JPH11255718A - 2−アミノ−5−ニトロフェネチルアルコールの精製方法 - Google Patents

2−アミノ−5−ニトロフェネチルアルコールの精製方法

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JPH11255718A
JPH11255718A JP6117998A JP6117998A JPH11255718A JP H11255718 A JPH11255718 A JP H11255718A JP 6117998 A JP6117998 A JP 6117998A JP 6117998 A JP6117998 A JP 6117998A JP H11255718 A JPH11255718 A JP H11255718A
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JP
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amino
nitrophenethyl alcohol
alcohol
nitrophenethyl
purifying
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JP6117998A
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Shinya Amano
新哉 天野
Yoshinori Saito
芳紀 斉藤
Yoshinori Nishizawa
義則 西澤
Yoshiaki Fujikura
芳明 藤倉
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粗2−アミノ−5−ニトロフェネチルアルコ
ールから2−アミノ−5−ニトロフェネチルアルコール
を高い回収率で精製する方法の提供。 【解決手段】 次の一般式(1) 【化1】 (式中、nは0〜3の整数を示す。)及び/または次の
一般式(2) 【化2】 (式中、mは1〜3の整数を示す。)で表される化合物
を不純物として含有する2−アミノ−5−ニトロフェネ
チルアルコールに無機酸を加えて無機酸塩とし、次いで
析出した無機酸塩を水に溶解した後、無機塩及び/また
はアルカリを加えることを特徴とする、2−アミノ−5
−ニトロフェネチルアルコールの精製方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、染料、顔料、高分
子化合物、農薬等の原料として重要な化合物である2−
アミノ−5−ニトロフェネチルアルコールの精製方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】染料、顔料等の着色剤や農薬等の原料と
して重要な化合物である2−アミノ−5−ニトロフェネ
チルアルコールは、例えば国際公開公報WO86−02
829に記載の如く、次の方法により製造することがで
きる。
【0003】すなわち2−アミノフェネチルアルコール
(3)と無水酢酸(4)とを反応させて2−アミノフェ
ネチルアルコールジアセチル化物(5)を得る。次いで
これを濃硫酸溶液中で硝酸(6)と反応させて2−アミ
ノ−5−ニトロフェネチルアルコールジアセチル化物
(7)を得る。次いでこれを加水分解することにより、
2−アミノ−5−ニトロフェネチルアルコール(8)を
得ることができる。
【0004】しかしながら、かかる方法ではニトロ化反
応の際、ニトロ基はベンゼン環の3位〜6位の1または
2以上の箇所に結合し得るため、2−アミノ−4−ニト
ロフェネチルアルコールをはじめとする多くの副生成物
が生成する。また2−アミノフェネチルアルコールが未
反応のまま残留する場合がある。このためかかる混合物
から2−アミノ−5−ニトロフェネチルアルコールを精
製、単離する方法として例えば次の方法が知られてい
る。
【0005】まず上記混合物を有機溶剤に溶解し、塩酸
を加えて塩酸塩として有機溶剤中で析出させる。次いで
これを水に溶解すれば、2−アミノ−5−ニトロフェネ
チルアルコール塩酸塩のみが加水分解を受けるため、2
−アミノ−5−ニトロフェネチルアルコールを水中で析
出させ、精製、単離することができる(国際公開公報W
O90−14818)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
精製方法では2−アミノ−5−ニトロフェネチルアルコ
ールの回収率が低く、結果的に収率が低下するという問
題があった。このためより回収率の高い精製方法が望ま
れていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、2−アミ
ノ−4−ニトロフェネチルアルコール等を不純物として
含む2−アミノ−5−ニトロフェネチルアルコールを無
機酸塩として水に溶解した後、無機塩及び/またはアル
カリを添加することにより、意外にも回収率が飛躍的に
向上することを見出し、本発明を完成させた。
【0008】すなわち本発明は、次の一般式(1)
【0009】
【化3】
【0010】(式中、nは0〜3の整数を示す。)及び
/または次の一般式(2)
【0011】
【化4】
【0012】(式中、mは1〜3の整数を示す。)で表
される化合物を不純物として含有する2−アミノ−5−
ニトロフェネチルアルコール(以下一般式(1)及び/
または一般式(2)で表される化合物を不純物として含
有する2−アミノ−5−ニトロフェネチルアルコールを
「粗2−アミノ−5−ニトロフェネチルアルコール」と
いう)に無機酸を加えて無機酸塩とし、次いで析出した
無機酸塩を水に溶解した後、無機塩及び/またはアルカ
リを加えることを特徴とする、2−アミノ−5−ニトロ
フェネチルアルコールの精製方法を提供するものであ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明において、粗2−アミノ−
5−ニトロフェネチルアルコール中に含まれる不純物
は、一般式(1)及び一般式(2)で表されるものであ
り、例えば2−アミノフェネチルアルコール、2−アミ
ノ−3−ニトロフェネチルアルコール、2−アミノ−4
−ニトロフェネチルアルコール、2−アミノ−6−ニト
ロフェネチルアルコール、2−アミノ−3,5−ジニト
ロフェネチルアルコール、2−アミノ−3,4,5−ト
リニトロフェネチルアルコール、2−アミノ−2,3,
4,5−テトラニトロフェネチルアルコール等が挙げら
れ、これらを1種または2種以上含有することができ
る。このうち、特に2−アミノ−4−ニトロフェネチル
アルコールを不純物として含むことが好ましい。
【0014】本発明においては、まず粗2−アミノ−5
−ニトロフェネチルアルコールに無機酸を加えて無機酸
塩とする。このために粗2−アミノ−5−ニトロフェネ
チルアルコールを適当な有機溶剤、例えばトルエン、キ
シレン、ベンゼン、ヘキサン、シクロヘキサン等の炭化
水素系溶剤、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル系溶
剤等、好ましくはエステル系溶剤、特に好ましくは酢酸
エチルに溶解する。次いで得られた溶液に無機酸を加え
て適宜撹拌することにより、粗2−アミノ−5−ニトロ
フェネチルアルコール無機酸塩を得ることができる。無
機酸としては例えば塩酸、硫酸、硝酸、及びリン酸等が
挙げられるが、このうち塩酸が特に好ましい。かかる粗
2−アミノ−5−ニトロフェネチルアルコール無機酸塩
のうち、2−アミノ−5−ニトロフェネチルアルコール
無機酸塩及び2−アミノ−4−ニトロフェネチルアルコ
ール無機酸塩等が有機溶剤中に析出する。
【0015】粗2−アミノ−5−ニトロフェネチルアル
コールと無機酸との混合比(モル比)は、粗2−アミノ
−5−ニトロフェネチルアルコールをすべて無機酸塩と
することが好ましいことから、好ましくは1:1〜1:
3、特に好ましくは1:1〜1:2である。
【0016】次いで析出した2−アミノ−5−ニトロフ
ェネチルアルコール無機酸塩及び2−アミノ−4−ニト
ロフェネチルアルコール無機酸塩等を水に溶解する。か
かる無機酸塩と水との混合比(重量比)に特に制限はな
いが、例えば1:2〜1:5が好ましい。
【0017】水に溶解した後、無機塩及び/またはアル
カリを添加する。これにより、2−アミノ−5−ニトロ
フェネチルアルコール塩酸塩のみが加水分解を受けて、
析出、沈澱する。好ましい無機塩としては例えば、硫酸
ナトリウム、塩化ナトリウム、塩化カリウムが挙げら
れ、このうち硫酸ナトリウムが特に好ましい。また好ま
しいアルカリとしては例えば、炭酸ナトリウム、炭酸水
素ナトリウム及び炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム
及び水酸化アルミニウムが挙げられる。本発明において
は、これら無機塩、アルカリを1種または2種以上用い
ることができる。無機塩及び/またはアルカリの無機酸
塩に対する添加量に特に制限はないが、例えば5〜70
重量%、特に15〜60重量%であることが好ましい。
【0018】次いで得られた沈殿物を濾取した後、適宜
洗浄、乾燥等することにより、高純度の2−アミノ−5
−ニトロフェネチルアルコールを高い回収率で得ること
ができる。
【0019】
【実施例】次に実施例を示して本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。
【0020】製造例1 粗2−アミノ−5−ニトロフェネチルアルコールの製造 2−アミノフェネチルアルコール(150g,1.1m
ol)に、無水酢酸(240.8g,2.3mol)を
滴下し、80℃で1時間撹拌した後約10℃に冷却し
た。次いで98%硫酸(857.6g,8.8mol)
を投入し、0〜10℃に保持しながら発煙硝酸(82.
4g,1.2mol)を滴下した。滴下終了後さらに1
時間撹拌し、水(1715g)を加え、100℃で3時
間撹拌を行った。これを10℃以下に冷却し、48%水
酸化ナトリウム水溶液を加えて硫酸の中和を行い、酢酸
エチルで抽出して、粗2−アミノ−5−ニトロフェネチ
ルアルコール(200.4g、回収率100%)を得
た。
【0021】実施例1 粗2−アミノ−5−ニトロフェネチルアルコール(4
3.5g、0.32mol、2−アミノ−5−ニトロフ
ェネチルアルコール純度約60%)を酢酸エチル(34
8g)に溶解し、35%HCl(27.34g、0.3
5mol)を滴下し、60℃で1時間撹拌した。次いで
析出した沈澱を濾取し、減圧乾燥して2−アミノ−5−
ニトロフェネチルアルコールから塩酸塩混合物(37.
61g、0.172mol)を得た。得られた塩酸塩を
水(87g)に溶解し、炭酸水素ナトリウム(8.4
g、0.1mol、水に対して9.7重量%)を投入し
て室温で1時間撹拌した。その後沈澱を濾取し、水洗
後、減圧乾燥して2−アミノ−5−ニトロフェネチルア
ルコール(19.05g、純度99%、回収率80%)
を得た。
【0022】実施例2 実施例1において、炭酸水素ナトリウムの代わりに硫酸
ナトリウム(10.3g、0.072mol、水に対し
て30重量%)を用いた以外は実施例1と同様にして2
−アミノ−5−ニトロフェネチルアルコール(17.3
8g、純度99%、回収率73%)を得た。
【0023】実施例3 実施例1において、炭酸水素ナトリウムとともに硫酸ナ
トリウム(10.3g、0.072mol、水に対して
30重量%)を用いた以外は実施例1と同様にして2−
アミノ−5−ニトロフェネチルアルコール(20.72
g、純度99%、回収率87%)を得た。
【0024】実施例4 実施例1において、炭酸水素ナトリウムの代わりに炭酸
ナトリウム(7.15g、0.067mol、水に対し
て8.2重量%)を用いた以外は実施例1と同様にして
2−アミノ−5−ニトロフェネチルアルコール(20.
48g、純度99%、回収率86%)を得た。
【0025】比較例1 実施例1において、塩酸塩を水に溶解した後、炭酸水素
ナトリウムを添加することなく、室温で1時間撹拌した
以外は実施例1と同様にして2−アミノ−5−ニトロフ
ェネチルアルコール(14.76g、純度99%、回収
率62%)を得た。
【0026】上記より、実施例1〜4は比較例1より2
−アミノ−5−ニトロフェネチルアルコール の回収率
が優れていることが確認された。
【0027】
【発明の効果】本発明の方法により、粗2−アミノ−5
−ニトロフェネチルアルコールから2−アミノ−5−ニ
トロフェネチルアルコールを高い回収率で精製すること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤倉 芳明 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(1) 【化1】 (式中、nは0〜3の整数を示す。)及び/または次の
    一般式(2) 【化2】 (式中、mは1〜3の整数を示す。)で表される化合物
    を不純物として含有する2−アミノ−5−ニトロフェネ
    チルアルコールに無機酸を加えて無機酸塩とし、次いで
    析出した無機酸塩を水に溶解した後、無機塩及び/また
    はアルカリを加えることを特徴とする、2−アミノ−5
    −ニトロフェネチルアルコールの精製方法。
  2. 【請求項2】 不純物が2−アミノ−4−ニトロフェネ
    チルアルコールを含むものである請求項1記載の2−ア
    ミノ−5−ニトロフェネチルアルコールの精製方法。
  3. 【請求項3】 無機酸が塩酸である請求項1または2記
    載の2−アミノ−5−ニトロフェネチルアルコールの精
    製方法。
JP6117998A 1998-03-12 1998-03-12 2−アミノ−5−ニトロフェネチルアルコールの精製方法 Pending JPH11255718A (ja)

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