JPH11256231A - 低炭素マルテンサイト系ステンレス熱延鋼帯およびその製造方法 - Google Patents
低炭素マルテンサイト系ステンレス熱延鋼帯およびその製造方法Info
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- JPH11256231A JPH11256231A JP5842398A JP5842398A JPH11256231A JP H11256231 A JPH11256231 A JP H11256231A JP 5842398 A JP5842398 A JP 5842398A JP 5842398 A JP5842398 A JP 5842398A JP H11256231 A JPH11256231 A JP H11256231A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 溶接管等に加工される熱延鋼帯の強度を適度
に低下させ成形が容易となり、耐食性および溶接性に優
れた低炭素マルテンサイト系ステンレス熱延鋼帯および
その製造方法。 【解決手段】 Cr:12.0〜15.0wt.%、N
i:1.0〜5.0wt.%、C+N:0.030w
t.%以下含有するステンレス鋼スラブを1100〜1
200℃の温度域に加熱し、次いで、前記スラブを90
0℃以上の熱間圧延終了温度で熱延ミルにより熱間圧延
して巻き取り、熱延鋼帯とし、次いで、前記熱延鋼帯を
850〜1200℃の温度域で熱処理し、一旦150℃
以下にまで冷却し、次いで、550〜670℃の温度域
で熱処理する。
に低下させ成形が容易となり、耐食性および溶接性に優
れた低炭素マルテンサイト系ステンレス熱延鋼帯および
その製造方法。 【解決手段】 Cr:12.0〜15.0wt.%、N
i:1.0〜5.0wt.%、C+N:0.030w
t.%以下含有するステンレス鋼スラブを1100〜1
200℃の温度域に加熱し、次いで、前記スラブを90
0℃以上の熱間圧延終了温度で熱延ミルにより熱間圧延
して巻き取り、熱延鋼帯とし、次いで、前記熱延鋼帯を
850〜1200℃の温度域で熱処理し、一旦150℃
以下にまで冷却し、次いで、550〜670℃の温度域
で熱処理する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は耐食性および溶接
性に優れた低炭素マルテンサイト系ステンレス熱延鋼帯
およびその製造方法に関するものである。
性に優れた低炭素マルテンサイト系ステンレス熱延鋼帯
およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】低炭素マルテンサイト系ステンレス鋼
は、良好な機械的性質および耐食性を有する。更に、低
炭素であることは、Cr炭化物の析出量を減少させ、且
つ、溶接したときの硬度上昇も低下させるので、一般の
マルテンサイト系ステンレス鋼と比較して耐食性および
溶接性の向上をもたらす。そのため、低炭素マルテンサ
イト系ステンレス鋼は、ラインパイプ、油井管および化
工機用等の材料に多く用いられている。
は、良好な機械的性質および耐食性を有する。更に、低
炭素であることは、Cr炭化物の析出量を減少させ、且
つ、溶接したときの硬度上昇も低下させるので、一般の
マルテンサイト系ステンレス鋼と比較して耐食性および
溶接性の向上をもたらす。そのため、低炭素マルテンサ
イト系ステンレス鋼は、ラインパイプ、油井管および化
工機用等の材料に多く用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来
は、低炭素マルテンサイト系ステンレス鋼の熱延鋼帯の
製造条件が明かにされていない。熱延鋼帯は溶接管など
に加工されるため、成形が容易でなければならない。ま
た、強度、特に降伏応力を適度に低下させる必要があ
る。しかしながら。このための条件が従来開発されてい
ない。
は、低炭素マルテンサイト系ステンレス鋼の熱延鋼帯の
製造条件が明かにされていない。熱延鋼帯は溶接管など
に加工されるため、成形が容易でなければならない。ま
た、強度、特に降伏応力を適度に低下させる必要があ
る。しかしながら。このための条件が従来開発されてい
ない。
【0004】従って、この発明の目的は、上述の課題を
解決し、溶接管等に加工される熱延鋼帯の強度を適度に
低下させ成形が容易となる耐食性および溶接性に優れた
低炭素マルテンサイト系ステンレス熱延鋼帯およびその
製造方法を提供することにある。
解決し、溶接管等に加工される熱延鋼帯の強度を適度に
低下させ成形が容易となる耐食性および溶接性に優れた
低炭素マルテンサイト系ステンレス熱延鋼帯およびその
製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の低炭素マ
ルテンサイト系ステンレス熱延鋼帯は、Cr:12.0
〜15.0wt.%、Ni:1.0〜5.0wt.%、
C+N:0.030wt.%以下を含有するステンレス
鋼スラブを1100〜1200℃の温度域に加熱し、次
いで、前記スラブを900℃以上の熱間圧延終了温度で
熱延ミルにより熱間圧延して巻き取り、熱延鋼帯とし、
次いで、前記熱延鋼帯を850〜1200℃の温度域で
熱処理し、一旦150℃以下にまで冷却し、次いで、5
50〜670℃の温度域で熱処理することにより製造さ
れてなることに特徴を有するものである。
ルテンサイト系ステンレス熱延鋼帯は、Cr:12.0
〜15.0wt.%、Ni:1.0〜5.0wt.%、
C+N:0.030wt.%以下を含有するステンレス
鋼スラブを1100〜1200℃の温度域に加熱し、次
いで、前記スラブを900℃以上の熱間圧延終了温度で
熱延ミルにより熱間圧延して巻き取り、熱延鋼帯とし、
次いで、前記熱延鋼帯を850〜1200℃の温度域で
熱処理し、一旦150℃以下にまで冷却し、次いで、5
50〜670℃の温度域で熱処理することにより製造さ
れてなることに特徴を有するものである。
【0006】請求項2記載の低炭素マルテンサイト系ス
テンレス熱延鋼帯の製造方法は、Cr:12.0〜1
5.0wt.%、Ni:1.0〜5.0wt.%、C+
N:0.030wt.%以下含有するステンレス鋼スラ
ブを1100〜1200℃の温度域に加熱し、次いで、
前記スラブを900℃以上の熱間圧延終了温度で熱延ミ
ルにより熱間圧延して巻き取り、熱延鋼帯とし、次い
で、前記熱延鋼帯を850〜1200℃の温度域で熱処
理し、一旦150℃以下にまで冷却し、次いで、550
〜670℃の温度域で熱処理することに特徴を有するも
のである。
テンレス熱延鋼帯の製造方法は、Cr:12.0〜1
5.0wt.%、Ni:1.0〜5.0wt.%、C+
N:0.030wt.%以下含有するステンレス鋼スラ
ブを1100〜1200℃の温度域に加熱し、次いで、
前記スラブを900℃以上の熱間圧延終了温度で熱延ミ
ルにより熱間圧延して巻き取り、熱延鋼帯とし、次い
で、前記熱延鋼帯を850〜1200℃の温度域で熱処
理し、一旦150℃以下にまで冷却し、次いで、550
〜670℃の温度域で熱処理することに特徴を有するも
のである。
【0007】請求項3記載の低炭素マルテンサイト系ス
テンレス熱延鋼帯は、Cr:12.0〜15.0wt.
%、Ni:1.0〜5.0wt.%、C+N:0.03
0wt.%以下含有するステンレス鋼スラブを1100
〜1200℃の温度域に加熱し、次いで、前記スラブを
900℃以上の熱間圧延終了温度で熱延ミルにより熱間
圧延して巻き取り、熱延鋼帯とし、次いで、前記熱延鋼
帯を850〜1200℃で熱処理し、一旦150℃以下
にまで冷却し、次いで、680〜770℃の温度域で熱
処理し、再び150℃以下まで冷却し、次いで、550
〜670℃の温度域で熱処理することにより製造されて
なることに特徴を有するものである。
テンレス熱延鋼帯は、Cr:12.0〜15.0wt.
%、Ni:1.0〜5.0wt.%、C+N:0.03
0wt.%以下含有するステンレス鋼スラブを1100
〜1200℃の温度域に加熱し、次いで、前記スラブを
900℃以上の熱間圧延終了温度で熱延ミルにより熱間
圧延して巻き取り、熱延鋼帯とし、次いで、前記熱延鋼
帯を850〜1200℃で熱処理し、一旦150℃以下
にまで冷却し、次いで、680〜770℃の温度域で熱
処理し、再び150℃以下まで冷却し、次いで、550
〜670℃の温度域で熱処理することにより製造されて
なることに特徴を有するものである。
【0008】請求項4記載の低炭素マルテンサイト系ス
テンレス熱延鋼帯の製造方法は、Cr:12.0〜1
5.0wt.%、Ni:1.0〜5.0wt.%、C+
N:0.030wt.%以下含有するステンレス鋼スラ
ブを1100〜1200℃に加熱し、次いで、前記スラ
ブを900℃以上の熱間圧延終了温度で熱延ミルにより
熱間圧延して巻き取り、熱延鋼帯とし、次いで、前記熱
延鋼帯を850〜1200℃の温度域で熱処理し、一旦
150℃以下にまで冷却し、次いで、680〜770℃
の温度域で熱処理し、再び150℃以下まで冷却し、次
いで、550〜670℃の温度域で熱処理することに特
徴を有するものである。
テンレス熱延鋼帯の製造方法は、Cr:12.0〜1
5.0wt.%、Ni:1.0〜5.0wt.%、C+
N:0.030wt.%以下含有するステンレス鋼スラ
ブを1100〜1200℃に加熱し、次いで、前記スラ
ブを900℃以上の熱間圧延終了温度で熱延ミルにより
熱間圧延して巻き取り、熱延鋼帯とし、次いで、前記熱
延鋼帯を850〜1200℃の温度域で熱処理し、一旦
150℃以下にまで冷却し、次いで、680〜770℃
の温度域で熱処理し、再び150℃以下まで冷却し、次
いで、550〜670℃の温度域で熱処理することに特
徴を有するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、この発明の限定理由を述べ
る。 Cr(クロム):Crは、12.0〜15.0w
t.%の範囲で含有させる。
る。 Cr(クロム):Crは、12.0〜15.0w
t.%の範囲で含有させる。
【0010】Crは耐食性を確保するために12.0w
t.%以上必要である。しかし、Cr含有量が15.0
wt.%を超えると溶接性および熱間加工性を確保する
ためにNiを多く含有させなければならなくなる。Ni
は強度を上げる作用を有するため、強度を下げるための
焼き戻し工程が増え、また、焼き戻し時間が長くかか
る。従って、Cr含有量は、12.0〜15.0wt.
%の範囲内に限定すべきである。
t.%以上必要である。しかし、Cr含有量が15.0
wt.%を超えると溶接性および熱間加工性を確保する
ためにNiを多く含有させなければならなくなる。Ni
は強度を上げる作用を有するため、強度を下げるための
焼き戻し工程が増え、また、焼き戻し時間が長くかか
る。従って、Cr含有量は、12.0〜15.0wt.
%の範囲内に限定すべきである。
【0011】 Ni(ニッケル):Niは、1.0〜
5.0wt.%の範囲で含有させる。Niはオーステナ
イト域を広げ熱間加工性、溶接性を確保するため1.0
wt.%以上必要である。しかし、Ni添加量が増える
に従い強度が増す。このため5.0wt.%以下とし
た。従って、Ni含有量は、1.0〜5.0wt.%の
範囲内に限定すべきである。
5.0wt.%の範囲で含有させる。Niはオーステナ
イト域を広げ熱間加工性、溶接性を確保するため1.0
wt.%以上必要である。しかし、Ni添加量が増える
に従い強度が増す。このため5.0wt.%以下とし
た。従って、Ni含有量は、1.0〜5.0wt.%の
範囲内に限定すべきである。
【0012】 C+N(炭素、窒素):CおよびN
は、合計で0.030wt.%以下含有させる。Cおよ
びNは、マルテンサイトを硬くする作用を有する。C+
Nが0.030wt.%を超えると強度を下げるための
焼き戻し工程が増え、また、焼き戻し時間が長くかか
る。また、溶接HAZ部の硬さが増して割れやすくな
る。従って、C+N含有量は、0.030wt.%以下
に限定すべきである。
は、合計で0.030wt.%以下含有させる。Cおよ
びNは、マルテンサイトを硬くする作用を有する。C+
Nが0.030wt.%を超えると強度を下げるための
焼き戻し工程が増え、また、焼き戻し時間が長くかか
る。また、溶接HAZ部の硬さが増して割れやすくな
る。従って、C+N含有量は、0.030wt.%以下
に限定すべきである。
【0013】 熱延加熱温度を1100〜1200℃
とした理由:加熱温度は、オーステナイト温度域でなけ
ればならない。Ni添加量によって異なるが、800〜
1200℃がオーステナイト温度域である。オーステナ
イト温度域を超えて加熱するとフェライトが生成する。
フェライトはオーステナイトと比較して柔らかく応力が
集中するため、フェライトが生成した状態で圧延すると
疵ができる。従って、加熱温度の上限は1200℃とす
る。加熱温度の下限を1100℃としたのは、圧延中の
冷却を見込んで、圧延終了温度を900℃以上にするた
めである。従って、加熱温度は、1100〜1200℃
とすべきである。
とした理由:加熱温度は、オーステナイト温度域でなけ
ればならない。Ni添加量によって異なるが、800〜
1200℃がオーステナイト温度域である。オーステナ
イト温度域を超えて加熱するとフェライトが生成する。
フェライトはオーステナイトと比較して柔らかく応力が
集中するため、フェライトが生成した状態で圧延すると
疵ができる。従って、加熱温度の上限は1200℃とす
る。加熱温度の下限を1100℃としたのは、圧延中の
冷却を見込んで、圧延終了温度を900℃以上にするた
めである。従って、加熱温度は、1100〜1200℃
とすべきである。
【0014】 圧延終了温度を900℃以上とした理
由:圧延終了温度が900℃未満では、再結晶が進ま
ず、900℃未満で圧延すると圧延により導入された内
部の歪みや転位が解消されず蓄積していく。このため、
焼き戻した後にも軟化しがたい。900℃以上で圧延す
れば、圧延中および圧延終了から巻き取りまでの間に再
結晶し歪みや転位は開放される。従って、圧延終了温度
は900℃以上とすべきである。
由:圧延終了温度が900℃未満では、再結晶が進ま
ず、900℃未満で圧延すると圧延により導入された内
部の歪みや転位が解消されず蓄積していく。このため、
焼き戻した後にも軟化しがたい。900℃以上で圧延す
れば、圧延中および圧延終了から巻き取りまでの間に再
結晶し歪みや転位は開放される。従って、圧延終了温度
は900℃以上とすべきである。
【0015】 焼ならし温度を850〜1200℃と
した理由:焼ならしはオーステナイト温度域に加熱しそ
の後冷却してマルテンサイト組織にするために行う。巻
き取り冷却中に生じた析出物なども固溶される。焼きな
らし温度はオーステナイト温度域でなければならない。
Ni添加量によって異なるが800〜1200℃がオー
ステナイト温度域である。しかし、コイルをバッチ焼鈍
炉にいれて熱処理する場合には、熱処理時間が1〜20
時間程度になるので、高温で焼鈍すると結晶粒の粗大化
を招くのでバッチ焼鈍炉で熱処理する場合には850〜
950℃の範囲が好ましい。
した理由:焼ならしはオーステナイト温度域に加熱しそ
の後冷却してマルテンサイト組織にするために行う。巻
き取り冷却中に生じた析出物なども固溶される。焼きな
らし温度はオーステナイト温度域でなければならない。
Ni添加量によって異なるが800〜1200℃がオー
ステナイト温度域である。しかし、コイルをバッチ焼鈍
炉にいれて熱処理する場合には、熱処理時間が1〜20
時間程度になるので、高温で焼鈍すると結晶粒の粗大化
を招くのでバッチ焼鈍炉で熱処理する場合には850〜
950℃の範囲が好ましい。
【0016】APLライン(焼鈍酸洗ライン)などを用
いてコイルを連続的に焼鈍する場合には、熱処理時間が
数秒から数十秒程度なので950〜1200℃の範囲が
好ましい。
いてコイルを連続的に焼鈍する場合には、熱処理時間が
数秒から数十秒程度なので950〜1200℃の範囲が
好ましい。
【0017】従って、焼きならし温度は、850〜12
00℃とすべきである。 焼き戻し温度を550〜670℃とした理由:焼き
戻しはマルテンサイト組織を加熱して炭化物を析出させ
靱性を改善させるために行う。焼き戻し温度はフェライ
ト温度域で出来るだけ高い温度が望ましい。A1 変態点
はNi添加量によって異なるが、600〜670℃であ
る。温度コントロールの幅を考慮し、焼き戻し温度の下
限をA1 −50℃と規定した。
00℃とすべきである。 焼き戻し温度を550〜670℃とした理由:焼き
戻しはマルテンサイト組織を加熱して炭化物を析出させ
靱性を改善させるために行う。焼き戻し温度はフェライ
ト温度域で出来るだけ高い温度が望ましい。A1 変態点
はNi添加量によって異なるが、600〜670℃であ
る。温度コントロールの幅を考慮し、焼き戻し温度の下
限をA1 −50℃と規定した。
【0018】また、この焼き戻しに先立ち、680〜7
70℃の焼き戻しを加えると硬さが低下し靱性が増す。
これは高温であるためマルテンサイトの焼き戻しが更に
進ためである。しかし、A1 変態点を超えているためオ
ーステナイトが生成し、これが、冷却中に再びマルテン
サイト化するため、このままでは硬く靱性に劣る。この
マルテンサイトをA1 変態点以下の焼き戻しで解消す
る。従って、焼き戻し温度を550〜670℃とすべき
である。
70℃の焼き戻しを加えると硬さが低下し靱性が増す。
これは高温であるためマルテンサイトの焼き戻しが更に
進ためである。しかし、A1 変態点を超えているためオ
ーステナイトが生成し、これが、冷却中に再びマルテン
サイト化するため、このままでは硬く靱性に劣る。この
マルテンサイトをA1 変態点以下の焼き戻しで解消す
る。従って、焼き戻し温度を550〜670℃とすべき
である。
【0019】
【実施例】次に、この発明の実施例を説明する。表1に
示す、本発明範囲内の成分を含有する鋼種A〜Dからな
る鋼塊を溶解し、厚み250mmのスラブを作成した。
次いで、スラブを表2に示す圧延条件によって6.5m
m厚に熱間圧延して巻き取り熱延鋼帯とし、供試体コイ
ルNo. 1〜11を調製した。そして、コイルの組織およ
び表面性状を調べた。その結果を表3に示す。
示す、本発明範囲内の成分を含有する鋼種A〜Dからな
る鋼塊を溶解し、厚み250mmのスラブを作成した。
次いで、スラブを表2に示す圧延条件によって6.5m
m厚に熱間圧延して巻き取り熱延鋼帯とし、供試体コイ
ルNo. 1〜11を調製した。そして、コイルの組織およ
び表面性状を調べた。その結果を表3に示す。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】
【表3】
【0023】表1〜3から分かるように、本発明例の圧
延温度条件範囲では、組織はすべて等軸粒組織で再結晶
しており、表面性状も良好であった。本発明の加熱温度
を超えた比較例(コイルNo. 3)では、表面にきずがあ
った。本発明の圧延終了温度以下である比較例(コイル
No. 5、9、10、11)では、展伸粒組織で再結晶化
していない。
延温度条件範囲では、組織はすべて等軸粒組織で再結晶
しており、表面性状も良好であった。本発明の加熱温度
を超えた比較例(コイルNo. 3)では、表面にきずがあ
った。本発明の圧延終了温度以下である比較例(コイル
No. 5、9、10、11)では、展伸粒組織で再結晶化
していない。
【0024】次に、コイルNo. 1、6、7、8から材料
を切り出し、表4に示す本発明範囲内の熱処理(本発明
例)および範囲外の熱処理(比較例)No. 1〜24を行
った。そして、熱処理後の材料の機械的特性を引張試
験:JIS Z 2201、衝撃試験:JIS Z 2
203に規定する試験によって調べた。そして、その結
果〔降伏応力(MPa)、引張強さ(MPa)、シャル
ピー衝撃試験(−20℃1/2サイズ)による吸収エネ
ルギー(J)〕を表5に示す。
を切り出し、表4に示す本発明範囲内の熱処理(本発明
例)および範囲外の熱処理(比較例)No. 1〜24を行
った。そして、熱処理後の材料の機械的特性を引張試
験:JIS Z 2201、衝撃試験:JIS Z 2
203に規定する試験によって調べた。そして、その結
果〔降伏応力(MPa)、引張強さ(MPa)、シャル
ピー衝撃試験(−20℃1/2サイズ)による吸収エネ
ルギー(J)〕を表5に示す。
【0025】
【表4】
【0026】
【表5】
【0027】表4〜5からわかるように、本発明例の熱
処理では、降伏応力(YS)が590MPa以下であ
り、本発明熱延鋼帯は成形が容易であることがわかる。
熱延ままの比較例である熱処理No. 1では、強度(降伏
応力および引張強さ)が高すぎ、靱性に劣っていること
がわかる。ノルマのみの比較例である熱処理No. 2で
は、強度が高すぎることがわかる。本発明範囲外の焼き
戻し温度の比較例である熱処理No. 3、10、11、1
8では、強度が十分に低下しなかったことがわかる。
処理では、降伏応力(YS)が590MPa以下であ
り、本発明熱延鋼帯は成形が容易であることがわかる。
熱延ままの比較例である熱処理No. 1では、強度(降伏
応力および引張強さ)が高すぎ、靱性に劣っていること
がわかる。ノルマのみの比較例である熱処理No. 2で
は、強度が高すぎることがわかる。本発明範囲外の焼き
戻し温度の比較例である熱処理No. 3、10、11、1
8では、強度が十分に低下しなかったことがわかる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、溶接管等に加工される熱延鋼帯の強度を適度に低下
させ、成形が容易となる耐食性および溶接性に優れた低
炭素マルテンサイト系ステンレス熱延鋼帯およびその製
造方法が得られ、かくして、有用な効果がもたらされ
る。
ば、溶接管等に加工される熱延鋼帯の強度を適度に低下
させ、成形が容易となる耐食性および溶接性に優れた低
炭素マルテンサイト系ステンレス熱延鋼帯およびその製
造方法が得られ、かくして、有用な効果がもたらされ
る。
Claims (4)
- 【請求項1】Cr:12.0〜15.0wt.%、N
i:1.0〜5.0wt.%、C+N:0.030w
t.%以下を含有するステンレス鋼スラブを1100〜
1200℃の温度域に加熱し、次いで、前記スラブを9
00℃以上の熱間圧延終了温度で熱延ミルにより熱間圧
延して巻き取り、熱延鋼帯とし、次いで、前記熱延鋼帯
を850〜1200℃の温度域で熱処理し、一旦150
℃以下にまで冷却し、次いで、550〜670℃の温度
域で熱処理することにより製造されてなることを特徴と
する低炭素マルテンサイト系ステンレス熱延鋼帯。 - 【請求項2】Cr:12.0〜15.0wt.%、N
i:1.0〜5.0wt.%、C+N:0.030w
t.%以下含有するステンレス鋼スラブを1100〜1
200℃の温度域に加熱し、次いで、前記スラブを90
0℃以上の熱間圧延終了温度で熱延ミルにより熱間圧延
して巻き取り、熱延鋼帯とし、次いで、前記熱延鋼帯を
850〜1200℃の温度域で熱処理し、一旦150℃
以下にまで冷却し、次いで、550〜670℃の温度域
で熱処理することを特徴とする低炭素マルテンサイト系
ステンレス熱延鋼帯の製造方法。 - 【請求項3】Cr:12.0〜15.0wt.%、N
i:1.0〜5.0wt.%、C+N:0.030w
t.%以下含有するステンレス鋼スラブを1100〜1
200℃の温度域に加熱し、次いで、前記スラブを90
0℃以上の熱間圧延終了温度で熱延ミルにより熱間圧延
して巻き取り、熱延鋼帯とし、次いで、前記熱延鋼帯を
850〜1200℃で熱処理し、一旦150℃以下にま
で冷却し、次いで、680〜770℃の温度域で熱処理
し、再び150℃以下まで冷却し、次いで、550〜6
70℃の温度域で熱処理することにより製造されてなる
ことを特徴とする低炭素マルテンサイト系ステンレス熱
延鋼帯。 - 【請求項4】Cr:12.0〜15.0wt.%、N
i:1.0〜5.0wt.%、C+N:0.030w
t.%以下含有するステンレス鋼スラブを1100〜1
200℃に加熱し、次いで、前記スラブを900℃以上
の熱間圧延終了温度で熱延ミルにより熱間圧延して巻き
取り、熱延鋼帯とし、次いで、前記熱延鋼帯を850〜
1200℃の温度域で熱処理し、一旦150℃以下にま
で冷却し、次いで、680〜770℃の温度域で熱処理
し、再び150℃以下まで冷却し、次いで、550〜6
70℃の温度域で熱処理することを特徴とする低炭素マ
ルテンサイト系ステンレス熱延鋼帯の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5842398A JPH11256231A (ja) | 1998-03-10 | 1998-03-10 | 低炭素マルテンサイト系ステンレス熱延鋼帯およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5842398A JPH11256231A (ja) | 1998-03-10 | 1998-03-10 | 低炭素マルテンサイト系ステンレス熱延鋼帯およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11256231A true JPH11256231A (ja) | 1999-09-21 |
Family
ID=13083983
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5842398A Pending JPH11256231A (ja) | 1998-03-10 | 1998-03-10 | 低炭素マルテンサイト系ステンレス熱延鋼帯およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11256231A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20140090681A (ko) * | 2011-11-28 | 2014-07-17 | 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 | 스테인리스강 및 그 제조 방법 |
| CN115992305A (zh) * | 2023-02-16 | 2023-04-21 | 常州赛密思新材料有限公司 | 一种安全带发条用高碳马氏体不锈钢带生产方法 |
-
1998
- 1998-03-10 JP JP5842398A patent/JPH11256231A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20140090681A (ko) * | 2011-11-28 | 2014-07-17 | 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 | 스테인리스강 및 그 제조 방법 |
| CN115992305A (zh) * | 2023-02-16 | 2023-04-21 | 常州赛密思新材料有限公司 | 一种安全带发条用高碳马氏体不锈钢带生产方法 |
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