JPH11257447A - Vベルト式自動変速装置 - Google Patents
Vベルト式自動変速装置Info
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- JPH11257447A JPH11257447A JP5819098A JP5819098A JPH11257447A JP H11257447 A JPH11257447 A JP H11257447A JP 5819098 A JP5819098 A JP 5819098A JP 5819098 A JP5819098 A JP 5819098A JP H11257447 A JPH11257447 A JP H11257447A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】コストを掛けることなくトルクカムピンにかか
る荷重を減少可能なVベルト式自動変速装置を提供する
にある。 【解決手段】ドライブプーリ22とドリブンプーリ23
との間にVベルト26を張架したVベルト式自動変速装
置において、ドリブンプーリ23の一方が固着されるス
リーブ状の固定フェースボス30にトルクカムピン41
を設け、固定フェースボス30の外周面に設けられ、ド
リブンプーリ23の他方が固着されるスリーブ状の可動
フェースボス32にトルクカムピン41が係合摺接する
トルクカム溝42を設けると共に、トルクカムピン41
とトルクカム溝42との摺接部分にスペーサ43を介在
させ、このスペーサ43のトルクカム溝42との摺接部
分に傾斜面44を形成すると共に、スペーサ43の傾斜
面44に対向するトルクカム溝42のスペーサ43との
摺接部分にもスペーサ43と同角度の傾斜面45を形成
したものである。
る荷重を減少可能なVベルト式自動変速装置を提供する
にある。 【解決手段】ドライブプーリ22とドリブンプーリ23
との間にVベルト26を張架したVベルト式自動変速装
置において、ドリブンプーリ23の一方が固着されるス
リーブ状の固定フェースボス30にトルクカムピン41
を設け、固定フェースボス30の外周面に設けられ、ド
リブンプーリ23の他方が固着されるスリーブ状の可動
フェースボス32にトルクカムピン41が係合摺接する
トルクカム溝42を設けると共に、トルクカムピン41
とトルクカム溝42との摺接部分にスペーサ43を介在
させ、このスペーサ43のトルクカム溝42との摺接部
分に傾斜面44を形成すると共に、スペーサ43の傾斜
面44に対向するトルクカム溝42のスペーサ43との
摺接部分にもスペーサ43と同角度の傾斜面45を形成
したものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Vベルト式自動変
速装置に関する。
速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、スクータ型車両のように手軽に
走れる車種にあっては、操作の容易な自動変速装置が使
われている場合が多い。特にVベルト式自動変速装置は
古くから動力伝達装置として使われているもので、ドラ
イブプーリとドリブンプーリとを一本のVベルトで連結
し、各プーリの一方のフェースを可動にして、Vベルト
の回転半径を変えて無段階に変速比を変えるものであ
る。
走れる車種にあっては、操作の容易な自動変速装置が使
われている場合が多い。特にVベルト式自動変速装置は
古くから動力伝達装置として使われているもので、ドラ
イブプーリとドリブンプーリとを一本のVベルトで連結
し、各プーリの一方のフェースを可動にして、Vベルト
の回転半径を変えて無段階に変速比を変えるものであ
る。
【0003】近年、Vベルト式自動変速装置はトルク検
出機構を設けることを特徴としているが、この機構は、
登坂時や加速時など高トルクが必要なときに上記プーリ
が自動的に作動して即座に低速の変速比に変わるもので
ある。
出機構を設けることを特徴としているが、この機構は、
登坂時や加速時など高トルクが必要なときに上記プーリ
が自動的に作動して即座に低速の変速比に変わるもので
ある。
【0004】図5(a)は、ドリブンプーリ1の間隔が
広く、Vベルト2が中心深くに喰込んだ高速走行状態で
ある。この状態で、例えば急に上り坂にさしかかったと
すると、車体に荷重が掛かるため後輪に直結したドリブ
ンプーリ1の回転が遅くなるが、内側(図の右側)のプ
ーリ1R(固定ドリブンフェース)はVベルト2によっ
て回転を続けようとし、そこで外側(図の左側)のプー
リ1L(可動ドリブンフェース)と内側のプーリ1Rと
に回転の差ができる。
広く、Vベルト2が中心深くに喰込んだ高速走行状態で
ある。この状態で、例えば急に上り坂にさしかかったと
すると、車体に荷重が掛かるため後輪に直結したドリブ
ンプーリ1の回転が遅くなるが、内側(図の右側)のプ
ーリ1R(固定ドリブンフェース)はVベルト2によっ
て回転を続けようとし、そこで外側(図の左側)のプー
リ1L(可動ドリブンフェース)と内側のプーリ1Rと
に回転の差ができる。
【0005】そうすると、内側のボス3に形成されたピ
ン孔4に取り付けられており、外側プーリ1Lと一体に
回転している外側のボス5に形成された斜めのトルクカ
ム溝6(図6参照)の中に突出している円柱状のトルク
カムピン7(内側プーリ1Rと一体に回転している)
が、トルクカム溝6の斜め角によって押されて内側プー
リ1Rの方に引き寄せられる。その結果、図5(b)に
示すように、双方のプーリ1R,1Lの間隔は狭まり、
Vベルト2をドリブンプーリ1の径方向外側に追いやっ
て減速比の大きい低速走行の状態、つまり高トルクの状
態になる。これらの作用を一般にキックダウンと称して
いる。
ン孔4に取り付けられており、外側プーリ1Lと一体に
回転している外側のボス5に形成された斜めのトルクカ
ム溝6(図6参照)の中に突出している円柱状のトルク
カムピン7(内側プーリ1Rと一体に回転している)
が、トルクカム溝6の斜め角によって押されて内側プー
リ1Rの方に引き寄せられる。その結果、図5(b)に
示すように、双方のプーリ1R,1Lの間隔は狭まり、
Vベルト2をドリブンプーリ1の径方向外側に追いやっ
て減速比の大きい低速走行の状態、つまり高トルクの状
態になる。これらの作用を一般にキックダウンと称して
いる。
【0006】ところで、トルクカムピン7はトルクカム
溝6内を絶えず摺接しているため、トルクカムピン7外
周面やトルクカム溝6内周面が磨耗し、スムーズな変速
動作が妨げられる虞がある。
溝6内を絶えず摺接しているため、トルクカムピン7外
周面やトルクカム溝6内周面が磨耗し、スムーズな変速
動作が妨げられる虞がある。
【0007】そこで、一般にはトルクカム溝6やトルク
カムピン7に高周波焼入れ焼戻しやレーザー焼入れ等の
部分的な熱処理を行ったり、図7に詳細に示すように、
トルクカム溝6とトルクカムピン7との間に合成樹脂な
どで形成された円筒状のスぺーサ8を介在させたものが
ある。
カムピン7に高周波焼入れ焼戻しやレーザー焼入れ等の
部分的な熱処理を行ったり、図7に詳細に示すように、
トルクカム溝6とトルクカムピン7との間に合成樹脂な
どで形成された円筒状のスぺーサ8を介在させたものが
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、トルク
カム溝やトルクカムピンにレーザー焼入れ等の部分的な
熱処理を行うとコストが非常に高くなる一方、両者に全
体的な熱処理を行うと、溶接や部材の精度出しが困難に
なり、やはりコストの上昇を招く。
カム溝やトルクカムピンにレーザー焼入れ等の部分的な
熱処理を行うとコストが非常に高くなる一方、両者に全
体的な熱処理を行うと、溶接や部材の精度出しが困難に
なり、やはりコストの上昇を招く。
【0009】また、トルクカム溝とトルクカムピンとの
間に円筒状のスぺーサを介在させても、トルクカムピン
にはキックダウン時にトルクカム溝との摺接面方向に大
きな荷重がかかり、摩擦力が抵抗となってスムーズな作
動を妨げる。また、この荷重によってトルクカムピンが
倒れ、トルクカム溝や内側のボスに形成されたトルクカ
ムピンのピン孔等が磨耗し、やはりトルクカム溝とトル
クカムピンとの間に抵抗が生じてスムーズな作動を妨げ
る。
間に円筒状のスぺーサを介在させても、トルクカムピン
にはキックダウン時にトルクカム溝との摺接面方向に大
きな荷重がかかり、摩擦力が抵抗となってスムーズな作
動を妨げる。また、この荷重によってトルクカムピンが
倒れ、トルクカム溝や内側のボスに形成されたトルクカ
ムピンのピン孔等が磨耗し、やはりトルクカム溝とトル
クカムピンとの間に抵抗が生じてスムーズな作動を妨げ
る。
【0010】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、コストを掛けることなくトルクカムピンにかか
る荷重を減少可能なVベルト式自動変速装置を提供する
ことを目的とする。
もので、コストを掛けることなくトルクカムピンにかか
る荷重を減少可能なVベルト式自動変速装置を提供する
ことを目的とする。
【0011】この発明の他の目的は、トルクカムピンの
組付性の向上を図ったVベルト式自動変速装置を提供す
るにある。
組付性の向上を図ったVベルト式自動変速装置を提供す
るにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係るVベルト式
自動変速装置は、上述した課題を解決するために、請求
項1に記載したように、ドライブプーリとドリブンプー
リとの間にVベルトを張架したVベルト式自動変速装置
において、上記ドリブンプーリの一方が固着されるスリ
ーブ状の固定フェースボスにトルクカムピンを設け、上
記固定フェースボスの外周面に設けられ、上記ドリブン
プーリの他方が固着されるスリーブ状の可動フェースボ
スに上記トルクカムピンが係合摺接するトルクカム溝を
設けると共に、上記トルクカムピンと上記トルクカム溝
との摺接部分にスぺーサを介在させ、このスぺーサの上
記トルクカム溝との摺接部分に傾斜面を形成すると共
に、上記スぺーサの傾斜面に対向する上記トルクカム溝
の上記スぺーサとの摺接部分にも上記スぺーサと同角度
の傾斜面を形成したものである。
自動変速装置は、上述した課題を解決するために、請求
項1に記載したように、ドライブプーリとドリブンプー
リとの間にVベルトを張架したVベルト式自動変速装置
において、上記ドリブンプーリの一方が固着されるスリ
ーブ状の固定フェースボスにトルクカムピンを設け、上
記固定フェースボスの外周面に設けられ、上記ドリブン
プーリの他方が固着されるスリーブ状の可動フェースボ
スに上記トルクカムピンが係合摺接するトルクカム溝を
設けると共に、上記トルクカムピンと上記トルクカム溝
との摺接部分にスぺーサを介在させ、このスぺーサの上
記トルクカム溝との摺接部分に傾斜面を形成すると共
に、上記スぺーサの傾斜面に対向する上記トルクカム溝
の上記スぺーサとの摺接部分にも上記スぺーサと同角度
の傾斜面を形成したものである。
【0013】また、上述した課題を解決するために、請
求項2に記載したように、上記トルクカム溝の一端に上
記スぺーサの最大径と同径またはそれ以上の径を有する
組付け孔を形成したものである。
求項2に記載したように、上記トルクカム溝の一端に上
記スぺーサの最大径と同径またはそれ以上の径を有する
組付け孔を形成したものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
【0015】図1は、この発明を適用したスクータなど
の小型車両等に用いられるユニットスイング型エンジン
11の平断面図である。このユニットスイング型エンジ
ン11は例えば4サイクル空冷単気筒のエンジン本体1
2と、このエンジン本体12の一側から後方に延びる伝
導ケース13とを一体的に備える。
の小型車両等に用いられるユニットスイング型エンジン
11の平断面図である。このユニットスイング型エンジ
ン11は例えば4サイクル空冷単気筒のエンジン本体1
2と、このエンジン本体12の一側から後方に延びる伝
導ケース13とを一体的に備える。
【0016】エンジン本体12は主にエンジンケース1
4、シリンダブロック15およびシリンダヘッド16か
ら構成され、シリンダブロック15内のピストン17の
往復運動がコンロッド18を介してエンジンケース14
内を車幅方向に延びるクランクシャフト19を回転運動
させる。
4、シリンダブロック15およびシリンダヘッド16か
ら構成され、シリンダブロック15内のピストン17の
往復運動がコンロッド18を介してエンジンケース14
内を車幅方向に延びるクランクシャフト19を回転運動
させる。
【0017】エンジン本体12の一側、本実施形態にお
いては左側から後方に延びる伝導ケース13はその内部
にベルト室20を形成し、このベルト室20にVベルト
式自動変速装置21が配置される。
いては左側から後方に延びる伝導ケース13はその内部
にベルト室20を形成し、このベルト室20にVベルト
式自動変速装置21が配置される。
【0018】クランクランクシャフト19の一端にはV
ベルト式自動変速装置21のドライブプーリ22が取り
付けられる。一方、ドリブンプーリ23はVベルト式自
動変速装置21の後方部に設けられたミッション機構2
4の出力軸であるドライブシャフト25によって回転自
在に軸支されている。また、これらのドライブプーリ2
2とドリブンプーリ23との間にはVベルト26が張架
され、このVベルト26を介してドリブンプーリ23に
エンジンの回転駆動力が伝達される。
ベルト式自動変速装置21のドライブプーリ22が取り
付けられる。一方、ドリブンプーリ23はVベルト式自
動変速装置21の後方部に設けられたミッション機構2
4の出力軸であるドライブシャフト25によって回転自
在に軸支されている。また、これらのドライブプーリ2
2とドリブンプーリ23との間にはVベルト26が張架
され、このVベルト26を介してドリブンプーリ23に
エンジンの回転駆動力が伝達される。
【0019】さらに、ドリブンプーリ23に伝達された
エンジンの回転駆動力は遠心クラッチ機構27を介して
ドライブシャフト25に伝達される。そして、このドラ
イブシャフト25は、減速歯車機構であり、動力伝達装
置でもあるミッション機構24を通じて例えば駆動輪2
8に回転駆動力を伝えるようになっている。
エンジンの回転駆動力は遠心クラッチ機構27を介して
ドライブシャフト25に伝達される。そして、このドラ
イブシャフト25は、減速歯車機構であり、動力伝達装
置でもあるミッション機構24を通じて例えば駆動輪2
8に回転駆動力を伝えるようになっている。
【0020】図2は、Vベルト式自動変速装置21の一
部を構成するドリブンプーリ23の拡大断面図である。
図1および図2に示すように、ミッション機構24のド
ライブシャフト25の外周面には複数のベアリング29
を介してスリーブ状の固定フェースボス30が周方向に
回動自在に嵌装され、この固定フェースボス30の端部
には皿状の固定ドリブンフェース31が固着される。固
定フェースボス30の外周面にはさらにスリーブ状の可
動フェースボス32が軸方向に摺動自在、かつ周方向に
回動自在に嵌装され、この可動フェースボス32の端部
には皿状の可動ドリブンフェース32が固着される。そ
してこの可動ドリブンフェース32と固定ドリブンフェ
ース31とが対向するように配置されてドリブンプーリ
23を構成する。
部を構成するドリブンプーリ23の拡大断面図である。
図1および図2に示すように、ミッション機構24のド
ライブシャフト25の外周面には複数のベアリング29
を介してスリーブ状の固定フェースボス30が周方向に
回動自在に嵌装され、この固定フェースボス30の端部
には皿状の固定ドリブンフェース31が固着される。固
定フェースボス30の外周面にはさらにスリーブ状の可
動フェースボス32が軸方向に摺動自在、かつ周方向に
回動自在に嵌装され、この可動フェースボス32の端部
には皿状の可動ドリブンフェース32が固着される。そ
してこの可動ドリブンフェース32と固定ドリブンフェ
ース31とが対向するように配置されてドリブンプーリ
23を構成する。
【0021】可動フェースボス32はその外周面が可動
ドリブンシート34により覆われる。可動ドリブンシー
ト34の可動ドリブンフェース32側端部は径方向に立
ち上がり、反対側に設けられるドライブプレート35
(後述)との間に設けられたスプリング36の弾性力で
可動ドリブンフェース32および可動フェースボス32
を固定ドリブンフェース31側へ常時押圧付勢する。
ドリブンシート34により覆われる。可動ドリブンシー
ト34の可動ドリブンフェース32側端部は径方向に立
ち上がり、反対側に設けられるドライブプレート35
(後述)との間に設けられたスプリング36の弾性力で
可動ドリブンフェース32および可動フェースボス32
を固定ドリブンフェース31側へ常時押圧付勢する。
【0022】一方、ドライブシャフト25の端部には遠
心クラッチ機構27を構成するドラム状のクラッチハウ
ジング37が設けられ、このクラッチハウジング37の
ドラム部37a内壁には摩擦係合部材であるクラッチラ
イニング38が設けられる。また、クラッチライニング
38に対応するクラッチシュー39が前記ドライブプレ
ート35に設けられ、このドライブプレート35は固定
フェースボス30の端部に固着されて一体化される。
心クラッチ機構27を構成するドラム状のクラッチハウ
ジング37が設けられ、このクラッチハウジング37の
ドラム部37a内壁には摩擦係合部材であるクラッチラ
イニング38が設けられる。また、クラッチライニング
38に対応するクラッチシュー39が前記ドライブプレ
ート35に設けられ、このドライブプレート35は固定
フェースボス30の端部に固着されて一体化される。
【0023】図3(a)、(b)および(c)は異なっ
た位置における図2のIII 矢視図である。また、図4は
図3(a)のIV−IV線に沿う断面図である。図3
(a)、(b)、(c)および図4に示すように、固定
フェースボス30の円周面にはピン孔40が形成され,
トルクカムピン41の基部が嵌合される。また、可動フ
ェースボス32には、トルクカムピン41が係合し、か
つ斜方向に移動可能な軸方向に長孔で、周方向に傾斜し
たトルクカム溝42が形成される。なお、トルクカム溝
42は、その開口部が前記可動ドリブンシート34によ
り覆われる。
た位置における図2のIII 矢視図である。また、図4は
図3(a)のIV−IV線に沿う断面図である。図3
(a)、(b)、(c)および図4に示すように、固定
フェースボス30の円周面にはピン孔40が形成され,
トルクカムピン41の基部が嵌合される。また、可動フ
ェースボス32には、トルクカムピン41が係合し、か
つ斜方向に移動可能な軸方向に長孔で、周方向に傾斜し
たトルクカム溝42が形成される。なお、トルクカム溝
42は、その開口部が前記可動ドリブンシート34によ
り覆われる。
【0024】トルクカムピン41とトルクカム溝42と
の摺接部分には例えば四フッ化エチレン樹脂、ポリアセ
タール樹脂、またはポリアミド樹脂等の潤滑性合成樹脂
材で形成されたスペーサ43が介在される。このスペー
サ43は、トルクカム溝42との摺接部分に回転中心方
向に向かって広がる円錐形状の傾斜面44が形成される
と共に、スペーサ43の傾斜面44に対向するトルクカ
ム溝42のスペーサ43との摺接部分にもスペーサ43
と同角度の傾斜面45が形成される。
の摺接部分には例えば四フッ化エチレン樹脂、ポリアセ
タール樹脂、またはポリアミド樹脂等の潤滑性合成樹脂
材で形成されたスペーサ43が介在される。このスペー
サ43は、トルクカム溝42との摺接部分に回転中心方
向に向かって広がる円錐形状の傾斜面44が形成される
と共に、スペーサ43の傾斜面44に対向するトルクカ
ム溝42のスペーサ43との摺接部分にもスペーサ43
と同角度の傾斜面45が形成される。
【0025】そして、図3(c)に示すように、長孔の
トルクカム溝42の一端にはスペーサ43の最大径と同
径またはそれ以上の径を有する組付け孔46が形成され
る。なお、この組付け孔46はトルクカム溝42内を移
動するトルクカムピン41の通常使用時における可動範
囲外に形成される。
トルクカム溝42の一端にはスペーサ43の最大径と同
径またはそれ以上の径を有する組付け孔46が形成され
る。なお、この組付け孔46はトルクカム溝42内を移
動するトルクカムピン41の通常使用時における可動範
囲外に形成される。
【0026】次に、本実施形態の作用について説明す
る。
る。
【0027】例えば図2の上半分に示すようにドリブン
プーリ23の間隔が広く、Vベルト26が中心深くに喰
込んだ高速走行状態においては、トルクカムピン41は
図3(a)に示すようにトルクカム溝42の一端に寄っ
ている(トップ位置)。
プーリ23の間隔が広く、Vベルト26が中心深くに喰
込んだ高速走行状態においては、トルクカムピン41は
図3(a)に示すようにトルクカム溝42の一端に寄っ
ている(トップ位置)。
【0028】この状態で、例えば急に上り坂にさしかか
ったとすると、車体に荷重が掛かるため駆動輪28に直
結したドリブンプーリ23の回転が遅くなるが、固定ド
リブンフェース31はVベルト26によって回転を続け
ようとし、そこで可動ドリブンフェース32と固定ドリ
ブンフェース31とに回転の差ができる。
ったとすると、車体に荷重が掛かるため駆動輪28に直
結したドリブンプーリ23の回転が遅くなるが、固定ド
リブンフェース31はVベルト26によって回転を続け
ようとし、そこで可動ドリブンフェース32と固定ドリ
ブンフェース31とに回転の差ができる。
【0029】すると、可動ドリブンフェース32と一体
に回転している可動フェースボス32に形成された斜め
のトルクカム溝42の中に突出しているトルクカムピン
41(固定ドリブンフェース31と一体に回転してい
る)が、トルクカム溝42の斜め角によって押されて固
定ドリブンフェース31の方に引き寄せられる(ロー位
置、図3(b)参照)。その結果、図2の下半分に示す
ように、可動ドリブンフェース32と固定ドリブンフェ
ース31との間隔は狭まり、Vベルト26をドリブンプ
ーリ23の径方向外側に追いやって減速比の大きい低速
走行の状態、つまり高トルクの状態になる。
に回転している可動フェースボス32に形成された斜め
のトルクカム溝42の中に突出しているトルクカムピン
41(固定ドリブンフェース31と一体に回転してい
る)が、トルクカム溝42の斜め角によって押されて固
定ドリブンフェース31の方に引き寄せられる(ロー位
置、図3(b)参照)。その結果、図2の下半分に示す
ように、可動ドリブンフェース32と固定ドリブンフェ
ース31との間隔は狭まり、Vベルト26をドリブンプ
ーリ23の径方向外側に追いやって減速比の大きい低速
走行の状態、つまり高トルクの状態になる。
【0030】この時、トルクカムピン41にはトルクカ
ム溝42との摺接面方向に大きな荷重がかかるが、トル
クカムピン41とトルクカム溝42との摺接部分にスペ
ーサ43を介在させ、このスペーサ43のトルクカム溝
42との摺接部分に回転中心方向に向かって広がる円錐
形状の傾斜面44を形成すると共に、スペーサ43の傾
斜面に対向するトルクカム溝42のスペーサ43との摺
接部分にもスペーサ43と同角度の傾斜面45を形成し
たことにより、トルクカムピン41にはトルクカム溝4
2との摺接面方向にかかる荷重が回転中心方向にも発生
し、さらにスペーサ43の傾斜面44とトルクカム溝4
2の傾斜面45との摺接面積も大きくなるので、トルク
カムピン41にかかる荷重が分散化される。
ム溝42との摺接面方向に大きな荷重がかかるが、トル
クカムピン41とトルクカム溝42との摺接部分にスペ
ーサ43を介在させ、このスペーサ43のトルクカム溝
42との摺接部分に回転中心方向に向かって広がる円錐
形状の傾斜面44を形成すると共に、スペーサ43の傾
斜面に対向するトルクカム溝42のスペーサ43との摺
接部分にもスペーサ43と同角度の傾斜面45を形成し
たことにより、トルクカムピン41にはトルクカム溝4
2との摺接面方向にかかる荷重が回転中心方向にも発生
し、さらにスペーサ43の傾斜面44とトルクカム溝4
2の傾斜面45との摺接面積も大きくなるので、トルク
カムピン41にかかる荷重が分散化される。
【0031】その結果、トルクカム溝42とスペーサ4
3との摩擦力が減って作動がスムーズになると共に、荷
重によるトルクカムピン41の倒れもなくなり、トルク
カム溝42やトルクカムピン41のピン孔40等の磨耗
も防止される。
3との摩擦力が減って作動がスムーズになると共に、荷
重によるトルクカムピン41の倒れもなくなり、トルク
カム溝42やトルクカムピン41のピン孔40等の磨耗
も防止される。
【0032】ところで、トルクカム溝42のスペーサ4
3との摺接部分の傾斜面45をスペーサ43の傾斜面4
4と同様にすると、可動フェースボス32の円周面に形
成されるトルクカム溝42の開口部がスペーサ43の最
大径より狭くなってスペーサ43およびトルクカムピン
41の組付が困難になるが、長孔のトルクカム溝42の
一端にスペーサ43の最大径と同径またはそれ以上の径
を有する組付け孔46を形成したことによりトルクカム
ピン41の組付が容易になる。
3との摺接部分の傾斜面45をスペーサ43の傾斜面4
4と同様にすると、可動フェースボス32の円周面に形
成されるトルクカム溝42の開口部がスペーサ43の最
大径より狭くなってスペーサ43およびトルクカムピン
41の組付が困難になるが、長孔のトルクカム溝42の
一端にスペーサ43の最大径と同径またはそれ以上の径
を有する組付け孔46を形成したことによりトルクカム
ピン41の組付が容易になる。
【0033】そして、上述したようにトルクカムピン4
1に傾斜面44を備えたスペーサ43を取り付けて荷重
が分散化されることにより、従来必要であったトルクカ
ム溝42やトルクカムピン41へのレーザー焼入れ等の
部分的または全体的な熱処理が不要となるため、コスト
の上昇を防ぐことができる。
1に傾斜面44を備えたスペーサ43を取り付けて荷重
が分散化されることにより、従来必要であったトルクカ
ム溝42やトルクカムピン41へのレーザー焼入れ等の
部分的または全体的な熱処理が不要となるため、コスト
の上昇を防ぐことができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るVベ
ルト式自動変速装置によれば、ドライブプーリとドリブ
ンプーリとの間にVベルトを張架したVベルト式自動変
速装置において、上記ドリブンプーリの一方が固着され
るスリーブ状の固定フェースボスにトルクカムピンを設
け、上記固定フェースボスの外周面に設けられ、上記ド
リブンプーリの他方が固着されるスリーブ状の可動フェ
ースボスに上記トルクカムピンが係合摺接するトルクカ
ム溝を設けると共に、上記トルクカムピンと上記トルク
カム溝との摺接部分にスぺーサを介在させ、このスぺー
サの上記トルクカム溝との摺接部分に傾斜面を形成する
と共に、上記スぺーサの傾斜面に対向する上記トルクカ
ム溝の上記スぺーサとの摺接部分にも上記スぺーサと同
角度の傾斜面を形成したため、トルクカムピンにかかる
荷重が分散化され、トルクカム溝とスぺーサとの摩擦力
が減ると共に、トルクカム溝等の磨耗も防止可能であ
る。
ルト式自動変速装置によれば、ドライブプーリとドリブ
ンプーリとの間にVベルトを張架したVベルト式自動変
速装置において、上記ドリブンプーリの一方が固着され
るスリーブ状の固定フェースボスにトルクカムピンを設
け、上記固定フェースボスの外周面に設けられ、上記ド
リブンプーリの他方が固着されるスリーブ状の可動フェ
ースボスに上記トルクカムピンが係合摺接するトルクカ
ム溝を設けると共に、上記トルクカムピンと上記トルク
カム溝との摺接部分にスぺーサを介在させ、このスぺー
サの上記トルクカム溝との摺接部分に傾斜面を形成する
と共に、上記スぺーサの傾斜面に対向する上記トルクカ
ム溝の上記スぺーサとの摺接部分にも上記スぺーサと同
角度の傾斜面を形成したため、トルクカムピンにかかる
荷重が分散化され、トルクカム溝とスぺーサとの摩擦力
が減ると共に、トルクカム溝等の磨耗も防止可能であ
る。
【0035】また、上記トルクカム溝の一端に上記スぺ
ーサの最大径と同径またはそれ以上の径を有する組付け
孔を形成したため、トルクカムピンの組付が容易にな
る。
ーサの最大径と同径またはそれ以上の径を有する組付け
孔を形成したため、トルクカムピンの組付が容易にな
る。
【図1】本発明に係るVベルト式自動変速装置の一実施
形態を示すユニットスイング型エンジンの平断面図。
形態を示すユニットスイング型エンジンの平断面図。
【図2】ドリブンプーリの拡大断面図。
【図3】(a)、(b)および(c)は異なった位置に
おける図2のIII 矢視図。
おける図2のIII 矢視図。
【図4】図3(a)のIV−IV線に沿う断面図。
【図5】(a)および(b)はそれぞれ従来のドリブン
プーリの拡大断面図であって、(a)は高速走行状態、
そして(b)は低速走行状態を示す。
プーリの拡大断面図であって、(a)は高速走行状態、
そして(b)は低速走行状態を示す。
【図6】図5のVI矢視図。
【図7】図6のVII−VII線に沿う断面図。
11 ユニットスイング型エンジン 21 Vベルト式自動変速装置 22 ドライブプーリ 23 ドリブンプーリ 26 Vベルト 30 固定フェースボス 32 可動フェースボス 41 トルクカムピン 42 トルクカム溝 43 スペーサ 44 スぺーサの傾斜面 45 トルクカム溝の傾斜面 46 組付け孔
Claims (2)
- 【請求項1】 ドライブプーリとドリブンプーリとの間
にVベルトを張架したVベルト式自動変速装置におい
て、上記ドリブンプーリ23の一方が固着されるスリー
ブ状の固定フェースボス30にトルクカムピン41を設
け、上記固定フェースボス30の外周面に設けられ、上
記ドリブンプーリ23の他方が固着されるスリーブ状の
可動フェースボス32に上記トルクカムピン41が係合
摺接するトルクカム溝42を設けると共に、上記トルク
カムピン41と上記トルクカム溝42との摺接部分にス
ペーサ43を介在させ、このスペーサ43の上記トルク
カム溝42との摺接部分に傾斜面44を形成すると共
に、上記スペーサ43の傾斜面44に対向する上記トル
クカム溝42の上記スペーサ43との摺接部分にも上記
スペーサ43と同角度の傾斜面45を形成したことを特
徴とするVベルト式自動変速装置。 - 【請求項2】 上記トルクカム溝42の一端に上記スペ
ーサ43の最大径と同径またはそれ以上の径を有する組
付け孔46を形成した請求項1記載のVベルト式自動変
速装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5819098A JPH11257447A (ja) | 1998-03-10 | 1998-03-10 | Vベルト式自動変速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5819098A JPH11257447A (ja) | 1998-03-10 | 1998-03-10 | Vベルト式自動変速装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11257447A true JPH11257447A (ja) | 1999-09-21 |
Family
ID=13077111
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5819098A Pending JPH11257447A (ja) | 1998-03-10 | 1998-03-10 | Vベルト式自動変速装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11257447A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7179183B2 (en) * | 2002-10-25 | 2007-02-20 | Lombardini S.R.L. A Socio Unico | Pulley for a continuously-variable-ratio drive |
| EP1826113A1 (en) * | 2004-10-22 | 2007-08-29 | HONDA MOTOR CO., Ltd. | V-belt type automatic transmission |
| WO2015045847A1 (ja) * | 2013-09-24 | 2015-04-02 | 株式会社エクセディ | 無段変速機用の可動シーブ支持構造及びそれを備えた従動側プーリ装置 |
| JP2020067160A (ja) * | 2018-10-26 | 2020-04-30 | 株式会社エクセディ | 焼入れ部品及びこれを用いたプーリ装置 |
-
1998
- 1998-03-10 JP JP5819098A patent/JPH11257447A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7179183B2 (en) * | 2002-10-25 | 2007-02-20 | Lombardini S.R.L. A Socio Unico | Pulley for a continuously-variable-ratio drive |
| EP1826113A1 (en) * | 2004-10-22 | 2007-08-29 | HONDA MOTOR CO., Ltd. | V-belt type automatic transmission |
| WO2015045847A1 (ja) * | 2013-09-24 | 2015-04-02 | 株式会社エクセディ | 無段変速機用の可動シーブ支持構造及びそれを備えた従動側プーリ装置 |
| JP2015064014A (ja) * | 2013-09-24 | 2015-04-09 | 株式会社エクセディ | 無段変速機用の可動シーブ支持構造及びそれを備えた従動側プーリ装置 |
| JP2020067160A (ja) * | 2018-10-26 | 2020-04-30 | 株式会社エクセディ | 焼入れ部品及びこれを用いたプーリ装置 |
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