JPH11258547A - カラー画像投影装置 - Google Patents

カラー画像投影装置

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JPH11258547A
JPH11258547A JP10063315A JP6331598A JPH11258547A JP H11258547 A JPH11258547 A JP H11258547A JP 10063315 A JP10063315 A JP 10063315A JP 6331598 A JP6331598 A JP 6331598A JP H11258547 A JPH11258547 A JP H11258547A
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projection
optical system
prism
color
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Kotaro Hayashi
宏太郎 林
Kenji Konno
賢治 金野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、上記問題点に鑑み、照明光と投影
光を分離するための部材を用いることなく、投影面での
色むらを低減させた、コンパクトで低コストのカラー画
像投影装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 照明光から光学画像を含む投影光を形成
する複数の反射型表示パネルと、投影光を投影して投影
面に結像させる非テレセントリック光学系である投影光
学系と、前記照明光の前記反射型表示パネルに対する入
射角と、前記投影光の該反射型表示パネルに対する反射
角とが、対応する前記反射型表示パネルの領域によって
異なるようにする反射角変換光学系と、前記照明光を複
数の色の光に分解するとともに複数の色の投影光を合成
する色分解合成手段とを有する構成とする。また、色分
解合成手段は前記投影光学系の光軸となす角度が35゜
以下の複数のダイクロイックコート面を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異なる色の光から
なる複数の光学画像を合成して投影する小型のカラー画
像投影装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、透過型LCD(liquid crystal d
isplay)よりも効率の高い反射型LCDが注目されてい
る。反射型LCDは、反射型LCDの表面から入射した
照明光を入射角とは逆符号でほぼ同じ反射角を持つ正反
射の投影光を射出する。
【0003】この反射型LCDを用いた表示光学系とし
て、従来、反射型LCDに対してほぼ垂直方向から照明
し、垂直方向に投影光が射出するようにし、この投影光
が投影光学系を介して像を形成するように構成されたも
のが提案されている。図8に、この光学系の具体例(従
来例1)を示す。
【0004】図8は、光学系の水平断面図である。同図
において、51は光源、52は光源51に連結され、光
源51からの光を反射して集光するリフレクター、54
はリフレクター52の前部に配設され、後述の反射型L
CDを効率よく、むらなく照明するための照明光学系、
55、56は特定の色の光のみを反射し残りの色の光を
透過するダイクロイックミラー、57、58、59は偏
光ビームスプリッタ、60、61、62はそれぞれ赤色
(R)、緑色(G)、青色(B)の光学画像を形成する
反射型LCDパネル、63はクロスダイクロイックプリ
ズム、64は投影光学系である。
【0005】光源51及び、光源51からの光を反射す
るリフレクター52からでた照明光は、照明光学系53
を通過してダイクロイックミラー55によりBの光が反
射され、ダイクロイックミラー56によりGの光が反射
され、3色の光に分離される。分離されたR、G、Bの
光は、それぞれ偏光ビームスプリッタ57、58、59
に入射し、ここでS偏光光束のみが反射され反射された
光が反射型LCDパネル60、61、62に垂直入射す
る。
【0006】垂直に入射した照明光は、反射型LCDパ
ネル60、61、62で画素ごとに選択的にP偏光に変
換されて正反射される。反射型LCDパネル60、6
1、62で垂直に正反射された投影光は偏光ビームスプ
リッタ57、58、59で反射せずに透過し、クロスダ
イクロイックプリズム63に入射する。クロスダイクロ
イックプリズム63で3色の投影光が合成され、投影光
学系64によってスクリーン上に結像される。
【0007】また、特開昭63−292892号公報で
は、反射型LCDに垂直でない照明光が入射する構成の
光学系(従来例2)が提案されている。該公報の光学系
では、反射型LCDの近傍にフレネルレンズが配置され
ている。このフレネルレンズにより、反射型LCDにお
ける照明光の入射角と投影光の反射角がパネルの領域に
応じて異なるようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】反射型LCDは、正反
射特性を持っている。このため、従来例1のように、照
明光が反射型LCDパネル60、61、62に垂直に入
射する場合は、これを垂直に反射して投影光を形成する
ため、照明光と投影光が進行方向を逆にしただけのほぼ
同じ光路を辿ることになる。よって、照明光の光路と投
影光の光路を分離するための偏光分離プリズム57、5
8、59を配置する必要があり大きなガラスブロックと
多層の薄膜処理によるコストアップにつながる。
【0009】さらに、3色の投影光を合成するためのダ
イクロイックプリズム63も必要となるために、結果的
にレンズバックには2つのプリズム63、58(または
57または59)を挿入する必要があるためにレンズバ
ックの長さが非常に長くなった。レンズバックの長さが
長くなると、その分だけレンズ枚数が増えたり収差補正
を困難にしたりと投影光学系にかかる負担が大きくな
る。
【0010】また、反射型LCDパネル60、61、6
2の正反射特性に合わせるため、投影光学系64はテレ
セントリック光学系でなければならず、テレセントリッ
ク光学系にするためにもレンズ枚数が増えたり収差補正
を困難にしたりする。上記理由と合わせると、テレセン
トリック光学系で長いレンズバックを持たせようとする
と、非常に多くのレンズ枚数が必要であり、光学系が大
型化する。
【0011】偏光ビームスプリッタ等を用いることなく
簡単な構成で照明光と投影光を分離できるようにするた
めには、反射型LCDに対して斜め方向から照明すれば
よい。このようにすれば、照明光と投影光の光路が異な
る。しかしながら、このようにした場合、正反射特性か
ら投影光も斜め方向に射出する。斜め方向に射出した投
影光に対して反射型LCDと共役でかつ良好な像を形成
する投影光学系を構成することは非常に困難である。
【0012】従来例2においては、クロスダイクロイッ
クプリズムで色の分解合成を行っているが、投影光学系
の瞳が近くテレセントリックから大きく離れているため
に、クロスダイクロイック面における入射角が大きくか
つ軸外の光束と軸上の光束での角度が大きく異なるので
十分な色の分離を行えずに光量のロス及び投影面での色
むらが発生する。
【0013】このように、テレセントリック光学系から
大きくはずれた光学系にクロスダイクロイックプリズム
を用いると、ダイクロイック面の入射光に対する角度依
存性により発生する色むらを除去することができないの
で好ましくない。また、良好な像を形成するためには、
その投影光学系や照明光学系の構成が重要となってくる
が、従来例2においてはこれらの具体的な構成が示され
ていない。
【0014】本発明は、上記問題点に鑑み、照明光と投
影光を分離するための部材を用いることなく、かつ投影
面での色むらを低減させた、コンパクトで低コストのカ
ラー画像投影装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、複数の画素に分割された反射型表示パネ
ルにおいて照明光を前記画素ごと選択的に第1あるいは
第2の所定の特性を持つ光に変換して反射することによ
り第2の所定の特性を持つ光のみからなる投影光を形成
する同一構成の複数の表示手段と、前記表示手段に与え
る照明光を形成する照明光学系と、前記照明光学系から
の照明光を複数の色の光に分解して各色の光を対応する
前記表示手段に与えるとともに前記複数の表示手段で形
成された複数の色の投影光を合成する色分解合成手段
と、前記色分解合成手段で合成された投影光を投影して
投影面に結像させる投影光学系とを有するカラー画像投
影装置において、前記照明光の前記反射型表示パネルに
対する入射角と、前記投影光の該反射型表示パネルに対
する反射角とが、対応する前記反射型表示パネルの領域
によって異なるようにする反射角変換光学系を有し、前
記色分解合成手段は特定の色の光のみを反射し残りの色
の光を透過する複数のダイクロイックコート面を備え、
該ダイクロイックコート面と前記投影光学系の光軸との
なす角度が35゜以下であり、前記投影光学系の焦点距
離をf、前記反射型表示パネル上の最軸外光線の像高を
y、前記投影光学系に入射する前記投影光の最軸外光線
の主光線と軸上主光線がなす角度をθとすると、2<y
/tanθ/f<10を満たし、前記照明光学系と前記
投影光学系の光軸を含む平面と、合成後前記投影光学系
の光軸を光路とする各色の投影光を含む平面とは直交す
る構成とする。
【0016】上記構成において、反射型表示パネルとし
ては、例えば反射型LCDパネルやDMD(Digital Mi
cromirror Device)を用いることができる。反射角変換
光学系は、例えば複数の前記各反射型表示パネル近傍に
配置したコンデンサーレンズで構成することができる。
該コンデンサーレンズの光軸は対応する反射型表示パネ
ルから出射される投影光の内、合成後に前記投影光学系
の光軸を光路とする投影光の合成前の光路に対して偏心
していて、該偏心方向への前記反射型表示パネルの像高
をHとしたとき、前記コンデンサーレンズの光軸は0.
3H〜2.0H平行に偏心しているものとする。前記色
分解合成手段としては、例えば、色分解合成プリズムや
色分解合成ミラーで構成することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。 〈第1の実施形態〉図1は、本発明の実施形態のカラー
画像投影装置の投影光学系の光軸を含む垂直断面図であ
る。図2は、投影光学系の光軸を含む水平断面図であ
る。1は光源、2は光源1を取り囲むように配置され、
光源1からの光をほぼ平行にする例えば放物面形状をし
たリフレクター、3は光源1及びリフレクター2から入
射する光の不要な波長域をカットするIR-UVカット
フィルターである。
【0018】4は複数のレンズセル4aがマトリックス
状に配置された第1のレンズアレイである。第1のレン
ズアレイ4は、後述する第2のレンズアレイ、コンデン
サーレンズの光学作用により、反射型LEDパネルに対
して共役関係となる位置に配置されている。5はS偏光
光束のみを反射するダイクロイックミラー面5aと全反
射ミラー面5bを有する偏光分離プリズムである。
【0019】6は複数のレンズセル6aがマトリックス
状に配置された第2のレンズアレイである。第2のレン
ズアレイ6は、第1のレンズアレイ4、リフレクター2
の光学作用により光源1と共役関係となる位置に設けら
れている。第2のレンズアレイ6のレンズセル6aの密
度は、第1のレンズアレイ4よりも横方向に倍になって
いる。
【0020】尚、図示はしないが、第2のレンズアレイ
6のP偏光光束に対応するレンズセル6aの入射面に
は、P偏光光束をS偏光光束に変換する半波長板が設け
られている。これにより第2のレンズアレイ6から出る
光は全てS偏光となる。
【0021】7は、3つの6面体のプリズム7a、7
b、7cから形成される色分解合成プリズムである。3
つのプリズム7a、7b、7cは、プリズム7aとプリ
ズム7bにより接合面7dが、プリズム7bとプリズム
7cにより接合面7eが形成されるように接合されてい
る。各面の角度等の詳細は後述する。
【0022】接合面7dには、可視光の内、略510nm
以下の波長(B)の光を反射し、その他の波長の光束を
透過するダイクロイック多層膜が蒸着(ダイクロイック
コート)され、接合面7eには、可視光の内、略580
nm以上の波長(R)の光を反射し、その他の波長の光束
を透過するダイクロイック多層膜が蒸着されている。
【0023】8、9、10は偏心したコンデンサーレン
ズ、11、12、13はそれぞれR、G、Bの電気画像
を光学画像に変換する長方形の反射型LCDパネルであ
る。反射型LCDパネル12を例に挙げていうと、矢印
20が短辺方向、矢印21が長辺方向である。照明光学
系の光軸と投影光学系の光軸を含む平面と反射型LCD
パネル11、12、13の短辺方向20が平行である場
合は、照明光と投影光の分離角度を小さくできるので好
ましい。逆に、長辺方向21と平行になると分離角度を
大きくするために偏心したコンデンサーレンズ8、9、
10のパワーを強くする必要があるので投影光学系の収
差補正が困難になり好ましくない。
【0024】各反射型LCDパネル11、12、13
は、入射光の内、各画素毎に選択的に偏光面を回転さ
せ、あるいは回転させずに反射する。そして、不図示の
偏光板で回転された光のうちP偏光成分のみを透過して
投影光を形成する。14はプリズム7からの投影光を不
図示のスクリーン上に結像させる非テレセントリックな
光学系である投影光学系である。15は、投影光学系1
4に設けられた絞りである。
【0025】上記構成において、1〜6までの構成を特
許請求の範囲でいうところの照明光学系、7の構成を同
じく色分解合成手段、8〜10の構成を同じく反射角変
換光学系、11〜13の構成と上記不図示の偏光板を同
じく表示手段とする。
【0026】上記構成において、光源1から放射された
ランダム偏光の光束は、一部は光源1から直接、残りは
リフレクタ2から反射され、IR-UVカットフィルタ
ー3で不要成分をカットされた後、第1のレンズアレイ
4に入射される。第1のレンズアレイ4では複数の光束
に分離され、偏光分離プリズム5に入射されダイクロイ
ック面5aでS偏光が反射され、全反射面5bでP偏光
が反射されることによりS偏光とP偏光に分離される。
S偏光は直接第2のレンズアレイ6に入射され、P偏光
は入射面で不図示の半波長板によりS偏光に偏光された
後、第2のレンズアレイ6に入射され、光源像を結像さ
れる。
【0027】この光源像を二次光源として、第2のレン
ズアレイ6から複数の光束が出射され、色分解合成プリ
ズム7の面7fに斜め上方から入射する。プリズム7に
入射された光束は接合面7dでBの光束が反射され、接
合面7eでRの光束が反射され、残りのGの光束はコン
デンサーレンズ9を介して反射型LCDパネル12に与
えられる。接合面7dで反射されたBの光束は、面7f
への入射角度が大きいのでここで全反射をおこしコンデ
ンサーレンズ8を介して反射型LCDパネル11に与え
られる。接合面7eで反射されたRの光束は、コンデン
サーレンズ10を介して反射型LCDパネル13に与え
られる。
【0028】反射型LCDパネル11、12、13で生
成されたR、G、Bの各色の光学画像を形成する投影光
は、それぞれコンデンサーレンズ8、9、10を介して
色分解合成プリズム7に入射する。Bの投影光は面7
f、接合面7dで反射され、面7fに対する入射角がほ
ぼ0゜となって面7fを透過する。Gの投影光はそのま
ま面7fを透過する。Rの投影光は接合面7eで反射さ
れた後、面7fを透過する。結果的に、3色の投影光が
合成されて、色分解合成プリズム7から出射される。こ
の合成された投影光は投影光学系14により不図示のス
クリーン上に結像される。
【0029】上記のように、本実施形態においては、半
波長板を第2のレンズアレイのP偏光に対応するレンズ
セル6aの入射面に設ける構成とし照明光としてS偏光
光束のみを用いるようにしたが、半波長板をS偏光に対
応するレンズセル6aの入射面に設ける構成とし照明光
としてP偏光光束のみを用いるようにしてもよい。
【0030】反射型LCDパネル11、12、13を均
一にけられなく照明するためには、第2のレンズアレイ
6にできる第1のレンズアレイ4の光源像と投影光学系
14の絞り15が共役の関係にあることが必要となる
が、上記構成では第2のレンズアレイ6が絞り15のほ
ぼ上にきているので、その関係を維持している。
【0031】このように、第2のレンズアレイ6を絞り
15のほぼ上に位置するようにするには、投影光学系1
4の射出瞳距離とコンデンサーレンズ8、9、10の焦
点距離をほぼ等しくするとよい。逆に、絞り15から遠
く離れて位置するようにするには、コンデンサーレンズ
8、9、10の焦点距離を長くすると、反射型LCDパ
ネル11、12、13から第2のレンズアレイ6の間の
距離を長くすることができる。また、投影光学系14の
絞り15と共役な位置に第2レンズアレイ6を直接配置
してもよいが、ここに第2のレンズアレイ6と共役な像
を結ぶように光学系を配置するようにしてもよい。
【0032】上記のように、本実施形態においては、色
分解合成手段として2つのダイクロイックコート面7
d、7eを有する色分解合成プリズムが用いられる。一
般に、ダイクロイックコート面はその入射角により選択
的に透過される波長域が変化する。その変化の度合い
は、設計入射角が大きいほど角度による特性波長域の変
化の割合が大きい。よって、本実施形態のように軸上と
軸外の主光線角度が大きい非テレセントリックな光学系
においては、ダイクロイックコート面に入射する軸上の
主光線の角度が35゜以下(条件式1とする)であるよ
うにする。
【0033】また、本実施形態は、非テレセントリック
な光学系であるので、ダイクロイックコート面7d、7
eへの入射角が35゜以下であっても、軸上光と軸外光
の特性の差が若干生じる。これを解決する方法として、
ダイクロイックコート面が場所ごと、例えば図2のダイ
クロイックコート面7eの上側から下側の間を特性が少
しずつ変化するようにした傾斜コーティングが知られて
いる。傾斜コーティングを用いる場合、傾斜コーティン
グをするダイクロイックコート面は、反射型LCDパネ
ルに近い方がよい。反射型LCDパネルに近い方のダイ
クロイックコート面7eでは、軸上光と軸外光の通過す
る場所が面7e上で異なるので、軸上光と軸外光の入射
角の違いによるコートの特性の差をキャンセルするよう
な傾斜コーティングとする。通常、特性の差による色む
らを感じやすいのはRとGの光なので、RとGの光の分
離を面7eで行うのがよい。
【0034】ダイクロイックコート面に入射する軸上の
主光線の角度が35゜を超えると、入射角度が大きくな
り表示面での色むらが大きくなる。さらに、31゜以下
(条件式1′とする)であるとより色むらの少ない表示
を得ることができる。
【0035】上記のように、本実施形態においては、反
射角変換光学系として、偏心したコンデンサーレンズ
8、9、10を各反射型LCDパネル8、9、10の直
前に配置している。コンデンサーレンズ8、9、10が
反射型LCDパネル8、9、10から大きく離れると長
いレンズバックが必要になり、投影光学系14の性能を
維持するのも困難になるので好ましくない。
【0036】反射型LCDパネル11、12、13のコ
ンデンサーレンズ8、9、10の偏心方向の像高(反射
型LCDパネルの辺の長さ)をHとしたとき、コンデン
サーレンズ8、9、10はコンデンサーレンズ8、9、
10のレンズ光軸αが投影光学系14のレンズ光軸βか
ら0.3H〜2.0H(条件式2とする)平行に偏心し
ているものであるとする。
【0037】尚、コンデンサーレンズ8、10の偏心量
は、上記βの代わりにそれぞれ合成後に投影光学系のレ
ンズ光軸βを光路とする合成前の投影光の光路β′、
β″を用いて上記と同様に扱う。Gの投影光に関して
は、レンズ光軸βを光路とする合成前の投影光の光路は
レンズ光軸β上にある。β、β′、β″は図2中に示し
てある。
【0038】偏心量が0.3H以下であると、偏心量が
少ないため、照明光と投影光を分離するためにはコンデ
ンサーレンズのパワーを強くする必要が生じ、投影光学
系の性能を劣化させてしまう。2.0H以上であると、
偏心量が多いため、コンデンサーレンズの径が大きくな
りコスト高になってしまう。さらに、変心量は0.4H
〜1.0H(条件式2′とする)である方が好ましい。
【0039】図3に、コンデンサーレンズ8、9、10
及び反射型LCDパネル11、1213の光路イメージ
図を示す。コンデンサーレンズ8、9、10のレンズ光
軸を一点鎖線αで示す。図3において、右上からの照明
光は、偏心したコンデンサーレンズ8、9、10を透過
して反射型LCDパネル11、12、13の中央部P、
左部P′、右部P″に入射し、反射されて再度コンデン
サーレンズ8、9、10を逆に通過して、同図の上方へ
と向かう。
【0040】反射型LCDパネル11、12、13の各
領域における照明光の入射角、投影光の反射角は、コン
デンサーレンズ8、9、10に入射する直前の照明光、
コンデンサーレンズ8、9、10から出射直後の投影光
で考える。同図に示すように、反射型LCDパネル1
1、12、13の中央部Pにおいては、表面に対して入
射角21.9゜、反射角−5.0゜で、コンデンサーレ
ンズ8、9、10に照明光p1、投影光p2が出入りす
る。
【0041】同図の反射型LCDパネル11、12、1
3の左部P′においては、表面に対して入射角25.2
゜、反射角1.7゜で、コンデンサーレンズ8、9、1
0に照明光p1′、投影光p2′が出入りする。このよう
に、コンデンサーレンズ8、9、10は、照明光の反射
型LCDパネル11、12、13に対する入射角と、投
影光の反射型LCDパネル11、12、13に対する反
射角とが、対応する反射型表示パネル11、12、13
の領域によって異なるようにする。
【0042】従って、反射型LCDパネル11、12、
13の各素子に入射、反射する光線の角度はほぼ一定で
ありながら、投影光学系14を非テレセントリック光学
系とすることが可能となり、投影光学系14のレンズ径
を小さくし、レンズ枚数を少なくしてコストダウンと小
型化を図ることができる。また、各LCD素子は一定の
角度に対する入射、反射特性を最適にすることができ
る。本実施形態は、上記のようにLCD素子に対する入
射、反射角度は反射型LCDパネル11、12、13の
全領域でほぼ等しくすることができるので好ましい。
【0043】上記のように、本実施形態では投影光学系
14を非テレセントリック光学系とすることが可能とな
る。しかし、投影光学系の射出瞳距離が小さすぎると色
分解合成プリズム7を挿入するためのレンズバックを確
保することが難しくなる。従って、投影光学系14の射
出瞳距離を適切に保つための以下の条件を満たすことと
する。
【0044】焦点距離をf、反射型表示パネル11、1
2、13上の最外軸光線の像高(反射型表示パネルの対
角線の半分の値となる)をy、投影光学系に入射する投
影光の最外軸光線の主光線と軸上主光線がなす角度をθ
としたときに、y/tanθ/fが2〜10(条件式3
とする)となる。y/tanθ/fが前記下限を超える
と十分なレンズバックを確保するのが困難になり、上限
を超えると投影光学系のレンズ枚数が増えるのでコスト
高になる。
【0045】また、反射型LCDパネル11、12、1
3は偏心したコンデンサーレンズ8、9、10による像
面の傾きを補正するため、投影光学系のレンズ光軸βま
たは光路β′、β″に対して、垂直より若干傾いてい
る。この傾きは、小さすぎると傾きを補正しきれず、大
きすぎると大きな歪曲が発生するため2゜<|傾き角度
|<8゜(条件式4とする)が望ましい。
【0046】以下に、本実施形態におけるコンストラク
ションデータを示す。データ中対応する各面は図1中に
図示する。データ中で*印をつけた面は非球面であり、
非球面係数及び非球面を表す式も続いて示す。また、偏
心したレンズの偏心量や位置等も別途示す。光学系の構
成要素の位置関係は、図1に示すように紙面に平行で投
影光学系14の光軸β方向であるX軸と、それと直角を
なすY軸及び紙面に垂直のZ軸が示す3次元座標により
表される。
【0047】第13面(r13)、第14面(r14)を持つ
レンズが偏心したコンデンサーレンズ9である。尚、図
1には図示しないが、コンデンサーレンズ8、10もコ
ンデンサーレンズ9と同様に、第13面、第14面を有
する構成となっている。
【0048】また、図4にこの投影光学系14の収差図
を示す。同図の球面収差図において、実線(d)はd線
における球面収差を表し、破線(SC)は正弦条件を表
している。また、非点収差図において、実線(DS)と
破線(DM)は、それぞれサジタル光束とメリディオナ
ル光束の非点収差を表している。ここでは簡便のために
コンデンサーレンズの偏心をなくして軸対称の状態での
収差を示した。
【0049】 〔面番号〕 〔曲率半径〕 〔軸上面間隔〕 〔d線屈折率〕 〔アッベ数〕 投影面 ∞ 845 AIR r1 42.84830 1.100000 1.754500 51.5700 r2 26.50403 8.873609 AIR r3 31.60111 1.100000 1.670938 54.8859 *r4 18.35059 64.008095 AIR r5 53.90145 3.171023 1.791571 22.8126 r6 129.45774 35.881338 AIR 絞り15 ∞ 12.869041 AIR r8 113.17508 7.218537 1.577914 60.6311 r9 -23.56948 1.100000 1.846661 23.8234 r10 -43.69099 0.100000 AIR r11 ∞ 90.000000 1.516800 65.2613 r12 ∞ 11.974200 AIR r13 159.89805 11.881196 1.516800 65.2613 r14 -90.60260 1.909300 AIR r15(像面) ∞
【0050】〔第4面(*r4)の非球面係数〕 ε= 0.01640437 A= 0.926527×10-5 B=−0.143572×10-7 C= 0.531059×10-10 D=−0.715979×10-13
【0051】〔非球面を表す式〕 x=f(y,z)=cr2/{1+(1−εc
221/2}+Ar4+Br6+Cr8+Dr10 この式において、 r=(y2+z21/2 ε:2次曲面パラメータ c:曲率(曲率半径crの逆数)
【0052】〔反射型LCDパネルの大きさ〕 長辺:35.84mm 短辺(Hの値):21.5mm
【0053】〔投影光学系の焦点距離(f)〕 28.6mm (y/tanθ/f=3.53となるので条件式3を満
たす)
【0054】〔第13面(r13)の平行偏心〕 13.907900mm(y軸方向に) (13.907900=0.647Hとなるので条件式
2′を満たす)
【0055】〔像面(r15)の傾き偏心〕 5.341089゜ (条件式4を満たす)
【0056】〔ダイクロイックコート面の軸上主光線と
なす角度〕 7d面:27.9゜(条件式1′を満たす) 7e面:32.1゜(条件式1を満たす)
【0057】上記実施形態においては、色分解合成手段
として上記図2に示した色分解合成プリズム7を用いた
が、これ以外の構成のものでも本発明を達成できる。以
下、第2〜第4の実施形態として色分解合成手段の他の
例を示す。
【0058】〈第2の実施形態〉図5は、本実施形態の
色分解合成手段とそれに対応させて配置したコンデンサ
ーレンズ8、9、10と反射型LCDパネル11、1
2、13を含む図2に対応する図である。色分解合成手
段として、2つの6面体プリズム72a、72cと1つ
の5面体プリズム72bの3つのプリズム72a、72
b、72cからなる色分解合成プリズム72が用いられ
る。2つのプリズム72b、72cは、プリズム72b
とプリズム72cにより接合面72eが形成されるよう
に接合されている。プリズム72a、72bは、わずか
な空気の層をおいて配置されている。隔たれたプリズム
面のうち、プリズム72a側を面72d、プリズム72
b側を面72gとする。
【0059】面72dには、Bの光束のみを反射しその
他の色の光束を透過するダイクロイック多層膜が蒸着さ
れ、接合面72eには、Rの光束のみを反射しその他の
色の光束を透過するダイクロイック多層膜が蒸着されて
いる。面72d、接合面72eの軸上主光線となす角度
はそれぞれ27.9゜、12.4゜でともに条件式1′
を満たす。
【0060】面72fから入射した照明光のうちBの光
束は面72dで反射され、面72fで全反射されたのち
対応する反射型LCDパネル11に入射する。Rの光束
は接合面72eで反射され、面72gで全反射されたの
ち対応する反射型LCDパネル13に入射する。Gの光
束は色分解合成プリズム72の全ての面を透過して対応
する反射型LCDパネル12に入射する。投影光につい
ては照明光の逆をたどれば説明がつくので、説明を省略
する。
【0061】〈第3の実施形態〉図5は、本実施形態の
色分解合成手段とそれに対応させて配置したコンデンサ
ーレンズ8、9、10と反射型LCDパネル11、1
2、13を含む図2に対応する図である。色分解合成手
段として、2つの6面体プリズム73a、73dと2つ
の5面体プリズム73b、73cの4つのプリズム73
a、73b、73c、73dからなる色分解合成プリズ
ム73が用いられる。4つのプリズム73a、73b、
73c、73dは、プリズム73aとプリズム73bに
より接合面73eが、プリズム73cとプリズム73d
により接合面73fが形成されるように接合されてい
る。プリズム73bとプリズム73cは、わずかな空気
の層をおいて配置されている。隔たれたプリズム面のう
ち、プリズム73c側の面を面73gとする。
【0062】接合面73eには、Bの光束のみを反射し
その他の色の光束を透過するダイクロイック多層膜が蒸
着され、接合面73fには、Rの光束のみを反射しその
他の色の光束を透過するダイクロイック多層膜が蒸着さ
れている。接合面73e、接合面73fの軸上主光線と
なす角度はそれぞれ27.9゜、27.9゜でともに条
件式1′を満たす。
【0063】面73hから入射した照明光のうちBの光
束は接合面73eで反射され、面73hで全反射された
のち対応する反射型LCDパネル11に入射する。Rの
光束は接合面73fで反射され、面73gで全反射され
たのち対応する反射型LCDパネル13に入射する。G
の光束は色分解合成プリズム73の全ての面を透過して
対応する反射型LCDパネル12に入射する。投影光に
ついては照明光の逆をたどれば説明がつくので、説明を
省略する。
【0064】〈第4の実施形態〉図6は、本実施形態の
色分解合成手段とそれに対応させて配置したコンデンサ
ーレンズ8、9、10と反射型LCDパネル11、1
2、13を含む図2に対応する図である。色分解合成手
段は、2つのダイクロイックミラー74a、74bから
なる色分解合成ミラー74である。2つのダイクロイッ
クミラー74a、74bの照明光の入射する面にはダイ
クロイック多層膜が蒸着されている。
【0065】ダイクロイックミラー74aには、Bの光
束のみを反射しその他の色の光束を透過するダイクロイ
ック多層膜が蒸着され、ダイクロイックミラー74bに
は、Rの光束のみを反射しその他の色の光束を透過する
ダイクロイック多層膜が蒸着されている。ダイクロイッ
クミラー74a、74bの軸上主光線となす角度はそれ
ぞれ30゜、30゜でともに条件式1′を満たす。
【0066】照明光のうちBの光束はダイクロイックミ
ラー74aで反射され、対応する反射型LCDパネル1
1に入射する。Rの光束はダイクロイックミラー74b
で反射され、対応する反射型LCDパネル13に入射す
る。Gの光束は2つのダイクロイックミラー74a、7
4bを透過して対応する反射型LCDパネル12に入射
する。投影光については照明光の逆をたどれば説明がつ
くので、説明を省略する。
【0067】
【発明の効果】本発明のカラー画像投影装置によると、
照明光と投影光が異なった角度で入射反射を行うので、
照明光と投影光を分離するための偏光分離プリズム等が
必要なく、また投影光学系も非テレセントリック光学系
であるために少ないレンズ枚数で実現することが可能と
なっている。従って、装置全体の大きさをコンパクトに
でき、かつ光学部品及びそれを保持する部品の点数を大
幅に削減できるので安価な構成を達成できる。
【0068】また、本発明では、ダイクロイックコート
面への照明光の入射角度が35゜以下になる構成とした
ので、色むらのない良質が画像を表示することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態のカラー画像投影装
置の垂直断面図。
【図2】 本発明の第1の実施形態のカラー画像投影装
置の水平断面図。
【図3】 コンデンサーレンズ及び反射型LCDパネル
の光路イメージ図。
【図4】 第1の実施形態における投影光学系の収差
図。
【図5】 第2の実施形態の色分解合成プリズムの構成
を示す水平断面図。
【図6】 第3の実施形態の色分解合成プリズムの構成
を示す水平断面図。
【図7】 第4の実施形態の色分解合成ミラーの構成を
示す水平断面図。
【図8】 従来例のカラー画像投影装置の水平断面図。
【符号の説明】 1 光源 2 リフレクター 4 第1のレンズアレイ 5 偏光分離プリズム 6 第2のレンズアレイ 7、72、73 色分解合成プリズム 8、9、10 コンデンサーレンズ 11、12、13 反射型LCDパネル 14 投影光学系 74 色分解合成ミラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G02F 1/1335 530 G02F 1/1335 530

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の画素に分割された反射型表示パネ
    ルにおいて照明光を前記画素ごと選択的に第1あるいは
    第2の所定の特性を持つ光に変換して反射することによ
    り第2の所定の特性を持つ光のみからなる投影光を形成
    する同一構成の複数の表示手段と、前記表示手段に与え
    る照明光を形成する照明光学系と、前記照明光学系から
    の照明光を複数の色の光に分解して各色の光を対応する
    前記表示手段に与えるとともに前記複数の表示手段で形
    成された複数の色の投影光を合成する色分解合成手段
    と、前記色分解合成手段で合成された投影光を投影して
    投影面に結像させる投影光学系とを有するカラー画像投
    影装置において、 前記照明光の前記反射型表示パネルに対する入射角と、
    前記投影光の該反射型表示パネルに対する反射角とが、
    対応する前記反射型表示パネルの領域によって異なるよ
    うにする反射角変換光学系を有し、 前記色分解合成手段は特定の色の光のみを反射し残りの
    色の光を透過する複数のダイクロイックコート面を備
    え、該ダイクロイックコート面と前記投影光学系の光軸
    とのなす角度が35゜以下であり、 前記投影光学系の焦点距離をf、前記反射型表示パネル
    上の最軸外光線の像高をy、前記投影光学系に入射する
    前記投影光の最軸外光線の主光線と軸上主光線がなす角
    度をθとすると、2<y/tanθ/f<10を満た
    し、 前記照明光学系と前記投影光学系の光軸を含む平面と、
    合成後前記投影光学系の光軸を光路とする各色の投影光
    を含む平面とは直交することを特徴とするカラー画像投
    影装置。
  2. 【請求項2】 前記反射型表示パネルは長方形であり、
    該反射型表示パネルの短辺は、前記照明光学系と前記投
    影光学系の光軸を含む平面と平行であることを特徴とす
    る請求項1に記載のカラー画像投影装置。
  3. 【請求項3】 前記色分解合成手段は、前記照明光を第
    1から第3の波長域の光に分解するとともに第1から第
    3の波長域の光からなる投影光を合成する第1から第3
    のプリズムで形成された色分解合成プリズムであり、 該色分解合成プリズムは、第1のプリズムに形成され
    た、第1の波長域、第2の波長域、第3の波長域の光共
    に垂直入射近傍では透過し、所定の角度以上では第1の
    波長域の光に対し反射する照明光入射面と、第1のプリ
    ズムと第2のプリズムの接合面に形成された第1の波長
    域の光を反射する第1のダイクロイックコート面と、第
    2のプリズムと第3のプリズムの接合面に形成された第
    2の波長域の光を反射する第2のダイクロイックコート
    面と、第1から第3のプリズムに形成された第1から第
    3の波長域に対応する第1から第3の反射型表示パネル
    に照明光を導く射出面とを有し、 前記照明光のうち第1の波長域の光は前記照明光入射面
    に垂直入射近傍で入射し透過し、第1のダイクロイック
    コート面で反射され、前記照明光入射面に所定の角度以
    上で入射し反射され、第1のプリズムの前記射出面を透
    過して第1の反射型表示パネルに導かれ、 前記照明光のうち第2の波長域の光は第1のプリズムの
    全ての面を透過し、前記第2のダイクロイックコート面
    で反射され、第2のプリズムの前記射出面を透過して第
    2の反射型表示パネルに導かれ、 前記照明光のうち第3の波長域の光は第1のプリズム、
    第2のプリズムの全ての面を透過し、第3のプリズムの
    前記射出面を透過して第3の反射型表示パネルに導かれ
    ることを特徴とする請求項1または2に記載のカラー画
    像投影装置。
  4. 【請求項4】 前記反射角変換光学系は、複数の前記各
    反射型表示パネルの近傍に配置されたコンデンサーレン
    ズからなり、該コンデンサーレンズの光軸は対応する反
    射型表示パネルから出射される投影光の内、合成後に前
    記投影光学系の光軸を光路とする投影光の合成前の光路
    に対して偏心していて、該偏心方向への前記反射型表示
    パネルの像高をHとしたとき、前記コンデンサーレンズ
    の光軸は0.3H〜2.0H平行に偏心していることを
    特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載のカラー画像
    投影装置。
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