JPH11255577A - シリコン単結晶の引上げ装置及びその引上げ方法 - Google Patents
シリコン単結晶の引上げ装置及びその引上げ方法Info
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- JPH11255577A JPH11255577A JP5922898A JP5922898A JPH11255577A JP H11255577 A JPH11255577 A JP H11255577A JP 5922898 A JP5922898 A JP 5922898A JP 5922898 A JP5922898 A JP 5922898A JP H11255577 A JPH11255577 A JP H11255577A
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Abstract
シリコン融液の熱がチャンバ内へ放散されることを防ぐ
ことによりシリコン単結晶の有転位化率を下げる。 【解決手段】シリコン融液12を貯留する石英るつぼ1
3を上昇又は下降させるるつぼ昇降手段17と、シリコ
ン融液12から成長するシリコン単結晶棒25を包囲す
る筒状の熱遮蔽体26とを備える。熱遮蔽体26が石英
るつぼ13の内面と熱遮蔽体26の外面の間を覆う面積
を有する環状の熱輻射体27を有する。熱輻射体昇降手
段41により熱輻射体27を熱遮蔽体26と独立して上
昇又は下降して熱輻射体27を石英るつぼ13の所定の
位置に維持する。所定の位置は石英るつぼ13の上端で
あることが好ましく、熱輻射体27には1又は2以上の
通孔27cを形成することが更に好ましい。
Description
を引上げて育成するシリコン単結晶の引上げ装置及びそ
の引上げ方法に関するものである。
のシリコン融液から半導体用の高純度シリコン単結晶棒
を成長させるチョクラルスキー法(以下、CZ法とい
う)が知られている。このCZ方法では、ミラーエッチ
ングされた種結晶をシリコン融液に接触させ、種結晶を
引上げてシリコン融液から種絞り部を作製し、その後目
的とするシリコン棒の直径まで結晶を徐々に太らせて成
長させることにより、必要な面方位を有する無転位の単
結晶棒を得るものである。このCZ方法におけるシリコ
ン単結晶棒の品質及び生産性を向上させるために、従来
この種の装置には、チャンバ内に設けられたシリコン融
液を貯留する石英るつぼを上昇又は下降させるるつぼ昇
降手段と、シリコン融液から成長するシリコン単結晶棒
を包囲する筒状の熱遮蔽体とを備えたものが知られてい
る。
上げ装置では、石英るつぼの周囲に設けられたカーボン
ヒータにより石英るつぼ内のシリコン融液を加熱して所
定温度に維持し、シリコン単結晶棒の引上げに伴うシリ
コン融液表面の低下を昇降手段が石英るつぼを上昇させ
ることによりシリコン融液の表面を所定位置に維持して
均一なシリコン単結晶棒を得るとともに、熱遮蔽体がシ
リコン単結晶棒を包囲することにより、シリコン融液の
熱が成長したシリコン単結晶棒に到達しないように熱遮
蔽体が遮蔽する。熱遮蔽体がシリコン融液の熱を遮蔽し
てシリコン単結晶棒の熱履歴を制御することにより、シ
リコン単結晶棒中の点欠陥の核化析出を抑制するととも
に、シリコン単結晶棒の冷却速度を向上させて引上げ速
度を増大し、シリコン単結晶棒の生産性を向上できるよ
うになっている。
の引上げ装置では、シリコン融液を貯留する石英るつぼ
の上部が開口されているため、その石英るつぼの上部か
らカーボンヒータにより加熱されたシリコン融液の熱が
チャンバ内へ放散される。このため、シリコン融液を所
定の温度に加熱維持するためにはカーボンヒータから多
大の電力を供給する必要があり、特に大口径のシリコン
単結晶棒を引上げる際にはカーボンヒータの電力消費量
が極めて増大する不具合がある。
と石英るつぼとの間にシールド部材を設けた単結晶引上
げ装置を本出願人は提案した(特開平1−14539
1)。このシールド部材は、熱遮蔽体の下部にこの熱遮
蔽体の外径より大径の円筒部と、この円筒部の下端に連
続して設けられ内方に先細りして熱遮蔽体とシリコン融
液との間を遮断する傾斜筒部とを有する。そしてシール
ド部材は熱遮蔽体に対して回転しながら昇降できるよう
になっている。しかし、上記シールド部材は傾斜筒部を
有するため、昇降させるとシリコン融液表面に流れるキ
ャリアガスの流速が変化する。その結果シリコン単結晶
中の酸素濃度が変化するなどの悪影響を生じる。またシ
ールド部材の昇降は熱遮蔽体の外周に設けられたねじ部
に沿った回転により行われるため、単結晶引上げ中にの
シールド部材を昇降させる場合、その駆動が複雑化す
る。
に伴ってシリコン融液量が減少してその液面が低下した
場合に、カーボンヒータからの加熱が十分でないと、石
英るつぼの内周面にシリコン融液の一部が固化して付着
することがある。シリコン単結晶棒の引上げ途中にこの
付着したシリコンが石英るつぼの内周面から剥離してシ
リコン融液中に落下すると、シリコン融液中に温度差に
基づく熱的ストレスが発生してシリコン単結晶の有転位
化率を下げることができない恐れがある。
力で所定の温度にするシリコン単結晶の引上げ装置及び
その引上げ方法を提供することにある。本発明の別の目
的は、シリコン融液の熱がチャンバ内へ放散されること
を防ぐことによりシリコン単結晶の有転位化率を下げる
ことのできるシリコン単結晶の引上げ装置及びその引上
げ方法を提供することにある。
図1に示すように、シリコン融液12を貯留する石英る
つぼ13を上昇又は下降させるるつぼ昇降手段17と、
シリコン融液12から成長するシリコン単結晶棒25を
包囲する筒状の熱遮蔽体26とを備えたシリコン単結晶
の引上げ装置の改良である。その特徴ある構成は、熱遮
蔽体26が石英るつぼ13の内面と熱遮蔽体26の外面
の間を覆う面積を有する環状の熱輻射体27を有し、熱
輻射体27を熱遮蔽体26と独立して上昇又は下降して
熱輻射体27を石英るつぼ13の所定の位置に維持する
熱輻射体昇降手段41が設けられたところにある。請求
項5に係る発明は、石英るつぼ13に貯留されたシリコ
ン融液12から成長するシリコン単結晶棒25を筒状の
熱遮蔽体26で包囲した状態で引上げる方法の改良であ
る。その特徴ある構成は、石英るつぼ13の内面と熱遮
蔽体26の外面の間を覆う面積を有する環状の熱輻射体
27をシリコン単結晶棒25の引上げ中に石英るつぼ1
3の所定の位置に維持するように上昇させるところにあ
る。請求項1及び請求項5に係る発明では、熱輻射体昇
降手段41で熱輻射体27を上昇又は下降して熱輻射体
27を石英るつぼ13の所定の位置に維持させることに
より、シリコン融液12の熱が放散することを防ぎ、熱
が石英るつぼ13を介して効率良くシリコン融液12に
伝達され、シリコン融液12が少ない電力で所定の温度
になる。
明であって、熱輻射体昇降手段41が、チャンバ11の
上部から吊り下げられ周囲にラックギヤが形成され下端
に熱輻射体27が取付けられた支持棒42と、チャンバ
11の上部に設けられ上記ラックギヤに歯合する駆動ギ
ヤが内蔵されこの駆動ギヤの回転により支持棒42を上
下動させるギヤボックス43と、チャンバ11の上部に
設けられ上記駆動ギヤを駆動する駆動モータ46とを有
するシリコン単結晶の引上げ装置である。ラックギヤに
歯合する駆動ギヤの回転により支持棒42が昇降するた
め、容易に熱輻射体27の位置を制御できる。
係る発明であって、所定の位置が石英るつぼ13の上端
であるシリコン単結晶の引上げ装置である。石英るつぼ
13の上端に熱輻射体27を位置させることにより、シ
リコン融液12への加熱を石英るつぼ13の全体で効率
よく行うことができる。また、石英るつぼ13内の側部
上端までの温度を均一にする。これにより、石英るつぼ
13の上端内周面にシリコン融液12の一部が固化して
付着することが防止され、シリコン単結晶の有転位化率
が低下しない。
いずれかに係る発明であって、図3に示すように、熱輻
射体27に1又は2以上の通孔27cが形成されたシリ
コン単結晶の引上げ装置である。熱輻射体27に1又は
2以上の通孔27cを形成することにより、不活性ガス
をこの通孔27cに流通させてシリコン融液12の表面
から蒸発したガスをこの不活性ガスとともに有効に排出
する。
図面に基づいて説明する。図1及び図2に示すように、
シリコン単結晶の引上げ装置10のチャンバ11内に
は、シリコン融液12を貯留する石英るつぼ13が設け
られ、この石英るつぼ13の外面は黒鉛サセプタ14に
より被覆される。石英るつぼ13の下面は黒鉛サセプタ
14を介して支軸16の上端に固定され、この支軸16
の下部はるつぼ昇降手段17に接続される。るつぼ昇降
手段17は図示しないが石英るつぼ13を回転させる第
1回転用モータと、石英るつぼ13を昇降させる昇降用
モータとを有し、これらのモータにより石英るつぼ13
が所定の方向に回転し得るとともに、上下方向に移動可
能となっている。石英るつぼ13の外周面は石英るつぼ
13から所定の間隔をあけてカーボンヒータ18により
包囲され、このカーボンヒータ18は保温筒19により
包囲される。カーボンヒータ18は石英るつぼ13に投
入された高純度のシリコン多結晶体を加熱・溶融してシ
リコン融液12にする。
シング21が接続される。このケーシング21には引上
げ手段22が設けられる。引上げ手段22はケーシング
21の上端部に水平状態で旋回可能に設けられた引上げ
ヘッド(図示せず)と、このヘッドを回転させる第2回
転用モータ(図示せず)と、ヘッドから石英るつぼ13
の回転中心に向って垂下されたワイヤケーブル23と、
上記ヘッド内に設けられワイヤケーブル23を巻取り又
は繰出す引上げ用モータ(図示せず)とを有する。ワイ
ヤケーブル23の下端にはシリコン融液12に浸してシ
リコン単結晶棒25を引上げるための種結晶24が取付
けられる。
のシリコン単結晶棒側に不活性ガスを供給しかつ上記不
活性ガスをチャンバ11のるつぼ内周面側から排出する
ガス給排手段28が接続される(図1)。ガス給排手段
28は一端がケーシング21の周壁に接続され他端が上
記不活性ガスを貯留するタンク(図示せず)に接続され
た供給パイプ29と、一端がチャンバ11の下壁に接続
され他端が真空ポンプ(図示せず)に接続された排出パ
イプ30とを有する。供給パイプ29及び排出パイプ3
0にはこれらのパイプ29,30を流れる不活性ガスの
流量を調整する第1及び第2流量調整弁31,32がそ
れぞれ設けられる。一方、シリコン単結晶棒25の外周
面と石英るつぼ13の内周面との間には、シリコン単結
晶棒25を包囲する筒状の熱遮蔽体26が設けられる。
熱遮蔽体26はシリコン融液12の熱をシリコン単結晶
棒25に到達しないように遮蔽するために設けられ、こ
の熱遮蔽体26の上縁には外方に略水平方向に張り出す
フランジ部26bが連設される。このフランジ部26b
を保温筒19上に載置することにより熱遮蔽体26はチ
ャンバ11内に固定され、熱遮蔽体26の下縁は石英る
つぼ13の上昇によりシリコン融液12表面から所定の
距離だけ上方に位置するように構成される。
嵌して設けられる。図4に示すように、熱輻射体27は
環状のカーボンのケーシング27bの内部に断熱材27
aを充填することにより作られる。熱輻射体27はシリ
コン融液12からの放熱を反射しかつシリコン融液12
からの輻射熱を蓄熱する。これにより、シリコン融液1
2の熱がチャンバ11内に放散するのを防ぐようになっ
ている。更に図3に示すように、熱輻射体27は石英る
つぼ13の内面と熱遮蔽体26の外面の間を覆う面積を
有するように構成され、ガス給排手段28により供給さ
れた不活性ガスを流通させるために下部から上部に向っ
て互いに広がるように斜めに形成された複数の通孔27
cと、後述する熱輻射体昇降手段41で支持するための
一対の支持孔27dが形成される。
部にはケーシング21を挟むように一対の熱輻射体昇降
手段41が設けられる。熱輻射体昇降手段41は周囲に
ラックギヤ(図示せず)が形成され下端が熱輻射体27
の支持孔27dに挿通された支持棒42と、チャンバ1
1の上部に設けられラックギヤに歯合する駆動ギヤが内
蔵され駆動ギヤの回転により支持棒42を上下動させる
ギヤボックス43と、チャンバ11の上部にサポート部
材44を介して取付けられ回転軸46aが駆動ギヤに接
続された駆動モータ46とを有する。熱輻射体27の支
持孔27dに挿通され支持棒42の下部には大径部42
aが形成され、この大径部42aは熱輻射体27を下面
から支持するように構成される。熱輻射体昇降手段41
は、駆動モータ46による回転軸46aの回転によりギ
ヤボックス43に内蔵された図示しない駆動ギヤが回転
し、支持棒42を上下動させることにより熱輻射体27
を熱遮蔽体27と独立して、かつ石英るつぼ13と同一
速度で上昇又は下降させるように構成される。
ータの出力軸(図示せず)にはロータリエンコーダ(図
示せず)が設けられ、るつぼ昇降手段17には石英るつ
ぼ13内のシリコン融液12の重量を検出する重量セン
サ(図示せず)と、支軸16の昇降位置を検出するリニ
ヤエンコーダ(図示せず)とが設けられる。ロータリエ
ンコーダ、重量センサ及びリニヤエンコーダの各検出出
力はコントローラ(図示せず)の制御入力に接続され、
コントローラの制御出力は引上げ手段22の引上げ用モ
ータ、るつぼ昇降手段の昇降用モータ及び熱輻射体昇降
手段41の駆動モータ46にそれぞれ接続される。また
コントローラにはメモリ(図示せず)が設けられ、この
メモリにはロータリエンコーダの検出出力に対するワイ
ヤケーブル23の巻取り長さ、即ちシリコン単結晶棒2
5の引上げ長さが第1マップとして記憶され、重量セン
サの検出出力に対する石英るつぼ13内のシリコン融液
12の液面レベルが第2マップとして記憶される。コン
トローラは重量センサの検出出力に基づいて石英るつぼ
13内のシリコン融液12の液面を常に一定のレベルに
保つように、るつぼ昇降手段17の昇降用モータを制御
するとともに、熱輻射体27を石英るつぼ13の所定の
位置に維持するように熱輻射体昇降手段41の駆動モー
タ46を制御するように構成される。
上げ装置の動作を説明する。図1に示すように、石英る
つぼ13に高純度のシリコン多結晶体を投入し、カーボ
ンヒータ18によりこの高純度のシリコン多結晶体を加
熱・溶融してシリコン融液12にする。石英るつぼ13
にシリコン多結晶体が投入されたならば、熱輻射体昇降
手段41は支持棒42を下方に移動させ、この実施の形
態では熱輻射体27を石英るつぼ13の上端に位置させ
る。石英るつぼ13の上端に位置する熱輻射体27はシ
リコン融液12の熱がチャンバ11内へ放散することを
防ぎ、カーボンヒータ18からの熱が石英るつぼ13を
介して効率良くシリコン融液12に伝達され、シリコン
融液12を少ない電力で所定の温度にする。
シリコン融液12が貯留されたならば、次に、第1及び
第2流量調整弁31,32を開くことにより不活性ガス
をケーシング21内に供給してシリコン融液12の表面
から蒸発したガスをこの不活性ガスとともに排出パイプ
30から排出させる。この状態で、引上げ手段の図示し
ない引上げ用モータによりワイヤ19を繰出して種結晶
24を降下させ、種結晶24の先端部をシリコン融液2
3に接触させる。その後種結晶24を徐々に引上げて種
絞り部25aを形成した後、更に種結晶24を引上げる
ことにより種絞り部25aの下部に無転位のシリコン単
結晶棒25を育成させる。
コン融液12の表面は低下し、減少する融液12の量に
応じて図示しない昇降用モータはるつぼ13を上昇さ
せ、図2に示すように、種結晶24の引上げとともに低
下するシリコン融液12の表面を所定位置に維持させ
る。この石英るつぼ13の上昇とともに、熱輻射体昇降
手段41は石英るつぼ13と同一速度で熱輻射体27を
上昇させ、石英るつぼ13の上端に熱輻射体27を常に
位置させる。石英るつぼ13の上端に位置する熱輻射体
27はシリコン単結晶棒25の育成時におけるシリコン
融液12のチャンバ11内への放熱を防ぎ、カーボンヒ
ータ18からの熱を石英るつぼ13を介して効率良くシ
リコン融液12に伝達し、石英るつぼ13内の温度を均
一にしてシリコン融液12を少ない電力で所定の温度に
維持する。
ーボンのケーシング27bの内部に断熱材27aを充填
した熱輻射体27を使用したが、熱輻射体はシリコン融
液12のチャンバ11内への放熱を防ぐことができる限
り、図5及び図6に示すような環状のモリブデンからな
る板材であっても良い。このような板状の熱輻射体47
にあっては、支持孔47d及びガス給排手段により供給
された不活性ガスを流通させるための複数の通孔47c
を打抜き又は一部立ち上げにより形成することができ
る。また、上述した実施の形態では、熱輻射体27を石
英るつぼ13の上端に位置させたが、シリコン融液への
加熱を効率よく行うことができる限り、熱輻射体27の
位置は必ずしも石英るつぼ13の上端でなくても良い。
説明する。 <実施例1>図1及び図2に示すように、内径が約40
0mmの石英るつぼ13と内径及び高さがともに約40
0mmの熱遮蔽体26とを有するシリコン単結晶の引上
げ装置10に、石英るつぼ13の内面と熱遮蔽体26の
外面の間を覆う面積を有する厚さ約38mmの環状の熱
輻射体27を熱遮蔽体26に遊嵌し、熱輻射体昇降手段
41の支持棒42に吊持した。この熱輻射体27は厚さ
約22mmであって、環状のカーボンのケーシング27
bの内部に断熱材27aを充填したものを使用した。こ
のように構成された引上げ装置10を実施例1とした。 <比較例1>図示しないが熱輻射体27を設けないこと
を除いて、引上げ装置を上記実施例1と同一に構成し
た。この引上げ装置を比較例1とした。
1の各引上げ装置にて直径約300mmのシリコン単結
晶棒を引上げ速度0.4mm/分で200mm、600
mm及び1000mm引上げたときの石英るつぼ内表面
の温度を輻射伝熱を考慮した熱伝導解析プログラムにて
シミュレーション計算し、比較を行った。石英るつぼ内
表面の温度はるつぼ内底部中央(図2のC点)、るつぼ
内底部の側部(同D点)及びるつぼ内側面上部(同E
点)の温度における平均値により表した。この結果を図
7に示す。図7より明らかなように、実施例1ではシリ
コン単結晶棒引上げ当初に最小値を示し、その後僅かに
温度が上昇する点で、シリコン単結晶棒引上げ当初に最
大値を示し、その後徐々に温度が低下する比較例1と相
違する。また、実施例1の最大値は比較例1の最小値よ
り低い温度であることも判る。比較例1のシリコン単結
晶棒引上げ当初における石英るつぼの温度が最大値を示
すのは、シリコン多結晶体を加熱・溶融する際における
シリコン融液の熱が放散されることに伴い、石英るつぼ
の温度を先行して上昇させる必要があるためと考えられ
る。また、実施例1の最大値は比較例1の最小値より低
い温度であるのは、石英るつぼの上端に位置させた熱輻
射体27が、シリコン融液12の熱がチャンバ11内へ
放散することを防ぎ、カーボンヒータ18からの熱を石
英るつぼ13を介して効率良くシリコン融液12に伝達
したためと考えられる。従って、実施例1は比較例1に
比較してより低い温度でシリコン多結晶体を加熱・溶融
させることができ、シリコン単結晶棒の引上げ時におけ
る温度変化も少ないことが判る。
英るつぼの内面と熱遮蔽体の外面の間を覆う面積を有す
る環状の熱輻射体を設け、熱輻射体を熱遮蔽体に独立し
て上昇又は下降して熱輻射体を石英るつぼの所定の位置
に維持するようにしたので、シリコン融液の熱がチャン
バ内へ放散されることが防止され、熱を石英るつぼを介
して効率良くシリコン融液に伝達し、シリコン融液を少
ない電力で所定の温度にすることができる。この結果、
石英るつぼ内表面の温度も従来の熱遮蔽体のみを設けた
引上げ装置と比べて低下させることができ、シリコン単
結晶の有転位化率を下げることができる。また、石英る
つぼの上端に熱輻射体を位置させれば、シリコン融液へ
の加熱を石英るつぼの全体で効率よく行い、石英るつぼ
内の側部上端までの温度を均一にすることができる。更
に、熱輻射体に1又は2以上の通孔を形成すれば、不活
性ガスをこの通孔に流通させてシリコン融液の表面から
蒸発したガスをこの不活性ガスとともに有効に排出する
ことができる。この結果、石英るつぼの上端内周面にシ
リコン融液の一部が固化して付着することを防止して、
シリコン単結晶の有転位化率を下げることができる。
成図。
1に対応する断面構成図。
つぼ内表面の温度の変化を示す図。
Claims (5)
- 【請求項1】 シリコン融液(12)を貯留する石英るつぼ
(13)を上昇又は下降させるるつぼ昇降手段(17)と、前記
シリコン融液(12)から成長するシリコン単結晶棒(25)を
包囲する筒状の熱遮蔽体(26)とを備えたシリコン単結晶
の引上げ装置において、 前記熱遮蔽体(26)が前記石英るつぼ(13)の内面と前記熱
遮蔽体(26)の外面の間を覆う面積を有する環状の熱輻射
体(27,47)を有し、 前記熱輻射体(27,47)を前記熱遮蔽体(26)と独立して上
昇又は下降して前記熱輻射体(27,47)を前記石英るつぼ
(13)の所定の位置に維持する熱輻射体昇降手段(41)が設
けられたことを特徴とするシリコン単結晶の引上げ装
置。 - 【請求項2】 熱輻射体昇降手段(41)が、チャンバ(11)
の上部から吊り下げられ周囲にラックギヤが形成され下
端に熱輻射体(27)が取付けられた支持棒(42)と、前記チ
ャンバ(11)の上部に設けられ前記ラックギヤに歯合する
駆動ギヤが内蔵され前記駆動ギヤの回転により前記支持
棒(42)を上下動させるギヤボックス(43)と、前記チャン
バ(11)の上部に設けられ前記駆動ギヤを駆動する駆動モ
ータ(46)とを有する請求項1記載のシリコン単結晶の引
上げ装置。 - 【請求項3】 所定の位置が石英るつぼ(13)の上端であ
る請求項1又は2記載のシリコン単結晶の引上げ装置。 - 【請求項4】 熱輻射体(27,47)に1又は2以上の通孔
(27c,47c)が形成された請求項1ないし3いずれか記載
のシリコン単結晶の引上げ装置。 - 【請求項5】 石英るつぼ(13)に貯留されたシリコン融
液(12)から成長するシリコン単結晶棒(25)を筒状の熱遮
蔽体(26)で包囲した状態で引上げる方法において、 前記石英るつぼ(13)の内面と前記熱遮蔽体(26)の外面の
間を覆う面積を有する環状の熱輻射体(27,47)を前記シ
リコン単結晶棒(25)の引上げ中に前記石英るつぼ(13)の
所定の位置に維持するように上昇させることを特徴とす
るシリコン単結晶の引上げ方法。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP05922898A JP3642175B2 (ja) | 1998-03-11 | 1998-03-11 | シリコン単結晶の引上げ装置及びその引上げ方法 |
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|---|---|---|---|
| JP05922898A JP3642175B2 (ja) | 1998-03-11 | 1998-03-11 | シリコン単結晶の引上げ装置及びその引上げ方法 |
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| JP05922898A Expired - Lifetime JP3642175B2 (ja) | 1998-03-11 | 1998-03-11 | シリコン単結晶の引上げ装置及びその引上げ方法 |
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