JPH11255779A - シロールジボロン酸化合物、シロール共重合体及びそれらの製造方法並びにシロール誘導体の製造方法 - Google Patents

シロールジボロン酸化合物、シロール共重合体及びそれらの製造方法並びにシロール誘導体の製造方法

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JPH11255779A
JPH11255779A JP5944798A JP5944798A JPH11255779A JP H11255779 A JPH11255779 A JP H11255779A JP 5944798 A JP5944798 A JP 5944798A JP 5944798 A JP5944798 A JP 5944798A JP H11255779 A JPH11255779 A JP H11255779A
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Shigehiro Yamaguchi
茂弘 山口
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内田  学
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勇昇 泉澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光機能材料、電子機能材料あるいはそれらの
合成原料等として使用できるπ電子系化合物や共重合体
を自由にかつ収率良く合成する。 【解決手段】 下記式(I) 【化1】 [式中、R1及びR2はそれぞれ独立に置換又は無置換の
アルキル基又はアリール基を示し、R3及びR4はそれぞ
れ独立に置換又は無置換のアルキル基を示す。]で示さ
れるシロールジボロン酸化合物をπ電子系化合物や共重
合体の合成の出発物質として用いる。この式(I)の化
合物は、下記式(II) 【化2】 [R1〜R4は前記と同様である。]で示されるジエチニ
ルシラン化合物にホウ素化合物を作用させることによっ
て得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光機能材料、電子
機能材料等の合成原料として使用されるシロールジボロ
ン酸化合物及びその製造方法に関する。また、本発明
は、光機能材料、電子機能材料等としての用途が期待で
きるシロール共重合体及びシロール誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】π電子系有機化合物を光機能材料や電子
機能材料に応用しようとする試みは、多種多彩で多くの
研究機関で行われている。これらの中で代表的な化合物
群の1つとして、基本構造にヘテロ5員環構造を持つ1
群のπ電子系有機化合物、例えばチオフェンあるいはピ
ロールなどが知られている。しかしながら、これらの大
部分のヘテロ5員環は電子供与性であるため、その特徴
から材料への応用に制限があった。このため、電子受容
性の化合物が求められていた。
【0003】最近、ヘテロ元素がケイ素であるシラシク
ロペンタジエン環(シロール環)が電子受容性を示すこ
とが報告され、種々の機能性材料への応用が予測されて
いる。例えば、特開平6−100669号では導電性重
合体への応用の可能性が示され、特開平6ー16674
6号では光機能性材料への応用の可能性が示されてい
る。また、日本化学会第70春季年会講演予稿集IIの7
00ページ(2D102)及び701ページ(2D10
3)、日本化学会第71秋季年会講演予稿集の32ペー
ジ(2P1α21及び2P1α22)には、シラシクロ
ペンタジエン誘導体を有機EL素子に応用した例が報告
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記のように種々の機
能性材料にシラシクロペンタジエン誘導体を応用する場
合、目的に応じてシラシクロペンタジエン誘導体に様々
な置換基を導入することは、化合物の性質をコントロー
ルすることに繋がり、結果として機能性材料の性能が向
上するために、非常に重要な技術の1つと考えられる。
【0005】ところが、従来のシラシクロペンタジエン
誘導体の合成法は、ケミカルレビュウ、90巻、215
〜263ページ、1990年(Chem. Rev., 90, 215-26
3(1990))及びその参考文献、あるいはオルガノメタリ
ックス、14巻、1089〜1091ページ、1995
年(Organometallics, 14, 1089-91(1995))に記載され
ているように特定のものに限定されており、種々の誘導
体を自由に合成することはできなかった。
【0006】そこで、新規合成法として、特開平9−1
94487、特開平7−179477及び特開平7−3
00489には、2,5位に反応性の置換基を導入した
シロール誘導体の合成が開示されている。しかしなが
ら、これらに記載の方法では、過剰に用いた金属錯体を
消費するために用いるシリルクロライドに由来する副生
成物が生じ、最終的に得られるシロール誘導体の精製を
困難にさせる欠点があった。
【0007】一方、光機能材料、電子機能材料等として
の用途が期待できるシロール−チオフェン共重合体が、
特開平6−166746及び特開平6−100669に
開示されているが、これらに記載の共重合体はシロール
とチオフェンの1対1の共重合体ではなく、チオフェン
が過剰になっていた。また、これらに記載の製造法で
は、シロールとチオフェンの1対1の交互共重合体を合
成することは不可能であった。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、光機能材料、電子機能材料あるいはそれらの合成原
料等として使用できるπ電子系化合物や共重合体を自由
にかつ収率良く合成することが可能なシロールジボロン
酸化合物及びその製造方法を提供することを目的とす
る。また、本発明は、光機能材料、電子機能材料等とし
ての用途が期待できるシロール共重合体及びその製造方
法並びにシロール誘導体の製造方法を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、下記の第1〜第5発明を提供する。第1発明 下記式(I)
【化11】 [式中、R1及びR2はそれぞれ独立に置換又は無置換の
アルキル基又はアリール基を示し、R3及びR4はそれぞ
れ独立に置換又は無置換のアルキル基又はアリール基を
示す。]で示されるシロールジボロン酸化合物。
【0010】第2発明 下記式(II)
【化12】 [式中、R1及びR2はそれぞれ独立に置換又は無置換の
アルキル基又はアリール基を示し、R3及びR4はそれぞ
れ独立に置換又は無置換のアルキル基又はアリール基を
示す。]で示されるジエチニルシラン化合物にホウ素化
合物を作用させて、下記式(I)
【化13】 [式中、R1及びR2はそれぞれ独立に置換又は無置換の
アルキル基又はアリール基を示し、R3及びR4はそれぞ
れ独立に置換又は無置換のアルキル基又はアリール基を
示す。]で示される化合物を得ることを特徴とするシロ
ールジボロン酸化合物の製造方法。
【0011】第3発明 下記式(III)
【化14】 [式中、R1及びR2はそれぞれ独立に置換又は無置換の
アルキル基又はアリール基を示し、R3及びR4はそれぞ
れ独立に置換又は無置換のアルキル基又はアリール基を
示し、Arは置換又は無置換のアリーレン基又は2価の
ヘテロ環基を示し、Xは水素原子、ハロゲン原子又は下
記式
【化15】 で示される基(ただし、Y1は水素原子又はB(OH)2
である)を示し、Yは水素原子、B(OH)2又はAr
1(ただし、X1は水素原子又はハロゲン原子である)
を示す。nは1以上の数である。]で示されるシロール
共重合体。
【0012】第4発明 下記式(I)
【化16】 [式中、R1及びR2はそれぞれ独立に置換又は無置換の
アルキル基又はアリール基を示し、R3及びR4はそれぞ
れ独立に置換又は無置換のアルキル基又はアリール基を
示す。]で示されるシロールジボロン酸化合物にジハロ
ゲン化合物を作用させて、下記式(III)
【化17】 [式中、R1及びR2はそれぞれ独立に置換又は無置換の
アルキル基又はアリール基を示し、R3及びR4はそれぞ
れ独立に置換又は無置換のアルキル基又はアリール基を
示し、Arは置換又は無置換のアリーレン基又は2価の
ヘテロ環基を示し、Xは水素原子、ハロゲン原子又は下
記式
【化18】 で示される基(ただし、Y1は水素原子又はB(OH)2
である)を示し、Yは水素原子、B(OH)2又はAr
1(ただし、X1は水素原子又はハロゲン原子である)
を示す。nは1以上の数である。]で示される化合物を
得ることを特徴とするシロール共重合体の製造方法。
【0013】第5発明 下記式(I)
【化19】 [式中、R1及びR2はそれぞれ独立に置換又は無置換の
アルキル基又はアリール基を示し、R3及びR4はそれぞ
れ独立に置換又は無置換のアルキル基又はアリール基を
示す。]で示されるシロールジボロン酸化合物にハロゲ
ン化合物を作用させて、下記式(IV)
【化20】 [式中、R1及びR2はそれぞれ独立に置換又は無置換の
アルキル基又はアリール基を示し、R3及びR4はそれぞ
れ独立に置換又は無置換のアルキル基又はアリール基を
示し、Arは置換又は無置換のアリール基又はヘテロ環
基を示す。]で示される化合物を得ることを特徴とする
シロール誘導体の製造方法。
【0014】この場合、式(I)〜(III)の化合物にお
いて、R1及びR2のアルキル基としては、炭素数1〜1
0のもの、特に1〜6のものが好ましい。R1及びR2
アリール基としては、フェニル基、メチルフェニル基、
アニシル基が特に好適である。また、R1及びR2のアル
キル基又はアリール基における置換基としては、例えば
アルキル基、アルコシキ基、アリール基、アリールオキ
シ基、シリル基等が挙げられる。
【0015】式(I)〜(III)の化合物において、R3
及びR4のアルキル基としては、炭素数1〜10のも
の、特に1〜6のものが好ましい。また、R3及びR4
アルキル基における置換基としては、例えばアルキル
基、アルコシキ基、アリール基、アリールオキシ基、シ
リル基等が挙げられる。
【0016】式(III)の化合物において、Xのハロゲ
ン原子としては、臭素、塩素、ヨウ素が特に適当であ
る。また、nは1〜10000、特に10〜1000で
あることが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】第2発明では、式(II)のジエチ
ニルシラン化合物にホウ素化合物を作用させて、式
(I)のシロールジボロン酸化合物を得る。この場合、
ホウ素化合物としては、例えばビス(ジエチルアミノ)
ボリルクロライドを用いることができるが、これに限定
されるものではない。また、反応溶媒としては、ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、ベンゼ
ン、トルエン等の任意のものを使用することができる。
反応温度は、特に制限はないが、通常、−78℃〜室温
程度が好ましい。
【0018】より具体的には、第2発明では、例えば後
述する合成例1に示すように、式(II)のジエチニルシ
ラン化合物のLDMAN(リチウムジメチルアミノナフ
タレニド)を用いた分子内還元的環化反応により、2,
5−ジリチオシロールを得、これをジアミノクロロボラ
ンで捕捉した後、加水分解することにより、式(I)の
シロールジボロン酸化合物を得ることができる。
【0019】第3発明の共重合体の末端部分について
は、確認することが困難であるため、特定することが難
しいが、第3発明の共重合体では、両末端にシロール環
が存在してもよく、両末端にArが存在してもよく、一
方の末端にシロール環、他方の末端にArが存在しても
よい。また、重合性の反応部位についても、ボロン酸又
はハロゲンのまま停止しているか、それらが水素に置き
換わっていることが推測される。
【0020】第4発明では、式(I)のシロールジボロ
ン酸化合物にジハロゲン化合物を作用させて、式(II
I)のシロール共重合体を得る。この場合、ジハロゲン
化合物としては、例えば2,5−ジブロモチオフェンを
用いることができるが、これに限定されるものではな
い。また、反応溶媒、反応温度については前記と同様で
ある。
【0021】第5発明では、式(I)のシロールジボロ
ン酸化合物にハロゲン化合物を作用させて、式(IV)の
シロール誘導体を得る。この場合、ハロゲン化合物とし
ては、例えば3−ブロモピリジンを用いることができる
が、これに限定されるものではない。また、反応溶媒、
反応温度については前記と同様である。
【0022】より具体的には、第4発明及び第5発明で
は、例えば後述する合成例2〜4に示すように、Pd
(0)触媒を用いた式(I)の化合物と臭化アリールと
のクロスカップリング反応により、一連の2,5−ジア
リールシロールを良好な収率で得ることができる。ま
た、例えば後述する合成例5に示すように、ジブロモチ
オフェンとのカップリング反応により、これまで合成が
不可能であったシロール−チオフェン交互共重合体を得
ることができる。
【0023】
【実施例】次に、実施例により本発明を具体的に示す
が、本発明は下記実施例に限定されるものではない。以
下の合成例で使用した原料化合物あるいは合成した化合
物は次の通りである。したがって、合成例1が第1及び
第2発明の実施例であり、合成例2〜4が第5発明の実
施例であり、合成例5が第3及び第4発明の実施例であ
る。なお、以下の記述において、Meはメチル基、Et
はエチル基、Phはフェニル基を示す。
【0024】
【化21】
【化22】
【化23】
【化24】
【化25】
【化26】
【0025】ただし、前記式(IIIa)のシロール−チオ
フェン共重合体において、Xは水素原子、ハロゲン原子
又は下記式
【化27】 で示される基(ただし、Y1は水素原子又はB(OH)2
である)を示し、Yは水素原子、B(OH)2又は下記
【化28】 で示される基(ただし、X1は水素原子又はハロゲン原
子である)を示す。
【0026】(合成例1)1,1−ジエチルシロール−
2,5−ジボロン酸の合成(式(Ia)の化合物) ナフタレン(15.4g,12mmol)及び粒状リチ
ウム(82mg,12mmol)のTHF(9ml)溶
液を、アルゴン下において室温で6時間撹拌した。得ら
れた濃い緑色のリチウムナフタレナイド溶液に、式(II
a)で示されるジエチニルシラン(0.87g,3mm
ol)のTHF(5ml)溶液を室温で加えた。同温度
で5分間撹拌した後、混合物を−78℃に冷却した。混
合物に、トリフェニルシリルクロライド(1.77g,
6mmol)のTHF(5ml)溶液を添加した。同温
度で1時間撹拌した後、ビス(ジエチルアミノ)ボリル
クロライド(1.14g,6mmol)のTHF(5m
l)溶液を加えた。混合物を6時間で室温に加温した。
生じた白色の沈殿物を濾去し、濾液を濃縮した。混合物
をEt2Oに溶解し、1N塩酸水溶液で加水分解した。
Et2Oで抽出した後、抽出混合物を無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した後、濾過し、ロータリーエバポレーション
により濃縮した。混合物にヘキサンを加え、シロールジ
ボロン酸及びトリフェニルジシロキサンの混合物である
沈殿物を濾過して採取した。この操作を3回繰り替えし
た後、全沈殿物を1,2−ジクロロエタンに溶解した。
混合物を濾過したところ、不溶分として分光的に純粋な
式(Ia)の化合物(500mg,1.32mmol)が
収率44%で得られた。
【0027】その物性値は以下の通りであった。1 H−NMR(CDCl3)δ1.01−1.05(m,
10H),6.90−7.00(m,4H),7.15
−7.20(m,6H).
【0028】(合成例2)1,1−ジエチル−2,5−
ジ(3−ピリジル)シロール(式(IVa)の化合物)の
合成 式(Ia)の化合物(189mg,0.5mmol)と3
−ブロモピリジン(158mg,1.0mmol)との
混合物及びNa2CO3(106mg,1mmol)に、
Pd2(dba)3・CHCl3(26mg,0.025
mmol)及びPPh3(26mg,0.1mmol)
のTHF(3.5ml)溶液を室温において加えた。1
mlの水を添加した後、混合物を撹拌下において42時
間環流した。1H−NMRによって反応の完了を確認し
た後、水を添加し、混合物をEt2Oで抽出した。エー
テル層を1N塩酸水溶液で抽出した。水層を1N水酸化
ナトリウム水溶液で中和した後、Et2Oで抽出した。
有機層抽出物をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し
た後、濾過した。濾液をロータリーエバポレーションに
より濃縮したところ、純粋な式(IVa)の化合物(20
4mg,0.46mmol)が収率92%で得られた。
【0029】その物性値は以下の通りであった。1 H−NMR(CDCl3)δ0.98−1.05(m,
10H),6.74−6.80(m,4H),6.95
−7.15(m,10H),8.20−8.30(m,
4H).
【0030】(合成例3)1,1−ジエチル−2,5−
ジフェニルシロール(式(IVb)の化合物)の合成 合成例2において、3−ブロモピリジンをブロモベンゼ
ンに代えたこと以外は、合成例2に準ずる方法で式(IV
b)の化合物を合成した。収率は93%であった。
【0031】(合成例4)1,1−ジエチル−2,5−
ジ(2−チエニル)シロール(式(IVc)の化合物)の
合成 合成例2において、3−ブロモピリジンを2−ブロモチ
オフェンに代えたこと以外は、合成例2に準ずる方法で
式(IVc)の化合物を合成した。収率は97%であっ
た。
【0032】(合成例5)式(IIIa)のシロール−チオ
フェン共重合体の合成 合成例2において、3−ブロモピリジンを2,5−ジブ
ロモチオフェンに代えたこと以外は、合成例2に準ずる
方法で式(IIIa)のシロール−チオフェン共重合体を合
成した。収率は83%であった。得られたポリマーの分
子量は、ポリスチレン換算でMw=6900、Mn=35
00であった。
【0033】(比較合成例)1,1−ジメチル−2,5
−ジ(3−ピリジル)−3,4−ジフェニルシラシクロ
ペンタジエンの合成 ナフタレン2.56gの入った50ml二口フラスコ内
をアルゴンガスで置換後、フラスコ内にリチウム140
mg及びTHF15mlを加えた。4時間撹拌した後、
合成例1で得られたシラン誘導体1.3gを滴下した。
続いて10分後に0℃まで冷却後、ターシャリーブチル
ジフェニルシリルクロライド2.75gを加え、20分
撹拌後、塩化亜鉛のテトラメチルエチレンジアミン錯体
5.05gを添加した。反応温度を室温に戻し、3ーブ
ロモピリジン1.9gとビストリフェニルフォスフィン
ジクロロパラジウム175mgを加え、16時間還流し
た。析出した固体を濾過後、反応溶液を濃縮した。これ
に1N塩酸とエーテルを加え、水層に抽出した。水層を
水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性にした後、エーテ
ルにて抽出し、さらに水で洗浄後、硫酸ナトリウムにて
乾燥し濃縮した。ヘキサンと酢酸エチルとの混合溶媒か
ら再結晶を行い、目的化合物を得た。収率は33%であ
り、合成例2に比べて収率は低かった。
【0034】その物性値は以下の通りであった。1 H−NMR(CDCl3)δ0.50(s,6H),
6.75−6.80(m,4H),6.95−7.06
(m,8H),7.06−7.12(m,2H).
【0035】(応用例)25mm×75mm×1.1m
mのガラス基板上にITOを蒸着法にて100nmの厚
さで製膜したもの(東京三容真空(株)製)を透明支持
基板とした。この透明支持基板を市販のスピンナーに固
定し、合成例5で得られたシロール−チオフェン共重合
体のクロロフォルム溶液を基板表面に滴下した。500
0rpmの回転速度で、基板にシロール−チオフェン共
重合体をスピンコートした。次いで、この共重合体を塗
布した基板を市販の蒸着装置(真空機工(株)製)の基
板ホルダーに固定し、石英製のるつぼにN,N’−ジフ
ェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−4,
4’−ジアミノビフェニル(以下、TPDと略記する)
を入れ、別のるつぼに8−ヒドロキシキノリンアルミニ
ウム(以下、Alqと略記する)を入れて真空槽を1×
10-4Paまで減圧した。るつぼを加熱し、膜厚40n
mになるようにTPDを蒸着した。この上に、Alq入
りのるつぼを加熱して、膜厚50nmになるようにAl
qを蒸着した。蒸着速度は0.1〜0.2nm/秒であ
った。次に、グラファイト製のるつぼにマグネシウムを
いれ、別のるつぼに銀を入れて真空槽を1×10-4Pa
まで減圧した。その後、真空槽を1×10-4Paまで減
圧してから、グラファイト製のるつぼからマグネシウム
を1.2〜2.4nm/秒の蒸着速度で、同時にもう一
方のるつぼから銀を0.1〜0.2nm/秒の蒸着速度
で蒸着した。上記条件でマグネシウムと銀の混合金属電
極を発光層の上に200nm積層蒸着して対向電極と
し、素子を形成した。ITO電極を陽極、マグネシウム
と銀の混合電極を陰極として、得られた素子に直流電圧
を印加すると、電流が流れ、発光面が均一な緑色の発光
を得た。
【0036】
【発明の効果】第1発明に係る式(I)のシロールジボ
ロン酸化合物は、単離可能であるとともに、含シロール
π共役化合物の有用な前駆体として作用するため、該化
合物を出発物質として用いることにより、非線形光学材
料、導電性材料、有機EL素子、電子写真などの光電子
機能材料あるいはそれらの合成原料等として使用できる
π電子系化合物や共重合体を自由にかつ収率良く合成す
ることが可能となる。また、第3発明に係る式(III)
のシロール共重合体及び第5発明で得られるシロール誘
導体は、上記光電子機能材料等としての用途が期待でき
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古川 顕治 神奈川県横須賀市久里浜一丁目16番7号

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(I) 【化1】 [式中、R1及びR2はそれぞれ独立に置換又は無置換の
    アルキル基又はアリール基を示し、R3及びR4はそれぞ
    れ独立に置換又は無置換のアルキル基又はアリール基を
    示す。]で示されるシロールジボロン酸化合物。
  2. 【請求項2】 下記式(II) 【化2】 [式中、R1及びR2はそれぞれ独立に置換又は無置換の
    アルキル基又はアリール基を示し、R3及びR4はそれぞ
    れ独立に置換又は無置換のアルキル基又はアリール基を
    示す。]で示されるジエチニルシラン化合物にホウ素化
    合物を作用させて、下記式(I) 【化3】 [式中、R1及びR2はそれぞれ独立に置換又は無置換の
    アルキル基又はアリール基を示し、R3及びR4はそれぞ
    れ独立に置換又は無置換のアルキル基又はアリール基を
    示す。]で示される化合物を得ることを特徴とするシロ
    ールジボロン酸化合物の製造方法。
  3. 【請求項3】 下記式(III) 【化4】 [式中、R1及びR2はそれぞれ独立に置換又は無置換の
    アルキル基又はアリール基を示し、R3及びR4はそれぞ
    れ独立に置換又は無置換のアルキル基又はアリール基を
    示し、Arは置換又は無置換のアリーレン基又は2価の
    ヘテロ環基を示し、Xは水素原子、ハロゲン原子又は下
    記式 【化5】 で示される基(ただし、Y1は水素原子又はB(OH)2
    である)を示し、Yは水素原子、B(OH)2又はAr
    1(ただし、X1は水素原子又はハロゲン原子である)
    を示す。nは1以上の数である。]で示されるシロール
    共重合体。
  4. 【請求項4】 下記式(I) 【化6】 [式中、R1及びR2はそれぞれ独立に置換又は無置換の
    アルキル基又はアリール基を示し、R3及びR4はそれぞ
    れ独立に置換又は無置換のアルキル基又はアリール基を
    示す。]で示されるシロールジボロン酸化合物にジハロ
    ゲン化合物を作用させて、下記式(III) 【化7】 [式中、R1及びR2はそれぞれ独立に置換又は無置換の
    アルキル基又はアリール基を示し、R3及びR4はそれぞ
    れ独立に置換又は無置換のアルキル基又はアリール基を
    示し、Arは置換又は無置換のアリーレン基又は2価の
    ヘテロ環基を示し、Xは水素原子、ハロゲン原子又は下
    記式 【化8】 で示される基(ただし、Y1は水素原子又はB(OH)2
    である)を示し、Yは水素原子、B(OH)2又はAr
    1(ただし、X1は水素原子又はハロゲン原子である)
    を示す。nは1以上の数である。]で示される化合物を
    得ることを特徴とするシロール共重合体の製造方法。
  5. 【請求項5】 下記式(I) 【化9】 [式中、R1及びR2はそれぞれ独立に置換又は無置換の
    アルキル基又はアリール基を示し、R3及びR4はそれぞ
    れ独立に置換又は無置換のアルキル基又はアリール基を
    示す。]で示されるシロールジボロン酸化合物にハロゲ
    ン化合物を作用させて、下記式(IV) 【化10】 [式中、R1及びR2はそれぞれ独立に置換又は無置換の
    アルキル基又はアリール基を示し、R3及びR4はそれぞ
    れ独立に置換又は無置換のアルキル基又はアリール基を
    示し、Arは置換又は無置換のアリール基又はヘテロ環
    基を示す。]で示される化合物を得ることを特徴とする
    シロール誘導体の製造方法。
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