JPH11258479A - レンズ鏡筒 - Google Patents

レンズ鏡筒

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Publication number
JPH11258479A
JPH11258479A JP10074984A JP7498498A JPH11258479A JP H11258479 A JPH11258479 A JP H11258479A JP 10074984 A JP10074984 A JP 10074984A JP 7498498 A JP7498498 A JP 7498498A JP H11258479 A JPH11258479 A JP H11258479A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
lens barrel
holding surface
spacing ring
barrel
Prior art date
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Pending
Application number
JP10074984A
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English (en)
Inventor
Makoto Iwaki
真 岩城
Akiyuki Ohashi
明之 大橋
Katsumi Kurosaki
克己 黒崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd filed Critical Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
Priority to JP10074984A priority Critical patent/JPH11258479A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】容易かつ確実に製造することができるレンズ鏡
筒を提供する。 【解決手段】レンズ鏡筒1は、一端に開口91が形成さ
れ、他端に開口92が形成された中空の樹脂製の鏡筒本
体10を有している。鏡筒本体10は、前群レンズ鏡筒
部5、後群レンズ鏡筒部6、フランジ7および位置決め
部材8で構成されている。前群レンズ鏡筒部5の内側に
は、開口91に向って内径が漸増するよう傾斜するテー
パ面51および52が形成され、後群レンズ鏡筒部6の
内側には、開口92に向って内径が漸増するよう傾斜す
るテーパ面61および62が形成されている。前群レン
ズ鏡筒部5内には、レンズ21、22および23が、間
隔リング24および25を介して固定的に設置され、後
群レンズ鏡筒部6内には、レンズ31、32および33
が、間隔リング34および35を介して固定的に設置さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ鏡筒に関す
る。
【0002】
【従来の技術】鏡筒本体にレンズを固定して成る各種レ
ンズ鏡筒(例えば、撮影レンズが固定されているカメラ
のレンズ鏡筒等)が知られている。
【0003】以下、従来のレンズ鏡筒を図4に基づいて
説明する。図4に示すように、レンズ鏡筒100は、鏡
筒本体110を有しており、この鏡筒本体110内に
は、複数のレンズ120が固定されている。隣接するレ
ンズ120とレンズ120との間の間隔は、間隔リング
(スペーサ)130により一定に保持されている。
【0004】鏡筒本体110の内側には、その内径がレ
ンズ120の外径と対応するように、光軸200に垂直
な端面141を有する段差部140が形成されている。
【0005】このようなレンズ鏡筒100の組み立ての
際は、鏡筒本体110内に、レンズ120および間隔リ
ング130が挿入され、固定される。
【0006】しかしながら、前述した従来のレンズ鏡筒
100では、鏡筒本体110内にレンズ120および間
隔リング130を挿入する際、これらが段差部140に
引っ掛かり、これにより、レンズ120および間隔リン
グ130の挿入、すなわち、レンズ鏡筒100の組み立
てに手間がかかるという欠点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、容易
かつ確実に製造することができるレンズ鏡筒を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(15)の本発明により達成される。
【0009】(1) 少なくとも一端に開口が形成され
た中空の鏡筒本体と、前記鏡筒本体内に固定された少な
くとも1つのレンズとを有するレンズ鏡筒であって、前
記鏡筒本体の内側に、前記レンズの外周面に当接し、前
記レンズを保持する保持面と、前記保持面の前記開口側
に、前記開口側に向って広がり、前記開口から前記鏡筒
本体内に前記レンズを挿入する際に前記レンズを案内す
る機能を有するテーパ面とを有することを特徴とするレ
ンズ鏡筒。
【0010】(2) 横断面形状が前記開口側に向って
順に広がるような複数の保持面が、段階的に設けられ、
前記各保持面に少なくとも1つのレンズが保持されてい
る上記(1)に記載のレンズ鏡筒。
【0011】(3) 前記保持面に前記レンズが保持さ
れているとき、前記保持面が前記レンズの外周面の一部
に当接するように、前記テーパ面が形成されている上記
(1)または(2)に記載のレンズ鏡筒。
【0012】(4) 少なくとも一端に開口が形成され
た中空の鏡筒本体と、前記鏡筒本体内に固定された複数
のレンズと、前記鏡筒本体内に固定され、隣接する前記
レンズ間の間隔を規定する少なくとも1つの間隔リング
とを有するレンズ鏡筒であって、前記鏡筒本体の内側
に、前記レンズまたは前記間隔リングの外周面に当接
し、前記レンズまたは前記間隔リングを保持する保持面
と、前記保持面の前記開口側に、前記開口側に向って広
がり、前記開口から前記鏡筒本体内に前記レンズまたは
前記間隔リングを挿入する際に前記レンズまたは前記間
隔リングを案内する機能を有するテーパ面とを有するこ
とを特徴とするレンズ鏡筒。
【0013】(5) 横断面形状が前記開口側に向って
順に広がるような複数の保持面が、段階的に設けられ、
前記各保持面に少なくとも1つのレンズまたは間隔リン
グが保持されている上記(4)に記載のレンズ鏡筒。
【0014】(6) 前記保持面に前記レンズまたは前
記間隔リングが保持されているとき、前記保持面が前記
レンズまたは前記間隔リングの外周面の一部に当接する
ように、前記テーパ面が形成されている上記(4)また
は(5)に記載のレンズ鏡筒。
【0015】(7) 前記保持面は、前記鏡筒本体内に
前記レンズが固定されているときの該レンズの光軸と平
行となるように形成されている上記(1)ないし(6)
のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
【0016】(8) 前記保持面の横断面形状は、略円
である上記(1)ないし(7)のいずれかに記載のレン
ズ鏡筒。
【0017】(9) 前記保持面の横断面形状は、略楕
円である上記(1)ないし(7)のいずれかに記載のレ
ンズ鏡筒。
【0018】(10) 前記保持面の横断面形状は、略矩
形である上記(1)ないし(7)のいずれかに記載のレ
ンズ鏡筒。
【0019】(11) 前記鏡筒本体は、金属製である上
記(1)ないし(10)のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
【0020】(12) 前記鏡筒本体は、樹脂製である上
記(1)ないし(10)のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
【0021】(13) 前記鏡筒本体は、射出成形により
成形されたものである上記(1)ないし(12)のいずれ
かに記載のレンズ鏡筒。
【0022】(14) 前記テーパ面と、前記鏡筒本体内
に前記レンズが固定されているときの該レンズの光軸と
のなす角θは、20〜60°である上記(1)ないし
(13)のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
【0023】(15) 前記テーパ面と、前記鏡筒本体内
に前記レンズが固定されているときの該レンズの光軸と
のなす角θは、30〜50°である上記(1)ないし
(13)のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明のレンズ鏡筒を添付
図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
【0025】図1は、本発明のレンズ鏡筒をデジタルス
チルカメラの撮像レンズ(撮影レンズ)のレンズ鏡筒に
適用したときの第1実施例を示す断面図、図2は、図1
に示すレンズ鏡筒の鏡筒本体を示す断面図である。
【0026】これらの図に示すように、レンズ鏡筒1
は、一端(図1および図2中左側)に開口(第1の開
口)91が形成され、他端(図1および図2中右側)に
開口(第2の開口)92が形成された中空の鏡筒本体1
0を有している。
【0027】この鏡筒本体10は、略円筒状であり、主
に、図1および図2中左側に位置する前群レンズ鏡筒部
5と、図1および図2中右側に位置する後群レンズ鏡筒
部6とで構成されている。
【0028】鏡筒本体10の外側(外周側)には、フラ
ンジ7が形成されている。また、鏡筒本体10の内側
(内周側)には、レンズ23およびレンズ33をそれぞ
れ撮像光学系(レンズ21、22、23、31、32お
よび33)の光軸4の方向に位置決めする環状の位置決
め部材8が形成されている。
【0029】これらフランジ7および位置決め部材8
は、それぞれ、前群レンズ鏡筒部5と後群レンズ鏡筒部
6の間に配置されている。
【0030】前群レンズ鏡筒部5には、レンズ21、2
2および23で構成される前群レンズ2が固定的に設置
されている。レンズ21は、レンズ22の図1中左側に
位置し、レンズ22は、レンズ23の図1中左側に位置
している。そして、レンズ21とレンズ22の間には、
間隔リング(スペーサ)24が設置され、レンズ22と
レンズ23の間には、間隔リング(スペーサ)25が設
置されている。これら間隔リング24および25によ
り、レンズ間の間隔が所定の距離(一定距離)に保持
(規定)される。
【0031】また、後群レンズ鏡筒部6には、レンズ3
1、32および33で構成される後群レンズ3が固定的
に設置されている。レンズ31は、レンズ32の図1中
右側に位置し、レンズ32は、レンズ33の図1中右側
に位置している。そして、レンズ31とレンズ32の間
には、間隔リング(スペーサ)34が設置され、レンズ
32とレンズ33の間には、間隔リング(スペーサ)3
5が設置されている。これら間隔リング34および35
により、レンズ間の間隔が所定の距離(一定距離)に保
持(規定)される。
【0032】レンズ21、22、23、31、32およ
び33の構成材料としては、例えば、各種レンズ用樹脂
材料、各種ガラス等が挙げられる。
【0033】また、間隔リング24、25、34および
35の構成材料としては、例えば、各種樹脂材料、各種
金属材料等が挙げられる。
【0034】次に、鏡筒本体10の前群レンズ鏡筒部5
を説明する。なお、説明の都合上、フランジ7および位
置決め部材8の部位を「基部」とし、フランジ7および
位置決め部材8の図1および図2中左側を「先端」とす
る。
【0035】前群レンズ鏡筒部5の内側(内周側)に
は、横断面形状(光軸4と垂直な方向の断面形状)が開
口91に向って(図1および図2中左側に向って)順に
広がるような3つの保持面57、58および59が、段
階的に形成されている。各保持面57、58および59
の横断面形状は、それぞれ、円である。
【0036】なお、保持面57の内径(直径)は、保持
面58の内径より大きく、保持面58の内径は、保持面
59の内径より大きい。
【0037】これら保持面57、58および59は、そ
れぞれ、光軸4と平行となるように形成されている。
【0038】保持面57には、レンズ21の外周面21
1および間隔リング24の外周面241が当接し、これ
らが保持される。
【0039】また、保持面58には、レンズ22の外周
面221および間隔リング25の外周面251が当接
し、これらが保持される。
【0040】また、保持面59には、レンズ23の外周
面231が当接し、該レンズ23が保持される。
【0041】また、前群レンズ鏡筒部5の内側(内周
側)には、開口91に向って(図1および図2中左側に
向って)内径が漸増するよう傾斜する(広がる)テーパ
面51および52が、それぞれ、形成されている。テー
パ面51は、保持面58の先端側(開口91側)、すな
わち、保持面57と保持面58との間に位置し、テーパ
面52は、保持面59の先端側(開口91側)、すなわ
ち、保持面58と保持面59との間に位置している。
【0042】これらテーパ面51および52により、開
口91から前群レンズ鏡筒部5内にレンズや間隔リング
を挿入する際、該レンズや間隔リングが案内される。こ
れにより、前群レンズ鏡筒部5内へのレンズおよび間隔
リングの挿入を容易かつ円滑に行うことができる。
【0043】テーパ面51および52のテーパ角度(テ
ーパ面51、52と光軸4とのなす角)をθ1 とする
と、このテーパ角度θ1 は、レンズや間隔リングの挿入
を円滑に行うことができる程度に設定される。
【0044】具体的には、テーパ角度θ1 は、20〜6
0°程度が好ましく、30〜50°程度がより好まし
い。
【0045】テーパ角度θ1 が前記範囲を超えると、レ
ンズや間隔リングの形状、寸法等の諸条件によっては、
レンズや間隔リングの挿入を円滑に行うことができない
ことがある。また、テーパ角度θ1 が前記範囲未満で
は、レンズや間隔リングの寸法等の諸条件によっては、
保持面形成幅(保持面の光軸4方向の長さ)をレンズや
間隔リングを保持可能な長さにすることができないこと
がある。
【0046】なお、テーパ面51のテーパ角度と、テー
パ面52のテーパ角度は、等しくてもよいし、また、異
なっていてもよい。
【0047】また、テーパ面51は、保持面58にレン
ズ22および間隔リング25が保持されているとき、保
持面58がレンズ22の外周面221の一部(基部側)
に当接するように形成されている。
【0048】また、テーパ面52は、保持面59にレン
ズ23が保持されているとき、保持面59がレンズ23
の外周面231の一部(基部側)に当接するように形成
されている。
【0049】前群レンズ鏡筒部5の外側(外周側)に
は、段差部53が形成されている。すなわち、この段差
部53より先端側の前群レンズ鏡筒部5の外径(直径)
は、段差部53および段差部53より基端側の前群レン
ズ鏡筒部5の外径(直径)より小さい。
【0050】また、前群レンズ鏡筒部5の先端部54の
外側(外周側)は、テーパ状になっている。すなわち、
前群レンズ鏡筒部5の先端部54の外側には、先端(図
1および図2中左側の端面)に向って外径が漸減するよ
う傾斜するテーパ面55が形成されている。
【0051】次に、鏡筒本体10の後群レンズ鏡筒部6
を説明する。なお、説明の都合上、フランジ7および位
置決め部材8の部位を「基部」とし、フランジ7および
位置決め部材8の図1および図2中右側を「先端」とす
る。
【0052】後群レンズ鏡筒部6の内側(内周側)に
は、横断面形状(光軸4と垂直な方向の断面形状)が開
口92に向って(図1および図2中右側に向って)順に
広がるような3つの保持面67、68および69が、段
階的に形成されている。各保持面67、68および69
の横断面形状は、それぞれ、円である。
【0053】なお、保持面67の内径(直径)は、保持
面68の内径より大きく、保持面68の内径は、保持面
69の内径より大きい。
【0054】これら保持面67、68および69は、そ
れぞれ、光軸4と平行となるように形成されている。
【0055】保持面67には、レンズ31の外周面31
1および間隔リング34の外周面341が当接し、これ
らが保持される。
【0056】また、保持面68には、レンズ32の外周
面321が当接し、該レンズ32が保持される。
【0057】また、保持面69には、レンズ33の外周
面331および間隔リング35の外周面351が当接
し、これらが保持される。
【0058】また、後群レンズ鏡筒部6の内側(内周
側)には、開口92に向って(図1および図2中右側に
向って)内径が漸増するよう傾斜する(広がる)テーパ
面61および62が、それぞれ、形成されている。テー
パ面61は、保持面68の先端側(開口92側)、すな
わち、保持面67と保持面68との間に位置し、テーパ
面62は、保持面69の先端側(開口92側)、すなわ
ち、保持面68と保持面69との間に位置している。
【0059】これらテーパ面61および62により、開
口92から後群レンズ鏡筒部6内にレンズや間隔リング
を挿入する際、該レンズや間隔リングが案内される。こ
れにより、後群レンズ鏡筒部6内へのレンズおよび間隔
リングの挿入を容易かつ円滑に行うことができる。
【0060】テーパ面61および62のテーパ角度(テ
ーパ面61、62と光軸4とのなす角)をθ2 とする
と、このテーパ角度θ2 は、レンズや間隔リングの挿入
を円滑に行うことができる程度に設定される。
【0061】具体的には、前述したテーパ角度θ1 と同
様の理由から、テーパ角度θ2 は、20〜60°程度が
好ましく、30〜50°程度がより好ましい。
【0062】なお、テーパ面61のテーパ角度と、テー
パ面62のテーパ角度は、等しくてもよいし、また、異
なっていてもよい。
【0063】また、この後群レンズ鏡筒部6のテーパ角
度θ2 と前述した前群レンズ鏡筒部5のテーパ角度θ1
は、等しくてもよいし、また、異なっていてもよい。
【0064】また、テーパ面61は、保持面68にレン
ズ32が保持されているとき、保持面68がレンズ32
の外周面321の一部(基部側)に当接するように形成
されている。
【0065】また、テーパ面62は、保持面69にレン
ズ33および間隔リング35が保持されているとき、保
持面69が間隔リング35の外周面351の一部(基部
側)に当接するように形成されている。
【0066】後群レンズ鏡筒部6の外側(外周側)に
は、段差部63が形成されている。すなわち、この段差
部63より先端側の後群レンズ鏡筒部6の外径(直径)
は、段差部63および段差部63より基端側の前群レン
ズ鏡筒部6の外径(直径)より小さい。
【0067】また、後群レンズ鏡筒部6の先端部64の
外側(外周側)は、テーパ状になっている。すなわち、
後群レンズ鏡筒部6の先端部64の外側には、先端(図
1および図2中右側の端面)に向って外径が漸減するよ
う傾斜するテーパ面65が形成されている。
【0068】鏡筒本体10の構成材料は、特に限定され
ず、例えば、樹脂材料、金属材料等が挙げられるが、こ
れらのうち、樹脂材料が好ましい。鏡筒本体10を樹脂
で形成する場合には、成形性が良く、このため比較的小
さく、複雑な形状のものでも容易に形成することができ
る。
【0069】鏡筒本体10を構成する樹脂材料、特に、
後述するようにレンズを鏡筒本体10に熱かしめにより
固定する場合の樹脂材料としては、例えば、ポリカーボ
ネート(PC)、ポリメタクリル酸メチル(PMM
A)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリスチレン、アクリロニトリル−ブタジエン−ス
チレン(ABS)等が挙げられる。また、熱変形温度が
120〜140℃程度の樹脂材料が好ましい。
【0070】また、鏡筒本体10の成形方法は、特に限
定されないが、射出成形が好ましい。
【0071】また、鏡筒本体10へのレンズ21、2
2、23、31、32および33の固定方法は、特に限
定されず、例えば、熱かしめによる固定、接着剤等によ
る接着、ねじ込み式の押え環による固定等が挙げれる
が、これらのうち、容易かつ短時間でレンズを固定し得
るという点で、熱かしめにより固定するのが好ましい。
【0072】この場合、前述したように、鏡筒本体10
に段差部53および63が形成されているので、先端部
54および64を加熱し変形させてレンズを固定したと
き、その先端部54および64の外側に、外側に突出す
る図示しない突出部が形成されても、レンズ鏡筒1を図
示しないデジタルスチルカメラ本体に組み付ける際、そ
の突出部が邪魔になることがなく、また、レンズ鏡筒1
をデジタルスチルカメラ本体に対し位置決めすることが
できる。そして、熱かしめの際も、レンズ鏡筒1を図示
しない熱かしめ用の治具に設置する際、前記突出部が邪
魔になることがなく、また、レンズ鏡筒1を熱かしめ用
の治具に対して位置決めすることができる。
【0073】また、鏡筒本体10の構成材料を金属材料
とする場合には、金属粉末射出成形法(MIM:Metal
Injection Molding )により鏡筒本体10を成形するの
が好ましい。金属粉末射出成形法により鏡筒本体10を
成形する場合には、比較的小さく、複雑な形状のもので
も容易に形成することができる。以下、この金属粉末射
出成形法を簡単に説明する。
【0074】まず、所定の金属粉末と、所定の結合材
(有機バインダー)と、必要に応じて所定の添加物とを
用意し、これらを混練し、混練物(コンパウンド)を得
る。
【0075】得られた混練物を用いて、射出成形し、鏡
筒本体10の形状の成形体を製造する。この成形体の寸
法は、後の焼結による収縮を考慮した寸法とする。
【0076】次いで、前記成形体から型(内型および外
型)を離型し、その成形体に脱バインダー処理を施す。
この脱バインダー処理は、例えば、真空または減圧下
で、熱処理を行うことによりなされる。
【0077】次いで、前記成形体を焼結(焼成)し、こ
れにより、金属焼結体、すなわち金属製の鏡筒本体10
が得られる。前記焼結の後、必要に応じて、前記金属焼
結体に対し、表面の研削、研磨等の2次加工を行う。
【0078】なお、鏡筒本体10の構成材料を金属材料
とする場合には、例えば、ねじ込み式の押え環によりレ
ンズを固定する。
【0079】次に、レンズ鏡筒1の製造方法の一例を説
明する。まず、図2に示す樹脂製または金属製の鏡筒本
体10を例えば射出成形により成形する。なお、金属製
の鏡筒本体10を成形する場合には、前述した金属粉末
射出成形法を用いる。
【0080】射出成形により鏡筒本体10を成形する場
合、鏡筒本体10から図示しない内型および外型をそれ
ぞれ離型する。内型を離型するときは、内型を光軸4の
方向にスライドさせて、鏡筒本体10から抜き取る。
【0081】前述したように、鏡筒本体10の内側に
は、テーパ面51、52、61および62が形成されて
いるので、該テーパ面が形成されていない場合に比べ、
前記内型の離型の際、鏡筒本体10と内型とが擦れ合う
接触面積(保持面の面積)が狭く、摩擦抵抗が小さい。
このため、内型の離型を容易かつ円滑に行うことができ
る。
【0082】また、テーパ面51、52、61および6
2は、保持面がレンズや間隔リングの外周面の一部に当
接するように形成されているので、保持面の面積をより
小さくすることができ、これにより、内型の離型をさら
に容易かつ円滑に行うことができる。
【0083】次に、開口91から前群レンズ鏡筒部5内
に、レンズ23、間隔リング25、レンズ22、間隔リ
ング24およびレンズ21をこの順序で挿入(装填)す
る。
【0084】この場合、レンズ23は、テーパ面52に
沿って図1中右側に移動するので、そのレンズ23の挿
入が容易かつ円滑になされる。
【0085】また、間隔リング25およびレンズ22
は、それぞれ、テーパ面51に沿って図1中右側に移動
するので、これら間隔リング25およびレンズ22の挿
入が容易かつ円滑になされる。
【0086】レンズ23は、その非有効領域の端面23
2が位置決め部材8の面81に当接し、これにより光軸
4方向のレンズ23の位置決めがなされるとともに、外
周面231が保持面59に当接し、これにより保持され
る。
【0087】また、レンズ22および間隔リング25
は、それぞれ、外周面221および251が保持面58
に当接し、これにより保持される。
【0088】また、レンズ21および間隔リング24
は、それぞれ、外周面211および241が保持面57
に当接し、これにより保持される。
【0089】次に、例えば、図示しない熱かしめ用の治
具を用いて、先端部54を加熱する。これにより、先端
部54が変形し、すなわちレンズ21の最大外径以下に
縮径し、前記変形した先端部54と位置決め部材8とで
レンズ21〜23が挟持、固定される(熱かしめにより
レンズ21〜23が固定される)。なお、熱かしめ用の
治具に対し、フランジ7により光軸4方向の位置決めが
なされ、後群レンズ鏡筒部6のフランジ7近傍の外周面
66により光軸4に垂直な方向の位置決めがなされる。
【0090】次に、開口92から後群レンズ鏡筒部6内
に、レンズ33、間隔リング35、レンズ32、間隔リ
ング34およびレンズ31をこの順序で挿入(装填)す
る。
【0091】この場合、レンズ33および間隔リング3
5は、それぞれ、テーパ面62に沿って図1中左側に移
動するので、これらレンズ33および間隔リング35の
挿入が容易かつ円滑になされる。
【0092】また、レンズ32は、テーパ面61に沿っ
て図1中左側に移動するので、そのレンズ32の挿入が
容易かつ円滑になされる。
【0093】レンズ33は、その非有効領域の湾曲凸面
332が位置決め部材8の角部82に当接し、これによ
り光軸4方向のレンズ33の位置決めがなされるととも
に、外周面331が保持面69に当接し、これにより保
持される。
【0094】また、間隔リング35は、外周面351が
保持面69に当接し、これにより保持される。
【0095】また、レンズ32は、外周面321が保持
面68に当接し、これにより保持される。
【0096】また、レンズ31および間隔リング34
は、それぞれ、外周面311および341が保持面67
に当接し、これにより保持される。
【0097】次に、例えば、図示しない熱かしめ用の治
具を用いて、先端部64を加熱する。これにより、先端
部64が変形し、すなわちレンズ31の最大外径以下に
縮径し、前記変形した先端部64と位置決め部材8とで
レンズ31〜33が挟持、固定される(熱かしめにより
レンズ31〜33が固定される)。なお、熱かしめ用の
治具に対し、フランジ7により光軸4方向の位置決めが
なされ、前群レンズ鏡筒部5のフランジ7近傍の外周面
56により光軸4に垂直な方向の位置決めがなされる。
【0098】このようにして製造されたレンズ鏡筒1
は、図示しないデジタルスチルカメラ本体に組み付けら
れる。この際、デジタルスチルカメラ本体に対し、フラ
ンジ7により光軸4方向の位置決めがなされ、前群レン
ズ鏡筒部5の外周面56または後群レンズ鏡筒部6の外
周面66により光軸4に垂直な方向の位置決めがなされ
る。
【0099】以上説明したように、このレンズ鏡筒1に
よれば、鏡筒本体10の内側に、テーパ面51、52、
61および62が形成されているので、該テーパ面が形
成されていない場合に比べ、鏡筒本体10の成形時にお
ける内型の離型を容易かつ円滑に行うことができる。
【0100】また、鏡筒本体10の内側に、テーパ面5
1、52、61および62が形成されており、これらが
レンズおよび間隔リングを案内する案内手段として機能
するので、前群レンズ鏡筒部5内へのレンズおよび間隔
リングの挿入と、後群レンズ鏡筒部6内へのレンズおよ
び間隔リングの挿入を容易かつ円滑に行うことができ
る。すなわち、レンズ鏡筒1の組み立てを容易に行うこ
とができる。
【0101】次に、本発明のレンズ鏡筒の第2実施例を
説明する。図3は、本発明のレンズ鏡筒の第2実施例を
示す断面図である。なお、前述した第1実施例のレンズ
鏡筒1との共通点については説明を省略し、主な相違点
を説明する。
【0102】同図に示すように、レンズ鏡筒1aは、前
述した図1に示すレンズ鏡筒1において、フランジ7の
近傍以外の後群レンズ鏡筒部6部分と、レンズ31〜3
3と、間隔リング34および35とが省略されている他
は、レンズ鏡筒1と同様である。
【0103】すなわち、レンズ鏡筒1aの鏡筒本体10
は、位置決め部材8を介して一方(図3中左側)のみ
に、保持面57、58および59と、テーパ面51およ
び52とを有する。
【0104】これらテーパ面51および52における鏡
筒本体10の内径は、それぞれ、テーパ面51および5
2が位置する側(図3中左側)の開口91に向って漸増
している。
【0105】そして、位置決め部材8を介して一方(図
3中左側)のみ、すなわち、位置決め部材8より図3中
左側の鏡筒本体10のみに、レンズ21〜23、間隔リ
ング24および25が固定的に設置されている。
【0106】このレンズ鏡筒1aによれば、前述したレ
ンズ鏡筒1と同様に、鏡筒本体10の内側に、テーパ面
51および52が形成されているので、該テーパ面が形
成されていない場合に比べ、鏡筒本体10の成形時にお
ける内型の離型を容易かつ円滑に行うことができ、ま
た、テーパ面51および52がレンズおよび間隔リング
を案内する案内手段として機能するので、鏡筒本体10
内へのレンズおよび間隔リングの挿入を容易かつ円滑に
行うことができる。
【0107】本発明のレンズ鏡筒は、デジタルスチルカ
メラの撮像レンズ(撮影レンズ)のレンズ鏡筒に限ら
ず、この他、例えば、ビデオカメラ、一眼レフレックス
カメラ(一眼レフカメラ)、レンズシャッター式カメラ
(コンパクトカメラ)等の撮像レンズ(撮影レンズ)の
レンズ鏡筒や、その他各種光学機器のレンズ鏡筒に適用
することができる。
【0108】以上、本発明のレンズ鏡筒を、図示の各実
施例に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定され
るものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任
意の構成のものに置換することができる。
【0109】例えば、前述した実施例では、保持面の横
断面形状(光軸4と垂直な方向の断面形状)は、円であ
るが、本発明では、これに限らず、例えば、楕円、矩形
等であってもよい。この形状については、保持されるレ
ンズや間隔リングの外周形状についても同様に言えるこ
とである。
【0110】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のレンズ鏡
筒によれば、鏡筒本体の内側に、該鏡筒本体内にレンズ
を挿入する際にそのレンズを案内する機能を有するテー
パ面、特に、レンズおよび間隔リング(スペーサ)を案
内する機能を有するテーパ面が形成されているので、鏡
筒本体内へのレンズや間隔リングの挿入を容易かつ円滑
に行うことができる。
【0111】また、前記テーパ面が形成されていない場
合に比べ、鏡筒本体の成形時における型(成形型)の離
型を容易かつ円滑に行うことができる。
【0112】従って、本発明のレンズ鏡筒は、その製造
が容易であり、生産性が良く、量産上有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレンズ鏡筒をデジタルスチルカメラの
撮像レンズ(撮影レンズ)のレンズ鏡筒に適用したとき
の第1実施例を示す断面図である。
【図2】図1に示すレンズ鏡筒の鏡筒本体を示す断面図
である。
【図3】本発明のレンズ鏡筒の第2実施例を示す断面図
である。
【図4】従来のレンズ鏡筒を示す断面図である。
【符号の説明】
1、1a レンズ鏡筒 10 鏡筒本体 2 前群レンズ 21〜23 レンズ 24、25 間隔リング 211〜251 外周面 232 端面 3 後群レンズ 31〜33 レンズ 34、35 間隔リング 311〜351 外周面 332 湾曲凸面 4 光軸 5 前群レンズ鏡筒部 51、52 テーパ面 53 段差部 54 先端部 55 テーパ面 56 外周面 57〜59 保持面 6 後群レンズ鏡筒部 61、62 テーパ面 63 段差部 64 先端部 65 テーパ面 66 外周面 67〜69 保持面 7 フランジ 8 位置決め部材 81 面 82 角部 91、92 開口 100 レンズ鏡筒 110 鏡筒本体 120 レンズ 130 間隔リング 140 段差部 141 端面 200 光軸

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一端に開口が形成された中空
    の鏡筒本体と、前記鏡筒本体内に固定された少なくとも
    1つのレンズとを有するレンズ鏡筒であって、 前記鏡筒本体の内側に、前記レンズの外周面に当接し、
    前記レンズを保持する保持面と、 前記保持面の前記開口側に、前記開口側に向って広が
    り、前記開口から前記鏡筒本体内に前記レンズを挿入す
    る際に前記レンズを案内する機能を有するテーパ面とを
    有することを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 横断面形状が前記開口側に向って順に広
    がるような複数の保持面が、段階的に設けられ、前記各
    保持面に少なくとも1つのレンズが保持されている請求
    項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 【請求項3】 前記保持面に前記レンズが保持されてい
    るとき、前記保持面が前記レンズの外周面の一部に当接
    するように、前記テーパ面が形成されている請求項1ま
    たは2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 【請求項4】 少なくとも一端に開口が形成された中空
    の鏡筒本体と、前記鏡筒本体内に固定された複数のレン
    ズと、前記鏡筒本体内に固定され、隣接する前記レンズ
    間の間隔を規定する少なくとも1つの間隔リングとを有
    するレンズ鏡筒であって、 前記鏡筒本体の内側に、前記レンズまたは前記間隔リン
    グの外周面に当接し、前記レンズまたは前記間隔リング
    を保持する保持面と、 前記保持面の前記開口側に、前記開口側に向って広が
    り、前記開口から前記鏡筒本体内に前記レンズまたは前
    記間隔リングを挿入する際に前記レンズまたは前記間隔
    リングを案内する機能を有するテーパ面とを有すること
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  5. 【請求項5】 横断面形状が前記開口側に向って順に広
    がるような複数の保持面が、段階的に設けられ、前記各
    保持面に少なくとも1つのレンズまたは間隔リングが保
    持されている請求項4に記載のレンズ鏡筒。
  6. 【請求項6】 前記保持面に前記レンズまたは前記間隔
    リングが保持されているとき、前記保持面が前記レンズ
    または前記間隔リングの外周面の一部に当接するよう
    に、前記テーパ面が形成されている請求項4または5に
    記載のレンズ鏡筒。
  7. 【請求項7】 前記保持面は、前記鏡筒本体内に前記レ
    ンズが固定されているときの該レンズの光軸と平行とな
    るように形成されている請求項1ないし6のいずれかに
    記載のレンズ鏡筒。
  8. 【請求項8】 前記保持面の横断面形状は、略円である
    請求項1ないし7のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  9. 【請求項9】 前記保持面の横断面形状は、略楕円であ
    る請求項1ないし7のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  10. 【請求項10】 前記保持面の横断面形状は、略矩形で
    ある請求項1ないし7のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  11. 【請求項11】 前記鏡筒本体は、金属製である請求項
    1ないし10のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  12. 【請求項12】 前記鏡筒本体は、樹脂製である請求項
    1ないし10のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  13. 【請求項13】 前記鏡筒本体は、射出成形により成形
    されたものである請求項1ないし12のいずれかに記載
    のレンズ鏡筒。
  14. 【請求項14】 前記テーパ面と、前記鏡筒本体内に前
    記レンズが固定されているときの該レンズの光軸とのな
    す角θは、20〜60°である請求項1ないし13のい
    ずれかに記載のレンズ鏡筒。
  15. 【請求項15】 前記テーパ面と、前記鏡筒本体内に前
    記レンズが固定されているときの該レンズの光軸とのな
    す角θは、30〜50°である請求項1ないし13のい
    ずれかに記載のレンズ鏡筒。
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