図22(b)に示すように偶数番目のラスタに大ド
ットを形成するものとしているが、図22(c)に示す
ように奇数番目のラスタに大ドットを形成するものとし
ても構わない。またこれらの処理に変えて、図22
(d)に示すように奇数番目のラスタLN−1に中ドッ
トを重ねて形成するものとしてもよい。図22(d)に
おいて黒く塗りつぶしたドットは中ドットを重ねて形成
することを意味している。各ラスタを2回の主走査で形
成するオーバラップ方式による記録を採用している場合
には、各画素についてドットを重ねて形成することが可
能であるため、中ドットを重ねて形成するという手段を
適用することもできる。
合(ステップS194)は、中ドットが形成されないた
め、これらの処理(ステップS196〜S200)をス
キップする。以上で説明したドットの再配置をラスタL
Nを構成する全ドットについて判定した後(ステップS
202)、ラスタ番号を値2だけ増やし(ステップS2
04)、次の偶数番目のラスタについて同様の処理を実
行する。かかる処理を繰り返し、全画素について処理が
終了すると(ステップS206)、ドット再配置処理を
一旦終了し、ドット形成制御処理ルーチン(図15)に
戻る。
(ステップS210)。これは、1ラスタ分のデータを
プリンタ22のヘッドに転送する順序に並べ替えること
をいう。プリンタ22がラスタを形成する記録方法には
種々のモードがある。最も単純なのは、ヘッドの1回の
往運動で各ラスタのドットを全て形成するモードであ
る。この場合には1ラスタ分のデータを処理された順序
でヘッドに出力すればよい。他のモードとしては、いわ
ゆるオーバラップがある。例えば、1回目の主走査では
各ラスタのドットを例えば1つおきに形成し、2回目の
主走査で残りのドットを形成する記録方法である。この
場合は各ラスタを2回の主走査で形成することになる。
かかる記録方法を採用する場合には、各ラスタのドット
を1つおきにピックアップしたデータをヘッドに転送す
る必要がある。さらに別の記録モードとしていわゆる双
方向記録がある。これはヘッドの往運動のみならず復運
動時にもドットを形成するものである。かかる記録モー
ドを採用する場合には、往運動時用のデータと復運動時
用のデータとは転送順序を逆転する必要が生じる。この
ようにプリンタ22が行う記録方法に応じてヘッドに転
送すべきデータを作成するのが上記ステップS240で
の処理である。こうしてプリンタ22が印刷可能なデー
タが生成されると、CPU81は該データを出力し、プ
リンタ22に転送する(ステップS215)。
ッチと略同一の径を有する中ドットを偶数番目のラスタ
には生じさせないように制御することができる。これ
は、中ドットについてのみ副走査方向の記録ピッチを2
倍にしたと言うこともできる。この結果、中ドットの径
と副走査方向の記録ピッチとは大きく異なる値となる。
従って、記録ピッチとドット径とが略同一の値となるこ
とに起因するバンディングを防止することができ、画質
を向上することができる。また、偶数番目のラスタに形
成されるべき中ドットを副走査方向にわずか1ラスタ分
ずらして形成するだけで上記処理を実現しているため、
本実施例の印刷装置が本来有している解像度表現および
階調表現を損ねることがない。
ングを防止することができる様子を模式的に示したのが
図23である。図23では効果を明確に示すため中ドッ
トのみを形成した場合を示している。図23(a)はド
ットの形成位置にズレが生じていない場合の状態を示し
た図である。図23(b)はこれに対し、上から3番目
のラスタ(図23(b)中のラスタL1)が若干上方に
ずれた場合の状態を示している。図23(b)はドット
の再配置を行わずにドットを形成した場合を示してい
る。かかる場合には、図23(b)中の領域Aにおいて
空白行が生じており、これがバンディングとして認識さ
れる。
23(c)である。図23(c)においても上から3番
目のラスタは上方にずれて形成されている。図23
(c)ではドットの再配置を行っており、図23(b)
における偶数番目のラスタL2,L3が、それぞれ一つ
上のラスタ位置に形成されている。この結果、図23
(b)のラスタL2は図23(c)では最上方のラスタ
に重ねて形成されている。図23(c)の黒く塗りつぶ
したドットは中ドットが重ねて形成されていることを示
している。本来、図23(c)のラスタL3とL1も重
ねて形成されるべきであるが、ラスタL1が上方にずれ
て形成されているため、図23(c)に示す通り、一部
重なった状態でドットが形成されている。
白行が生じている。ラスタL1の上方の空白行の幅(領
域B)は、ラスタL1の下方の空白行の幅(領域C)よ
りも狭いため、厳密に言えば濃淡のムラが生じているこ
とになる。しかし、図23(c)では領域Cの淡部は図
23(b)の領域Aよりも目立たなくなる。つまり、バ
ンディングが軽減される。
々の変形が考えられる。例えば、上述の実施例におい
て、本実施例のドット再配置処理(図21)では、偶数
番目のラスタLNの画素の直上の画素が中ドットである
か否かのみを判断している(ステップS196)。さら
にその両隣の画素が中ドットであるか否かも判断するも
のとしてもよい。具体的には図22(a)のCN=5列
において、(LN,CN)=(1,5)の画素が中ドッ
トである場合には、さらにその両隣(1,4)および
(1,6)の画素が中ドットであるか否かの判断を行う
ものとしてもよい。かかる判断を行えば、直上の画素が
中ドットであっても、例えばその右隣の画素が中ドット
を形成すべき画素でない場合には、該画素を置換するこ
ともできる。図22(a)では(1,6)の画素が小ド
ットとなっているため、(2,5)の画素と(1,6)
の画素を入れ替えて形成するものとしてもよい。
形成されるべき場合には、周辺の画素に関わらず、該画
素を小ドットまたは大ドットに単純に置換するものとし
てもよい。但し、かかる処理ではこの置換により表現さ
れるべき濃度に誤差が生じる可能性があるため、小ドッ
トへの置換と大ドットへの置換を交互に行う等、濃度誤
差を抑制する手段を講じておくことが望ましい。
を必ず実行するものとしているが、例えば中ドットの記
録率が50%を超える領域についてのみ実行するものと
してもよい。先に図4を用いて説明した通り、バンディ
ングはドットの記録率が約50%以上の領域で顕著に現
れる。従って、かかる範囲でのみドット再配置処理を実
行しバンディングを解消すれば画質を大きく向上するこ
とができる。こうすればドット再配置処理を実行する負
担が減少されるため、処理の高速化を図ることができる
利点がある。もっとも、記録密度50%という値は厳密
なものではないため、印刷の画質および処理速度等に応
じて幅を持たせた設定が可能であることはいうまでもな
い。
再配置処理を実行しているが、更に主走査方向にも同様
のドット再配置処理を施すものとしてもよい。この処理
は、ドット再配置処理(図21)において、ラスタ番号
LNに換えてラスタ方向のドット位置を示す列番号CN
を用いることにより実現される。つまり、上述のドット
再配置処理と同様の考え方に基づいて、偶数列目には中
ドットが形成されないようにするのである。プリンタ2
2が比較的低解像度である場合、上記実施例による処理
を実行すると中ドットが奇数番目のラスタに1列に形成
されることによるバンディングが生じることがあるが、
かかる処理を実行すれば中ドットは散点的に形成される
ため、かかる原因に基づくバンディングの発生をも解消
することができる。
実施例の印刷装置は、ハードウェアとしては第1実施例
の印刷装置と同様である。第2実施例ではドット形成制
御処理ルーチンの内容が第1実施例と相違する。第2実
施例におけるドット形成制御処理ルーチンの流れを図2
4に示す。この処理は、CPU81により実行される処
理である。
と、PCU81は画像データCdを入力し(ステップS
300)、解像度変換(ステップS305)および色補
正処理(ステップS310)を行う。これらの処理につ
いては第1実施例における処理(図15のステップS1
00〜S110)と同様である。
行うに際し、該画素のラスタ番号LNが偶数であるか否
かを判定する(ステップS315)。ラスタ番号LNが
奇数である場合には4値化処理を実行し(ステップS3
20)、偶数である場合には3値化処理を実行する(ス
テップS330)。4値化処理とは、「ドットの不形
成」「小ドットの形成」「中ドットの形成」「大ドット
の形成」のいずれかの状態を割り当てる処理である。こ
の処理としては使用者の選択により、第1実施例におい
て説明した誤差拡散法による処理(図16)またはディ
ザ法による処理(図19)のいずれかの処理が行われ
る。このとき、大中小の各ドットは階調値に応じて図1
8に示した記録率で形成される。
「小ドットの形成」「大ドットの形成」のいずれかの状
態を割り当てる処理である。3値化処理の場合は中ドッ
トの形成という状態を割り当てることはない。本実施例
では3値化処理を行った場合のドットの記録率を図25
に示す通り設定した。かかる3値化も4値化の場合と同
様、使用者の選択により誤差拡散法またはディザ法を用
いて行われる。
閾値th3との比較を省略すればよく、ステップS13
4およびS136を省略した処理となる。閾値th2に
ついては図18の記録率が得られるように適切な値を設
定する必要があるのは当然である。
と基本的には同じであるが、変更点が多いため図26に
改めて処理内容を示す。CPU81は入力した画像デー
タCd(ステップS332)が階調値gr1よりも小さ
い場合には(ステップS334)、画像データCdと閾
値Th1を比較し(ステップS336)、その結果に応
じてドット不形成を意味する値0または小ドットの形成
を意味する値1を結果値Cdrに代入する(ステップS
338,S340)。これらの処理は図19のステップ
S152〜S160と同じである。
調値gr1を引く(ステップS342)。図25に示す
通り、第2実施例の3値化処理では、階調値は小ドット
のみを形成する低階調と、小ドットおよび大ドットの形
成を行う高階調の2つに分けられる。従って、第2実施
例では中間階調に属するか否かの判定(図19のステッ
プS162に相当)が不要となるのである。こうして階
調値gr1を引いたデータCdと閾値TH4を比較し
(ステップS344)、その結果に応じて小ドットの形
成を意味する値1または大ドットの形成を意味する値3
を結果値Cdrに代入する(ステップS346,S34
8)。かかる処理を全画素分実行するのである(ステッ
プS350)。閾値TH4は第1実施例と同一のディザ
マトリックスにより設定される。ここでは画像データが
階調値0〜(255−gr1)までの値を採るため、デ
ィザマトリックスの閾値に(255−gr1)/255
を乗じた値を閾値TH4としている。
をラスタライズし(ステップS360)、プリンタ22
に出力する(ステップS365)。これらの処理は第1
実施例(図15のステップS210,S215)と同様
である。
ータに対し、偶数番目のラスタに中ドットが形成されな
いよう、ドットの再配置を施していた。これに対し、第
2実施例では偶数番目のラスタについては中ドットの形
成を考慮しない3値化処理を行っている。従って、第2
実施例では多値化が終了した時点でドットの再配置を行
う必要がないデータが得られることになる。かかる理由
から第2実施例ではドット再配置処理は設けていない
(図15のステップS185参照)。
れば、偶数番目のラスタにおける中ドットの形成を回避
できるため、バンディングを防止することができる。し
かも、画像データを一旦多値化し、その後ドットの再配
置を行うという2段階を踏まえる必要がないため、高速
で処理を実現することができる利点もある。
々の変形が可能であり、例えば主走査方向について偶数
列目の画素には中ドットを形成しないようにしてもよ
い。かかる制御は、上述の処理により多値化を行った
後、主走査方向について第1実施例で説明したようなド
ット再配置処理(図21参照)により実現することがで
きる。また、本実施例のステップS315においてラス
タ番号のみならず画素の列番号が偶数であるか否かも判
断し、両者のいずれか一方が偶数である場合には3値化
処理(図24のステップS330)を施すものとしても
よい。
例における印刷装置では偶数番目のラスタには中ドット
が形成されないようにドット再配置処理(図21)およ
びドット形成制御処理(図24)を行っているが、バン
ディングが視認されない程度のごくわずかの数であれば
偶数番目のラスタに中ドットが形成されることを許容し
てもよい。かかる制御は、ドット再配置処理(図21)
においては、周辺の数画素に中ドットが発生していない
場合いはドットの再配置(図21のステップS198,
S200)をスキップすること等により実現することが
できる。また、第2実施例のドット形成制御処理(図2
4)においては、図25に示された記録率に基づく3値
化処理(図24のステップS330)に換えて、ごくわ
ずかの記録率で中ドットの発生も認める4値化処理を行
うものとすること等により実現することができる。
トを形成しないものとしているが、奇数番目のラスタに
中ドットを形成しないものとしても構わないのは当然で
ある。また、中ドットを形成しないラスタを必ずしも1
ラスタおきに設ける必要はなく、3ラスタに1本の割合
で周期的に中ドットを形成しないラスタを設けるものと
しても構わない。かかる周期はプリンタ22の記録ピッ
チと図3に示した視覚感度に応じて設定することができ
る。
成されるものとして説明しているが、楕円形のドットが
形成される場合でも本発明は適用可能である。この場合
は、楕円形の短径または長径が主走査方向または副走査
方向の記録ピッチと略同一となる場合に本発明が適用す
ることができる。
ヘッドの制御に、コンピュータによる処理を含んでいる
ことから、かかる制御を実現するためのプログラムを記
録した記録媒体としての実施の態様を採ることもでき
る。このような記録媒体としては、フレキシブルディス
クやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、RO
Mカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号
が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置(R
AMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置等の、
コンピュータが読取り可能な種々の媒体を利用できる。
また、コンピュータに上記で説明した多値化等を行うコ
ンピュータプログラムを通信経路を介して供給するプロ
グラム供給装置としての態様も可能である。
してきたが、本発明はこれらに限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の形態による実
施が可能である。例えば、上記実施例で説明した種々の
制御処理は、その一部または全部をハードウェアにより
実現してもよい。また、上記発明を、バンディングの防
止に効果があるオーバラップ方式による記録と共に用い
ればバンディングの防止に更なる効果が得られることは
いうまでもない。
を示す説明図である。
ラフである。
説明図である。
成を示す説明図である。
す説明図である。
す説明図である。
図および形成されるドットとの関係を示す説明図であ
る。
形成する原理を説明する説明図である。
である。
および該駆動波形により形成されるドットの様子を示す
説明図である。
の流れを示すフローチャートである。
理の流れを示すフローチャートである。
る。
率と階調値の関係を示す説明図である。
理の流れを示すフローチャートである。
図である。
トである。
の様子を示す説明図である。
る様子を示す説明図である。
の流れを示すフローチャートである。
と階調値の関係を示す説明図である。
理の流れを示すフローチャートである。
いて示す説明図である。
いて示す説明図である。
ッド 67…導入管 68…インク通路 71…黒インク用のカートリッジ 72…カラーインク用カートリッジ 80…バス 81…CPU 82…ROM 83…RAM 84…入力インターフェイス 85…出力インタフェース 86…CRTC 87…ディスクコントローラ(DDC) 88…シリアル入出力インタフェース(SIO) 90…パーソナルコンピュータ 91…ビデオドライバ 95…アプリケーションプログラム 96…プリンタドライバ 97…解像度変換モジュール 98…色補正モジュール 99…ハーフトーンモジュール 100…転送用バッファ
Claims (20)
- 【請求項1】 ヘッドを駆動して一方向に並ぶドット列
たるラスタを形成し、該ラスタと交差する方向に前記ヘ
ッドと印刷媒体とを予め定めた所定の記録ピッチで相対
的に移動する副走査を行うことにより、入力された画像
データに応じた画像を前記印刷媒体に印刷する印刷装置
であって、 前記ヘッドは前記記録ピッチと略同一の径のドットを含
む2種類以上の径の異なるドットを形成可能なヘッドで
あり、 人間の視覚分解能以下の所定の間隔で特定されるラスタ
上には前記所定の記録ピッチと略同一の径を有するドッ
トが発生することを抑制しつつ、画像データを構成する
各画素ごとにドットの形成の有無も含めて形成すべきド
ットの径を決定するドット形成決定手段と、 前記ヘッドを駆動して該設定されたドット径でドットを
形成するドット形成手段とを備える印刷装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記所定の間隔で特定されるラスタは、前記副走査方向
に1ラスタおきに特定されるラスタである印刷装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記ドット形成決定手段は、 前記画像データの各画素についてドットの形成の有無も
含めて形成すべきドットの径を設定するドット径設定手
段と、 前記所定の記録ピッチと略同一の径を有するドットが隣
接するラスタ上に生じる場合には、該ドットの発生を制
御して、該ドットが隣接するラスタ上に生じることを抑
制する抑制手段とからなる印刷装置。 - 【請求項4】 請求項3記載の印刷装置であって、 前記抑制手段は、 前記所定の記録ピッチと略同一の径を有するドットが隣
接するラスタ上に生じる場合には、いずれか一方のラス
タについては、該ドットの記録位置を他方のラスタ上に
移動する手段である印刷装置。 - 【請求項5】 請求項3記載の印刷装置であって、 前記抑制手段は、 前記所定の記録ピッチと略同一の径を有するドットが隣
接するラスタ上に生じる場合には、いずれか一方のラス
タについては、該ドットの形成を抑制する手段である印
刷装置。 - 【請求項6】 請求項5記載の印刷装置であって、 前記抑制手段は、さらに、 前記所定の記録ピッチと略同一の径を有するドットの形
成により表現されるべき濃度を補償する濃度補償手段を
備える印刷装置。 - 【請求項7】 請求項6記載の印刷装置であって、 前記濃度補償手段は、1つの画素に複数のドットを重ね
て記録することを許容して濃度を補償する手段である印
刷装置。 - 【請求項8】 請求項6記載の印刷装置であって、 前記濃度補償手段は、1つの画素に複数のドットを重ね
て記録すべき場合には、該複数のドットと単位面積当た
りの濃度が略同一の単一のドットを形成することにより
濃度を補償する手段である印刷装置。 - 【請求項9】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記ドット形成決定手段は、 前記所定の記録ピッチと略同一の径を有するドットの形
成を抑制すべきラスタたる抑制ラスタと、その他のラス
タとを判別するラスタ判別手段と、 前記抑制ラスタおよびその他のラスタのそれぞれについ
て、各画素の階調値と形成すべきドットの記録率との関
係を記憶した記録手段と、 前記ラスタ判別手段による判別結果に対応した前記関係
を参照して、各画素ごとに形成すべきドットを決定する
ドット決定手段とを備える手段であり、 前記抑制ラスタに対応した前記関係は、前記所定の記録
ピッチと略同一の径を有するドットの記録率をその他の
ラスタにおける記録率よりも小さく設定した関係である
印刷装置。 - 【請求項10】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記所定の記録ピッチは、略50μm以下の間隔である
印刷装置。 - 【請求項11】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記ドット形成決定手段が、前記所定の記録ピッチと略
同一の径を有するドットの隣接するラスタ上における発
生を抑制するのは、該ドットの記録率が略50%以上の
領域である印刷装置。 - 【請求項12】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記ドット形成決定手段は、さらに前記所定の記録ピッ
チと略同一の径を有するドットがラスタ方向に隣接して
発生することを抑制しつつ、ドットの形成を決定する手
段である印刷装置。 - 【請求項13】 ヘッドを駆動して一方向に並ぶドット
列たるラスタを形成し、該ラスタと交差する方向に前記
ヘッドと印刷媒体とを予め定めた所定の記録ピッチで相
対的に移動する副走査を行うことにより、入力された画
像データに応じた画像を前記印刷媒体に印刷する印刷方
法であって、(a)前記記録ピッチと略同一の径のドッ
トを含む2種類以上の径の異なるドットを形成可能なヘ
ッドを準備する工程と、(b)人間の視覚分解能以下の
所定の間隔で特定されるラスタ上には前記所定の記録ピ
ッチと略同一の径を有するドットが発生することを抑制
しつつ、画像データを構成する各画素ごとにドットの形
成の有無も含めて形成すべきドットの径を決定する工程
と、(c)前記ヘッドを駆動して該設定されたドット径
でドットを形成する工程とを備える印刷方法。 - 【請求項14】 請求項13記載の印刷方法であって、 前記工程(b)における前記所定の間隔で特定されるラ
スタは、前記副走査方向に1ラスタおきに特定されるラ
スタである印刷方法。 - 【請求項15】 請求項13記載の印刷方法であって、 前記工程(b)は、(b−1)前記画像データの各画素
についてドットの形成の有無も含めて形成すべきドット
の径を設定する工程と、(b−2)前記所定の記録ピッ
チと略同一の径を有するドットが隣接するラスタ上に生
じる場合には、該ドットの発生を制御して、該ドットが
隣接するラスタ上に生じることを抑制する工程とからな
る印刷方法。 - 【請求項16】 請求項13記載の印刷方法であって、 前記工程(b)は、(b−i)前記所定の記録ピッチと
略同一の径を有するドットの形成を制御すべきラスタた
る抑制ラスタと、その他のラスタとを判別する工程と、
(b−ii)前記抑制ラスタおよびその他のラスタのそ
れぞれについて、各画素の階調値と形成すべきドットの
記録率との関係を予め設定する工程と、(b−iii)
前記工程(b−i)による判別結果に対応した前記関係
を参照して、各画素ごとに形成すべきドットを決定する
工程とを備える方法であり、 前記抑制ラスタに対応した前記関係は、前記所定の記録
ピッチと略同一の径を有するドットの記録率をその他の
ラスタにおける記録率よりも小さく設定した関係である
印刷方法。 - 【請求項17】 所定の記録ピッチで、該記録ピッチと
略同一の径のドットを含む2種類以上の径の異なるドッ
トを形成することにより画像を印刷するプリンタに共す
る印刷データを設定するプログラムをコンピュータ読み
とり可能に記録した記録媒体であって、 人間の視覚分解能以下の所定の間隔で特定されるラスタ
上には前記所定の記録ピッチと略同一の径を有するドッ
トが発生することを抑制しつつ、画像データを構成する
各画素ごとにドットの形成の有無も含めて形成すべきド
ットの径を決定して前記印刷データを設定する機能を実
現するプログラムを記録した記録媒体。 - 【請求項18】 請求項17記載の記録媒体であって、 前記所定の間隔で特定されるラスタは、前記副走査方向
に1ラスタおきに特定されるラスタである記録媒体。 - 【請求項19】 請求項17記載の記録媒体であって、 前記印刷データを設定する機能は、 前記画像データの各画素についてドットの形成の有無も
含めて形成すべきドットの径を設定することにより第1
のデータを設定する機能と、 前記所定の記録ピッチと略同一の径を有するドットが隣
接するラスタ上に生じる場合には、該ドットの発生を制
御し、該ドットが隣接するラスタ上に生じることを抑制
するように前記第1のデータを補正して前記印刷データ
を設定する機能とからなる記録媒体。 - 【請求項20】 請求項17記載の記録媒体であって、 前記印刷データを設定する機能は、 前記所定の記録ピッチと略同一の径を有するドットの形
成を抑制すべきラスタたる抑制ラスタと、その他のラス
タとを判別する機能と、 前記抑制ラスタおよびその他のラスタのそれぞれについ
て、各画素の階調値と形成すべきドットの記録率との関
係に関して予め記憶された記録率データと、 前記ラスタの判別結果に対応した前記記録率データを参
照して、各画素ごとに形成すべきドットを決定して前記
印刷データを設定する機能とを備え、 前記抑制ラスタに対応した前記関係は、前記所定の記録
ピッチと略同一の径を有するドットの記録率をその他の
ラスタにおける記録率よりも小さく設定した関係として
記録した記録媒体。
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