JPH11255999A - 人工大理石 - Google Patents

人工大理石

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Publication number
JPH11255999A
JPH11255999A JP7304098A JP7304098A JPH11255999A JP H11255999 A JPH11255999 A JP H11255999A JP 7304098 A JP7304098 A JP 7304098A JP 7304098 A JP7304098 A JP 7304098A JP H11255999 A JPH11255999 A JP H11255999A
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JP
Japan
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artificial marble
weight
meth
molecule
parts
Prior art date
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Pending
Application number
JP7304098A
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English (en)
Inventor
Shogo Okazaki
正吾 岡崎
Hiroyuki Watanabe
博之 渡辺
Akira Yanagase
昭 柳ケ瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11255999A publication Critical patent/JPH11255999A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人工大理石の有する透明感、美しい表面外
観、意匠性を損わずに良好な耐熱性を有する人工大理石
を提供する。 【解決手段】 分子内に1個以上のヒドロキシ基を有す
るラジカル重合性ビニル化合物(a)から得られるビニ
ル系重合体(A)と金属水酸化物(B)とを構成成分と
する人工大理石。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱性に優れた人
工大理石に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より無機充填材を含有した樹脂硬化
物は人工大理石として、洗面化粧台、キッチンカウンタ
ー等のサニタリーウェアの用途に広く利用されている。
これらは不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アク
リル樹脂をマトリックス樹脂としているのが一般的であ
るが、中でもアクリル系人工大理石は、アクリル樹脂の
卓越した透明性からくる良好な外観や耐候性から、近年
重用されている。
【0003】これら人工大理石は、難燃剤でもある水酸
化アルミニウムを高充填しているので難燃性ではある
が、耐熱性が不足しており約200℃で膨れや白化等を
生じるという問題点がある。これを改善するために、例
えばアクリル系樹脂シラップに更に多官能性単量体を加
えて架橋密度を高めたものが、特開昭63−18231
5号公報等に提案されている。しかし、多官能性単量体
を単に増量して架橋密度を上げていくと、必然的に硬化
物は脆くなり、また、硬化収縮が大きくなるために成型
時の脱型不良や硬化物の割れや反り、変形等が多くなる
という問題点を有している。
【0004】また、同様に人工大理石の耐熱性を改良す
る目的で、水酸化アルミニウム(アルミナ三水和物)の
代わりに結合水が1.8〜2.9モルのアルミナを用い
たり、またNa2 O量が0.1%以下のギブサイト型水
酸化アルミニウムを充填材とした人工大理石が提案され
ている。しかし、これらの人工大理石は、耐熱性がある
程度向上することが認められる反面、透明性が不足する
問題点を有している。
【0005】これに対して、耐熱性が良好で、且つ、大
理石調外観を有した人工大理石として、メタクリル酸エ
ステル類とモノマレイミド類とからなる重合性シラップ
に水酸化アルミニウム等の無機充填材を含有した人工大
理石が特公平2−62127号公報に開示されている。
しかしながら、この特許公報に開示されている人工大理
石においては、モノマレイミドを使用するため衛生上懸
念される。このように、耐熱性が良好であり、且つ、人
工大理石特有の優れた意匠性を有し、さらに衛生上懸念
されるような成分を含有していない人工大理石は今迄の
ところ知られていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、人工
大理石本来の優れた意匠性を損なわずに、耐熱性が良好
な人工大理石を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
について鋭意検討した結果、ヒドロキシ基含有重合体と
金属水酸化物とを含有する樹脂組成物からなる人工大理
石が、非常に優れた耐熱性を発現することを見いだし本
発明を完成した。
【0008】すなわち本発明は、分子内に1個以上のヒ
ドロキシ基を有するラジカル重合性ビニル化合物(a)
から得られるビニル系重合体(A)と、金属水酸化物
(B)とを構成成分とすることを特徴とする人工大理石
にある。
【0009】さらに本発明は、上記発明においてビニル
系重合体(A)の構成成分として、分子内に2個以上の
エチレン性不飽和結合を有する架橋剤を使用することを
特徴とする人工大理石にある。
【0010】さらに本発明は、上記2つの発明において
分子内に1個以上のエチレン性不飽和結合と1個以上の
アルコキシシリル基またはシラノール基を有するシラン
化合物(C)を構成成分として含有することを特徴とす
る人工大理石にある。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の人工大理石の成分の1つ
であるビニル系重合体(A)を構成する分子内に1個以
上のヒドロキシ基を有するラジカル重合性ビニル化合物
(a)としては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレー
ト等のヒドロキシ基含有(メタ)アクリル酸エステル類
を挙げることができる。
【0012】また、開環することで容易にヒドロキシ基
を発生し得るエポキシ基を分子内に1個以上有するラジ
カル重合性ビニル化合物も(a)成分として用いること
ができる。その具体例としては、グリシジル(メタ)ア
クリレート等のエポキシ基含有(メタ)アクリル酸エス
テル類を挙げることができる。さらに、酢酸ビニルや安
息香酸ビニル等のビニルエステル類も、加水分解により
容易にヒドロキシ基を発生し得るために(a)成分とし
て用いることができる。
【0013】これら(a)成分は、単独でまたは2種以
上を併用して使用することができる。ビニル系重合体
(A)における(a)成分の含有量は、目的とする特性
により適宜選択することができるが、ビニル系重合体
(A)の総重量を基準にして(a)成分の単位が0.1
〜99.9重量%の範囲である。(a)成分の単位を
0.1重量%以上とすることによって、得られる人工大
理石に優れた耐熱性が付与され、99.9重量%以下と
することによって、得られる人工大理石の耐水性が優れ
たものとなる。好ましくは0.1〜50重量%の範囲で
あり、さらに好ましくは0.1〜30重量%の範囲であ
る。
【0014】本発明で使用されるビニル系重合体(A)
の構成成分としては、前記(a)成分以外に(a)成分
と相溶し、且つ、共重合可能なその他のラジカル重合性
ビニル化合物を必要に応じて併用することもできる。
【0015】このようなラジカル重合性ビニル化合物の
具体例としては、炭素数1〜20のアルキル基を有する
(メタ)アクリル酸エステル;(メタ)アクリル酸等の
不飽和カルボン酸類;無水マレイン酸、無水イタコン酸
等の無水物類;塩化ビニル、塩化ビニリデン及びそれら
の誘電体;(メタ)アクリルアミド、アクリロニトリル
等の窒素含有単量体;スチレン、α−メチルスチレン、
p−メチルスチレン等の分子中にエチレン性不飽和結合
を有する芳香族ビニル化合物、エチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,4−ブチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メ
タ)アクリレート、ジメチロールエタンジ(メタ)アク
リレート、1,1−ジメチロールプロパンジ(メタ)ア
クリレート、2,2−ジメチロールプロパンジ(メタ)
アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アク
リレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリ
レート、テトラメチロールメタンジ(メタ)アクリレー
ト、2,2−ビス(4−(メタ)アクリロキシポリエト
キシフェニル)プロパン、アリル(メタ)アクリレート
等の多官能(メタ)アクリレートや、ジビニルベンゼ
ン、ブタジエン等の分子中に2個以上のエチレン性不飽
和結合を有する化合物;エチレン系不飽和ポリカルボン
酸を含む少なくとも1種の多価カルボン酸と少なくとも
1種のジオール類とから誘導された不飽和ポリエステル
プレポリマー;エポキシ基の末端をアクリル変性するこ
とにより誘導されるビニルエステルプレポリマー等を挙
げることができる。
【0016】これらのなかで、ヒドロキシ基含有ラジカ
ル重合性ビニル化合物と併用するラジカル重合性ビニル
化合物としてはメタクリル酸エステルが好ましく、特に
メチルメタクリレートが好ましい。メタクリル酸エステ
ルから選ばれた少なくとも1種の単量体を併用する場
合、このメタクリル酸エステル単位が重合体(A)の総
重量を基準にして50重量%以上であることが好まし
い。これは、メタクリル酸エステルの単位を50重量%
以上とすることによって、得られる人工大理石の耐候性
や外観、成形性が優れる傾向にあるためである。より好
ましくは70重量%以上である。
【0017】また、本発明は、ビニル系重合体(A)の
構成成分として分子内に2個以上のエチレン性不飽和結
合を有する架橋剤を併用すると、人工大理石の耐熱性が
より向上したものとなり好ましい。
【0018】分子内に2個以上のエチレン性不飽和結合
を有する架橋剤の具体例としては、前述の分子中に2個
以上のエチレン性不飽和結合を有する化合物を挙げるこ
とができる。これら架橋剤は単独あるいは2種以上を併
用して使用することができる。
【0019】重合体(A)中における架橋剤の含有量
は、目的とする特性により適宜選択することができる
が、重合体(A)の総重量を基準にして架橋剤単位が
0.01〜50重量%の範囲であるのが好ましい。架橋
剤単位を0.01〜50重量%とすることによって、得
られる人工大理石の耐熱性がより向上し、また成形性が
良好となる傾向にある。架橋剤単位は、好ましくは0.
1〜30重量%の範囲であり、より好ましくは0.1〜
10重量%の範囲である。
【0020】人工大理石中におけるビニル重合体(A)
の含有量は、目的とする特性により適宜選択することが
できるが、得られる人工大理石の総重量を基準にして2
5〜90重量%の範囲であることが好ましい。これは、
ビニル系重合体(A)の含有量を25重量%以上とする
ことによって、人工大理石の成形性や強度に優れ、90
重量%以下とすることによって、得られる人工大理石の
硬度や難燃性が優れたものとなる傾向にある。より好ま
しくは30〜80重量%の範囲であり、さらに好ましく
は35〜75重量%の範囲である。
【0021】次に、本発明の人工大理石を構成する他の
必須成分として使用される金属水酸化物(B)は、ビニ
ル系重合体(A)の構成成分である(a)成分等の前記
のラジカル重合性ビニル化合物に不溶であり、かつ、そ
の重合硬化を妨害しないものであれば特に制限されるも
のではない。その具体例としては、水酸化アルミニウ
ム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化ジ
ルコニウム等を挙げることができる。これらは必要に応
じて単独または2種以上を併用して使用することができ
るが、水酸化アルミニウムや水酸化マグネシウムを使用
すると得られる耐熱性人工大理石に優れた難燃性や意匠
性を付与することができ好ましい。中でも、水酸化アル
ミニウムが特に好ましい。
【0022】また、本発明の人工大理石を形成する樹脂
組成物には必要に応じて、金属水酸化物(B)の表面を
シラン系カップリング剤、チタネート系カップリング
剤、アルミニウム系カップリング剤、ステアリン酸系及
びリン酸系表面処理剤等で処理して用いることができ
る。これら処理剤は、単独でまたは2個以上を併用して
用いることができる。
【0023】金属水酸化物(B)の平均粒子径は、通常
0.001〜200μmの範囲であることが好ましい。
この範囲の粒子径のものを用いることによって人工大理
石の成形性が良好となる。より好ましくは1〜100μ
mの範囲であり、さらに好ましくは1〜80μmの範囲
である。
【0024】本発明の人工大理石を形成する樹脂組成物
中における金属水酸化物(B)の含有量は、目的とする
特性により適宜選択することができるが、得られる人工
大理石の総重量を基準にして10〜75重量%の範囲で
あることが好ましい。金属水酸化物(B)の含有量を1
0重量%以上とすることによって人工大理石の耐熱性、
難燃性、硬度等が良好となる傾向にあり、75重量%以
上とすることによって得られる人工大理石の透明性や強
度が良好となる傾向にある。より好ましくは20〜70
重量%の範囲であり、さらに好ましくは25〜65重量
%の範囲である。
【0025】本発明の人工大理石は、分子内に1個以上
のヒドロキシ基を有するラジカル重合性ビニル化合物
(a)から得られるビニル系重合体(A)と金属水酸化
物(B)とを構成成分とするが、これらの他に、分子内
に1個以上のエチレン性不飽和結合と1個以上のアルコ
キシシリル基またはシラノール基を有するシラン化合物
(C)をさらに構成成分として含有することによって、
得られる人工大理石により高い耐熱性を付与することが
でき、好ましい。
【0026】シラン化合物(C)の具体例としては、例
えばβ−(メタ)アクリロイルオキシエチルジメトキシ
シラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルメト
キシジメチルシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシ
プロピルトリメトキシシラン、ビニルメチルジメトキシ
シラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキ
シシラン、p−ビニルフェニルメチルジメトキシシラ
ン、p−ビニルフェニルトリメトキシシラン等のアルコ
キシシラン化合物及びこれらが加水分解されて生成する
シラノール化合物等が挙げられる。
【0027】また、上記アルコキシシラン化合物と同様
に、加水分解されてシラノール基を生成し得るハロゲン
化シラン化合物のうち、分子内に1個以上のエチレン性
不飽和結合を有するものもシラン化合物(C)として用
いることができる。このようなハロゲン化シラン化合物
の例としては、例えばビニルトリクロロシラン、アリル
トリクロロシラン、メチルビニルジクロロシラン、ジビ
ニルジクロロシラン、アリルメチルジクロロシラン、ジ
メチルビニルクロロシラン、アリルジメチルクロロシラ
ン、ジアリルジクロロシラン、フェニルビニルジクロロ
シラン、アリルフェニルジクロロシラン、メチルフェニ
ルビニルクロロシラン、ジフェニルビニルクロロシラン
等が挙げられる。これらは必要に応じて単独または2種
以上を併用して使用することができる。
【0028】本発明の人工大理石中におけるシラン化合
物(C)の含有量は、目的とする特性により適宜選択す
ることができるが、人工大理石の総重量を基準にして
0.001〜20重量%の範囲である。シラン化合物
(C)の含有量を0.001重量%以上とすることによ
って、得られる人工大理石の耐熱性や成形性がさらに良
好となる。しかし、20重量%を超えてもこの効果は余
り期待できずコストの上昇につながるのみで経済的では
ない。より好ましくは0.01〜10重量%の範囲であ
り、さらに好ましくは0.1〜5重量%の範囲である。
【0029】本発明の人工大理石には必要に応じて、難
燃剤、強化材、紫外線吸収剤、熱安定剤、離型剤、沈降
防止剤等の添加剤を含有させることができる。
【0030】本発明の人工大理石は、ビニル系重合体
(A)の構成成分である(a)成分等の前記のラジカル
重合性ビニル化合物、金属水酸化物(B)、及び必要に
応じてその他の添加剤を含有する混合物を成形硬化する
ことによって得られるものである。なお、このラジカル
重合性ビニル化合物としては、単量体の混合物でもよ
く、一部が予め部分的に重合されたものでもよく、単量
体と他の重合体との混合物であってもよい。
【0031】本発明の人工大理石の原料となる前記混合
物を得る方法(添加順序、混練方法等)には特に限定は
なく、各成分及び必要に応じてその他の成分を添加し
て、高速撹拌機や混練ロール、ニーダー等、公知の混合
・混練機器を用いて均一に混練することにより得ること
ができる。
【0032】また、本発明の人工大理石の製造法には特
に限定はなく、注型成形法、加圧成形法、押出成形法、
トランスファー成形法等を用いて成形した後に重合硬化
させることによって得ることができる。
【0033】本発明の人工大理石を形成する樹脂組成物
の重合硬化方法としては特に制限はなく、例えば、ラジ
カル重合開始剤の存在下または非存在下に加熱する方
法、ラジカル重合開始剤と促進剤からなるいわゆるレド
ックス系による方法等の任意の方法で行うことができ
る。
【0034】ラジカル重合開始剤としては2,2′−ア
ゾビス(イソブチロニトリル)、2,2′−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)等のアゾ化合物、
過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル等の有機過酸化物
及びこれらのレドックス系の重合開始剤等はそのような
開始剤の例であり、これらは単独、または2種以上を使
用することができる。
【0035】重合開始剤が有機過酸化物の場合は、重合
促進剤として第三級アミンを用いることもできる。ま
た、例えばt−ブチルパーオキシマレイン酸等の飽和第
三級アルキルパーオキシマレイン酸と塩基性金属化合物
を反応させたマレイン酸のヘミパーエステル類に、重合
促進剤として水、エチレングリコールジメルカプトアセ
テート等のメルカプタン化合物、硫黄のオキソ酸塩また
はその遊離酸塩である硫黄活性剤等を組み合わせた系も
用いることができる。これらの重合開始剤系は、所望す
る重合硬化条件(温度、時間、コスト等)によって適宜
選択することができる。
【0036】本発明の人工大理石の注型成形法を例示す
ると、まず、前記の方法により注型用混合物を製造し、
周辺をガスケットでシールし、対向させた二枚の無機ガ
ラス板または金属板の間に、この混合物を注入して加熱
する方法(セルキャスト法)や、同一方向に同一速度で
進行する二枚の金属製エンドレスベルトとガスケットで
シールされた空間、あるいは一枚の金属製エンドレスベ
ルトと一枚の樹脂フィルムとガスケットとでシールされ
た空間の上流から、連続的に注入して加熱する方法(連
続キャスト法)等によって成形することができる。
【0037】成形に当っては成形物の離型性、意匠性等
を考慮して、無機ガラス板や金属板の表面を、ポリビニ
ルアルコールやポリエステル等の樹脂フィルムで覆って
成形することもできる。
【0038】なお、加圧成形法、射出成形法、及びトラ
ンスファー成形法を適用する場合には、成形される物品
の金型形状、使用される人工大理石を形成する樹脂組成
物の物性により、成形温度は70〜180℃、好ましく
は80〜150℃、成形圧力は20〜500kg/cm
2 、好ましくは20〜250kg/cm2 、成形時間は
1〜30分間、好ましくは2〜20分間の範囲で選択す
ることができる。また、重合に伴い体積収縮が起きやす
いので、使用する金型には、体積収縮に伴ってキャビテ
ィーの体積を厚み方向に減少させ得る構造であるもので
あることが好ましい。
【0039】また、上記した方法により得られた人工大
理石に適当なアニール処理を施すと、さらに耐熱性が向
上して好ましい。アニール温度としては、通常50〜2
20℃の範囲、好ましくは70〜180℃の範囲であ
る。また、アニール時間としては、通常1分〜30時
間、好ましくは10分〜3時間である。
【0040】本発明の人工大理石は、非常に優れた耐熱
性を有し、例えば、ビカット軟化温度(JIS K72
06、A法、1kg荷重)は、200℃以上と非常に高
いものとなる。
【0041】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はこれらにより何ら制限されるもので
はない。以下の説明において「部」は特記のない限り
「重量部」を意味する。なお、得られた人工大理石の評
価方法は以下の通りである。
【0042】[外観] 目視により評価した。 [耐熱性] H.D.T.&V.S.P.T.TEST
ER((株)東洋精機製作所製、S6−MH)を使用し
て、JIS K7206(A法、1kg荷重)に準じて
厚さ6mmの試片を用いてビカット軟化温度を測定し
た。
【0043】[実施例1]メチルメタクリレート(以
下、MMAと略す。)25部、予め重合率20重量%に
まで予備重合したMMAシラップ(以下、MMAシラッ
プと略す。)70部、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト(以下、HEAと略す。)5部の混合シラップ溶液
に、2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニト
リル)(以下、AVNと略す。)0.07部を溶解させ
た。次いで、該混合シラップ40部に対して、水酸化ア
ルミニウム(日本軽金属(株)製、商品名:BW10
3)(以下、ATHと略す。)60部を添加、撹拌機で
混合して鋳込み原料を調製した。この鋳込み原料中に
は、ATHが60重量%配合されている。
【0044】調製した鋳込み原料を減圧にして溶存空気
を除去した後、ガスケット及び2枚のステンレス製鋼板
(ポリエステルフィルムで表面を覆ったもの)により形
成され、予め6mmになるように設定されたセル中に注
いだ。その後、80℃において2時間、120℃におい
て2時間、160℃において3時間重合を行い、目的の
人工大理石成型品を成型した。
【0045】得られた成型品は、透明感、深み感ともに
良好で、美しい表面外観を呈した優れた意匠性を示して
いた。この成型品のビカット軟化温度を測定したとこ
ろ、225℃と非常に高いものであった。
【0046】[比較例1]混合シラップ溶液として、M
MA30部、MMAシラップ70部の混合シラップ溶液
を用いたほかは、実施例1と同様にして人工大理石成型
品を得た。得られた成型品は、透明感、深み感ともに良
好で、美しい表面外観を呈した優れた意匠性を示した
が、この成型品のビカット軟化温度は156℃と低いも
のであった。
【0047】[実施例2]混合シラップ溶液として、M
MA24部、MMAシラップ70部、HEA5部、エチ
レングリコールジメタクリレート(以下、EDMAと略
す。)1部の混合シラップ溶液を用い、重合条件を80
℃/2時間、120℃/2時間としたほかは、実施例1
と同様にして目的の人工大理石成型品を得た。
【0048】得られた成型品は、透明感、深み感ともに
良好で、美しい表面外観を呈した優れた意匠性を示して
いた。この成型品のビカット軟化温度は、280℃以上
で非常に高いものであった。
【0049】[比較例2]混合シラップ溶液として、M
MA29部、MMAシラップ70部、EDMA1部の混
合シラップ溶液を用いたほかは、実施例2と同様にして
人工大理石成型品を得た。得られた成型品は、透明感、
深み感ともに良好で、美しい表面外観を呈した優れた意
匠性を示したが、ビカット軟化温度は180℃と低いも
のであった。
【0050】[実施例3]混合シラップ溶液として、M
MA23部、MMAシラップ70部、HEA5部、γ−
メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン(信
越化学(株)製、商品名:KBM503)(以下、MP
Sと略す。)2部の混合シラップ溶液を用いたほかは、
実施例2と同様にして目的の人工大理石を得た。
【0051】得られた成型品は、透明感、深み感ともに
良好で、美しい表面外観を呈した優れた意匠性を示して
いた。この成型品のビカット軟化温度は、241℃以上
と非常に高いものであった。
【0052】[比較例3]混合シラップ溶液として、M
MA28部、MMAシラップ70部、MPS2部の混合
シラップ溶液を用いたほかは、実施例2と同様にして人
工大理石成型品を得た。得られた成型品は、透明感、深
み感ともに良好で、美しい表面外観を呈した優れた意匠
性を示していたが、ビカット軟化温度は、163℃と低
いものであった。
【0053】[実施例4]混合シラップ溶液として、M
MA22部、MMAシラップ70部、HEA5部、ED
MA1部、MPS2部の混合シラップ溶液を用いたほか
は、実施例2と同様にして目的の人工大理石を得た。
【0054】得られた成型品は、透明感、深み感ともに
良好で、美しい表面外観を呈した優れた意匠性を示して
いた。この成型品のビカット軟化温度は、280℃以上
と非常に高いものであった。
【0055】[比較例4]混合シラップ溶液として、M
MA27部、MMAシラップ70部、MDMA1部、M
PS2部の混合シラップ溶液を用いたほかは、実施例2
と同様にして人工大理石成型品を得た。得られた成型品
は、透明感、深み感ともに良好で、美しい表面外観を呈
した優れた意匠性を示していたが、ビカット軟化温度
は、174℃と低いものであった。
【0056】以上、各例の人工大理石を形成した樹脂組
成(重量%)及び得られた人工大理石の耐熱性を一括し
て表1に示した。
【0057】
【表1】 表1において実施例/比較例の欄中の略称は次の通りで
ある。 MMA:メチルメタクリレート MMAシラップ:予め重合率20重量%にまで予備重合
したMMAシラップ EDMA:エチレングリコールジメタクリレート HEA:2−ヒドロキシエチルアクリレート MPS:γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキ
シシラン ATH:水酸化アルミニウム
【0058】
【発明の効果】本発明の人工大理石は、優れた意匠性と
高い耐熱性を兼ね備え、建材やキッチンカウンタートッ
プ等、耐熱性を必要とする用途の部材として有用であ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子内に1個以上のヒドロキシ基を有す
    るラジカル重合性ビニル化合物(a)から得られるビニ
    ル系重合体(A)と、金属水酸化物(B)とを構成成分
    とすることを特徴とする人工大理石。
  2. 【請求項2】 ビニル系重合体(A)の構成成分として
    分子内に2個以上のエチレン性不飽和結合を有する架橋
    剤を使用することを特徴とする請求項1記載の人工大理
    石。
  3. 【請求項3】 分子内に1個以上のエチレン性不飽和結
    合と、1個以上のアルコキシシリル基またはシラノール
    基を有するシラン化合物(C)を構成成分として含有す
    ることを特徴とする請求項1または2記載の人工大理
    石。
JP7304098A 1998-03-09 1998-03-09 人工大理石 Pending JPH11255999A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101260148B1 (ko) 2011-02-08 2013-05-02 이상한 모시줄기가루 및 모시줄기가루칩이 함유된 인조대리석

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